JP2007287459A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成により、明るい配光パターンが得られると共に、前面が傾斜しても適正な配光パターンが得られる縦長デザインの小型車両前照灯を提供する。
【解決手段】 光軸上に側方横向きに配置された光源11の光を、2個の反射面12,13と3個の補助反射面14,15と3個の平面鏡17,18と3個の遮光シャッタ23,24,25とを適正な配光パターンが得られるように配置することにより、反射・遮光して、光軸の上下に配置した3個の投影レンズ20,21,22により集束して3分割されて前方に照射する車両前照灯10を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の前部に設けられた前照灯または補助前照灯として使用される車両前照灯に関する。
従来、所謂縦長タイプの自動車用の車両前照灯は、例えば図10に示すように構成されている。
即ち、図10において、前照灯1は、単眼式の車両前照灯として構成されており、光源としてバルブ2と、上記バルブ2の発光中心が焦点位置F付近に位置し且つ長軸が光照射方向前方に向かってほぼ水平に延びるように配置されていて、バルブ2からの光を光照射方向前方に向かって反射させる放物面系の反射面3と、バルブ2の前方にて光軸に対してほぼ垂直に配置された前面レンズ4と、から構成されている。
上記バルブ2は、所謂C−8光源と呼ばれるハロゲン電球であって、その中心軸が前方に向かってほぼ水平に延びる投影レンズの光軸と垂直になるように、側方から横向きに配置されている。
このC−8光源は、その強度分布が長手方向である前後端側では比較的弱く、またその垂直方向である上下左右方向では比較的強くなっている。
上記反射面3は、車両前照灯1の全体の縦長形状に合わせて、比較的狭い縦長形状に形成されている。
従って、上記反射面3は、水平方向左右に広がる配光特性を得るためには、あまり適しているとはいえない。
上記前面レンズ4は、上述した反射面3の特性を考慮して、反射面3で反射した光そしてバルブ2からの直接光を水平方向左右に拡散するように、レンズカット4aを備えている。
このような構成の車両前照灯1によれば、バルブ2から出射した光が、上記反射面3で反射し、ほぼ平行光となって、前面レンズ4に入射し、この前面レンズ4によって水平方向左右に拡散して、前方に向かって照射される。
しかしながら、このような構成の車両前照灯1においては、反射面3が縦長形状であることから、幅が狭くなっている。このため、バルブ2から出射して反射面3に入射する入射光束が少なくなってしまい、バルブ2の光利用効率が低下してしまう。
従って、例えば図11(A)に示すように、バルブ2としてハロゲン電球を使用した場合、配光パターンにおける最高輝度が約260lmと、比較的暗くなってしまう。
また、このような構成の車両前照灯1においては、縦長の反射面3による反射光を前面レンズ4により水平方向左右に拡散するようにしている。
このため、前面レンズ4には、水平方向左右に拡散するレンズカット4aが不可欠であり、レンズデザイン上の自由度が小さくなってしまう。
さらに、前面レンズ4がほぼ垂直に配置されている場合には、図11(A)に示すような適正な配光パターンが得られるが、前面レンズ4が傾斜して配置されるデザインの場合には、図11(B)に示すように、配光パターンにおける両端の領域にて、配光領域が下方に下がってしまったり、あるいは上方に上がってしまうことになり、車両前照灯の配光パターンとしては成立しなくなってしまう。
これに対して、発光部の長手方向が光軸と直角方向である例えば所謂C−6光源を使用すると、反射面3への入射効率が悪化して、光利用効率が低下してしまうことになり、幅の狭い反射面3による低い入射効率と相まって、明るい配光パターンを得ることが困難である。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、適正な配光パターンが得られると共に、例えば前面が傾斜した形状などの設計上の自由度を持たせるようにした、縦長デザインの車両前照灯を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の構成によれば、車両前後方向に水平に延びる光軸上に、この光軸と交差するように側方から配置された光源と、この光源の光照射方向前方にて、光軸の上側及び下側にそれぞれ配置された凸形の第一及び第二の投影レンズと、さらに、上記第二の投影レンズの下側に配置された凸形の第三の投影レンズと、第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置付近に配置されていて、この光源から後方の上側に出射する光を反射させて上記第一の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光軸の上側に配置された光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第一の反射面と、第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第二の投影レンズの後側の焦点位置付近に配置されていて、この光源から後方の下側に出射する光を反射させて上記第二の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光軸の下側に配置された光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第二の反射面と、この光源の前方にて、上記第一及び第二の反射面で反射してそれぞれ第一及び第二の投影レンズに入射する光を遮らないように配置され、光源から前方に出射する光を後方下側に向かって反射する第一の補助反射面と、さらにこの第一の補助反射面の下側にて、上記第二の反射面で反射して第二の投影レンズに入射する光及び上記第一の補助反射面からの反射光を遮らないように配置され、光源から前方下側に出射する光を後方に向かって反射する第二の補助反射面と、上記第二の反射面の下側に配置され、上記第一及び第二の補助反射面からの反射光をそれぞれ上記第三の投影レンズに向かって集束する第一及び第二の平面鏡と、を含んでおり、上記第一の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第三の投影レンズの後側の焦点位置の上記第一の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、凹状の楕円系の反射面として形成されており、上記第二の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第三の投影レンズの後側の焦点位置の上記第二の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、凹状の楕円系の反射面として形成されている、ことを特徴とする、車両前照灯により、達成される。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、さらに、上記第一の反射面の上側且つ前側に配置された第三の補助反射面と、この光源の前方で且つ上記第一の補助反射面の上側にて、上記第一の反射面で反射して第一の投影レンズに入射する光を遮らないように配置され、第三の補助反射面からの反射光を第一の投影レンズに向かって集束する第三の平面鏡と、を備えており、上記第三の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置の上記第三の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、凹状の楕円系の反射面として形成されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズに対して、その後側焦点位置付近に配置され、すれ違いビーム用のカットオフパターンを形成する遮光シャッタを備えている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記遮光シャッタが、光軸に対して垂直な平面、または光軸から前側に向かって湾曲した円弧状または楕円体状に形成されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、少なくとも一つの上記遮光シャッタが、オーバーヘッドサインに対応する位置にスリット孔を備えており、このスリット孔が、対応する投影レンズの後側の焦点位置より光照射方向前側にずれて配置されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記第一の反射面の上側且つ前側にて、第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置付近の遮光シャッタより僅かに前側に配置されていて、この光源から上側に出射する光を反射させて上記第一の投影レンズの後側の焦点位置より僅かに前側に向かって集束させる凹状の楕円系のオーバーヘッドサイン配光用反射面と、上記遮光シャッタの前側にてオーバーヘッドサインに対応する位置に配置され、上記オーバーヘッドサイン配光用反射面で反射した光を、オーバーヘッドサイン配光領域に向かって反射する反射板と、を備えている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズがフレネルレンズとして構成されている。
上記構成によれば、灯具としての照射方向からみて後方(以下、単に「後方」「後側」とも称する)の上側または下側に出射した光源光が、それぞれ第一の反射面及び第二の反射面によって反射し、その第二の焦点位置即ち第一及び第二の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、さらに第一及び第二の投影レンズを介して光照射方向前方に向かって照射される。これにより、第一及び第二の反射面により反射して第一及び第二の投影レンズから照射される光により、例えば路面照射用配光パターンが形成されることになる。
また、灯具としての照射方向からみて前側(以下、単に「前側」「前方」とも称する)に出射して第一の補助反射面に入射した光源光は、この第一の補助反射面で反射して第一の平面鏡に向かって進み、この第一の平面鏡で反射した後、第三の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、第三の投影レンズを介して光照射方向前方に向かって照射される。
さらに、光源から前方下側に出射して第二の補助反射面に入射した光は、この第二の補助反射面で反射して第二の平面鏡に向かって進み、この第二の平面鏡で反射した後、第三の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、第三の投影レンズを介して前方に向かって照射される。
これにより、第一及び第二の補助反射面そして第一及び第二の平面鏡で反射して第三の投影レンズから照射される光により、同様に例えば路面照射用配光パターンが形成されることになる。
従って、光源から後方に出射する光が、それぞれ第一の反射面及び第二の反射面により反射して第一の投影レンズ及び第二の投影レンズを介して光照射方向前方に照射されると共に、光源から前方に出射する光が、それぞれ第一の補助反射面及び第二の補助反射面により反射し、さらに第一の平面鏡及び第二の平面鏡で反射して、第三の投影レンズを介して光照射方向前方に照射される。これにより、光源からの光の利用効率が向上し、配光パターンを形成する全光束が増大する。
ここで、第一,第二及び第三の投影レンズは互いに上下に並んで配置されている。このため、横幅が狭く縦長の複眼式車両前照灯が構成されることになる。また、第一及び第二の反射面そして第一及び第二の補助反射面は、それぞれ水平方向左右に広がる配光特性を与えるように形成される。これにより、所定の配光規格を満たす配光パターンが得られることになる。
また、各投影レンズの焦点距離を適宜に設定することによって、縦方向に関して各投影レンズを前後にずらして配置することも可能であり、斜めに傾斜した車両前照灯を構成することができる。これにより、前面レンズに照射光を水平方向左右に広げるためのレンズカットを設けることなく、縦長で斬新な外観の車両前照灯が構成され得ることになる。
さらに、上記第一の反射面の上側且つ前側に配置された第三の補助反射面と、この光源の前方で且つ上記第一の補助反射面の上側にて、上記第一の反射面で反射して第一の投影レンズに入射する光を遮らないように配置され、第三の補助反射面からの反射光を第一の投影レンズに向かって集束する第三の平面鏡と、を備えており、上記第三の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置される。また、その第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置の上記第三の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、その反射光が第三の投影レンズにより水平方向左右に拡散されるように、凹状の楕円系の反射面として形成されている場合には、光源から前方上側に出射して第三の補助反射面に入射した光は、この第三の補助反射面で反射して第三の平面鏡に向かって進み、この第三の平面鏡で反射した後、第一の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、第一の投影レンズを介して光照射方向前方に向かって照射される。
これにより、第三の補助反射面そして第三の平面鏡で反射して第一の投影レンズから照射される光が、比較的小さな入射角で第一の投影レンズに入射することから、光照射方向前方に向かって比較的中心付近に集光して照射される。これにより、前方に向かって照射される光の配光パターンの中心付近における最大光度が十分に高められ得ることになる。
上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズに対して、その後側焦点位置付近に配置され、すれ違いビーム用のカットオフパターンを形成する遮光シャッタを備えている場合には、当該投影レンズの後側焦点位置付近に集光された光により、遮光シャッタの影が前方に向かって投影されることになり、配光パターンに対してすれ違いビームのカットオフラインが形成されることになる。
上記遮光シャッタが、光軸に対して垂直な平面、または光軸から前側に向かって湾曲した円弧状または楕円体状に形成されている場合には、遮光シャッタの形状に基づいて、配光パターンにカットオフラインが形成されることになる。
少なくとも一つの遮光シャッタが、オーバーヘッドサインに対応する位置にスリット孔を備えており、このスリット孔が、対応する投影レンズの後側の焦点位置より光照射方向前側にずれて配置されている場合には、このスリット孔を介して光が前方やや上側に出射することにより、前方上側に位置する標識等に対して光を照射し、この標識等が容易に且つ確実に視認され得ることになる。
その際、スリット孔が対応する投影レンズの後側の焦点位置より前側にずれて配置されていることにより、前方に向かって投影されるスリット孔の像の輪郭がぼやけることにより、前方上側に位置する標識等の見栄えを良好にすることができる。
上記第一の反射面の上側且つ前側にて、第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置付近の遮光シャッタより僅かに前側に配置されていて、この光源から上側に出射する光を反射させて上記第一の投影レンズの後側の焦点位置より僅かに前側に向かって集束させる凹状の楕円系のオーバーヘッドサイン配光用反射面と、上記遮光シャッタの前側にてオーバーヘッドサインに対応する位置に配置され、上記オーバーヘッドサイン配光用反射面で反射した光を、オーバーヘッドサイン配光領域に向かって反射する反射板と、を備えている場合には、光源から前方上側に出射してオーバーヘッドサイン配光用反射面に入射した光は、この反射面で反射して反射板に向かって進み、この反射板で反射した後、第一の投影レンズの後側の焦点位置より僅かに前側に向かって集束され、第一の投影レンズを介して光照射方向前方のやや上側のオーバーヘッドサイン配光の領域に向かって照射される。これにより、前方上側に位置する標識等に対して光を照射し、この標識等が容易に且つ確実に視認され得ることになる。
その際、反射板で反射した光が、第一の投影レンズの後側の焦点位置から前側で集束することにより、前方に向かって投影されるオーバーヘッドサイン配光の輪郭がぼやけることにより、前方上側に位置する標識等の見栄えを良好にすることができる。
上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズがフレネルレンズとして構成されている場合には、当該投影レンズの奥行きが短縮され得るので、車両前照灯全体の光軸方向の長さがさらに短縮され得ることになる。
このようにして、本発明によれば、光源を側方から横向きに配置すると共に、光源から後方に出射する光を、それぞれ第一及び第二の反射面により反射させて、それぞれ第一及び第二の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光照射方向前方に向かって照射する。また、光源から前方に出射する光を、それぞれ第一及び第二の補助反射面そして第一及び第二の平面鏡により反射し、第三の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光照射方向前方に向かって照射することにより、縦に並んだ複数の投影レンズにより縦長デザインが得られる。また、光源からの光の利用効率が向上し、配光パターンにおける中心付近の最大光度が高められ得ると共に、全光束が増大することになる。
さらに、光源からの光が第一,第二の反射面そして第一及び第二の補助反射面で水平方向左右に拡散して反射するので、水平方向左右に広がった配光規格を満たす配光パターンが得られることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図9を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1及び図2は、本発明による車両前照灯の一実施形態の構成を示している。 図1及び図2において、車両前照灯10は、自動車のすれ違いビーム用ヘッドランプであって、光源としてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を前方に向かって反射させる第一の反射面12,第二の反射面13と、上記バルブ11の前方にて後方を向いて配置された第一の補助反射面14,第二の補助反射面15と、上記バルブ11の上方に配置された第三の補助反射面16と、上記第一の補助反射面14,第二の補助反射面15,第三の補助反射面16からの反射光をそれぞれ光照射方向前方に向かって反射する第一の平面鏡17,第二の平面鏡18及び第三の平面鏡19と、第一の投影レンズ20,第二の投影レンズ21及び第三の投影レンズ22と、第一の遮光シャッタ23,第二の遮光シャッタ24及び第三の遮光シャッタ25と、第一の反射面12の上縁付近に設けられたオーバーヘッドサイン配光用反射面26と、この反射面26からの反射光を光照射方向前方に向かって反射する反射板27と、から構成されている。
以下、車両前後方向について、前方向を+Z方向とし、車両鉛直方向について、上方向を+Y方向とし、さらに車両横方向に関して、車両中心から側方に向かって外側を+X方向とする。
上記バルブ11は、一般に自動車の前照灯または補助前照灯に使用されるバルブであって、例えば白熱電球,ハロゲン電球やメタルハライドランプ等の放電灯等のバルブが使用され、ソケットにより固定保持されると共に、給電されるようになっている。
図示の場合、上記バルブ11は、所謂C−8タイプのハロゲン電球が使用されている。
そして、上記バルブ11は、図1及び図2に示すように、車両前後方向に水平に延びる光軸Oに対して、ほぼ横向きに且つ車体側方の外側に向かって、即ち+X方向に向かって先端が延びるように、且つその発光中心11aが光軸O上に位置するように、配置されている。
さらに、上記バルブ11は、取付の際に、車両中心の内側即ち−X側から、例えばエンジンルーム内にて、横方向に挿入され、固定保持されるようになっている。
上記第一の反射面12は、上記バルブ11の後方(−Z領域)の上側(+Y領域)に配置されている。
そして、上記第一の反射面12は、図3に示すように、上記バルブ11から後方の上側に出射する光を前方に向かって反射させるように前方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置する。また、その第二の焦点位置F2aが前側にて上記光軸Oの上方にて第一の投影レンズ20の光軸O1上に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面,楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
これにより、バルブ11からほぼ−Z方向上側に出射した光は、上記第一の反射面12で反射し、後述するように第一の投影レンズ20の後側の焦点位置に向かって進み、さらに第一の遮光シャッタ23を介して第一の投影レンズ20を透過して光照射方向前方(+Z方向)に向かって出射するようになっている。
これに対して、上記第二の反射面13は、上記バルブ11の後方(−Z領域)の下側(−Y領域)に配置されている。
そして、上記第二の反射面13は、図4に示すように、上記バルブ11から後方の下側に出射する光を光照射方向前方に向かって反射させるように前方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置F2bが前側にて上記光軸Oの下方にて第二の投影レンズ21の光軸O2上に位置するように、上記第一の反射面12と同様の楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11からほぼ−Z方向下側に出射した光は、上記第二の反射面13で反射し、後述するように、第二の投影レンズ21の後側の焦点位置に向かって進み、さらに第二の遮光シャッタ24を介して第二の投影レンズ21を透過して光照射方向前方に向かって出射されるようになっている。
ここで、上記第一の主反射面12及び第二の主反射面13(さらに後述する第一,第二及び第三の補助反射面14,15,16)は、実際には、いわゆる短冊状の回転楕円面等の集成体または楕円を基本とする自由曲面から構成されており、さらに配光設計自由度向上のため、それぞれ対応する第一の投影レンズ20,第二の投影レンズ21(そして第三の投影レンズ22)に対して上下に分割されたり、部分的に異なる曲率等の反射面が組合せられてもよい。
また、上記第一の反射面12及び第二の反射面13は、それぞれ路面照射配光パターンを考慮して、水平方向左右両側への拡散光も生成するように、構成されている。
上記第一の補助反射面14は、上記バルブ11の前方(+Z領域)にて、上記バルブ11または上記第一及び第二の反射面12,13からそれぞれ対応する上記第一及び第二の投影レンズ16,17への入射光を妨げないように、光軸O付近に配置されている。
そして、上記第一の補助反射面14は、図5に示すように、上記バルブ11から前側に出射する光を後方に向かって−Y方向に斜めに反射するように後方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置が上記第一の平面鏡17による第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2cと共役な位置に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11から前方即ち+Z方向に出射した光は、上記第一の補助反射面14で反射し、さらに第一の平面鏡17で反射して、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2cに向かって進み、さらに第三の遮光シャッタ25を介して第三の投影レンズ22を透過して光照射方向前方に向かって出射するようになっている。
ここで、上記第一の補助反射面14は、水平方向左右両側への拡散光も生成するように、構成されている。
上記第二の補助反射面15は、上記バルブ11の前方(+Z領域)の下方(−Y領域)にて、上記バルブ11または上記第二の反射面12及び第一の反射面17からそれぞれ対応する上記第二及び第三の投影レンズ21,22への入射光を妨げないように、前記光軸O2と第三の投影レンズ22の光軸O3の間に配置されている。
上記第二の補助反射面15は、図6に示すように、上記バルブ11から前方下側に出射する光を後方に向かって−Z方向に斜めに反射するように後方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置する。また、その第二の焦点位置が上記第二の平面鏡18による第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2cと共役な位置に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11から前方下側に出射した光は、上記第二の補助反射面15で反射し、さらに第二の平面鏡18で反射して、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置に向かって進み、さらに第三の遮光シャッタ25を介して第三の投影レンズ22を透過して光照射方向前方に向かって出射するようになっている。 ここで、上記第一の補助反射面14は、水平方向左右両側への拡散光も生成するように、構成されている。
上記第三の補助反射面16は、図2に示すように、上記第一の反射面12の上側で且つ前側(本実施形態では上記第一反射面12の前端)に配置されている。 上記第三の補助反射面16は、図7に示すように、上記バルブ11からほぼ上側に出射する光を前方下側に向かって−Y方向に斜めに反射するように下方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置する。また、その第二の焦点位置が上記第三の平面鏡19による第一の投影レンズ20の後側の焦点位置F2aと共役な位置に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11からほぼ上側に出射した光は、上記第三の補助反射面16で反射し、さらに第三の平面鏡19で反射して、第一の投影レンズ20の後側の焦点位置F2aに向かって進み、さらに第一の遮光シャッタ23を介して第一の投影レンズ20を透過して光照射方向前方に向かって出射するようになっている。 ここで、上記第三の補助反射面16は、水平方向左右両側への拡散光も生成するように、構成されている。
上記第一の平面鏡17は、図5に示すように、上記第三の投影レンズ22の光軸O3の下側付近に配置されており、上記第一の補助反射面14からの反射光を反射して、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2cに向かって集束させるように、その傾斜角度が設定されている。
上記第二の平面鏡18は、図6に示すように、上記第三の投影レンズ22の光軸O3の上側付近に配置されており、上記第二の補助反射面15からの反射光を反射して、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2cに向かって集束させるように、その傾斜角度が設定されている。
上記第三の平面鏡19は、図7に示すように、上記バルブ11または上記第一及び第二の反射面12,13からそれぞれ対応する上記第一及び第二の投影レンズ16,17への入射光を妨げないように、光軸O1付近に配置されており、上記第三の補助反射面16からの反射光を反射して、第一の投影レンズ20の後側の焦点位置F2aに向かって集束させるように、その傾斜角度が設定されている。
尚、図示の場合、上記第三の平面鏡19は、第一の補助反射面14の裏側(+Y側,+Z側)に設けられている。
上記第一の投影レンズ20は、凸レンズ、好ましくは非球面レンズから構成されており、上記光軸Oの上方の光軸Oに平行な光軸O1上にて、その後側の焦点が、上記第一の反射面12の第二の焦点位置F2a付近に位置するように、配置されている。
また、上記第二の投影レンズ21は、同様に凸レンズ、好ましくは非球面レンズから構成されており、上記光軸Oの下方の光軸Oに平行な光軸O2上にて、その後側の焦点が、上記第二の反射面13の第二の焦点位置F2b付近に位置するように、配置されている。
さらに、上記第三の投影レンズ22は、同様に凸レンズ、好ましくは非球面レンズから構成されており、上記光軸Oの下方、さらに上記第二の投影レンズ21より下方の光軸Oに平行な光軸O3上にて、その後側の焦点が、上記第一及び第二の補助反射面の第二の焦点位置と第一の平面鏡17及び第二の平面鏡18による共役な位置に位置するように、配置されている。
上記第一の遮光シャッタ23は、不透光性材料から形成されていると共に、その上縁23aが、上記第一の投影レンズ20の後側の焦点位置F2a付近に配置されている。
上記第一の遮光シャッタ23は、その上縁23aが、例えばすれ違いビーム用配光パターンにおけるカットオフラインを形成するようになっている。
また、第二の遮光シャッタ24は、不透光性材料から形成されていると共に、その上縁24aが、上記第二の投影レンズ21の後側の焦点位置F2b付近に配置されている。
上記第二の遮光シャッタ24は、その上縁24aが、例えばすれ違いビーム用配光パターンにおけるカットオフラインを形成するようになっている。
さらに、第三の遮光シャッタ25は、不透光性材料から形成されていると共に、その上縁25aが、上記第三の投影レンズ22の後側の焦点位置F2c付近に配置されている。
上記第三の遮光シャッタ25は、その上縁25aが、例えばすれ違いビーム用配光パターンにおけるカットオフラインを形成するようになっている。
尚、図示の場合、上記第一及び第三の遮光シャッタ23,25は、その両側が対応する第一の投影レンズ20,第三の投影レンズ22側に向かって円弧状に湾曲して形成されている。
また、上記第三の遮光シャッタ24は、その両側が対応する第二の投影レンズ21側に向かって楕円形状に湾曲して形成されている。
ここで、上記第一,第二及び第三の遮光シャッタ23,24,25の湾曲形状は、第一の投影レンズ20,第二の投影レンズ21または第三の投影レンズ22により前方に向かって照射される光の水平方向左右における拡散状態を勘案して選定されるようになっている。
これに対して、上記第一,第二及び第三の遮光シャッタ23,24,25は、平板状に形成されていてもよい。
上記オーバーヘッドサイン配光用反射面26は、図2に示すように、上記第一の反射面12の上縁付近に一体的に設けられている。尚、この反射面26は、上記反射面12と別体に構成されていてもよい。
上記オーバーヘッドサイン配光用反射面26は、図8に示すように、上記バルブ11からほぼ上側に出射する光を前方下側に向かって−Y方向に斜めに反射するように下方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置する。また、その第二の焦点位置F2fが第一の投影レンズ20の後側の焦点位置より僅かに前側に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11からほぼ上側に出射した光は、上記オーバーヘッドサイン配光用反射面26で反射し、さらに反射面27で反射して、第一の投影レンズ20を透過して光照射方向前方のやや上側のオーバーヘッドサイン配光領域に向かって出射するようになっている。
上記反射板27は、図8に示すように、上記第一の投影レンズ20の後側焦点位置付近に配置された第一の遮光シャッタ23の前側にてオーバーヘッドサインの位置に対応する位置に設けられており、上記オーバーヘッドサイン配光用反射面26からの反射光を反射して、第一の投影レンズ20を介して、オーバーヘッドサイン配光領域に向かって集束させるように、その傾斜角度が設定されている。
本発明実施形態による車両前照灯10は、以上のように構成されており、バルブ11が給電されて発光することにより、バルブ11から後方の上側に出射する光L1は、図3に示すように、上記第一の反射面12で反射して、第二の焦点F2a即ち第一の投影レンズ20の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらに第一の遮光シャッタ25を介して第一の投影レンズ20により集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
また、バルブ11から後方の下側に出射する光L2は、上記第二の反射面13で反射して、第二の焦点F2b即ち第二の投影レンズ21の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらに第二の遮光シャッタ24を介して第二の投影レンズ21により集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
さらに、バルブ11から前方に向かって出射する光L3は、第一の補助反射面14で反射して、対応する第一の平面鏡17で反射した後、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらに第三の遮光シャッタ25を介して第三の投影レンズ22により集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
また、バルブ11から前方下側に向かって出射する光L4は、第二の補助反射面15で反射して、対応する第二の平面鏡18で反射した後、第三の投影レンズ22の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらに第三の遮光シャッタ25を介して第三の投影レンズ22により集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、上記光L1〜L4は、それぞれ第一の遮光シャッタ23,第二の遮光シャッタ24及び第三の遮光シャッタ25の上縁23a,24a,25aが、それぞれ投影レンズ20,21,22によって前方に向かって拡大して投影されることにより、配光パターンにおけるカットオフラインが形成され、すれ違いビームの配光パターンが得られることになる。
さらに、上記各反射面12,13,14,15は、水平方向左右に光を拡散させるように形成されているので、水平方向左右に広がった配光パターンが得られることになる。
これに対して、バルブ11から上側に出射する光L5は、第三の補助反射面16で反射して、対応する第三の平面鏡19で反射した後、第一の投影レンズ20の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらに第一の遮光シャッタ23を介して第一の投影レンズ20により集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
この場合、第三の補助反射面16そして第三の平面鏡19で反射して第一の投影レンズ20に入射する光L5は、比較的小さな入射角で第一の投影レンズ20に入射する。従って、第一の投影レンズ20から出射した光L5は、光照射方向前方に向かって比較的中心付近に集光して照射されるので、前方に向かって照射される光の配光パターンの中心付近における最大光度が十分に高められ得ることになる。
さらに、バルブ11から上側に出射する光L6は、オーバーヘッドサイン配光用反射面26で反射して、対応する反射板27で反射した後、第一の投影レンズ20により集束しながら、光照射方向前方の僅かに上側のオーバーヘッドサイン配光領域に向かって照射される。
これにより、配光規格における水平線から4度上までのオーバーヘッドサイン配光領域における最低照度が満たされることになる。
この場合、光L6は、第一の投影レンズ20の後側焦点位置より僅かに前側に向かって集束するので、第一の投影レンズ20により投影されるオーバーヘッドサイン配光領域は、所謂ピントずれにより輪郭がぼやけて投影されることになるので、前方上側に位置する標識等の視認性が向上することになる。
また、上記車両前照灯10は、図示しない前面レンズが、縦方向に関して傾斜している場合、各投影レンズ20,21,22が前後にずれて配置されることにより、この傾斜に対応させることが可能である。その際、各投影レンズ20,21,22の焦点距離を適宜に調整することによって、灯具形状の傾斜に対する対応が容易に行なわれ得る。
さらに、前面レンズが正面から見て横方向に関して斜めに傾斜している場合であっても、同様に各投影レンズ20,21,22が横方向にずれて配置されることにより、このような傾斜に対しても対応させることが可能である。
また、バルブ11が横向きに配置されていることにより、灯具全体の長さが短く構成され得る。また、バルブ11からの光が三分割され、三つの投影レンズ20,21,22により前方に向かって照射されていることから、集光性を三倍にすることができる。従って、各投影レンズ20,21,22の焦点距離そして直径を小さくすることができる。
これにより、各投影レンズ20,21,22が小型に構成されるので、車両前照灯10が全体として光軸方向の長さを短く、また上下方向の厚さを小さくすることができ、車両前照灯10全体が小型化され得ることになる。
さらに、楕円系の各反射面12,13,14,15,16の第一焦点及び第二焦点の距離も短くすることができる。これにより、車両前照灯10全体がより一層小型化され得ることになる。
従って、例えば従来約120mm程度の奥行きであったものが、本発明による車両前照灯10においては、100mm以下の奥行きにすることが可能である。
さらに、このような構成の車両前照灯10においては、各投影レンズ20,21,22に入射する光量は、分散されることにより、従来の単眼式の車両前照灯と比較して、それぞれ約三分の一程度になる。
従って、各投影レンズ20,21,22における発熱も同様に約三分の一程度になる。このため、各投影レンズ20,21,22をそれぞれ樹脂化することも可能となる。
その際、各投影レンズ20,21,22をフレネルレンズとして構成することにより、各投影レンズ20,21,22の光軸方向の厚さが10mm以上低減され得る。このため、車両前照灯10全体の光軸方向の長さがより一層短縮され得る。
図9は、上述した車両前照灯10による配光パターンのシミュレーション結果を示している。
ここで、バルブ11としてハロゲン電球を使用した場合のシミュレーションにより、配光パターンの中心付近における最大照度が約475lmとなり、従来の縦長の車両前照灯1と比較して、最大照度が大幅に向上していることが分かる。 これは、前述した光L1〜L4による配光パターンにおける全光束が増大することを示す。また、光L5によって配光パターンの中心付近の最大光度が十分に高められていることが分かる。
その際、上記配光パターンは、図11(A)に示した従来の単眼式の車両前照灯による全体の配光パターンと比較して、十分に明るく、左右の拡散性も良好であり、オーバーヘッドサイン配光を確保することが可能となる。
尚、上述した車両前照灯10においては、オーバーヘッドサイン配光は、専用の反射面26及び反射板27により形成されるようになっているが、これに限らず、例えば遮光シャッタ23,24,25の少なくとも一つに関して、オーバーヘッドサイン配光に対応する位置に、スリット孔を備えるようにしてもよい。
この場合、これらのスリット孔を通過した光が、対応する投影レンズを介して光照射方向前方の僅かに上側に照射されることにより、配光パターンにおける水平から4度上までの最低照度を満たすための所謂オーバーヘッドサインを画成することになり、例えば車両前方の上側に位置する標識等を照射して、これら標識等の視認性を高めるようになっている。
尚、上記スリット孔は、オーバーヘッドサイン配光の輪郭をぼかすために、その開口位置が対応する投影レンズ20,21,22の後側焦点位置より僅かに前方(+Z方向)にずれて配置されている。
上述した実施形態においては、車両前照灯10は、各投影レンズ20,21,22がそれぞれ遮光シャッタ23,24,25を備えているが、走行ビーム用の車両前照灯として使用される場合には、これらの遮光シャッタは省略されてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、車両前照灯10は、所謂ヘッドランプとして構成されているが、これに限らず、例えばフォグランプ等の補助前照灯として構成することも可能である。
本発明による車両前照灯10は、自動車用のすれ違いビーム用ヘッドランプとして構成されているが、これに限らず、走行ビーム用ヘッドランプやフォグランプ等の補助前照灯を含む他の種類の車両前照灯に本発明を適用することが可能である。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、明るい配光パターンが得られる。また、前面が傾斜しても適正な配光パターンが得られるようにした、極めて優れた縦長デザインの車両前照灯が提供され得る。
本発明による車両前照灯の一実施形態の構成を示す概略斜視図である。 図1の車両前照灯を示す+X方向から見た光軸に沿った概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における第一の反射面,第一の投影レンズによる光路を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における配光パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。 従来の縦長の車両前照灯の一例の構成を示す概略斜視図である。 図1の車両前照灯における(A)前面が垂直の場合及び(B)前面が傾斜した場合の配光パターンを示すグラフである。
符号の説明
10 車両前照灯
11 バルブ(光源)
12 第一の反射面
13 第二の反射面
14 第一の補助反射面
15 第二の補助反射面
16 第三の補助反射面
17 第一の平面鏡
18 第二の平面鏡
19 第三の平面鏡
20 第一の投影レンズ
21 第二の投影レンズ
22 第三の投影レンズ
23 第一の遮光シャッタ
24 第二の遮光シャッタ
25 第三の遮光シャッタ
26 オーバーヘッドサイン配光用反射面
27 反射板

Claims (7)

  1. 車両前後方向に水平に延びる光軸上に、この光軸と交差するように側方から配置された光源と、
    この光源の光照射方向前方にて、光軸の上側及び下側にそれぞれ配置された凸形の第一及び第二の投影レンズと、
    さらに、上記第二の投影レンズの下側に配置された凸形の第三の投影レンズと、
    第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置付近に配置されていて、この光源から後方の上側に出射する光を反射させて上記第一の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光軸の上側に配置された光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第一の反射面と、
    第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第二の投影レンズの後側の焦点位置付近に配置されていて、この光源から後方の下側に出射する光を反射させて上記第二の投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させ、光軸の下側に配置された光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第二の反射面と、
    この光源の前方にて、上記第一及び第二の反射面で反射してそれぞれ第一及び第二の投影レンズに入射する光を遮らないように配置され、光源から前方に出射する光を後方下側に向かって反射する第一の補助反射面と、
    さらにこの第一の補助反射面の下側にて、上記第二の反射面で反射して第二の投影レンズに入射する光及び上記第一の補助反射面からの反射光を遮らないように配置され、光源から前方下側に出射する光を後方に向かって反射する第二の補助反射面と、
    上記第二の反射面の下側に配置され、上記第一及び第二の補助反射面からの反射光をそれぞれ上記第三の投影レンズに向かって集束する第一及び第二の平面鏡と、
    を含んでおり、
    上記第一の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第三の投影レンズの後側の焦点位置の上記第一の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、凹状の楕円系の反射面として形成されており、
    上記第二の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第三の投影レンズの後側の焦点位置の上記第二の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、凹状の楕円系の反射面として形成されている、ことを特徴とする、車両前照灯。
  2. さらに、上記第一の反射面の上側且つ前側に配置された第三の補助反射面と、 この光源の前方で且つ上記第一の補助反射面の上側にて、上記第一の反射面で反射して第一の投影レンズに入射する光を遮らないように配置され、第三の補助反射面からの反射光を第一の投影レンズに向かって集束する第三の平面鏡と、
    を備えており、
    上記第三の補助反射面が、その第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、その第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置の上記第三の平面鏡による共役位置付近に配置されていて、
    凹状の楕円系の反射面として形成されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の車両前照灯。
  3. 上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズに対して、その後側焦点位置付近に配置され、すれ違いビーム用のカットオフパターンを形成する遮光シャッタを備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両前照灯。
  4. 上記遮光シャッタが、光軸に対して垂直な平面、または光軸から前側に向かって湾曲した円弧状または楕円体状に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の車両前照灯。
  5. 少なくとも一つの上記遮光シャッタが、オーバーヘッドサインに対応する位置にスリット孔を備えており、このスリット孔が、対応する投影レンズの後側の焦点位置より光照射方向前側にずれて配置されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の車両前照灯。
  6. 上記第一の反射面の上側且つ前側にて、第一の焦点位置が光源の発光点付近に配置されると共に、第二の焦点位置が上記第一の投影レンズの後側の焦点位置付近の遮光シャッタより僅かに前側に配置されていて、この光源から上側に出射する光を反射させて上記第一の投影レンズの後側の焦点位置より僅かに前側に向かって集束させる凹状の楕円系のオーバーヘッドサイン配光用反射面と、
    上記遮光シャッタの前側にてオーバーヘッドサインに対応する位置に配置され、上記オーバーヘッドサイン配光用反射面で反射した光を、オーバーヘッドサイン配光領域に向かって反射する反射板と、を備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載の車両前照灯。
  7. 上記第一,第二または第三の投影レンズのうち、少なくとも一つの投影レンズがフレネルレンズとして構成されていることを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の車両前照灯。
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