JP2007247718A - ころがり軸受および密封シール部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気エンコーダとセンサーとの間の間隙に異物が噛みこんだ場合でも、磁気エンコーダの損傷を防止すると共に、信号精度の低下を防止する磁気エンコーダを備えたころがり軸受および密封シール部材を提供することを課題としている。
【解決手段】ヨークのフランジ部に設けられた所定数の窓に、窓と同数で、かつ同形状の多極磁化された凸部を円周方向に形成してある磁気エンコーダを組合わせ一体化し、さらに、磁気エンコーダにバックヨークを取付けてスリンガ組立て体として、磁気エンコーダより発する信号を検出するようにしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ころがり軸受に関し、特に、車輪用のころがり軸受の回転数を検出する磁気エンコーダを設けた密封シール部材を備えたころがり軸受ならびに密封シール部材に関する。
従来、車輪用のころがり軸受Hzは、図10に示すように、外輪1z、内輪2z、前記外内輪の間に介装されたボール3z,3z、および車輌中心側(図中右)密封シール部材5bzおよび車両外端側(図中左)密封シール部材5azとからなっている。
なお、図10はX−X中心線より上半分の断面図である。
車両中心側密封シール部材5bzはスリンガ5bzと芯金5bzからなる組合せ型密封シール部材である。芯金5bzは外輪1zに固定され、ゴムなどの弾性材料からなるシールリップ5bzが加硫接着されている。
スリンガ5bzは内輪2zの外周面に嵌合固定され、半径方向外方に折れ曲がっているフランジ部5b22zを有している。
芯金5bzに加硫接着されたシールリップ5bzはスリンガ5bzに摺接している。その結果、密封シール部を形成する。
フランジ部5b22zの軸方向外面には、エンコーダ6zが接着されている。エンコーダ6zは磁気エンコーダであり、磁性体粉が混入された弾性部材からなっている。磁気エンコーダ6zの軸方向外面に近接対向して、センサー部7zが配置されている。センサー部7zと磁気エンコーダ6zとは所定の間隙Sで対向していて、磁気エンコーダ6zから発するパルスを検出するようになっている。
車両が走行中に、この間隙Sに、小石などの異物を噛みこむ場合があり、そのような場合には噛みこんだ異物によって磁気エンコーダ6zの表面が損傷する虞がある。損傷によって、パルスの検出精度が低下してしまうと云う問題が生じる。
この問題を解決するための提案がある。(特許文献1を参照)
特開2002−333033号公報
しかしながら、特許文献1は、磁気エンコーダの外方側を保護板で被覆し、保護板の内側面に磁気エンコーダを接着することによって、磁気エンコーダとセンサーとの間隙に異物が噛みこんだ場合に、磁気エンコーダの損傷を防止するものである。
この場合、センサーはころがり軸受とは別の部位、例えば、車体の一部分に取付けられてころがり軸受の軸方向外方から、パルスを検出することになる。
特許文献1では、センサーと磁気エンコーダの間の距離が保護板を介在させることにより大きくなり、そのためパルスが弱まり信号精度が低下するという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、磁気エンコーダとセンサーとの間の間隙に異物が噛みこんだ場合でも、磁気エンコーダの損傷を防止すると共に、信号精度の低下を防止する磁気エンコーダを設けた密封シールを備えたころがり軸受および磁気エンコーダを含む密封シール部材を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、
内周軌道を有する外輪と、
外周軌道を有する内輪と、
前記内周軌道と前記外周軌道間に介装され、前記外内輪を相対回転可能に支持する転動体と、
前記外輪の両端部に設けられて、前記外輪と前記内輪との軸受空間を密封する第1密封シール部材及び第2密封シール部材とからなり、
前記第1密封シール部材と第2密封シール部材のいずれか一方の密封シール部材に磁気エンコーダを設けたころがり軸受において、
前記磁気エンコーダを設けた密封シール部材は外輪に嵌合された芯金と、該芯金に取付けられたシールリップと、内輪に嵌合されたスリンガ組立て体とを含み、該スリンガ組立て体は非磁性体のヨークと磁気エンコーダと磁性体の円盤形状のバックヨークからなり、前記ヨークはフランジ部を有し、該フランジ部には円周方向の窓が等間隔に所定数設けられてあり、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと磁気エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、前記磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となして、軸方向外方から内方に向けてフランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列した前記スリンガ組立て体を設けた密封シール部材を備えたことを特徴とするころがり軸受を提供する。
また、本発明は、
内周軌道を有する外輪と、
外周軌道を有する内輪と、
前記内周軌道と前記外周軌道間に介装され、前記外内輪を相対回転可能に支持する転動体と、
前記外輪の車両外端側端部および車両中心側端部に設けられて、前記外輪と前記内輪との軸受空間を密封する密封シール部材とからなり、
車両中心側の密封シール部材に磁気エンコーダを設けたころがり軸受において、
車両中心側の密封シール部材は外輪に嵌合された芯金と、該芯金に取付けられたシールリップと、内輪に嵌合されたスリンガ組立て体とを含み、該スリンガ組立て体は非磁性体のヨークと磁気エンコーダと磁性体の円盤形状のバックヨークからなり、前記ヨークはフランジ部を有し、該フランジ部には円周方向の窓が等間隔に所定数設けられてあり、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと磁気エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、前記磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となして、軸方向外方から内方に向けてフランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列した前記スリンガ組立て体を設けた密封シール部材を備えたことを特徴とするころがり軸受を提供する。
また、本発明は、
芯金と、該芯金に形成されたシールリップと、該シールリップと摺接するフランジ部を有するヨークとを含む密封シール部材において、
円筒部と、円筒部の所定位置から半径方向に折れ曲がるフランジ部を有する非磁性体のヨークと、磁気エンコーダと、前記磁気エンコーダに取付けられる磁性体のバックヨークとを含むスリンガ組立て体であって、前記ヨークのフランジ部には円周方向に等間隔に離隔した窓を所定数設けており、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の円周方向に多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと前記エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となし、密封シール部材を取付け後において、軸方向外方から、フランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列される前記スリンガ組立て体を備えることを特徴とする密封シール部材を提供する
本発明によれば、磁気エンコーダとセンサーとの間の間隙に異物が噛みこんだ場合でも、磁気エンコーダの損傷を防止すると共に、信号精度の低下を防止する磁気エンコーダを設けた密封シールを備えたころがり軸受および磁気エンコーダを含む密封シール部材を提供する事が出来る。
以下、本発明に係わる実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1ないし図5を参照して本発明の実施形態1を説明する。
なお、図1、図3、はX−X中心線より上側半分を示している断面図である。
図1は車輪用のころがり軸受、特に、駆動輪用として使用されるものである。
以下の説明において、表現の簡略化のため、車両外端側を外端側と、また、車両中心側を中心側という。
図1において、ころがり軸受Hは、内周に複列の内周軌道11,12を有し、外周に車体への取付けフランジ1fを有している外輪1と、外端側に車輪(図示略)を取付けるフランジ2fと軸方向中央部2mのうちフランジ2f側外周面に直接外周軌道2aが形成され、軸方向中央部2mに連設されて、中心側に小径部2nが形成されているハブ軸2ahと、ハブ軸2ahに嵌合され、外周に外周軌道2bを有する内輪要素2bとからなる内輪2と、外輪1と内輪2との間に介装されているボール3、3と、ボール3、3を保持している保持器4、4と、外輪1の両端部に取付けられている外端側密封シール部材5aと中心側密封シール部材5bと、中心側密封シール部材5bに備えられている磁気エンコーダ6とから構成されている。なお、ころがり軸受Hの構成部品ではないが、磁気エンコーダ6と近接対向して所定の距離Sだけ離隔してセンサー部7が配置されている。
次に、各部品に関し、図2(図1のA部を拡大した要部)、図3、図4を併せ参照しながら、詳細に説明をする。
外輪1は上述のように、内周に複列の外端側の内周軌道11と中心側の内周軌道12を有し、外周に車体への取付けフランジ1fを有している。また、中心側の端部14に後述する密封シール部材を取付ける内周面1dを有している。さらに、外端側端部13には後述する外端側密封シール部材を取付ける内周面1cを有している。
内輪2は、上述のように外端側に車輪(図示略)を取付けるフランジ2fと軸方向中央部2mにはフランジ2f側外周面に直接外周軌道2aが形成されており、さらに、軸方向中央部2mに連設されて、段部2cを介して中心側に小径部2nが形成されているハブ軸2ah、および、ハブ軸2ahの小径部2nに嵌合され、外周に外周軌道2bを有する内輪要素2bとからなっている。
なお、外周軌道2aは外輪1の内周軌道11に、外周軌道2bは内周軌道12にそれぞれ対向している。
また、ハブ軸2ahのフランジ2fには車輪(図示略)を取付けるボルト8が装着されており、ハブ軸2ahの内周には駆動軸(図示略)と嵌合するセレーション2tが加工されている。
ボール3、3は、外輪1と内輪2との間に複列に介装されており、外輪1および内輪2を相対回転可能に支持している。
保持器4、4は、ボール3、3を保持している。
外端側の密封シール部材5aは、第1密封シール部材に対応するものであるが、本実施形態においては、外輪1の内周面1cに取付けられている芯金5aと芯金5aに加硫接着されているシールリップ5aからなっており、外端側において、ハブ軸2ahとの間で摺接して外輪1と内輪2との間を密封する。外端側の密封シール部材5aは摺接する形式になっていればよいので図1に示す形状に限定するものでなくてよい。
中心側の密封シール部材5bについて、図1のA部の拡大図である図2を参照しながら以下に説明する。
中心側の密封シール部材5bは、第2密封シール部材に対応するものであるが、外輪内周面1dに嵌合されている固定部材となる芯金5bと、内輪要素2bの外周面2b11に嵌合されている回転部材となるスリンガ組立て体5bと、芯金5bの内側面に加硫接着されているゴムなど弾性シール部材から形成されているシールリップ5bとを包含するものである。
芯金5bは、円筒部5b11と円筒部5b11の軸方向所定の位置から半径方向内方へ折曲げられている内方つば部5b12とからなっている。円筒部5b11は外輪1の中心側端部14の内周面1dに嵌合固定される。芯金5bにはシールリップ5bが加硫接着されている。
シールリップ5bは軸方向外方(ころがり軸受の外部方向)へ向かって伸びるアキシャルリップ5b31、半径方向内方へ向かって伸びる第1ラジアルリップ5b32および第2ラジアルリップ5b33がそれぞれ形成されている。
スリンガ組立体に関し、さらに、図2、図3、図4(図3をY方向から見た側面図)を参照しながら詳細に説明する。
スリンガ組立て体5bは、内輪要素2bの外周面2b11に嵌合固定される円筒部5b22と円筒部5b22の所定位置から半径方向外方へ折曲げられているフランジ部5b23とを有するヨーク5b21と、フランジ部5b23に一体に加硫成型されている磁気エンコーダ6と、磁気エンコーダ6に固定されるバックヨーク6aからなっていて、フランジ部5b23、磁気エンコーダ6、バックヨーク6aの順に組合せ一体化されている。
磁気エンコーダ6とバックヨーク6aとの組合せ一体化には、適切な接着剤を使用すればよい。
ヨーク5b21は非磁性体からなっている。
ヨーク5b21は円筒部5b22とフランジ部5b23からなり、円筒部5b22は後述するように内輪要素2bの外周面2b11に嵌合固定される。
フランジ部5b23は円周方向等間隔に所定数で放射線方向を向いた窓5b24が形成されている。窓5b24は、フランジ部5b23の外側円環部5b231と内側円環部5b232と、外内円環部を連結する柱5b233とで囲まれている。
磁気エンコーダ6は、磁性ゴムなどを用いた多極磁石エンコーダである。フランジ部5b23と磁性ゴムからなる磁気エンコーダ6は一体に加硫成型される。その結果、フランジ部5b23の窓5b24と同数および同形状の凸部62が一方の面61の円周方向に形成され、窓5b24に収納されて一体化された構成となる。凸部62とフランジ部5b23の外側面とは軸方向に面一の状態にできる。
加硫成型後において、窓5b24に収納されている凸部62は着磁される。この着磁によって凸部62は円周方向に交互にN極、S極が形成される。凸部62と凸部62との間は磁化されていない状態が得られる。
凸部62が形成されている一方の面61と反対の他方の面63は平面である。他方の面63に後述のバックヨーク6aが接着される。
バックヨーク6aは磁性体からなる円盤で、磁気エンコーダ6とは略同じ半径方向の寸法である。
バックヨーク6aの非接着面6aは、後述するようにアキシャルリップ5b31と摺接する面となる。
上述のように、加硫成型後に窓5b24に収容されている凸部62を着磁し、凸部62と凸部62との間の磁化されていない部位にヨーク5b21の柱5b233を一致させているので、磁気エンコーダ6の出力の低下を最小限に抑えることができ、しかも、センサー部7と対向する軸方向の間隙Sを所定寸法に設定することが容易となり、信号精度の低下を防止して、検出精度を高く維持できると共に、凸部62をフランジ部5b23の外側円環部5b231と内側縁間部5b232および柱5b233とでかご形に囲んでいるので、磁気エンコーダ6の表面(凸部62)の面積が小さく、損傷を可及的に防止することができる。
シールリップ5bが加硫接着されている芯金5bとスリンガ組立て体5bを組合せて密封シール部材5bにするが、スリンガ組立て体5bのフランジ部5b23がころがり軸受Hの外方向に位置するように配置して取付ける。
芯金5bを外輪1に取付けるときには、内方つば部5b12がころがり軸受の内方を向くように取付ける。その結果、スリンガ組立て体5bのバックヨーク6aの他方の面6aと芯金5bに加硫接着されているシールリップ5bのアキシャルリップ5b31とが摺接し、第1ラジアルリップ5b32、第2ラジアルリップ5b33がそれぞれヨーク5bの円筒部5b22と摺接して、密封シール部材5bを形成することになる。
アキシャルリップ5b31、第1ラジアルリップ5b32、第2ラジアルリップ5b33のいずれもがころがり軸受の外方から水などの異物の侵入を防止することが出来るように、異物の侵入が予測される方向、すなわち、アキシャルリップ5b31はバックヨーク6aの他方の面6aと半径方向外方に向かって、各ラジアルリップ5b32,5b33はヨーク5b21の円筒部5b22と軸方向外方に向かって、摺接している。
次に、密封シール部材の変形例1について、図5を参照しながら説明する。
ヨーク5b21と磁気エンコーダ6とバックヨーク6aからなるスリンガ組立て体5bについては、図2と同一であるから説明を省略する。
芯金5bとシールリップ5bについて説明する。
芯金5bは外輪内周面1dに嵌合固定される円筒部5b11と、円筒部5b11の所定位置から半径方向内方に折り曲げられたつば部5b12とからなり、つば部5b12には外側面にシールリップ5bが加硫接着されている。シールリップ5bはアキシャルリップ5b31と第1ラジアルリップ5b32と第2ラジアルリップ5b33からなっている。アキシャルリップ5b31はバックヨーク6aの他方の面6aと摺接し、第1、第2ラジアルリップ5b32,5b33はヨーク5b21の円筒面5b22と摺接する。
図2と比べて、芯金5bの円筒面5b11がボール3側に向いて取付けられている点が異なっている。
アキシャルリップ5b31、第1ラジアルリップ5b32、第2ラジアルリップ5b33のいずれもがころがり軸受の外方から水などの異物の侵入を防止することが出来るように、異物の侵入が予測される方向、すなわち、アキシャルリップ5b31は半径方向外方に向かって、各ラジアルリップ5b32,5b33は軸方向外方に向かって、摺接しているのは、図2と同様である。
次に、本実施形態の変形例3である図6に示すころがり軸受Hについて説明する。
同図は、図1ならびに図1に関連した図面にて説明した中心側密封シール部材5bと同じ構成を単列玉軸受に使用したものである。
同図において、第1シール部材5a(図左側)は外輪1と内輪2間を密封し、外輪1の内周面1cに固定される芯金5aと芯金5aに加硫接着されているシールリップ5aからなっており、シールリップ5aが内輪2と摺接している。
第2シール部材5b(図右側)は図2において説明してある密封シール部材5bを使用したものである。
単列玉軸受に使用することにより、多用途に展開するものである。
次に実施形態2について図7、図8、図9を参照しながら説明する。
(実施形態2)
図7に示すころがり軸受Hは、自動車の従動輪に使用されるもので外輪回転である。同図は、X-X中心線より上半分の断面図である。
内周に複列の内周軌道11,12を有する外輪1と、内周軌道11,12に対向する外周軌道2a,2bを有する内輪2と、外内輪間に介在するボール3、3と、ボール3、3を保持する保持器4、4と、外端側密封シール部材5aと中心側密封シール部材5bとからなっている。なお、中心側密封シール部材5bは軸方向にセンサー部7と対向している。
外輪1は、上述のように、複列の内周軌道11,12と外端側に車輪を固定するフランジ部1fを有している。フランジ部1fには車輪固定用のボルト8が取付けられている。外輪1の外端側端部13の内周面1は後述する外端側密封シール部材の取付け面1cである。外輪1の中心側端部の内周面1dは後述する密封シール部材の取付け面になっている。図1と類似した構成である。
内輪2は、上述のように、内周軌道11,12に対向する外周軌道2a,2bをそれぞれに有する内輪要素2a,2bを、軸受の内方側になる端部2a,2bで互いに突当てる構造である。
ボール3、3は外内輪間に介在している。
保持器4、4はボール3、3を保持している。
外端側密封シール部材5aは、鋼板から形成された蓋状の密封シール部材で、外輪1の内周面1cに固定されている。
外端側密封シール5aはころがり軸受Hが車両に取付けられたのちに、外輪1に取付けられる。
中心側密封シール部材5bは、内輪要素2bの外周面2b11に取付けられる芯金5bと、芯金5bの内側に加硫接着されているシールリップ5bと、外輪1の内周面1dに固定されるスリンガ組立て体5bからなっている。
図1に比べて相違する点は、外輪1にスリンガ組立て体5bが嵌合固定され、内輪2に芯金5bが嵌合固定されることである。すなわち、固定する点からみると逆になっている。
以下、図8、図9(図8をY方向から見た側面図)を参照しながら説明する。
芯金5bは、円筒部5b11と、円筒部5b11の所定位置から半径方向外方へ折り曲げられた外方つば部5b12とからなる。
シールリップ5bは芯金5bの外側面に加硫接着されていて、軸方向外方に伸びるアキシャルリップ5b31と、半径方向外方へ伸びる第1ラジアルリップ5b32、第2ラジアルリップ5b33とからなっている。
スリンガ組立て体5bは外輪1の内周面1dに嵌合固定される円筒部5b22と円筒部5b22の所定位置から半径方向外方へ折曲げられているフランジ部5b23とを有するヨーク5b21と、フランジ部5b23に取付けられる磁気エンコーダ6と、磁気エンコーダ6に取付けられるバックヨーク6aからなっている。
ヨーク5b21は非磁性体である。
ヨーク5b21は、円筒部5b22にて後述するように外輪1の内周面1dに嵌合固定される。
フランジ部5b23は円周方向等間隔に所定数で放射線方向を向いた窓5b24が形成されている。窓5b24は、フランジ部5b23の外側円環部5b231と内側円環部5b232と、外内円環部を連結する柱5b233とで囲んでいる。
ヨーク5b21の構成については、図3、図4が円筒部5b22を内輪外周面2b11に嵌合固定する構成であるのに比べ、外輪内周面1dに嵌合固定する構成になっている点が相違し、他は同一構成である。
磁気エンコーダ6ならびにバックヨーク6aの構成については、実施形態1と同一であるから説明を省略する。
ヨーク5b21と磁気エンコーダ6とバックヨーク6aの組み合わせについても、実施形態1と同一であるから説明を省略する。
本実施形態は、上述のように、外輪回転に適用したものであるが、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
アキシャルリップ5b31、第1ラジアルリップ5b32、第2ラジアルリップ5b33のいずれもがころがり軸受の外方から水などの異物の侵入を防止することが出来るように、異物の侵入が予測される方向、すなわち、アキシャルリップ5b31は半径方向外方に向かって、各ラジアルリップ5b32,5b33は軸方向外方に向かって、摺接していることも実施形態1と同様である。
以上説明したように、本発明は、自動車用に限らず、また、内輪回転であるか外輪回転であるかにかかわらず、密封機能と回転数検出機能を併せ持つ必要のある用途に対して、ころがり軸受の形式に関係なく実施するものである。
本発明の実施形態1を示す半断面図である。 実施形態1の要部拡大図である。 実施形態1の要部拡大図である。 実施形態1の要部拡大図である。 実施形態1の変形例1である。 変形例2の断面図である。 本発明の実施形態2の半断面図である。 実施形態2の要部拡大図である。 実施形態2の要部拡大図である。 従来技術の半断面図である。
符号の説明
,H,H:ころがり軸受
1:外輪
11:(外端側)内周軌道
12:(中心側)内周軌道
13:(外端側)外輪端部
14:(中心側)外輪端部
1c:(外端側)外輪内周面
1d:(中心側)外輪内周面
2:内輪
2ah:ハブ軸
2a、2b:内輪要素
2a、2b:外周軌道
2m:中央部
2n:小径部
3:転動体
4:保持器
5a:外端側密封シール部材
5b:中心側密封シール部材
5a:芯金
5a:シールリップ
5b:芯金
5b11:円頭部
5b12:内方つば部、外方つば部
5b:スリンガ組立て体
5b21:ヨーク
5b22:円筒部
5b23:フランジ部
5b:シールリップ
5b31:アキシャルリップ
5b32:第1ラジアルリップ
5b33:第2ラジアルリップ
6:磁気エンコーダ
62:凸部
6a:バックヨーク
7:センサー部

Claims (3)

  1. 内周軌道を有する外輪と、
    外周軌道を有する内輪と、
    前記内周軌道と前記外周軌道間に介装され、前記外内輪を相対回転可能に支持する転動体と、
    前記外輪の両端部に設けられて、前記外輪と前記内輪との軸受空間を密封する第1密封シール部材及び第2密封シール部材とからなり、
    前記第1密封シール部材と第2密封シール部材のいずれか一方の密封シール部材に磁気エンコーダを設けたころがり軸受において、
    前記磁気エンコーダを設けた密封シール部材は外輪に嵌合された芯金と、該芯金に取付けられたシールリップと、内輪に嵌合されたスリンガ組立て体とを含み、該スリンガ組立て体は非磁性体のヨークと磁気エンコーダと磁性体の円盤形状のバックヨークからなり、前記ヨークはフランジ部を有し、該フランジ部には円周方向の窓が等間隔に所定数設けられてあり、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと磁気エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、前記磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となして、軸方向外方から内方に向けてフランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列した前記スリンガ組立て体を設けた密封シール部材を備えたことを特徴とするころがり軸受。
  2. 内周軌道を有する外輪と、
    外周軌道を有する内輪と、
    前記内周軌道と前記外周軌道間に介装され、前記外内輪を相対回転可能に支持する転動体と、
    前記外輪の車両外端側端部および車両中心側端部に設けられて、前記外輪と前記内輪との軸受空間を密封する密封シール部材とからなり、
    車両中心側の密封シール部材に磁気エンコーダを設けたころがり軸受において、
    車両中心側の密封シール部材は外輪に嵌合された芯金と、該芯金に取付けられたシールリップと、内輪に嵌合されたスリンガ組立て体とを含み、該スリンガ組立て体は非磁性体のヨークと磁気エンコーダと磁性体の円盤形状のバックヨークからなり、前記ヨークはフランジ部を有し、該フランジ部には円周方向の窓が等間隔に所定数設けられてあり、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと磁気エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、前記磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となして、軸方向外方から内方に向けてフランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列した前記スリンガ組立て体を設けた密封シール部材を備えたことを特徴とするころがり軸受。
  3. 芯金と、該芯金に形成されたシールリップと、該シールリップと摺接するフランジ部を有するヨークとを含む密封シール部材において、
    円筒部と、円筒部の所定位置から半径方向に折れ曲がるフランジ部を有する非磁性体のヨークと、磁気エンコーダと、前記磁気エンコーダに取付けられる磁性体のバックヨークとを含むスリンガ組立て体であって、前記ヨークのフランジ部には円周方向に等間隔に離隔した窓を所定数設けており、前記磁気エンコーダは一方の面と他方の面を有し、一方の面には前記窓と同数で、かつ同形状の円周方向に多極磁化された凸部が形成されてあり、前記ヨークと前記エンコーダとは、一体に加硫成型され、多極に着磁されており、さらに、磁気エンコーダの他方の面にバックヨークを取付けてスリンガ組立て体となし、密封シール部材を取付け後において、軸方向外方から、フランジ部、磁気エンコーダ、バックヨークの順に配列される前記スリンガ組立て体を備えることを特徴とする密封シール部材。
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