JP2007332971A - シリンダライナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行面の潤滑を改善するような大型2ストローク・ディーゼル機関用のシリンダライナ装置、および大型2ストローク・ディーゼル機関におけるシリンダライナの遮蔽方法を提供すること。
【解決手段】大型2ストローク・ディーゼル機関1用のシリンダライナ3を有するシリンダライナ装置10であって、シリンダライナ内で移動可能なピストン、および掃気用エアの供給部を含む大型2ストローク・ディーゼル機関1用のシリンダライナ3を有するシリンダライナ装置10が提供される。シリンダライナ3は、固定された掃気スリット4を備え且つ開放底端部3’を有する。シリンダライナ装置10は、掃気用エアと共に運ばれてピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させるために、シリンダライナの底部に配置されたシールド要素9をさらに含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、請求項1の前提部分による大型2ストローク・ディーゼル機関用のシリンダライナ装置、請求項5の前提部分による大型2ストローク・ディーゼル機関においてシリンダライナを遮蔽する方法、および少なくとも1つのそのようなシリンダライナ装置を有する、またはそのような方法を実施することのできる大型ディーゼル機関に関する。
船舶および発電所で使用されるものなど、通常の設計の大型2ストローク・ディーゼル機関は、クランクシャフトハウジング内に回転可能に軸支されたクランクシャフト、少なくとも1つのクロスヘッド、およびシリンダライナ内に移動可能に配置された少なくとも1つのピストンを含む。ピストンは、いずれの場合もピストンロッドを介してクロスヘッドに接続され、クロスヘッドは、いずれの場合も前記クランクシャフトを駆動するために、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに接続される。シリンダライナは、ピストンとシリンダカバーの間にシリンダスペースが生じるように、シリンダカバーによって上向きに閉じられる。
最近の大型2ストローク・ディーゼル機関では、通常、シリンダスペースのユニフロー掃気が提供されている。すなわち、ピストンが掃気スリットより下にくるとすぐに、掃気用エアがシリンダライナ内の掃気スリットを通してシリンダスペースに流入する。掃気用エアはシリンダスペースを通して流れ、排気ガスを、シリンダカバー内の1つまたは複数の出口弁を通して排気システムの中へ押し進める。ピストンが掃気スリットより上にくると、掃気用エアが、底端部で開放しているシリンダライナからクランクシャフトハウジング・スペース内へ漏出する可能性がある。これを防止するために、クランクシャフトハウジング・スペースは、ピストンの下方に配置されたピストンスペースから隔壁によって分離され、ピストンロッドのクランクシャフトハウジング・スペース内へのリードスルー(または貫通部)は、スタッフィングボックスによってシールされる。本明細書で用いられる「上方」および「下方」という用語は、このタイプの機関では一般的であるような大型2ストローク・ディーゼル機関の直立型の装置、すなわちシリンダカバーがシリンダライナの上端に配置され、シリンダライナの底端部がクランクシャフトハウジングの方を向いたものを想定している。
大型2ストローク・ディーゼル機関では、給気システムに水分離装置が設けられているにもかかわらず、給気システムの冷たい壁で発生する水滴または供給された掃気用エア内に存在する水滴が、ピストンの行程運動中に掃気スリットだけではなく開放底端部も経由して、シリンダライナ内および走行面上へ移動する可能性がある。水滴は走行面上で蒸発する可能性があり、それによって潤滑油の局所的な欠乏が生じ、且つ/または水滴がエマルションを形成し、潤滑油による潤滑能力の低下をもたらす。
本発明の目的は、走行面の潤滑を改善するような大型2ストローク・ディーゼル機関用のシリンダライナ装置、および大型2ストローク・ディーゼル機関においてシリンダライナを遮蔽する方法を提供することである。他の目的は、このタイプの少なくとも1つシリンダライナ装置を有する大型2ストローク・ディーゼル機関、またはこのタイプの方法を実施することのできる大型2ストローク・ディーゼル機関を提供することからなる。
この目的は、請求項1に規定したシリンダライナ装置、および請求項5に規定したシリンダライナを遮蔽する方法、ならびに請求項9に規定した大型2ストローク・ディーゼル機関によって、本発明に従い満たされる。
本発明によるシリンダライナ装置は、シリンダライナ内で移動可能なピストン、および掃気用エア供給部(エアサプライ)を含む大型2ストローク・ディーゼル機関用のシリンダライナを含む。シリンダライナは、固定された掃気スリットを備え、且つ開放底端部を有している。シリンダライナ装置は、掃気用エア中を共に運ばれた水滴であって、ピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させるために、シリンダライナの底部に配置されたシールド(遮蔽体)をさらに含む。シールドを、シリンダライナの下端または端部領域に配置または取り付けること、あるいはシリンダライナの下端領域に隣接するように配置または取り付けることもできる。シールドとして、例えば1つまたは複数のシールド要素を提供することができる。
有利な変形例では、シリンダライナと隔壁との間の隙間開口部を、シールドによって部分的に、または完全に閉じることが可能であり、前記隔壁が、ピストンに底部で隣接するピストンスペースを大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースから隔てる。さらに有利な変形例では、シリンダライナとスタッフィングボックスとの間の隙間開口部を、シールドによって部分的に、または完全に閉じることが可能であり、前記スタッフィングボックスは、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースに対するピストンロッド用のリードスルーとして提供される。
有利な実施例では、シリンダライナ装置は、例えば復帰ばねと動作可能に係合させることができる、掃気スリットを閉じるためのスライダをさらに含む。掃気スリットを開閉するためのスライダの作動は、例えばピストンによって行うことができる。
シリンダライナ内で移動可能なピストン、および掃気用エアの供給部を含む大型2ストローク・ディーゼル機関においてシリンダライナを遮蔽する本発明による方法では、シリンダライナは固定された掃気スリットと、開放底端部とを備え、シリンダライナの底端部は、例えば1つまたは複数のシールド要素の形式のシールドによって遮蔽され、シールドは、掃気用エア内を共に運ばれる水滴であって、ピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させる。シールド、あるいは1つまたは複数のシールド要素は、有利には、底部でシリンダライナに配置または取り付けられ、あるいはシリンダライナの下端もしくは端部領域に、またはシリンダライナの下端領域に隣接するように配置または取り付けられる。
本方法の有利な実施例では、シールドはシリンダライナと、ピストンに底部で隣接するピストンスペースを大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースから隔てる隔壁との間に取り付けられる。本方法のさらに有利な変形例では、シールドは、シリンダライナと、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースに対するピストンロッド用のリードスルーとして用いられるスタッフィングボックスとの間に取り付けられる。
本方法の有利な実施例では、底端部経由のシリンダライナ内への掃気用エアの供給が、シールドによって部分的に、例えば少なくとも半分だけ、または完全に妨げられる。
本発明はさらに、固定された掃気スリットを備え且つ開放底端部を有する少なくとも1つのシリンダライナと、シリンダライナ内で移動可能なピストンと、掃気用エアの供給部とを備えた大型2ストローク・ディーゼル機関を含む。大型2ストローク・ディーゼル機関は、掃気用エア中を共に運ばれる水滴であって、ピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させるようにシリンダライナの底部に配置されたシールドをさらに含む。シールドは、シリンダライナの下端または端部領域に配置または取り付けること、あるいはシリンダライナの下端領域に隣接するように配置または取り付けることもできる。シールドとして、例えば1つまたは複数のシールド要素を提供することができる。
大型2ストローク・ディーゼル機関の有利な実施例では、シールドはシリンダライナと、ピストンに底部で隣接するピストンスペースを大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースから隔てる隔壁との間に形成される。大型2ストローク・ディーゼル機関のさらに有利な変形例では、シールドはシリンダライナと、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペースに対するピストンロッド用のリードスルーとして提供されるスタッフィングボックスとの間に形成される。
シールドを、シリンダライナの延長部分として製作すると有利である。大型2ストローク・ディーゼル機関のさらに有利な変形例では、シールドは金属薄板、例えば円筒形の金属薄板、または円筒形の薄板状の金属ジャケットもしくは薄板状の金属インサートを含み、必要に応じて、それらを底部に円錐形に製作することもできる。
大型2ストローク・ディーゼル機関のさらに有利な実施例は、例えば復帰ばねと動作可能に係合させることができる、掃気スリットを閉じるためのスライダをさらに含む。スライダの作動、すなわちその開閉を、例えばピストンによって行うことができる。
前述のシリンダライナ装置、および前述の方法、ならびに前述の大型2ストローク・ディーゼル機関に提供されるシールドのために、掃気用エアと共にシリンダライナの底端部を介して走行面上へ移動する水滴の量を、例えば少なくとも50%だけ、効果的に低減させることが可能になる。達成可能な低減量は通常、元の量の約80%に達する。さらに水滴は、掃気スリットを介してシリンダライナ内および走行面上に入る。掃気スリットを介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させることも可能にするために、前述のように、ピストンが掃気スリットより上にくると掃気スリットを閉じるスライダをさらに設けることができる。それによって、掃気用エアと共にシリンダに入る水滴の量がさらに低減される。走行面上に移動する水滴の量が減少する結果、走行面の潤滑に対するそのマイナス効果が軽減され、それに応じて潤滑が改善される。
実施例に関する先の記述は、例としてのみ役立つものである。さらに有利な実施例が、従属請求項および図面から理解される。さらに、記述または図示される実施例および変形例からの個々の機能を本発明の枠組みの範囲内で互いに組み合わせて、新しい実施例を作ることも可能である。
本発明は、実施例および図面を参照して以下でより詳しく説明される。
図1は、シリンダスペースのユニフロー掃気を備えた、通常の大型2ストローク・ディーゼル機関の断面図を示している。示された断面図には、掃気スリット4を備え、且つ開放した底端部3’を有するシリンダライナ3の下方部分が見られる。大型2ストローク・ディーゼル機関はさらに、示された断面図には見られないが、シリンダライナ3内に移動可能に配置され、推力を伝達するためにピストンロッド2に接続されたピストン、および掃気用エアがそれを介して分配される掃気用エアスペース5を有する掃気用エアの供給部を含み、シリンダライナ3は、掃気用エアのスリットが完全に掃気用エアスペースの中に配置されるように、掃気用エアスペース5内に突き出している。ピストンの下に配置されるピストンスペースは、掃気用エアスペース5の一部であり、あるいはそれがシリンダライナ内に配置される範囲で掃気用エアスペース5に接続される。ピストンスペースまたは掃気用エアスペース5の下には隔壁が設けられ、それらをクランクシャフトハウジング・スペース6から隔てている。ピストンロッド2のリードスルーは、スタッフィングボックス7によってクランクシャフトハウジング・スペース6に対してシールされている。
図2は、本発明によるシリンダライナ装置の実施例を備えた、大型2ストローク・ディーゼル機関1の断面図を示している。この実施例におけるシリンダライナ装置10は、固定された掃気スリット4を備え且つ開放底端部3’を有するシリンダライナ3を含む。大型2ストローク・ディーゼル機関1は、シリンダライナ内で移動可能であるが示された断面図には見られないピストン、および例えば掃気用エアを掃気スリット4全体に分配するための掃気用エアスペース5を含むことができる掃気用エアの供給部を含む。このために、シリンダライナ3を、例えば掃気用エアのスリットおよびシリンダライナの底端部が完全に掃気用エアスペース5の内部に位置するように配置することができる。この実施例のシリンダライナ装置10はさらに、例えば掃気用エア中を共に運ばれる水滴であって、ピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させるためにシリンダライナの底部に配置されたシールドであって、1つまたは複数のシールド要素9を含むこと、あるいは1つまたは複数のシールド要素9からなることのできるシールドを含む。
有利な変形例では、シリンダライナ3と隔壁の間の隙間開口部11を、シールドによって部分的に、または完全に閉じることが可能であり、前記隔壁は、ピストンの底部に隣接するピストンスペースまたは掃気用スペース5を、クランクシャフトハウジング・スペース6から隔てている。このために、シールドは、例えば隙間の幅の一部分または隙間の幅全体分だけシリンダライナを延長した管状のジャケットまたはインサートの形の、シリンダライナの延長部分として製作することができる。シールドを、部分的に、または完全に薄板状の金属で製作することができる。
さらに有利な変形例では、シリンダライナ3とスタッフィングボックス7の間の隙間開口部を、シールドによって部分的に、または完全に閉じることが可能である。前記スタッフィングボックスは、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース6に対するピストンロッド2用のリードスルーとして設けられる。このために、シールドはシリンダライナの延長部分として製作することが可能であり、例えば下方部分でシリンダライナを隙間の幅の一部分または隙間の幅全体分だけ延長した円錐形を有するようにすることができる。この変形例は、シールドを簡単な方法でスタッフィングボックスに接続することができるという利点を有している。この前の段落で既に言及したように、シールドを、部分的に、または完全に薄板状の金属で製作することができる。
シールド内および/またはシリンダライナの下端領域に、1つまたは複数の圧力バランス用開口部9’を設けると有利である。これは特に、前述の隙間開口部の1つがシールドによって閉じられる可能性があるときに有利である。
本発明による大型2ストローク・ディーゼル機関の対応する実施例を、図2を参照して以下に述べる。この実施例の大型2ストローク・ディーゼル機関1は、固定された掃気スリット4を備え且つ開放底端部3’を有する少なくとも1つのシリンダライナ3、シリンダライナ内を移動可能であるが示された断面図には見られないピストン、および例えば掃気用エアを掃気スリット4全体に分配するために掃気用エアスペース5を含むことができる掃気用エア供給部を含む。このために、シリンダライナ3は、例えば掃気用エアのスリットおよびシリンダライナの底端部が、完全に掃気用エアスペース5の内部に位置するように配置される。この実施例の大型2ストローク・ディーゼル機関1はさらに、シリンダライナの底部に配置されるシールドであって、例えば掃気用エア中を共に運ばれてピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量を低減させるために、1つまたは複数のシールド要素9を含むこと、あるいは1つまたは複数のシールド要素9からなることができるシールドを含む。
有利な変形例では、シールドは、シリンダライナ3と、ピストンに底部で隣接するピストンスペースまたは掃気用エアスペース5を、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース6から隔てる隔壁との間に形成される。シールドは、例えばシリンダライナを隔壁に向かう方向に、または隔壁まで延長した管状のジャケットまたはインサートの形の、シリンダライナの延長部分として製作することができる。シールドを、部分的に、または完全に薄板状の金属で製作することができる。
さらに有利な変形例では、シールドは、シリンダライナ3と、大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース6に対するピストンロッド2用のリードスルーとして設けられたスタッフィングボックス7との間に形成される。シールドはシリンダライナの延長部分として製作することが可能であり、例えば下方部分でシリンダライナをスタッフィングボックスに向かう方向に、またはスタッフィングボックスまで延長した円錐形を有するようにすることができる。この変形例は、シールドを簡単な方法でスタッフィングボックスに接続することができるという利点を有している。この前の段落で既に言及したように、シールドを、部分的に、または完全に薄板状の金属で製作することができる。
必要に応じて、シールドおよび/またはシリンダライナの下端領域に、1つまたは複数の圧力バランス用開口部9’を設けることができる。これは特に、シリンダライナ3と隔壁の間、またはシリンダライナ3とスタッフィングボックス7の間の隙間開口部が、シールドによって閉じられるときに有利である。
任意選択で、点検用開口部、例えば閉鎖可能な点検用開口部を、シールドおよび/または隔壁に設けてもよく、それによって通常の方法で走行面の点検を実施することができる。
図3は、本発明によるシリンダライナ装置の第2の実施例を備えた、大型2ストローク・ディーゼル機関の断面図を示している。第2の実施例は、シリンダライナ装置10が、既に述べたシールドに加えて、ピストンが掃気スリット4より上にきたときに掃気スリット4を閉じるスライダ14を含む点で、前述の実施例と異なっている。スライダは、例えばピストンによって作動させることができる。さらにシリンダライナ装置10は、任意選択で、スライダ14と有効に係合した1つまたは複数の復帰ばね13を含むことができる。スライダ14は、管状のジャケットまたはインサートとして製作することが可能であり、例えば1つまたは複数の復帰ばねによって上方に、掃気スリットがスライダによって閉じられる位置へ移動される。動作時にピストンがスライダ14を下方へ押すとただちに、掃気スリット4が解放される。もちろん、例えばスリットを有する管状の断面形状で、掃気スリットを開閉するために回される回転可能なジャケットまたはインサートなど、他の変形例を用いることもできる。
本発明による大型2ストローク・ディーゼル機関の第2の実施例を、図3を参照して以下に述べる。第2の実施例は、既に述べたシールドに加えて、ピストンが掃気スリット4より上にきたときに掃気スリット4を閉じるスライダ14を含む点で、前述の大型2ストローク・ディーゼル機関の実施例と異なっている。スライダは、例えばピストンによって作動させることができる。さらに大型2ストローク・ディーゼル機関1は、任意選択で、スライダ14と能動的に係合した1つまたは複数の復帰ばね13を含むことができる。スライダ14は、管状のジャケットまたはインサートとして製作することが可能であり、1つまたは複数の復帰ばねによって上方に、掃気スリットがスライダによって閉じられる位置へ移動される。動作時にピストンがスライダ14を下方へ押すとすぐに、掃気スリット4が解放される。もちろん、例えばスリットを有する管状の断面形状で、掃気スリットを開閉するために回される回転可能なジャケットまたはインサートなど、他の変形例を用いることもできる。
大型2ストローク・ディーゼル機関においてシリンダライナを遮蔽するための本発明による方法の実施例を、図2を参照して以下に述べる。この方法の開始される大型ディーゼル機関1は、シリンダライナ3内で移動可能なピストンおよび掃気用エア供給部を含み、シリンダライナ3は、固定された掃気スリット4を備え且つ開放底端部3’を有している。この方法では、シリンダライナの底端部3’が、例えば1つまたは複数のシールド要素9の形のシールドによって遮蔽され、それによって、掃気用エア中を共に運ばれる水滴であって、ピストンの行程運動中に底端部を介してシリンダライナに入る水滴の量が低減される。シールド、あるいは1つまたは複数のシールド要素9を、例えば、有利には底部でシリンダライナに配置することおよび/または取り付けること、あるいはシリンダライナの下端もしくは端部領域に、またはシリンダライナの下端領域に隣接するように配置または取り付けることができる。
この方法の有利な実施例では、シールドは、シリンダライナ3と、ピストンに底部で隣接するピストンスペースを大型2ストローク・ディーゼル機関1のクランクシャフトハウジング・スペース6から隔てる隔壁との間に取り付けられる。この方法のさらに有利な変形例では、シールドは、シリンダライナ3と、大型2ストローク・ディーゼル機関1のクランクシャフトハウジング・スペース6に対するピストンロッド2用のリードスルーとして用いられるスタッフィングボックス7との間に取り付けられる。
この方法の有利な実施例では、底端部経由のシリンダライナ内への掃気用エアの供給が、シールドによって部分的に、または完全に、あるいは圧力バランス用開口部を介してシリンダライナに入る残余分を除いて妨げられる。
これまで述べたシリンダライナ装置、方法、および大型2ストローク・ディーゼル機関、ならびに前述の実施例は、掃気用エアに含まれる水滴を走行面に近づけないようにするのを助け、したがって走行面の潤滑の信頼性を高める。
シリンダスペースのユニフロー掃気を備えた従来の大型2ストローク・ディーゼル機関の断面図である。 本発明によるシリンダライナ装置の一実施例を備えた大型2ストローク・ディーゼル機関の断面図である。 本発明によるシリンダライナ装置の第2の実施例を備えた大型2ストローク・ディーゼル機関の断面図である。
符号の説明
1 大型2ストローク・ディーゼル機関
2 ピストンロッド
3 シリンダライナ
3’ 底端部
4 掃気スリット
5 掃気用エアスペース
6 クランクシャフトハウジング・スペース
7 スタッフィングボックス
9 シールド要素
9’ 圧力バランス用開口部
10 シリンダライナ装置
11 隙間開口部
13 復帰ばね
14 スライダ

Claims (14)

  1. 大型2ストローク・ディーゼル機関(1)用のシリンダライナ(3)を有するシリンダライナ装置であって、前記大型2ストローク・ディーゼル機関(1)が、前記シリンダライナ内で移動可能なピストン、および掃気用エアの供給部を含み、前記シリンダライナ(3)が、固定された掃気スリット(4)を備え且つ開放底端部(3’)を有しているシリンダライナ装置において、
    前記掃気用エアと共に運ばれる水滴であって、前記ピストンの行程運動中に前記底端部を介して前記シリンダライナに入る水滴の量を低減させるために、前記シリンダライナの底部に配置されたシールドをさらに含むことを特徴とするシリンダライナ装置(10)。
  2. 前記シリンダライナ(3)と隔壁との間の隙間開口部(11)が、前記シールドによって部分的に、または完全に閉じられることができ、前記隔壁は、底部で前記ピストンに隣接するピストンスペースを、前記大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース(6)から隔てている請求項1に記載のシリンダライナ装置。
  3. 前記シリンダライナ(3)とスタッフィングボックス(7)との間の隙間開口部が、前記シールドによって部分的に、または完全に閉じられることができ、前記スタッフィングボックスは、前記大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース(6)に対するピストンロッド(2)用のリードスルーとして提供されている請求項1または請求項2に記載のシリンダライナ装置。
  4. 前記掃気スリット(4)を閉じるためのスライダ(14)、特に復帰ばね(13)と動作的に係合され、且つ/または前記ピストンによって作動させることができるスライダをさらに含む請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のシリンダライナ装置。
  5. 大型2ストローク・ディーゼル機関(1)においてシリンダライナ(3)を遮蔽する方法であって、前記大型2ストローク・ディーゼル機関(1)が、シリンダライナ内で移動可能なピストン、および掃気用エアの供給部を含み、前記シリンダライナ(3)が、固定された掃気スリット(4)を備え且つ開放底端部(3’)を有している遮蔽方法において、
    前記シリンダライナ(3)の前記底端部(3’)が、掃気用エアと共に運ばれる水滴であって、前記ピストンの行程運動中に前記底端部を介して前記シリンダライナに入る水滴の量を低減させるシールドによって遮蔽され、該シールドは特に、底部で前記シリンダライナに配置または取り付けられることを特徴とする遮蔽方法。
  6. 前記シールドが、前記シリンダライナ(3)と、底部で前記ピストンに隣接するピストンスペースを前記大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース(6)から隔てる隔壁との間に取り付けられる請求項5に記載の方法。
  7. 前記シールドが、前記シリンダライナ(3)と、前記大型2ストローク・ディーゼル機関のクランクシャフトハウジング・スペース(6)に対するピストンロッド(2)用のリードスルーとして用いられるスタッフィングボックス(7)との間に取り付けられる請求項5または請求項6に記載の方法。
  8. 前記底端部(3’)経由の前記シリンダライナ(3)内への掃気用エアの供給が、前記シールドによって部分的に、または完全に妨げられる請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の方法。
  9. 固定された掃気スリット(4)を備え且つ開放底端部(3’)を有する少なくとも1つのシリンダライナ(3)と、前記シリンダライナ内で移動可能なピストンと、掃気用エアの供給部とを含む大型2ストローク・ディーゼル機関であって、
    前記掃気用エアと共に運ばれる水滴であって、前記ピストンの行程運動中に前記底端部を介して前記シリンダライナに入る水滴の量を低減させるために、前記シリンダライナの底部に配置されたシールドをさらに含むことを特徴とする大型2ストローク・ディーゼル機関(1)。
  10. 前記シールドが、前記シリンダライナ(3)と、底部で前記ピストンに隣接するピストンスペースを前記大型2ストローク・ディーゼル機関(1)のクランクシャフトハウジング・スペース(6)から隔てる隔壁との間に形成される請求項9に記載の大型2ストローク・ディーゼル機関。
  11. 前記シールドが、前記シリンダライナ(3)と、前記大型2ストローク・ディーゼル機関(1)のクランクシャフトハウジング・スペース(6)に対するピストンロッド(2)用のリードスルーとして提供されるスタッフィングボックス(7)との間に形成される請求項9または請求項10に記載の大型2ストローク・ディーゼル機関。
  12. 前記シールドが、前記シリンダライナ(3)の延長部分として製作される請求項9から請求項11までのいずれか一項に記載の大型2ストローク・ディーゼル機関。
  13. 前記シールドが、金属薄板、特に円筒形の金属薄板を含む請求項9から請求項12までのいずれか一項に記載の大型2ストローク・ディーゼル機関。
  14. 前記掃気スリット(4)を閉じるためのスライダ(14)、特に復帰ばね(13)と動作的に係合され、且つ/または前記ピストンによって作動させることができるスライダをさらに含む請求項9から請求項13までのいずれか一項に記載の大型2ストローク・ディーゼル機関。
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