JP2007327847A - グラジェント送液方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプユニットとバルブより成る送液部2つ以上を一つのキーバルブにて連結させる。キーバルブの切換えにより、各送液部より交互に又は順番に送液する。キーバルブの2つのポート間に溶液混合部を設ける。キーバルブの切換えにより、溶液混合部にその両端から溶液が入り、両溶液の接触混合が行なわれる。
【選択図】 図5
Description
一方、高圧グラジェントは2つ以上のポンプを用いて、それぞれのポンプの流量を調節し、ポンプの出口側で溶液を混合し送液する方法である。
この際、溶液の合流が起こる溶液混合部に於いては、理想的には図1Aに示すように、コネクタ内部の境界面においてB液は停止している状態で、A液の全量がシステムに送液されるはずである。
しかし、実際はグラジェント送液が、開始時はA液のみが送液される状態であるため、A液がB液を置換し、B液流路内に流入する現象が発生する。又、液の境界においては拡散のために、流路内において相互の液の混合が起こる(図2A)。
つまり、本来ならば図1Bに示すように直線的な溶液組成で移行するはずが、図2Bに示すようにある時間まではB液の送出はほとんどなく、その後急激に設定流量のB液が送出されるため、B液の割合が急激に増加する事になる。
バルブ18は開閉手段としてのキーバルブで、多方バルブ、ここでは一例として6方スイッチングバルブ(以降、キーバルブと称する)を使用する。それぞれのポートをI,II,III,IV,V,VIとする。バルブポジション1(図3)では、各ポートIIとIII、IVとV、VIとIがそれぞれ連通している状態とする。バルブポジション2(図4)では、各ポートIとII、IIIとIV、VとVIがそれぞれ連通している状態とする。
(1)バルブポジション1の状態で、送液部αからA液を設定流量で送液する(システムの平衡化、図3)。
1)送液部αから送出されたA液は、キーバルブ18のポートIからキーバルブ18内に入り、ポートVIから出て、溶液混合具Qを介して、クロマトグラフィーシステムX1に導入される(図中塗りつぶし矢印)。
2)送液部βからの流路は、キーバルブポートIV,Vが連通するが、ポートIVは閉鎖されているため、B液の流路は遮断されている。この状態で、B液の送液の準備としてシステム圧力と同じ圧力になるようにB液の加圧が行なわれる(B液の予備加圧)(図中縞矢印)。
(2)バルブポジション2に切り換えると同時に、B液を設定流量で送液開始する(グラジェント開始、図4)。
1)A液はバルブのポートIからキーバルブ18内に入り、ポートIIから出て、溶液混合具Qにより、B液と混合しクロマトグラフィーシステムX1に導入される(図中塗りつぶし矢印)。
2)B液はバルブポートVからキーバルブ18内に入り、ポートVIから出て、溶液混合Qにより、A液と混合しクロマトグラフィーシステムX1に導入される(図中縞矢印)。
(3)以降、A液,B液共にグラジェントプログラムに沿って送液される。
この回転をバルブポジション1から2への切替えは、反時計回り(60度)で行ない、バルブポジション2から1への切替えを時計回り(60度)で行なう事により、ポジション1の時にポートIV,Vを連通していた流路は、バルブポジション2の時はポートV,VIを連通するようになる。B液はポートVから入るため、上記の流路は、ポジション1および2の両ポジションともに同一溶液(B液)の流路となる。
このように、バルブの流路に同じ溶液しか通過しないため、流路に残存した異なる溶液同士がバルブ流路内で接触することが防げる。
又、本発明の送液機構は、送液部βは単数について説明するが、複数を用いることは可能である。
グラジェントプログラムをスタートさせる際に、溶液Aだけがクロマトグラフィーシステムへ供給され、溶液Bを送液する送液部が、送液中の前記送液部とクロマトグラフィーシステムから隔絶されている。但し、溶液Bの送液部は、システム圧力を目標としてプランジャーの前進により2つのポンプチャンバー内の溶液Bとも加圧し、待機する。図5に示しているシステムを例としてグラジェント送液システムにおける送液システムの基本機構の動作および制御を述べる。
グラジェントプログラムをスタートさせる際に、溶液Aと溶液Bともプログラムの所定割合に従って、クロマトグラフィーシステムへ供給される。図5に示しているシステムを例として、グラジェント送液システムにおける送液システムの基本機構の動作および制御を述べる。
クロマトグラフィーシステム圧力をモニタリングするシステム圧力センサーと各ポンプユニットの内部圧力を観測する内部圧力センサーは、圧力センサー校正のための流路を利用して、実際に使用されるクロマトグラフィーシステムX1の分離・分析条件で校正することができる。
(a)スイッチングバルブ50とスイッチングバルブ51とは、ポートF,G間、A,H間、B,C間、D,E間およびポートN,O間、I,P間、J,K間、L,M間がそれぞれ連通される状態に切替える。スイッチングバルブ50と51が切り換えられた後に、スイッチングバルブ60と61も直ちにポートa,c間、f,h間が連通される状態に切り換えられ、ポンプユニット100と102がプランジャー130と140の後退により、それぞれ溶液貯蔵槽70と71から溶液を吸引する。
(b)ポンプユニット100と102が吸引を終えた後に、プランジャー130と140が停止した後にスイッチングバルブ50と51が切り換えられ、ポートG,H間、E,F間およびポートO,P間、M,N間がそれぞれ連通される。スイッチングバルブ60と61は切り換えなく、ポートa,c間およびf,h間が連通されたままで、ポンプユニット101と103がプランジャー131と141の後退により、それぞれ溶液貯蔵槽70と71から溶媒を吸引する。ポンプユニット101と103が吸引を終える。
(c)スイッチングバルブ60と61は、ポートa,c間およびf,h間が連通された状態からポートa,b間およびf,g間が連通される状態に切り換えられる。
(d)キーバルブ18は、ポートI,II間とV,VI間が連通される状態に切り替わる。
(e)ポンプユニット100とポンプユニット102、またはポンプユニット101とポンプユニット103のどちらかまたは両方が溶液貯蔵槽70と71をそれぞれクロマトグラフィーシステムに連続に送出する。
(f)そのときに、圧力センサー30,31,40,41が連通するので、同一システム圧力を感受する。システム圧力が安定した後に、圧力センサー30,31,40,41の出力を比較し、同一出力レベルに校正する。
3 流路
17 試料導入ユニット
18 キーバルブ
30 圧力センサー
31 圧力センサー
40 圧力センサー
41 圧力センサー
50 スイッチングバルブ
51 スイッチングバルブ
60 スイッチングバルブ
61 スイッチングバルブ
70 溶液貯蔵槽
71 溶液貯蔵槽
80 制御部
90 リニアアクチュエーター
91 リニアアクチュエーター
92 リニアアクチュエーター
93 リニアアクチュエーター
100 ポンプユニット
101 ポンプユニット
102 ポンプユニット
103 ポンプユニット
110 ポンプチャンバー
111 ポンプチャンバー
120 ポンプチャンバー
121 ポンプチャンバー
130 プランジャー
131 プランジャー
140 プランジャー
141 プランジャー
150 ポンプシール
151 ポンプシール
190 3方ジョイント
191 3方ジョイント
Q 溶液混合具
U 流路
W 溶液流路
X 供給流路
X1 クロマトグラフィーシステム
Y 吸入流路
Z 排出流路
Z1 排出流路
a ポート
c ポート
e ポート
f ポート
h ポート
j ポート
q2 入口部
q3 入口部
q4 出口部
α 送液部
β 送液部
I ポート
II ポート
III ポート
IV ポート
V ポート
VI ポート
Claims (9)
- ポンプユニットとバルブより成る送液部2つ以上を1つのキーバルブにて連結し、各送液部より混合比率に従って送液する如く構成したグラジェント送液システムに於いて、キーバルブの二つのポートと連通して溶液混合部を設け、キーバルブの切り換えにより溶液混合部にその両端から溶液が入り、両溶液の接触混合が行われることを特徴とするグラジェント送液方法。
- ポンプユニットとバルブより成る送液部2つ以上をキーバルブにて連結し、各送液部より混合比率に従って送液する如くしたグラジェント送液システムに於いて、キーバルブの切り換えにより連続的に混合溶液を送液することを特徴とする請求項1記載のグラジェント送液方法。
- キーバルブの切り換えにより、初期溶液と第2溶液を隔絶することを特徴とする請求項1又は2に記載のグラジェント送液方法。
- ポンプユニットとバルブより成る送液部2つ以上を1つのキーバルブにて連結し、両送液部より混合比率に従って、送液する如く構成したグラジェント送液システムに於いて、キーバルブの2つのポート間に、ポートに連通して溶液混合部を設け、該溶液混合部を介して分析システムへ送液する如くしたことを特徴とするグラジェント送液装置。
- 2つ以上の送液部をキーバルブに連結すると共に、キーバルブより初期溶液を送液する送液部αをキーバルブのポートを介して、溶液混合部に連通し、第2液を送液する送液部βをキーバルブにて止める第1状態と、初期溶液を送液する送液部αをキーバルブのポートを介して溶液混合部に連通し、第2液を送液する送液部βをキーバルブのポートを介して溶液混合部に連通する第2状態とを交互に実行することを特徴とする請求項4記載のグラジェント送液装置。
- キーバルブの初期溶液の出口ポートと第2液の出口ポートに溶液混合部口部を連結させたことを特徴とする請求項4及び5記載のグラジェント送液装置。
- 受取りシステムへの圧力を測定する圧力センサーを溶液の供給流路に設け、各送液部の少なくとも一のポンプユニットとキーバルブを介して、連通する溶液の吸入流路にポンプユニット及び吸入流路内の圧力を測定する圧力センサーを設けると共に、送液部βとキーバルブに連通する流路Uの圧力を測定する圧力センサーを設けることを特徴とする請求項4乃至6記載のグラジェント送液装置。
- 受取りシステムの供給流路に設けた圧力センサーとキーバルブ間の供給流路にキーバルブに連通した試料導入ユニットを設けたことを特徴とする請求項4乃至7記載のグラジェント送液装置。
- キーバルブと各送液部間の流路に、それぞれ3方ジョイントを設置し、該3方ジョイントと各送液部の吸入流路に設けたスイッチングバルブ間に、それぞれ流路を連通形成させたとを特徴とする請求項4乃至8記載のグラジェント送液装置。
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