JP2007316272A - 中間転写体、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体上のトナー像を記録媒体へ転写する転写性(2次転写性)が良好で、中間転写体上に転写されずに残った転写残トナーを良好にクリーニングでき、且つ繰り返し使用しても表面層にクラックが発生しない中間転写体の提供。
【解決手段】静電潜像担体に担持されたトナー像を、中間転写体に1次転写した後、該トナー像を中間転写体から記録媒体へ2次転写する画像形成装置に用いられる中間転写体において、該中間転写体が少なくとも基材層と表面層を有しており、該表面層が反応性モノマーまたはオリゴマーのうち少なくとも1種と重合開始剤、フッ素樹脂粒子及び下記構造式で表されるシリコーン化合物を含むことを特徴とする中間転写体。
【化1】
Figure 2007316272

【選択図】なし

Description

本発明は、中間転写体および画像形成方法に関する。
従来、カラー画像形成方法に用いられる中間転写体としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリパラフェニレンスルフィドのような熱可塑性樹脂や、ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱可塑性樹脂をエンドレスベルト状に加工したものが使用されていた。
しかしながら、近年トナーが小粒径化(例えば、数平均メディアン径(D50)4〜6μm)されたため、これらの中間転写体では高温高湿において中間転写体から記録媒体への転写性(2次転写性)が十分でなく、また中間転写体上に残留した転写残トナーのクリーニングが十分でなく、問題となっていた。
更にこれらのクリーニング性を向上させる為に、例えばブレードを用いたシステムにおいて、当接荷重を強くするとベルトの駆動トルクの増大やブレードめくれが発生するという問題があった。
これらの問題に対しては、中間転写体とクリーニングブレードの接触部分に潤滑剤を介在させる検討がされている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、潤滑剤塗布手段は塗布量の制御が難しく、潤滑剤を塗布せずに良好なクリーニング性と2次転写性を有する中間転写体の開発が望まれていた。
更に、中間転写体上に残留した転写残トナーのクリーニング不良を改良するために中間転写体の塗膜層に高抵抗高潤滑性粉体(例えば、フッ素樹脂粒子)を含有させ、表面の摩擦係数を低くする検討がされている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−275022号公報 特開2000−112256号公報
しかしながら、高抵抗高潤滑性粉体(例えば、フッ素樹脂粒子)を含有する塗布液を基体層上に塗布して表面層を形成すると、表面の摩擦係数は低くすることはできるが、得られた表面層の表面が不均一になり、表面欠陥ができてしまい、2次転写性(2次転写率)の低下、転写残トナーのクリーニング不良、表面層にクラックが発生
するという問題が発生した。
本発明は、中間転写体上のトナー像を記録媒体へ転写する2次転写性が良好で、中間転写体上に転写されずに残った転写残トナーを良好にクリーニングでき、且つ繰り返し使用しても表面層にクラックが発生しない中間転写体を提供することを目的とする。
本発明は、下記構成を採ることにより達成される。
1.
静電潜像担体に担持されたトナー像を、中間転写体に1次転写した後、該トナー像を中間転写体から記録媒体へ2次転写する画像形成装置に用いられる中間転写体において、該中間転写体が少なくとも基材層と表面層を有しており、該表面層が反応性モノマーまたはオリゴマーのうち少なくとも1種と重合開始剤、フッ素樹脂粒子及び下記構造式で表されるシリコーン化合物を含むことを特徴とする中間転写体。
Figure 2007316272
(式中、R1、R2はアルキル基もしくはアリール基を表し、各々同じであっても異なっていてもよく、一部に他の任意の置換基を有していてもよい。nは正の整数である。)
2.
前記表面層が、更にフッ素化合物を含有することを特徴とする前記1に記載の中間転写体。
3.
前記シリコーン化合物が、ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする前記1または2に記載の中間転写体。
4.
前記シリコーン化合物の粘度が、20℃において2〜100×10-3Pa・sであることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の中間転写体。
5.
前記シリコーン化合物が、表面層中に0.1〜3.0質量%含有されていることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の中間転写体。
6.
中間転写体をブレードでクリーニングする工程を有する画像形成方法において、前記1〜5のいずれか1項に記載の表面層を有する中間転写体を用いることをことを特徴とする画像形成方法。
本発明の中間転写体は、2次転写性が良好で、中間転写体上の転写残トナーを良好にクリーニングでき、且つ表面層にクラックが発生しない優れた効果を有する。
本発明者らは、摩擦係数が低く、且つ表面欠陥が無い表面層を有する中間転写体が、2次転写性が良好で、中間転写体上の転写残トナーを良好にクリーニングでき、且つ表面層にクラックの発生するのを防止できると考え検討を行った。
反応性モノマーまたはオリゴマーを用い、光や熱で硬化させ表面層の硬度を硬くした表面層は、多数枚プリントしても傷が付きにくくなる。しかし、表面の摩擦係数を低くするため反応性モノマーまたはオリゴマにフッ素樹脂粒子を添加した塗布液を基材層上に塗布すると、フッ素樹脂粒子が凝集し、凝集した部分の硬化も不十分になり、表面欠陥が発生する。
本発明者らは、反応性モノマーまたはオリゴマーとフッ素樹脂粒子を含有する塗布液を基材層上に塗布しても、表面欠陥が生じない中間転写体について検討を行った。
検討の結果、反応性モノマーまたはオリゴマーとフッ素樹脂粒子と特定構造のシリコーン化合物を含有する塗布液を基材層上に塗布して形成した表面層が表面欠陥が発生しないことを見出した。
これは、特定構造のシリコーン化合物が溶液中凝集を引き起こすフッ素樹脂粒子に効果的に配向して分散性を向上させることにより凝集の発生を防止し、硬化反応を阻害する凝集が無くなることにより硬化が均一に促進され場所による硬度のばらつきも無くなり、表面欠陥のない表面層の形成に寄与したことによると考えている。
本発明の中間転写体は、基材層上に表面層を有し、該表面層が反応性モノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種と重合開始剤、フッ素樹脂粒子及び特定構造のシリコーン化合物を含む表面層を有するものである。上記により得られた中間転写体は表面の摩擦係数が低く且つ表面欠陥が無く、この中間転写体を用いて画像形成すると、2次転写性が良好で、中間転写体上の転写残トナーを良好にクリーニングでき、且つ多数枚プリントしても表面層にクラックが発生しない。
以下、本発明について詳細に説明する。
中間転写体の層構成
中間転写体の層構成は、基材層上に少なくとも表面層を有する構成である。尚、本発明では、必要に応じ基材層と表面層の間に中間層を設けることができる。
図1は、中間転写体(ベルト)の層構成の一例を示す模式図である。
図1において、21は表面層、22はフッ素樹脂粒子、23は基材層、24は中間層を示す。
図1(a)は、フッ素樹脂粒子22を含有すする表面層21、基材層23とからなる2層構造の中間転写体2で、図1(b)は、基材層23上に中間層24を有し、中間層24上に表面層21を有する3層構造の中間転写体2である。また、図1(c)は基材層23の外側に2つの中間層24、25を有し、中間層25の外側に表面層21を有する4層構造の中間転写体2である。
次に、中間転写体の各層、材料について説明する
《基材層》
基材層23は、クリーニングブレードのあたりをはじめとする中間転写体2に加わる負荷によりベルトが変形することを回避し、転写部への影響を低減させる剛性を有するものである。
基材層23に使用される材料は、例えば、ポリイミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフロロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等の樹脂材料及びこれらを主原料としてなる樹脂材料が挙げられる。更に、前述の脂材料と弾性材料とをブレンドした材料を使用することも可能である。前記弾性材料としては、例えば、ポリウレタン、塩素化ポリイソプレン、NBR、クロロピレンゴム、EPDM、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
この中でも、ポリイミド樹脂を含有することが好ましい。ポリイミド樹脂は、ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸の加熱により形成される。また、ポリアミック酸は、テトラカルボン酸二無水物や、その誘導体とジアミンのほぼ等モル混合物を有機極性溶媒に溶解させ、溶液状態で反応させることにより得られる。
ポリアミック酸の調液に使用される芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、ピロメリット酸、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸、2,3,5,6−ビフェニルテトラカルボン酸、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−アゾベンゼンテトラカルボン酸、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、β,β−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、β,β−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン等が挙げられる。
また、芳香族ジアミン成分としては、m−フェニルジアミン、p−フェニルジアミン、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノクロロベンゼン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、1,4−ジアミノナフタレン、1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、2,4’−ジアミノナフタレビフェニル、ベンジジン、3,3−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、3,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(オキシ−p,p’−ジアニリン;ODA)、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド
、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノフェニルスルホン、4,4’−ジアミノアゾベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、β,β−ビス(4−アミンフェニル)プロパン等が挙げられる。
更に、ポリアミック酸の調液に使用される有機極性溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミド等が挙げられる。これらの有機極性溶媒には、必要に応じて、クレゾ−ル、フェノ−ル、キシレノール等のフェノール類、ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類を混合することができる。これらの有機極性溶媒を1種単独、或いは2種類以上の混合物として使用することも可能である。
このようなポリアミック酸の中でも、特に、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを反応して得られるポリアミック酸が好ましい。具体的には、ポリイミド樹脂材料として、DuPont(株)のカプトンHA等のポリピロメリット酸イミド系のイミド樹脂材料、宇部興産(株)のユーピレックスS等のポリビフェニルテトラカルボン酸イミド系樹脂材料、宇部興産(株)のユーピレックスR、三井東圧化学工業(株)のLARC−TPI(熱可塑性ポリイミド樹脂)等のポリベンゾフェノンテトラカルボン酸イミド酸系樹脂材料等が挙げられ、いずれも、ヤング率が300MPa以上であり、厚み70〜150μmで、ベルト基材としての機械特性を満足させることができる。
また、本発明の中間転写体の基材層に、例えば、宇部興産(株)のユーピレックスS等のポリビフェニルテトラカルボン酸イミド系樹脂材料にカーボンブラックを分散した材料を用いると、該材料のヤング率は、200MPa以上であり、ベルトの厚み70〜100μmで、ベルト基材としての機械特性を満足させることができる。
尚、本発明では、基材層にポリイミド系樹脂を使用する場合、基材層におけるポリイミド系樹脂の含有率が51%以上であることが好ましい。
本発明に係る中間転写体は、図1の(b)や(c)に示すように、基材層23と表面層21との間に中間層を設けることも可能である。中間層24に使用可能な材料としては、ポリアミド樹脂が挙げられ、具体的なポリアミド樹脂の例としては、N−メトキシメチル化ナイロン(以下「ナイロン8」と略す)、ナイロン12、共重合ナイロン等が挙げられる。本発明では、基材層23と表面層21との密着強度を向上させ、しかも、これらの層が相溶しないようにするために、中間層24を設けることは好ましい。
ポリアミド樹脂の溶剤としては、メタノール、エタノール等の単独溶剤またはそれら単独溶剤に水、トルエン等を混合させた混合溶剤、1−プロパノール、2−プロパノール等が用いられる。なかでも、ナイロン8とメタノール/水混合溶剤(メタノール/水=3/1)との組合わせが好適である。
また、図1(c)のベルトのように2つの中間層を設けることも可能で、前述のポリアミド樹脂の中間層24に隣接させて第2の中間層25を設け、多層化により中間転写体の強度がより増大する。第2の中間層25に使用可能な樹脂材料としては、前述したポリイミド樹脂やポリアミド樹脂の他に、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体、エチレン−四フッ化エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素樹脂が挙げられる。
《表面層》
表面層は、反応性モノマーまたは反応性オリゴマーのうち少なくとも1種と重合開始剤、フッ素樹脂粒子及び下記構造式で表されるシリコーン化合物を含有する。
〈反応性モノマー、反応性オリゴマー〉
反応性モノマーまたは反応性オリゴマーとしては、硬化アクリルモノマーまたはオリゴマーが好ましい。
表面層の主成分となる樹脂は、硬化アクリルモノマーまたはオリゴマーを重合触媒を用い、光や熱で硬化させて得られる硬化(メタ)アクリル酸樹脂が好ましい。
硬化アクリルモノマーまたはオリゴマーとしては、アクリロイルオキシ基(CH2=CHCOO−)、またはメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を複数有する化合物である。
代表的な化合物例として下記構造のものを挙げることができる。
Figure 2007316272
Figure 2007316272
Figure 2007316272
Figure 2007316272
Figure 2007316272
表面層の特性は、硬化アクリルモノマーまたはオリゴマーの種類、とその組成比、硬化条件等により影響される。
即ち、中間転写体表面層は、形成する硬化(メタ)アクリル酸樹脂が、2官能以上の官能基を有するモノマーを反応して作製された樹脂であるのが好ましく、5官能以上の官能基を有するモノマーを反応して形成された樹脂、及び、炭素数12以上のアルキル基を有する硬化(メタ)アクリル酸によって造られていること、或いは、2官能オリゴマーと反応してなる樹脂を主要成分として含有することで特によい特性を発揮する。
〈重合開始剤〉
反応性モノマーや反応性オリゴマーを光や熱で硬化するときの重合開始剤としては、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、チオキサントン、ベンゾブチルエーテル、アシロキシムエステル、ジベンゾスロベン、ビスアシルフォスフィンオキサイド等を挙げることができる。
〈フッ素樹脂粒子〉
フッ素樹脂粒子としては、PTFE、PVDF、ETFE及びPFA等の樹脂粒子を挙げることができる。
フッ素樹脂粒子の形状や粒径は限定されるものではなく球状、繊維状、板状及び不定型等、潤滑性が得られればどのような形状でも使用でき、粒径も制限はないものの分散性や表面性を考慮すると数平均メディアン径(D50)が0.02〜50μmのものが好ましい。
フッ素樹脂粒子の添加量は、表面層の固形分に対し40〜200質量%添加するのが好ましい。
〈シリコーン化合物〉
本発明で用いられるシリコーン化合物は、下記一般式(1)で表されるものである。
Figure 2007316272
(式中、R1、R2はアルキル基もしくはアリール基を表し、各々同じであっても異なっていてもよく、一部に他の任意の置換基を有していてもよい。nは正の整数である。)
これらのシリコーン化合物の中では、ポリジメチルシロキサンが好ましい。
シリコーン化合物は、20℃で測定したときの粘度が2〜100×10-3Pa・sであるものが好ましい。上記範囲の粘度のシリコーン化合物は、フッ素樹脂粒子に好適に配向し表面欠陥が無い均一な表面層の形成が容易となり好ましい。尚、粘度は、E型粘度計(東京計器社製)を用い、2.5、5、10、20、及び50rpmで測定し、その平均値から求めた値である。
シリコーン化合物は、表面層中に0.1〜3.0質量%含有するように塗布液に添加することが好ましい。
〈添加剤〉
表面層は、必要に応じ、フッ素化合物、導電性物質、無機フィラーなどの抵抗調整剤等の添加剤を添加して形成することができる。フッ素化合物としてはフッ素を有するグラフトポリマーが好ましい。
次に、本発明の中間転写体の作製方法について説明する。
《中間転写体の作製》
本発明の中間転写体の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、各層の形成材料及びその溶剤をそれぞれ適宜に配合し、ボールミル等で混練、撹拌して各コーティング液を調製する。このようにして調製したコーティング液の濃度は、層の厚みに応じて適宜に設定される。ついで、各コーティング液をそれぞれ槽に収容し、その一方でアルミニウム、ステンレス等の金属製の軸体を準備して、この軸体を基材層用のコーティング液が収容されている槽中に垂直に立てた状態で入れて浸漬させる。この時、浸漬を数回繰り返して所定の厚さの塗膜を形成させた後、コーティング液中から軸体を引き上げる。ついで、各層のコーティング液を用いて同様の操作を繰り返し、多層構造を形成する。次に、乾燥し溶剤を除去した後、加熱処理(例えば60〜180℃×60分間)を行い、軸体を抜き取って図1に示す無端状の中間転写体を作製する。
この浸漬法による製法以外にも、押出成形法、スプレーコーティング法、インフレーション法、ブロー成形法等の方法により、中間転写体を作製することが可能である。
また、特に、基材層にポリイミド樹脂を使用する場合は、例えば、全芳香族骨格を有するテトラカルボン酸二無水物とジアミン成分とを重合反応して得たポリアミド酸溶液を適宜な方式で展開し、その展開層を乾燥製膜してフィルム状に成形し、その成形物を加熱処理してポリアミド酸をイミドに転化する方法により基材層が得られる。そして、基材層上に他層を構成するコーティング液を順次浸漬、或いは、スプレーコーティングして中間転写体を作製する。
シームレスの中間転写体を形成する場合、例えば、ポリアミド酸溶液を円筒状金型の外周面に浸漬する方式や、内周面に塗布する方式や更に遠心する方式、或いは注形型に充填する方式などの適宜な方式でリング状に展開し、その展開層を乾燥製膜してベル卜形に成形し、その成形物を加熱処理してポリアミド酸をイミドに転化して型より回収する方法などの従来に準じた適宜な方法により行うことができる(特開昭61−95361号公報、特開昭64−22514号公報、特開平3−180309号公報等)。シームレスベルトの形成に際しては、型の離型処理や脱泡処理などの適宜な処理を施すことができる。
〈表面粗さRt〉
本発明の中間転写体は、表面粗さ(Rt)が0.05μm以上、0.20μm以下であることが好ましい。表面粗さがこの範囲であれば、残存トナーのクリーニング性が良好になり好ましい。
本発明に係る表面粗さRtは、以下の測定条件で測定したときの値である。
測定装置:「サーフコム1400」(東京精密社製)
測定試料:25℃、65%RHに24時間調湿した試料
カットオフ種別:ガウシアン
傾斜補正 :最小二乗直線補正
測定長さ :5λ
カットオフ波長:×2K
測定速度 :0.3mm/s
λsフィルタ :有り
カットオフ比 :300
触針先端半径 :2μm
《画像形成》
本発明の中間転写体は、該中間転写体をブレードでクリーニングする工程を有する画像形成方法に用いることが好ましい。
本発明に係る画像形成方法を用いた画像形成装置としては、例えば、複写機やレーザプリンタ等が挙げられるが、特に、5000枚以上の連続プリントを行うような画像形成装置が含まれる。この様な画像形成では、中間転写体と記録媒体との間での電界発生が頻繁に行われるが、本発明の中間転写体を使用することにより画像欠陥を発生させることのない安定した2次転写を実現している。
本発明に係る画像形成装置は、画像情報に応じた静電潜像を形成する像担持体、像担持体に形成した静電潜像をトナーを用いて可視化する現像装置、像担持体に担持されたトナー像を本発明の中間転写体に転写する1次転写手段、中間転写体上のトナー像を紙やOHPシートといった記録媒体上に転写する2次転写手段とを有する。そして、本発明の中間転写体を中間転写体として備えることにより、2次転写率が良好で、転写残トナーが良好クリーニングでき、多数枚プリントしてもクラックが発生せず、良好なトナー画像を形成することができる。
本発明に係る中間転写方式の画像形成装置は、特に限定されるものではなく、例えば、単色のトナーのみにより画像形成を行うモノクロの画像形成装置や、感光体ドラム等の像担持体上に担持されたトナー像の中間転写体への1次転写を順次繰り返してカラー画像を形成する装置や、各色毎の現像器を備えた複数の像担持体を中間転写体上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置と呼ばれるものが挙げられる。
図2は、本発明の中間転写体が使用可能な画像形成装置の概略図である。
このカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、転写部としての無端ベルト状中間転写体ユニット7と、転写材Pを搬送する無端ベルト状の給紙搬送手段21及び定着手段としてのベルト式定着装置24とを有する。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
各感光体に形成される異なる色のトナー像の1つとして、イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、1次転写手段としての1次転写ローラ5Y、クリーニング手段6Yを有する。また、別の異なる色のトナー像の1つとして、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、1次転写手段としての1次転写ローラ5M、クリーニング手段6Mを有する。また、更に別の異なる色のトナー像の1つとして、シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、1次転写手段としての1次転写ローラ5C、クリーニング手段6Cを有する。また、更に他の異なる色のトナー像の1つとして、黒色画像を形成する画像形成部10Kは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、1次転写手段としての1次転写ローラ5K、クリーニング手段6Kを有する。
無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の第2の像担持体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体として用紙等の記録媒体Pは、給紙搬送手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A、22B、22C、22D、レジストローラ23を経て、2次転写手段としての2次転写ローラ5Aに搬送され、記録媒体P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された記録媒体Pは、ベルト式定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、2次転写ローラ5Aにより記録媒体Pにカラー画像を転写した後、記録媒体Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、1次転写ローラ5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の1次転写ローラ5Y、5M、5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y、1M、1Cに圧接する。
2次転写ローラ5Aは、ここを記録媒体Pが通過して2次転写が行われる時にのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
また、装置本体Aから筐体8を支持レール82L、82Rを介して引き出し可能にしてある。
筐体8は、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とを有する。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、垂直方向に縦列配置されている。感光体1Y、1M、1C、1Kの図示左側方には無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、ローラ71、72、73、74、76を巻回して回動可能な無端ベルト状中間転写体70、1次転写ローラ5Y、5M、5C、5K及びクリーニング手段6Aとからなる。
筐体8の引き出し操作により、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とは、一体となって、本体Aから引き出される。
このように感光体1Y、1M、1C、1K上に帯電、露光、現像によりトナー像を形成し、無端ベルト状中間転写体70上で各色のトナー像を重ね合わせ、一括して記録媒体Pに転写し、ベルト式定着装置24で加圧及び加熱により固定して定着する。トナー像を記録媒体Pに転移させた後の感光体1Y、1M、1C、1Kは、クリーニング装置6Aで転写時に感光体に残されたトナーを清掃した後、上記の帯電、露光、現像のサイクルに入り、次の像形成が行われる。
本発明に使用される記録媒体Pは、トナー画像を保持する支持体で、通常画像支持体、転写材或いは転写紙と呼ばれるものである。具体的には、薄紙から厚紙までの普通紙、アート紙やコート紙等の塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布等の各種記録媒体が挙げられる。
尚、本発明に使用されるトナーとしては、数平均メディアン径(D50)が4〜6μmのものが好ましい。
以下に、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
《中間転写体の作製》
〈中間転写体1の作製〉
(1)基材層の作製
「ユーワニスS」(3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フェニレンジアミン(PDA)とからなるポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液:固形分濃度18質量%:宇部興産製)に、導電剤「T−1」(固形分濃度20質量%:三菱マテリアル社製)をポリイミド系樹脂固形分100質量部に対して、23質量部になるよう添加して、衝突型分散機「GeanusPY」(シーナス社製)を用い、圧力200MPaで、最小面積が1.4mm2で2分割後衝突させ、再度2分割する経路を5回通過させて、混合して、基材層用の導電剤入りのポリアミド酸溶液を得た。
基材層用の導電剤入りのポリアミド酸溶液を円筒状金型内面に、ディスペンサーを介して0.5mmに塗布し、1500rpmで15分間回転させて均一な厚みを有する展開層とした後、250rpmで回転させながら、金型の外側より60℃の熱風を30分間あてた後、150℃で60分間加熱した。その後、360℃まで2℃/分の昇温速度で昇温し、更に360℃で30分加熱して溶媒の除去、脱水閉環水の除去、及びイミド転化反応の完結を行った。その後室温に戻し、金型から剥離し、目的とする無端ベルト状の基材層を得た。この基材層の総厚みは100μmである。
(2)表面層の形成
(フッ素樹脂粒子分散液の調製)
フッ素化合物「グラフトポリマーGF300」(東亞合成社製社製) 1質量部
フッ素樹脂粒子「KTL500F」(喜多村化学社製) 20質量部
メチルイソブチルケトン 100質量部
を「ナノマイザー分散機」(吉田機械工業社製)を用いて分散して「フッ素樹脂粒子分散液」を調製した
(表面層用塗布液の調製)
反応性モノマー「K901−アクリルモノマー」(日本化薬社製) 100質量部
重合開始剤「Irgacure184」(チバスペシャリティケミカルズ社製)
1質量部
導電性物質「T−1」(固形分濃度20%:三菱マテリアル社製) 50質量部
フッ素樹脂粒子分散液 33質量部
溶剤「MIBK/MEK(8/2)」 1500質量部
シリコーン化合物「FA−600」(信越化学社製) 0.5質量部
を、混合、撹拌して「表面層塗布液」を調製した。
(表面層の形成)
上記で調製した「表面層塗布液」を上記「基材層」上にスプレー塗布し、その後30℃のオーブン中で30分1次乾燥を行った後、紫外線強度1kW/cm2の水銀灯で2000mJ/cm2の積算光量を照射し硬化を行い表面層を形成し、「中間転写体1」を作製した。
〈中間転写体2の作製〉
中間転写体1の作製において、フッ素化合物「グラフトポリマーGF300」を添加しなかった以外は同様にして、シリコーン化合物とその添加量を表1のように変えた以外は同様にして「中間転写体2」を作製した。
〈中間転写体3の作製〉
中間転写体1の作製に用いたシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を、「KF−54」(添加量3.0質量部)に変えた以外は同様にして「中間転写体3」を作製した。
〈中間転写体4の作製〉
中間転写体1の作製に用いたシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を、「KF−96」(粘度0.65×10-3Pa・s)(添加量3.0質量部)に変えた以外は同様にして「中間転写体4」を作製した。
〈中間転写体5の作製〉
中間転写体1の作製に用いたシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を、「KF−96」(粘度20×10-3Pa・s)(添加量3.0質量部)に変えた以外は同様にして「中間転写体5」を作製した。
〈中間転写体6の作製〉
中間転写体1の作製に用いたシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を、「KF−96」(粘度100×10-3Pa・s)(添加量0.5質量部)に変えた以外は同様にして「中間転写体6」を作製した。
〈中間転写体7の作製〉
中間転写体1の作製に用いたシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を添加しなかった以外は同様にして「中間転写体7」を作製した。
〈中間転写体8の作製〉
中間転写体6の作製に用いたフッ素樹脂粒子「PTFE」とフッ素化合物「グラフトポリマーGF300」を添加しなかった以外は同様にして「中間転写体8」を作製した。
〈中間転写体9の作製〉
中間転写体1の作製に用いたフッ素樹脂粒子「PTFE」とフッ素化合物「グラフトポリマーGF300」とシリコーン化合物「FA−600」(添加量0.5質量部)を添加しなかった以外は同様にして「中間転写体9」を作製した。
表1に中間転写体1〜9の作製で用いた化合物、シリコーン化合物の粘度及び添加量を示す。
Figure 2007316272
《中間転写体の特性評価》
〈摩擦係数〉
上記で作製した「中間転写体1〜9」をポータブル摩擦計「ミューズ94II」(新東化学社製)を用いて静摩擦係数を測定し、評価を行った。
評価基準
◎:静摩擦係数が1.0以下で摩擦係数は良好
○:静摩擦係数が1.3未満で摩擦係数はやや低下するが実用上問題ないレベル
×:静摩擦係数が1.3以上で摩擦係数は悪く実用上問題となるレベル。
〈塗膜表面〉
中間転写体の塗膜表面の評価は、凝集物による表面欠陥の発生程度を目視で観察し、評価した。
◎:表面欠陥が3箇所以下で良好
○:表面欠陥が4〜5箇所で塗膜表面の状態はやや低下するが実用上問題ないレベル
×:表面欠陥が6箇所以上で塗膜表面の状態は悪く実用上問題となるレベル。
〈表面粗さ(Rt)〉
上記で作製した中間転写体の表面粗さ(Rt)を上記の方法で測定した。尚、表面粗さは0.03未満が特に良好、0.03〜0.07未満が良好、0.07以上が不良とする。
《実写評価》
上記で作製した「中間転写体1〜9」をコニカミノルタビジネステクノロジーズ社製「bizhub C250」に搭載し、画像形成を行って評価した。
尚、画像形成には個数基準におけるメディアン径(D50)が4.5μmのトナーと60μmのコートキャリアよりなる2成分現像剤を使用した。
プリント環境は高温高湿(33℃、80%RH)と低温低湿(10℃、20%RH)で行った。記録媒体はA4版上質紙を用いた。プリント原稿はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の印字率がそれぞれ5%の文字画像、カラーハーフトーン画像、べた白画像、べた画像がそれぞれ1/4等分にある画像を用いた。
画像評価は、下記の項目について行った。尚、評価基準は◎、○を合格、×は実用上問題があり不合格とする。
〈2次転写率〉
2次転写率は、低温低湿(10℃、20%RH)環境で、1万枚プリント終了後、画素濃度が1.30のソリッド画像(20mm×50mm)を形成し、下記式により2次転写率を求めて評価した。
2次転写率(%)=(転写材上に転写されたトナーの質量/中間転写体上に供給されるトナーの質量)×100
評価基準
◎:2次転写率が90%以上で良好
○:2次転写率が80%以上で実用上問題なし
×:2次転写率が80%未満で実用上問題あり。
〈クリーニング性〉
上記評価の後、クリーニングブレードを交換せずに、感光体に接触するクリーニングブレードの線荷重のみを18(N/m)から9(N/m)に変更し、更に1万枚の連続コピーを行ない、クリーニング不良の発生状態とトナーフィルミングの程度でクリーニング性を評価した。
◎:1万枚のプリントを通して、トナーのすり抜け等のクリーニング不良の発生は全くなく良好
○:1万枚のプリントを通して、トナーのすり抜け等の散発的なクリーニング不良が発生したが、中間転写体上にトナーフィルミングは見いだせず、実用的に問題なし
×:1万枚のプリント中に、連続的(2枚以上の)なクリーニング不良が発生するか、または中間転写体上にトナーフィルミングが見られ実用上問題あり。
〈クラック発生〉
クラック発生は、10℃、20%RHのプリント環境で1万枚プリントを行い、プリント終了後、中間転写体表面を目視観察して評価した。
評価基準
◎:中間転写体表面にクラックが見られず
○:中間転写体に端部にクラックが見られる
×:中間転写体全体にクラックが見られる。
表2に、評価結果を示す。
Figure 2007316272
表2に示すように、本発明1〜6の「中間転写体1〜6」は特性評価及び実写評価の何れも良好な結果となったのに対し、本発明外の比較例1〜4の「中間転写体7〜10」はこれらの評価項目のいずれかに問題が見られ、本発明の効果が発現されないことが確認された。
中間転写体の層構成の一例を示す模式図である。 本発明の中間転写体が使用可能な画像形成装置の概略図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 中間転写体
21 表面層
22 フッ素樹脂粒子
23 基材層
24、25 中間層

Claims (6)

  1. 静電潜像担体に担持されたトナー像を、中間転写体に1次転写した後、該トナー像を中間転写体から記録媒体へ2次転写する画像形成装置に用いられる中間転写体において、該中間転写体が少なくとも基材層と表面層を有しており、該表面層が反応性モノマーまたはオリゴマーのうち少なくとも1種と重合開始剤、フッ素樹脂粒子及び下記構造式で表されるシリコーン化合物を含むことを特徴とする中間転写体。
    Figure 2007316272
    (式中、R1、R2はアルキル基もしくはアリール基を表し、各々同じであっても異なっていてもよく、一部に他の任意の置換基を有していてもよい。nは正の整数である。)
  2. 前記表面層が、更にフッ素化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の中間転写体。
  3. 前記シリコーン化合物が、ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項1または2に記載の中間転写体。
  4. 前記シリコーン化合物の粘度が、20℃において2〜100×10-3Pa・sであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中間転写体。
  5. 前記シリコーン化合物が、表面層中に0.1〜3.0質量%含有されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中間転写体。
  6. 中間転写体をブレードでクリーニングする工程を有する画像形成方法において、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面層を有する中間転写体を用いることをことを特徴とする画像形成方法。
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