JP2007287580A - 発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲の負荷領域で燃料電池の温度を適切に維持し、幅広い運転領域での効率化・高性能化を図ることができる発電設備とする。
【解決手段】MCFC2に触媒15備え、アノードの排気側に外部改質器16を設け、燃料を直接MCFC2に供給できるように、外部改質器16をバイパスする供給路21を備え、供給路21を流れる燃料の流量と外部改質器16を流れる燃料(蒸気が混合された燃料)の流量を調整手段18で調整し、MCFC2に供給する燃料ガス組成を調整し、改質率が調整されたアノードガスをMCFC2に供給して内部改質反応及び発電反応を行い、改質反応量によりMCF2の内部の温度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電力を得る溶融炭酸塩形燃料電池を備えた発電設備に関する。
水素と酸素との電気化学反応により電力を得る溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)は、例えば、ニッケル多孔質体の燃料極(アノード)と、例えば、酸化ニッケル多孔質体の空気極(カソード)との間に、電解質(炭酸塩)が挟まれて構成されている。そして、天然ガス等の燃料から得られた水素(H2)をアノードに供給すると共に、空気(O2)と二酸化炭素(CO2)をカソードに供給することで、H2とO2の電気化学反応により発電が行われる。MCFCは高温で作動するため高効率で、CO2を回収分離できるため環境への影響が少ない等の特徴を有している。このため、近年は、水力、火力、原子力に続く発電システムとして注目されてきている。
また、MCFCは高温で作動するため、排気をガスタービンの燃焼器に供給するように構成して、MCFCとガスタービンとを組み合わせた発電設備(複合発電設備)も従来から提案されてきている(例えば、特許文献1参照)。MCFCとガスタービンとを組み合わせた複合発電設備とすることにより、MCFCとガスタービンとで発電を行うことができる。
水素と酸素との電気化学反応により電力を得るMCFCでは、燃料としての水素を得るために、天然ガス等の燃料ガスを改質手段に送り、改質手段に燃料ガスの2倍から3倍程度の蒸気を投入し、燃料ガスを改質して水素ガスを得ている。小型の発電設備にあっては構成機器の運転温度の制約が存在するが、MCFCでは燃料の改質量に裕度がなく、幅広い負荷領域での運転や、起動時の部分負荷運転を行う場合には効率を犠牲にして運転制約温度を考慮せざるを得ないのが現状である。
特開平11−135139号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、広範囲の負荷領域で燃料電池の温度を適切に維持し、幅広い運転領域での効率化・高性能化を図ることができる発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、アノード極側に備えられる内部改質手段と、アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、燃料供給系から分岐して外部改質器に燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、燃料供給系から分岐する燃料量を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
第1の態様では、燃料のうち一部は外部改質器を経由してアノード極に供給され、一部は外部改質器をバイパスしてアノード極に直接供給される。溶融炭酸塩形燃料電池の温度調整は、外部改質器への燃料ガス供給量と、外部改質器をバイパスして直接アノード極に供給する量とのバランスにより調整する。つまり、外部改質器を経由する燃料(メタン燃料)はあらかじめ水素と一酸化炭素に改質されメタン濃度が低下する。この改質ガスと外部改質器をバイパスしたメタンを混合してアノード極に供給することで、溶融炭酸塩形燃料電池の外部からの供給燃料中のメタンガス濃度が調整され、溶融炭酸塩形燃料電池の内部での改質量、即ち、溶融炭酸塩形燃料電池内での吸熱量を任意に設定して温度を適切に維持する。
このような内部改質と外部改質を併用することは、300MW級の酸素利用の溶融炭酸塩形燃料電池の発電設備に適用される。外部改質と内部改質の流量バランスを調整することにより、発電設備の実現が可能になる。これにより、燃料ガスの流通経路のバランス調整のみにより溶融炭酸塩形燃料電池の温度を調整することができ、また、幅広い運転条件での溶融炭酸塩形燃料電池の温度制御が可能となる。このことは、酸素を利用する溶融炭酸塩形燃料電池以外にも適用することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の発電設備において、カソード極に供給するカソードガスを加圧する加圧手段と、カソード極のカソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るタービンとを備えたことを特徴とする発電設備にある。
第2の態様では、カソードガスを加圧してタービンで動力を回収することができる発電設備となる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載の発電設備において、タービンの排気ガスが熱源とされ燃料供給系の燃料を予熱する燃料予熱手段と、タービンの排気ガスが熱源とされ加圧手段で加圧されたカソードガスを予熱するカソード予熱手段とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
第3の態様では、系内のエネルギーにより燃料の予熱及びカソードガスの予熱を行うことができる。
上記目的を達成するための本発明の第4の態様は、アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、アノード極側に備えられる内部改質手段と、アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、改質用の蒸気を含む蒸気・燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、燃料供給系から分岐して外部改質器に蒸気・燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、燃料供給系から分岐する蒸気・燃料量を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
第4の態様では、蒸気・燃料のうち一部は外部改質器を経由してアノード極に供給され、一部は外部改質器をバイパスしてアノード極に直接供給される。溶融炭酸塩形燃料電池の温度調整は、外部改質器への蒸気・燃料ガス供給量と、外部改質器をバイパスして直接アノード極に供給する量とのバランスにより調整する。つまり、外部改質器を経由する蒸気・燃料は水素と一酸化炭素に改質されメタン濃度が低下する。この改質ガスと外部改質器をバイパスした蒸気・燃料を混合してアノード極に供給することで、溶融炭酸塩形燃料電池の外部からの供給蒸気・燃料中のメタンガス濃度が調整され、溶融炭酸塩形燃料電池の内部での改質量、即ち、溶融炭酸塩形燃料電池内での吸熱量を任意に設定して温度を適切に維持する。
このような内部改質と外部改質を併用することは、300MW級の酸素利用の溶融炭酸塩形燃料電池の発電設備に適用される。外部改質と内部改質の流量バランスを調整することにより、発電設備の実現が可能になる。これにより、蒸気・燃料ガスの流通経路のバランス調整のみにより溶融炭酸塩形燃料電池の温度を調整することができ、また、幅広い運転条件での溶融炭酸塩形燃料電池の温度制御が可能となる。このことは、酸素を利用する溶融炭酸塩形燃料電池以外にも適用することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載の発電設備において、カソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを熱回収して燃料供給系の蒸気・燃料を予熱する燃料予熱手段と燃料予熱手段で熱回収された燃焼ガスを更に熱回収してカソードガスを予熱するカソードガス予熱手段とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
第5の態様では、系内のエネルギーにより蒸気・燃料の予熱及びカソードガスの予熱を行うことができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載の発電設備において、燃焼器からの燃焼ガスの温度を抑制する温度調整手段を備えたことを特徴とする発電設備にある。
第6の態様では、燃焼器からの燃焼ガスの温度を適正に調整することができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の発電設備において、温度調整手段は、カソード予熱手段で熱回収した燃焼ガスから回収されたCO2ガスを燃焼器に投入するCO2ガス投入系であることを特徴とする発電設備にある。
第7の態様では、系内で回収されたCO2ガスにより燃焼器からの燃焼ガスの温度を適正に調整することができる。
本発明の第8の態様は、第1〜7のいずれかの態様に記載の発電設備において、溶融炭酸塩形燃料電池のカソードガスとして所定圧力の純酸素が供給され、水素と酸素の比が所定の量論比率で供給されて溶融炭酸塩形燃料電池が運転されることを特徴とする発電設備にある。
第8の態様では、燃料と当量比の酸素を供給して、水素と酸素の比が所定の量論比率となる量論比運転が行われる溶融炭酸塩形燃料電池を備えた発電設備とすることができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様に記載の発電設備において、所定圧力の純酸素は、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて製造された酸素であることを特徴とする発電設備にある。
第9の態様では、加圧状態の酸素を容易に得ることができ、酸素を加圧する設備を備える必要がない溶融炭酸塩形燃料電池を備えた発電設備とすることができる。
上記目的を達成するための本発明の第10の態様は、アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、アノード極側に備えられる内部改質手段と、アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、燃料供給系から分岐して外部改質器に燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、燃料供給系から分岐する燃料量を調整する調整手段と、カソード極に供給するカソードガスを加圧する圧縮機と、カソード極のカソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るタービンと、タービンの排気ガスが熱源とされ燃料供給系の燃料を予熱する燃料予熱手段と、タービンの排気ガスが熱源とされ加圧手段で加圧されたカソードガスを予熱するカソード予熱手段と、燃料予熱手段及びカソード予熱手段で熱回収された排気ガスが更に熱回収されて改質燃料供給系の蒸気を発生させる蒸気発生手段と、蒸気発生手段で熱回収された排気ガスを凝縮してCO2ガスを圧縮機に供給する循環系とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
上記目的を達成するための本発明の第11の態様は、アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、アノード極側に備えられる内部改質手段と、アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、改質用の蒸気を含む蒸気・燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、燃料供給系から分岐して外部改質器に蒸気・燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、燃料供給系から分岐する蒸気・燃料量を調整する調整手段と、カソード極に供給するカソードガスを加圧するブロアと、カソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを熱回収して燃料供給系の蒸気・燃料を予熱する燃料予熱手段と、燃料予熱手段で熱回収された燃焼ガスを更に熱回収してカソードガスを予熱するカソードガス予熱手段と、カソード予熱手段で熱回収された排気ガスが熱回収されて燃料供給系の蒸気を発生させる蒸気発生手段と、蒸気発生手段で熱回収された排気ガスを凝縮してCO2ガスをブロアに供給する循環系とを備えたことを特徴とする発電設備にある。
本発明の発電設備は、広範囲の負荷領域で燃料電池の温度を適切に維持し、幅広い運転領域での効率化・高性能化を図ることができる発電設備とすることができる。
本発明の実施形態例の発電設備では、燃料には天然ガスを用い、酸素製造装置には、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて酸素を製造するPSA方式を適用している。溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)スタックには、アノード流路に触媒(内部改質手段)を装着した内部改質形スタックを適用し、外部改質器を併せ持つ構成となっている。また、外部改質器とは別に、燃料を直接MCFCスタックに供給できるよう、改質器のバイパスラインを持っており、燃料バイパスラインを流れる燃料の流量と外部改質器を流れる燃料(蒸気が混合された燃料)の流量を調整することにより、MCFCスタックに供給する燃料ガス組成を調整する。改質率が調整されたガス(アノードガス)はMCFCスタックに供給され、内部改質反応及び発電反応を行い、改質反応量によりMCFCスタック内部の温度を調整する。
第1実施形態例を具体的に説明する。
図1には本発明の第1実施形態例に係る発電設備の概略系統、図2には高負荷・低負荷運転における温度状況、図3には高負荷・低負荷運転における温度関係、図4〜図6には発電設備の出力に対する各種状態の関係、図7には発電設備の性能を示してある。
図1に基づいて発電設備の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態例の発電設備1には、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)2が備えられ、MCFC2の出口ガス(排気ガス)が導入されて燃焼が行われる燃焼器3が設けられている。燃焼器3からの燃焼ガスを膨張して駆動するタービン4(例えば、マイクロガスタービン)が備えられ、タービン4には発電機5が同軸上に設けられている。タービン4の駆動により発電機5が作動して発電が行われる。尚、図中の符号で6は燃焼器3の前流側に供えられ逆火を防止するための混合器である。
MCFC2は、例えば、ニッケル多孔質体の燃料極(アノード)7と、例えば、酸化ニッケル多孔質体の空気極(カソード)8との間に、電解質(炭酸塩)が挟まれて構成されている。そして、天然ガス等の燃料fから得られた水素(H2)をアノード7に供給すると共に、空気(O2)とCO2をカソード8に供給することで、H2とO2の電気化学反応により発電が行われる。
タービン4の下流にはタービン4で仕事を終えた排気(排気ガス)の熱回収を行う燃料予熱器9及びカソードガス予熱器10が並列に設けられると共に、燃料予熱器9及びカソードガス予熱器10の下流側には蒸気発生器11が設けられている。蒸気発生器11で発生した蒸気は改質のための蒸気として燃料fに混合される。
蒸気発生器11で熱回収された排気ガスは凝縮器12で凝縮されて水(H2O)と非凝縮ガス(CO2)に分離される。凝縮器12で分離されたCO2はO2と共に圧縮機13で圧縮され、加圧されたカソードガスとしてカソードガス予熱器10に送られる(循環系統)。カソードガス予熱器10で予熱されたO2とCO2の混合ガス(カソードガス)がMCFC2のカソード8に供給される。また、余分なCO2は別途回収されると共に凝縮されたH2Oは給水ポンプ14により蒸気発生器11に給水される。
圧縮機13には圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて製造されたO2が供給され(PSA方式)、例えば、酸素が95%で窒素が5%の組成とされている。
尚、PSA方式で供給されるO2が所定の圧力に加圧されていれば、圧縮機13の出口側で圧縮されたCO2に混合することも可能である。この場合、循環系統に備えられる圧縮機13をCO2だけを圧縮するCO2圧縮機とすることが可能になる。CO2だけを圧縮する圧縮機とすることで圧縮流体が特定されるため、翼の設計等が容易な圧縮機とすることができる。また、深冷設備からの常圧の純O2を圧縮機13に供給することも可能である。
一方、MCFC2のアノード7には内部改質手段としての触媒15が備えられ、触媒15によりアノードガスが改質されて吸熱反応を生じさせるようになっている。MCFC2のアノード7の排気側には外部改質手段としての外部改質器16が備えられ、アノード7の排気が外部改質器16の改質熱源とされて混合器6に送られる。
燃料f(例えば、メタン)は燃料供給系としての供給路21から燃料予熱器9に送られ、燃料予熱器9で予熱されてMCFC2のアノード7に供給される。また、燃料予熱器9の前流側の供給路21には外部改質器16に燃料fを供給する改質燃料供給系としての改質燃料供給路17が分岐して備えられている。改質燃料供給路17には蒸気発生器11からの蒸気が混合され、蒸気が混合された燃料fが外部改質器16で改質されてMCFC2のアノード7に供給される。
改質燃料供給路17が分岐する部位の供給路21には、改質燃料供給路17に分岐させる燃料量を調整する調整手段18が設けられている。調整手段18により、MCFC2のアノード7に直接供給する燃料fの量と、蒸気が混合されて外部改質器16で改質される燃料fの量とが調整される。調整手段18により分岐される燃料fの量が調整されることで、触媒15で改質されて吸熱反応する燃料fが調整される。
上述した発電設備1では、MCFC2の排気ガスは燃焼器3で未燃分が完全燃焼されてタービン4を駆動し、タービン4の排気ガスの熱が回収され、凝縮器12で凝縮水(H2O)と非凝縮ガス(CO2)に分離される。これらのうち、電池反応及び燃焼で生じたH2Oは系外に排出し、CO2は昇圧してカソードガスとして循環使用する。
このため、燃料fと当量比のO2だけを供給して量論比運転を行うことで,
発電に伴って発生したCO2の全量を回収してカソードガスの酸化剤としてCO2を高濃度で得ることができる閉サイクルのシステムを構築することが可能になり、高次元で高効率化を図ることができる発電設備1とすることができる。また、タービン4の排気熱を用いてアノードガス及びカソードガスを適切に昇温させることができる。
そして、調整手段18により、MCFC2のアノード7に直接供給される燃料fの量と、蒸気が混合されて外部改質器16で改質される燃料fの量とが調整され、改質率が調整されたガス(アノードガス)がMCFC2のアノード7に供給され、内部改質反応及び発電反応を行い、改質反応量によりMCFC2の温度が調整される。吸熱反応によりMCFC2の運転温度が所定温度に維持され、温度制御に対する動力を用いることなくMCFC2の運転温度を所定の状態に制御することができる。
タービン4(マイクロガスタービン)の入口温度は金属の耐久温度の観点から約950℃程度以下に保つことが要求される。このため、部分負荷運転時には、燃焼器3の燃焼ガス温度が許容値を超えないような運用設計をする必要がある。上述した発電設備1では、起動時を含む部分負荷運転時には、発電設備1に供給する燃料fの発熱量に対し発電設備1からの放散熱の割合が増大するため、発電設備1内で必要なガスを昇温するための熱量が不足する。熱量不足を補うためには、燃料fの利用率を低下させ、MCFC2の出口での発熱量を十分とする必要がある。一方で、燃料fの利用率が低下すると、アノード7の排ガス中の未燃ガス分が多くなり、燃焼器3の出口(タービン4の入口)での温度が上昇傾向となる。発電設備1内での温度制約に対する対策として、MCFC2ばかりでなく設備全体の温度調整も同時に行うために、アノード7の出口に外部改質器16が配置されている。
図2に高負荷時及び低負荷時における温度状況の表図を示し、図3に高負荷時及び低負荷時における発熱の関係概念図を示す。
高負荷時には発電設備1の内部での発熱量が大きいため、設備からの放散熱量が相対的に減少する。そのため、発電設備1で必要なガスを昇温するための熱量が十分となり、燃料利用率を高めることによる高効率運転が可能である。一方、低負荷運転時には発電設備1の内部での発熱量に対する相対的な放散熱量が増加する。そのため、運転に必要なガスの昇温のため、燃料利用率を低く設定しMCFC2より下流における熱量を高く保持する必要がある。低負荷運転時には電流密度の低下によりMCFC2での発熱量が少なくなるため、内部改質によるMCFC2の冷却割合が小さくなる結果、外部改質器16への燃料fの供給割合が大きくなる。燃料利用率が低下した分、アノード7の排ガスの発熱量が多くなり、燃焼器3の温度が上昇方向に向かうが、外部改質器16での改質反応量の上昇が、燃焼器3の温度を低下させる方向に作用し、両者相殺される。
このような発電設備1の構成とすることで、高負荷から低負荷の運転状態において、燃焼器3の出口温度を低く保ことが可能となる。即ち、発電設備1の主要機器である、MCFC2、外部改質器16、タービン4が負荷によらず安定した挙動を示すこととなり、幅広い負荷領域で安定したシステムの運転が可能となる。
図1に示した加圧システムの発電設備1では、MCFC2の温度制御に内部改質(触媒15)と外部改質器16による外部改質を組み合わせた構成を適用したことに加え、外部改質器16をアノード7の出口部分に配置している。酸素利用のMCFC2の場合、ガス流量が多く、温度の高い排ガスが熱量を多く保有している。このアノード7の排ガスにより触媒15の吸熱反応を補い、更に、外部改質器16による排ガスの冷却効果を併せることで、広い運転負荷範囲で、燃料利用率が変更された場合でも、燃焼器3の出口温度を一定に保つことが可能である。
発電設備1の発電特性について、更に具体的に検討する。
タービン4として、例えば、4気圧作動形のマイクロガスタービンを使用した場合を説明する。発電設備1の場合、タービン4により動力回収されるため、タービン4の排気ガスの熱量が少なくなる傾向となる。そのため、燃料予熱器9では、燃料fのみを昇温し、改質用水蒸気は外部改質器16のみで昇温することとしてある。
図4に発電設備1の出力(kW)に対する外部改質器16のバイパス率、即ち、触媒15による内部改質割合、及び燃焼器3の出口温度を示す。また、図5に発電設備1の出力(kW)に対する運転圧力、S/Cの値、MCFC2のガス利用率、及び、外部改質器16の出口メタン濃度を示す。
外部改質器16のバイパス率は、アノード7の出口温度(スタックの出口温度)が、例えば、670℃となるように内部改質反応分を調整した結果として求めたものである。定格負荷の場合(例えば、電流密度1800mA/m2、システム出力1100kw)には、スタックでの発熱量が大きくなることから内部改質によるスタック冷却が必要であり、燃料fのほとんどが外部改質器16をバイパスしてMCFC2に直接供給されることとなるため、外部改質器16の改質反応によるアノード排ガスの冷却効果はほとんどない。また、外部改質器16に供給する蒸気量は設備のS/C値によって規定されるが、外部改質器16に供給する燃料fの量は内部改質の必要量が大きくなった分減少する。そのため、外部改質器16の入口での蒸気割合は、例えば、98%程度となり、改質反応が進みやすくなるため外部改質器16の出口にメタン分はほとんど残らない。外部改質器16からメタンが供給されない分、内部改質用のメタン供給は専ら供給路21(外部改質器16をバイパスするライン)のみから供給されるので、燃料fのバイパス率は、100%に近くなっている。
一方で、高負荷領域では、発電設備1の内部からの発熱が大きくなり、相対的に設備からの放散熱量が小さくなるため、発電設備1で必要なガスを昇温するための熱量が十分供給されることとなり、燃料利用率を、例えば、85%と高く設定することができる。これらの効果が複合された結果、タービン4の入口温度は、例えば、910℃程度に保たれている。
低負荷時(例えば、電流密度1000mA/m2、システム出力600kw)には、MCFC2での発熱量が小さくなるため、内部改質用に必要な燃料流量の割合を表す外部改質器のバイパス率は、例えば、60%程度と低くなっている。外部改質器16のバイパス率が低下した分、外部改質器16に供給される蒸気に対する燃料fの割合が高くなり、外部改質器16の出口のメタン割合が増える。この外部改質器16の出口での残存メタンと、例えば、60%の外部改質器16のバイパスにより供給されるメタンにより、スタック内部が冷却されている。また、低負荷時には設備からの熱放散割合が高負荷時に比較して、相対的に大きくなることから、燃料利用率は定格運転時に対し低い値(例えば、78%)となっている。燃料利用率が低いことから、MCFC2の出口の未燃ガス成分が定格負荷時より増加しているが、外部改質器16の燃料割合も増えている(外部改質器バイパス率が低下している)ため、燃焼器3の出口温度は上昇していない。図4から判るように、発電設備1の負荷が50%〜100%の範囲で、燃焼器3の出口温度は、例えば、890℃〜910℃までの温度域に入っており、負荷が大きく変更された場合でも燃焼器3の出口温度の変化は小さくなっている。
図6に部分負荷運転時のおける発電設備の出力(kW)と、MCFC2・ガスタービン(GT)出力、セル電圧および送電端効率の関係を示す。また、図7に定格条件(例えば、電流密度1800mA/m2時)の発電設備1の性能解析結果及び機器性能条件を示す。
送電端効率は、例えば、電流密度1800mA/m2(例えば、発電設備1の出力1100kW)の定格電流密度条件において、例えば、60%HHVとなっており、1MW級システムとしては、非常に高い熱効率を示している。また、例えば、電流密度1000mA/m2(例えば、発電設備1の出力600kW)の部分負荷運転状態であっても、送電端熱効率は、例えば、52%HHVと高く、約50%の負荷から100%の負荷までの広い負荷範囲で、50%の送電端効率を確保できている。セル電圧については、定格負荷の時に、例えば、909mVであり、50%の負荷時には、例えば、946mVの値を示している。
一方、タービン4の出力に着目すると、定格負荷時には、例えば、106kWであるのに対し、50%の負荷時には、例えば、8kWと極端に低下する。酸素を利用する設備では天然ガスと酸素の量論比でガスを供給し、更に、カソードガスをノーブルガスとするため、炭酸ガスの利用率もほぼ等しい値となる。そのため、負荷が低下した場合にタービン4の流量が減少する。更に、タービン4におけるガス流量の減少に合わせ、タービン4の回転数を低下させる運転となっているため、部分負荷時にはタービン4の圧力、即ち、MCFC2の運転圧力が低下している。これらのタービン4の運転条件変化によりガスタービン出力は部分負荷時に大きく低下している。
発電設備1の性能は、例えば、図7に示した通りである。
第2実施形態例を具体的に説明する。
小規模の酸素利用の発電設備を想定した場合、常圧作動形の発電設備とすることも導入コストの面から有利である。酸素利用の発電設備の場合、カソードガス流量が少ないことから、スタック内部でのカソードガスの圧力損失も小さいため、常圧システムでもウエットシールリーク等の問題を回避できる。
常圧作動形の発電設備の場合、ガスタービンが設定されていないため、燃料予熱器やカソード予熱器は高温の燃焼ガスにさらされる。そのため、熱交換器の耐熱温度の制限に加え、安価な金属部材の仕様を選定するためには、熱交換器への熱媒体の温度を低下させる必要がある。このため、第1実施形態例の発電設備1と同様に、内部改質形のMCFCのアノード出口に外部改質器を設置した設備を基本構成としている。
図8には本発明の第2実施形態例に係る発電設備の概略系統、図9には高負荷・低負荷運転における温度状況、図10〜図12には発電設備の出力に対する各種状態の関係、図13には発電設備の性能を示してある。
図8に基づいて発電設備の構成を説明する。
図8に示すように、本実施形態例の発電設備31には、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)32が備えられ、MCFC32の出口ガス(排気ガス)が導入されて燃焼が行われる燃焼器33が設けられている。尚、図中の符号で36は燃焼器33の前流側に供えられ逆火を防止するための混合器である。
MCFC32は、例えば、ニッケル多孔質体の燃料極(アノード)37と、例えば、酸化ニッケル多孔質体の空気極(カソード)38との間に、電解質(炭酸塩)が挟まれて構成されている。そして、天然ガス等の燃料fから得られた水素(H2)をアノード37に供給すると共に、空気(O2)とCO2をカソード38に供給することで、H2とO2の電気化学反応により発電が行われる。
燃焼器33の下流には燃焼器33の燃焼ガスの熱回収を行う燃料予熱器39が設けられ、燃料予熱器39で熱回収された燃焼ガスはカソードガス予熱器40が設けられている。更に、カソードガス予熱器40の下流側には蒸気発生器41が設けられ、カソードガス予熱器40で熱回収された排気ガスが送られる。蒸気発生器41で発生した蒸気は改質のための蒸気として燃料fに混合される。
蒸気発生器41で熱回収された排気ガスは凝縮器42で凝縮されて水(H2O)と非凝縮ガス(CO2)に分離される。凝縮器42で分離されたCO2はCO2ブロア43で圧送され、O2が混合された後常圧のカソードガスとしてカソードガス予熱器40に送られる(循環系統)。カソードガス予熱器40で予熱されたO2とCO2の混合ガス(カソードガス)がMCFC32のカソード38に供給される。また、余分なCO2は別途回収されると共に凝縮されたH2Oは給水ポンプ44により蒸気発生器41に給水される。
CO2ブロア43の後流には抽出ライン45が設けられ、抽出ライン45で抽出されたCO2は混合器36に投入される(CO2ガス投入)。抽出ライン45からCO2が混合器36に投入されることにより、燃焼器33からの燃焼ガスの温度が調整される。即ち、燃焼ガスの温度が燃料予熱器39の機器に影響を与えない温度に調整される(温度調整手段)。
温度調整手段としてCO2を混合する系統にすることにより、既存の燃焼器を容易に適用することが可能になる。温度調整手段としては、CO2を混合する系統に代えて、断熱構造をなくしたり放熱部材を取り付ける等した燃焼器を適用して燃焼ガスの温度を調整することも可能である。
抽出ライン45の後流側には、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて製造されたO2が供給され(PSA方式)、例えば、酸素が95%で窒素が5%の組成とされている。尚、深冷設備からの常圧の純O2をCO2ブロア43の後流に供給することも可能である。
一方、MCFC32のアノード37には内部改質手段としての触媒46が備えられ、触媒46によりアノードガスが改質されて吸熱反応を生じさせるようになっている。MCFC32のアノード37の排気側には外部改質手段としての外部改質器47が備えられ、アノード37の排気が外部改質器47の改質熱源とされて混合器36に送られる。
燃料f(例えば、メタン)は蒸気発生器41からの蒸気ラインに合流され、改質用の蒸気を含む蒸気・燃料(アノードガス)が燃料供給系としての供給路48から燃料予熱器39に送られ、燃料予熱器39で予熱されてMCFC32のアノード37に供給される。また、燃料予熱器39の前流側の供給路48には外部改質器47にアノードガスを供給する改質燃料供給系としての改質燃料供給路49が分岐して備えられている。
改質燃料供給路49が分岐する部位の供給路48には、改質燃料供給路49に分岐させるアノードガス量を調整する調整手段50が設けられている。調整手段50により、MCFC32のアノード37に供給するアノードガスの量と、外部改質器47で改質されるアノードガスの量とが調整される。調整手段50により分岐されるアノードガスの量が調整されることで、触媒46で改質されて吸熱反応するアノードガスが調整される。
上述した発電設備31では、MCFC32の排気ガスは燃焼器33で未燃分が完全燃焼されて燃焼ガスがの熱が回収され、凝縮器42で凝縮水(H2O)と非凝縮ガス(CO2)に分離される。これらのうち、電池反応及び燃焼で生じた蒸気発生器41に給水され、CO2はカソードガスとして循環使用される。
このため、燃料fと当量比のO2だけを供給して量論比運転を行うことで発電に伴って発生したCO2の全量を回収してカソードガスの酸化剤としてCO2を高濃度で得ることができる閉サイクルのシステムを構築することが可能になり、高次元で高効率化を図ることができる発電設備31とすることができる。
そして、調整手段50により、MCFC32のアノード37に供給されるアノードガスの量と、外部改質器47で改質されるアノードガスの量とが調整され、改質率が調整されたガス(アノードガス)がMCFC32のアノード37に供給され、内部改質反応及び発電反応を行い、改質反応量によりMCFC32の温度が調整される。吸熱反応によりMCFC32の運転温度が所定温度に維持され、温度制御に対する動力を用いることなくMCFC32の運転温度を所定の状態に制御することができる。
常圧システムの場合、ガスタービンが設定されていないため、燃料予熱器39やカソードガス予熱器40は高温の燃焼ガスにさらされる。そのため、機器の耐熱温度の制限に加え、安価な金属部材の仕様を選定するためには、機器の温度を低下させる必要がある。そのため、第1実施形態例と同様に、内部改質形のMCFC32のアノード37の出口側に外部改質器47を設置した構成としている。
MCFC32の電流密度を低下させることなく、常圧システムのMCFC32の温度調整を行うため、外部改質器47へのカソードガスの組成と燃料予熱器39へのカソードガスの組成を等しくすることとした。即ち、燃料fに蒸気を混合した後、外部改質器47とMCFC32のアノード37(触媒46)に燃料を供給する。このことにより、外部改質器47でのS/C値が低くなり、改質率が低下することから、外部改質器47からの残存メタン供給量が増えるため、外部改質器47のバイパス率は低下する。常圧システムの場合、ガスタービンでの動力回収がないことから、燃料予熱器39にて蒸気の多く含まれた燃料ガスを昇温することが可能である。
更に、発電設備31のからみたS/C値は、外部改質器47でのS/C値と等しくなるため、外部改質器47での炭素析出防止の観点から、S/C値を加圧システムより上昇させることが必要となるが、同様の理由からこれも可能であり、発電設備31ではS/C値を2とさせることができる。
一方で、発電設備31では、外部改質器47での改質率が低下することから、アノード37の出口の外部改質器47でのガス冷却能力が低くなり、燃焼器33の出口温度の低減効果が低くなる。この外部改質器47による燃焼器33の出口冷却効果を補う機構として抽出ライン45からCO2を混合する冷却が用いられている。常圧システムの場合、PSA方式の生成ガス圧力のみでもO2ガスを供給することが可能であるため、圧縮機によるO2ガスの圧送は不要となる。そのため、CO2ブロア43を用い、CO2ブロア43の出口側でO2ガスを合流させることが可能である。CO2ブロア43はCO2を単独で供給することが可能であるため、燃焼器33の燃焼ガスの冷却を補うことを目的として、CO2ブロア43の出口ガスの一部をカソード38の排ガスに合流させ、燃焼器33の出口温度を低下させることができる。
尚、CO2により燃焼器33の出口温度を低くするためには、カソード38の入口に供給するCO2の流量を増大させることも考えられるが、この場合、カソードガスのCO2とO2の利用率が異なってくるため、MCFC32の電池電圧を高く維持することができなくなる。そのため、CO2を単独でカソード38の出口ガスに合流させてある。
図9に高負荷時及び低負荷時における温度状況の表を示す。
高負荷時には発電設備31の内部での発熱量が大きいため、設備からの放散熱量が相対的に減少する。そのため、発電設備31で必要なガスを昇温するための熱量が十分となり、燃料利用率を高めることによる高効率運転が可能である。一方、低負荷運転時には発電設備31の内部での発熱量に対する相対的な放散熱量が増加する。そのため、運転に必要なガスの昇温のため、燃料利用率を低く設定しMCFC32より下流における熱量を高く保持する必要がある。低負荷運転時には電流密度の低下によりMCFC32での発熱量が少なくなるため、内部改質によるMCFC32の冷却割合が小さくなる結果、外部改質器47へのアノードガスの供給割合が大きくなる。燃料利用率が低下した分、アノード37の排ガスの発熱量が多くなり、燃焼器33の温度が上昇方向に向かうが、外部改質器47での改質反応量の上昇が、燃焼器33の温度を低下させる方向に作用し、両者相殺される。
このような発電設備31の構成とすることで、高負荷から低負荷の運転状態において、燃焼器33の出口温度を低く保ことが可能となる。即ち、発電設備31の主要機器である、MCFC32、外部改質器47が負荷によらず安定した挙動を示すこととなり、幅広い負荷領域で安定したシステムの運転が可能となる。
発電設備31の発電特性について、更に具体的に検討する。
図10に発電設備31の出力(kW)に対する外部改質器47のバイパス率、即ち、触媒46による内部改質割合、及び燃焼器33の出口温度を示す。また、図11に発電設備31の出力(kW)に対するS/Cの値、MCFC32のガス利用率、及び、外部改質器47の出口メタン濃度を示す。
図10に示すように、例えば、1800A/m2の定格条件において外部改質器47のバイパス率は、例えば、74%となっている。また、例えば、2150A/m2(例えば、出力が1200kW)の負荷条件で約100%のバイパス率になっていることから、燃料のほぼ全量による改質反応によりMCFC32(スタック)の冷却を行っていることとなる。負荷が低下した場合、スタックからの発熱量が低下するため、外部改質器47側への燃料供給割合が増加する。そのため、外部改質器47による改質反応量の増大によりアノード37の排ガスの温度が低下し燃焼器33の出口温度を下げる効果がある。そのため、部分負荷時には燃焼器33の出口温度が低下している。電流密度が、例えば、1000A/m2(例えば、出力が600kW)の低負荷運転時では、燃焼器33の出口温度は最大出力時(例えば、出力が1200kW)に比較して約100℃低下している。
図11に示すように、燃料利用率は、第1実施形態例と同様の理由により、高負荷側で高く(例えば、85%)、低負荷側で低い設定(例えば、>70%)となる。常圧システムの場合、燃料予熱器39と外部改質器47の両方に蒸気を供給していることから、燃料予熱器39でも外部改質器47でもS/C値は一定値であり、外部改質器47の出口に、例えば、14%程度のメタンが残っている。このメタンもスタックの冷却に作用されることができるため、外部改質器47のバイパス率は、電流密度が、例えば、1800A/m2の時、常圧システムでは、例えば、74%となっている。この値が示すように、常圧システムの場合外部改質器47のバイパス率に余裕があるため、電流密度を上昇させても、スタックの冷却が可能である。結果として、例えば、2150A/m2までの電流密度で発電設備31の運転が可能となっている。
図12示すように、熱効率解析は、例えば、1800A/m2の定格点より負荷が高い領域(例えば、〜2150A/m2)まで実施し、その時の性能を本図に示した。電流密度が、例えば、1800A/m2(例えば、出力が1100kW)の熱効率は、例えば、55%HHVであり、低負荷側(例えば、1000A/m2)での熱効率は、例えば、47%HHV、高負荷側(例えば、2150A/m2)での熱効率は、例えば、53%HHVとなっている。
発電設備31の性能は、例えば、図13に示した通りである。
常圧のシステムである発電設備31では、低負荷時(例えば、出力が600kW)に外部改質器16での吸熱反応により燃焼器33を冷却する効果があることに加え、CO2による冷却により幅広い負荷領域で燃焼器33の出口温度を低く抑制することが可能となっている。以上のことから、低負荷時の運用性を考慮しても、燃焼器33の出口温度の最高値は、例えば、800℃程度で設計が可能であり、熱交換器の耐熱温度以下に保つことが可能となる。
また、運転可能な出力を、例えば、1200kWにすることができ、セル電圧が低い上に、他の動力回収がないため、常圧システムの特徴、即ち、燃焼器33の出口以降の熱量が大きいこと特徴をうまく利用したシステム構成を行っているため、高い値の最大出力を実現できている。
上述した第1実施形態例、第2実施形態例の発電設備では、O2とCO2の混合ガスを電池に供給するため、カソードガスの流量が少ないが、MCFCに内部改質手段を備え、供給燃料中のメタンガス濃度を外部で調整する構成とした。これにより、MCFC内部での改質量、即ち、MCFC内での吸熱量を任意に設定できるため、幅広い運転条件でのMCFCの温度制御が可能となった。本発明は、酸素利用の燃料電池設備以外にも適用できる。
酸素利用のMCFCでは、運転負荷によって燃焼器の出口温度が大きく変化する。また、MCFCでの未反応燃料を燃焼させ、ガスタービン(加圧システムの場合)や熱交換器(常圧システムの場合)で熱回収するが、これらの機器には耐熱温度の制約がある。そこで、アノードの出口にメタン濃度調整用の外部改質器を配置し、MCFC本体に加えて設備全体の温度調整も同時に行えるようにした。
これにより、高負荷時の外部改質割合の低下による燃焼温度上昇要因と、燃料利用率増大による燃焼温度下降要因が相殺できる。一方、低負荷時には設備の熱放散割合の増加を補うための燃料利用率低下による燃焼温度上昇要因と、外部改質割合の増加による燃焼温度下降要因が相殺され、燃焼器の出口温度を大きく変化させずに運転できる。
上記により、例えば、マイクロガスタービンを用いた第1実施形態例の加圧システムの場合、燃焼器3の出口温度を50%〜100%の負荷帯でほぼ一定(例えば、890℃〜910℃)とすることが可能となった。一方、第2実施形態例の常圧システムでも、O2とCO2を個別に昇圧できるためカソードガス供給系にCO2ブロア43を適用できる点と、ガス予熱系に熱量が多く確保でき燃料予熱器にて水蒸気も昇温できる点とを組み合わせることにより、幅広い負荷範囲で燃焼器33の出口温度を低く(例えば、800℃以下)しつつ、加圧システムと同等の出力を達成することができる。
以上により、加圧・常圧いずれの場合でも、例えば、50%〜100%の負荷範囲で、燃焼器温度の制約を守りつつ50%HHV〜60%HHVの熱効率を達成できることが明らかとなった。
本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電力を得る溶融炭酸塩形燃料電池を備えた発電設備の産業分野で利用することができる。
本発明の第1実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 高負荷・低負荷運転における温度状況を表す表である。 高負荷・低負荷運転における温度関係を表す関係概念図である。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の性能を表す表である。 本発明の第2実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 高負荷・低負荷運転における温度状況を表す表である。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の出力に対する各種状態の関係を表すグラフである。 発電設備の性能を表す表である。
符号の説明
1、31 発電設備
2、32 溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)
3、33 燃焼器
4 タービン
5 発電機
6、36 混合器
7、37 アノード
8、38 カソード
9、39 燃料予熱器
10、40 カソードガス予熱器
11、41 蒸気発生器
12、42 凝縮器
13 圧縮機
14、44 給水ポンプ
15、46 触媒
16、47 外部改質器
17 改質燃料供給路
18 調整手段
43 CO2ブロア
45 抽出ライン
48 供給路
49 改質燃料供給路

Claims (11)

  1. アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、
    アノード極側に備えられる内部改質手段と、
    アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、
    燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐して外部改質器に燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐する燃料量を調整する調整手段と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  2. 請求項1に記載の発電設備において、
    カソード極に供給するカソードガスを加圧する加圧手段と、
    カソード極のカソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るタービンと
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  3. 請求項2に記載の発電設備において、
    タービンの排気ガスが熱源とされ燃料供給系の燃料を予熱する燃料予熱手段と、
    タービンの排気ガスが熱源とされ加圧手段で加圧されたカソードガスを予熱するカソード予熱手段と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  4. アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、
    アノード極側に備えられる内部改質手段と、
    アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、
    改質用の蒸気を含む蒸気・燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐して外部改質器に蒸気・燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐する蒸気・燃料量を調整する調整手段と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  5. 請求項4に記載の発電設備において、
    カソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを熱回収して燃料供給系の蒸気・燃料を予熱する燃料予熱手段と
    燃料予熱手段で熱回収された燃焼ガスを更に熱回収してカソードガスを予熱するカソードガス予熱手段と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  6. 請求項5に記載の発電設備において、
    燃焼器からの燃焼ガスの温度を抑制する温度調整手段
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  7. 請求項6に記載の発電設備において、
    温度調整手段は、カソード予熱手段で熱回収した燃焼ガスから回収されたCO2ガスを燃焼器に投入するCO2ガス投入系である
    ことを特徴とする発電設備。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発電設備において、
    溶融炭酸塩形燃料電池のカソードガスとして所定圧力の純酸素が供給され、水素と酸素の比が所定の量論比率で供給されて溶融炭酸塩形燃料電池が運転される
    ことを特徴とする発電設備。
  9. 請求項8に記載の発電設備において、
    所定圧力の純酸素は、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて製造された酸素である
    ことを特徴とする発電設備。
  10. アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、
    アノード極側に備えられる内部改質手段と、
    アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、
    燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐して外部改質器に燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐する燃料量を調整する調整手段と、
    カソード極に供給するカソードガスを加圧する圧縮機と、
    カソード極のカソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るタービンと、
    タービンの排気ガスが熱源とされ燃料供給系の燃料を予熱する燃料予熱手段と、
    タービンの排気ガスが熱源とされ加圧手段で加圧されたカソードガスを予熱するカソード予熱手段と、
    燃料予熱手段及びカソード予熱手段で熱回収された排気ガスが更に熱回収されて改質燃料供給系の蒸気を発生させる蒸気発生手段と、
    蒸気発生手段で熱回収された排気ガスを凝縮してCO2ガスを圧縮機に供給する循環系と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
  11. アノード極に水素を含むアノードガスが供給されると共にカソード極に酸素を含むカソードガスが供給され、アノードガス及びカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、
    アノード極側に備えられる内部改質手段と、
    アノード極の排気が改質熱源とされる外部改質手段と、
    改質用の蒸気を含む蒸気・燃料をアノード極に供給する燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐して外部改質器に蒸気・燃料を供給すると共に外部改質器で改質された改質燃料をアノード極に供給する改質燃料供給系と、
    燃料供給系から分岐する蒸気・燃料量を調整する調整手段と、
    カソード極に供給するカソードガスを加圧するブロアと、
    カソード排気及び外部改質器で熱回収されたアノード排気を燃焼する燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを熱回収して燃料供給系の蒸気・燃料を予熱する燃料予熱手段と、
    燃料予熱手段で熱回収された燃焼ガスを更に熱回収してカソードガスを予熱するカソードガス予熱手段と、
    カソード予熱手段で熱回収された排気ガスが熱回収されて燃料供給系の蒸気を発生させる蒸気発生手段と、
    蒸気発生手段で熱回収された排気ガスを凝縮してCO2ガスをブロアに供給する循環系と
    を備えたことを特徴とする発電設備。
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