JP2007315763A - 電磁式流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被計測流体の微少流量を高精度で計測することができ、低コストで効率よく量産することができる電磁式流量計測装置を提供する。
【解決手段】この電磁式流量計測装置は、流路を流れる被計測流体に対し磁場を発生させる励磁コイル32を含む励磁装置30と、流路内の被計測流体に接触して配設された1対の検出電極16,18を有したセンシング部10と、センシング部10の検出電極から出力される検出信号に基づき、被計測流体の流量を算出する計測処理回路とを備える。センシング部10には内部に微細流路11aを形成した流路チップ11が設けられ、流路チップ11は、シリコン基板12とガラス基板13を重ね合わせて形成され、微細流路11aの内壁に導電性材料の検出電極16,18が成膜形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、被計測流体の流量を計測する電磁式流量計測装置に関し、特に微少流量を高精度で計測可能な電磁式流量計測装置に関する。
従来、被計測流体の流れ方向に対し垂直に磁場を発生させ、被計測流体に接触して配置した1対の検出電極間に発生する起電力を検出し、その検出信号に基づき、被計測流体の流量を計測する電磁式流量計測装置が、下記特許文献1などで知られている。
特開2003−42821号公報
この種の電磁式流量計測装置のセンシング部は、被計測流体が流通する流路内の内壁面近傍に1対の検出電極が配設され、被計測流体の流れを阻害せずに、比較的高い精度で液体の流量を計測できるが、高精度で計測可能な被計測流体の最小流速のフルスケールは、約0.3m/秒程度である。
このため、フルスケールが0.3m/秒のときに、微少流量(例えば10mL/分程度)の被計測流体を流す流路を製作する場合、流路が極めて細くなり、検出電極の取付け作業などが困難となる課題があった。
すなわち、例えば被計測流体の流量が10mL/分程度の微少流量の流体を計測する場合、被計測流体を通す流路の内径をd(m)とし、その流路に0.3m/秒の流速の被計測流体を流す場合、
10×10−6/60=3.14×(d/2)2×0.3
の式が成立するから、流路の内径dは、約0.84mmとなる。
したがって、このような微少流量の被計測流体を計測する電磁式流量計測装置においては、被計測流体を流すセンシング部の流路は、その内径が、約0.84mmという微小細管となり、このような微小細管内に絶縁性のライニングを取着し、且つ細管の壁面には1対の検出電極を取り付ける必要がある。
しかしながら、検出電極を取り付けるために、微小細管の壁面に微細な電極孔を穿設することになるが、精密加工用の工作機械を使用しても、このような微細な孔を精度良く穿設し、そこに細管の気密性を保持して検出電極を取り付ける作業は非常に難しく、効率良くセンシング部を製造することが困難である。このため、微少流量計測用の電磁式流量計測装置は、量産が難しく、製造コストが増大するという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、被計測流体の微少流量を高精度に計測することができ、低コストで効率よく量産することができる電磁式流量計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電磁式流量計測装置は、流路を流れる被計測流体に対し磁場を発生させる励磁コイルを含む励磁装置と、該流路内の被計測流体に接触して配設された1対の検出電極を有したセンシング部と、該センシング部の検出電極から出力される検出信号に基づき、被計測流体の流量を算出する計測処理回路とを備えた電磁式流量計測装置において、該センシング部には内部に微細流路を形成した流路チップが設けられ、該流路チップは、シリコン基板とガラス基板、ガラス基板同士、シリコン基板同士、或いはシリコン基板とセラミック基板を重ね合わせて形成され、該微細流路の内壁に導電性材料の検出電極が取着形成されていることを特徴とする。
ここで、上記流路チップの微細流路は、上記シリコン基板上にマスキング工程、リソグラフィー工程及びエッチング工程を用いて溝部を形成し、或はガラス基板上にリソグラフィー工程とサンドブラスト工程を用いて形成することができる。
また、上記流路チップの検出電極は、上記シリコン基板またはガラス基板上に、リソグラフィー工程、薄膜形成工程、及びエッチング工程を用いて成膜形成することができる。
また、上記流路チップのシリコン基板とガラス基板、ガラス基板同士、シリコン基板同士、或いはシリコン基板とセラミック基板は、陽極接合により接合することができる。
また、上記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を閉じた形状の溝部を形成すると共に、他方のシリコン基板、ガラス基板、或いはセラミック基板に該溝部と連通する流路孔を穿設して形成することができる。
また、上記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を両側縁部に開口した形状の溝部を設けて形成することができる。
また、上記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を一方の縁部に開口した略コ字状の溝部を設けて形成することができる。
また、上記流路チップの一方のシリコン基板またはガラス基板の上面にランド部がリソグラフィー工程と薄膜形成工程を用いて成膜形成され、該ランド部は導電部を介して上記微細流路内の検出電極に接続されるように構成することができる。
また、上記構成の電磁式流量計測装置において、ケース内に被計測流体の流路体が形成され、該流路体の一部に、上記センシング部の流路チップを挿入するための挿入凹部が形成され、該流路チップが該挿入凹部にシール材を介して水密状に嵌着され、該流路体の流路と該流路チップ内の微細流路とが連通接続され、該流路チップ内の微細流路に磁場を形成するための励磁装置が該ケース内に配設された構成とすることができる。
上記構成の電磁式流量計測装置によれば、シリコン基板とガラス基板、シリコン基板同士、ガラス基板同士、或いはシリコン基板とセラミック基板を重ね合わせて形成された流路チップ内に、微細流路を設けると共に、微細流路の内壁に導電性材料を成膜して検出電極を形成するように、センシング部を構成したから、微細流路は、シリコン基板またはガラス基板内に、リソグラフィー工程、エッチング工程、或はサンドブラスト工程を用いて高精度に形成することができ、また、検出電極は導電性材料の薄膜形成工程により形成することができる。
したがって、横断面積が例えば約0.55mm2程度の微細流路を、効率良く簡単に且つ高精度に製作することができ、また、そのような微細流路内に微細な検出電極を効率良く簡単に成膜形成することができる。そして、このように形成されたセンシング部を有する電磁式流量計測装置は、例えば約0.3m/秒程度の微小流速の被計測流体を正確に計測することが可能となる。
また、リソグラフィー工程、エッチング工程、或はサンドブラスト工程を用いてシリコン基板またはガラス基板内に微細流路を高精度に形成でき、流路寸法のバラツキを低減し、且つ導電性材料の薄膜形成工程により1対の検出電極を高精度に形成できるから、1対の電極の非対称性に起因した計測誤差や製品毎の計測感度のばらつきを低減して、被計測流体の流量計測の精度を向上させることができる。
さらに、微細流路をリソグラフィー・エッチング工程により形成する場合、流路の断面積の変更は、その深さをエッチング時間の変更により、他の寸法もフォトマスクの変更で容易に行うことができるから、計測可能な流量範囲の異なるセンシング部を容易に製作することができる。
さらに、流路チップの微細流路内には検出電極を薄膜形成工程により成膜することができるため、流路チップは、低コストで且つ大量生産が可能となる。このため、流路チップは、使い捨ての製品とすることができ、例えば、本電磁式流量計測装置を、医療機器における輸液(点滴液)や透析液などの流量計測に使用した場合、その流路を含むセンシング部は使い捨ての器具として、感染などに対し安全に使用することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は電磁式流量計測装置のケース1からカバーを外した状態の斜視図を示し、図2はそのII-II断面図を示し、図3はそのIII-III拡大断面図を示している。この電磁式流量計測装置は、概略的には、ケース1内に、流路チップ11の微細流路11aを流れる被計測流体に対し磁場を発生させる励磁コイル32を含む励磁装置30と、流路チップ11の微細流路11a内に1対の検出電極16、18を設けたセンシング部10と、被計測流体の流量を算出する計測処理回路を実装した回路基板31と、を備えて構成される。
ケース1は、略直方体の箱形に形成され、2面が開口し、開口した2面には図示しないカバー板が被せられ、固定される。或いは、1つの開口部をカバー体で閉鎖した状態で、ケース内部を充填材でモールドして固定される。ケース1内には、パイプ状の流路体2が横方向に形成され、流路体2の両端は、接続口5,6として開口している。また、流路体2の略中央部分には、後述するセンシング部10の流路チップ11と励磁装置30のコア延設部34aを挿入するために、挿入凹部4が形成されている。この挿入凹部4の両側に壁部が形成され、その両側の壁部の下部に、後述の流路チップ11の流路孔15,17に連通する連通孔7,9が下方に向けて穿設されている。この連通孔7,9が開口した挿入凹部4の下部に、流路チップ11を挿入して嵌め込むための板状のチップ用凹部4aが形成される。
センシング部10の流路チップ11は、シリコンウエハー、ガラス基板などを素材とし、リソグラフィー工程、エッチング工程、或はサンドブラスト工程などを経て、シリコン基板12とガラス基板13内に、微細流路11aを形成すると共に、1対の検出電極16,18を薄膜形成工程により微細流路11a内に成膜形成し、シリコン基板12とガラス基板13を接合して製作される。
流路チップ11を製作する場合、先ず、素材となるシリコンウエハー上の各シリコン基板12の上面に溝部14を形成する。1個のシリコン基板12は、図4に示すように、例えば厚さ約0.5mm、約10mm角の方形のシリコン基板上に、幅約3mm、長さ約8mm、深さ約0.3mmの溝部14を設けて形成されるが、通常、量産される場合は、図6のように、厚さ約0.5mmのシリコンウエハー上に多数のシリコン基板12を形成し、最終的にそれらを裁断して使用することになる。
シリコンウエハーは、先ず、前処理として有機溶剤などにより洗浄され、ウエハーの表面の有機物や酸化膜などが除去される。次に、洗浄したシリコンウエハーを酸化炉に入れ、約1000℃程度の温度の酸化雰囲気中にシリコンウエハーを所定時間置いて熱処理し、ウエハーの上面に酸化膜を形成する。この酸化膜はマスキングのために形成され、後のエッチング工程における保護膜として使用される。次に、リソグラフィー法とエッチング法による加工を行なって、シリコンウエハー上の各シリコン基板12に所定形状で所定深さの溝部14を形成する。
リソグラフィー工程では、先ず、シリコンウエハーの表面を加熱乾燥して密着性を良くした状態で、その上にホトレジスト(感光性樹脂)を塗布する。塗布はスピンコートにより行なわれ、ホトレジストを着けたウエハーを高速回転させてそれを展延させる。
次に、露光装置によりシリコンウエハー上に紫外線を照射してパターン露光を行なう。ポジホトレジストの場合には、基板上に形成する溝部を露光するようにし、現像処理を行なうことにより、その露光部分のホトレジストを溶解させ、除去する。この後、エッチング工程に入る。
エッチング工程では、シリコンウエハーをエッチング液(例えばフッ化水素溶液)中に所定時間浸漬させ、エッチング処理を行ない、ホトレジストをマスクとして、シリコンウエハーの表面をエッチングする。これにより、シリコン基板上の溝部14に対応した表面(シリコン酸化膜)がエッチングされる。
この後、ホトレジスト除去工程に入り、シリコン基板12上に残ったホトレジストが剥離液(アルカリ有機溶剤)により除去され、その後、異方性エッチングでのエッチング時間コントロールによって深さを制御された溝部14が、シリコン基板12上に形成される。この溝部14は、図4に示すように、両端を閉じた状態に形成される。
リソグラフィー法では、溝部14の寸法が露光装置による露光パターンにより高精度で決定され、その寸法精度は、約0.1μmの誤差範囲とすることができるため、製作する際の溝部14の寸法精度を、極めて高精度に保つことができる。また、溝部14の深さは、エッチング時の浸漬処理時間によりコントロールされるが、単位時間当たりのエッチング量を求めて、浸漬処理時間をコントロールすることにより、溝部の深さの精度は、約1μmの誤差範囲とすることができる。したがって、例えば、シリコン基板12上に、幅2.5mm、長さ8mm、深さ0.3mmの溝部14を形成する場合、最大でも1μmの誤差範囲で、高精度に溝部14を形成することができる。
次に、上記の如く、シリコンウエハーの各シリコン基板12上に溝部14を形成した状態のシリコン基板12の表面に、酸化膜を形成する。この酸化膜は、熱処理により形成することができ、シリコンウエハーを酸化炉に入れ、約1000℃程度の温度の酸化雰囲気中にシリコンウエハーを所定時間置き、ウエハー上の各シリコン基板12の表面に酸化膜を形成する。このとき、表面に形成される酸化膜の厚さは、単位時間当たりの酸化膜の成膜量を求め、酸化時間をコントロールする。これにより、約0.1μmの誤差範囲で酸化膜の厚さを決定することができる。流量計測に必要な電極間抵抗は、この高精度で形成される酸化膜の厚さによって、所定の値に設定される。
次に、絶縁性の酸化膜を表面に形成したシリコンウエハーの各シリコン基板12の上面に、1対の検出電極16,18を薄膜形成する。1対の検出電極16,18は、図4に示すように、各シリコン基板12の上面から溝部14内の側壁にかけて形成される。
検出電極の薄膜形成に際し、上記シリコン基板12を有したシリコンウエハーは、上記と同様に、前処理として有機溶剤などにより洗浄され、基板の表面の有機物を除去した後、乾燥処理される。
その後、薄膜形成工程に入り、上記のシリコン基板12を例えば真空蒸着装置に入れ、シリコン基板12上に電極材料(例えば、Cr,Ni,Au,Ptなどの耐腐食性の良好な導電性金属)を蒸着させる。
次に、シリコンウエハー上の各シリコン基板12の上面に、リソグラフィー法とエッチング法による加工を行なって、所定形状の検出電極16,18を形成する。リソグラフィー工程では、上記と同様に、シリコンウエハーを加熱乾燥した状態で、その上にホトレジストをスピンコートにより塗布する。
次に、露光装置により紫外線照射を行なって、各シリコン基板12上にパターン露光を行なう。ポジホトレジストの場合、基板上に形成する検出電極16、18の部分を露光しないようにし、現像処理を行なうことにより、その露光部分のホトレジストを溶解させ、不必要な電極材料を暴露する。この後、エッチング工程に入る。
エッチング工程では、シリコン基板12をエッチング液中に所定時間浸漬させ、エッチング処理を行ない、ホトレジストをマスクとして、シリコン基板上の電極材料をエッチングする。これによりシリコン基板12上の検出電極16,18以外の電極材料がエッチングにより除去される。そしてこの後、ホトレジストが約90℃の剥離液(アルカリ有機溶剤)により除去される。
上記と同様に、この薄膜形成工程では、リソグラフィー・エッチング法を使用するため、検出電極16,18の寸法は露光装置による露光パターンにより高精度に設定され、その寸法精度は、約0.1μmの誤差範囲とすることができるため、検出電極16,18の位置及び寸法精度を、極めて高精度に形成することができる。なお、薄膜形成工程では、真空蒸着の他、スパッタリング、イオンプレーティングなどPVDにより検出電極を成膜することができる。
一方、流路チップ11の蓋部となるように、上記シリコン基板12の上に被せられるガラス基板13には、微細流路11aの出入口となる流路孔15,17がサンドブラストにより所定位置に形成されると共に、検出電極16,18に接続されるランド部19,21と導電部23,25が、薄膜形成技術により形成される。
素材となるガラス基板は、先ず、前処理として有機溶剤などにより洗浄され、基板の表面の有機物などが除去される。次に、洗浄した素材ガラス基板を、リソグラフィー法とサンドブラスト法による加工を行なって、各ガラス基板13の上面の所定位置に、所定形状の流路孔15,17を形成する。さらに、上記シリコン基板12の検出電極16,18に対応した位置に、導電孔(コンタクトホール)を形成する。リソグラフィー工程では、先ず、素材ガラス基板を過熱乾燥して密着性を向上させた状態で、その上にホトレジストをスピンコートにより塗布する。
次に、露光装置により、素材ガラス基板上のホトレジストに紫外線を照射して、パターン露光を行なう。ポジホトレジストの場合、基板上に形成する流路孔と導電孔を露光するようにし、現像処理を行なうことにより、その露光部分のホトレジストを溶解させ、除去する。この後、サンドブラスト工程に入る。
サンドブラスト工程では、素材ガラス基板の各ガラス基板13の表面にサンドを吹き付け、ホトレジストをマスクとして、各ガラス基板13の表面をブラスト加工する。このブラスト加工により、各ガラス基板13上に流路孔15,17と、ランド部の位置に導電孔が穿設される。
次に、素材ガラス基板の各ガラス基板13上に1対のランド部19,21と導電部23,25を薄膜形成する。ランド部19,21とその底部に接続された導電部23,25は一度の真空蒸着により一体的に形成することができる。
ランド部19,21と導電部23,25の薄膜形成に際し、ガラス基板13は、上記と同様に、前処理として有機溶剤などにより洗浄され、基板の表面の有機物などが除去される。薄膜形成工程では、上記のガラス基板13を真空蒸着装置に入れ、ガラス基板13に導電性金属(例えばAu)を一面に蒸着させる。
次に、ガラス基板13を、リソグラフィー法、エッチング法による処理を行なって、ガラス基板13の上面に所定形状のランド部19,21及び導電部23,25を形成する。リソグラフィー工程では、上記と同様に、素材ガラス基板を加熱乾燥して密着性を向上させた状態で、その上にホトレジストを塗布する。
次に、露光装置により、素材ガラス基板の各ガラス基板13上に紫外線を照射してパターン露光を行なう。ポジホトレジストの場合、基板上に形成するランド部19,21以外の部分を露光するようにし、現像処理を行なうことにより、その露光部分のホトレジストを溶解させて除去し、ランド部形成に不必要な導電性金属を暴露させる。この後、エッチング工程に入る。
エッチング工程では、ガラス基板13をエッチング液中に所定時間浸漬させ、エッチング処理を行い、ホトレジストをマスクとして、ガラス基板上の導電性金属をエッチングする。これにより、ガラス基板13上のランド部19,21と導電部23,25以外の導電性金属がエッチングにより除去される。そしてこの後、ホトレジストが約90℃に加熱した剥離液により除去される。
上記のように製作処理されたシリコン基板12とガラス基板13は、この後、図4、図5に示すように、ガラス基板13をシリコン基板12の上に正確に重ね合わせた状態で、陽極接合装置にかけられ、ガラス基板13とシリコン基板12の接合面が陽極接合される。なお、シリコン基板12の接合面の酸化膜などは、除去した状態で、陽極接合することになる。
その後、導電性の樹脂等をガラス基板13の導電部23,25に埋め込むことにより、シリコン基板12の検出電極16,18とガラス基板13のランド部19,21を電気的に接続する。このとき、導電性の樹脂等の代わりに、薄膜形成工程により検出電極16,18とランド部19,21を電気的に接続することもできる。そして、裁断装置にかけられ、各々の部分に裁断され、分離される。
ガラス基板13とシリコン基板12の陽極接合は、約300〜400℃の加熱下で、ガラス基板側に500V程度の負電圧を印加して実施され、ガラス基板13とシリコン基板12は、固相状態で電気的二重層を発生させることにより、両基板間で強力な静電引力が生じ、その界面で化学接合する。このため、寸法変化を殆ど生じずに、ガラス基板13とシリコン基板12は高い寸法精度で接合される。
そして、上記の如く、シリコン基板12とガラス基板13を接合した流路チップ11内には、模式的に図示する図7に示すように、流路孔15,17と溝部14が連通して、微細流路11aが形成される。この微細流路11aは、上記のように、例えば幅2.75mm、長さ8mm、深さ0.2mmで形成され、流路の断面積は、約0.55mm2となり、流路チップ11の微細流路11aには、流量約10mL/分、流速約0.3m/秒という微少流量の被計測流体を流し、その流量を計測することができる。
このように構成された流路チップ11は、その上面のランド部19,21に、リード線36が半田付けされ、図8、図9に示すように、ケース1内の流路体2のチップ用凹部4aに、シール材を介して水密状態で嵌め込まれる。この状態で、流路体2側の連通孔7は流路チップ11の流路孔15に、連通孔9は流路チップ11の流路孔17に正確に連通接続されて取り付けられる。
一方、励磁装置30は、図8、図9に示すように、ケース1内の流路体2の上部に収納可能に構成され、矩形形状の取付フレーム35の上部に回路基板31が装着され、取付フレーム35の下部には、励磁コイル32を巻装したボビン33が取り付けられる。ボビン33の軸心位置に、コア34が挿入され、コア34の両端から略L字状のコア延設部34a、34bが側方に突き出し、コア延設部34a、34bの先端部がスリットを介して対峙するように配設される。
両コア延設部34a、34bの先端部間つまりスリット内に、流路チップ11の微細流路11aが位置するように、流路チップ11は装着される。これにより、コア延設部34a、34bの先端部が微細流路11aの上部と下部に、対峙して位置することになる。コア延設部34a、34bの先端部の間隙、つまり磁気ギャップとなるスリットは、極力小さくなるように形成され、その部分での磁気抵抗が最小となるようにしている。
また、図3の上部に位置するコア延設部34aは、リード線36を通すために、間にスペースを有した2層構造とし、例えば2枚の金属板を、図3の下部に位置するコア延設部34bの両側に重ねて固定する構造となっている。このように、コア延設部34aを2層構造、コア延設部34bを1層構造とすることにより、加工工数を少なくし、低コストで磁気回路を製造することができる。
流路チップ11のランド部19,21に接続されたリード線36は、励磁装置30のコア延設部34aの内部空間を通り、回路基板31に実装される流量の計測処理回路の入力側に接続される。この励磁装置30では、励磁コイル32により発生した磁場が、コア延設部34aの先端部で、微細流路11aの流れ方向に対し垂直方向に発生するように励磁が行なわれる。
なお、リード線36を計測処理回路の入力端子に着脱可能に接続する構造とすれば、使用後に、励磁装置30をケース1から外すことにより、ケース1を含む流路体2と流路チップ11は使い捨ての器具として、後述のように、医療機器などに安全に使用することができる。
計測処理回路は、励磁コイル32に対し例えば30Hz程度の交番電流(矩形電流)を供給する励磁用電源回路、入力側にリード線36が接続され、検出電極16,18間で発生した起電力を増幅して検出信号を出力する増幅器、増幅器からの検出信号を所定のタイミングでサンプリングし、サンプリングされた電圧値をデジタル値に変換するAD変換器、及びデジタル値に変換された計測データに基づき、被計測流体の流量を演算する演算処理回路などの回路から構成される。
このように構成された電磁式流量計測装置は、例えば、医療分野における輸液(点滴液)、透析液、農業分野における薬液など、微少流量の被計測流体の流量計測に使用され、ケース1の両側に設けた接続口5,6がその微少流量の被計測流体を流す流路となるチューブなどに接続される。被計測流体は、接続口5または6からケース1内の流路体2に入り、流路体2の連通孔7または9から、センシング部10の流路チップ11の流路孔15または17に流入し、微細流路11a内を流れる。
この状態で、回路基板31上の計測処理回路及び励磁装置30が動作し、励磁コイル32に励磁用電源回路から30Hz程度の交番電流(矩形電流)が供給され、微細流路11aの流れ方向と垂直に磁界が発生する。このとき、導電性のある被計測流体が微細流路11aを流れると、その流量に応じた起電力が検出電極16,18間に発生し、その起電力は流量計測の検出信号として計測処理回路に取り込まれる。計測処理回路では、増幅器により検出信号を増幅した後、所定のタイミングでサンプリングを行なって、その電圧値をデジタル値に変換し、このデジタル値に変換された計測データに基づき、被計測流体の流量が算出される。
このように、電磁式流量計測装置のセンシング部10は、シリコン基板12とガラス基板13から形成された流路チップ11内に、微細流路11aを設けると共に、微細流路11aの内壁に、導電性材料を成膜して検出電極16,18を形成しているから、微細流路11aは、シリコン基板12とガラス基板13内に、リソグラフィー工程、エッチング工程、或はサンドブラスト工程を用いて、微細流路を高精度に形成することができ、検出電極16,18は導電性材料の薄膜形成工程により形成することができる。
したがって、横断面積が例えば0.55mm2程度の微細流路を、流路チップ11内に効率良く簡単に且つ高精度に製作することができ、また、そのような微細流路内に微細な検出電極を効率良く簡単に成膜形成することができる。よって、このような流路チップ11を有するセンシング部10を設けた電磁式流量計測装置は、約0.3m/秒程度の微小流速の被計測流体を計測することが可能となる。
また、リソグラフィー工程、エッチング工程を用いてシリコン基板12に微細流路を形成し、或はサンドブラスト工程を用いてガラス基板13に微細流路を高精度に形成することができ、且つ導電性材料の薄膜形成工程により1対の検出電極16,18を微細流路内に高精度に形成できるから、1対の検出電極の非対称性に起因した計測誤差や製品毎の計測精度のばらつきを低減して、被計測流体の流量を正確に計測することができる。
さらに、微細流路11aをリソグラフィー・エッチング工程により形成する場合、微細流路11aの断面積の変更は、エッチング時間の変更やフォトマスクの変更により簡単に行うことができるから、計測可能な流量範囲の異なるセンシング部10の流路チップ11を容易に製作することができる。また、この流路チップ11を交換するだけで、流路チップ11以外の部品はそのまま使用して、流量範囲の異なる流量計を容易に製作することができる。
さらに、流路チップ11に検出電極16,18を薄膜形成した電磁式流量計測装置のセンシング部10は、非常に小型で、低コスト、且つ大量生産が可能となるため、使い捨ての製品とすることができる。例えば、本電磁式流量計測装置を、医療機器における輸液(点滴液)や透析液などの流量計測に使用した場合、その微細流路11aを含むセンシング部10は、励磁装置30から分離し、使い捨ての器具として使用する。これにより、感染などに対し安全な流量計測装置を提供することが可能となる。
図10〜図12は他の実施形態の流路チップ41を示している。この流路チップ41は、図10に示す如く、上記と同様に、シリコン基板42の上にガラス基板43を重ね合わせて接合し、構成されるが、そのシリコン基板42の上面に形成される溝部44は、両端を基板の両側縁部にそのまま開口して形成され、ガラス基板43には上記のような流路孔は穿設されていない。シリコン基板42上の溝部44は、上記と同様に、リソグラフィー工程とエッチング工程を用いて高精度に形成される。
そして、シリコン基板42の上面から溝部44にかけてその両側に、1対の検出電極46,48が、薄膜形成工程において、例えば真空蒸着を用いて、導電性材料のAuなどで成膜形成される。ガラス基板43には、上記と同様に、ランド部の位置に導電孔がサンドブラストによって形成され、その後、薄膜形成工程の例えば真空蒸着により、ガラス基板43の導電孔内からランド部領域にかけてAuなどの導電性材料が成膜形成され、ランド部49と51とそれに続く導電部が形成される。
この後、シリコン基板42とガラス基板43は、図11に示す如く、上記と同様に、ガラス基板43をシリコン基板42の上に正確に重ね合わせた状態で、陽極接合装置にかけられ、ガラス基板43とシリコン基板42の接合面が陽極接合される。この後、ガラス基板43の導電孔に導電性樹脂を埋め込み、シリコン基板42の電極46,48とガラス基板43のランド部49,51を電気的に接続する。或は、薄膜形成工程により電気的に接続する。このように、ガラス基板43とシリコン基板42が接合されて流路チップ41が形成され、溝部44の上面がガラス基板43により蓋をした状態となり、そこに微細流路41aが形成される。この流路チップ41の微細流路41aは、図11に示すように、その端部がその両側面に開口した形状となる。
一方、この流路チップ41が装着される流路体52は、図12に示すように、中央部分から左右に分離して形成され、左右の流路体52の先端部分に、挿入凹部が軸方向に形成される。この挿入凹部と流路体52内の流路53とは、連通孔57,59を通して連通接続される。流路チップ41は、図12に示す如く、左右の流路体52の先端部分の挿入凹部内に、シール材を介して水密状態で嵌め込まれ、この状態で、流路体52の連通孔57、59は、流路チップ41内に形成された微細流路41aに連通接続される。
図示は省略されているが、流路チップ41を装着した流路体52においても、上記と同様な構成の励磁装置が、そのコア先端部の先端スリットに流路チップ41の微細流路41aを上下から挟むように位置させて装着される。また、流路チップ41上のランド部49,51に接続されたリード線は、上記と同様に、励磁装置の回路基板上に実装した計測処理回路の入力側に接続される。
このように、両端を開口して微細流路41aを形成し、その内側に検出電極46,48を成膜形成した流路チップ41であっても、流路体52の挿入凹部に嵌着して、流量計測装置に使用することができる。
図13は、励磁装置30Aを構成するコア34Aの別の実施形態を示している。コア34Aは略E字状に形成され、コア34Aの中央部に励磁コイル32Aが巻装される。本励磁装置30Aでは、コア34Aの中央部と外周部間で発生する磁力線が、流路チップ41の中央を横断するように生じて、励磁される。このようなコア34Aを有する励磁装置30Aは、流路チップ41の上側または下側に取り付けて使用することができ、流路チップ41の挿入方向と同じ方向から、本励磁装置30Aを装着する構造とすれば、流量計測装置のケースの開口部は1箇所のみとすることができ、励磁装置30Aを容易に取り付けることができる。
図14、図15はさらの別の実施形態の流路チップ61を示している。この流路チップ61は、図14に示すように、上記と同様に、シリコン基板62の上にガラス基板63を重ね合わせて接合し、構成される。ここでは、シリコン基板62の上に重ね合わせられるガラス基板63の幅は、シリコン基板62の幅より短く形成される。また、そのシリコン基板62の上面に形成される溝部64は、両端を基板の両側縁部にそのまま開口して形成される。シリコン基板62上の溝部64は、上記と同様に、リソグラフィー工程とエッチング工程を用いて高精度に形成される。
さらに、シリコン基板62の上面から溝部64にかけてその両側に、1対の検出電極66,68が、薄膜形成工程において、例えば真空蒸着を用いて、Auなどで成膜形成される。検出電極66,68をAuで成膜形成する場合、下地としてCrを成膜した後、その上にAuを成膜形成することになる。一方、ガラス基板63にランド部は形成されず、ガラス基板63は加工せずにそのまま使用することができる。
この後、シリコン基板62とガラス基板63は、図15に示すように、上記と同様に、ガラス基板63をシリコン基板62の上に正確に重ね合わせた状態で、陽極接合装置にかけられ、ガラス基板63とシリコン基板62の接合面が陽極接合される。ガラス基板63とシリコン基板62の接合面を陽極接合して形成された流路チップ61は、図15のようにガラス基板63の幅がシリコン基板62の幅より短いため、シリコン基板62上の検出電極66,68が両側から露出した状態となる。
そこで、検出信号を取り出すためのリード線は、この検出電極66,68の露出部分に直接半田付けして接続される。このような構成とすることにより、リード線が検出電極66,68の露出部分に直接半田付けされるため、ガラス基板63上にランド部を成膜形成する工程が不要となり、より少ない工程で流路チップ61を製作することができる。
流路チップ61が装着される流路体は、上記と同様に、中央部分から左右に分離して形成され、左右の流路体の先端部分に、挿入凹部が軸方向に形成され、挿入凹部と流路体内の流路とは、連通孔を通して連通接続される。流路チップ61は、上記と同様に、左右の流路体の先端部分の挿入凹部内に、シール材を介して水密状態で嵌め込まれ、流路体の連通孔は、流路チップ61内に形成された微細流路に連通接続されることとなる。
図16はさらの別の実施形態の流路チップ71を示している。この流路チップ71は、図16に示す如く、シリコン基板72の上にガラス基板73を重ね合わせて接合し、構成されるが、そのシリコン基板72の上面に形成される溝部74は、略コ字状に形成され、溝部74の両端は基板の縁部に開口して形成されている。シリコン基板72上の溝部74は、上記と同様に、リソグラフィー工程とエッチング工程を用いて高精度に形成される。
そして、シリコン基板72の上面から溝部74の中央部にかけてその両側に、1対の検出電極76,78が、薄膜形成工程において、例えば真空蒸着を用いて、導電性材料のAuなどで成膜形成される。ガラス基板73には、上記と同様に、ランド部の位置に導電孔がサンドブラストによって形成され、その後、薄膜形成工程の例えば真空蒸着により、ガラス基板73の導電孔内からランド部領域にかけてAuなどの導電性材料が成膜形成され、ランド部79と81とそれに続く導電部が形成される。
この後、シリコン基板72とガラス基板73は、ガラス基板73をシリコン基板72の上に正確に重ね合わせた状態で、陽極接合装置にかけられ、ガラス基板73とシリコン基板72の接合面が陽極接合される。その後、導電性樹脂等によりシリコン基板72の検出電極76,78とガラス基板73のランド部79,81を電気的に接続する。このように、ガラス基板73とシリコン基板72が接合されて流路チップ71が形成され、溝部74の上面がガラス基板73により蓋をした状態となり、そこに微細流路が形成される。この流路チップ71の微細流路は、その両側の端部が流路チップ71の一方の縁部に開口した形状となる。そして、このような流路チップ71は、図示しない流路体内に組み付けられ、流路体内の流路の連通口が流路チップ71の縁部に開口した微細流路の開口端に連通接続される。
なお、上記図4に示す実施形態では、検出電極16,18のみを溝部14内に形成したが、図17に示すように、検出電極16,18と共に溝部14の両側に、1対のアース電極20a,20bを形成することもできる。
また、上記実施形態では、シリコン基板に溝部を形成すると共に、溝部内に検出電極を成膜形成し、そのシリコン基板の上にガラス基板を被せるように、陽極接合により接合して流路チップを形成したが、シリコン基板に溝部を形成すると共に、溝部内に検出電極を成膜形成し、そのシリコン基板上に表面と電極孔に絶縁膜を付けたシリコン基板を被せ、接合部にガラス薄膜を介して陽極接合または融接により接合して、流路チップを形成することもできる。また、ガラス基板に代えてセラミック基板を用いて流路チップを形成することもできる。さらに、ガラス基板に溝部を形成すると共に、溝部内に検出電極を成膜形成し、そのガラス基板の上にガラス基板を被せ、融接或は接着する。若しくは、シリコンまたはアルミニウムの薄膜を形成し、この薄膜を介してガラス同士を陽極接合して流路チップを形成することもできる。
本発明の一実施形態を示し、ケースからカバーを外した状態の電磁式流量計測装置の斜視図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III拡大断面図である。 シリコン基板とガラス基板の分解斜視図である。 シリコン基板とガラス基板を接合して形成した流路チップの斜視図である。 シリコンウエハー上に形成されたシリコン基板の斜視図である。 流路チップの模式図的な拡大断面図である。 ケース内に励磁装置と流路チップを装着する状態の下方からの分解斜視図である。 ケース内に励磁装置と流路チップを装着する状態の分解斜視図である。 他の実施形態のシリコン基板とガラス基板の分解斜視図である。 同シリコン基板とガラス基板を接合した流路チップの分解斜視図である。 同流路体に流路チップを装着した状態の拡大断面図である。 同流路体に励磁装置を取り付けた状態の拡大断面図である。 他の実施形態のシリコン基板とガラス基板の分解斜視図である。 同流路チップの模式図的な拡大断面図である。 別の実施形態のシリコン基板とガラス基板の分解斜視図である。 さらに別の実施形態のシリコン基板とガラス基板の分解斜視図である。
符号の説明
1 ケース
2 流路体
10 センシング部
11 流路チップ
11a 微細流路
12 シリコン基板
13 ガラス基板
14 溝部
15、17 流路孔
16、18 検出電極
19、21 ランド部
30 励磁装置
31 回路基板
32 励磁コイル

Claims (9)

  1. 流路を流れる被計測流体に対し磁場を発生させる励磁コイルを含む励磁装置と、該流路内の被計測流体に接触して配設された1対の検出電極を有したセンシング部と、該センシング部の検出電極から出力される検出信号に基づき、被計測流体の流量を算出する計測処理回路とを備えた電磁式流量計測装置において、
    該センシング部には内部に微細流路を形成した流路チップが設けられ、該流路チップは、シリコン基板とガラス基板、ガラス基板同士、シリコン基板同士、或いはシリコン基板とセラミック基板を重ね合わせて形成され、該微細流路の内壁に導電性材料の検出電極が取着形成されていることを特徴とする電磁式流量計測装置。
  2. 前記流路チップの微細流路は、前記シリコン基板上にマスキング工程、リソグラフィー工程及びエッチング工程を用いて溝部を形成し、或はガラス基板上にリソグラフィー工程とサンドブラスト工程を用いて形成されたことを特徴とする請求項1記載の電磁式流量計測装置。
  3. 前記流路チップの検出電極は、前記シリコン基板またはガラス基板上に、リソグラフィー工程、薄膜形成工程、及びエッチング工程を用いて成膜形成されたことを特徴とする請求項1記載の電磁式流量計測装置。
  4. 前記流路チップのシリコン基板とガラス基板、ガラス基板同士、シリコン基板同士、或いはシリコン基板とセラミック基板は、陽極接合により接合されたことを特徴とする請求項1記載の電磁式流量計測装置。
  5. 前記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を閉じた形状の溝部を形成すると共に、他方のシリコン基板、ガラス基板、或いはセラミック基板に該溝部と連通する流路孔を穿設して形成されたことを特徴とする請求項2記載の電磁式流量計測装置。
  6. 前記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を両側縁部に開口した形状の溝部を設けて形成されたことを特徴とする請求項2記載の電磁式流量計測装置。
  7. 前記流路チップ内の微細流路は、一方のシリコン基板またはガラス基板に両端を一方の縁部に開口した略コ字状の溝部を設けて形成されたことを特徴とする請求項2記載の電磁式流量計測装置。
  8. 前記流路チップの一方のシリコン基板またはガラス基板の上面にランド部がリソグラフィー工程と薄膜形成工程を用いて成膜形成され、該ランド部は導電部を介して上記微細流路内の検出電極に接続されることを特徴とする請求項2または3記載の電磁式流量計測装置。
  9. ケース内に被計測流体の流路体が形成され、該流路体の一部に、前記センシング部の流路チップを挿入するための挿入凹部が形成され、該流路チップが該挿入凹部にシール材を介して水密状に嵌着され、該流路体の流路と該流路チップ内の微細流路とが連通接続され、該流路チップ内の微細流路に磁場を形成するための励磁装置が該ケース内に配設されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電磁式流量計測装置。
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