JP2007276542A - 車両用走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費の改善を図る。
【解決手段】 車速が目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段(クルーズコントロール部22)と、実燃費および目標燃費の燃費偏差に基づいて車両の走行制御を行う第2走行制御手段(目標燃費コントローラ21)とを切換手段23により切り換えるので、目標車速を維持するクルーズコントロールによる走行と、車速の変動幅の増加を許容しながら燃費を節減する目標燃費走行とを運転者の意思に応じて切り換えることが可能になり、クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費の改善を図ることができる。第2走行制御手段は、定速走行制御の車速変動許容範囲内で実燃費および目標燃費の燃費偏差が最小となる指示車速基づいて車両の走行制御を行うので、所定の車速変動と引き換えに燃費が最大限に向上する車速で走行することが可能になる。
【選択図】 図2
【解決手段】 車速が目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段(クルーズコントロール部22)と、実燃費および目標燃費の燃費偏差に基づいて車両の走行制御を行う第2走行制御手段(目標燃費コントローラ21)とを切換手段23により切り換えるので、目標車速を維持するクルーズコントロールによる走行と、車速の変動幅の増加を許容しながら燃費を節減する目標燃費走行とを運転者の意思に応じて切り換えることが可能になり、クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費の改善を図ることができる。第2走行制御手段は、定速走行制御の車速変動許容範囲内で実燃費および目標燃費の燃費偏差が最小となる指示車速基づいて車両の走行制御を行うので、所定の車速変動と引き換えに燃費が最大限に向上する車速で走行することが可能になる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車速を検出する車速センサと、目標車速を設定する目標車速設定手段と、前記車速センサにより検出された車速が前記目標車速設定手段により設定された目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段と、前記第1走行制御手段からの信号に基づいて車両を加減速する加減速手段とを備えた車両用走行制御装置に関する。
運転者が設定したセット車速と実車速とを比較し、実車速がセット車速に一致するように車両の加減速手段を制御して定速走行を行うクルーズコントロールシステムや、先行車が検知された場合には該先行車に所定の車間距離を保って追従走行を行い、先行車が検知されない場合には運転者が設定したセット車速で定速走行を行うアダプティブクルーズコントロールシステムは従来周知である。
また車両の加速初期の非同期燃料噴射が開始する前におけるアクセル開度に対するスロットル弁の開速度を抑制可能とすることで、必要以上に急激な加速を抑制するとともに、必要以上の非同期燃料噴射を抑制して燃料噴射量を低減し、また加速が必要な運転状態では上記スロットル弁の開速度の抑制を中止して加速性能を確保するものが、下記特許文献1により公知である。
特開平9−144574号公報
ところで、実車速を目標車速に一致させる従来のクルーズコントロールシステムは、上り坂において車速を維持すべくスロットル開度を増加させるため、エンジンの負荷が増加して燃費が悪化し、また下り坂では車速を維持すべくスロットル開度を減少させるため、重力による加速を有効に利用できずに燃費を改善できないという問題がある。この場合、実車速を目標車速に精度良く一致させることにとらわれず、所定の車速変動許容範囲のなかでの車速変動を許容すれば、更なる燃費の改善が可能になると考えられる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費の改善を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車速を検出する車速センサと、目標車速を設定する目標車速設定手段と、前記車速センサにより検出された車速が前記目標車速設定手段により設定された目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段と、前記第1走行制御手段からの信号に基づいて車両を加減速する加減速手段とを備えた車両用走行制御装置において、実燃費を算出する実燃費算出手段と、目標燃費を設定する目標燃費設定手段と、前記実燃費算出手段により算出された実燃費および前記目標燃費設定手段により設定された目標燃費の偏差を燃費偏差として算出する燃費偏差算出手段と、前記目標車速および前記燃費偏差に基づいて車両の走行制御を行う第2走行制御手段と、前記第1走行制御手段および前記第2走行制御手段を切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記目標車速設定手段により設定された目標車速を含む車速変動許容範囲を設定する車速変動許容範囲設定手段と、前記車速変動許容範囲内で前記燃費偏差が最小となる指示車速を算出する指示車速算出手段とを備え、前記第2走行制御手段は、前記指示車速算出手段により算出された指示車速に基づいて車両の走行制御を行うことを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、道路勾配を検出する道路勾配検出手段を備え、前記第2走行制御手段は、前記道路勾配検出手段により検出された道路勾配に基づいて前記車速変動許容範囲を変更することを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記第2走行制御手段は、前記道路勾配検出手段により上り勾配が検出された場合には、前記車速変動許容範囲の下限値を減少させることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項3または請求項4の構成に加えて、前記第2走行制御手段は、前記道路勾配検出手段により下り勾配が検出された場合には、前記車速変動許容範囲の上限値を増加させることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項2〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、道路勾配を検出する道路勾配検出手段を備え、前記第2走行制御手段は、目標加速度に基づく加速走行制御を行うとともに、前記道路勾配検出手段により検出された道路勾配に基づいて前記目標加速度を変更することを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、前記第2走行制御手段は、前記道路勾配検出手段により上り勾配が検出された場合に前記目標加速度を減少させることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項6または請求項7の構成に加えて、前記第2走行制御手段は、前記道路勾配検出手段により下り勾配が検出された場合に前記目標加速度を増加させることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項9に記載された発明によれば、請求項1〜請求項8の構成に加えて、前記切換手段は、運転者により操作される走行制御手段切換スイッチの操作に応じて作動することを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項10に記載された発明によれば、請求項1〜請求項9の何れか1項の構成に加えて、前記切換手段は、前記第1走行制御手段用のスイッチの操作形態の違いにより前記第1走行制御手段および前記第2走行制御手段を切り換えることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
尚、実施の形態のメインスイッチ10は本発明の第1走行制御手段用のスイッチに対応し、実施の形態の復帰/加速スイッチ11は本発明の第1走行制御手段用のスイッチに対応し、実施の形態のセット/減速スイッチ12は本発明の目標車速設定手段あるいは第1走行制御手段用のスイッチに対応し、実施の形態のクルーズコントロール部22は本発明の第1走行制御手段に対応し、実施の形態のスロットル開度制御部24は本発明の加減速手段に対応する。
請求項1の構成によれば、車速が目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段と、燃費偏差算出手段で算出した実燃費および目標燃費の燃費偏差に基づいて車両の走行制御を行う第2走行制御手段とを切換手段により切り換えるので、目標車速を維持するクルーズコントロールによる走行と、車速の変動幅の増加を許容しながら燃費を節減する目標燃費走行とを運転者の意思に応じて切り換えることが可能になり、クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費の改善を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、車速変動許容範囲設定手段が目標車速設定手段により設定された目標車速を含む車速変動許容範囲を設定すると、指示車速算出手段が前記車速変動許容範囲内で実燃費および目標燃費の燃費偏差が最小となる指示車速を算出し、第2走行制御手段が前記指示車速算出手段により算出された指示車速に基づいて車両の走行制御を行うので、所定の車速変動と引き換えに燃費が最大限に向上する車速で走行することが可能になる。
また請求項3の構成によれば、道路勾配検出手段により検出された道路の勾配に基づいて車速変動許容範囲を変更するので、道路の勾配の影響を排除して目標燃費走行を的確に行うことができる。
また請求項4の構成によれば、道路勾配検出手段により上り勾配が検出されると第2走行制御手段が車速変動許容範囲の下限値を減少させるので、上り勾配により実車速が目標車速に対して低くなっても、エンジン出力の無闇な増加を抑制することで燃費を改善することが可能になる。
また請求項5の構成によれば、道路勾配検出手段により下り勾配が検出されると第2走行制御手段が車速変動許容範囲の上限値を増加させるので、エンジン出力を殆どあるいは全く増加させずに、重力を利用して車両を加速することで燃費を改善することが可能になる。
また請求項6の構成によれば、道路勾配検出手段により道路勾配が検出されると、目標加速度に基づく加速走行制御を行う第2走行制御手段が前記目標加速度を変更するので、道路の勾配の影響を排除して目標燃費走行を的確に行うことができる。
また請求項7の構成によれば、道路勾配検出手段により上り勾配が検出されると、目標加速度に基づく加速走行制御を行う第2走行制御手段が前記目標加速度を減少させるので、平坦路における加速時に比べてエンジン出力が極端に増加することを抑制して燃費を改善することが可能になる。
また請求項8の構成によれば、道路勾配検出手段により下り勾配が検出されると、目標加速度に基づく加速走行制御を行う第2走行制御手段が前記目標加速度を増加させるので、エンジン出力を殆どあるいは全く増加させずに、重力を利用して車両を加速することで燃費を改善することが可能になる。
また請求項9の構成によれば、運転者により操作される走行制御手段切換スイッチの操作に応じて第1走行制御手段および第2走行制御手段を切り換えるので、運転者にとって理解し易く、また煩雑な操作を必要としない構成とすることができる。
また請求項10の構成によれば、第1走行制御手段用のスイッチの操作形態の違いにより第1走行制御手段および第2走行制御手段を切り換えるので、第1、第2走行制御手段を切り換えるための特別のスイッチを設ける必要をなくして部品点数を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用走行制御装置の制御系のブロック図、図2は目標燃費コントローラの回路構成を示すブロック図、図3は実施の形態の作用を説明するフローチャート、図4は上り勾配時の作用を説明する第1のタイムチャート、図5は下り勾配時の作用を説明するタイムチャート、図6は上り勾配時の作用を説明する第2のタイムチャートである。
図1に示すように、自動車のエンジンのスロットル開度を制御する電子制御ユニットUには、クルーズコントロールシステムのメインスイッチ10、復帰/加速スイッチ11、セット/減速スイッチ12および解除スイッチ13と、車輪の回転数から車速を検出する車速センサ14と、クルーズコントロールシステムによる定速走行とエンジンの燃料消費量を節減する目標燃費走行とを切り換える目標燃費走行スイッチ15と、目標燃費走行における目標燃費を例えば3段階に切り換える目標燃費切換スイッチ16と、車両の運転状態や制御状態をインストルメントパネルに表示するマルチインフォメーション17と、エンジンのスロットル開度を制御するスロットルアクチュエータ18とが接続される。
尚、クルーズコントロールシステムは周知のもので、メインスイッチ10をONした状態での走行中にセット/減速スイッチ12をONすると、そのときの車速をセット車速として定速走行制御が開始される。定速走行制御中に復帰/加速スイッチ11をONすると、操作した回数や操作した時間に応じてセット車速が増加し、セット/減速スイッチ12をONすると、操作した回数や操作した時間に応じてセット車速が減少する。定速走行制御中にブレーキペダルを踏むと定速走行制御が一時的に解除されるが、この状態で復帰/加速スイッチ11をONすると元の定速走行制御に復帰する。そして定速走行制御中に解除スイッチ13をONすると定速走行制御が解除される。
電子制御ユニットUは、実燃費算出手段19を含むエンジン・ミッションコントロール部20と、目標燃費コントローラ21と、クルーズコントロール部22と、切換手段23と、スロットル開度制御部24とを備えており、スロットル開度制御部24がスロットルアクチュエータ18に接続される。
エンジン・ミッションコントロール部20の実燃費算出手段19から実燃費が入力される目標燃費コントローラ21が出力する指示車速と、本発明の第1の走行制御手段を構成するクルーズコントロール部22が出力する指示車速とが切換手段23において切り換えられ、選択された一方の指示車速が入力されたスロットル開度制御部24が、スロットルアクチュエータ18を介してエンジンのスロットル開度を制御する。切換手段23は目標燃費走行スイッチ15の操作に応じて前記両指示車速を切り換える。
即ち、クルーズコントロールの作動中に目標燃費走行スイッチ15がONしていなければ、つまり通常のクルーズコントロールが行われていれば、クルーズコントロール部22が出力する指示車速が切換手段23において選択され、車速センサ14で検出した車速がセット車速に一致するように、前記指示車速に基づいてスロットアクチュエータ18が制御される。
一方、クルーズコントロールの作動中に目標燃費走行スイッチ15がONすると、クルーズコントロール部22が出力する指示車速に代えて、目標燃費コントローラ21が出力する指示車速が切換手段23において選択され、この指示車速に基づいてスロットアクチュエータ18が制御される。その結果、実際の車速がクルーズコントロールのセット車速に対して若干変動するのを許容しながら、エンジンの燃料消費率を節減する目標燃費制御が行われる。
図2に示すように、目標燃費コントローラ21は、目標燃費切換スイッチ16の操作状態に応じて目標燃費を設定する目標燃費設定手段25と、この目標燃費設定手段25が出力する目標燃費とエンジン・ミッションコントロール部20の実燃費算出手段19が出力する実燃費との燃費偏差を算出する燃費偏差算出手段26と、車両が走行する道路の勾配を検出する道路勾配検出手段27と、セット/減速スイッチ12でセットされた目標車速および前記道路勾配に基づいて車速変動許容範囲を設定する車速変動許容範囲設定手段28と、前記燃費偏差および前記車速変動許容範囲内で前記燃費偏差が最小になる指示車速を出力する指示車速算出手段29と、この指示車速に基づいて車速を制御する第2走行制御手段30とを備える。
次に、図3のフローチャートを参照して本実施の形態の作用を説明する。
クルーズコントロールシステムのメインスイッチ10がONしている状態で、先ずステップS1で道路勾配検出手段27により道路勾配を検出する。道路勾配の算出手法は任意であるが、例えば、エンジン負荷と車体加速度との関係から算出することが可能である。続くステップS2で目標燃費走行スイッチ15がONしていなければ、ステップS3で切換手段23がクルーズコントロール部(第1走行制御手段)22が出力する指示車速を選択することで、運転者がセットした車速で定速走行を行うべく、スロットル開度制御部24がスロットルアクチュエータ18の作動を制御する。
一方、前記ステップS2で目標燃費走行スイッチ15がONしていれば、ステップS4で運転者が目標燃費切換スイッチ16で選択した値に応じて目標燃費設定手段25が目標燃費を設定し、ステップS5でドライバーがセットしたクルーズコントロール制御のセット車速を目標車速とする。目標燃費切換スイッチ16は、目標燃費を例えば「大」、「中」、「小」の3段階に設定可能である。燃料消費率とクルーズコントロール制御の車速変動とはトレードオフの関係にあり、目標燃費が「大」のときは燃料消費率が若干大きくなるのを許容してクルーズコントロール制御の車速変動を最小に抑え、目標燃費が「中」のときは燃料消費率およびクルーズコントロール制御の車速変動を共に中間の状態に設定し、目標燃費が「小」のときはクルーズコントロール制御の車速変動が若干大きくなるのを許容して燃料消費率を最小に抑えるようになっている。
続くステップS6で道路勾配検出手段27が検出した道路勾配が上り坂であれば、ステップS7で上り坂の程度に応じて車速変動許容範囲の下限値を減少させ、目標加速度を減少させ、あるいは加速を禁止する。またステップS8で道路勾配が下り坂であれば、ステップS9で下り坂の程度に応じて車速変動許容範囲の上限値を増加させ、目標加速度を増加させ、あるいは加速を許容する。
このようにして、ステップS10で車速変動許容範囲設定手段28が車速変動許容範囲を設定すると、ステップS11で燃費偏差算出手段26が燃費偏差Qを、実燃比算出手段19が算出した実燃費から目標燃費設定手段25が設定した目標燃費を減算することで算出する。そしてステップS12で指示車速算出手段が29が指示車速VsをPID制御演算により以下のように算出する。
ΔVs=P・Q+D・dQ/dt+I∫Qdt
Vs(t)=Vs(t−1)+ΔVs
続くステップS13で指示車速Vsが車速変動許容範囲の下限値を下回れば、ステップS14で前記車速変動許容範囲の下限値を新たな指示車速Vsとする下限リミット処理を行い、ステップS15で指示車速Vsが車速変動許容範囲の上限値を上回れば、ステップS16で前記車速変動許容範囲の上限値を新たな指示車速Vsとする上限リミット処理を行う。そしてステップS17で切換手段23が第2走行制御手段30が出力する指示車速Vsを選択することで、スロットル開度制御部24がスロットルアクチュエータ18の作動を制御して車速を前記指示車速Vsに一致させるべくフィードバック制御を行う。
Vs(t)=Vs(t−1)+ΔVs
続くステップS13で指示車速Vsが車速変動許容範囲の下限値を下回れば、ステップS14で前記車速変動許容範囲の下限値を新たな指示車速Vsとする下限リミット処理を行い、ステップS15で指示車速Vsが車速変動許容範囲の上限値を上回れば、ステップS16で前記車速変動許容範囲の上限値を新たな指示車速Vsとする上限リミット処理を行う。そしてステップS17で切換手段23が第2走行制御手段30が出力する指示車速Vsを選択することで、スロットル開度制御部24がスロットルアクチュエータ18の作動を制御して車速を前記指示車速Vsに一致させるべくフィードバック制御を行う。
図4に示すように道路勾配が上り坂になると、前記ステップS7の制御により、その道路勾配に応じて目標車速の車速変動許容範囲の下限値が減少するため、実車速は当初の目標車速に対して低くなるが、その分だけスロットル開度の増加が抑制されることで燃料消費量の増加が防止され、燃費の改善が可能になる。
図5に示すように道路勾配が下り坂になると、前記ステップS9の制御により、その道路勾配に応じて目標車速の車速変動許容範囲の上限値が増加するため、実車速は当初の目標車速に対して高くなるが、スロットル開度を殆どあるいは全く増加させなくても重力を利用して車両を加速することで燃費の改善が可能になる。
図6に示すように道路勾配が上り坂になると、前記ステップS7の制御により、その道路勾配に応じて車速を目標車速に一致させる際の目標加速度が減少するため、平坦路における加速時に比べてスロットル開度が極端に増加することを抑制して燃費の改善が可能になる。上り坂が急な場合には、目標加速度を減少させる代わりに加速が禁止される。
それに対して、道路勾配が下り坂になると、その道路勾配に応じて車速を目標車速に一致させる際の目標加速度が増加するため、特別にスロットル開度を増加させることなく重力で車両を加速して車速を目標車速に一致させることで燃費の改善が可能になる。
以上のように、第1走行制御手段(クルーズコントロール部22)による車速の変動幅を最小に抑える定速走行と、第2走行制御手段30による車速の変動幅の増加を許容しながら燃費を節減する目標燃費走行とを、運転者の意思に応じて切り換えることが可能であるため、クルーズコントロールの利便性を確保しながら燃費を改善することができる。しかも目標燃費走行を行う際に、車速変動許容範囲内で実燃費および目標燃費の燃費偏差が最小となる指示車速を算出し、その指示車速に基づいて車両の走行制御を行うので、所定の車速変動と引き換えに燃費が最大限に改善される車速で走行することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では第1走行制御手段(クルーズコントロール部22)と第2走行制御手段30との切換えを行う切換手段23が、目標燃費走行スイッチ15のON/OFFによって作動するようになっているが、車両のエアコンやベルト式無段変速機を制御して燃費を向上させる既存の走行制御手段切換スイッチ31(図1参照)を備えた車両では、その走行制御手段切換スイッチ31のON操作に応じて第1走行制御手段から第2走行制御手段30への切換を行っても良い。このようにすれば、運転者にとって理解し易いだけでなく、煩雑な操作が不要になる。
また別案として、クルーズコントロールシステムのメインスイッチ10を長押しした場合や、車両の停止時に復帰/加速スイッチ11あるいはセット/減速スイッチ12を押した場合に第1走行制御手段から第2走行制御手段30への切換を行っても良い。復帰/加速スイッチ11およびセット/減速スイッチ12は所定車速以下では機能しないため、これらのスイッチ11,12が車両の停止時に押された場合に上記切換機能を発揮するようにしても、本来の機能に影響を与えることはない。
上記何れの場合にも、第1走行制御手段および第2走行制御手段30の切換を行うための特別のスイッチが不要になって部品点数が削減される。
10 メインスイッチ(第1走行制御手段用のスイッチ)
11 復帰/加速スイッチ(第1走行制御手段用のスイッチ)
12 セット/減速スイッチ(目標車速設定手段、第1走行制御手段用のスイッチ)14 車速センサ
19 実燃費算出手段
22 クルーズコントロール部(第1走行制御手段)
23 切換手段
24 スロットル開度制御部(加減速手段)
25 目標燃費設定手段
26 燃費偏差算出手段
27 道路勾配検出手段
28 車速変動許容範囲設定手段
29 指示車速算出手段
30 第2走行制御手段
31 走行制御手段切換スイッチ
11 復帰/加速スイッチ(第1走行制御手段用のスイッチ)
12 セット/減速スイッチ(目標車速設定手段、第1走行制御手段用のスイッチ)14 車速センサ
19 実燃費算出手段
22 クルーズコントロール部(第1走行制御手段)
23 切換手段
24 スロットル開度制御部(加減速手段)
25 目標燃費設定手段
26 燃費偏差算出手段
27 道路勾配検出手段
28 車速変動許容範囲設定手段
29 指示車速算出手段
30 第2走行制御手段
31 走行制御手段切換スイッチ
Claims (10)
- 車速を検出する車速センサ(14)と、
目標車速を設定する目標車速設定手段(12)と、
前記車速センサ(14)により検出された車速が前記目標車速設定手段(12)により設定された目標車速に一致するように車両の走行制御を行う第1走行制御手段(22)と、
前記第1走行制御手段(22)からの信号に基づいて車両を加減速する加減速手段(24)と、
を備えた車両用走行制御装置において、
実燃費を算出する実燃費算出手段(19)と、
目標燃費を設定する目標燃費設定手段(25)と、
前記実燃費算出手段(19)により算出された実燃費および前記目標燃費設定手段(25)により設定された目標燃費の偏差を燃費偏差として算出する燃費偏差算出手段(26)と、
前記目標車速および前記燃費偏差に基づいて車両の走行制御を行う第2走行制御手段(30)と、
前記第1走行制御手段(22)および前記第2走行制御手段(30)を切り換える切換手段(23)と、
を備えたことを特徴とする車両用走行制御装置。 - 前記目標車速設定手段(12)により設定された目標車速を含む車速変動許容範囲を設定する車速変動許容範囲設定手段(28)と、
前記車速変動許容範囲内で前記燃費偏差が最小となる指示車速を算出する指示車速算出手段(29)と、
を備え、
前記第2走行制御手段(30)は、前記指示車速算出手段(29)により算出された指示車速に基づいて車両の走行制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の車両用走行制御装置。 - 道路勾配を検出する道路勾配検出手段(27)を備え、
前記第2走行制御手段(30)は、前記道路勾配検出手段(27)により検出された道路勾配に基づいて前記車速変動許容範囲を変更することを特徴とする、請求項2に記載の車両用走行制御装置。 - 前記第2走行制御手段(30)は、前記道路勾配検出手段(27)により上り勾配が検出された場合には、前記車速変動許容範囲の下限値を減少させることを特徴とする、請求項3に記載の車両用走行制御装置。
- 前記第2走行制御手段(30)は、前記道路勾配検出手段(27)により下り勾配が検出された場合には、前記車速変動許容範囲の上限値を増加させることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の車両用走行制御装置。
- 道路勾配を検出する道路勾配検出手段(27)を備え、
前記第2走行制御手段(30)は、目標加速度に基づく加速走行制御を行うとともに、前記道路勾配検出手段(27)により検出された道路勾配に基づいて前記目標加速度を変更することを特徴とする、請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。 - 前記第2走行制御手段(30)は、前記道路勾配検出手段(27)により上り勾配が検出された場合に前記目標加速度を減少させることを特徴とする、請求項6に記載の車両用走行制御装置。
- 前記第2走行制御手段(30)は、前記道路勾配検出手段(27)により下り勾配が検出された場合に前記目標加速度を増加させることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の車両用走行制御装置。
- 前記切換手段(23)は、運転者により操作される走行制御手段切換スイッチ(31)の操作に応じて作動することを特徴とする、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
- 前記切換手段(23)は、前記第1走行制御手段(22)用のスイッチ(10,11,12)の操作形態の違いにより前記第1走行制御手段(22)および前記第2走行制御手段(30)を切り換えることを特徴とする、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006102329A JP2007276542A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 車両用走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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