JP2007259929A - カプセル挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は、容易にかつ安全にカプセルを生体内に挿入することができなかった。
【解決手段】線状の部材である線状部材20を有するカプセル2を、生体内に挿入するためのカプセル挿入装置1であって、カプセル2が装填される装填部11を備え、線状部材20が通される管状の部材である管状部材10と、管状部材10に設けられた、管状部材10内に流体を注入するための注入部12と、管状部材10内に通される線状部材20の一部を、管状部材10に対して着脱可能に保持する保持部13とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体内にカプセルを挿入するための装置等に関するものである。
近年、医療技術の多様化に伴い、さまざまな新しい医療方法等が提案されている。その中の1つとして、試薬のカプセルや、薬品のカプセルや、内視鏡等との機器を内部に有するカプセル等を、生体内の所望の位置に、配置して、検診や、試験、治療等を行う技術等が考えられている。
例えば、特許文献1に示すように、カプセル化された内視鏡を、鉗子を用いて体腔内に挿入することで、体腔内を観察できるようにしたものがあった。
特開2004−065971号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来は、このようなカプセル等の生体内への挿入は、鉗子を用いて行われていたため、カプセルを挟んだ状態で、鉗子を生体内に挿入する操作等が難しく、操作に熟練を要していた。特に、このような鉗子は、先端に可動部等を備えているため、生体内で可動部を動かした際に、生体を挟んだり、引っかけたりして傷つけてしまう可能性があった。また、鉗子はカプセルを把持する部分等を備えているため、金属等のある程度の強度を備えた材質により構成されるとともに、表面に凹凸等が多いため、生体内に挿入する際に、強い異物感を与えてしまう恐れがあった。このため、カプセルを挿入する際に、麻酔等をかける必要などがあった。
このように、従来は、カプセルを生体内に容易かつ安全に挿入することができないという課題があった。
本発明のカプセル挿入装置は、線状の部材である線状部材を有するカプセルを、生体内に挿入するためのカプセル挿入装置であって、前記カプセルが装填される装填部を備え、前記線状部材が通される管状の部材である管状部材と、前記管状部材に設けられた、前記管状部材内に流体を注入するための注入部と、前記管状部材内に通される前記線状部材の一部を、前記管状部材に対して着脱可能に保持する保持部とを具備するカプセル挿入装置である。
かかる構成により、カプセルを、容易にかつ安全に生体内に挿入することができる。また、カプセルを配置する際に、保持部により線状部材を管状部材に取り付けた状態で保持しておくことで、線状部材の一部を体外に残しておくことができる。
また、本発明のカプセル挿入装置は、前記カプセル挿入装置において、前記カプセル挿入装置は、前記装填部にカプセルが装填され、前記線状部材の一部を前記保持部が前記管状部材に対して保持した状態で、前記注入部以外の部分が密封される構造を有するカプセル挿入装置である。
かかる構成により、注入部から流体を注入することで、カプセルを、容易にかつ安全に生体内に挿入することができる。
また、本発明のカプセル挿入装置は、前記カプセル挿入装置において、前記管状部材は、対となる第一および第二の端部を有し、前記装填部は、前記管状部材の第一の端部に設けられ、前記保持部は、前記線状部材の一部を前記管状部材との間で挟持した状態で、前記管状部材の第二の端部を封止する封止部材を有しているカプセル挿入装置である。
かかる構成により、カプセルを線状部材を有している状態のまま、生体内に配置できるとともに、線状部材の一部を体外に残しておくことができる。
また、本発明のカプセル挿入装置は、前記カプセル挿入装置において、前記管状部材は、対となる第一および第二の端部を有し、前記装填部は、前記管状部材の第一の端部に設けられ、前記注入部は、前記管状部材の第二の端部近傍に、突設されているカプセル挿入装置である。
かかる構成により、注入部が、管状部材の挿入時に邪魔にならないようにすることができる。
また、本発明のカプセル挿入装置は、前記カプセル挿入装置において、前記注入部から前記流体を注入する注入装置を備えたカプセル挿入装置である。
かかる構成により、注入装置により流体を注入することで、カプセルを、容易にかつ安全に生体内に挿入することができる。
また、本発明のカプセル挿入装置は、前記カプセル挿入装置において、前記注入部は、弁を有しているカプセル挿入装置である。
かかる構成により、注入装置の操作ミス等により、不要なときに流体等が管状部材内に流れ込んで、カプセルが、所望の位置以外の位置に挿入されたりすることを防ぐことや、カプセルを所望の位置に配置した後、管状部材内に体液等が吸い込まれることを防ぐことができる。
本発明によるカプセル挿入装置等によれば、カプセルを、容易にかつ安全に生体内に挿入することができる。
以下、カプセル挿入装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるカプセル挿入装置の斜視図である。
図2は、本実施の形態におけるカプセル挿入装置の、図1のII―II線による断面図である。
また、図3は、本実施の形態におけるカプセル挿入装置に注入装置を取り付けた状態を示す図である。なお、この図において、注入装置とカプセル挿入装置との大きさの比は、実際の装置とは異なるものとする。
図4は、本実施の形態におけるカプセル挿入装置に、カプセルを装填した状態の、図2と同様の断面図である。
本実施の形態におけるカプセル挿入装置1は、カプセル2を、生体内に挿入するための装置である。カプセル2は、生体内に配置された当該カプセル2を、生体外に排出する際に利用される線状の部材である線状部材20を有する。
カプセル挿入装置1は、管状部材10、装填部11、注入部12、保持部13を具備する。
管状部材10は、管状の部材である。具体的には、管状部材10は、少なくとも線状部材20を通すことができる孔10aが開いている中空の部材である。管状部材10の材質は問わないが、生体内に配置するものであるため、耐蝕性に優れた材質であることが好ましい。また、管状部材10は生体内に挿入されるものであるため、軟性ポリマー等の、柔軟性を有する材質であることが好ましい。例えば、尿道内に曲げながら挿入できる程度の柔軟性を有することが好ましい。また、管状部材10の材質は、生体内において、衝撃等で、破損しにくい材質であることが好ましい。また、管状部材10は、生体内に挿入されることから、なんらかの滅菌、例えば、低温滅菌に耐えることができる材質であることが好ましく、また、生体内に挿入されるため、生体適合性のある材質が好ましい。例えば、管状部材10の材質としては、医療用の器具等として実績のあるポリマー等が好ましい。また、管状部材10は、1つの材質により構成される単層または複数層により構成される構造であってもよいし、異なる材質の複数層により構成される構造であってもよい。また、管状部材10は部位によって材質が異なっていても良い。管状部材10の長さ、管状部材10の外径および内径等は問わない。管状部材10の長さは、通常、カプセル2が配置される位置の、生体の外部からの深さ等に基づいて決定される。また、管状部材10の外径は、通常、カプセル2を挿入する際に通過する生体の部位の太さ等に応じて決定される。また、管状部材10の内径は、通常、カプセル2の外径、言い換えれば太さや、管内の孔10aに通される線状部材20の太さや長さ等に応じて決定される。また、管状部材10の長手方向に垂直な断面の形状は、通常は円形形状であるが、多角形等の他の形状であっても良い。また、管状部材10の太さは、部位によって異なっていても良い。なお、管状部材10の角の部分等は、管状部材10を生体内に挿入する際に接触する組織等を傷付けないよう、丸められていることが好ましい。管状部材10は、ここでは、例として、管状部材10内の孔10aとつながっている開口部を有する第一の端部101、および第二の端部102を具備しているものとする。
装填部11には、カプセル2が装填される。装填部11は、管状部材10の第一の端部101に設けられており、カプセル2を装填可能な形状を有している。装填部11は、カプセル2を装填した状態で、カプセル2により第一の端部101の開口部が封止されるような構造を有している。通常、第一の端部101の開口部の内径が、カプセル2の外径と同じもしくは外径より小さくなっている。特に、装填部11またはカプセル2が弾性を有している材質により構成されている場合、第一の端部101の開口部の内径は、カプセル2の外径より小さくてよい。装填部11の直径は、装填するカプセル2の大きさにもよるが、例えば、2〜8mm程度である。装填部11には、必ずしもカプセル2の全体が装填される必要はなく、カプセル2の一部のみが装填されても良い。装填部11は、通常、管状部材10と同じ材質であるが、異なる材質であっても良い。装填部11のカプセル2が装填される部分の形状は、通常は円形形状であるが、カプセル2の長手方向に垂直な断面の形状に対応した形状であってもよい。なお、装填部11は、カプセル2が簡単には外れないように、例えば下向けにした程度では外れないように装填できるとともに、流体によりカプセル2を容易に押し出すことができるようなサイズ等に設計しておく。
注入部12は、管状部材10に設けられた、管状部材10内に流体を注入するためのものである。ここでは例として、注入部12は、管状部材10の第二の端部102近傍に突設されている。すなわち、注入部12は突起形状を有している。管状部材10の第二の端部102近傍に注入部12を設けることで、注入部12が、管状部材10を生体内に挿入する際に邪魔にならないようにすることができる。注入部12の材質は、通常、管状部材10と同じ材質であるが、異なる材質であっても良い。注入部12には、管状部材10の内部の中空となっている孔10aに連通する開口部121が設けられている。注入部12としては、管状部材12に利用可能な材質が利用可能である。開口部121には、図3に示したように、後述する注入装置14の流体を注入するための注入口141が連結される。この連結の仕方は問わない。例えば、注入装置14の注入口141が開口部121内にはめ込まれることで、注入装置14の注入口141が注入部12と連結されてもよい。また、これらの両者を、弾性を有する管等の連結部材(図示せず)内にはめ込むことにより、連結しても良い。上述したように、注入部12が突起形状を有していることで、ユーザにとっては、注入部12の位置が認識しやすく、注入装置14の注入口141が取り付けやすい。開口部12の内径や外径等は問わない。例えば、注入装置14の注入口が開口部121内にはめ込まれる場合、開口部121の内径は、注入装置14の流体を注入する注入口がはめ込める大きさであればよい。また、注入部12の高さは問わないが、この注入部12と、注入装置14の注入口とを連結して流体を注入した際に、連結した部分が外れないような高さであることが好ましい。また、注入部12は、ここでは、突起形状としたが、管状部材10に対して分岐した第二の管状部材により構成されても良い。また、注入部12は、注入装置14の注入口等が連結可能であれば、管状部材10の側部等に設けられた開口部であっても良い。また、注入部12は、弁を有していても良い。このような弁を設けるようにして、流体を注入する際のみ弁を開き、その他の場合には弁を閉じておくようにすることで、注入装置14の操作ミス等により、不要なときに流体等が管状部材10に流れ込んでカプセル2が押し出されて、カプセル2が、所望の位置以外の位置に挿入されたりすることを防ぐことや、カプセルを所望の位置に配置した後、管状部材10に体液等が吸い込まれることを防ぐことができる。また、カプセル2を装填し、後述する保持部13により、第二の端部102を封止し、注入部12の弁を閉じておくことで、予め、管状部材10内を流体、特に液体、で満たしておくことも可能となる。このように、流体で、管内を満たしておくことにより、注入部12から注入する流体の量を少なくすることができ、作業性が向上する。このような弁としては、管状部材10の内部からは流体が外部に流出しないようにできるとともに、注入部12からは、管状部材10の内部に向かって流体が流入するような、流体の移動方向を制限できる弁、いわゆる逆止弁、を用いることが好ましい。このような弁を用いることで、弁の開閉等を行うことなく、注入部12から流体を注入することが可能となるからである。なお、上記のような弁の構造については、公知技術であるので詳細な説明は省略する。
保持部13は、管状部材10内に通される線状部材20の一部を、管状部材10に対して着脱可能に保持する。「管状部材10」に対して「保持する」とは、具体的には、管状部材10に対して取り付けられている、あるいは固定されている状態を指す。また、「着脱可能」とは、取り付けおよび取り外しが可能であることである。ここでは、保持部13は、線状部材20の一部を管状部材10との間で挟持した状態で、管状部材10の第二の端部102を封止する封止部材131を有している場合について説明する。すなわち、ここでは、管状部材10と第二の端部102近傍と、封止部材131とが、保持部13を構成することとなる。具体的には、封止部材131は、第二の端部102を覆うように封止する蓋である。この蓋は、第二の端部102に嵌合する形状を有している。この封止部材131を、第二の端部102から取り出した線状部材20の一部、例えば端部、を挟み込んで、管状部材10の第二の端部102の近傍部分にはめ合わせることにより、第二の端部102を封止するとともに、線状部材20の一部を、封止部材131と管状部材10の第二の端部102の近傍部分とで挟持することができる。また、封止部材131を管状部材10の第二の端部102近傍から取り外すことで、線状部材20の一部を解放することができる。このように、封止部材131を着脱することで、線状部材20の一部を管状部材に対して着脱可能に保持することができる。なお、封止部材131と、管状部材10の第二の端部102には、螺合するようなネジ溝が設けられていても良い。また、封止部材131の材料等は問わない。封止部材131の材料としては、上述したような管状部材10等に利用可能な材質を用いても良い。また、封止部材131は、生体内に挿入する必要がないため、金属やセラミックス等を用いても良い。また、ゴムキャップ等の弾性材料により構成される蓋を封止部材131として用いても良い。この場合、外径が、多少異なる複数の管状部材10に対しても適用可能となり、汎用性が高い。
なお、このカプセル挿入装置1においては、図4に示すように、装填部11にカプセル2が装填され、線状部材20の一部を保持部13が管状部材10に対して保持した状態で、少なくとも注入部12以外の部分が密封される構造を有するようにする必要がある。密封されていない場合、注入部12から注入した流体が、密封されていない部分から漏出し、カプセル2が装填部11外に押し出されなくなってしまう場合があるからである。
注入装置14は、注入部12から流体を注入する。注入された流体は、管状部材10内に注入される。注入装置14は、流体を、注入口141を介して注入部12に注入する。注入装置14は流体が注入可能な装置であればどのような装置であっても良い。注入装置14としては、具体的には、注射器や、スポイト、ポンプ等が利用可能である。例えば、注入装置14が注射器と同様の構造のものであれば、注入装置14は、図3に示すように、注入部12に取り付けられる。また、ここでは、注入装置14は、注入部12に対して着脱可能であるものとするが、着脱できないようにしても良い。また、着脱可能である場合、注入部12と注入口とに螺合するネジ溝を設けておいても良い。流体は、液体であっても、気体であってもよい。ただし、この流体は、生体内に一部が注入されることとなるため、生体、特にカプセルを挿入する部位等に対して、障害等を与えないような流体であることが好ましい。また、滅菌処理等が行われていることが好ましい。例えば、流体としては、滅菌生理食塩水等が好ましい。また、流体は、液体であることが好ましい。気体は、圧縮されやすく、気体を注入しても、すぐには、カプセル2が押し出されないため、カプセル2を押し出す制御が難しいのに対し、液体であれば、圧縮されにくいため、ほぼ液体を注入した分だけ、カプセル2が押し出されるため、カプセル2を押し出す制御が細かく可能であるからである。
カプセル2とは、小型容器のことである。具体的には、カプセル2は、生体内に配置された当該カプセル2を、生体外に排出する際に利用される線状部材20を有するものであれば、どのようなカプセルであっても良く、そのカプセルの材質や、機能、内部構造、比重等は問わない。例えば、カプセル2の内部に、内視鏡等の装置が設けられている場合、カプセル2は、内部に装置を密封可能な構造を有していてもよい。また、このような場合、カプセル2の材質は、生体内に配置するものであるため、耐蝕性に優れた材質であることが好ましい。カプセル2は、1つの材質により構成される単層または複数層により構成される構造であってもよいし、異なる材質の複数層により構成される構造であってもよい。また、カプセル2の材質は、生体内において、衝撃等で、破損しない材質であることが好ましい。また、カプセル2の少なくとも外装は、生体内に配置することから、なんらかの滅菌、例えば、低温滅菌に耐えることができる材質であることが好ましい。また、カプセル2は、生体内に配置されるため、生体適合性のある材質が好ましい。例えば、カプセル2の外装の材質としては、医療用の器具等として実績のあるポリマー、例えばポリウレタンやポリスチレンや、セラミック等が好適である。また、カプセル2は、例えば、薬品や、試薬等が表面に塗布されたカプセルであっても良い。また、カプセル2は、密封されたものではなく、薬品や、試薬等を内部に有するものであっても良い。またカプセル2の一部、または全体が生体内において時間の経過とともに段階的に、溶解可能なものであっても良く、カプセル2全体が薬品等で構成されていても良い。このような場合、線状部材20は、カプセル2の最も溶解しにくい部分に取り付けておく必要がある。カプセル2の形状は、ここでは、図4等に示すように、医薬品等を封入するカプセル等と同様の円筒形状としているが、どのような形状であっても良く、例えば、円錐や、円柱、円環等の、断面形状が、円形、半円形、楕円形、多角形、角の丸い多角形等の、回転体であっても良い。また、カプセル2は、多角形の柱状体でもよい。なお、カプセル2の角は、生体内に挿入する際等に、接触する組織等を傷付けないよう、丸められていることが好ましい。また、カプセル2の大きさは問わない。ただし、カプセル2の大きさは、生体内に挿入した状態で、生体に対して負担等をかけないよう、小型、できれば微少なサイズであることが好ましい。
線状部材20は、生体内に配置されたカプセル2を、生体外に排出する際に利用される線状の部材である。線状部材20は、カプセル2に取り付けられている。なお、線状部材20は、カプセル2にどのように取り付けられていても良い。例えば、接着剤等により接着されていても良いし、カプセル2とともに一体成形されていてもよい。また、カプセル2の内部に線状部材20の一端が埋め込まれていても良い。また、カプセル2に突起部や、輪状の部材を設けておき、この突起部や、輪状の部材に線状部材を結びつけておいても良い。線状部材20は、通常、カプセルの下端となる部分に取り付けられているが、どの部分に取り付けるようにしても良い。線状部材20は、糸、ロープ、テグス、ポリマーを線状に伸ばしたもの、微細なグラスファイバー等、でもよい。線状部材20は、細く、強度が高く、軽量、かつ表面がなめらかなものが好ましい。ここでは、例としてナイロン糸を用いている。線状部材20の太さは、線状部材20が生体内や、生体外に配置された場合に、違和感等を与えないような太さであることが好ましく、例えば0.5mm以下であることが好適である。例えば、2−0(0.3mm)や、1−0(0.4mm)の単ナイロン糸等が好適である。線状部材20は、管状部材10内においては、たるんだ状態に格納される。
次に、カプセル挿入装置の動作について説明する。ここでは、例として、カプセルを膀胱内に配置する場合を例に挙げて説明する。ここでは、カプセル挿入装置1の注入部12には逆止弁(図示せず)が設けられているものとする。また、ここでは、例として、管状部材10の材料がポリウレタンであるとする。
まず、図1に示したカプセル挿入装置1において、保持部13の封止部材131を管状部材10からはずしておく。そして、管状部材10の内部に、カプセル2の線状部材20を通した後、カプセル2を、図4に示すように、装填部11に装填する。また、線状部材20は、管状部材10内部においてたるませておく。
図5(a)、図5(b)は、カプセル挿入装置1の保持部13への封止部材131の取り付け方を説明するための図である。
次に、図5(a)に示すように、ユーザが、線状部材20を管状部材10内部にたるませた状態で、管状部材10の第二の端部102から管状部材10の外部に出ている線状部材20の一部、例えば、端部近傍、を管状部材10と封止部材131との間で挟み込むようにして、封止部材131に管状部材10の第二の端部102近傍をはめ込む(図5(b))。これにより、保持部13により、線状部材20の一部が保持される。なお、封止部材131をはめた後にカプセル2を装填しても良い。また、封止部材131をはめる前や、カプセル2を装填する前に、管状部材10内に、流体、例えば液体を充填しておいても良い。
図6、図7、図8および図9は、カプセル挿入装置1を用いて、膀胱内にカプセルを挿入する動作を説明するための図である。図6、図7、図8および図9は、人体60の膀胱61近傍の断面を示している。
図6に示すように、カプセル挿入装置1を、カプセル2を装填した側から、ユーザが、尿道62内に挿入する。この挿入は、単に管状の部材を挿入するだけなので、通常のカテーテル等を挿入する場合と同様の手技により行うことが可能である。
次に、カプセル挿入装置1の第一の端部101が膀胱61の近傍に達した時点で、カプセル挿入装置1の注入部12に、注入装置14の注入口141をはめ込むことで、図7に示すように、注入装置14と注入部12とを連結する。ここでは、例として、注入装置14として注射器を用いるものとし、そのシリンダ内には流体143として、滅菌生理食塩水が充填されているものとする。
次に、注入装置14のピストン142をユーザが押すと、注入装置14内の流体、ここでは無菌生理食塩水が、注入部12を経て、管状部材10内に注入され、図8に示すように、注入された流体により、装填部11に装填されていたカプセル2が、膀胱61内に排出されて配置される。この結果、カプセル2が、尿道62を経て、膀胱61内に挿入されたこととなる。そして、注入装置14をカプセル挿入装置1から取り外す。
次に、保持部13の封止部材131を、管状部材10の第二の端部102から取り外す。これにより、線状部材20は、管状部材10からはずされた状態となる。すなわち、線状部材20が保持部13により管状部材10に保持されている状態から解除される。
次に、図9に示すように、カプセル挿入装置1を、尿道62から引き抜く。具体的には、管状部材10を尿道62から抜管する。これにより、カプセル2が膀胱61内に配置された状態で残され、カプセル2に取り付けられている線状部材20は、尿道62を通って体外に位置した状態となる。
そして、カプセル2を膀胱61内から体外に取り出す際には、線状部材20を引っ張ることで、尿道62を経て、カプセル2が体外に取り出される。
以上、本実施の形態においては、装填部11にカプセル2を装填した後は、カプセル2を把持したりするための特別な操作をカプセルに対して行うことなく、通常のカテーテル等の管状の部材を挿入する場合と同様に、管状部材10を挿入することで、カプセル2を生体内に挿入することができるため、カプセルを、容易にかつ安全に生体内に挿入することができる。
また、注入部12を介して流体を注入することで、カプセル2を生体内に容易に配置することができる。
また、カプセルを配置する際に、保持部13により線状部材20の一部を管状部材10に取り付けた状態で保持しておくことで、線状部材20の一部を体外に残しておくことができる。
また、本実施の形態においては、鉗子のように、カプセル2を保持するための可動部等が不要であるため、カプセル2を挿入する際の違和感等を低減できるとともに、カプセル2を配置する際に、鉗子のように、可動部が動作することで生体を傷付けたりすることもない。
また、本実施の形態において説明したような線状部材20が取り付けられたカプセル2を挿入する際には、鉗子等であれば、操作によっては、この線状部材20が鉗子のアーム部等にからみついて、鉗子を生体から引き抜く際に、線状部材20が切れたり、からみついた線状部材20とともにカプセル2が生体外に排出されたりすることが考えられるが、本願においては、管状部材10内に、線状部材20が格納された状態で、挿入が行われるため、このような線状部材20が、生体内への挿入時に、カプセル挿入装置1にからみつくという問題は生じない。
さらに、本実施の形態に係るカプセル挿入装置は、鉗子のように、可動部を有していないため、構造が簡単であり、製造コストを低減させることが可能である。
なお、上記実施の形態においては、蓋のような形状の封止部材131を有する保持部13を用いたカプセル挿入装置1について説明したが、本発明においては、保持部13は、線状部材20を、管状部材10に対して着脱可能に保持できるものであれば、どのような構造を有していても良い。
図10(a)、図10(b)は、保持部13の第一の変形例を説明するための図である。この保持部13は、線状部材20の一部を管状部材10との間で挟持した状態で、管状部材10の第二の端部102を封止する封止部材132を有している。この封止部材132は、具体的には、管状部材10の第二の端部102の開口部にはめ込まれる栓のような形状の部材である。この封止部材132の材質としては、上述した封止部材131と同様の材質が利用可能である。図10(a)に示すように、線状部材20を管状部材10内部にたるませた状態で、管状部材10の第二の端部102から管状部材10の外部に出ている線状部材20の一部を管状部材10の内壁と封止部材132との間で挟み込むようにして、封止部材132を、管状部材10の第二の端部102の開口部にはめ込む(図10(b))。これにより、保持部13により、線状部材20の一部を保持することができるとともに、封止部材133で、第二の端部102の開口部を封止できる。なお、封止部材132は、容易に管状部材10から取り外せるようにするために、第二の端部102の開口部にはめ込んだ状態で、一部が管状部材10の外部に突出しているような状態となるものであることが好ましい。
また、図11に示すように、上述した封止部材132において、さらに線状部材20をはめ込む方向に向かって伸びる切り込み1331を入れた封止部材133を用いるようにしても良い。この場合、この切り込み1331に線状部材20の一部を挟み込んだ状態で、第二の端部102の開口部にはめ込むことで、線状部材20を管状部材10に対して保持できるとともに、封止部材133で、第二の端部102の開口部を封止できる。この場合、封止部材133をはめ込む際に、線状部材20を挟み込むことを考慮しなくてもよく、操作が容易になる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるカプセル挿入装置は、カプセルを生体内に挿入する装置として適しており、特に、生体外に配置するための線状部材を備えたカプセルを挿入するための装置として有用である。
実施の形態1におけるカプセル挿入装置の斜視図 同断面図 同注入装置を取り付けた状態を示す図 同カプセルを装填して状態の断面図 同保持部への封止部材の取り付け方を説明するための図 同動作を説明するための図 同動作を説明するための図 同動作を説明するための図 同動作を説明するための図 同保持部の変形例を示す図 同保持部の変形例を示す図
符号の説明
1 カプセル挿入装置
10 管状部材
11 装填部
12 注入部
13 保持部
14 注入装置
141 注入口
101 第一の端部
102、132、133 第二の端部
131 封止部材
1011 受付手段

Claims (6)

  1. 線状の部材である線状部材を有するカプセルを、生体内に挿入するためのカプセル挿入装置であって、
    前記カプセルが装填される装填部を備え、前記線状部材が通される管状の部材である管状部材と、
    前記管状部材に設けられた、前記管状部材内に流体を注入するための注入部と、
    前記管状部材内に通される前記線状部材の一部を、前記管状部材に対して着脱可能に保持する保持部とを具備するカプセル挿入装置。
  2. 前記カプセル挿入装置は、
    前記装填部にカプセルが装填され、前記線状部材の一部を前記保持部が前記管状部材に対して保持した状態で、前記注入部以外の部分が密封される構造を有する請求項1または請求項2いずれか記載のカプセル挿入装置。
  3. 前記管状部材は、対となる第一および第二の端部を有し、
    前記装填部は、前記管状部材の第一の端部に設けられ、
    前記保持部は、前記線状部材の一部を前記管状部材との間で挟持した状態で、前記管状部材の第二の端部を封止する封止部材を有している請求項1または請求項2いずれか記載のカプセル挿入装置。
  4. 前記管状部材は、対となる第一および第二の端部を有し、
    前記装填部は、前記管状部材の第一の端部に設けられ、
    前記注入部は、前記管状部材の第二の端部近傍に、突設されている請求項1または請求項2いずれか記載のカプセル挿入装置。
  5. 前記注入部から前記流体を注入する注入装置を備えた請求項1から請求項4いずれか記載のカプセル挿入装置。
  6. 前記注入部は、弁を有している請求項1から請求項5いずれか記載のカプセル挿入装置。
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