JP2007326007A - 排ガス処理方法および排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理方法および排ガス処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】有機化合物を液体に吸収させて除去できる排ガス処理方法および排ガス処理装置を提供する。
【解決手段】排ガスが挿通されるスクラバ容器2に散水手段9により微生物を含む洗浄水を循環散布して排ガス中の有機化合物を洗浄水に溶け込ませ、スクラバ容器2の下側に一体に形成した1次処理槽3に洗浄水を貯留し、マイクロナノバブルを導入して微生物を活性化することにより微生物によって有機化合物を分解させ、1次処理槽3から導出した洗浄水を2次処理槽4に貯留し、マイクロナノバブルを導入して微生物を活性化することにより、残存する有機化合物およびその分解物を微生物によってさらに分解してから1次処理槽3に返送する。
【選択図】図1

Description

本発明は排ガス処理方法および排ガス処理装置に関する。
従来、有機化合物、特に、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスの処理方法として、活性炭による吸着や、排ガスの燃焼による方法が実用化されている。
一般的に、環境負荷の少ない排ガス処理方法として、スクラバなどにより、排ガスを水、酸およびアルカリ溶液などの液体に接触させて汚染物質を吸収させる方法があるが、揮発性有機化合物を十分に除去できるものは提供されていなかった。
そこで、本発明は、有機化合物を液体に吸収させて除去できる排ガス処理方法および排ガス処理装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明による排ガス処理方法は、1次処理槽に微生物を含む洗浄水を貯留し、排ガスに前記洗浄水を循環散布して、排ガス中の有機化合物を洗浄水に溶け込ませ、前記1次処理槽にマイクロナノバブルを導入して、前記微生物を活性化して前記洗浄水中の前記有機化合物を分解し、前記1次処理槽の洗浄水を2次処理槽に導入し、前記2次処理槽にマイクロナノバブルを導入して、前記微生物を活性化して前記洗浄水中の前記有機化合物およびその分解物をさらに分解してから前記洗浄水を前記1次処理槽に返送する方法とする。
この方法によれば、1次処理槽において、洗浄水中に溶け込んだ有機化合物を微生物によって分解し、1次処理槽で分解しきれない有機化合物およびその分解物を2次処理槽でさらに分解するので、有機化合物を確実に処理することができる。
さらに、本発明による排ガス処理装置は、排ガスが挿通され、前記排ガスに微生物を含む洗浄水を循環散布して、前記洗浄水に前記排ガス中の有機化合物を溶け込ませる散水手段を備えるスクラバ容器と、前記スクラバ容器の下側に一体に形成され、前記洗浄水を貯留し、貯留した前記洗浄水にマイクロナノバブルを導入する第1のマイクロナノバブル発生装置を備え、前記有機化合物を前記微生物によって分解させる1次処理槽と、前記1次処理槽から導出した前記洗浄水を貯留して、残存する前記有機化合物およびその分解物を前記微生物によってさらに分解してから前記1次処理槽に返送する2次処理槽とを有するものとする。
この構成によれば、1次処理槽において、スクラバ容器で洗浄水中に溶け込んだ有機化合物を、微生物によって分解し、1次処理槽で分解しきれない有機化合物およびその分解物を2次処理槽でさらに分解するので、有機化合物を確実に処理することができる。
また、本発明の排水処理装置において、前記1次処理槽は、貯留する前記洗浄水の中に、活性炭を保持してもよい。
この構成によれば、活性炭上に微生物が繁殖して、有機化合物を活発に分解する。
また、本発明の排水処理装置において、前記第2処理槽は、貯留する前記洗浄水の中に、活性炭を保持してもよい。
この構成によれば、活性炭上に微生物が繁殖するので、2次処理槽における有機化合物の分解を促進できる。
また、本発明の排水処理装置において、前記2次処理槽は、貯留した前記洗浄水にマイクロナノバブルを導入する第2のマイクロナノバブル発生装置を備えてもよい。
この構成によれば、2次処理槽マイクロナノバブルによって微生物を活性化させ、有機化合物の分解を促進することができる。
また、本発明の排水処理装置において、前記第2のマイクロナノバブル発生装置は、水中ポンプ型マイクルナのバブル発生器を含んでもよい。
この構成によれば、マイクロナノバブル発生装置の設置が容易であり、多量のマイクロナノバブルを導入できる。
また、本発明の排水処理装置において、前記1次処理槽は、貯留する前記洗浄水の全有機炭素濃度を測定する第1のTOC測定器を備え、さらに、前記第1のTOC測定器で測定した全有機炭素濃度に応じて、前記1次処理槽から前記2次処理槽に移送する前記洗浄水の流量を調節する移送流量制御手段を有してもよい。
この構成によれば、1次処理槽の全有機炭素濃度が上昇したときだけ洗浄水の一部を2次処理槽に移送して2次処理を行うようにし、2次処理槽におけるエネルギー消費を抑えることができる。また、全有機炭素濃度が高いほど多量の洗浄水を2次処理槽に移送して、その分だけ全有機炭素濃度が低い洗浄水を補給することで排ガスに散布する洗浄水の全有機炭素濃度を一定の濃度以下に保つことができる。これにより、スクラバ容器において排ガス中の有機化合物を残さず洗浄水に溶け込ませることができる。
また、本発明の排水処理装置において、前記移送流量制御手段は、前記1次処理槽から前記2次処理槽へ前記洗浄水を移送する移送流路に設けた自動調節弁の開度を調節する手段であってもよい。
この構成によれば、1次処理槽から2次処理槽に移送する洗浄水の流量を自動で調節できる。
また、本発明の排水処理装置において、前記2次処理槽は、貯留する前記洗浄水の全有機炭素濃度を測定する第2のTOC測定器を備え、さらに、前記第2のTOC測定器で測定した全有機炭素濃度に応じて、前記1次処理槽に返送する前記洗浄水の流量を調節する返送流量制御手段を有してもよい。
この構成によれば、2次処理槽において、有機化合物を十分に分解処理できないときは、1次処理槽に返送する洗浄水の量を少なくし、1次処理槽に補給水が補給されるようにして、1次処理槽の洗浄水の全有機炭素濃度が上昇することを防止できる。
また、本発明の排水処理装置において、前記返送流量制御手段は、前記2次処理槽から前記1次処理槽へ前記洗浄水を返送する返送流路に設けた自動調節弁の開度を調節する手段であってもよい。
この構成によれば、2次処理槽から1次処理槽に返送する洗浄水の流量を自動で調節できる。
また、本発明の排水処理装置は、発性有機化合物を洗浄水に溶け込ませて分解することができるので、前記排ガス中に含まれる有機化合物が、揮発性有機化合物を含んでいてもよい。
本発明によれば、排ガス中の有機化合物を溶け込んだ洗浄水に、1次処理槽および2次処理槽において、2段階の微生物処理を施すので、有機化合物の分解が確実であり、連続して排ガス中の有機化合物を除去することができる。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の第1実施形態の排ガス処理装置1を示す。排ガス処理装置1は、スクラバ容器2と、スクラバ容器2の下側に一体に形成された1次処理槽3と、2次処理槽4とからなる。
スクラバ容器2は、下端に、多孔板からなる底板5が設けられ、上端に排気管6が設けられた容器である。スクラバ容器2の内部には、底板5の上にプラスチック充填剤7によって充填層8が形成されており、上部に充填層8に上から好気性の微生物を含む洗浄水を散布するスプレーノズルからなる散水手段9が設けられている。
スクラバ容器2と1次処理槽3との境界部には、排ガス流路10が接続され、排気ファン11によって排ガス処理装置1内に排ガスを送り込んでスクラバ容器3を挿通させるようになっている。
プラスチック充填剤7は、気体を液体洗浄する装置の充填剤用に市販されているものであり、連続する空隙を形成するので、充填層8は流体を大きな圧力損失なく通過させる。このため、排ガス流路10から送り込まれた排ガスは、底板5および充填層8を通過し、排気管6から外部に放出される。
1次処理槽3は、散水手段9から散水される洗浄水を回収して貯留し、貯留する洗浄水を吸い出して循環流路12を介して散水手段9に送出する散水ポンプ13と、貯留する洗浄水にマイクロナノバブルを導入する第1のマイクロナノバブル発生装置14とを有する。また、1次処理槽3は、貯留する洗浄水に水没するように、多孔板15を底とし、側部を網状ネット16で囲うことにより洗浄水が出入り自由な収納室17が形成されており、収納室17の内部に活性炭18が収納されている。さらに、1次処理槽3は、貯留する洗浄水の全有機体炭素濃度を測定する第1のTOC測定器19を有している。
マイクロナノバブル発生装置14は、1次処理槽3内の洗浄水を循環ポンプ20によって吸い出して、マイクロバブル発生器21に注入し、洗浄水の流速により調節弁22を介して自給した空気を剪断してマイクロナノバブル(微細な気泡)を生成し、洗浄水と共に吐出する自給式のマイクロナノバブル発生装置である。
また、排ガス処理装置1は、循環流路12から分岐して、洗浄水の一部を2次処理槽4に移送する移送流路23と、2次処理槽4から1次処理槽3に洗浄水を返送する返送流路24とを有している。循環流路12および移送流路23には、それぞれ、自動調節弁25,26が設けられ、散水手段9に送られる洗浄水の流量と2次処理槽4に送られる洗浄水の流量とをそれぞれ独立して調節できるようになっている。また、返送流路24にも、自動調節弁27が設けられ、2次処理槽4から1次処理槽3に返送される洗浄水の流量を調節できるようになっている。
2次処理槽4は、1次処理槽3から移送された洗浄水を貯留し、貯留する洗浄水に水没するように、多孔板28を底とし、側部を網状ネット29で囲うことにより洗浄水が出入り自由な収納室30が形成されており、収納室30の内部に活性炭31が収納されている。さらに、2次処理槽4は、第2のマイクロナノバブル発生装置32を有し、貯留する洗浄水の全有機体炭素濃度を測定する第2のTOC測定器33を有している。また、2次処理槽4は、洗浄水がオーバーフローする配水管34を備えている。
マイクロナノバブル発生装置33は、強制吸気式の装置であって、2次処理槽4に貯留した洗浄水中に支持された水中ポンプ型マイクロナノバブル発生器35にブロワ36で空気を供給してマイクロナノバブルを発生させるものである。水中ポンプ型マイクロナノバブル発生器35は、設置が容易であり、1台でも多くのマイクロナノバブルを発生させることができる。
また、排ガス処理装置1は、第1のTOC測定器19で測定した1次処理槽3の洗浄水の全有機体炭素濃度に応じて、自動調節弁25および26の開度を自動調節する移送流量制御手段37と、第2のTOC測定器33で測定した2次処理槽4の洗浄水の全有機体炭素濃度に応じて、自動調節弁27の開度を自動調節する返送流量制御手段38とを有している。
続いて、以上の構成からなる排ガス処理装置1の作用を説明する。
有機化合物、特に、イソプロピルアルコール、アセトン、酢酸ブチルなどの揮発性有機化合物を含有する排ガスは、排ガス流路10から排ガス処理装置1内に導入され、充填層8のプラスチック充填物7の隙間を縫って上昇する。このとき、散水手段9から散布され、プラスチック充填物7の隙間を縫って下降する洗浄水と接触し、排ガス中に含まれる有機化合物が洗浄水に溶け込む。
有機化合物が溶け込んだ洗浄水は、1次処理槽3に回収されて貯留される。1次処理槽3に貯留した洗浄水の中には、収納室17に活性炭18が保持されており、充填層8において溶け込んだ有機化合物が活性炭18に吸着される。また、活性炭18には、微生物が繁殖し、吸着されている有機化合物を分解する。さらに、1次処理槽3に貯留された洗浄水には、マイクロナノバブル発生装置14によってマイクロナノバブルが導入され、微生物が活性化して活性炭18に吸着された有機化合物および洗浄水に溶損している有機化合物を分解する。活性炭18は、吸着した有機化合物が分解されると、再び有機化合物を吸着できる状態に再生される。
洗浄水中に溶け込んでいる有機化合物の量は、TOC測定器19で測定した全体有機炭素濃度の値として確認することができる。1次処理槽3の洗浄水の全体有機炭素濃度が低い場合、移送流量制御手段37は、自動調節弁26を全閉し、散水ポンプ13から送出された洗浄水を移送流路23に導出させず、循環流路12を介した散水手段9での循環散布のみ行う。また、位相流量制御手段37は、自動調節弁26の開度にかかわらず、散水手段9から散水される洗浄水の量が一定となるように、自動調節弁25の開度をコントロールする。
排ガス中の有機化合物の濃度が低い場合は、1次処理槽3において、排ガスから洗浄水に溶け込んだ有機化合物を逐次分解して、全体有機炭素濃度を一定の値以下に維持することができるが、排ガス中の有機化合物の濃度が高くなると有機化合物の分解が追いつかず、1次処理槽3の洗浄水の全有機体炭素濃度が上昇する。
例えば、洗浄水に、多量のイソプロピルアルコールが連続的に溶け込む場合、イソプロピルアルコールはある程度分解されるが、イソプロピルアルコールを1次分解することによって生成される分解物であるアセトンの濃度が著しく上昇し、全体有機炭素濃度を押し上げる。
1次処理槽3の洗浄水の全体有機炭素濃度が上昇すると、移送流量制御装置37は、自動調節弁26を開き、1次処理槽3内の洗浄水の一部を2次処理槽4に送出する。2次処理槽4に1次処理槽3から洗浄水が導入されると、同量の洗浄水が返送流路を介して1次処理槽3に導出される。2次処理槽4から返送される洗浄水は、全有機体炭素濃度が低いので、1次処理槽3の洗浄水を希釈し、洗浄水がスクラバ容器2で排ガスから有機化合物を取り込むことができる全有機体炭素濃度に維持する。
2次処理槽4は、有機化合物を活性炭31で吸着すると共に、マイクロナノバブル発生装置32が導入したマイクロナノバブルによって活性化した微生物によって有機化合物を分解する。2次処理槽4では、1次処理槽に比して洗浄水の滞留時間が長いので、貯留する洗浄水の全有機体炭素濃度を1次処理槽3の洗浄水に比べて十分に低い値に維持することができる。
2次処理槽の洗浄水の全有機体炭素濃度が十分に低いときはマイクロナノバブル発生装置32の運転を停止するようにすれば、1次処理槽3の洗浄水の全有機体炭素濃度が低い場合、1次処理槽3から2次処理槽4に洗浄水が移送されないので、マイクロナノバブル発生装置32の運転が休止されることになり、エネルギー消費を抑えることができる。
逆に、排ガスの有機化合物の濃度が極めて高い場合、1次処理槽3の洗浄水の全有機体炭素濃度が高くなり、2次処理槽4に移送される有機化合物の量も多くなる。返送流量制御手段38は、2次処理槽4において全有機体炭素濃度が高くなると、自動調節弁27の開度を絞り、返送流路24を介して1次処理槽3に返送される洗浄水の流量を少なくする。これによって、2次処理槽4では、配水管34から洗浄水がオーバーフローし、1次処理槽3では、不図示の給水ラインから洗浄水の水量を一定に保つように補給水が補給され、結果として貯留する洗浄水が希釈される。
こうして、1次処理槽3に貯留され、充填層8に循環散布される洗浄水の全有機体炭素濃度が、所定の濃度以下に保たれるので、スクラバ容器2内で排ガス中の有機化合物を残さず、連続的に洗浄水に溶け込ませて除去することができる。
さらに、図2に、本発明の第2実施形態の排ガス処理装置1を示す。以降の説明において、先に説明した構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態の排ガス処理装置1では、充填層8の上に、多孔板39を設置し、多孔板39の上に活性炭40を配置したものである。
活性炭40の表面には、洗浄水中の微生物が付着して繁殖する。活性炭40上に繁殖した微生物は、酸素が豊富に供給されて活性化しており、洗浄水と共に1次処理槽3に回収されて、収容部17に保持された活性炭18に繁殖した微生物の活動をさらに増進する作用がある。また、排ガス中の揮発性有機化合物をその場で分解することもできる。
図3に、本発明の第3実施形態の排ガス処理装置1を示す。本実施形態の排ガス処理装置1では、2次処理槽4のマイクロナノバブル発生装置32のブロワ36の吸込側に、オゾン発生装置41を接続したものである。
これによって、マイクロナノバブル発生装置32は、オゾンを含むオゾンマイクロナノバブルを生成する。オゾンは高い酸化力を有するので、オゾンマイクロナノバブルは、微生物を活性化して有機化合物の分解に利用されるだけでなく、直接、接触した有機化合物を酸化分解する。
図4に示す本発明の第4実施形態のように、第3実施形態の排ガス処理装置1のスクラバ容器3に、第2実施形態と同様に、活性炭40を配置して1次処理槽3における有機化合物分解を促進することもできる。
図5に、本発明の第5実施形態の排ガス処理装置1を示す。本実施形態の排ガス処理装置1は、第1実施形態の排ガス処理装置における強制吸気式のマイクロナノバブル発生装置32に替えて、2次処理槽4に自給式のマイクロナノバブル発生装置42を設けたものである。このマイクロナノバブル発生装置42は、1次処理槽4内の洗浄水を循環ポンプ43によって吸い出して、マイクロバブル発生器44に注入し、洗浄水の流速によって調節弁45を介して自給した空気を剪断することでマイクロナノバブルを生成し、洗浄水と共に吐出する。本実施形態においても、マイクロナノバブルで2次処理槽4内の微生物を活性化して、洗浄水中の有機化合物を分解することができる。
また、図6に示す本発明の第6実施形態のように、第5実施形態のマイクロナノバブル発生装置42の吸気管にオゾン発生装置41を接続して、有機化合物を酸化分解できるようにしてもよい。
図1に示す本発明の第1実施形態の排ガス処理装置1を用いて、実際の半導体工場の排ガスを処理する実証試験を行った。実証試験に用いた排ガス処理装置1は、スクラバ容器2の容量が2mであり、1次処理槽3および2次処理槽4の容量が共に1mであった。
1次処理槽3の収納室17および2次処理槽4の収納室30に、それぞれ、新しい活性炭18および活性炭31を収容してから1ヶ月間の慣らし運転を行い、微生物が安定してから、半導体工場のイソプロピルアルコールを含有する排ガスを連続して処理する運転を行った。
排ガスの処理を開始してから7日後、イソプロピルアルコールの除去率を測定した結果94%という満足な結果が得られた。
さらに、洗浄水を採取して、除去したイソプロピルアルコールを1次分解することで生じるアセトンの濃度を測定した結果、除去したイソプロピルアルコールから換算される量の18%の濃度であった。つまり、イソプロピルアルコールを1次分解して生じたアセトンは、さらに、逐次分解されて無害化されていることが確認できた。
本発明の第1実施形態の排水処理装置の概略図。 本発明の第2実施形態の排水処理装置の概略図。 本発明の第3実施形態の排水処理装置の概略図。 本発明の第4実施形態の排水処理装置の概略図。 本発明の第5実施形態の排水処理装置の概略図。 本発明の第6実施形態の排水処理装置の概略図。
符号の説明
1 排ガス処理装置
2 スクラバ容器
3 1次処理槽
4 2次処理槽
9 散水手段
12 循環流路
13 散水ポンプ
14 マイクロナノバブル発生装置
18 活性炭
19 TOC測定器
23 移送流路
24 返送流路
25 自動調節弁
26 自動調節弁
27 自動調節弁
28 活性炭
32 マイクロナノバブル発生装置
33 TOC測定器
35 ポンプ型マイクロナノバブル発生器
37 移送流量制御手段
38 返送流量制御手段
42 マイクロナノバブル発生装置

Claims (11)

  1. 1次処理槽に微生物を含む洗浄水を貯留し、
    排ガスに前記洗浄水を循環散布して、排ガス中の有機化合物を洗浄水に溶け込ませ、
    前記1次処理槽にマイクロナノバブルを導入して、前記微生物を活性化して前記洗浄水中の前記有機化合物を分解し、
    前記1次処理槽の洗浄水を2次処理槽に導入し、
    前記2次処理槽にマイクロナノバブルを導入して、前記微生物を活性化して前記洗浄水中の前記有機化合物およびその分解物をさらに分解してから前記洗浄水を前記1次処理槽に返送することを特徴とする排ガス処理方法。
  2. 排ガスが挿通され、前記排ガスに微生物を含む洗浄水を循環散布して、前記洗浄水に前記排ガス中の有機化合物を溶け込ませる散水手段を備えるスクラバ容器と、
    前記スクラバ容器の下側に一体に形成され、前記洗浄水を貯留し、貯留した前記洗浄水にマイクロナノバブルを導入する第1のマイクロナノバブル発生装置を備え、前記有機化合物を前記微生物によって分解させる1次処理槽と、
    前記1次処理槽から導出した前記洗浄水を貯留して、残存する前記有機化合物およびその分解物を前記微生物によってさらに分解してから前記1次処理槽に返送する2次処理槽とを有することを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 前記1次処理槽は、貯留する前記洗浄水の中に、活性炭を保持することを特徴とする請求項2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記第2処理槽は、貯留する前記洗浄水の中に、活性炭を保持することを特徴とする請求項2または3に記載の排ガス処理装置。
  5. 前記2次処理槽は、貯留した前記洗浄水にマイクロナノバブルを導入する第2のマイクロナノバブル発生装置を備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  6. 前記第2のマイクロナノバブル発生装置は、水中ポンプ型マイクルナノバブル発生器を含むことを特徴とする請求項5に記載の排ガス処理装置。
  7. 前記1次処理槽は、貯留する前記洗浄水の全有機炭素濃度を測定する第1のTOC測定器を備え、
    さらに、前記第1のTOC測定器で測定した全有機炭素濃度に応じて、前記1次処理槽から前記2次処理槽に移送する前記洗浄水の流量を調節する移送流量制御手段を有することを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  8. 前記移送流量制御手段は、前記1次処理槽から前記2次処理槽へ前記洗浄水を移送する移送流路に設けた自動調節弁の開度を調節する手段であることを特徴とする請求項7に記載の排ガス処理装置。
  9. 前記2次処理槽は、貯留する前記洗浄水の全有機炭素濃度を測定する第2のTOC測定器を備え、
    さらに、前記第2のTOC測定器で測定した全有機炭素濃度に応じて、前記1次処理槽に返送する前記洗浄水の流量を調節する返送流量制御手段を有することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の排ガス処理装置。
  10. 前記返送流量制御手段は、前記2次処理槽から前記1次処理槽へ前記洗浄水を返送する返送流路に設けた自動調節弁の開度を調節する手段であることを特徴とする請求項9に記載の排ガス処理装置。
  11. 前記排ガス中に含まれる有機化合物が、揮発性有機化合物を含むことを特徴とする請求項2から10のいずれかに記載の排ガス処理装置。
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