JP2009052081A - 硬質炭素被膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】大気中かつ無潤滑環境下でも耐摩耗性・低摩擦性能に優れた硬質炭素被膜を提供する。
【解決手段】Fe、Co、Ni等の高融点金属を含む基材12上に、各層間の密着性を高めるためCr中間層41、および組成傾斜層42を形成し、その上に2.7at%以上7.7at%以下のMo元素、及び1.3at%以上4.6at%以下のS元素、及び7.0at%以上9.5at%以下のO元素を含む硬質炭素被膜43を0.2μm以上0.3μm以下の厚さに形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、低摩擦であり、耐摩耗性に優れる硬質炭素被膜と、それを有する摺動部材に関する。
硬質炭素被膜は、一般的に高硬度で表面が平滑である。大気中では、耐摩耗性に優れ、その固体潤滑性から低摩擦係数で優れた低摩擦性能を有している。
大気中かつ無潤滑環境下においては、通常の平滑な鋼材表面の摩擦係数が0.5以上、従来の表面処理材であるNi−PめっきやCrめっき,TiNコーティングやCrNコーティング等の表面の摩擦係数が約0.4であるのに対し、硬質炭素被膜の表面の摩擦係数は約0.12である。
現在、これらの優れた特性を活かして、ドリル刃をはじめとする切削工具,研削工具等の加工治具や塑性加工用金型,バルブコックやキャプスタンローラのような大気中かつ無潤滑環境下で使用される摺動部材等への応用が図られている。
エネルギー消費や環境の面から可能な限りの機械的損失の低減が望まれている内燃機関などの機械部品においては、現在、潤滑環境での摺動が主流となっている。
しかしながら、大気中かつ無潤滑環境下で固体潤滑性を有する硬質炭素被膜により低摩擦化を図ることができれば、摺動部材において潤滑油が枯渇した場合でも機械部品への負荷が低減できるため好ましく、また、将来的には潤滑油の削減が可能となるため、地球環境への配慮に対しても好ましい。
半導体用表面分析装置など、真空環境下に搬送用摺動機構を有する分析装置でも機械的損失の低減が望まれている。このような摺動部材の場合、真空環境の汚染防止のため、その摺動部位にガスや蒸気の発生の可能性がある潤滑油を用いることができず、これまで主に二硫化モリブデンが使用されてきた。二硫化モリブデンは真空中でもガス発生がなく低摩擦が実現できる固体潤滑材である。一般的に二硫化モリブデンの摩擦係数は、真空中で0.05、大気中で0.1〜0.2と言われている。
一方、硬質炭素被膜の摩擦係数は、真空中で0.4、大気中で0.1〜0.2といわれている。大気中では、二硫化モリブデンと硬質炭素被膜の摩擦係数は有意差がないが、真空中では、二硫化モリブデンの方が圧倒的に摩擦係数が低い。
ダイヤモンドライクカーボン層を備える摺動部材について、特許文献1に記載されている。
特開2004−115826号公報
しかし、従来、真空環境下の摺動部材における固体潤滑材として二硫化モリブデンを用いた場合、基材との密着力が低く、潤滑材が摩耗粉塵として発生し、真空環境を汚染するという課題があった。
一方、硬質炭素被膜は、二硫化モリブデンと比較して基材との密着力が高い。しかし、真空環境下では硬質炭素被膜は摩耗が激しく、その摩耗粉が粉塵として発生することで真空環境を汚染するという課題があった。
また、従来の硬質炭素被膜中には、S元素を含まないため、真空環境下で低摩擦性及び耐摩耗性に富んだ固体潤滑材にならないという課題があった。
そこで、本発明の目的は、真空環境下において低摩擦性及び耐摩耗性に富んだ固体潤滑材(特に硬質炭素被膜)を提供することにある。
本発明の一実施態様である硬質炭素被膜は、2.7at%以上7.7at%以下のMo元素、及び1.3at%以上4.6at%以下のS元素、及び7.0at%以上9.5at%以下のO元素を含むものである。好ましくは、2.7at%以上6.0at%以下のMo元素、及び1.3at%以上2.8at%以下のS元素、及び7.0at%以上8.8at%以下のO元素を含むものである。
ここで、硬質炭素被膜は、通常、ダイヤモンドライクカーボン膜と呼ばれる場合があり、こうした被膜は基材上に形成される。ここでは、基材上に硬質炭素被膜が形成されたものを部材と呼称する。特に、摺動性を考慮した部材を摺動部材と呼称する。
Mo元素,S元素及びO元素は硬質炭素被膜の表面層及び内部に含有されていることが好ましい。
また、硬質炭素被膜の硬さは20GPa以上であることが好ましい。更には、硬質炭素被膜が23GPa以上の硬さであることが好ましい。
硬質炭素被膜の厚さは、0.2μm以上0.3μm以下であることが好ましい。
なお、硬質炭素被膜の表面層に、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在することが好ましい。
基材には、V,Cr,Fe,Co,Ni,Zr,Nb,Mo,Ta,W,Ir,Ptのうちから選ばれる少なくとも一種の元素を含有することが好ましい。
基材上には、Cr元素とC元素とを含有する傾斜層を有し、傾斜層上には硬質炭素被膜(ダイヤモンドライクカーボン層)を有する。そして、傾斜層に含有されるCr元素の含有量が、基材から硬質炭素被膜に向かうにつれて徐々に減少し、傾斜層に含有されるC元素の含有量が基材から硬質炭素被膜に向かうにつれて徐々に増加する。
基材と傾斜層との間にはCr中間層を設けてもよい。また、傾斜層はC元素を含有する金属Cr又はCr炭化物であることが好ましい。
更に、本発明の一実施態様である摺動部材の製造方法は、2.7at%以上7.7at%以下のMo元素、及び1.3at%以上4.6at%以下のS元素、及び7.0at%以上9.5at%以下のO元素を含有するダイヤモンドライクカーボン膜からなる硬質炭素被膜を基材上にスパッタリングあるいはイオンプレーティングにより形成する工程を有するものである。
本発明により、真空環境下において低摩擦であり耐摩耗性に優れる硬質炭素被膜を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではない。
本実施形態で示す硬質炭素被膜は、真空環境下で使用される機械部品等の摺動部材に適用可能である。図1に示すような直径32mm,厚さ5.2mmの円板基材12に硬質炭素被膜13を形成した試験片11を用いて、硬質炭素被膜13の密着性,硬さ,摩擦特性の評価を行った。
このときの試験片11は、表1に示すような仕様(Mo元素,S元素,O元素の含有量,膜厚)で基材12に、硬質炭素被膜13を形成した。硬質炭素被膜13は、基材12上にアンバランスト・マグネトロン・スパッタリング(UBMS)法を用いてダイヤモンドライクカーボン(DLC)層を形成した。
UBMS法とは、ターゲットの背面側に配置される磁極のバランスをターゲットの中心部と周縁部とで意図的に崩し、非平衡とすることでターゲットの周縁部の磁極からの磁力線の一部を基材まで伸ばす。
そして、ターゲットの近傍に収束していたプラズマが磁力線に沿って基材の近傍まで拡散しやすくする。これによって被膜13の形成中に基材12に照射されるイオン量を増やすことができ、結果として、基材12に緻密な被膜13を形成することができることを特徴とした成膜方法である。
被膜13を形成した後、被膜13の表面に存在するMo元素,S元素,O元素の濃度をX線光電子分光法(XPS)を用いて定量した。
また、被膜13にロックウェルダイヤモンド圧子を押し込むことにより、被膜13の剥離の有無による密着性評価を行った。また、被膜13の表面のナノインデンテーション法(ISO14577)により被膜13の硬さ評価、及び真空環境下における摩擦試験により被膜13の摩擦係数および耐摩耗性の評価を行った。
ロックウェルダイヤモンド圧子の押し込み試験による密着性評価では、先端径200μmの円錐形のロックウェルダイヤモンド圧子を、1471N(150kgf)の試験力で押し込み、この押し込みによりできた圧痕周辺の被膜13の割れや剥離の状態を光学顕微鏡で観察した。ナノインデンテーション法(ISO14577)による評価は、対稜角115度のベルコビッチ三角錐圧子を、被膜13の表面に10秒間かけて最大荷重3mNまで押し込み、最大荷重で1秒間保持し、その後、10秒間かけて除荷する条件で行った。
この評価により、押し込み硬さを算出した。真空環境下での被膜13の摩擦試験は、図2に示すような評価装置21を用いて実施した。そして、この評価装置(ボールオンディスクタイプの摩耗試験機)21を用いて摩擦係数を計測し、更に摩擦試験後の被膜13の表面にできた摺動痕の深さを測定することで耐摩耗性の指標とした。
この試験機21は、回転軸22に固定されたワークテーブル23が配置される。このワークテーブル23に試験片11を設置し、この試験片11の上面側に直径6mmの金属ボール(高炭素クロム軸受鋼材ボール)24を、試験片11の相手材となるように設置する。
なお、ここで金属ボール24に用いる金属は、高炭素クロム軸受鋼材に限られるものではなく、軸受に用いるような鋼であればよい。金属ボール24は、ホルダ25に回転しないように固定されている。
また、金属ボール24を試験片11に押し付ける荷重はおもり26で調整することができる。荷重は全ての試験において2Nで行った。そして、回転軸22がモータ27に連結されて、金属ボール24に対して相対滑り速度約31mm/secで回転駆動され、金属ボール24と試験片11との間で発生する摩擦力に応じたトルクを計測し、摩擦係数を算出した。
なお、金属ボール24は、図3に示すように中心より半径6mmの位置に1個配置する。摺動試験距離は全ての試験片で100mとし、摺動試験距離90mから100mにおける摩擦係数を各試験片における平均摩擦係数とした。この摩擦試験は雰囲気制御が可能なチャンバ28の内部で行った。チャンバ28内の圧力を0.1Paまで真空引きした後、真空引きを止め、真空状態を保持した状態で実施した。また、摩擦試験が終了した後、試験片11の摺動痕の深さを測定することにより被膜13の摩耗状態を確認した。
Fe,Cr,Moを含有している合金(クロムモリブデン鋼材)よりなる円板基材12の表面硬度が、ロックウェルCスケール(HRC)で58以上となるように浸炭処理を施し、表面粗さ(Ra)を0.1μm以下に仕上げ加工した。
その後、不活性ガスと炭化水素ガスを導入しながら、UBMS法で被膜13を形成した。被膜13は、図4に示すようにCr中間層41,表面層43,Cr中間層41と表面層43との間に配置される傾斜層42とを有する。表面層43を形成する際には、Cターゲットに3.0kW、MoS2ターゲットに0.05kWの電力を投入した。
被膜13の形成後、XPS分析によりMo,S,O,C各元素の濃度を定量した。なお、Mo,S,O,C各元素濃度の合計を100at%とした。その結果、Mo:2.7at%,S:1.3at%,O:7.0at%,C:88.9at%であることを確認した。
更に、図5に示すようなXPS分析より得られたスペクトルをピーク分離して波形解析を行うことにより、被膜13はMoS2及びMoS3からなる硫化物とMoO2,Mo25及びMoO3からなる酸化物を含有することを確認した。
被膜13の表面層43の膜厚は、0.24μmであった。
また、成膜後の被膜18へのロックウェルダイヤモンド圧子押し込みによる密着性評価の結果、圧痕周辺の被膜の剥離は見られず、基材12と被膜13の密着性は良好であった。
また、被膜13の表面層43の硬さは26.7GPaであった。
真空環境下における被膜13と金属ボール24との摩擦試験の結果、平均摩擦係数は0.06であった。また、摩擦試験後の摺動痕の深さは0.1μm以下であった。
本実施例における被膜13を真空環境下で摺動させた場合摩擦係数は0.2以下であり、真空環境下における通常の硬質炭素被膜に比べて、摩擦係数を約85%低減できるため、被膜13の真空環境下における低摩擦性能を活かすことができることがわかった。また、摩擦試験後の摺動痕の深さは被膜13の表面層43の膜厚0.24μmよりも浅いため、耐摩耗性が良好であると言える。また、本実施例の被膜13の硬さは無処理の円板基材12の硬さ(13.7GPa)の約2倍であることからも耐摩耗性が良好であると言える。
実施例1の被膜13を真空環境下で駆動する摺動部材の固体潤滑材として適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できるため、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。
また、耐摩耗性が良好であり摩耗粉による真空環境内における発塵を抑制できるため、特に真空環境を伴う分析装置内の汚染を回避でき、その結果信頼性の高い装置を提供することができる。
実施例1の被膜13は、グラファイトに代表される炭素結合であるsp2結合炭素とダイヤモンドに代表される炭素結合であるsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜である。これにより、耐摩耗性と低摩擦性を兼ね備えた被膜13を提供することができる。硬質炭素被膜は、アモルファス状の炭素又は水素化炭素からなる膜であり、アモルファスカーボン又は水素化アモルファスカーボン(a−C:H),ダイヤモンドライクカーボン(DLC)などと呼ばれる。
その形成には、炭化水素ガスをプラズマ分解して成膜するプラズマCVD法,炭素・炭化水素イオンを用いるイオンビーム蒸着法等の気相合成法,グラファイト等をアーク放電により蒸発させて成膜するイオンプレーティング法,不活性ガス雰囲気下でターゲットをスパッタリングすることによって成膜するスパッタリング法、などが用いられる。
実施例1により形成した被膜13は、真空環境下において低摩擦性および耐摩耗性であり、摺動部材に付与することができる。この結果として、真空環境下において摩耗粉による発塵が少ない摺動部材を提供できる。
実施例1では、被膜13を形成する基材12として、V,Cr,Fe,Co,Ni,Zr,Nb,Mo,Ta,W,Ir,Ptのうちの少なくとも1種の元素を含有することとしているが、被膜13の形成においては温度が上昇するため、変質を防止するために高融点金属(特に、Fe,Co,Ni)が好ましい。
更には、硬質炭素被膜の形成時にCr中間層41を形成する。真空環境下で耐摩耗性に優れ、低摩擦な硬質炭素被膜を得るためには、被膜13を形成する各層の層間の密着性を高めたり、層内部の内部応力を低減したりする必要がある。
基材12とCr中間層41との密着性を高めるためには、基材12にCrを含有させることが好ましい。また、Cr中間層41と表面層43との間に形成される傾斜層42においては、層内部の内部応力を低減するために、Cr中間層41側から表面層43側へ向かって、Cr元素濃度が連続的に減少し、かつ、C元素濃度が連続的に増加することが好ましい。
傾斜層42を組成の異なる(CrとCとの含有量が異なる)層の積層体と考えた場合、1層あたりの膜厚は、15nm以下であることが好ましい。
また、傾斜層42を構成する物質の1つであるCr炭化物をCrxyで表した場合、xとyとの比率を少しずつ変化させることで、組成がCr中間層41側から表面層43側へ向かって少しずつ変化し、傾斜層42の膜質は急変しない。
また、表面層43の厚さが0.2μm未満の場合は、摺動によって表面層43の摩滅が起き易いため好ましくない。
一方、表面層43の厚さが0.3μmを超える場合は、特にMoS2を含む硬質炭素被膜の場合、表面層43の硬さが低下し、表面層43の膜厚よりも摺動による摩耗深さが大きくなり、結果的に摩耗粉が粉塵として真空環境を汚染するため好ましくない。
被膜13は、スパッタリング,プラズマCVD,イオンプレーティング等により形成される。好ましくは、被膜13は、スパッタリングまたはイオンプレーティングにより形成されるのがよい。
また、この被膜13は、表面層43にMo元素,S元素,O元素を含むものである。その含有量は、Mo元素が2.7at%以上7.7at%以下、S元素が1.3at%以上4.6at%以下、O元素が7.0at%以上9.5at%以下である。好ましくは、Mo元素が2.7at%以上6.0at%以下、S元素が1.3at%以上2.8at%以下、O元素が7.0at%以上8.8at%以下である。なお、Mo元素は、MoS2,MoS3,MoO2,MoO3,Mo25の混合物として存在する。
この元素組成により、真空環境下において低摩擦性と耐摩耗性とを兼ね備えた硬質炭素被膜を提供することができる。実施例1により形成した被膜13は、真空環境下で耐摩耗性及び低摩擦性を有し、摺動部材に付与することができる。
この結果として、真空潤滑環境下において負荷を低減できる摺動部材を提供し、また、耐摩耗性を有するため低発塵性のため、真空環境を汚染しないという信頼性を維持することができる。
なお、実施例1は、被膜13にMo元素,S元素及びO元素が存在することにより、被膜13の内部応力が低下するため、基材12から剥離しにくくなるという現象を見出したことに基づくものである。
表面層43のMo元素,S元素,O元素の各含有量が、2.7at%未満,1.3at%未満,7.0at%未満の場合は、真空環境において被膜13の表面層43と相手材との摺動の媒体として作用する物質が微量又は存在不能となるため、低摩擦性および耐摩耗性が期待できない。
一方、表面層43及びその内部のMo元素,S元素,O元素の各含有量が7.7at%,4.6at%,9.5at%を超える場合は、表面層43の表面硬度が20GPa未満となり、耐摩耗性が低下し摩耗粉が発生し易くなる。
スパッタリングまたはイオンプレーティングの場合は、MoS2ターゲットを用いることにより、MoS2及びMo酸化物を被膜13に添加することができる。
一方、プラズマCVDにおいては、モリブデンジチオフォスフェートなどに代表される有機Mo化合物をチャンバ内に蒸気として導入することにより、Mo元素を被膜13に形成することができる。
また、実施例1がターゲットとしている用途は、真空環境下における摺動部の低摩擦性,耐摩耗性及び低発塵性が要求されるような、例えば、半導体用表面分析装置内部の搬送用摺動機構等である。
被膜13の表面層43及びその内部において、Mo元素を2.7at%以上7.7at%以下、S元素を1.3at%以上4.6at%以下、及びO元素を7.0at%以上9.5at%以下の濃度で含有することにより、真空環境下での低摩擦性,耐摩耗性および低発塵性を実現することができる。
また、表面層43の硬度が20GPa以上であり、その層厚が0.2μm以上0.3μm以下であることが好ましい。
クロムモリブデン鋼よりなる円板基材12の表面硬度が、HRCで58以上となるように浸炭処理を施し、Raを0.1μm以下に仕上げ加工した。その後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながら、UBMS法で被膜13の形成を実施した。被膜13は、図4に示すようにCr中間層41,表面層43,Cr中間層41と表面層43との間に配置される傾斜層42とを有する。表面層43を形成する際には、Cターゲットに3.0kW、MoS2ターゲットに0.1kWの電力を投入した。
被膜13の形成後、XPS分析によりMo,S,O,C各元素の濃度を定量した。
なお、Mo,S,O,C各元素濃度の合計を100at%とした。
その結果、Mo:6.0at%,S:2.8at%,O:8.8at%,C:82.4at%であることを確認した。
更に、図6に示すようなXPS分析より得られたスペクトルをピーク分離して波形解析を行うことにより、被膜13はMoS2及びMoS3からなる硫化物とMoO2,Mo25及びMoO3からなる酸化物を含有することを確認した。
被膜13の表面層43の膜厚は0.29μmであった。
また、被膜13へのロックウェルダイヤモンド圧子押し込みによる密着性評価の結果、圧痕周辺の被膜の剥離は見られず、基材12と被膜13の密着性は良好であった。
また、被膜13の硬さは23.1GPaであった。
真空環境下における被膜13と金属ボール24との摩擦試験の結果、平均摩擦係数は0.12であった。また、摩擦試験後の摺動痕の深さは0.18μmであった。
本実施例における被膜13を真空環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.2以下であり、真空環境下における通常の硬質炭素被膜に比べて摩擦係数を約70%低減できるため、被膜13の真空環境下における低摩擦性能を活かすことができることがわかった。
また、摩擦試験後の摺動痕の深さは、被膜13の表面層43の膜厚0.29μmよりも浅いため、耐摩耗性が良好であると言える。
また、本実施例の被膜13の硬さは無処理の円板基材12の硬さ(13.7GPa)の約1.7倍であることからも耐摩耗性が良好であると言える。
実施例2の被膜13を真空環境下で駆動する摺動部材の固体潤滑材として適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できるため、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。
また、耐摩耗性が良好であり摩耗粉による真空環境内における発塵を抑制できるため、特に真空環境を伴う分析装置内の汚染を回避でき、その結果信頼性の高い装置を提供することができる。
〔比較例1〕
クロムモリブデン鋼よりなる円板基材12の表面の硬さが、HRCで58以上となるように浸炭処理を施し、Raを0.1μm以下に仕上げ加工した。その後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながら、UBMS法で被膜13の形成を実施した。
被膜13は、図4に示すようにCr中間層41,表面層43,Cr中間層41と表面層43との間に配置される傾斜層42とを有する。表面層43を形成する際には、Cターゲットに3.0kW、MoS2ターゲットに0.2kWの電力を投入した。
被膜13の形成後、XPS分析によりMo,S,O,C各元素の濃度を定量した。なお、Mo,S,O,C各元素濃度の合計を100at%とした。その結果、Mo:9.4at%,S:6.4at%,O:10.0at%,C:74.2at%であることを確認した。
更に、図7に示すようなXPS分析より得られたスペクトルをピーク分離して波形解析を行うことにより、被膜13はMoS2及びMoS3からなる硫化物とMoO2,Mo25及びMoO3からなる酸化物を含有することを確認した。
被膜13の表面層43の膜厚は0.33μmであった。
また、被膜13へのロックウェルダイヤモンド圧子押し込みによる密着性評価の結果、圧痕周辺の被膜の剥離は微小領域であり、基材12と被膜13の密着性はほぼ良好であった。また、被膜13の硬さは16.8GPaであった。
真空環境下における被膜13と金属ボール24との摩擦試験の結果、平均摩擦係数は0.09であった。また、摩擦試験後の摺動痕の深さは0.47μmであった。
本比較例における被膜13を真空環境下で摺動させた場合、摩擦係数は0.2以下であり、真空環境下における通常の硬質炭素被膜に比べて摩擦係数を約77%低減できるため、被膜の真空環境下における低摩擦性能を活かすことができることがわかった。
しかし、摩擦試験後の摺動痕の深さは被膜13の表面層43の膜厚0.33μmよりも深く、耐摩耗性が悪化した。
また、本比較例の被膜13の硬さは無処理の円板基材12の硬さ(13.7GPa)のわずか約1.2倍しかなく、このことからも耐摩耗性が悪化したと言える。
比較例1の被膜13を真空環境下で駆動する摺動部材の固体潤滑材として適用した場合、摺動部材が関わる機械装置への負荷を低減できるため、エネルギー効率の高い機械装置を提供できる。
しかし、耐摩耗性が悪く、摩耗粉による真空環境内における発塵を抑制できないため、特に真空環境を伴う分析装置内の汚染を回避できず、その結果信頼性の高い装置を提供することができない。
〔比較例2〕
クロムモリブデン鋼よりなる円板基材12の表面硬度が、HRCで58以上となるように浸炭処理を施し、Raを0.1μm以下に仕上げ加工した。
その後、不活性ガスと炭化水素ガスとを導入しながら、UBMS法で被膜13の形成を実施した。被膜13は、図4に示すようにCr中間層41,表面層43,Cr中間層41と表面層43との間に配置される傾斜層42とを有する。表面層43を形成する際には、Cターゲットに3.0kWの電力を投入し、MoS2ターゲットには電力を投入しなかった。
被膜13の形成後、XPS分析によりMo,S,O,C各元素の濃度を定量した。
なお、Mo,S,O,C各元素濃度の合計を100at%とした。その結果、Mo:0.0at%,S:0.0at%,O:4.4at%,C:95.7at%であることを確認した。
被膜13の表面層43の膜厚は0.16μmであった。
また、被膜13へのロックウェルダイヤモンド圧子押し込みによる密着性評価の結果、圧痕周辺の被膜の剥離は見られず、基材12と被膜13の密着性は良好であった。
また、被膜13の硬さは30.1GPaであった。
真空環境下における被膜13の摩擦試験の結果、摩擦試験後の摺動痕の深さは1.6μmであった。
本比較例における被膜13を真空環境下で摺動させた場合、摺動痕の深さが被膜13の膜厚0.16μmよりも深くなった。被膜13と相手材との間に真空環境下における摺動の媒体となる物質がないため、耐摩耗性が悪化したものである。
比較例2の被膜13を真空環境下で駆動する摺動部材の固体潤滑材として適用した場合、耐摩耗性が悪く、摩耗粉による真空環境内における発塵を抑制できないため、特に真空環境を伴う分析装置内の汚染を回避できず、その結果信頼性の高い装置を提供することができない。
Figure 2009052081
尚、上記結果を表1にまとめる。
本発明は、真空環境下において低摩擦性及び耐摩耗性に富んだ硬質炭素被膜であって、特に、真空環境下で使用される半導体検査装置などの分析装置における摺動部材に利用可能性がある。
円板基材上に硬質炭素被膜を形成した試験片の斜視説明図である。 本形態の評価に使用した摩擦試験機の断面説明図である。 本形態の評価に使用した摩擦試験機(試験片−ボール摺動部)の斜視説明図である。 基材及び硬質炭素被膜の断面構造を示す図である。 実施例1における硬質炭素被膜の表面層のXPSスペクトル(Mo3d)である。 実施例2における硬質炭素被膜の表面層のXPSスペクトル(Mo3d)である。 比較例1における硬質炭素被膜の表面層のXPSスペクトル(Mo3d)である。
符号の説明
11 試験片
12 円板基材
13 硬質炭素被膜
21 摩擦試験機
22 回転軸
23 ワークテーブル
24 金属ボール
25 ホルダ
26 おもり
27 モータ
28 チャンバ
41 Cr中間層
42 傾斜層
43 表面層

Claims (14)

  1. 2.7at%以上7.7at%以下のMo元素、及び1.3at%以上4.6at%以下のS元素、及び7.0at%以上9.5at%以下のO元素を含むことを特徴とする硬質炭素被膜。
  2. 前記Mo元素及びS元素及びO元素が、表面層及び内部に含有されていることを特徴とする請求項1記載の硬質炭素被膜。
  3. 前記硬質炭素被膜の硬さが20GPa以上であることを特徴とする請求項1に記載の硬質炭素被膜。
  4. 前記硬質炭素被膜の厚さが0.2μm以上0.3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の硬質炭素被膜。
  5. 前記硬質炭素被膜が、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在することを特徴とする請求項1記載の硬質炭素被膜。
  6. 請求項1〜5に記載の硬質炭素被膜が、基材上に形成してなることを特徴とする部材。
  7. 2.7at%以上7.7at%以下のMo元素、及び1.3at%以上4.6at%以下のS元素、及び7.0at%以上9.5at%以下のO元素を含有するダイヤモンドライクカーボン膜からなる硬質炭素被膜が、基材上に、スパッタリングあるいはイオンプレーティングにより形成されることを特徴とする硬質炭素被膜の製造方法。
  8. 基材に、Mo元素及びS元素及びO元素を含む硬質炭素被膜が形成されたことを特徴とする摺動部材。
  9. 前記硬質炭素被膜に含有されたMo元素の含有量が2.7at%以上7.7at%以下、S元素の含有量が1.3at%以上4.6at%以下、O元素の含有量が7.0at%以上9.5at%以下であることを特徴とする請求項8記載の摺動部材。
  10. 前記硬質炭素被膜が、sp2結合炭素とsp3結合炭素とが混在する硬質炭素被膜であることを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  11. 前記基材に、V,Cr,Fe,Co,Ni,Zr,Nb,Mo,Ta,W,Ir,Ptのうちから選ばれる少なくとも一種の元素を含有することを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  12. 前記基材上に、Cr元素とC元素とを含有した傾斜層を有し、前記傾斜層上に硬質炭素被膜を有する摺動部材であって、
    前記傾斜層に含有するCr元素の含有量が、前記基材から前記表面層に向かうにつれて徐々に減少し、前記傾斜層に含有するC元素の含有量が、前記基材から前記表面層に向かうにつれて徐々に増加することを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  13. 前記基材と前記傾斜層との間に、Cr中間層を設けることを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
  14. 前記傾斜層が、C元素を含有した金属Cr又はCr炭化物であることを特徴とする請求項9記載の摺動部材。
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