JP2007266618A - 回路基板、及びこれを用いたインクカートリッジ、回路基板用接続装置およびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期にわたり電気的な接触不良の発生を防止し得る回路基板用接続装置を提供すること。
【解決手段】回路基板27には回路基板に搭載された半導体記憶素子65に導通する接触パッド(接続電極)62が形成されており、この回路基板面には相対的にコネクタ端子70が摺接されて、接触パッド62と電気的に接続される。接触パッド62に対するコネクタ端子70の接触に際し、コネクタ端子70に付着した塵埃71等は、接触パッド62の直近におけるレジスト膜非形成部61aによって作られる段差部において除去される。これにより、接触パッドに対するコネクタ端子の電気的な接触の信頼性が確保される。
【選択図】図7
【解決手段】回路基板27には回路基板に搭載された半導体記憶素子65に導通する接触パッド(接続電極)62が形成されており、この回路基板面には相対的にコネクタ端子70が摺接されて、接触パッド62と電気的に接続される。接触パッド62に対するコネクタ端子70の接触に際し、コネクタ端子70に付着した塵埃71等は、接触パッド62の直近におけるレジスト膜非形成部61aによって作られる段差部において除去される。これにより、接触パッドに対するコネクタ端子の電気的な接触の信頼性が確保される。
【選択図】図7
Description
この発明は、回路基板面に形成された接続電極に対して、コネクタ端子が、回路基板の面方向から相対的に摺接して電気的に導通されるように構成された回路基板、この回路基板を用いたインクカートリッジ、及び回路基板接続装置、およびこの回路基板用接続装置を用いたインクジェット式記録装置に関する。
例えば、インクジェット式記録装置においては、これに用いられる複数のインクカートリッジが着脱可能となるようにカートリッジホルダに支持され、記録ヘッドに対して各色のインクが供給されるように構成されている。そして、昨今におけるこの種の記録装置においては、各インクカートリッジに収納されたインクの種類(例えば、染料インクと顔料インクの識別)、インクの色、インクの残量等の情報をインクカートリッジ側に持たせ、記録装置本体との間で前記情報の授受を行うことにより、適切な印刷動作の管理がなされるように構成した製品が提供されている。
このために、インクカートリッジ側には、前記した情報が格納できる例えば半導体記憶手段を搭載した回路基板が備えられ、インクカートリッジをカートリッジホルダに装着した場合において、各インクカートリッジと記録装置本体側との間で電気的に接続されて、情報の授受がなされるようにした回路基板用接続装置が採用される。
図10は、前記した記録装置において用いられる回路基板の一例を示したものであり、図10(a)は、インクカートリッジ側に搭載された回路基板を上面から見た状態の平面図で示しており、図10(b)は、図10(a)における回路基板をC−C線から矢印方向に見た状態の拡大断面図で示している。
前記した回路基板27のベース61は、例えば、ガラスエポキシ基板により構成されており、その表面には、後述するコネクタ端子によって摺接され、コネクタ端子との間で電気的に導通される複数個の接触パッド62が形成されている。そして、この回路基板27における前記接触パッド62を露出するように、その表面の全域にわたってソルダーレジスト膜63が施されている。なお、図10(b)に示すように接触パッド62の端部と若干の隙間を形成するように形成される場合や、図10(c)に示すように接触パッド62の端部を被覆するように形成される場合がある。
このレジスト膜63を施すことにより、前記接触パッド62に導通して基板上に形成された回路パターン(図示せず)は、レジスト膜63によって被覆され、後述する複数のコネクタ端子によって相対的に摺接を受けた場合において、前記回路パターンが各コネクタ端子との間で電気的に導通するのを避けることができるように構成されている。これにより、回路基板27に形成された回路パターンに対して、コネクタ端子より不要な駆動電圧等が印加されたり、回路パターン同士をコネクタ端子を介してショートさせるなどして、情報データを破壊するなどの問題の発生を回避するようにしている。
図11は、前記した回路基板27に対して、コネクタ端子が摺接される状態を示している。なお、回路基板27の裏面には、例えばEEPROM等の半導体記憶素子65が搭載され、前記した回路パターンおよび図示せぬスルーホール等を介して電気的に接続されている。そして、半導体記憶素子65はモールド樹脂66により、回路基板27の裏面に固着されている。前記回路基板27は、例えばインクカートリッジの外郭を構成する合成樹脂により成形された筐体の先端部に、前記接触パッド62が表面に位置するようにして取り付けられている。この回路基板27は、筐体の先端部に形成された凹部67内に取り付けられており、これにより回路基板27の位置決めがなされている。
そして、インクカートリッジをカートリッジホルダ内に装着した場合において、回路基板27は、カートリッジホルダ内に配置された弾性金属素材により形成されたコネクタ端子70が、回路基板の面方向から相対的に摺接され、先端部が湾曲されたコネクタ端子70が回路基板27のパッド62に接触するようになされる。すなわち、回路基板27は図12に示した矢印D方向に進行することで、コネクタ端子70が回路基板27に形成されたのパッド62に接触され、電気的に導通される。
また、筐体の先端部における回路基板の取り付け位置には、回路基板27の表面方向に突出する突部68が形成されている。これは、回路基板27の端部が前記コネクタ端子70に接触するのを避けるためになされている。すなわち、前記した回路基板27の基板表面61は、ガラスエポキシ等により平板状に成形されており、この素材は前記コネクタ端子70が直接的に端部に接触した場合、ガラス素材が欠ける等して回路基板27が損傷を受けるなどの問題が発生する。このような理由により、あえて基板27の端部が前記コネクタ端子70に接触しないような構成とされている。
ところで、回路基板27のパッド62とコネクタ端子70とが摺接しながら接続される時に、摺接経路に塵埃があった場合、コネクタ端子70に付着してパッド62とコネクタ端子70との間に挟み込まれるという現象が発生する。
この様な場合、パッド62に対するコネクタ端子70の接触が不十分となり、回路基板27に搭載された前記半導体記憶素子65からのデータの読み出しおよび書き込みが不能となる。これにより、この構成をインクジェット式記録装置におけるインクカートリッジの管理に利用した場合、記録装置の正常な印刷動作を不可能にするなどの障害が発生する。
また、回路基板の端部の回路基板取付部に突部が形成されている場合、回路基板27がコネクタ端子70に接触する際に、前記した突部68を乗り越えて回路基板27の表面に接触し、そのまま回路基板27が矢印D方向に進行することにより、コネクタ端子70の先端部が回路基板27に形成されたパッド62の表面に接触するようになされる。したがって、コネクタ端子70が前記突部68を乗り越えるときに、例えば合成樹脂により突部68が形成されている場合、突部68の表面は、コネクタ端子70による摩擦を受け、素材が掻き取られるような作用を受ける。
この様な場合にも、樹脂素材が粉状の塵埃となってコネクタ端子70に付着し、そのままパッド62とコネクタ端子70との間に挟み込まれるという現象が発生し、前述した問題が生じる。
この発明は、前記した問題点に着目してなされたものであり、長期にわたり電気的な接触不良の発生を防止し得る回路基板を提供することを目的とするものであり、また、これを利用することにより、正常な印刷動作を長期にわたって確保し得るインクカートリッジ及びインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
本発明の回路基板は、基板と、該基板の第1の面に形成され、コネクタ端子に摺接して接続される接続電極と、前記接続電極の接続方向上流側に前記第1の面と前記接続電極により形成された段差部を有することを特徴とするものである。
また本発明の回路基板は、基板と、該基板の第1の面に形成され、コネクタ端子に摺接して接続される接続電極と、前記接続電極の接続方向上流側に前記第1の面と前記接続方向において前記接続電極と重なる位置に形成されたダミーパターンにより形成された段差部を有することを特徴とするものである。
このような構成とした場合、コネクタ端子の先端部は、第1の面から接続電極に摺接していく過程で上記段差部を乗り上げて接続電極に対してコネクタ端子が接触される。このような摺接作用により、コネクタ端子が最後に接続電極の上面に乗り上げる際に、接続電極の前端部において接続電極の厚さにより形成された段差部で、コネクタ端子に付着している塵埃等が掻き取られる。
本発明の回路基板は、上述した構成において、好ましくは前記段差部が、前記接続電極の周囲を被覆したレジスト膜に形成されたレジスト膜非形成部により形成されていることを特徴とするものである。また、前記接続電極は千鳥状に配置され、前記レジスト膜非形成部は、前記接続電極に対応して千鳥状に配置されているものである。また、前記第1の面と反対側の第2の面に半導体記憶素子が形成されたものである。また、前記ダミーパターンが、複数形成されているものである。また、前記接続電極は千鳥状に配置されていると共に、前記ダミーパターンは前記接続電極に対応して千鳥状に配置されているものである。また、段差部の高さは、接続電極の厚さまたはダミーパターンの厚さと同等であることを特徴とするものである。
次に、本発明のインクカートリッジは、少なくともインクを収容するインク収容部と、該インク収容部と連通するインク供給口とを備えたインクカートリッジにおいて、上記特徴を有する回路基板を備えたことを特徴とするものである。
また、前記回路基板が配置された搭載部の前記接続方向上流側に前記回路基板表面よりも突出した突部を設けたことを特徴とするものである。
次に、本発明の回路基板用接続装置は、回路パターンと、該回路パターンに導通する接続電極が表面に形成された回路基板に、コネクタ端子が前記回路基板の面方向から相対的に摺接して前記接続電極に接触するように構成された回路基板用接続装置であって、前記コネクタ端子が摺接される前記回路基板の端部には、前記基板の端部に隣接して当該端部が前記コネクタ端子に接触するのを避ける突部が配置されると共に、前記回路基板における前記端部と前記接続電極との間におけるコネクタ端子の摺接経路上には、コネクタ端子が前記回路基板面に対してせり上がり、弾性変形を受ける段差部が形成されてなることを特徴とするものである。
この場合、好ましくは前記段差部が金属箔により形成される。そして、1つの好ましい実施の形態においては、前記回路基板の表面と、前記接続電極により、前記段差部を形成した構成とされる。加えて、好ましくは前記接続電極の形成位置、および接続電極に隣接する前記コネクタ端子の摺接経路上を避けて、レジスト膜が被覆される。
このような構成とした場合、コネクタ端子の先端部は、回路基板面に形成されたレジスト膜の上面に摺接し、そして、接触パッドの直近におけるレジスト膜の非形成部分に落ち込み、最後に接続電極の上面に乗り上げて接続電極に対してコネクタ端子が接触される。このような摺接作用により、コネクタ端子が最後に接続電極の上面に乗り上げる際に、接続電極の前端部において接続電極の厚さにより形成された段差部で、コネクタ端子に付着している塵埃等が掻き取られる。
一方、この発明にかかる他の1つの好ましい実施の形態においては、前記回路基板の表面と、ダミーパターンとにより、前記段差部を形成した構成とされる。この場合、前記ダミーパターンは、前記回路基板に配列された回路パターンとは絶縁状態になされていることが望ましい。加えて、前記ダミーパターンは、複数のコネクタ端子による前記摺接経路上において、それぞれ分離して形成された形態が好適に採用し得る。そして、前記した各構成においても、好ましくは前記接触パッドの形成位置、およびダミーパターンに隣接する前記コネクタ端子の摺接経路上を避けて、ソルダーレジスト膜が被覆される。
このような構成とした場合、前記コネクタ端子の先端部は、前記突部を乗り越えて回路基板面に摺接する。そして、金属箔により形成されたダミーパターンの上面に乗り上げ、さらにレジスト膜の上面を摺接して、最後に接触パッドの上面に接触する。このような摺接作用により、コネクタ端子がダミーパターンの上面に乗り上げる際に、ダミーパターンの前端部におけるダミーパターンの厚さにより形成された段差部において、コネクタ端子に付着している前記した塵埃等が掻き取られる。したがって、接触パッドとコネクタ端子との間に塵埃等を挟み込む度合いを低減させることができ、接触パッドに対するコネクタ端子の電気的な接触の信頼性を確保することができる。
さらに、本発明のインクジェット式記録装置は、前記回路基板がインクカートリッジに搭載され、前記コネクタ端子がインクカートリッジを着脱可能に支持するカートリッジホルダに配置され、インクカートリッジをカートリッジホルダに装着した状態で、記録装置本体側と前記インクカートリッジの回路基板との間で、信号の授受がなされるように構成される。
この場合、前記回路基板には、好ましくは読み出しおよび書き込みが可能な半導体記憶素子が搭載され、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジに関する情報を、前記半導体記憶素子との間で読み出しおよび書き込みがなされるように構成される。
前記した構成のインクジェット式記録装置によると、前記した回路基板用接続装置における作用効果を享受することができ、しかも、カートリッジの装着により、当該カートリッジに関する情報について、記録装置本体側との間で正確に授受することができる。したがって、記録装置の正常な印刷動作を保証することができ、この種のインクジェット式記録装置における動作の信頼性を確保することができる。
以下、この発明にかかる回路基板用接続装置をインクジェット式記録装置に適用した実施の形態に基づいて説明する。まず、図1は、この発明を好適に利用し得るインクジェット式記録装置の全体構成を上面図によって示したものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェット式記録ヘッド6が搭載されている。
また、キャリッジ1には前記記録ヘッドにインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜7dは、この実施の形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインク(例えばブラックインク、イエロー、シアン、マゼンタの各カラーインク)に対応して4個具備されている。
そして、このサブタンク7a〜7dに対して、記録装置の本体側に配置されたカートリッジホルダ8に装着されたインクカートリッジ(以下、これをメインタンクとも言う)9a〜9dから、インク補給路を構成する可撓性のインク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラックインクおよび各カラーインクが補給されるように構成されている。
一方、前記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されており、さらにこのキャッピング手段11の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面に密着して封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、キャッピング手段11が記録ヘッド側に移動(上昇)して、キャップ部材11aによって記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるように構成されている。
このキャップ部材11aは、記録装置の休止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。また、このキャップ部材11aには、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング動作を実行する機能も果たすようになされている。
一方、キャッピング手段11の印字領域側に隣接して、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成したワイピング部材12が配置されており、必要に応じて記録ヘッドの移動経路に水平方向に進出して、ノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。
次に図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク補給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク補給システムについて、同一符号で示した図1と共に説明する。図1および図2において、符号21は空気加圧ポンプを示しており、この空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、圧力調整弁22に供給され、さらに圧力検出器23を介して前記した各メインタンク9a〜9d(図2においては代表して符号9として示しており、以下において代表して単に符号9として説明する場合もある。)にそれぞれ供給されるように構成されている。
この場合、前記圧力検出器23から各メインタンク9に対して空気流路が分岐され、カートリッジホルダ8に装着された状態の各メインタンクに対して、それぞれ加圧空気が印加されるように構成されている。前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に達した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲に維持できる機能を有している。
さらに、前記圧力検出器23は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定の圧力に達したことを検出した場合には、これに基づいて空気加圧ポンプ21の駆動を停止させると共に、圧力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21を駆動させるように制御し、この繰り返しによって前記した各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲に維持されるように機能する。
前記メインタンク9は、その概略構成が図2に示されたように、その外郭を構成するケースが気密状態に形成されており、その内部にはインクを収容した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、メインタンク9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。
この構成により、各メインタンク9a〜9dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による加圧を受け、各メインタンク9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対して所定の圧力によるインク流が発生されるようになされる。
なお、インクカートリッジとしての前記メインタンク9には、図2に示されたように、そのケースの一部に例えばEEPROMによる半導体記憶素子等の記憶素子を搭載した回路基板27が取り付けられている。この回路基板27に搭載された半導体記憶素子には、例えば、インクカートリッジに収納されたインクの種類(例えば、染料インクと顔料インクの識別情報)、インクの色、インクの残量等の情報が格納されている。そして図2に示されたように、この半導体記憶素子から情報を読み出しまたは書き込みすることができる端子28(これは、後述する接触パッド(接続電極)62に相当する)がメインタンク9の一部に配置されており、メインタンク9を記録装置に装着した場合において、記録装置側と電気的に接続することができるように構成されている。
一方、前記各メインタンク9a〜9dにおいて加圧されたインクは、それぞれ各インク補給バルブ26,26……および各インク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7として示しており、以下において代表して単に符号7として説明する場合もある。)に供給されるように構成されている。
このサブタンク7の基本構成は、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。
この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材の浮上位置にしたがった前記永久磁石32による磁力線量に応じて、前記ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生される出力発生手段が構成されており、前記フロート部材31を含めてサブタンク内のインク量検出手段を構成している。
この実施の形態においては、前記したインク量検出手段は各メインタンク9から各サブタンク7に対してインクが補給されて、サブタンク内のインク量が所定の容量(インクフル状態)に達したことを検知するように利用されており、この場合において前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて前記インク補給バルブ26が閉弁されるように構成されている。
また、印刷動作等の実行によりサブタンク内のインク量が所定の容量以下(インクロー状態)に達したことが、前記したホール素子33a,33bの電気的出力により判明した場合には、前記インク補給バルブ26を開弁されるように作用する。これにより、メインタンク9内で加圧されているインクは、インクの消費が進んだそれぞれのサブタンク7内に個別に補給される。したがって、前記したような繰り返しにより、メインタンクからサブタンクに対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンクには常に一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
また、図2に示されたように各サブタンク7からは、バルブ35およびこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。なお、図2において符号11は、前記したキャッピング手段を示しており、このキャッピング手段11に接続されたチューブは吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。
次に図3は、前記したカートリッジホルダ8の前面側の構成を示したものである。このカートリッジホルダ8には、メインタンクを着脱操作する場合に開放されるカバー部材41が配備されている。すなわち、このカバー部材41はカートリッジホルダ8の開口前面に配置されて、回動軸41aが図示せぬ記録装置本体側に形成された支持孔によって支持されており、軸41aを回動中心としてカートリッジホルダ8の開口前面が開放(実線で示す状態)または閉塞(鎖線で示す状態)できるように構成されている。
前記カバー部材41を閉塞状態とした内側には、カートリッジホルダ8に装着される各メインタンク9に対応させて複数の操作レバー42が配置されている。この操作レバー42の基端部には係止孔42aが形成されていて、各操作レバー42におけるそれぞれの係止孔42aに挿通して支持する図示せぬ支持ロッドによって、回動可能に支持されている。
そして、操作レバー42はカバー部材41を開放した状態において、カバー部材の開放方向と同方向に回動させることによって各メインタンク9の装着または取り出しができるようになされている。すなわち、メインタンク9をカートリッジホルダ8に装着させる場合においては、操作レバー42をカバー部材41の開放方向と同方向に回動させた状態でメインタンク9をカートリッジホルダ8内に挿入し、操作レバー42を起立させることで、操作レバー42に形成された押当部42bがメインタンク9の手前側端部に当接し、テコの原理によりメインタンク9はホルダ8側に装着される。
また、ホルダ8側に装着された状態のメインタンク9を引き出す場合においては、操作レバー42を同じくカバー部材41の開放方向と同方向に回動させることによって、図には示されていないが、操作レバー42の一部に係合されたリンクロッドを介してメインタンク9を奥側から押し出すように作用する。したがって、手前方向に押し出されたメインタンク9を容易に引き出すことができる。
前記カートリッジホルダ8には、さらに前記カバー部材41の開放を検出する電気スイッチ43が配備されている。このスイッチ43はカバー部材41が閉じられた状態で、カバー部材41の裏面に接してオン状態になされ、カバー部材41が開放された状態で、オフ状態になされる例えばタクトスイッチが用いられている。このスイッチ43はオフ状態において、前記した圧力調整弁22を強制開放するようになされており、これにより、各インクカートリッジの交換作業に際してカバー部材41が開放された時に、各インクカートリッジに与えられている加圧空気を大気開放させるように作用する。
図4は、前記したカートリッジホルダ8内に配置された接続機構の構成と、インクカートリッジとしてのメインタンク9の端部の構成とを、それぞれ断面図で示したものである。インクカートリッジとしてのメインタンク9には、記録装置へ装着する場合に利用される位置決め手段としての一対の開口穴51が形成されている。また、前記一対の位置決め開口穴51に挟まれたほぼ中間部に、インクパック24からのインク導出部50が、取り付けられている。そして、前記2か所に配置された各開口穴51の両外側には、加圧空気の導入口52、および当該インクカートリッジに関する情報を読み出し書き込みすることができる半導体記憶素子を搭載した回路基板27がそれぞれ配置されている。
一方、カートリッジホルダ8側に配置された接続機構55には、円柱状に形成された一対の位置決めピン56が配置されており、メインタンク9側に形成された前記一対の位置決め開口穴51が、各位置決めピン56を包囲して装着されるように構成されている。
このように、メインタンク9側に位置決め用の開口穴51がケースの2か所に配置された構成とされているので、記録装置側に配置された2本の位置決めピン56の基端部への装着により、カートリッジとしてのメインタンク9の三次元方向の位置決めを達成することができる。前記位置決めピン56に対してメインタンク9が装着されることによって、一対の位置決めピン56を挟むほぼ中央部に配置された中空状のインク導入管57が、インクパックからのインク導出部50に差し込まれ、カートリッジからインクが導出できる態勢となされる。
また、メインタンク9の装着により、加圧空気の導入口52がカートリッジホルダ8側に配置された加圧空気の送出口58に接続され、メインタンク9側に加圧空気が導入することができる態勢になされる。さらに、メインタンク9側に配置された前記回路基板27に対して複数のコネクタ端子を備えた端子機構59が接続され、回路基板27に備えられた半導体記憶素子との間で、データの授受が実現できる態勢になされる。
図5は、前記した端子機構59の構成を図4に示した状態に対して、裏面から見た状態で示している。すなわち、メインタンク9側に配置された前記回路基板27の表面に対して電気的に接触するコネクタ端子70が配列された構成を示している。このコネクタ端子70は、例えば燐青銅などの弾性金属素材により形成されており、メインタンク9側の回路基板27上に形成されたそれぞれの接触パッド(接続電極)に対応して7つの端子が具備され、いわゆる千鳥足状に配列されている。
また、コネクタ端子70の各先端部はそれぞれ円弧状に成形され、回路基板の面方向から相対的に摺接した場合、回路基板面に対して円弧状の外周面が摺接されるように構成されている。これにより、メインタンクを着脱するに際して、回路基板面に対して摺接される各コネクタ端子70の摩擦抵抗が低減できるようになされる。そして、前記した各コネクタ端子70は、記録装置に搭載された図示せぬ読み出し書き込み回路に接続され、回路基板27に搭載された半導体記憶素子との間で、データの授受がなされる。
一方、図6はメインタンク9としてのインクカートリッジ側に配置された回路基板27の好ましい第1の例を示したものである。そして、図6(a)は回路基板を上面から見た状態の平面図で示しており、図6(b)(c)は図6(a)における回路基板をA−A線から矢印方向に見た状態の拡大断面図で示している。なお、この回路基板27の基本的な構成は、すでに説明した図10に示した回路基板と同様であり、したがって、それぞれ相当する部分を同一符号で示している。
図6に示した回路基板27においては、各接触パッドは千鳥状に2列で配置されており、各接触パッド62の形成位置および前記コネクタ端子70による摺接経路上における接触パッドに隣接する部分を避けて、ソルダーレジスト膜63が被覆されている。ここで、前記接触パッド62の厚さは、約40μm程度であり、また、レジスト膜63の厚さも約40μm程度になされている。したがって、レジスト膜63の非形成部分61a、すなわち基板ベース(基板)61の露出部分(基板の表面)には、図6(b),(c)に示すように、深さが約40μmの凹陥部になされている。これにより、レジスト膜63の非形成部分である回路基板面61aと、金属箔(例えば銅箔)により形成された前記接触パッド62の表面との間で、段差部62aが形成されている。
この凹部は、コネクタ端子の摺接経路方向において、前記基板の表面に当接可能な程度(前記コネクタ端子が凹部内に落ち込むことが可能な程度)の幅で形成されている。また、レジスト膜非形成部61aは、上述した各接触パッドの配置にあわせて千鳥状に配置されている。
図7は、前記した構成の回路基板27に対して、コネクタ端子70が相対的に摺接される状態を順に示している。なお、回路基板27の裏面には、すでに説明した図11に示す構成と同様に、例えばEEPROM等の半導体記憶素子65が搭載され、各接触パッド62に導通する図示せぬ回路パターンおよび図示せぬスルーホール等を介して電気的に接続されている。そして、半導体記憶素子65はモールド樹脂66により、回路基板27の裏面に固着されている。また、図11に基づいて説明したように、回路基板27はインクカートリッジの外郭を構成する合成樹脂により成形された筐体の先端部に、前記接触パッド62が表面に位置するようにして取り付けられている。
ここで、図7(a)はインクカートリッジ9がカートリッジホルダ8に装着される場合の初期状態を示しており、図7(b)および図7(c)の状態を経て、図7(d)として示した状態が、インクカートリッジ9の装着が完了した状態を示している。まず、図7(a)に示したように、インクカートリッジがカートリッジホルダに装着される場合においては、カートリッジホルダ8側に配置されたコネクタ端子70の先端部は、インクカートリッジに形成された前記突部68を乗り越えようとする。この時、突部68はコネクタ端子70の摺接を受け、カートリッジの外郭ケースを構成する合成樹脂素材の一部が掻き取られ、粉状の塵埃71となってコネクタ端子70に付着する。
続いて、図7(b)に示すように、コネクタ端子70は、前記塵埃71を付着させたまま、回路基板面に形成されたレジスト膜63の上面を摺接し、さらに、コネクタ端子70は、図7(c)に示すように接触パッド62の直近におけるレジスト膜の非形成部分61aに落ち込む。そして、最後に図7(d)に示すようにコネクタ端子70は、弾性変形を受けて接触パッド62の上面に乗り上げて接触パッドに対してコネクタ端子70が接触される。この時、接触パッド62の厚さによって形成された前記段差部62aによって、コネクタ端子に付着している前記した塵埃71が掻き取られる。
したがって、接触パッドとコネクタ端子との間に塵埃等を挟み込む度合いを低減させることができ、接触パッドに対するコネクタ端子の電気的な接触の信頼性が確保される。また、前記した段差部62aは、金属箔による接触パッド62によって形成されるので、コネクタ端子に付着している塵埃等の掻き取り効果を増大させることができる。
なお、図6および図7に基づいて説明した回路基板27の構成においては、基板表面にレジスト膜63を施しているが、前記したコネクタ端子70の摺接経路に回路パターンが存在しない場合においては、前記したレジスト膜63は、必ずしも必要ではない。すなわち、前記レジスト膜63は回路パターンがコネクタ端子70に接触することにより、電気的な障害を受けるのを防止させる役割を果たしている。したがって換言すれば、コネクタ端子70の摺接経路に回路パターンが存在する場合においては、当該部分のみにレジスト膜を形成させるようにしてもよい。
次に図8は、回路基板27の好ましい第2の例を示したものである。そして、図8(a)は回路基板を上面から見た状態の平面図で示しており、図8(b)(c)は図8(a)における回路基板をB−B線から矢印方向に見た状態の拡大断面図で示している。なお、この回路基板27の基本的な構成は、すでに説明した図6に示した回路基板と同様であり、したがって、それぞれ相当する部分を同一符号で示している。
この回路基板27の第2の例においては、前記したコネクタ端子70の摺接経路に、金属箔により形成されたダミーパターン69が形成されている。このダミーパターン69は、回路基板のベース61上に、前記した接触パッド62、および図示せぬ回路パターンをエッチング処理により形成させるに際して、同時に形成させるようになされる。したがって、ダミーパターン69の厚さは、接触パッド62の厚さとほぼ同一に形成することができる。
そして、図に示す実施の形態においては、前記した接触パッド62の形成位置、およびコネクタ端子70による摺接経路上におけるダミーパターン69よりも前方の位置(図8における左側領域)を避けてレジスト膜63を被覆している。この構成によると、レジスト膜63の非形成部分61a、すなわち基板ベース61の露出部分に対して、ダミーパターン69の厚さに対応して立ち上がる段差部69aが形成されている。
したがって、この段差部69aは、図7に基づいて説明した例と同様に、コネクタ端子70に付着した塵埃等を掻き取る作用を果たす。それ故、この図8に示した構成においても、図6および図7に示した構成と同様の作用効果を得ることができる。なお、前記したダミーパターン69は、回路基板27に配列された図示せぬ回路パターンとは絶縁状態になされていることが望ましい。このように構成することにより、コネクタ端子70がダミーパターン69に接触した際、回路基板27に搭載された半導体気温素子65が、電気的な障害を受けるのを防止することができる。
さらに図9は、回路基板27の好ましい第3の例を平面図で示している。なお、この図9においても、すでに説明した各部に相当する部分を同一符号で示している。この図9に示した例においては、ダミーパターン69は、複数のコネクタ端子による摺接経路上において、それぞれ分離して形成されている。この構成においても、図8に示した例と同様に、基板ベース61の露出部分61aに対して、ダミーパターン69の厚さに対応した段差部69aが形成され、この段差部は、すでに説明した例と同様に、コネクタ端子70に付着した塵埃等を掻き取る作用を果たす。それ故、この図9に示した構成においても、すでに説明した各例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図9に示した構成によると、ダミーパターン69は、複数のコネクタ端子による摺接経路上において、それぞれ分離して形成(図面では、異なるコネクタ端子が同時に同じダミーパターンに接触しないように千鳥状に配置)されており、したがって、各コネクタ端子70がダミーパターン69上を摺接して通過する際に、ダミーパターン69を介してそれぞれのコネクタ端子70同志がショート状態になされるのを防止することができる。これにより、記録装置側に搭載された図示せぬ読み出し書き込み回路が、電気的な障害を受けるのを防止することができる。
上述した本発明においては、基板上に形成されたレジスト膜非形成部により基板表面を露出させて段差部を形成する構成を開示したが、段差部を形成可能な程度の凹部を形成できれば、基板表面を露出させる必要はない。
以上の説明で明らかなように、この発明にかかる回路基板によると、接続電極が形成された回路基板面におけるコネクタ端子の摺接経路上には、段差部を形成したので、コネクタ端子に付着した塵埃等を、前記段差部によって除去することができる。これにより、接触パッドに対するコネクタ端子の電気的な接触の信頼性を確保することができる。
また、コネクタ端子が回路基板の端部に接触するのを避ける突部を形成した構成においては、前記突部の削れ等によりコネクタ端子に付着した塵埃等を、前記段差部によって除去することができる。
また、前記した回路基板をインクカートリッジに搭載し、記録装置本体側と前記カートリッジの回路基板との間で、信号の授受がなされるように構成したインクジェット式記録装置に適用した場合には、記録装置の正常な印刷動作を保証することができ、この種のインクジェット式記録装置における動作の信頼性を確保することができる。
1…キャリッジ、6…記録ヘッド、7(7a〜7d)…サブタンク、8…カートリッジホルダ、9(9a〜9d)…メインタンク(インクカートリッジ)、24…インクパック、27…回路基板、55…接続機構、59…端子機構、61…基板ベース、61a…レジスト膜非形成部(基板ベース露出部)、62…接触パッド(接続電極)、62a…段差部、63…レジスト膜、65…半導体記憶素子、66…モールド樹脂、68…突部、69…ダミーパターン、69a…段差部、70…コネクタ端子、71…塵埃。
Claims (22)
- 基板と、
該基板の第1の面に形成され、コネクタ端子に摺接して接続される接続電極と、
前記接続電極の接続方向上流側に前記第1の面と前記接続電極により形成された段差部を有する回路基板。 - 基板と、
該基板の第1の面に形成され、コネクタ端子に摺接して接続される接続電極と、
前記接続電極の接続方向上流側に前記第1の面と前記接続方向において前記接続電極と重なる位置に形成されたダミーパターンにより形成された段差部を有する回路基板。 - 前記段差部が、前記接続電極の周囲を被覆したレジスト膜に形成されたレジスト膜非形成部により形成されている請求項1又は2記載の回路基板。
- 前記レジスト膜非形成部により形成された凹部は、前記コネクタ端子の摺接方向において前記コネクタ端子が前記基板表面に当接可能な程度の幅で形成されている請求項3記載の回路基板。
- 前記接続電極は千鳥状に配置され、前記レジスト膜非形成部は、前記接続電極に対応して千鳥状に配置されている請求項1記載の回路基板。
- 前記第1の面と反対側の第2の面に半導体記憶素子が形成された請求項1又は2の回路基板。
- 前記ダミーパターンが、複数形成されている請求項2記載の回路基板。
- 前記接続電極は千鳥状に配置されていると共に、前記ダミーパターンは前記接続電極に対応して千鳥状に配置されている請求項7記載の回路基板。
- 段差部の高さは、接続電極の厚さと同等である請求項1記載の回路基板。
- 前記段差部の高さは、ダミーパターンの厚さと同等である請求項2記載の回路基板。
- 少なくともインクを収容するインク収容部と、該インク収容部と連通するインク供給口とを備えたインクカートリッジにおいて、
請求項1乃至10記載のいずれか一項の回路基板を備えたインクカートリッジ。 - 前記回路基板が配置された搭載部の前記接続方向上流側に前記回路基板表面よりも突出した突部を設けた請求項11記載のインクカートリッジ。
- 回路パターンと、該回路パターンに導通する接続電極が表面に形成された回路基板に、コネクタ端子が前記回路基板の面方向から相対的に摺接して前記接続電極に接触するように構成された回路基板用接続装置であって、
前記コネクタ端子が摺接される前記回路基板の端部には、前記基板の端部に隣接して当該端部が前記コネクタ端子に接触するのを避ける突部が配置されると共に、前記回路基板における前記端部と前記接続電極との間におけるコネクタ端子の摺接経路上には、コネクタ端子が前記回路基板面に対してせり上がり、弾性変形を受ける段差部が形成されてなる回路基板用接続装置。 - 前記段差部が金属箔により形成されてなる請求項13に記載の回路基板用接続装置。
- 前記回路基板の表面と、前記接続電極により、前記段差部を形成してなる請求項13に記載の回路基板用接続装置。
- 前記接続電極の形成位置、および接続電極に隣接する前記コネクタ端子の摺接経路上を避けて、レジスト膜が被覆されてなる請求項15に記載の回路基板用接続装置。
- 前記回路基板の表面と、ダミーパターンにより、前記段差部を形成してなる請求項13に記載の回路基板用接続装置。
- 前記ダミーパターンは、前記回路基板に配列された回路パターンとは絶縁状態になされた請求項17に記載の回路基板用接続装置。
- 前記ダミーパターンは、複数のコネクタ端子による前記摺接経路上において、それぞれ分離して形成されてなる請求項17に記載の回路基板用接続装置。
- 前記接続電極の形成位置、およびダミーパターンに隣接する前記コネクタ端子の摺接経路上を避けて、レジスト膜が被覆されてなる請求項17に記載の回路基板用接続装置。
- 前記回路基板がインクカートリッジに搭載され、前記コネクタ端子がインクカートリッジを着脱可能に支持するカートリッジホルダに配置され、インクカートリッジをカートリッジホルダに装着した状態で、記録装置本体側と前記インクカートリッジの回路基板との間で、信号の授受がなされるように構成した請求項13に記載の回路基板用接続装置を用いたインクジェット式記録装置。
- 前記回路基板には、読み出しおよび書き込みが可能な半導体記憶素子が搭載され、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジに関する情報を、前記半導体記憶素子との間で読み出しおよび書き込みがなされるように構成した請求項21に記載のインクジェット式記録装置。
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