JP2007516935A - 特定のエステルを含む化粧用組成物、及びその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリオールと下記の化学式(I)を有するカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物
Figure 2007516935

[式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
に関する。
本発明は、また、耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を有する化粧用の組成物における、化学式(I)のエステル類の使用に関する。

Description

本発明は、人間の顔面又は全身の皮膚(頭皮を含む)のための、及び、人間の唇又は外皮、たとえば髪、睫毛、眉毛又は爪、のための組成物、特に化粧又はケア組成物に関するものであって、特定のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物に関する。
この組成物は、特に、耐久力に関して注目すべき化粧用の特性を有し、化粧又はケアトリートメントに光沢、及び/又は快適さ、及び/又は耐移り性を与える。
本発明の組成物は、特に、非治療的なケアやトリートメント特性を有する、ケラチン物質(皮膚、唇又は外皮)のための化粧製品の形態であってもよい。特に、口紅、リップグロス、ファンデーション、ルース又はコンパクトパウダー、メイクアップルージュ、アイシャドー、メイクアップベース、コンシーラー製品、タトゥー製品、マスカラ、アイライナー、マニキュア液、人工-皮膚日焼け製品、ヘアカラー製品、又はヘアケア製品である。
シリコーン化合物類の化粧用の組成物類、特にメイクアップ組成物類における使用は、処方設計者に公知である。例えば、欧州特許-A0407205号が挙げられ、そこにはシリコーンゴムとシリコーンオイルの組合せを含む組成物が記載され、その組成物は、良好な耐久力、拡展性及び快適性を与える。
具体的には、これらの化合物は、化粧用の組成物類に、優れた官能特性、特にベタベタしない感じ、並びに、拡展性、及びすべり特性を与え、特に、とりわけ均一なフィルムを皮膚の上で得ることを可能にする。
化粧用の組成物、特に、メイクアップ用のもの、の耐久力を増すために、及び/又は、それらの移りを緩和するために、これらのシリコーン化合物類を使用することも、既知の慣行である。
欧州特許-公開0407205号公報
用語「移り」はメイクアップの最初の適用線を越える組成物(及び、特にその色の)流出であって、魅力のない効果を生ずるものを意味する。移りは、女性によって、しばしば、標準的な口紅及びアイシャドーの主要な欠陥であると、言及される。
不十分な耐久力の問題は、一般にファンデーション類及びおしろい類の場合は、皮膚によって分泌される脂や汗との相互作用、又は、口紅類の場合唾液との相互作用に続いて起こる色(色の変化こと又は退色)の変化によって特徴づけられる。これは使用者に極めていつものように、メイクアップの再適用を強いる。そして、それは時間の損失となるかもしれない。
しかし、シリコーン化合物類は、従来化粧用組成物で使われる他の炭化水素系化合物類との適合性(溶解度)の問題を有する場合がある。そして、そのことはそれらの使用を制限する。
さらに、化粧品製造業者は現在、ケラチン物質に関して最高の許容限度を示すと同時に、環境にやさしい出発原料を捜している。そして、それはシリコーン化合物には必ずしもあてはまらない。
驚くべきことに、出願人は本発明に係る特定のエステル類が、シリコーン化合物類の性質と等価の特性を有すると同時に、より広い適合性(溶解度)を有することを発見した。
これは、製剤において、より大きな多様性を可能にする。さらにまた、本発明に係るエステル類は、ケラチン物質類に関して、より大きな無害性を示し、従って、シリコーン化合物の補助剤又は代替物として処方されてもよい。
そのようなエステル類の使用は、良好な美容及び官能特性、特に耐久力、とりわけ色についてのもの、耐移り性、快適さとケラチン物質類への刺激がない点、を有する組成物類の生産を可能にする、そして、そのようなエステル類は、消費者の望みに適合する多少光沢がある外観を有する。
文献欧州特許出願公開1040814は、アクリルポリマー、tert-ブチル酸と、2,2,4-トリメチル1,3-ペンタンジオールとのエステル、及び第2の有機溶媒を含むマニキュア液組成物を教示する。
これらのニス組成物は良好な爪接着力及びつやがある特性を有して、除去するのが容易である。
ネオ酸とジオール類のモノエステル類、若しくはジエステル類を含む化粧用の組成物は、米国特許第4 243 657号及び米国特許第4224311に記載されている。これらの組成物は、ブラッシング及び乾燥の際の、髪の機械的強度の改善を可能にする。
これらの組成物は、酸化に対する良好な安定性をも示す。
最後に、文献国際公開03/026698は、ジオールジエステル類を記載する。
これらのジエステル類は、ネオペンタン酸と化学式HO(CnH2nO)mHを有する非分枝状アルキレン酸化物とのエステル類であって、nが2又は3と等しく、そして、mが2〜4の間のエステル類である。
本発明の第一の主題は、ポリオールと下記の化学式(I)を有するカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
Figure 2007516935
[式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
上記ポリオールは、アルコール官能基を有する炭素に対してα位に位置する炭素であって、それぞれ独立に、アルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される基により三置換されている炭素を有するポリオール類から選択され、
上記アルキル、アリール、及びアラルキル基の少なくとも1が、少なくとも1のアルコール官能基を有し、上記ポリオールが2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールでないことを特徴とする組成物である。
本発明の第二の主題は、ポリオールと下記の化学式(I)のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
Figure 2007516935
[式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
上記酸は、5から9の炭素原子を含み、上記ポリオールが、nが2又は3と等しく、mが2〜4の間である場合の化学式HO (CnH2nO) mHの化合物でない組成物である。
これらの最初の2つの主題によれば、用語「エステル」は、本発明によれば、場合によって、モノエステル、ジエステル、トリエステル、又は、より一般的にポリエステルを意味する。
本発明の第三の主題は、ポリオールと、下記の化学式(I)を有するカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
Figure 2007516935
[式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
上記エステルが、少なくとも3のエステル官能基を含む組成物である。
本発明の3つの主題に係る、用語「少なくとも1のエステル」は、1以上のエステル類を意味する。
用語「生理的に許容可能な」は、毒性がなく、ヒトの皮膚、外皮、又は唇に適用されることができるということを意味する。
本発明に係る組成物の生理的に許容可能な媒体は、特に、化粧品として許容可能である、すなわち、それは良い感じの趣き、フィール、外観、及び/又は匂いを有しており、数カ月の期間にわたって、数日間の適用がされてもよい。
用語「官能基が付与された」は、ヘテロ原子、すなわち、炭素原子以外の原子(例えば酸素、窒素、硫黄又はフッ素原子)を含んでいる基、又は、カルボキシル基-COOH、水酸基 -OH、アミド -NHR、又はエステル-COOR基であって、Rはアルキル基を表すもの、等の官能基を含んでいる基を意味する。
本発明の主題は、上述の組成物に、耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を、組成物に与えるための作用物質としての、化粧用組成物中における、少なくとも1の、上述のエステル類の使用でもある。
本発明のもう一つの主題は、耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を有する化粧用の組成物における、少なくとも1の上述のエステル類の使用である。
本発明は、化粧用組成物のフィルムに、耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を与えるための美容方法であって、少なくとも1の上述のエステル類を上述の組成物に導入する美容方法に関するものでもある。
本発明に係る組成物のエステルは、全体的な、又は部分的なエステル化から生じてもよい。
全体的なエステルとは、上述のポリオールの機能を有するアルコールの全てが化学式(I)の酸の分子と反応し、及び、化学式(I)の酸が水酸基をその構造に含まないので、いかなる遊離水酸基も含んでいないエステルである。
部分的なエステルは少なくとも1の水酸基を含み、そして、それは化学式(I)の酸の酸官能基と反応しなかったポリオールのアルコール官能基であってよい。部分的なエステルは、ポリオールと化学式(I)の酸との全体的な反応において、化学式(I)の酸の置換基R1、R2、及びR3の少なくとも1が水酸基である場合に起こってもよい。
本発明に係る組成物のエステルは、ポリオールと化学式(I)のカルボン酸の反応から生じる。
[カルボン酸]
本発明の3つの主題によれば、化学式(I)のカルボン酸の官能基のα位に位置する炭素は、炭化水素系基によって三置換される。このように、この炭素原子は4つの炭素原子に直接結合されており、「ネオ」炭素と名づけられる。このような構造を含んでいる酸は、「ネオ」酸と名づけられて、以下にこのように明細書の中で言及される。置換基R1、R2及びR3は、有利なものとしては、飽和アルキル基から、独立して選択される。
「ネオ」カルボン酸は一酸塩基、又は、ポリ酸、すなわち、置換基R1、R2又はR3の少なくとも1が-COOH官能基を含むもの、であってもよい。カルボン酸は、好ましくは一塩基酸である。
ポリオールは、ジオール、トリオール又はテトラオールであってよい。
本発明の第二の主題によれば、カルボン酸の官能基のα位に位置する炭素は、
化学式(I)のカルボン酸の中の炭素原子の数が5から9であるという条件の下、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の脂肪族炭化水素系基であって、特に1から5の炭素原子を含んでいるものから独立して選択される基により三置換される。
化学式(I)のカルボン酸の中の炭素原子の数は、好ましくは5から7である。
有利なものとしては、置換基R1、R2及びR3は、1から5の炭素原子を含む飽和アルキル基から、独立して選択される。置換基R1、R2とR3は、化学式(I)のカルボン酸の炭素原子の数が5から9であるという条件の下、特に独立して、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、イソプロピル、ブチル、及びペンチルから選択される。
本発明の第二の主題によれば、化学式CH3-C(CH32-COOHのネオペンタン酸、ネオヘキサン酸、及び化学式C3H7-C(CH32-COOHのネオヘプタン酸から選択される「ネオ」カルボン酸が、好ましくは用いられる。ネオペンタン酸は、置換基R1、R2及びR3がメチル基であることが好ましい。
本発明の第一及び第三の主題によれば、化学式(I)のカルボン酸の酸官能基のα位に位置する炭素は、独立してアルキル、アリール、及びアラルキル基から選択される基、並びにその組合せであって、これらの基は、恐らく、同一又は異なってもよいものにより三置換されている。
用語「アルキル基」は、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の脂肪族炭化水素鎖であって、特に1から28の炭素原子を含んでいるものを意味する。
用語「分枝状」は、少なくとも1の炭素原子を含む、少なくとも1のペンダント状炭化水素系鎖を意味する。
用語「アリール基」は、水素原子を取り除くことによって芳香族の環状化合物から誘導される基、例えば、フェニル又はトリル基類、を意味する。
用語「アラルキル基」は、アリール基により置換されるアルキル鎖、例としては、R' -C6H5のタイプで、R'がC1-C5アルキルであるもの、たとえばベンジル又はフェネエチル基を意味する。
これらのアルキル、アリール又はアラルキル基は、官能基が付与されていてもよく
そのことは、それらが構造に、ヘテロ原子(すなわち炭素原子以外の原子、例えば酸素、窒素、硫黄又はフッ素原子)、又は官能基、例えば、カルボキシル基-COOH、水酸基−OH、アミド-NHR、又はエステル-COOR基、ここで、Rはアルキルを表す、を含んでもよいことを意味する。
好ましくは、置換基R1、R2及びR3は、独立して、官能基が付与されていないアルキル、アリール又はアラルキル基から選択される。
本発明の第一、及び第三の主題に係る発明においては、置換基R1、R2及びR3は、有利なものとしては、飽和アルキル基から独立して選択され、好ましくは、飽和C1-C15、さらにはC1-C6アルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、又はヘキシル基から選択される。
本発明の第一、及び第三の主題によると、「ネオ」カルボン酸は、有利なものとしては、5から30までの範囲、さらには、5から15までの範囲、さらにとりわけ、5から10までの範囲の総数の炭素原子を含む。
本発明の第一、及び第三の主題によると、好ましくは、化学式CH3-C(CH32-COOHのネオペンタン酸、ネオヘキサン酸、化学式C6H13-C(CH32-COOHのネオヘプタン酸、化学式C3H7-C(CH32-COOHのネオデカン酸、及びこれらの混合物から選択される「ネオ」カルボン酸が、使用される。
より好ましくは、「ネオ」カルボン酸は、ネオペンタン酸である。
[ポリオール]
本発明の第一の主題においては、ポリオールは「ネオ」ポリオール類から選択される。
すなわち、ポリオール類は、アルコール官能基を有する炭素のα位に位置する炭素原子であって、独立に、アルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される基により三置換されている炭素原子を有するポリオール類から選択され、
アルキル、アリール、及びアラルキル基の少なくとも1が、少なくとも1のアルコール官能基を含むものをいう。上で定義されるように、直接4つの他の炭素原子に結合す炭素原子は、このように、「ネオ」炭素である。
有利なものとしては、「ネオ」ポリオールは、アルコール官能基を有する炭素のα位に位置する炭素であって、その炭素が、飽和アルキル基、好ましくは飽和C1-C15、さらにはC1-C6アルキル基から、独立して選択される基であって、これらのアルキル基のうち、少なくとも1のアルキル基が少なくとも1のアルコール官能基を含むものにより三置換される炭素を含む。
特に選択される「ネオ」ポリオール類は、化学式HOCH2-C(C2H5)(CH2OH)2のトリメチロールプロパン、化学式HOCH2-C(CH2OH)2-CH2OHのペンタエリスリトール、及びネオペンチルグリコール、並びにこれらの混合物である。
「ネオ」ポリオールは、有利なものとしては、5から20、そして、好ましくは5から10の範囲の数の炭素原子を含む。ポリオールは、ジオール、トリオール又はテトラオールであってもよい。
特に選択されるネオジオールは、化学式HOCH2-C(CH32-CH2OHのネオペンチルグリコールである。
第三の主題によれば、エステルは少なくとも3つのエステル官能基を含み、ポリオールを化学式(I)のカルボン酸と反応させることによって得られる。
ポリオールは2つ以上の水酸基を含んでもよい、そして、化学式(I)の酸はエステル基の官能基が付与された置換基R1及び/又はR2 及び/又はR3を含んでもよい、又は、代替的には、置換基R1、R2及び/又はR3はエステル基の官能基が付与されている。
ポリオールの水酸基の1のみが、化学式(I)の酸と反応するとき、置換基R1、R2及び/又はR3は、2つのエステル基の官能基が付与されている。
ポリオールが2つの水酸基を含むならば、又はポリオールの水酸基のうちの2つが化学式(I)の酸とそれぞれ反応しさえすれば、その時、ポリオールと反応した化学式(I)の酸の少なくとも1は、エステル基を有する。
最後に、ポリオールが少なくとも3つの水酸基を含むならば、ポリオールのそれぞれの水酸基と反応した化学式(I)の酸は、必ずしも、エステル基の官能基が付与された、少なくとも1の置換基R1、R2及び/又はR3を含むとは限らない。
本発明の、第二又は第三の主題によれば、ポリオールは、このように、2から20、そして、好ましくは3から10の範囲である数の炭素原子を含んでもよい。ポリオールは、ジオール、トリオール又はテトラオールであってもよい。ポリオールは、好ましくは、その骨格が飽和している脂肪族ポリオールである。
本発明の第二の主題によれば、ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、化学式HO(CnH2nO)mHにおいて、nが2又は3と等しく、mが2と4の間にある化合物以外のポリエチレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、イソペンチルジオール、及びソルビトール、並びにこれらの混合物から選択されてもよい。
本発明の第三の主題によれば、ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール類、ポリエチレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、イソペンチルジオール、及びソルビトール、並びにこれらの混合物から選択されてもよい。
本発明の第二又は第三の主題によれば、ポリオールは、上述の様な「ネオ」ポリオール類、たとえばトリメチロール-プロパン、ペンタエリスリトール、若しくはネオペンチルグリコール、又はこれらの混合物から選択されてもよい。
[エステル]
好ましくは、本発明に係る組成物のエステルは、室温(25℃)及び大気圧(760mm Hg即ち1.01x105 Pa)で液体状である。
このエステルは、特に、オイルである。用語「オイル」は、室温及び大気圧で水に溶解しないあらゆる液体非水溶媒体を意味する。
本発明の第一の主題によれば、本発明の組成物で使用されるエステルは、有利なものとしては、ネオペンチルグリコールジネオペンタノエート(C15)、及びネオペンチルグリコールジネオヘプタノエート(C19)、並びにこれらの混合物から選択されてもよい。
(括弧中のCnは、前述の化合物における炭素原子の総数を表す。)
本発明の第二の主題によれば、本発明の組成物で使用されるエステルは、有利なものとしては、グリセリルトリネオペンタノエート(C18)、及びグリセリルトリネオヘプタノエート(C24)、並びにこれらの混合物から選択されてもよい。
(括弧中のCnは、前述の化合物における炭素原子の総数を表す。)
本発明の第三の主題によれば、エステルはポリエステルであって、少なくとも3つのエステル官能基-COO-を含む。それは、トリエステル、テトラエステル又はペンタエステルであってよい。少なくとも3つのエステル官能基を含んでいるポリエステルは、ポリオールと化学式(I)のカルボン酸との反応から生じる。
本組成物のエステルは、全体的な又は部分的なエステル化(後者の場合、エステルは1以上の遊離した-OH官能基を含む)から生じてもよい。ポリオールの水酸基の全てがカルボン酸分子と反応して、いかなる水酸基も含まないという意味において、エステルは有利なものとしては、遊離ヒドロキシル基を含まない。
本発明の第三の主題によれば、化学式(I)のカルボン酸はモノカルボン酸又はポリカルボン酸であってもよく、そして、ポリオールは、ジオール、トリオール、又はテトラオールであってもよく、上記酸及び上記ポリオールは、それらの反応が少なくとも3つのエステル官能基を含む全体的な又は部分的なエステルに至る様に選択される。
ポリエステルは、好ましくは化学式(I)のモノカルボン酸と、トリオール(少なくとも3つのヒドロキシル基を含んでいるポリオール)との反応から生じる。ポリエステルは、好ましくは、それが少しも遊離-OH官能基を含まないという意味において、全体的なエステルである。
ポリエステルは、例えば、グリセリルトリネオデカノエート(C33)である。
本発明に係る組成物のエステルは、組成物の全重量の0.1%から99.9%、好ましくは1%から99%、そして、さらには、5%から90%に相当してもよい。それは、例えば、組成物の全重量の5%から60%に相当する。
有利なものとしては、エステルは組成物に光沢、及び/又は耐久力、及び/又は耐移り性、及び/又は、快適性を与えるのに十分な量である。
このエステルは、当業者に公知の方法によって調製されてもよい。例えば、この化合物の合成が記載されている以下の文献が挙げられる:
Pawlenko Justus, Liebigs Ann. Chem. 663 (1963); M. Fefer 及び A.J. Rutkowski, Jaocs 45, 5-10 (1968) ;B. Paulsen, Chem. Ber. 104, 1281-1294 (1971);V.A. Bochkova, J. Appl. Chem. USSR 46, 1929-1932 (1973)、並びにSinclair Research Incによる、米国特許-A-3 441 600号、及び米国特許-A3 523 084号。
本発明に係る組成物の中の種々の成分の量は、上記組成物の全重量に対して重量パーセンテージとして与えられる。
本発明に係る組成物は、少なくとも1の着色料であって、水溶性又は脂溶性染料、顔料、真珠層及び真珠光沢顔料並びにこれらの混合物から選択されるものを含んでもよい。
用語「顔料」は、白又は着色された粒子であって、組成物の液体脂肪相に不溶であるものであって、組成物を着色及び/又は不透明化することを意図するものを意味すると理解されるべきである。
用語「真珠層」及び「真珠光沢顔料」は、虹色の粒子であって、殻中のある種の軟体動物によって特に作り出されるもの、又は、代替的に合成されるものであって、組成物の液体の脂肪相に不溶性であるものを意味すると理解されるべきである。
用語「染料」は、オイル類等の脂肪物質、又は、水アルコール相に可溶である、一般的には、有機化合物を意味すると理解されるべきである。
例えば、脂溶性染料は、スーダン レッド、 D&C レッド No. 17、 D&C グリーン No. 6、β-カロテン、大豆油、スーダンブラウン、D&C イエロー No.11、D&C バイオレット No.2、D&CオレンジNo.5、キノリンイエロー、アナットー及びブロモ酸である。
水溶性染料は、例えば、アオゲイトウ果汁、メチレンブルー、及びカラメルである。脂溶性及び水溶性染料は、組成物の全重量の0.001%から20%、そして、さらには0.1%から6%に相当してもよい。
顔料は、白又は着色されていてもよく、無機物及び/又は有機物であってもよく、被覆されているか、被覆されていなくてもよい。無機物として、挙げられるものは、以下のものである。:二酸化チタン、任意に表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウム、及び酸化セリウム、更には酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色、茶色、又は赤色のもの)若しくは酸化クロム、マンガニーズバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロミウム水和物、及びフェリックブルー。有機顔料として、言及されてもよいものは、以下のものである。:
カーボンブラック、有機バリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムレーキタイプの顔料であって、食品医薬品局(FDA)に認可のために提出中のもの(例えば、D&C又はFD&C)及び、FDAにより認可されたもの、例えば、コチニールカーミンに基づくレーキ類を含むもの。非粉末組成物については、顔料は、最終組成物の0.05%から40%の比率で、そして、好ましくは2%から20%の比率で存在してもよい。粉末組成物については、それらは最大、組成物の全重量の70%に相当してもよい。
真珠層又は真珠光沢顔料は、以下のものより、選択されてもよい。チタン又はビスマスオキシクロライドによりコートされたマイカ等の白真珠光沢顔料、酸化鉄で着色されたマイカチタン、フェリックブルー又は酸化クロムにより着色されたマイカチタン、上述のタイプの有機顔料により着色されたマイカチタン等の着色真珠光沢顔料、並びにビスマスオキシクロライドに基づく真珠光沢顔料。このように、ゴニオクロマナィックの特性を有する顔料が、使用されてもよい、特に液晶顔料又は多層顔料である。真珠層は、組成物中に、組成物の全重量の0.001%から20%の比率で、そして、好ましくは約1%〜15%の比率で存在してもよい。
一般に、着色剤は、組成物の全重量の0.001%から60%、さらには0.01%から50%、そして、もっといえば1%から40%に相当する。
好ましくは、着色剤は、顔料類、及び真珠層、並びにこれらの混合物から選択される。
本発明の1の実施態様によると、本発明に係る組成物は、少なくとも1の充填剤をも含む。
用語「充填剤」は、無機物又は有機物であって、ラメラ状、球状、又は矩形状の充填剤類から選択される、あらゆる無色又は白色の粒子であって、組成物中で化学的に不活性のものを意味する。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末例えばNylon(登録商標)粉末 (Atochem社のOrgasol)、ポリ-β-アラニン粉末 及び、ポリエチレン粉末、 テトラフルオロエチレンポリマー(Teflon(登録商標))粉末、 ラウロイルリシン、 デンプン、 チッ化ホウ素、 塩化ポリビニリデン/アクリロニトリルからなるもの等の膨張された中空ポリマーマイクロスフェアー例えば Expancel(登録商標) (Nobel Industrie)、アクリルポリマー粒子類 特にアクリル酸コポリマーのもの、例えばPolytrap(登録商標) (Dow Corning)、 及びシリコーン樹脂マイクロビーズ類 (例えば Toshiba 社によるTospearls(登録商標))、沈降性カルシウムカーボネート、 リン酸二カルシウム、マグシウムカーボネート、マグシウムハイドロジェンカーボネート、ヒドロキシアパタイト、中空シリカマイクロスフェアー類 (Maprecos社によるSilica Beads(登録商標))、 ガラス又はセラミックミクロカプセル類、及び8 〜 22 の炭素原子 及び 好ましくは 12 〜 18 の炭素原子を含む有機カルボン酸に由来する金属石鹸類、例えば、亜鉛ステアレート、マグネシウムステアレート、リチウムステアレート、亜鉛ラウレート、又はマグネシウムミリステアレート並びにこれらの混合物が挙げられる。
これらの充填剤類は、特に、脂溶性とするために、表面処理されていてもよいし、されていなくてもよい。
好ましくは、充填剤類は、50μm未満の粒径を有し、それらが存在するならば、組成物の全重量の0.01%から35%、好ましくは、0.05%から25%、さらには0.5%から15%に相当してもよい。
本発明に係る組成物は、本発明に係る組成物で使用されるエステル以外の、少なくとも1の追加の非水性化合物以下から選択されるものを含んでもよい、:オイル類、室温においてペースト状である脂肪物質類、ワックス類、ガム類、樹脂類、及び親油性ポリマー類、並びにこれらの混合物。
この追加の非水性化合物は、組成物の全重量の、0.001%から90%、好ましくは0.05%から60%、そして、さらには1%から50%に相当してもよい。
特に、それは、少なくとも1のワックスをも含む。本発明の効果のために、用語「ワックス」は、親油性脂肪化合物であって、室温(25℃)で固体であり、可逆の固体/液体の状態の変化をし、そして、30℃を超え、最高200℃であってよい融点を有し、0.5MPaを超える硬さを有し、固体状態で、異方性結晶組織を有するものである。結晶の大きさは、結晶が光線を、回析、及び/又は、散乱し、多少不透明なかすんだ外観を組成物に与える程のものである。そのワックスを融点に至らせることによって、オイル類と混和性にすること及び微視的に均一な混合物をつくることが可能となる。しかし、混合物の温度を室温へ戻すことにより、混合物のオイル類の中で、ワックスの再結晶が起こる。
ワックスは、室温で固体であるものから選択されてもよく、以下のものがある、任意に改質された蜜蝋等の炭化水素系ワックス類、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オウリキュリー(ouricury)ワックス、木蝋、コルクファイバーワックス又はサトウキビ(sugar cane)ワックス、パラフィンワックス、リグナイトワックス、ミクロ結晶性ワックス、ラノリンワックス、モンタンワックス、オゾケライト類、ポリエチレンワックス、エチレン共重合体ワックス、Fisher-Tropsch合成により得られるワックス類、水添オイル類、脂肪酸エステル類、25℃で固体のグリセリド類。シリコーンワックス類が使用されてもよく、アルキル又はアルコキシポリメチルシロキサン、及び/又は、ポリメチルシロキサンエステル類が挙げられる。
ワックス類は、「Microemulsions Theory and Practice」, L.M. Prince Ed., Academic Press (1977)、21-32ページのような既知の方法によって調製されてもよいものとしての、コロイド状ワックス粒子の安定した分散物の形態で存在してもよい。使用されるワックス類は、好ましくは、少なくとも45℃に等しい融点を有する。
ワックスは、組成物の全重量の0.01%から50%、好ましくは2%から40%、そして、さらには、5%から30%に相当してもよい。
本発明で使用されてもよいガム類は、一般にオイルの中で溶解された形態であってもよく、また、樹脂類は、室温で液体又は固体であってもよい。
ガム類とペースト状物質類の性質及び量は、所望の機械的特性と質感に依存する。
追加のオイル類は、炭化水素系オイル類及び/又はシリコーンオイル類及び/又はフッ素系オイル類であってよい。これらのオイル類は、動物、植物、無機物又は合成由来であってもよい。
用語「炭化水素系オイル」は、炭素、及び水素原子を主に含み、並びに、おそらくは、水酸基、エステル、エーテル、及びカルボン酸官能基から選択される1以上の官能基を含んでいるオイル類を意味する。本発明で使用されてもよい追加のオイルの例としては、以下のものが挙げられる:
− パーヒドロスクワレン等の動物由来の炭化水素系オイル類;
− 4から10の炭素原子を含んでいる脂肪酸の液体トリグリセリド等の炭化水素系植物オイル、例えば、ヘプタン酸、若しくはオクタン酸のトリグリセリド、又はホホバ油;
− 鉱物、又は合成由来の直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば、液体パラフィン類とその派生物、及びワセリン;
− 合成エステル類及びエーテル類であって、特に脂肪酸のもの、例えば、化学式R4COOR5のオイル類等、式中、10 < R4 + R5 ≦41という条件の下、R4は1から39の炭素原子を含む脂肪カルボン酸残基であり、R5は1から40の炭素原子を含む炭化水素系鎖を表す、:例えば、イソノニルイソノナエート、イソプロピルミリステート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート、又はイソステアリルイソステアレート、ヒドロキシル化エステル類、例えば、イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアリンレート、オクチルドデシルヒドロキシステアリンレート、ジイソステアリルマレート、及び脂肪アルコールヘプタノエート類、オクタノエート類、又はデカノエート類;ある種のポリオールエステル類、たとえばプロピレングリコールジオクタノエート;
− 12〜26の炭素原子を含む脂肪族アルコール類、例えば、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、及びオレイルアルコール;
− 任意に部分的に炭化水素系、及び/又はシリコーン系であるフッ素化オイル類;
− シリコーンオイル類、例えば揮発性又は非揮発性の、直鎖状又は環状のポリジメチルシロキサン類(PDMS);ペンダント状、及び/又は、シリコーン鎖の末端にあるアルキル又はアルコキシ基であって、2から24の炭素原子を含む基を含むポリジメチルシロキサン類;フェニルシリコーン類、例えばフェニルトリメチコン類(例えば、ダウコーニング社により商標名DC556で販売されるフェニルトリメチコン)、フェニルジメチコン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート類、
− 並びにこれらの混合物類。
追加のオイル類は、組成物の全重量の、0.01%から90%、好ましくは0.05%から60%、及び、さらには、1%から35%に相当してもよい。
本発明の組成物は、考慮中の分野で、通常使用される少なくとも1の添加物を含んでもよく、例えば、水、酸化防止剤類、保存料類、中和剤類、親油性ゲル化剤類、又は液体非水性化合物類、水相ゲル化剤類、分散剤類、及び化粧用活性剤類、並びにこれらの混合物が挙げられる。
水を除いて、これらの添加物は、組成物の全重量の、0から80%、例えば1%から70%、及び、さらには1%から60%に相当してもよく、組成物の全重量の、0.0005%から20%、さらには、0.001%から10%の比率で、組成物中に存在してもよい。
用語「化粧用活性剤類」は、ケラチン物質類に、及び、とりわけ、皮膚と唇に有益である、親油性又は親水性化合物を意味する。
本発明で使用されてもよい化粧用の活性剤類として、以下のものが挙げられる、:ビタミンA、E、C、B3又はF、プロビタミン、例えばD-パンテノール、鎮静剤類、例えばα-ビサボロール、アロエベラ、アラントイン、植物抽出物、又はエッセンシャルオイル類、保護又は再構成剤、例えばセラミド、清涼活性剤類、たとえばメタノールとその誘導体類、皮膚軟化剤(カカオ脂又はジメチコーン)、モイスチャライザー(アルギニンPCA)、抗しわ活性剤類、必須脂肪酸、及び日焼け止め、並びにこれらの混合物。
言うまでもなく、当業者は、任意の追加の添加物やその量を、本発明に係る組成物の有利な特性が想定された追加によって悪影響を受けないよう、又は実質的に悪影響を受けないよう考慮して選択するものとする。
本発明に係る組成物は、多くの用途を有し、あらゆる着色されているか着色されてない化粧用の製品、及び、とりわけ、特に口紅類又はリップグロス類等の唇のメイクアップ製品類、並びに、顔貎(すなわち顔面の皮膚)のためのメイクアップ製品、例えば、ファンデーション類、コンシーラー類、ルース又はコンパクトパウダー類、メイクアップルージュ類、アイシャドー類、ほお紅、及びメイクアップベース類に関する。
本発明の一つの特定の実施態様で、本発明に係る組成物は当業者にとって通例の方法で調製されてもよい。それらは、注型製品、たとえば棒又は杖の形態、又は皿の形態を有するもので、直接接触を通して、若しくは、スポンジを介して使用されてもよく、又は、代替的には、煮沸された袋詰にされてもよい。特に、それらは、注型ファンデーション類、注型メイクアップルージュ類、又は注型アイシャドー類、口紅類、リップケアスティック類、ベース類、又はバルサム類、並びにコンシーラー製品類としての用途を有する。それらは、柔らかいペーストの形態、又は、大体において、流体ジェル又はクリームの形態であってもよい。それらは、それから、ファンデーション類、口紅類、リップグロス類、日焼け防止製品又は皮膚着色製品を構成してもよい。
本発明の組成物は無水物でもよく、組成物の全重量に対して5%未満の添加水を含んでもよい。それらが、それから特に油性ゲル類、油性液体類、ペースト類、又は棒の形態、又は、代替的にイオン及び/又は非イオン性脂質を含んでいる小胞性の分散物の形態であってもよい。
それらが、油性又は水性連続相を含んでいる単層、又は複層エマルションの形態、又は、イオン及び/又は非イオン性脂質を含んでいる小胞による水性層中の油性分散液の形態であってもよい。
これらの生薬形態は、考慮中の分野で、通常使用される方法により処方されてもよい。
本発明に係る組成物は、着色されているか、又は着色されてないスキンケア組成物の形態、日焼け止め組成物、又はメイクアップ-除去組成物の形態、又は、代替的に衛生組成物の形態であってもよい。それが化粧用の活性剤類を含むならば、それは、それから非治療的な、皮膚、例えば、手、顔面、唇(唇のバルサム、唇を寒さ及び/又は日光及び/又は風から保護するためのもの)の為のケアベース類又はトリートメントベース類、あるいは人工皮膚日焼け製品として使用されてもよい。
本発明の組成物は、皮膚のための着色メイクアップ製品であってもよく、特に、顔面のためのもの、たとえばほお紅、メイクアップルージュ、アイシャドー、ボディメイクアップ製品、例えば、半永久的タトゥー製品、又は唇のメイクアップ製品、例えば口紅又はリップグロス、任意選択で非治療的なケア又はトリートメント特性を有するもの、外皮のためのメイクアップ製品、たとえばマニキュア液、マスカラ、アイライナー、髪着色製品又はヘアケア製品であってもよい。
好ましくは、本発明に係る組成物は、口紅又はリップグロス等の唇のメイクアップ製品、又は顔貎、すなわち顔面の皮膚のためのメイクアップ製品の形態、例えばファンデーションである。
唇のメイクアップ製品は、有利なものとしては、無水物形態である。
顔貎のメイクアップ製品は、好ましくは、エマルション(特に水中油型エマルション)の形態である。
本発明に係る組成物は、化粧品類で一般に使用される既知の方法によって製造されてもよい。
後に続く例は、非限定的な方法で、本発明の主題を例示することを意図する。総量は、重量のパーセンテージとして与えられる。
[実施例1]
本発明に係る及び先行技術に係る組成物の粘度測定と拡展性
本発明者らは、以下の化合物の粘度及び拡展性を比較した:
− ダウコーニング(登録商標)Fluid 200 - 5 cStの参照名において、ダウコーニング社によって、製造されるか、又は販売されるポリジメチルシロキサン、
この製品は、先行技術の美容組成物類で用いられているものである;
− Neofeel 55(登録商標)の参照名において、BSI社によって、製造されるか、又は販売されるネオペンチルグリコールジネオペンタノエート、
この製品は、本発明の組成物で用いられているエステルである。
[1.1 粘度測定]
粘度を、No.1スピンドルが100rpmで回転する、LVタイプのBrookfield「DV-II+」粘度測定器を使用して、20℃で測定する。
結果を、下記の表Iに示す:
Figure 2007516935
[1.2 拡展性の測定]
25μmの多孔性と90mmの直径を有する「ashless」濾過紙(Prolabo社によって販売される)からなる支持体を調製する。
次に、テスト化合物0.1mlをとり、濾過紙の中央に置き、20℃で移行させる。
20分後に、得られたマークの直径を、ミリメートル単位の定規を使用して測定し、
そして、マークの表面積を、以下の公式によって計算する:
マークの表面積= (π x (マークの直径) 2) /4。
この表面積測定を、同一化合物に対し、6回実行する。得られる6つの表面積の平均を化合物の拡展性とする。
結果を、下記の表(II)に示す。
Figure 2007516935
これらの結果は、ポリジメチルシロキサン5 cSt及びネオペンチルグリコールジネオペンタノエートが同様の粘度及び拡展性を有することを示す。
このように、化粧用の調合物においてネオペンチルグリコールジネオペンタノエートによってポリジメチルシロキサンを置換して、同時に、特に耐移り性に関して、優れた特性を有しながら、同様の化粧用の特性を得ることは可能である。
このことは、後に続く例で実証される。
[実施例2及び例3:口紅のスティック]
表(III)に示すように、本発明者らは本発明及び先行技術に係る2つの組成物の特性を比較した。本発明に係る実施例2の組成物は、ネオペンチルグリコールジネオペンタノエートを含み、また、例3(比較例)の組成物は、ポリジメチルシロキサン(5cSt)を含む。
Figure 2007516935
[手順]
第一段階では、顔料(相D)を相A中で分散し、三本ロールミルを使用して細かくつぶす。
平行して、Bentone(登録商標)ジェル(相B)を、Parleam中で高圧ホモジェナイザーを使用してBentone(登録商標)を分散させることによって調製する。
相Aにおいて細かくつぶした顔料、及びBentone(登録商標)ジェルを加熱パンに置き、そこに、ワックス(相C)を加え、そして、混合物を次に2時間100℃で熱し、Rayneriミキサーを使用してホモジナイズする。
相Eと活性剤類(相F)をそこに加え、混合物を5分の間ホモジナイズし、次に、スティックを形成すべく42℃で適切な型に流し込む。
その後、型を、30分間、-20℃に置き、スティックを型から取り除く。
[官能評価]
5人の資格のある個人パネラーが、実施例2及び3の組成物を唇の半分へ適用し、種々の評価基準に基づき、評価を行った。
種々の評価基準のためのグレードは、0(なし)及び10(十分な)の間に含まれる。
結果は、下記の表(IV)に示される。
Figure 2007516935
実施例2の組成物は、実施例3(比較例)の組成物より良好な耐移り性を有する、他の美容基準においては、ポリジメチルシロキサンを含んでいる例3(比較例)と等価であった。
実施例2の組成物は特に滑り、柔らかさ、被覆性、適用の快適さ、また、同様に、時間の経過後の、組成物のフィルムの快適さ、及び耐久力に関しても、卓越した特質を有する。
また、実施例2の組成物は、適用の際の、及び、適用後の、良好な光沢特性を有する。
ネオペンチルグリコールジネオペンタノエートは、このように、上で言及される特性を得るために、化粧用組成物においてポリジメチルシロキサンを有利に置換することができる。
[実施例4:口紅のスティック]
参照名Neofeel TNP(登録商標)でBSI社によって製造されるか、又は販売されるグリセリルトリネオペンタノエートを含む本発明に係る組成物を実施例2又は3の手順により調製する。
Figure 2007516935
良好な耐久力を有する快適な、非刺激性口紅のフィルムであって、全く又はほとんど移らない堆積を可能にする口紅のスティックが得られる。
[実施例5:油中水型ファンデーション]
参照名Neofeel TNP(登録商標)の下でBSI社によって製造されるか、又は販売されるグリセリルトリネオペンタノエートを、本発明に係るエステルとして含むファンデーション組成物を調製する。
Figure 2007516935
[手順]
顔料を、三本ロールミル(顔料は、3回ミリングされる)を使用して、グリセリルトリネオペンタノエートの4%で分散する。
油性相の構成成分の残りを量り取り、その後、70℃まで加熱する。
細かくつぶされ、その後、ホモジナイズされた顔料をモーリッツ撹はん機(1000rpmの速度で)を使用し、攪拌しながら、油性相に加える。
同時に、水性相の構成成分を量り取り、その後、80℃まで加熱する。
添加の間50℃の最低温度を維持しながら、水性相を油性相+顔料の混合物にゆっくり加え、そして、攪拌速度を3000rpmに変更する。
その後、混合物は、連続撹拌しながら、室温に徐々に冷却される。
クリームの形態のファンデーションを得る。良好な耐久力特性を有しながら、同時に快適性を有するものである。

Claims (46)

  1. ポリオールと下記の化学式(I)のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    前記ポリオールは、アルコール官能基を有する炭素に対してα位に位置する炭素であって、それぞれ独立に、アルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される基により三置換されている1の炭素を有するポリオール類から選択され、
    前記アルキル、アリール、及びアラルキル基の少なくとも1が、少なくとも1のアルコール官能基を有し、前記ポリオールが2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールでないことを特徴とする組成物。
  2. ポリオールと下記の化学式(I)のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    前記酸は、5から9の炭素原子を含み、前記ポリオールが、nが2又は3と等しく、mが2〜4の間である場合の化学式HO (CnH2nO) mHの化合物でない組成物。
  3. ポリオールと下記の化学式(I)を有するカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルを含む脂肪相を含有する生理的に許容可能な媒体を含む組成物であって、:
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    前記エステルが、少なくとも3のエステル官能基を含む組成物。
  4. 置換基R1、R2及びR3が、それぞれ独立して、飽和アルキル基から選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の組成物。
  5. 前記カルボン酸が、一塩基酸であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の組成物。
  6. 前記ポリオールが、ジオール、トリオール、又はテトラオールであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の組成物。
  7. 置換基R1、R2及びR3が、それぞれ独立して、飽和C1-C15アルキル基から選択されることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の組成物。
  8. 置換基R1、R2及びR3が、それぞれ独立して、飽和C1-C6アルキル基から選択されることを特徴とする請求項7記載の組成物。
  9. 前記カルボン酸が、5から30までの範囲、好ましくは、5から15までの範囲、さらに好ましくは、5から10までの範囲の総数の炭素原子を含むことを特徴とする請求項1、又は請求項3記載の組成物。
  10. 前記カルボン酸が、ネオペンタン酸、ネオヘキサン酸、ネオヘプタン酸、及びネオデカン酸、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の組成物。
  11. 前記カルボン酸が、5から7の炭素原子を含むことを特徴とする請求項2記載の組成物。
  12. 前記カルボン酸が、ネオペンタン酸、ネオヘキサン酸、及びネオヘプタン酸、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項11記載の組成物。
  13. 前記ポリオールが、5から20、好ましくは5から10の範囲の数の炭素原子を含んでいることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  14. アルコール官能基を有する炭素のα位に位置する炭素原子であって、飽和アルキル基から独立して選択される基により三置換されている炭素原子を前記ポリオールが含み、前記アルキル基のうち少なくとも1が少なくとも1のアルコール官能基を含むことを特徴とする請求項1記載の組成物。
  15. 前記飽和アルキル基が、C1-C15の飽和アルキル基であることを特徴とする請求項14記載の組成物。
  16. 前記飽和アルキル基が、C1-C6の飽和アルキル基であることを特徴とする請求項15記載の組成物。
  17. 前記ポリオールが、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトール、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項16記載の組成物。
  18. 前記ポリオールが、ネオペンチルグリコールであることを特徴とする請求項16記載の組成物。
  19. 前記ポリオールが、2から20、そして、好ましくは3から10の範囲の数の炭素原子を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の組成物。
  20. 前記ポリオールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、化学式HO(CnH2nO)mHにおいて、nが2又は3と等しく、mが2と4の間にある化合物以外のポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、イソペンチルジオール、及びソルビトール、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項2記載の組成物。
  21. 前記ポリオールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、イソペンチルジオール、及びソルビトール、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  22. 前記エステルが、ネオペンチルグリコールジネオペンタノエート、及びネオペンチルグリコールジネオヘプタノエートから選択されることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  23. 前記エステルが、グリセリルトリネオペンタノエート、及びグリセリルトリネオヘプタノエートから選択されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の組成物。
  24. 前記エステルが、グリセリルトリネオデカノエートであることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  25. 前記エステルが、室温(25℃)で液体状であることを特徴とする請求項1から24のいずれか一項記載の組成物。
  26. 前記エステルが、組成物の全重量の0.1%から99.9%、好ましくは1%から99%、さらには、5%から90%に相当することを特徴とする請求項1から25のいずれか一項記載の組成物。
  27. 前記エステルが、組成物に光沢、及び/又は耐久力、及び/又は耐移り性、及び/又は快適性を与えるのに十分な量であることを特徴とする請求項1から26のいずれか一項記載の組成物。
  28. 少なくとも1の着色剤をも含むことを特徴とする請求項1から27のいずれか一項記載の組成物。
  29. 前記着色剤は、組成物の全重量の0.001%から60%、さらには0.01%から50%、もっといえば1%から40%までに相当することを特徴とする請求項1から28のいずれか一項記載の組成物。
  30. 少なくとも1の充填剤をも含むことを特徴とする請求項1から29のいずれか一項記載の組成物。
  31. 前記充填剤類は、組成物の全重量の0.01%から35%、好ましくは、0.05%から25%、さらには0.5%から15%に相当することを特徴とする請求項1から30のいずれか一項記載の組成物。
  32. 少なくとも1の追加の非水性化合物であって、オイル類、室温においてペースト状である脂肪物質類、ワックス類、ガム類、樹脂類、及び親油性ポリマー類、並びにこれらの混合物から選択されるものを含むことを特徴とする請求項1から31のいずれか一項記載の組成物。
  33. 前記追加の非水性化合物類は、組成物の全重量の、0.001%から90%、好ましくは0.05%から60%、さらには1%から50%に相当することを特徴とする請求項1から32のいずれか一項記載の組成物。
  34. 少なくとも1のワックスをも含むことを特徴とする請求項1から33のいずれか一項記載の組成物。
  35. 前記ワックスは、組成物の全重量の0.01%から50%、好ましくは2%から40%、さらには、5%から30%に相当することを特徴とする請求項1から34のいずれか一項記載の組成物。
  36. 顔面、又は全身、唇、及び/又は外皮の為の、メイクアップ、及び/又はケア製品の形態を有することを特徴とする請求項1から35のいずれか一項記載の組成物。
  37. 顔面の皮膚の為のメイクアップ製品の形態であることを特徴とする請求項1から36のいずれか一項記載の組成物。
  38. 唇メイクアップ製品の形態であることを特徴とする請求項1から37のいずれか一項記載の組成物。
  39. 無水物形態であることを特徴とする請求項38記載の組成物。
  40. エマルションの形態、例えば、水中油型、又は油中水型エマルションであることを特徴とする請求項39記載の組成物。
  41. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を、組成物に与えるための作用物質としての、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの、化粧用組成物中における使用であって、
    アルコール官能基を有する炭素に対してα位に位置する炭素であって、それぞれ独立に、アルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される基により三置換されている炭素を少なくとも1つ有するポリオール類から、前記ポリオールが選択され、
    前記アルキル、アリール、及びアラルキル基の少なくとも1が少なくとも1のアルコール官能基を有し、前記ポリオールが2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールでないことを特徴とする使用。
  42. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を有する化粧用組成物中における、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの使用であって、
    アルコール官能基を有する炭素に対してα位に位置する炭素であって、それぞれ独立に、アルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される基により三置換されている炭素原子を、少なくとも1有するポリオール類から、前記ポリオールが選択され、
    アルキル、アリール、及びアラルキル基の少なくとも1が少なくとも1のアルコール官能基を有し、前記ポリオールが2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールでないことを特徴とする使用。
  43. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を、組成物に与えるための作用物質としての、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの、化粧用組成物中における使用であって、
    前記酸は、5から10の炭素原子を含み、前記ポリオールは、nが2又は3と等しく、mが2〜4の間である場合の化学式HO (CnH2nO) mHの化合物でないことを特徴とする使用。
  44. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を有する化粧用組成物中における、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの使用であって、
    前記酸は、5から9の炭素原子を含み、前記ポリオールは、nが2又は3と等しく、mが2〜4の間である場合の化学式HO (CnH2nO) mHの化合物でないことを特徴とする使用。
  45. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を、組成物に与えるための作用物質としての、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの、化粧用組成物中における使用であって、
    前記エステルは、少なくとも3のエステル官能基を含む使用。
  46. 耐久力、特に色についての耐久力、及び/又は、光沢、及び/又は、快適さ、及び/又は、耐移り性を有する化粧用組成物中における、
    ポリオールと下記の化学式(I):
    Figure 2007516935
    [式中、R1、R2、及びR3は、独立して、官能基が任意選択で付与されたアルキル、アリール、及びアラルキル基、並びにこれらの組み合わせから選択される置換基である。]
    のカルボン酸との反応から生じる少なくとも1のエステルの使用であって、
    前記エステルは、少なくとも3のエステル官能基を含む使用。
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