JP2007251021A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 信頼性の高い発光装置を提供する。
【解決手段】 発光素子と、前記発光素子の電極の表面に分配して設けられた導電膜と、配線パターンを有する支持体と、を有し、前記導電膜は、前記配線パターンと接合しており、前記電極と前記導電膜との接合面積は、前記導電膜と前記配線パターンとの接合面積より大きいことを特徴とし、前記発光素子は、同一面側に平面積が異なる正負の電極を有し、前記導電膜は、前記正負の電極のうち少なくとも平面積の大きい電極の表面に形成されていることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子の導通接続が最適化された発光装置に関するものである。
近年、発光素子の光取り出し効率を向上させることを目的として、同一面側に正電極と負電極とを有する発光素子を、配線パターンが形成された支持基板上にフリップチップで接合した構造を有する発光装置が開発されている。
例えば、特開2003−304003号公報に記載の発光装置は、絶縁基板上に形成された一対の電極の所定の位置にAu−Sn半田を塗布し、Auバンプ付きLED素子をフリップチップ実装して接合した後、リフローすることにより半田溶融して電気的導通をとっている。また、LED素子を保護する目的として、LED素子およびバンプの周辺を透光性の封止樹脂で封止している。
特開2003−304003号公報。
上記発光装置は、LED素子と配線パターンとがある程度の高さを有するAuバンプにて接合されていることから、接合強度が強く、優れた信頼性を有している。
しかしながら、Auバンプの高さのため、LED素子と配線パターンとの間に多くの封止樹脂が介在しており、この介在部の樹脂が熱ストレスを受けると、配線パターン側からLED素子側へ応力が発生する。この応力は、前記介在部の樹脂量が多い場合、または、上記発光装置を厳しい温度変化を伴う環境下にて使用する場合、LED素子と封止樹脂との密着性やLED素子と配線パターンとの接合性に悪影響を与えるほど大きくなり、水分の吸収による信頼性の低下やLED素子の接合不良の発生による不灯が生じる場合がある。
そこで本発明は、上記課題を解決し、使用環境に左右されない優れた信頼性を有する発光装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る発光装置は、発光素子と、前記発光素子の電極の表面に分配して設けられた導電膜と、配線パターンを有する支持体と、を有し、前記導電膜は、前記配線パターンと接合しており、前記電極と前記導電膜との接合面積は、前記導電膜と前記配線パターンとの接合面積より大きいことを特徴とする。
また、前記発光素子は、同一面側に平面積が異なる正負の電極を有し、前記導電膜は、前記正負の電極のうち少なくとも平面積の大きい電極の表面に形成されていることが好ましい。
また、前記導電膜の膜厚は、前記発光素子の平面積の平方根の0.1%〜0.5%であることが好ましい。
また、前記導電膜は、内部に空隙を有することが好ましい。
本発明の発光装置によれば、発光素子の電極と配線パターンとの接合を、複数の支点で膜厚の薄い導電膜にて行い、かつ、その導電膜と各部材との接合面積の割合を特定することにより、信頼性の高い薄型発光装置を実現している。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための半導体装置を例示するものであって、本発明は半導体装置を以下に限定するものではない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の発光装置100の模式的平面図であり、図2は図1のX−X線における模式的断面図である。本実施の形態1の発光装置100は、同一面側に正電極111aおよび負電極111bを有する発光素子110と、表面に正極の導電配線131aと負極の導電配線131bとからなる配線パターンを有するサブマウント基板130と、を有し、前記発光素子100が前記サブマウント基板130上に導電膜120a,120bを介してフリップチップ実装され、透光性樹脂140にて封止されている。
[発光素子110]
本発明に用いられる発光素子110は、特に限定されないが、ここでは発光ダイオードチップ(以下、LEDチップという)について説明する。LEDチップを構成する半導体発光素子としては、ZnSeやGaNなど種々の半導体を使用したものを挙げることができるが、蛍光物質を使用する場合には、その蛍光物質を効率良く励起できる短波長が発光可能な窒化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)が好適に挙げられる。半導体の構造としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成のものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。また、半導体活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
窒化物半導体を使用した場合、半導体用基板にはサファイア、スピネル、SiC、Si、ZnO等の材料が好適に用いられる。結晶性の良い窒化物半導体を量産性よく形成させるためにはサファイア基板を用いることが好ましい。このサファイア基板上にMOCVD法などを用いて窒化物半導体を形成させることができる。サファイア基板上にGaN、AlN、GaAlN等のバッファ層を形成し、その上にpn接合を有する窒化物半導体を形成させる。
窒化物半導体を使用したpn接合を有する発光素子の例として、バッファ層上に、n型窒化ガリウムで形成した第1のコンタクト層、n型窒化アルミニウム・ガリウムで形成させた第1のクラッド層、窒化インジウム・ガリウムで形成した活性層、p型窒化アルミニウム・ガリウムで形成した第2のクラッド層、p型窒化ガリウムで形成した第2のコンタクト層を順に積層させたダブルへテロ構成などが挙げられる。
窒化物半導体は、不純物をドープしない状態でn型導電性を示す。発光効率を向上させるなど所望のn型窒化物半導体を形成させる場合は、n型ドーパントとしてSi、Ge、Se、Te、C等を適宜導入することが好ましい。一方、p型窒化物半導体を形成させる場合は、p型ドーパントであるZn、Mg、Be、Ca、Sr、Ba等をドープさせる。窒化物半導体は、p型ドーパントをドープしただけではp型化しにくいためp型ドーパント導入後に、炉による加熱やプラズマ照射等により低抵抗化させることが好ましい。
[正電極111a、負電極111b]
本実施の形態に用いられる発光素子110は、同一面側に正電極111aおよび負電極111bを有している。具体的には、エッチング等の方法により、p型半導体層側からn型半導体層の一部を露出した後、p型半導体層上および露出されたn型半導体層上にそれぞれ正電極111aおよび負電極111bを蒸着法やスパッタリング法により形成している。本実施の形態では、n型半導体層を互いに平行なストライプ状となるように露出させて負電極111bを形成し、正電極111aおよび負電極111bとの間を流れる電流が均一になるように構成されている。
また、正電極111aの表面積は、負電極111bの表面積より大きく構成されている。具体的には、正電極111aと負電極111bは、ストライプ状に交互に配置されており、正電極111aの幅は負電極111bの幅より広い。このように、発光素子110の発光に寄与しないn型半導体の露出領域を減らし、p型半導体の領域および正電極111aの領域を相対的に増やすことで発光素子110の出力を向上させることができる。
正電極111aは、発光素子110の出光を発光素子110の透光性基板方向へ反射させる材料にて形成することが好ましく、例えば、Ag、Al、Rh、Rh/Irが挙げられる。その他、p型半導体層の全面にITO(インジウム(In)とスズ(Sn)の複合酸化物)、ZnOのような酸化物導電膜や、Ni/Au等の金属薄膜を透光性の拡散電極として形成させることができる。なお、本明細書中において、記号「A/B」は、金属Aおよび金属Bが順にスパッタリングあるいは蒸着のような方法により積層されることを示す。また、n型窒化物半導体層の露出面に形成するn電極には、Ti−Al−Ni−AuあるいはW−Al−W−Pt−Auの多層電極を用いることができる。n電極の厚さは、0.1〜1.5μmが好ましい。また、n電極以外の露出面を覆うように、SiO、Al、ZrO、TiO等の絶縁性の保護膜を設けることが好ましい。
なお、本発明に用いられる発光素子は、窒化物半導体素子の一方の主面に正電極が、他方の主面に負電極が形成されていてもよい。それらの電極の大きさや形状は特に限定されないが、両電極が窒化物半導体層の積層方向から見て、互いに重ならないように対向配置されていることが好ましい。これにより、発光した光を電極により遮られることなく効率良く取出すことができる。例えば、正電極をp型窒化物半導体層の概ね全面に形成した場合、負電極をn型窒化物半導体層の隅部の2つ又は4つに形成しても良く、格子状に全面に形成しても良く、さらには、隅部に格子状に形成することもできる。
[支持体130]
本形態における支持体130とは、少なくとも半導体素子の電極と対向する面に配線パターン131a,131bが施されており、発光素子110を固定・支持するための部材である。
支持体130の材料は、Al、SiC、GaAs、BN、C(ダイヤモンド)、AlN、SiN、Siなどが使用される。特に、発光素子110と熱膨張係数差が小さい材料を用いることが好ましく、製造時や使用時に支持体130と発光素子110との間に発生する熱応力の影響を緩和することができる。例えば、窒化物半導体発光素子を用いる場合、窒化アルミニウム(AlN)を有する材料にて構成することが好ましい。また、静電保護素子の機能を備えたものを用いることもでき、安価でもあるSi(シリコン)を有する材料が好適に用いられる。特にSiCは、高い熱伝導率を有していることから、発光に伴う発光素子からの発熱を効率よく回路基板などの実装基板側へ逃がすことができ、好ましい。
[配線パターン131a,131b]
支持体130表面には、正極の導電配線131aと負極の導電配線131bとがパターン形成されている。これらの材料は、導電性を有しているものであれば特に限定されず、Auや銀白色の金属、特に、反射率の高いAg、Alなどとされる。反射率の高い銀白色の金属とすることにより、発光素子110からの光が支持基板と反対側の方向に反射され、発光装置の光取り出し効率が向上するため好ましい。ここで、導体配線の材料とする金属は、金属相互間の接着性の良さ、いわゆる濡れ性等を考慮して選択されることが好ましい。導体配線は、支持体表面上に、配線を形成しない領域にホトレジストパターンを形成し、電子ビーム蒸着、あるいはスパッタ、あるいは鍍金などの方法により、例えば厚さ10nmのTi層、厚さ1000nm(1μm)のAu層を堆積する。その後、レジストパターンを除去し、その上に堆積した金属層をリフトオフする。配線層は、Ti/Auの他、Ni/Au,Al/Au等を用いることもできる。
また、支持体130の厚さ方向に少なくとも一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁面に前記配線パターン131a,131bを延在させると、放熱性機能を高めることができ、好ましい。特に、支持体の表面に形成された配線パターン131a,131bを、前記貫通孔の内壁面および前記表面との対向面にまで延材させると、支持体を前記対向面側にて回路基板などの実装基板に電気的および機械的に接合することが可能な発光装置が得られる。
[導電膜120a,120b]
本発明の発光装置は、発光素子110と支持体130上の配線パターン131a,131bとが、導電膜120a,120bを介してフリップチップ実装されている。本実施の形態の発光装置は、発光素子110の正電極111aの表面に分配して設けられた導電膜120aを有し、正電極111aと前記導電膜120aとの接合面積は、前記導電膜120aと前記配線パターン131aとの接合面積より大きいことを特徴とする。このように、導電膜120a,120bと各接合部材との接合面積の割合を特定することにより、導電膜120a,120bの膜厚が薄くとも高い接合強度を得ることができる。これにより、リークや電気接合部のオープンが生じない安定した導電性を有する発光装置が得られる。また、本発明の発光装置は、前記発光素子110と前記支持体130との間に、樹脂など熱ストレスにより膨張する部材が介在したとしても、その介在部の厚みは薄いことから、熱ストレスを瞬時に支持体130側へ逃がすことができる。このように本発明の発光装置は、発光装置の一体性を損なうほどの応力が発生することがなく、使用環境に左右されない高い信頼性を有している。
本実施の形態の発光素子110は、同一面側に正電極111aと負電極111bを有しており、前記正電極111aの平面積は前記負電極111bの平面積より大きい。このような発光素子110の正電極111aおよび負電極111bの各全面に形成された導電膜と、配線パターンとを、溶融接合すると、平面積の小さい負電極111b側の導電膜と配線パターンとの接合に不良が生じる場合がある。これは、平面積の大きい電極全面に設けられた導電膜が、溶融した際に中央側へ凝集し、平面積の小さい電極全面に設けられた導電膜より最大膜厚が高くなるからだと考えられる。そこで本発明は、平面積の大きい電極側に設ける導電膜を分配することにより、導電膜の凝集による最大膜厚の変化を抑制し、両電極の接合性を高めている。ここで、本明細書において、平面積とは、発光素子を電極形成面側からみた平面積を示す。
本発明の導電膜は、導電性を有していれば特に限定されず、導電ペースト、ハンダ材料、焼結性Ag粒子ペースト、異方導電性ペースト、などが挙げられる。特に、発光素子110の各電極および支持体の配線パターンとの濡れ性および密着性を考慮すると、AuSn、AuSi、SnAgBi、SnAgCu、SnAgBiCu、SnCu、SnBi、PbSn、Inからなる群から選択される少なくとも1種を含む共晶材料を用いることが好ましい。また、導電膜120a,120bの膜厚は前記発光素子110の平面積の平方根の0.1%〜0.5%とであることが好ましく、これにより、経済的で安定した接合が得られる。この範囲より膜厚が少なすぎると接合不良が発生し、安定した導電性および強度が得られない。この範囲より膜厚が厚い場合は、導電膜120a,120bが隣接する電極に接触する可能性が高まり、リークによる不良原因となる。また、成膜コストが上昇する、リフトオフが困難になる等の理由により経済的でない。また、前記導電膜120a,120bは、内部に空隙を有することが好ましく、これにより導電膜120a,120bに対する熱応力が緩和され、導電膜120a,120b自体へのクラックの発生を抑制し、また発生したクラックの進展を抑制することができる。
また、発光素子110の発光に寄与する半導体層上に形成される正電極111aと導電膜120aとの間に、正電極側から密着層やバリア層を設けることが好ましい。密着層は、正電極との間に高い密着性を確保する層であり、Ti、Ni、W及びMoのいずれかの金属が好ましい。また、バリア層は、導電膜120aを構成する金属が発光素子110側へ拡散するのを防止する層であり、PtあるいはWが好ましい。さらに、導電膜120aの金属が発光素子110側へ拡散するのをさらに防止するため、バリア層と導電膜120aとの間に、Au膜を形成しても良い。また、導電膜120aと支持体130上の配線パターン131aとの間に、熱応力緩衝層を設けても良く、具体的には、Au、Cu、Sn、Ag、In膜を形成することができ、苛酷なヒートサイクル試験にも耐えうる良好な密着性をもっためっきを実現することができる。
[封止部材140]
本実施の形態の発光装置において、発光素子110は、外部環境からの外力、塵芥や水分などから保護するために封止部材140にて被覆されている。特に、本形態における封止部材140は、発光素子110と支持体130との間にも介在している。その介在部と支持体130との接触面積は、発光素子110との接触面積より大きい。このような構成により、介在部が受けた熱ストレスは、支持体130側へ効率よく逃がすことが可能となることから、厳しい使用環境下においても発光装置の一体性を保持することができる。
本実施の形態の封止部材140は、発光素子110の外周から封止部材140の外周の距離をほぼ等しくすることで、発光面を小さくでき、かつ均一な発光が得られる。封止部材の形状はこれに限定されず、目的に合わせて種々の形状とすることができる。即ち、封止部材の形状を凸レンズ形状、凹レンズ形状とすることによってレンズ効果をもたすことができる。そのため、所望に応じて、ドーム型、発光観測面側から見て楕円状、立方体、三角柱など種々の形状を選択することができる。
具体的な封止部材140の材料として、耐光性、透光性に優れたエポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂などの有機物や硝子など無機物があげられる。また、封止部材140に発光素子110からの光を拡散させる目的で酸化アルミニウム、酸化バリウム、チタン酸バリウム、酸化珪素などを含有させることもできる。同様に外来光や発光素子110からの不要な波長をカットするフィルター効果を持たすために各種着色剤を添加させることもできる。さらに、発光素子110からの発光波長によって励起され蛍光を発する蛍光物質を含有さ、色変換部材とすることもできる。また、封止樹脂の内部応力を緩和させる各種フィラーを含有させることもできる。
発光素子110からの光がエネルギーの高い短波長の可視光の場合、アルミニウム酸化物系蛍光体の一種であるYAG:Ce蛍光体やCaSi蛍光体が好適に用いられる。特に、YAG:Ce蛍光体は、その含有量によってLEDチップからの青色系の光を一部吸収して補色となる黄色系の光を発するため、白色系の混色光を発する高出力な発光ダイオードを、比較的簡単に形成することができる。これらのYAG系蛍光体および窒化物系蛍光体は、混合して封止部材中に含有させてもよいし、複数の層から構成される波長変換部材中に別々に含有させてもよい。
以下、本発明に係る実施例を本発明の製造方法にそって詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
実施例1として、図1および図2に示す発光装置を製造する。
(第一の工程)
以下、本発明に係る一実施例について詳述する。なお、本発明は、以下に示す発光装置の実施例のみに限定されることなく、受光装置など他の半導体装置に適用できることは言うまでもない。
図1は、本実施例における発光装置の模式的な平面図を示す。また、図2は、本実施例における発光装置の模式的な断面図を示す。なお、図2は、図1のX−X線における断面図である。本実施例における発光装置は、2つの半導体発光素子110が同一の支持体(本実施例では、「サブマウント」と呼ぶこととする。)にフリップチップ実装され、封止部材にて被覆されてなる。
発光素子110として、平面形状が1mm角の略直方体からなり、上面に正および負の電極をそれぞれ2対有する発光ダイオードを用いる。前記発光素子110は、青色系に発光する窒化物系半導体からなり、前記正および負電極の表面高さは、略平行となるように調整されている。
発光素子110の電極形成面側に、各正電極表面には平面視が略楕円形状となるよう3つに分離されたAu−Sn膜を、各負電極表面には分離されていない楕円形状のAu−Sn膜を形成することが可能となるように開口パターンを有するマスクを載置し、Au−Sn膜を2μmの厚みでスパッタ形成する。
次に、AlNからなる支持基板130上に形成された配線パターン131a,131b上に、フラックスを塗布する。ここで、フラックスの厚みは、前記導電膜120a,120bの厚みより厚く塗布することが好ましい。このようにフラックスが形成された支持基板130上に発光素子110の電極形成面側を対向させ、前記フラックス中に前記Au−Sn膜を埋没させて仮固定する。
次に、上記支持基板と、340℃のリフロー炉に通しAu−Sn膜120a,120bの表面を溶融し、それぞれ配線パターン130a,130bの表面に接着融接合させる。
その後、グリコールエーテルにてフラックスを洗浄する。
次に、発光素子100を封止するようにシリコーン樹脂をスクリーン印刷し、封止部材140を形成する。
このようにして得られた発光装置は、熱による各部材間の結合の破壊や変形が生じない、優れた信頼性を有している。
封止部材140として、中心粒径が8μmである(Y0.995Gd0.0052.750Al12:Ce0.250蛍光物質が20wt%含有されたシリコーン樹脂を用いる以外は、実施例1と同様にして発光装置を形成すると、実施例1と同様の効果が得られる。
図3に示すように、正電極120a上に形成する導電膜121aの形状を、複数の溝部によって平面視が略四角形に分離された形状とする以外は、実施例1と同様にして発光装置を形成すると、実施例1より導電安定性の高い発光装置が得られる。
図4に示すように、正電極120a上に形成する導電膜121aの形状を、 平面視が略楕円形状となるよう14個に分離されたAu−Sn膜を形状とする以外は、実施例1と同様にして発光装置を形成すると、さらに信頼性の高い発光装置が得られる。
本発明にかかる発光装置は、封止部材の熱変形に伴う機能劣化がなく、信頼性の高い半導体装置として、高出力かつ高信頼性発光が求められる車両用灯具などに利用可能である。
図1は、本発明の一実施例における発光装置を示す模式的な平面図である。 図2は、本発明の一実施例における発光装置を示す模式的な断面図である。 図3は、本発明の他の実施例における導電膜が形成された発光素子を示す模式的な上面図である。 図4は、本発明の他の実施例における導電膜が形成された発光素子を示す模式的な上面図である。
符号の説明
100・・・発光装置
110・・・発光素子
111a・・・正電極
111b・・・負電極
120a,120b・・・導電膜
130・・・支持体
131・・・配線パターン
131a・・・正極の導電配線
131b・・・負極の導電配線
140・・・封止部材

Claims (4)

  1. 発光素子と、前記発光素子の電極の表面に分配して設けられた導電膜と、配線パターンを有する支持体と、を有し、前記導電膜は、前記配線パターンと接合しており、前記電極と前記導電膜との接合面積は、前記導電膜と前記配線パターンとの接合面積より大きいことを特徴とする発光装置。
  2. 前記発光素子は、同一面側に平面積が異なる正負の電極を有し、前記導電膜は、前記正負の電極のうち少なくとも平面積の大きい電極の表面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記導電膜の膜厚は、前記発光素子の平面積の平方根の0.1%〜0.5%であることを特徴とする請求項1乃至2に記載の発光装置。
  4. 前記導電膜は、内部に空隙を有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の発光装置。

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