JP2013140805A - 複合発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備とする。
【解決手段】 燃料を増湿する増湿手段3と、増湿手段3で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段5と、改質手段5で得られたアノードガス及び酸素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う燃料電池1とを備え、増湿手段3で増湿した燃料を改質手段5で改質して水素リッチのアノードガスを得るようにし、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得て発電効率を高める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電力を得る燃料電池装置とガスタービンを組み合わせた複合発電設備に関する。
水素と酸素との電気化学反応により電力を得る燃料電池、例えば、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)は、例えば、ニッケル多孔質体の燃料極(アノード)と、例えば、酸化ニッケル多孔質体の空気極(カソード)との間に、電解質(炭酸塩)が挟まれて構成されている。そして、天然ガス等の燃料から得られた水素(H)をアノードに供給すると共に、空気(O)と二酸化炭素(CO)をカソードに供給することで、HとOの電気化学反応により発電が行われる。MCFCは高温で作動するため高効率で、COを回収分離できるため環境への影響が少ない等の特徴を有している。このため、近年は、水力、火力、原子力に続く発電システムとして注目されてきている。
また、MCFCは高温で作動するため、排気をガスタービンの燃焼器に供給するように構成して、MCFCとガスタービンとを組み合わせた複合発電設備も従来から提案されてきている(例えば、特許文献1参照)。MCFCとガスタービンとを組み合わせた複合発電設備とすることにより、MCFCとガスタービンとで発電を行うことができる。
MCFCをはじめとして水素と酸素との電気化学反応により電力を得る燃料電池装置では、燃料としての水素を得るために、天然ガス等の燃料ガスを改質手段に送り、改質手段に燃料ガスの2倍から3倍程度の蒸気を投入し、燃料ガスを改質して水素ガスを得ている。蒸気を得るためには水を蒸気に換える熱源が必要であるが、水が気体に変化する領域の温度に対して常に高い温度の熱が必要であり、蒸気を得るためのエネルギーを多大に必要としている。
このため、燃料電池は、高効率で発電が行え、環境に対しても影響が少ない発電システムとして注目されてきているが、反面、発電に対して損失が少なからず存在しているのが現状であり、更なる高効率化の可能性を有しているのが実情である。
このように、燃料ガスを改質して変成燃料とする場合、例えば、バイオマスを燃焼した燃料ガスから水素を製造する場合等、大量の蒸気を必要としているのが実情である。
特開2009−32463号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備とガスタービンとを組み合わせた複合発電設備を提供することを目的とする。
本発明では、燃料を増湿する増湿手段と、増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段と、改質手段で得られたアノードガス及び酸素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う燃料電池とを備えた燃料電池設備が適用される。
これにより、増湿手段で増湿した燃料を改質手段で改質して水素リッチのアノードガスを得るようにしたので、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得ることができ、発電効率を高めることができる。
また、増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、燃料電池の排気ガスの熱を回収する熱回収手段を備え、増湿手段の加温水の熱源を熱回収手段とした燃料電池設備が適用される。
これにより、燃料電池の排気ガスの熱を加温水の加温源として燃料の加湿を行うことができる。
また、熱回収手段は、燃料電池の排気ガスが導入されて燃焼される燃焼器である燃料電池設備が適用される。
これにより、燃料電池の排気ガスを燃焼した熱を加温水の加温源として燃料の加湿を行うことができる。
また、燃料電池は溶融炭酸塩形燃料電池が適用される。これにより、溶融炭酸塩形燃料電池の発電効率を高めることができる。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の複合発電設備は、燃料を増湿する増湿手段と、増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段と、改質手段で得られたアノードガス及び酸素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う燃料電池と、燃料電池の排気ガスが導入されて燃焼される燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを膨張するガスタービンと、ガスタービンの排気の熱回収を行う排熱熱回収ボイラとを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、増湿手段で増湿した燃料を改質手段で改質して水素リッチのアノードガスを得て燃料電池で発電を行うと共に、燃料電池の排気ガスを燃焼してガスタービンで膨張させることで発電を行うことができ、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得ることができ、発電効率を高めることができる複合発電設備となる。
そして、請求項2に係る本発明の複合発電設備は、請求項1に記載の複合発電設備において、増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、増湿手段の加温水の熱源は、熱回収ボイラで熱回されて大気放出される排気であることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、大気放出される排気を加温水の加温源として燃料を増湿させることができる。
また、請求項3に係る本発明の複合発電設備は、請求項1または請求項2に記載の複合発電設備において、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を凝縮する復水手段と、復水手段で凝縮された復水を排熱回収ボイラに供給する給水系とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、排熱回収ボイラで発生した蒸気を蒸気タービンの駆動源とした設備に適用することができる。
また、請求項4に係る本発明の複合発電設備は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の複合発電設備において、燃料電池は溶融炭酸塩形燃料電池であることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、溶融炭酸塩形燃料電池の発電効率を高めることができる。
また、請求項5に係る本発明の複合発電設備は、燃料を増湿する増湿手段と、増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段と、改質手段で得られたアノードガス及び酸素と二酸化炭素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、溶融炭酸塩形燃料電池の排気ガスが導入されて燃焼される燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスを膨張するガスタービンと、ガスタービンの排気の二酸化炭素をカソードガスに混合する循環系統とからなり、循環系統には、排気から二酸化炭素を得る分離手段が備えられていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、増湿手段で増湿した燃料を改質手段で改質して水素リッチのアノードガスを得るようにしたので、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得ることができ、発電に伴って発生した二酸化炭素の全量を回収してカソードガスの酸化剤として二酸化炭素を得ることができる閉サイクルのシステムを構築することが可能になり、高次元で高効率化を図ることができる複合発電設備とすることができる。
また、請求項6に係る本発明の複合発電設備は、請求項5に記載の複合発電設備において、ガスタービンの排気の熱回収を行う排熱回収手段を備え、増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、増湿手段の加温水の熱源は、排熱回収手段で熱回収される排気であることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、ガスタービンの排気を加温水の加温源として燃料を増湿させることができる。
また、請求項7に係る本発明の複合発電設備は、請求項5に記載の複合発電設備において、増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、増湿手段の加温水の熱源は、燃焼器であることを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、溶融炭酸塩形燃料電池の排気ガスを燃焼した熱を加温水の加温源として燃料の加湿を行うことができる。
本発明では、燃料を増湿する増湿手段と、増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチの変成燃料を得る改質手段備え、増湿手段により燃料を増湿(加温)することにより、多くのエネルギーを要する蒸気の量を抑制して変成燃料を得ることができる。
本発明の複合発電設備は、発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備とガスタービンとを組み合わせた複合発電設備とすることができる。
燃料電池設備の概略系統図である。 本発明の一実施形態例に係る複合発電設備の概略系統図である。 本発明の他の実施形態例に係る複合発電設備の概略系統図である。
図1には燃料電池設備の概略系統を示してある。
図に示すように、水素と酸素の電気化学反応により電力を得る燃料電池1、例えば、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)や酸化物固体電解質型(SOFC)には天然ガス等の燃料fから得られた水素(H)がアノード極側に供給されると共に、空気(O)がカソード極側に供給され、HとOの電気化学反応により発電が行われる。燃料電池1の排気ガスは熱回収手段としての燃焼器2で未燃分が完全燃焼されて熱回収される。
天然ガス等の燃料fを増湿する増湿手段3が備えられ、増湿手段3には、例えば、80℃程度の加温水4が貯留されている。燃料fは増湿手段3の加温水4の内部に導入され、加温水4を流通して加温水4に接触することで、例えば、水分が75%含まれる状態に増湿される。増湿手段3で増湿された燃料fを改質する改質手段5が備えられ、増湿手段3で増湿された燃料fが改質手段5に送られて水素リッチのアノードガスとされる。
増湿手段3の加温水4の熱源として、燃焼器2の燃焼エネルギーが用いられる。増湿手段3の加温水4は、例えば、80℃程度であるので、大型の燃焼器2を備えることなく加温水4のための燃焼エネルギーが得られる。また、他の用途(例えば、ガスタービンの膨張ガスを得るため)で燃焼器2が用いられている場合、加温水4を得るための熱エネルギーは僅かであるので、他の用途に影響を及ぼすことがない。
上述した燃料電池設備では、増湿手段3で増湿された燃料fが改質されてアノードガスとされるので、改質のための高温の蒸気が不要であり、高温の蒸気を生成するための機器(蒸気発生設備)やエネルギーを必要としない。
このため、例えば、他の用途のために燃焼器2が備えられていれば、既存の設備に対して増湿手段3を付加することにより、燃料fを絞っても十分な出力を得ることができる。また、加温水4のために専用の熱回収手段(燃焼器13)を備える場合には、小型の熱回収手段を適用することができ、加温水4を生成するためのエネルギーを得るための機器を小さくすることができる。
従って、増湿手段3で増湿した燃料fを改質手段5で改質して水素リッチのアノードガスを得るようにしたので、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得ることができ、発電効率を高めることができる。
このため、発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備となる。
尚、増湿手段としては、加温水4に燃料fを通す構成に限らず、燃料fにシャワー状または霧状に水分を供給する構成のものを適用することも可能である。また、燃料電池としては、酸化物固体電解質型(SOFC)、リン酸型(PAFC)、高分子固体電解質型(PEFC)のものを適用することも可能である。
図2には本発明の一実施形態例に係る複合発電設備の概略系統を示してある。
図に示すように、本実施形態例の複合発電設備11には、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)12が備えられ、MCFC12の出口ガス(排気ガス)が導入されて燃焼が行われる燃焼器13が設けられている。燃焼器13からの燃焼ガスを膨張して駆動するガスタービン14が備えられ、ガスタービン14には発電機15が同軸上に設けられている。ガスタービン14の駆動により発電機15が作動して発電が行われる。
ガスタービン14の下流にはガスタービン14で仕事を終えた排気(排気ガス)の熱回収を行う改質手段としての改質器16、排熱回収手段としての蒸気発生器17、カソードガス予熱器18が備えられ、熱回収された排気ガスはドレン分離冷却器19で凝縮水(HO)と非凝縮ガス(CO)に分離される。
ドレン分離冷却器19では、系外で回収される量(回収CO)と系内に循環される量とが調整されて分離される。即ち、ドレン分離冷却器19では排気ガスが凝縮水(HO)と非凝縮ガス(CO)に分離されると共に、OとCOの混合割合が、例えば、1対2に近似する値になるようにCOが系外に分離される。
とCOの割合が1対2に近似する値に調整されたガスとすることで、出力密度を向上させることができ、MCFC2のエネルギー変換効率の向上と出力密度の向上とを同時に図ることができる。
MCFC12は、例えば、ニッケル多孔質体の燃料極(アノード)21と、例えば、酸化ニッケル多孔質体の空気極(カソード)22との間に、電解質(炭酸塩)が挟まれて構成されている。そして、天然ガス等の燃料fから得られた水素(H)をアノード21に供給すると共に、空気(O)とCOをカソード22に供給することで、HとOの電気化学反応により発電が行われる。また、MCFC12のカソード22側の排気ガスの一部は、必要に応じてブロワ23によりカソード22の入口側に循環され。
系内に循環されるCOは、外部から供給されるOとの割合が1対2に近似する値にされた状態で圧縮機24により圧縮される。圧縮ガスは、カソードガス予熱器18で予熱されてカソード12に送られる(循環系統)。ドレン分離冷却器19で分離された凝縮水(HO)は、蒸気発生器17に送られて蒸気とされ、必要に応じてエネルギーが回収される。
天然ガス等の燃料fを増湿する増湿手段31が備えられ、増湿手段31には、例えば、80℃程度の加温水32が貯留されている。燃料fは増湿手段31の加温水32の内部に導入され、加温水32を流通して加温水32に接触することで、例えば、水分が75%含まれる状態に増湿される。増湿手段31で増湿された燃料fが改質器16に送られて水素リッチのアノードガスとされる。
増湿手段31の加温水32の熱源として、蒸気発生器17の熱源が用いられる。増湿手段31の加温水32は、例えば、80℃程度であるので、蒸気発生器17の蒸気を発生させるための熱エネルギーの極一部が使用され、蒸気発生器17としての機能に影響を及ぼすことがない。このため、ガスタービン14の排気を用いて加温水32を得ることができる。
尚、加温水32の熱源として燃焼器13の燃焼エネルギーを用いることも可能である。この場合も、燃焼器13を大型化することなく加温水32のための燃焼エネルギーを得ることができる。
上述した複合発電設備11では、MCFC12による発電と、ガスタービン14による発電により電力を得ることができる。そして、増湿手段31で増湿された燃料fが改質されてアノードガスとされるので、改質のための高温の蒸気が不要であり、高温の改質用蒸気を生成するための機器やエネルギーを必要としない。
また、燃料fと当量比のOだけを供給することで発電に伴って発生したCOの全量を回収してカソードガスの酸化剤としてCOを高濃度で得ることができる閉サイクルのシステムを構築することが可能になり、高次元で高効率化を図ることができる複合発電設備11とすることができる。
このため、発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備とガスタービン14とを組み合わせた複合発電設備11となる。
尚、増湿手段としては、加温水32に燃料fを通す構成に限らず、燃料fにシャワー状または霧状に水分を供給する構成のものを適用することも可能である。
図3には本発明の他の実施形態例に係る複合発電設備の概略系統を示してある。
図に示すように、本実施形態例の複合発電設備41には、圧縮機42で圧縮された圧縮空気及び改質手段43で改質された水素リッチのアノードガスが送られる燃料電池44が備えられ、燃料電池44ではHとOの電気化学反応により発電が行われる。燃料電池44の排気ガスは必要に応じて燃焼されてガスタービン45に導入され、燃焼ガスはガスタービン45で膨張されて動力が回収され、発電機46により発電が行われる。
ガスタービン45で仕事を終えた排気ガスは排熱回収ボイラ47に送られ、熱回収されて煙突から大気に放出される。排熱回収ボイラ47で発生した蒸気は蒸気タービン48に送られて動力が回収され、発電機49により発電が行われる。蒸気タービン48の排気蒸気は復水器51で凝縮され、復水器51で凝縮された復水は給水ポンプ52により排熱回収ボイラ47の低圧側のドラムに送られる(給水系)。
排熱回収ボイラ47の出口部位には天然ガス等の燃料fを増湿する増湿手段55が備えられ、増湿手段55には加温水56が貯留されている。加温水56は排熱回収ボイラ47で熱回収されて大気放出される排気により、例えば、80℃程度の加温水56とされる。燃料fは増湿手段55の加温水56の内部に導入され、加温水56を流通して加温水56に接触することで、例えば、水分が75%含まれる状態に増湿される。増湿手段55で増湿された燃料fは改質手段57に送られ、増湿された燃料fが改質手段57で改質されて水素リッチのアノードガスとされ、燃料電池44に送られる。
上述した複合発電設備41では、燃料電池44、ガスタービン45及び蒸気タービン48による発電により電力を得ることができる。そして、増湿手段55で増湿された燃料fが改質されてアノードガスとされるので、改質のための高温の蒸気が不要であり、排熱回収ボイラ47で熱回収されて大気に放出される排気の熱を用い、高温の蒸気を生成するための機器やエネルギーを必要としない。このため、既存の設備を改造することなく増湿のエネルギーを得て発電を行うことができる。
従って、燃料を増湿するための最小限のエネルギーで、即ち、発生させるために多くのエネルギーを要する蒸気を用いずに、水素リッチのアノードガスを得ることができ、発電効率を高めた複合発電設備41とすることができる。
このため、発電に対する損失を極力抑えて高次元での効率化を図ることができる燃料電池設備とガスタービン45とを組み合わせた複合発電設備41となる。
尚、増湿手段としては、加温水56に燃料fを通す構成に限らず、燃料fにシャワー状または霧状に水分を供給する構成のものを適用することも可能である。また、増湿のための熱エネルギーを得るために、燃料電池44の排気ガスの熱を利用したり、燃料電池44の排気側に小型の燃焼器を設けることも可能である。また、燃料電池としては、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)、酸化物固体電解質型(SOFC)、リン酸型(PAFC)、高分子固体電解質型(PEFC)のものを適用することが可能である。
本発明の燃料変成装置は、例えば、石炭やバイオマスをガス化したガス化燃料を増湿する増湿手段を備え、増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチの変成燃料を得る改質手段を備えたものである。そして、変成燃料は、例えば、水素製造設備で製造される水素とされたり、ガスタービンの燃焼器に投入される水素リッチの燃料とされる。ガス化燃料を増湿手段で加湿することで、改質手段で使用する蒸気の量を大幅に削減することができる。このため、例えば、蒸気タービンの駆動源とする蒸気の一部を改質用に使用する設備では、蒸気タービンの出力を低下させずに所望の水素リッチの変成燃料を得ることが可能になる。
本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電力を得る燃料電池装置とガスタービンを組み合わせた複合発電設備の産業分野で利用することができる。
1、44 燃料電池
2、13 燃焼器
3、31、55 増湿手段
4、32、56 加温水
5、57 改質手段
11、41 複合発電設備
12 溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)
14、45 ガスタービン
15、46、49 発電機
16 改質器
17 蒸気発生器
18 カソードガス予熱器
19 ドレン分離冷却器
21 燃料極(アノード)
22 空気極(カソード)
24、42 圧縮機
47 排熱回収ボイラ
48 蒸気タービン
51 復水器
52 給水ポンプ

Claims (7)

  1. 燃料を増湿する増湿手段と、
    増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段と、
    改質手段で得られたアノードガス及び酸素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う燃料電池と、
    燃料電池の排気ガスが導入されて燃焼される燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを膨張するガスタービンと、
    ガスタービンの排気の熱回収を行う排熱熱回収ボイラと
    を備えたことを特徴とする複合発電設備。
  2. 請求項1に記載の複合発電設備において、
    増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、
    増湿手段の加温水の熱源は、熱回収ボイラで熱回されて大気放出される排気である
    ことを特徴とする複合発電設備。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の複合発電設備において、
    排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、
    蒸気タービンの排気蒸気を凝縮する復水手段と、
    復水手段で凝縮された復水を排熱回収ボイラに供給する給水系と
    を備えたことを特徴とする複合発電設備。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の複合発電設備において、
    燃料電池は溶融炭酸塩形燃料電池である
    ことを特徴とする複合発電設備。
  5. 燃料を増湿する増湿手段と、
    増湿手段で増湿された燃料を改質して水素リッチのアノードガスを得る改質手段と、
    改質手段で得られたアノードガス及び酸素と二酸化炭素を含むカソードガスの電気化学反応により発電を行う溶融炭酸塩形燃料電池と、
    溶融炭酸塩形燃料電池の排気ガスが導入されて燃焼される燃焼器と、
    燃焼器からの燃焼ガスを膨張するガスタービンと、
    ガスタービンの排気の二酸化炭素をカソードガスに混合する循環系統とからなり、
    循環系統には、排気から二酸化炭素を得る分離手段が備えられている
    ことを特徴とする複合発電設備。
  6. 請求項5に記載の複合発電設備において、
    ガスタービンの排気の熱回収を行う排熱回収手段を備え、
    増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、
    増湿手段の加温水の熱源は、排熱回収手段で熱回収される排気である
    ことを特徴とする複合発電設備。
  7. 請求項5に記載の複合発電設備において、
    増湿手段は、加温水に燃料を接触させることで燃料を加湿するものであり、
    増湿手段の加温水の熱源は、燃焼器である
    ことを特徴とする複合発電設備。
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