JP2007194166A - 車両用灯具 - Google Patents

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喜昭 中矢
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Abstract

【課題】本発明は、配光パターンでの中心付近の最大光度を高めると共に、照射光の全光束を増大させるようにしたバルブ横置き型のプロジェクタタイプ車両前照灯を提供することを目的とする。
【解決手段】投影レンズ13と、この投影レンズの焦点位置の後方にてほぼ横向きに配置された光源バルブ11と、この光源バルブからの光を反射させて上記投影レンズの焦点位置に向かって集束させる主リフレクタ12と、この光源バルブの前方にて、光源バルブから前方やや上向きに出射する光を前方の中心付近に向かって反射させる副リフレクタ15と、上記投影レンズの焦点付近に配置され、カットオフラインを形成するシャッタ14とを含んでおり、上記シャッタが、挿入位置から退避可能に構成されると共に、このシャッタに備えられた開口部が、退避位置で、上記副リフレクタから反射され前方に照射される光の光路を開放するように、車両前照灯10を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の前部に設けられた前照灯または補助前照灯として使用される車両前照灯に関する。
従来、所謂プロジェクタタイプの自動車用の前照灯は、光源バルブとしてバルブと、バルブからの光を前方に向かって反射させる反射面と、バルブまたは反射面からの光を集束させる投影レンズと、バルブから投影レンズへの光路中に配置された所謂カットオフラインを形成するためのシャッタと、から構成されている。
ここで、上記バルブは、その中心軸が前方に向かってほぼ水平に延びる投影レンズの光軸と一致するように、前向きに配置されている。
このような構成の前照灯によれば、バルブから出射した光が、直接にまたは上記反射面で反射されて投影レンズに入射し、投影レンズによって集束されることにより、前方に向かって照射される。
その際、投影レンズに入射する光の一部がシャッタによって遮断されることにより、対向車に幻惑光を与えないように対向車線側で照射距離が短くなるような所望の配光特性が得られ、所謂すれ違いビームが形成されるようになっている。
しかしながら、このような構成の前照灯においては、上述したように、バルブが前向きに配置されていることから、灯具全体の前後方向の全長が比較的長くなってしまい、自動車の車体に対する取付スペースが大きくなると共に、取付の自由度が小さく、自動車の車体デザイン上の制約となってしまう。
これに対して、特許文献1及び特許文献2には、バルブを光軸の側方から挿入(横向き)にして、さらに投影レンズの光軸より下方に配置するようにした、車両前照灯が開示されている。
このような構成によれば、一定の長さを持つバルブが横向きに配置されていることにより、灯具の全長が短縮され、小型に構成され得ることになる。
さらに、特許文献1による車両前照灯においては、可動式シャッタを設けて、このシャッタを投影レンズへの光路中に挿入することにより、シャッタ端縁によりカットオフラインを形成して、すれ違いビームの配光特性を得ると共に、上記シャッタを光路から退避させることにより、走行ビームの配光特性を得るようにしている。
また、特許文献2による車両前照灯においては、光源バルブから反射面そして投影レンズを介して前方に照射される主配光以外の光を、付加リフレクタにより車両前方に向けて投影レンズを介さず反射させることにより、光源バルブからの光を有効利用して、より視認性の良好な配光特性を得るようにしている。
特開2005−293984号 特開2005−276761号
ところで、上記バルブは、一般的にその中心軸付近に最大光度を与えるような発光特性を有している。
これに対して、特許文献1及び特許文献2によるプロジェクタタイプの車両前照灯においては、バルブの発光中心が光軸の直下に位置するように配置されていると共に、バルブから中心軸方向に出射して反射面の光軸側方領域で反射された光は、投影レンズを透過した後、配光パターンにおける側方領域、所謂拡散領域に出射されることになる。
このため、バルブの最大光度を与える光が、前方の配光中心付近に向かって照射されないため、配光パターンにおける中心付近の最大光度が低くなる。
従って、従来の光源バルブが光軸方向に沿って配置されている通常のプロジェクタタイプの車両前照灯と比較して、前方の配光中心に向かって照射される光束が少なくなると共に、最大高度が低下してしまう。
また、特許文献1による車両前照灯においては、可動シャッタにより、すれ違いビームと走行ビームを切換えるようにしているが、横向きに光源を挿入することで光束最大光度が不足するため一つの光源バルブ,反射面及び投影レンズによりすれ違いビーム及び走行ビームの双方の配光特性を十分に満足することは困難であった。
これに対して、特許文献2による車両前照灯においては、付加リフレクタにより光源バルブからの光を有効利用するようにしているが、付加リフレクタで反射された光は、配光パターンの外縁を照射するため配光特性の中心付近の光度を高めるようには構成されていないので、同様に前方に向かって照射される光束が少なくなると共に、最大高度が低下してしまう。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、配光パターンにおける中心付近の最大光度を高めると共に、照射光の全光束を増大させるようにした、バルブ横置き型のプロジェクタタイプ車両前照灯を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の構成によれば、照射方向に水平に延びる光軸上に配置された凸形の投影レンズと、この投影レンズの後側の焦点位置の後方にてほぼ光軸と直交する向きに配置された光源バルブと、この光源バルブから出射する光を反射して上記投影レンズの照射方向後側の焦点位置付近に向かって集束する主リフレクタと、この光源バルブから出射する光のうち前方やや上向きに出射する光を下方に反射する第一の反射面と、この第一の反射面からの光を照射方向前方の配光中心付近に向かって反射する第二の反射面とを有する副リフレクタと、上記投影レンズの後側焦点位置付近に配置され当該投影レンズへの光路の少なくとも一部を遮蔽する第一の遮光部と、副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽する第二の遮光部とを有するシャッタと、を備え、上記シャッタが、上記第一の遮光部が主リフレクタから投影レンズへの光路上にてすれ違いビーム用のカットオフを形成し上記第二の遮光部が副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽する挿入位置と、上記投影レンズ及び副リフレクタの第二の反射面の光路を解放する退避位置との間で可動する車両用前照灯、により達成される。
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記シャッタが、挿入位置にあるときにはすれ違い配光を形成し、退避位置にあるときには走行用配光を形成する。
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記シャッタが、第二の遮光部の一部に開口部を有し、上記第二の遮光部が、挿入位置にあるときにはこの第二の遮光部によって副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽し、退避位置にあるときには当該光路が上記開口部を通過する。
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記第二の遮光部が、挿入位置にあるときには上記第二の遮光部によって副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路を遮蔽し上記投影レンズからのみ照射する。
上記構成によれば、光源バルブから出射した光が、直接にまたは主リフレクタで反射されると共に、その第二の焦点位置即ち投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、さらに投影レンズを介して前方に向かって照射される。
また、光源バルブから前側上方に出射して副リフレクタに入射した光は、副リフレクタで反射され、前方に向かって照射される。
ここで、走行ビーム時には、シャッタが退避位置に移動することにより、副リフレクタで反射された光は、シャッタにより遮断されることなく、その開口部を通過してそのまま前方の中心付近に向かって照射されることになる。本発明では、主リフレクタ及び副リフレクタで反射された光により、主リフレクタによる主配光パターンに加えて、副リフレクタによるスポット配光パターンが、中心付近に向かって照射される。これにより、本発明は中心付近の光度が高められることになり、走行ビームのために最適な配光パターンが得られることになる。
これに対して、すれ違いビーム時には、シャッタが挿入位置に移動されることにより、副リフレクタで反射された光は、シャッタにより遮断されるため、この副リフレクタからは、前方に向かって少なくとも一部が照射されない。
従って、主リフレクタで反射された光のみが投影レンズを介して前方に向かって照射され、その際シャッタによりカットオフラインを形成されることにより、すれ違いビームに適した配光パターンが得られることになる。
ここで、光源バルブがほぼ横向きに配置されていることによって、車両前照灯の灯具全体が比較的短く構成され得る。
また、シャッタが退避位置にあるときには、副リフレクタで反射された光が、配光パターンの中心付近の光度を高めることになり、走行ビームとして十分な光度が得られることになる。
上記副リフレクタが、上記光源バルブの前方にて、光源バルブから前方やや上向きに出射する光を上記シャッタの上方にて下方に向かって反射させる第一の反射面と、第一の反射面で反射された光を上記シャッタの下方にて前方に向かって反射させる第二の反射面と、から構成されている場合は、副リフレクタの第一の反射面及び第二の反射面により光源バルブからの光を二段階で反射させることにより、副リフレクタが比較的小型に構成され得ることになる。
上記副リフレクタの第一の反射面が、光源バルブ付近に第一の焦点を有し、且つ上記シャッタの退避位置にてその開口部の中心付近に第二の焦点を有する楕円系反射面として形成されており、上記副リフレクタの第二の反射面が、上記第一の反射面の第二の焦点付近に焦点を有する放物系反射面として形成されている場合には、副リフレクタの第一の反射面で反射された光が、その第二の焦点付近で集束された後、第二の反射面で反射されて前方に向かって照射される。
従って、光が最も集束される副リフレクタの第一の反射面の第二の焦点付近にて、シャッタの開口部が、この光を遮断または通過させることにより、開口部が光源バルブの像とほぼ同じ大きさでよいことから、比較的小さくて済むと共に、遮断または通過の切換えのためのシャッタの移動量も少なくて済み、シャッタ全体が小型化され得ることになる。
このようにして、本発明によれば、光源バルブを横向きに配置したプロジェクタタイプの車両前照灯において、副リフレクタを付加して、この副リフレクタにより光源バルブからの光を前方に向かって照射することにより、従来利用されていない光源バルブからの光を走行ビームの配光パターンの中心付近に照射する。
これにより、走行ビーム時には、シャッタを退避位置に移動させて、副リフレクタからの反射光により走行ビームの配光パターンの中心付近の光度を高めることにより、光源バルブからの光の利用効率が向上し、配光パターンにおける中心付近の最大光度が高められ得ると共に、一つの灯体から照射される全光束が増大することになる。
また、すれ違いビーム時には、シャッタが挿入位置に移動することで、副リフレクタの第一の反射面からの反射光を遮断すると共に、このシャッタが主リフレクタからの反射光にカットオフラインを形成することにより、すれ違いビームに適した配光パターンが得られる。
従って、本発明は一つの灯体(光源バルブ,主リフレクタ及び投影レンズ)により、走行ビーム及びすれ違いビームの双方に関して、それぞれ配光パターン及び中心付近の光度そして全光束が最適化され得ることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図5を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明による車両用灯具の一実施形態の構成を示している。
図1において、車両用灯具10は、自動車の前照灯であって、その構成要素として光源バルブとしてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を前方に向かって反射させる主リフレクタ12と、バルブ11の前方に配置された投影レンズ13と、シャッタ14と、上記バルブ11の前方の上下にて配置された副リフレクタ15と、から構成されている。
上記バルブ11は、一般に自動車の前照灯または補助前照灯に使用されるバルブであって、例えば白熱電球,ハロゲン電球やメタルハライドランプ等の放電灯等のバルブが使用され、ソケット(不図示)により固定保持されると共に、給電されるようになっている。
この場合、上記バルブ11は、投影レンズ13の光軸Oに対して、ほぼ直交する(以下、「横向き」とも称する)に且つ車体側方の外側に向かって先端が延びるように、さらに図1のように上記光軸Oから下方にずれて、配置されている。
上記主リフレクタ12は、上記バルブ11の後方に配置されており、上記バルブ11から後側に出射する光を前方に向かって反射させるように前方L1に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置F2が前側にて上記光軸O上に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面,楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
これにより、バルブ11から後方に出射した光は、上記主リフレクタ12で反射されて投影レンズ13の後側の焦点位置に向かって進み、さらにシャッタ14を介して投影レンズ13を透過して前方に向かって出射されるようになっている。
上記投影レンズ13は、凸状のレンズから構成されており、その光源側の焦点が、上記光軸O上にて上記主リフレクタ12の第二の焦点位置F2付近に位置するように、配置されている。
上記シャッタ14は、不透光性材料から形成されていると共に、挿入位置(図2にて図示)と退避位置(図3にて図示)との間を図1で示すように移動し得るように構成されている。
そして、上記シャッタ14は、図2にて示された挿入位置において、その上縁14aが、上記投影レンズ13の光源側の焦点位置に位置し、例えばすれ違いビームの配光パターンにおけるカットオフラインを形成するようになっている。
また、上記シャッタ14は、図3にて点線で示された退避位置において、その上縁14aが、上記投影レンズ13の光路を開放し、主リフレクタ12で反射され投影レンズ13に入射する光を妨げないようになっている。
さらに、上記シャッタ14は、回動軸14dの下方にてほぼ水平方向に、そして副リフレクタ15の第一の反射面から第二の反射面への光軸に対してほぼ垂直に延びる遮光部14bを備えており、この遮光部14bのほぼ中心に開口部14cを備えている。
この遮光部14bは、上記シャッタ14が挿入位置にあるとき、副リフレクタ15の第一の反射面15aから第二の反射面15bへの光路を遮蔽する。
これに対して、上記シャッタ14が退避位置にあるとき、遮光部14bが光路から退き副リフレクタ15の第一の反射面15aから第二の反射面15bへの光路を開放するようになっている。
尚、上記シャッタ14は、図示の場合、回転軸14dを中心に揺動可能に支持されており、移動手段としての例えばソレノイド,モータ等の適宜の駆動手段により、上述した挿入位置と退避位置との間を移動され得るようになっている。
上記副リフレクタ15は、上記バルブ11の光L1の照射方向の前方にてシャッタ14を挟んで上下に、そしてバルブ11または主リフレクタ12から投影レンズ13に入射する光を妨げないように配置された上方の第一の反射面15a及び下方の第二の反射面15bから構成されている。
ここで、上記第一の反射面15aは、上記バルブ11からL1方向前方の上側に出射する光を下方に向かって反射させるように、後下方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置F3が、上記シャッタ14の挿入位置における開口部14c付近に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11からL1方向前方の上側に出射した光は、上記副リフレクタ15の第一の反射面15aで反射され、その第二の焦点位置F3に向かって集束した後、第二の反射面15bに入射するようになっている。
これに対して、上記第二の反射面15bは、上記シャッタ13の下方に配置されており、上側の副リフレクタ15の第一の反射面15aからの反射光を受けて前方の中心付近に向かって反射させるように、L1方向前方に向かって凹状に形成され、その焦点位置が上記第一の反射面15aの第二の焦点位置F3付近に位置すると共に、中心軸がOと平行な直線で前方に向かって延びる放物系反射面から構成されている。 ここで、放物系反射面は、回転放物面だけでなく、放物面を基本とした自由曲面を含むものである。
これにより、上記副リフレクタ15の第一の反射面15aで反射され、その第二の焦点位置F3に向かって集束した光は、第二の反射面15bで反射され、前方の中心付近に向かってスポット配光(中心付近に集光した配光)として照射されるようになっている。
本発明実施形態による車両用灯具10は、以上のように構成されており、バルブ11がソケットから給電されて発光することにより、バルブ11から出射した光は、その一部の光L1が、図1に示すように、直接にまたは主リフレクタ12で反射されて、第二の焦点F2即ち投影レンズ13の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらにシャッタ14を介して投影レンズ13により集束されながら、前方に向かって照射される。
ここで、走行ビーム時には、図2に示すように、上記シャッタ14が図示しない移動手段により退避位置に持ち来たされる。
これにより、バルブ11から前方上側に向かって出射する光L2は、副リフレクタ15の第一の反射面15aで反射されて、第二の反射面15bに向かって収束され、シャッタ14の開口部14cを通過した後、第二の反射面15bで反射されて、前方の中心付近に向かって照射される。
このとき、前方上側に向かって照射される光L2は、主リフレクタ12で反射され投影レンズを介して前方に向かって照射される光L1が形成する配光パターンに対して、その配光パターン中央付近にスポット配光として付加的に照射されることになる。
従って、この副リフレクタ15a,bにより走行ビームの配光パターンにおける中心付近の最大光度がより高められると共に、全光束が増大するので、遠方視認性が向上することになる。
これに対して、すれ違いビーム時には、図3に示すように、上記シャッタ14が図示しない移動手段により挿入位置に持ち来たされる。
これにより、シャッタ14の上縁14aが、投影レンズ13によって前方に向かって拡大して投影されることにより、配光パターンにおけるカットオフラインが形成され、すれ違いビームの配光パターンが得られることになる。
また、バルブ11から前方上側に向かって出射する光L2は、副リフレクタ15の第一の反射面15aで反射されて、第二の反射面15bに向かって収束するが、上記シャッタ14の遮光部14bにより遮断されることになる。従って、この光L2は、前方に向かって照射されない。
これにより、バルブ11からの直接光及び主リフレクタ12による反射光即ち光L1に基づいて、すれ違いビームに最適な配光パターンが得られることになる。
この場合、シャッタ14を移動手段によって退避位置と挿入位置との間を移動させることにより、簡単な構成により、すれ違いビームのためのカットオフラインの形成と、副リフレクタ15の光路の遮断が行なわれることになり、部品点数が少なくて済み、部品コスト及び組立コストが低減され得ることになる。
その際、副リフレクタ15の第一の反射面15aで反射された光L2は、シャッタ14の開口部14c付近にて集束されるので、開口部14cが小さくて済むと共に、開口部14cそしてシャッタ14の挿入位置と退避位置との間の移動量も小さくて済むことから、シャッタ14そしてその移動機構が小型に構成され得ることになる。
従って、車両用灯具10はバルブ11が横向きに配置されていることにより、灯具全体の長さが短く構成され得ると共に、主リフレクタ12の横方向への張り出し量が少なくて済み、全体に小型に構成され得ることになる。
さらに、シャッタ14の開口部14cが副リフレクタ15の光路に挿脱されることにより、配光パターンの中心付近の光度が切換えられ、走行ビーム時の中心付近の最大光度が高められるので、それぞれ走行ビーム及びすれ違いビームに最適な中心付近の最大光度が設定され、走行ビーム時の配光パターンの中心付近の最大光度が十分に高められ得ることになる。
図4及び図5は、上述した車両前照灯10による配光パターンのシミュレーション結果を示している。
ここで、図4は、すれ違いビーム時における配光パターンを示している。
この場合、配光パターンは、バルブ11から直接にまたは主リフレクタ12により反射されて投影レンズ14を介して前方に出射される光L1により形成されている。
従って、従来の車両前照灯とほぼ同様に、シャッタ14の上縁14aによりカットオフラインが形成されていると共に、その中心付近の最大光度は、光L1のみによる配光パターンであることから、比較的低く設定されている。
これに対して、図5は、走行ビーム時における配光パターンを示している。
この場合、配光パターンは、バルブ11から直接にまたは主リフレクタ12により反射されて投影レンズ14を介して前方に出射される光L1による配光パターン(図5(A)参照)と、バルブ11から前方上側に向かって出射され、副リフレクタ15の第一の反射面15a及び第二の反射面15bにより反射され、前方の中心付近に出射される光L2によるスポット配光パターン(図5(B)参照)と、により形成される。
ここで、図5(C)に示すように、上述した光L1+L2による全体の配光パターンは、全光束が増大すると共に、配光パターンの中心付近の最大光度が十分に高められていることが分かる。従って、走行ビームとして十分な中心付近の光度が得られることになる。
上述した実施形態においては、副リフレクタ15は、シャッタ14の上方及び下方に配置された第一の反射面15a及び第二の反射面15bから構成されているが、これに限らず、バルブ11からの主リフレクタ12による配光パターンに寄与しない光を前方に向かって導くような構成であれば、ただ一つの反射面あるいは三つ以上の反射面から構成されていてもよい。
また、上述した実施形態においては、副リフレクタ15は、シャッタ14の上方及び下方に配置されているが、上方のみまたは下方のみに配置された一つの反射面により構成されていてもよい。
本発明の他の実施例として、図6、図7のように、副リフレクタのうち、第一の反射面15aを楕円系の自由曲面で形成し、第二の反射面15bを単純回転放物面で形成してもよい。
この場合、ロービーム時にシャッタ14で第二の反射面15bへの光を全て遮光するのではなく、一部(例えば放物面の焦点より前側)だけを遮光する。このようにすることで、車両用前照灯10は、ハイビームの配光パターンのおよそ下半分に相当する部分のみを前方に放射することになる。
そうすることで、車両用前照灯10は、図8のような配光パターンが投影レンズ部によるロービーム配光パターンに加算されることになり、ロービーム時の光量も上げることが可能になる。
また、本実施例において、開口部14cの形状はいかなる形状であってもよく、例えば所定形状の穴のようなものであったり、単に第二の反射面15bへの光路の一部を遮蔽するものであればよい。
本発明による車両前照灯10は、自動車用の前照灯として構成されているが、これに限らず、補助前照灯等を含む他の種類の車両用灯具に本発明を適用することが可能である。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、配光パターンにおける中心付近の最大光度を高めると共に、照射光の全光束を増大させるようにした、極めて優れたバルブ横置き型のプロジェクタタイプ車両前照灯が提供され得る。
本発明による車両用灯具の一実施形態の構成を示す概略側面図である。 図1の車両用灯具による走行ビーム時の状態を示す概略側面図である。 図1の車両用灯具によるすれ違いビーム時の状態を示す概略側面図である。 図1の車両用灯具におけるすれ違いビーム時の配光パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。 図1の車両用灯具における走行ビーム時の(A)光L1による配光パターン,(B)光L2による配光パターン及び(C)全体の配光パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明による車両用灯具の他の実施形態の構成を示す概略側面図である。 本発明による車両用灯具の他の実施形態の構成を示す概略斜視図である。 図7及び図8の車両用灯具における配光パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。
符号の説明
10 車両用灯具
11 バルブ(光源バルブ)
11a 発光中心
12 主リフレクタ
13 投影レンズ
14 シャッタ
14a 上縁
14b 遮光部
14c 開口部
14d 回転軸
15 副リフレクタ
15a 第一の反射面
15b 第二の反射面

Claims (4)

  1. 照射方向に水平に延びる光軸上に配置された凸形の投影レンズと、
    この投影レンズの後側の焦点位置の後方にてほぼ光軸と直交する向きに配置された光源バルブと、
    この光源バルブから出射する光を反射して上記投影レンズの照射方向後側の焦点位置付近に向かって集束する主リフレクタと、
    この光源バルブから出射する光のうち前方やや上向きに出射する光を下方に反射する第一の反射面と、この第一の反射面からの光を照射方向前方の配光中心付近に向かって反射する第二の反射面とを有する副リフレクタと、
    上記投影レンズの後側焦点位置付近に配置され当該投影レンズへの光路の少なくとも一部を遮蔽する第一の遮光部と、副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽する第二の遮光部とを有するシャッタと、を備え、
    上記シャッタが、
    上記第一の遮光部が主リフレクタから投影レンズへの光路上にてすれ違いビーム用のカットオフを形成し上記第二の遮光部が副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽する挿入位置と、上記投影レンズ及び副リフレクタの第二の反射面の光路を解放する退避位置との間で可動する車両用前照灯。
  2. 上記シャッタが、
    挿入位置にあるときにはすれ違い配光を形成し、退避位置にあるときには走行用配光を形成する、請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 上記シャッタが、
    第二の遮光部の一部に開口部を有し、
    上記第二の遮光部が、
    挿入位置にあるときにはこの第二の遮光部によって副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路の少なくとも一部を遮蔽し、退避位置にあるときには当該光路が上記開口部を通過する、請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 上記第二の遮光部が、
    挿入位置にあるときには上記第二の遮光部によって副リフレクタの上記第一の反射面から第二の反射面に反射される光路を遮蔽し上記投影レンズからのみ照射する、請求項1に記載の車両用前照灯。
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