JP7035404B2 - 基板搬送治具および実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板への電子部品の実装技術に関するものであり、特に、はんだ接合部の信頼性を向上する技術に関するものである。
通信機器等の小型化や高性能化にともなって、使用される回路基板や電子装置の高密度化や高集積化が進み、回路基板と半導体装置等の電子部品の接合部の位置精度や信頼性への要求が高くなっている。電子部品をはんだによって回路基板に実装する際に、回路基板上に印刷されたペースト状のはんだを溶融状態にするリフロー処理が施される。
リフロー処理の際にはんだを溶融状態にしたとき、はんだペースト中のフラックス成分等によってはんだの内部にボイドが発生する。リフロー処理後の冷却によってはんだが固化するまでに内部から排出されなかったボイドは、はんだが固化するときにはんだ内に固定化されて残留する。はんだ内にボイドが残留すると、接合強度や放熱性の低下が生じる。また、高周波信号を処理する回路基板と電子部品を接続している場合には、はんだ内のボイドによって高周波特性の悪化が生じ得る。そのため、リフロー処理を施した後に、はんだ内のボイドの残留は、出来るだけ抑制されていることが望ましく、関連する技術の開発が行われている。そのような、リフロー処理を施した後のはんだ内のボイドの残留を抑制する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、半導体装置をはんだによって回路基板に実装する際にリフロー処理を施すリフロー炉等に関するものである。特許文献1では、はんだのリフロー処理を行う際に、回路基板の位置決め治具、回路基板、半導体装置および装置の案内板のいずれかを振動させることで、はんだ層のむらを除去することができるとしている。
特開昭60-180664号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1には、はんだのリフロー処理を行う際に、回路基板の位置決め治具、回路基板、半導体装置および装置の案内板のいずれかを振動させることが示されている。しかし、特許文献1には、振動をどのように加えたらよいかについては具体的には開示されていない。そのため、例えば、はんだペーストが固体状態の際に振動を加えた場合には、半導体装置の位置が振動によってずれ、回路基板に対する半導体装置の位置精度が低下する恐れがある。よって、特許文献1の技術は、回路基板にはんだによって電子部品を接合する際のリフロー処理において、位置精度維持しつつはんだ内のボイドの残留を抑制する技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、リフロー処理の際に電子部品の位置ずれを防止しつつ、はんだ内のボイドの残留を抑制することができる基板搬送治具を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の基板搬送治具は、基板保持手段と、振動手段と、振動制御手段を備えている。基板保持手段は、はんだとはんだを介して載置された電子部品を表面に有する回路基板を保持する。振動手段は、回路基板上のはんだに振動素子から発生させた振動を加える。振動制御手段は、はんだが溶融している状態であることを検出したときに、振動素子に電力を供給して振動素子を振動させる。
本発明の実装方法は、はんだとはんだを介して載置された電子部品を表面に有する回路基板を保持する。本発明の実装方法は、回路基板を加熱炉において加熱し、はんだが溶融している状態であることを検出したときに、振動素子に電力を供給して振動を発生させ、はんだに振動素子から発生させた振動を加える。
本発明によると、リフロー処理の際に電子部品の位置ずれを防止しつつ、はんだ内のボイドの残留を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の基板搬送治具の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の基板搬送治具の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の基板搬送治具に回路基板をセットした状態の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の制御部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態においてリフロー処理を行う際の基板搬送治具の動作フローを示す図である。 リフロー処理時の温度変化の例を示す図である。 リフロー処理時のボイド発生の例を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態の基板搬送治具の他の構成の例を示した図である。 本発明の第2の実施形態の基板搬送治具の他の構成の例を示した図である。 本発明の第3の実施形態の基板搬送治具の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態の基板搬送治具の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の制御部の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態においてリフロー処理を行う際の基板搬送治具の動作フローを示す図である。 本発明の第4の実施形態の基板搬送治具の構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態の基板搬送治具の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態におけるリフロー処理のフローを示す図である。 本発明の第4の実施形態の基板搬送治具の他の構成の例を示した平面図である。 本発明の第4の実施形態の基板搬送治具の他の構成の例を示した断面図である。 本発明の第4の実施形態の基板搬送治具の他の構成の例を示した図である。 本発明の第5の実施形態の基板搬送治具の構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態の基板搬送治具の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の制御部の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態におけるリフロー処理のフローを示す図である。 本発明の第5の実施形態の他の構成の例におけるリフロー処理のフローを示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の基板搬送治具の構成の概要を示した図である。本実施形態の基板搬送治具は、基板保持手段1と、振動手段2と、振動制御手段3を備えている。基板保持手段1は、はんだとはんだを介して載置された電子部品を表面に有する回路基板を保持する。振動手段2は、回路基板上のはんだに振動素子から発生させた振動を加える。振動制御手段3は、はんだが溶融している状態であることを検出したときに、振動素子に電力を供給して振動素子を振動させる。
本実施形態の基板搬送治具は、振動制御手段3において、はんだが溶融している状態であることを検出したときに、振動手段2の振動素子に振動を発生させ、はんだに振動を加えている。本実施形態の基板搬送治具では、はんだが溶融しているときに、はんだに振動を加えることではんだ内に生じたボイドの排出を促進し、固化した後のはんだ内のボイドの残留を抑制することができる。また、本実施形態の基板搬送治具では、はんだが溶融しているときにのみ振動を加えるので、回路基板に対する電子部品の位置ずれを抑制することができる。その結果、本実施形態の基板搬送治具を用いることで、リフロー処理の際に電子部品の位置ずれを防止しつつ、はんだ内のボイドの残留を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2および図3は、本実施形態の基板搬送治具10の構成の概要を示す図である。図2は、本実施形態の基板搬送治具10の平面図を示している。また、図3は、本実施形態の基板搬送治具10の断面図を示している。
本実施形態の基板搬送治具10は、回路基板上に印刷されたはんだペーストのリフロー処理を行う際に、リフロー炉内で回路基板を搬送する際に用いる搬送トレイである。
本実施形態の基板搬送治具10は、本体部11と、振動部12と、制御部13と、電源部14を備えている。
本体部11は、基板搬送治具10の構造材としての機能と、搬送対象の基板を保持する機能とを有する。本体部11は、耐熱性の樹脂、金属またはそれらの複合材によって形成されている。金属で形成されている場合には、搬送する対象の回路基板と接する面は、絶縁されている。また、本実施形態の本体部11は、第1の実施形態の基板保持手段1に相当する。
振動部12は、振動を発生させる振動素子である。振動部12には、例えば、ピエゾ素子を用いることができる。振動部12には、回転によって振動を発生させる小型モータ等の他の方式の振動素子を用いてもよい。振動部12は、制御部13を介して電源部14から電力の供給を受けているときに振動する。また、本実施形態の振動部12は、第1の実施形態の振動手段2に相当する。
図4は、本実施形態の基板搬送治具10上に、回路基板201をセットした場合の例を示した図である。本実施形態の基板搬送治具10には、図5のように回路基板201上のはんだ203上に半導体装置等の電子部品202が載置された状態で、回路基板201がセットされる。本実施形態の基板搬送治具10は、はんだ203が形成された回路基板201の下部にある振動部12によって、溶融しているときにはんだ203に振動を加えることで、はんだ203内からボイドを除去する。
制御部13は、振動部12における振動の発生の開始と停止を制御する機能を有する。図5は、本実施形態の制御部13の構成を示すブロック図である。制御部13は、温度計測部101と、振動制御部102と、スイッチ部103をさらに備えている。
温度計測部101は、回路基板周辺の温度として基板搬送治具10上の温度を計測する機能を有する。温度計測部101は、熱電対を用いて構成されている。温度計測部101の熱電対は、本体部11の複数の箇所に備えられていてもよい。複数の箇所に備えられた熱電対によって温度を計測する場合には、計測された温度の平均値が回路基板周辺の温度として用いられる。温度計測部101は、温度の計測結果を振動制御部102に出力する。
振動制御部102は、温度の計測結果を基に振動素子への電力の供給を制御することで振動の発生の開始と停止を制御する機能を有する。振動制御部102は、温度計測部101から送られてくる温度の計測結果が基準温度以上であるとき、振動部12に電力を供給する制御信号をスイッチ部103に送る。基準温度は、はんだが溶融する温度としてあらかじめ設定されている。振動制御部102は、基準温度未満となったときに振動部12への電力の供給を停止する制御信号をスイッチ部103に送る。
スイッチ部103は、振動部12への電力の供給の有無を切り替える機能を有する。スイッチ部103は、振動制御部102から送られてくる制御信号を基に電源部14から振動部12への電力の供給の有無を切り替える。スイッチ部103は、振動部12へ電力を供給することを示す制御信号を振動制御部102から受け取ると、電源部14と振動部12を電気的に接続された状態にする。また、スイッチ部103は、振動部12へ電力の供給を停止することを示す制御信号を振動制御部102から受け取ると、電源部14と振動部12を電気的に接続されていない状態にする。また、本実施形態の制御部13は、第1の実施形態の振動制御手段3に相当する。
電源部14は、基板搬送治具10の各部位に電力を供給する機能を有する。電源部14は、スイッチ部103が電源部14と振動部12を電気的に接続している状態のとき、スイッチ部103を介して振動部12に電力を供給する。また、電源部14は、振動制御部102に電力を供給する。電源部14は、リチウムイオン電池等の2次電池によって構成されている。電源部14の電池は、基板搬送治具10から取り外した状態で充電が行われる。基板搬送治具10に充電用の端子を形成し、電池を基板搬送治具10に取り付けたまま充電を行えるようにしてもよい。また、電源部14は、1次電池を用いて構成されていてもよい。
本実施形態の基板搬送治具10を用いてリフロー処理を行う際の動作について説明する。図6は、リフロー処理を行う際の本実施形態の基板搬送治具10の動作フローの概要を示した図である。
始めに、基板搬送治具10上にリフロー処理を施す回路基板が図5のようにセットされる。回路基板がセットされた基板搬送治具10は、リフロー装置内に搬入される。リフロー装置内の加熱炉に基板搬送治具10が挿入された際に、制御部13の温度計測部101は、基板搬送治具10上の温度を計測し、計測結果を振動制御部102に出力する(ステップS11)。温度の計測結果がはんだの溶融温度としてあらかじめ設定された基準温度未満のとき(ステップS12でNo)、ステップS11における温度の計測が継続して行われる。
温度の計測結果がはんだの溶融温度としてあらかじめ設定された基準温度以上のとき(ステップS12でYes)、振動制御部102は、スイッチ部103に電源部14と振動部12を接続する制御信号を送る。電源部14と振動部12を接続する制御信号を受け取ると、スイッチ部103は、電源部14と振動部12を電気的に接続された状態にする。電源部14と振動部12が接続状態になると、電源部14から振動部12の振動素子に電力が供給される。
電力が供給されると、振動部12の振動素子は、振動を発生させる(ステップS13)。振動部12が発生させた振動は、回路基板を介してはんだ接合部に伝播する。振動を発生させている温度領域では、はんだは溶融状態であるため、はんだ中に発生した気体のボイドは振動によって外部に排出される。
振動を発生させている際に、温度計測部101は、継続して温度を計測して計測結果を振動制御部102に送る(ステップS14)。
温度の計測結果がはんだの溶融温度としてあらかじめ設定された基準温度以上のとき(ステップS15でNo)、ステップS14における温度の計測が継続して行われる。このとき、はんだは溶融状態であり、振動の発生も継続されている
温度の計測結果がはんだの溶融温度としてあらかじめ設定された基準温度未満のとき(ステップS15でYes)、振動制御部102は、スイッチ部103に電源部14と振動部12の接続を切断する制御信号を送る。電源部14と振動部12の接続を切断する制御信号を受け取ると、スイッチ部103は、電源部14と振動部12を電気的に切断された状態にする。電源部14と振動部12が電気的に切断された状態になると、電源部14から振動部12の振動素子への電力の供給が停止され、振動の発生が停止する(ステップS16)。
振動の発生が停止されたとき、周囲の温度は、はんだの溶融温度未満であるため、はんだはボイドが除去された状態で徐々に固化し、回路基板と電子部品の接合が完了する。電子部品の接合が完了した回路基板がセットされた基板搬送治具10がリフロー装置から外に搬出されると、回路基板が取り除かれる。回路基板が取り除かれた基板搬送治具10は、他の回路基板のリフロー処理に用いられる。
図7は、リフロー処理を行う際の回路基板周辺の温度変化の例を示した図である。図7の横軸は、リフロー処理が開始されてからの経過時間を示している。図7の例では、リフロー装置に基板搬送治具が挿入されると、昇温が開始され予備加熱炉において一定時間の加熱が行われている。予備加熱が行われた後、はんだの溶融温度以上の加熱炉において本加熱が行われる。本加熱の際は、はんだは溶融状態になる。本加熱を行った後、基板搬送治具は、冷却ユニットにおいて冷却が行われる。冷却が行われると、はんだが固化してはんだを介した回路基板と電子部品の接合が完了する。
図8は、振動を加えずにリフロー処理を行った場合の例を模式的に示した図である。ペースト状のはんだを印刷した状態において、リフロー炉内において温度が上昇するとボイドが発生し始める。ボイドは、はんだペースト中のフラックス、回路基板や電子部品から発生する溶剤や水分に起因して発生する。はんだが溶融状態のとき、ボイドの位置や大きさは、変化する。冷却工程において温度が降下すると、はんだが固化し排出されなかったボイドは、はんだ内に残留する。一方で、本実施形態の基板搬送治具10は、はんだの溶融状態において、はんだ部分に振動を加わるためボイドの排出が促進される。そのため、本実施形態の基板搬送治具10を用いることで冷却後のはんだ内のボイドの残留を抑制することができる。
本実施形態の基板搬送治具10は、図9および図10のような構成としてもよい。図9および図10は、本実施形態の基板搬送治具10の他の構成の例を、基板搬送治具10-1および基板搬送治具10-2としてそれぞれ示したものである。図9は、振動部12が本体部11-1の裏面側に形成されている構成の例を示している。また、図10は、本体部11-2に形成された突起部分で回路基板201の裏面側を保持している例を示している。このように、本実施形態の基板搬送治具10では、回路基板を水平に保持し、はんだ接合部に振動を加えられる構成であれば、本体部11の形状や振動部12の位置を柔軟に設計することができる。
また、本実施形態では、はんだが溶融状態であることを制御部13の温度計測部101で計測した温度を基に判断しているが、はんだの溶融状態は、はんだの濡れ力の変化によって判断してもよい。そのような構成とする場合には、温度計測部101に代えて、基板搬送治具10に濡れ力センサを備える構成とする。また、基板搬送治具10に電子部品の高さを検出するセンサを備えて、リフロー処理時の電子部品の高さの変化を計測することではんだの溶融状態を検出する構成であってもよい。
本実施形態の基板搬送治具10は、温度計測部101において温度を計測し、計測した温度がはんだの溶融温度を超えたときに、振動部12において振動を発生させている。そのため、本実施形態の基板搬送治具10を用いてリフロー処理を行うことで、はんだ溶融時にのみ振動を加えることができる。はんだ溶融時にのみ振動を加えることで、はんだ上の電子部品の位置が接合前に振動によってずれることを防止することができる。そのため、電子部品の回路基板へ接合する際の位置精度が向上する。また、はんだ溶融時に振動を加えることで、はんだ中のボイドを排除することができるので、はんだが固化した後のはんだ中のボイドの残留を抑制することができる。はんだ中のボイドの残留を抑制することではんだ接合部の信頼性が向上する。また、本実施形態では、基板搬送治具10において、はんだの溶融状態を判断してはんだに振動を加えるので、リフロー装置に振動の発生機構等は不要なため装置の構成の複雑化を避けることができる。以上より、本実施形態の基板搬送治具10を用いることで、リフロー処理の際にリフロー装置の構造を複雑化することなく電子部品の位置ずれを防止しつつ、はんだ内のボイドの残留を抑制することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図11および図12は、本実施形態の基板搬送治具20の構成の概要を示した図である。図11は、本実施形態の基板搬送治具20の平面図を示している。また、図12は、本実施形態の基板搬送治具20の断面図を示している。
本実施形態の基板搬送治具20は、回路基板上に印刷されたはんだペーストのリフロー処理を行う際に、リフロー炉内で回路基板を搬送する際に用いる搬送トレイである。第2の実施形態の基板搬送治具20は、周囲の温度がはんだの溶融温度以上になったときに振動を加えているが、本実施形態の基板搬送治具20は、処理が開始されてからの経過時間に基づいて振動の開始と停止の制御を行うことを特徴とする。
本実施形態の基板搬送治具20は、本体部21と、振動部22と、制御部23と、電源部24を備えている。本実施形態の本体部21、振動部22および電源部24の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
制御部23は、振動部22における振動の発生の開始と停止を制御する機能を有する。図13は、本実施形態の制御部23の構成を示すブロック図である。制御部23は、時間計測部111と、振動制御部112と、スイッチ部113をさらに備えている。本実施形態のスイッチ部113の構成と機能は、第2の実施形態のスイッチ部103と同様である。
時間計測部111は、リフロー処理が開始されてからの時間を計測する機能を有する。時間計測部111は、リフロー処理が開始されてからの時間を計測し、計測した結果を振動制御部102に送る。リフロー処理の開始は、例えば、基板搬送治具20をリフロー装置にセットする際に、開始スイッチを押すことで入力される。温度計測計をさらに備える構成とし、温度が基準以上となったときにリフロー処理が開始されたとみなし、経過時間の計測を開始する構成としてもよい。また、リフロー装置の入り口部において無線信号を発して、基板搬送治具20が無線信号を受信した際に経過時間の計測を開始する構成としてもよい。
振動制御部112は、処理開始からの経過時間の計測結果を基に振動素子の振動の有無を制御するスイッチ機能を有する。振動制御部112は、時間計測部111から送られてくる処理開始からの経過時間が振動開始の基準時間以上であるとき、振動部12に電力を供給する制御信号をスイッチ部113に送る。振動開始の基準時間は、処理を開始してからはんだが溶融するまでの時間を基にあらかじめ設定されている。振動制御部112は、処理開始からの経過時間が振動を停止する基準時間以上となったときに振動部22への電力の供給を停止する制御信号をスイッチ部113に送る。振動を停止する基準時間は、リフロー処理を開始したときから加熱工程を終了し冷却工程に入るまでの時間を基にあらかじめ設定されている。
本実施形態の基板搬送治具20を用いてリフロー処理を行う際の動作について説明する。図14は、リフロー処理を行う際の本実施形態の基板搬送治具20の動作フローの概要を示した図である。
始めに、基板搬送治具20上にリフロー処理を施す回路基板が第2の実施形態と同様にセットされる。回路基板がセットされた基板搬送治具20は、リフロー装置内に搬入される。リフロー装置内の加熱炉に基板搬送治具20が挿入された際に、制御部23の時間計測部111は、リフロー処理の開始を検知する(ステップS21)。リフロー処理の開始を検知すると、時間計測部111は、リフロー処理の開始時からの経過時間の計測を行う(ステップS22)。時間計測部111は、計測した経過時間の情報を振動制御部112に送る。
経過時間の情報と受け取ると、振動制御部112は、受け取った経過時間の情報と、振動を開始する基準時間を比較する。経過時間が振動を開始する時間としてあらかじめ設定された基準時間未満のとき(ステップS23でNo)、ステップS22における経過時間の計測が継続して行われる。
経過時間が振動を開始する基準時間以上のとき(ステップS23でYes)、振動制御部112は、スイッチ部113に電源部24と振動部22を接続する制御信号を送る。電源部24と振動部22を接続する制御信号を受け取ると、スイッチ部113は、電源部24と振動部22を電気的に接続された状態にする。電源部24と振動部22が接続状態になると、電源部24から振動部22の振動素子に電力が供給される。
電力が供給されると、振動部22の振動素子は、振動を発生させる(ステップS24)。振動部22が発生させた振動は、回路基板を介してはんだ接合部に伝播する。振動を発生させている温度領域でははんだは溶融状態であるため、はんだ中に発生した気体のボイドは振動によって外部に排出される。
振動を発生させている際に、時間計測部111は、継続して経過時間を計測して計測結果を振動制御部112に送る。経過時間が振動を停止する基準時間未満のとき(ステップS25でNo)、ステップS24における時間の計測が継続して行われる。このとき、振動の発生も継続されている
経過時間が振動を停止する時間としてあらかじめ設定された基準時間以上のとき(ステップS25でYes)、振動制御部112は、スイッチ部113に電源部24と振動部22の接続を切断する制御信号を送る。電源部24と振動部22の接続を切断する制御信号を受け取ると、スイッチ部113は、電源部24と振動部22を電気的に切断された状態にする。電源部24と振動部22が電気的に切断された状態になると、電源部24から振動部22の振動素子への電力の供給が停止され、振動の発生が停止する(ステップS26)。
振動の発生が停止されたとき冷却工程に入っているため、はんだはボイドが除去された状態で徐々に固化し、回路基板と電子部品の接合が完了する。電子部品の接合が完了した回路基板がセットされた基板搬送治具20がリフロー装置から外に搬出されると、回路基板が取り除かれる。回路基板が取り除かれた基板搬送治具20は、他の回路基板のリフロー処理に用いられる。
本実施形態の基板搬送治具20は、時間計測部111において処理開始からの経過時間を計測し、経過時間がはんだの溶融する時間として設定されている基準時間を超えたときに、振動部22において振動を発生させている。そのため、本実施形態の基板搬送治具20も、第2の実施形態の基板搬送治具10と同様にはんだ溶融時にのみ振動を加えることができる。その結果、本実施形態の基板搬送治具20を用いることで、リフロー装置の構造を複雑化することなく、電子部品の位置ずれとはんだ内のボイドを抑制することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図15および図16は、本実施形態の基板搬送治具30の構成の概要を示したものである。図15は、本実施形態の基板搬送治具30の平面図を示している。また、図16は、本実施形態の基板搬送治具30の断面図を示している。
本実施形態の基板搬送治具30は、回路基板上に印刷されたはんだペーストのリフロー処理を行う際に、リフロー炉内で回路基板を搬送する際に用いる搬送トレイである。第2および第3の実施形態の基板搬送治具は、温度または計測時間によってはんだの溶融状態を判断し、振動を発生させている。本実施形態の基板搬送治具30は、そのような構成に代えて、リフロー処理による高温加熱時に熱電変換素子によって電力が生成された際に振動を発生させることを特徴とする。
本実施形態の基板搬送治具30は、本体部31と、振動部32と、発電部33を備えている。本実施形態の本体部31および振動部32の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位とそれぞれ同様である。また、振動部32は、発電部33から電力の供給を受けているときに振動する。
発電部33は、熱電変換素子によって構成されている。発電部33に生じた電力は、振動部32に送られる。熱電変換素子には、例えば、スピンゼーベック素子を用いることができる。スピンゼーベック素子は、絶縁性の熱電変換材料と、導電性の熱電変換材料を積層することで形成されている。絶縁性の熱電変換材料には、例えば、イットリウム鉄ガーネット(YIG:Yttrium Iron Garnet、YFe12)が用いられる。また、導電性の熱電変換材料には、例えば、Ptなどの遷移金属またはそれらを含む合金材料が用いられる。
本実施形態の基板搬送治具30の動作について説明する。図17は、本実施形態のリフロー処理のフローの概要を示した図である。
始めに、基板搬送治具30上にリフロー処理を施す回路基板が第2の実施形態と同様にセットされる。回路基板がセットされた基板搬送治具30は、リフロー装置内に搬入される。リフロー装置内の加熱炉に基板搬送治具30が挿入された際に温度が上昇すると、発電部33の熱電変換素子に起電力が生じ、リフロー炉の熱が電力に変換される(ステップS31)。熱電変換素子で熱から変換された電力は、振動部32に出力される(ステップS32)。電力が供給されると、振動部32の振動素子は、振動を発生させる(ステップS33)。振動部32において振動が発生すると、振動は、回路基板を介してはんだ接合部に伝播する(ステップS34)。振動を発生させている温度領域でははんだは溶融状態であるため、はんだ中に発生した気体のボイドは振動によって外部に排出される(ステップS35)。
冷却工程に入ると、熱電変換素子の周囲の温度が低下するので熱起電力は生じなくなり、振動部32の振動は、停止する。はんだはボイドが除去された状態で徐々に固化し、回路基板と電子部品の接合が完了する。電子部品の接合が完了した回路基板がセットされた基板搬送治具30がリフロー装置から外に搬出されると、回路基板が取り除かれる。回路基板が取り除かれた基板搬送治具30は、他の回路基板のリフロー処理に用いられる。
本実施形態の基板搬送治具30は、図18および図19のような構成としてもよい。図18および図19は、本実施形態の基板搬送治具30の他の構成の例である基板搬送治具30-1の構成を平面図と断面図としてそれぞれ示したものである。図18および図19に示す基板搬送治具30-1は、本体部31-1上に振動部32および発電部33をそれぞれ2つ備えている。振動部32および発電部33は、3つ以上であってよい。また、図20は、本実施形態の基板搬送治具30において複数の回路基板を同時にセットできるように設定された基板搬送治具30-2を示している。図20では、本体部31-2上に回路基板をセットする位置がそれぞれ形成され、各回路基板に対応する振動部32および発電部33が形成されている。
本実施形態の基板搬送治具30は、リフロー処理時に高温環境下に存在するとき、発電部33の熱電変換素子で生じた電力によって振動部32において振動を発生させている。そのため、本実施形態の基板搬送治具30は、より簡略な構成によって、はんだの溶融時に振動を発生させ、はんだ内のボイドの除去を行うことができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図21および図22は、本実施形態の基板搬送治具40の構成の概要を示したものである。図21は、本実施形態の基板搬送治具40の平面図を示している。また、図22は、本実施形態の基板搬送治具40の断面図を示している。
本実施形態の基板搬送治具40は、回路基板上に印刷されたはんだペーストのリフロー処理を行う際に、リフロー炉内で回路基板を搬送する際に用いる搬送トレイである。第2の実施形態の基板搬送治具10は、電源部14から振動部12に電力を供給しているが、本実施形態の基板搬送治具40は、熱電変換素子を用いた発電部34から振動部32に電力を供給することを特徴としている。
本実施形態の基板搬送治具40は、本体部41と、振動部42と、制御部43と、発電部44を備えている。
本実施形態の本体部41と振動部42の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位とそれぞれ同様である。また、本実施形態の発電部44の構成と機能は、第4の実施形態の発電部34と同様である。本実施形態の発電部44は、制御部43を介して振動部42に電力を供給する。
制御部43は、振動部42における振動の発生の開始と停止を制御する機能を有する。図23は、本実施形態の制御部43の構成を示すブロック図である。制御部43は、振動制御部121と、スイッチ部122と、クロック生成部123をさらに備えている。
振動制御部121は、振動部42における振動の発生間隔を制御する機能を有する。振動制御部121は、クロック生成部123から入力されるクロックを元にあらかじめ設定された間隔でスイッチ部122のオンとオフを制御する。振動制御部121がスイッチ部122のオンとオフを制御することで、振動部42への電力の供給の有無の制御が行われる。
スイッチ部122は、振動部42への電力の供給の有無を切り替える機能を有する。スイッチ部122は、振動制御部121から送られてくる制御信号を基に発電部44から振動部42への電力の供給の有無を切り替える。スイッチ部122は、振動部42へ電力を供給することを示す制御信号を振動制御部121から受け取ると、スイッチをオン状態、すなわち、発電部44と振動部42が電気的に接続された状態にする。また、スイッチ部122は、振動部42へ電力の供給を停止することを示す制御信号を振動制御部121から受け取ると、スイッチをオフ状態、すなわち、発電部44と振動部42が電気的に接続されていない状態にする。
クロック生成部123は、あらかじめ設定された周波数のクロックを生成する。クロック生成部123は、生成したクロックを振動制御部121に出力する。また、振動制御部121およびクロック生成部123は、発電部44から供給される電力を元に動作する。振動制御部121およびクロック生成部123は、2次電池等から供給される電力によって動作してもよい。また、本実施形態の基板搬送治具40は、温度計測部や時間計測部をさらに備える構成とし、はんだの溶融状態を温度または経過時間によって判断する構成であってもよい。
本実施形態の基板搬送治具40の動作について説明する。図24は、本実施形態のリフロー処理のフローの概要を示した図である。
始めに、基板搬送治具40上にリフロー処理を施す回路基板が第2の実施形態と同様にセットされる。回路基板がセットされた基板搬送治具40は、リフロー装置内に搬入される。リフロー装置内の加熱炉に基板搬送治具40が挿入された際に温度が上昇すると、発電部44の熱電変換素子に起電力が生じ、リフロー炉の熱が電力に変換される(ステップS41)。熱電変換素子で熱から変換された電力は、制御部43に出力される。
電力が供給されると、制御部43の振動制御部121は、クロック生成部123から入力されるクロックに基づいてスイッチ部122を制御し、スイッチ部122のオンとオフの切り替えを行う。クロックに基づいてスイッチ部122のオンとオフの切り替えが行われることで振動部42の振動素子に間欠的に電力が供給される(ステップS42)。
電力の供給をうけると、振動部42の振動素子は、振動を発生させる。電力の供給を受けているときにのみ振動素子は振動するので、振動素子から間欠的に振動が発生する(ステップS43)。振動部42において間欠的に振動が発生すると、振動は、回路基板を介してはんだ接合部にパルス波として伝播する(ステップS44)。振動を発生させている温度領域でははんだは溶融状態であるため、はんだ中に発生した気体のボイドは振動によって外部に排出される(ステップS45)。
冷却工程に入ると、周囲の温度が低下するので熱起電力は生じなくなり、振動部42の振動は、停止する。はんだはボイドが除去された状態で徐々に固化し、回路基板と電子部品の接合が完了する。電子部品の接合が完了した回路基板がセットされた基板搬送治具40がリフロー装置から外に搬出されると、回路基板が取り除かれる。回路基板が取り除かれた基板搬送治具40は、他の回路基板のリフロー処理に用いられる。
また、本実施形態の基板搬送治具40ではクロック生成部123が生成するクロックに基づいてスイッチを切り替えることで間欠的に振動素子を振動させているが、発電部44と制御部43の間にキャパシタを形成して間欠的に振動させてもよい。また、そのような構成とするときに、複数のキャパシタと振動素子を用いて、スイッチ素子の切り替えによって間欠的な振動を発生させてもよい。図25は、複数のキャパシタと振動素子を形成して間欠的に振動を発生させる場合の動作フローの例を示したものである。
始めに、基板搬送治具上にリフロー処理を施す回路基板が第2の実施形態と同様にセットされる。回路基板がセットされた基板搬送治具は、リフロー装置内に搬入される。リフロー装置内の加熱炉に基板搬送治具が挿入された際に温度が上昇すると、発電部の熱電変換素子に起電力が生じ、リフロー炉の熱が電力に変換される(ステップS51)。熱電変換素子で熱から変換された電力は、複数のキャパシタに保持される(ステップS52)。
制御部は、スイッチ素子を切り替えて複数のキャパシタから順に放電を行い、振動素子に電力を出力する(ステップS53)。電力の供給をうけると、振動素子は、それぞれ振動を発生させる。順に電力の供給を受けて振動するので、複数の振動素子から間欠的に振動が発生する(ステップS54)。
それぞれの振動素子から間欠的に振動が発生すると、振動は、パルス波として回路基板を介してはんだ接合部に伝播する(ステップS55)。振動を発生させている温度領域でははんだは溶融状態であるため、はんだ中に発生した気体のボイドは振動によって外部に排出される(ステップS56)。
冷却工程に入ると、周囲の温度が低下するので熱起電力は生じなくなり、振動素子の振動は、停止する。はんだはボイドが除去された状態で徐々に固化し、回路基板と電子部品の接合が完了する。電子部品の接合が完了した回路基板がセットされた基板搬送治具がリフロー装置から外に搬出されると、回路基板が取り除かれる。回路基板が取り除かれた基板搬送治具は、他の回路基板のリフロー処理に用いられる。
本実施形態の基板搬送治具40は、はんだの溶融時に間欠的にはんだ接合部に振動を加えている。そのため、本実施形態の基板搬送治具40は、電子部品の位置ずれをより抑制しつつ、ボイドをはんだの外に排出することができる。
10 基板搬送治具
11 本体部
11-1 本体部
11-2 本体部
12 振動部
13 制御部
14 電源部
20 基板搬送治具
21 本体部
22 振動部
23 制御部
24 電源部
31 本体部
31-1 本体部
31-2 本体部
32 振動部
33 発電部
41 本体部
42 振動部
43 制御部
44 発電部
101 温度計測部
102 振動制御部
103 スイッチ部
111 時間計測部
112 振動制御部
113 スイッチ部
121 振動制御部
122 スイッチ部
123 クロック生成部
201 回路基板
202 電子部品
203 はんだ

Claims (9)

  1. はんだと前記はんだを介して載置された電子部品を表面に有する回路基板を保持する基板保持手段と、
    前記はんだのリフロー処理を行う際の熱を電力に変換する熱電変換手段と、
    前記回路基板上の前記はんだに振動素子から発生させた振動を加える振動手段と、
    前記はんだが溶融している状態であることを検出したときに、前記熱電変換手段において熱から変換された前記電力を前記振動素子に供給して前記振動素子を振動させる振動制御手段と
    を備えることを特徴とする基板搬送治具。
  2. 前記熱電変換手段から出力される電力を保持する蓄電手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記蓄電手段に保持された電力を放電させて、前記振動素子に電力を供給することを特徴とする請求項に記載の基板搬送治具。
  3. あらかじめ設定された周波数のクロックを出力するクロック生成手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記振動がパルス波として前記はんだに加わるように前記振動素子に電力を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の基板搬送治具。
  4. 加熱が開始されてからの経過時間を計測する時間計測手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記時間計測手段が計測した前記経過時間があらかじめ設定された基準時間以上となったときに、前記はんだが溶融している状態であることを検出することを特徴とする請求項1からいずれかに記載の基板搬送治具。
  5. 前記基板保持手段は、複数の前記回路基板を保持し、
    前記振動手段は、前記回路基板をそれぞれ振動させる前記振動素子を有していることを特徴とする請求項1からいずれかに記載の基板搬送治具。
  6. はんだと前記はんだを介して載置された電子部品を表面に有する回路基板を保持し、
    前記回路基板を加熱炉において加熱し、
    前記加熱炉において加えられる熱を電力に変換し、
    前記はんだが溶融している状態であることを検出したときに、熱から変換された前記電力を振動素子に供給して振動を発生させ、
    前記はんだに前記振動素子から発生させた振動を加えることを特徴とする実装方法。
  7. 熱から変換された電力を蓄電手段により保持し、
    前記蓄電手段に保持された電力を放電させて、前記振動素子に電力を供給することを特徴とする請求項6に記載の実装方法。
  8. 前記振動素子に間欠的に電力を供給し、
    前記はんだにパルス波として振動を加えることを特徴とする請求項6または7に記載の実装方法。
  9. 加熱が開始されてからの経過時間を計測し、
    計測した前記経過時間があらかじめ設定された基準時間以上となったときに、前記はんだが溶融している状態であることを検出することを特徴とする請求項6から8いずれかに記載の実装方法。
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