以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムとしての車両機能設定システム1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この車両機能設定システム1においては、車両11の車両用機能設定装置21と携帯電話機12は、無線により通信を行い、携帯電話機12は、基地局13、通信網14、ゲートウェイ15、および通信網16を介して、ソフトウェア提供サーバ17と通信を行う。
車両11は、例えば、乗用車、バス、トラック、その他の車両であり、その内部に、車両用機能設定装置21とスイッチ22を搭載している。
携帯電話機12は、例えば、ICタグを用いた近接無線通信により、車両用機能設定装置21と通信を行うことで、データを送受信する。具体的には、携帯電話機12は、ユーザの指示に基づいて、スイッチ22の設定に関係する情報(以下、スイッチ設定情報と称する)を生成し、そのスイッチ設定情報を、ICタグを用いた近接無線通信により、車両用機能設定装置21に送信する。
車両用機能設定装置21は、例えば、ICタグを用いた近接無線通信により、携帯電話機12と通信を行うことで、データを送受信する。具体的には、車両用機能設定装置21は、ICタグを用いた近接無線通信により、携帯電話機12から送信されるスイッチ設定情報を受信する。車両用機能設定装置21は、受信したスイッチ設定情報に基づいて、CAN(Controller Area Network)などの車載LAN(Local Area Network)を介して、車両11に搭載された各種の車載装置(図示せず)を操作するためのスイッチ22の各種の機能を設定する。
基地局13は、通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割したセル内に、それぞれ設けられている固定無線局である。基地局13には、移動無線局である携帯電話機12が、例えば、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などの符号分割多元接続方式の無線通信で接続されるようになされており、2GHzの周波数帯を利用して最大2Mbpsのデータ転送速度で大容量データを高速にデータ通信し得るようになされている。
このように、携帯電話機12は、W-CDMA方式によって大容量データを高速にデータ通信し得るようになされていることにより、音声通話だけでなく所定のソフトウェアのダウンロード、電子メールの送受信、簡易ホームページの閲覧、画像の送受信などの多種に及ぶデータ通信を実行し得るようになされている。
また、基地局13は、有線回路を介して公衆回線網などの通信網14に接続されている。通信網14は、ゲートウェイ15を介して、インターネットなどの通信部16や、図示しない多くの加入者有線端末、各種のネットワーク、例えば、コンピュータネットワークおよび企業内ネットワークなどが接続されている。
ゲートウェイ15は、通信網14と通信網16とを接続し、両者のデータを変換することで、通信網14と通信網16との通信を可能にしている。
通信網16には、ソフトウェア提供サーバ17が接続され、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルに従って、携帯電話機12からソフトウェア提供サーバ17に対してアクセスし得るようになされている。
ソフトウェア提供サーバ17は、例えば、車両11のスイッチ22の各種機能を設定するためのソフトウェアなど、各種のソフトウェアを記録している。ソフトウェア提供サーバ17は、携帯電話機12からの要求に応じて、記録しているそれらのソフトウェアを提供する。
なお、図1においては、例えば、携帯電話機12から基地局13までの通信には、2Mbpsの簡易トランスポートプロトコルが使用され、基地局13から、通信を介した、ソフトウェア提供サーバ17までの通信には、TCP/IPプロトコルが使用される。
図2は、本発明を適用した情報処理装置としての車両用機能設定装置21のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
車両用機能設定装置21は、例えば、乗用車、バス、その他の車両に搭載させており、スイッチ22の各種の設定を行うことが可能なようになされている。
車両用機能設定装置21は、CPU31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、操作入力部35、表示部36、音声出力部37、通信部38、生体情報取得部39、および記憶部40を含むようにして構成される。これらは、バス34により相互に接続されている。また、バス34には、必要に応じて、ドライブ41が接続される。
CPU31は、車両用機能設定装置21の各部の動作を制御する。ROM32は、CPU31が実行するアプリケーションプログラムや、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータなどを適宜保存している。RAM33は、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータを適宜記憶する。
操作入力部35は、例えば、タッチパネル、ボタン、キー、レバー、キーボード、マウス、図示しないリモートコマンダから送信される赤外線信号を受信する受信部などより構成され、ユーザによる操作入力に応じた操作信号を、バス34を介して、CPU31に供給する。
表示部36は、LCD、有機EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)などのディスプレイと、それらのディスプレイへの画像または文字の表示を制御するドライバなどから構成されており、CPU31の制御に基づいて、例えば、ユーザへのメッセージなどを表示するものである。
音声出力部37は、スピーカにより構成され、CPU31の制御に基づいて、例えば、ユーザへのメッセージや、認証の処理結果などを通知するための音声を出力する。
通信部38は、携帯電話機12と通信可能となった場合、所定の周波数の電波を利用して、携帯電話機12と非接触で、スイッチ設定情報などのデータの送受信を行う。例えば、通信部38は、携帯電話機12とICタグによる非接触通信を行う場合、その携帯電話機12に設けられているICタグに対する専用のリーダライタとして構成される。その場合、リーダライタは、電波を利用してICタグと非接触でのデータの送受信を行う。
生体情報取得部39は、カメラを含んで構成され、例えば、顔画像、指紋画像、網膜画像、静脈画像などの、個人を特定するための生体情報を取得する。生体情報取得部39は、取得した生体情報を、認証情報として、例えば、図3を参照して後述する認証処理部54に供給する。例えば、生体情報取得部39は、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子を内蔵した動画像カメラによって、ユーザの顔画像を取得し、その顔画像を、バス34を介して認証処理部54に供給する。
記憶部40は、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクなどで構成され、各種のデータを記憶する。
バス34にはまた、必要に応じてドライブ41が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア42が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてRAM33またはハードディスクなどの記憶部40にインストールされる。
なお、車両用機能設定装置21のハードウェア構成は、図2の例に限定されず、後述する図3の機能的構成を少なくとも有していればよい。
図3は、車両用機能設定装置21の機能的構成を示すブロック図である。
車両用機能設定装置21は、制御部51、リーダライタ52、車種ID記憶部53、認証処理部54、認証情報記憶部55、LCD56、スイッチ制御情報生成部57、およびインターフェース58を含むようにして構成される。
なお、本実施の形態では、車両用機能設定装置21は、上述した図2のハードウェア構成を有しているので、認証処理部54とスイッチ制御情報生成部57は、例えば、ソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行する図2のCPU31によって実現される。また、例えば、制御部51は、図2のCPU31に相当し、リーダライタ52は、図2の通信部38に相当する。さらにまた、例えば、車種ID記憶部53と認証情報記憶部55は、図2の記憶部40に相当し、LCD56は、図2の表示部36に相当する。
ただし、認証処理部54とスイッチ制御情報生成部57は、ハードウェアとして構成することもできるし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせとして構成することも可能である。
制御部51は、車両用機能設定装置21の各部の動作を制御する。
リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用して、ICタグが設けられた携帯電話機12と非接触でのデータの送受信を行う。リーダライタ52は、制御部51から供給されるデータを携帯電話機12に送信し、携帯電話機12から受信したデータを制御部51に供給する。
車種ID記憶部53は、車両11の車種を識別するための識別子である車種IDを記憶する。車種ID記憶部53は、制御部51の制御に基づいて、記憶している車種IDを制御部51に供給する。なお、車種IDは、車種ID記憶部53に記憶せずに、他の車載装置(図示せず)に記憶するようにしてもよい。その場合、制御部51は、他の車載装置から車種IDを取得することになる。
認証情報記憶部55は、例えば、携帯電話機12の製造ID、電話番号、携帯電話機12に設けられたICタグのIDなどの、携帯電話機12が正当であるかを認証するための認証情報を記憶する。認証情報記憶部55は、認証処理部54からの要求に応じて、記憶している認証情報を認証処理部54に供給する。
なお、車種ID記憶部53と認証情報記憶部55は、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクなどで構成され、それぞれ、個別に構成されていても、同一の記憶媒体を用いて、それぞれ固有の記憶領域を有するものとしてもよい。
認証処理部54には、制御部51からの携帯電話機12より受信した認証情報と、認証情報記憶部55からの認証情報が供給される。認証処理部54は、それらの認証情報に基づいて、認証の処理を行う。認証処理部54は、認証の結果を制御部51に供給する。
ここで、認証の処理では、上述したように、認証情報記憶部55には、携帯電話機12の製造IDなどの認証情報があらかじめ登録されており、それらの認証情報に対応する携帯電話機12の製造IDなどの認証情報が携帯電話機12から送信されてくるので、認証処理部54は、それらの携帯電話機12の製造IDなどの認証情報を比較して、認証の対象となっている携帯電話機12、すなわち、ユーザは、登録されているかを判定する。
なお、認証の処理の方法は、このような装置固有のデータを用いた方法に限らず、例えば、携帯電話機12のICタグに格納されている暗証番号を、車両用機能設定装置21が読み取り、その暗証番号と、操作入力部35を介してユーザにより入力された暗証番号とを比較することにより、すなわち、ユーザにより設定されたデータを用いることにより、認証の処理を行うようにしてもよい。このとき、ユーザは、暗証番号を、操作入力部35を介して入力せずに、他の車載装置から入力してもよいし、暗証番号の代わりにパスワードを用いるようにしてもよい。
また、上述した、認証の処理の前処理として、例えば、携帯電話機12では、後述する図5のCCDカメラ113や指紋読み取り装置などを用いて、顔認証、指紋認証などのバイオメトリックス認証で使用する、ユーザの生体情報の特徴量を保存し、車両用機能設定装置21では、生体情報取得部39を用いて、ユーザの生体情報の特徴量を、あらかじめ認証情報記憶部55に記憶させておく。そして、認証処理部54は、携帯電話機12のICタグに保存されているユーザの生体情報の特徴量と、認証情報記憶部55にあらかじめ登録されているユーザの生体情報の特徴量とを比較することにより、すなわち、ユーザ固有の特徴量をあらかじめ登録して用いることにより、認証の処理を行うようにしてもよい。
さらに、バイオメトリックス認証の処理の前に、携帯電話機12では、あらかじめ、ユーザに対して認証の処理を行い、車両用機能設定装置21でも、あらかじめ、ユーザに対して認証の処理を行うことにより、それぞれ、個別に認証の処理を行っておく。その後、携帯電話機12では、CCDカメラ113などの各種装置を用いて、バイオメトリックス認証で使用する、ユーザの生体情報の特徴量を保存し、車両用機能設定装置21では、その携帯電話機12に保存されているユーザの生体情報の特徴量を読み出す。認証処理部54は、その読み出したユーザの生体情報の特徴量と、生体情報取得部39を用いて、取得されたユーザの生体情報の特徴量とを比較することにより、すなわち、携帯電話機12と車両用機能設定装置21のそれぞれが個別にユーザを認証しておき、その後、その時点での、ユーザ固有の特徴量を生成して、その特徴量を用いることにより、認証の処理を行うようにしてもよい。
すなわち、認証処理部54は、さまざまな認証方法を組み合わせて認証の処理を行うことができるので、ユーザの指示に基づいて、最適となる認証方法を組み合わせて認証の処理を行う。
LCD56は、制御部51の制御に基づいて、例えば、文字や画像などにより示されるメッセージを画面に表示する。
スイッチ制御情報生成部57は、携帯電話機12から受信したスイッチ設定情報であって、制御部51から供給されるスイッチ設定情報に基づいて、スイッチ22の機能の設定を制御するための情報(以下、スイッチ制御情報と称する)を生成する。スイッチ制御情報生成部57は、インターフェース58を介して、生成したスイッチ制御情報を、車載LANに接続されたスイッチ22に出力する。
図4は、本発明を適用した入力装置としてのスイッチ22の機能的構成を示すブロック図である。
スイッチ22は、車載LANを介して、車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御情報に基づいて、自分の機能と、その機能を示す画面の表示を変更する。スイッチ22は、ユーザによる操作に基づいて、各種の機能の動作を指示するための操作信号を、車載LANを介して、その機能を実現するための車載装置(図示せず)に出力する。
スイッチ22は、制御部71、インターフェース72、表示制御部73、LCD74、スイッチ機能設定部75、およびボタン76を含むようにして構成される。
制御部71は、スイッチ22の各部の動作を制御する。
制御部71には、インターフェース72を介して、車載LANに接続された車両用機能設定装置21からスイッチ制御情報が入力される。制御部71は、インターフェース72を介して車両用機能設定装置21から入力される、スイッチ制御情報を、表示制御部73およびスイッチ機能設定部75に供給する。
表示制御部73は、制御部71から供給される、車両用機能設定装置21からのスイッチ制御情報に基づいて、LCD74の画面の表示を制御する。例えば、表示制御部73は、“サイドミラー格納”や“パワーウィンドウ”などの、ユーザによるスイッチ22の操作により動作が指示される機能の名称のLCD74の画面への表示を制御する。
LCD74は、LCDなどのディスプレイと、それらのディスプレイへの画像または文字の表示を制御するドライバなどから構成される。LCD74は、表示制御部73の制御に基づいて、例えば、“サイドミラー格納”や“パワーウィンドウ”などの、文字や画像などにより示されるスイッチ22の機能を画面に表示させる。なお、LCD74は、LCDディスプレイに限らず、例えば、有機ELやLEDなどのディスプレイであってもよい。
スイッチ機能設定部75は、制御部71から供給される、車両用機能設定装置21からのスイッチ制御情報に基づいて、スイッチ22の機能を設定する。例えば、スイッチ機能設定部75は、車両用機能設定装置21からの、スイッチ22の機能を“パワーウィンドウ”の動作を指示する機能に変更することを示すスイッチ制御情報に基づいて、スイッチ22の機能を“パワーウィンドウ”に設定する。
ボタン76は、ユーザにより押下された場合、その操作に対応する操作信号を制御部71に供給する。
制御部71は、ボタン76から供給される操作信号と、スイッチ機能設定部75により設定されたスイッチ22の機能に基づいて、スイッチ22の機能に対応した動作を指示するための操作信号を、インターフェース72を介して、車載LANに接続されたその機能を実現するための車載装置(図示せず)に出力する。例えば、制御部71は、ボタン76からの操作信号と、スイッチ機能設定部75により設定された“パワーウィンドウ”であるスイッチ22の機能に基づいて、“パワーウィンドウ”を動作させるための操作信号を、インターフェース72を介して、スイッチ操作によりガラスの昇降を行うパワーウィンドウ機構を制御するパワーウィンドウ制御装置(図示せず)に供給する。これにより、ユーザによりボタン76が押下されると、車両11のパワーウィンドウが動作することになる。
以上のようにして、スイッチ22は、車載LANを介して供給されるスイッチ制御情報に基づいて、車両用機能設定装置21に制御される。
なお、制御部71、表示制御部73、またはスイッチ機能設定部75などのスイッチ22を制御しているブロックを設けずに、スイッチ22を、インターフェース72を介して、直接、無線LANに接続された車両用機能設定装置21に制御させるようにしてもよい。また、表示制御部73とLCD74の代わりに、LEDなどを設けて、そのLEDによりスイッチ22の機能の内容を示させるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態では、表示制御部73とLCD74によりスイッチ22の機能の内容を示すように説明するが、例えば、LEDなど、スイッチ22の機能の内容を示すことができるものであればよい。
図5は、本発明を適用した電子機器としての携帯電話機12のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
CPU101は、ROM102に記憶されているプログラム、または記憶部106から、RAM103にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行し、携帯電話機12の各部の動作を制御する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。バス104にはまた、通信部105、記憶部106、インターフェース107も接続されている。
通信部105は、通話時には、基地局13との間で音声データを送受信し、通信時には、基地局13、通信網14、ゲートウェイ15、および通信網16などを介して、各種のデータを送受信する。記憶部106は、不揮発性のメモリ、例えば、フラッシュメモリなどより構成され、CPU101が実行するための所定のソフトウェアなどを適宜記憶する。
インターフェース107には、表示部108、入力部109、マイクロフォン110、スピーカ111、ICタグ112、およびCCDカメラ113が接続される。
表示部108は、LCDなどから構成され、CPU101からの制御に基づいて所定の画面を表示する。例えば、ソフトウェア提供サーバ17から携帯電話機12に提供される所定のソフトウェアにより実行される処理の結果の内容などが表示部108の画面に表示される。入力部109は、テンキーなどのボタンに対するユーザの入力を検出し、ユーザからの入力に対応する操作信号をCPU101に供給する。マイクロフォン110は、ユーザの声を集音し、それを通信部105などに出力する。スピーカ111は、他の携帯電話機12から送信されてきたデータに基づく音声を外部に出力する。
ICタグ112は、データの読み取りや書き換えが可能なICが埋め込まれており、電波により他の装置とデータの送受信を行う。これにより、携帯電話機12のICタグ112と、車両用機能設定設定装置21の通信部38(図2)(リーダライタ52(図3)とは、非接触でのデータの送受信を行うことが可能となる。
CCDカメラ113は、例えば、CCD撮像素子などを内蔵した動画像カメラからなり、被写体を撮像し、その被写体の画像データを記憶部106に記憶させる。例えば、CCDカメラ113は、顔認証などのバイオメトリックス認証で使用する、ユーザの顔画像を撮像し、その顔画像データを記憶部106に記憶させる。そして、CPU101は、記憶されている顔画像データに基づいて、認証の処理を行う。
なお、携帯電話機12のハードウェア構成は、図5の例に限定されず、後述する図6の機能的構成を少なくとも有していればよい。
図6は、携帯電話機12の機能的構成を示すブロック図である。
携帯電話機12は、通信部106、ICタグ112、制御部121、ボタン122、車種ID記憶部123、LCD124、スイッチ設定情報生成部125、スイッチ設定情報記憶部126、および認証情報記憶部127を含むようにして構成される。
なお、図5に示す場合と同様の部分には、同一の番号が付してあり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。また、図6では、例えば、制御部121は、図5のCPU101に相当し、ボタン122は、図5の入力部109に相当し、LCD124は、図5の表示部108に相当する。また、図6では、例えば、車種ID記憶部123、スイッチ設定情報記憶部126、および認証情報記憶部127は、図5の記憶部106に相当する。
制御部121は、携帯電話機12の各部の動作を制御する。制御部121には、ボタン122からユーザの操作に対応する操作信号が供給される。
ユーザにより、車両11の車種IDを取得するための所定の操作がされた場合、制御部121は、ボタン122からの操作信号に基づいて、車両11の車種IDを取得するための要求(以下、車種ID要求と称する)をICタグ112に供給する。ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、電波を利用して、車種ID要求を車両用機能設定装置21に送信する。また、ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、電波を利用して、車両用機能設定装置21から車種IDを受信する。そして、制御部121は、受信した車種IDを車種ID記憶部123に記憶させる。これにより、車種ID記憶部123には、車両11の車種を示す車種IDが記憶される。
ユーザにより、スイッチ22の各種設定を行うためのソフトウェア(以下、スイッチ設定ソフトウェアと称する)を取得するための所定の操作がされた場合、制御部121は、ボタン122からの操作信号に基づいて、スイッチ設定ソフトウェアを取得するための要求(以下、ソフトウェア要求と称する)を通信部106に供給する。通信部106は、制御部121の制御に基づいて、ソフトウェア要求を、基地局13などを介して、ソフトウェア提供サーバ17に送信する。また、通信部106は、制御部121の制御に基づいて、基地局13などを介して、ソフトウェア提供サーバ17から送信されるスイッチ設定ソフトウェアを受信する(すなわち、携帯電話機12は、ソフトウェア提供サーバ17からスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードする)。これにより、携帯電話機12は、ユーザからの指示に基づいて、スイッチ設定ソフトウェアを実行することが可能となる。
なお、制御部121は、車種ID記憶部123に記憶されている、車両11の車種IDをソフトウェア要求とともに、通信部106に送信させることで、ソフトウェア提供サーバ17から、その車種IDにより特定されるスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードさせることができる。すなわち、通常、スイッチの配置は車両の車種ごとに異なっているものなので、これにより、対象となる車種の車内のスイッチの配置に対応した、専用のスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードすることができる。
スイッチ設定情報生成部125は、ユーザからの指示に基づいて、スイッチ22の設定に関係する情報であるスイッチ設定情報を生成する。スイッチ設定情報生成部125は、生成したスイッチ設定情報をスイッチ情報記憶部125に記憶させる。例えば、ソフトウェア提供サーバ17からダウンロードされたスイッチ設定ソフトウェアが起動されているとき、スイッチ設定情報生成部125は、ユーザからの指示により、スイッチ設定ソフトウェアにより実行される処理の結果に基づいて、スイッチ22に対して“パワーウィンドウ”の動作を指示する機能を設定するためのスイッチ設定情報を生成し、そのスイッチ設定情報をスイッチ情報記憶部125に記憶させる。これにより、携帯電話機12は、スイッチ22の設定に関係するスイッチ設定情報を記憶していることになる。
また、制御部121は、ICタグ112を制御して、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21から送信される認証情報の要求(以下、認証情報要求と称する)を受信させる。そして、制御部121は、その認証情報要求に基づいて、認証情報記憶部127に記憶されている認証情報を取得する。制御部121は、ICタグ112を制御して、電波を利用した無線通信により、取得した認証情報を車両用機能設定装置21に送信させる。なお、認証情報記憶部127は、例えば、携帯電話機12の製造IDなどの、携帯電話機12が正当であるかを認証するための情報を記憶する。
さらに、制御部121は、ICタグ112を制御して、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21から送信されるスイッチ設定情報の要求(以下、スイッチ設定情報要求と称する)を受信させる。そして、制御部121は、そのスイッチ設定情報要求に基づいて、スイッチ設定情報記憶部126に記憶されているスイッチ設定情報を取得する。制御部121は、ICタグ112を制御して、電波を利用した無線通信により、取得したスイッチ設定情報を車両用機能設定装置21に送信させる。これにより、携帯電話機12は、電波を利用した無線通信により、スイッチ22の設定に関係するスイッチ設定情報を車両用機能設定装置21に送信したことになる。
LCD124は、制御部121の制御に基づいて、例えば、スイッチ設定ソフトウェアにより実行される処理の結果の内容などを画面に表示する。
なお、車種ID記憶部123、スイッチ設定情報記憶部126、および認証情報記憶部127は、例えば、不揮発性のメモリやハードディスクなどで構成され、それぞれ、個別に構成されていても、同一の記憶媒体を用いて、それぞれ固有の記憶領域を有するものとしてもよい。
図7は、ソフトウェア提供サーバ17の構成を示すブロック図である。
図7のソフトウェア提供サーバ17において、CPU151は、ROM152に記憶されているプログラム、または記録部158からRAM153にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM153にはまた、CPU151が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU151、ROM152、およびRAM153は、バス154を介して相互に接続されている。このバス154にはまた、入出力インターフェース155も接続されている。
入出力インターフェース155には、キーボード、マウスなどよりなる入力部156、LCDなどのディスプレイなどよりなる出力部157、ハードディスクなどより構成される記録部158が接続されている。記録部158には、例えば、各種の車種IDに対応するスイッチ設定ソフトウェアが記憶されている。また、入出力インターフェース155には、通信部159が接続され、通信部159は、ネットワークを介しての他のブロックとの通信処理を制御する。
入出力インターフェース155にはまた、必要に応じてドライブ160が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア161が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記録部158にインストールされる。
次に、図8を参照して、本発明を適用した車両機能設定システム1の原理的構成を説明する。
図8の車両機能設定システム1は、車両11、携帯電話機12、ネットワーク201、ソフトウェア提供サーバ17から構成される。すなわち、図8では、説明を分かり易くするために、図1の基地局13、通信部14、ゲートウェイ15、および通信部16をまとめて、ネットワーク201として表現している。
車両11には、複数のスイッチ22が設けられているので、車両11は、車両用機能設定装置21と、スイッチ22−1乃至スイッチ22−Nを含むようにして構成される。また、それらは、例えば、CANなどからなる車載LAN211を介して相互に接続されている。
携帯電話機12は、ユーザの操作により、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17からスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードする。また、ユーザの操作により、ダウンロードしたスイッチ設定ソフトウェアが起動されることで、携帯電話機12は、スイッチ設定ソフトウェアを、LCD124の画面に表示させる。ここで、ユーザがスイッチ設定ソフトウェアを操作して、スイッチ22−1乃至スイッチ22−Nの設定を行った場合、携帯電話機12は、それらの操作に基づいたスイッチ設定情報を生成し、記憶する。
そして、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳された場合、携帯電話機12は、電波を利用した無線通信により、記憶していたスイッチ設定情報を車両用機能設定装置21に送信する。スイッチ設定情報を受信した車両用機能設定装置21は、そのスイッチ設定情報に基づいて、車載LAN211を介して、スイッチ22−1乃至スイッチ22−Nを制御する。これにより、スイッチ22−1乃至スイッチ22−Nには、スイッチ設定情報に基づいた各種の機能が設定され、その機能に応じた情報がLCD74の画面に表示されることになる。
なお、以下、スイッチ22−1乃至スイッチ22−Nを個々に区別する必要がないとき、単に、スイッチ22と称する。
次に、図9乃至図18を参照して、車両機能設定システム1の具体的な動作について説明する。図9乃至図16による説明においては、まず、図9のフローチャートを参照して、車両機能設定システム1の全体の処理の概要を説明し、その後、図10乃至図18を参照して、車両機能設定システム1を構成する各装置が行う処理の詳細を説明する。
まず、図9のフローチャートを参照して、車両機能設定システム1の全体の処理の概要を説明する。なお、図9のフローチャートでは、ステップS11とステップS12の処理は、スイッチ22により実行され、ステップS21乃至ステップS29の処理は、車両用機能設定装置21により実行され、ステップS41乃至ステップS50の処理は、携帯電話機12により実行され、ステップS61とステップS62の処理は、ソフトウェア提供サーバ17により実行される。
ステップS41において、携帯電話機12は、ユーザからの指示に基づいて、電波を利用した無線通信により、車種ID要求を車両用機能設定装置21に送信する。
車両用機能設定装置21は、ステップS21において、携帯電話機12から送信される車種ID要求に基づいて、車両11の車種IDを取得し、ステップS22において、電波を利用した無線通信により、その車種IDを携帯電話機12に送信する。
ステップS42において、携帯電話機12は、車両用機能設定装置21からの車種IDを受信し、記憶する。また、ユーザにより、スイッチ設定ソフトウェアをダウンロードするための所定の操作がされた場合、ステップS43において、携帯電話機12は、ユーザの指示に基づいて、車種IDを含んでいるソフトウェア要求を、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17に送信する。
ソフトウェア提供サーバ17は、ステップS61において、携帯電話機12からのソフトウェア要求に基づいて、ソフトウェア要求に含まれる車種IDに対応したスイッチ設定ソフトウェアを取得し、ステップS62において、その取得したスイッチ設定ソフトウェアを、ネットワーク201を介して、携帯電話機12に送信する。
ステップS44において、携帯電話機12は、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17から送信されるスイッチ設定ソフトウェアを受信する。これにより、携帯電話機12は、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17からスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードしたことになる。
ユーザにより、ダウンロードされたスイッチ設定ソフトウェアの起動が指示され、そのスイッチ設定ソフトウェアを介してスイッチ22の機能の設定が指示された場合、ステップS45において、携帯電話機12は、スイッチ設定ソフトウェアにより実行される処理の結果に基づいて、スイッチ設定情報を生成する。ステップS46において、携帯電話機12は、生成したスイッチ設定情報を記憶する。これにより、携帯電話機12は、スイッチ設定情報を記憶していることになる。
携帯電話機12と車両用機能設定装置21とが通信可能となる、すなわち、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳された場合、ステップS23において、車両用機能設定装置21は、電波を利用した無線通信により、認証情報要求を携帯電話機12に送信する。
携帯電話機12は、ステップS47において、車両用機能設定装置21から送信される認証情報要求に基づいて、認証情報を取得し、ステップS48において、電波を利用した無線通信により、その認証情報を車両用機能設定装置21に送信する。
ステップS25において、車両用機能設定装置21は、携帯電話機12からの認証情報と、自分が記憶している携帯電話機12に関係する認証情報とを比較することにより、認証の処理を行う。ステップS26において、車両用機能設定装置21は、認証の処理の結果に基づいて、携帯電話機12が登録されている場合、電波を利用した無線通信により、スイッチ設定情報要求をその携帯電話機12に送信する。
携帯電話機12は、ステップS49において、車両用機能設定装置21から送信されるスイッチ設定情報要求に基づいて、自分が記憶しているスイッチ設定情報を取得し、ステップS50において、電波を利用した無線通信により、そのスイッチ設定情報を車両用機能設定装置21に送信する。
ステップS27において、車両用機能設定装置21は、携帯電話機12から送信されるスイッチ設定情報を受信する。車両用機能設定装置21は、ステップS28において、受信したスイッチ設定情報に基づいて、スイッチ22の機能の設定を制御するためのスイッチ制御情報を生成し、ステップS29において、その生成したスイッチ制御情報を、車載LAN211を介して、スイッチ22に出力する。
スイッチ22は、ステップS11において、車載LAN211を介して車両用機能設定装置21からのスイッチ制御情報を取得し、ステップS12において、その取得したスイッチ制御情報に基づいて、自分の機能と、その機能を示している画面の表示を変更して、図9の車両機能設定システム1による処理は終了する。
以上のようにして、車両機能設定システム1においては、携帯電話機12は、ユーザからの指示に基づいて、スイッチ22の機能を設定するためのスイッチ設定情報を生成し、車両用機能設定装置21は、携帯電話機12からのスイッチ設定情報に基づいて、スイッチ22の機能の設定を制御するためのスイッチ制御情報を生成し、スイッチ22は、車両用機能設定装置21からのスイッチ制御情報に基づいて、ユーザに操作されたときに動作させる車載装置を指示するための機能と、その機能の内容を示す画面の表示を変更する。
次に、車両機能設定システム1を構成する各装置、すなわち、携帯電話機12、車両用機能設定装置21、スイッチ22、およびソフトウェア提供サーバ17のそれぞれの装置が行う処理の詳細について説明する。
また、ここでは、車両機能設定システム1を構成する各装置による、スイッチ22の機能の設定と画面の表示を変更する処理の一例として、あるスイッチ(例えば、図8のスイッチ22−1)に、サイドミラーを格納させるための機能が割り当てられているとき、そのスイッチに割り当てられている機能を、パワーウィンドウを動作させるための機能に変更して設定する処理を説明する。
まず、図10と図11のフローチャートを参照して、図6の携帯電話機12による、スイッチの設定変更の処理について説明する。
制御部121は、ボタン122を介してユーザにより所定の操作が指示されたとき、図10と図11のフローチャートに示される処理を実行させる。
ステップS71において、制御部121は、ユーザの操作により、ボタン122から供給される操作信号に基づいて、車両11の車種IDの取得が指示されたかを判定する。
ステップS71において、車種IDの取得が指示されていないと判定された場合、ステップS71に戻り、ステップS71の処理が繰り返される。すなわち、ユーザにより所定の操作が行われて、ステップS71において、車種IDの取得が指示されたと判定されるまで、ステップS71の処理が繰り返される。
ステップS71において、車種IDの取得が指示されたと判定された場合、ステップS72において、制御部121は、ICタグ112の状態を監視することにより、ICタグ112と車両用機能設定装置21との通信が可能であるかを判定する。
ステップS72において、車両用機能設定装置21と通信ができないと判定された場合、ステップS71に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ICタグ112と車両用機能設定装置21との位置関係などが原因となり、それらが通信できないときには、車種ID要求を車両用機能設定装置21に送信することができないので、車種IDの取得が指示されたとき、ステップS72において、車両用機能設定装置21と通信が可能となると判定されるまで、ステップS71とステップS72の処理が繰り返される。
ステップS72において、車両用機能設定装置21との通信が可能である判定された場合、ステップS73において、ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、車種ID要求を車両用機能設定装置21に送信する。
ステップS74において、ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21から車種IDを受信する。そして、ステップS75において、制御部121は、車両用機能設定装置21から受信した車種IDを、車種ID記憶部123に記憶させる。これにより、車種ID記憶部123には、車両11の車種を示す車種IDが記憶される。
ステップS76において、制御部121は、ユーザの操作により、ボタン122から供給される操作信号に基づいて、スイッチ設定ソフトウェアのダウンロードが指示されたかを判定する。
ステップS76において、スイッチ設定ソフトウェアのダウンロードが指示されていないと判定された場合、ステップS76に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザにより所定の操作が行われて、ステップS76において、スイッチ設定ソフトウェアのダウンロードが指示されたと判定されるまで、ステップS76の処理が繰り返される。
ステップS76において、スイッチ設定ソフトウェアのダウンロードが指示されたと判定された場合、ステップS77において、通信部106は、制御部121の制御に基づいて、ソフトウェア要求を、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17に送信する。なお、上述したように、ソフトウェア要求には、車種ID記憶部123に記憶されている車種IDが含まれている。
ステップS78において、通信部106は、制御部121の制御に基づいて、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17から送信されてくる、車両11の車種IDに対応しているスイッチ設定ソフトウェアを受信する。これにより、携帯電話機12は、ネットワーク201を介して、ソフトウェア提供サーバ17から、スイッチ設定ソフトウェアをダウンロードしたことになる。また、携帯電話機12は、ユーザからの指示に基づいて、スイッチ設定ソフトウェアを実行することができる。
スイッチ設定ソフトウェアが実行されている場合、ステップS79において、制御部121は、ユーザの操作により、ボタン122から供給される操作信号に基づいて、スイッチ22の機能の設定が指示されたかを判定する。
ステップS79において、スイッチ22の機能の設定が指示されていないと判定された場合、ステップS79に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザにより所定の操作が行われて、ステップS79において、スイッチ22の機能の設定が指示されたと判定されるまで、ステップS79の処理が繰り返される。
ステップS79において、スイッチ22の機能の設定が指示されたと判定された場合、ステップS80において、スイッチ設定情報生成部125は、ユーザの指示により、スイッチ設定ソフトウェアにより実行される処理の結果に基づいて、スイッチ22の設定に関係する情報であるスイッチ設定情報を生成する。
例えば、制御部121は、ユーザの操作により、スイッチ設定ソフトウェアの実行が指示された場合、図12に示すような画面301を、LCD124の画面に表示させる。画面301には、例えば、図8のスイッチ22−1の機能を選択させるラジオボタンが表示されており、“パワーウィンドウ”と“サイドミラー格納”のいずれかが選択可能となる。そして、例えば、ユーザの操作により、“パワーウィンドウ”が選択されて、スイッチ22−1の機能の設定を決定するボタン311が押下された場合、スイッチ設定情報生成部125は、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更することを示すスイッチ設定情報を生成する。
なお、図12のスイッチ22−1の機能を設定するための画面は一例であり、その画面は、例えば、ラジオボタンの代わりに、リストボックスにより、スイッチ22−1の機能を選択させるなど、スイッチ22の機能を設定することができる画面であればよい。
図10のフローチャートに戻り、ステップS81において、スイッチ設定情報生成部125は、生成したスイッチ設定情報を、スイッチ設定情報記憶部126に記憶させる。これにより、スイッチ設定情報記憶部126は、例えば、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更することを示すスイッチ設定情報を記憶する。
ステップS82において、制御部121は、ICタグ112の状態を監視することにより、ICタグ112と車両用機能設定装置21との通信が可能であるかを判定する。
ステップS82において、車両用機能設定装置21と通信ができないと判定された場合、ステップS82に戻り、上述した処理が繰り返される。このとき、スイッチ設定情報が記憶されている携帯電話機12は、車両用機能設定装置21に翳されていないので、ステップ82において、車両用機能設定装置21と通信が可能となる、すなわち、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されたと判定されるまで、ステップS82の処理が繰り返される。
ステップS82において、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されて、車両用機能設定装置21と通信が可能であると判定された場合、ステップS83において、ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21から送信されてくる認証情報要求を受信する。
ステップS84において、制御部121は、受信した認証情報要求に基づいて、認証情報記憶部127に記憶されている認証情報を取得する。ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、認証情報記憶部127から取得した認証情報を、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21に送信する。
ステップS85において、制御部121は、ICタグ112の状態を監視することで、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21からスイッチ設定情報要求を受信したかを判定する。
ステップS85において、スイッチ設定情報要求を受信していないと判定された場合、携帯電話機12は、車両用機能設定装置21から正当であると認証されなかったので、記憶しているスイッチ設定情報を車両用機能設定装置21に送信せずに、ステップS86とステップS87の処理をスキップして、図6の携帯電話機12による、スイッチの設定変更の処理は終了する。
一方、ステップS85において、スイッチ設定情報要求を受信したと判定された場合、携帯電話機12は、車両用機能設定装置21から正当であると認証されたので、ステップS86において、制御部121は、受信したスイッチ設定情報要求に基づいて、スイッチ設定情報記憶部126に記憶されているスイッチ設定情報を取得する。
ステップS87において、ICタグ112は、制御部121の制御に基づいて、スイッチ設定情報記憶部126からのスイッチ設定情報を、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21に送信して、図6の携帯電話機12による、スイッチの設定変更の処理は終了する。これにより、例えば、携帯電話機12は、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更することを示すスイッチ設定情報を、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21に送信したことになる。
以上のようにして、携帯電話機12は、ユーザの操作に基づいたスイッチ設定情報を生成し、そのスイッチ設定情報を、電波を利用した無線通信により、車両用機能設定装置21に送信する。
次に、図13のフローチャートを参照して、図3の車両用機能設定装置21による、スイッチの設定変更の処理について説明する。
制御部51は、例えば、ユーザによる携帯電話機12の操作により、車種IDを取得するための所定の操作がされたとき、図13のフローチャートに示される処理を実行させる。
ステップS101において、制御部51は、リーダライタ52の状態を監視することにより、電波を利用した無線通信により、携帯電話機12から車種ID要求を受信したかを判定する。
ステップS101において、車種ID要求を受信していないと判定された場合、ステップS101に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザにより車種IDを取得するための所定の操作がされ、さらに、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されることで、携帯電話機12と通信可能となり、ステップS101において、車種ID要求を受信したと判定されるまで、ステップS101の処理が繰り返される。
ステップS101において、車種ID要求を受信したと判定された場合、ステップS102において、制御部51は、車種ID記憶部53に記憶されている車両11の車種IDを取得する。
ステップS103において、リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、車種ID記憶部53から取得した車種IDを、携帯電話機12に送信する。
ステップS104において、制御部51は、リーダライタ52の状態を監視することにより、携帯電話機12との通信が可能であるかを判定する。
ステップS104において、携帯電話機12との通信ができないと判定された場合、ステップS104に戻り、上述した処理が繰り返される。このとき、スイッチ設定情報が記憶されている携帯電話機12は、車両用機能設定装置21に翳されていないので、ステップS104において、携帯電話機12と通信が可能である、すなわち、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されたと判定されるまで、ステップS104の処理が繰り返される。
ステップS104において、ユーザにより、携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されて、携帯電話機12と通信可能であると判定された場合、ステップS105において、リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、認証情報要求を携帯電話機12に送信する。
ステップS106において、リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、携帯電話機12から送信される認証情報を受信する。ステップS107において、認証処理部54は、携帯電話機12から受信した認証情報に基づいて、認証の処理を行う。
具体的には、認証処理部54には、制御部51からの携帯電話機12より受信した認証情報と、認証情報記憶部55からの認証情報が供給される。認証処理部54は、それらの認証情報に基づいて、認証の処理を行い、認証の結果を制御部51に供給する。
ステップS108において、制御部51は、認証処理部54からの認証の結果に基づいて、認証情報を送信してきた携帯電話機12は、登録されている携帯電話機であるかを判定する。
ステップS108において、登録されている携帯電話機ではないと判定された場合、ステップS115において、制御部51は、認証に失敗したことを示すメッセージをLCD56の画面に表示させて、図3の車両用機能設定装置21による、スイッチの設定変更の処理は終了する。これにより、登録されていない携帯電話機からスイッチ設定情報を取得して、そのスイッチ設定情報をスイッチ22に設定することがなくなるので、安全に、スイッチ22の機能を設定することができる。
一方、ステップS108において、登録されている携帯電話機であると判定された場合、ステップS109において、制御部51は、認証に成功したことを示すメッセージをLCD56の画面に表示させる。
なお、ステップS109またはステップS115の処理において、認証の結果は、LCD56の画面に表示させる以外に、例えば、音声出力部37により、音声を出力して、ユーザに通知するようにしてもよい。
ステップS110において、リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、スイッチ設定情報要求を、登録されていると判定された携帯電話機12に送信する。そして、ステップS111において、リーダライタ52は、制御部51の制御に基づいて、電波を利用した無線通信により、携帯電話機12から送信されるスイッチ設定情報を受信する。
ステップS112において、スイッチ制御情報生成部57は、携帯電話機12から受信したスイッチ設定情報に基づいて、スイッチ22を制御するためのスイッチ制御情報を生成する。例えば、スイッチ制御情報生成部57は、携帯電話機12から受信したスイッチ設定情報であって、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更することを示すスイッチ設定情報に基づいて、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更させるためのスイッチ制御情報を生成する。
ステップS113において、インターフェース58は、スイッチ制御情報生成部57により生成されたスイッチ制御情報を、車載LAN211を介して、スイッチ22に出力する。例えば、インターフェース58は、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更させるスイッチ制御情報を、車載LAN211を介して、スイッチ22−1に供給する。
ステップS114において、制御部51は、スイッチ制御情報生成部57とインターフェース58の状態を監視することにより、スイッチ22の設定変更が終了した場合、スイッチ22の設定変更が完了したことを示すメッセージをLCD56の画面に表示させて、図3の車両用機能設定装置21による、スイッチの設定変更の処理は終了する。
なお、スイッチ22の設定が完了したことを示す方法は、例えば、音声出力部37から音声を出力したり、ナビゲーション装置などの他の車載装置の画面にそのメッセージを表示させたりしてもよい。また、車両用機能設定装置21が、電波を利用した無線通信により、携帯電話機12にそのメッセージを通知することにより、例えば、スピーカ111から音声を出力したり、表示部108の画面にそのメッセージを表示させるなどして完了を通知してもよい。
以上のようにして、車両用機能設定装置21は、携帯電話機12から受信したスイッチ設定情報に基づいたスイッチ制御情報を、車載LAN211を介して、スイッチ22に出力する。その結果、車両用機能設定装置21は、車載LAN211を介して、スイッチ22を制御することができる。
次に、図14のフローチャートを参照して、図4のスイッチ22による、スイッチの設定変更の処理について説明する。
ステップS131において、制御部71は、インターフェース72の状態を監視することにより、車載LAN211を介して、車両用機能設定装置21からスイッチ制御情報が入力されたかを判定する。
ステップS131において、スイッチ制御情報が入力されていないと判定された場合、ステップS131に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザによりスイッチ22−1の機能の設定変更が指示されたとき、車両用機能設定装置21からスイッチ制御情報が入力されるので、ユーザによりスイッチ22−1の機能の設定変更が指示され、ステップS131において、スイッチ制御情報が入力されたと判定されるまで、ステップS131の処理が繰り返される。
なお、ユーザによりスイッチ22−1の機能の設定変更が指示されるよりも前、すなわち、ステップS131の処理が繰り返されている場合、スイッチ22−1では、LCD74の画面は、例えば、図15Aに示すように、“サイドミラー格納”を表示し、スイッチ機能設定部75により設定されている機能は、ユーザによりスイッチ22−1のボタン76が操作されたとき、サイドミラーの格納を指示する操作信号を、車載LAN211を介して、サイドミラー機構を制御するサイドミラー制御装置(図示せず)に出力する機能を有している。これにより、ユーザにより、スイッチ22−1のボタン76が押下されると(すなわち、図15Aの“サイドミラー格納”を表示しているLCD74の画面の表面が押下されると)、車両11では、サイドミラーを格納する動作が行われることになる。
ステップS131において、スイッチ制御情報が入力されたと判定された場合、ステップS132において、スイッチ機能設定部75は、インターフェース72および制御部71を介して、車載LAN211に接続された車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御信号に基づいて、スイッチ22の機能の設定を変更して、図4のスイッチ22による、スイッチの設定変更の処理は終了する。例えば、スイッチ22−1のスイッチ機能設定部75は、車両用機能設定装置21からの、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に変更することを示すスイッチ制御情報に基づいて、スイッチ22−1の機能を“パワーウィンドウ”に設定する。
ステップS133において、表示制御部73は、インターフェース72および制御部71を介して、車載LAN211に接続された車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御信号に基づいて、LCD74の画面の表示を変更させる。例えば、スイッチ22−1の表示制御部73は、LCD74の画面の表示を、図15Aの“サイドミラー格納”から、図15Bの“パワーウィンドウ”に変わるようにLCD74の画面の表示を制御する。
すなわち、例えば、スイッチ22−1の制御部71は、ボタン76からの操作信号と、スイッチ機能設定部75により設定された、“パワーウィンドウ”であるスイッチ22−1の機能に基づいて、“パワーウィンドウ”を動作させるための操作信号を、インターフェース72を介して、車載LAN211に接続されたパワーウィンドウ制御装置(図示せず)に供給する。これにより、ユーザによりスイッチ22−1のボタン76が押下されると(すなわち、図15Bの“パワーウィンドウ”を表示しているLCD74の画面の表面が押下されると)、車両11では、パワーウィンドウが動作することになる。
以上のようにして、スイッチ22は、車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御情報に基づいて、ユーザにより操作されたときに動作させる車載装置を指示するための機能と、その機能を示している画面の表示を変更する。例えば、スイッチ22−1は、車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御情報に基づいて、スイッチ機能設定部75により設定される機能を、“サイドミラー格納”から“パワーウィンドウ”を動作させる機能に変更し、また、LCD74の画面の表示を“サイドミラー格納”から“パワーウィンドウ”に変更する。
なお、上述した例では、スイッチ22の機能を“サイドミラー格納”から“パワーウィンドウ”に変更する動作を例にして説明したが、本実施の形態では、それに限定されず、スイッチ22の機能として、例えば、車内の空調を調節する機能である“エアコン”や、サイドミラーなどのミラー機能を制御する機能である“オートミラー”など、車両11に設けられているスイッチ22により動作を指示できる機能であればよい。具体的には、例えば、ハンドルに設けられているシフトチェンジボタンを、オーディオの音量のスイッチに変更することができる。
また、スイッチ22に設定されている内容を確認する場合、例えば、ユーザにより所定の操作がされている携帯電話機12が車両用機能設定装置21に翳されたとき、車両用機能設定装置21は、スイッチ22からスイッチ制御情報を取得し、そのスイッチ制御情報に基づいた情報を、例えば、LCD56の画面に表示する。これにより、ユーザは、LCD56の画面に表示されたスイッチ22に設定されている内容を確認することができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図7のソフトウェア提供サーバ17による、ソフトウェア提供の処理について説明する。
ステップS151において、CPU151は、通信部159を制御して、ネットワーク201を介して、携帯電話機12からソフトウェア要求を受信したかを判定する。
ステップS151において、ソフトウェア要求を受信していないと判定された場合、ステップS151に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ネットワーク201を介して、携帯電話機12からソフトウェア要求が送信され、ステップS151において、ソフトウェア要求を受信したと判定されるまで、ステップS151の処理が繰り返される。
ステップS151において、ソフトウェア要求を受信したと判定された場合、ステップS151において、CPU151は、記録部158から、受信したソフトウェア要求に含まれる車種IDに対応したスイッチ設定ソフトウェアを取得する。
ステップS152において、CPU151は、通信部159を制御して、取得したスイッチ設定ソフトウェアを、ネットワーク201を介して、携帯電話機12に送信させて、図7のソフトウェア提供サーバ17による、ソフトウェア提供の処理を終了する。これにより、携帯電話機12は、車両11の車種に対応したスイッチ設定ソフトウェアをダウンロードすることができる。
以上のようにして、ソフトウェア提供サーバ17は、携帯電話機12から送信されるソフトウェア要求に基づいて、そのソフトウェア要求に含まれる車種IDに対応するスイッチ設定ソフトウェアを、ネットワーク201を介して、携帯電話機12に送信する。
ところで、上述した例においては、入力装置として、スイッチ22を説明したが、本実施の形態では、それに限らず、例えば、図17を参照して後述するレバー351など、車両11に設けられた車載装置(図示せず)の動作を指示することのできる装置であればよい。すなわち、図1の車両機能設定システムにおいて、このレバー351は、車両11に設けられたスイッチ22の代わりに、車両用機能設定装置21と接続するようにして設けられる。
図17は、本発明を適用した入力装置としてのレバー351の機能的構成を示すブロック図である。
なお、図17のレバー351は、上述した図4を参照して説明したスイッチ22と基本的に同様の機能を有するので、図4に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。すなわち、図17のレバー351は、図4のスイッチ22と比較して、ボタン76の代わりに、レバー361が設けられている。
レバー351は、車載LAN211を介して車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御信号に基づいて、自分の機能と、その機能を示す画面の表示を変更する。レバー351は、ユーザによる操作に基づいて、各種の機能の動作を指示するための操作信号を、車載LAN211を介して、その機能を実現するための車載装置(図示せず)に出力する。
レバー351は、制御部71、インターフェース72、表示制御部73、LCD74、スイッチ機能設定部75、およびレバー361を含むようにして構成される。
レバー361は、ユーザにより操作された場合、その操作に対応する操作信号を制御部71に供給する。
制御部71は、図4のボタン76と同様に、レバー361から供給される操作信号と、スイッチ機能設定部75により設定されたレバー351の機能に基づいて、レバー351の機能に対応した動作を指示するための操作信号を、インターフェース72を介して、車載LAN211に接続されたその機能を実現するための車載装置(図示せず)に出力する。
例えば、制御部71は、レバー361からの操作信号と、スイッチ機能設定部75により設定された“ウィンカー”であるレバー351の機能に基づいて、“ウィンカー”を動作させるための操作信号を、インターフェース72を介して、車載LAN211に接続されている、レバー操作によりウィンカー機構を制御するウィンカー制御装置(図示せず)に供給する。これにより、ユーザによりレバー361が操作されると、車両11のウィンカーが動作することになる。
なお、レバー361の動作は、図14を参照して上述した、図4のスイッチ22よる、スイッチの設定変更の処理と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図18を参照して、レバー351の機能と、その機能を表示する画面について説明する。
レバー351において、“ウィンカー”である機能が割り当てられているとき、レバー351のLCD74の画面は、図18Aに示すように、その機能の内容を示すために“ウィンカー”である文字(画像)を表示する。このとき、ユーザにより、例えば、“ウィンカー”から“ワイパー”に、レバー351の機能の設定変更をするための所定の操作がされた場合、携帯電話機12と車両用機能設定装置21は、図1のスイッチ22の機能の設定変更と同様に、上述したような、各種の処理を実行する。
その結果、図18Bに示すように、レバー351には、“ワイパー”である機能が割り当てられ、レバー351のLCD74の画面は、その機能の内容を示すために“ワイパー”である文字(画像)を表示する。これにより、ユーザによりレバー361が操作されると、車両11のワイパーが動作することになる。
このように、レバー351は、スイッチ22と同様に、車両用機能設定装置21から供給されるスイッチ制御情報に基づいて、ユーザにより操作されたときに動作させる車載装置を指示するための機能と、その機能を示している画面の表示を変更する。
なお、本実施の形態では、スイッチ22とレバー351について説明したが、それ以外に、例えば、ユーザにより手が翳されると反応するセンサが設けられたスイッチなど、車両11に設けられた各種の車載装置の動作を指示することのできる装置であればよい。
以上のように、車両を利用するユーザの利便性を高めることができる。また、特に、ユーザが車両のスイッチを使用するときの利便性を向上させることができる。
また、スイッチの機能を自由に変更することにより、最低限の数のスイッチを設けるようにすればよいので、車内のスペースを有効に活用することができ、より自由度の高いデザインで車内の設計をすることができる。
なお、以上の説明では、車両機能設定システム1の端末として携帯電話機12を用いる例を示したが、実施の形態では、携帯情報端末(Personal Digital Assistants)、時計、コンピュータ、リモートコントローラ、ページャ、ゲーム機器、マルチメディア端末、携帯用オーディオ機器など、近接通信機能を搭載することができる携帯可能な装置を用いるようにすることもできる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図19は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU411は、ROM412、または記録部418に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM413には、CPU411が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU411、ROM412、およびRAM413は、バス414により相互に接続されている。
CPU411にはまた、バス414を介して入出力インターフェース415が接続されている。入出力インターフェース415には、マイクロフォンなどよりなる入力部416、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部417が接続されている。CPU411は、入力部416から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU411は、処理の結果を出力部417に出力する。
入出力インターフェース415に接続されている記録部418は、例えばハードディスクからなり、CPU411が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部419は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部419を介してプログラムを取得し、記録部418に記録してもよい。
入出力インターフェース415に接続されているドライブ420は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部418に転送され、記録される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図19に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア421、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM412や、記録部418を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部419を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。