JP2007276592A - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】損傷の防止、及び接続作業性の向上を図ることができるワイヤハーネスの配索構造を提供するする。
【解決手段】フロアとスライドシート10との間に配置されて当該フロアに固定されており、フロア側コネクタ17をスライドシート10の前端の下方に露呈する接続位置A1から当該接続位置A1の後方にあって当該スライドシート10の下に隠れる格納位置A2へ移動可能に保持するブラケットを備え、フロア側コネクタ17には、スライドシート10が最前位置から最後位置へ移動される際に当該スライドシート10に係合する係合部24が設けられており、接続位置A1においてシート側コネクタ16が接続されたフロア側コネクタ17が、最前位置から最後位置への最初のスライドシート10の移動に伴い当該スライドシート10に係合部24を係合させて格納位置A2へと移動されることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車などの車両において、フロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスと当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスとを接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索構造に関する。
従来のワイヤハーネスの配索構造の一例として、図16及び図17に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図16及び図17に示すワイヤハーネスの配索構造は、車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスを当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスに接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するものである。
スライドシート503は、シート本体510と、シート本体510の底面に装着された固定具504と、固定具504から垂下されている脚部を支持してフロアに固定されたスライドレール506と、を備え、シート本体510とフロアとの間に空間をおいてフロアに設置されている。スライドシート503から伸びるシートワイヤハーネスは、上記のシート本体510とフロアとの間の空間に収納される。
シートワイヤハーネスは、シート本体510内に配索されているワイヤハーネス501と、このワイヤハーネス501にコネクタ502を介して接続されたコード505と、で構成されている。そして、コード505の末端に設けられたシート側コネクタ508は、スライドレール506に取り付けられている支持具507に保持され、シート本体510の底面と僅かな隙間をおいて、シート本体510の幅方向中央で且つ前端の下方にあたる位置に配置されている。フロアワイヤハーネス509は、かかる位置に配置されたシート側コネクタ508に接続されている。
特開平11−198743号公報
特許文献1に開示されたワイヤハーネスの配索構造においては、シート側コネクタ508がシート本体510の前端の下方にあたる位置に配置されており、シート側コネクタ508へのフロアワイヤハーネス509の接続作業は比較的容易であるが、シート側コネクタ508がシート本体510の前端の下方にあたる位置に固定されることで、フロアワイヤハーネス509が露出しやすく、外観上好ましくないばかりか、乗員が足を引っ掛てしまう虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、損傷の防止、及び接続作業性の向上を図ることができるワイヤハーネスの配索構造を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)、(2)のワイヤハーネスの配索構造により達成される。
(1)車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスと当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスとを接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索構造であって、
前記シートワイヤハーネスの末端にシート側コネクタが設けられていると共に当該シート側コネクタと接続されるフロア側コネクタが前記フロアワイヤハーネスに設けられており、
前記フロアと前記スライドシートとの間に配置されて当該フロアに固定されており、前記フロア側コネクタを前記スライドシートの前端の下方に露呈する接続位置から当該接続位置の後方にあって当該スライドシートの下に隠れる格納位置へ移動可能に保持するブラケットを備え、
前記フロア側コネクタには、前記スライドシートが最前位置から最後位置へ移動される際に当該スライドシートに係合する係合部が設けられており、
前記接続位置において前記シート側コネクタが接続された前記フロア側コネクタが、前記最前位置から前記最後位置への前記スライドシートの移動に伴い当該スライドシートに前記係合部を係合させて前記格納位置へと移動されることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
(2)車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスと当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスとを接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索構造であって、
前記シートワイヤハーネスの末端にシート側コネクタが設けられていると共に当該シート側コネクタと接続されるフロア側コネクタが前記フロアワイヤハーネスに設けられており、
前記フロア側コネクタを保持しており、前記フロアと前記スライドシートとの間に配置され、前記フロア側コネクタを当該スライドシートの前端の下方に露呈する接続位置から当該接続位置の後方にあって当該スライドシートの下に隠れる格納位置へ移動させるように、旋回可能に当該フロアに取り付けられたブラケットを備え、
前記ブラケットには、前記スライドシートが最前位置から最後位置へ移動される際に当該スライドシートに係合する係合部が設けられており、
前記接続位置において前記シート側コネクタが接続された前記フロア側コネクタを保持する前記ブラケットが、前記最前位置から前記最後位置への前記スライドシートの移動に伴い、当該スライドシートに前記係合部を係合させて当該フロア側コネクタを前記格納位置へ移動させるよう旋回されることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
本発明によれば、シート側コネクタとフロア側コネクタとの接続は、フロア側コネクタがスライドシートの前端の下方にあたる接続位置に配置されて露呈した状態で行われるため、フロア側コネクタとシート側コネクタとの接続作業性の向上が図れる。
そして、フロア側コネクタとシート側コネクタとの接続が済んだ後、互いに接続された両コネクタは、最前位置から最後位置へのスライドシートの移動に伴い接続位置の後方にあってスライドシートの下に隠れる格納位置へ移動されるので、シートワイヤハーネス及びフロアワイヤハーネスがフロアとスライドシートとの間から露出してしまうことを防止することができる。それにより、シートワイヤハーネス及びフロアワイヤハーネスに乗員が足を引っ掛てしまう危険性を排除し、シートワイヤハーネス及びフロアワイヤハーネスの損傷を防止することができる。
以下、図を参照して本発明の複数の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のワイヤハーネス配索構造が適用されたスライドシートの組付け手順における第1段階の側面図、図2は図1に示すワイヤハーネス配索構造に用いられるブラケットの外観斜視図、図3は図1に示すスライドシートの組付け手順の第2段階の側面図、図4は図1に示すスライドシートの組付け手順の第3段階の側面図、図5は図4の要部拡大図、図6は図1に示すスライドシートの組付け手順の第4段階の側面図、図7は図6の要部拡大図、図8は図1に示すスライドシートの組付け手順の第5段階の側面図、図9は図8の要部拡大図である。
図1〜図3に示すように、第1実施形態のワイヤハーネスの配索構造は、車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシート10から伸びるシートワイヤハーネス14をフロアに配索されたフロアワイヤハーネス15に接続するものである。シートワイヤハーネス14の末端にはシート側コネクタ16が設けられ、フロアワイヤハーネス15にはシート側コネクタ16と接続されるフロア側コネクタ17が設けられている。そして、フロア側コネクタ17を保持してフロアとスライドシート10との間に配置されたブラケットを備えている。
スライドシート10は、互いに平行とされた一対のレール12と、各レール12に移動可能に係合するスライダを底面に有してレール12上に配置されたシート本体11とを含んでいる。各レール12の両端には脚部12aがそれぞれ設けられており、これらの脚部12aは、各レール12の底面及びシート本体11の底面とフロアとの間に空間を形成するように、適宜な長さをもって下方に伸びている。スライドシート10は、一対のレール12の長手方向を車両の前後方向に一致させて配置され、各脚部12aをフロアに締結されてフロアに組付けられる。そして、フロアに固定された一対のレール12上をシート本体11が移動する構成とされている。
ブラケットは、ガイドレール19と、ガイドレール19上を摺動可能に当該ガイドレール19に支持されたスライダ18と、ロック部材20と、を有している。そして、フロア側コネクタ17は、スライダ18に取り付けられている。
ガイドレール19は、帯板状に成形され、その長手方向をシート本体11の移動方向、即ち車両の前後方向に一致させ、そして、前端部がシート本体11の前端の下方に露呈するように配置されてフロアに固定されている。ガイドレール19の両側縁にはそれぞれリブ21aが立設されており、スライダ18は、一組のリブ21a,21a間に遊嵌されてガイドレール19上を前後方向に摺動する。
ガイドレール19の長手方向の中央部には、前端側から後端側に向けて上り勾配となる傾斜を有し且つステップ状に降下してガイドレール19の後端部に連なる段部22が設けられている。段部22は、ガイドレール19の前端部から後端部へ向けてのスライダ18の移動は許容するが、ガイドレール19の後端部から前端部へ向けてのスライダ18の移動に対してはストッパとして機能し、これを規制する。尚、ガイドレール19の後端縁にはリブ21bが立設されており、ガイドレール19の後端部に移動したスライダ18は、リブ21a,21b及び段部22に囲まれ、以後、移動不能に後端部に保持される。
ロック部材20は、ガイドレール19と略同一の高さ位置に配置されてガイドレール19と平行に前後方向に伸びる帯板状のロック部26と、ロック部26より下方に伸びる支柱部27とを有し、全体として略T字状に成形されている。ロック部材20は、ガイドレール19の前端部の側方に隣接して配置され、支柱部27をフロアに設けられた取付孔23に挿入してフロアに取り付けられている。
フロアに設けられた取付孔23の内側面には突起28が設けられており、ロック部材20の支柱部27には突起28に係合する係止片27aが設けられている。係止片27aは、支柱部27の下端から上方に向け、そして、突起28に向けて膨出するように延設されており、膨出部分の下側及び上側で2段階に突起28に係合する。よって、ロック部材20は、係止片27aの膨出部分の下側で突起28に係合するロック位置B1と係止片27aの膨出部分の上側で突起28に係合するロック解除位置B2との間を上下方向に移動可能とされている。
スライダ18に取り付けられたフロア側コネクタ17には、ガイドレール19の側方に突出する被ロック突起25が設けられている。そして、ロック部材20のロック部26には、スライダ18がガイドレール19の前端部にあって且つロック部材20がロック位置B1にあるときに被ロック突起25に係合するロック突起26aが設けられている。ロック突起26aは、被ロック突起25の後方において当該被ロック突起25に係合し、フロア側コネクタ17及びスライダ18がガイドレール19の後端部へ向けて移動することを規制する。
スライドシート10は、フロア側コネクタ17が取り付けられたスライダ18がガイドレール19の前端部(接続位置A1)にあって且つロック部材20がロック位置B1にある状態でフロアに設置され、そして、接続位置A1にあってシート本体11の前端の下方に露呈しているフロア側コネクタ17に、その前方からシート側コネクタ16が接続される。両コネクタ16,17の接続が済んだ後、ロック部材20はロック解除位置B2に押し下げられ、フロア側コネクタ17及びスライダ18の後方への移動規制が解除される。
フロアに設置されたスライドシート10は、各レール12の脚部12aをフロアに締結されてフロアに組付けられる。そこで、まず図4に示すようにシート本体11を前方へ移動させ各レール12の後端側の脚部12aを露呈させ、これをフロアに締結する。
フロア側コネクタ17には上方に向けて突出する係合突起24が設けられており、シート本体11の底面には、係合突起24と前後方向に整列する押圧片13が設けられている。押圧片13は、基端部をシート本体11の底面に接続し、シート本体11の底面との間に撓み空間をおいて後方に向けて伸びており、弾性変形可能とされている。
押圧片13は、シート本体11が図3に示す最後位置にあるときには係合突起24の後方に位置しており、シート本体11の前方への移動に伴って、その先端部をシート本体11の底面側に接近させるように撓みながら係合突起24上を摺動して係合突起24を乗り越える。そして、シート本体11が図4に示す最前位置にあるときに、押圧片13の先端は、図5に示すように、係合突起24の前方に位置する。
次いで、シート本体11を後方へ移動させ各レール12の前端側の脚部12aを露呈させ、これをフロアに締結する。シート本体11の後方への移動に伴い、図6及び図7に示すように、押圧片13の先端がフロア側コネクタ17の係合突起24に前方から当接し、フロア側コネクタ17及びスライダ18は後方へ押圧されて段部22に乗り上げる。
さらにシート本体11が後方へ移動されると、図8及び図9に示すように、フロア側コネクタ17及びスライダ18は、ガイドレール19の段部22を乗り越え、シート本体11の下に隠れるガイドレール19の後端部(格納位置A2)に配置され、ガイドレール19のリブ21a、21b及び段部22に囲まれ、以後、移動不能に格納位置A2に保持される。
以上述べたように、本実施形態のワイヤハーネスの配索構造によれば、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続は、フロア側コネクタ17がシート本体11の前端の下方にあたる接続位置A1に配置されて露呈した状態で行われるため、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続作業性の向上が図れる。
そして、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続が済んだ後、互いに接続された両コネクタ16,17は、最前位置から最後位置へのシート本体11の移動に伴い接続位置A1の後方にあってシート本体11の下に隠れる格納位置A2へ移動されるので、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス15がフロアとシート本体11との間から露出してしまうことを防止することができる。それにより、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス16に乗員が足を引っ掛てしまう危険性を排除し、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス16の損傷を防止することができる。
さらに、両コネクタ16,17の接続位置A1から格納位置A2への移動は、スライドシート10のフロアへの組付けに伴うシート本体11の前後移動と共になされるので、作業者の負担となることがない。
(第2実施形態)
図10は本発明の第2実施形態のワイヤハーネス配索構造が適用されたスライドシートの組付け手順における第1段階の外観斜視図、図11は図10に示すスライドシートの平面図、図12は図10に示すワイヤハーネス配索構造に用いられるブラケットの外観斜視図、図13は図10に示すスライドシートの組付け手順の第2段階の平面図、図14は図10に示すスライドシートの組付け手順の第3段階の平面図、図15は図10に示すスライドシートの組付け手順の第4段階の平面図である。尚、本実施形態において、上述した第1実施形態の部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号または相当符号を付することにより、説明を簡略化する。
図10〜図12に示すように、第2実施形態のワイヤハーネスの配索構造は、車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシート40から伸びるシートワイヤハーネス14をフロアに配索されたフロアワイヤハーネス15に接続するものである。シートワイヤハーネス14の末端にはシート側コネクタ16が設けられ、フロアワイヤハーネス15にはシート側コネクタ16と接続されるフロア側コネクタ17が設けられている。そして、フロア側コネクタ17を保持してフロアとスライドシート40との間に配置されたブラケット41を備えている。
スライドシート40は、互いに平行とされた一対のレール12と、各レール12に移動可能に係合するスライダを底面に有してレール12上に配置されたシート本体11とを含んでいる。
ブラケット41は、帯板状に成形されたコネクタ保持部42と、コネクタ保持部42の長手方向の一端から下方に向けて延設された支持部47と、を有している。支持部47の先端部には、一方のレール12の前端部の下にてフロアに軸支される旋回軸48が設けられており、ブラケット41は、旋回軸48を中心に旋回可能にフロアに取り付けられている。
支持部47の先端部には、旋回軸48を中心に旋回する被ロック突起51が設けられており、フロアには被ロック突起51に係合するロック部材50が設けられている。被ロック突起51は旋回軸48を挟んでコネクタ保持部42とは反対側に配置されており、ロック部材50は、ブラケット41のコネクタ保持部42がその長手方向を車両の前後方向と略直交する方向に一致させてシート本体11の前端の下方に露呈する位置(接続位置)にある状態で被ロック突起51の前方にあって当該被ロック突起51に係合し、コネクタ保持部42が後退する向きのブラケット41の旋回を規制する。尚、ロック部材50はフロアに設けられた溝49に取り付けられ、溝49に沿って移動可能とされており、被ロック突起51から離れる方向に移動されることでブラケット41の旋回規制は解除されるようになっている。
支持部47においてフロアに取り付けられたブラケット41のコネクタ保持部42とフロアとの間には隙間がおかれ、コネクタ保持部42の下面には複数のフロア側コネクタ17が当該コネクタ保持部42の長手方向に整列して取り付けられている。これらのフロア側コネクタ17は、ブラケット41のコネクタ保持部42が接続位置にある状態でシート側コネクタ16との接続用開口を前方に向けている。
シートワイヤハーネス14は、シート本体11内からシート本体11の底面の略中央部に取り付けられている導出部材46を経てシート本体11の前端まで引き出されており、その末端に設けられたシート側コネクタ16は、シート本体11の前端に仮留めされている。
そして、図13に示すように、シート側コネクタ16は、ブラケット41のコネクタ保持部42が接続位置にあって接続用開口を前方に向けて当該コネクタ保持部42に取り付けられているフロア側コネクタ17に前方から接続される。両コネクタ16,17の際には、ロック部材50及び被ロック突起51は互いに係合しており、フロア側コネクタ17を保持しているコネクタ保持部42が後退する向きのブラケット41の旋回が規制されている。そして、両コネクタ16,17の接続が済んだ後は、ロック部材50が溝49に沿って被ロック突起51から離れる方向に移動され、ブラケット41の旋回規制が解除される。
コネクタ保持部42の上面には、コネクタ保持部42が接続位置にある状態で、前方に向けて上り勾配となるように傾斜して伸びる弾性変形可能な係合片43が設けられており、さらに、コネクタ保持部42の前端縁には、係合片43の先端に連なるようにリブ44が立設されている。そして、シート本体11の底面には、コネクタ保持部42が接続位置にある状態で係合片43と前後方向に整列する押圧突起52が設けられている。
図13に示すように、シート本体11が最後位置にあってコネクタ保持部42が接続位置にある状態で、押圧突起52は係合片43の後方に位置している。スライドシート40のフロアへの組付けにあたり、図14に示すように、シート本体11を前方へ移動させ各レール12の後端側の脚部12aを露呈させ、これをフロアに締結するが、シート本体11の前方への移動に伴い、押圧突起52が、係合片43の先端をコネクタ保持部42の上面に接近させるように撓ませながら係合片43上を摺動し、そして係合片43を乗り越える。そして、シート本体11が図14に示す最前位置にあるときには、押圧突起52は係合片43の前方に位置している。尚、押圧突起52が係合片43を乗り越える際に、係合片43の側縁がレール12の側面に当接することでブラケット41の旋回が規制されている。
次いで、シート本体11を後方へ移動させ各レール12の前端側の脚部12aを露呈させ、これをフロアに締結する。シート本体11の後方への移動に伴い、押圧突起52が、撓みから復元した係合片43の先端に前方から当接し、さらにリブ44を摺動して、コネクタ保持部42が後退する向きにブラケット41を旋回させる。
さらにシート本体11が後方へ移動されると、図15に示すように、ブラケット41は、レール12の下に移動されてシート本体11の下に隠される。尚、コネクタ保持部42の上面には、レール12に係合する回り止め45が突設されており、レール12の下(格納位置)に移動されたブラケット41は、回り止め45をレール12に係合させ、以後、旋回を規制される。
以上述べたように、本実施形態のワイヤハーネスの配索構造によれば、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続は、フロア側コネクタ17がシート本体11の前端の下方にあたる接続位置A1に配置されて露呈した状態で行われるため、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続作業性の向上が図れる。
そして、シート側コネクタ16とフロア側コネクタ17との接続が済んだ後、互いに接続された両コネクタ16,17は、最前位置から最後位置へのシート本体11の移動に伴い接続位置の後方にあってシート本体11の下に隠れる格納位置へ移動されるので、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス15がフロアとシート本体11との間から露出してしまうことを防止することができる。それにより、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス16に乗員が足を引っ掛てしまう危険性を排除し、シートワイヤハーネス14及びフロアワイヤハーネス16の損傷を防止することができる。
さらに、両コネクタ16,17の接続位置から格納位置への移動は、スライドシート40のフロアへの組付けに伴うシート本体11の前後移動と共になされるので、作業者の負担となることがない。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されることはない。
本発明の第1実施形態のワイヤハーネス配索構造が適用されたスライドシートの組付け手順における第1段階の側面図である。 図1に示すワイヤハーネス配索構造に用いられるブラケットの外観斜視図である。 図1に示すスライドシートの組付け手順の第2段階の側面図である。 図1に示すスライドシートの組付け手順の第3段階の側面図である。 図4の要部拡大図である。 図1に示すスライドシートの組付け手順の第4段階の側面図である。 図6の要部拡大図である。 図1に示すスライドシートの組付け手順の第5段階の側面図である。 図8の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態のワイヤハーネス配索構造が適用されたスライドシートの組付け手順における第1段階の外観斜視図である。 図10に示すスライドシートの平面図である。 図10に示すワイヤハーネス配索構造に用いられるブラケットの外観斜視図である。 図10に示すスライドシートの組付け手順の第2段階の平面図である。 図10に示すスライドシートの組付け手順の第3段階の平面図である。 図10に示すスライドシートの組付け手順の第4段階の平面図である。 従来のワイヤハーネス配索構造の側面図である。 図16に示した従来のワイヤハーネス配索構造の正面図である。
符号の説明
10 スライドシート
11 シート本体
12 レール
13 押圧片
14 シートワイヤハーネス
15 フロアワイヤハーネス
16 シート側コネクタ
17 フロア側コネクタ
18 スライダ
19 ガイドレール
20 ロック部材
24 係合突起(係合部)

Claims (2)

  1. 車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスと当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスとを接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索構造であって、
    前記シートワイヤハーネスの末端にシート側コネクタが設けられていると共に当該シート側コネクタと接続されるフロア側コネクタが前記フロアワイヤハーネスに設けられており、
    前記フロアと前記スライドシートとの間に配置されて当該フロアに固定されており、前記フロア側コネクタを前記スライドシートの前端の下方に露呈する接続位置から当該接続位置の後方にあって当該スライドシートの下に隠れる格納位置へ移動可能に保持するブラケットを備え、
    前記フロア側コネクタには、前記スライドシートが最前位置から最後位置へ移動される際に当該スライドシートに係合する係合部が設けられており、
    前記接続位置において前記シート側コネクタが接続された前記フロア側コネクタが、前記最前位置から前記最後位置への前記スライドシートの移動に伴い当該スライドシートに前記係合部を係合させて前記格納位置へと移動されることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  2. 車両のフロアに前後移動可能に組付けられたスライドシートから伸びるシートワイヤハーネスと当該フロアに配索されたフロアワイヤハーネスとを接続して当該スライドシートと当該フロアとに跨ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネスの配索構造であって、
    前記シートワイヤハーネスの末端にシート側コネクタが設けられていると共に当該シート側コネクタと接続されるフロア側コネクタが前記フロアワイヤハーネスに設けられており、
    前記フロア側コネクタを保持しており、前記フロアと前記スライドシートとの間に配置され、前記フロア側コネクタを当該スライドシートの前端の下方に露呈する接続位置から当該接続位置の後方にあって当該スライドシートの下に隠れる格納位置へ移動させるように、旋回可能に当該フロアに取り付けられたブラケットを備え、
    前記ブラケットには、前記スライドシートが最前位置から最後位置へ移動される際に当該スライドシートに係合する係合部が設けられており、
    前記接続位置において前記シート側コネクタが接続された前記フロア側コネクタを保持する前記ブラケットが、前記最前位置から前記最後位置への前記スライドシートの移動に伴い、当該スライドシートに前記係合部を係合させて当該フロア側コネクタを前記格納位置へ移動させるよう旋回されることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
JP2006104459A 2006-04-05 2006-04-05 ワイヤハーネスの配索構造 Expired - Fee Related JP4827590B2 (ja)

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