JP2008008884A - 時間で変動する電圧を使用したmems慣性センサのフォース・リバランシング - Google Patents

時間で変動する電圧を使用したmems慣性センサのフォース・リバランシング Download PDF

Info

Publication number
JP2008008884A
JP2008008884A JP2007087298A JP2007087298A JP2008008884A JP 2008008884 A JP2008008884 A JP 2008008884A JP 2007087298 A JP2007087298 A JP 2007087298A JP 2007087298 A JP2007087298 A JP 2007087298A JP 2008008884 A JP2008008884 A JP 2008008884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sense
voltage
proof
rebalancing
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007087298A
Other languages
English (en)
Inventor
Burgess R Johnson
バージェス・アール・ジョンソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honeywell International Inc
Original Assignee
Honeywell International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honeywell International Inc filed Critical Honeywell International Inc
Publication of JP2008008884A publication Critical patent/JP2008008884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B7/00Microstructural systems; Auxiliary parts of microstructural devices or systems
    • B81B7/02Microstructural systems; Auxiliary parts of microstructural devices or systems containing distinct electrical or optical devices of particular relevance for their function, e.g. microelectro-mechanical systems [MEMS]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B7/00Microstructural systems; Auxiliary parts of microstructural devices or systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】時間で変動する再平衡用の電圧に結合された1又は複数の電極を用いるMEMSデバイス及び方法を提供する。
【解決手段】一実施形態のMEMS慣性センサ(10、142)は、1以上のプルーフ・マス(12、14、172、174)と、各プルーフ・マス(12、14、172、174)に隣接して配された少なくとも1つのセンス電極(74、76、78、80、188、190)と、1以上のトルカ電極(84、86、88、90、146、150、154、158)とを含む。トルカ電極にリバランシング電圧を印加して、デバイスのセンス軸(72)に沿ったプルーフ・マスの直角位相及び/又はコリオリに関連する運動を静電的にゼロにできる。トルカ電極のそれぞれに印加されるリバランシング電圧は、1以上のフォース・リバランシング制御ループからのフィードバックを用いて調節できる。
【選択図】図1

Description

本発明は一般に、マイクロエレクトロメカニカル(MEMS)・デバイスの分野に関する。より具体的には、本発明は、時間変動フォース・リバランシング電圧(time-varying force rebalancing voltage、時間で変動する力の平衡用の電圧)を使用して、レート・バイアス誤差およびスケール・ファクタ誤差を低減させるためのデバイスおよび方法に関する。
本発明は、米国陸軍CERDEC契約第W15P7T−05−C−P609号の下で、米国政府の支援を受けて為された。米国政府は本発明の一定の権利を有する。
マイクロエレクトロメカニカル(MEMS)・ジャイロスコープは、共振している幾つかのプルーフ・マス(proof mass)に働くコリオリの力を測定することによって、入力軸についての角回転を検出するために、使用される。典型的なMEMSジャイロスコープは、懸架ばねによってシリコンまたはガラスの基板に機械的に結合された2つのシリコン・プルーフ・マスを含む。基板にエッチングされた幾つかの凹部は、このシリコン構造の選択された部分が、デバイスの内部で自由に前後に運動することを可能にする。基板上に形成された金属トレースのパターンを使用して、さまざまな電気バイアス電圧および信号出力をデバイスへ送達することができる。
MEMSジャイロスコープの駆動システムは、典型的には、コリオリの力が感知される方向に垂直な駆動軸に沿ってプルーフ・マスを前後に振動させる幾つかの駆動エレメントを含む。ジャイロスコープのモータ(motor)・モードは2つのプルーフ・マスを含むことができ、この2つのプルーフ・マスは、等しいが反対向きの速度で、実質的に基板に平行に、プルーフ・マスの中心を結ぶ線に沿って運動する。幾つかの応用では、静電作動によって電気エネルギを機械エネルギに変換するように適合された幾つかのインターデジタルのコーム(comb、くし)駆動フィンガ(finger)を使用して、プルーフ・マスのモータ・モードを、その共振周波数で静電的に駆動することができる。ジャイロスコープが、駆動軸に垂直なその入力軸について回転すると、プルーフ・マスのモータ・モードの速度がコリオリの力を生み出し、そのコリオリの力が、入力軸および駆動軸に垂直なセンス(sense、感知)軸に沿ってプルーフ・マスを駆動する。
ジャイロスコープのセンシング(感知)・システムは1または複数のセンス電極を含むことができ、このセンス電極をDCセンス・バイアス電圧で充電して、センス電極とプルーフ・マスとの間の空間に電場を生み出すことができる。ジャイロスコープのセンス共振モードは、典型的には、センス軸に沿っての等しいが反対向きの速度の2つのプルーフ・マスの運動を含む。このモータ速度に起因するコリオリの力は、典型的にはモータ運動の周波数またはその付近で、センス共振モードを駆動する。幾つかの設計では、コリオリの力が、センス・モード・オフ共振(sense mode off-resonance)を駆動する。
それぞれのプルーフ・マスが基板の上方で往復運動すると、入力軸についてのジャイロスコープの回転に起因するコリオリの力によって、プルーフ・マスとセンス電極との間の間隔が変化する。次いで、センス共振モード運動の変位を、時間で変動するセンス静電容量によってプルーフ・マスに誘導された電流を検出することによって、容量的に測定することができる。プルーフ・マス上に生み出された出力電流を測定することによって、ジャイロスコープの回転運動および/または加速の測度をつきとめることができる。
多くのMEMS型ジャイロスコープの誤差の重要な源は、プルーフ・マスの直角位相(quadrature)運動に起因するものであり、このプルーフ・マスの直角位相は、コリオリの力によって生み出される運動とは位相が90°ずれたセンス軸に沿った運動と定義される。このような直角位相運動によって引き起こされる結果として生じる機械的フィードスルー(feedthrough)信号はしばしば直角位相信号と呼ばれ、典型的には、コリオリの力によって生み出される信号とは位相が90°ずれたジャイロスコープのAC出力信号を含む。このような直角位相は、例えば、駆動システムで使用されるコーム・フィンガおよび懸架ばねの輪郭における欠陥、および製造プロセス中に生み出されるその他の欠陥に、起因する。このような欠陥や誤差により、結果として、モータ運動が、モータ変位と同相であり、従ってモータ速度とは位相がずれた、センス・モード運動での直角位相力を、生み出す。
直角位相の力は、検出可能な最も小さなコリオリの力よりも数桁大きいことがあり、ジャイロスコープの、レート信号の微妙な変動を正確に見分ける能力に影響を及ぼす可能性がある。そのため、典型的には、出力センス信号から直角位相信号を除去するために追加の誤差補正回路が必要となる。ジャイロスコープのレート出力信号に対する直角位相力の影響は、典型的には、それがコリオリの力とは90°位相がずれていることによって、低減されるが、それにもかかわらず、慣性センサおよび関連の電子回路の小さな位相誤差は、レート出力信号の誤差を生み出し得るものであり、回転を正確に検出し測定するジャイロスコープの能力を低下させる。
レート・バイアス誤差(rate bias error)およびスケール・ファクタ誤差(scale factor error)を低減させることが望まれる。
本発明は、時間変動リバランシング電圧(time-varying rebalancing voltage、時間で変動する、平衡を保つため(再平衡用)の電圧)を使用して、レート・バイアス誤差およびスケール・ファクタ誤差を低減させるためのデバイスおよび方法に関する。本発明の例示的な一実施形態に基づくMEMS慣性センサは、基板の上方で、駆動軸上を振動するように適合された1または複数のプルーフ・マスと、1または複数のプルーフ・マスのそれぞれに隣接して配置された少なくとも1つのセンス電極と、1または複数のプルーフ・マスのそれぞれに隣接して配置された少なくとも1つのトルカ(torquer、トルク)電極とを含むことができる。
1または複数のトルカ電極に印加される時間変動リバランシング電圧は、駆動軸に垂直なセンス軸に沿ったプルーフ・マスの運動を静電的にゼロにする(null)ように、従って、それぞれのセンス電極と対応するプルーフ・マスとの間の固定された静電容量(キャパシタンス)を維持するように、構成することができる。ある種の実施形態では、それぞれのトルカ電極に印加される時間変動リバランシング電圧は、1または複数のフォース・リバランシング制御ループ(force rebalancing control loop、力の平衡用の制御ループ)からのフィードバックに基づくリバランシング電圧信号成分を有するACリバランシング電圧を、含むことができる。動作時、慣性センサの出力はリバランシング電圧であり、このリバランシング電圧は、プルーフ・マスの変位によって誘導される電流ではなく、プルーフ・マス上のコリオリの力および直角位相の力をゼロにするための必要なフィードバック力を提供するために使用されるものである。
幾つかの実施形態では、1または複数のトルカ電極に印加される正弦波(sinusoidal、シヌソイド)リバランシング電圧を使用して、プルーフ・マスの直角位相およびコリオリに関連する運動を静電的にゼロにすることができる。例えば、例示的な一実施形態では、1または複数のトルカ電極に正弦波リバランシング電圧を印加して、プルーフ・マスの直角位相およびコリオリ関連の運動を打ち消し、従って、それぞれのセンス電極と対応するプルーフ・マスとの間の固定された静電容量を維持することができる。他の実施形態では、それぞれのセンス電極と対応するプルーフ・マスとの間の固定された静電容量の維持は、直角位相運動およびコリオリ運動をリバランスさせるために別個の正弦波電圧を使用することによって達成され、別個の電圧はそれぞれ別個のトルカ電極に印加される。トルカ電極に印加される正弦波リバランシング電圧は、慣性センサの出力から受け取られたフィードバック信号に少なくとも部分的に基づく閉ループ様式で、制御することができる。
MEMS慣性センサの力(フォース)をリバランスする例示的な1つの方法は、1または複数のプルーフ・マスのそれぞれに隣接した少なくとも1つのトルカ電極を配するステップと、1または複数の時間変動リバランシング電圧を少なくとも1つのトルカ電極に印加するステップと、センス軸に沿った1または複数のプルーフ・マスの変位を感知し、そのプルーフ・マスの変位に比例したセンス(感知)電圧を出力するステップと、出力されたセンス電圧に基づいて、センス軸に沿ったプルーフ・マスの運動を静電的にゼロにするステップとを含むことができる。プルーフ・マスの変位を容量的に感知することに関連した非線形性の多くを補償するフォース・リバランシング方法を用いることによって、この慣性センサを、より幅広いダイナミック・レンジにわたって動作し、同時に、センサ性能を低下させる恐れがあるレート・バイアス誤差およびスケール・ファクタ誤差を排除または低減させるように、構成することができる。力のリバランシングを用いて、ある種の状況では、センサ信頼性、センサ寿命および長期ドリフトなどの他の因子も改善できる。
以下の説明は図面を参照して読まれるべきである。図中、異なる図面の同様のエレメントには同様の符号が付されている。必ずしも一律の尺度では描かれていないこれらの図面は、選択された幾つかの実施形態を描いており、これらの図面は本発明の範囲を限定することを意図したものではない。さまざまなエレメントに対して構造、寸法および材料の例が示されるが、提供される例の多くについて、用いることができる適当な代替例があることを、当業者は認識するであろう。例示されるさまざまな図面は、MEMS型の面内(in-plane)ジャイロスコープに関して説明されるが、本明細書中の特徴および方法は、入力回転が基板に対して垂直であるz軸または面外(out-of-plane)ジャイロスコープなどのような静電アクチュエータを使用した他のMEMSデバイスとともに使用することもできることを、理解すべきである。
次に図1を参照して、本発明の例示的な実施形態に基づく例示的なMEMS型ジャイロスコープ10の概略図について説明する。ジャイロスコープ10、例示的には面内ジャイロスコープ(IPG)は、第1のプルーフ・マス12および第2のプルーフ・マス14を含み、これらのプルーフ・マスはそれぞれ、その下にある支持基板16の上方で、慣性運動が決定されるジャイロスコープ10の入力軸18に垂直な駆動軸に沿って前後に振動するように、適合される。右/左の組の矢印20によっておおまかに示されているように、第1のプルーフ・マス12は、支持基板16の上で、第1のモータ・ピックオフ・コーム22と第1の駆動電極24との間で前後に振動するように構成することができ、第1のモータ・ピックオフ・コーム22と第1の駆動電極24はともに、第1のプルーフ・マス12の運動を制限するために、支持基板16の上で静止している。同様に、第2のプルーフ・マス14は、左/右の組の矢印30によっておおまかに示されているように、支持基板16の上で、第2のモータ・ピックオフ・コーム26と第2の駆動電極28との間で、前後に振動するように構成することができるが、第1のプルーフ・マス12と振動の位相が180°ずれている。
第1のプルーフ・マス12は、第1の端部32、第2の端部34、第1の側部36および第2の側部38を有する薄い板または他の適当な構造体を含むことができる。第1のプルーフ・マス12のそれぞれの端部32、34から外側へ、右/左の組の矢印20によって示された方向に第1のプルーフ・マス12を静電的に駆動するために使用される幾つかのコーム・フィンガ40、42が延びている。例えば、図1に描かれた例示的なジャイロスコープ10では、第1のプルーフ・マス12の第1の端部32から外側へ延びる第1セットのコーム・フィンガ40を、第1の駆動電極24に形成された対応するセットのコーム駆動フィンガ44と、インターデジタルに構成することができる。第1のプルーフ・マス12の第2の端部34から外側へ延びる第2セットのコーム・フィンガ42は、第1のモータ・ピックオフ・コーム22に形成された対応するセットのコーム・フィンガ46とインターデジタル構成にする。
第2のプルーフ・マス14も、第1のプルーフ・マス12と同様に構成することができ、第1の端部48、第2の端部50、第1の側部52および第2の側部54を有する。第2のプルーフ・マス14の第1の端部48から外側へ延びる第1セットのコーム・フィンガ56は、第2のモータ・ピックオフ・コーム26に形成された対応するセットのコーム・フィンガ58と、インターデジタルにされる。第2のプルーフ・マス14の第2の端部50から外側へ延びる第2セットのコーム・フィンガ60は、第2の駆動電極28に形成された対応するセットのコーム・フィンガ62とインターデジタルにされる。
1または複数の懸架ばねを使用して、第1および第2のプルーフ・マス12、14を、その下の支持構造16の上方で、1または複数の方向に拘束することができる。図1に示されているように、例えば、第1のプルーフ・マス12は、第1セットの4つの懸架ばね64を使用して、支持基板16に固定または結合することができ、懸架ばね64のそれぞれの端部66を、第1のプルーフ・マス12の4つの隅部に接続することができる。同様の様式で、第2のプルーフ・マス14は、第2セットの4つのばね68を使用して、その下の支持基板16に固定することができ、ばね68のそれぞれの端部70は第2のプルーフ・マス14の4つの隅部に接続することができる。使用時に、懸架ばね64、68は、入力軸18の方向の望まれていない垂直運動を低減させるため、およびコリオリの力が感知されるジャイロスコープ10のセンス軸72に沿った直角位相運動を低減させるために、第1および第2のプルーフ・マス12、14の振動運動を、右/左の組の矢印20、30のによっておおまかに示された方向へと分離するように、構成することができる。支持基板16の上方でプルーフ・マス12、14を支持することに加えて、懸架ばね64、68は更に、プルーフ・マスが駆動軸に沿ったそれらの平衡位置から変位したときに、駆動軸に沿った修復力を提供するように、構成することができる。
第1および第2の駆動電極24、28に駆動電圧Vを印加して、インターデジタルのコーム・フィンガ間に静電力を誘導することができ、この静電力によって、コーム・フィンガは互いに対して静電的に運動する。駆動電圧Vは、コーム・フィンガへ送達される電荷を交番させる時間変動電圧信号(time-varying voltage signal、時間で変動する電圧信号)を出力するように構成することができ、これは、懸架ばね64、68と相俟って、第1および第2のプルーフ・マス12、14を支持基板16の上で特定の様式で前後に振動させる。典型的には、駆動電圧Vは、第1および第2のプルーフ・マス12、14の共振周波数に対応する周波数を有するが、所望される場合には、所望の他の駆動周波数を使用することもできる。
駆動運動の方向20、30に沿ったプルーフ・マス12、14の変位の検出および/または測定のために、第1および第2のモータ・ピックオフ・コーム22、26にモータ・ピックオフ・バイアス電圧VDCを供給することができる。第1および第2のモータ・ピックオフ・コーム22、26のコーム・フィンガ46、58に対する、第1および第2のプルーフ・マス12、14のコーム・フィンガ42、56の運動から結果として得られるモータ・ピックオフ電圧VPICKを使用して、第1および第2のプルーフ・マス12、14の運動を検出することができる。
入力軸18についてのジャイロスコープの運動の結果としての、センス軸72に沿った第1および第2のプルーフ・マス12、14の面外偏差(out-of-plane deflection)を検出および測定するために、センシング・システムの一部として、幾つかのセンス電極74、76を提供することができる。図1の破線によっておおまかに示されているように、センス電極74、76は、プルーフ・マス12、14の少なくとも一部分の下に配された薄い長方形の電極板を含むことができる。幾つかの実施形態では更に、希望される場合、それぞれのプルーフ・マス12、14の上方に、ジャイロスコープ10の上側基板82に形成された第2の幾つかのセンス電極78、80(図2および3参照)を配することができる。センス信号中への駆動電圧V信号の漏れを防ぐために、センス電極74、76、78、80のサイズおよび形状は、周囲のコーム・フィンガ42、56との電気的干渉を最小限に抑えるように構成することができる。
それぞれのセンス電極74、76、78、80に印加されるDCセンス・バイアス電圧Vsを用いて、第1および第2のプルーフ・マス12、14に、それぞれのセンス電極74、76、78、80とプルーフ・マス12、14との間の静電容量に比例した電荷を、誘導することができる。
入力軸18についてのジャイロスコープ10の回転によって引き起こされるコリオリの力および/または任意の直角位相力によるセンス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の運動を機械的にゼロにするように、幾つかのトルカ電極84、86を構成することができる。トルカ電極84、86は、センス電極74、76、78、80と同様に構成することができ、それぞれが、プルーフ・マス12、14の少なくとも一部分の下に配された薄い長方形の電極板を含む。幾つかの実施形態では更に、希望される場合、それぞれのプルーフ・マス12、14の上に、第2の幾つかのトルカ電極88、90を配することができる。トルカ電極84、86、88、90のサイズおよび形状は、周囲のコーム・フィンガ40、60およびセンス電極74、76、78、80との電気的干渉を最小限に抑えるように構成することができる。
動作中、センス電極74、76、78、80を使用して、コリオリの力および任意の直角位相力の結果としての、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の運動を感知することができる。センス電極74、76、78、80に印加されたセンス・バイアス電圧Vsは、それぞれのプルーフ・マス12、14に、それらの面外変位に比例した電荷を生み出し、電流を発生させ、この電流は、入力ノード94および出力ノード96を有する電荷増幅器92へ供給される。電荷増幅器92は、時間で変動するセンス静電容量によって生み出された電流を、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の変位をゼロに維持するために必要な静電ゼロ化力に比例した出力センス電圧Vsenseへと変換する。幾つかの実施形態では、それぞれのプルーフ・マス12、14に結合され、電圧信号VPMを出力するように適合された第2の電荷増幅器98を使用して、プルーフ・マス12、14を仮想接地に維持することができる。あるいは、そして他の実施形態では、プルーフ・マス12、14はハード的に接地される。
それぞれのトルカ電極84、86、88、90に印加される時間変動リバランシング電圧を用いて、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の運動を静電的にゼロにすることができ、それによって、センス電極74、76、78、80とプルーフ・マス12、14との間の固定された静電容量を維持することができる。図3に関して後に詳細に説明されるように、ある種の実施形態では、時間変動リバランシング電圧が、電荷増幅器92の出力センス電圧Vsenseを1または複数のフィードバック制御ループに通すことによって得られる閉ループACフィードバック制御信号を含むことができる。図1に示されているように、第1のプルーフ・マス12に隣接したトルカ電極84に印加されるリバランシング電圧Vsin(ωt/2+Φ)は、第2のプルーフ・マス14に隣接したトルカ電極86に印加されるリバランシング電圧Vcos(ωt/2+Φ)とは、位相を90°ずらすことができる。フィードバック制御電子回路は、位相オフセット・ファクタΦを使用して、コリオリの力と直角位相力とを同時にゼロにすることができる。
電荷増幅器92の出力信号が、プルーフ・マス12、14のセンス軸72に沿った差動運動だけに感応することを保証するために、第1のプルーフ・マス12の運動を感知するために使用されるセンス・バイアス電圧Vsは、第2のプルーフ・マス14の運動を感知するために使用されるセンス・バイアス電圧Vsとは反対の極性を有することができる。例えば、ある種の実施形態では、下センス電極74、76および上電極78、80のそれぞれに、それぞれ、+5Vおよび−5Vのセンス・バイアス電圧Vsを印加して、電荷増幅器92の出力ノード96の電圧が、プルーフ・マス12、14の差動モード運動だけに感応するようにすることができる。
図2は、図1のセンス電極およびトルカ電極の動作を更に詳細に示す側面断面図である。図2に示されているように、下センス電極76は、ジャイロスコープ10の下基板16の表面または内部に配置することができ、下センス電極76は、その上面100が、プルーフ・マス14の下面102と垂直方向に隣接し且つプルーフ・マス14の下面102と平行に配置されるような向きに、配置することができる。上センス電極80は、ジャイロスコープ10の上基板82の表面または内部に配置することができ、上センス電極80は、その下面104が、プルーフ・マス14の上面106に垂直方向に隣接し且つプルーフ・マス14の上面106と平行に配置されるような向きに、配置することができる。下および上センス電極76、80はそれぞれ、プルーフ・マス14の下面および上面102、106から距離DおよびDだけ離して配置することができる。典型的には、下および上センス電極76、80が、プルーフ・マス14から同じ距離だけ離して配置されるが(即ちD=D)、センス電極76、80が、プルーフ・マス14から異なる距離だけ離して配置される(即ちD≠D)他の実施形態も企図される。
下および上トルカ電極84、86、88、90は、基板16、82の表面または内部に配置することができ、センス軸72に沿ったプルーフ・マスの運動を機械的にゼロにする静電力をプルーフ・マス12、14に提供するような様式で、配置することができる。例えば、描かれた例示的な実施形態では、下トルカ電極86を、ジャイロスコープ10の下基板16の表面または内部に配置することができ、下トルカ電極86を、その上面108が、プルーフ・マス14の下面102に垂直方向に隣接し且つプルーフ・マス14の下面102と平行に配置されるような向きに、配置することができる。上トルカ電極90は、ジャイロスコープ10の上基板82の表面または内部に配置することができ、上トルカ電極90は、その下面110が、プルーフ・マス14の上面106に垂直方向に隣接し且つプルーフ・マス14の上面106と平行に配置されるような向きに、配置することができる。センス電極76、80をトルカ電極86、90から電気的に分離するために、それぞれのトルカ電極86、90と水平方向に隣接したセンス電極76、80との間に、小さな非導電性のギャップ112、114を提供することができる。
動作中、入力軸18についてのジャイロスコープ10の回転運動に起因するコリオリの力、ならびに駆動システムの不規則性に起因する任意の直角位相力によって、第1および第2のプルーフ・マス12、14は、センス電極74、76に対して面外へ動く。このような面外変位は、プルーフ・マス14の電荷を変化させ、電荷増幅器92の入力ノード94で電流を発生させる。
電荷増幅器92から出力された電圧Vsenseの大きさに基づいて、トルカ電極86、90に印加されるリバランシング電圧を、プルーフ・マス14の面外変位に逆らうように調節して、センス電極76、80とプルーフ・マス14との間の固定された容量性距離D、Dを維持するように作用する静電力F、Fを生み出すことができる。例えば、センシング・システムが、プルーフ・マス14の上方向の面外運動を検出した場合には、下向きの静電力Fをプルーフ・マス14に加えるように、下トルカ電極86へ印加されるリバランシング電圧を構成することができる。同様の様式で、上トルカ電極90に印加されるリバランシング電圧を、この電圧の時間で変動する特性によって、示されている下向きの静電力Fをプルーフ・マス14に加えるように構成することができる。幾つかの実施形態では、下トルカ電極と上トルカ電極86、90の両方に同時に適用されるリバランシング電圧は、複数のリバランシング力F、Fをプルーフ・マス14に同時に加えるように構成することができ、これは、この力をリバランシングする過程の対称性のレベルを向上させる。
図2に描かれた例示的な実施形態は、それぞれのプルーフ・マス12、14の上と下とにある複数のセンス電極74、76、78、80およびトルカ電極84、86、88、90を用いるが、ジャイロスコープ10を、それぞれのプルーフ・マス12、14に対して単一のトルカ電極およびセンス電極だけを使用して機能するように構成することもできることが理解されるべきである。例えば、ある種の実施形態では、ジャイロスコープ10が、それぞれのプルーフ・マス12、14の上方に配置された一つのトルカ電極、およびそれぞれのプルーフ・マス12、14の下方に配置された一つのセンス電極を含むようにしてもよい。センス電極およびトルカ電極が、それぞれ、それぞれのプルーフ・マス12、14の上および下に配置されるようにした、反対の配置を使用することもできる。図5〜7に関して後述されるように、幾つかの実施形態では、希望される場合には、それぞれのプルーフ・マス12、14上のコリオリの力と直角位相に関連した力との両方を同時に別々に補償するために、下基板16および/または上基板82の表面または内部に複数のトルカ電極を配することができる。
図3は、図1のMEMSジャイロスコープ10を制御する際に使用する例示的な力リバランス用制御ループを示す簡素化された電気機械ブロック図を表す。図3に示されているように、電荷増幅器92から出力されるセンス電圧Vsenseは復調器116へ供給することができ、復調器116は、電荷増幅器92からのセンス電圧Vsense出力信号を、駆動モータ速度クロック120からの出力信号118を用いて復調して、これらの2つの入力信号の周波数の和および差を有する信号122を生成する。結果として生じる電圧信号122は、次いで、さまざまなフォース(力)・リバランス制御ロジック(例えば、利得増幅器、移相器、フィルタ、制御変数など)を有するフォース・リバランス・コントローラ124(例えば、プロポーショナル−インテグラル−デリバティブ(PID)・コントローラ)へ供給され、フォース・リバランス・コントローラ124は、DCリバランシング電圧VREB(dc)を出力する。
フィードスルーの影響を低減させるため、フォース(力)・リバランス・コントローラ124によって出力されるDCリバランシング電圧VREB(dc)を、第2のミキサ126へ供給することができ、第2のミキサ126は、DCリバランシング電圧VREB(dc)をモータ速度クロック信号118で変調して、時間で変動するリバランシング電圧VREB(t)を生成する。リバランシング電圧VREB(t)信号を、モータ速度クロック信号118から切り離すために、モータ速度クロック信号118の角周波数(ω)を、周波数分割器128を使用して1/2にすることができ、従ってモータ速度クロック信号118の周波数の半分の周波数を有する信号130を出力することができる。フォース・リバランス・コントローラ124は、ブロック129で位相調節信号Φを出力することができる。この位相調節信号Φは、後に論じられるように、DCリバランシング電圧VREB(dc)信号に後に加えられたときに、コリオリの力と直角位相力とを同時にゼロにするために使用することができる。
ブロック129で出力された、周波数分割され位相調節された信号131は、信号131の位相を90°または他の所望の量だけ移相させる移相器132へ供給することができる。次いで、移相された信号134をミキサ126へ供給し、フォース・リバランス・コントローラ124から出力されたDCリバランシング電圧VREB(dc)と組み合わせて、モータ速度クロック信号118の周波数の半分の周波数を有する時間変動リバランシング電圧VREB(t)信号成分を生み出すことができる。駆動システムのモータ周波数(ω)の半分の周波数でリバランシング電圧VREB(t)を変調することによって、システム内の電気フィードスルーの影響をかなり減らすことができる。なぜなら、モータ変位を測定するために使用されるセンス・ピックオフ電子回路が、典型的には、モータ周波数(ω)での位相感応検出を使用し、従って、モータ周波数の半分の周波数の信号には感応しないからである。
図3に更に示されているように、ブロック129からの出力信号131を更に、ミキサ136によって、外部DCキャリア電圧V(dc)信号と組み合わせて、時間変動キャリア電圧V(t)信号成分を生み出すことができる。それぞれのトルカ電極84、86、88、90に加えられる正味のリバランシング電圧V(t)は、典型的には、時間変動キャリア電圧V(t)信号成分とリバランシング電圧VREB(t)信号成分との和を含み、一般に下記の式によって表すことができる。
Figure 2008008884
上記の式において、
は、時間で変動するキャリア電圧信号成分、
REBは、時間で変動するリバランシング信号成分、
ωは、プルーフ・マスのモータ・モード運動の角周波数、
sq(θ)は、位相θおよび振幅±1の方形波
を表す。
従って、上式(1)から理解されるように、それぞれのトルカ電極84、86、88、90に加えられるリバランシング電圧V(t)は、矩形波キャリア電圧V(t)信号成分と、このキャリア電圧V(t)信号成分と90°位相がずれた矩形波リバランシング電圧VREB(t)信号成分とを含む。上式(1)によって生み出される波形の表現が図4に示されている。この図は、キャリア電圧V(t)信号成分とリバランシング電圧VREB(t)信号成分との和によって生み出された変更された矩形波信号140を示す。
トルカ電極84、86、88、90へのリバランシング電圧V(t)の印加は、それぞれのプルーフ・マス12、14に時間変動静電リバランシング力を生み出し、これは、図3の上/下の矢印138によっておおまかに示された方向に差動センス共振モード運動を拘束するように作用する。式(1)の印加電圧V(t)の結果としてセンス軸72に沿ってプルーフ・マス12、14上に誘導される静電リバランシング力の成分Fyは一般に、下式によって表すことができる。
Figure 2008008884
上記の式において、dC/dyは、センス軸72に沿ったプルーフ・マス運動に関するトルカ電極の静電容量の微分である。
上記の式(2)から理解されるように、静電リバランス力FyのAC成分は、リバランシング電圧VREBにおいて直線的であり、従って、フォース・リバランス・コントローラ124によって使用される制御電子回路を単純化する。その上、静電リバランシング力FyのAC成分は駆動システムのモータ周波数(ω)のところにあり、これは、モータ周波数ωにある直角位相力およびコリオリの力を静電的にゼロにするために必要であるからである。
リバランス力Fyの位相は、リバランシング電圧V(t)のリバランシング電圧VREB(t)信号成分および/またはキャリア電圧V(t)信号成分の位相を調節することによって、変化させることができ、このことは、コリオリおよび/または直角位相に関連する力を選択的にリバランシングまたは制御することを可能にする。例えば、ある種の実施形態では、コリオリの力および直角位相力の選択的制御を、例えば、フォース・リバランス・コントローラ124によってリバランシング電圧VREB(t)の位相Φを変化させることによって、または、キャリア電圧V(t)信号成分に対して別個の移相器を使用すること(例えばミキサ136への入力で)によって、または、他の適当な手段によって、達成することができる。リバランシング電圧VREB(t)は、典型的には、モータ速度クロック信号118と位相が90°ずれて維持されるが、所望される場合には、リバランシング電圧VREB(t)を別の量だけ移相させることができることを、理解すべきである。
フォース・リバランス・コントローラ124は、典型的には、比較的高い制御ループ帯域幅にわたって動作し、リバランシング電圧VREB(t)信号成分へもたらす雑音レベルは比較的低いものであるように適合された制御電子回路を含み、それによって、ジャイロスコープ10は、広いダイナミック・レンジにわたってコリオリの力を正確に検出することができる。例えば、ある種の実施形態では、雑音レベルは、0.01度/時間の低い回転レートも500度/秒の高い回転レートも正確に感知できるようなレベルでなければならない。しかし、ジャイロスコープ10のダイナミック・レンジは、特定の応用に応じて変更する。
ジャイロスコープ10を、プルーフ・マスの変位に起因する電圧を測定する代わりに、ゼロ検出器として動作させることによって、従来の多くのMEMSジャイロスコープよりも大きなダイナミック・レンジにわたって動作するようにジャイロスコープ10を構成することができる。その上、センス共振モードの減衰によって生み出される直角位相運動の移相がしばしば原因となるバイアス安定性は、プルーフ・マス12、14をフォース・リバランスさせる(プルーフ・マス12、14の力のバランスをとりなおす)ことによって更に向上させることができ、幾つかのケースでは2桁以上の大きさの向上が可能である。この出力信号はコリオリの力の直接の測度であり、従って、この出力信号はジャイロスコープ10の共振周波数から独立しているので、プルーフ・マス12、14をフォース・リバランスさせることによって、スケール・ファクタ誤差の発生を更にかなり低下させることができる。ある種の状況では、センサ信頼性、センサ寿命および長期ドリフトなどの他の因子も改善させることができる。
図5は、センス軸運動のコリオリ位相と直角位相の両方を同時に制御するために別個の電極を使用する、本発明の例示的な他の実施形態に基づく例示的なMEMS型ジャイロスコープ142の概略図である。ジャイロスコープ142は前述のジャイロスコープ10と同様であり、図中の同様のエレメントには同様の符号が付されている。しかし、図5の例示的な実施形態では、ジャイロスコープ142が、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14のコリオリ関連の運動を機械的にゼロにするように適合された第1のセットの電極144、146と、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の直角位相関連の運動を機械的にゼロにするように適合された第2のセットの電極148、150とを含む。
トルカ電極144、146、148、150は、図1〜2に関して以前に説明されたトルカ電極84、86と同様に構成することができ、それぞれが、プルーフ・マス12、14の少なくとも一部分の下に配される薄い長方形の電極板を含む。幾つかの実施形態では更に、プルーフ・マス12、14に隣接する位置からコリオリおよび直角位相の力を制御するために、コリオリ関連トルカ電極152、154および直角位相関連トルカ電極156、158を含む別のセット(図6〜7参照)を、それぞれのプルーフ・マス12、14の上方に配することができる。
プルーフ・マス12、14のコリオリの力と直角位相力との両方を同時に制御するため、ジャイロスコープ142は、複数のフォース・リバランシング制御ループを用いることができ、それぞれのフォース・リバランシング制御ループが、第1セットのトルカ電極144、146、152、154と、第2セットのトルカ電極148、150、156、158とを独立に制御するために別個のリバランシング電圧信号を生成するように構成される。例えば、図5の例示的な実施形態では、第1セットのトルカ電極144、146、152、154へ印加される時間変動リバランシング電圧VCoriolis(sin(ωt/2))、VCoriolis(cos(ωt/2))を用いて、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14のコリオリ関連の運動を静電的にゼロにすることができる。第2セットのトルカ電極148、150、156、158に印加される別個の時間変動リバランシング電圧Vquad(sin(ωt/2+π/4))、Vquad(cos(ωt/2+π/4))を用いて、センス軸72に沿ったプルーフ・マス12、14の直角位相関連の運動を静電的にゼロにすることができる。
図6は、図5のセンス電極およびトルカ電極の動作をより詳細に示す側面断面図である。図6に示されているように、センス軸72に沿ったプルーフ・マスのコリオリ関連の運動を機械的にゼロにするように作用する静電力FC1、FC2をプルーフ・マス12、14に生み出すように、第1セットの下および上のトルカ電極146、154を、基板16、82の表面または内部に配置することができる。同様の様式で、センス軸72に沿ったプルーフ・マスの直角位相関連の運動を機械的にゼロにするように作用する追加の静電力FQ1、FQ2をプルーフ・マス12、14に生み出すように、第2のセットの下および上のトルカ電極150、158を、基板16、82の表面または内部に配することができる。
図7A〜7Bは、図5〜6のMEMSジャイロスコープ142を制御するための複数のフォース・リバランシング・ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図を表す。図7Aに示されているように、電荷増幅器92から出力された出力センス電圧Vsenseは、第1の復調器116aへ供給することができ、第1の復調器116aは、このセンス電圧Vsenseを、駆動モータ速度クロック120からの出力信号118を用いて復調して、第1の電圧信号122aを生み出す。電荷増幅器92から出力されたセンス電圧Vsenseは更に、第2の復調器116bに供給することができ、第2の復調器116bは、駆動モータ速度クロック120からの出力信号118を復調して、第2の電圧信号122bを生み出す。示されているように、移相器119によって第2の電圧信号122bの位相を第1の信号122aから90°ずらすことができる。
復調器116aから出力された第1の電圧信号122aは、第1のフォース・リバランス・コントローラ160へ供給することができ、第1のフォース・リバランス・コントローラ160は、プルーフ・マスのコリオリ関連の運動をゼロにするためにジャイロスコープ142が使用する第1のDCリバランシング電圧VREB(COR)(dc)を出力するように適合される。復調器116bから出力された第2の電圧信号122bは、第2のフォース・リバランス・コントローラ162へ供給することができ、第2のフォース・リバランス・コントローラ162は、プルーフ・マスの直角位相関連の運動をゼロにするためにジャイロスコープ142が使用する第2のDCリバランシング電圧VREB(QUAD)(dc)を出力するように適合される。第1および第2のフォース・リバランス・コントローラ160、162は、物理的に別個のコントローラとして実現することができ、また、破線のボックス164によっておおまかに示されているように、単一のコントローラとして組み合わせることができる。例えば、幾つかの実施形態では、希望される場合には、マルチ入力マルチ出力(MIMO)コントローラを使用して、直角位相リバランシング電圧VREB(QUAD)(dc)とコリオリ・リバランシング電圧VREB(COR)(dc)との両方を制御することができる。
フォース・リバランス・コントローラ160、162内のさまざまな制御ロジックに供給した後、第1および第2のDCリバランシング電圧VREB(COR)(dc)、VREB(QUAD)(dc)はそれぞれ対応するミキサ166、168へ供給することができ、ミキサ166、168はそれらのDC電圧を変調して、それぞれの時間変動リバランシング電圧VREB(COR)(t)およびVREB(QUAD)(t)を生成する。DCリバランシング電圧VREB(COR)(dc)は、例えば、示されているように、ブロック132によって出力される位相調節された信号134と混合することができる。DCリバランシング電圧VREB(QUAD)(dc)は、示されているように、位相調節ブロック171からの出力信号169と混合することができる。図7Aに更に示されているように、ブロック173の第2の移相は、直角位相リバランシング電圧VREB(COR)(t)を45°移相させることができる。次いで、リバランシング電圧VREB(COR)(t)およびVREB(QUAD)(t)を、それぞれ、ミキサ136および137でそれぞれ生成された変調されたキャリア電圧V(t)と組み合わせることができ、次いで、これらを、図7Bに示されるさまざまなトルカ電極へ印加することができる。
動作中、トルカ電極へのリバランシング電圧VREB(COR)(t)およびVREB(QUAD)(t)の印加は、それぞれのプルーフ・マス12、14上に、コリオリの力および直角位相力による差動センス共振モード運動138を拘束するように作用する幾つかの時間変動静電リバランシング力を生み出す。複数のフォース・リバランシング制御ループを使用することによって、センス軸72に沿ったプルーフ・マス運動のコリオリと直角位相の相の両方を同時にゼロにするように、ジャイロスコープ142を構成することができる。
図8A〜8Bは、図1〜2に描かれたセンサと同様のMEMS慣性センサをセンス電極に印加される正弦波リバランシング電圧を使用して制御する他の例示的なフォース・リバランシング制御ループを示す、単純化された電気機械ブロック図を表す。図8Aに示されているように、この慣性センサのセンス電子回路は、慣性センサのそれぞれのプルーフ・マス172、174に接続された第1の増幅器170を含むことができ、プルーフ・マス172、174から受け取られた電流に基づいて電圧信号VPMを出力するように適合されている。第1の増幅器170は、例えば、増幅器170の入力ノードと出力ノード182、184の間に接続された値の大きい抵抗器178およびコンデンサ180を有する電荷増幅器を含むことができ、この増幅器は、プルーフ・マス172、174を仮想接地に維持するように作用する。
この慣性センサのセンス電子回路は更に第2の増幅器186を含むことができ、第2の増幅器186は、センス軸方向176のプルーフ・マス172、174の面外運動に起因する幾つかのセンス電極188、190から受け取られた電流信号を増幅するように、構成することができる。第2の増幅器186は、例えば、増幅器186の入力ノードと出力ノード196、198の間に接続された値の大きい抵抗器192およびコンデンサ194を有する電荷増幅器を含むことができる。
それぞれのセンス電極188、190に印加されるDCセンス・バイアス電圧Vsを用いて、それぞれのセンス電極188、190とプルーフ・マス172、174との間の静電容量に比例した電荷を、プルーフ・マス172、174上に誘導することができる。第2の増幅器186へのセンス・バイアス入力をゼロまたはゼロ付近にバランスさせるのを助けるために、それぞれのセンス電極188、190に印加されるセンス・バイアス電圧Vsは、互いに反対の極性を有することができ、そして、示されているように、それぞれの抵抗器200、202およびコンデンサ204、206に接続することができる。例えば、ある種の実施形態では、それぞれのセンス電極188、190に、+5Vおよび−5Vのセンス・バイアス電圧Vsをそれぞれ印加して、第2の増幅器186の出力信号が、センス軸176に沿ったプルーフ・マス172、174の差動モード運動だけに感応することを保証することができる。
図8Bは、図8Aに示されたプルーフ・マス172、174をフォース・リバランスさせるために使用することができるフィードバック制御電子回路(例えば、デジタル信号処理電子回路)を示す、単純化された電気機械ブロック図を表す。図8Bに更に示されているように、第2の増幅器186から受け取られた増幅された信号208を、2つの別個の信号210、212に分割することができ、これらの信号は、プルーフ・マス172、174上の直角位相力とコリオリの力との両方を補償するためにこの制御電子回路によって使用される。増幅器186からの第1の信号210は、例えば、第1の復調器214、ロー・パス・フィルタ216およびPIDコントローラ218に供給され、プルーフ・マス172、174の直角位相関連の運動を補償するために後に使用することができる直角位相信号220を生み出すことができる。増幅器186の第2信号212は、第2の復調器222、ロー・パス・フィルタ224およびPIDコントローラ226へ供給することができ、プルーフ・マス172、174のコリオリ関連の運動を補償するために後に使用することができるコリオリ信号228を生み出すことができ、また、慣性センサの所望のレート出力信号230を提供する。第2の復調器222は、増幅器186からの第2の信号212を、第1の復調器214へ供給される信号210と90°位相をずらして復調するように、構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、第1の復調器214が、増幅された信号210を正弦波関数を使用して復調し、第2の復調器222が、増幅された信号212を余弦関数を使用して復調することができる。
増幅された信号210、212が変調され、フィルタリングされ、補償された後、結果として生じる信号220、228を、これらの2つの信号220、228を処理してそれぞれの信号236および238を形成する幾つかの関数ルーチン232、234に通すことができる。例えば、第1の関数ルーチン232は、直角位相関連の信号およびコリオリ関連の信号220、228の位相を決定し、第2の増幅器186からの出力信号208の位相の半分(即ち、θ/2)の位相を有する出力信号236を生み出すように、構成することができる。幾つかの実施形態では、第1の関数ルーチン232は、下記の式に基づいて位相を決定することができる。
Figure 2008008884
上記の式において、
「B」は、コリオリ関連の信号228、
「A」は、直角位相関連の信号220
である。
第2の関数ルーチン234は、プルーフ・マス172、174の直角位相およびコリオリ関連の運動を打ち消すのに必要な静電リバランシング力Fの振幅を決定するように、構成することができる。例えば、1つのそのような実施形態では、第2の関数ルーチン234を、静電力Fの振幅を下記の式に基づいて決定するように、構成することができる。
Figure 2008008884
上記の式において、
「B」は、コリオリ関連の信号228、
「A」は、直角位相関連の信号220
である。
上記の式(4)から決定される静電力Fは、次いで、静電力Fの平方根をとるボックス240へ供給される。結果として生じる力信号242は、次いで、ボックス244で定数Gで利得調節される。利得調節された力信号246は、次いで、ミキサ248へ供給され、ミキサ248は、調節された信号246を、モータ速度クロック252によって生み出されたクロック信号250で変調して、時間変動リバランシング電圧信号254を生み出す。リバランシング電圧信号254をモータ速度クロック信号250から切り離すために、モータ速度信号250の角周波数(ω)を、周波数分割器256を使用して1/2にし、従って、モータ速度クロック信号250の周波数の半分の周波数を有する信号258を出力する。
次いで、ミキサ248から出力されたリバランシング電圧信号254を分割し、これらを、互いに90°位相がずれたリバランシング電圧信号264、266を生み出す幾つかの移相器260、262へ供給する。例えば、第1の移相器260へ供給されたリバランシング電圧信号254の成分は、信号268によって90°(即ち、π/2)移相させることができ、信号236を介してのモータ周波数ωの半分と一致する周波数を有する。第2の移相器262へ供給されたリバランシング電圧信号254の成分は、第1のリバランシング信号264と90°位相がずれて維持され、また信号236を介してのモータ周波数ωの半分と一致する周波数を有する。幾つかの実施形態では、希望される場合には、位相調節器270を使用して、第1および/または第2の移相器260、262によって提供される位相を調節することができる。
再び図8Aを参照することによって更に理解されるように、時間変動リバランシング電圧信号264、266は、次いで、プルーフ・マス172、174上のコリオリの力および直角位相力を静電的にゼロにするために、それぞれのトルカ電極272、274へ供給される。例えば、第1のリバランシング電圧信号264は、プルーフ・マス172上のコリオリの力および直角位相力を打ち消すために、第1のトルカ電極272に印加する。第2のリバランシング電圧信号264は、プルーフ・マス174上のコリオリの力および直角位相力を打ち消すために、第2のトルカ電極274に印加する。リバランシング電圧信号264、266の位相を適切に調節することによって、これらの信号は、プルーフ・マス12、14のコリオリ関連の運動と直角位相関連の運動との両方を同時に制御する。それぞれの電極272、274に対応して供給されるリバランシング電圧信号264、266は、モータ周波数の半分の周波数で、互いに90°位相がずれた正弦波リバランシング電圧であり、静電力は、印加される電圧の2乗に比例するため、結果として生じるプルーフ・マス172、174上の力は、モータ周波数で、互いに180°位相がずれている。従って、これらの静電リバランシング力は、モータ周波数でのプルーフ・マス172、174の差動運動(即ち、コリオリおよび直角位相に関連の運動)をゼロにすることができる。
図9A〜9Bは、別個の正弦波コリオリおよび直角位相リバランシング電圧を使用してMEMS慣性センサを制御するための複数のフォース・リバランシング制御ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図を表す。図9A〜9Bに示されているように、慣性センサのセンス電子回路は、図8A〜8Bに描かれているものと同様であり、同様のエレメントには同様の符号が付されている。
しかし、図9A〜9Bの例示的な実施形態では、PIDコントローラ218、226から出力された直角位相およびコリオリ関連の信号218、226は、別個の制御ループの部分であり、これによってこの電子回路は、直角位相力およびコリオリの力を互いに独立して補償することができる。例えば、プルーフ・マスの直角位相関連の運動を補償するために使用されるPIDコントローラ218から出力される直角位相信号220は、それ自体の利得調節器276へ供給され、信号220を定数Gによって調節する。利得調節器276によって出力された直角位相リバランシング電圧278は、次いで、加算器284、286によってそれぞれバイアス電圧Vおよび−Vを加えた後に、2つの別個のDC直角位相リバランシング信号280、282へと分割することができる。図9Aを再び参照することによって理解されるように、直角位相リバランシング信号280、282は、次いで、プルーフ・マス172、174の直角位相関連の運動を静電的にゼロにするために、幾つかのトルカ電極288、290へ印加される。例えば、面内ジャイロスコープ(IPG)構成では、プルーフ・マスの直角位相関連の運動を静電的にゼロにするために、プルーフ・マス172、174の上方および下方にトルカ電極288、290を配置することができる。あるいは、面外ジャイロスコープ(OPG(out-of-plane gyroscope))などのような他の構成では、トルカ電極288、290を、ピックオフ・コーム電極および/または駆動コーム電極の間などの他の位置に、配置することができる。
図9Bに更に示されているように、プルーフ・マスのコリオリ関連の運動を補償するために使用されるPIDコントローラ226によって出力されるコリオリ関連の信号228は、信号228の平方根をとるボックス292へ供給される。結果として生じる信号294は、次いで、定数Gで利得を調節する利得調節器296へ供給される。利得調節された信号298は、次いで、分割されて第1のミキサ300へ供給され、第1のミキサ300は、調節された信号298を、モータ速度クロック304によって生み出されたクロック信号302で変調して、時間変動リバランシング電圧信号306を生み出す。リバランシング電圧信号306の周波数は、周波数分割器308を使用して1/2にすることができる。リバランシング電圧信号306は更また、移相器310を使用して90°移相させることができる。幾つかの実施形態では、希望される場合には、リバランシング電圧信号306の位相を変化させるために、第2の移相器312を配置することができる。
利得調節された信号298は更に、第2のミキサ314へ供給され、第2のミキサ314は、信号298を、モータ速度クロック304によって生み出されたクロック信号302で変調して、第1のミキサ300によって出力された時間変動リバランシング電圧信号306とは90°位相がずれた第2の時間変動リバランシング電圧信号316を生み出す。必要ならば、位相調節器312を使用して、第2の時間変動リバランシング電圧信号316の位相を調節することができる。図9Aに更に示されているように、時間変動リバランシング電圧信号306、316は、次いで、プルーフ・マス172、174上のコリオリの力を静電的にゼロにするために、それぞれのトルカ電極272、274へ供給される。
図10は、図9A〜9BのMEMS慣性センサの例示的なセンスおよびトルカ電極構成を示す側面断面図である。図10に描かれた面内ジャイロスコープ(in-plane gyroscope)構成では、慣性センサのセンス軸に沿ったプルーフ・マス171、174の運動を感知するために使用されるセンス電極500、502、504、506を、対応するそれぞれのプルーフ・マス172、174の上方および下方に配置する。例えば、第1のプルーフ・マス172に関しては、それぞれ反対のセンス・バイアス電圧+Vsおよび−Vsでそれぞれ充電される上センス電極500および下センス電極502を使用して、センス軸に沿った第1のプルーフ・マス172の運動を感知することができる。同様の様式で、それぞれ反対のセンス・バイアス電圧−Vsおよび+Vsでそれぞれ充電される上センス電極504および下センス電極506を使用して、センス軸に沿った第2のプルーフ・マス174の運動を感知することができる。
図10の例示的な実施形態では、プルーフ・マス172、174の直角位相関連の運動をゼロにするために、それぞれのプルーフ・マス172、174に対して、上および下のトルカ電極の2つのセットを提供することができる。例えば、第1のプルーフ・マス172に関しては、第1のセットの上および下のトルカ電極508、510を使用して、駆動軸に沿った1つの方向のプルーフ・マス172の運動中の直角位相関連の運動をゼロにすることができ、第2のセットの上および下のトルカ電極512、514を使用して、反対方向のプルーフ・マス172の運動中の直角位相関連の運動をゼロにすることができる。同様に、第1のセットの上および下のトルカ電極516、518を使用して、駆動軸に沿った1つの方向の第2のプルーフ・マス174の運動中の直角位相関連の運動をゼロにすることができ、第2のセットの上および下のトルカ電極520、522を使用して、反対方向のプルーフ・マス174の運動中の直角位相関連の運動をゼロにすることができる。それぞれのプルーフ・マス172、174に対してのトルカ電極の2つのセットが示されているが、他の数および/または構成を使用することもできることを理解すべきである。更に、それぞれのトルカ電極に印加される電圧を、図10に示された電圧から変更することもできる。
センス軸に沿ったプルーフ・マス172、174のコリオリ関連の運動をゼロにするために、それぞれのプルーフ・マス172、174に対して上および下のトルカ電極のセットを提供することができる。例えば、第1のプルーフ・マス172に関しては、上トルカ電極524および下トルカ電極526を使用して、センス軸方向に沿ったプルーフ・マス172のコリオリ関連の運動をゼロにすることができる。同様の様式で、上トルカ電極528および下トルカ電極530を使用して、センス軸方向に沿った第2のプルーフ・マス174のコリオリ関連の運動をゼロにすることができる。電極へ印加される電圧を含めての、トルカ電極の数および構成は、図10に示されたものから変更することができる。
本明細書に記載された例示的な実施形態では、特にMEMS型の面内ジャイロスコープ(IPG)を記述したが、他のタイプの慣性センシング・デバイスが、本明細書に記載の1または複数の特徴を使用できることを理解すべきである。例えば、ある種の実施形態では、トルカ電極およびACリバランシング力を、「MEMS Gyroscope With Horizontally Oriented Drive Electrodes」という名称の米国特許第7036373号に記載されているものなどのようなMEMS型の面外ジャイロスコープ(OPG)とともに、使用することができる。上記の文献は、その内容全体をこの参照によって本明細書に組み込むものとする。面外ジャイロスコープの1つの実施形態では、トルカ電極を、コリオリの力および/または直角位相力によるセンス軸に沿った任意の運動をゼロにするために使用することができる横方向の静電力をプルーフ・マスに加えるように、構成することができる。面内ジャイロスコープと同様に、面外ジャイロスコープの出力は、プルーフ・マスの変位によって誘導される電圧ではなく、コリオリの力および/または直角位相力をゼロにするための必要なフィードバック力を提供するために使用されるリバランシング電圧である。
以上に、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲内に含まれるその他の実施形態を作って使用することもできることを、当業者は直ちに理解するであろう。上記の説明には、本明細書によってカバーされるこの発明の数多くの利点が記載されている。多くの点で、この開示が例示にすぎないことが理解されよう。本発明の範囲を越えることなく、細部の変更、特に部品の形状、サイズおよび配置に関しての変更を実施することができる。
図1は、本発明の例示的な一実施形態に基づく例示的なMEMS型ジャイロスコープの概略図である。 図2は、図1の線2−2に沿った例示的なジャイロスコープの側面断面図である。 図3は、図1〜2のMEMSジャイロスコープを制御する際に使用する例示的なフォース・リバランシング制御ループを示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図4は、トルカ電極に印加されるリバランシング電圧信号の時間変動波形を表す。 図5は、センス軸運動のコリオリおよび直角位相の相を同時にゼロにするために別個のトルカ電極を用いる、例示的な他のMEMS型ジャイロスコープを示す概略図である。 図6は、図5の線6−6に沿った例示的なジャイロスコープの側面断面図である。 図7A〜7Bは、図5〜6のMEMSジャイロスコープを制御するための複数のフォース・リバランシング制御ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図7A〜7Bは、図5〜6のMEMSジャイロスコープを制御するための複数のフォース・リバランシング制御ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図8A〜8Bは、トルカ電極に印加される正弦波リバランシング電圧を使用してMEMS慣性センサを制御するための他の例示的なフォース・リバランシング制御ループを示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図8A〜8Bは、トルカ電極に印加される正弦波リバランシング電圧を使用してMEMS慣性センサを制御するための他の例示的なフォース・リバランシング制御ループを示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図9A〜9Bは、別個の正弦波のコリオリおよび直角位相リバランシング電圧を使用してMEMS慣性センサを制御するための複数のフォース・リバランシング制御ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図9A〜9Bは、別個の正弦波のコリオリおよび直角位相リバランシング電圧を使用してMEMS慣性センサを制御するための複数のフォース・リバランシング制御ループの使用を示す、単純化された電気機械ブロック図である。 図10は、図9A〜9BのMEMS慣性センサの例示的なセンスおよびトルカ電極の構成を示す側面断面図である。

Claims (4)

  1. MEMS慣性センサ(10、142)であって、
    モータ駆動周波数で振動するように適合された1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)と、
    前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のそれぞれに隣接して配される少なくとも1つのセンス電極(74、76、78、80、188、190)であって、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の駆動軸に垂直なセンス軸(72)に沿った前記プルーフ・マスの運動(20、30)を感知するように適合されたセンス電極(74、76、78、80、188、190)と、
    それぞれの前記センス電極(74、76、78、80、188、190)と対応する前記プルーフ・マス(12、14、172、174)との間の固定された静電容量を維持するように適合された1または複数の時間で変動するリバランシング電圧と
    を備えるMEMS慣性センサ(10、142)。
  2. MEMS慣性センサであって、
    モータ駆動周波数で振動するように適合された1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)と、
    前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のそれぞれに隣接して配される少なくとも1つのセンス電極(74、76、78、80、188、190)であって、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の駆動軸に垂直なセンス軸(72)に沿った前記プルーフ・マスの運動を容量的に感知するように適合されたセンス電極(74、76、78、80、188、190)と、
    前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のそれぞれに隣接して配される少なくとも1つの追加の電極(84、86、88、90、146、150、154、158)であって、それぞれが、前記センス軸(72)に沿った前記プルーフ・マスのコリオリおよび/または直角位相の関連の運動を静電的にゼロにするように適合された1または複数の時間で変動するリバランシング電圧と結合された、追加の電極(84、86、88、90、146、150、154、158)と
    を備え、
    前記1または複数の追加の電極(84、86、88、90、146、150、154、158)のそれぞれに印加される前記リバランシング電圧が、1または複数のフォース・リバランシング制御ループからのフィードバックに基づいて、それぞれの前記センス電極(74、76、78、80、188、190)と対応する前記プルーフ・マス(12、14、172、174)との間の固定された静電容量を維持するように適合される、
    MEMS慣性センサ。
  3. MEMS慣性センサ(10、142)が、モータ駆動周波数で振動するように適合された1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)と、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のそれぞれに隣接して配される少なくとも1つのセンス電極(74、76、78、80、188、190)とを含み、それぞれの前記センス電極(74、76、78、80、188、190)が、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の駆動軸に垂直なセンス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の変位を感知するために、センス・バイアス電圧源(Vs)に結合されるものである、前記MEMS慣性センサの力をリバランスする方法であって、
    それぞれの前記プルーフ・マス(12、14、172、174)に隣接した少なくとも1つの電極(84、86、88、90、146、150、154、158)に、1または複数の時間で変動するリバランシング電圧を印加するステップと、
    前記センス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の変位を感知し、前記プルーフ・マスの変位に比例した振幅を有するセンス電圧を出力するステップと、
    出力された前記センス電圧に基づいて、前記センス軸(72)に沿った前記プルーフ・マスの運動を静電的にゼロにするステップと
    を備える方法。
  4. MEMS慣性センサ(10、142)が、モータ駆動周波数で振動するように適合された1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)と、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のそれぞれに隣接して配される少なくとも1つのセンス電極(74、76、78、80、188、190)とを含み、それぞれの前記センス電極(74、76、78、80、188、190)が、前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の駆動軸に垂直なセンス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の変位を感知するために、センス・バイアス電圧源(Vs)に結合されるものである、前記MEMS慣性センサの力をリバランスする方法であって、
    前記センス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)のコリオリ関連の運動を選択的に制御するように適合された幾つかの第1のトルカ電極(146、154)へ、第1のリバランシング電圧を供給するステップと、
    前記センス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の直角位相関連の運動を選択的に制御するように適合された幾つかの第2のトルカ電極(150、158)へ、第2のリバランシング電圧を供給するステップと、
    前記センス軸(72)に沿った前記1または複数のプルーフ・マス(12、14、172、174)の変位を感知し、前記プルーフ・マスの変位に比例した振幅を有するセンス電圧を出力するステップと、
    出力された前記センス電圧に基づいて、前記センス軸(72)に沿った前記プルーフ・マスの運動を静電的にゼロにするステップと
    を備える方法。
JP2007087298A 2006-06-29 2007-03-29 時間で変動する電圧を使用したmems慣性センサのフォース・リバランシング Pending JP2008008884A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/427,767 US7444868B2 (en) 2006-06-29 2006-06-29 Force rebalancing for MEMS inertial sensors using time-varying voltages

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008008884A true JP2008008884A (ja) 2008-01-17

Family

ID=38537550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087298A Pending JP2008008884A (ja) 2006-06-29 2007-03-29 時間で変動する電圧を使用したmems慣性センサのフォース・リバランシング

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7444868B2 (ja)
EP (1) EP1873489A1 (ja)
JP (1) JP2008008884A (ja)
KR (1) KR20080001599A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244263A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Honeywell Internatl Inc 平面外memsデバイスから加速度および回転を決定するためのシステムおよび方法
JP2009260348A (ja) * 2008-04-10 2009-11-05 Honeywell Internatl Inc 面内及び面外memsデバイスからの加速及び回転判定システム及び方法
JP2010054508A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honeywell Internatl Inc 閉ループ加速度計システムにおける振動整流誤差の削減システム及びその方法
JP2012515903A (ja) * 2009-01-21 2012-07-12 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ヨーレートセンサ
JP2012519295A (ja) * 2009-03-02 2012-08-23 ヴィーティーアイ テクノロジーズ オーワイ 角速度の振動微小機械センサ
JP2013096801A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Precision Co Ltd 出力安定性に優れた振動型ジャイロ
JP2014098582A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Internatl Currency Technologies Corp 管道内硬貨検出方法
JP2015507176A (ja) * 2011-12-06 2015-03-05 サジェム デファンス セキュリテ 平衡化mems型慣性角度センサ及びそのようなセンサを平衡化するための方法
JP2015528899A (ja) * 2012-06-29 2015-10-01 株式会社村田製作所 改良された振動ジャイロスコープ
JP2016070815A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社日立製作所 加速度センサ
JP2016164550A (ja) * 2015-02-10 2016-09-08 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動マスジャイロスコープシステムおよび方法
US9803980B2 (en) 2014-03-20 2017-10-31 Seiko Epson Corporation Vibrating element, electronic apparatus, and moving object
JP2019105631A (ja) * 2017-12-01 2019-06-27 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動マスジャイロスコープシステム
WO2021085485A1 (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 角速度センサおよび角速度センサシステム
JP2022524577A (ja) * 2019-03-22 2022-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 ジャイロ装置のftrループ

Families Citing this family (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005028214A1 (de) * 2005-06-17 2006-12-21 Siemens Ag Vibrationsmesssystem
US8020440B2 (en) * 2008-05-16 2011-09-20 Rosemount Aerospace Inc. System and method for providing high-range capability with closed-loop inertial sensors
US7956621B2 (en) * 2008-06-11 2011-06-07 Analog Devices, Inc. Anti-capture method and apparatus for micromachined devices
US8082789B2 (en) * 2008-10-02 2011-12-27 Freescale Semiconductor, Inc. Matched multiplier circuit having reduced phase shift for use in MEMS sensing applications
EP2406581B1 (de) * 2009-03-11 2017-06-14 Continental Teves AG & Co. oHG Doppelaxialer drehratensensor
US8534127B2 (en) 2009-09-11 2013-09-17 Invensense, Inc. Extension-mode angular velocity sensor
US9097524B2 (en) * 2009-09-11 2015-08-04 Invensense, Inc. MEMS device with improved spring system
IT1397115B1 (it) * 2009-11-27 2012-12-28 St Microelectronics Rousset Struttura risonante microelettromeccanica con migliorate caratteristiche elettriche.
DE102010000811A1 (de) * 2010-01-12 2011-07-14 Robert Bosch GmbH, 70469 Mikromechanischer Drehratensensor mit zwei sensitiven Achsen und gekoppelten Detektionsmoden
DE102010002657A1 (de) * 2010-03-08 2011-09-08 Robert Bosch Gmbh Elektrodenanordnung für einen Drehratensensor, Drehratensensor und Verfahren zur Ermittlung einer Drehrate
US8584522B2 (en) 2010-04-30 2013-11-19 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Micromachined piezoelectric x-axis gyroscope
US9027402B2 (en) 2010-04-30 2015-05-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Error correction in acceleration-sensing devices
US8748206B2 (en) 2010-11-23 2014-06-10 Honeywell International Inc. Systems and methods for a four-layer chip-scale MEMS device
US8776601B2 (en) 2010-11-23 2014-07-15 Honeywell International Inc. MEMS sensor using multi-layer movable combs
US9171964B2 (en) 2010-11-23 2015-10-27 Honeywell International Inc. Systems and methods for a three-layer chip-scale MEMS device
US9493344B2 (en) 2010-11-23 2016-11-15 Honeywell International Inc. MEMS vertical comb structure with linear drive/pickoff
US9229026B2 (en) * 2011-04-13 2016-01-05 Northrop Grumman Guaidance and Electronics Company, Inc. Accelerometer systems and methods
US8726717B2 (en) * 2011-04-27 2014-05-20 Honeywell International Inc. Adjusting a MEMS gyroscope to reduce thermally varying bias
US10914584B2 (en) 2011-09-16 2021-02-09 Invensense, Inc. Drive and sense balanced, semi-coupled 3-axis gyroscope
US9863769B2 (en) 2011-09-16 2018-01-09 Invensense, Inc. MEMS sensor with decoupled drive system
US9714842B2 (en) * 2011-09-16 2017-07-25 Invensense, Inc. Gyroscope self test by applying rotation on coriolis sense mass
US8427249B1 (en) * 2011-10-19 2013-04-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Resonator with reduced acceleration sensitivity and phase noise using time domain switch
US9310202B2 (en) * 2012-07-09 2016-04-12 Freescale Semiconductor, Inc. Angular rate sensor with quadrature error compensation
DE102012224081A1 (de) * 2012-12-20 2014-06-26 Continental Teves Ag & Co. Ohg Sensor zum Erfassen einer Drehrate eines Objektes
ITTO20130013A1 (it) * 2013-01-09 2014-07-10 St Microelectronics Srl Giroscopio microelettromeccanico con compensazione di componenti di segnale di quadratura e metodo di controllo di un giroscopio microelettromeccanico
US9513122B2 (en) * 2013-01-22 2016-12-06 MCube Inc. Integrated MEMs inertial sensing device with automatic gain control
US10107625B2 (en) * 2013-01-22 2018-10-23 MCube Inc. Integrated inertial sensing device
TWI481820B (zh) * 2013-03-01 2015-04-21 Ind Tech Res Inst 具指插式彈簧的微機電裝置
US9534896B2 (en) * 2013-03-27 2017-01-03 Honeywell International Inc. Oscillating voltage of sense electrodes in a MEMS tuning fork gyroscope
US9383384B2 (en) * 2013-05-31 2016-07-05 Honeywell International Inc. Extended-range closed-loop accelerometer
FR3013442B1 (fr) * 2013-11-20 2015-12-18 Sagem Defense Securite Capteur comprenant des masses mobiles et des moyens de detection des mouvements relatifs des masses
US9958271B2 (en) 2014-01-21 2018-05-01 Invensense, Inc. Configuration to reduce non-linear motion
DE102014002823B4 (de) * 2014-02-25 2017-11-02 Northrop Grumman Litef Gmbh Mikromechanisches bauteil mit geteilter, galvanisch isolierter aktiver struktur und verfahren zum betreiben eines solchen bauteils
GB2529277B (en) * 2014-04-16 2018-09-19 Cirrus Logic Inc Systems and methods for determining acceleration based on phase demodulation of an electrical signal
US10571484B2 (en) * 2014-04-16 2020-02-25 Cirrus Logic, Inc. Systems and methods for determining acceleration based on phase demodulation of an electrical signal
JP6435631B2 (ja) * 2014-04-23 2018-12-12 株式会社デンソー 角速度センサ
JP6398348B2 (ja) * 2014-06-12 2018-10-03 セイコーエプソン株式会社 機能素子、機能素子の製造方法、電子機器、および移動体
US9910062B2 (en) 2014-06-26 2018-03-06 Lumedyne Technologies Incorporated Systems and methods for extracting system parameters from nonlinear periodic signals from sensors
US9709399B2 (en) * 2015-01-12 2017-07-18 The Boeing Company Approach for control redistribution of coriolis vibratory gyroscope (CVG) for performance improvement
US10330697B2 (en) 2015-05-15 2019-06-25 Honeywell International Inc. Active, in-situ, calibration of MEMS accelerometers using optical forces
US9874581B2 (en) 2015-05-15 2018-01-23 Honeywell International Inc. In-situ bias correction for MEMS accelerometers
US10234476B2 (en) 2015-05-20 2019-03-19 Google Llc Extracting inertial information from nonlinear periodic signals
US9983225B2 (en) 2015-06-29 2018-05-29 Honeywell International Inc. Optical-mechanical vibrating beam accelerometer
US10877063B2 (en) 2015-12-10 2020-12-29 Invensense, Inc. MEMS sensor with compensation of residual voltage
US10564179B2 (en) * 2015-12-10 2020-02-18 Panasonic Corporation Residual voltage self test
EP3270105A1 (en) * 2016-07-14 2018-01-17 NXP USA, Inc. Segmented electrode structure for quadrature reduction in an integrated device
US10234477B2 (en) 2016-07-27 2019-03-19 Google Llc Composite vibratory in-plane accelerometer
US20180031603A1 (en) * 2016-07-27 2018-02-01 Lumedyne Technologies Incorporated Systems and methods for detecting inertial parameters using a vibratory accelerometer with multiple degrees of freedom
US10753744B2 (en) 2017-03-15 2020-08-25 Honeywell International Inc. MEMS out of plane actuator
GB2568289A (en) 2017-11-10 2019-05-15 Atlantic Inertial Systems Ltd Vibrating structure gyroscopes
WO2020037067A1 (en) * 2018-08-14 2020-02-20 Invensense, Inc. Applying a positive feedback voltage to an electromechanical sensor utilizing a voltage-to-voltage converter to facilitate a reduction of charge flow in such sensor representing spring softening
US11428702B2 (en) 2018-08-14 2022-08-30 Invensense, Inc. Applying a positive feedback voltage to an electromechanical sensor utilizing a voltage-to-voltage converter to facilitate a reduction of charge flow in such sensor representing spring
JP7192437B2 (ja) * 2018-11-28 2022-12-20 セイコーエプソン株式会社 慣性センサー、電子機器および移動体
US20200292313A1 (en) * 2019-03-11 2020-09-17 Honeywell International Inc. In-plane non-degenerate coriolis vibratory gyroscope
US11788840B2 (en) 2021-11-08 2023-10-17 Northrop Grumman Systems Corporation Vibrating-mass sensor system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10170276A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 共振型角速度センサ
JPH11142164A (ja) * 1997-07-30 1999-05-28 Litton Syst Inc 航海級の微細加工回転センサシステム
JP2002515976A (ja) * 1996-05-31 2002-05-28 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァーシティ オブ カリフォルニア 超小型精密振動レートジャイロスコープ
JP2006501483A (ja) * 2002-04-25 2006-01-12 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド パラメータ利得を備えたmemsジャイロスコープ

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5473945A (en) 1990-02-14 1995-12-12 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Micromechanical angular accelerometer with auxiliary linear accelerometer
US5331852A (en) 1991-09-11 1994-07-26 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Electromagnetic rebalanced micromechanical transducer
US5767405A (en) * 1992-04-07 1998-06-16 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Comb-drive micromechanical tuning fork gyroscope with piezoelectric readout
US5555765A (en) * 1993-02-10 1996-09-17 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Gimballed vibrating wheel gyroscope
US5481914A (en) 1994-03-28 1996-01-09 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Electronics for coriolis force and other sensors
US5747961A (en) * 1995-10-11 1998-05-05 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Beat frequency motor position detection scheme for tuning fork gyroscope and other sensors
US6250156B1 (en) 1996-05-31 2001-06-26 The Regents Of The University Of California Dual-mass micromachined vibratory rate gyroscope
US5752410A (en) * 1996-08-08 1998-05-19 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Tunneling sensor with linear force rebalance and method for fabricating the same
US5892153A (en) 1996-11-21 1999-04-06 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Guard bands which control out-of-plane sensitivities in tuning fork gyroscopes and other sensors
US5945599A (en) 1996-12-13 1999-08-31 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Resonance type angular velocity sensor
US5955668A (en) 1997-01-28 1999-09-21 Irvine Sensors Corporation Multi-element micro gyro
US6230563B1 (en) 1998-06-09 2001-05-15 Integrated Micro Instruments, Inc. Dual-mass vibratory rate gyroscope with suppressed translational acceleration response and quadrature-error correction capability
US6164134A (en) 1999-01-29 2000-12-26 Hughes Electronics Corporation Balanced vibratory gyroscope and amplitude control for same
US6481283B1 (en) 1999-04-05 2002-11-19 Milli Sensor Systems & Actuators, Inc. Coriolis oscillating gyroscopic instrument
WO2000068640A2 (en) 1999-04-21 2000-11-16 The Regents Of The University Of California Micro-machined angle-measuring gyroscope
US6311555B1 (en) 1999-11-17 2001-11-06 American Gnc Corporation Angular rate producer with microelectromechanical system technology
US6456939B1 (en) 2000-01-04 2002-09-24 Mccall Hiram Micro inertial measurement unit
US6360601B1 (en) 2000-01-20 2002-03-26 Hughes Electronics Corp. Microgyroscope with closed loop output
KR100373484B1 (ko) 2000-01-27 2003-02-25 국방과학연구소 진동형 마이크로자이로스코프
US6439050B1 (en) 2000-03-10 2002-08-27 Melexis Compensated integrated micro-machined yaw rate sensor with quadrature switching
US6453743B1 (en) 2000-03-10 2002-09-24 Melexis Compensated integrated micro-machined yaw rate sensor
US20020020219A1 (en) 2000-03-13 2002-02-21 Deroo David W. Method of driving MEMS sensor with balanced four-phase comb drive
WO2001071364A1 (en) 2000-03-17 2001-09-27 Microsensors, Inc. Method of canceling quadrature error in an angular rate sensor
US6445195B1 (en) 2000-08-02 2002-09-03 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Drive feedthrough nulling system
DE10107547A1 (de) 2001-02-17 2002-08-29 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Synchronmodulation mehrfach modulierter Signale
US6744174B2 (en) 2001-04-03 2004-06-01 The Regents Of The University Of California Frequency sensitivity analysis and optimum design for MEMS resonator
US6619121B1 (en) 2001-07-25 2003-09-16 Northrop Grumman Corporation Phase insensitive quadrature nulling method and apparatus for coriolis angular rate sensors
US20030033850A1 (en) 2001-08-09 2003-02-20 Challoner A. Dorian Cloverleaf microgyroscope with electrostatic alignment and tuning
US6675630B2 (en) 2001-08-17 2004-01-13 The Boeing Company Microgyroscope with electronic alignment and tuning
US6651500B2 (en) 2001-10-03 2003-11-25 Litton Systems, Inc. Micromachined silicon tuned counterbalanced accelerometer-gyro with quadrature nulling
US6859751B2 (en) 2001-12-17 2005-02-22 Milli Sensor Systems & Actuators, Inc. Planar inertial measurement units based on gyros and accelerometers with a common structure
US6792802B2 (en) 2002-03-07 2004-09-21 Honeywell International Inc. Noise source for starting MEMS gyroscope
US6701786B2 (en) 2002-04-29 2004-03-09 L-3 Communications Corporation Closed loop analog gyro rate sensor
US6718823B2 (en) 2002-04-30 2004-04-13 Honeywell International Inc. Pulse width modulation drive signal for a MEMS gyroscope
US6841992B2 (en) 2003-02-18 2005-01-11 Honeywell International, Inc. MEMS enhanced capacitive pick-off and electrostatic rebalance electrode placement
US6940433B2 (en) 2003-11-14 2005-09-06 Northrop Grumman Corporation Modulation method for signal crosstalk mitigation in electrostatically driven devices
US7036373B2 (en) * 2004-06-29 2006-05-02 Honeywell International, Inc. MEMS gyroscope with horizontally oriented drive electrodes
US7213458B2 (en) * 2005-03-22 2007-05-08 Honeywell International Inc. Quadrature reduction in MEMS gyro devices using quad steering voltages

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002515976A (ja) * 1996-05-31 2002-05-28 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァーシティ オブ カリフォルニア 超小型精密振動レートジャイロスコープ
JPH10170276A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 共振型角速度センサ
JPH11142164A (ja) * 1997-07-30 1999-05-28 Litton Syst Inc 航海級の微細加工回転センサシステム
JP2006501483A (ja) * 2002-04-25 2006-01-12 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド パラメータ利得を備えたmemsジャイロスコープ

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244263A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Honeywell Internatl Inc 平面外memsデバイスから加速度および回転を決定するためのシステムおよび方法
JP2009260348A (ja) * 2008-04-10 2009-11-05 Honeywell Internatl Inc 面内及び面外memsデバイスからの加速及び回転判定システム及び方法
JP2010054508A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honeywell Internatl Inc 閉ループ加速度計システムにおける振動整流誤差の削減システム及びその方法
JP2012515903A (ja) * 2009-01-21 2012-07-12 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ヨーレートセンサ
US8695425B2 (en) 2009-01-21 2014-04-15 Robert Bosch Gmbh Yaw rate sensor
JP2012519295A (ja) * 2009-03-02 2012-08-23 ヴィーティーアイ テクノロジーズ オーワイ 角速度の振動微小機械センサ
JP2013096801A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Precision Co Ltd 出力安定性に優れた振動型ジャイロ
JP2015507176A (ja) * 2011-12-06 2015-03-05 サジェム デファンス セキュリテ 平衡化mems型慣性角度センサ及びそのようなセンサを平衡化するための方法
JP2018004653A (ja) * 2011-12-06 2018-01-11 サフラン エレクトロニクス アンド ディフェンス 平衡化mems型慣性角度センサ及びそのようなセンサを平衡化するための方法
JP2015528899A (ja) * 2012-06-29 2015-10-01 株式会社村田製作所 改良された振動ジャイロスコープ
JP2014098582A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Internatl Currency Technologies Corp 管道内硬貨検出方法
US9803980B2 (en) 2014-03-20 2017-10-31 Seiko Epson Corporation Vibrating element, electronic apparatus, and moving object
JP2016070815A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社日立製作所 加速度センサ
JP2016164550A (ja) * 2015-02-10 2016-09-08 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動マスジャイロスコープシステムおよび方法
US11015934B2 (en) 2015-02-10 2021-05-25 Northrop Grumman Systems Corporation Vibrating-mass gyroscope systems and method
JP2019105631A (ja) * 2017-12-01 2019-06-27 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動マスジャイロスコープシステム
JP2022524577A (ja) * 2019-03-22 2022-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 ジャイロ装置のftrループ
WO2021085485A1 (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 角速度センサおよび角速度センサシステム
JP2021071325A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 角速度センサおよび角速度センサシステム
JP7226246B2 (ja) 2019-10-29 2023-02-21 株式会社デンソー 角速度センサおよび角速度センサシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US20080000296A1 (en) 2008-01-03
KR20080001599A (ko) 2008-01-03
EP1873489A1 (en) 2008-01-02
US7444868B2 (en) 2008-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008008884A (ja) 時間で変動する電圧を使用したmems慣性センサのフォース・リバランシング
US7444869B2 (en) Force rebalancing and parametric amplification of MEMS inertial sensors
EP2467675B1 (en) Offset detection and compensation for micromachined inertial sensors
US10436588B2 (en) Vibrating-mass gyroscope systems and method
US7213458B2 (en) Quadrature reduction in MEMS gyro devices using quad steering voltages
US7231824B2 (en) Use of electrodes to cancel lift effects in inertial sensors
JP5615383B2 (ja) 補正ユニットを有するコリオリジャイロスコープおよび直交バイアスを低減するための方法
US10209270B2 (en) Inertial sensors
JP5461191B2 (ja) ジャイロスコープ又はその改善
US9869552B2 (en) Gyroscope that compensates for fluctuations in sensitivity
US9846055B2 (en) Continuous mode reversal for rejecting drift in gyroscopes
EP3056858B1 (en) Vibrating-mass gyroscope systems and method
US20010039834A1 (en) Method of canceling quadrature error in an angular rate sensor
JP5028281B2 (ja) センサバイアスキャンセルを用いた慣性計測システム及び方法
Watson Vibratory gyro skewed pick-off and driver geometry
US20140013845A1 (en) Class ii coriolis vibratory rocking mode gyroscope with central fixed post

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100329

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131129