JP2007298121A - ドラムブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく、組付け性の高い安価なドラムブレーキを提供することにある。
【解決手段】一対のブレーキシュー20,22の長手方向の中央部に設けられた第1係合部38a,40aと、バッキングプレート16に立設され、且つ一対のブレーキシュー20,22と径方向の移動が可能となるように第1係合部38a,40aを摺動可能に上記バッキングプレート16の前記レッジ面16cとの間で挟圧するシュー保持突起48,48とを有するため、装着型式のシューホールドダウン装置を用いなくても上記一対のブレーキシュー20,22を拡開可能に保持することができるので、部品点数が少なく、組付け性の高い安価なドラムブレーキ10を製造することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドラムブレーキに係り、特にブレーキシューを保持する技術に関するものである。
一般に、一対のブレーキシューを拡開可能に保持するドラムブレーキでは、たとえば特許文献1の図2に示すドラムブレーキのように、ブレーキシューのシューウエブとバッキングプレートとの間を接近させる方向に常時付勢するシューホールドダウン装置を用いて、ブレーキシューがバッキングプレートに対して面方向に相対移動が可能に保持されている。
特開2004−257538号公報
しかし、このような従来のシューホールドダウン装置は、部品点数が多く、組付が面倒になるのでドラムブレーキを安価に製造できないという欠点があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、部品点数が少なく、組付け性の高い安価なドラムブレーキを提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1に係る発明の要旨とするところは、バッキングプレートと、そのバッキングプレート上に拡開可能に配設された円弧状の一対のブレーキシューとを備えたドラムブレーキであって、前記一対のブレーキシューの長手方向の中央部が前記バッキングプレートから離れる方向の動きを規制するためにその中央部に設けられた第1係合部と、前記バッキングプレートに立設され、且つ前記一対のブレーキシューと径方向の移動が可能となるように前記第1係合部を摺動可能にそのバッキングプレートとの間で挟圧するシュー保持突起とを有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、前記シュー保持突起は、前記バッキングプレートの一部を切り曲げて起立させられた基部と、その基部の先端から外周側へ突き出すように曲げられた第2係合部とを備え、その第2係合部と前記バッキングプレートとの間で前記第1係合部を挟圧することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、前記第1係合部は、前記第2係合部を受け入れるように前記ブレーキシューのシューリムに貫通可能に形成された貫通穴とそのシューリムの側縁との間の側縁部により構成されたものであることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の要旨とするところは、前記第1係合部を構成する前記シューリムの側縁部は、前記バッキングプレートの内周側へ局部的に曲げられたものであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の要旨とするところは、前記第1係合部は、前記シューリムの側縁部の少なくとも一部が前記バッキングプレートに平行な方向であってそのバッキングプレートの内周側へ曲げられた部分によって構成されたものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明のドラムブレーキによれば、前記一対のブレーキシューの長手方向の中央部が前記バッキングプレートから離れる方向の動きを規制するためにその中央部に設けられた第1係合部と、前記バッキングプレートに立設され、且つ前記一対のブレーキシューと径方向の移動が可能となるように前記第1係合部を摺動可能にそのバッキングプレートとの間で挟圧するシュー保持突起とを有するため、一対のブレーキシューががたつきなしでバッキングプレートに拡開可能に保持されるとともに、その一対のブレーキシューの保持のための部品点数が少なく、組付け性の高い安価なドラムブレーキを製造することができる。
請求項2に係る発明のドラムブレーキによれば、前記シュー保持突起は、前記バッキングプレートの一部を切り曲げて起立させられた基部と、その基部の先端から外周側へ突き出すように曲げられた第2係合部とを備え、その第2係合部と前記バッキングプレートとの間で前記第1係合部を挟圧するので、ドラムブレーキの部品点数をさらに減らすことができ安価なドラムブレーキを製造することができる。
請求項3に係る発明のドラムブレーキによれば、前記第1係合部は、前記第2係合部を受け入れるように前記ブレーキシューのシューリムに貫通可能に形成された貫通穴とそのシューリムの側縁との間の側縁部により構成されたものであるので、一対のブレーキシューを製造するための製造工程を殆ど変更することなく安価なドラムブレーキを製造することができる。
請求項4に係る発明のドラムブレーキによれば、前記第1係合部を構成する前記シューリムの側縁部は、前記バッキングプレートの内周側へ局部的に曲げられているため、一層確実に一対のブレーキシューがバッキングプレートに拡開可能に保持することができる。
請求項5に係る発明のドラムブレーキによれば、前記第1係合部は、前記シューリムの側縁部の少なくとも一部が前記バッキングプレートに平行な方向であってそのバッキングプレートの内周側へ曲げられた部分によって構成されているため、一対のブレーキシューの製造工程をそれほど変更することなく安価なドラムブレーキを製造することができる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例のパーキングブレーキ用ドラムブレーキ(以下、ドラムブレーキという)10を中央部に備えたデュオサーボ型のドラムインディスクブレーキ12のハット型デイスク14およびキャリパ等を取り外した正面図である。ハット型デイスク14は、円板状外周部と有底円筒状中央部とを備え、その円板状外周部がディスクブレーキの摩擦板として機能し、その有底円筒状中央部がブレーキドラムとして機能するように構成されている。図1の2点鎖線で示す円は上記有底円筒状中央部の外周面を示している。
前記ドラムブレーキ10は、略円板形状を成し、たとえば図示しない車軸管、アクスルハウジング、サスペンション装置などの車体側部材すなわち非回転部材に一体的に固設されたバッキングプレート16を備えている。このバッキングプレート16の外周部には、前記ハット型デイスク14の円板状外周部を保護するためのディスクカバー18が固定されている。
また、前記ドラムブレーキ10は、バッキングプレート16の左右の外周部に凸側が外側になる姿勢で互いに接近離間可能に略対称的に配設される円弧形状の一対のブレーキシュー20、22と、その一対のブレーキシュー20、22の一端部すなわち図1の下端部の間に介在させられてアジャストホイール24の回転に伴って全長が変化すなわち伸長させられることによりシュー間隙を調節する間隙調節装置26と、それら下端部を互いに接近する方向に常時付勢して間隙調節装置26を長手方向に挟圧するための中間部分がコイル状のスプリング28と、一対のブレーキシュー20、22の他端部すなわち図1の上端部の間において位置固定に設けられた拡開装置30と、それら上端部を互いに接近する方向に常時付勢して拡開装置30に当接させるためのコイル状のリターンスプリング32とを備えている。
スプリング28の中間部分は間隙調節装置26のアジャストホイール24に接触させられており、アジャストホイール24が振動等によって回転しないようになっている。それら間隙調節装置26およびスプリング28は、一対のブレーキシュー20、22の一端部間を相対回転可能に連結するものであるので、間隙調節機能を備えた連結装置として機能している。
ブレーキシュー20、22は、何れも前記バッキングプレート16の板面と略平行な平板状を成し且つ図1に示す正面図において全体が円弧形状に湾曲したシューウェブ34,36と、それらの円弧形状を成す外周側端縁に沿って断面が略T字状を成すように一体的に固設された帯板状のシューリム38,40と、それらシューリム38,40の外周面に接着剤などで一体的に固着された摩擦材から成るライニング42,44とを備えてそれぞれ構成されている。上記バッキングプレート16、シューウェブ34,36、シューリム38,40は、いずれも鋼板から打ち抜かれかつ所定の曲げ成形が施されたプレス部品である。
シューリム38,40は、その長手方向における一端部、中央部、他端部の両側縁において、バッキングプレート16の内周側へ局部的に切り曲げられた突部38a,40aと、上記シューリム38,40の中央部の突部38a,40aと幅方向内側に隣接する位置において、上記シューリム38,40の厚み方向に貫通させた長手状の貫通穴46,46とを備えている。また、上記シューリム38,40の一端部、中央部、他端部の突部38a,40aと上記貫通穴46,46は、図2,3に示されるように、上記シューウェブ34,36を中心とする幅方向において対称に備えられているため、上記一対のブレーキシュー20,22を左右反対に使用できる。つまり、ブレーキシュー20をブレーキシュー22として、または、ブレーキシュー22をブレーキシュー20として使用することができる。また、上記シューリム38,40のバッキングプレート16側の中央部の上記突部38a,40aは、第1係合部に相当している。
バッキングプレート16おける一対のブレーキシュー20,22側の外周部16aは、バッキングプレート16の内周部16bを基準にして図2、3に示すように、上記一対のブレーキシュー20,22側へ凸となるように曲成されており、その外周部16aの複数の部位には、シューリム38,40におけるバッキングプレート側の側縁すなわちバッキングプレート16側の一端部、中央部、他端部の突部38a,40aとそれぞれ接触するために、上記外周部16aからさらに突き出して、一平面内に位置するようにそれぞれ曲成されたレッジ面16c,16cが備えられている。
また、バッキングプレート16の外周部16aには、図2、3、4に示すように、シューリム38,40の長手方向における中央部内側においてその外周部16aの一部をプレス加工により局部的に切り曲げて起立させたシュー保持突起48,48が備えられている。そのシュー保持突起48,48は、垂直に立ち上がる基部48c,48cと、その基部48c,48cの先端部がバッキングプレート16のレッジ面16cに略平行な方向であって上記バッキングプレート16の外周側へ突き出すように曲げられた第2係合部48a,48aとを有している。
上記シュー保持突起48,48は、第2係合部48a,48aが貫通穴46,46に挿入されない状態における、第2係合部48a,48aのバッキングプレート16側の面48b,48bからレッジ面16cまでの距離は、シューウェブ34,36の厚み方向における第1係合部38a,40aの距離より短くなるように曲げ成形されている。このため、第2係合部48a,48aが貫通穴46,46に挿入させられ第1係合部38a,40aと係合されると、弾性復帰力が発生し第2係合部48a,48aは、第1係合部38a,40aをバッキングプレート16から離れる方向の動きを規制しつつ第1係合部38a,40aを摺動可能に、バッキングプレート16のレッジ面16cとの間で挟圧し、一対のブレーキシュー20,22を拡開可能に保持する。また、上記挟圧により、第1係合部38a,40aは、バッキングプレート16のレッジ面16cおよび第2係合部48a,48aと当接されるので、レッジ面16c、第2係合部48a,48a、第1係合部38a,40aのがたつきがなくなり、振動が発生しても第1係合部38a,40aから異音が発生しなくなる。
拡開装置30は、図5に示されるように、バッキングプレート16に対して面方向に移動可能な浮動式であり、一端部において連結ピン50により相対回動可能に連結されたレバー52およびストラット54を備えており、連結ピン50が上記バッキングプレート16と略平行となる姿勢で配設されている。上記レバー52は2枚の金属板で構成されており、連結ピン50に連結される一端部は互いに密着するように一体的に重ね合わせられているとともに、ブレーキシュー22と係合させられる係合凹部56が設けられている一方、他端部は互いに所定寸法だけ離間させられてケーブル掛止部58が設けられ、パーキングブレーキケーブル60の先端に固設された掛止部材62が掛止されている。また、ストラット54も2枚の金属板で構成されており、その内側に上記レバー52が配設されているとともに、連結ピン50と反対の他端部は互いに密着するように内側へ曲げられて一体的に重ね合わせられ、ブレーキシュー20と係合させられる係合凹部64が設けられている。また、レバー52には、所定形状に曲成された板ばね66が装着され、パーキングブレーキケーブル60を上記レバー52のケーブル掛止部58へ案内するとともに、一旦上記ケーブル掛止部58に挿入された掛止部材62が離脱しないようにしている。
また、一対のブレーキシュー20、22が配設されたバッキングプレート16の一面には、複数本のボルト68によってアンカーブロック70がバッキングプレート16と共にアクスルハウジングやサスペンション装置など車体側部材に一体的に固定されており、前記拡開装置30は、それら上記ボルト68の頭部68h上に当接して支持され、上記アンカーブロック70および上記バッキングプレート16には、前記パーキングブレーキケーブル60を挿通させるための挿通孔72、74が設けられている。これら上記挿通孔72、74には、上記パーキングブレーキケーブル60を内周側に収容するガイドパイプ76が挿通され、それらにかしめ着けられている。
このように構成された拡開装置30では、パーキングブレーキケーブル60を介して引張方向のパーキングブレーキレバーからの操作力が伝達されると、連結ピン50が前記バッキングプレート16側に接近させられるにともなって係合凹部56および64の間隔すなわち一対のブレーキシュー20、22の上端部が拡開され、制動力が発生させられる。また、反対にその操作力が戻されると、リターンスプリング32の付勢力に従って上記一対のブレーキシュー20、22が縮径され、制動力が解除されるようになっている。
ここで、本実施例のドラムブレーキ10によれば、一対のブレーキシュー20,22の長手方向の中央部がバッキングプレート16から離れる方向の動きを規制するためにその中央部に設けられた第1係合部38a,40aと、バッキングプレート16に立設され、且つ一対のブレーキシュー20,22と径方向の移動が可能となるように第1係合部38a,40aを摺動可能に上記バッキングプレート16のレッジ面16cとの間で挟圧するシュー保持突起48,48とを有するため、一対のブレーキシュー20,22ががたつきなしでバッキングプレートに拡開可能に保持されるとともに、その一対のブレーキシューの保持のための部品点数が少なく、組付け性の高い安価なドラムブレーキ10を製造することができる。
また、本実施例のドラムブレーキ10によれば、シューホールドダウン装置を用いなくても一対のブレーキシュー20,22を拡開可能に保持することができるので、装着型のシューホールドダウン装置をドラムブレーキ10内に配設させるための空間を設ける必要性をなくすことができる。
また、本実施例のドラムブレーキ10によれば、シュー保持突起48,48は、バッキングプレート16の一部を切り曲げて起立させられた基部48c,48cと、その基部48c,48cの先端から外周側へ突き出すように曲げられた第2係合部48a,48aとを備え、その第2係合部48a,48aとバッキングプレート16のレッジ面16cとの間で第1係合部38a,40aを挟圧するので、ドラムブレーキ10の部品点数をさらに減らすことができ安価なドラムブレーキ10を製造することができる。
また、本実施例のドラムブレーキ10において、第1係合部38a,40aは、第2係合部48a,48aを受け入れるようにブレーキシュー20,22の前記シューリム38,40に貫通可能に形成された貫通穴46,46とそのシューリム38,40の側縁との間の側縁部により構成されたものであるので、一対のブレーキシュー20,22を製造するための製造工程を殆ど変更することなく安価なドラムブレーキ10を製造することができる。
また、本実施例のドラムブレーキ10によれば、シューリム38,40の側縁部は、前記バッキングプレート16の内周側へ局部的に曲げられているため、一層確実に一対のブレーキシュー20,22がバッキングプレート16に拡開可能に保持することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の他の実施例において前述した実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例のドラムブレーキは、前述の実施例とは異なるシュー保持構造を備えた以外は前記ドラムブレーキ10と略同様であり、図6はその他の実施例のシュー保持構造を説明する図であり、前記図3に対応するものである。
図6で示されているブレーキシュー80は、前記シューウェブ36と、その円弧形状を成す外周側端縁に沿って断面が略T字状を成すように一体的に固設された円弧形状のシューリム82とを備えている。そのシューリム82は上記シューリム82の長手方向における中央部の両側縁において、それらの一部が上記バッキングプレート16の上記レッジ面16cに平行な方向であって上記バッキングプレート16の内周側に曲げられた一対の突部82aを備えている。また、上記突部82aは、シューウェブ36を基準として対称的に備えられているため、ブレーキシュー80を左右のいずれにも使用できる。つまり、前記前述の実施例のブレーキシュー20をブレーキシュー80として、または、上記前述の実施例のブレーキシュー22をブレーキシュー80として使用することができる。また、上記バッキングプレート16側の上記突部82aは、前記第1係合部に相当する。
前記バッキングプレート16の前記外周部16aには、図6のように、前記シューリム82の長手方向における中央部内側においてその外周部16aの一部をプレス加工により局部的に切り曲げて起立させたシュー保持突起84が備えられている。そのシュー保持突起84は、垂直に立ち上がる基部84d,84dと、その基部84d,84dの先端部がバッキングプレート16の外周側へ突き出すように曲げられた第2係合部84aとを有する。
シュー保持突起84は、外力が加わらない状態つまり第2係合部84aが第1係合部82aの面82bと係合していない状態において、図6で示す第2係合部84aのバッキングプレート16側の先端84cからレッジ面16cまでの距離は、シューウェブ36厚み方向における第1係合部82aの距離より短いため、第2係合部84aが第1係合部82aの面82bと係合すると、弾性復帰力によって、前記第1係合部82aを介してバッキングプレート16側へ向かう常時付勢力が発生する。このため、第2係合部84aの上記先端84cは、第1係合部82aを摺動可能にバッキングプレート16のレッジ面16cとの間で挟圧し、ブレーキシュー80を拡開可能に保持する。上記挟圧により、上記バッキングプレート16側の第1係合部82aは、バッキングプレート16の上記レッジ面16cおよび第2係合部84aの先端84cと当接されるので、上記レッジ面16c、上記第2係合部84aの上記先端84c、上記第1係合部82aのがたつきがなくなり、振動が加えられても上記第1係合部82aから異音が発生しなくなる。
本実施例のドラムブレーキによれば、第1係合部82aは、シューリム36の長手方向の中央部の両側縁部がバッキングプレート16の前記レッジ面16cに平行な方向であってそのバッキングプレート16の内周側へ曲げられた部分によって構成されているため、ブレーキシュー80の製造工程をそれほど変更することなく安価なドラムブレーキを製造することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適応される。
たとえば、前述の実施例のドラムブレーキ10は、パーキングブレーキ専用のドラムブレーキであったが、車両走行中に使用されるサービスブレーキとしてドラムブレーキに本発明を使用することができる。
また、前述の実施例のドラムブレーキ10は、デュオサーボ型ドラムブレーキであったが、ツーリーディング型やリーディング・トレーリング型などのシューホールドダウン装置を用いる形式のドラムブレーキであれば種々の態様が可能である。
また、前述の実施例のドラムブレーキ10では、一対のブレーキシュー20,22が拡開装置30によって拡開されていたが、よく知られたホイールシリンダによって拡開されるものであってもよい。
前記バッキングプレート16は、外周部16aにそれぞれレッジ面16cを備えるものであったが、レッジ面16cが少なくとも2つ以上同じ平面内に連なる形状であってもよい。すなわち、本願発明のドラムブレーキ10のバッキングプレートは、形状に制限されるものではない。
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例のデュオサーボ型ドラムブレーキを示す正面図である。 図1のII-II視断面図である。 図2のIII-III視断面図である。 図3のIV-IV視断面図である。 図1の実施例のドラムブレーキに備えられた拡開装置の構成を説明するための拡大図である。 本発明の他の実施例のブレーキシューの保持構造を示す図であり、図2のIII-III視断面図に対応するものである。
符号の説明
10:ドラムブレーキ
16:バッキングプレート
20,22,80:ブレーキシュー
38,40,82:シューリム
38a,40a,82a:第1係合部
46:貫通穴
48,84:シュー保持突起
48a,84a:第2係合部
48c,84d:基部

Claims (5)

  1. バッキングプレートと、該バッキングプレート上に拡開可能に配設された円弧状の一対のブレーキシューとを備えたドラムブレーキであって、
    前記一対のブレーキシューの長手方向の中央部が前記バッキングプレートから離れる方向の動きを規制するために該中央部に設けられた第1係合部と、
    前記バッキングプレートに立設され、且つ前記一対のブレーキシューと径方向の移動が可能となるように前記第1係合部を摺動可能に該バッキングプレートとの間で挟圧するシュー保持突起とを有することを特徴とするドラムブレーキ。
  2. 前記シュー保持突起は、前記バッキングプレートの一部を切り曲げて起立させられた基部と、その基部の先端から外周側へ突き出す第2係合部とを備え、該第2係合部と前記バッキングプレートとの間で前記第1係合部を挟圧するものである請求項1のドラムブレーキ。
  3. 前記第1係合部は、前記第2係合部を受け入れるように前記ブレーキシューのシューリムに貫通可能に形成された貫通穴と該シューリムの側縁との間の側縁部により構成されたものである請求項1または2のドラムブレーキ。
  4. 前記第1係合部を構成する前記シューリムの側縁部は、前記バッキングプレートの内周側へ局部的に曲げられたものである請求項3のドラムブレーキ。
  5. 前記第1係合部は、前記シューリムの側縁部の少なくとも一部が前記バッキングプレートに平行な方向であって該バッキングプレートの内周側へ曲げられた部分によって構成されたものである請求項1または2のドラムブレーキ。
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