JP2007281272A - リフロー装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重い金属パレットに被装着材が載置されていても、当該金属パレットに均一に振動を与えて、リフロー中の溶融半田内で半田成分を均一に分散させることができるリフロー装置及び方法を提供する。
【解決手段】装着物が半田にて接合される被装着材を搬入して半田を溶融してリフローを行う半田加熱部と、上記半田加熱部内に搬入された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に対して印加可能な微小振動を発生させる微小振動発生装置と、上記微小振動発生装置により発生された上記微小振動を、上記半田加熱部内の上記半田に対して上記被装着材の厚み方向の微小振動として印加する微小振動印加装置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被装着材(例えば回路基板等)に装着物(例えば電子部品)を半田付けするためのリフロー装置及び方法に関し、より詳しくは超音波振動を用いて半田付けを行うリフロー装置及び方法に関する。
近年、デジタルカメラ、DVD再生機等の携帯電子機器の高機能化及び小型化が進んでいる。それに伴って、これらの機器に内蔵される基板も小型化され、薄型化が進んでいる。また、装置内に基板を配置する際の自由度を向上させるために、フィルム基板の採用も進んでいる。
機器の高機能化に従い、基板に実装される電子部品の耐熱性は低下する傾向にある。例えばCCDモジュール、光ピックアップ等の電子部品の耐熱温度は、従来の電子部品の耐熱温度と比較して極端に低く、150℃以下となっている。
さらに環境保護に対する意識の高まりから、鉛を含む半田の使用が見直されつつある。例えば欧州では、法規制により、鉛を含む半田の使用が制限されている。そこで、鉛を含む半田の代替材料として、鉛を含まない鉛フリー半田の研究が近年、盛んに行われている。しかし、鉛フリー半田の融点は、一般に200℃〜220℃であり、鉛を含む半田の融点よりも20〜40℃も高い。
鉛フリー半田を用いて電子部品を基板に実装する場合、従来から一般的に用いられているリフロー装置を用いると、基板全体が均一に加熱される。そのため、電子部品の温度は、鉛フリー半田の融点と同程度(200℃〜220℃)まで上昇する。耐熱温度が150℃以下の電子部品を基板に実装しようとすれば、電子部品が破損する恐れがあるため、耐熱温度が150℃以下の電子部品を、鉛フリー半田を用いて基板に実装することは困難である。
そこで、耐熱温度の低い電子部品を基板に実装する場合に、電子部品と基板との熱容量の差を利用して、電子部品を載置した基板の裏面から、基板に急激に熱を加えることで、電子部品と基板との間に温度差を確保する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、鉛フリー半田の融点は200℃以上であり、電子部品の耐熱温度(150℃以下)と比べてかなり高いため、上記方法により電子部品の耐熱温度を150℃以下に維持することは困難である。
一方、近年、融点が138℃と低温であるSn−58%Bi(ビスマスを58wt%含むスズ合金)半田も開発されている。しかしながら、Sn−58%Bi半田に多量に含まれるビスマスは、固く脆い性質を有し、半田の冷却時に半田内部で偏析する。よって、Sn−58%Bi半田を用いて電子部品を基板に実装すると、電子部品と基板との接合状態の信頼性が低くなる。
そこで、溶解状態の半田を冷却する際に、半田に微小振動を印加してビスマスの偏析を抑制することにより、接合強度を確保する方法が提案されている(特許文献2参照)。また、半田に微小振動を印加する方法としては、超音波ホーンをプリント基板の一辺に接触させて振動を伝達させる方法が提案されている。
さらに、超音波振動が基板に効率的に伝達されるように、図15に示すようなインピーダンスマッチング機構を備えたリフロー装置が提案されている(特許文献3参照)。図15の微小振動印加装置100は、微小振動発生装置101と、微小振動印加装置102と、インピーダンスマッチング機構103とを備える。インピーダンスマッチング機構103は、基板を保持する保持用部材103aとバネなどの付勢部材103bとを具備する。
インピーダンスマッチング機構103は、リフロー装置に搬送されてくる装着物104を載置した被装着材105ごとに、その位置合わせを行う機能を有する。インピーダンスマッチング機構103が、付勢部材102bから被装着材105に印加される荷重をリアルタイムで微調整することにより、微小振動印加装置102における振動に対するインピーダンスと被装着材105における振動に対するインピーダンスとが一致し、微小振動印加装置102からの振動エネルギーが、被装着材105に効率的に伝達される。被装着材105は、リフロー工程が終わると、次の工程に移送される。
特許第3529633号公報(特開2000−15431号公報) 特許第3580731号公報(特開2000−351065号公報) 特開2003−46228号公報
特許文献3に開示されるリフロー装置においては、被装着材105が重い金属パレットに載置され、微小振動印加装置102からの振動エネルギーが当該金属パレットを介して被装着材105に伝達される場合には、微小振動印加装置102からの振動エネルギーは被装着材105に伝達されにくく、リフロー中の溶融半田内で半田成分を均一に分散させることができないばかりか、摩耗や異音が発生するといった問題が生じる可能性がある。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、重い金属パレットに被装着材が載置されていても、当該金属パレットに均一に振動を印加して、リフロー中の溶融半田内で半田成分を均一に分散させることができるリフロー装置及び方法を提供することにある。
本発明の第1態様によれば、装着物が半田にて接合される被装着材を搬入して半田を溶融してリフローを行う半田加熱部と、
上記半田加熱部内に搬入された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に対して印加可能な微小振動を発生させる微小振動発生装置と、
上記微小振動発生装置により発生された上記微小振動を、上記半田加熱部内の上記半田に対して上記被装着材の厚み方向の微小振動として印加する微小振動印加装置とを備えるようにしたことを特徴とするリフロー装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記微小振動印加装置は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記半田加熱部に搬入されかつ上記被装着材が載置される振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に対して、上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加する印加部を有する、第1態様に記載のリフロー装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記微小振動印加装置の上記印加部は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記微小振動支持部材の上記振動板の下面に接触して、上記被装着部材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するように構成されている、第2態様に記載のリフロー装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、上記微小振動印加装置は、上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接可能な当接部材をさらに有して、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとき、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接するように構成されている、第3態様に記載のリフロー装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、上記微小振動印加装置の上記印加部は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記被装着材支持部材の上記振動板上に載置された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に非接触で、上記被装着材の厚み方向の微小振動を伝達する微小振動用振動板を有する、第2態様に記載のリフロー装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、上記当接部材及び上記印加部を上記半田加熱部内の印加位置から上記半田加熱部外の退避位置との間で移動可能とする移動装置をさらに備え、
上記移動装置は、上記印加位置で、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとともに、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠に当接した状態で、上記当接部材及び上記印加部を上記半田加熱部内の上記印加位置から上記半田加熱部外の上記退避位置に移動させる、第4態様に記載のリフロー装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、装着物が半田にて接合される被装着材を半田加熱部内に搬入して半田を溶融してリフローを行うとともに、微小振動発生装置で発生した微小振動を、上記半田加熱部内に搬入された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に対して、上記被装着材の厚み方向の微小振動として微小振動印加装置により印加し、
上記微小振動印加装置により上記被装着材の厚み方向の微小振動が上記半田に印加されつつ上記半田加熱部内から上記被装着材を搬出して上記溶融半田を冷却するようにしたことを特徴とするリフロー方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、上記被装着材を上記半田加熱部内に搬入するとき、振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に上記被装着材を載置して上記半田加熱部内に搬入し、
上記微小振動印加装置により上記微小振動を印加するとき、上記半田加熱部内で、上記微小振動発生装置に連結された上記微小振動印加装置の印加部を上記振動板の下面に接触させて、上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するようにしたことを特徴とする第7態様に記載のリフロー方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、上記被装着材を上記半田加熱部内に搬入するとき、振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に上記被装着材を載置して上記半田加熱部内に搬入し、
上記微小振動印加装置により上記微小振動を印加するとき、上記半田加熱部内で、上記微小振動発生装置に連結された上記微小振動印加装置の微小振動用振動板により、上記被装着材支持部材の上記振動板上に載置された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に非接触で、被装着材の厚み方向の微小振動を伝達するようにしたことを特徴とする第7態様に記載のリフロー方法を提供する。
本発明の第1又は7態様によれば、上記微小振動発生装置により発生された上記微小振動を、上記半田加熱部内の上記半田に対して上記被装着材の厚み方向の微小振動として上記微小振動印加装置により印加するようにしたので、たとえ、重い金属パレットに被装着材(例えば、基板)が載置されていても、金属パレットの厚み方向に微小振動を印加する(言い換えれば、金属パレットをツールで叩くように金属パレットに微小振動を印加する)ことができて、金属パレットが均一に振動しやすくなり、上記リフロー中の溶融半田内で半田成分を均一に分散させることができる。これに対して、重い金属パレットの厚み方向と直交する表面沿いに微小振動を印加する場合には、重い金属パレットでは振動がしにくく、半田内で半田成分を均一に分散させることができないばかりか、摩耗や異音が発生するといった問題が生じる可能性があった。本発明の第1態様及び第7態様では、金属パレットの厚み方向に微小振動を印加するため、金属パレットが均一に振動しやすく、このような問題が生じることはない。
また、本発明の第2又は5態様においては、上記半田加熱部に搬入されかつ上記被装着材が載置される振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に対して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加する印加部又は微小振動用振動板を上記微小振動印加装置が備えることにより、上記被装着材の厚み方向の微小振動が上記振動板で共振して増幅されて上記振動板に載置される上記被装着材の半田に伝達されるため、上記微小振動が被装着材の半田により一層伝達されやすくなり、上記溶融半田内で半田成分をより均一に分散させることができる。
また、上記被装着材の厚み方向と直交する表面沿いに微小振動を効率良く印加する場合には、上記被装着材が載置されたパレットの下面のほぼ全面に微小振動印加部材を配置する必要があり、パレットに熱風を直接的に供給することができず、半田の加熱に時間がかかり、生産効率が低下することになる。これに対して、本発明の第3、5、8、又は9態様においては、上記被装着材の厚み方向に微小振動を印加するため、被装着材の下方又は上方の少なくとも一部に対して、接触するように又は非接触で対向するように印加部又は微小振動用振動板を配置すればよく、上記被装着材の下面のほぼ全面に微小振動印加部材を配置する必要がないため、パレットに熱風を直接的に供給することができて、半田の加熱を効率良く行うことができ、生産効率を向上させることができる。
また、上記保持枠の上面が何らかの部材で支持されずに振動可能な状態で、上記印加部が上記振動板の下面に接触して微小振動を印加した場合、上記保持枠が上記被装着材の厚み方向に微小振動して上記半田に微小振動が効率良く伝達されないことがある。これに対して、本発明の第4態様においては、上記微小振動印加装置は、上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接可能な当接部材をさらに有して、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとき、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接するように構成したので、上記当接部材により、上記保持枠が上記被装着材の厚み方向に微小振動して上記半田に微小振動が効率良く伝達されないことを防いで、より確実に微小振動を半田に伝達することができ、上記溶融半田内で半田成分をより均一に分散させることができる。
また、上記半田加熱部内でのみ上記微小振動を印加するように構成した場合には、上記半田加熱部外に移動し上記微小振動を印加していないときに、上記半田成分が偏析してしまう恐れがある。また、上記半田加熱部外でのみ上記微小振動を印加するように構成した場合には、上記半田加熱部外に移動し上記微小振動を印加するまでの間に、上記半田成分が偏析してしまう恐れがある。これに対して、本発明の第6態様においては、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとともに、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠に当接した状態で、上記当接部材及び上記印加部を上記半田加熱部内の上記印加可能位置と上記半田加熱部外の上記退避位置との間で移動可能とする移動装置をさらに備えるようにしたので、上記半田は、上記半田加熱部内で溶融した状態で微小振動を印加されながら、上記半田加熱部外に移動し冷却される。したがって、上記半田成分が偏析する恐れがない。つまり、上記溶融半田内で上記半田成分をより均一に分散させることができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の構成を、図1〜図7を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置を上面側から見た概略平面図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置を、基板搬送方向Xと直交する横方向から見た概略断面図である。図3は本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置のパレットを示す斜視図であり、図4はそのパレットに電子部品を装着した基板を載置したときの断面図である。図5Aは、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の、基板を載置したパレットに微小振動印加装置が備える印加ツールが微小振動を印加する状態を示す模式説明図であり、図5Bは微小振動印加装置が備える印加部によりパレットに印加された微小振動の伝わり方を示す模式説明図である。図6は、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置のパレットと微小振動印加装置が備える印加ツールを示す一部拡大断面図である。図7は、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の、微小振動発生装置が発生させる微小振動の周波数及び半田に印加する微小振動の振幅の好ましい範囲を示すグラフである。
本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置は、装着物の一例である電子部品1が半田4(図4参照)にて接合される被装着材の一例である基板2が搬入され、当該基板2の半田4を溶融してリフローを行う半田加熱部10と、半田加熱部10内に搬入された基板2と電子部品1とを接合する半田に対して印加可能な微小振動を発生させる微小振動発生装置の一例である超音波振動子20と、超音波振動子20により発生された微小振動を、半田加熱部10内の半田に対して基板2の厚み方向の微小振動として印加する微小振動印加装置30とを備えている。
また、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置は、さらに、基板2が載置される被装着材支持部材の一例であるパレット3を基板搬送方向Xに搬送して、半田加熱部10階から半田加熱部10内に搬送し、半田加熱部10内で搬送するとともに、半田加熱部10内から半田加熱部10外へ移動されたパレット3を基板搬送方向Xの下流側へ搬送する搬送装置40と、微小振動印加装置30が備える印加部31及び当接部材の一例である一対の吸着部材32,32を連結して、当該印加部31及び一対の吸着部材32,32を半田加熱部10内の印加位置30Aと半田加熱部10外の退避位置30Bとの間で移動させる移動装置の一例である前後移動装置50と、各部及び各装置の動作を制御可能な制御装置60と、を備えている。
半田加熱部10は、直方体形状の箱体で形成され、その内部に半田加熱室11が形成されている。半田加熱室11は、基板2を予め設定された温度まで昇温させる半田予熱工程を行う予熱ゾーン11aと、半田を溶融させるリフロー工程を行うリフローゾーン11bとに、仕切板12によって区画されている。半田予熱ゾーン11aの温度雰囲気は、ヒータやブロアを備える熱風供給装置71により供給される熱風により形成されている。リフローゾーン3bの温度雰囲気は、ヒータやブロアを備える熱風供給装置72により供給される熱風により形成されている。半田加熱部10の、基板搬送方向Xに対向する一対の面には、基板2が通過可能な、搬入口10a又は搬出口10bが夫々設けられており、搬入口10a及び搬出口10bと、予熱ゾーン11a及びリフローゾーン11bとを通るように搬送装置40が設けられている。リフローゾーン11b内で且つ基板搬送方向Xの下流側には、パレット3の先端部のエッジ3eを検出するエッジ検出部13が設けられている。エッジ検出部13は、パレット3の先端部のエッジ3eを検出すると、エッジ検出信号を制御装置60に発信する。
搬送装置40は、一例としてチェーンコンベア方式の搬送装置である。搬送装置40は、一対の搬入用レール41,41と、一対の半田加熱部搬送用レール42,42と、一対の搬出用レール43,43とを有している。搬送装置40は、各レール41〜43用に別々に設けられた駆動用モータ(図示せず)が正方向に駆動して、各レール41〜43に沿って夫々設けられたチェーン41a〜43aが基板搬送方向Xに送られることにより、基板2が載置されたパレット3を一対の搬入用レール41,41、一対の半田加熱部搬送用レール42,42、及び一対の搬出用レール43,43上で基板搬送方向Xに搬送できるように構成されている。なお、上記駆動用モータの駆動動作は、制御装置60により制御されている。
パレット3は、図4に示すように、基板2が載置される矩形の振動板3aと、振動板3aの周囲を保持する矩形の保持枠3bとを有している。振動板3aは、例えば、ステンレス等の金属で形成され、その厚みは0.5mm程度で形成されている。振動板3aの上面には、例えばシリコンで形成された矩形の粘着シート3cが取り付けられている。基板2は、図3及び図4に示すように、粘着シート3cの上面に貼り付けられることでパレット3に離脱可能に保持される(図1の一点鎖線は基板2を示す)。保持枠3bは、例えば、ステンレス等の金属で形成され、その厚みは2.0mm程度で形成されている。振動板3aと保持枠3bとは、図3に示すように、複数のスポット溶接部3dで固定されている。各スポット溶接部3dの間隔を、超音波振動子20が発生させる超音波の振動周期の倍数に合わせると、振動板3aが共振しやすくなるので好ましい。
微小振動印加装置30は、図1及び図2に示すように、印加部31と、一対の吸着部材32,32と、例えばエアシリンダや油圧シリンダを用いた装置である上下移動装置33とを備えている。印加部31は、基板搬送方向Xに延在する大略棒状の超音波ホーン31aと、超音波ホーン31aの基板搬送方向Xの上流側の端部の上側に取り付けられた印加ツール31bを備えている。
超音波ホーン31の基板搬送方向Xの中間部は、上下移動装置33に設けられた、昇降用モータ(図示せず)の駆動により上下動する昇降部材(図示せず)に固定されている。すなわち、超音波ホーン31aの印加ツール31bを取り付けている端部は固定されておらず、自由端になっている。超音波ホーン31の基板搬送方向Xの下流側の端部は、半田加熱部2内の熱が超音波振動子20に伝達されないように放熱する放熱フィン21を貫通して、直方体形状の超音波振動子20と連結されている。つまり、超音波ホーン31、放熱フィン21及び超音波振動子20は、基板搬送方向Xに平行な同軸上に設けられている。
上下移動装置33は、上記昇降用モータを駆動して上記昇降部材を上下動させることで、上記昇降部材に固定された超音波ホーン31aと、超音波ホーン31aに連結された印加ツール31b、放熱フィン21及び超音波振動子20とを一体的に上下動させるように構成されている。上下移動装置33の下端部は、前後移動装置50の矩形の板状基台50aに連結されている。
一対の吸着部材32,32は、基板搬送方向Xの上流側の端部の下側に夫々、ゴム製などの大略円錐形状の吸着パット32a,32aを備えている。一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aは、搬送装置40により半田加熱部2内で搬送される基板2と接触しないように、当該基板2より僅かに(例えば1mm)上方に離れて配置されている。また、一対の吸着部材32,32は、パレット3を吸着可能な吸引力を吸着パット32a,32aで発生させる吸引装置34と接続されている。一対の吸着部材32,32の夫々の基板搬送方向Xの下流側の部分は、パレット3の移動を妨げないように、搬送経路3Aの上方から、搬送経路3Aの上方から外れた位置まで折れ曲がり、さらにその位置で下方に向かって折れ曲がって前後移動装置50の板状基台50aに連結されている。
前後移動装置50は、基板搬送方向Xに延在するネジ軸(図示せず)と、上記ネジ軸が回転することによりネジ軸上を移動可能なナット(図示せず)と、上記ナットに固定される板状基台50aと、上記ネジ軸を回転させる前後移動用モータ(図示せず)とを備えている。前後移動装置50は、上記前後移動用モータを正方向に駆動させることにより、上記ネジ軸を正方向に回転させ、上記ネジ軸上を、上記ナット及び上記ナットに固定される板状基台50aを基板搬送方向Xに移動させて、板状基台50aに連結された上下移動装置33及び一対の吸着部材32,32を基板搬送方向Xに移動させる。また、前後移動装置50は、上記前後移動用モータを逆方向に駆動させることにより、上記ネジ軸を逆方向に回転させ、上記ネジ軸上を上記ナット及び上記ナットに固定される板状基台50aを基板搬送方向Xと逆方向に移動させて、板状基台50aに連結された上下移動装置33及び一対の吸着部材32,32を基板搬送方向Xと逆方向に移動させる。なお、前後移動装置50の前後方向X1の移動動作は、制御装置60により制御されている。
前後移動装置50が微小振動印加装置30(つまり、印加部31、一対の吸着部材32,32及び上下移動装置33)を印加位置30Aに移動させたとき、印加部31の超音波ホーン31aは、半田加熱部用搬送レール42より下方で且つリフローゾーン11b内から搬出口10bを通って半田加熱部2外まで基板搬送方向Xに延在するように位置し、一対の吸着部材32,32は、半田加熱部用搬送レール42より上方で且つリフローゾーン11b内から搬出口10bを通って半田加熱部2外まで基板搬送方向Xに延在するように位置し、上下移動装置33は、半田加熱部2外で且つ基板搬送方向Xの下流側に位置するように構成されている。
前後移動装置50が微小振動印加装置30を退避位置30Bに移動させたとき、印加部31及び一対の吸着部材32,32は、半田加熱部2外で且つ基板搬送方向Xの下流側に位置するように構成されている。つまり、微小振動印加装置30が退避位置30Bに位置するとき、印加部31の印加ツール31b及び一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aは、半田加熱部2外で且つ基板搬送方向Xの下流側に位置するように構成されている。
なお、前後移動装置50は、印加ツール31bと一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aとを、常時は印加位置30Aに、つまり半田加熱部10内に位置させるように構成されている。
印加部31の超音波ホーン31a及び印加ツール31bは、例えばアルミニウム合金やステンレス、チタンなどで形成されている。超音波ホーン31aは、微小振動発生装置20が発生させる微小振動の振幅を拡大させる機能を有する。印加ツール31bは、図5Aに示すように、電子部品1を装着した基板2が載置されたパレット3の振動板3aの下面に接触し、超音波振動子20により発生される微小振動を、超音波ホーン31aを介して伝達されることで、図5Bに示すように、基板2の厚み方向の微小振動を半田4に印加できるように構成されている。なお、印加ツール31bの振動板3aの下面との接触位置は、振動板3aの中央部にあることが好ましい。これにより、基板2の全体に均一に微小振動を印加しやすくなる。
印加ツール31bは、図6に示すように、雄ねじ形状を有し、超音波ホーン31aの基板搬送方向Xの上流側の端部の上側に形成された雌ねじ部31dにねじ込まれている。
なお、パレット3の振動板3aと印加ツール31bとは直接接触すると互いにキズつく恐れがあるため、図6に示すように、印加ツール31bの頭部を覆うように、例えばポリイミドなどの樹脂で形成された保護部材の一例であるキャップ31bを取り付けてもよい。また、パレット3の振動板3aの下面に、例えばポリイミドなどの樹脂で形成された板状のキズ防止用保護部材3dを設けてもよい。この場合、キャップ31c及びキズ防止用保護部材3dの厚さは、例えば0.3mm程度で形成されるのが好ましい。
上下移動装置33は、印加位置30Aに位置する状態で、制御装置60がエッジ検出部13のエッジ検出信号を受信して、制御装置60が上記昇降用モータを正方向に駆動させ、上記昇降部材を上昇させたとき、印加ツール31bを、図4に示すように、印加準備位置31Aから印加可能位置31Bに移動させるように構成されている。また、上下移動装置33は、退避位置30Bに位置する状態で、制御装置60が上記昇降用モータを逆方向に駆動させ、上記昇降部材を下降させることで、印加可能位置31Bから印加準備位置31Aに移動させるように構成されている。
また、上下移動装置33は、印加ツール31bを印加準備位置31Aから印加可能位置31Bに移動させる際に、印加ツール31bをパレット3の振動板3aの下面に接触させて、印加ツール31bでパレット3を半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上から僅かに持ち上げ、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aにパレット3の保持枠3bの上面を吸着させることができるように構成されている。
一対の吸着部材32,32は、上下移動装置33より印加ツール31bがパレット3を半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上から僅かに持ち上げて、当該パレット3の保持枠3bの上面に当接した状態で、吸引装置34がパレット3を吸着可能な吸引力を吸着パット32a,32aに発生させることにより、パレット3を吸着可能に構成されている。なお、吸着パット32a,32aは、保持枠3bの基板搬送方向Xの周縁部の中間部の上面で保持枠3bを吸着できるように構成されることが好ましい。また、吸着パット32a,32a及び印加ツール31bは、基板搬送方向Xに直交する同一線上に配置されることが好ましい。これにより、パレット3を吸着するバランスが取りやすくなるとともに、印加ツール31bより印加される微小振動が半田4に効果的に伝わりやすい。なお、吸引装置34の吸引動作は、制御装置60により制御されている。
超音波振動子20は、例えば、電圧を与えると変形する性質を有するピエゾ素子であり、電圧が与えられることで、搬送装置40により半田加熱部10内に搬入された基板2と電子部品1とを接合する半田4に対して印加可能な微小振動を発生させる。超音波振動子20が発生させる微小振動の周波数が大きすぎると、半田4に大きな振幅を有する微小振動が印加されて半田4の表面が波打ち、電子部品1が基板2に対して傾いた状態で接合されることになる。一方、超音波振動子20が発生させる微小振動の周波数が小さすぎると、半田4に十分な大きさの振幅を有する微小振動が印加されず、半田成分を均一に分散させることができない。よって、図7に示すように、超音波振動子20が発生させる微小振動の周波数は20kHz〜40kHz、半田4に印加する微小振動の振幅は5μm〜15μmの範囲内で設定されるのが好ましい。具体的には、上記周波数は35kHz、上記振幅は5μmに設定すればよい。なお、超音波振動子20の微小振動発生動作は、制御装置60により制御されている。
また、半田加熱部10外の基板搬送方向Xの下流側で且つパレット3Aの搬送経路3Aの上方には、半田加熱室11内から搬出された基板2の半田4を冷却するための冷却装置22が設けられている。冷却装置22は、例えば冷風を供給するファンで構成することができる。なお、冷却装置22の冷却動作は、制御装置60により制御されている。
制御装置60は、加熱処理する対象となる基板2の大きさや種類、部品の耐熱性、半田4の材料等に応じた、温度プロファイルや動作手順が記憶された記憶テーブルを有する記憶部(図示せず)を備えている。制御装置60は、その記憶部の記憶テーブルに基づいて、半田予熱ゾーン11a、リフローゾーン3bの夫々に対応する熱風を供給し、半田加熱部10内に半田予熱ゾーン11aの温度雰囲気を形成する熱風供給装置71及びリフローゾーン3bの温度雰囲気を形成する熱風供給装置72を制御するとともに、上記各部及び各装置の動作を制御して、基板2に電子部品1の半田4による接合を行う。
本発明の第1実施形態のリフロー装置は以上のように構成されている。
次に、本発明の第1実施形態のリフロー装置によるリフロー動作を、図1〜図4、図5A、図5B及び図8を参照しつつ説明する。図8は、本発明の第1実施形態のリフロー装置によるリフロー動作を示すフローチャートである。
なお、初期状態において、制御装置60は、熱風供給装置71、72の駆動を制御して、半田予熱ゾーン11a、リフローゾーン3bの夫々に対応する熱風を供給させ、半田加熱部10内に半田予熱ゾーン11aの温度雰囲気及びリフローゾーン3bの温度雰囲気を形成しているものとする。また、前後移動装置50により、微小振動印加装置30は印加位置30Aし、印加ツール31bは印加準備位置31Aに位置するものとする。
まず、制御装置60が、搬送装置40の搬入レール41,41用の駆動用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させ、電子部品1を装着した基板2が粘着シート3c上に載置され且つ一対の搬入レール41,41に搬送されたパレット3を、一対の搬入レール41,41に沿って基板搬送方向Xに搬送し、搬入口10aを通過させて、半田加熱部2内の一対の半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上に載置されるまで搬送する。
次いで、制御装置60は、搬送装置40の半田加熱部搬送用レール42,42用の駆動用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、一対の半田加熱部搬送用レール42,42に沿ってパレット3を搬送して、半田予熱ゾーン11aを通過させてリフローゾーン11bに搬送する。ここで、パレット3上に載置された基板2は、半田予熱ゾーン11aで予熱される。
次いで、制御装置60が、上記半田加熱部搬送用レール42,42用の駆動用モータの駆動を制御してさらに正方向に駆動させ、一対の半田搬送用レール42,42に沿ってパレット3を搬送すると、リフローゾーン11b内に設けられたエッジ検出部13がパレット3の先端部のエッジ3eを検出し、制御装置60にエッジ検出信号を発信する。ここで、パレット3上に載置された基板2の半田4は、リフローゾーン11bの温度雰囲気により溶融される。次いで、制御装置60は、エッジ検出部13のエッジ検出信号を受信すると、上記半田加熱部搬送用レール42,42の駆動用モータの駆動を制御して停止させる(以上、ステップS1)。
次いで、制御装置60は、上下移動装置33の昇降用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、印加部31の超音波ホーン31aを上昇させ、印加ツール31bを印加準備位置31Aから印加可能位置31Bに移動させて振動板3aの下面に接触させ、印加ツール31bで基板2を載置したパレット3全体を半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上から僅かに持ち上げ、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aにパレット3の保持枠3bの上面を当接させる(ステップS2)。このとき同時に、制御装置60は、吸引装置34の駆動を制御してパレット3を吸着可能な吸引力を吸着パット32a,32aで発生させ、吸着パット32a,32aでパレット3の保持枠3bの上面を吸着保持する。
なお、制御装置60は、吸引装置34の駆動を制御してパレット3を吸着可能な吸引力を吸着パット32a,32aで発生させ、吸着パット32a,32aでパレット3の保持枠3bの上面を吸着保持したのち、上下移動装置33の昇降用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、印加部31の超音波ホーン31aを上昇させてもよい。
また、制御装置60は、上下移動装置33の昇降用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、印加部31の超音波ホーン31aを上昇させて、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aにパレット3の保持枠3bの上面を当接させたのち、吸引装置34の駆動を制御してパレット3を吸着可能な吸引力を吸着パット32a,32aで発生させ、吸着パット32a,32aでパレット3の保持枠3bの上面を吸着保持したさせてもよい。
次いで、制御装置60は、超音波振動子20の駆動を制御して微小振動を発生させる。このとき、超音波振動子20が発生させた微小振動は、超音波ホーン31aに伝達され、超音波ホーン31aでその振幅を拡大されて、印加ツール31bに伝達され、振動板3a及び粘着シート3cを介して基板2の半田4を基板2の厚み方向に微小振動させる。
次いで、制御装置60は、超音波振動子20の駆動を制御して微小振動を発生させ続けるとともに、印加ツール31bがパレット3の振動板3aの下面に当接して、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aがパレット3の保持枠3bの上面を吸着保持した状態で、前後移動装置50の前後移動用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、板状基台50aを基板搬送方向Xに移動させ、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aと印加ツール31bとを印加位置30Aから退避位置30Bまで移動させる。この動作により、パレット3は、半田加熱部10内から搬出口10bを通過して、半田加熱部10外の一対の搬出用レール43,43に搬送される。
このとき、制御装置60は、冷却装置22の駆動を制御して、半田加熱部10内から搬出されてきたパレット3上の基板2の半田4を冷却する。これにより、基板2の溶融半田4内で半田成分が均一に分散されて冷却固化され、半田4により電子部品1と基板2とが接合される(以上、ステップS3)。
またこのとき、吸着パット32a,32aと印加ツール31bとが退避位置30Bに到達する前に、制御装置60は、超音波振動子20の駆動を制御して微小振動の発生を停止させて、印加ツール31bによる基板2の半田4への微小振動の印加を停止させる(ステップS4)。なお、制御装置60は、基板2の溶融半田4内で半田成分が冷却固化されるまでの間に偏析しないように、基板2が半田加熱部2外に搬送されてから例えば5〜10秒間は基板2の半田4に基板2の厚み方向の微小振動が印加されるように、超音波振動子20の駆動を制御することが好ましい。
次いで、制御装置60は、上下移動装置33の上記昇降用モータの駆動を制御して逆方向に駆動させて印加部31の超音波ホーン31aを下降させ、印加ツール31bを印加可能位置31Bから印加準備位置31Aに移動させ、印加ツール31bとパレット3の振動板3aとの接触状態を解除するとともに、吸引装置34の駆動を制御してパレット3を吸着可能な吸引力の発生を停止させ、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aとパレット3の保持枠3bとの吸着状態(当接状態)を解除して、パレット3を搬出用レール43,43のチェーン43a,43a上に載置する(ステップS5)。
次いで、制御装置60は、搬送装置40の搬出用レール43,43用の駆動用モータ(図示せず)の駆動を制御して正方向に駆動させて、一対の排出用レール43,43に沿ってパレット3を基板搬送方向Xのさらに下流側へ搬送するとともに、前後移動装置50の上記前後移動用モータの駆動を制御して逆方向に駆動させて、板状基台50aを基板搬送方向Xと逆方向に移動させ、一対の吸着部材32,32の夫々の吸着パット32a,32aと印加ツール31bとを半田加熱部10外の退避位置30Bから半田加熱部10内の印加位置30Aに移動させる。これにより、印加ツール31bは半田加熱部10内の印加準備位置31Aに位置する(ステップS6)。
以上のように本発明の第1実施形態のリフロー装置によるリフロー動作は行われる。なお、2枚以上の基板2をリフロー処理する場合には、上述したステップS1〜S6を繰り返せばよい。また、生産効率を向上させるために、一枚目の基板2にステップS6の動作を行いながら、2枚目の基板2にステップS1の動作を行う等、複数の基板2に各ステップS1〜S6の動作を同時並行的に行うようにしてもよい。
本発明の第1実施形態のリフロー装置によれば、超音波振動子20により発生された微小振動を、半田加熱部10内の半田4に対して基板2の厚み方向の微小振動として印加部31により印加するように構成したので、たとえ、パレット3が重い金属で形成され、そのパレット3に基板2が載置されていても、パレット3の厚み方向に微小振動を印加することができて、パレット3が均一に振動しやすくなり、リフロー中の溶融半田4内で半田成分を均一に分散させることができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置によれば、パレット3の振動板3aに対して、基板2の厚み方向の微小振動を半田4に印加する印加部31を微小振動印加装置30が備えることにより、基板2の厚み方向の微小振動が振動板3aで共振して増幅されて振動板3aに載置される基板2の半田4に伝達されるため、微小振動が基板2の半田4により一層伝達されやすくなり、溶融半田4内で半田成分をより均一に分散させることができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置によれば、基板2の厚み方向に微小振動を印加するため、基板2の下方に対して、印加部31の一部が接触するように配置すればよく、基板2の下面のほぼ全面に配置する必要がないため、パレット3に熱風供給装置72の熱風を直接的に供給することができて、半田4の加熱を効率良く行うことができ、生産効率を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置によれば、パレット3の保持枠3bの上面と当接可能な一対の吸着部材32,32をさらに有して、印加部31の印加ツール31bが振動板3aの下面に接触して基板2の厚み方向の微小振動を半田4に印加するとき、一対の吸着部材32,32がパレット3の保持枠3bの上面と当接して吸着するように構成したので、より確実にパレット3自体の振動を防いで、より確実に微小振動を半田4に伝達することができ、溶融半田4内で半田成分をより均一に分散させることができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置によれば、印加部31が振動板3aの下面に接触して基板2の厚み方向の微小振動を半田4に印加するとともに、一対の吸着部材32,32がパレット3の保持枠3bに当接して吸着した状態で、一対の吸着部材32,32及び印加部31を半田加熱部10内の印加位置30Aと半田加熱部10外の退避位置30Bとの間で移動可能とする前後移動装置50をさらに備えるようにしたので、前後移動装置50により、パレット3を半田加熱部10内の印加位置30Aから半田加熱部10外の退避位置30Bに移動させれば、半田4は、半田加熱部10内で溶融した状態で微小振動を印加されながら、半田加熱部10外に引き出されて冷却固化される。したがって、上記半田成分が冷却中でも偏析する恐れがない。つまり、溶融半田4内で半田成分をより均一に分散させて固化させることができる。
なお、本発明の第1実施形態のリフロー装置では、微小振動印加装置30が印加可能位置30Aに位置するとき、超音波振動子20が半田加熱部10外に位置するとともに、印加部31が半田加熱部用搬送レール42,42より下方で且つリフローゾーン11b内から搬出口10bを通って半田加熱部2外まで延在して位置するように構成したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図9に示すように、リフローゾーン11bにおいて、超音波振動子20を搬送装置40の半田加熱部用搬送レール42,42の下方に設けて、パレット3の振動板3aの下面に対して交差方向(例えば垂直方向)に、例えば大略三角柱形状や大略直方体形状の印加部31−1を線接触又は面接触させて微小振動を印加するように構成してもよい。なおこの場合、半田加熱部2内の熱が超音波振動子20に伝達されないように超音波振動子20及び放熱フィン21の周囲を断熱壁23等で覆い、基板2を加熱する熱風を形成する熱風供給加熱装置72は、その断熱壁23よりも周囲に設ける。
また、印加部31−1に代えて、例えば、図10に示すように、例えば大略円錐形状などの先細り形状に形成されて、パレット3の振動板3aの下面に微小面積(例えば20mm角以下)で接触可能に構成された印加部31−2を用いてもよい。このように構成することで、弱耐熱部品等の所望の電子部品1にのみ微小振動を印加することも可能である。なおこの場合、印加部31−2の印加軸31Aと所望の電子部品1の中心を上下方向に通る線1Aとの距離Lは、超音波振動子20が発生させる微小振動の半波長分(例えば35mm)の長さに設定されることが好ましい。また、印加部31−2の印加軸31A方向の長さは、超音波振動子20が発生させる微小振動の1波長分(例えば70mm)の長さに設定されることが好ましい。このように構成することにより、振動板3aが共振しやすくなり、微小振動を半田4に効率良く伝達することができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置では、制御装置60がエッジ検出部13のエッジ検出信号を受信したとき、搬送装置40の半田加熱部搬送用レール42,42用の駆動用モータの駆動を一旦停止させたのち、上下移動装置33の印加ツール31bを上昇させて振動板3bの下面に接触させ、印加ツール31bでパレット3全体を半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上から僅かに持ち上げて、吸着パット32a,32aにパレット3の保持枠3bを吸着させ、この状態で印加ツール31b及び吸着パット32a,32aを前後移動装置50により半田加熱部10外に移動させるように構成したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、制御装置60がエッジ検出部13のエッジ検出信号を受信したとき、搬送装置40の半田加熱部搬送用レール42,42用の駆動用モータを駆動させたまま、上下移動装置33により印加ツール31bを上昇させて振動板3bの下面に接触させ、印加ツール31bでパレット3を半田加熱部搬送用レール42,42のチェーン42a,42a上から僅かに持ち上げて、吸着パット32a,32aにパレット3の保持枠3bを当接させ、この状態で、搬送装置40により、半田加熱部10外に搬送してもよい。なおこの場合、パレット3の半田加熱部10外への搬送は搬送装置40が行うので、吸着パット32a,32aは、必ずしもパレット3bの保持枠3bを吸着するように構成しなくてもよいが、印加ツール31bを介して超音波ホーン31aの基板搬送方向Xの上流側にのみ下向きにパレット3の荷重がかかるので、超音波ホーン31aが撓まないように、剛性を高くしたり補強材等を用いて補強することが好ましい。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の構成を、図11A及び図11Bを参照しながら説明する。図11Aは、本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の一部拡大断面図であり、図11Bは、半田4に印加される微小振動を説明する概略図である。本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置は、微小振動印加装置がパレット3の振動板3aの下面に接触せず、半田4の上方から非接触で間接的に微小振動を半田4に印加するように構成した点で、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置と異なる。その他の点については同様であるので、以下には、本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置と異なる点を主として説明し、同じ機能を有する部品には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置は、図11Aに示すように、半田加熱部2のリフローゾーン11b内において搬送装置40の半田加熱部搬送用レール42,42より上方に、基板2と電子部品1とを接合する半田4に対して印加可能な微小振動を発生させる超音波振動子20と、超音波振動子20により発生された微小振動を、図11Bに示すように、基板2の厚み方向の微小振動として半田4に印加する印加部80と、を備えている。超音波振動子20は、半田加熱部2内の熱が伝達されないように、放熱フィン21を介して印加部80と接続されるとともにその周囲を断熱壁23で覆われ、リフローゾーン11bの温度雰囲気を形成する熱風供給加熱装置72は、その断熱壁23よりも周囲に設けられている。なお、本実施形態においては、印加部80により微小振動印加装置が構成されている。また、放熱フィン21は、断熱壁23により超音波振動子20に半田加熱部2内の熱が伝達されないようにすることができれば、必ずしも設けられなくても良い。
印加部80は、図11Aに示すように、下部を、例えば大略円錐形状や大略多角錐形状等の先細り形状に形成され、上部を円筒形状に形成されて超音波振動子20と連結され、超音波振動子20が発生させる微小振動の振幅を拡大させる超音波ホーン81と、基板2と対向するように超音波ホーン81の下端部に取り付けられ、超音波ホーン81より伝達される基板2の厚み方向の微小振動を、半田4に非接触で伝達する矩形の微小振動用振動板82を備えている。
微小振動用振動板82の下面の面積は、基板1の上面全体に微小振動を印加可能にするため、基板1の上面の面積よりも大きく形成されている。微小振動用振動板82の下面から基板2に装着される電子部品1までの距離Hは、例えば2mm〜5mmの範囲に設定されている。
以上のように本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置は構成されている。
本発明の第2実施形態のリフロー装置によれば、超音波振動子20により発生された微小振動を、半田加熱部10内の半田4に対して基板2の厚み方向の微小振動として印加部80の微小振動用振動板82により、半田4の上方から非接触で半田4に印加するように構成したので、たとえ、パレット3が重い金属で形成され、そのパレット3にどのような種類の基板2が載置されたとしても、基板2の厚み方向の微小振動を半田4に確実に印加することができて、リフロー中の溶融半田4内で半田成分を均一に分散させることができる。
また、本発明の第2実施形態のリフロー装置によれば、半田4の上方から非接触で微小振動を半田4に印加するように構成したので、パレット3の振動板3aを振動させなくとも、微小振動を半田4に伝達することができ、本発明の第1実施形態のリフロー装置のように当接部材(吸着部材32,32)を設けてパレット3の保持枠3bの上面に当接させなくても、半田4に微小振動を効率良く印加することができる。
また、本発明の第2実施形態のリフロー装置によれば、基板2の厚み方向に微小振動を印加するため、基板2の上方に対して非接触で対向するように微小振動用振動板82を配置すればよいので、パレット3にその下方からの熱風供給装置72の熱風を直接的に供給することができて、半田4の加熱を効率良く行うことができ、生産効率を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態のリフロー装置では、印加ツール31bが振動板3aの下面に接触するため、印加ツール31bが摩耗する可能性があるが、本発明の第2実施形態のリフロー装置によれば、微小振動用振動板82により半田4の上方から非接触で微小振動を半田4に印加するように構成したので、上記可能性を無くすことができる。
なお、本発明の第2実施形態のリフロー装置では、微小振動用振動板82を基板2と対向するように超音波ホーン81の下端部に取り付けて、半田4の上方から非接触で微小振動を印加するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、微小振動用振動板82を用いず、超音波ホーン81に代えて、図12A及び図12Bに示すように、基板1に対して直線状に微小振動を印加できるように、半田4と対向する側に大略直線状の先端面を有するように形成された超音波ホーン81−1により、半田4の上方から非接触で微小振動を半田4に印加するように構成してもよい。なお、図12A及び図12Bでは、超音波ホーン81−1は、基板搬送方向Xに平行に大略直線状の先端面を有するように図示したが、基板搬送方向Xに交差方向(例えば直交方向)に大略直線状の先端面を有するように構成されてもよい。このように構成されることで、例えば、直線状に並んでいる複数の電子部品1と基板2とを接合する半田4に、一括して微小振動を印加することができる。
また、例えば、微小振動用振動板82を用いず、超音波ホーン81に代えて、図13A及び図13Bに示すように、例えば半田4と対向する側が大略尖った形状で形成されている超音波ホーン81−2により、半田4の上方から非接触で微小振動を印加するように構成してもよい。
このように構成することにより、弱耐熱部品や後付け部品などの所望の電子部品1と基板2とを接合する半田4にのみ、部分的に微小振動を印加することが可能となり、隣接する他の電子部品には印加しないようにすることができる。よって、基板2全体に微小振動を印加する装置に比べて、微小振動発生装置及び微小振動印加装置を小型化することができる。
また、本発明の第2実施形態のリフロー装置では、微小振動印加装置を構成する印加部80を、半田加熱部10のリフローゾーン11b内に固定的に設けたが、本発明はこれには限定されない。例えば、本発明の第1実施形態で説明した前後移動装置50に連結されて、半田加熱部10内から半田加熱部10外へ移動しながら、搬送装置40により基板搬送方向Xに搬送されるパレット3上の基板2の半田4に非接触で微小振動を印加するように構成されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記各実施形態においては、基板2の上面にのみ電子部品1が装着される片面基板について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、基板2の下面に電子部品1−1が実装状態で半田付けされている両面基板2−1においても、本発明は適用することもできる。この場合、例えば、図14に示すように、パレット3の振動板3a及び粘着シート3cの夫々の中央部に、基板2の下面の電子部品1−1が接触しないとともに両面基板2−1の周囲を保持可能な開口を設けた振動板3a−1及び粘着シート3c−1を有するパレット3−1を用いることにより、上記基板2と同様にして、両面基板2−1の上面の電子部品1を半田付けすることが可能である。なおこの場合、両面基板2−1の下面と電子部品1−1とを接合する半田4−1は、両面基板2−1の上面と電子部品1とを接合する半田4よりも高い融点を有するものを用い、リフローゾーン11bの温度雰囲気は、半田4の融点よりも高く、半田4−1の融点よりも低いものとする。またこの場合、印加ツール31bの待機位置31A及び印加可能位置31Bは、振動板3aの中央部に開口を設けたため、図14に示すように、保持枠3bの近傍側に位置することとなる。
また、上記各実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のリフロー装置及び方法は、重い金属パレットに被装着材が載置されていても、当該金属パレットに均一に振動を与えて、リフロー中の溶融半田内で半田成分を均一に分散させることができるので、被装着材に装着物を超音波振動を用いて電子部品を半田付けするリフロー装置及び方法に有用である。
本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置を上面側から見た概略平面図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置を、基板搬送方向と直交する横方向から見た概略断面図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置のパレットを示す斜視図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置のパレットに電子部品を装着した基板を載置したときの断面図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の、基板を載置したパレットに微小振動印加装置が備える印加ツールが微小振動を印加する状態を示す模式説明図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の、微小振動印加装置が備える印加部によりパレットに印加された微小振動の伝わり方を示す模式説明図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置のパレットと微小振動印加装置が備える印加ツールを示す一部拡大断面図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の、微小振動発生装置が発生させる微小振動の周波数及び半田に印加する微小振動の振幅の好ましい範囲を示すグラフ 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の動作を示すフローチャート 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の変形例を示す断面図 本発明の第1実施形態にかかるリフロー装置の他の変形例を示す断面図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の一部拡大断面図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の、半田に印加される微小振動を説明する概略図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の変形例を示す断面図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の変形例を示す概略斜視図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の他の変形例を示す断面図 本発明の第2実施形態にかかるリフロー装置の他の変形例を示す概略斜視図 本発明のリフロー装置の変形例のパレットを示す概略断面図 従来例のリフロー装置に含まれる微小振動印加部を示す概略図
符号の説明
1 電子部品
2 基板
3 パレット
3a 振動板
3b 保持枠
3c 粘着シート
3d スポット溶接部
4 半田
10 半田加熱部
11 半田加熱室
11a 半田予熱ゾーン
11b リフローゾーン
12 仕切板
13 エッジ検出部
20 超音波振動子
21 放熱フィン
22 冷却装置
23 断熱壁
30 微小振動印加装置
31 印加部
31a 超音波ホーン
31b 印加ツール
32 吸着部材
32a 吸着パット
33 上下移動装置
34 吸引装置
40 基板搬送装置
41 搬入用レール
42 半田加熱部搬送用レール
43 搬出用レール
50 前後移動装置
60 制御装置

Claims (9)

  1. 装着物が半田にて接合される被装着材を搬入して半田を溶融してリフローを行う半田加熱部と、
    上記半田加熱部内に搬入された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に対して印加可能な微小振動を発生させる微小振動発生装置と、
    上記微小振動発生装置により発生された上記微小振動を、上記半田加熱部内の上記半田に対して上記被装着材の厚み方向の微小振動として印加する微小振動印加装置とを備えるようにしたことを特徴とするリフロー装置。
  2. 上記微小振動印加装置は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記半田加熱部に搬入されかつ上記被装着材が載置される振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に対して、上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加する印加部を有する、請求項1に記載のリフロー装置。
  3. 上記微小振動印加装置の上記印加部は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記微小振動支持部材の上記振動板の下面に接触して、上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するように構成されている、請求項2に記載のリフロー装置。
  4. 上記微小振動印加装置は、上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接可能な当接部材をさらに有して、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとき、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠の上面と当接するように構成されている、請求項3に記載のリフロー装置。
  5. 上記微小振動印加装置の上記印加部は、上記微小振動発生装置に連結され、かつ、上記被装着材支持部材の上記振動板上に載置された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に非接触で、上記被装着材の厚み方向の微小振動を伝達する微小振動用振動板を有する、請求項2に記載のリフロー装置。
  6. 上記当接部材及び上記印加部を上記半田加熱部内の印加位置から上記半田加熱部外の退避位置との間で移動可能とする移動装置をさらに備え、
    上記移動装置は、上記印加位置で、上記印加部が上記振動板の下面に接触して上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するとともに、上記当接部材が上記被装着材支持部材の上記保持枠に当接した状態で、上記当接部材及び上記印加部を上記半田加熱部内の上記印加位置から上記半田加熱部外の上記退避位置に移動させる、請求項4に記載のリフロー装置。
  7. 装着物が半田にて接合される被装着材を半田加熱部内に搬入して半田を溶融してリフローを行うとともに、微小振動発生装置で発生した微小振動を、上記半田加熱部内に搬入された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に対して、上記被装着材の厚み方向の微小振動として微小振動印加装置により印加し、
    上記微小振動印加装置により上記被装着材の厚み方向の微小振動が上記半田に印加されつつ上記半田加熱部内から上記被装着材を搬出して上記溶融半田を冷却するようにしたことを特徴とするリフロー方法。
  8. 上記被装着材を上記半田加熱部内に搬入するとき、振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に上記被装着材を載置して上記半田加熱部内に搬入し、
    上記微小振動印加装置により上記微小振動を印加するとき、上記半田加熱部内で、上記微小振動発生装置に連結された上記微小振動印加装置の印加部を上記振動板の下面に接触させて、上記被装着材の厚み方向の微小振動を上記半田に印加するようにしたことを特徴とする請求項7に記載のリフロー方法。
  9. 上記被装着材を上記半田加熱部内に搬入するとき、振動板と上記振動板の周囲を保持する保持枠とを有する被装着材支持部材の上記振動板に上記被装着材を載置して上記半田加熱部内に搬入し、
    上記微小振動印加装置により上記微小振動を印加するとき、上記半田加熱部内で、上記微小振動発生装置に連結された上記微小振動印加装置の微小振動用振動板により、上記被装着材支持部材の上記振動板上に載置された上記被装着材と上記装着物とを接合する上記半田に非接触で、被装着材の厚み方向の微小振動を伝達するようにしたことを特徴とする請求項7に記載のリフロー方法。
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