JP2008028008A - 基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板表面に形成された液膜を短時間でしかも基板表面を汚染させることなく凍結させることができる基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法を提供する。
【解決手段】スピンチャック2に基板Wを略水平姿勢で保持した状態で基板表面WfにDIWを供給して基板表面Wfに液膜を形成する。続いて、基板裏面Wbに液体冷媒を供給しながら基板Wを回転させる。これにより、基板Wに接液する液体冷媒に作用する遠心力によって、基板Wの裏面全体に液体冷媒が均一に行き渡る。その結果、基板Wが裏面Wbに接液する液体冷媒によって直接的に冷却され、液膜が比較的短時間で凍結する。また、基板表面Wfに形成された液膜に液体冷媒が接触することがないため、基板表面Wfを汚染させることなく液膜を凍結させることができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基板などの各種基板(以下、単に「基板」という)の表面に形成された液膜を凍結させる基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法に関するものである。
従来より、基板に対する処理のひとつとして基板表面に液膜を付着させた状態で基板を冷却することにより液膜を凍結させる技術が用いられている。特に、このような凍結技術は、基板に対する洗浄処理の一環として用いられている。すなわち、半導体装置に代表されるデバイスの微細化、高機能化、高精度化に伴って基板表面に形成されたパターンを倒壊させずに、基板表面に付着しているパーティクル等の微小な汚染物質を除去することが益々困難になっている。そこで、上記した凍結技術を用いて次のようにして基板表面に付着しているパーティクルを除去している。
先ず、基板表面に液体を塗布して基板表面に液膜を形成する。続いて、基板を冷却することにより液膜を凍結させる。これにより、パーティクルが付着している基板表面に凍結膜が形成される。そして、最後に凍結膜を基板から除去することにより凍結膜とともに基板表面からパーティクルを除去している。
ここで、基板表面に付着する液膜を凍結させる凍結方法としては次のようなものがある。例えば特許文献1に記載の装置においては、回転保持部が基板裏面を吸引して基板を保持している。そして、回転保持部に基板を保持させた状態で回転保持部に冷媒を供給して回転保持部を冷却している。これにより、回転保持部を介して基板を間接的に冷却して、基板表面に付着する液膜を凍結させている。
また、特許文献2に記載の装置においては、被洗浄物に水分を含浸させた後、スプレーノズルから液体窒素を被洗浄物に向けて噴出させることにより、被洗浄物を凍結させている。
特開平11−31673号公報(図1) 特開2000−58494号公報(第4頁)
ところで、特許文献1に記載の装置では、回転保持部を介して基板を間接的に冷却している。このため、液膜を凍結するためには、液膜のみならず、回転保持部の温度を液膜が凍結するまでの温度に低下させる必要がある。その結果、液膜を凍結させるまでに比較的長時間を要していた。そして、このように液膜を凍結させるまでの時間が長くなると、単位時間当たりに洗浄処理可能な基板の枚数が減少してしまい、スループットが低下するという問題が生じていた。
また、特許文献2に記載の装置では、液体窒素を冷媒として被洗浄物に向けて噴出することにより被洗浄物を凍結させている。そのため、冷媒に汚染物質が含まれる場合には、被洗浄物と冷媒との接触により、被洗浄物が汚染物質によって汚染されてしまうという問題がある。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板表面に形成された液膜を短時間でしかも基板表面を汚染させることなく凍結させることができる基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法を提供することを目的とする。
この発明は、基板に所定の処理を施す基板処理装置および基板処理方法であって、上記目的を達成するため、以下のように構成されている。すなわち、基板処理装置は、液膜が形成された基板表面を上方に向けた状態で基板を略水平姿勢で保持する基板保持手段と、基板保持手段に保持された基板の裏面に液膜を構成する液体の凝固点より低い温度を有する液体冷媒を供給して液膜を凍結させる液膜凍結手段とを備えたことを特徴としている。また、基板処理方法は、基板表面に液膜を形成する液膜形成工程と、液膜が形成された基板表面を上方に向けた状態で基板を略水平姿勢で保持しながら基板の裏面に液膜を構成する液体の凝固点より低い温度を有する液体冷媒を供給して液膜を凍結させる液膜凍結工程とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明(基板処理装置および方法)では、基板表面に形成された液膜を構成する液体の凝固点より低い温度を有する液体冷媒が基板裏面に直接に供給される。これにより、基板がその裏面に接液する液体冷媒によって直接的に冷却される。このため、基板表面に形成された液膜を比較的短時間で凍結させることができる。また、基板表面に形成された液膜に液体冷媒を接触させることなく液膜を凍結させているため、液体冷媒に汚染物質が含まれる場合であっても、該汚染物質が基板表面に付着するのを防止することができる。したがって、基板表面を汚染させることなく液膜を凍結させることができる。
ここで、基板を回転させながら基板の裏面に液体冷媒を供給すると、基板に接液する液体冷媒に作用する遠心力によって液体冷媒が流動して、基板裏面全体に液体冷媒が均一に広げられる。このため、基板表面に形成された液膜を均一に凍結させることができる。また、液体冷媒を基板裏面全体に行き渡らせることで、基板と液体冷媒との接触面積が広げられる。このため、液膜の凍結時間をさらに短縮することができる。
また、基板表面から凍結後の液膜を除去してもよい。これにより、基板表面にパーティクルが付着している場合であっても、パーティクルを凍結後の液膜とともに基板表面から除去して基板表面を良好に洗浄することができる。すなわち、基板表面に付着する液膜を凍結させることで液膜が体積膨張して、基板と該基板の表面に付着するパーティクルとの間の付着力が弱められ、あるいはパーティクルが基板表面から脱離する。そのため、凍結後の液膜を除去することで、液膜中のパーティクルを基板から容易に除去することができる。しかも、この発明によれば、比較的短時間で液膜を凍結させることができるので、後述する実験結果から説明されるように、パーティクルを基板表面から効率良く除去することができる。
また、基板表面から凍結後の液膜を除去する際に、基板表面に対して物理的な洗浄作用を有する物理洗浄、化学的な洗浄作用を有する化学洗浄または物理洗浄と化学洗浄とを組合わせた洗浄(以下「物理/化学洗浄」という)を基板表面に施すようにしてもよい。これにより、基板に対する付着力が弱まった、あるいは基板表面から脱離した液膜中のパーティクルを基板から効果的に除去することができ、基板表面を良好に洗浄することができる。
ここで、液膜を凍結させる液膜凍結手段と、凍結後の液膜を除去する膜除去手段とを同一の処理チャンバー内に収容してもよい。この構成によれば、基板を搬送することなく、液膜の凍結と凍結後の液膜除去を連続的に実行することができ、スループットを向上させることができる。しかも、この発明によれば、液体冷媒により基板を直接に冷却しているので、回転保持部(基板保持手段)を介して間接的に基板を冷却する従来技術と比較して凍結後の液膜除去に要する時間を短縮することができる。すなわち、従来技術によれば、基板を冷却する際に回転保持部に冷熱が蓄えられ、凍結後の液膜を除去する際に回転保持部の温度も上昇させる必要がある。これに対し、この発明によれば、基板保持手段に必要以上に冷熱が蓄えられることがなく、比較的短時間で凍結後の液膜を基板から除去することができる。さらに、基板表面に液膜を形成する液膜形成手段を設けて、液膜形成手段、液膜凍結手段および膜除去手段を同一の処理チャンバー内に収容してもよい。これにより、一連の洗浄処理(液膜形成+液膜凍結+膜除去)を同一箇所で一体的に実行することができる。
また、この発明にかかる基板処理システムは、上記目的を達成するため、請求項1または2記載の基板処理装置と同一構成を有する凍結ユニットと、凍結ユニットから分離して設けられるとともに、液膜が凍結された凍結膜を基板表面から除去する膜除去ユニットと、凍結ユニットから膜除去ユニットに基板を搬送する搬送ユニットとを備えたことを特徴としている。この構成によれば、凍結ユニットにおいて基板表面が汚染されることなく、該基板表面に形成された液膜が凍結される。これにより、基板表面が凍結前の状態を保ったまま、凍結膜で覆われる。そして、このように基板表面が凍結膜で覆われた状態で基板を膜除去ユニットに搬送して膜除去ユニットにおいて凍結膜を除去している。このため、液膜の凍結から凍結膜の除去までの間、凍結膜が基板表面に対する保護膜として作用して基板表面を周囲雰囲気からの汚染より保護することができる。したがって、凍結膜を保護膜として基板表面の汚染を防止しつつ基板を保存したり待機させておくことができる。また、必要に応じて基板を膜除去ユニットに搬送し、膜除去ユニットにおいて凍結膜を除去することで、適宜、基板表面を凍結前の状態で露出させることができる。
ここで、膜除去ユニットは、基板表面に対して物理的な洗浄作用を有する物理洗浄、化学的な洗浄作用を有する化学洗浄または物理洗浄と化学洗浄とを組合わせた洗浄を基板表面に施して該基板表面から凍結膜を除去するものであってもよい。これにより、凍結膜を基板表面から除去する際に、基板表面に汚染物質が付着している場合であっても、凍結膜とともに汚染物質を効果的に除去することができる。このため、基板表面を清浄な状態で露出させることができる。
なお、本発明に用いられる「液体冷媒」としては、エチレングリコール水溶液、アルコール類または液体窒素を用いることができる。特にエチレングリコール水溶液またはアルコール類を液体冷媒として用いることが好ましい。このような液体を液体冷媒として用いることで、液体冷媒を回収して再利用させることが可能となる。これにより、液体冷媒の使用量を抑制してコスト低減を図ることができる。アルコール類としては、安全性、価格等の観点からエチルアルコール、メチルアルコールまたはイソプロピルアルコールを用いることができるが、特にエチルアルコールが好適である。
この発明によれば、基板がその裏面に接液する液体冷媒によって直接的に冷却される。このため、基板表面に形成された液膜を比較的短時間で凍結させることができる。また、基板表面に形成された液膜に液体冷媒を接触させることなく液膜を凍結させているため、液体冷媒に汚染物質が含まれる場合であっても、該汚染物質が基板表面に付着するのを防止することができる。これにより、基板表面を汚染させることなく液膜を凍結させることができる。
最初に、本発明にかかる基板表面に形成された液膜を凍結させる基板処理装置および方法を基板表面に付着するパーティクル等の汚染物質を除去する洗浄処理に適用した場合について説明する。このような洗浄処理では、次のようにして基板表面に付着するパーティクルを除去している。すなわち、基板表面に液膜を形成した状態で該液膜を凍結させる。これにより、液膜が体積膨張して、基板と該基板の表面に付着するパーティクルとの間の付着力が弱められ、あるいはパーティクルが基板表面から脱離する。その後、凍結後の液膜を基板表面から除去することで、該液膜とともに基板表面に付着するパーティクルを基板表面から除去している。
<冷却温度とパーティクル除去率との関係>
本願発明者は、パーティクル除去効率を向上させる観点から、一連の洗浄処理(液膜形成+液膜凍結+膜除去)のうち、液膜の凍結処理に着目して種々の実験、検討を行った。具体的には、基板表面に形成された液膜を凍結させる際の冷却温度とパーティクル除去率との関係について評価を行った。
図1は、液膜を凍結させる際の冷却温度とパーティクル除去率との関係を示すグラフである。図1の横軸は基板表面に形成された液膜を凍結させる際の冷却温度を示し、温度が低いほど(紙面右方向)液膜が凍結するまでの時間(以下「凍結時間」という)が短くなっていることを表している。一方、図1の縦軸はパーティクル除去率を示しており、以下の手順により求められる。
先ず、枚葉式の基板処理装置(大日本スクリーン製造社製、スピンプロセッサMP−2000)を用いてウエハ(ウエハ径:200mm)を強制的に汚染させる。具体的には、ウエハを回転させながら、パーティクル(Si屑)を分散させた分散液をウエハに供給する。ここでは、ウエハ表面に付着するパーティクルの数が約8000個となるように、分散液の液量、ウエハ回転数および処理時間を適宜調整する。その後、ウエハ表面に付着しているパーティクル(粒径:0.1μm以上)の数(初期値)を測定する。なお、パーティクル数の測定はKLA−Tencor社製のウエハ検査装置SP1を用いて、ウエハの外周から10mmまでの周縁領域を除去(エッジカット)として残余の領域にて評価を行っている。
次に、脱イオン水(以下「DIW」と称す)をウエハ表面に供給してウエハ表面に液膜(水膜)を形成する。このように形成された液膜の厚みを液膜形成前後のウエハ重量から求めた結果、約20μm(マイクロメータ)となった。
続いて、基板を冷凍庫に移載し、所定の冷却温度(冷凍庫内の温度)に調整された冷凍庫にて液膜を凍結させる。そして、凍結処理した基板を基板処理装置(MP−2000)に搬入して、ウエハを回転させながら、DIWを供給して30秒間ウエハに対して洗浄(リンス処理)を施す。これにより、凍結後の液膜(凍結膜)がウエハ表面から解凍除去される。その後、ウエハを高速回転させてウエハを乾燥(スピンドライ)させる。
こうして、一連の洗浄処理(液膜形成+液膜凍結+膜除去)を施したウエハの表面に付着しているパーティクル数を測定する。それから、洗浄処理後のパーティクル数と先に測定した初期(洗浄処理前)のパーティクル数(初期値)とを比較することで除去率を算出する。
ここでは、ウエハを4枚用意して、各ウエハに対して冷却温度のみが相互に異なるように上記操作を実行した。すなわち、4枚のウエハに形成された液膜を互いに冷却温度(冷凍庫内の温度)を異ならせた状態で凍結させた。これにより、各ウエハごとに液膜の凍結時間が異なり、冷却温度が低いほど凍結時間が短くなる。
図1から明らかなように、冷却温度が低くなるほど、つまり凍結時間が短くなるほどパーティクル除去率が高くなっていることが分かる。したがって、液膜を冷却して最終的に液膜を凍結させるにしても、比較的短時間で液膜を凍結させる方がパーティクルを効率良く除去する上では有利であるといえる。
また、基板表面を良好に洗浄する観点からは、被洗浄対象である基板表面に向けて冷媒を供給して液膜に冷媒を接触させて該液膜を凍結させることは好ましくない。というのも、冷媒に汚染物質が含まれる場合には、基板表面が汚染物質により汚染されてしまうからである。
そこで、上記した知見に鑑みて、以下のように構成して、基板表面に形成された液膜を短時間でしかも基板表面を汚染させることなく凍結させている。以下、図面を参照しつつ具体的な実施形態について詳述する。
<基板処理装置>
図2は、この発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。また、図3は図2の基板処理装置の制御構成を示すブロック図である。この基板処理装置は半導体ウエハ等の基板Wの表面Wfに付着しているパーティクル等の汚染物質を除去するための洗浄処理に用いられる枚葉式の基板処理装置である。より具体的には、微細パターンが形成された基板表面Wfに液膜を形成した後、該液膜を凍結させてから凍結後の液膜を基板表面Wfから除去することにより、基板Wに対して一連の洗浄処理(液膜形成+液膜凍結+膜除去)を施す装置である。
この基板処理装置は、基板Wに対して洗浄処理を施す処理空間をその内部に有する処理チャンバー1を備え、処理チャンバー1内に基板表面Wfを上方に向けた状態で基板Wを略水平姿勢に保持して回転させるスピンチャック2(本発明の「基板保持手段」に相当)と、スピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfに薬液または純水やDIW等のリンス液などの処理液を供給する洗浄ノズル3と、基板表面Wfに処理液の液滴を供給する二流体ノズル5とが設けられている。
スピンチャック2は、回転支柱21がモータを含むチャック回転機構22の回転軸に連結されており、チャック回転機構22の駆動により鉛直軸回りに回転可能となっている。回転支柱21の上端部には、円盤状のスピンベース23が一体的にネジなどの締結部品によって連結されている。したがって、装置全体を制御する制御ユニット4からの動作指令に応じてチャック回転機構22を駆動させることによりスピンベース23が鉛直軸回りに回転する。このように、この実施形態では、チャック回転機構22が本発明の「回転手段」として機能する。
スピンベース23の周縁部付近には、基板Wの周縁部を把持するための複数個のチャックピン24が立設されている。チャックピン24は、円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあればよく、スピンベース23の周縁部に沿って等角度間隔で配置されている。チャックピン24のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部と、基板支持部に支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部とを備えている。各チャックピン24は、基板保持部が基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部が基板Wの外周端面から離れる解放状態との間を切り替え可能に構成されている。
そして、スピンベース23に対して基板Wが受渡しされる際には、複数個のチャックピン24を解放状態とし、基板Wに対して洗浄処理を行う際には、複数個のチャックピン24を押圧状態とする。押圧状態とすることによって、複数個のチャックピン24は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース23から所定間隔を隔てて略水平姿勢に保持することができる。これにより、基板Wはその表面(パターン形成面)Wfを上方に向け、裏面Wbを下方に向けた状態で保持される。
スピンチャック2の外方には、第1の回動モータ31が設けられている。第1の回動モータ31には、第1の回動軸33が接続されている。また、第1の回動軸33には、第1のアーム35が水平方向に延びるように連結され、第1のアーム35の先端に洗浄ノズル3が取り付けられている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じて第1の回動モータ31が駆動されることで、洗浄ノズル3を基板Wの回転中心の上方の吐出位置(図2に示す位置)と吐出位置から側方に退避した待機位置との間で往復移動させることができる。
洗浄ノズル3は、薬液供給部61およびリンス液供給部62(図3)と接続されており、制御ユニット4からの動作指令に応じて薬液供給部61、リンス液供給部62からそれぞれ、洗浄ノズル3に薬液またはDIWがリンス液として選択的に供給される。薬液としては、例えばSC1溶液(アンモニア水と過酸化水素水との混合水溶液)が用いられる。また、リンス液の他の例としては、イソプロピルアルコール(IPA)等の有機溶剤、オゾンをDIWに溶解させたオゾン水または水素を純水に溶解させた水素水等が挙げられる。
また、スピンチャック2の外方に第2の回動モータ51が設けられている。第2の回動モータ51には、第2の回動軸53が接続され、第2の回動軸53には、第2のアーム55が連結されている。また、第2のアーム55の先端に二流体ノズル5が取り付けられている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じて第2の回動モータ51が駆動されることで、二流体ノズル5を第2の回動軸53回りに揺動させることができる。二流体ノズル5は、基板表面Wfを洗浄するために処理液と気体とを混合して生成した処理液の液滴を吐出する。
図4は二流体ノズルの構成を示す図である。この二流体ノズルは、処理液としてDIWと窒素ガス(N2)とを空中(ノズル外部)で衝突させてDIWの液滴を生成する混合させる、いわゆる外部混合型の二流体ノズルである。二流体ノズル5は、胴部501の内部に処理液吐出口521を有する処理液吐出ノズル502が挿通される。この処理液吐出口521は、二流体ノズル5の傘部511の上面部512に配置されている。このため、DIWが処理液吐出ノズル502に供給されると、DIWが処理液吐出口521から基板Wに向けて吐出される。
また、ガス吐出ノズル503が処理液吐出ノズル502に近接して設けられており、該処理液吐出ノズル502を囲んだリング状のガス通路を規定している。ガス吐出ノズル503の先端部は先細にテーパ状とされており、このノズル開口は基板Wの表面に対向している。このため、ガス吐出ノズル503に窒素ガスが供給されると、窒素ガスがガス吐出ノズル503のガス吐出口531から基板Wに向けて吐出される。
このように吐出される窒素ガスの吐出軌跡は、処理液吐出口521からのDIWの吐出軌跡に交わっている。すなわち、処理液吐出口521からの液体(DIW)流は、混合領域内の衝突部位Gにおいて気体(窒素ガス)流と衝突する。気体流はこの衝突部位Gに収束するように吐出される。この混合領域は、胴部501の下端部の空間である。このため、処理液吐出口521からのDIWの吐出方向の直近においてDIWはそれに衝突する窒素ガスによって速やかに液滴化される。こうして、洗浄用液滴が生成される。
図2に戻って説明を続ける。スピンチャック2の回転支柱21は中空軸からなる。回転支柱21の内部には、基板Wの裏面Wbに処理液を供給するための処理液供給管25と、基板裏面Wbに液体冷媒を供給するための冷媒供給管26とが挿通されている。これら処理液供給管25および冷媒供給管26は、スピンチャック2に保持された基板Wの下面(裏面Wb)に近接する位置まで延びている。そして、処理液供給管25の先端には、基板Wの下面中央部に向けて処理液を吐出する処理液ノズル27が設けられる一方、冷媒供給管26の先端には、基板Wの下面中央部に向けて液体冷媒を吐出する冷媒ノズル28が設けられている。
処理液供給管25は、薬液供給部61およびリンス液供給部62と接続されており、薬液供給部61からSC1溶液(アンモニア水と過酸化水素水との混合水溶液)等の薬液が、リンス液供給部62からDIWやオゾン水等のリンス液が選択的に供給される。また、冷媒供給管26は冷媒供給部64と接続されており、冷媒供給部64からエチレングリコール水溶液、アルコール類または液体窒素が液体冷媒として供給される。特に、後述するようにして基板Wに供給した液体冷媒を回収して再利用するために、エチレングリコール水溶液またはアルコール類を液体冷媒として用いるのが好ましい。アルコール類としては、安全性、価格等の観点からエチルアルコール、メチルアルコールまたはイソプロピルアルコールを用いることができるが、特にエチルアルコールが好適である。
この実施形態では、後述するように基板表面WfにDIWによる液膜が形成された状態で冷媒ノズル28から基板裏面Wbに液体冷媒を吐出することで、液膜を凍結させる。したがって、液体冷媒は液膜を構成するDIWの凝固点(氷点)よりも低い温度に調整されたものが用いられる。このように、この実施形態では、冷媒ノズル28が本発明の「液膜凍結手段」として機能する。
また、回転支柱21の内壁面と処理液供給管25および冷媒供給管26の外壁面の隙間は、円筒状のガス供給路29を形成している。このガス供給路29はガス供給部65と接続されており、スピンベース23と基板裏面Wbとの間に形成される空間に窒素ガスを供給することができる。なお、この実施形態では、ガス供給部65から窒素ガスを供給しているが、空気や他の不活性ガスなどを吐出してもよい。
スピンチャック2は、ケーシング7内に収容されている。ケーシング7の周囲には、受け部材71が固定的に取り付けられている。受け部材71には、円筒状の仕切り部材73a,73b,73cが立設されている。ケーシング7の外壁と仕切り部材73aの内壁との間の空間が第1排液槽75aを形成し、仕切り部材73aの外壁と仕切り部材73bの内壁との間の空間が第2排液槽75bを形成し、仕切り部材73bの外壁と仕切り部材73cの内壁との間の空間が第3排液槽75cを形成している。
第1排液槽75a、第2排液槽75bおよび第3排液槽75cの底部にはそれぞれ、排出口77a,77b,77cが形成されており、各排出口は相互に異なるドレインに接続されている。例えばこの実施形態では、第1排液槽75aは使用済みの液体冷媒を回収するための槽であり、液体冷媒を回収して再利用するための回収ドレインに連通されている。また、第2排液槽75bは使用済みの薬液を回収するための槽であり、薬液を回収して再利用するための回収ドレインに連通されている。さらに、第3排液槽75cは使用済みのリンス液(DIWやオゾン水)を排液するための槽であり、廃棄処理のための廃棄ドレインに連通されている。
各排液槽75a〜75cの上方にはスプラッシュガード8が設けられている。スプラッシュガード8はスピンチャック2に略水平姿勢で保持されている基板Wの周囲を包囲するようにスピンチャック2の回転軸(鉛直軸)に対して昇降自在に設けられている。このスプラッシュガード8はスピンチャック2の回転軸に対して略回転対称な形状を有しており、スピンチャック2と同心円状に径方向内側から外側に向かって配置された3つのガード81,82,83を備えている。3つのガード81,82,83は、最外部のガード83から最内部のガード81に向かって、順に高さが低くなるように設けられるとともに、各ガード81,82,83の上端部が鉛直方向に延びる面内に収まるように配置されている。
スプラッシュガード8は、ガード昇降機構85(図3)と接続され、制御ユニット4からの動作指令に応じてガード昇降機構85の昇降駆動用アクチェータ(例えばエアシリンダーなど)を作動させることで、スプラッシュガード8をスピンチャック2に対して昇降させることが可能となっている。この実施形態では、ガード昇降機構85の駆動によりスプラッシュガード8を段階的に昇降させることで、回転する基板Wから飛散する液体冷媒および処理液を第1〜第3排液槽75a〜75cに分別して排液させることが可能となっている。
ガード81の上部には、断面くの字形で内方に開いた溝状の第1案内部81aが形成されている。そして、液体冷媒供給時にスプラッシュガード8を最も高い位置(以下「第1高さ位置」という)に位置させることで、回転する基板Wから排出される液体冷媒が第1案内部81aで受け止められ、第1排液槽75aに案内される。具体的には、第1高さ位置として、第1案内部81aがスピンチャック2に保持された基板Wの周囲を取り囲むようにスプラッシュガード8を配置させることで、回転する基板Wから排出される液体冷媒がガード81を介して第1排液槽75aに案内される。
また、ガード82の上部には、径方向外側から内側に向かって斜め上方に傾斜した傾斜部82aが形成されている。そして、薬液供給時にスプラッシュガード8を第1高さ位置よりも低い位置(以下「第2高さ位置」という)に位置させることで、回転する基板Wから飛散する薬液が傾斜部82aで受け止められ、第2排液槽75bに案内される。具体的には、第2高さ位置として、傾斜部82aがスピンチャック2に保持された基板Wの周囲を取り囲むようにスプラッシュガード8を配置させることで、回転する基板Wから飛散する薬液がガード81の上端部とガード82の上端部との間を通り抜けて第2排液槽75bに案内される。
同様にして、ガード83の上部には、径方向外側から内側に向かって斜め上方に傾斜した傾斜部83aが形成されている。そして、リンス液供給時にスプラッシュガード8を第2高さ位置よりも低い位置(以下「第3高さ位置」という)に位置させることで、回転する基板Wから飛散するリンス液が傾斜部83aで受け止められ、第3排液槽75cに案内される。具体的には、第3高さ位置として、傾斜部83aがスピンチャック2に保持された基板Wの周囲を取り囲むようにスプラッシュガード8を配置させることで、回転する基板Wから飛散するリンス液がガード82の上端部とガード83の上端部との間を通り抜けて第3排液槽75cに案内される。
さらに、第3高さ位置よりも低い位置(以下「退避位置」という)に位置させて、スピンチャック2をスプラッシュガード8の上端部から突出させることで、基板搬送手段(図示せず)が未処理の基板Wをスピンチャック2に載置したり、処理済の基板Wをスピンチャック2から受け取ることが可能となっている。
また、スピンチャック2の上方には、中心部に開口を有する円盤状の遮断部材9が設けられている。遮断部材9は、その下面(底面)が基板表面Wfと略平行に対向する基板対向面となっており、その平面サイズは基板Wの直径と同等以上の大きさに形成されている。遮断部材9は略円筒形状を有する支持軸91の下端部に略水平に取り付けられ、支持軸91は水平方向に延びるアーム92により基板Wの中心を通る鉛直軸回りに回転可能に保持されている。また、アーム92には、遮断部材回転機構93と遮断部材昇降機構94が接続されている。
遮断部材回転機構93は、制御ユニット4からの動作指令に応じて支持軸91を基板Wの中心を通る鉛直軸回りに回転させる。また、遮断部材回転機構93は、スピンチャック2に保持された基板Wの回転に応じて基板Wと同じ回転方向でかつ略同じ回転速度で遮断部材9を回転させるように構成されている。
また、遮断部材昇降機構94は、制御ユニット4からの動作指令に応じて、遮断部材9をスピンベース23に近接して対向させたり、逆に離間させることが可能となっている。具体的には、制御ユニット4は遮断部材昇降機構94を作動させることで、基板処理装置に対して基板Wを搬入出させる際には、スピンチャック2の上方の離間位置(図2に示す位置)に遮断部材9を上昇させる。その一方で、基板Wに対して所定の処理を施す際には、スピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfのごく近傍に設定された対向位置まで遮断部材9を下降させる。
支持軸91は中空に仕上げられ、その内部に遮断部材9の開口に連通したガス供給路95が挿通されている。ガス供給路95は、ガス供給部65と接続されており、ガス供給部65から窒素ガスが供給される。この実施形態では、基板Wに対する洗浄処理後の乾燥処理時に、ガス供給路95から遮断部材9と基板表面Wfとの間に形成される空間に窒素ガスを供給する。また、ガス供給路95の内部には、遮断部材9の開口に連通した液供給管96が挿通されており、液供給管96の下端にノズル97が結合されている。液供給管96はリンス液供給部62に接続されており、リンス液供給部62よりリンス液としてDIWが供給されることで、ノズル97からDIWを基板表面Wfに向けて吐出可能となっている。
次に、上記のように構成された基板処理装置における洗浄処理動作について図5を参照しつつ説明する。図5は、図2の基板処理装置の動作を示す模式図である。先ず、制御ユニット4はスプラッシュガード8を退避位置に位置させて、スピンチャック2をスプラッシュガード8の上端部から突出させる。そして、この状態で基板搬送手段(図示せず)により未処理の基板Wが処理チャンバー1内に搬入されると、基板Wに対して洗浄処理を実行する。ここで、基板表面Wfに微細パターンが形成されることがある。つまり、基板表面Wfがパターン形成面になっている。そこで、この実施形態では、基板表面Wfを上方に向けた状態で基板Wが処理チャンバー1内に搬入され、スピンチャック2に保持される。続いて、遮断部材9が離間位置から対向位置に位置決めされる。これにより、基板表面Wfが遮断部材9の基板対向面に近接した状態で覆われ、基板Wの周辺雰囲気から遮断される。
そして、制御ユニット4はスプラッシュガード8を第3高さ位置に配置して、チャック回転機構22を駆動させてスピンチャック2を回転させるとともに、ノズル97から基板表面WfにDIWを供給する。基板表面に供給されたDIWは、基板Wの回転に伴う遠心力により表面全体に広げられ、その一部が基板外に振り切られる。これによって、基板Wの表面全体に所定の厚みの液膜(水膜)が形成される(図5(a);液膜形成工程)。なお、液膜形成に際して、上記のように基板表面Wfに供給されたDIWの一部を振り切ることは必須の要件ではない。例えば、基板Wの回転を停止させた状態あるいは基板Wを比較的低速で回転させた状態で基板WからDIWを振り切ることなく基板表面Wfに液膜を形成してもよい。このように、この実施形態では、ノズル97が本発明の「液膜形成手段」として機能する。
また、基板表面Wfへの液膜形成はノズル97からのDIWの供給に限らず、洗浄ノズル3を用いてもよい。すなわち、遮断部材9を離間位置に配置した状態で洗浄ノズル3を吐出位置に位置決めした後、該洗浄ノズル3から基板表面WfにDIWを供給してもよい。
こうして、液膜形成工程が終了すると、制御ユニット4はスプラッシュガード8を第1高さ位置に配置させる。そして、冷媒ノズル28から液体冷媒を基板裏面Wbの中央部に向けて吐出させながら適度な回転数で基板Wを回転させる(図5(b))。これにより、基板Wに接液する液体冷媒に作用する遠心力によって液体冷媒が流動して、基板Wの裏面全体に液体冷媒が均一に行き渡る。その結果、基板全体がその裏面Wbに接液する液体冷媒によって直接的に冷却され、基板表面Wfに形成された液膜が比較的短時間で凍結する(液膜凍結工程)。なお、ここでいうところの「適度な回転数」とは、液体冷媒を基板Wの裏面全体に広げながらも、基板表面Wfの周縁部に液体冷媒が回り込まない程度の回転数を意味している。なんとなれば、液体冷媒が基板表面Wf側に回り込んでしまうと、冷媒による汚染が生じるかもしれないからである。このように回転数を設定することにより、基板裏面Wbに供給された液体冷媒は基板表面Wfに形成された液膜に接触することなく、基板Wから排出される。なお、基板Wから排出される液体冷媒は第1排液槽75aに回収され、適宜再利用される。これにより、凍結処理に要するランニングコストを大幅に低減することができる。
このようにして液膜凍結工程を実行すると、基板表面Wfとパーティクルの間に入り込んだ液膜の体積が増加(摂氏0℃の水が摂氏0℃の氷になると、その体積はおよそ1.1倍に増加する)し、パーティクルが微小距離だけ基板表面Wfから離れる。その結果、基板表面Wfとパーティクルとの間の付着力が低減され、さらにはパーティクルが基板表面Wfから脱離することとなる。このとき、基板表面Wfに微細パターンが形成されている場合であっても、液膜の体積膨張によってパターンに加わる圧力はあらゆる方向に等しく、つまりパターンに加えられる力が相殺される。そのため、パターンを剥離あるいは倒壊させることなく、パーティクルのみを選択的に優先して、基板表面Wfから除去することができる。
所定時間の経過後、液膜の凍結が完了すると、制御ユニット4は、スプラッシュガード8を第3高さ位置に配置させる。そして、ノズル97および処理液ノズル27からDIWをリンス液として基板Wの表面Wfおよび裏面Wbに供給する。これにより基板表面Wfの凍結膜がDIWによって解凍される。また、凍結膜と基板表面Wfに供給されたDIWとに基板Wの回転による遠心力が作用する。その結果、基板表面Wfからパーティクルを含む凍結膜が除去され、基板外に排出される(図5(c);膜除去工程)。このように、この実施形態では、ノズル97が本発明の「膜除去手段」として機能する。
また、基板裏面WbについてもDIWが基板Wの回転により裏面全体に広がり基板裏面Wbがリンス処理される。したがって、基板表面Wfのみならず、基板Wの全体からパーティクル等の汚染物質を除去することができる。さらに、液膜凍結工程においてスピンベース23およびチャックピン24等に結露が生じている場合であっても、基板Wの表裏面に供給されるDIWにより洗い流される。なお、基板Wから振り切られた使用済みのリンス液(DIW)は第3排液槽75cに案内され、廃棄される。
ここで、液体冷媒としてエチレングリコール水溶液またはアルコール類を使用した場合には、基板裏面Wbがこれら有機物により汚染される可能性がある。この場合には、基板裏面Wbにリンス液としてオゾン水を供給することにより、基板裏面Wbから有機汚染物を除去することができる。なお、この場合には、オゾン水によるリンス処理後にDIWによる最終リンス処理が基板裏面Wbに対して行われる。
また、膜除去工程では、基板Wの回転とともに遮断部材9を回転させるのが好ましい。これにより、遮断部材9に付着する液体が振り切られるとともに、遮断部材9と基板表面Wfとの間に形成される空間に基板周辺からミスト状の処理液が侵入するのを防止することができる。
こうして、膜除去工程が終了すると、制御ユニット4はチャック回転機構22および遮断部材回転機構93のモータの回転速度を高めて基板Wおよび遮断部材9を高速回転させる。これにより、基板Wの乾燥処理(スピンドライ)が実行される(図5(d))。さらに、この乾燥処理においては、ガス供給路95,29から窒素ガスを供給することで、遮断部材9と基板表面Wfとの間に挟まれた空間およびスピンベース23と基板裏面Wbとの間に挟まれた空間が窒素ガス雰囲気とされる。これにより、基板Wの乾燥が促進され、乾燥時間を短縮することができる。
以上のように、この実施形態によれば、基板表面Wfに形成された液膜を凍結させる際に、基板裏面Wbに直接に液体冷媒を供給しているので、基板Wがその裏面Wbに接液する液体冷媒によって直接的に冷却される。そのため、液膜を比較的短時間で凍結させることができる。したがって、図1から説明されるように、パーティクル除去率を向上させ、基板Wを効果的に洗浄することができる。また、液膜に液体冷媒を接触させることなく液膜を凍結させているため、液体冷媒に汚染物質が含まれる場合でも、該汚染物質が基板表面Wfに付着するのを防止することができる。
また、この実施形態によれば、基板Wを回転させながら基板裏面Wbに液体冷媒を供給しているので、基板裏面全体に液体冷媒が広げられ液膜を均一に凍結させることができる。また、液体冷媒を基板裏面全体に行き渡らせることで、基板Wと液体冷媒との接触面積が広げられる。このため、基板全体が効率良く冷却され、液膜の凍結時間をさらに短縮することができ、パーティクルを基板表面Wfから効果的に除去することができる。
また、この実施形態によれば、同一の処理チャンバー1内で、液膜形成工程、液膜凍結工程および膜除去工程を連続的に実行している。そのため、基板を搬送することなく、一連の洗浄処理(液膜形成+液膜凍結+膜除去)を同一箇所で一体的に実行することができ、スループットを向上させることができる。しかも、この実施形態によれば、液体冷媒により基板Wを直接に冷却しているので、回転保持部(基板保持手段)を介して間接的に基板Wを冷却する従来技術と比較して凍結膜除去に要する時間を短縮することができる。すなわち、従来技術によれば、基板Wを冷却する際に回転保持部に冷熱が蓄えられ、凍結膜を除去する際に回転保持部の温度も上昇させる必要がある。これに対し、この実施形態によれば、基板保持手段に必要以上に冷熱が蓄えられることがなく、比較的短時間で凍結膜を基板Wから除去することができる。
なお、上記実施形態では、DIWにより基板Wに対してリンス処理を施すことで凍結膜を除去しているが、次のように基板表面Wfに対して化学洗浄を施して凍結膜を除去してもよい。すなわち、液膜を凍結させた後、制御ユニット4は、スプラッシュガード8を第2高さ位置に配置するとともに、洗浄ノズル3を吐出位置に配置して洗浄ノズル3からSC1溶液を基板表面Wfに供給する。ここで、SC1溶液中の固体表面のゼータ電位(界面動電電位)は比較的大きな値を有することから、基板表面Wfと該基板表面Wf上のパーティクルとの間がSC1溶液で満たされることにより、基板表面Wfとパーティクルとの間に大きな反発力が作用する。したがって、基板表面Wfからのパーティクルの脱離をさらに容易にして、基板表面Wfからパーティクルを効果的に除去することができる。この場合、洗浄ノズル3が本発明の「膜除去手段」として機能する。
また、基板表面WfへのSC1溶液の供給と同時に基板裏面Wbにも処理液ノズル27からSC1溶液を供給してもよい。これにより、基板裏面Wbに液体冷媒の供給による有機汚染物が付着している場合でも、SC1溶液の化学洗浄作用により有機汚染物を基板Wから除去することができる。なお、SC1溶液による洗浄後、基板Wの表裏面にDIWが供給され、DIWによるリンス処理が行われる。
また、次のようにして、凍結膜を解凍除去してもよい。すなわち、液膜を凍結させた後、制御ユニット4は、遮断部材9を離間位置に配置した状態で二流体ノズル5を基板Wの上方で揺動させながらDIWの液滴を基板表面Wfに供給する。これにより、液滴が基板表面Wfに付着するパーティクルに衝突して、液滴が有する運動エネルギーによってパーティクルが物理的に除去(物理洗浄)される。したがって、基板表面Wfからのパーティクル除去を容易にして、基板表面Wfを良好に洗浄することができる。この場合、二流体ノズル5が本発明の「膜除去手段」として機能する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、処理チャンバー1内で基板表面Wfに液体(DIW)を供給して基板表面Wfに液膜を形成しているが、予め基板表面Wfに液膜が形成された基板Wを処理チャンバー1に搬入してもよい。
また、上記実施形態では液膜の凍結完了後、直ちに膜除去工程に移行しているが、膜除去工程への移行タイミングを後側にずらしてタクトタイムを調整してもよい。この場合、凍結膜が形成された状態のまま基板Wが装置内部で待機することになるが、凍結膜が保護膜として機能する。その結果、基板表面Wfが汚染されるのを確実に防止できる。
また、上記実施形態では、液膜の凍結後、凍結状態で凍結後の液膜(凍結膜)を除去しているが、凍結膜が融解した状態で凍結後の液膜を除去してもよい。ただし、凍結状態で凍結後の液膜(凍結膜)を除去する方が基板表面Wfに付着するパーティクルを効率良く除去する点で有利である。すなわち、液膜を凍結させることで基板表面Wfに対するパーティクルの付着力が弱められ、脱離することになるが、凍結膜が融解していくうちに基板表面Wfへの付着力が強まり、再付着するようになる。そこで、凍結膜が融解しないうちに凍結膜を基板表面Wfから除去することで、基板表面Wfから脱離したパーティクルが基板表面Wfに再付着するのを回避することができる。その結果、パーティクルを基板表面Wfから効率良く除去することができる。
また、上記実施形態では、基板表面Wfに対して主に化学的な洗浄作用を有する化学洗浄としてSC1溶液による洗浄(SC1洗浄)を実行しているが、本発明で実行される化学洗浄としては、SC1洗浄に限定されない。例えば、化学洗浄としてSC1溶液以外のアルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、界面活性剤などを処理液として、またはそれらを適宜に組合わせたものを処理液として使用する湿式洗浄が挙げられる。
また、上記実施形態では、基板表面Wfに対して主に物理的な洗浄作用を有する物理洗浄として二流体ノズルを用いた液滴による洗浄(液滴洗浄)を実行しているが、本発明で実行される物理洗浄としては、液滴洗浄に限定されない。例えば、物理洗浄として基板表面Wfに対してブラシやスポンジ等を接触させることで基板Wを洗浄するスクラブ洗浄、超音波振動によって基板表面Wfに付着するパーティクルを振動させて脱離させたり、処理液中に発生したキャビテーションや気泡を基板表面Wfに作用させて基板Wを洗浄する超音波洗浄などが挙げられる。
さらに、基板表面Wfに対して物理洗浄と化学洗浄とを必要に応じて組合わせた洗浄を施して基板表面Wfから凍結後の液膜を除去してもよい。例えば、基板表面WfにSC1溶液を接液させるとともに、該SC1溶液中に気泡を発生させて基板表面Wfに気泡を供給しながら洗浄してもよい。すなわち、SC1溶液による化学洗浄と気泡が有する物理作用を利用した物理洗浄とを組合わせた洗浄を行うようにしてもよい。また、二流体ノズルを用いた処理液の液滴洗浄において、処理液として基板表面Wfに対して化学作用を有する薬液を用いてもよい。この構成によれば、薬液による化学洗浄と液滴が有する運動エネルギーを利用した物理洗浄とが組合された洗浄が実行される。
また、上記実施形態では、二流体ノズルからの液滴吐出による物理洗浄を行う際に、いわゆる外部混合型の二流体ノズルを用いて液滴洗浄を実行しているが、これに限定されず、いわゆる内部混合型の二流体ノズルを用いて液滴洗浄を実行してもよい。すなわち、二流体ノズルの内部で処理液とガスとを混合させて洗浄用液滴を生成するとともにノズル吐出口から基板Wに向けて吐出してもよい。
<基板処理システム>
上記実施形態では、本発明にかかる基板表面に形成された液膜を凍結させる基板処理装置および方法を基板表面に付着するパーティクル等の汚染物質を除去する洗浄処理に適用した場合について説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、本発明にかかる基板処理装置および方法を用いて凍結させた液膜(凍結膜)を基板表面を保護するための保護膜として利用してもよい。以下、凍結膜を保護膜として利用した基板処理システムについて、図6および図7を参照しつつ説明する。
図6は、この発明にかかる基板処理システムの一実施形態を示す平面レイアウト図である。この基板処理システムでは、凍結ユニット10と洗浄ユニット20とが一定距離だけ離間して配置されるとともに、それらの間に基板搬送機構30(本発明の「搬送ユニット」に相当)が配置されている。これらのうち、凍結ユニット10は基板表面に形成された液膜を凍結させる液膜凍結工程を実行するユニットである。また、洗浄ユニット20は基板表面を洗浄して凍結された液膜(凍結膜)を除去する膜除去工程を実行するユニットであり、本発明の「膜除去ユニット」として機能する。そして、凍結ユニット10において表面の液膜が凍結された基板が基板搬送機構30により洗浄ユニット20に搬送され、洗浄ユニット20において凍結膜が基板表面から除去される。
上記した基板処理システムによれば、基板表面の汚染を防止する観点から次のような場合に有効である。例えば洗浄ユニット20における洗浄後に基板を他の処理ユニット(あるいは装置)に搬送する際に、洗浄ユニット20と他の処理ユニットとの間で処理タクトが一致しておらず、洗浄ユニット20から他の処理ユニットに直ちに基板を搬送することができない場合がある。この場合には、洗浄後の基板表面を周囲雰囲気に露出した状態で基板を放置することとなり、その間に基板表面が汚染されるおそれがある。そこで、以下のように処理することで、基板表面Wfの汚染を防止することができる。
図7は、図6の基板処理システムの動作を示す模式図である。先ず、凍結ユニット10において表面Wfに形成された液膜を上記した基板処理装置にかかる実施形態と同様にして凍結する。すなわち、基板裏面Wbに液体冷媒を供給して、基板表面Wfを汚染させることなく、液膜を凍結させる(図7(a))。これにより、基板表面Wfが凍結前の状態を保ったまま、凍結した液膜(凍結膜)で覆われる。そして、洗浄ユニット20と他の処理ユニット(図示せず)との間の処理タクトが一致するまで基板Wを待機させる(図7(b))。具体的には、後述の洗浄ユニット20における洗浄後、洗浄ユニット20から他の処理ユニットに直ちに基板Wを搬送可能な状態になるまで基板Wを待機させる。その後、基板表面Wfが凍結膜で覆われた状態で基板搬送機構30が基板Wを洗浄ユニット20に搬送する(図7(c))。そして、洗浄ユニット20において凍結膜が除去され、基板表面Wfが露出することとなるが、基板Wは直ちに洗浄ユニット20から他の処理ユニットに搬送される(図7(d))。このため、基板表面Wfを露出したまま放置させることがなく基板表面Wfの汚染を防止することができる。
以上のように、この実施形態によれば、液膜の凍結から凍結膜の除去までの間、基板表面Wfが凍結膜に覆われている。このため、凍結膜が基板表面Wfに対する保護膜として作用して基板表面Wfを周囲雰囲気からの汚染より保護することができる。したがって、凍結膜を保護膜として基板表面Wfの汚染を防止しつつ基板Wを保存したり待機させておくことができる。また、必要に応じて基板Wを洗浄ユニット20に搬送し、洗浄ユニット20において凍結膜を除去することで、適宜、基板表面Wfを凍結前の状態で露出させることができる。
なお、この実施形態においても、凍結膜を基板表面Wfから除去する際に、基板表面Wfに対して物理的な洗浄作用を有する物理洗浄、化学的な洗浄作用を有する化学洗浄または物理洗浄と化学洗浄とを組合わせた洗浄を基板表面Wfに施して該基板表面Wfから凍結膜を除去するものであってもよい。これにより、基板表面Wfに汚染物質が付着している場合であっても、凍結膜とともに汚染物質を効果的に除去することができる。このため、基板表面Wfを清浄な状態で露出させることができる。
なお、上記実施形態にかかる基板処理システムでは、基板上の凍結膜を保護膜として凍結ユニット10から洗浄ユニット20に基板Wを搬送しているが、基板Wの搬送先はこれに限定されない。例えば基板Wの搬送先として基板Wを冷凍保管するための保管ユニットなどであってもよい。この場合には、保管ユニットが凍結膜を除去する膜除去手段を備えることで、必要に応じて凍結膜を除去して基板Wを保管ユニットから取り出すことができる。
この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基板などを含む基板全般の表面に形成された液膜を凍結させる基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法に適用することができる。
液膜を凍結させる際の冷却温度とパーティクル除去率との関係を示すグラフである。 この発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。 図2の基板処理装置の制御構成を示すブロック図である。 二流体ノズルの構成を示す図である。 図2の基板処理装置の動作を示す模式図である。 この発明にかかる基板処理システムの一実施形態を示す平面レイアウト図である。 図6の基板処理システムの動作を示す模式図である。
符号の説明
1…処理チャンバー
2…スピンチャック(基板保持手段)
3…洗浄ノズル(膜除去手段、液膜形成手段)
5…二流体ノズル(膜除去手段)
10…凍結ユニット
20…洗浄ユニット(膜除去ユニット)
22…チャック回転機構(回転手段)
28…冷媒ノズル(液膜凍結手段)
30…基板搬送機構(搬送ユニット)
97…ノズル(膜除去手段、液膜形成手段)
W…基板
Wf…基板表面
Wb…基板裏面

Claims (13)

  1. 基板表面に形成された液膜を凍結させる基板処理装置において、
    液膜が形成された基板表面を上方に向けた状態で前記基板を略水平姿勢で保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記基板の裏面に前記液膜を構成する液体の凝固点より低い温度を有する液体冷媒を供給して前記液膜を凍結させる液膜凍結手段と
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記基板保持手段に保持された前記基板を回転させる回転手段をさらに備え、
    前記液膜凍結手段は、前記回転手段により回転される前記基板の裏面に前記液体冷媒を供給する請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記基板保持手段に保持された前記基板の表面から凍結後の液膜を除去する膜除去手段をさらに備える請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記膜除去手段は、前記基板表面に対して物理的な洗浄作用を有する物理洗浄、化学的な洗浄作用を有する化学洗浄または前記物理洗浄と前記化学洗浄とを組合わせた洗浄を前記基板表面に施して該基板表面から凍結後の液膜を除去する請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記液膜凍結手段と前記膜除去手段とは同一の処理チャンバー内に収容される請求項3または4記載の基板処理装置。
  6. 前記基板保持手段に保持された前記基板表面に前記液体を供給して前記基板表面に前記液膜を形成する液膜形成手段をさらに備え、
    前記液膜形成手段、前記液膜凍結手段および前記膜除去手段は同一の処理チャンバー内に収容される請求項5記載の基板処理装置。
  7. 請求項1または2記載の基板処理装置と同一構成を有する凍結ユニットと、
    前記凍結ユニットから分離して設けられるとともに、前記液膜が凍結された凍結膜を前記基板表面から除去する膜除去ユニットと、
    前記凍結ユニットから前記膜除去ユニットに前記基板を搬送する搬送ユニットと
    を備えたことを特徴とする基板処理システム。
  8. 前記膜除去ユニットは、前記基板表面に対して物理的な洗浄作用を有する物理洗浄、化学的な洗浄作用を有する化学洗浄または前記物理洗浄と前記化学洗浄とを組合わせた洗浄を前記基板表面に施して該基板表面から前記凍結膜を除去する請求項7記載の基板処理システム。
  9. 基板表面に形成された液膜を凍結させる基板処理方法において、
    基板表面に液膜を形成する液膜形成工程と、
    前記液膜が形成された前記基板表面を上方に向けた状態で前記基板を略水平姿勢で保持しながら前記基板の裏面に前記液膜を構成する液体の凝固点より低い温度を有する液体冷媒を供給して前記液膜を凍結させる液膜凍結工程と
    を備えたことを特徴とする基板処理方法。
  10. 前記液膜凍結工程では、前記基板を回転させながら前記基板の裏面に前記液体冷媒を供給する請求項9記載の基板処理方法。
  11. 前記液膜凍結工程後に前記基板表面から凍結後の液膜を除去する膜除去工程をさらに備える請求項9または10記載の基板処理方法。
  12. 前記液膜形成工程、前記液膜凍結工程および前記膜除去工程を同一の処理チャンバー内で連続的に行う請求項11記載の基板処理方法。
  13. 前記液体冷媒は、エチレングリコール水溶液またはアルコール類である請求項9ないし12のいずれかに記載の基板処理方法。
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