JP2007330686A - スライドレールの自動係止装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】収納方向に押し込む操作で移動側レールを固定側レールに対して係止状態となし、係止状態からさらに移動側レールを押し込む操作で移動側レールの係止状態を解除する自動係止部材と、自動係止部材と連係して移動側レールの係止状態を維持すると共に、係止状態が解除された移動側レールを所定位置まで押し出す押しバネを有するラッチ部材を固定側レールの後端部に設け、ラッチ部材の自動係止部材と係脱自在となる係止ピンを移動側レールの後端部に設け、前記自動係止部材は、上下方向から付勢手段によって付勢力が付与されることにより、係止ピンの移動に伴って所定範囲で上下動自在としたものである。
【選択図】 図3
Description
これを解決する為、引出し等と本体間にラッチ装置を設けていたが、ラッチを解除するレバーなど新たな部材や加工が引出し側だけでなく本体側にも必要で、コスト高となるだけでなく、操作も面倒であった。
このため、ロック機構と解除機構と押しバネのすべてをスライドレールの内部に組み込み、引出し等の前面を軽く押すことで、ロックを解除することができて、同時に前方に自動的に開いて、その後引出しをあけて、再び一番奥まで引出しを入れるとロックが自動的にかかるものが提案されてきた。(例えば特許文献1参照。)
又、自動係止部材は、上下方向から付勢手段によって付勢力が付与されることにより、係止ピンの移動に伴って所定範囲で上下動自在としたことにより、係止ピンの大きさに対応する上下動のスペースを確保するだけでよいため、全体をコンパクトに構成することができる。
さらに自動係止部材の上下動によって係止ピンの係脱を行なっているので、係脱のためのスライド方向の移動距離を小さくでき、移動側レールのスライド操作終了時(係止ピンの係止時)の違和感を感じる時間が少なくなり、使い勝手及び操作性に優れたものとなる。
又、ストッパー突部は、下面に引出し側が上方に傾斜する押し出し案内傾斜面を有し、下部ストッパー部は、押し出し案内傾斜面の下方で、押し上げ案内面の収納側端部の下方に位置し、さらに、自動係止部材の上下方向から付勢力が吊り合った状態で、係止ピンの通過線上に位置しているので固定側レールに対し移動側レールがロックされた状態で、移動側移動側移動側レールを再度押し込んだ時、係止ピンは、下部ストッパー部の引出し側に確実に当接するので、移動側レールが必要以上後方に移動する事はない。
図1、図2において、符号100はスライドレールを示し、スライドレール100は、固定側レール1と、固定側レール1にボールリテーナー4に回転自在に保持されたボール44・・・を介して摺動自在に中間レール2と、中間レール2にボールリテーナー5に回転自在に保持されたボール54・・・を介して摺動自在に保持された移動側レール3より構成され、固定側レール1の後端部内面にはラッチ部材60が取付けられ、移動側レールの後端部にはラッチ部材60に対応して係止ピン9が取付けられている。
以後、図1で左下方向を引出し側、右上方向を収納側として説明する。
そして、固定側レール1の基板10の後端部には、中間レール2の収納時ストッパー(図示せず。)が形成され、基板10の前端部には前記ボールリテーナー4の引出し方向への移動範囲を規制するリテーナー前ストッパー(図示せず。)が形成されている。
そして、基板20の後端部には、中間レール2の最大引出し時に、前記固定側レール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に前端部が当接したボールリテーナー4の後端に当接して、中間レール2の最大引出し量を規制するリテーナー後ストッパー(図示せず。)が形成され、基板20の前端部に、移動側メンバー3が最大伸長状態となった時、ボールリテーナー5の前端部が当接するボールリテーナー前端ストッパー(図示せず。)が形成されている。
ボールリテーナー5は、帯状金属板にて中間レール2の半分程度の長さとし、前記中間レール2と移動側レール3の基板20、30間に挿入可能な大きさのコ字形基板50と、コ字形基板50の両端部よりL字形に突出し、中間メンバー2と移動側レール3の各上下折曲縁21、21、31、31間に位置する上下突出縁51、51より断面略コ字形に形成され、上下突出縁51、51の摺動方向に複数個のボール54・・・を回転自在に保持している。
中間レール2が固定側レール1に対し引出し側に摺動すると、同時に、ボールリテーナー4も中間レール2の移動量の半分の移動量をもって引出し側に移動し、やがて、ボールリテーナー4の引出し側端部は固定側レール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に当接して停止し、同時に、中間レール2のリテーナー後ストッパー(図示せず。)がリテーナー前ストッパー(図示せず。)に当接したボールリテーナー4の収納側端部に当接して停止する。
保持部材6は、固定側レール1の基板10の内面に位置する取付け基板61と、取付け基板61の上下端部に連設された、上折曲縁11の内面に嵌合する上嵌合柱62、下嵌合柱63と、取付け基板61の収納側端部で固定側レール1の基板10側に突出し、固定側レール1の係合孔101に係合する係合突起64と、取付け基板61の引出し側に形成され、自動係止部材8を上下動自在となす所定の大きさの挿通孔65と、挿通孔65の収納側と引出し側の上下端部より上下方向に突出する上支持突柱651、下支持突柱652と、固定側レール1の基板61側で、挿通孔65の引出し側と収納側に連設された自動係止部材8の引出し側案内支持凹部611と収納側案内支持凹部612と、上嵌合柱62の下側に位置する押しバネ取付け部66と、押しバネ取付け部66の引出し側に連設された、移動側レール3の上下折曲縁31が挿通する上向き円弧状の折曲縁挿通溝67が、合成樹脂材の一体成形にて構成されている。
符号661は、押しバネ取付け部66内に押しバネ7を取付けるための押しバネ取付け用開口を示している。
そして、支持基板81の上面と下面には、前記挿通孔65の上支持突柱651、下支持突柱652の位置に対応して、自動係止部材8に上下方向の付勢力を付与する押し上げバネ86と、押し下げバネ87が嵌合するバネ嵌合孔861、871が形成されている。
すなわち、自動係止部材8は、押し上げバネ86と押し下げバネ87の付勢力が吊り合った高さ位置から、収納側方向及び引出し側方向には移動不能で、上下動可能に挿通孔65内で保持されている。
すなわち、押し上げバネ86の弾性力(上方への付勢力)に抗して、自動係止部材8を押し下げながら収納方向に移動し、やがて、係止ピン9は、押し下げ案内面841の収納側端部に達する。(図9に示す状態。)
この状態で、移動側レール3に対する収納側方向への摺動力を解除すると、押しバネ7の弾性力によって、移動側レール3は引出し側方向に押し戻されるが、係止ピン9が案内ストッパー面851の引出し側端部から逸脱すると、押し上げバネ86の付勢力によって自動係止部材8が再度上昇し、係止凹部843の底部が係止ピン9に当接し自動係止部材8の上昇が停止し、同時に、自動係止部材8が押し上げバネ86によって上昇力を付勢され、かつ、移動側レール3(係止ピン9)が押しバネ7によって引出し側方向に付勢されているので、移動側レール3(係止ピン9)がラッチ部材60の自動係止部材8にロック(係止)された状態が維持される。(図11に示す状態。)
この状態で、移動側レール3の収納側への摺動力を解除すると、移動側レール3は、押しバネ7の付勢力によって引出し側に移動し、同時に係止ピン9は押し下げバネ87の付勢力に抗して押し上げ案内面842に沿って自動係止部材8を押し上げながら、押し上げ案内面842の引出し側の端部に達する(図13に示す状態)。この後も移動側レール3は押しバネ7の付勢力によってさらに引出し側に移動する。(図8に示す状態)
11、11 上下折曲縁
100 スライドレール
2 中間レール
3 移動側レール
6 保持部材
60 ラッチ部材
7 押しバネ
8 自動係止部材
84 案内突部
841 押し下げ案内面
842 押し上げ案内面
843 係止凹部
85 ストッパー突部
851 案内ストッパー面
852 押し出し案内傾斜面
853 中央案内突部
854 上部ストッパー部
855 下部ストッパー部
9 係止ピン
Claims (3)
- 収納方向に押し込む操作で移動側レールを固定側レールに対して係止状態となし、係止状態からさらに移動側レールを押し込む操作で移動側レールの係止状態を解除する自動係止部材と、自動係止部材と連係して移動側レールの係止状態を維持すると共に、係止状態が解除された移動側レールを所定位置まで押し出す押しバネを有するラッチ部材を固定側レールの後端部に設け、ラッチ部材の自動係止部材と係脱自在となる係止ピンを移動側レールの後端部に設け、前記自動係止部材は、上下方向から付勢手段によって付勢力が付与されることにより、係止ピンの移動に伴って所定範囲で上下動自在としたことを特徴とするスライドレールの自動係止装置。
- 固定側レールの後端部に取付けられたラッチ部材と、移動側レールに形成された係止ピンからなり、ラッチ部材は、移動側レールが固定側レールに収納、係止された状態で、常に移動側レールを固定側レールから押し出す方向に付勢力を付与する押しバネと、係止ピンの移動に伴って上下動する自動係止部材を有し、自動係止部材は、案内突部と、案内突部の収納側に所定間隔をもって位置するストッパー突部を有し、案内突部は、引出し側から収納側にかけて上向きに傾斜する押し下げ案内面と、押し下げ案内面の引出し側端部から押し下げ案内面より緩やかな角度で収納側にかけて上向きに傾斜する押し上げ案内面と、押し下げ案内面と押し上げ案内面の収納側端部間に形成された引出し側に窪む係止凹部より略横向きハート形に構成され、ストッパー突部は、係止凹部の収納側に所定間隔を有して引出し側方向に突出し、上面に引出し側が下方に傾斜する案内ストッパー面を有し、自動係止部材には上下方向から付勢力が付与されており、この付勢力が吊り合った状態で、押し下げ案内面の引出し側の先端が係止ピンの通過線上の下側に位置し、押上げ案内面の収納側の端部が係止ピンの通過線上の上側に位置し、係止ピンが係止凹部に係止されて、固定側レールに対し移動側レールがロックされた状態で、案内ストッパー面の引出し側の端部は係止ピンの上側に位置していることを特徴とするスライドレールの自動係止装置。
- 固定側レールの後端部に取付けられたラッチ部材と、移動側レールに形成された係止ピンからなり、ラッチ部材は、移動側レールが固定側レールに収納、係止された状態で、常に移動側レールを固定側レールから押し出す方向に付勢力を付与する押しバネと、係止ピンの移動に伴って上下動する自動係止部材を有し、自動係止部材は、案内突部と、案内突部の収納側に所定間隔をもって位置するストッパー突部を有し、案内突部は、引出し側から収納側にかけて上向きに傾斜する押し下げ案内面と、押し下げ案内面の引出し側端部から押し下げ案内面より緩やかな角度で収納側にかけて上向きに傾斜する押し上げ案内面と、押し下げ案内面と押し上げ案内面の収納側端部間に形成された引出し側に窪む係止凹部より略横向きハート形に構成され、ストッパー突部は、係止凹部の収納側に所定間隔を有して上面に引出し側が下方に傾斜する案内ストッパー面と下面に引出し側が上方に傾斜する押し出し案内傾斜面を有して引出し側方向に突出する中央案内突部と、中央案内突部の上方と下方に連設された上部ストッパー部と下部ストッパー部より構成され、自動係止部材には上下方向から付勢力が付与されており、この付勢力が吊り合った状態で、押し下げ案内面の引出し側の先端が係止ピンの通過線上の下側に位置し、押し上げ案内面の収納側の端部が係止ピンの通過線上の上側に位置し、上部ストッパー部は押し下げ案内面の収納側端部の上方に位置し、下部ストッパー部は押し上げ案内面の収納側端部の下方に位置し、係止ピンが係止凹部に係止されて、固定側レールに対し移動側レールがロックされた状態で、案内ストッパー面と押し出し案内傾斜面の引出し側の端部は、係止ピンの上側に位置し、自動係止部材の上下方向から付勢力が吊り合った状態で、下部ストッパー部は係止ピンの通過線上に位置していることを特徴とするスライドレールの自動係止装置。
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