JP2007247038A - 硬質炭素被膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】低摩擦性能に優れた硬質炭素被膜を提供する。
【解決手段】円板基材に形成される硬質炭素被膜において、表面や内部にアルミニウム元素を含み、その含有量が0.5at%以上4.5at%以下であり、ヤング率が50GPa以上180GPa以下であり、被膜内において、アルミニウム酸化物および/またはアルミニウム水酸化物として存在し、厚さが0.5μm 以上10μm以下である硬質炭素被膜。
【選択図】図1

Description

本発明は、無潤滑環境下および水,有機溶剤,燃料,油潤滑環境下で使用される摺動部材に適用できる低摩擦な硬質炭素被膜に関する。
硬質炭素被膜は、一般的に、高硬度で表面が平滑であり、耐摩擦性に優れ、その固体潤滑性から低摩擦係数で優れた低摩擦性能を有している。
そして、無潤滑環境下において、通常の平滑な鋼材表面の摩擦係数が0.5〜1.0、従来の表面処理材であるNi−PめっきやCrめっき、TiNコーティングやCrNコーティング等の表面の摩擦係数が約0.4 であるのに対し、硬質炭素被膜の表面の摩擦係数は、約0.12である。
現在、これらの優れた特性を活かして、ドリル刃をはじめとする切削工具,研削工具等の加工治具や塑性加工用金型,バルブコックやキャプスタンローラのような無潤滑環境下で使用される摺動部材等への応用が図られている。
一方、エネルギー消費や環境の面から可能な限りの機械的損失の低減が望まれている内燃機関などの機械部品においては、現在、潤滑油での摺動が主流となっている。しかしながら、無潤滑環境下でこれらの固体潤滑性を有する硬質炭素被膜により低摩擦化が図れれば、摺動部材において潤滑油が枯渇した場合にも、機械部品への負荷が低減できるため好ましく、また、将来的には潤滑油の削減が可能となるため、地球環境への配慮に対しても好ましい。
こうした硬質炭素被膜に金属元素を5〜70at%含有させ、潤滑油での固体潤滑性を低下させる技術が、特許文献1に記載されている。
特開2001−316686号公報
しかし、特許文献1に記載される技術では、無潤滑環境下における摺動において、摺動部材への負荷によって硬質炭素被膜が剥離してしまうという技術課題に関しては言及されていない。したがって、従来技術においては、特に、無潤滑環境下における硬質炭素被膜が本来保有する耐摩擦性を活かすことができないという課題があった。
そこで、本発明は、硬質炭素被膜が本来保有する耐摩擦性を活かすことができる硬質炭素被膜を提供することにある。
本発明の硬質炭素被膜は、0.5at%以上4.5at%以下のアルミニウム元素を含むことを特徴とする。特に、アルミニウム元素が、表面層および内部に含有されていることが好ましい。また、硬質炭素被膜のヤング率は、50GPa以上180GPa以下である。
そして、こうしたアルミニウム元素は、金属アルミニウム,アルミニウム硼化物,アルミニウム炭化物,アルミニウム窒化物,アルミニウム酸化物,アルミニウム水酸化物のうちから選ばれるような少なくとも1種の物質の形態で存在する。
また、硬質炭素被膜の厚さは、0.5μm以上10.0μm以下であり、硬質炭素被膜の表面粗さは、0.1μm以下である。
本発明の硬質炭素被膜の製造方法は、0.5at%以上4.5at%以下のアルミニウム元素を含有するダイヤモンドライクカーボン膜からなる硬質炭素被膜を、スパッタリングあるいはイオンプレーティングにより形成することを特徴とする。
本発明の摺動部材は、基材に、アルミニウム元素を含む硬質炭素被膜が形成されたことを特徴とする。こうした摺動部材の硬質炭素被膜に含有されたアルミニウム元素の含有量は、0.5at%以上4.5at%以下であることが好ましい。
さらに、硬質炭素被膜の表面に形成されるアルミニウム元素は、特に、アルミニウム酸化物または/およびアルミニウム水酸化物として存在することが好ましい。
一方、基材は、Fe,Cr及びMoを含有する合金からなることが好ましい。さらには、Fe,Cr及びMoを含有する合金に、Cr層が形成されることが好ましい。さらには、Cr層に、CrとCとが混合するCr/C層が形成されることが好ましい。
また、ここで用いられる硬質炭素被膜は、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜であることが好ましい。
本発明は、硬質炭素被膜が本来保有する耐摩擦性を活かすことができる硬質炭素被膜を提供することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定されない。
本発明で示す硬質炭素被膜は、無潤滑環境下で使用される機械部品等の摺動部材に適用可能である。
図1に示すような直径21.5mm、厚さ5.2mmの円板基材2に、硬質炭素被膜3をコーティングした試験片1により摩擦試験を行った。
このときの試験片1は、表1に示すような仕様(被膜処理,成膜法,Al含有量,膜厚)で円板基材2に、硬質炭素被膜3を形成した。
硬質炭素被膜3は、円板基材2上にアンバランスト・マグネトロン・スパッタリング
(UBMS)法を用いてダイヤモンドライクカーボン(DLC)の被膜を形成した。
UBMS法とは、ターゲットの背面側に配置される磁極のバランスをターゲットの中心部と周縁部とで意図的に崩し、非平衡とすることでターゲットの周縁部の磁極からの磁力線の一部を基材まで伸ばす。そして、ターゲットの近傍に収束していたプラズマが磁力線に沿って基材の近傍まで拡散しやすくする。これによって被膜形成中に基材に照射されるイオン量を増やすことができ、結果として、基材に緻密な被膜を形成することができること特徴とした成膜方法である。
硬質炭素被膜3を形成した後、被膜表面のナノインデンテーション法(ISO14577)による評価および摩擦試験評価を行った。
ナノインデンテーション法(ISO14577)による評価は、対稜角115度のベルコビッチ三角錐圧子を硬質炭素被膜3の表面に10秒間かけて最大荷重3mNまで押し込み、最大荷重で1秒間保持し、その後、10秒間かけて除荷する条件で行った。
この評価により押し込みヤング率を算出した。
摩擦試験の評価装置としては、図2に示すようなボールオンディスクタイプの摩耗試験機11を用いて摩擦係数並びに硬質炭素被膜の剥離荷重(比較例1の場合には基材の焼付荷重)を計測した。
この装置は、回転軸12に固定されたワークテーブル13が配置され、このワークテーブル13に試験片1を設置し、この試験片1の上面側に直径6mmの金属ボール(高炭素クロム軸受鋼鋼材,JIS SUJ2ボール)14を試験片1の相手材として用いる。なお、ここで金属ボールに用いる金属は、軸受に用いるような鋼からなる。
この装置において、スプリング15によって、荷重Pを98N〜2452Nにおいて、1分毎に98Nずつ段階的に負荷を増やして押し付けるように構成する。
このとき、金属ボール14は、ホルダ16で回転しないように固定されている。そして、回転軸12が、モータ17に連結されて金属ボール14に対して、相対滑り速度30mm/sec で回転駆動され、金属ボール14と試験片1との間で発生する摩擦力に応じたトルクをロードセル18で計測し、摩擦係数を算出した。
なお、金属ボール14は、図3に示すように中心より半径8mmの位置に1個配置する。
硬質炭素被膜3の剥離荷重(比較例1の場合には基材の焼付荷重)は、試験片1と金属ボール14との摩擦係数が急激に上昇した時の試験荷重とした。また、この摩擦試験は無潤滑状態で常温常湿環境下(室温:約25℃,湿度:約60%RH)で実施した。
Fe,Cr,Moを含有している合金(クロムモリブデン鋼鋼材,JIS SCM415)よりなる円板基材2の表面の硬さが、ロックウェルCスケール(HRC)で58以上となるように、浸炭処理を施し、表面粗さ(Ra)を0.1μm以下に、仕上げ加工した。
その後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながら、UBMS法で硬質炭素被膜(以下「被膜」と省略して記載する)3のアルミニウム元素の含有量が0.65at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.021μmであった。被膜3のヤング率は、65.94
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は
0.052、被膜3の剥離荷重は、2452N以上であった。
本実施例における被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.1 以下であり、被膜のない鋼材同士や従来の表面処理材に比べて摩擦係数を約87%から95%、従来の被膜に比べて摩擦係数を約57%低減でき、その上、被膜の剥離荷重も490N以上と大きいため、被膜の低摩擦性能を活かすことができることがわかった。
本実施例における被膜を機械装置の無潤滑摺動部材に適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷が低減でき、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。
また、本実施例の被膜は無潤滑環境下での摺動に対応しているため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部材において、潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献でき、一方では、潤滑油の削減を図ることができ、結果として環境にやさしい機械装置を提供できる。
本実施例の被膜は、基材からの剥離が発生しないため、基材が剥き出しとなることもなく、被膜の低摩擦性を活かすことができる。
本実施例の被膜は、グラファイトに代表される炭素結合であるsp2結合炭素とダイヤモンドに代表される炭素結合であるsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜である。
この被膜の表面層や内部にアルミニウム元素を含むものである。その含有量は0.5
at%以上4.5at%以下、好ましくは0.6at%以上1.9at%以下である。
なお、アルミニウム元素は、金属アルミニウム,アルミニウム硼化物,アルミニウム炭化物,アルミニウム窒化物,アルミニウム酸化物,アルミニウム水酸化物のうちから選ばれる少なくとも1種の物質であるが、好ましくはアルミニウム酸化物および/またはアルミニウム水酸化物として存在する。
これにより、無潤滑環境下でも耐剥離性と低摩擦係数とを兼ね備えた被膜を提供することができる。
硬質炭素被膜は、アモルファス状の炭素又は水素化炭素からなる膜であり、アモルファスカーボン又は水素化アモルファスカーボン(a−C:H),ダイヤモンドライクカーボン(DLC)などと呼ばれる。
その形成には、炭化水素ガスをプラズマ分解して成膜するプラズマCVD法,炭素,炭化水素イオンを用いるイオンビーム蒸着法等の気相合成法,グラファイト等をアーク放電により蒸発させ成膜するイオンプレーティング法,不活性ガス雰囲気下でターゲットをスパッタすることによって成膜するスパッタリング法、などが用いられる。
こうした本実施例により形成した被膜は、低摩擦性であり、摺動部材に付与することができる。この結果として、無潤滑環境下でも負荷を低減できる摺動部材を提供し、また、通常潤滑油中で摺動させる機械部品において潤滑油が枯渇した時であっても、信頼性を維持することができ、潤滑油の削減を図ることもができる。
こうした被膜の表面に露出したアルミニウム元素は、大気中の酸素や水と反応をして、アルミニウム酸化物やアルミニウム水酸化物となるため、被膜に金属元素を含有しているにも関わらず電気的特性として安定した誘電体被膜を提供することも可能である。
また、こうした被膜は、アルミニウム元素を含有しているため、特に、被膜の表面のアルミニウム元素は、アルミニウム酸化物およびアルミニウム水酸化物として存在する。つまり、被膜の表面は、親水性であり、水存在下における摺動で低摩擦化が実現可能であり、更には、水と同じOH基をもつ液体や蒸気(例えばアルコール類)存在下における摺動でも低摩擦化が実現可能であるというメリットがある。
なお、本実施例は、被膜にアルミニウム元素が存在することにより、被膜の内部応力が低下するため、基材から剥離しにくくなるという現象を見出したことによる。
被膜のアルミニウム元素の含有量が0.5at% 未満の場合は、被膜の表面において親水性の由来となるアルミニウム酸化物および/またはアルミニウム水酸化物が微量となるため摩擦低減効果が期待できない。
一方、被膜の表面や内部のアルミニウム元素の含有量が5at%程度以上の場合は、X線光電子分光法(XPS)分析の結果により、アルミニウムの炭化物生成の進行が顕著であることを推測した。つまり、被膜の表面や内部のアルミニウム元素の含有量が5at%程度以上になると、生成されるアルミニウム炭化物量が多くなり過ぎるため、アルミニウム炭化物の脆化により被膜が割れやすくなり、好ましくない。
また、被膜のヤング率は、アルミニウム炭化物の生成によりヤング率が高くなり、180GPaを超えると被膜の割れや剥離が発生し易くなる。また、50GPa未満の場合には、摺動時の耐荷重性が低下する。
被膜に使用されるアルミニウム元素において、特に、アルミニウム酸化物やアルミニウム水酸化物として存在する場合は、OH基をもつ液体や蒸気との親和性が高いため、低摩擦化が実現可能である。
また、被膜の厚さが、0.5μm 未満の場合は、摺動によって摩滅が起き易く、10
μmを超える場合は、被膜の内部応力が大きくなり剥離が発生し易くなるため好ましくない。被膜の表面は、高硬度であるため、表面粗さが0.1μm を超えて、粗くなるほど相手材を摩耗させることになる。
被膜は、スパッタリング,プラズマCVD,イオンプレーティング等により形成される。好ましくは、被膜は、スパッタリングまたはイオンプレーティングにより形成されるのがよい。
スパッタリングまたはイオンプレーティングの場合、アルミニウムターゲットのスパッタリングによりアルミニウムを被膜に形成することができる。
一方、プラズマCVDにおいては、トリメチルアルミニウムに代表される有機アルミニウム化合物をチャンバ内にガスとして導入することにより、アルミニウムを被膜に形成することができる。
また、本実施例がターゲットとしている用途は、耐久性が要求されるような、例えば、自動車用摺動部品、特に、エンジンのシリンダーや、冷蔵庫やエアコン等に使用される冷媒圧縮機やロータリーコンプレッサーのベーン等である。
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有量が0.67at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.019μmであった。被膜3のヤング率は、164.6
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は、
0.090、被膜3の剥離荷重は981Nであった。
本実施例における被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.1 以下であり、被膜のない鋼材同士や従来の表面処理材に比べて、摩擦係数を約77%から91%、従来の被膜に比べて摩擦係数を約25%低減でき、その上、被膜の剥離荷重も490N以上と大きいため、被膜の低摩擦性能を活かすことができる。
本実施例における被膜を機械装置の無潤滑摺動部分に適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷が低減でき、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。また、本実施例の被膜は無潤滑環境下での摺動に対応している。そのため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部材において、潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献でき、一方、潤滑油の削減を図ることができ、結果として環境にやさしい機械装置を提供できる。
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有量が1.88at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.021μmであった。被膜3のヤング率は、158.7
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は
0.046、被膜3の剥離荷重は588Nであった。
本実施例における被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.1 以下であり、被膜のない鋼材同士や従来の表面処理材に比べて、摩擦係数を約88%から96%、従来の被膜に比べて摩擦係数を約62%低減でき、その上、被膜の剥離荷重も490N以上と大きいため、被膜の低摩擦性能を活かすことができる。
本実施例における被膜を機械装置の無潤滑摺動部分に適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷が低減でき、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。また、本実施例の被膜は無潤滑環境下での摺動に対応している。そのため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部材において、潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献でき、一方、潤滑油の削減を図ることができ、結果として環境にやさしい機械装置を提供できる。
また、Fe,Cr,Moを含有している合金(クロムモリブデン鋼鋼材,JIS SCM415)よりなる自動車用カムリフタ22の冠面23が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、本実施例の被膜を不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法でリフタ22の冠面23に適用した。油潤滑環境下でカム24を回転させてカム24とリフタ22の冠面23を摺動させながら、被膜の評価としてフリクショントルク測定および耐久性試験を行った。被膜の評価は、図4に示すような模擬試験装置21を用いて行った。試験条件は、SAE規格:5W−30のエンジンオイル25をカム24上に滴下しながら、カム24を300r/mで回転させ、試験開始2時間後のカムシャフトにかかるトルクを測定した。この試験の後、被膜の剥離の有無を確認した。
評価の結果、トルク値は被膜のないJIS SCM415よりなるリフタにおける一般的なトルク値より約47%低減できた。また冠面23の被膜の剥離は確認されなかった。
本実施例における被膜を自動車用カムリフタ22に適用した場合、トルク値が減少するためカム24との摺動負荷を減少させることができる。また、被膜の剥離が発生しないため被膜の低摩擦性能を継続的に活かすことができる。その結果、長期にわたりエネルギー効率の高い自動車を提供できる。
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有量が4.14at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.020μmであった。被膜3のヤング率は、80.63
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は
0.093、被膜3の剥離荷重は1079Nであった。
本実施例における被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.1 以下であり、被膜のない鋼材同士や従来の表面処理材に比べて、摩擦係数を約77%から91%、従来の被膜に比べて摩擦係数を約22%低減でき、その上、被膜の剥離荷重も490N以上と大きいため、被膜の低摩擦性能を活かすことができる。
本実施例における被膜を機械装置の無潤滑摺動部分に適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷が低減でき、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。また、本実施例の被膜は無潤滑環境下での摺動に対応している。そのため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部材において、潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献でき、一方潤滑油の削減を図ることができ、結果として、環境にやさしい機械装置を提供できる。
〔比較例1〕
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工を施した。基材2上に硬質炭素被膜を形成しなかった。
基材2のRaは0.015μmであった。基材2のヤング率は323.8GPaであった。また、基材2と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は0.516 、基材2の焼付荷重は98Nであった。
本比較例における被膜のない基材を無潤滑環境下で摺動させた場合、被膜のない鋼材同士の摺動となるため摩擦係数を低減できない。そのため、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できず、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供することはできない。また、潤滑油を使用している機械装置の摺動部材において、潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献できず、また、潤滑油の削減を図ることもできないため、環境にやさしい機械装置を提供することはできない。
〔比較例2〕
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有率が0.10at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.019μmであった。被膜3のヤング率は、74.13
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は
0.133、被膜3の剥離荷重は2452N以上であった。
本比較例における被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、被膜3の耐剥離性については優れているが、従来の被膜に比べて摩擦係数を低減することができない。そのため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部分において、環境にやさしい機械装置を提供することはできない。
また、Fe,Cr,Moを含有している合金(クロムモリブデン鋼鋼材,JIS SCM415)よりなる自動車用カムリフタ22の冠面23が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、本比較例の被膜を不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で動弁系リフタ22の冠面23に適用した。被膜の評価については実施例3と同様である。
評価の結果、トルク値は被膜のないJIS SCM415よりなるリフタにおける一般的なトルク値より約43%低減できた。しかし冠面23の被膜において一部剥離が確認された。
本比較例における被膜を自動車用カムリフタ22に適用した場合、トルク値が減少するためカム24との摺動負荷を減少させることができる。しかし、被膜が一部剥離したため被膜の低摩擦性能を継続的に活かすことができない。その結果、長期にわたりエネルギー効率の高い自動車を提供できない。
〔比較例3〕
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm 以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有量が5.94at% となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.021μmであった。被膜3のヤング率は、193.0
GPaであった。また、被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は
0.602、被膜3の剥離荷重は98Nであった。
本比較例における硬質炭素被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、被膜のない鋼材同士や従来の表面処理材に比べて摩擦係数を低減することはできない。そのため、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できず、その結果、エネルギー効率の高い機械装置を提供することはできない。また、本比較例の被膜は無潤滑環境下での摺動に対応していないため、潤滑油を使用している機械装置の摺動部分において潤滑油が枯渇した場合の機械装置としての信頼性向上に貢献できず、また、潤滑油の削減を図ることができないため、環境にやさしい機械装置を提供することはできない。
〔比較例4〕
JIS SCM415よりなる円板基材2の表面が、HRC58以上となるように浸炭処理を施し、Ra0.1μm以下に仕上げ加工した後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながらUBMS法で被膜3のアルミニウム元素の含有量が11.52at%となるように成膜を実施した。
成膜後の被膜3のRaは、0.019μmであった。被膜3のヤング率は、80.90
GPaであった。また被膜3と金属ボール14との摩擦試験において、摩擦係数は0.080、被膜3の剥離荷重は392Nであった。
本比較例における硬質炭素被膜を無潤滑環境下で摺動させた場合、耐剥離性は劣っているが摩擦係数は低い。低荷重領域での摺動においては有効であるが、高荷重領域での摺動においては必ずしも有効であるとはいえない。
つまり、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できず、その結果エネルギー効率の高い機械装置を提供することが困難である。また、潤滑油の削減を図れる効果が小さいため、環境にやさしい機械装置を提供することはできない。
Figure 2007247038
本発明は、無潤滑環境下および水,有機溶剤,燃料,油潤滑環境下で使用される摺動部材に適用できる硬質炭素被膜に関するものである。
円板基材上に硬質炭素被膜を形成した試験片の斜視説明図である。 本発明の評価に使用した摩擦試験機の断面説明図である。 本発明の評価に使用した摩擦試験機(試験片−ボール摺動部)の斜視説明図である。 自動車用カムリフタの模擬試験装置を示す図である。
符号の説明
1…試験片、2…円板基材、3…硬質炭素被膜、11…摩耗試験機、12…回転軸、
13…ワークテーブル、14…金属ボール、15…スプリング、16…ホルダ、17…モータ、18…ロードセル、21…模擬試験装置、22…自動車用カムリフタ、23…冠面、24…カム、25…エンジンオイル。

Claims (14)

  1. 0.5at%以上4.5at%以下のアルミニウム元素を含むことを特徴とする硬質炭素被膜。
  2. 前記アルミニウム元素が、表面層および内部に含有されていることを特徴とする請求項1記載の硬質炭素被膜。
  3. 前記硬質炭素被膜のヤング率が、50GPa以上180GPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の硬質炭素被膜。
  4. 前記アルミニウム元素が、金属アルミニウム,アルミニウム硼化物,アルミニウム炭化物,アルミニウム窒化物,アルミニウム酸化物,アルミニウム水酸化物のうちから選ばれる少なくとも1種の物質であることを特徴とする請求項1に記載の硬質炭素被膜。
  5. 前記硬質炭素被膜の厚さが、0.5μm以上10.0μm以下であり、かつ、前記硬質炭素被膜の表面粗さが、0.1μm 以下であることを特徴とする請求項1に記載の硬質炭素被膜。
  6. 前記硬質炭素被膜が、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜であることを特徴とする請求項1記載の摺動部材。
  7. 0.5at%以上4.5at%以下のアルミニウム元素を含有するダイヤモンドライクカーボン膜からなる硬質炭素被膜が、スパッタリングあるいはイオンプレーティングにより形成されることを特徴とする硬質炭素被膜の製造方法。
  8. 基材に、アルミニウム元素を含む硬質炭素被膜が形成されたことを特徴とする摺動部材。
  9. 前記硬質炭素被膜に含有されたアルミニウム元素の含有量が、0.5at%以上4.5
    at%以下であることを特徴とする請求項8記載の摺動部材。
  10. 前記硬質炭素被膜が、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜であることを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  11. 前記硬質炭素被膜の表面に形成されるアルミニウム元素が、アルミニウム酸化物または/およびアルミニウム水酸化物として存在することを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  12. 前記基材が、Fe,Cr及びMoを含有する合金からなることを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  13. 前記基材が、Fe,Cr及びMoを含有する前記合金に、さらに、Cr層が形成されることを特徴とする請求項12記載の摺動部材。
  14. 前記基材が、前記Cr層に、さらに、CrとCとが混合するCr/C層が形成されることを特徴とする請求項13記載の摺動部材。
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