JP2007298861A - クリーニング装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシローラに対する払い落とし部材の食いこみ量に、取り付け誤差が発生しにくい構造を備えたクリーニング装置、および良好な画像形成を実現する画像形成装置を提供する。
【解決手段】軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、被クリーニング体の表面を毛で摺擦することで該被クリーニング体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、被クリーニング体の表面を毛で摺擦することで該被クリーニング体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、像担持体にトナー像を形成して該トナー像を前記像担持体から転写して最終的に記録媒体上にトナー像を定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置、およびその画像形成装置における転写後の像担持体に残存する残留トナーを摺擦除去するクリーニング装置に関する。
従来、プリンタやコピー機を中心とする画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光体ドラムをはじめとする感光体
の上に周囲の電位とは電位が異なる静電潜像を形成することによって、印刷したいパターンの形成が行われることが多く、このようにして形成された静電潜像は、トナーで現像された後、最終的に記録媒体上に転写される。転写後の感光体の表面には、転写されずに残ってしまった残留トナーや紙粉といった不要物が付着していることがあり、電子写真方式の画像形成装置では、次の画像形成プロセスに備えてこうした残留トナーなどを除去するためのクリーニング装置が備えられていることが多い。クリーニング装置の中には、ブラシローラを回転させながら感光体を摺擦することで、感光体上の残留トナーなどを掻き落すクリーニング装置が存在する。感光体から掻き落とされた残留トナーがブラシローラの毛に付着するとブラシローラのクリーニング性能が低下するため、このタイプのクリーニング装置においては、ブラシローラから残留トナーを払い落とす払い落とし部材が、ブラシローラの毛の毛先と接触する位置に設けられていることが多く、回転するブラシローラの毛の毛先が払い落とし部材とぶつかることで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが払い落とされる(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。ブラシローラに対する払い落とし部材の食い込み量が大きいほど、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすいが、食い込み量が大きすぎると、ブラシローラの毛がへたるのは早くなり、感光体上の残留トナーを掻き落とすというブラシローラの本来の目的が果たせなくなる。そこで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすく、しかもブラシローラの毛がへたりにくい適度な食い込み量が実現されるよう、払い落とし部材の位置を決める必要がある。特許文献1では、0.3mm〜0.8mmという領域に属する食い込み量となるように払い落とし部材を設置することで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすく、しかもブラシローラの毛がへたりにくい状態が実現されるということが提案されている。
特開平1−312578号公報
特開平10−143036号公報
特開平4−152380号公報
の上に周囲の電位とは電位が異なる静電潜像を形成することによって、印刷したいパターンの形成が行われることが多く、このようにして形成された静電潜像は、トナーで現像された後、最終的に記録媒体上に転写される。転写後の感光体の表面には、転写されずに残ってしまった残留トナーや紙粉といった不要物が付着していることがあり、電子写真方式の画像形成装置では、次の画像形成プロセスに備えてこうした残留トナーなどを除去するためのクリーニング装置が備えられていることが多い。クリーニング装置の中には、ブラシローラを回転させながら感光体を摺擦することで、感光体上の残留トナーなどを掻き落すクリーニング装置が存在する。感光体から掻き落とされた残留トナーがブラシローラの毛に付着するとブラシローラのクリーニング性能が低下するため、このタイプのクリーニング装置においては、ブラシローラから残留トナーを払い落とす払い落とし部材が、ブラシローラの毛の毛先と接触する位置に設けられていることが多く、回転するブラシローラの毛の毛先が払い落とし部材とぶつかることで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが払い落とされる(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。ブラシローラに対する払い落とし部材の食い込み量が大きいほど、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすいが、食い込み量が大きすぎると、ブラシローラの毛がへたるのは早くなり、感光体上の残留トナーを掻き落とすというブラシローラの本来の目的が果たせなくなる。そこで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすく、しかもブラシローラの毛がへたりにくい適度な食い込み量が実現されるよう、払い落とし部材の位置を決める必要がある。特許文献1では、0.3mm〜0.8mmという領域に属する食い込み量となるように払い落とし部材を設置することで、ブラシローラの毛に付着した残留トナーが落ちやすく、しかもブラシローラの毛がへたりにくい状態が実現されるということが提案されている。
特許文献1〜特許文献3記載の払い落とし部材をはじめ、一般的な払い落とし部材は、払い落とし部材を取り付けるための取付部材を用いてクリーニング装置の筐体に取り付けられ、一方、上記のブラシローラも、払い落とし部材同様、取付部材などを介して筐体に取り付けられる。このようなブラシローラや払い落とし部材の設置方法では、筐体や取付部材など様々な部材を介して取り付けが行われるためにそれらの部材に由来する取り付け誤差が累積することが多く、特許文献1で提案されているような、0.3mm〜0.8mmという非常に狭い領域に属する食い込み量を実現するのは、実際上きわめて困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、ブラシローラに対する払い落とし部材の食いこみ量に、取り付け誤差が発生しにくい構造を備えたクリーニング装置、および良好な画像形成を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のクリーニング装置は、
軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、被クリーニング体の表面を毛で摺擦することで該被クリーニング体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とする。
軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、被クリーニング体の表面を毛で摺擦することで該被クリーニング体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とする。
本発明のクリーニング装置では、ブラシローラの軸と払い落とし部材との相対的な距離は、アームの寸法だけで決定され、ブラシローラに対する払い落とし部材の食いこみ量も、アームの寸法だけで決定される。このため、本発明のクリーニング装置では、クリーニング装置にブラシローラや払い落とし部材を備える際に取り付け誤差の累積が発生しにくく、望ましい食いこみ量が実現される。
また、本発明のクリーニング装置において、「上記払い落とし装置が、上記払い落とし部材の、上記毛の毛先を払う部分に、該毛に向かって突出した突出部を有するものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、ブラシローラが回転する際に、ブラシローラの毛が毛先を掻き分けるように突出部に接触することとなり、不要物が効率良く除去される。
また、本発明のクリーニング装置において、「上記払い落とし装置が、上記払い落とし部材の、上記毛の毛先を払う部分に、該毛に向かって突出した突出部を有するものであり、上記払い落とし装置を上記ブラシローラの軸に沿って往復移動させる移動機構を備えた」という形態も好ましい形態である。
一般に、ブラシローラの毛が、常時同じ方向から払い落とし部材にぶつかっていると、ブラシローラの毛同士が固まり合って束のようになることがある。このような状態となったブラシローラでは、被クリーニング体のクリーニングが充分に行われないことになる。
上記の払い落とし装置の移動機構と突出部とを備えた形態によれば、軸が回転する際に突出部がブラシローラの毛を軸に沿った方向について掻き乱すので、ブラシローラの毛同士が固まり合うことが阻害され、ブラシローラのクリーニング性が維持される。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、
像担持体を有し、該像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を該像担持体から転写して最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、上記トナー像が転写された後の像担持体の表面を毛で摺擦することで該像担持体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
像担持体を有し、該像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を該像担持体から転写して最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、上記トナー像が転写された後の像担持体の表面を毛で摺擦することで該像担持体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
上記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて上記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明の画像形成装置は、上述した払い落とし部材やアームを備えているため、ブラシローラや払い落とし部材を備える際に取り付け誤差の累積が発生しにくい。このため、像担持体上の残留トナーや紙粉などの不要物がクリーニング性良く除去され、良好な画像形成が実現される。
本発明によれば、ブラシローラに対する払い落とし部材の食いこみ量に、取り付け誤差が発生しにくく、良好な画像形成が実現される。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に相当するフルカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、感光体10および中間転写ベルト2を備えている。感光体10は、電子写真方式用の積層型感光体であり、画像形成時には図の矢印A方向に回転する。中間転写ベルト2は、バックアップロール60a,60b,60cに張架された、ポリイミド樹脂を主成分とする無端状のベルト部材であり、画像形成時には、感光体10に従動して図の矢印B方向に循環移動する。また、中間転写ベルト2を挟んで感光体10と対向する位置に1次転写ロール40aが配設されており、さらにその下方(図の下側)には、2次転写ロール40bが設けられている。これらは、それぞれ1次転写バイアス電圧印加部41a,2次転写バイアス電圧印加部41bからバイアス電圧の印加を受けている。
感光体10の周囲には、現像ロータリー50、帯電器20、露光装置32、クリーニング装置100が配設されている。帯電器20は、感光体10に接触しながら感光体を帯電する接触型の帯電器である。現像ロータリー50は、ブラック(BK)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の有色トナーをそれぞれ有する現像剤を収容した現像器51〜54が周方向に沿って配置された回転式の複合現像器であり、現像ロータリー50の回転により、感光体3に近接して現像を行う現像器を切り換えることができる。各有色トナーは負極に帯電する帯電特性を有するものであり、各有色トナーには、潤滑剤や転写助剤やクリーニング助剤といったトナー粒子よりも小さな外添剤粒子が添加されている。露光装置32は、感光体10の表面10bに向けてレーザ光を照射する役目を担い、クリーニング装置100は、転写後に感光体10上に残留したトナーを感光体10から擦り落として回収する役目を担っている。このクリーニング装置100が、本発明にいうクリーニング装置の一実施形態に相当する。
次に、この画像形成装置1における画像形成の動作について説明する。
この画像形成装置1では、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の画像信号を有する、1つ以上の画像を表した画像情報の入力を受けて画像形成を行う。これらの画像信号が入力されると、感光体10が回転を開始し、この回転する感光体10の表面を、帯電器20が負に一様に帯電する。そして、入力された4色の画像信号のうち、まずシアンの画像信号に応じたレーザ光が露光装置32から感光体10に向けて照射され、この照射によって感光体10の表面に、周囲より電位の高くなった静電潜像が形成される。また、現像ロータリー50の回転により、シアントナーを収納した現像器54が感光体10に近接して、静電潜像をシアントナーで現像する。この静電潜像の現像の際には、シアントナーを収納した現像器54が、不図示の現像バイアス印加部によりバイアス電圧の印加を受けて、その電位が、静電潜像の電位よりも低く感光体10の電位よりは高い電位となる。このため、現像器54のシアントナーは、静電潜像とシアントナーを収納した現像器54との間の電位差により、現像器54を離れて静電潜像に付着し、感光体10上にシアントナー像が形成される。
次いで、形成されたシアントナー像は、1次転写ロール40aによって、感光体10から中間転写ベルト2に1次転写される。この1次転写の際には、1次転写ロール40aの電位が、シアントナー像が位置する感光体10上の電位よりも高い電位となるよう、1次転写ロール40aに対して1次転写バイアス電圧印加部41aがバイアス電圧の印加を行うことで、上記の1次転写が実現する。
感光体10の上には、1次転写されずに残留したトナーや紙粉などの不要物が存在しているが、こうした不要物は、クリーニング装置によって感光体10から擦り落とされる。
クリーニング装置100による残留トナーなどの除去が行われた後、再び、感光体10の表面が、帯電器20により負に一様に帯電され、現像ロータリー50の回転により、今度はマゼンタトナーを収納した現像器53が感光体10に近接し、上述のシアントナー像の形成と同様にしてマゼンタトナー像が形成される。このマゼンタトナー像の形成は、中間転写ベルト2の上のシアントナー像が1次転写後にバックアップロール60a,60b,60cを通過して1次転写ロール40aの位置に戻ってきたときに、形成されたマゼンタトナー像がシアントナー像の上に重ねて1次転写されるように、タイミングを合わせて行われる。マゼンタトナー像がシアントナー像の上に重ねて1次転写された後、イエロートナー像,ブラックトナー像についても同様にして形成されて、マゼンタトナー像およびシアントナー像に重ね合わされる。この結果、中間転写ベルト2には、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色のトナー像が1つに重なり合った多色のトナー像が形成される。
続いて、この多色のトナー像は、2次転写ロール40bとバックアップロール60cとで挟まれた位置において、トレイ6から給紙ロール61によって送り出されてきた用紙上に2次転写される。この2次転写の際には、2次転写ロール40bの電位が、多色のトナー像が位置する中間転写ベルト2上の電位よりも高い電位となるよう、2次転写ロール40bに対して2次転写バイアス電圧印加部41bがバイアス電圧の印加を行うことで、上記の2次転写が実現する。
多色のトナー像の2次転写を受けた用紙は、図1において2次転写ロール40bの右方向に離れた位置に備えられている定着器62により、熱および圧力を加えられてトナー像の定着処理が施される。そして、定着処理が施された用紙は、矢印で示すように画像形成装置の右方向に出力される。
次に、図1に示すクリーニング装置100について説明する。
クリーニング装置100には、感光体10から残留トナーを擦り落とすブラシローラ300とクリーニングブレード31、ブラシローラ300に付着した残留トナーを払い落とす払い落とし装置200、ブラシローラ300および払い落とし装置200を取り囲み、ブラシローラ300とクリーニングブレード31により感光体10から擦り落とされたトナーを回収する筐体101が備えられている。
ブラシローラ300は、不図示のモータにより駆動力を受けて図のD方向に回転する軸301と、軸301に一端が固定され、軸の外側に向かって放射状に延びた毛302とを備えており、軸301が図のD方向に回転すると、この回転に伴い、毛302が感光体10の表面を、回転しながら擦って感光体表面上の残留トナーを擦り落とす。
このクリーニングによって毛302には残留トナーが付着するが、軸301の回転によって毛302の毛先が、払い落とし装置200の有する払い落とし部材202cにぶつかることにより毛302に付着した残留トナーが払い落とされる。さらに、この払い落とし装置200は、払い落とし部材202cの表面上の、ブラシローラ300の毛302の毛先を払う位置に備えられ、毛302に向かって突き出した突出部201を有している。ブラシローラ300が回転する際には、払い落とし装置200は、後述する機構で図に垂直な方向について往復運動を行い、この往復運動によって突出部201が、回転するブラシローラ300の毛302を図に垂直な方向に掻き乱してブラシローラ300の毛同士が固まり合うのを防いでいる。
図2は、図1の矢印Cに沿った水平面についての図1に示す払い落とし装置の断面図である。
この図に示すように、ブラシローラ300の軸301と平行に延びた払い落とし部材202cの、軸301側の表面には、複数の突出部201が設けられている。また、払い落とし部材202cの両端には、払い落とし部材202cと一体化されたアーム202a,202bが備えられている。これら、払い落とし部材202c、突出部201、アーム202a,202bによって、払い落とし装置200は構成されている。
2つのアーム202a,202bは、筐体101の壁から延びている支持部101a,101bと、軸301とに支えられている。これら2つのアーム202a,202bは、いずれも同等の形状を備えているが、以下、図2の左側のアームを例にとって説明する。
図3は、図2に示す2つのアームのうち、左側のアームを、図2の矢印E方向から見たときの図である。
図2の左側のアーム202aは、ブラシローラ300の軸301を取り囲む湾曲部分2022aを備えており、この湾曲部分2022aによってアーム202aは、軸301に引っ掛かかる。この状態で、軸301は、この湾曲部分2022aの内側の孔の中で、アーム202aを従動させることなく回転する。
また、アーム202aの下部には、四角い孔が設けられており、この四角い孔の中に、筐体101の壁から延びている支持部101aが入り込み、アーム202aを支える。ここでは、アーム202aの下部に設けられた四角い孔に入り込んでアーム202aを支持する形態が採用されているが、支持部101aの役割はアーム202aを支えることだけであり、支える方法や支える位置については他のものでも採用可能であり、例えば、アーム202aの上部を上側から引っ掛ける方法などでもよい。
また、図3には、図2に示す払い落とし部材202cとアーム202aの位置関係を示すために、図3のアーム202aの左端に、図に垂直な方向に向かって延びている払い落とし部材202と、軸301側に突出した突出部201とがアーム202aに重ねて示されている。この図に示すように、払い落とし部材202cは、その断面はアルファベットのL字型をしており、図3では、そのアルファベットのL字を左右反転した形状が図示されている。一般に、平面板の形状の払い落とし部材では、クリーニングによってブラシローラと接触する回数が増えるにつれ、払い落とし部材の中央付近が軸から遠ざかるように湾曲する傾向がある。平面板の形状の払い落とし部材では、このように湾曲しやすい特定の方向が存在するが、図3に示すような断面の払い落とし部材の形状は2枚の平面板が組み合わさった形状であるため、一方の平面板が湾曲することをもう一方の平面板が抑制する効果があり、湾曲しにくいという利点がある。
図3のアーム202aの形状からわかるように、ブラシローラ300の軸301と払い落とし部材202cとの相対的な距離は、アーム202aの寸法だけで決まり、ブラシローラ300に対する払い落とし部材202cの食いこみ量も、アーム202aの寸法だけで決定される。このため、このクリーニング装置100では、クリーニング装置にブラシローラや払い落とし部材を備える際に取り付け誤差の累積が発生しにくく、望ましい食いこみ量が実現される。
図2に戻り、説明を続ける。
ブラシローラ300の軸301は、筐体101に嵌め込まれた軸受け204a,204bによって支えられており、軸301の両端には、軸301が筐体101から抜けることを防止する止め具205a,205bが備えられている。また、図の右方に示す止め具205bと軸受け204bとの間には、歯車206が備えられており、この歯車206は、不図示のモータから駆動力を受けて回転する不図示のギアと噛み合っている。この歯車206がギアに従動して回転することにより、軸301が回転する。また、右側の軸受け204bと右側のアーム202bとの間には、バネ203bが設けられており、左側の軸受け204aと左側のアーム202aとの間には、カム203aが設けられている。カム203aには、3つの突き出し部分があり、この図では、そのうちの1つの突き出し部分2031が左側のアーム202aと当接している様子が示されている。軸301の中心から突き出し部分2031までの距離L1は、図3のアーム202aの腕曲部分の中心から腕曲部分2022aの外周までの距離L2以上の長さがあり、従って、突き出し部分2031が腕曲部分2022aが接触することはない構成となっている。
図4は、図2に示すカムの構造を表した図である。
図4に示すように、カム203aはリング状となっており、軸301はリング中央の穴を通る。カム203aの側面にはピン留め孔2034があり、カム203aは、ピン留め孔2034を通るピンによって軸301上に固定される。このように軸301上に固定されることで、カム203aは軸301とともに回転する。また、カム203aのリングの外周に沿って設けられた3つの突き出し部分2031,2032,2033は、このリングに120°間隔で設けられており、このカム203aの回転の際には、これら3つの突き出し部分2031,2032,2033が、図3に示すアーム202aの突き当て部分2021aに、時間間隔を置いて順次当接する。
カム203aが回転して、3つの突き出し部分2031,2032,2033のいずれかが突き当て部分2021aに当接すると、その当接した突き出し部分によって左側のアーム202aが図3の右方向に押されて、バネ203bを縮めながら払い落とし装置200全体が右方向へ移動する。さらにカム203aが回転することによって突き当て部分2021aに当接していた突き出し部分が突き当て部分2021aからはずれると、バネ203bの弾性力によりアーム202bが左方向に押されて払い落とし装置200全体が左方向に移動する。
カム203aには3つの突き出し部分2031,2032,2033が存在するので、払い落とし装置200は、上記のような左右方向の往復移動を、カム203aが1回転する間に3回行うことになる。このように払い落とし装置200が左右方向に移動を繰り返すことで、払い落とし部材202cの表面上に備えられた突出部201が、回転するブラシローラ300の毛302を左右方向に掻き乱すこととなる。
一般に、ブラシローラの毛が、常時同じ方向から払い落とし部材にぶつかっていると、ブラシローラの毛同士が固まり合って束のようになることがある。このような状態となったブラシローラでは、感光体のクリーニングが充分に行われず、残留トナーによる画質の劣化が生じる。
このクリーニング装置100では、上記のように、突出部201がブラシローラ300の毛302を左右方向に掻き乱すことで、ブラシローラの毛同士が固まり合うことが阻止され、ブラシローラ300のクリーニング性を維持することができる。このため、このクリーニング装置100を備えた画像形成装置1では、良好な画像形成が可能となる。
以上が本実施形態の説明である。
本実施形態のクリーニング装置100では、突出部201は図1および図2に示すように先端部が丸くなった突出部であったが、本発明のクリーニング装置では、突出部が、ブラシローラの毛を掻き乱すのに充分なくらいに、ブラシローラの毛に対して突き出しているものであればよく、その形状は製造コストや生産性を考慮して適宜選択可能である。
また、本実施形態の画像形成装置はフルカラー画像形成装置であったが、本発明の画像形成装置はモノクロの画像形成装置に応用されてもよい。また、以上の説明では中間転写ベルトを介して画像形成を行う画像形成装置の例が示されているが、本発明は、中間転写ベルトを介さずに、感光体から記録媒体に直接転写を行う直接転写方式の画像形成装置に応用されてもよい。
1…画像形成装置、
10…感光体、
2…中間転写ベルト、
20…帯電器、
31…クリーニングブレード、
32…露光装置、
40a…1次転写ロール、
40b…2次転写ロール、
41a…1次転写バイアス電圧印加部、
41b…2次転写バイアス電圧印加部、
50…現像ロータリー、
51,52,53,54…現像器、
60a,60b,60c…バックアップロール、
6…トレイ、
61…給紙ロール、
62…定着器、
100…クリーニング装置、
101…筐体、
101a,101b…支持部、
200…払い落とし装置、
201…突出部、
202a,202b…アーム、
2021a…突き当て部分、
2022a…湾曲部分、
202c…払い落とし部材、
203a…カム、
2031,2032,2033…突き出し部分、
2034…ピン留め孔、
203b…バネ、
204a,204b…軸受け、
205a,205b…止め具、
206…歯車、
300…ブラシローラ、
301…軸、
302…毛
10…感光体、
2…中間転写ベルト、
20…帯電器、
31…クリーニングブレード、
32…露光装置、
40a…1次転写ロール、
40b…2次転写ロール、
41a…1次転写バイアス電圧印加部、
41b…2次転写バイアス電圧印加部、
50…現像ロータリー、
51,52,53,54…現像器、
60a,60b,60c…バックアップロール、
6…トレイ、
61…給紙ロール、
62…定着器、
100…クリーニング装置、
101…筐体、
101a,101b…支持部、
200…払い落とし装置、
201…突出部、
202a,202b…アーム、
2021a…突き当て部分、
2022a…湾曲部分、
202c…払い落とし部材、
203a…カム、
2031,2032,2033…突き出し部分、
2034…ピン留め孔、
203b…バネ、
204a,204b…軸受け、
205a,205b…止め具、
206…歯車、
300…ブラシローラ、
301…軸、
302…毛
Claims (2)
- 軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、被クリーニング体の表面を毛で摺擦することで該被クリーニング体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
前記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて前記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とするクリーニング装置。 - 像担持体を有し、該像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を該像担持体から転写して最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
軸と、該軸から放射状に延びた毛とを有する、前記トナー像が転写された後の像担持体の表面を毛で摺擦することで該像担持体の表面から不要物を除去するブラシローラ;および
前記ブラシローラの軸に沿って延びた、該ブラシローラの毛の毛先を払うことでその毛に付着した不要物を払い落とす払い落とし部材と、該払い落とし部材から延びて前記ブラシローラの軸を回転自在に把持したアームとを有する払い落とし装置;
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006128309A JP2007298861A (ja) | 2006-05-02 | 2006-05-02 | クリーニング装置、および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006128309A JP2007298861A (ja) | 2006-05-02 | 2006-05-02 | クリーニング装置、および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007298861A true JP2007298861A (ja) | 2007-11-15 |
Family
ID=38768382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006128309A Withdrawn JP2007298861A (ja) | 2006-05-02 | 2006-05-02 | クリーニング装置、および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007298861A (ja) |
-
2006
- 2006-05-02 JP JP2006128309A patent/JP2007298861A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090707 |