JP2007291997A - 車両用発電機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷が所望の性能を発揮できずに車両としての商品性を損なうことを防止することができる車両用発電機制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る車両用電源制御装置1は、負荷2、3に電力を供給する電源4と、エンジンにより駆動され負荷2、3および電源4に電力を供給する発電機5と、電源5の電圧を検出する電圧検出手段6と、エンジンが加速中である場合に、発電機5の出力電圧を電源4の電圧よりも第一の所定値小さくする制御手段7とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の自動車に適用して好適な車両用発電機制御装置に関する。
従来から、車両に使用される車両用発電機制御装置としては、例えば特許文献1に記載されたようなものがあり、過電圧保護と発電が繰り返し行われてバッテリの端子電圧が不安定となることおよび、バッテリの電圧の上昇の時間が長くなることを防止するために、バッテリの電圧とバッテリの目標電圧との偏差に応じて車両用発電機の出力電圧を制御することが行われている。
特開平5−184081号公報
ところがこのような車両用発電機制御装置によっては、バッテリの電圧がバッテリの目標電圧よりも高い場合においては、車両用発電機は出力電圧を発生していないため、大きな電流を消費する負荷が動作すると、バッテリの電圧が瞬時に低下して、例えばヘッドランプ等の負荷に供給される電圧の変動が許容変動電圧の範囲外となると、ヘッドランプであればちらつきが生じるなど、負荷が所望の性能を発揮することができずに車両としての商品性を損なうという問題が生じた。
本発明は、上記問題に鑑み、負荷が所望の性能を発揮できずに車両としての商品性を損なうことを防止することができる車両用発電機制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る車両用電源制御装置は、負荷に電力を供給する電源と、エンジンにより駆動され前記負荷および前記電源に電力を供給する発電機と、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、前記エンジンが加速中である場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくする制御手段とを備えることを特徴とする。
あるいは上記課題を解決するため、本発明に係る車両用電源制御装置は、負荷に電力を供給する電源と、エンジンにより駆動され前記負荷および前記電源に電力を供給する発電機と、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、前記エンジンの回転数がアイドル回転数より大きい場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくする制御手段とを備えることを特徴としてもよい。
ここで、前記電源の電圧が第二の所定値以上である場合に、前記制御手段が前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくし、前記電源の電圧が前記第二の所定値未満である場合に、前記制御手段が前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも大きくすることが好ましい。
ここで第二の所定値とは、前記発電機を前記電源の電圧と閾値との比較により制御する場合の閾値(実施例中の目標電圧に相当)のことであり、前記電源の電圧が第二の所定値未満の場合には前記電源を充電するように前記発電機を制御する。
これによれば、前記電源の電圧が第二の所定値以上であって、前記電源の残存容量に余裕がある場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくして、負荷が動作した場合に前記電源電圧が瞬時に低下した場合でも、前記発電機の出力電圧により前記負荷に供給される電圧の低下を抑制することができる。
さらに、前記第一の所定値を許容変動電圧以下とすることが好ましい。なお許容変動電圧とは、負荷の特性により定まる値であり、負荷に供給される電圧の変動が許容変動電圧範囲内であれば負荷が所望の性能を発揮することができる。
これによれば、前記電源の電圧が第二の所定値以上であって、前記電源の残存容量に余裕がある場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも許容変動電圧以下の第一の所定値小さくして、負荷が動作した場合に前記電源の電圧が瞬時に低下した場合でも、前記発電機の出力電圧により前記負荷に供給される電圧の変動を許容変動電圧以下に抑制することができ、前記負荷に所望の性能を発揮させることができる。
さらに、上述したような車両用電源制御装置において、前記制御手段が、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくするにあたり、前記負荷動作時の前記電源の電圧の変動分を無視することが好ましい。これによれば、前記電源の電圧が前記負荷の動作にあたり瞬時に低下してもそれに伴って、前記発電機の出力電圧が低下してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、負荷が所望の性能を発揮できずに車両としての商品性を損なうことを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例を示す模式図であり、図2は、本発明に係わる車両用電源制御装置の一実施例の一部を示す模式図であり、図3は、従来の車両用電源制御装置の制御内容を示す模式図であり、図4および図5は、本発明に係わる車両用電源制御装置の一実施例による制御内容を示す模式図である。
本実施例の車両用電源制御装置1は、図1に示すように、ライト2およびEPS3(電動パワーステアリング装置)に電力を供給するPbバッテリ4と、図示しないエンジンに駆動連結されてエンジンにより駆動されてライト2、EPS3、Pbバッテリ4に電力を供給するオルタネータ5と、Pbバッテリ4の電圧Vpを電圧センサ6により検出し、オルタネータ5の全波整流前の一相の電圧の周波数を検出するとともに、オルタネータ5の出力電圧をPbバッテリ4の電圧Vpよりも小さくかつPbバッテリ4の電圧Vpに対して許容変動電圧Vb以内とするオルタ制御ECU7(Electronic Control Unit)とを備えて構成される。
なお許容変動電圧Vbは、ここではライト2の特性により定まる値であり、Pbバッテリ4およびオルタネータ5によりライト2に供給される電圧の変動が許容変動電圧Vbの範囲内であればライト2がちらつくことなく所望の性能を発揮することができる。
オルタネータ5は、図2に示すように、三相電機子コイル8、三相全波整流器9、界磁コイル10と、オルタ制御ECU7の指令に基づきPWM制御されて、オルタ制御ECU7の決定した出力電圧に対応する励磁電流を界磁コイル10に流すトランジスタ11と、トランジスタ11のオフ時の転流電流を流すために界磁コイル10に並列に接続されるフライホイールダイオード12とを備えて構成され、三相全波整流器9の一相の入力電圧はF/Vコンバータ13およびA/Dコンバータ14を介してオルタ制御ECU7に入力され、これによりオルタ制御ECU7はエンジンの回転数を検出する。
EPS3(電動パワーステアリング装置)は、ここでは図示しないステアリングシャフトにトーションバー等のトルクセンサを設け、トルクセンサによりユーザのステアリングホイールの操作力を検出し、この操作力に応じて、電動モータを駆動して、操作力のアシストを行うものである。
オルタ制御ECU7は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うものである。
オルタ制御ECU7は、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でない場合に、オルタネータ5の出力電圧VaをPbバッテリ4の電圧Vpよりも小さくかつPbバッテリ4の電圧Vpに対して許容変動電圧Vb以内とするようにオルタネータ5の界磁コイル10の励磁電流を制御する。
これとともに、オルタ制御ECU8は、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合に、オルタネータ5の出力電圧Vaを定格の最小電圧VLとするようにオルタネータ5の界磁コイル10の励磁電流を制御し、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧未満である場合には、オルタネータ5の出力電圧をPbバッテリの電圧Vpよりも大きくするようにオルタネータ5の界磁コイル10の励磁電流を制御する。
なお、EPS3の動作により大きな電流が流れると、Pbバッテリ4の電圧Vpは瞬時に低下するが、オルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧を制御するにあたり、瞬時に低下した電圧Vpの変動分を無視する。具体的には後述するように、直前期間αの電圧Vpの平均値を求めて変動分を無視する。つまりオルタ制御ECU7が制御に用いるPbバッテリ4の電圧Vpは電圧変動により瞬時低下した部分を除いた値となる。
図3に示すように、オルタネータ5の出力電圧VaをPbバッテリ4の電圧Vpから許容変動電圧Vbを差し引いた値よりも小さくしている場合には、EPS3が動作して大きな電流が流れた場合に、Pbバッテリ4の電圧VpがVp‘に瞬時に低下して落ち込んだ場合には、ライト2に供給される電圧はPbバッテリ4の電圧の低下に伴いそのまま低下するため、ライト2に供給される電圧は許容変動電圧Vbの範囲から逸脱して、ライト2はちらつきを生じる。
ところが、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でない場合には、図4に示すように、オルタネータ5の出力電圧VaをPbバッテリ4の電圧Vpよりも小さくかつ電圧Vpに対して許容変動電圧Vb以内とすると、EPS3が動作して大きな電流が流れた場合にPbバッテリ4の電圧VpがVp‘に瞬時に低下して落ち込んでも、ライト2に供給される電圧はオルタネータ5の出力電圧Vaとなり、ライト2に供給される電圧は許容変動電圧Vbの範囲から逸脱することはないため、ライト2はちらつきを生じず、車両としての商品性が低下することを防止することができる。
さらに、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合には、図5に示すように、オルタネータ5の出力電圧Vaを定格の最小電圧VLとし、エンジンの負荷を低下させてエンジンストールを防止することを優先する。
以下本実施例1の車両用電源制御装置1の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図6は、本実施例の車両用電源制御装置1のオルタ制御ECU7の制御内容を示すフローチャートである。
図6に示すように、S1において、オルタ制御ECU7は電圧センサ6によりPbバッテリ4の電圧Vpを検出し、S2において、オルタ制御ECU7はオルタネータ5の三相全波整流器9の一相の入力電圧からエンジン回転数を検出し、S3において、オルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧の指令値Vaを検出し、S4において、Pbバッテリ4の電圧Vpと目標電圧との比較を行い、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上である場合にはS5にすすみ、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧未満である場合には、オルタ制御ECU7は、オルタネータ5の出力電圧VaをPbバッテリの電圧Vpよりも大きくするようにオルタネータ5の界磁コイル10の励磁電流を制御する。
S5において、オルタ制御ECU7は、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中であるかを判定し、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でない場合にはS6にすすみ、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合にはS7にすすみ、S7においてオルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧を定格の最小電圧VLに保持する。
S6において、オルタ制御ECU7はPbバッテリ4の電圧Vpの直前期間α内の平均値aveVpを計算し、S8において、オルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧の指令値Vaが平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値よりも大きいかどうかを判定し、大きい場合にはS9にすすみ、小さい場合にはS10にすすむ。S9においてオルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧の指令値VaからΔVだけ差し引き、S10においてオルタ制御ECU7はオルタネータ5の出力電圧の指令値Vaを平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値に固定する。S9、S10の処理が終了した後は、いずれの場合もS11にすすみ、イグニッションキーがオフでない場合には上述したS1からS10までの制御が繰り返し行われて、オルタネータ5の出力電圧の指令値Vaは、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上で、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でない場合には、Pbバッテリ4の電圧Vpの直前期間α内の平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値に固定され、Pbバッテリ4の電圧Vpが目標電圧以上で、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合には、定格の最小電圧VLに固定される。
以上述べたように、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合に、オルタネータ7の出力電圧をPbバッテリ4の電圧よりも許容変動電圧Vp以下とする制御は行わず、オルタネータ4の出力電圧Vaを定格の最小電圧VLとしてエンジンの負荷を最低限のものとする理由は、エンジンストールを防止するためである。
なお、ここではライト2は供給される電圧が許容変動電圧の範囲を逸脱した場合に、所望の性能を発揮できない負荷として例示的に示したものであり、この他の負荷を対象として本実施例1を適用することも可能である。また、EPS3は動作時に大きな電流を消費して、Pbバッテリ4の電圧の瞬時の低下を招く負荷として例示的に示したものであり、他にも電動アクティブスタビライザなどを対象として本実施例1を適用することも可能である。
また、オルタ制御ECU7がPbバッテリ4の電圧によりオルタネータ5の出力電圧を制御するにあたり、EPS3の動作時のPbバッテリ4の電圧Vpの変動分を無視するにあたっては、上述したような直前期間αのPbバッテリ4の電圧Vpの平均値aveVpを求めて制御に用いる手法の他、図6に示したフローチャートのルーチン速度を遅くして、Pbバッテリ4の電圧Vpの瞬時低下の変動分を無視することもできる。あるいは、Pbバッテリ4の電圧Vpの微分値を求めて、微分値がある閾値βよりも小さい場合にはPbバッテリ4の電圧Vpの変動分を無視するようにしてもよい。
さらに、本実施例1においてはエンジンの回転数を求めるにあたり、オルタネータ5の三相全波整流器9の一相の入力電圧を用いたが、例えばエンジンを制御するエンジン制御ECUとオルタ制御ECU7とをCAN(Controller Area Network)やFrex Rayにより接続して、エンジン回転数をエンジン制御ECUから伝送により取得してもよい。
以上述べた実施例1では、本発明に係わるオルタネータの出力電圧の制御を単独で実施する場合を示したが、実際のオルタネータの出力電圧の制御では、Pbバッテリの電圧が目標電圧よりも高い場合においては、Pbバッテリの残存容量に余裕があると見なせるために、オルタネータの出力電圧を定格の最小電圧に絞って、エンジンの負荷を減らしてエンジンの燃費を高めるいわゆる充電制御が行われており、本発明に係わるオルタネータの出力電圧の制御とこの充電制御とを併せて実施することも可能である。以下にその制御内容とそれを実施するための構成について述べる。
図7は、本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例を示す模式図であり、図8は、本発明に係わる車両用電源制御装置の一実施例の一部を示す模式図であり、図9は、従来の車両用電源制御装置の制御内容を示す模式図であり、図10は、本発明に係わる車両用電源制御装置の一実施例による制御内容を示す模式図である。
本実施例2の車両用電源制御装置21は、図7に示すように、ライト22およびEPS23(電動パワーステアリング装置)に電力を供給するPbバッテリ24と、図示しないエンジンに駆動連結されてエンジンにより駆動されてライト22、EPS23、Pbバッテリ24に電力を供給するオルタネータ25と、Pbバッテリ24の電圧Vpを電圧センサ26により検出して、Pbバッテリ24の電流Ipを電流センサ27により検出するとともに、オルタネータ25の出力電圧をPbバッテリ24の電圧Vpよりも小さくかつPbバッテリ24の電圧Vpに対して許容変動電圧Vb以内とするオルタ制御ECU28(Electronic Control Unit)を備えて構成される。
なお、許容変動電圧Vbは、ここでもライト22の特性により定まる値であり、Pbバッテリ24およびオルタネータ25によりライト22に供給される電圧の変動が許容変動電圧Vbの範囲内であればライト22がちらつくことなく所望の性能を発揮することができる。
オルタネータ25は、図8に示すように、三相電機子コイル29、三相全波整流器30、界磁コイル31と、オルタ制御ECU28の指令に基づきPWM制御されて、オルタ制御ECU28の決定した出力電圧に対応する励磁電流を界磁コイル31に流すトランジスタ32と、トランジスタ32のオフ時の転流電流を流すために界磁コイル31に並列に接続されるフライホイールダイオード33とを備えて構成され、三相全波整流器30の一相の入力電圧はF/Vコンバータ34およびA/Dコンバータ35を介してオルタ制御ECU28に入力され、これによりオルタ制御ECU28はエンジンの回転数を検出する。
EPS23(電動パワーステアリング装置)は、ここでも図示しないステアリングシャフトにトーションバー等のトルクセンサを設け、トルクセンサによりユーザのステアリングホイールの操作力を検出し、この操作力に応じて、電動モータを駆動して、操作力のアシストを行うものである。
オルタ制御ECU28は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うものである。
オルタ制御ECU28は、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でなく、負荷であるEPS23が動作してPbバッテリ24の電流Ipが放電電流となる場合に、オルタネータ25の出力電圧VaをPbバッテリ24の電圧Vpよりも小さくかつPbバッテリ24の電圧Vpに対して許容変動電圧Vb以内とするようにオルタネータ25の界磁コイル31の電流を制御する。
また、オルタ制御ECU28は、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中でなく、Pbバッテリ24の電流Ipが放電電流でない場合には、オルタネータ25の出力電圧を定格の最小電圧VLに固定する。加えて、オルタ制御ECU28は、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、エンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中である場合には、オルタネータ25の出力電圧を定格の最小電圧VLに固定する。
これとともに、オルタ制御ECU28は、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧未満である場合には、オルタネータ25の出力電圧をPbバッテリ24の電圧Vpよりも大きくするようにオルタネータ25の界磁コイル31の電流を制御する。
なおここでも、EPS23の動作により大きな電流が流れると、Pbバッテリ24の電圧Vpは瞬時に低下するが、オルタ制御ECU28はオルタネータ25の出力電圧を制御するにあたり、瞬時に低下した電圧Vpの変動分を無視する。具体的には後述するように、直前期間αの電圧Vpの平均値を求めて変動分を無視する。つまりオルタ制御ECU28がオルタネータ25の制御に用いるPbバッテリ24の電圧Vpは、電圧変動により瞬時低下した部分を除いた値となる。
図9に示すように、従来の充電制御においては、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、EPS23が動作してPbバッテリ24の電流が放電電流となって、Pbバッテリの電圧Vpが瞬時に低下して電圧Vp‘となった場合には、オルタネータ25の出力電圧Vaを定格の最小電圧VLとする充電制御を禁止して最大電圧VHに固定する制御を行っており、これにより、ライト22に供給される電圧は、Pbバッテリ24の電圧Vpから許容変動電圧Vbを差し引いた値より大きくすることができ、許容変動電圧変動の範囲内としてちらつきを抑制することができるものの、充電制御を禁止している間は、エンジンの負荷を小さくすることができず、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、その残存容量に余裕がある場合にエンジンの負荷を小さくしてエンジンの燃費を高めるという、充電制御本来の目的を達成することができなかった。
ところが、図10に示すように、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であり、EPS23が動作してPbバッテリ24の電流が放電電流となって、Pbバッテリ24の電圧Vpが瞬時に低下して電圧Vp‘となった場合には、オルタネータ25の出力電圧Vaを、Pbバッテリ24の電圧Vpから許容変動電圧Vbを差し引いた値とすることにより、ライト22に供給される電圧を、Pbバッテリ24の電圧Vpから許容変動電圧Vbを差し引いた値とすることができ、許容変動電圧の範囲内としてライト22のちらつきを抑制することができるとともに、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であって、EPS23の動作により瞬時に電圧Vpが低下した場合でも、従来技術のようにオルタネータ25の出力電圧を定格の最大電圧VHに固定することに比べて、オルタネータ25の出力電圧を抑制することができるので、Pbバッテリ24の残存容量に余裕がある場合にエンジンの負荷を小さくしてエンジンの燃費を高めることができ、充電制御本来の目的を達成することができる。
以下本実施例2の車両用電源制御装置21の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図11は、本実施例の車両用電源制御装置21のオルタ制御ECU28の制御内容を示すフローチャートである。
図11に示すように、S21において、オルタ制御ECU28は電圧センサ26によりPbバッテリ24の電圧Vpを検出し、電流センサ27によりPbバッテリ24の電流Ipを検出する。S22において、オルタ制御ECU28はオルタネータ25の三相全波整流器30の一相の入力電圧からエンジン回転数を検出し、S23において、オルタ制御ECU28はオルタネータ25の出力電圧の指令値Vaを検出し、S24において、Pbバッテリ24の電圧Vpと目標電圧との比較を行い、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上である場合にはS25にすすみ、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧未満である場合には、オルタ制御ECU28は、オルタネータ2の出力電圧VaをPbバッテリの電圧Vpよりも大きくするようにオルタネータ25の界磁コイル31の励磁電流を制御する。
S25において、オルタ制御ECU28はエンジン回転数がアイドル回転数以下で減速中であるかを判定し、アイドル回転数以下で減速中でない場合はS26にすすみ、アイドル回転数以下で減速中である場合にはS31にすすむ。S26において、Pbバッテリ24の電流Ipが放電電流で、EPS23が動作したかどうかを判定し、電流Ipが放電電流であると判定する場合はS27にすすみ、電流Ipが放電電流であり、EPS23が動作していると判定しない場合はS31にすすむ。
S27において、オルタ制御ECU28はPbバッテリ24の電圧Vpの直前期間α内の平均値aveVpを計算し、S28において、オルタ制御ECU28はオルタネータ25の出力電圧の指令値Vaが平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値よりも大きいかどうかを判定し、大きい場合にはS29にすすみ、小さい場合にはS30にすすむ。S29においてオルタ制御ECU28はオルタネータ25の出力電圧の指令値VaからΔVだけ差し引き、S30においてオルタ制御ECU28はオルタネータ25の出力電圧の指令値Vaを平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値に固定する。さらに、S31においてオルタネータ25の出力電圧の指令値Vaを定格の最低電圧VLに固定する。S29、S30の処理を終了した後は、いずれの場合もS32にすすみ、イグニッションキーがオフでない場合には上述したS21からS30までの制御が繰り返し行われて、オルタネータ25の出力電圧の指令値Vaは、Pbバッテリ24の電圧Vpの直前期間α内の平均値aveVpから許容変動電圧Vbを差し引いた値に固定される。
以上述べた実施例2によっても、EPS23が動作して大きな電流が流れた場合にPbバッテリ24の電圧VpがVp‘に瞬時に低下して落ち込んでも、ライト22に供給される電圧はPbバッテリ24の電圧Vpから許容変動電圧Vpを差し引いたオルタネータ25の出力電圧Vaとなり、ライト22に供給される電圧は許容変動電圧Vbの範囲から逸脱することはないため、ライト22はちらつきを生じず、車両としての商品性が低下することを防止することができる。
これとともに、Pbバッテリ24の電圧Vpが目標電圧以上であって、EPS23の動作により瞬時に電圧Vpが低下した場合でも、Pbバッテリ24の残存容量に余裕がある場合に従来の制御のように充電制御を禁止して、オルタ出力電圧Vaを定格の最大電圧VHに固定することに比べて、オルタ出力電圧Vaを小さくしてエンジンの負荷を小さくすることができ、エンジンの負荷を小さくしてエンジンの燃費を高めるという、充電制御本来の目的を達成することができる。
なおここでも、ライト22は供給される電圧が許容変動電圧の範囲を逸脱した場合に、所望の性能を発揮できない負荷として例示的に示したものであり、この他の負荷を対象として本実施例2を適用することも可能である。また、EPS23は動作時に大きな電流を消費して、Pbバッテリ24の電圧の瞬時の低下を招く負荷として例示的に示したものであり、他にも電動アクティブスタビライザなどを対象として本実施例2を適用することも可能である。
また、オルタ制御ECU28がPbバッテリ24の電圧Vpを用いてオルタネータ25の出力電圧を制御するにあたり、EPS23の動作時のPbバッテリ24の電圧Vpの変動分を無視するにあたっては、上述したような直前期間αの平均値aveVpを求める手法の他、図11に示したフローチャートのルーチン速度を遅くして、Pbバッテリ24の電圧Vpの瞬時低下の変動分を無視することもできる。あるいは、Pbバッテリ24の電圧Vpの微分値を求めて、この微分値がある閾値βよりも小さい場合にはPbバッテリ24の電圧Vpの変動を無視するようにしてもよい。さらに、本実施例2ではPbバッテリ24の電流Ipを検出しており、EPS23の動作のタイミングが検出できるため、このタイミングにおいてPbバッテリ24の電圧Vpの変動を無視するようにしてもよい。
さらに、本実施例2においても、エンジンの回転数を求めるにあたり、オルタネータ25の三相全波整流器30の一相の入力電圧を用いたが、例えばエンジンを制御するエンジン制御ECUとオルタ制御ECU28とをCAN(Controller Area Network)やFrex Rayにより接続して、エンジン回転数をエンジン制御ECUから伝送により取得してもよい。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
本発明は、自動車に適用される車両用電源制御装置に関するものであり、比較的軽微な装置の追加および制御内容の変更により、負荷が所望の性能を発揮できずに車両としての商品性が低下することを防止することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用可能なものである。
本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の一部を示す模式図である。 従来の車両用電源制御装置の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の一部を示す模式図である。 従来の車両用電源制御装置の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源制御装置の他の実施例の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両用電源制御装置
2 ライト
3 EPS(電動パワーステアリング装置)
4 Pbバッテリ
5 オルタネータ
6 電圧センサ
7 オルタ制御ECU
8 三相電機子コイル
9 三相全波整流器
10 界磁コイル
11 トランジスタ
12 フライホイールダイオード
13 F/Vコンバータ
14 A/Dコンバータ
21 車両用電源制御装置
22 ライト
23 EPS(電動パワーステアリング装置)
24 Pbバッテリ
25 オルタネータ
26 電圧センサ
27 電流センサ
28 オルタ制御ECU
29 三相電機子コイル
30 三相全波整流器
31 界磁コイル
32 トランジスタ
33 フライホイールダイオード
34 F/Vコンバータ
35 A/Dコンバータ

Claims (5)

  1. 負荷に電力を供給する電源と、エンジンにより駆動され前記負荷および前記電源に電力を供給する発電機と、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、前記エンジンが加速中である場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくする制御手段とを備えることを特徴とする車両用発電機制御装置。
  2. 負荷に電力を供給する電源と、エンジンにより駆動され前記負荷および前記電源に電力を供給する発電機と、前記電源の電圧を検出する電圧検出手段と、前記エンジンの回転数がアイドル回転数より大きい場合に、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくする制御手段とを備えることを特徴とする車両用発電機制御装置。
  3. 前記電源の電圧が第二の所定値以上である場合に、前記制御手段が前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくし、前記電源の電圧が前記第二の所定値未満である場合に、前記制御手段が前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用発電機制御装置。
  4. 前記第一の所定値を許容変動電圧以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載に車両用発電機制御装置。
  5. 前記制御手段が、前記発電機の出力電圧を前記電源の電圧よりも第一の所定値小さくするにあたり、前記負荷動作時の前記電源の電圧の変動分を無視することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用発電機制御装置。
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