JP2007535473A - Chlamydiatrachomatisに対する免疫原性組成物 - Google Patents

Chlamydiatrachomatisに対する免疫原性組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物、およびワクチンにおけるそれらの使用に関する。特異的組合せはPepA、LcrE、ArtJ、DnaK、およびCT398の第一の抗原群、およびPepA、LcrE、ArtJ、DnaK、CT398、OmpH−様、L7/L12、OmcA、AtoS、CT547、Eno、HtrAおよびMurGの第二の抗原群から選択することができる。本発明は、さらに、Chlamydia trachomatis抗原のような性的に伝播する病気に関連する抗原で用いられるアジュバントの組合せの使用に関する。好ましいアジュバントの組合せはアルミニウム塩のような鉱物塩、およびCpGモチーフを含むオリゴヌクレオチドを含む。

Description

ここに引用した全ての書類は、引用により、その全体を一体化させる。
(優先権がそれから主張される関連出願の相互参照)
本出願は、引用により、2003年6月26日に出願された英国特許出願第0315020.8;2003年8月25日に出願された米国仮特許出願シリアル番号60/497,649;2004年2月2日に出願された英国特許出願第0402236.4;および2004年6月1日に出願された米国仮特許出願シリアル番号60/576,375の全体を一体化させる。
(発明の分野)
本発明の分野は免疫学およびワクチン学である。特に、Clamydia trachomatis由来の抗原およびその免疫化におけるその使用に関連する。
(発明の背景)
Clamydiae(クラミジア門)は真核細胞の偏性細胞内寄生体であり、流行性行為感染症および多様な疾病症候群の原因菌である。特に真性細菌系統枝の位置にあり、他のどの既知生物体とも関連しない。
歴史的に、Chlamydiae(クラミジア門)は単一族であるChlamydiaceaeからなるクラミジア目(Chlamydiaeles)に分類されており、CHlamidiaceaeはそれぞれ単一属(Chlamydia属、同様にChlamidophila属としても参照される)を持つ。近年、この目(order)は少なくとも4つの族(Family)に分割されてきている。すなわち、Chlamydiaceae、Parachlamydiaceae、WaddiaceaeおよびSimkaniaceaeである。さらに最近の分類では、Chlamydiaceae族はChlamydia属の分類種としてのChlamydopyila属、Chlamydia属、Chlamydia trachmatis属を含む。Bush.et al., (2001)Int.J.Syst.Evol.Microbiol.51:203−220参照。
Chlamydia(クラミジア門)の特徴は、そのユニークなライフサイクルであり、細菌が二つの形態学的に異なる形状間で変形する。すなわち、細胞外感染形状(基本組織、EB)および細胞内非感染形状(網状組織、RB)である。そのライフサイクルはRBがEBに再組織化することで終結し、***した母細胞がさらなる細胞感染をおこすことができる。
少なくとも5種のChlamydiaおよびchlamydophila種のゲノム配列が近年知られている。−クラミジアトラコマチス(C.trachomatis)、C.pneumoniae、C.muridarum、C.pecorumおよびC.psittaci(Kalman et al.,(1999)、Genetics 21:385−389;Read et al.,(2000) Nucleic Acids Res. 28:1397−1406;Shirai et al.(2000) Nucleic Acids Res 28:2311−2314;Stephens et al. (1998)Science 282:754−759;および 国際特許公開WO99/27105、WO00/27994、WO99/28475参照)。
クラミジアトラコマチスのヒトセロバリアント(亜型:セロバース)は二つの生物バリアント(バイオバース)に分割される。セロバースA−Kは初期の眼組織(A−C)あるいは泌尿器管(D−K)における上皮感染を引き起こす。セロバースL1、L2、L3は侵襲性鼠径リンパ肉芽腫(LGV)の病原体である。
クラミジア感染はそれ自体疾病の原因菌であるが、患者の症状の重症度は実際は宿主の異常免疫反応の程度に左右されると考えられている。感染除去を失敗すると、持続性な免疫刺激となり、宿主を助けるというよりもむしろ、不妊や失明など重篤な転帰を伴う慢性感染を招く。Ward,(1995) Apmis.103:769−96.症例参照。さらに、自然なクラミジア感染から得られる防御反応は通常不完全で一過性で菌株特異性のものである。
米国だけでも毎年400万件以上のクラミジア性性行為感染症新規症例が診断され、その治療費用は年間40億ドルと推計されており、女性の感染症および疾病の80%を占める。クラミジア感染は数種の抗生物質で治療可能であるが、多くの女性の感染症は非症状性のもので、特に衛生状態の不良な国々では、抗真菌療法は遅れがちであったり合併症を長期に予防するのには不適当であったりする。クラミジアの多抗生剤耐性株もまた報告されている(Somani,et al.,2000)。さらに抗生剤治療は後発的に再活性化されたクラミジアトラコマチスの異常形成を引き起こす可能性があると示唆されている(Hammerschlag M.R.,(2002) Semin.Pediatr.Infect.Dis.13:239−248)参照)。
残念なことにクラミジア病原体の主要決定要因は複雑で現在のところ未だ解明されていない。その理由は主にこの病原体の研究が実質的に困難であることと、その遺伝子変性に対する適切な療法がないためである。特に、基本細胞体表面の抗原の組成についてほとんど解明されていないが、それが病原体宿主相互反応における重要なコンパートメントであり、病原体を防御的免疫反応を引き出すことを可能にすると考えられる。
その疾病の重篤性から、適切なワクチンの供給が望まれている。これらは(a)クラミジア感染あるいはクラミジア起因疾病に対する免疫付与に対して(予防ワクチン)、(b)既往の慢性クラミジア感染の撲滅に対して(治療的ワクチン)有用である。しかし細胞内寄生主として、細菌は通常抗原を仲介する免疫反応を忌避することができる。
クラミジアトラコマチスに対する種々の抗原タンパク質が記述されており、特に細胞表面は詳細研究の対象となっている。例えばMouler (1991) Microbial Rev 55(1):143−190参照。これらは例えばPgp3、MOMP、Hsp60(GroEL)およびHsp70(Dna−K様)を含む。Pgp3について記述している文献には、Comanducci et al.(1994)Infect Immun 62(12):5491−5497および特許公開EP 0499681とWO95/28487がある。MOMPについて記述している文献には、Murdin et al.(1993) Infect Immun 61:4406−4414がある。Hsp60(GroEL)について記述している文献には、Cerrone et al.(1991)Infect Immun 59(1):79−90がある。Hsp70(Dne−K様)について記述している文献には、Raulston et al.(1993) J.Biol.Chem.268:23139−23147がある。これらの全てが有効なワクチンと証明されているわけではなく、さらなる候補物質が同定されている。WO03/049762参照。
B型肝炎ウイルスやジフテリア、破傷風のような病原体に対するワクチンは典型的に単一タンパク質抗原体からなるものである(例えばHBV表面抗原、破傷風トキソイド)。それに反して、無細胞百日咳ワクチンは典型的に少なくとも3つのB.Pertussisタンパク質を有し、PrevarTM肺炎球菌ワクチンは7つの抱合サッカライド抗原体を含有する。その他の細胞百日咳ワクチン、はしかワクチン、非活性化ポリオワクチン(IPV)、髄膜炎菌OMVワクチンなどのワクチンは、その本来の特性から、多数の抗原体の複合混合物である。防御反応が単一抗原より発生するか、少数の限られた抗原、あるいは不特定の複合混合物により発生するかは、従って、その病原体により違う。
発明の目的は、クラミジア疾病および/または感染に対する免疫法にさらなる改良した構成要素を提供するものである。その構成要素は2つ以上の(例えば3つ以上の) クラミジアトラコマチス抗原体の組合せを基にしている。さらに、その構成要素は増強した免疫反応を発現させるようデザインされたアジュバントの組合せからなるクラミジアトラコマチス抗原体の応用に基にしている可能性もある。アジュバントの組合せはアルミニウム塩とCpGモチーフからなるオリゴ核酸から構成されていることが好ましい。
(発明の要旨)
C.trachomatisゲノムについて以前に記載された〜900タンパク質(例えば、Stethens et al.(1998) Science 282:754−759)内で、本発明者らは、特に、組み合せて用いた場合に、免疫化目的で特に適した5つのChlamydia trachomatis抗原の群を発見した。本発明は、従って、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を提供し、該組合せは、第一の抗原群の2、3、4または全ての5つのChlamydia trachomatis抗原よりなり、該第一の抗原群は(1)PepA(CT045);(2)LcrE(CT089);(3)ArtJ(CT381);(4)DnaK(CT396);および(5)CT398よりなる。これらの抗原は本明細書中においては「第一の抗原群」という。好ましくは、該組合せはLcrE(CT089)を含む。
また、本発明は、特に組み合せて用いた場合に、免疫化目的で特に適した13のChlamydia trachomatis抗原のわずかにより大きな群も提供する(この第二の抗原群は第一の抗原群の5つのChlamydia trachomatis抗原を含む)。これらの13のChlamydia trachomatis抗原は(1)PepA(CT045);(2)LcrE(CT089);(3)ArtJ(CT381);(4)DnaK(CT396);(5)CT398;(6)OmpH−様(CT242);(7)L7/L12(CT316);(8)OmcA(CT444);(9)AtoS(CT467);(10)CT547;(11)Eno(CT587);(12)HtrA(CT823)および(13)MurG(CT761)の第二の抗原群を形成する。これらの抗原を本明細書中においては「第二の抗原群」という。好ましくは、該組合せはLcrE(CT089)およびOmpH−様タンパク質(CT242)の1以上を含む。
本発明は、従って、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を提供し、該組合せは第二の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは第二の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第二の抗原群の5つのChlamydia trachomatis抗原よりなる。
本発明の組合せは1以上の免疫不全調節剤を含むことができる。そのような免疫不全調節剤はアジュバントを含む。好ましくは、アジュバントはTH1アジュバントおよびTH2アジュバントよりなる群から選択される。なおより好ましくは、アジュバントはアルミニウム塩、およびCpGモチーフを含むオリゴヌクレオチドよりなる群から選択される。本発明は、従って、Chlamydia trachomatis抗原、または性的に伝播する病気に関連する抗原、CpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチド、およびアルミニウム塩のような鉱物塩を含む組成物を提供する。
(発明の詳細な記載)
前記したように、本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を提供し、ここに、該組合せは、出願人らが、特に、組み合わせて用いた場合に免疫化目的に特に適したものと同定した抗原の群から選択することができる。1つの具体例において、本発明はChlamydia trachomatis抗原の組み合わせを含む組成物を提供し、該組合せは第一の抗原群の2、3、4または全ての5つのChlamydia trachomatis抗原よりなり、該第一の抗原は(1)PepA(CT045);(2)LcrE(CT089);(3)ArtJ(CT381);(4)DnaK(CT396);および(5)CT398よりなる。これらの抗原は本明細書中においては「第一の抗原群」という。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組み合わせは(1)PepA & LcrE;(2)PepA & ArtJ;(3)PepA & DnaK;(4)PepA & CT398;(5)LcrE & ArtJ;(6)LcrE & DnaK;(7)LcrE & CT398;(8)ArtJ & DnaK;(9)ArtJ & CT398;(10)DnaK & CT398;(11)PepA、LcrE & ArtJ;(12)PepA、LcrE & DnaK;(13)PepA、LcrE & CT398;(14)PepA、ArtJ & DnaK;(15)PepA、ArtJおよびCT398;(16)PepA、DnaK & CT398;(17)LcrE、ArtJ & DnaK;(18)LcrE、ArtJ & CT398;(19)LcrE、DnaK & CT398;(20)ArtJ、DnaK & CT398;(21)PepA、LcrE、ArtJ & DnaK;(22)PepA、LcrE、DnaK & CT398;(23)PepA、ArtJ、DnaK & CT398;(24)PepA、LcrE、ArtJ & CT398;(25)LcrE、ArtJ、DnaK & CT398;および(26)PepA、LcrE、ArtJ、DnaK & CT398よりなる群から選択される。好ましくは、Chlamydia trachomatis抗原の該組合せはPepA、LcrE、ArtJ、DnaK & CT398よりなる。好ましくは、該組合せはLcrE(CT089)を含む。
また、本発明は、特に組み合わせて用いた場合に、免疫化目的に特に適した13のChlamydia trachomatis抗原のわずかにより大きな群を提供する(この第二の抗原群は第一の抗原群の5つのChlamydia trachomatis抗原を含む)。これらの13のChlamydia trachomatis抗原は(1)PepA(CT045);(2)LcrE(CT089);(3)ArtJ(CT381);(4)DnaK(CT396);(5)CT398;(6)OmpH−様(CT242);(7)L7/L12(CT316);(8)OmcA(CT444);(9)AtoS(CT467);(10)CT547;(11)Eno(CT587);(12)HtrA(CT823)および(13)MurG(CT761)の第二の抗原群を形成する。これらの群は本明細書中においては「第二の抗原群」という。
本発明は、従って、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を提供し、該組合せは、第二の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9,10、11、12または13のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは第二の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第二の抗原群の5つのChlamydia trachomatis抗原よりなる。好ましくは、該組合せはLcrE(CT089)およびOmpH−様タンパク質(CT242)の一方または双方を含む。
第一および第二の抗原群のChlamydia trachomatis抗原の各々は以下により詳細に記載する。
(1)PepA ロイシルアミノペプチダーゼAタンパク質(CT045)。「PepA」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:71および72として開示されている(GenBank受託番号:AAC67636、GI:3328437;「CT045」;添付の配列表における配列番号:1)。それは、種々のポリペプチドからの置換されていないN−末端アミノ酸の除去を触媒すると考えられている。本発明で用いるのに好ましいPepAタンパク質は(a)配列番号:1に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:1の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのPepAタンパク質は配列番号:1の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:1からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:1のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該PepAタンパク質はマンガンイオンを含むことができる。
(2)LcrE 低カルシウム応答Eタンパク質(CT089)。「LcrE」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:61および62に開示されている(GenBank受託番号:AAC67680、GI:3328485;「CT089」;添付の配列表における配列番号:2)。本発明で用いるのに好ましいLcrEタンパク質は(a)配列番号:2に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:2の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのLcrEタンパク質は配列番号:2の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:2からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:2のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(3)ArtJ アルギニン−結合タンパク質(CT381)。「ArtJ」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:105および106として開示されている(GenBank受託番号:AAC67977、GI:3328806;「CT381」;添付の配列表における配列番号:3)。本発明で用いるのに好ましいArtJタンパク質は(a)配列番号:1に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:3の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのArtJタンパク質は配列番号:3の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:3からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:3のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該ArtJタンパク質はアルギニンまたはもう1つのアミノ酸のような小さな分子に結合することができる。
(4)DnaK ヒート−ショックタンパク質70(シャペロン)(CT396)。「DnaK」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:107および108として開示されている(GenBank受託番号:AAC67993、GI:3328822;「CT396」;添付の配列表における配列番号:4)。他の配列はBirkelund et al.(1990) Infect Immun 58:2098−2104;Danilition et al.(1990) Infect Immun 58:189−196;およびRaulston et al.(1993) J Biol Chem 268:23139−23147に開示されている。本発明で用いるのに好ましいDnaKタンパク質は(a)配列番号:4に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:4の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのDnaKタンパク質は配列番号:4の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:4からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:4のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該DnaKは、例えば、スレオニンまたはチロシンにおいてリン酸化されていてもよい。
(5)CT398タンパク質(仮想タンパク質)。「CT398」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:111および112として開示されている(GenBank受託番号:AAC67995、GI:3328825;添付の配列表における配列番号:5)。本発明で用いるのに好ましいCT398タンパク質は(a)配列番号:5に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:5の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのCT398タンパク質は配列番号:5の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:5からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:5のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(6)OmpH−様外側膜タンパク質(CT242)。「OmpH−様」タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:57および58として開示されている(GenBank受託番号:AAC67835、GI:3328652;「CT242」;添付の配列表における配列番号:6)。変種配列はBannantine & Rockey(1999) Microbiology 145:2077−2085に開示されている。本発明で用いるのに好ましいOmpH−様タンパク質は(a)配列番号:6に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:6の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのOmpH−様タンパク質は配列番号:6の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:6からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:6のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上;シグナルペプチドを除去するために好ましくは19以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、前記したシグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(7)L7/L12リボソームタンパク質(CT316)。「L7/L12」タンパク質の1つの例は受託番号AAC67909下でGenBankに寄託されている(GI:3328733;「CT316」;添付の配列表における配列番号:7)。本発明で用いるのに好ましいL7/L12タンパク質は(a)配列番号:7に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:7の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのL7/L12タンパク質は配列番号:7の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:7からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:7のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。 該L7/L12タンパク質はN−末端修飾されていてもよい。
(8)OmcA システイン−リッチのリポタンパク質(CT444)。「OmcA」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:127および128として開示されている(GenBank受託番号:AAC68043、GI:3328876;「CT444」、「Omp2A」、「Omp3」;添付の配列表における配列番号:8)。変種配列はAllen et al.(1990) Mol.Microbiol.4:1543−1550に開示されている。本発明で用いるのに好ましいOmcAタンパク質は(a)配列番号:8に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:8の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのOmcAタンパク質は配列番号:8の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:8からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:8のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上;シグナルペプチドを除去するために好ましくは18以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、前記したシグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該タンパク質は(例えば、N−アシルジグリセライドによって)脂質化されていてもよく、かくして、N−末端システインを有してもよい。
(9)AtoS 2−成分調節系センサーヒスチジンキナーゼタンパク質(CT467)。「AtoS」タンパク質の1つの例はWO 03/049762にいて配列番号:129および130として開示されている(GenBank受託番号:AAC68067、GI:3328901;「CT467」;添付の配列表における配列番号:9)。本発明で用いるのに好ましいAtoSタンパク質は(a)配列番号:9に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:9の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのAtoSタンパク質は配列番号:9の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:9からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:9のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(10)CT547タンパク質 (仮想タンパク質)。「CT547」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:151および152として開示されている(GenBank受託番号:AAC67995、GI:3328825;添付の配列表における配列番号:10)。本発明で用いるのに好ましいCT547タンパク質は(a)配列番号:10に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:10の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのCT547タンパク質は配列番号:10の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:10からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:10のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(11)Enolase(2−ホスホグリセレートデヒドラターゼ)タンパク質(CT587)。「Eno」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:189および190として開示されている(GenBank受託番号:AAC68189、GI:3329030;「CT587」;添付の配列表における配列番号:11)。本発明で用いるのに好ましいEnoタンパク質は(a)配列番号:11に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:11の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのEnoタンパク質は配列番号:11の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:11からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:11のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該Enoタンパク質はマグネシウムイオンを含むことができ、ホモダイマーの形態であってもよい。
(12)HrtA DOプロテアーゼタンパク質(CT823)。「HrtA」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:229および230として開示されている(GenBank受託番号:AAC68420,GI:3329293;「CT823」;添付の配列表において配列番号:12)。本発明で用いるのに好ましいHrtAタンパク質は(a)配列番号:12に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:12の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのHrtAタンパク質は配列番号:12の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:12からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:12のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上;シグナルペプチドを除去するために好ましくは少なくとも16)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、前記したシグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。配列番号:12との関係で、区別されるドメインは残基:1ないし16;17ないし497;128ないし289;290ないし381;394ないし485;および394ないし497である。
(13)MurG ペプチドグリカントランスフェラーゼタンパク質(CT761)。「MurG」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:217および218として開示されている(GenBank受託番号:AAC68356、GI:3329223;「CT761」;添付の配列表における配列番号:13)。それはUDP−N−アセチルグルコサミン−N−アセチルムラミル(ペンタペプチド)ピロホスホリルウンデカプレノール−N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼである。本発明で用いるのに好ましいMurGタンパク質は(a)配列番号:13に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:13の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのMurGタンパク質は配列番号:13の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:13からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:13のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、前記したシグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。該MurGは、例えば、ウンデカプレニルで脂質化されていてもよい。
他の公知のChlamydia trachomatis抗原の免疫原性は、第一の抗原群または第二の抗原群いずれかからの2以上のChlamydia trachomatis抗原との組合わせによって改良することができる。そのような他の公知のChlamydia trachomatis抗原は(1)PGP3;(2)1以上のPMP;(3)MOMP(CT681);(4)Cap1(CT529);(5)Groel−様hsp60タンパク質(Omp2);および(6)60kDaシステインリッチのタンパク質(omcB)よりなる群から選択される第三の抗原群を含む。
かくして、本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia tracomatis抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは第一の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第一の抗原群からの5つのChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる。
本発明は、さらに、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは第二の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3,4、5または6のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは第二の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatisよりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第二の抗原群からの5つのChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる。
前記組合せのいずれにおいても、好ましくは、第三の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原はCap1(CT529)を含む。あるいは、別法として、前記組合せのいずれにおいても、好ましくは、第三の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原はMOMP(CT681)を含む。第三の抗原群のChlamydia trachomatis抗原の各々は以下により詳細に記載する。
(1)プラスミドにコードされたタンパク質(PGP3)。PGP3配列の1つの例は、例えば、GenBankエントリーGI 121541に開示されている。pgp3での免疫化はGhaem−Maghami et al.,(2003) Clin.Exp.Immunol.132:436−442およびDonati et al.,(2003)Vaccine 21:1089−1093に議論されている。PGP3タンパク質の1つの例は配列番号:14として添付の配列表に記載されている。本発明で用いるのに好ましいPGP3タンパク質は(a)配列番号:14に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し、および/または(b)配列番号:14の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上である(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)アミノ酸配列を含む。これらのPGP3タンパク質は配列番号:14の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:14からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:14のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(2)多形膜タンパク質(PMP)。予測された多形膜タンパク質(PMP)をコードする9つのChlamydia trachomatis遺伝子のファミリーは同定されている(pmpAないしpmpI)。Stephens et al.,Science (1998) 282:754−759、特に図1参照。PMP遺伝子のアミノ酸配列の例は配列番号:15ないし23に記載されている(これらの配列はGenBank Ref.Nos.GI 15605137(pmpA)、15605138(pmpB)、15605139(pmpC)、15605546(pmpD)、15605605(pmpE)、15605606(pmpF)、15605607(pmpG)、15605608(pmpH)、および15605610(pmpH)に見出すこともできる)。これらのPMP遺伝子は比較的大きなタンパク質(質量が90ないし187kDa)をコードする。これらのPMPタンパク質の大部分は外側膜タンパク質であると予測され、かくして、予測された外側膜タンパク質ともいう。本明細書中で用いるように、PMPとはChlamydia trachomatis pmpタンパク質(pmpAないしpmpI)の1以上、またはその免疫原性断片をいう。好ましくは、本発明で用いるPMPタンパク質はpmpEまたはpmpIである。好ましくは、本発明で用いるPMPタンパク質は国際特許出願PCT/US01/30345(WO 02/28998)において20頁の表1に(pmpEの好ましい断片)、または21頁の表2に(pmpIの好ましい断片)おいて確認されるpmpEまたはpmpIの断片の1以上を含む。
本発明で用いるのに好ましいPMPタンパク質は(a)配列番号:15ないし23に記載されたポリペプチド配列の1つに対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)、および/または(b)配列番号:15ないし23として記載されたポリペプチド配列の1つの少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのPMPタンパク質は配列番号:15ないし23として記載されたポリペプチド配列の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:15ないし23として記載されるポリペプチド配列の1つからのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:15ないし23として記載されたポリペプチド配列の1つのC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3,4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3,4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(3)主要外側膜タンパク質(MOMP)(CT681)。MOMP配列の1つの例は国際特許出願番号PCT/IB02/05761(WO 03/049762)において配列番号:155および156として開示されている。MOMPをコードするポリペプチド配列は配列番号:24として添付の配列表に記載されている。このタンパク質はポリンとしてインビボで機能し(Bavoil et al.,(1984) Infection and Immunity 44:479−485)、細菌の全ライフサイクルの間に存在すると考えられる(Hatch et al.,(1986) J.Bacteriol.165:379−385参照)。MOMPは、血液型亜型の中でも高度に保存された5つの定常領域によって囲まれた4つの可変ドメイン(VP)を提示する(Stephens et al.,(1987) J.Bacteriol.169:3879−3885およびYuan et al.(1989) Infection and Immunity 57:1040−1049参照)。インビトロおよびインビボ中和B−細胞エピトープはVDにバックされている(Baehr et al.,(1988) PNAS USA 85:4000−4004;Lucero et al.,(1985) Infection and Immunity 50:595−597;Zhang et al.,(1987) J.Immunol.138:575−581,Peterson et al.,(1988) Infection and Immunity 56:885−891,Zhang et al.,(1989) Infection and Immunity 57:636−638参照)。T−細胞エピトープは可変および定常ドメイン双方において同定されている(Allen et al.,(1991) J. Immunol.147:674−679およびSu et al.,(1990) J.Exp.Med.172:203−212参照)。
本発明で用いるのに好ましいMOMPタンパク質は(a)配列番号:24に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:24の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのMOMPタンパク質は配列番号:24の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:24からのエピトープ、好ましくは、前記で確認されるB細胞またはT細胞エピトープの1以上を含む。他の好ましい断片は配列番号:24のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。他の好ましい断片は前記で確認される保存された定常領域の1以上を含む。
(4)Cap1(CT529)。Chlamydia trachomatis Cap1タンパク質は仮想オープンリーディングフレームCT529に対応し、クラスI接近可能タンパク質−1という。Fling et al.,(2001)PNAS(983):1160−1165参照。Cap1タンパク質の1つの例は配列番号:28としてここに記載される。Cap1の予測されるT−細胞エピトープはこの文献においては配列番号:25 CSFIGGITYL、好ましくは配列番号:26 SFIGGITYL、および配列番号:27 SIGGITYLとして確認される。
本発明で用いるのに好ましいCap1タンパク質は(a)配列番号:28に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:28の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCap1タンパク質は配列番号:28の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:28からのエピトープを含む。好ましいT−細胞エピトープは前記で確認されるT−細胞エピトープの1以上を含む。他の好ましい断片は配列番号:28のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
(5)GroEL−様hsp60タンパク質。Chlamydia trachomatis GroEL−様hsp60タンパク質の1つの例は配列番号:29としてここに記載される。クラミジア感染におけるHsp60の役割は、例えば、Hessel, et al.,(2001) Infection and Immunity 69(8):4996−5000;Eckert,et al.,(1997) J.Infectious Disease 175:1453−1458,Domeika et al.,(1998) J. of Infectious Diseases 177:714−719;Deane et al.,(1997) Clin.Exp.Immunol.109(3):439−445、およびPeeling et al.,(1997) J. Infect.Dis.175(5):1153−1158にさらに記載されている。組換えHsp60でのモルモットモデルの免疫化はRank et al.,(1995) Incest Ophthalmo.Vis.Sci.36(7):1344−1351に記載されている。Hsp60のB−細胞エピトープはYi et al.,(1993) Infection & Immunity 61(3):1117−1120に確認される。
本発明で用いるのに好ましいhsp60タンパク質は(a)配列番号:29に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:29の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのhsp60タンパク質は配列番号:29の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は前記議論の文献で確認されるエピトープの1以上を含めた、配列番号:29からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:29のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。他の好ましい断片は、関連ヒトタンパク質と交差反応しないポリペプチド配列を含む。
(6)60kDaシステインリッチのタンパク質(OmcB)(CT443)。Chlamydia trachomatis 60kDaシステインリッチのタンパク質の1つの例は配列番号:30としてここに記載される。このタンパク質は、一般には、OmcB、Omp2またはCT443ともいわれる。クラミジア感染におけるOmcBの役割は、例えば、Stephens et al.,(2001) Molecular Microbiology 40(3):691−699;Millman, et al.,(2001)J. of Bacteriology 183(20):5997−6008;Mygint,et al.,Journal of Bacteriology (1998) 180(21):5784−5787;Bas,et al.,Journal of Clinical Microbiology (2001) 39(11):4082−4085およびGoodall,et al.,Clin.Exp.Immunol.(2001)126:488−493にさらに記載されている。
本発明で用いるのに好ましいOmcBタンパク質は(a)配列番号:30に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:30の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのOmcBタンパク質は配列番号:30の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は前記議論の文献で確認されるエピトープの1以上を含めた、配列番号:30からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:30のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
公知および未知の生物学的機能の他のChlamydia trachomatis抗原の免疫原性は、第一の抗原群および/または第二のおよび/または第三の抗原群いずれかからの2以上のChlamydia trachomatis抗原との組合せによって改良することができる。公知および未知の生物学的機能のそのような他のChlamydia trachomatis抗原は(1)CT559(YscJ);(2)CT600(Pal);(3)CT541(Mip);(4)CT623(CHLPN 76kDaホモログ);(5)CT700(仮想タンパク質);(6)CT266(仮想タンパク質);(7)CT077(仮想タンパク質);(8)CT456(仮想タンパク質);(9)CT165(仮想タンパク質)および(10)CT713(PorB)よりなる第四の抗原群を含む。これらの抗原は「第四の抗原群」という。
YscJ(CT559)。「YscJ」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:199および200として開示されている(GenBank受託番号:AAC68161.1 GI:3329000;「CT559」;添付の配列表における配列番号:31)。本発明で用いるのに好ましいYscJタンパク質は(a)配列番号:29に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:29の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのhsp60タンパク質は配列番号:29の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は前記議論の文献で確認されるエピトープの1以上を含めた、配列番号:29からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:29のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。他の好ましい断片は、関連ヒトタンパク質と交差反応しないポリペプチド配列を含む。
Pal(CT600)。「Pal」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:173および174として開示されている(GenBank受託番号:AAC68202.1 GI:3329044 [CT600];添付の配列表における配列番号:32)。本発明で用いる好ましいPalタンパク質は(a)配列番号:32に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:32の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのPalタンパク質は配列番号:32の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:32のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:32のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
Mip(CT541)。「Mip」タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:149および150として開示されている(GenBank受託番号:AAC68143.1 GI:3328979 「CT541」;添付の配列表における配列番号:33)。本発明で用いるのに好ましいMipタンパク質は(a)配列番号:33に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:33の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのMipタンパク質は配列番号:33の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:33のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:33のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
CHLPN(76kDa)(CT623)。CHLPN(76kDa)タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:163および164として開示されている(GenBank受託番号:AAC68227.2 GI:6578109 「CT623」;添付の配列表において配列番号:34)。本発明で用いるのに好ましいCHLPN(76kDa)タンパク質は(a)配列番号:34に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:34の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCHLPN(76kDa)タンパク質は配列番号:34の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:34のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:34のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT700)。CT700 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:261および262として開示されている(GenBank受託番号:AAC68295.1 GI:3329154 「CT700」;添付の配列表において配列番号:35)。本発明で用いるのに好ましいCT700 仮想タンパク質は(a)配列番号:35に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:35の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT700 仮想タンパク質は配列番号:35の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:35のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:35のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT266)。CT266 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:77および78として開示されている(GenBank受託番号:AAC67859.1 GI:3328678 「CT266」;添付の配列表における配列番号:36)。本発明で用いるのに好ましいCT266 仮想タンパク質は(a)配列番号:36に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:36の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT266 仮想タンパク質は配列番号:36の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:36のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:36のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT077)。CT077 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:65および66として開示されている(GenBank受託番号:AAC67668.1 GI:3328472 「CT077」;添付の配列表において配列番号:37)。本発明で用いるのに好ましいCT077 仮想タンパク質は(a)配列番号:37に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:37の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT077 仮想タンパク質は配列番号:37の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:37のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:37のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT456)。CT456 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:255および256として開示されている(GenBank受託番号:AAC68056.1 GI:3328889 「CT456」;添付の配列表において配列番号:38)。本発明で用いる好ましいCT456 仮想タンパク質は(a)配列番号:38に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:38の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT456 仮想タンパク質は配列番号:38の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:38のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:38のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT165)。CT165 仮想タンパク質の1つの例は開示されている(GenBank受託番号:AAC67756.1 GI:3328568 「CT165」;添付の配列表における配列番号:39)。本発明で用いる好ましい仮想タンパク質は(a)配列番号:39に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:39の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT165 仮想タンパク質は配列番号:39の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:39のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:39のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
PorB(CT713)。PorBタンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:201および202として開示されている(GenBank受託番号:AAC68308.1 GI:3329169 「CT713」;添付の配列表において配列番号:40)。本発明で用いる好ましいPorBタンパク質は(a)配列番号:40に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:40の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのPorBタンパク質は配列番号:40の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:40のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:40のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
公知および未知の生物学的機能の他のChlamydia trachomatis抗原の免疫原性は、第一の抗原群および/または第二および/または第三の抗原群および/または第四の抗原群いずれかからの2以上のChlamydia trachomatis抗原での組み合わせによって改良することができる。公知および未知の生物学的機能のそのような他のChlamydia trachomatis抗原は(1)CT082(仮想);(2)CT181(仮想);(3)CT050(仮想);(4)CT157(ホスホリパーゼDスーパーファミリー);および(5)CT128(AdKアデニレートシクラーゼ)よりなる第五の抗原群を含む。
仮想タンパク質(CT082)。CT082 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67673.1 GI:3328477 「CT082」;添付の配列表において配列番号:41)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT082 仮想タンパク質は(a)配列番号:41に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:41の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT082 仮想タンパク質は配列番号:41の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:41のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:41のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT181)。CT181 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:245および246として開示されている(GenBank受託番号:AAC67772 GI:3328585 「CT181」;添付の配列表において配列番号:42)。本発明で用いる好ましいCT181 仮想タンパク質は(a)配列番号:42に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:42の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT181 仮想タンパク質は配列番号:42の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:42のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:42のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT050)。CT050 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67641.1 GI:3328442 「CT050」;添付の配列表において配列番号:43)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT050 仮想タンパク質は(a)配列番号:43に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:43の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT050 仮想タンパク質は配列番号:43の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:43のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:43のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
ホスホリパーゼDスーパーファミリー(CT157)。ホスホリパーゼDスーパーファミリータンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67748.1 GI:3328559 「CT157」;添付の配列表において配列番号:44)として開示されている。本発明で用いる好ましいホスホリパーゼDスーパーファミリータンパク質は(a)配列番号:44に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:44の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのホスホリパーゼDスーパーファミリータンパク質は配列番号:44の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:44のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:44のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
AdK(アデニレートキナーゼ)(CT128)。アデニレートキナーゼタンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67719.1 GI:3328527 「CT128」;添付の配列表において配列番号:45)。本発明で用いる好ましいアデニレートキナーゼは(a)配列番号:45に対して50%以上の同一性を有し(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上);および/または(b)配列番号:45の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nが7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのアデニレートキナーゼタンパク質は配列番号:45の変種(例えば、対立遺伝子変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体など)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:45のエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:45のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
公知および未知の生物学的機能の他のChlamydia trachomatisで抗原の免疫原性は、第一の抗原群および/または第二および/または第三抗原群および/または第四の抗原群および/または第五の抗原群からの2以上のChlamydia trachomatis抗原との組合せによって改良することができる。公知および未知の生物学的機能のそのような他のChlamydia trachomatis抗原は、(1)CT153(仮想);(2)CT262(仮想);(3)CT276(仮想);(4)CT296(仮想);(5)CT372(仮想);(6)CT412(PmpA);(7)CT480(オリゴペプチド結合タンパク質);(8)CT548(仮想);(9)CT043(仮想);(10)CT635(仮想);(11)CT859(メタロプロテアーゼ);(12)CT671(仮想);(13)CT016(仮想);(14)CT017(仮想);(15)CT043(仮想);(16)CT082(仮想);(17)CT548(仮想);(19)CT089(低カルシウム応答エレメント);(20)CT812(PmpD)および(21)CT869(PmpE)よりなる第六の抗原群を含む。
仮想タンパク質(CT153)。CT153 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67744.1 GI:3328555 「CT153」;添付の配列表における配列番号:46)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT153 仮想タンパク質は(a)配列番号:46に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:46の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT153 仮想タンパク質は配列番号:46の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:46からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:46のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT262)。CT262 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67835.1 GI:3328652 「CT262」;添付の配列表において配列番号:47)として開示されている。好ましいCT262 仮想タンパク質は(a)配列番号:47に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:47の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT262 仮想タンパク質は配列番号:47の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:47からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:47のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT276)。CT276 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67869.1 GI:3328689 「CT276」;添付の配列表において配列番号:48)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT276 仮想タンパク質は(a)配列番号:48に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:48の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT276 仮想タンパク質は配列番号:48の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:48からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:48のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT296)。CT296 仮想タンパク質は(GenBank受託番号:AAC67889.1 GI:3328711 「CT296」;添付の配列表において配列番号:49として開示されている。本発明で用いる好ましいCT296 仮想タンパク質は(a)配列番号:49に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:49の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT296 仮想タンパク質は配列番号:49の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:49からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:49のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4,5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT372)。CT372 仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:187および188として開示されている(GenBank受託番号:AAC67968.1 GI:3328796 「CT372」;添付の配列表において配列番号:50)。本発明で用いる好ましいCT372 仮想タンパク質は(a)配列番号:50に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:50の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT372 仮想タンパク質は配列番号:50の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:50からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:50のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
推定外側膜タンパク質A(PmpA)(CT412)。PmpAタンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:89および90として開示されている(GenBank受託番号:AAC68009.1 GI:3328840 「CT412」;添付の配列表において配列番号:51およびまた前記配列番号:15)。本発明で用いる好ましいPmpAタンパク質は(a)配列番号:51に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:51の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのPamAタンパク質は配列番号:51の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:51からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:51のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
オリゴペプチド結合リポタンパク質(CT480)。オリゴペプチド結合タンパク質の1つの例はWO 03/049762における配列番号:141および142として開示されている(GenBank受託番号:AAC68080.1 GI:3328915 「CT480」;添付の配列表において配列番号:52)。本発明で用いる好ましいオリゴペプチド結合タンパク質は(a)配列番号:52に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:52の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのオリゴペプチド結合タンパク質は配列番号:52の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:52からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:52のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT548)。仮想タンパク質の1つの例はWO 03/049762において配列番号:153および154として開示されている(GenBank受託番号:AAC68150.1 GI:3328987 「CT548」;添付の配列表において配列番号:53)。本発明で用いる好ましいCT548 仮想タンパク質は(a)配列番号:53に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:53の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT548 仮想タンパク質は配列番号:53の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:53からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:53のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT043)。CT043 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67634.1 GI:3328435 「CT043」;添付の配列表において配列番号:54)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT043 仮想タンパク質は(a)配列番号:54に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:54の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT043 仮想タンパク質は配列番号:54の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:54からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:54のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT635)。CT635 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC68239.1 GI:3329083 「CT635」;添付の配列表において配列番号:55)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT635 仮想タンパク質は(a)配列番号:55に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:55の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT635 仮想タンパク質は配列番号:55の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:55からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:55のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
メタロプロテアーゼ(CT859)。メタロプロテアーゼタンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:「CT859」 AAC68457.1 GI:3329333;添付の配列表において配列番号:56)として開示されている。本発明で用いる好ましいメタロプロテアーゼタンパク質は(a)配列番号:5に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:56の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのメタロプロテアーゼタンパク質は配列番号:56の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:56からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:56のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT671)。CT671 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC68266.1 GI:3329122 「CT671」;添付の配列表において配列番号:57)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT671 仮想タンパク質は(a)配列番号:57に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:57の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT671 仮想タンパク質は配列番号:57の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:57からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:57のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT016)。CT016 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC07606.1 GI:3328405 「CT016」;添付の配列表において配列番号:58)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT016 仮想タンパク質は(a)配列番号:58に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:58の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT016 仮想タンパク質は配列番号:58の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:58からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:58のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT017)。CT017 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67607.1 GI:3328406 「CT017」;添付の配列表において配列番号:59)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT017 仮想タンパク質は(a)配列番号:59に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:59の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT017 仮想タンパク質は配列番号:59の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:59からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:59のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT043)。CT043 仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC67634.1 GI:3328435 「CT043」;添付の配列表において配列番号:60)として開示されている。本発明で用いる好ましいCT043 仮想タンパク質は(a)配列番号:60に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:60の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらのCT043 仮想タンパク質は配列番号:60の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:60からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:60のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
仮想タンパク質(CT082)。この仮想タンパク質は配列番号:39としてすでに前記にて議論した。
仮想タンパク質(CT548)。仮想タンパク質の1つの例は(GenBank受託番号:AAC68150.1 GI:3328987 「CT548」;添付の配列表において配列番号:61)として開示されている。本発明で用いる好ましい仮想タンパク質は(a)配列番号:61に対して50%以上の同一性(例えば、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%以上)を有し;および/または(b)配列番号:61の少なくともnの連続アミノ酸の断片であり、ここに、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250以上)であるアミノ酸配列を含む。これらの仮想タンパク質は配列番号:61の変種(例えば、対立遺伝子へ変種、ホモログ、オルソログ、パラログ、突然変異体等)を含む。(b)の好ましい断片は配列番号:61からのエピトープを含む。他の好ましい断片は配列番号:61のC−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)および/またはN−末端からの1以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25以上)を欠く。他の断片はタンパク質の1以上のドメインを省略する(例えば、シグナルペプチドの、細胞質ドメインの、膜貫通ドメインの、または細胞外ドメインの省略)。
LcrE(CT089)。この低カルシウム応答エレメントタンパク質は配列番号:2および配列番号:41として前記で議論する。
PmpD(CT812)。この多形膜タンパク質Dは配列番号:18(CT812)として前記にて議論する。
PmpE(CT869)。この多形膜タンパク質Eは配列番号:19として前記で議論する。
本発明は、Chlamydia trachomatisの組合せを含む組成物を含み、該組合せは、第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第四の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは、第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合わせを含む組成物を含み、該組合せは、第二の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第四の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは、第二の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは、第二の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4または5の抗原よりなる群から選択される。
かくして、本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せは、第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原、および第四の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4または5のChlmydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の抗原よりなる群から選択される。
好ましくは、該組合せは第一の抗原群からの3、4または5のChlamidya trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5のChlamidya trachomatis抗原、および第四の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の抗原よりなる群から選択される。
なおより好ましくは、該組合せは、第一の抗原群からの5のChlamydia trachomatis抗原、第三の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第四の抗原群からの3、4または5の抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の抗原よりなる。
本発明は、さらに、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む組成物を含み、該組合せ第二の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または13のChlamydia trachomatis抗原、第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原、第四の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8または9の抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは、第二の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5からのChlamydia trachomatis、および第四の抗原群の3、4または5の抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは、第二の抗原群からの5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第四の抗原群の3、4または5の抗原よりなる。
本発明の組成物にはChlamydia trachomatis抗原の数に上限がある。好ましくは、本発明の組成物におけるChlamydia trachomatis抗原の数は20未満、19未満、18未満、17未満、16未満、15未満、14未満、13未満、12未満、11未満、10未満、9未満、8未満、7未満、6未満、5未満、4未満、または3未満である。なおより好ましくは、本発明の組成物におけるChlamydia trachomatis抗原の数は6未満、5未満、または4未満である。本発明で用いるChlamydia trachomatis抗原は、好ましくは、分子が天然で見出されるか、またはポリヌクレオチドまたはポリペプチドが天然で見出されず、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドがその意図した目的で用いることができるように、他の生物学的マクロ分子を実質的に含まない場合に、全生物から単離し、すなわち、別々であって区別される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫調節剤と組み合わせた、(1)CT016およびCT128およびCT671およびCT262;(2)CT296およびCT372およびCT635およびCT859;(3)CT412およびCT480およびCT869およびCT871;(4)CT050およびCT153およびCT157およびCT165;(5)CT276およびCT296およびCT456およびCT480;(6)CT089およびCT381およびCT396およびCT548;(7)CT635およびCT700およびCT711およびCT859;(8)CT812およびCT869およびCT552およびCT671;(9)CT713およびCT017およびCT043およびCT082;(10)CT266およびCT443およびCT559およびCT597;および(11)CT045およびCT089およびCT396およびCT398およびCT39(12)CT681およびCT547;(13)CT623およびCT414;またはそれらの他の組合せよりなる群から選択される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63、LTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた(1)CT016およびCT128およびCT671およびCT262;(2)CT296およびCT372およびCT635およびCT859;(3)CT412およびCT480およびCT869およびCT871;(4)CT050およびCT153およびCT157およびCT165;(5)CT276およびCT296およびCT456およびCT480;(6)CT089およびCT381およびCT396およびCT548;(7)CT635およびCT700およびCT711およびCT859;(8)CT812およびCT869およびCT552およびCT671;(9)CT713およびCT017およびCT043およびCT082;(10)CT266およびCT443およびCT559およびCT597;および(11)CT045およびCT089およびCT396およびCT398およびCT39(12)CT681およびCT547;(13)CT623およびCT414;またはそれらの他の組合せよりなる群から選択される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、1)CT016およびCT128およびCT671およびCT262;(2)CT296およびCT372およびCT635およびCT859;(3)CT412およびCT480およびCT869およびCT871;(4)CT050およびCT153およびCT157およびCT165;(5)CT276およびCT296およびCT456およびCT480;(6)CT089およびCT381およびCT396およびCT548;(7)CT635およびCT700およびCT711およびCT859;(8)CT812およびCT869およびCT552およびCT671;(9)CT713およびCT017およびCT043およびCT082;(10)CT266およびCT443およびCT559およびCT597;および(11)CT045およびCT089およびCT396およびCT398およびCT39(12)CT681およびCT547;(13)CT623およびCT414;またはその他の組合せよりなる群から選択される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、(1)CT242およびCT316;(2)CT467およびCT444;および(3)CT812およびCT082;またはそれらの他の組合せよりなる群から選択される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、(1)CT242およびCT316;(2)CT467およびCT444;および(3)CT812およびCT082;またはそれらの他の組合わせよりなる群から選択される。
好ましくは、本発明の組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、(1)CT242およびCT316;(2)CT467およびCT444;および(3)CT812およびCT082;またはそれらの他の組合せよりなる群から選択される。
本発明の免疫原性組成物は(1)CT559(YscJ);(2)CT600(Pal);(3)CT541(Mip);(4)CT623(CHLPN 76kDAホモログ);(5)CT700(仮想タンパク質);(6)CT266(仮想タンパク質);(7)CT077(仮想タンパク質);(8)CT456(仮想タンパク質);(9)CT165(仮想タンパク質)および(10)CT713(PorB)よりなる「第四の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、(1)CT559(YscJ);(2)CT600(Pal);(3)CT541(Mip);(4)CT623(CHLPN 96kDAホモログ);(5)CT700(仮想タンパク質);(6)CT266(仮想タンパク質);(7)CT077(仮想タンパク質);(8)CT456(仮想タンパク質);(9)CT165(仮想タンパク質)および(10)CT713(PorB);またはそれらの他の組合せよりなる「第四の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、(1)CT559(YscJ);(2)CT600(Pal);(3)CT541(Mip);(4)CT623(CHLPN 76kDAホモログ);(5)CT700(仮想タンパク質);(6)CT266(仮想タンパク質);(7)CT077(仮想タンパク質);(8)CT456(仮想タンパク質);(9)CT165(仮想タンパク質)および(10)CT713(Porb);またはそれらの他の組合せよりなる「第四の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
本発明の免疫原性組成物は(1)CT082(仮想);(2)CT181(仮想);(3)CT050(仮想);(4)CT157(ホスホリパーゼDスーパーファミリ);および(5)CT128(AdKアデニレートシクラーゼ)よりなる「第五の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63、LTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、(1)CT082(仮想);(2)CT181(仮想);(3)CT050(仮想);(4)CT157(ホスホリパーゼDスーパーファミリー);および(5)CT128(AdKアデニレートシクラーゼ)またはそれらの他の組合せよりなる「第五の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、(1)CT082(仮想);(2)CT181(仮想);(3)CT050(仮想);(4)CT157(ホスホリパーゼDスパーファミリー);および(5)CT128(AdKアデニレートシクラーゼ);またはそれらの他の組合せよりなる「第五の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
本発明の免疫原性組成物は、(1)CT153(仮想);(2)CT262(仮想);(3)CT276(仮想);(4)CT296(仮想);(5)CT372(仮想);(6)CT412(PmpA);(7)CT480(オリゴペプチド結合タンパク質);(8)CT548(仮想);(9)CT043(仮想);(10)CT635(仮想);(11)CT859(メタロプロテアーゼ);(12)CT671(仮想);(13)CT016(Hypotehtical);(14)CT017(仮想);(15)CT043(仮想);(16)CT082()仮想;(17)CT548(仮想);(19)CT089(低カルシウム応答エレメント);(20)CT812(PmpD)および(21)CT869(PmpE);またはその他の組合せよりなる「第六の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63、LTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、(1)CT153(仮想)(2)CT262(仮想);(3)CT276(仮想);(4)CT296(Hypothethical);(5)CT372(仮想);(6)CT412(PmpA);(7)CT480(オリゴペプチド結合タンパク質);(8)CT548(仮想);(9)CT043(仮想);(10)CT635(仮想);(11)CT859(メタロプロテアーゼ);(12)CT671(仮想);(13)CT016(仮想);(14)CT017(Hypotehtical);(15)CT043(仮想);(16)CT082(仮想);(17)CT548(仮想);(19)CT089(低カルシウム応答エレメント);(20)CT812(PmpD)および(21)CT869(PmpE);またはそれらの他の組合せよりなる「第六の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、(1)CT153(仮想);(2)CT262(仮想);(3)CT276(仮想);(4)CT296(仮想);(5)CT372(仮想);(6)CT412(PmpA);(7)CT480(オリゴペプチド結合タンパク質);(8)CT548(仮想);(9)CT043(仮想);(10)CT635(仮想);(11)CT859(メタロプロテアーゼ);(12)CT671(仮想);(13)CT016(仮想);(14)CT017(Hypotehtical);(15)CT043(仮想);(16)CT082(仮想);(17)CT548(仮想);(19)CT089(低カルシウム応答エレメント);(20)CT812(PmpD)および(21)CT869(PmpE);またはそれらの他の組合せよりなる「第六の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
実施例において、およびWO 03/049762に記載されたように行ったFACS分析、ウエスタンブロット分析およびインビトロ中和分析は、第一、第二、第三、第四、第五の抗原群におけるタンパク質が表面−暴露され、かつ免疫不全接近可能タンパク質であって、有用な免疫原であることを示す。これらの特性は配列単独から明らかではない。加えて、「仮想」と記載された第四、第五および第六の抗原群(ならびに第一、第二、第三および第四の抗原群)に記載されたタンパク質は、典型的には、公知の細胞位置または生物学的機能を有さず、一般には、Chlamydia pneumoniaeホモログのようないずれの細菌ホモログも有しない。
本発明の免疫原性組成物は(1)Pgp3;(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);(10)PmpI;(11)CT681(MOMP);(12)CT529(Cap1);(13)Hsp−60;および(14)CT443(OmcB)よりなる「第三の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、(1)Pgp3;(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);(10)PmpI;(11)CT681(MOMP);(12)CT529(Cap1);(13)Hsp−60;および(14)CT443(OmcB)よりなる「第三の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組生物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、(1)Pgp3;(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);(10)PmpI;(11)CT681(MOMP);(12)CT529(Cap1);(13)Hsp−60;および(14)CT443(OmcB)よりなる「第三の抗原」群から選択される1以上の抗原を含む。
本発明の免疫原性組成物は、Pmp抗原:(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);および(10)PmpIを含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた、Pmp抗原:(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);および(10)PmpIを含む。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、Pmp抗原:(2)CT412(PmpA);(3)CT413(PmpB);(4)CT414(PmpC);(5)CT812(PmpD);(6)CT869(PmpE);(7)CT870(PmpF);(8)CT871(PmpG);(9)CT872(PmpH);および(10)PmpIを含む。
本発明の免疫原性組成物は(1)CT045(PepA);(2)CT089(LcrE);(3)CT396(DnaK);(4)CT398(仮想);(5)CT381(ArtJ);(6)CT242(OmpH−様);(7)CT316(L7/L12);(8)CT444(OmcA);(9)CT467(AtoS);(10)CT547(仮想);(11)CT587(エノラーゼ);(12)CT823(HtrA);(13)CT761(MurG)よりなる「第一または第二の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はCFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせた1)CT045(PepA);(2)CT089(LcrE);(3)CT396(DnaK);(4)CT398(仮想);(5)CT381(ArtJ);(6)CT242(OmpH−様);(7)CT316(L7/L12);(8)CT444(OmcA);(9)CT467(AtoS);(10)CT547(仮想);(11)CT587(エノラーゼ);(12)CT823(HtrA);(13)CT761(MurG)よりなる「第一または第二の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
なおより好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、ミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせた、1)CT045(PepA);(2)CT089(LcrE);(3)CT396(DnaK);(4)CT398(仮想);(5)CT381(ArtJ);(6)CT242(OmpH−様);(7)CT316(L7/L12);(8)CT444(OmcA);(9)CT467(AtoS);(10)CT547(仮想);(11)CT587(エノラーゼ);(12)CT823(HtrA);(13)CT761(MurG)よりなる「第一または第二の抗原」群から選択される1以上の抗原を含むことができる。
好ましくは、免疫原性組成物は、CT089およびCT381およびCT396およびCT548を含む。
好ましくは、免疫原性組成物は、CFA、ミョーバン、CpG、AlOH、ミョーバンおよびCpG、AlOHおよびCpG、LTK63およびLTK63およびCpGよりなる群から選択される免疫不全調節剤と組み合わせたCT089およびCT381およびCT396およびCT548を含む。
好ましくは、免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT089およびCT381およびCT396およびCT548を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT045を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT089を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT396を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT398を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT381を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT242を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT316を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT444を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT467を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT587を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT823を含む。
好ましくは、本発明の免疫原性組成物はミョーバンおよびCpGまたはAlOHおよびCpGと組み合わせたCT761を含む。
(融合タンパク質)
本発明で用いるChlamydia trachomatis抗原は個々の別々のポリペプチドとして組成物に存在させることができる。一般に、本発明の組換え融合タンパク質がGST−融合タンパク質および/またはHis−タグド融合タンパク質として調整される。
しかしながら、好ましくは、少なくとも2つの(すなわち、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20の)抗原が単一のポリペプチド鎖(「ハイブリッド」ポリペプチド)として発現される。ハイブリッドポリペピチドは2つの主な利点を供する:まず、それ自身で不安定にまたは貧弱に発現され得るポリペプチドは、問題を克服する適当なハイブリッドパートナーを加えることによって援助することができる;第二の点商業的な製造は唯一つの発現として単純化され、共に抗原的に有用な2つのポリペプチドを生産するために精製は用いる必要がある。
ハイブリッドポリペプチドは第一の抗原群からの2以上のポリペプチド配列を含むことができる。従って、本発明は、第一のおよび第二のアミノ酸配列を含む組成物を含み、ここに、該第一および第二のアミノ酸配列は第一のアミノ酸配列抗原群のChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択される。好ましくは、ハイブリッドポリペプチド中の第一のおよび第二のアミノ酸配列は異なるエピトープを含む。
ハイブリッドポリペプチドは第二の群からの2以上の第一のアミノ酸配列ポリペプチド配列を含むことができる。したがって、本発明はおよび第二のアミノ酸配列を含む組成物を含み、ここに、該第一のおよび第二のアミノ酸配列は第二の抗原群のChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択される。好ましくは、ハイブリッドポリペプチドにおける第一および第二のアミノ酸配列は異なるエピトープを含む。
ハイブリッドポリペプチドは第一の抗原群からの1以上のポリペプチド配列および第二の抗原群からの1以上のポリペプチド配列を含むことができる。従って、本発明は第一のアミノ酸配列および第二のアミノ酸配列を含む組成物を含み、該第一のアミノ酸配列は第一の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択され、該第二のアミノ酸配列は第二の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択される。好ましくは、ハイブリッドポリペプチド中の第一および第二のアミノ酸配列は異なるエピトープを含む。
ハイブリッドポリペプチドは第一の抗原群からの1以上のポリペプチド配列、および第三の抗原群からの1以上のポリペプチド配列を含むことができる。従って、本発明は第一のアミノ酸配列および第二のアミノ酸配列を含む組成物を含み、該第一のアミノ酸配列は第一の抗原群からのChlamydia trachoatis抗原またはその断片から選択され、第二のアミノ酸配列は第三のアミノ酸配列からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択される。好ましくは、ハイブリッドポリペプチド中の第一および第二のアミノ酸配列は異なるエピトープを含む。
ハイブリッドポリペプチドは第二の抗原群からの以上のポリペプチド配列、および第三の抗原群からの1以上のポリペプチド配列を含むことができる。従って、本発明は第一のアミノ酸配列および第二のアミノ酸配列を含む組成物を含み、該第一のアミノ酸配列は第二の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択され、該第二のアミノ酸配列は第三の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片から選択される。好ましくは、ハイブリッドポリペプチド中の第一および第二のアミノ酸配列は異なるエピトープを含む。
2、3、4、5、6、7、8、9または10のChlamydia trachomatis抗原からのアミノ酸配列よりなるハイブリッドが好ましい。特に、2、3、4、または5のChlamydia trachomatis抗原からのアミノ酸配列よりなるハイブリッドが好ましい。異なるハイブリッドポリペプチドを単一処方に一緒に混合することができる。そのような組み合わせ内では、Chlamydia trachomatis抗原は1を超えるハイブリッドポリペプチドに、および/または非−ハイブリッドポリペプチドとして存在することができる。しかしながら、抗原はハイブリッドとして、または非−ハイブリッドとして存在するが、双方としては存在しない。
本発明で用いる2−抗原ハイブリッドは(1)PepA & LcrE;(2)PepA & OmpH−様;(3)PepA & L7/L12;(4)PepA & ArtJ;(5)PepA & DnaK;(6)PepA & CT398;(7)PepA & OmcA;(8)PepA & AtoS;(9)PepA & CT547;(10)PepA & Eno;(11)PepA & HrtA;(12)PepA & MurG;(13)LcrE & OmpH−様;(14)LcrE & L7/L12;(15)LcrE & ArtJ;(16)LcrE & DnaK;(17)LcrE & CT398;(18)LcrE & OmcA;(19)LcrE & AtoS;(20)LcrE & CT547;(21) LcrE & Eno;(22) LcrE & HrtA;(23)LcrE & MurG;(24)OmpH−様 &L7 L12;(25)OmpH−様 & ArtJ;(26)OmpH−様 & DnaK;(27)OmpH−様 & CT398;(28)OmpH−様 & OmpcA;(29)OmpH−様 & AtoS;(30)OmpH−様 & CT547;(31) OmpH−様 & Eno;(32) OmpH−様 & HrtA;(33) OmpH−様 & MurG;(34)L7/L12 & ArtJ;(35)L7/L12 & DnaK;(36)L7/L12 & CT398;(37)L7/L12 & OmcA;(38)L7/L12 & AtoS;(39)L7/L12 & CT547;(40)L7/L12 & Eno;(41)L7/12 & HrtA;(42)L7/L12 & MurG;(43)ArtJ & DnaK;(44)ArtJ & CT398;(45)ArtJ & OmcA;(46)ArtJ & AtoS;(47)ArtJ & CT547;(48)ArtJ & Eno;(49)ArtJ & HrtA;(50)ArtJ & MurG;(51)DnaK & CT398;(52)DnaK & OmcA;(53)DnaK & AtoS;(54)DnaK & CT547;(55)DnaK & Eno;(56)DnaK & HrtA;(57)DnaK & MurG;(58)CT398 & OmcA;(59)CT398 & AtoS;(60)CT398 & CT547;(61)CT398 & Eno;(62)CT398 & HrtA;(63)CT398 & MurG;(64)OmcA & AtoS;(65)OmcA & CT547;(66)OmcA & Eno;(67)OmcA & HrtA;(68)OmcA & MurG;(69)AtoS & CT547;(70)AtoS & Eno;(71)AtoS & HrtA;(72)AtoS & MurG;(73)CT547 & Eno;(74)CT547 & HrtA;(75)CT547 & MurG;(76)Eno & HrtA;(77)Eno & MurG;(78)HrtA & MurGまたは(79)PmpD(CT812)および仮想(CT082)を含むことができる。
本発明で用いる2つの抗原ハイブリッドは第三、第四、および第五の抗原群から選択される抗原の組み合わせを含むことができる。
ハイブリッドポリペプリドは、式NH−A−{−X−L−}―B−COOHによって表すことができ、ここに、Xは第一の抗原群、第二の抗原群または第三の抗原群からのChlamydia trachomatis抗原またはその断片のアミノ酸配列であり;Lは任意のリンカーアミノ酸配列であり;Aは任意のN−末端アミノ酸配列であり;Bは任意のC−末端アミノ酸配列であり;およびnは2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15である。
もし−X−基がその野生型形態のリーダーペプチド配列を有すれば、これはハイブリッドタンパク質に含めることができるか、または省略することができる。いくつかの具体例において、リーダーペプチドは、ハイブリッドタンパク質のN−末端に位置する−X−基のうち、すなわち、Xのリーダーペプチドが保持されるが、X...Xのリーダーペプチドが省かれる以外は削除されるであろう。これは、全てのリーダーペプチドを欠失し、Xのリーダーペプチドの基−A−として用いることに相当する。
{−X−L−}の各nの場合では、リンカーアミノ酸配列−L−が存在することができ、または存在しなくても良い。例えば、n=2である場合、ハイブリッドはNH−X−L−X−L−COOH、NH−X−X−COOH、NH−X−L−X−COOH、NH−X−X−L−COOH等であり得る。リンカーアミノ酸配列−L−は典型的には短い(例えば、20以下のアミノ酸、すなわち、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1)。その例は、クローニングを容易とする短いペプチド配列、(すなわち、Glyを含み、ここに、nが2、3、4、5、6、7、8、9、10以上である)ポリーグリシンリンカー、およびヒスチジンタグ(すなわち、His、ここに、nは3、4、5、6、7、8、9、10以上である)を含む。他の適当なリンカーアミノ酸配列は当業者に明らかであろう。有用なリンカーはGSGGGG(配列番号:1)であり、Gly−SerジペプチドはBamHI制限部位から形成され、かくして、クローニングおよび操作を助け、(Gly)テトラペプチドは典型的なポリ−グリシンリンカーである。
―A−は任意のN−末端アミノ酸配列である。これは、典型的には、短い(例えば、40以下のアミノ酸、すなわち、39、38、37、36、35、34、33、32、31、30、29、28、27、26、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1)。その例はタンパク質のトラフィッキングを指令するためのリーダー配列またはクローニングまたは精製を容易とする短いペプチド配列を含む(例えば、ヒスチジンタグ、すなわち、His、ここに、nは3、4、5、6、7、8、9、10以上である)。他の適当なー末端アミノ酸配列は当業者に明らかであろう。もしX1がそれ自身のN−末端メチオニンを欠けば、−A−は好ましくはN−末端メチオニンを提供する(例えば、1、2、3、4、5、6、7または8アミノ酸を持つ)オリゴヌクレオチドである。
−B−は任意のC−末端アミノ酸配列である。これは、典型的には、短い(すなわち、40以下のアミノ酸、すなわち、39、38、37、36、35、34、33、32、31、30、29、28、27、26、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1)。その例は、タンパク質トラフィッキングを指令する配列、クローニングまたは精製を容易とする短いペプチド配列(例えば、ヒスチジンタグ、すなわち、Hisを含むもの、ここに、nは3、4、5、6、7、8、9、10以上)、またはタンパク質の安定性を増強させる配列を含む。他の適当なC−末端アミノ酸配列は当業者に明らかであろう。最も好ましくは、nは2または3である。
また、本発明は、本発明のハイブリッドポリペプチドをコードする核酸を含む。さらに、本発明は、好ましくは、「高ストリンジェンシー」条件(例えば、0.1×SSC、0.5%SDS溶液中65℃)下でこの核酸にハイブリダイズできる核酸を提供する。本発明のポリペプチドは、種々の手段によって(例えば、組換え発現、細胞培養からの精製、化学的合成等)、および種々の形態で(例えば、天然、融合、非−グリコシル化、脂質化等)本発明のポリペプチドを調製することができる。それらは、好ましくは、実質的に純粋な形態で調製される(すなわち、実質的に他のクラミジアまたは宿主細胞タンパク質を含まない)。
本発明による核酸は種々の方法で(例えば、化学合成によって、ゲノミックまたはcDNAライブラリから、生物それ自体から等)調製することができ、種々の形態(例えば、一本鎖、二本鎖、ベクター、プローブ等)を取ることができる。それらは、好ましくは、実質的に純粋な形態で(すなわち、他のクラミジアまたは宿主細胞核酸を含まないで)調製する。
用語「核酸」はDNAおよびRNA、および修飾された骨格を含むもの(例えば、ホスホロチオエート等)のようなそれらのアナログ、およびペプチド核酸(PNA)等を含む。本発明は、(例えば、アンチセンスまたはクロービング目的で)前記したのに相補的な配列を含む核酸を含む。
また、本発明は、ポリペプチド発現を誘導する条件下で本発明の核酸で形質転換した宿主細胞を培養する工程を含む、本発明のポリペプチドを生産する方法も提供する。
本発明は、化学的手段によってポリペプチドの少なくとも一部を合成する工程を含む、本発明のポリペプチドの生産方法を提供する。
本発明は、プライマー−ベースの増幅方法(例えば、PCR)を用いる核酸を増幅する工程を含む、本発明の核酸の生産方法を提供する。
本発明は、化学的手段によって核酸の少なくとも一部を合成する工程を含む、本発明の核酸の製造方法を提供する。
(株)
本発明の好ましいポリペプチドは、C.trachomatis血液型亜型Dにおいて、または疫学的に流行している血清型の1以上で見出されるアミノ酸配列を含む。
ハイブリッドポリペプチドが用いられる場合、ハイブリッド内の個々の抗原(すなわち、個々の−X−基)は1以上の株からのものであって良い。nが2である場合、例えば、XはXと同一の株からのものであって良く、あるいは異なる株からのものであって良い。nが3である場合、株は(i)X=X=X、(II)X=X≠X、(III)X≠X=X、(iv)X≠X≠Xまたは(v)X=X≠X等で。あり得る。
(異種宿主)
本発明のポリペプチドの発現はクラミジアで起こり得るが、本発明は、好ましくは、異種宿主を利用する。異種宿主は原核生物(例えば、細菌)または真核生物であり得る。それは好ましくはE.Coliであるが、他の適当な宿主はBacillus subtilis、Vibrio cholerae、Salmonella typhi、Salmonella typhimurium、Neisseria lactamica、Neisseria cinerea、Mycobacteria(例えば、M.tubarculosis)、酵母等を含む。
(免疫原性組成物および医薬)
本発明の組成物は、好ましくは、免疫原性組成物であって、より好ましくはワクチン組成物である。組成物のpHは好ましくは6および8の間であり、好ましくは約7である。該pHは緩衝液の使用によって維持することができる。該組成物は滅菌しおよび/またはパイロジェン−フリーであり得る。組成物はヒトに対して等張であり得る。
本発明によるワクチンは予防的(すなわち、感染を予防するため)、または治療的(すなわち、感染を治療するため)であり得るが、典型的には、予防的であろう。従って、本発明は、治療または予防量の本発明の免疫原性組成物を動物に投与することを特徴とする、クラミジア感染に罹患した動物においてChlamydia trachomatis感染の治療的または予防的処置の方法を含む。好ましくは、免疫原 性組成物は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、第一の抗原群の2、3、4または全ての5のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第一の抗原群の全ての5つのChlamydia trachomatis抗原よりなる。
別法として、免疫原性組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは、第二の抗原群から選択された2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。好ましくは、該組合せは、第二の抗原群から選択された3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは第二の抗原群から選択される5つのChlamydia trachomatis抗原よりなる。
別法として、免疫原性組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは第一の抗原群の2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原よりなる。好ましくは、該組合せは第一の抗原群の3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原よりなる。
別法として、免疫原性組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは第二の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の1、2、3、4、5または6のChlamydia trachomatis抗原よりなる。好ましくは、該組合せは第二の抗原群からの3、4、または5のChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatisよりなる群から選択される。なおより好ましくは、該組合せは、第二の抗原群からの5つのChlamydia trachomatis抗原、および第三の抗原群の3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる。
別法として、免疫原性組成物はChlamydia trachomatis抗原の組合せを含み、該組合せは第四の抗原群の2、3、4、5、6、7、8、9または10のChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原群の1、2、3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第六の抗原群の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20または21の抗原よりなる。好ましくは、該組合せは第四の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原群からの3、4または5のChlamydia trachomatisから選択される。なおより好ましくは、第四の抗原群からの5つのChlamydia trachomatis抗原、および第五の抗原の3、4または5のChlamydia trachomatis抗原よりなる。
また、本発明は、1以上の免疫調節剤を含む免疫原性組成物を含む。好ましくは、免疫調節剤の1以上はアジュバントを含む。該アジュバントは、後にさらに議論するTH1アジュバントおよびTH2アジュバントよりなる群の1以上から選択することができる。該アジュバントはアルミニウム塩のような鉱物塩、およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドよりなる群から選択することができる。最も好ましくは、免疫原性組成物はアルミニウム塩、およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチド双方を含む。別法として、免疫原性組成物は解毒したADPリボシル化トキシンのようなADPリボシル化トキシン、およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドを含む。
本発明の組成物は、好ましくは、細胞媒介免疫応答ならびに液性免疫応答の双方を誘導して、クラミジア細胞内感染に効果的に立ち向かう。この免疫応答は、好ましくは、長く継続する(例えば、中和)抗体、およびクラミジアへの暴露に際して迅速に応答できる細胞媒介免疫を誘導するであろう。
2つのタイプの細胞、CD4およびCD8細胞は、一般には、細胞媒介免疫および液性免疫を開始し、および/または増強するのに必要であると考えられる。CD8 T細胞はCD8共−受容体を発現することができ、通常、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)という。CD8 T細胞はMHCクラスI分子に提示された抗原を認識し、それと相互作用することができる。
CD4 T細胞はCD4共−受容体を発現することができ、通常、Tヘルパー細胞という。CD4 T細胞はMHCクラスII分子に結合した抗原性ペプチドを認識することができる。MHCクラスII分子との相互作用に際して、CD4細胞はサイトカインのような因子を分泌することができる。これらの分泌されたサイトカインはB細胞、細胞傷害性T細胞、マクロファージ、および免疫応答に関与する他の細胞を活性化することができる。ヘルパーT細胞またはCD4+細胞は、さらに、2つの機能的に区別されるサブセット:それらのサイトカインおよびエフェクター機能が異なるTH1表現型およびTH2表現型に分割することができる。
活性化されたTH1細胞は(抗原−特異的CTL生産の増加を含めた)細胞免疫を増強し、従って、細胞内感染への応答において特に価値がある。活性化されたTH1細胞はIL−2、IFN−ガンマ、およびTNF−ベータの1以上を分泌することができる。TH1免疫応答の結果、マクロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞、およびCD8細胞傷害性T細胞(CTL)を活性化することによって局所的炎症反応を起こし得る。TH1免疫応答は、IL−12でBおよびT細胞の増殖を刺激することによって免疫応答を拡大するように作用することができる。TH1刺激B細胞はIgG2aを分泌することができる。
活性化されたTH2細胞は抗体の生産を増強し、従って、細胞外感染への応答において価値がある。活性化されたTH2細胞はIL−4、IL−5、IL−6、およびIL−10の1以上を分泌することができる。TH2免疫応答の結果、さらなる保護のための、IgG1、IgE、IgAおよび記憶B細胞が生産され得る。
増強された免疫応答は増強されたTH1免疫応答およびTH2免疫応答の1以上を含むことができる。
増強されたTH1免疫応答はCTLの増加、(IL−2、IFN−ガンマ、およびTNF−ベータのような)TH1免疫応答に関連したサイトカインの1以上の増加、活性化されたマクロファージの増加、NK活性の増加、またはIgG2aの生産の増加を含むことができる。好ましくは、増強されたTH1免疫応答はIgG2a生産の増加を含む。
TH1免疫応答はTH1アジュバントを用いて誘導することができる。TH1アジュバントは、一般には、アジュバント無くして抗原の免疫化に対して増大したレベルのIgG2a生産を誘導するであろう。本発明で用いるのに適したTH1アジュバントは、例えば、サポニン処方、ビロソームおよびウイルス様粒子、腸内細菌リポ多糖(LPS)の非毒性誘導体、免疫刺激オリゴヌクレオチドを含むことができる。GpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドのような免疫刺激オリゴヌクレオチドは、本発明で用いる好ましいTH1アジュバントである。
増強されたTH2免疫応答は(IL−4、IL−5、IL−6およびIL−10のような)TH2免疫応答に関連したサイトカインの1以上の増加、IgG1、IgE、IgAおよび記憶B細胞の生産の増加の1以上を含むことができる。好ましくは、増強されたTH2免疫応答はIgG1生産の増加を含む。
TH2免疫応答はTH2アジュバントを用いて誘導することができる。TH2アジュバントは、一般には、アジュバント無くしての抗原の免疫化に対して増大したレベルのIgG1生産を誘導するであろう。本発明で用いるのに適したTH2アジュバントは、例えば、ミネラル含有組成物、油−エマルジョン、およびADP−リボシル化トキシンおよびその解毒された誘導体を含む。アルミニウム塩のようなミネラル含有組成物は、本発明で用いられる好ましいTH2アジュバントである。
好ましくは、本発明は、TH1アジュバントおよびTH2アジュバントの組合せを含む組成物を含む。好ましくは、そのような組成物は増強されたTH1および増強されたTH2応答、すなわち、アジュバント無くしての免疫化に対してIgG1およびIgG2a生産双方の生産の増加を誘導する。なおより好ましくは、TH1およびTH2アジュバントの組合せを含む組成物は単一アジュバントでの免疫化に対して(すなわち、TH1アジュバント単独での免疫化に対して、またはTH2アジュバント単独での免疫化に対して)増大したTH1および/または増大したTH2免疫応答を誘導する。
実施例でさらに議論するように、アルミニウム塩のような鉱物塩、およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドの組合せの使用は、増強された免疫応答を提供する。この改良された免疫応答は全く予測されず、いずれかの剤単独の使用からは予測できなかった。従って、本発明は、CpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチド、アルミニウム塩のような鉱物塩、およびChlamydia trachomatis抗原のような性的に伝播する病気に関連する抗原を含む。性的に伝播する病気に関連する抗原のさらなる例は後にさらに議論する。
また、本発明は、医薬としての使用のための本発明の組成物を提供する。該医薬は、好ましくは、哺乳動物において免疫応答を生起させることができ(すなわち、それは免疫原性組成物である)、より好ましくはワクチンである。また、本発明は、哺乳動物において免疫応答を生起させるための医薬の製造における本発明の組成物の使用を提供する。該医薬は好ましくはワクチンである。
免疫応答はTH1免疫応答およびTH2応答の一方または双方であり得る。好ましくは、免疫応答は増強されたTH1応答および増強されたTH2応答の一方または双方を提供する。
増強された免疫応答は全身および粘膜免疫応答の一方または双方であり得る。好ましくは、免疫応答は増強された全身および増強された粘膜免疫応答の一方または双方を提供する。好ましくは、粘膜免疫応答はTH2免疫応答である。好ましくは、粘膜免疫応答はIgAの生産の増加を含む。
また、本発明は、Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含む第一の成分を含むキットを提供する。Chlamydia trachomatis抗原の組合せは本発明の免疫原性組成物の1以上であり得る。該キットは、さらに、以下の:指令書、シリンジまたは他の送達デバイス、アジュバント、または医薬上許容される処方溶液の1以上を含む第二の成分を含むことができる。
また、本発明は、本発明の免疫原性組成物を予め充填した送達デバイスを提供する。
また、本発明は、有効量の本発明の組成物を投与する工程を含む哺乳動物において免疫応答を生起させる方法を提供する。免疫応答は好ましくは保護的であって、好ましくは、抗体および/または細胞媒介免疫を含む。好ましくは、免疫応答はTH1免疫応答およびTH2免疫応答の一方または双方を含む。該方法はブースター応答を生起させることができる。
哺乳動物は好ましくはヒトである。ワクチンが予防的使用である場合、ヒトは好ましくは子供(例えば、よちよち歩きのヒトまたは幼児)またはティーンエージャーであり;ワクチンが治療的使用である場合、ヒトは好ましくはティーンエージャーまたは成人である。子供を意図したワクチンは成人に投与して、例えば、安全性、投与量、免疫原性などを評価することもできる。
治療的処置の有効性をチェックする1つの方法は、本発明の組成物の投与後においてC. trachomatis感染をモニターすることを含む。予防的処置の効率をチェックする1つの方法は、組成物の投与の後に、本発明の組成物中のChlamydia trachomatis抗原に対する(IgG1およびIgG2a生産のレベルのモニタリングのような)全身的に、および(IgA生産のレベルのモニターのような)粘膜的に免疫応答をモニターすることを含む。典型的には、血清クラミジア特異的抗体応答は攻撃前ではなく免疫化後に決定され、他方、粘膜クラミジア特異的抗体体反応は免疫化後および攻撃後に決定される。
これらの使用および方法は、好ましくは、クラミジアによって引き起こされる病気(例えば、トラコーマ、骨盤炎症病、精巣上体炎、幼児肺炎など)の予防および/または治療で好ましい。該組成物はC. pneumoniaeに対しても効果的であり得る。
本発明のワクチン組成物は宿主、例えば、ヒト投与に先立ってインビトロおよびインビボ動物モデルで評価することができる。例えば、Peterson et al(1988)によるインビトロ中和は、Chlamydia trachomatisに向けられるワクチン組成物をテストするのに適している。
そのようなインビトロテストの1つの例は以下のように記載される。過剰免疫抗血清を、補体源としての5%モルモット血清を含有するPBS中に希釈する。Chlamydia trachomatis(10IFU;封入体形成単位)を抗血清希釈物に加える。抗原−抗体混合物を37℃にて45分間インキュベートし、接種に先立ってPBSで2回洗浄されたガラスバイアル(例えば、15×45mm)に含まれる二連密集Het−2またはHeLa細胞単層に接種する。単層細胞を1000×gにての1時間の遠心によって感染させ、続いて、37℃にて1時間静止インキュベーションする。感染した単層を48時間または72時間インキュベートし、固定し、抗−MOMPのようなクラミジア特異的抗体で染色する。封入体−担持細胞を200×の倍率にて10の視野でカウントする。中和力価を、対照単層/IFUと比較して50%阻害を与える希釈に割り当てる。
また、Chlamydia trachomatis感染の動物モデル、例えば、モルモットまたはマウスをワクチン組成物で攻撃することによって、ワクチン組成物の効率をインビボで測定することもできる。例えば、Chlamydia trachomatis感染のモルモットモデルにおけるインビボワクチン組成物攻撃実験を行うことができる。このタイプのアプローチの1つの例の記載を以下に掲げる。450ないし500gの体重の雌モルモットを12時間の明−暗サイクルで環境を制御された部屋に収容し、種々の免疫経路を介してワクチン組成物で免疫化する。ワクチン接種後、モルモットを、HeLaまたはMcCoy細胞中で増殖させたモルモット封入体結膜炎(CPIC)の剤で性管中で感染させる(Rank et al.(1988))。各動物は、0.05mlのスクロース−リン酸−グルタメート緩衝液(pH7.4)に含まれたほぼ1.4×10封入体形成単位(IFU)を受ける(Schacter,1980)。GPIC特異的抗血清での間接的免疫蛍光により、または生殖管からの掻き取りからのギムザ−染色スミアにより封入体−担持細胞のパーセンテージを測定することによってモニターされた感染のコース(Rank et al.1988)。血清中の抗体力価は酵素結合イムノソルベント検定によって測定される。
別法として、インビボワクチン組成物攻撃実験はChlamydia trachomatisのネズミモデルで行うことができる(Morrison et al.1995)。このタイプのアプローチの1つの例の記載を以下に掲げる。7ないし12週齢の雌マウスに、膣感染から10日および3日前に2.5mgのデポプロベラを受容させる。ワクチン接種後、マウスを、5mlのスクロース−リン酸−グルタメート緩衝液(pH7.4)に含まれた1,500封入体−形成単位のChlamydia trachomatisで生殖管中で感染させる。感染のコースは、Chlamydia trachomatis特異的抗血清での間接的免疫蛍光により、または感染したマウスの生殖管からの掻き取りからのギムザ−染色スミアにより、封入体−担持細胞のパーセンテージを測定することによってモニターされる。マウスの血清中の抗体力価の存在は、酵素−結合イムノソルベント検定によって測定される。
本発明の組成物は、一般には、患者に直接投与される。直接的送達は非経口注射によって(例えば、皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、または組織の間隙スペースへ)、または直腸、経口(例えば、錠剤、スプレー)、膣、局所、経皮(例えば、WO 99/27961参照)または経皮(例えば、WO 02/074244およびWO 02/064162)、鼻腔内(例えば、WO 03/028760)、目、耳、肺または他の粘膜投与によるように粘膜内にて達成することができる。
本発明を用いて、全身および/または粘膜免疫性を誘導し、好ましくは、増強された全身および/または粘膜免疫性を誘導することができる。
好ましくは、増強された全身および/または粘膜免疫性は増強されたTH1および/またはTH2免疫応答に反映される。好ましくは、増強された免疫応答はIgG1および/またはIgG2aおよび/またはIgAの生産の増加を含む。
投与治療は単一用量スケジュールまたは複数用量スケジュールであり得る。複数用量は一次免疫化スケジュールおよび/またはブースター免疫化スケジュールで用いることができる。複数用量スケジュールにおいては、種々の用量は同一または異なる経路、例えば、非経口プライムおよび粘膜ブースト、粘膜プライムおよび非経口ブーストなどによって与えることができる。
クラミジア感染は身体の種々の領域に影響し、従って、本発明の組成物は種々の形態で調製することができる。例えば、組成物は液体溶液または懸濁液いずれかとして注射剤として調製することができる。注射に先立っての液体ビヒクル中の溶液または懸濁液に適した固体形態も調製することができる(例えば、凍結乾燥組成物またはスプレイ−凍結乾燥組成物)。組成物は、例えば、軟膏、クリームまたは粉末として局所投与のために調製することができる。組成物は、例えば、錠剤またはカプセル剤として、スプレーとして、またはシロップとして(所望によりフレーバー化)経口投与のために調製することができる。組成物は、例えば、微粉末またはスプレーを用いて吸入剤として肺投与のために調製することができる。組成物は坐薬またはペッサリーとして調製することができる。組成物は、例えば、点剤として鼻、耳または目投与用に調製することができる。組成物は、患者への投与に先立って組合された組成物が復元されるように設計されたキット形態とすることができる。そのようなキットは液体形態の1以上の抗原および1以上の凍結乾燥抗原を含むことができる。
ワクチンとして用いられる免疫原性組成物は、必要に応じて、免疫学的有効量の抗原ならびにいずれかの他の成分を含む。「免疫学的有効量」とは、単一用量またはシリーズの部分としての個体へのその量の投与が治療または予防で効果的なことを意味する。この量は治療すべき個体の健康および身体的状態、治療すべき個体(例えば、非−ヒト霊長類、霊長類など)の年齢、分類学的群、抗体を合成する個体の免疫系、所望の保護の程度、ワクチンの処方、医療的状況の治療意思の評価、および他の関連因子に依存する。該量は、ルーチン的試験を介して決定することができる比較的広い範囲に入ると予測される。
(組成物のさらなる成分)
本発明の組成物は、典型的には、前記した成分に加えて、組成物を受容する個体に有害な抗体の生産をそれ自身誘導しないいずれかの担体を含む1以上の「医薬上許容される担体」を含む。適当な担体は、典型的には、タンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマーアミノ酸、アミノ酸コポリマー、(油液滴またはリポソームのような)脂質凝集体のような大きなゆっくりと代謝されるマクロ分子である。そのような担体は当業者によく知られている。ワクチンは水、生理食塩水、グリセロールなどのような希釈剤も含むことができる。加えて、湿潤剤、または乳化剤、pH緩衝物質のような補助的物質を存在させることができる。医薬上許容される賦形剤の徹底的な議論はGennaro(2000) Remington:THe Science and Practice of Pharmacy.第20版,ISBN:0683306472で入手できる。
(免疫調節剤)
本発明のワクチンは他の免疫調節剤と組み合わせて投与することができる。特に、組成物は、通常、アジュバントを含む。本発明で用いられるアジュバントは、限定されるものではないが、以下の1以上を含む。
(A.ミネラル含有組成物)
本発明におけるアジュバントとして用いるのに適したミネラル含有組成物はアルミニウム塩およびカルシウム塩のようなミネラル塩を含む。本発明は水酸化物(例えば、オキシ水酸化物)、リン酸塩(例えば、ヒドロキシリン酸塩、オルトリン酸塩)、硫酸塩(例えば、Vaccine Design...(1995) Powell & Newman.ISBN:030644867X.Plenum.の第8章および第9章参照)、異なるミネラル化合物の混合物(例えば、所望により過剰のリン酸塩と一緒にしたリン酸塩および水酸化物アジュバントの混合物)のような塩を含み、該化合物はいずれかの適当な形態(例えば、ゲル、結晶、アモルファスなど)を取り、塩への吸着が好ましい。ミネラル含有組成物は金属塩の粒子として処方することもできる(WO 00/23105)。
アルミニウム塩はAl3+の用量が用量当たり0.2および1.0mgの間にあるように本発明の免疫原性組成物および/またはワクチンに含めることができる。
好ましくは、アジュバントはミョウバン、好ましくは水酸化アルミニウム(AlOH)またはリン酸アルミニウムまたは硫酸アルミニウムのようなアルミニウム塩である。なおより好ましくは、アジュバントは水酸化アルミニウム(AlOH)。
好ましくは、アルミニウム塩のようなミネラル塩はCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドおよびADPリボシル化トキシンのようなもう1つのアジュバントと組み合わされる。なおより好ましくは、ミネラル塩はCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドと組合わされる。
(B.油−エマルジョン)
本発明におけるアジュバントとして用いるのに適した油−エマルジョン組成物はMF59(ミクロフルイダイザーを用いてサブミクロン粒子に処方された5%スクアレン、0.5%Tween 80および0.5% Span 85)のようなスクアレン水エマルジョンを含む。WO 90/14837参照。また、Frey et al.,「Comparison of the safety, tolerability, and immunogenicity of a MF59−adjuvanted influenza vaccine and a non−adjuvanted influenza vaccine in non−elderly adults」,Vaccine (2003) 21:4234−4237参照。MF59はFLUADTMインフルエンザウイルス三価サブユニットワクチンとして用いられる。
組成物で用いられる特に好ましいアジュバントはサブミクロン水中油型エマルジョンである。ここに用いられる好ましいサブミクロン水中油型エマルジョンは、所望により、4ないし5%w/vスクアレン、0.25ないし1.0%w/v Tween 80TM(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)、および/または0.25ないし1.0% Span 85TM(ソルビタントリオレエート)および、所望により、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−(1’−2’−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)エチルアミン(MTP−PE)を含有するサブミクロン水中油型エマルジョン、例えば、「MF59」として知られたサブミクロン水中油型エマルジョン(ここに引用してその全体を援用する国際公開番号WO 90/14837;米国特許第6,299,884号および4,451,325号;およびOtt et al.,「MF59−−Design and Evaluation of a Safe and Potent Adjuvant for Human Vaccines」 in Vaccine Design:The Subunit and Adjuvant Approach (Powell,M.F.and Newman,M.J.編) Prenum Press, New York,1995,pp.277−296)のような所望により種々の量のMTP−PEを含有するスクアレン/水エマルジョンである。MF59は4ないし5%w/vスクアレン(例えば、4.3%)、0.25ないし0.5%w/v Tween 80TM、および0.5%w/v Span 85TMを含有し、所望によりモデル110Yミクロフルイダイザー(Microfluidics, Newton, MA)のようなミクロフルイダイザーを用いてサブミクロン粒子に処方されたMTP−PEを含有する。例えば、MTP−PEは約0ないし500μg/用量、より好ましくは0ないし250μg/用量、最も好ましくは0ないし100μg/用量の量で存在させることができる。本明細書中で用いるように、用語「MF59−0」とはMTP−PEを欠く前記サブミクロン水中油型エマルジョンをいい、用語MF59−MTPはMTP−PEを含有する処方を示す。例えば、「MF59−100」は用量当たり100μgのMTP−PEを含有する。MF69、ここに用いられるもう1つのサブミクロン水中油型エマルジョンは4.3%w/vスクアレン、0.25%w/v Tween 80TM、および0.75%w/v Span 85TMおよび、所望により、MTP−PEを含有する。さらにもう1つのサブミクロン水中油型エマルジョンは、やはり、サブミクロンエマルジョンにミクロ液化された10%スクアレン、0.4% Tween 80TM、5%プルロニック−ブロックドポリマーL121、およびTHR−MDPを含有するSAFとしてやはり公知のMF75である。MF75−MTPは用量当たり100ないし400μg MTP−PEからのようなMTPを含むMF75処方を示す。
組成物で用いられる、サブミクロン水中油型エマルジョン、その製造方法、およびムラミルペプチドのような免疫刺激剤は、ここに引用してその全体を援用する国際公開番号WO 90/14837および米国特許第6,299,884号および第6,451,325号に詳細に記載されている。フロイントの完全アジュバント(CFA)およびフロイントの不完全アジュバント(IFA)も本発明でアジュバントとして用いることができる。
(C.サポニン処方)
サポニン処方も本発明においてアジュバントとして用いることもできる。サポニンは、広い範囲の植物種の樹皮、葉、幹、芽および花でさえで見出されるストールグリコシドおよびトリテルペノイドグリコシドの異種群である。Quillaia saponaria Molina樹木の樹皮からのサポニンはアジュバントとして広く研究されてきた。サポニンはSmilax ornata(サルサパリラ)、Gypsophilla paniculata(ブライデスベール)、Saponaria officianalis(カスミソウ)から商業的に得ることもできる。サポニンアジュバント処方はQS21のような精製された処方、ならびにISCOMのような脂質処方を含む。
サポニン組成物は高効率薄層クロマトグラフィー(HP−LC)および逆相高効率液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を用いて精製されてきた。これらの技術を用いる特異的精製画分が同定されており、QS7、QS17、QS18、QS21、QH−A、QH−BおよびQH−Cを含む。好ましくは、サポニンはQS21である。QS21の生産方法は米国特許第5,057,540に開示されている。サポニン処方はコレステロールのようなステロールも含むことができる(WO 96/33739)。
サポニンおよびコレステロールの組合せを用いて、免疫刺激複合体(ISCOM)と呼ばれるユニークな粒子を形成することができる。ISCOMは、典型的には、ホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチジルコリンのようなリン脂質も含む。いずれかの公知のサポニンをISCOMで用いることができる。好ましくは、ISCOMはQuil A、QHAおよびQHCの1以上を含む。ISCOMはさらにEP 0109942、WO 96/11711およびWO 96/33739に記載されている。所望により、ISCOMはさらなる洗剤を欠くことができる。WO 00/07621参照。
サポニンベースのアジュバントの開発のレビューはBarr,et al.,「ISCOMs and other saponin based adjuvants」, Advanced Drug Derivery Reviews (1998) 32:247−271に見出すことができる。また、Sjolander, et al.,「Uptake and adjuvant activity of orally derivered saponin and ISCOM vaccines」, Advanced Drug Derivery Reviews (1998) 32:321−338も参照。
(D.ビロソームおよびウイルス様粒子(VLP))
ビロソームおよびウイルス様粒子(VLP)も本発明でアジュバントとして用いることができる。これらの構造は、一般には、所望によりリン脂質に含まれるまたはそれで処方されたウイルスからの1以上のタンパク質を含有する。それらは、一般には、非−病原体、非−複製性であって、一般には、天然ウイルスゲノムのいずれも含有しない。該ウイルスタンパク質は組換えにより生産することができ、あるいは全ウイルスから単離することができる。ビロソームまたはVLPで用いるのに適したこれらのウイルスタンパク質は(HAまたはNAのような)インフルエンザウイルス、(コアまたはキャプシドタンパク質のような)B型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、麻疹ウイルス、シンドビスウイルス、ロタウイルス、***病ウイルス、レトロウイルス、ノルウォークウイルス、ヒトパピローマウイルス、HIV、RNA−ファージ、(コートタンパク質のような)Qβ−ファージ、GA−ファージ、fr−ファージ、AP205ファージ、および(レトロトランスポゾンTyタンパク質p1のような)Tyに由来するタンパク質を含む。VLPはWO 03/024480、WO 03/024481、およびNiikura et al.,「Chimeric Recombinant Hepatitis E Virus−Like Particles as an Orall Vaccine Vehecle Presenting Foreign Epitopes」, Virology (2002) 293:273−280;Lenz et al.,「Papillomavirus−Like Particles Induce Accute Activation of Dendritic Cells」, Journal of Immunology (2001) 5246−5355;Pinto, et al.「Cellular Immune Responses to Human Papillomavirus (HPV)−16 L1 Healthy Volanteers Immunized with Recombinant HPV−16 L1 Virus−Like Particles」, Journal of Infectious Diseases (2003) 188:327−338;およびGerber et al.,「Human Papillomavirus−Like Particles Are Effcient Orall Immunogens when Coadministered with Escherichia coli Heat−Labile Entertoxin Mutant R192G or CpG」, Journal of Virology (2001) 75(10):4752−4760にさらに議論されている。ビロソームは、例えば、Gluck et al.,「New Technology Platforms in the Development of Vaccines for the Future」, Vaccine (2002) 20:B10−B16にさらに議論されている。免疫増強復元インフルエンザビロソーム(IRIV)は鼻腔内三価INFLEXALTM製品{Mischler & Metcalfe(2002)Vaccine 20 Suppl 5:B17−23}およびINFLUVAC PLUSTM製品においてサブユニット抗原送達系として用いられる。
(E.細菌または微生物誘導体)
本発明で用いるのに適したアジュバントは以下のような細菌または微生物誘導体を含む。
((1)腸内細菌リポ多糖(LPS)の非−毒性誘導体)
そのような誘導体はモノホスホリル脂質A(MPL)および3−O−脱アセチル化MPL(3dMPL)を含む。3dMPLは4、5または6のアセチル化鎖を持つ3つの脱−O−アセチル化モノホスホリル脂質Aの混合物である。3つの脱−O−アセチル化モノホスホリル脂質Aの好ましい「小さな粒子」はEP 0 689 454に開示されている。3dMPLのそのような「小さな粒子」は、0.22ミクロンの膜を通って滅菌濾過されるのに十分に小さい(EP 0 689 454参照)。他の非−毒性LPS誘導体はアミノアルキルグルコサミニドホスフェート誘導体、例えば、RC−529のようなモノホスホリル脂質Aミミックを含む。Johnson et al.(1999) Bioorg Med Chem Lett 9:2273−2278参照。
((2)脂質A誘導体)
脂質A誘導体はOM−174のようなEscherichia coliからの脂質Aの誘導体を含む。OM−174は、例えば、Meraldi et al.,「OM−174,a New Adjuvant with a Potential for Human Youth, Induces a Protective Response with Administered with the Synthetic C−Terminal Fragment 242−310 from the circumporozoite protein of Plasmodium barghei」, Vaccine (2003) 21:2485−2491;およびPajak, et al.,「The Adjuvant OM−174 induces both the migration and maturation of murine dendritic cells in vivo」, Vaccine (2003) 21:836−842に記載されている。
((3)免疫刺激オリゴヌクレオチド)
本発明でアジュバントとして用いるのに適した免疫刺激オリゴヌクレオチドはGpGモチーフを含有するヌクレオチド配列を含む(未メチル化シトシン、続いてグアニンを含有し、リン酸結合によって結合された配列)。回文またはポリ(dG)配列を含有する細菌二本鎖RNAまたはオリゴヌクレオチドも免疫刺激性であることが示されている。
CpGはホスホロチオエート修飾のようなヌクレオチド修飾/アナログを含むことができ、二本鎖または一本鎖であり得る。所望により、該グアノシンは2’−デオキシ−7−デアザグアノシンのようなアナログで置換することができる。例えば、可能なアナログ置換のKandimalla et al.,「Divergent synthetic nucleotide motif recognition pattern:design and development of potent immunomodulatory oligodeoxyribonucleotide agents with distinct cytokine induction profiles」, Nucleic Acids Research (2003)31(9):2393−3400;WO 02/26757およびWO 99/62923参照。CpGオリゴヌクレオチドのアジュバント効果はKrieg,「CpG motifs: the active inredient in bacterial extracts?」, Nature Medicine (2003)9(7):831−835;McCluskie, et al.,「Parenteral and mucosal prime−boost immunization strategies in mice with hepatitis B surface antigen and CpG DNA」, FEMS Immunology and Medical Microbiology (2002)32:179−185;WO 98/40100;米国特許第6,207,646号;米国特許第6,239,116号および米国特許第6,429,199号にさらに議論されている。
該CpG配列はモチーフGTCGTTまたはTTCGTTのようなTLR9に向けることができる。Kandimalla, et al.,「Toll−like receptor 9:modulation of recognition and cytokine induction by novel synthetic CpG DNAs」, Biochemical Society Transactions (2003)31(part3):654−658参照。該CpG配列はCpG−A ODNのような、Th1免疫応答を誘導するのに特異的であり得、あるいはそれはCpG−B ODNのようなB細胞応答を誘導するのにより特異的であり得る。CpG−AおよびCpG−B ODはBlackwell, et al.,「CpG−A Induced Monocyte IFN−gamma−Inducible Protein−10 Production is Regulated by Plasmacytoid Dendritic Cell Derived IFN−alpha」, J.Immunol.(2003)170(8):4061−4068;Krieg, 「From A to Z on CpG」, TRENDS in Immunology (2002)23(2):64−65およびWO 01/95935に議論されている。好ましくは、CpGはCpG−A ODNである。
好ましくは、CpGオリゴヌクレオチドは、5’末端が受容体認識のために接近可能であるように構築される。所望により、2つのCpGオリゴヌクレオチド配列はそれらの3’末端に付着させて、「イミュノマー」を形成することができる。例えば、Kandimalla, et al.,「Secondary structures in CpG oligonucleotides affect immunostimulatory activity」, BBRC(2003) 306:948−953;Kandimalla, et al.,「Toll−like receptor 9:modulation of recognition and cytokine induction by novel synthetic CpG DNAs」, Biochemical Society Transactions (2003)31(part3):664−658;Bhagat et al.,「CpG penta− and hexadeoxyribonucleotides as potent immunomodulatory agents」 BBRC(2003) 300:853−861およびWO 03/035836参照。
好ましくは、アジュバントはCpGである。なおより好ましくは、アジュバントはミョウバンおよびCpGモチーフを含有するするオリゴヌクレオチド、またはAlOHおよびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドである。
((4)ADP−リボシル化トキシンおよびその解毒化された誘導体)
細菌ADP−リボシル化トキシンおよびその解毒された誘導体は本発明でアジュバントとして用いることができる。好ましくは、該タンパク質はE. coli(すなわち、E.coli加熱不安定エンテロトキシン「LT」)、コレラ(「CT」)、または百日咳(「PT」)に由来する。粘膜アジュバントとしての解毒されたADP−リボシル化トキシンの使用はWO 95/17211に記載されており、WO 98/42375に非経口アジュバントとして記載されている。好ましくは、該アジュバントはLT−K63、LT−R72およびLTR192Gのような解毒されたLT突然変異体である。ADP−リボシル化トキシンおよびその解毒誘導体、特に、LT−K63およびLT−R72のアジュバントとしての使用は、その各々を、ここに引用してその全体を具体例に一体化させる以下の文献で見出すことができる:Beignon, et al.,「The LTR72 Mutant of Heat−Labile Entertoxin of Escherichia coli Enhances the Ability of peptide antigens to Elicit CD4+ T Cells and Secrete Gamma Interferon after Coapplication onto Bare Skin」, Infection and Immunity (2002)]70(6):3012−3019;Pizza, et al.,「Mucosal vaccines:non toxic derivatives of LT and CT as mucosal adjuvants」, Vaccine (2001) 19:2534−2541;Pizza, et al.,「LTK63 and LTR72, two mucosal adjuvants ready for clinical trials」 Int.J.Med.Microbiol (2000) 290(4−5):455−461;Scharton−Kersten et al.,「Transcutaneous Immunization with Bacterial ADP−Ribosylating Exotoxins, Subunits and Unrelated Adjuvants」, Infection and Immunity (2000) 68(9):5306−5313;Ryan et al.,「Mutants of Escherichia coli Heat−Labile Toxin Act as Effective Mucosal Adjuvants for Nasal Derivery of an Acellular Pertussis Vaccine: Differential Effects of the Nontoxic AB Complex and Enzyme Activity on Th1 and Th2 Cells」 Infection and Immunity (1999) 67(12):6270−6280;Partidos et al.,「Heat−labile entertoxin of Escherichia coli and its cyto−directed mutant LTK63 enhance the proliferative and cytotoxic T−cell responses to intranasally co−immunized synthetic peptides」, Immunol.Lett.(1999) 67(3)209−216;Peppoloni et al.,「Mutants of the Escherichia coli heat−labile entertoxin as safe and strong adjuvants for intranasal derivery of vaccines」, Vaccines (2003) 2(2):285−293;およびPine et al.,(2002)「Intranasal immunization with influenza vaccine and a detoxified mutant of heat labile entertoxin from Escherichia coli (LTK63)」 J. Control Release (2002) 85(1−3):263−270。アミノ酸置換についての多数の文献は、好ましくは、ここに引用してその全体を特別に援用するDomenighini et al.,Mol.Microbiol (1995) 15(6):1165−1167に記載されたADP−リボシル化トキシンのAおよびBサブユニットの整列に基づく。
好ましくは、該アジュバントはADP−リボシル化トキシンおよびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドである(例えば、WO 01/34185参照)。
好ましくは、該アジュバントは解毒されたADP−リボシル化トキシンおよびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドである。
好ましくは、解毒されたADP−リボシル化トキシンはLTK63またはLTK72である。
好ましくは、該アジュバントはLTK63である。好ましくは、該アジュバントはLTK72である。
好ましくは、該アジュバントはLTK63およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドである。
好ましくは、該アジュバントはLTK72およびCpGモチーフを含有するオリゴヌクレオチドである。
(F.バイオ接着剤およびムコ接着剤)
バイオ接着剤およびムコ接着剤も本発明でアジュバントとして用いることができる。適当なバイオ接着剤はエステル化ヒアルロン酸マイクロスフィア(Singh et al.(2001) J.Cont.Rele.70:267−276)またはポリ(アクリル酸)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、多糖およびカルボキシメチルセルロースの架橋誘導体のようなムコ接着剤を含む。キトサンおよびその誘導体も本発明でアジュバントとして用いることができる。例えば、WO 99/27960参照。
(G.ミクロ粒子)
ミクロ粒子も本発明でアジュバントとして用いることができる。生分解性であって、非毒性である材料(例えば、ポリ(ラクチド−コ−グリコリドと共にポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアンヒドリド、ポリカプロラクトンなど)から形成されたミクロ粒子(直径が〜100nmないし〜150μm、より好ましくは直径が〜200nmないし〜30μm、最も好ましくは直径が〜500nmないし〜10μmの粒子)が好ましく、これは、所望により、(例えば、SDSで)負に荷電した表面または(例えば、CTABのようなカチオン洗剤で)正に荷電した表面を有するように処理されている。
(H.リポソーム)
アジュバントとして用いるのに適したリポソーム処方の例は米国特許第6,090,406号、米国特許第5,916,588号およびEP 0 626 169に記載されている。
(L.ポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエチレンエステル処方)
本発明で用いるのに適したアジュバントはポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエチレンエステルを含む。WO 99/52549。そのような処方は、さらに、オクトキシノール(WO 01/21207)と組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤ならびにオクトキシノール(WO 01/21152)のような少なくとも1つのさらなるノニオン性界面活性剤と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはエステル界面活性剤を含む。
好ましいポリオキシエチレンエーテルは以下の群:ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテル(laureth 9)、ポリオキシエチレン−9−ステオリルエーテル、ポリオキシエチレン−8−ステオリルエーテル、ポリオキシエチレン−4−ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−35−ラウリルエーテル、およびポリオキシエチレン−23−ラウリルエーテルから選択される。
(J.ポリホスファゼン(PCPP))
PCPP処方は、例えば、Andrianov et al.,「Preparation of hydrogel microspheres by coacervation of aqueous polyphophazene solutions」, Biomaterials (1998) 19(1−3):109−115およびPayne et al.,「Protein Release from Polyphosphazene Matrices」, Adv.Drug.Derivery Review (1998) 31(3):185−196に記載されている。
(K.ムラミルペプチド)
本発明でアジュバントとして用いるのに適したムラミルペプチドの例はN−アセチル−ムラミル−N−スレオニル−D−イソグルタミン (thr−MDP)、N−アセチル−ノルムラミル−1−アラニル−d−イソグルタミン (nor−MDP)、およびN−アセチルムラミル−1−アラニル−d−イソグルタミニル−1−アラニン−2−(1’−2’−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミン (MTP−PE)を含む。
(L.イミダゾキノロン化合物)
本発明でアジュバントとして用いるのに適したイミダゾキノロン化合物の例は、さらに、Stanley, 「Imiquimod and the imidazoquinolones:mechanism of action and therapeutic potential」 Clin Exp Dermatol (2002) 27(7):571−577およびJones, 「Resiquimod 3M」, Curr Opin Investig Drugs (2003) 4(2):214−218に記載されたImiquiamodおよびそのホモログを含む。
また、本発明は、前期で確認されるアジュバントの1以上の態様の組合せを含む。例えば、以下のアジュバント組成物を本発明で用いることができる:
(1)サポニンおよび水中油型エマルジョン(WO 99/11241);
(2)サポニン(例えば、QS21)+非毒性LPS誘導体(例えば、3dMPL)(WO 94/00153参照);
(3)サポニン(例えば、QS21)+非毒性LPS誘導体(例えば、3dMPL)+コレステロール;
(4)サポニン(例えば、QS21)+3dMPL+IL−12(所望により+ステロール)(WO 98/57659);
(5)例えば、QS21および/または水中油型エマルジョンと3dMPLとの組合せ(欧州特許出願0835318、0735898および0761231参照);
(6)サブミクロンエマルジョンにミクロ液化された、または攪拌してより大きな粒子サイズエマルジョンを生じさせた、10%スクアラン、0.4%Tween 80、5%プルロニック−ブロックポリマーL121およびTHR−MDPを含有するSAF;
(7)2%スクアレン、0.2%Tween 80、およびモノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジムコレート(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)、好ましくはMPL+CWS(DetoxTM)よりなる群から選択される1以上の細菌細胞壁成分を含有するRibiTMアジュバント系(RAS)(Ribi Immunochem);
(8)(アルミニウム塩のような)1以上のミネラル塩+(3dPMLのような)LPSの非毒性誘導体;および
(9)(アルミニウム塩のような)1以上のミネラル塩+(CpGモチーフを含むヌクレオチド配列のような)免疫刺激オリゴヌクレオチド。
アルミニウム塩およびMF59は注射インフルエンザワクチンで用いるのに好ましいアジュバントである。細菌トキシンおよび培養接着剤は鼻ワクチンのような粘膜送達ワクチンで用いるのに好ましいアジュバントである。
(M.ヒト免疫モジュレーター)
本発明においてアジュバントとして用いるのに適したヒト免疫モジュレーターはインターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12など)、インターフェロン(例えば、インターフェロン−γ)、マクロファージコロニー刺激因子、および腫瘍壊死因子のようなサイトカインを含む。
(さらなる抗原)
本発明の組成物は、さらに、Chlamydia trachomatisに加えて1以上の性的に伝播される病気に由来する抗原を含むことができる。好ましくは、該抗原は以下の性的に伝播する病気の1以上に由来する:N. gonorrhoeae (例えば、WO 99/24578、WO 99/36544、WO 99/57280、WO 02/079243);ヒトパピローマウイルス;Treponema pallidum;単純疱疹ウイルス(HSV−1またはHSV−2);HIV(HIV−1またはHIV−2);およびHaemophilus ducreyi。
好ましい組成物は(1)第一の抗原群または第二の抗原群いずれかからのChlamydia trachomatis抗原の少なくともt、ここに、tは2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13であり、好ましくはtは5である;(2)もう1つの性的に伝播する病気からの1以上の抗原を含む。好ましくは、性的に伝播する病気は単純疱疹ウイルス、好ましくはHSV−1および/またはHSV−2;ヒトパピローマウイルス;N. gonorrhoeae;Treponema pallidum;およびHaemophilus ducreyiよりなる群から選択される。これらの組成物は、かくして、以下の性的に伝播する病気:クラミジア、性器ヘルペス、性器イボ、淋病、梅毒および軟性下疳に対して保護を提供することができる(WO 00/15255参照)。
N.gonorrhoeaeに関連する、またはそれに由来する抗原は、例えば、PorB(Zhu et al.,Vaccine(2004)22:660−669参照)のようなPor(またはポリン)タンパク質、TbaAおよびTbpB(Price et al.,Infection and Immunity (2004)71(1):277−283参照)、(Opaのような)不透明タンパク質、還元−修飾可能タンパク質(Rmp)、および外側膜小胞(OMV)調製物(Plante et al.,J Infectious Disease(2000) 182:848−855)を含むことができる。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に関連する、またはそれに由来する抗原は、例えば、E1ないしE7、L1、L2およびその融合の1以上を含むことができる。好ましくは、本発明の組成物はL1主要キャプシドタンパク質を含むウイルス様粒子(VLP)を含むことができる。好ましくは、HPV抗原はHPV血清型6、11、16および18の1以上に対して保護的である。
糖または炭水化物抗原を用いる場合、それは、好ましくは、担体タンパク質にコンジュゲートさせて免疫原性を増強させる(例えば、Ramsy et al.(2001) Lancet 357(9251):195−196;Lindberg (1999) Vaccine 17 Suppl 2:S28−36;Buttery & Moxon (2000) J R Coll Physicians Long 34:163−168;Ahmad & Chapnick (1999) Infect Dis Clin North Am 13:113−133, vii Goldblatt(1998) J. Med.Microbiol.47:563−567;欧州特許0 477 508;米国特許第5,306,492号;国際特許出願WO 98/42721;Conjugate Vaccines (Cruse et al.;ISBN 3805549326、特にvol.10:48−114;Hermanson(1996) Bioconjugate Techniques ISBN:0123423368または012342335×参照)。好ましい担体タンパク質はジフテリアまたは破傷風トキソイドのような細菌トキシンまたはトキソイドである。CRM197ジフテリアトキソイドは特に好ましい(Research Disclosure, 453077(Jan 2002)参照)。他の担体ポリペプチドはN.meningitidis外側膜タンパク質(EP−A−0372501)、合成ペプチド(EP−A−0378881およびEP−A−0427347)、ヒートショックタンパク質(WO 93/17712およびWO 94/03208参照)、百日咳タンパク質(WO 98/58668およびEP−A−0471177参照)、H.influenzaeからのプロテインD(WO 00/56360参照)、サイトカイン(WO 91/01146)、リンホカイン、ホルモン、成長因子、C.difficileからのトキシンAまたはB(WO 00/61761)、鉄−摂取タンパク質(WO 01/72337参照)などを含む。混合物が血清群AおよびC双方からのカプセル状糖を含む場合、MenA糖:MenC糖の比率(w/w)は1よりも大きいのが好ましいであろう(例えば、2:1、3:1、4:1、5:1、10:1以上)。異なった糖を同一または異なるタイプの担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。必要であれば、いずれかの適当なリンカーと共にいずれかの適当なコンジュゲーション反応を用いることができる。
毒性タンパク質抗原は、必要であれば、解毒することができる。例えば、百日咳トキシンの化学的および遺伝子的手段による解毒。
ジフテリア抗原が組成物に含まれる場合、破傷風抗原および百日咳抗原を含むのが好ましい。同様に、破傷風抗原が含まれる場合、ジフテリアおよび百日咳抗原も含むのが好ましい。同様に、百日咳抗原が含まれる場合、ジフテリアおよび破傷風抗原も含むのが好ましい。
組成物における抗原は、典型的には、各々少なくとも1μg/mlの濃度で存在させる。
一般に、いずれかの与えられた抗原の濃度は、その抗原に対する免疫応答を誘導するのに十分であろう。
本発明の組成物においてタンパク質抗原を用いる代替法として、抗原をコードする核酸を用いることができる(例えば、Robinson & Torres (1997) Seminars in Immunology 9:271−283;Donnelly et al.(1997) Annu Rev Innunol 15:617−648; Scott−Taylor & Dalgleish (2000) Expert Opin Investig Drugs 9:471−480; Apostolopoulos & Plebanski (2000) Curr Opin Mol Ther 2:441−447 Ilan (1999) Curr Opin Mol Ther 1:116−120;Dubensky et al.(2000) Mol Med 6:723−732; Robinson & Pertmer (2000) Adv Virus Res 55:1−74; Donnelly et al.(2000) Am J Respir Crit Care Med 162(4 Pt 2):S190−193 Davis(1999) Mt. Sinai J.Med.66:84−90参照)。本発明の組成物のタンパク質成分は、かくして、当該タンパク質をコードする核酸(好ましくは、例えば、プラスミドの形態のDNA)によって置き換えることができる。
用語「含む(comprising)」は「含む(including)」ならびに「よりなる(consisting)」を意味し、例えば、Xを「含む」組成物は専らXよりなることができるか、あるいはさらなる何かを含むことができる。例えば、X+Y。
数値xに関して用語「約」は、例えば、x±10%を意味する。
2つのアミノ酸配列の間のパーセンテージ配列同一性への参照は、整列させた場合に、アミノ酸のそのパーセンテージが2つの配列を比較するにおいて同一であることを意味する。この整列およびパーセント相同性または配列同一性は当該分野で知られたソフトウェアプログラム、例えば、Current Protocols in Molecular Biology (F.M.Ausubel et al.編 (1987) Supplement 30のセクション7.7.18に記載されているものを用いて決定することができる。好ましい整列は、12のギャップオープンペナルティーおよび2のギャップ延長ペナルティー、62のBLOSUMマトリックスでのアフィンギャップサーチを用いるSmith−Waterman相同性サーチアナログによって決定される。該Smith−Waterman相同性サーチアナログはSmith & Waterman(1981) Adv.Appl.Math.2:482−489に開示されている。
本発明は実施例のみによって規定する。本発明は実施例のみによって記載し、本発明の範囲および精神内で維持しつつ修飾を成すことができることが理解されるべきであろう。以下の表1(a)および1(b)は、本発明のCT抗原の特徴付けデータをまとめる。また、これらの表は、以下の実施例でさらに説明されるデータも含む。
以下の欄が表1(a)に記載される:遺伝子識別番号(遺伝子ID)、タンパク質IDおよび対応する現在の注釈はGenBankに申請されたD/UW−3/CXゲノムから検索した(受託番号AE001273)。融合のタイプ:データがHisまたはGST融合ペプチド(または双方)から生じたか否かを示す。理論的分子量は、参照タンパク質の予測される成熟形態につき計算された分子質量(キロダルトンで表す)を表す。抗血清:ウェスタンブロット分析(WBプロフィール)は、各組換えCTタンパク質に対する抗血清で全EBタンパク質をプローブすることによって得られたウエスタンブロットの結果をまとめる。括弧中の番号は図2中のパネル番号をいう。WBの結果は以下のように分類される:Cは合致を示す(すなわち、観察された圧倒的なバンドが予測された分子量に合致する;さらなる従たるバンドも存在し得る);PCは部分的な合致を示す(すなわち、予測された分子量のバンドが、より高い分子量またはより大きな強度のさらなるバンドと共に存在する);NCは非合致を表す(すなわち、検出されたバンドは予測された分子量とは対応しない);Nは否定的を表す(すなわち、得られたプロフィール無し)。抗血清:FACSアッセイ(KSスコア)はK−Sスコアとして表したFACS分析の結果を表す。テキストに記載された9つのC. trachomatis組換え抗原(PepA、ArtJ、DnaK、CT398、CT547、エノラーゼ、MOMP、OmpH−様、Atos)に対する感染性の50%中和を与える血清力価。各力価は3つの別々の実験で評価した(SEM値を示す)。抗血清:中和力価(逆数)は各CT抗原についての中和抗体力価を表す。結果は以下の通りである:PepA(CT045)1:100;ArtJ(CT381)1:370;DnaK(CT396)1:230;仮想(CT398)1:540;仮想(CT547)1:40;エノラーゼ(CT587)1:180;MOMP(CT681)1:160;OmpH様(CT242)1:190;AtoS(CT467)1:500。8.0よりも高いK−Sスコアを示したタンパク質の全てをFACS−陽性としてリストした。抗原:報告された2DE/MALDI−TOF検出は、表の最後の欄において是/非/?(=決定されず)結果として表す。
(表1(a):Chlamydia trachomatis(CT)発現タンパク質の特徴付け)
Figure 2007535473
同様な欄を表(1(b)に表す。この表において、インビトロ中和活性欄はneg(陰性)またはND(測定せず)いずれかを表す。
(表1(b):発現されたChlamydia trachomatis(CT)タンパク質の特徴付け(続き))
Figure 2007535473
実施例1:表1(a)で示した、ウェスタンブロット、FACSおよびインビトロ中和アッセイおよびCT抗原の分析
表1(a)および1(b)のウェスタンブロット、FACSおよびインビトロ中和アッセイおよび分析をさらにこの実施例で考察する。材料の調製およびこれらのアッセイの詳細を以下に記載する。
C.trachomatis EBおよび染色体DNAの調製:C.trachomatis GO/96、Sant’Orsola Polyclinic,Bologna,Italyの非−淋菌尿道炎を持つ患者からのC. trachomatis血清型Dの臨床単離体をLLC−MK2細胞培養で増殖させた(ATCC CCL−7)。感染から48時間後EBを収穫し、従前に記載されているようにグラジエント遠心によって精製した(Schachter,J.andP.B.Wyick.1994.Methods Enzymol.236:377−390参照)。精製されたクラミジアをスクロース−リン酸輸送緩衝液に再懸濁させ、使用するまで−80℃で貯蔵した。必要であれば、貯蔵に先立ち、EB感染性を56℃における3時間のインキュベーションによって加熱不活化した。染色体DNAは、10mMトリス−HCl、150mM NaCl、3mMEDTA、0.6%SDS、100μgのプロテイナーゼK/mlで37℃において一晩細胞を溶解させ、続いて、フェノール、フェノール−クロロホルムおよびクロロホルムで抽出し、アルコール沈殿させ、TE緩衝液(pH8)に再懸濁させることによって、グラジエント−精製EBから調製した。
in silico分析:全ての894タンパク質コーディング遺伝子、およびC. trachomatisゲノムUW−3/Cx(Stephens et al.,1998.Science282:754−9)によってコードされる対応するペプチド配列を、National Center for Biotechnology Informationウェブサイド(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)から検索した。推定表面露出タンパク質を、GenBank注釈および分泌されるかまたは表面−会合することが知られているタンパク質に対する配列同様性に主として基づいて選択した。よく特徴付けられたタンパク質に対する有意な相同性を典型的には欠く仮想として注釈される配列を、PSORTアルゴリズムにてリーダーペプチドおよび/または膜領域の存在につき分析した(Gardy et al.,Nucleic Acids Res.2003 Jul 1;31(13):3613−7)。これらの基準に従い、158ペプチドの組を発現およびインビトロスクリーニングにつき選択した。
組換えタンパク質のクローニングおよび発現:C.trachomatis UW−3/Cxゲノム(Stephens et al.,前掲)からの選択されたORFをプラスミド発現ベクターにクローン化して、二種類の組換えタンパク質を得た:(i)C末端にヘキサ−ヒスチジンタグを持つタンパク質(ct−His)、および(ii)(Montigiani,et al.,2002.Infect Immun 70:368−79)に記載されたそのN末端にグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)およびC末端にヘキサ−ヒスチジンタグ(Gst−ct)双方と融合したタンパク質。Escherichia coli bl21およびBL21(DE3)(Novagen)は、各々、pet21b−由来組換えプラスミドおよびpgex−由来プラスミドの受容体であった。PCRプライマーは、シグナルペプチドコーディング配列なくして遺伝子を増幅するように設計した。シグナルペプチドまたはプロセッシング部位は明らかには予測できない場合、ORF配列をその全長形態でクローン化した。組換えクローンを、100μgのアンピシリン/mlを含有するルリア−ベルタニ培地(500ml)中で増殖させ、0.5の600nm(OD600)における光学密度に到達するまで、37℃で増殖させた。次いで、1mMイソプロピル−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)を加えることによって、組換えタンパク質の発現を誘導した。IPTG誘導から3時間後、600×gにおける4℃での20分間の遠心によって細胞を収集した。タンパク質精製前に、(0.1のOD600に対応する)細胞ペレットのアリコットを、試料負荷緩衝液(60mMトリス−HCl[pH6.8],5%[wt/vol]SDS,10%[vol/vol]グリセロール、0.1%[wt/vol]ブロモフェノールブルー、100mMジチオスレイトール[DTT])に再懸濁させて、5分間沸騰させ、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によって分析した。
組換えタンパク質の精製。500mlの誘導した組換えE.coli培養の遠心から得られた細胞ペレットを10mlのB−perTM(細菌−タンパク質抽出試薬,Pierce)、1mM MgCl、100KユニットのDNASE I(Shigma)、および1mg/mlリゾザイム(Shigma)で懸濁させた。穏やかな振盪下での室温での30分の後、溶解物を、30.000gにおける4℃での30分間の遠心によって清澄化し、上澄(可溶性タンパク質)をペレット(デグリス、不溶性タンパク質および封入体)から分離した。
Ni−活性化Chelating Sepharose First Flow(Amarsham)の1mlミニ−カラムを用いる固定化金属アフィニティクロマトグラフィ(IMAC)によって、可溶性His−タグドタンパク質を精製した。負荷の後、カラムを20mMイミダゾールで洗浄し、250mMイミダゾール緩衝液、50mMホスフェート、300mM NaCl、pH8.0を用いる1工程溶出によって、残りのタンパク質を溶出させた。
B−PER溶解物の遠心から出てくるペレットを50mMトリス−HCl、1mM TCEP(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩,Pierce)および6Mグアニジン塩酸塩、pH8.5に懸濁させ、清澄化可溶化タンパク質の変性条件でIMACを行うことによって、不溶性His−タグドタンパク質を精製した。簡単に述べれば:再懸濁させた物質を30.000gにて30分間遠心し、上澄を、50mMトリス−HCl、H1mM TCEP、6Mグアニジン塩酸塩、pH8.5で平衡化したNi−活性化Chelating Sepharose First Flow (Pharmacia)の1mlミニカラムに上澄を負荷した。カラムを50mMトリス−HCl緩衝液、1mM TCEP、6m尿素、20mMイミダゾール、pH8.5で洗浄した。次いで、組換えタンパク質を、250mMイミダゾールを含有する同緩衝液で溶出させた。
可溶性GST−融合タンパク質を、B−PER可溶物を、10ml PBS、pH7.4で平衡化させたグルタチオン−Sepharose 4B樹脂(Amarsham)の0.5mlミニ−カラムを用いるグルタチオンアフィニティー精製に付すことによって精製した。カラムを平衡緩衝液で洗浄した後、タンパク質を50mMトリス緩衝液、10mM還元グルタチオン、pH8.0でタンパク質を溶出させた。
タンパク質の濃度はBradford方法を用いて測定した。
実施例が示すように、いくつかの具体例においては、HISタグドタンパク質を用い、他方、他の具体例においては、GSTタグドタンパク質を用いた。他の例においては、HISタグドまたはGSTタグドタンパク質の組合せを用いた。好ましくは、免疫原性組成物は1以上のHISタグドタンパク質を含む。
溶出されたタンパク質画分はSDS−Pageによって分析し、2mMジチオスレイトール(Sigma)および40%グリセロールの添加の後、精製されたタンパク質を−20℃で貯蔵した。
マウス抗血清の調製:4匹の5ないし6週齢CD1メスマウス(Charaes River, Como,Italy)の群を、1、15および28日に、フロイントのアジュバント中の20ugの精製組換えタンパク質で腹腔内免疫化した。プレ−免疫および免疫血清を、各々、0日および43日に収集した血液試料から調製し、使用前にプールした。E.coli抗原で汚染させることによって恐らくは誘導された抗体の量を減少させるため、免疫血清を、E.coli BL21合計タンパク質抽出物で吸着させたニトロセルロースストリップと共に4℃にて一晩インキュベートした。
免疫学的アッセイ:ウェスタンブロット分析では、精製されたC. trachomatis go/96血清型D eb(レーン当たり2ug)からの合計タンパク質をSDS−PAGEによって分離し、ニトロセルロース膜に電気ブロットした。PBS−乾燥スキムミルク(5%w/v)での飽和の30分後に、膜をプレ免疫および免疫血清(標準希釈1:400)と共に一晩インキュベートし、次いで、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)−Tween20(0.1%v/v)で3回洗浄した。ペルオキシダーゼ−コンジュゲーテッド抗−マウス抗体(最終希釈1:5,000Amersham)での1時間のインキュベーション、およびPBS−Tweenでの洗浄に続き、Opti−4CN Substrate Kit(Bio−Rad)を用いてブロットを展開した。
フローサイトメトリーアッセイ:分析は実質的に記載されているように行った(Montigiani et al.,前掲)。リン酸−生理食塩水緩衝液(PBS)、0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)に再懸濁させたC.trachomatisからのグラジエント精製加熱−不活化GO/96血清型D EB(2×10細胞)を特異的マウス抗血清(標準希釈1:400)と共に4℃にて30分間インキュベートした。遠心および200μlのPBS−0.1%BSAでの洗浄の後、試料をR−フィコエリスリンにコンジュゲートさせたヤギ抗−マウスIgG、F(ab)’2−特異的(Jackson Immunoresearch Laboratories Inc.)と共に4℃にて30分間インキュベートした。試料をPBS−0.1%BSAで洗浄し、150μlのPBS−0.1%BSAに再懸濁させ、FACSCalibur装置(Becton Dickinson,Mountain View,CA)を用いるフローサイトメトリーによって分析した。対照試料を同様に調製した。陽性対照抗体は:i)商業的抗−C.Pneumoniae特異的モノクローナル抗体(Argene Biosofd,Varilhes,France)およびii)グラジエント精製C.trachomatis EBでマウスを免疫化することによって調製したマウスポリクローナル血清であった。
バックグラウンド対照血清は、融合構築体で用いた精製GSTまたはHISペプチドで免疫化したマウスから得た(GST対照、HIS対照)。FACSデータは、Cell Quest Software(Becton Dickinson,Mountain View)を用いて分析した。FACSアッセイデータの有意性はコルモゴロフ−シニルノフ(Kolmogorov−Smirnov)統計学(K−Sスコア)を計算することによって精巧化した(Young,I.T.1977.J Histochem Cytochem 25:935−41)。該K−S統計学は、テストタンパク質抗血清およびその関連対照のFACSプロフィールを表す2つの重なったヒストグラムの間の差の有意性の決定を可能とする。8.0よりも高いK−Sスコアを示した全てのタンパク質はFACS陽性としてリストされ、これは2つのヒストグラムの間の差は統計学的に有意である(p<0.05)。D/s(n)値(2つの曲線の間の非類似性の指標)を表1(a)および1(b)において「K−Sスコア」として報告する。
インビトロ中和アッセイ:インビトロ中和アッセイは、LLC−MK2(アカゲザル腎臓)上皮細胞培養で行った。マウス免疫および対応するプレ免疫血清の4倍系列希釈をスクロース−リン酸−グルタミン酸緩衝液(SPG)にて調製した。全EBに対するマウスポリクローナル血清を中和の陽性対照として用い、他方、SPG緩衝液単独を中和の陰性対照(感染の対照)として用いた。C.trachomatis GO/96血清型Dからの精製された感染性EBを、3×10IFU/mlを含有するようにSPG緩衝液中に希釈し、10ulのEB懸濁液を最終容量100ulの各血清希釈物に加えた。抗体−EB相互作用を、ゆっくりと揺れるプラットフォーム上で37℃にて30分間進行させた。各試料からの100μlの反応ミックスを用いて、96−ウェル組織培養プレート中のPBS−洗浄LLC−MK2密集単層(各血清希釈物につき三連)を接種し、805×gにおいて37℃にて1時間遠心した。遠心の後、イーグルの塩、20%ウシ胎児血清および1ug/mlのシクロヘキシミドを含有するイーグルの最小必須培地を加えた。感染させた培養を5%CO中で37℃にて72時間インキュベートした。単層をメタノールで希釈し、マウス抗−クラミジアフルオレセイン−コンジュゲーテッドモノクローナル抗体(Merifluor Chlamydia,Meridian Diagnostics,Inc.)で染色することによってクラミジア封入体を検出し、40×の倍率にてウェル当たり5視野をカウントすることによって計量した。免疫血清とのEB相互作用による感染性の阻害は、SPG(緩衝液のみ)/EB対照と比較して平均IFU数のパーセンテージ低下として計算した。この計算では、免疫血清で得られたIFUカウントを、対応するプレ−免疫マウス血清による感染のバックグラウンド阻害につき修正した。通常のプラクティスに従い、血清は、もしそれが感染の50%以上の低下を引き起こすことができれば、「中和性」と考えた。対応する中和力価は、感染性の50%低下が観察される血清希釈として定義した。実験の変動性は、図2に示すように、各組換え抗原についての3つの滴定実験からの測定の標準誤差(SEM)を計算することによって見積もった。
ウェスタンブロット、FACSおよびインビボ中和アッセイおよび分析の結果は、表1(a)および1(b)に示し、さらに、以下で考察する。
In silico選択:発現させ、機能スクリーニングに付すべきゲノムORFは、C. pneumoniau(Montigiani,et al., 2002)についての以前の同様な研究に記載されたものと類似したバイオインフォマティックスツールおよび基準を用い、in silico分析および文献サーチに基づいて選択した。本質的には、我々は、EBの表面に位置するようであるタンパク質をコードするORFについてのC.trachomatis血液亜型Dのゲノムをサーチした。細菌表面タンパク質を同定する機会を最大化するために、我々は、最初に、従前に報告されている(Montigiani,et al.,2002)C.pneumoniaeで露出された表面で見出されるタンパク質に対する有意な配列同様性を有するC.trachomatisタンパク質を選択した。第二工程サーチは、実質的には、(ほとんどは、PSORTソフトウェアによって検出される)認識可能なリーダーペプチドの存在、予測される膜貫通領域、および/または非−冗長GenBankタンパク質データベースに対するPSI−Blastランで検出された他のグラム−陰性菌の表面タンパク質に対する遠隔配列同様性に基づくものであった。第3の基準は、動物モデルおよびヒトにおいて免疫原性であると記載されたタンパク質のパネルへの付加であった。この手法を用い、我々は合計158のORFを選択し、そのうち114は、C.pneumoniaeのタンパク質に対して少なくとも40%の同一性を有し、他方、44はそのような閾値未満のままであり、C. trachomatis特異的であると考えられた。
抗原クローニングおよび発現:該158のORFはPCRによって増幅し、2つの異なるE.coli発現ベクターでクローン化して、各抗原をGSTおよび/またはHis−タグ融合タンパク質として得た。N−末端シグナルペプチドの存在は、E.coli細胞質膜に向けての組換えタンパク質の可能な標的化を誘導したことを考慮し、N−末端シグナルペプチド分子配列を発現構築体から排除した。ORF発現の分析によって、我々は、選択された遺伝子の94%が発現でき、(137の異なるORFに対応する)それらの87%も、マウス免疫化用の抗原として用いることができる組換え融合タンパク質に精製することができたことを見出した。合計すると、クローン化された137の異なる遺伝子に由来する259の組換えC. trachomatis融合タンパク質が得られ、それらの性質につき分析して、マウス免疫化用の抗原として用いた。マウスを201の組換えC. trachomatis融合タンパク質で免疫化してマウス血清を生産させ、これを、C. trachomatisBE上の表面露出タンパク質を認識するその能力、および上皮細胞培養のインビトロ感染のプロセスと干渉するその能力につき分析した。
フローサイトメトリーによる表面露出タンパク質の同定:マウスを201の組換えC.trachomatis融合タンパク質で免疫化して、マウス血清を製造し、これを、C. trahomatis EB上の表面露出タンパク質を認識するその能力、および上皮細胞培養のインビトロ感染のプロセスと干渉するその能力双方につき分析した。C.trachomatis EBの免疫蛍光染色およびフローサイトメトリー分析を用いて、恐らくは表面露出タンパク質を認識する、137の異なるC.trachomatis組換え抗原のパネルでの免疫化によって得られた、マウス血清の能力を調べた。我々は、以前に、フローサイトメトリーが、C. pneumoniae表面露出タンパク質の新しいパネルを同定することによって、クラミジアEBの表面への抗体結合を検出するための非常に有用なツールであり得ることを示した。C. trachomatis血液亜型LおよびEは既にフローサイトメトリーによって分析されているが(Waldman,et al.,(1987) Cytometry 8,55−59;およびTaraktchoglou,et al.,(2001).Infect I(mmun 69,968−76参照)、我々は、一連の陽性および陰性対照を設定することによって、この方法をC.trachomatis血液亜型D EB分析に適用することができるかをまず確認した。図3パネルAに示すように、精製された全C. trachomatis血液亜型D EBでマウスを免疫化することによって得られたマウスポリクローナル血清は、陰性プレ−免疫血清と比較して、細菌細胞集団のフローサイトメトリープロフィールを有意にシフトすることができる。陽性対照として、我々は、商業的抗−MOMP C. trachomatis特異的モノクローナル抗体(Argene)を用い、これは、ポリクローナル血清と同様な結果を与えた(データは示さず)。また、我々は、マウス血清およびクラミジア細胞表面の間の可能な交差−反応を排除するために一連の陰性対照を設定した。特に、BL21(pET21b+)タンパク質抽出物(His対照、図3、パネル2)を、およびGSTタンパク質(GST対照、図3、パネル3)を負荷したNiカラムから溶出したタンパク質画分でマウスを免疫化することによって得られた血清を、各プレ−免疫血清と比較した。陰性対照は、プレ−免疫血清と比較して、ヒストグラムのシフトを決して示さなかった。対照の結果は、我々が設定したフローサイトメトリーアッセイの特異性および信頼性を示した。
次いで、我々は、FACS結合アッセイによって測定して、精製されたEB上の表面露出タンパク質を認識するその能力につき組換えC. trachomatis抗原に対して生起した全ての血清を分析した。8.0よりも高いK−Sスコアを示した全てのタンパク質をFACS陽性としてリストし、テストおよび対照ヒストグラムの間の差は統計学的に有意であった(p<0.05)。分析した137の異なる遺伝子産物のうち、28は、精製されたEBの表面へ結合させることができる抗体を誘導させることができることを示した。陽性結果を示すタンパク質を表1(a)および1(b)にリストした。表1(a)にリストしたタンパク質は2つのセクションに分割される:(i)FACSアッセイにおいておよび/または中和アッセイにおいて陽性結果を与え、従って、恐らくは表面に露出されていると考えられ、中和効果を持つタンパク質;(ii)EBの表面露出タンパク質に対して向けられた抗体を誘導することができることを示したが、検出可能な中和効果を示さなかったタンパク質。C. trachomatisゲノミックスクリーニングにおいて露出された表面であるという結果を招いたタンパク質の比較分析は、28のFACS陽性抗原のうち21が、我々の以前の研究(Montigiani,et al., 2002)で公表されたように、表面露出されるようであるC.pneumoniaeタンパク質に対して40%よりも高い相同性の程度を有することを示す。
ウェスタンブロッティングによる組換え抗原に対する抗血清の分析:血清のパネルは、精製されたクラミジアEBの全タンパク質抽出物に対するウェスタンブロット分析によってスクリーニングして、予測された分子量のバンドを認識するその能力を可視化した。この分析の結果を表1(a)および1(b)で報告し、他方、ウェスタンブロットのプロフィールは図1に示す。合計して、表1(a)に記載した30の血清のうち22が「合致する」結果を招き、すなわち、それらは、EBタンパク質抽出物上の予測された分子量のバンドを認識したようであった。4つの血清(抗−CT547、抗−CT266、抗−CT444、抗−CT823)は、予測された分子質量におけるバンド+より弱い強度の小数の異なるバンドの存在のため「部分的に合致」に分類された。最後に、4つの血清は陰性ウェスタンブロットパターンを与えた(抗−CT467、抗−CT456、抗−CT812、抗−CT823)。4つのウェスタンブロット陰性血清(抗−CT456、抗−CT812、抗−CT823)のうち3つは、非常に高いK−Sスコア(K−S<15)ではないにせよ、FACS結合アッセイにおいて陽性結果を与えた。ウェスタンブロット陰性血清のうち2つが、Pmpファミリー(PmpDおよびPmpG)、その多くは少なくともC.pneumoniaeにおいてクラミジア細胞表面に既に突き止められた複合タンパク質のクラミジア特異的ファミリーに属する抗原CT812,CT823)に対して生起されたのは注目に値する(例えば、Knudsen et al., (1999) Infect Immun 67,375−83;Christiansen et al., (1999) Am Heart J 138,S491−5;Mygind,et al., (2000)FEMS Microbiol Lett 186,163−9;およびVandahl,et al.,(2002) BMC Microbiol 2,36参照)。CT467(AtoS)での免疫化によって得られたウェスタンブロット陰性血清はFACSアッセイにおいても陰性とスコアされたが、驚くべきことには、それは高い中和力価を示した(図2)。
インビトロ中和特性についての抗血清の評価:精製されたC. trachomatis EBについてのインビトロ中和により、我々は、中和抗原を同定することができた。感染性EBは、C.trachomatis組換え抗原で得られたマウス抗血清と共にプレ−インキュベートし、次いで、上皮細胞の単層を感染させるその能力につきテストした。このアッセイを用いることによって、表1(a)(セクション1)にまとめるように、9つの血清は、1:30よりも高い希釈にて効果的に中和することが判明した。これらの9つの血清は、以下のC. trachomatis遺伝子によってコードされた組換えタンパク質でマウスを免疫化することによって得られた:ロイシルアミノペプチダーゼをコードするpapA(CT045);アミノ酸輸送系の推定細胞外溶質(恐らくはアルギニン)結合タンパク質をコードするartJ(CT381);hsp70ファミリーのよく記載されたシャペロニンをコードするdnaK(CT396);2つの「仮想」遺伝子CT398およびCT547;細菌エノラーゼ、細菌表面でやはり見出すことができる解糖酵素と相同なタンパク質をコードするeno(CT587);主要外側膜タンパク質をコードするompA(CT681);そのいくつかの膜は外側膜生合成に関与するシャペロンであると報告されている細菌タンパク質のOmpHファミリーに相同であるタンパク質をコードするCT242(OmpH−様);輸送系の推定センサーメンバーをコードするATOS(CT467)。図2に示し、表1(a)に示すように、組換え抗原(ArtJ(CT381)、CT398およびAtoS(CT467))の3つは、高い中和活性でもって抗体を誘導することができた(中和血清力価1:300を超える);それらの4つ(DnaK(CT396)、エノラーゼ(CT587)、OmpA(およびOmpH−様(CT242))は、中間的な中和力価(1:180および1:300の間)でもって血清を誘導し、最後に、2つのタンパク質に対して生起した血清(PepA(CT045)およびCT547)は100以下の力価を有した。図3、パネル4ないし12は、中和性がもたらされた9つのタンパク質のFACSプロフィールを示し、これは、それらの7つがEBの表面に対して向けられた抗体を誘導することができ、他方、それらの2つ(OmpH−様およびAtoS)はこの能力を示さなかったことを示す。FACS−陽性中和抗原(図3)に対して生起した血清の、全−EBタンパク質抽出物に対するウェスタンブロットプロフィールは、すなわち、予測された分子量の単一のバンドと十分に合致し(CT045−PepA、CT381−ArtJ)、あるいはすなわち、他のバンド以外に予測された分子量の主なバンドを示す部分的合致をもたらした(CT396−DnaK、CT398、CT547、CT587−エノラーゼ、CT681−MOMP)。しかしながら、CT396(DnaK)およびCT681(MOMP)の場合には、2D電気泳動マッピングおよび特異的モノクローナルでの免疫ブロッティング(Bini, et al.,(1996) Electrophoresis 17,185−90)または質量分析によるスポット同定(Shaw,et al., (2002) Proteomics 2,164−86)を用いる以前の実験は、これらのタンパク質が、恐らくは、プロセッシングおよび/または翻訳後修飾のため、異なる分子量の多数電気泳動種としてEB抽出物に現われることを示すのに注意すべきである。3つの残りの「部分的に合致する」プロフィールのうち、組換えCT398およびCT547−エノラーゼに対する抗血清で得られたものは、抗体が予測されたサイズのバンドを支配的に認識し、他方、仮想 CT547の場合には、抗血清の特異性については事実疑いがあることを示す。2つのFACS陰性および中和抗原は異なる挙動を示した。CT242(OmpH−様)のウェスタンブロットプロフィールは十分に合致し、予測された分子量のバンドを示すが(図3、パネル8)、CT467(AtoS)のブロットは完全に陰性の結果をもたらす(図3、パネル9)。
抗−OmpH(CT242)血清の場合には、FACSおよびウェスタンブロットプロフィールの間の見掛けの矛盾は、2つのアッセイの間の異なる感度を仮定して説明することができた。しかしながら、AtoS(CT467)の結果は矛盾したままである。前記知見は、安全性の理由で、FACS分析がEBの健康−不活化調製物で行われ、および不活化手法が抗体結合に必須の立体配座エピトープを全く(抗−AtoS)または部分的に(抗−OmpH)を破壊するという事実によって部分的に説明できることを考慮し、我々は、Kawa and Stephens(Kowa and Stephans、2002)によって記載されているように、ニトロセルロース膜にスポットされた感染性EBを用いてドット−ブロットアッセイ(REF)でこれらの抗血清をテストした。しかしながら、ドット−ブロットアッセイの結果は、FACSアッセイで得られた結果を確認するに過ぎなかった。
表1(a)および1(b)に示されたウェスタンブロット、FACSおよびインビトロ中和アッセイおよび分析の結果のさらなる考察および解析を以下に続ける。
表1(a)および1(b)は、そのうち、これまでに、9つの「中和」抗原が同定されている、C. trachomatis組換え誘導タンパク質の組に対して生起された血清から得られたFACSおよび「インビトロ中和」アッセイの結果を示す。MOMPを例外とし、これらの抗原のいずれもこれまでに中和性として報告されたものはない。以前の文献は、やはり、PorB(CT713)を第2の中和タンパク質として記載している(Kawa,D.E.およびStephens,R.S.(2002)参照)。クラミジアProBタンパク質の抗原性トポロジーおよび感染性の免疫中和に対する標的の同定(J Immunol 168,5184−91)。しかしながら、表1(A)に示すようにPorBの我々の組換え形態に対する血清はインビトロでクラミジア感染を中和するのに失敗した。この矛盾は、我々の組換え抗原が水−不溶性であって、したがって、それが中和抗体を誘導するのに必要な正しい立体配座を失っていたであろうことを考慮すると説明することができる。同様な状況の可能性を他の「不溶性」抗原に対するデータの解釈でも銘記すべきである。MOMP以外に、PepA、DnaK、HtrAおよびPorBを含めたこのセクションにおける他のタンパク質は、ヒトにおける生殖管感染の間に免疫原生であるタンパク質として報告されている。
それに対してインビトロ中和データを入手できなかったCT抗原(CT635、CT671およびCT859−表1(b)においてNDでマークした)とは別に、表1(b)に開示した他のCT特異的タンパク質のいずれもインビトロ中和活性を示さなかった。しかしながら、これらのインビトロ結果は、これらのCT特異的抗原が、例えば、相補的免疫学的プロフィールを持つ1以上の他のCT抗原と組み合わせて用いる場合に特にインビボ保護効果を示さないまたは示してよい/示すことができることを意味も示唆もしない(例えば、相補的免疫学的プロフィールを持つ(CT242およびCT316)および(CT467およびCT444)および(CT812およびCT082)のようなCT抗原の組合わせを用いた場合に得られたCT攻撃に対する保護効果参照)。
実施例2:表1(b)に示した、CT抗原のウェスタンブロット、FACSおよびインビトロ中和アッセイおよび分析
表1(b)は、17のChlamidia trachomatis組換え融合タンパク質の組に対して生起された血清から得られたFACS結果を供し、これらは:CT016、CT017、CT043、CT082、CT153、CT262、CT276、CT296、CT372、CT398、CT548、CT043、CT635、CT671(全て仮想タンパク質)である。CT412(推定外側膜タンパク質)、CT480(オリゴペプチド結合タンパク質)、CT859(メタロプロテアーゼ)、CT089(低カルシウム応答エレメント−LcrE)、CT812(PmpD)およびCT869(PmpE)。FACS分析はHIS融合および/またはGST融合いずれかについて行った。これらのCT組換え融合タンパク質の全ては8.0よりも高いK−Sスコアを示し、FACS陽性と見なされた。CT398、CT372およびCT548を例外として、これらの仮想タンパク質の少なくともいずれも以前にはFACS陽性とは報告されていない。加えて、以下のタンパク質:CT050(仮想)、CT165(仮想)、CT711(仮想)およびCT552(仮想)もまた8.0よりも高いK−Sスコアを示し、FACS陽性と見なされた。これらの4つのタンパク質のいずれも以前にはFACS陽性と報告されていなかった。これらの仮想 CT抗原のいずれも、一般には、CT特異的抗原とみなされ、C.pneumoniaeカウンターパートを有しない。
実施例3:第二、第三および第五抗原群からのCT抗原の組合せでの免疫化
以下の実施例は、マウスモデル内での第二、第三および第五抗原群からのCT抗原の種々の組合わせでの免疫化を説明する。具体的には、本実施例においては、第二の抗原群からの2つの抗原(CT242およびCT316)の組合せ、および、各々、第三の抗原群からの1つの抗原および第五の抗原群からの1つの抗原(CT812およびCT082)の組合わせでの免疫化が示される。
本実施例で用いる方法および動物モデルを以下にさらに考察する。
CT保護的抗原についてのインビボスクリーニングのためのマウスモデル:CT抗原のインビボ保護効果(一次クラミジア感染の分解能)を測地するためのClamidia tracomatis(CT)生殖器感染の動物モデルを用いた。用いたモデルは以下のように記載される:Balb/cメスマウス4ないし6週齢を用いた。該マウスを、以下の表2に記載された群における2つの組換えCT抗原の混合物で腹腔内(IP)で免疫化した。これらのCT抗原はFACS陽性および/または中和性であると判断された(表1(a)参照)。CT抗原混合物の3つの用量を与えた。群1および2におけるCT抗原はHIS融合タンパク質であった。群3ないし6で用いたCT抗原はGST融合タンパク質であった。マウスには、2.5mgのDepoProvera(メドロキシプロゲステロン酢酸塩)での攻撃に5日先立って液性処置5を与えた。
(表2:実施例2についての免疫化スケジュール)
Figure 2007535473
テスト攻撃:最後の免疫化用量から二週間後、マウスを10IFUの精製されたEB(血液亜型D)をマウスで膣内攻撃した。膣スワブを、攻撃後28日まで7日ごとに読んだ。また、以下のアッセイをプレ−攻撃血清:血清学的分析:FACS、WB、中和アッセイおよびELISAで行った。ELISAはプレートを各組換え抗原でコートし、2つのCT抗原の組合せで免疫化した単一マウスからの免疫血清の反応をテストすることによって行った。データは、平均ELISAユニットとして表された各群につき計算された平均値として表す。クラミジア特異的抗体型(IgG、IgA等)およびイソタイプを、攻撃前を除いて免疫化後に血清でチェックした。血清実験の目的は、どのようにしてマウスがCT抗原組合せでの免疫化に応答したかを決定することであった。膣洗浄の目的は、どのようにしてマウスが細菌攻撃に応答したかを決定することであった。抗体型(IgGおよびIgA)および抗体サブタイプの点においてクラミジア特異的抗体分析も膣洗浄で行った。
陰性対照:用いた陰性対照は免疫調節剤単独であった(例えば、CFAまたはAlOHおよび/またはCpG)。
陽性「生」EB対照:用いた陽性対照は生きたクラミジアエレメンタリーボディ(EB)からの抽出物であった。ここに、CT組合せ抗原性組成物が投与されようとしているのと同時にマウスを生きたクラミジアEBで感染させた「生きた」EB陽性対照動物を約1.5ヶ月(すなわち、6週間)感染させた(なぜならば、CT抗原組合せの3用量を二週間毎に(すなわち、合計6週間にわたり)投与したからである)。「生きた」EBを感染させた動物(マウス)は感染を解決する天然免疫を発達させた(なぜならば、マウスにおけるクラミジア感染は一時的な感染だからである)。次いで、CT抗原性組合せでワクチン接種したマウスを「生きた」EBで攻撃すると、陽性対照「生」EBマウスも再度攻撃された(すなわち、それらには「生」EBの第二の用量を与えた。「生きた」EB陽性対照群は天然免疫を発達させたので、一般にはそれらは第二の再攻撃はすばやくクリアした。次いで、テストマウスにおけるクラミジア感染のクリアランスの速度を、EB対照マウスにおける感染のクリアランスの速度と比較することができる。
本発明のCT抗原の組合せでの免疫化の結果を以下に考察する。
3×2CT抗原性組合せ+CFAについての結果:前記表2は、クラミジア性器感染のマウスモデルにおいてCT攻撃に対して保護を供することができる相補的免疫学的プロフィールを持つ2つの異なるCT抗原の3つの組合せを示す。抗原の組合せをCFAまたはAlOHおよびCpGいずれかと組み合わせて投与した。AlOHおよびCpGを投与の直前に抗原と混合する。
図4ないし6:供された図4ないし6において、x軸は攻撃後の週を示す。y軸はIFU/膣スワブの換算でChlamydia trachomatisユニットを示す。結果をマウスの各群について回収されたIFU/スワブの平均として表す:1=1週間または7日、2=2週間または14日、3=3週間または21日。各グラフにおいては、陽性および陰性対照結果を共に報告する。陰性対照=アジュバント単独で免疫化したマウス。陽性対照=10(6のパワーまで)クラミジアIFUで感染させ、再度攻撃した(天然保護)マウス。
結果は、2つのCT抗原の全ての3つの組合せについての保護効果が攻撃から21日後に観察されたことを示す。
図7(a)、7(b)、7(c):表2の群1中のマウスについてのワクチン接種プロトコルを反復し、得られた結果を図7(a)ないし7(c)に記載する。図7(a)および7(b)は、CT242およびCT316抗原およびCFAアジュバントの組合せで免疫化したマウスにおけるCT攻撃から14日後の統計学的に有意な保護を示す。図7(a)および7(b)において、(クラミジア感染がそのピークにある場合)攻撃から7日後において、(CT242およびCT316およびCFA)でワクチン接種したテストマウスにおけるクラミジアレベルはCFA対照におけるそれとほぼ同一であり、他方、EB対照はCT感染のいくらかのクリアランスを示す。しかしながら、攻撃から14日後には、ワクチン接種したマウスは、生きたEB対照マウスがそうであったように、クラミジア感染を有意なレベルまでクリアーした。攻撃から14日後における保護の統計学的に有意なレベルは、クラミジア細菌のかなり低下したレベルが膣スワブから回収された場合に攻撃から21日後に観察されたものよりも有意義であることに注意するのは価値がある。
図7(c)は、感染の50%低下が観察された血清希釈は1:50であることを示し、これは、CT214およびCT316組合せについての低いインビトロ中和活性の存在を示す。この結果は、低いインビトロ中和力価がインビボ保護効果を示さないまたは予測しないことを示す。
図4ないし6および図7(a)ないし7(c)は、相補的免疫学的プロフィールを持つ2つの異なるCT抗原の3つの組合せは、免疫調節剤と組み合わせて投与した場合にクラミジア生殖器感染のマウスモデルにおいてCT攻撃に対して保護を供することができるのを示す。
(実施例4:第一の抗原群の組合せでの免疫化)
以下の実施例は、マウスモデル内での、第一の抗原群からのCT抗原の種々の組合せでの免疫化を示す。具体的には、この実施例では、第一の抗原群からの5つの抗原(CT045、CT381、CT396、CT398およびCT089)の組合せでの免疫化を示す。
第一の抗原群の5つの抗原((OmpH−様タンパク質、ArtJ、DnaK、CT398およびHrtA)または既に記載したCT抗原の他の組合せ)を前記したように調製した。抗原を発現させ、精製する。次いで、組成物当たり5つの抗原を含み(および組成物当たり各抗原の15μgを含有する)抗原組合せの組成物を調製する。
CD1マウスを7つの群に分け(群1ないし6については群当たり5ないし6匹のマウス;群5、6、7、8および9については3ないし4匹のマウス)、以下のように免疫化する:
(表3:実施例4についての免疫化スケジュール)
Figure 2007535473
マウスを2週間間隔で免疫化する。最後の免疫化から2週間後に、Chlamydia thachomatis血液亜型Dでの膣内感染によって全てのマウスを攻撃する。粘膜免疫化(例えば、鼻腔内)を用いる場合、動物をやはり粘膜内攻撃して、粘膜免疫原の保護効果をテストする。
(実施例5:第一の抗原群の組合せでの免疫化)
以下の実施例は、マウスモデル内での、第一の抗原群からのCT抗原の種々の組合せでの免疫化を説明する。具体的には、この実施例においては、第一の抗原群からの5つの抗原(CT045、CT381、CT396、CT398およびCT089)の組合せでの免疫化を示す。
CT保護抗原についてのインビボスクリーニング用のマウスモデル:CT抗原のインビボ保護効果を測定するためのChlamydia trachomatis生殖器感染のマウスモデル(一次クラミジア感染の解決)を用いた。用いたモデルは以下のように記載される:Balb/c雌マウス(4ないし6週齢)を用いた。該マウスを、以下の表4に記載する5つの組換えCT抗原の混合物で腹腔内(ip)免疫化した。これらのCT抗原はFACS陽性および/または中和性であると判断された(表1(a)参照)。CTの5つの抗原混合物の3つの用量を用量当たり15ugの濃度で与えた。表4の群1ないし3にリストされたCT抗原はHIS融合タンパク質であった。2.5mgのDepoProvera(メドロキシプロゲステロン酢酸塩)での攻撃に5日先立って、マウスに液性処置を与えた。
(表4:実施例5についての免疫化スケジュール)
Figure 2007535473
テスト攻撃:最後の免疫化用量から2週間後に、マウスを10IFUの精製されたEB(血液亜型D)で膣内攻撃した。膣スワブを、攻撃後28日まで7日ごとに読んだ。また、以下のアッセイもプレ−攻撃血清で行った:血清学的分析:FACS、WB、中和アッセイおよびELISA。該ELISAは、各組換え抗原でプレートをコートし、生きたCT抗原の組合せで免疫化した単一マウスからのプレ−攻撃免疫血清の反応をテストすることによって行った。データは、平均ELISAユニットとして表した各群につき計算された平均値として表す。クラミジア特異的抗体型(IgG、IgA等)およびイソタイプを、攻撃前を除いて免疫化後に血清でチェックした。血清実験の目的は、どのようにしてマウスがCT抗原組合せでの免疫化に応答するかを判断することであった。膣洗浄の目的は、どのようにしてマウスがクラミジア細菌攻撃に応答したかを判断することであった。抗体の型(IgGおよびIgA)および抗体サブタイプの項目におけるクラミジア特異的抗体分析もまた膣洗浄で行った。
陰性対照:用いた陰性対照は免疫調節剤単独であった(例えば、CFAまたはAlOHおよび/またはCpG)。
陽性の「生きた」EB対照:用いた陽性対照は生きたクラミジアエレメンタリーボディ(EB)からの抽出物であった。ここに、マウスは、テストCT組み合わせ抗原が投与されつつあるのと同時に生きたクラミジアEBで感染させた。「生きた」EB陽性対照動物は約1.5ヶ月間(すなわち、6週間)で感染させた(なぜならば、CT抗原性組泡の3用量は2週間ごとに(すなわち、合計6週間にわたって)投与したからである)。「生きた」EBで感染させた動物(マウス)は天然免疫を発達させ、感染を解決した(なぜならば、マウスにおけるクラミジア感染は一時的な感染だからである)。マウスをCT抗原性組合せでワクチン接種した場合、次いで、「生きた」EBで攻撃し、陽性対照[生]EBマウスをやはり再度攻撃した(すなわち、それらに「生きた」EBの第二の用量を与えた)。[生きた]EB陽性対照群は天然免疫を発達させたので、それらは第二の再攻撃を素早くクリアーした。
感染対照:この群においては、マウスを、陽性の生きたEB対照を再度攻撃するのと同時に「生きた」EBで攻撃したに過ぎず、テストCT群を攻撃した。この対照群の目的は、陰性対照群(すなわち、免疫調節剤単独で免疫化した群)からの可能な保護効果につきチェックすることであった。
この実施例の免疫化についての結果を以下に詳細に記載する。
1×5combos+CFA/AlOH+CpGについての結果:図8(a)ないし8(d)は、相補的免疫学的プロフィールを持つ5つの異なるCT抗原(CT045、CT089、CT396、CT398およびCT381)の組合せの投与後に得られた結果を示し、これは、AlOHおよびCpGのような免疫調節剤と組み合わせて用いた場合に、この5つの抗原ミックスは、クラミジア生殖器感染のマウスモデルにおいてCT攻撃に対して保護を提供できることを示す。
図8(a)、8(b)および8(c):より詳細な供された図8(b)においては、x軸は、攻撃後14日間の結果を示す。y軸は、14日におけるIFU/スワブ換算のChlamydia trachomatis抗原ユニットを示す。結果は、マウスの各群について回収されたIFU/スワブの平均として表される。陽性および陰性双方の対照結果を報告する。陰性対照=アジュバント単独で免疫化したマウス。陽性対照=10(6のパワーまで)のクラミジアEB IFUで感染させ、再度攻撃した(天然保護)マウス。結果は、AlOHおよびCpGと組み合わせて用いた場合に、5つのCT抗原(CT045、CT089、CT396、CT398およびCT381)の組合せについての保護効果が攻撃から14日後に観察されたことを示す。
図8(c)は、クラミジア抗原特異的IgG1およびIgG2抗体イソタイプが、攻撃前を除いて免疫化後に得られたマウス血清で測定できたことを示す。これらのクラミジア抗原特異的IgGイソタイププロフィールは、各々、Th2およびTh1保護免疫応答を示す。高レベルのIgG1ないしIgG2(すなわち、IgG1ないしIgG2の圧倒性)が、AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原ミックスの投与後に得られる最高IgG1レベルでもってCFAおよびAlOHおよびCpG免疫調節剤双方で得られた。加えて、CFA群に対してAlOH+CpG群についてIgG2aレベルのより大きな倍数の増加があった。かくして、結果は、5CT抗原群および免疫調節剤としてのCFAでワクチン接種したマウスと比較して、5CT抗原群およびAlOH、および免疫調節剤としてのCpGでワクチン接種したマウスで、増強されたTh1およびTh2応答が観察されたことを示す。
図9(a)、9(b)および9(c):表4の群1におけるマウスについてのワクチン接種プロトコルを反復し、得られた結果を図9(a)ないし9(c)に記載する。しかしながら、今回、AlOHおよびCpGアジュバントのみを用いた。
図9(a)および9(b)は、5つのCT抗原(CT044、CT089、CT396、CT398およびCT381)およびAlOHおよびCpGアジュバントの組合せで免疫化したマウスにおけるCT攻撃後7日および14日双方における統計学的に有意な保護を示す。図9(b)において、攻撃後7日および14日において、ワクチン接種したマウスは「生きた」EB陽性対照マウスよりもわずかに高いレベルまでクラミジア感染をクリアーしたことは明らかであり、これは、5つのCT抗原(CT045、CT089、CT398、CT396およびCT081)およびAlOHおよびCpGアジュバントの組合せでワクチン接種したマウスが、「生きた」EB対象マウスによって発生した「天然」免疫とほとんど同程度良好なレベルの保護免疫を有することを示す。図9(b)も、やはり、攻撃から7日および14日後におけるクラミジア感染のより早くかつ統計学的に有意なクリアランスがあることを示す。攻撃から7日後における統計学的に有意な保護効果は非常に有意義な発見である。なぜならば、マウスにおけるクラミジア細菌の感染は攻撃から保護7日後にピークとなるからである。事実、これは、攻撃から7日後にCT細菌の完全なクリアランスを示さないEB対照群によって示される。攻撃から7日および14日後における統計学的に有意なクリアランスは、膣スワブから回収の数か比較的低い場合に攻撃から21日後に観察されたものよりもやはりはるかに有意義である。
図9(c)は、クラミジア抗原特異的IgG2aおよびIgG1抗体イソタイプが、攻撃前を除いて免疫化後に得られたマウス血清で測定できたことを示す。これらのクラミジア抗原特異的IgGイソタイププロフィールは、各々、Th1およびTh2保護免疫応答を示す。図9(c)は、クラミジア感染性の50%低下が得られた血清希釈が1:120であることも示す。
5つの抗原ミックスについての中和データ:図10(a)および10(b)は、AlOHおよびCpGと組み合わせた場合に5つのCT混合物で得られた中和抗体レベルが「生きた」EB陽性対照群で得られたのとほぼ同一であり、他方、陰性対照群では中和力価は検出されなかったことを示す。この点に関し、クラミジア感染性の50%低下が得られた血清希釈は、各々、1:120および1:110であった。
この実施例の免疫化の結果を以下にさらに考察する。
図8ないし10は、免疫調節剤と組み合わせて用いた場合の相補的免疫学的プロフィールを持つ5つの異なるCT抗原の組合せが、クラミジア生殖器感染のマウスモデルにおいてCT攻撃に対して保護を提供できることを示す。理論に拘束されるつもりはないが、AlOHおよびCpGの組合せが、各々、増強されたTh2およびTh1免疫応答の指標である増強されたIgG1およびIgG2a免疫応答を誘導するようである。
(全体的考察)
他の細菌病原体について有望な結果を与えた新しいワクチン候補の同定を狙ったゲノム戦略に従って、我々は、組換え融合タンパク質として、C. trachomatisゲノムからin silico選択され、末梢に位置するタンパク質をコードするらしい158ORFをE.coliで発現させた。これらのタンパク質に対するポリクローナル抗体がマウスで生起され、平行スクリーニングにおいて、(i)(FACS−陽性血清および対応する抗原を同定する)フローサイトメトリーアッセイにおいて精製されたクラミジアに結合するそれらの能力、および(ii)インビトロ細胞培養(中和血清および抗原)についてのクラミジア感染性の>50%阻害を誘導するそれらの能力につき評価した。E.coliタンパク質抽出物への吸着によって部分的に精製された抗血清の特異性は、C. trachomatisのグラジエント−精製エレメンタリーボディのタンパク質抽出物に対してテストされた1:400希釈された血清(FACSアッセイスクリーニングにとって最適であることが見出されたのと同一希釈)のウェスタンブロット分析によって評価した。ウェスタンブロットの結果は、30のFACS陽性および/または中和抗血清の大部分が予測された分子サイズのいずれかの単一タンパク質バンドを認識し、あるいは予測されたクラミジア抗原と合致するバンドがいずれにしてもWBプロフィールにおいて圧倒的であることを示し、異なるサイズの従たるバンドがあるに過ぎなかった。事実、5つの抗原についてのみ、抗血清の真実の特異性に関して疑いが残り、すなわち、CT547タンパク質の場合には、予期されたバンドが存在したが支配的ではなく、WBがそれにつき得られた4つの場合は完全にブランクであった(CT456、CT476−AtoS、およびpmpD(CT812)およびpmpE(CT869)についての2つの融合タンパク質)。
該平行スクリーニングは、FACS−陽性血清および対応する抗原および、これまでには、9つの「中和」抗血清および抗原を同定した(表1(a))。これらのうち7つ(pEPa(CT045)、ArtJ(CT381)、DnaK(CT396)、エノラーゼ(CT587)の組換え形態;CT398およびCT547の2つの仮想生成物、およびC. trachomatisの主要外側膜タンパク質、MOMP(CT681)としてよく知られたompAのよく研究された生成物)はインビトロでFACS−陽性であってかつ中和性であった:従って、中和データは、FACSアッセイで観察された結合が無傷感染性EBに対して起こったことを確認するように見える。対照的に、OmpH−様(CT242)およびAtoS(CT467)タンパク質で得られた2つの組換え抗原は、インビトロ中和特性を持つ抗体を誘導したが、驚くべきことには、FACSアッセイにおいてはいずれの測定可能な結合も示さなかった(図2および3)。CT242およびCT467で得られた結果は驚くべきかつ予期せぬことである。というのは、これらの抗原は表面−露出するようには見えず、双方は高いインビトロ中和力価を有する。
AtoS(CT467):AtoSは、抗血清がウェスタンブロット分析によっていずれのタンパク質種も検出せず、陰性FACSアッセイの結果を与え(K−Sスコアはカットオフ閾値未満である)点で特別な場合である。それにも拘らず、この抗血清は最良の中和力価の1つを生じ、第二に、CT398「仮想」タンパク質によって誘導されたものに対するのみである。興味深いことには、Chlamydia pneumoniae(Cpn)抗原に対する以前の同様なスクリーニングにおいて(Montigiani et al.(2002) Infect Immun 70:368−379)、ホモログCpn−AtoSに対する抗血清は、再度、WB陰性であることが判明したが、この場合には、FACS陽性であり(KS=14.61)、かつ本研究で用いた同一細胞系のCpnインビトロ感染を中和できる(平均力価=270)。これらの結果の見掛けの矛盾は、EB試料中の非常に少量で存在する抗原が抗体に余りにも少なくとも結合しないので、FACS結合アッセイで検出されないが、それは、より高い濃度の抗体を用いる可能性、およびこのタイプのアッセイにおけるクラミジア複製によって供された増幅のため、インビトロ中和アッセイによって検出できるようになることを考慮することによって説明することができる。例えば、特定の不安定性のためAtoSが精製されたEBで幾分失われるという仮説は、AtoSおよびAtoCよりなる2−成分系のセンサー部位であることが示されたAtoSタンパク質が、2DEプロテオミックマップの質量分光分析によって、または3つのCT血清型のいずれにおいてもこれまで決して観察されず、他方、推定により等しく豊富なAtoCサブユニットの発現が血清型−A CTの2DEマップにおいてMALDI−TOF分析によって検出されたという事実に合致する。
CT082(仮想タンパク質):CT082(仮想タンパク質)は、後期転写ユニットとして注釈されたオペロンの一部であり、このORFの発現はEBプロテオームで検出されている。我々のデータが、今回、FACSアッセイにおいて比較的高いK−Sスコア(25.62)によって支持された、EB表面でのCT082タンパク質のありそうな露出を示すことは興味深い。複製サイクルにおけるその後期発現と共にこの突き止めは、多数のEBの機能のうちいくつかについてのCT082の重要な役割を示唆する。驚くべきことには、我々は、我々の抗CT082抗血清によって媒介される十分な感染性中和を検出できなかった。しかしながら、前記にて指摘したように、スクリーニング実験における陰性結果は決定的なものとして捉えられるべきではない。なぜならば、多くの因子(組換え体発現のタイプ、抗体応答の質、インビトロ中和アッセイの必然的な人工的条件)が結果に影響し、これらのアッセイの感度に影響し得るからである。
CT398(仮想タンパク質):CT398抗血清は、本実験において最良の中和力価を生じた。この仮想タンパク質の生物学的機能は未知である。しかしながら、EBプロテオームにおけるその存在は質量分光分析によって確認されている。我々のデータは、今回、その表面局所化および中和特性を示し、in silico分析は、N−末端シグナルペプチドはPSORTのようなアルゴニズムによって検出されていないが、しばしば、細菌の表面タンパク質に存在するアミノ酸残基11および170の間の予測されたコイルドコイル構造の存在を示す。相同性サーチは、ヒト筋肉タンパク質(MYST HUMAN)に対するいくらかの相同性、およびgi│230767│pdb│2TMA│A鎖A、トロポミオシンとの構造的同様のヒトを示す。
これらの実験で得られた陰性結果は、スクリーニングテストで採用された特定の手法および条件に関して陰性であるに過ぎないと考えるべきである。すなわち、陰性結果は、単に、アッセイ感度の関数であろう。そのような状況の典型的な例は組換えporBタンパク質(クラミジアPCAサイクルを供給しえる保存されたジカルボキシレート−特異的ポリン(porin))によって表され、これは、我々の手中では、表面露出されていることが判明しており、これは、中和抗体を誘導できないことを除いて公表されたデータと合致する。しかしながら、当該分野における他の研究者によって示されているように、porBは、事実、中和性抗原でもある。矛盾は、これらの実験で用いた組換えporBを考慮して説明することができる。その中和活性を呈するために、最初に、不溶性組換えporBは1%オクチルグルコシドでの抽出およびPBSに対する透析工程によって再度折畳まれなければならない。従って、porBの中和活性は、その折畳に依存し、我々のスクリーニング実験では、我々は、FACSアッセイにおいて表面露出の検出を可能としたが、中和エピトープを失った折畳を持つ組換えporBを得たであろう。同様な状況が,クラミジアの他の公知のporinにつき、すなわち、ompA遺伝子産物MOMP(CT681)、折畳依存性中和特性を加工するとしても記載されているこれまでの最良の研究されたワクチン候補につき、文献データから考えられた。従って、具体的再折畳工程の不存在下においては、我々のスクリーニングの結果は、組換えMOMPを中和性として検出できなかったことを予測できたであろう。しかしながら、これは当てはまらず、事実、中和抗原の短いリスト内でのMOMPの存在は、内部陽性対照の価値をある面では獲得する。
本明細書中に記載されたプロジェクトは、第一のオプションとして、C. pneumoniaeの「PACS−陽性」遺伝子、すなわち、GSTまたは(6)His融合タンパク質として発現された場合に、精製されたC. pneumoniae細胞への抗体結合を誘導した遺伝子に対してオルソゴラスと考えられる多数のC. trachomatis遺伝子(コードされた)ポリペプチドにおいて40%までの同一性)を選択することによって以前の研究からの利点を採用した。表1(a)において、C. pneumoniaeにおいて対応する陽性スクリーニング結果を有したCTタンパク質の名称には陰影を施し、我々が報告するCT FACS−陽性抗原の70%はFACS−陽性として以前記載されたCpnオルソログを有することに注意し得る。クラミジアEB表面の潜在的構成要素として検出されたタンパク質のタイプ、および現在のin silico注釈とこれらの実験的知見の予測された合致の程度についての一般的コメントについては、我々は、従って、読者を以前の結果の考察に導く(Montigiani et al(2002) ibid)。中和アッセイに関係する限り、公表されたCpn研究はこのタイプのアッセイを含んでいなかったが、我々の実験室からの引き続いての研究はFACS−陽性組において、少なくとも10のCpn中和抗原を同定した(Finco et al,提出済み)。AtoS、ArtJ、エノラーゼおよびOmpH−様抗原(本実験で同定された9つの中和抗原のうち4)が、Cpn特異的対立遺伝子変種として発現された場合に、同様に、Cpnインビトロ感染性についての中和特性を有することは注目すべきである。先のC. pneumoniae研究とは対照的に、Cpn Pmpの大部分が可溶性かつ「FACS―陽性」の融合タンパク質を生じた場合、本研究においては、我々は、CTゲノムで同定された9つのPmpのうちただ4つのFACS−陽性Pmp融合タンパク質を得た。
(全体の要旨)
本発明は、CT抗原の組合せがクラミジア攻撃に対して保護的であることを証明する。これらのCT抗原性組合せは、クラミジアへの暴露に際して迅速に応答することができる(中和抗体の点で)抗体応答および(少なくともTh1細胞プロフィールの点で)細胞媒介免疫応答の双方を誘導することができる。
前記明細書中で言及した全ての刊行物はここに引用して援用する。本発明の記載された方法およびシステムの種々の修飾および変形は、本発明の範囲および精神を逸脱することなく当業者に明らかであろう。本発明を特に好ましい具体例に関連して記載してきたが、特許請求する発明はそのような特別な具体例に不本意にも限定されるべきではないと理解すべきである。事実、分子生物学または関連分野における当業者に明白な本発明を実施するための記載された態様の種々の修飾は本発明によってカバーされることを意図する。
図1は、組換え体抗原に対するマウス免疫血清を用いて行った、C. trachomatis EBからの全タンパク質抽出物のウェスターンブロット分析を示す。FACS陽性非中和血清のみが示される。抗原の同定については、表1(a)を参照されたし。パネルの識別番号は表1(a)のWB分析欄に報告された番号に対応する。各パネルにおいては、右側のストリップは抗原−特異的免疫血清(I)で得られた結果を示し、左側のストリップは対応するプレ免疫血清(P)で得られた結果を示す。 図2は、テキストに記載された9つのC. trachomatis組換え体抗原(PepA、ArtJ、DnaK、CT398、CT547、Enolase、MOMP、OmpH−様およびAtoS)についての感染性の50%中和を与える血清の力価を示す。各力価は3つの別々の実験で評価した(示されたSEM値)。 図3は全C. trachomatis EBへの抗体結合のFACS分析を含む。灰色のヒストグラム(事象カウント−対−蛍光チャネル)はバックグラウンド対照抗体で染色されたEBについてのFACS出力である。白色ヒストグラムは抗原−特異的抗体で染色されたEBのFACS出力である。陽性対照は、バックグラウンド対照としての対応するプレ免疫マウス血清と共に、全EBに対する抗−C. trachomatisマウス過剰免疫血清によって表され;陰性対照は、バックグラウンド対象としての対応するプレ免疫血清と共に、マウス抗−GSTまたはマウス抗−HIS過剰免疫血清いずれかでEBを染色することによって得られた。各血清については、バックグラウンド対照は、免疫化で用いられる融合タンパク質に依存して、マウス抗−GSTまたはマウス抗−HIS過剰免疫血清によって表された。FACSアッセイで用いられた同一抗血清で染色された全EBタンパク質から得られたウェスターンブロッティングデータも各パネル内に示す。 図4は、CFA単独でワクチン接種したマウスと比較した場合に、CFAと組み合わせたCT242(OmpH−様)およびCT316(L7/L12)の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後21日におけるChlamydia trachomatis(CT)のより速いクリアランスを示す。 図5は、CFA単独でワクチン接種したマウスにおけるCTクリアランスと比較した場合の、CFAと組み合わせたCT467(AtoS)およびCT444(OmcA)の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後21日におけるChlamydia trachomatis(CT)のより速いクリアランスを示す。 図6は、CFA単独でワクチン接種したマウスにおけるCTクリアランスと比較した場合の、CFAと組み合わせたCT812(PmpD)およびCT082(仮想)の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後21日におけるChlamydia trachomatis(CT)のより速いクリアランスを示す。 図7(a)および7(b)は、CFA単独でワクチン接種したマウスにおけるCTクリアランスと比較した場合の、CFAと組み合わせたCT242およびCT316の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後14日におけるChlamydia trachomatisの統計学的に有意なクリアランスを示す。図7(c)は、CFAと組み合わせたCT242およびCT316の混合物でワクチン接種したマウスについての中和力価を示す。 図8(a)および8(b)は、AlOHおよびCpG単独でワクチン接種したマウスにおけるCTクリアランスと比較した場合の、AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後14日におけるChlamydia trachomatisのクリアランスを示す。 図8(c)は、(i)AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウス、および(ii)CFAと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウスからの攻撃前血清についてのクラミジア特異的IgG抗原イソタイプ(IgG1およびIgG2a)を示す。 図9(a)および9(b)は、AlOHおよびCpG単独でワクチン接種したマウスにおけるCTクリアランスと比較した場合の、AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウスにおける攻撃後7、14および21日におけるChlamydia trachomatis(CT)のクリアランスを示す。 図9(c)は、AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウスからの攻撃前血清についての中和力価およびクラミジア特異的IgG抗体イソタイプ(IgG1およびIgG2)を示す。 図10(a)および(b)は、AlOHおよびCpG単独でワクチン接種したマウスで得られた血清中和力価と比較した、AlOHおよびCpGと組み合わせた5つのCT抗原(これらはCT045、CT089、CT396、CT398およびCT381である)の混合物でワクチン接種したマウスについての中和力価を示す。

Claims (25)

  1. Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含有する免疫原性組成物であって、該組合せが、第一の抗原群の2個、3個、4個または5個全てのChlamydia trachomatis抗原からなり、該第一の抗原群がPepA、LcrE、ArtJ、DnaKおよびCT398からなる、組成物。
  2. 前記組合せが、PepA、LcrE、ArtJ、DnaKおよびCT398からなる、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組合せが、LcrEを含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物が、1種以上の免疫調節剤をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記1種以上の免疫調節剤が、アジュバントを含む、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記アジュバントが、TH1アジュバントおよびTH2アジュバントからなる群より選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記アジュバントが、アルミニウム塩およびCpGモチーフを含むオリゴヌクレオチドからなる群より選択される、請求項5に記載の組成物。
  8. Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含有する免疫原性組成物であって、該組合せは、第二の抗原群の2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個または13個のChlamydia trachomatis抗原からなり、該第二の抗原群はPepA、LcrE、ArtJ、DnaK、CT398、OmpH−様、L7/L12、OmcA、AtoS、CT547、エノラーゼ、HtrAおよびMurGからなる、免疫原性組成物。
  9. 前記組合せが、PepA、LcrE、ArtJ、DnaK、OmpH−様およびCT398からなる群の1以上を含む、請求項8に記載の免疫原性組成物。
  10. 前記組合せが、LcrEを含む、請求項8に記載の免疫原性組成物。
  11. 前記組合せが、OmpH−様タンパク質を含む、請求項8に記載の免疫原性組成物。
  12. 前記組成物が、1以上の免疫調節剤をさらに含有する、請求項8に記載の組成物。
  13. 前記1以上の免疫調節剤が、アジュバントを含む、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記アジュバントが、TH1アジュバントおよびTH2アジュバントからなる群より選択される、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記アジュバントが、アルミニウム塩およびCpGモチーフを含むオリゴヌクレオチドからなる群より選択される、請求項13に記載の組成物。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を含むワクチン。
  17. Chlamydia trachomatis感染の予防または治療のための医薬の調製における、請求項1〜15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物または請求項16に記載のワクチンの使用。
  18. 哺乳動物においてChlamydia trachomatis感染を中和する方法であって、該方法は、請求項1〜15いずれか1項に記載の組成物、または請求項16に記載のワクチン、または請求項1〜15のいずれか1項に定義される免疫原性組成物を認識する抗体の有効量を該哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
  19. Chlamydia trachomatis感染に対して哺乳動物において免疫応答を惹起させる方法であって、該方法は、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物、または請求項16に記載のワクチン、または請求項1〜15のいずれか1項に定義される免疫原性組成物を認識する抗体の有効量を該哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
  20. 前記組成物が、増強されたTH1免疫応答およびTH2免疫応答を誘発する、請求項19に記載の方法。
  21. Chlamydia trachomatis特異的抗体を惹起する方法であって、該方法は、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物、または請求項16に記載のワクチン、または請求項1〜15のいずれか1項に定義されるタンパク質を認識する抗体の有効量を哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
  22. Chlamydia trachomatis抗原の組合せを含有する免疫原性組成物であって、該組合せは、第一の抗原群の2個、3個、4個または5個全てのChlamydia trachomatis抗原からなり、該第一の抗原群は、PepA、LcrE、ArtJ、DnaKおよびCT398からなり、ここで、該組成物は、1種以上の免疫調節剤をさらに含有する、免疫原性組成物。
  23. CpGモチーフを含むオリゴヌクレオチド、ミネラル塩、および性的に伝播する疾患に関連する抗原を含有する、免疫原性組成物。
  24. 前記ミネラル塩が、アルミニウム塩である、請求項23に記載の組成物。
  25. 前記抗原が、Chlamydia trachomatis抗原である、請求項23に記載の組成物。
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