JP2007316576A - 防眩性ハードコートフィルム、偏光板、画像表示装置および防眩性ハードコートフィルムの製造方法 - Google Patents

防眩性ハードコートフィルム、偏光板、画像表示装置および防眩性ハードコートフィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 硬度が高く、斜め方向から見た場合の白ボケが防止され、かつアンチグレア性に優れた防眩性ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】 透明プラスチックフィルム基材1の少なくとも一方の面に、微粒子3およびハードコート樹脂から形成された防眩性ハードコート層2を有する防眩性ハードコートフィルム4において、前記防眩性ハードコート層2の厚みが15〜30μmの範囲であり、前記微粒子3の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層2の厚みの30〜75%の範囲であり、前記微粒子3により形成される前記防眩性ハードコート層2表面の凹凸形状において、平均傾斜角θaが1.0〜2.0度の範囲であり、かつJIS B 0601(1994年版)の算術平均表面粗さRaが0.12〜0.30の範囲であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防眩性ハードコートフィルム、偏光板、画像表示装置および防眩性ハードコートフィルムの製造方法に関する。
近年の技術の進歩に伴い、画像表示装置は、従来のCRT(Cathode Ray Tube)に加え、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)およびエレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)等が開発され、実用化されている。このなかで、LCDは、高視野角化、高精細化、高速応答性、色再現性などに関する技術革新に伴い、LCDを利用するアプリケーションもノート型パーソナルコンピュータやモニタからテレビへと変化しつつある。LCDの基本的な構成は、それぞれ透明電極を備えた平板上のガラス基板を、一定間隔のギャップとなるようにスペーサーを介して対向配置し、前記ガラス基板間に液晶材料を注入し封止して液晶セルとし、さらに一対のガラス基板の外側面にそれぞれ偏光板を設けたという構成である。従来は、液晶セル表面にガラスやプラスチックからなるカバープレートを装着し、液晶セル表面に貼付している偏光板への傷付き防止を図っていた。しかし、カバープレートを装着すると、コスト及び重量の面で不利であり、次第に偏光板表面にハードコート処理を行うようになってきた。前記ハードコート処理には、LCDのギラツキや光源の映りこみ等の防止を兼ねて、防眩性ハードコートフィルムが用いられるのが一般的である。
前記防眩性ハードコートフィルムは、透明プラスチックフィルム基材の片面若しくは両面に、熱硬化性樹脂や紫外線硬化型樹脂等のハードコート樹脂および微粒子を用いて2〜10μm程度の薄い防眩性ハードコート層を形成することにより得られる。前記防眩性ハードコート層の表面は、前記微粒子によって凹凸形状になり、これによって防眩性が発揮される。前記ハードコート樹脂をガラス上に塗工して防眩性ハードコート層を設けた場合には、鉛筆硬度にて4H以上の硬度を示すが、下地が透明プラスチックフィルム基材の場合には、防眩性ハードコート層の厚みが十分でないと、前記透明プラスチックフィルム基材の影響を受けて、鉛筆硬度が3H以下に低下するのが一般的である。
LCDのアプリケーションが家庭用テレビに移行することにより、一般的な家庭用テレビの使用者は、LCDを使用したテレビであっても従来のガラス製CRTを利用したテレビと同様な取り扱いを行うことが容易に想定される。ガラス製CRTの鉛筆硬度は9H程度あるため、LCDに使用する防眩性ハードコートフィルムに対して、硬度の向上が要求されている。
防眩性ハードコートフィルムの硬度の向上は、防眩性ハードコート層の層厚を増加させることで可能となる。しかし、層厚を増大すると、防眩性ハードコート層に含まれている粒子が前記防眩性ハードコート層内部に完全に埋入し、十分な防眩性(アンチグレア性)を発揮できない恐れがある。この問題を解決するためには、前記微粒子の添加量を増加させる方法もあるが、この場合、層方向での粒子数が増大し、その結果ヘイズ値が大きくなるという問題もある。防眩性ハードコートフィルムの高硬度化およびそれに伴なうアンチグレア性やヘイズ値の問題に対しては、下記の特許文献1ないし4に記載の技術が提案されている。また、画素サイズが小さい高精細の画像表示装置に対しギラツキ故障を発生させない防眩フィルムが、下記特許文献5に記載されている。
特許文献1には、透明基材フィルム上に、重量平均粒径0.6〜20μmの粒子と重量平均粒径1〜500nmの微粒子とハードコート樹脂とを主成分とする防眩性ハードコート層を形成した防眩性ハードコートフィルムが開示されている。また、前記防眩性ハードコート層の厚みが前記粒子の粒径以下、好ましくは重量平均粒径の80%以下(具体的には16μm以下)であることが記載されている。
特許文献2には、プラスチック基材フィルムの少なくとも一方の面に、少なくとも一層の防眩性ハードコート層を形成してなるハードコートフィルムが開示されており、前記防眩性ハードコート層の厚みを3〜30μmにすること、さらに二次粒径が20μm以下の無機微粒子を前記防眩性ハードコート層に添加することが記載されている。さらに、防眩性ハードコート層の表面を凹凸状にして防眩性を付与する旨の記載がある。
特許文献3には、プラスチックフィルムの少なくとも一方の面に、ハードコート被膜層と金属アルコキシド及びその加水分解物を主成分とする反射防止薄膜層とを積層してなる反射防止フィルムであって、防眩性ハードコート層の破壊歪み以下での弾性率が0.7〜5.5GPaの反射防止フィルムが開示されている。また、防眩性ハードコート層の膜厚が0.5μm以上、20μm以下であること、前記防眩性ハードコート層に含まれる微粒子の平均粒子径が0.01〜10μmであることも記載されている。
特許文献4には、透明支持体上に、重量平均粒径1〜10μmの粒子を含有している防眩性ハードコート層と、重量平均粒径0.001〜0.2μmの無機微粒子、光硬化性のオルガノシランの加水分解物及び/又はその部分縮合物、ならびに含フッ素ポリマーを含有する組成物から形成された屈折率が1.35〜1.49の範囲にある低屈折率層とが順次積層された防眩性反射防止フィルムであって、ヘイズ値が3〜20%の範囲にあり、450nmから650nmの平均反射率が1.8%以下である防眩性反射防止フィルムが開示されている。また、同文献には、防眩性ハードコート層の膜厚が1〜10μmであることが記載されている。
特許文献5には、画素サイズが小さい高精細の画像表示装置に対しギラツキ故障を発生させない防眩フィルムとして、透明支持体上に防眩層を有し、かつ表面に凹凸を有する防眩フィルムにおいて、各々の凹の切断面の面積が1000μm以下であることを特徴とする防眩フィルムが開示されている。また、同文献には、前記防眩フィルムにおいて、算術平均表面粗さRaが0.05〜1.0μmの範囲であり、凹の平均傾斜角θaが20°以下であることも記載されている。
特開平11−286083号公報 特開2000−326447号公報 特開2001−194504号公報 特開2001−264508号公報 特開2003−4903号公報
しかしながら、これらの従来の防眩性ハードコートフィルムでは、硬度およびアンチグレア性の双方の問題が十分に解決されているとはいえない。まず、前記特許文献1において、前記防眩性ハードコート層の厚みが、前記の程度であると、十分な硬度を発揮することができないという問題点がある。また、特許文献2において、前述の様な構成では、前記防眩性ハードコート層表面の表面粗さが全く考慮されておらず、前記無機微粒子が前記防眩性ハードコート層内部に完全に埋入するような構成である場合には、十分なアンチグレア性を発揮できないという問題がある。特許文献3に記載の反射防止フィルムは、硬度及び耐擦傷性については改善されているものの、例えば、重量平均粒径が1.8μm程度の微粒子を膜厚が20μm程度の防眩性ハードコート層に添加した場合には、微粒子が前記防眩性ハードコート層内部に完全に埋入してしまい、十分なアンチグレア性を発揮できないという問題がある。特許文献4に記載の防眩性反射防止フィルムは、耐傷性、防眩性等の改善を目的としているが、十分な硬度が得られていないという問題がある。そして、特許文献1から5の防眩性ハードコートフィルムでは、斜め方向から見た場合、反射光の散乱が強くなりすぎて白くぼけて見えるという、いわゆる斜め方向の白ボケの問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、硬度およびアンチグレア性に優れ、さらに斜め方向から見た場合の白ボケが防止された防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板、画像表示装置および防眩性ハードコートフィルムの製造方法の提供を、その目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の防眩性ハードコートフィルムは、透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に、微粒子およびハードコート樹脂から形成された防眩性ハードコート層を有する防眩性ハードコートフィルムであって、前記防眩性ハードコート層の厚みが15〜30μmの範囲であり、前記微粒子の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲であり、前記微粒子により形成される前記防眩性ハードコート層表面の凹凸形状において、平均傾斜角θaが1.0〜2.0度の範囲であり、かつJIS B 0601(1994年版)の算術平均表面粗さRaが0.12〜0.30μmの範囲であることを特徴とする。
本発明の偏光板は、偏光子を含む偏光板であって、さらに、前記本発明の防眩性ハードコートフィルムを含む偏光板である。
本発明の画像表示装置は、前記本発明の防眩性ハードコートフィルムおよび前記本発明の偏光板の少なくとも一方を備える画像表示装置である。
本発明の防眩性ハードコートフィルムの製造方法は、透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有する防眩性ハードコートフィルムの製造方法であって、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲の重量平均粒径の微粒子、ハードコート樹脂および全体の50重量%以上の割合で酢酸エチルを含む溶剤を含む防眩性ハードコート層形成材料を準備する工程と、前記防眩性ハードコート層形成材料を前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に塗工して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を硬化させることにより、層の厚みが15〜30μmの範囲であり、前記微粒子により形成される表面の凹凸形状において、平均傾斜角θaが1.0〜2.0度の範囲であり、かつJIS B 0601(1994年版)の算術平均表面粗さRaが0.12〜0.30μmの範囲である防眩性ハードコート層を形成する工程を含むことを特徴とする。
このように、本発明の防眩性ハードコートフィルムは、前記防眩性ハードコート層の厚みが前記所定の範囲に設定されていることにより、高硬度化が実現され、前記微粒子の重量平均粒径が前記所定の範囲に設定され、かつ前記防眩性ハードコート層表面の凹凸形状において、前記平均傾斜角θaおよび前記算術平均表面粗さRaが前記所定の範囲に設定されていることにより、アンチグレア性にも優れ、しかも斜め方向から見た場合の白ボケを効果的に防止できる。したがって、本発明の防眩性ハードコートフィルムおよびそれを用いた偏光板を備えた画像表示装置は、画面が適切に保護されて取り扱い性に優れ、アンチグレア性に優れ、斜め方向から見た場合の白ボケが防止され表示特性に優れる等の効果を奏する。また、このような高性能の本発明の防眩性ハードコートフィルムは、本発明の製造方法により製造可能である。また、本発明の製造方法では、溶媒として、全量の50重量%以上の割合で酢酸エチルを含む溶媒を使用しているため、形成される防眩性ハードコート層と透明プラスチックフィルム基材との密着性が高くなる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムおよびその製造方法において、前記微粒子が、重量平均粒径が異なる2種類以上の複数種類の微粒子であり、前記複数種類の微粒子の少なくとも一つの微粒子の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲であることが好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムおよびその製造方法において、前記微粒子の形状が球形であることが好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいて、JIS K 7105(1981年版)による光沢度が、60以下であることが好ましい。同様に、本発明の防眩性ハードコートフィルムの製造方法において、得られる防眩性ハードコートフィルムのJIS K 7105による光沢度が、60以下となるように防眩性ハードコート層を形成することが好ましい。なお、前記「光沢度」は、JIS K 7105(1981年版)に準じた60度鏡面光沢度を意味する。
本発明の防眩性ハードコートフィルムおよびその製造方法において、前記ハードコート樹脂が、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含むことが好ましい。
(A)成分:ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方
(B)成分:ポリオールアクリレートおよびポリオールメタクリレートの少なくとも一方
(C)成分:下記(C1)および下記(C2)の少なくとも一方から形成されるポリマー若しくはコポリマー又は前記ポリマーとコポリマーの混合ポリマー
(C1):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルアクリレート
(C2):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルメタクリレート
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、さらに、防眩性ハードコート層の上に反射防止層が形成されていることが好ましい。この場合、前記反射防止層が、中空で球形の酸化ケイ素微粒子を含有することが好ましい。
つぎに、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の記載により制限されない。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、透明プラスチックフィルム基材の片面若しくは両面に、防眩性ハードコート層を有するものである。
前記透明プラスチックフィルム基材は、特に制限されないが、可視光の光線透過率に優れ(好ましくは光線透過率90%以上)、透明性に優れるもの(好ましくはヘイズ値1%以下)のものが好ましい。前記透明プラスチックフィルム基材の形成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー等があげられる。また、前記透明プラスチックフィルム基材の形成材料としては、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー等もあげられる。さらに、前記透明プラスチックフィルム基材の形成材料としては、例えば、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマーや前記ポリマーのブレンド物等もあげられる。これらのなかで、光学的に複屈折の少ないものが好適に用いられる。本発明の防眩性ハードコートフィルムは、例えば、保護フィルムとして偏光板に使用することもでき、この場合には、前記透明プラスチックフィルム基材としては、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリカーボネート、アクリル系ポリマー、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン等から形成されたフィルムが好ましい。また、本発明において、後述するように、前記透明プラスチックフィルム基材は、偏光子自体であってもよい。このような構成であると、TAC等からなる保護層を不要とし偏光板の構造を単純化できるので、偏光板若しくは画像表示装置の製造工程数を減少させ、生産効率の向上が図れる。また、このような構成であれば、偏光板を、より薄層化することができる。なお、前記透明プラスチックフィルム基材が偏光子である場合には、防眩性ハードコート層が、従来の保護層としての役割を果たすことになる。また、このような構成であれば、防眩性ハードコートフィルムは、液晶セル表面に装着されるカバープレートとしての機能を兼ねることになる。
本発明において、前記透明プラスチックフィルム基材の厚みは、特に制限されないが、例えば、強度、取り扱い性などの作業性および薄層性などの点を考慮すると、10〜500μmの範囲が好ましく、より好ましくは20〜300μmの範囲であり、最適には、30〜200μmの範囲である。
前記防眩性ハードコート層は、前記微粒子およびハードコート樹脂を用いて形成される。
前述のように、前記ハードコート樹脂は、例えば、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含むものがあげられる。
(A)成分:ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方
(B)成分:ポリオールアクリレートおよびポリオールメタクリレートの少なくとも一方
(C)成分:下記(C1)および下記(C2)の少なくとも一方から形成されるポリマー若しくはコポリマー又は前記ポリマーとコポリマーの混合ポリマー
(C1):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルアクリレート
(C2):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルメタクリレート
前記(A)成分である前記ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリオール、ジイソシアネートを構成成分として含有するものが用いられる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの少なくとも一つのモノマーと、ポリオールとを用いて、水酸基を1個以上有するヒドロキシアクリレートおよび水酸基を1個以上有するヒドロキシメタクリレートの少なくとも一方を作製し、これをジイソシアネートと反応させることによりウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方を製造することができる。前記(A)成分において、ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレートは、一種類を単独で使用でもよく、または二種類以上を併用してもよい。
アクリル酸エステルとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート等のアルキルアクリレート;シクロヘキシルアクリレート等のシクロアルキルアクリレート等があげられる。メタクリル酸エステルとしては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート等のアルキルメタクリレート;シクロヘキシルメタクリレート等のシクロアルキルメタクリレート等があげられる。
前記ポリオールは、水酸基を少なくとも2つ有する化合物であり、例えば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、トリシクロデカンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジオール、スピログリコール、トリシクロデカンジメチロール、水添ビスフェノールA、エチレンオキサイド付加ビスフェノールA、プロピレンオキサイド付加ビスフェノールA、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、グルコース類等があげられる。
前記ジイソシアネートとしては、例えば、芳香族、脂肪族または脂環族の各種のジイソシアネート類を使用することができ、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、3,3−ジメチル−4,4−ジフェニルジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等、さらにはこれらの水添物等があげられる。
前記(A)成分の配合割合は、特に制限されない。前記(A)成分の使用により、形成される防眩性ハードコート層の柔軟性および透明プラスチックフィルム基材に対する密着性を向上させることができる。これらの点および防眩性ハードコート層の硬度の観点等から、前記(A)成分の配合割合は、前記防眩性ハードコート層形成材料中の樹脂成分全体に対し、例えば、15〜55重量%の範囲であり、好ましくは、25〜45重量%の範囲である。前記樹脂成分全体とは、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計量、若しくは、その他の樹脂成分を用いる場合は、前記三成分の合計量と前記樹脂成分の合計量とを合わせた量を意味し、以下、同様である。
前記(B)成分としては、例えば、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート等があげられ、これらは単独でもよいし二種類以上を併用してもよい。例えば、前記ポリオールアクリレートとしては、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートとの重合物からなるモノマー成分およびペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートとを含む混合成分が、好ましい。
前記(B)成分の配合割合は、特に制限されない。例えば、前記(B)成分の配合割合は、前記(A)成分に対し70〜180重量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは100〜150重量%の範囲である。前記(B)成分の配合割合が前記(B)成分に対し180重量%以下であると、形成される防眩性ハードコート層の硬化収縮を有効に防止でき、その結果、防眩性ハードコートフィルムのカールを防止でき、屈曲性の低下を防止できる。また、前記(B)成分の配合割合が前記(A)成分の70重量%以上であれば、形成される防眩性ハードコート層の硬度をより向上させることができ、耐擦傷性を向上させることが可能となる。
前記(C)成分において、(C1)および(C2)のアルキル基は、特に制限されず、例えば、炭素数1〜10のアルキル基であって、直鎖状であっても、分枝状であってもよい。前記(C)成分としては、例えば、下記一般式(1)の繰り返し単位を含むポリマー、コポリマー若しくは前記ポリマーおよび前記コポリマーの混合物があげられる。
Figure 2007316576
前記式(1)において、Rは、−H若しくは‐CHであり、Rは、−CHCHOX若しくは下記一般式(2)で表される基であり、前記Xは、−H若しくは下記一般式(3)で表されるアクリロイル基である。
Figure 2007316576
前記一般式(2)において、前記Xは、−H若しくは下記一般式(3)で表されるアクリロイル基であり、前記Xは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
Figure 2007316576
前記(C)成分としては、例えば、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジアクリロイルオキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルアクリレート、2−アクリロイルオキシ−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、2,3−ジアクリロイルオキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルメタクリレート、2−アクリロイルオキシ−3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−アクリロイルオキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2−アクリロイルオキシメタクリレートからなる群から選択される少なくとも一つのモノマーから形成されたポリマー、コポリマー若しくは前記ポリマーおよび前記コポリマーの混合物があげられる。
前記(C)成分の配合割合は、特に制限されない。例えば、前記(C)成分の配合割合は、前記(A)成分に対し、25〜110重量%の範囲が好ましく、より好ましくは45〜85重量%の範囲である。前記(C)成分の配合割合が110重量%以下であれば、防眩性ハードコート層形成材料の塗工性が優れるようになり、前記(C)成分の配合割合が25重量%以上であれば、形成される防眩性ハードコート層の硬化収縮を防止でき、その結果、防眩性ハードコートフィルムにおいて、カール発生を防止可能となる。
前記防眩性ハードコート層を形成するための微粒子は、形成される防眩性ハードコート層表面を凹凸形状にして防眩性を付与することを主な機能とする。前記微粒子としては、例えば、無機微粒子と有機微粒子とがある。前記無機微粒子は、特に制限されず、例えば、酸化ケイ素微粒子、酸化チタン微粒子、酸化アルミニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化錫微粒子、炭酸カルシウム微粒子、硫酸バリウム微粒子、タルク微粒子、カオリン微粒子、硫酸カルシウム微粒子等があげられる。また、有機微粒子は、特に制限されず、例えば、ポリメタクリル酸メチルアクリレート樹脂粉末(PMMA微粒子)、シリコーン樹脂粉末、ポリスチレン樹脂粉末、ポリカーボネート樹脂粉末、アクリルスチレン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン樹脂粉末、ポリオレフィン樹脂粉末、ポリエステル樹脂粉末、ポリアミド樹脂粉末、ポリイミド樹脂粉末、ポリフッ化エチレン樹脂粉末等があげられる。これらの無機微粒子および有機微粒子は、一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上を併用してもよい。
前記微粒子の重量平均粒径は、前記防眩性ハードコート層の膜厚の30〜75%の範囲であり、好ましくは30〜50%の範囲である。前記微粒子の重量平均粒径が30%以上であれば、前記防眩性ハードコート層表面に十分な凹凸形状を形成でき、十分な防眩機能を付与することができる。一方、前記微粒子の重量平均粒径が75%以下であれば、表面の凹凸差を適切な大きさとすることができ、見栄えをよくすることができ、また反射光の散乱を適切なものとすることができ、白ボケが防止可能となる。また、本発明において、前記微粒子の重量平均粒径は、例えば、4.5〜22.5μm、好ましくは、5.4〜18.8μm、より好ましくは、5.4〜12.5μmの範囲である。なお、前記微粒子の重量平均粒径は、例えば、コールターカウント法により測定できる。例えば、細孔電気抵抗法を利用した粒度分布測定装置(商品名:コールターマルチサイザー、ベックマン・コールター社製)を用い、微粒子が前記細孔を通過する際の微粒子の体積に相当する電解液の電気抵抗を測定することにより、前記微粒子の数と体積を測定し、重量平均粒径を算出する。
前記微粒子の形状は特に制限されず、例えば、ビーズ状の略球形であってもよく、粉末等の不定形のものであってもよい。前述のように、本発明において、前記微粒子は、重量平均粒径が2種類以上の複数種類の微粒子であることが好ましい。この場合の、前記微粒子は、一つの重量平均粒径を持つ複数の微粒子が集まったグループ(微粒子粉)が、2つ以上あることを意味する。前述のように、前記微粒子としては、略球形のものが好ましく、より好ましくは、アスペクト比が1.5以下の略球形の微粒子である。アスペクト比が1.5以下であれば、前記防眩性ハードコート層表面の凹凸形状において、前記算術平均表面粗さRaおよび平均傾斜角θaを、よりいっそう好ましく制御できるからである。前記アスペクト比は、より好ましくは1.05未満である。
前記微粒子の配合割合は、特に制限されず、適宜設定できる。前記微粒子の配合割合は、前記樹脂成分全体100重量部に対し、例えば、2〜70重量部の範囲であり、好ましくは4〜50重量部の範囲であり、より好ましくは15〜40重量部の範囲である。
前記微粒子と前記防眩性ハードコート層との界面に生じる光散乱を防止する等の観点から、前記微粒子と前記防眩性ハードコート層との屈折率差を小さくすることが好ましい。前記光散乱を防止することによっても、白ボケを防止できる。前記防眩性ハードコート層2の屈折率は、1.4〜1.6の範囲が一般的であるので、この屈折率の範囲に近い屈折率の微粒子が好ましい。前記微粒子と前記防眩性ハードコート層の屈折率の差は、0.05未満であることが好ましい。
前記防眩性ハードコート層表面の凹凸形状において、前記平均傾斜角θaは、1.0〜2.0度の範囲であり、前記算術平均表面粗さRaは、0.12〜0.30μmの範囲である。前記平均傾斜角θaが、1.0度未満若しくは前記算術平均表面粗さRaが0.12μm未満であると、アンチグレア性が不十分となり、外光等の映り込みが生じるという不都合がある。その一方、前記平均傾斜角θaが2.0度を越える若しくは前記算術平均表面粗さRaが0.30μmを超えると、斜め方向の白ボケが生じるという問題がある。前記平均傾斜角θaは、1.1〜1.8度の範囲が好ましく、1.2〜1.6度の範囲がより好ましい。前記算術平均表面粗さRaは、0.15〜0.28μmの範囲が好ましく、0.16〜0.27μmの範囲がより好ましい。本発明において、前記算術平均表面粗さRaおよび前記平均傾斜角θaは、前記ハードコート樹脂の種類、前記防眩性ハードコート層の厚み、前記微粒子の種類、前記微粒子の重量平均粒径等を適宜選択することにより調整することができ、当業者であれば、過度の試行錯誤することなく、本発明の所定の範囲の前記算術平均表面粗さRaおよび前記平均傾斜角θaとすることができる。
本発明において、前記平均傾斜角θaは、下記数式(1)で定義される値である。前記平均傾斜角θaは、例えば、後述の実施例に記載の方法により測定できる。
平均傾斜角θa=tan−1Δa (1)
前記数式(1)において、Δaは、下記数式(2)に示すように、JIS B 0601(1994年度版)に規定される粗さ曲線の基準長さLにおいて、隣り合う山の頂点と谷の最下点との差(高さh)の合計(h1+h2+h3・・・+hn)を前記基準長さLで割った値である。前記粗さ曲線は、断面曲線から、所定の波長より長い表面うねり成分を位相差補償型高域フィルタで除去した曲線である。また、前記断面曲線とは、対象面に直角な平面で対象面を切断したときに、その切り口に現れる輪郭である。図3に、前記粗さ曲線、高さhおよび基準線Lの一例を示す。
Δa=(h1+h2+h3・・・+hn)/L (2)
前記算術平均表面粗さRaは、算術平均粗さRaともいい、物体の表面の粗さを表す指標の一つであり、JIS B 0601(1994年版)に規定されているものである。前記算術平均表面粗さRaは、例えば、後述の実施例に記載の方法により測定できる。
前記透明プラスチックフィルム基材の屈折率と前記防眩性ハードコート層の屈折率との差dは、0.04以下が好ましい。前記屈折率の差dが0.04以下であれば、干渉縞を抑制できる。前記dは、0.02以下であることがより好ましい。
前記防眩性ハードコート層の厚みは、15〜30μmの範囲である。前記厚みが前記所定の範囲であれば、前記防眩性ハードコート層の硬度も十分なものとなり(例えば、鉛筆硬度で4H以上)、また表面凹凸形状も適度なものとなってアンチグレア性に優れ、かつ斜め方向の白ボケも防止される。前記防眩性ハードコート層の厚みは、18〜25μmの範囲が好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、例えば、前記微粒子、前記ハードコート樹脂および溶剤を含む防眩性ハードコート層形成材料を準備し、前記防眩性ハードコート層形成材料を前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に塗工して塗膜を形成し、前記塗膜を硬化させて前記防眩性ハードコート層を形成することにより、製造できる。
前記溶媒は、特に制限されず、種々の溶媒を使用可能であり、例えば、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、1,3,5−トリオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酢酸n−ペンチル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、シクロヘキサノール、酢酸イソブチル、メチルイソブチルケトン(MIBK)、2−オクタノン、2−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル等があげられる。これらは、一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上を併用してもよい。また、前記溶剤は、前記透明プラスチックフィルム基材と前記防眩性ハードコート層の密着性を向上させるという観点から、全体の50重量%以上の割合で酢酸エチルを含有することが好ましく、より好ましくは全体の60重量%以上の割合で酢酸エチルを含有することであり、最適には全体の70重量%以上の割合で酢酸エチルを含有することである。酢酸エチルと併用する溶剤の種類は、特に制限されず、例えば、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルがあげられる。
前記防眩性ハードコート層形成材料には、各種レベリング剤を添加することができる。前記レベリング剤としては、例えば、フッ素系またはシリコーン系のレベリング剤があげられ、好ましくは、シリコーン系レベリング剤である。前記シリコーン系レベリング剤としては、例えば、反応性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリメチルアルキルシロキサン等があげられる。これらのシリコーン系レベリング剤のなかで、前記反応性シリコーンが特に好ましい。前記反応性シリコーンを添加することにより、表面に滑り性が付与され耐擦傷性が長期間にわたり持続するようになる。また、前記反応性シリコーンとしてヒドロキシル基を有するものを用いれば、後述のように反射防止層(低屈折率層)としてシロキサン成分を含有するものを、前記防眩性ハードコート層上に形成した場合、前記反射防止層と前記防眩性ハードコート層の密着性が向上する。
前記レベリング剤の配合量は、前記樹脂成分全体100重量部に対して、例えば、5重量部以下、好ましくは0.01〜5重量部の範囲である。
前記防眩性ハードコート層の形成材料には、必要に応じて、性能を損なわない範囲で、顔料、充填剤、分散剤、可塑剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、酸化防止剤、チクソトロピー化剤等が添加されてもよい。これらの添加剤は一種類を単独で使用してもよく、また二種類以上併用してもよい。
前記防眩性ハードコート層形成材料には、従来公知の光重合開始剤を用いることができる。前記光重合開始剤としては、例えば2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、キサントン、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、ベンゾイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン等があげられ、その他、チオキサント系化合物等が使用できる。
前記防眩性ハードコート層形成材料を透明プラスチックフィルム基材上に塗工する方法としては、例えば、ファンテンコート法、ダイコート法、スピンコート法、スプレーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、バーコート法等の塗工法を用いることができる。
前記防眩性ハードコート層形成材料を塗工して前記透明プラスチックフィルム基材の上に塗膜を形成し、前記塗膜を硬化させる。前記硬化に先立ち、前記塗膜を乾燥させることが好ましい。前記乾燥は、例えば、自然乾燥でもよいし、風を吹きつけての風乾であってもよいし、加熱乾燥であってもよいし、これらを組み合わせた方法であってもよい。
前記防眩性ハードコート層形成材料の塗膜の硬化手段は、特に制限されないが、電離放射線硬化が好ましい。その手段には各種活性エネルギーを用いることができるが、紫外線が好ましい。エネルギー線源としては、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、窒素レーザー、電子線加速装置、放射性元素などの線源が好ましい。エネルギー線源の照射量は、紫外線波長365nmでの積算露光量として、50〜5000mJ/cmが好ましい。照射量が、50mJ/cm以上であれば、硬化がより十分となり、形成される防眩性ハードコート層の硬度もより十分なものとなる。また、5000mJ/cmを以下であれば、形成される防眩性ハードコート層の着色を防止でき、透明性を向上させることができる。
以上のようにして、前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に、前記防眩性ハードコート層を形成することにより、本発明の防眩性ハードコートフィルムを製造することができる。なお、本発明の防眩性ハードコートフィルムは、前述の方法以外の製造方法で製造してもよい。本発明の防眩性ハードコートフィルムの硬度は、鉛筆硬度において、例えば、4H以上の硬度を有する。
本発明の防眩性ハードコートフィルムの一例を図1の断面模式図に示す。図示のように、この例の防眩性ハードコートフィルム4は、透明プラスチックフィルム基材1の片方の面に、防眩性ハードコート層2が形成されている。前記防眩性ハードコート層2は、微粒子3を含んでおり、これによって、防眩性ハードコート層2の表面が凹凸形状となっている。なお、この例では、透明プラスチックフィルム基材1の片面に防眩性ハードコート層2が形成されているが、本発明は、これに限定されず、透明プラスチックフィルム基材1の両面に防眩性ハードコート層2が形成された防眩性ハードコートフィルムであってもよい。また、この例の防眩性ハードコート層2は、単層であるが、本発明は、これに制限されず、前記防眩性ハードコート層2は、二層以上が積層された複数層構造であってもよい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいて、前記防眩性ハードコート層の上に、反射防止層(低屈折率層)を配置してもよい。反射防止層を有する本発明の防眩性ハードコートフィルムの一例を図2の断面模式図に示す。図示のように、この例の防眩性ハードコートフィルム6は、透明プラスチックフィルム基材1の片面に、微粒子3を含む防眩性ハードコート層2が形成され、この防眩性ハードコート層2の上に反射防止層5が形成されているという構成である。光は物体に当たると、その界面での反射、内部での吸収、散乱といった現象を繰り返して物体の背面に透過していく。例えば、画像表示装置に防眩性ハードコートフィルムを装着した場合、画像の視認性を低下させる要因のひとつに空気と防眩性ハードコート層との界面での光の反射が上げられる。反射防止層は、その表面反射を低減させるものである。なお、図2に示す防眩性ハードコートフィルム6では、防眩性ハードコート層2および反射防止層5は、透明プラスチックフィルム基材1の片面に形成しているが、本発明はこれに限定されず、透明プラスチックフィルム基材1の両面に防眩性ハードコート層2および反射防止層5を形成してもよい。また、図2に示す防眩性ハードコートフィルムでは、防眩性ハードコート層2および反射防止層5は、それぞれ単層であるが、本発明は、これに限定されず、防眩性ハードコート層2および反射防止層5は、それぞれ、二層以上が積層された複数層構造であってもよい。
本発明において、前記反射防止層は、厚みおよび屈折率を厳密に制御した光学薄膜若しくは前記光学薄膜を二層以上積層したものである。前記反射防止層は、光の干渉効果を利用して入射光と反射光の逆転した位相を互いに打ち消し合わせることで反射防止機能を発現する。反射防止機能を発現させる可視光線の波長領域は、例えば、380〜780nmであり、特に視感度が高い波長領域は450〜650nmの範囲であり、その中心波長である550nmの反射率を最小にするように反射防止層を設計することが好ましい。
光の干渉効果に基づく前記反射防止層の設計において、その干渉効果を向上させる手段としては、例えば、前記反射防止層と前記防眩性ハードコート層の屈折率差を大きくする方法がある。一般的に、二ないし五層の光学薄層(厚みおよび屈折率を厳密に制御した薄膜)を積層した構造の多層反射防止層では、屈折率の異なる成分を所定の厚さだけ複数層形成することで、反射防止層の光学設計の自由度が上がり、より反射防止効果を向上させることができ、分光反射特性も可視光領域で均一(フラット)にすることが可能になる。前記光学薄膜において、高い厚み精度が要求されるため、一般的に、各層の形成は、ドライ方式である真空蒸着、スパッタリング、CVD等で実施される。
多層反射防止層としては、屈折率の高い酸化チタン層(屈折率:約1.8)の上に屈折率の低い酸化ケイ素層(屈折率:約1.45)を積層した二層構造のものが好ましく、より好ましくは、酸化チタン層の上に酸化ケイ素層を積層し、この酸化ケイ素層の上に酸化チタン層を積層し、この酸化チタン層の上に酸化ケイ素層を積層した四層構造のものである。これらの二層反射防止層若しくは四層反射防止層を形成することにより、可視光線の波長領域(例えば、380〜780nmの範囲)の反射を均一に低減することが可能である。
また、防眩性ハードコート層の上に単層の光学薄膜(反射防止層)を形成することによっても反射防止効果を発現させることが可能である。一般的に単層反射防止層の形成には、例えば、ウェット方式であるファンテンコート、ダイコート、スピンコート、スプレーコート、グラビアコート、ロールコート、バーコート等の塗工法が採用される。
単層反射防止層の形成材料は、例えば、紫外線硬化型アクリル樹脂等の樹脂系材料、樹脂中にコロイダルシリカ等の無機微粒子を分散させたハイブリッド系材料、テトラエトキシシラン、チタンテトラエトキシド等の金属アルコキシドを用いたゾル−ゲル系材料等があげられる。また、前記形成材料において、表面の防汚染性付与のためにフッ素基を含有するものが好ましい。前記形成材料において、耐擦傷性等の理由から、無機成分含有量が多い形成材料が好ましく、より好ましくは前記ゾル−ゲル系材料である。前記ゾル−ゲル系材料は、部分縮合して用いることができる。
反射防止層(低屈折率層)には、膜強度を向上させるために、無機ゾルを含有させてもよい。前記無機ゾルとしては、特に制限されず、例えば、シリカ、アルミナ、フッ化マグネシウム等の無機ゾルがあげられ、この中で、シリカゾルが好ましい。前記無機ゾルの配合割合は、例えば、前記反射防止層形成材料の全固形分100重量部に対し10〜80重量部の範囲である。前記無機ゾル中の無機微粒子の粒径は、2〜50nmの範囲が好ましく、5〜30nmの範囲がより好ましい。
前記反射防止層の形成材料には、中空で球状の酸化ケイ素超微粒子が含まれていることが好ましい。前記酸化ケイ素超微粒子は、平均粒子径が5〜300nm程度であることが好ましく、10〜200nmの範囲がより好ましい。前記酸化ケイ素超微粒子は、細孔を有する外殻の内部に空洞が形成されている中空球状であり、その空洞内に前記酸化ケイ素超微粒子の調製時の溶媒および気体の少なくとも一方を包含したものである。また、前記酸化ケイ素超微粒子の前記空洞を形成するための前駆体物質が前記空洞内に残存していることが好ましい。前記外殻の厚さは、1〜50nm程度の範囲であり、かつ前記酸化ケイ素超微粒子の平均粒子径の1/50〜1/5程度の範囲であることが好ましい。前記外殻は、複数の被覆層から形成されていることが好ましい。また、前記酸化ケイ素超微粒子において、前記細孔が閉塞され、前記空洞が前記外殻により密封されていることが好ましい。これは、前記反射防止層中において、前記酸化ケイ素超微粒子の多孔質または空洞が維持されており、前記反射防止層の屈折率をより低減させることが可能なためである。このような中空で球状の酸化ケイ素超微粒子の製造方法としては、例えば、特開2000−233611号公報に開示されたシリカ系微粒子の製造方法が好適に採用される。
反射防止層(低屈折率層)を形成する際の乾燥および硬化の温度は、特に制限されず、例えば、60〜150℃の範囲であり、好ましくは、70〜130℃の範囲であり、前記乾燥および硬化の時間は、例えば、1〜30分の範囲であり、生産性を考えた場合には、1〜10分の範囲が好ましい。また、前記乾燥および硬化後、さらに加熱処理を行うことにより、反射防止層を有する高硬度の防眩性ハードコートフィルムが得られる。前記加熱処理の温度は、特に制限されず、例えば、40〜130℃の範囲であり、好ましくは50〜100℃の範囲であり、前記加熱処理時間は、特に制限されず、例えば、1分〜100時間、耐擦傷性向上の観点からは、10時間以上行うことがより好ましい。前記加熱処理は、ホットプレート、オーブン、ベルト炉等を用いた方法により実施できる。
反射防止層を有する防眩性ハードコートフィルムを画像表示装置に装着する場合、前記反射防止層が最外層になる頻度が高いため、外部環境からの汚染を受けやすい。反射防止層は、単なる透明板等に比べて汚染が目立ちやすく、例えば、指紋、手垢、汗や整髪料等の汚染物の付着によって表面反射率が変化したり、付着物が白く浮き出て見えて表示内容が不鮮明になる場合がある。汚染物の付着防止および付着した汚染物の除去容易性の向上のために、フッ素基含有のシラン系化合物若しくはフッ素基含有の有機化合物等から形成される汚染防止層を前記反射防止層上に積層することが好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいて、前記透明プラスチックフィルム基材および前記防眩性ハードコート層の少なくとも一方に対し表面処理を行うことが好ましい。前記透明プラスチックフィルム基材表面を表面処理すれば、前記防眩性ハードコート層または偏光子若しくは偏光板との密着性がさらに向上する。また、前記防眩性ハードコート層表面を表面処理すれば、前記反射防止層または偏光子若しくは偏光板との密着性がさらに向上する。前記表面処理としては、例えば、低圧プラズマ処理、紫外線照射処理、コロナ処理、火炎処理、酸またはアルカリ処理があげられる。前記透明プラスチックフィルム基材として、トリアセチルセルロースフィルムを用いた場合の表面処理としては、アルカリ処理が好ましい。このアルカリ処理は、例えば、トリアセチルセルロースフィルム表面をアルカリ溶液に接触させた後、水洗し乾燥することで実施できる。前記アルカリ溶液としては、例えば、水酸化カリウム溶液、水酸化ナトリウム溶液が使用できる。前記アルカリ溶液の水酸化物イオンの規定濃度は、0.1〜3.0Nの範囲が好ましく、より好ましくは、0.5〜2.0Nの範囲である。
前記透明プラスチックフィルム基材の一方の面に前記防眩性ハードコート層が形成されている防眩性ハードコートフィルムにおいて、カール発生を防止するために、他方の面に対し溶剤処理を行ってもよい。前記溶剤処理は、前記透明プラスチックフィルム基材を溶解可能な溶剤若しくは膨潤可能な溶剤を接触させることにより実施できる。前記溶剤処理により、前記他方の面にもカールしようとする力を付与し、これによって前記防眩性ハードコート層の形成によりカールしようとする力を相殺することで、カール発生を防止できる。同様に、前記透明プラスチックフィルム基材の一方の面に前記防眩性ハードコート層が形成されている防眩性ハードコートフィルムにおいて、カール発生を防止するために、他方の面に透明樹脂層を形成してもよい。前記透明樹脂層としては、例えば熱可塑性樹脂、放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、その他の反応型樹脂を主成分とする層があげられる。これらの内でも特に熱可塑性樹脂を主成分とする層が好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、通常、前記透明プラスチックフィルム基材側を、粘着剤や接着剤を介して、LCDやELDに用いられている光学部材に貼り合せることができる。なお、この貼り合わせにあたり、前記透明プラスチックフィルム基材表面に対し、前述のような各種の表面処理を行ってもよい。
前記光学部材としては、例えば、偏光子または偏光板があげられる。偏光板は、偏光子の片側又は両側に透明保護フィルムを有するという構成が一般的である。偏光子の両面に透明保護フィルムを設ける場合は、表裏の透明保護フィルムは、同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。偏光板は、通常、液晶セルの両側に配置される。また、偏光板は、2枚の偏光板の吸収軸が互いに略直交するように配置される。
つぎに、本発明の防眩性ハードコートフィルムを積層した光学部材について、偏光板を例にして説明する。本発明の防眩性ハードコートフィルムを、接着剤や粘着剤などを用いて偏光子又は偏光板と積層することによって、本発明の機能を有した偏光板を得ることができる。
前記偏光子としては、特に制限されず、各種のものを使用できる。前記偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムなどの親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等があげられる。これらの中でもポリビニルアルコール系フィルムとヨウ素などの二色性物質とからなる偏光子が、偏光二色比が高く、好ましい。前記偏光子の厚みは特に制限されないが、例えば、5〜80μm程度である。
ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸した偏光子は、例えば、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素の水溶液に浸漬することによって染色し、元長の3〜7倍に延伸することで作製することができる。前記ヨウ素の水溶液は、必要に応じて、ホウ酸や硫酸亜鉛、塩化亜鉛等を含んでいてもよい。また、別途、ホウ酸や硫酸亜鉛、塩化亜鉛等を含む水溶液に、ポリビニルアルコール系フィルムを浸漬してもよい。また、必要に応じて、染色の前に、ポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して水洗してもよい。ポリビニルアルコール系フィルムを水洗することで、ポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができ、その他に、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させることで染色のムラなどの不均一を防止するという効果もある。延伸は、ヨウ素で染色した後に行ってもよいし、染色しながら延伸してもよいし、また延伸してからヨウ素で染色してもよい。ホウ酸やヨウ化カリウムなどの水溶液中や水浴中でも延伸することができる。
前記偏光子の片面又は両面に設けられる透明保護フィルムとしては、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、位相差値の安定性などに優れるものが好ましい。前記透明保護フィルムを形成する材料としては、例えば、前記透明プラスチックフィルム基材と同様のものがあげられる。
また、透明保護フィルムとしては、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載の高分子フィルムがあげられる。前記公報に記載の高分子フィルムは、例えば(A)側鎖に置換イミド基および非置換イミド基の少なくとも一方のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、(B)側鎖に置換フェニル基および非置換フェニル基の少なくとも一方のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物から形成された高分子フィルムがあげられる。前記樹脂組成物から形成された高分子フィルムとしては、例えば、イソブチレンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体とを含有する樹脂組成物から形成された高分子フィルムがあげられる。前記高分子フィルムは、前記樹脂組成物を、フィルム状に押出成型することにより製造できる。前記高分子フィルムは、位相差が小さく、光弾性係数が小さいため、偏光板等の保護フィルムに適用した場合には、歪みによるムラなどの不具合を解消することができ、また透湿度が小さいため、加湿耐久性に優れる。
前記透明保護フィルムは、偏光特性や耐久性などの点から、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂製のフィルムおよびノルボルネン系樹脂製のフィルムが好ましい。前記透明保護フィルムの市販品としては、例えば、商品名「フジタック」(富士写真フィルム社製)、商品名「ゼオノア」(日本ゼオン社製)、商品名「アートン」(JSR社製)などがあげられる。
前記透明保護フィルムの厚みは、特に制限されないが、強度、取扱性等の作業性、薄層性等の点より、例えば、1〜500μmの範囲である。前記の範囲であれば、偏光子を機械的に保護し、高温高湿下に曝されても偏光子が収縮せず、安定した光学特性を保つことができる。前記透明保護フィルムの厚みは、好ましくは、5〜200μmの範囲であり、より好ましくは、10〜150μmの範囲である。
防眩性ハードコートフィルムを積層した偏光板の構成は、特に制限されないが、例えば、防眩性ハードコートフィルムの上に、透明保護フィルム、偏光子および透明保護フィルムを、この順番で積層した構成でよいし、防眩性ハードコートフィルム上に、偏光子、透明保護フィルムを、この順番で積層した構成でもよい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムおよびこれを用いた偏光板等の各種光学部材は、液晶表示装置等の各種画像表示装置に好ましく用いることができる。本発明の液晶表示装置は、本発明の防眩性ハードコートフィルムを用いる以外は、従来の液晶表示装置と同様の構成である。例えば、液晶セル、偏光板等の光学部材、および必要に応じ照明システム(バックライト等)等の各構成部品を適宜に組み立てて駆動回路を組み込むこと等により製造できる。また、前記液晶セルは、特に制限されず、例えば、TN型、STN型、π型等の様々なタイプを使用できる。
本発明において、液晶表示装置の構成は、特に制限されず、液晶セルの片側又は両側に前記光学部材を配置した液晶表示装置や、照明システムにバックライトあるいは反射板を用いた液晶表示装置等があげられる。これらの液晶表示装置において、本発明の光学部材は、液晶セルの片側又は両側に配置することができる。液晶セルの両側に光学部材を配置する場合、それらは同一でもよいし、異なっていてもよい。さらに、液晶表示装置には、例えば、拡散板、アンチグレア層、反射防止層、保護板、プリズムアレイ、レンズアレイシート、光拡散板、バックライト等の各種の光学部材および光学部品を配置してもよい。
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例および比較例により制限されない。なお、下記実施例および比較例における各種特性は、下記の方法により評価若しくは測定した。
(防眩性ハードコート層の厚み)
ミツトヨ社製のマイクロゲージ式厚み計を用い、防眩性ハードコートフィルムの全体厚みを測定し、前記全体厚みから、透明プラスチックフィルム基材の厚みを差し引くことにより、防眩性ハードコート層の厚みを算出した。
(ヘイズ)
JIS K7136(1981年版)のヘイズ(曇度)に準じ、商品名ヘイズメーターHR300(村上色彩技術研究所社製)を用いてヘイズ値を測定した。
(光沢度)
光沢度は、測定角度を60°として、JIS K7105(1981年版)に準じて、商品名デジタル変角光沢系UGV−5DP(スガ試験機社製)を用いて測定した。
(鉛筆硬度)
防眩性ハードコート層が形成されていない面を下にして、防眩性ハードコートフィルムをガラス板上に載せた後、前記防眩性ハードコート層表面について、JIS K−5400記載の鉛筆硬度試験に従い(ただし、荷重500g)、鉛筆硬度を測定した。
(算術平均表面粗さRaおよび平均傾斜角θa)
防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層が形成されていない面に、MATSUNAMI社製のガラス板(厚み1.3mm)を粘着剤で張り合わせ、高精度微細形状測定器(商品名;サーフコーダET4000、小阪研究所社製)を用いて前記防眩性ハードコート層の表面形状を測定し、JIS B 0601(1994年版)記載の算術平均表面粗さRa値および平均傾斜角θa値を求めた。なお、前記高精度微細形状測定器は、前記算術平均表面粗さRaおよび前記平均傾斜角θaを自動算出する。
(反射率)
防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層が形成されていない面に黒色アクリル板(厚さ2.0mm、三菱レイヨン社製)を、厚み約20μmの粘着剤層を形成して貼り合せることにより、前記防眩性ハードコートフィルムの裏面の反射をなくした。この防眩性ハードコートフィルムについて、防眩性ハードコート層表面の反射率を求めた。前記反射率は、島津製作所社製の商品名UV2400PC(8°傾斜積分球付き)分光光度計を用いて、分光反射率(鏡面反射率+拡散反射率)を測定し、C光源/2°視野の全反射率(Y値)を計算により求めた。
(防眩性ハードコート層の屈折率)
防眩性ハードコート層の屈折率は、多波長アッベ屈折計(株式会社アタゴ社製、商品名:DR−M2/1550)を用いて測定した。
(微粒子の屈折率)
微粒子をスライドガラスの上に載せ、屈折率標準液を微粒子上に滴下し、カバーガラスを被せ試料を作製する。その試料を顕微鏡で観察し、微粒子の輪郭が屈折率標準液との界面で最も見え難くなる屈折率標準液の屈折率を微粒子の屈折率とした。
(60°斜め方向から見た場合の白ボケ)
各防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層を形成していない面に、日東樹脂工業社製の黒色アクリル板(厚み1.0mm)を粘着剤で貼り合わせて、裏面の反射を無くした試験片を作製した。この試験片に対し、ディスプレイが一般的に用いられるオフィス環境下で、図4に示すようにして、試験片の平面に対し垂直方向を基準(0°)として60°の方向から見て、白ボケ現象を目視により観察し、下記の判定基準で評価した。図4において、7は防眩性ハードコートフィルムを示し、8は黒色アクリル板を示す。
判定基準
◎:白ボケがほとんどない
○:白ボケがあるが、視認性の影響は小さい
△:白ボケがあり、視認性の低下が認識できる。
×:白ボケが強く、視認性を著しく低下させる。
(60°から見たときの写り込み)
(1)防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層が形成されていない面に黒色アクリル板(厚み1.0mm、日東樹脂工業社製)を粘着剤で貼り合わせ、裏面の反射を無くした試験片を作製した。
(2)この試験片の面に垂直方向を0°として60°方向にある物体の表面処理層(防眩性ハードコート層)に写りこんだ反射像を−60°方向より目視により確認して、下記の判定基準で評価した。
◎:物体を認識できない。
○:物体の輪郭がぼやけて見える。
△:物体がややぼやけて見える。
×:物体がはっきり見える。
(微粒子の重量平均粒径)
前述のように、コールターカウント法により、細孔電気抵抗法を利用した粒度分布測定装置(商品名:コールターマルチサイザー、ベックマン・コールター社製)を用い、前記微粒子が前記細孔を通過する際の微粒子の体積に相当する電解液の電気抵抗を測定することにより、前記微粒子の数と体積を測定し、前記微粒子の重量平均粒径を算出した。
(実施例1)
下記に示す、(A)成分、(B)成分、(C)成分、光重合開始剤および混合溶媒を含む樹脂原料(固形分濃度66重量%、大日本インキ社製、商品名GRANDIC PC1097)を準備した。この樹脂原料の固形分100重量部に、重量平均粒径8μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名MBX−8SSTN)70重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製、商品名GRANDIC PC−F479)0.1重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を、透明プラスチックフィルム基材(トリアセチルセルロースフィルム、厚み80μm、屈折率1.48)上に、#24バーコーターを用いて塗布して塗膜を形成し、100℃で1分間加熱することにより前記塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cmの紫外線を照射し、前記塗膜を硬化処理して厚み25μmの防眩性ハードコート層を形成し、目的とする防眩性ハードコートフィルムを得た。なお、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(A)成分;イソホロンジイソシアネート系ウレタンアクリレート(100重量部)
(B成分);ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(38重量部)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(40重量部)およびペンタエリスリトールトリアクリレート(15.5重量部)
(C)成分;前記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマー、コポリマー又は前記ポリマーおよびコポリマーの混合物(30重量部)
光重合開始剤:商品名イルガキュア184(チバ・スペシャリティケミカルズ社製)1.8重量部およびルシリン型光重合開始剤5.6重量部
混合溶剤;酢酸ブチル:酢酸エチル(重量比)=3:4
(実施例2)
下記に示す、(A)成分、(B)成分、(C)成分、光重合開始剤および混合溶媒を含む樹脂原料(固形分濃度66重量%、大日本インキ社製、商品名GRANDIC PC1071)を準備した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径10μmのPMMA粒子(綜研化学社製、商品名MX1000)50重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC4−4133)0.5重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(n−ブタノール)を用いて固形分濃度が35重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、#40バーコーターを用いた以外は、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは24μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(A)成分;ペンタエリスリトール系アクリレートと水添キシレンジイソシアネートからなるウレタンアクリレート(100重量部)
(B成分);ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(49重量部)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(41重量部)およびペンタエリスリトールトリアクリレート(24重量部)
(C)成分;前記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリマー、コポリマー又は前記ポリマーおよびコポリマーの混合物(59重量部)
光重合開始剤:商品名イルガキュア184(チバ・スペシャリティケミカルズ社製)3重量部
混合溶剤;酢酸ブチル:酢酸エチル(重量比)=89:11
(実施例3)
実施例2と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径10μmのPMMA粒子(綜研化学社製、商品名MX1000)30重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC4−4133)0.5重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(セロソルブアセテート)を用いて固形分濃度が35重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、#40バーコーターを用いた以外は、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは25μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(実施例4)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径7.2μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名XX40AA)30重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC4−4133)0.5重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは22μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(実施例5)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径8μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名MBX−8SSTN)20重量部、重量平均粒径2.5μmのシリカ粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック702)25重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PCF479)0.1重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは25μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であったが、前記シリカ粒子のほとんどが、アスペクト比1.6以上であった。
(実施例6)
実施例2と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径10μmのPMMA粒子(綜研化学社製、商品名MX1000)30重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC4−4133)0.5重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(セロソルブアセテート)を用いて固形分濃度が35重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、♯40バーコーターを用いた以外は、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは23μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(実施例7)
重量平均粒径10μmのPMMA粒子(綜研化学社製、商品名MX1000)を45重量部、溶媒を酢酸エチルに変更し、固形分濃度が55重量%となるように希釈し、#22バーコータを用いたこと以外は、実施例3と同様な操作および条件により防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本実施例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは、18μmであった。また、前記PMMA微粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であった。
(比較例1)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径8μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名MBX8SSTN)80重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC−F479)0.1重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本比較例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは25μmであった。
(比較例2)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径8μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名MBX8SSTN)30重量部、重量平均粒径1.4μmのシリカ粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック100)10重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC−F479)0.1重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本比較例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは25μmであった。また、前記PMMA粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であったが、前記シリカ粒子のほとんどが、アスペクト比1.6以上であった。
(比較例3)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径8μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名MBX8SSTN)30重量部、重量平均粒径1.4μmのシリカ粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック702)15重量部、重量平均粒径4.5μmのシリカ粒子(東芝シリコーン社製、商品名トスパール)6重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC−F479)0.1重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本比較例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは25μmであった。また、前記PMMA粒子および重量平均粒径4.5μmのシリカ粒子のほとんどが、アスペクト比1.05未満であったが、重量平均粒径1.4μmのシリカ粒子のほとんどが、アスペクト比1.6以上であった。
(比較例4)
実施例1と同じ樹脂原料を使用した。この樹脂原料の固形分100重量部に対し、重量平均粒径7.2μmのPMMA粒子(積水化成社製、商品名XX40AA)30重量部およびレベリング剤(大日本インキ社製 GRANDIC PC4−4133)0.5重量部を配合して混合し、この混合物を、溶媒(酢酸エチル)を用いて固形分濃度が55重量%となるように希釈して、防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、前記実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本比較例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは22μmであった。
(比較例5)
ハードコート樹脂として、ウレタンアクリレート40重量%、ポリエステルアクリレート40重量%、酢酸ブチル20重量%の配合比を有する紫外線硬化型樹脂を使用した。このハードコート樹脂100重量部に対し、平均粒子径1.3μmの酸化ケイ素粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック100)6.5部、平均粒子径2.5μmの酸化ケイ素粒子(富士シリシア社製、サイロホービック702)7.5部、レベリング剤(大日本インキ社製、ディフェンサMCF323)0.5部および重合開始剤(チバ・スペシャリティケミカルズ社製、商品名イルガキュア184)5重量部を配合して混合し、この混合物を溶媒(トルエン)を用いて固形分濃度が45重量%となるように希釈して防眩性ハードコート層形成材料を調製した。前記防眩性ハードコート層形成材料を使用し、実施例1と同様の操作および条件により、防眩性ハードコートフィルムを製造した。なお、本比較例の防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層の厚みは3μmであった。前記各微粒子のほとんどが、アスペクト比1.6以上であった。
(比較例6)
前記微粒子として、平均粒子径が1.8μmの酸化ケイ素粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック200)6.5部および平均粒子径2.5μmの酸化ケイ素粒子(富士シリシア社製、商品名サイロホービック702)6.5部を使用し、防眩性ハードコート層の厚みを8μmにした以外は、前記比較例5と同様の操作および条件で防眩性ハードコートフィルムを製造した。前記各微粒子のほとんどが、アスペクト比1.6以上であった。
(比較例7)
前記微粒子として、平均粒子径が3.5μmのポリスチレン粒子(綜研化学社製、商品名SX350H)14重量部を使用し、防眩性ハードコート層の厚みを5μmにした以外は、前記比較例5と同様の操作および条件で防眩性ハードコートフィルムを製造した。
このようにして得られた実施例1〜7および比較例1〜7の各防眩性ハードコートフィルムについて、各種特性を測定若しくは評価した。その結果を、下記表1に示す。なお、下記表1において、HCは、防眩性ハードコート層を示す。
Figure 2007316576
前記表1に示すように、全実施例の防眩性ハードコートフィルムは、十分な硬度を有し、斜め方向の白ボケも効果的に防止され、かつアンチグレア性(60°から見たときの映り込み)にも優れていた。これに対し、全比較例の防眩性ハードコートフィルムでは、防眩性ハードコート層の厚み、平均粒子径、算術平均表面粗さRaおよび平均傾斜角θaの各条件の一部若しくは全部が本発明の範囲から外れているため、硬度、斜め方向の白ボケおよびアンチグレア性において、いずれかの特性が悪く、全ての特性を満たすものはなかった。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、高硬度であり、斜め方向から見た場合の白ボケが効果的に防止され、防眩性にも優れる高性能のものである。したがって、本発明の防眩性ハードコートフィルムは、例えば、偏光板等の光学部材、CRT、LCD、PDPおよびELD等の各種画像表示装置に好適に使用でき、その用途は制限されず、広い分野に適用可能である。
図1は、本発明の防眩性ハードコートフィルムの一例の構成を示す断面模式図である。 図2は、本発明の防眩性ハードコートフィルムのその他の例の構成を示す断面模式図である。 図3は、粗さ曲線、高さh、および基準線長さLの関係の一例を示す模式図である。 図4は、斜め方向からの白ボケの評価方法の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 透明プラスチックフィルム基材
2 防眩性ハードコート層
3 微粒子
4 防眩性ハードコートフィルム
5 反射防止層
6 防眩性ハードコートフィルム
7 防眩性ハードコートフィルム
8 黒色アクリル板

Claims (14)

  1. 透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に、微粒子およびハードコート樹脂から形成された防眩性ハードコート層を有する防眩性ハードコートフィルムであって、前記防眩性ハードコート層の厚みが15〜30μmの範囲であり、前記微粒子の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲であり、前記微粒子により形成される前記防眩性ハードコート層表面の凹凸形状において、平均傾斜角θaが1.0〜2.0度の範囲であり、かつJIS B 0601(1994年版)に規定する算術平均表面粗さRaが0.12〜0.30μmの範囲であることを特徴とする防眩性ハードコートフィルム。
  2. 前記微粒子が、重量平均粒径が異なる2種類以上の複数種類の微粒子であり、前記複数種類の微粒子の少なくとも一つの微粒子の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲である請求項1記載の防眩性ハードコートフィルム。
  3. 前記微粒子の形状が球形である請求項1または2記載の防眩性ハードコートフィルム。
  4. JIS K 7105(1981年版)による光沢度が、60以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  5. 前記ハードコート樹脂が、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルム。
    (A)成分:ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方
    (B)成分:ポリオールアクリレートおよびポリオールメタクリレートの少なくとも一方
    (C)成分:下記(C1)および下記(C2)の少なくとも一方から形成されるポリマー若しくはコポリマー又は前記ポリマーとコポリマーの混合ポリマー
    (C1):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルアクリレート
    (C2):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルメタクリレート
  6. さらに、防眩性ハードコート層の上に反射防止層が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  7. 前記反射防止層が、中空で球形の酸化ケイ素微粒子を含有する請求項6記載の防眩性ハードコートフィルム。
  8. 偏光子を含む偏光板であって、さらに、請求項1から7のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルムを含む偏光板。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルムおよび請求項8記載の偏光板の少なくとも一方を備える画像表示装置。
  10. 透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有する防眩性ハードコートフィルムの製造方法であって、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲の重量平均粒径の微粒子、ハードコート樹脂および全体の50重量%以上の割合で酢酸エチルを含む溶剤を含む防眩性ハードコート層形成材料を準備する工程と、前記防眩性ハードコート層形成材料を前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の面に塗工して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を硬化させることにより、層の厚みが15〜30μmの範囲であり、前記微粒子により形成される表面の凹凸形状において、平均傾斜角θaが1.0〜2.0度の範囲であり、かつJIS B 0601(1994年版)の算術平均表面粗さRaが0.12〜0.30μmの範囲である防眩性ハードコート層を形成する工程を含むことを特徴とする防眩性ハードコートフィルムの製造方法。
  11. 前記微粒子が、重量平均粒径が異なる2種類以上の複数種類の微粒子であり、前記複数種類の微粒子の少なくとも一つの微粒子の重量平均粒径が、前記防眩性ハードコート層の厚みの30〜75%の範囲である請求項10記載の防眩性ハードコートフィルムの製造方法。
  12. 前記微粒子の形状が球形である請求項10または11記載の防眩性ハードコートフィルムの製造方法。
  13. 得られる防眩性ハードコートフィルムのJIS K 7105(1981年版)による光沢度が、60以下となるように防眩性ハードコート層を形成する請求項10から12のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルムの製造方法。
  14. 前記ハードコート樹脂が、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含む請求項10から13のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルムの製造方法。
    (A)成分:ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方
    (B)成分:ポリオールアクリレートおよびポリオールメタクリレートの少なくとも一方
    (C)成分:下記(C1)および下記(C2)の少なくとも一方から形成されるポリマー若しくはコポリマー又は前記ポリマーとコポリマーの混合ポリマー
    (C1):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルアクリレート
    (C2):水酸基およびアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルメタクリレート


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