JP2007304340A - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察用レーザ光に合波される操作用レーザ光の数が増加しても、蛍光のロスを低減して明るい蛍光画像を取得する。
【解決手段】観察用レーザ光源7と、操作用レーザ光源11と、複数の操作用レーザ光L,Lを合波する操作用レーザ光合波手段15と、観察用レーザ光Lを走査する走査手段8と、操作用レーザ光L,Lの配置を調節するレーザ光位置調節手段13,14と、走査された観察用レーザ光Lと、位置調節された操作用レーザ光L,Lとを合波する合波手段4と、合波されたレーザ光L,L,Lを集光して標本Pに照射し、発生した蛍光Fを集光する対物レンズ5と、集光された蛍光Fを検出する光検出器6とを備え、操作用レーザ光合波手段15が、合波手段4による観察用レーザ光Lとの合波前に、複数の操作用レーザ光L,Lを合波する位置に配置されているレーザ走査型顕微鏡1を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ走査型顕微鏡に関し、特に、観察用レーザ光と操作用レーザ光とを合波して同一の対物レンズにより標本に照射するレーザ走査型顕微鏡に関するものである。
従来、観察用レーザ光源と操作用レーザ光源とを備え、観察用レーザ光および操作用レーザ光を別個の走査手段により標本上で2次元的に走査するレーザ走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このレーザ走査型顕微鏡においては、観察用レーザ光および操作用レーザ光が合波された後、同一の対物レンズによって標本上に集光されるようになっている。
特開2002−82287号公報
しかしながら、標本において発生した蛍光は観察用レーザ光の光路を走査手段を経由して戻った後に観察用レーザ光から分岐されるため、観察用レーザ光に操作用レーザ光を合波する合波手段を通過する際に蛍光が失われる。特に、操作用レーザ光の数が増加していくと、蛍光のロスが大きくなり、明るい蛍光画像を得ることができないという不都合が考えられる。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、観察用レーザ光に合波される操作用レーザ光の数が増加しても、蛍光のロスを低減して明るい蛍光画像を取得することができるレーザ走査型顕微鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、観察用レーザ光を発する観察用レーザ光源と、標本を操作するための複数の操作用レーザ光を発する操作用レーザ光源と、該操作用レーザ光源から発せられた複数の操作用レーザ光を合波する操作用レーザ光合波手段と、観察用レーザ光を2次元的に走査する走査手段と、操作用レーザ光の2次元的な配置を調節するレーザ光位置調節手段と、走査手段により走査された観察用レーザ光と、レーザ光位置調節手段により位置調節された操作用レーザ光とを合波する合波手段と、該合波手段により合波された観察用レーザ光および操作用レーザ光を集光して標本に照射する一方、標本において発生した蛍光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光された蛍光を検出する光検出器とを備え、前記操作用レーザ光合波手段が、前記合波手段による観察用レーザ光との合波前に、前記複数の操作用レーザ光を合波する位置に配置されているレーザ走査型顕微鏡を提供する。
本発明によれば、観察用レーザ光源から発せられた観察用レーザ光が、走査手段により2次元的に走査され、対物レンズによって標本上に集光される。一方、操作用レーザ光源から発せられた操作用レーザ光は、レーザ光位置調節手段の作動により2次元的な配置を調節された後、合波手段の作動により観察用レーザ光と合波され、対物レンズにより標本上に集光される。
観察用レーザ光は、標本に集光されることにより、標本内の蛍光物質を励起して蛍光を発生させる。発生した蛍光は、対物レンズ、合波手段、走査手段を介して戻り、光検出器により検出される。走査手段による標本上の操作位置情報および光検出器により検出された蛍光の光量情報に基づいて、蛍光画像が構築される。
一方、操作用レーザ光は、対物レンズにより標本に集光されることにより、標本に対し、光刺激、レーザトラップ等の操作を行う。本発明によれば、複数の操作用レーザ光が標本に入射されるので、標本に対し、複数箇所の光刺激やレーザトラップを行うことができる。
この場合において、操作用レーザ光源から発せられた複数の操作用レーザ光は、操作用レーザ光合波手段により合波された後に、合波手段により観察用レーザ光と合波される。したがって、蛍光が辿ることとなる観察用レーザ光の光路上に、複数の操作用レーザ光を合波するための合波手段が配置されず、操作用レーザ光の数が増加しても、蛍光のロスを低く抑えて明るい蛍光画像を取得することが可能となる。
上記発明においては、前記複数の操作用レーザ光が、相互に直交する偏光方向を備え、前記操作用レーザ光合波手段が、偏光ビームスプリッタにより構成されていることが好ましい。
このように構成することで、複数の操作用レーザ光を効率よく合波することができる。
また、上記発明においては、前記操作用レーザ光源からの操作用レーザ光を複数に分岐する分岐手段と、分岐された複数の操作用レーザ光の偏光方向を相互に直交させるλ/2板とを備えることが好ましい。
このようにすることで、単一の操作用レーザ光源から複数の操作用レーザ光を得ることができ、また、複数の操作用レーザ光を効率よく合波できる。したがって、装置を簡易かつ安価に構成することができる。
また、上記発明においては、前記複数の操作用レーザ光のそれぞれの光路に、標本における集光位置を光軸方向に変化させる操作用レーザ光集光位置調整手段が備えられていることとしてもよい。
本発明によれば、観察用レーザ光に合波される操作用レーザ光の数が増加しても、蛍光のロスを低減して明るい蛍光画像を取得することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1について、図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1は、レーザ走査型共焦点顕微鏡である。図1中、各種レンズおよびピンホール等の光学部品は、説明の簡略化のために省略している。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1は、図1に示されるように、観察用レーザ光Lを発生する観察用レーザ光発生部2と、操作用レーザ光L,Lを発生する操作用レーザ光発生部3と、観察用レーザ光Lおよび操作用レーザ光L,Lを合波する第1の合波手段4と、合波された観察用レーザ光Lおよび操作用レーザ光L,Lを集光して標本Pに照射する一方、観察用レーザ光Lを標本Pに照射することにより、標本P内の蛍光物質が励起されて発生した蛍光Fを集光する対物レンズ5と、該対物レンズ5により集光された蛍光Fを検出する光検出器6とを備えている。
観察用レーザ光発生部2は、観察用レーザ光Lを出射する観察用レーザ光源7と、該観察用レーザ光源7から発せられた観察用レーザ光Lを光軸に交差する方向に2次元的に走査する第1のスキャナ(走査手段)8とを備えている。符号9はミラーである。
また、観察用レーザ光発生部2の観察用レーザ光源7と第1のスキャナ8との間には、標本Pにおいて発生し、対物レンズ5により集光され、合波手段4、ミラー9および第1のスキャナ8を経由して戻る蛍光Fを観察用レーザ光Lから分岐して光検出器6に向かわせるダイクロイックミラー10が備えられている。
操作用レーザ光発生部3は、操作用レーザ光L,Lを出射する操作用レーザ光源11と、該操作用レーザ光源11から発せられた操作用レーザ光L,Lを分岐するハーフミラー(分岐手段)12と、分岐された2つの操作用レーザ光L,Lをそれぞれ光軸に交差する方向に2次元的に位置調節する第2のスキャナ(レーザ光位置調節手段)13,14と、第2のスキャナ13,14によりそれぞれ位置調節された2つの操作用レーザ光L,Lを合波する第2の合波手段(操作用レーザ光合波手段)15とを備えている。符号16はミラーである。
また、操作用レーザ光発生部3には、ハーフミラー12により分岐された一方の操作用レーザ光Lの偏光方向を90°回転させるλ/2板17と、標本P上における操作用レーザ光L,Lの合焦位置を調節する合焦位置調節手段(操作用レーザ光集光位置調整手段)18,19とが備えられている。該合焦位置調節手段18,19は、波面変換素子あるいは少なくとも一部が光軸方向に移動可能に支持された複数のレンズ群(図示略)により構成されている。
また、前記第2の合波手段15は、偏光ビームスプリッタにより構成されている。また、ハーフミラー12により分岐された2つの操作用レーザ光L,Lの光路には、それぞれ、後述する制御装置20により開閉制御されるシャッタ21,22が設けられている。
シャッタ21,22に代えて、AOTFやAOMのような音響光学素子を用いてもよい。
操作用レーザ光L,Lは、標本Pに結合されたアクチンまたはミオシンの位置に合焦されることにより、標本Pを保持する光ピンセットとして利用されるようになっている。
また、前記対物レンズ5は、該対物レンズ5を光軸方向に沿って移動させる合焦機構23により支持されている。
合焦機構23および合焦位置調節手段18,19は、制御装置20に接続されている。制御装置20は、合焦機構23による対物レンズ5の移動量と合焦位置調節手段18,19による2つの操作用レーザ光L,Lの合焦位置の移動量との関係を記憶している。
制御装置20は、観察用レーザ光Lおよび操作用レーザ光L,Lをいずれも照射している観察モードにおいては、合焦機構23と合焦位置調節手段18,19を連動して作動させ、対物レンズ5の移動方向とは逆方向に同じ距離だけ2つの操作用レーザ光L,Lの合焦位置を移動させるようになっている。
また、制御装置20は、観察用レーザ光Lのみを照射し、操作用レーザ光L,Lを停止している準備モードにおいては、観察用レーザ光Lの合焦位置と、停止されている操作用レーザ光L,Lの合焦位置(操作用レーザ光が出射されたならば達成される合焦位置)とを一致させた状態で、合焦機構23と合焦位置調節手段18,19との連動を停止するようになっている。
これにより、準備モードにおいては、合焦機構23を作動させて対物レンズ5を光軸方向に移動させると、観察用レーザ光Lのみならず停止されている操作用レーザ光L,Lの合焦位置が対物レンズ5とともに光軸方向に移動させられるようになっている。
また、制御装置20には、前記光検出器6、第1、第2のスキャナ8,13、モニタ24およびマウス25が接続されている。
制御装置20は、第1のスキャナ8による観察用レーザ光Lの標本P上における走査位置情報と、光検出器6により検出された蛍光Fの光強度情報とに基づいて、2次元的な蛍光画像を構築し、モニタ24に表示するようになっている。
このように構成された本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1の作用について、図2〜図8を参照しながら以下に説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1を用いて、標本P、例えば、シャーレ26内に貯留された培地27内に浮遊する細胞を観察する場合には、図2に示されるように、標本Pの端点A,Bにアクチンまたはミオシンを結合しておき(図8のステップS1)、制御装置20を準備モードに切り替える(図8のステップS2)。
これにより、図2に示されるように、観察用レーザ光発生部2からの観察用レーザ光Lのみが標本Pに照射され、2つの操作用レーザ光L,Lは停止される。操作用レーザ光L,Lの停止は、操作用レーザ光源11のオフまたはシャッタ21,22の閉鎖あるいは音響光学素子のオフにより行う。ここでは、シャッタ21,22の閉鎖により行うこととして説明する。
操作者は、合焦機構23を作動させて、例えば、標本Pの最上位近傍に観察用レーザ光Lの焦点面FPが配置されるように対物レンズ5を移動し、第1のスキャナ8を作動させる。これにより、観察用レーザ光Lの焦点面FPにおける標本Pの蛍光画像が取得される(図8のステップS3)。図2に示す例では、標本Pの端点Aが最上位位置であるため、端点Aを含む最上位位置の断面の蛍光画像が取得される。
操作者は、取得された蛍光画像をモニタ24上で確認しながら、このモニタ24条の蛍光画像に対して端点Aをマウス25等の入力手段により指示する(図8のステップS4)。これにより、一方の操作用レーザ光Lによる光ピンセットの把持位置が指定されるので、制御装置20は、第2のスキャナ13を作動させて、一方の操作用レーザ光Lの照射位置を指定された端点Aに一致するように2次元的に位置調整した後(図8のステップS5)、当該一方の操作用レーザ光Lの光路上のシャッタ21を開放し、操作用レーザ光Lを標本Pに照射する。
準備モードにおいては、停止されていた操作用レーザ光Lの合焦位置が観察用レーザ光Lの焦点面FPと一致した状態に維持されているので、シャッタ21の開放により照射された操作用レーザ光Lは、図3に示されるように、端点Aに合焦され、標本Pを端点Aにおいて保持することができる。
同時に、制御装置20は、シャッタ21を開放した当該一方の操作用レーザ光Lについては準備モードを解除し、観察モードに切り替える(図8のステップS6)。
次いで、操作者は、合焦機構23を作動させて、図4に示されるように、観察用レーザ光Lの焦点面FPを下降させていく。このとき、シャッタ22が閉鎖されている操作用レーザ光Lについては準備モードに維持されているため、その合焦位置は、観察用レーザ光Lの焦点面FPに一致した状態で合焦機構23の動作に従って下降させられる。
一方、準備モードが解除されて観察モードに切り替えられた操作用レーザ光Lについては、制御装置20の作動により、合焦機構23と合焦位置調節手段18とが連動させられる。これにより、操作用レーザ光Lは、合焦機構23により観察用レーザ光Lの焦点面FPとともに移動させられる一方で、その移動量と同一の移動量で逆方向に操作用レーザ光Lの合焦位置が移動するように合焦位置調節手段18が作動させられる。その結果、操作用レーザ光Lは、図4に示されるように、標本Pの端点Aを保持した合焦位置を移動させることなく静止した状態に維持される。
そして、操作者は、合焦機構23を作動させて、例えば、図5に示されるように、標本Pの最下位近傍に観察用レーザ光Lの焦点面FPが配置されるように対物レンズ5を移動し、第1のスキャナ8を作動させる。図5に示す例では、標本Pの端点Bが最下位位置であるため、端点Bを含む最下位位置の断面の蛍光画像が取得される(図8のステップS7)。
操作者は、取得された蛍光画像をモニタ24上で確認しながら、端点Bをマウス25等の入力手段により指示する(図8のステップS8)。これにより、他方の操作用レーザ光Lによる光ピンセットの把持位置が指定されるので、制御装置20は、第2のスキャナ14を作動させて、他方の操作用レーザ光Lの照射位置を指定された端点Bに一致するように2次元的に位置調整した後(図8のステップS9)、当該他方の操作用レーザ光Lの光路上のシャッタ22を開放し、図6に示されるように、操作用レーザ光Lを標本Pに照射する。
シャッタ22の開放により照射された当該他方の操作用レーザ光Lが端点Bに合焦され、標本Pを端点Bにおいて保持することができる。
同時に、制御装置20は、シャッタ22を開放した当該他方の操作用レーザ光Lについても準備モードを解除し、観察モードに切り替える(図8のステップS10)。これにより、図7に示されるように、合焦機構23を作動させて対物レンズ5を光軸方向に移動させても、他方の操作用レーザ光Lも、標本Pの端点Bを保持した合焦位置を移動させることなく静止した状態に維持される。
その後の観察モードにおいては、合焦機構23を作動させることにより対物レンズ5を移動させ、観察用レーザ光Lの焦点面FPを移動させても、端点A,Bを保持している2つの操作用レーザ光L,Lの合焦位置が静止状態に維持される。したがって、操作用レーザ光L,Lを用いた光ピンセットにより標本Pを端点A,Bの2カ所で静止した状態に維持しつつ、観察用レーザ光Lの焦点面FPを順次移動させて、蛍光画像の取得位置を対物レンズ5の光軸方向に変位させることができる。そして、対物レンズ5の光軸方向にずれた複数の蛍光画像を取得することにより、これらの蛍光画像を用いて、標本Pの3次元的な蛍光分布を取得することが可能となる(図8のステップS11)。
この場合において、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1によれば、2つに分岐された操作用レーザ光の合焦位置L,Lが、それぞれ、合焦位置調節手段18,19により対物レンズ5の光軸方向に調節され、第2のスキャナ13,14により対物レンズ5の光軸に交差する2次元方向に調節される。そして、合焦位置を調節された2つの操作用レーザ光L,Lが、第2の合波手段15によって合波された後に、第1の合波手段4により観察用レーザ光Lに合波されるので、対物レンズ5により集光された蛍光Fが第2の合波手段15を通過せずに済む。その結果、2つの操作用レーザ光L,Lを照射する場合においても、操作用レーザ光L,Lと観察用レーザ光Lとの合波位置における蛍光Fのロスが増大することがなく、明るい蛍光画像を取得することができるという利点がある。
また、λ/2板17と偏光ビームスプリッタからなる第2の合波手段15とにより、2つの操作用レーザ光L,Lを合波することとしているので、操作用レーザ光源11が1つで済み、装置の小型化を図ることができる。また、操作用レーザ光L,Lのロスを低減することにより無駄をなくし、消費電力を低減することができる。
また、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1によれば、観察モードにおいて、合焦機構23と合焦位置調節手段18,19とを連動させることにより、単一の対物レンズ5を介して標本Pに照射されている観察用レーザ光Lの焦点面FPのみを対物レンズ5の移動に従って移動させ、操作用レーザ光L,Lを静止させておくことができる。その結果、標本Pを静止させたままの状態で、観察用レーザ光Lの焦点面FPを対物レンズ5の光軸方向に移動させることができ、標本Pの状態を変化させることなく、また、標本Pに外力を付与することなく、3次元的な蛍光分布を観察することができる。
なお、本実施形態においては、単一の操作用レーザ光源11から発せられた操作用レーザ光L,Lをハーフミラー12によって分岐することとしたが、これに代えて、各操作用レーザ光L,L毎に、操作用レーザ光源11を配置してもよい。この場合には、操作用レーザ光源11の設置角度を90°異ならせることにより、偏光方向が相互に直交する2つの操作用レーザ光L,Lを利用することができる。
また、2つの操作用レーザ光L,Lを用いる場合について説明したが、これに代えて、3以上の操作用レーザ光を用いることにしてもよい。この場合には、2つの操作用レーザ光を上記と同様にして合波した後に合波された操作用レーザ光をさらに他の操作用レーザ光と合波させることとすればよい。
また、操作用レーザ光L,Lを光ピンセットとして使用する場合について説明したが、光刺激用に使用することとしてもよい。このようにすることで、2カ所以上の定まった位置に光刺激を付与しながら標本Pの3次元的な蛍光分布を取得することができる。
また、合焦機構23として、対物レンズ5を光軸方向に移動させるものを例示したが、これに代えて、対物レンズ5は固定したままで、標本Pを支持するステージ28を光軸方向に移動させることにしてもよい。
また、本実施形態においては、2つの操作用レーザ光L,Lを光ピンセットとして使用し、標本Pの異なる端点A,Bを静止した状態に保持したままで、合焦機構23の作動により対物レンズ5を光軸方向に移動させて、観察用レーザ光Lの焦点面FPを光軸方向に移動させたが、これに代えて、光ピンセットにより端点A,Bを把持した後は、合焦位置調節手段18,19の作動により標本Pを対物レンズ5の光軸方向に移動させることとしてもよい。
このようにすることで、合焦機構23により対物レンズ5やステージ28を移動させることなく、標本Pの3次元的な蛍光分布を取得することができる。その結果、対物レンズ5やステージ28を移動させるような大きな駆動力を発生するモータが不要となり、装置の小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡を示す全体構成図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡から観察用レーザ光のみを標本に照射した準備モードを示す説明図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡からの観察用レーザ光の焦点面が、標本の最上位位置に一致した原点位置において、一方の操作用レーザ光を標本に照射した状態を示す説明図である。 図3の原点位置から観察用レーザ光の焦点面を下降させた状態を示す説明図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡からの観察用レーザ光の焦点面が、標本の最下位位置に一致した状態を示す説明図である。 図5の状態で他方の観察用レーザ光を標本に照射した状態を示す説明図である。 図5の状態において2つの操作用レーザ光を固定し、観察用レーザ光のみを移動させる観察モードを説明する説明図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡を用いた標本の観察手順を示すフローチャートである。
符号の説明
F 蛍光
観察用レーザ光
,L 操作用レーザ光
P 標本
1 レーザ走査型顕微鏡
4 第1の合波手段(合波手段)
5 対物レンズ
6 光検出器
7 観察用レーザ光源
8 第1のスキャナ(走査手段)
11 操作用レーザ光源
12 ハーフミラー(分岐手段)
13,14 第2のスキャナ(レーザ光位置調節手段)
15 第2の合波手段(操作用レーザ光合波手段)
17 λ/2板
18,19 合焦位置調節手段(操作用レーザ光集光位置調整手段)

Claims (4)

  1. 観察用レーザ光を発する観察用レーザ光源と、
    標本を操作するための複数の操作用レーザ光を発する操作用レーザ光源と、
    該操作用レーザ光源から発せられた複数の操作用レーザ光を合波する操作用レーザ光合波手段と、
    観察用レーザ光を2次元的に走査する走査手段と、
    操作用レーザ光の照射位置を2次元的に調節するレーザ光位置調節手段と、
    走査手段により走査された観察用レーザ光と、レーザ光位置調節手段により位置調節された操作用レーザ光とを合波する合波手段と、
    該合波手段により合波された観察用レーザ光および操作用レーザ光を集光して標本に照射する一方、標本において発生した蛍光を集光する対物レンズと、
    該対物レンズにより集光された蛍光を検出する光検出器とを備え、
    前記操作用レーザ光合波手段が、前記合波手段による観察用レーザ光との合波前に、前記複数の操作用レーザ光を合波する位置に配置されているレーザ走査型顕微鏡。
  2. 前記複数の操作用レーザ光が、相互に直交する偏光方向を備え、
    前記操作用レーザ光合波手段が、偏光ビームスプリッタにより構成されている請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡。
  3. 前記操作用レーザ光源からの操作用レーザ光を複数に分岐する分岐手段と、
    分岐された複数の操作用レーザ光の偏光方向を相互に直交させるλ/2板とを備える請求項2に記載のレーザ走査型顕微鏡。
  4. 前記複数の操作用レーザ光のそれぞれの光路に、標本における集光位置を光軸方向に変化させる操作用レーザ光集光位置調整手段が備えられている請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ走査型顕微鏡。
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