JP2007240300A - 絶縁検出方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全ての車両走行状態において絶縁検出が可能な絶縁検出方法および装置を提供すること。
【解決手段】第1の電圧計測手段10において、制御手段10による第1スイッチSW1および第4スイッチSW4の閉制御により充電されたコンデンサCの両端電圧を計測して得た第1の電圧計測値VRL- 、および第2スイッチSW2および第3スイッチSW3の閉制御により充電されたコンデンサCの両端電圧を計測して得た第2の電圧計測値VRL+ と、直流電源Vの両端に接続された第2の電圧計測手段30において計測して得た直流電源Vの両端電圧V0 ′とに基づいて、直流電源Vの地絡抵抗を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁検出方法および装置に係り、特に、直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法および装置に関するものである。
上述した従来の絶縁検出装置として、例えば、フライングキャパシタ方式の絶縁検出装置が提案されている。この絶縁検出装置は、直流の高圧電源の絶縁状態を検出する際に、接地から浮かせた状態のコンデンサ(すなわち、フライングキャパシタ)に高圧電源の電圧を充電してその両端電圧を計測した計測値と、コンデンサの一方を抵抗を介して接地した状態において、同様に高圧電源の電圧をコンデンサに充電してその両端電圧を計測した計測値とに基づいて地絡抵抗を算出することにより高圧電源の絶縁状態を検出している(たとえば、特許文献1および2参照)。
図6は、従来の絶縁検出装置の構成例を示す回路図である。図中、VはN個のバッテリが直列接続された高圧電源(=直流電源)であり、この高圧電源Vは、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)10など低圧系の接地電位Gとは絶縁されている。
同図に示すように絶縁検出装置は、両極性のコンデンサCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をコンデンサCの一端に接続するための第1スイッチSW1と、高圧電源Vの負極をコンデンサCの他端に接続するための第2スイッチSW2とを備えている。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、それぞれ、請求項における第1スイッチ手段および第2スイッチ手段として働く。
マイコン10は、入力ポートA/D(=入力端子)に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、絶縁検出装置は、コンデンサCの一端を入力ポートA/Dに接続するための第3スイッチSW3と、コンデンサCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4の接地電位G側−接地電位G間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。
また、入力ポートA/Dには、保護回路11を介して電圧が供給される。この保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D側間に設けられた保護抵抗Rp1と、この保護抵抗Rp1の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられたクランプダイオードDcとから構成される。
保護抵抗Rp1は、電流制限抵抗として働き、マイコン10の入力ポートA/Dに過電流が流れることを防ぐ。また、クランプダイオードDcによって、マイコン10の入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位や負電位が印加されるのを防ぐことができる。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ラインからコンデンサCに向かって順方向となるように接続された第1ダイオードD1および第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向となるように接続された第2ダイオードD2および第2切替抵抗Rc2から構成される直列回路とが、並列に接続されて構成されている。
また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。なお、13はリセット回路であり、リセットスイッチSWrを閉制御すると、コンデンサCに蓄積された電荷が放電抵抗Rdcによって速やかに放電することができる。
上述の構成を有する絶縁検出装置の動作を図7のフローチャートを参照して説明する。まず、マイコン10は、高圧電源の高圧電圧V0 を計測する(ステップS11)。この計測は、具体的には次のように行われる。まず、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を閉制御し、高圧電源Vの電圧がコンデンサCに充電される。
次に、第1および第2のスイッチSW1,SW2を開制御した後、第3および第4スイッチSW3、SW4を閉制御することにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち高圧電源Vの両端電圧V0 がマイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、両端電圧V0 が高圧電源Vの電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- を計測する(ステップS12)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13によるリセット後、第1スイッチおよび第4スイッチSW1、SW4を閉制御する。それにより、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第1のスイッチSW1を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- は、マイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ を計測する(ステップS13)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13によるリセット後、第2スイッチおよび第3スイッチSW2、SW3を閉制御する。それにより、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第2スイッチSW2を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ は、マイコン10で読み込まれる。
なる。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- と正極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ の和を高圧電源Vの両端電圧に応じた計測電圧V0 で除する演算(VRL- +VRL+ /V0 )を行う(ステップS14)。次に、マイコン10は、その演算値により、予め内部メモリに記憶されている演算値対地絡抵抗の換算テーブルを参照して高圧電源Vの地絡抵抗を算出する(ステップS15)。
このように、マイコン10は第1〜第4スイッチSW1〜SW4を各々制御して、高圧電源Vの両端電圧V0 、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ 、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- でキャパシタCを充電する毎に、そのときのキャパシタCの両端電圧をマイコン10によって読み取ることで、高圧電源Vの絶縁状態を検出することができる。
特開2004−170103号公報 特開2004−245632号公報
ところで、EV車等の高圧直流電源を有する車両において、安全性の面から、高圧直流電源−接地間の絶縁検出を、車両の走行状況に影響されないあらゆる状況下において行いたいという要求がある。しかしながら、EV車等の高圧直流電源を有する車両では、走行状況によって高圧電圧が変動する。
図8は、車両の高圧電源における高圧電圧の変動イメージを示す図である。図に示すように、停止状態にある車両のエンジンをオンにし、走行を開始するまでの期間は、高圧電圧は一定を保っているので、この期間が絶縁検出を行うための計測に適する領域である。走行開始後は、負荷大の時(アクセルオンの時)電圧が下降し、回生時(ブレーキング時)電圧が上昇する。また、慣性走行時(安定走行時)には、電圧変動がなく一定となる。
図9は、絶縁検出サイクル中のコンデンサCの両端電圧の変化を示す図である。図に示すように、コンデンサCの両端電圧は、高圧電圧の変動がある場合、1回の絶縁検出サイクル中、時間t1から始まる高圧電源Vの両端電圧V0 計測時の充電波形と、時間t2から始まる負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- 計測時の充電波形と、時間t3から始まる正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ 計測時の充電波形において、それぞれ異なる高圧電源Vの高圧電圧により充電される場合がある。このように高圧電圧の変動がある状況下で絶縁検出しようとしても、時間t1、t2、t3でそれぞれ始まる電圧計測時点での高圧電源Vの両端電圧V0 が異なる電圧となってしまうため、(VRL- +VRL+ /V0 )の算出式で演算した結果が正しい値とならず、精度の良い絶縁検出を行うことはできない。そこで、高圧電源Vの両端電圧の変動中は、絶縁検出を停止させる対策を取るしかないが、その場合、走行中はほとんど絶縁検出をできない状態となってしまう。
このように、絶縁検出は、高圧電圧変動がないときでないと正確な絶縁抵抗検出が行えないため、実際には、停車から走行開始までの期間や安定走行時の限られた時しか行うことができない。
しかし、絶縁抵抗低下による感電の可能性がある状態は、車両走行中常に発生し得るので、これでは安全性に問題があり、絶縁検出装置における高圧電圧の変動対策が従来より懸案事項となっていた。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能な絶縁検出方法および装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、前記直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を第1の電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第1の計測ステップと、前記直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を前記第1の電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第2の計測ステップと、前記直流電源の両端に第2の電圧計測手段を接続して、前記第1および第2計測ステップの計測期間中に前記直流電源の両端電圧V0 ′を求める第3の計測ステップと、前記第1の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- および前記第2の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ と、前記第3の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする絶縁検出方法に存する。
請求項1記載の発明においては、直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を第1の電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求め、直流電源の負極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を第1の電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める。また、直流電源の両端に第2の電圧計測手段を接続して、第1の電圧計測手段による第1および第2の電圧計測値の計測期間中の直流電源の両端電圧V0 ′を求める。そして、第1の電圧計測手段で求めた第1の電圧計測値VRL- および第2の電圧計測値VRL+ と、第2の電圧計測手段30で求めた直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、コンデンサと、前記コンデンサの両端電圧を計測する第1の電圧計測手段と、前記直流電源の正極と前記コンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、前記直流電源の負極と前記コンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、前記コンデンサの一端と前記第1の電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、前記コンデンサの他端と前記接地電位間に接続された第4スイッチと、前記第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、前記直流電源の両端に接続され、前記直流電源の両端電圧V0 ′を計測する第2の電圧計測手段と、前記第1の電圧計測手段において、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を計測して得た第1の電圧計測値VRL- 、および前記第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を計測して得た第2の電圧計測値VRL+ と、前記第2の電圧計測手段において計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する算出手段とを備え、前記第2の電圧計測手段は、前記第1の電圧計測手段における前記第1の電圧計測値VRL- および第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、前記直流電源Vの両端電圧V0 ′を計測することを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項2記載の発明においては、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置は、コンデンサと、コンデンサの両端電圧を計測する第1の電圧計測手段と、直流電源の正極とコンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、直流電源の負極とコンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、コンデンサの一端と第1の電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、コンデンサの他端と接地電位間に接続された第4スイッチと、第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、直流電源の両端に接続され、直流電源の両端電圧V0 ′を計測する第2の電圧計測手段と、第1の電圧計測手段10において、制御手段10による第1スイッチSW1および第4スイッチSW4の閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を計測して得た第1の電圧計測値VRL- 、および第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を計測して得た第2の電圧計測値VRL+ と、第2の電圧計測手段30において計測して得た直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する算出手段とを備えている。第2の電圧計測手段は、第1の電圧計測手段における第1の電圧計測値VRL- および第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、直流電源の両端電圧V0 ′を計測する。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、請求項2記載の絶縁検出装置において、前記第3スイッチと前記第1の電圧計測手段の接続点と前記接地電位間に接続された第1抵抗と、前記第4スイッチと前記接地電位間に接続された第2抵抗と、前記第1および第3のスイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、前記第1および第2切替抵抗のうち前記コンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチおよび前記第3スイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えていることを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項3記載の発明においては、絶縁検出装置は、第3スイッチと第1の電圧計測手段の接続点と接地電位間に接続された第1抵抗と、第4スイッチと接地電位間に接続された第2抵抗と、第1および第3のスイッチの接続点とコンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、第1および第2切替抵抗のうちコンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを第1スイッチおよび第3スイッチの接続点とコンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えている。
請求項1記載の発明によれば、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を第1の電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第1の計測ステップと、直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を前記第1の電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第2の計測ステップと、直流電源Vの両端に第2の電圧計測手段を接続して、第1および第2計測ステップの計測期間中に直流電源の両端電圧V0 ′を求める第3の計測ステップと、第1の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- および第2の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ と、第3の計測ステップで求めた直流電源Vの両端電圧V0 ′とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する算出ステップとを含むので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。また、従来、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測前に行っていた高圧電源Vの両端電圧の計測を、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中に行っているので、従来より絶縁検出サイクルを短くすることができ、応答性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、コンデンサと、前記コンデンサの両端電圧を計測する第1の電圧計測手段と、直流電源の正極とコンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、直流電源の負極とコンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、コンデンサの一端と第1の電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、コンデンサの他端と接地電位間に接続された第4スイッチと、第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、直流電源の両端に接続され、直流電源の両端電圧V0 ′を計測する第2の電圧計測手段と、第1の電圧計測手段において、制御手段による第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を計測して得た第1の電圧計測値VRL- 、および第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を計測して得た第2の電圧計測値VRL+ と、第2の電圧計測手段において計測して得た直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する算出手段とを備え、第2の電圧計測手段は、第1の電圧計測手段における第1の電圧計測値VRL- および第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、直流電源の両端電圧V0 ′を計測するので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。また、従来、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測前に行っていた高圧電源Vの両端電圧の計測を、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中に行っているので、従来より絶縁検出サイクルを短くすることができ、応答性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、第3スイッチと第1の電圧計測手段の接続点と接地電位間に接続された第1抵抗と、第4スイッチと接地電位間に接続された第2抵抗と、第1および第3のスイッチの接続点とコンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、第1および第2切替抵抗のうちコンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを第1スイッチおよび第3スイッチの接続点とコンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えているので、負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- と、正極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ と、高圧電源Vの両端電圧に応じた計測電圧V0 ′とに基づいて高圧電源Vの地絡抵抗を算出することができる。
以下、本発明の絶縁検出方法および装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る絶縁検出方法を実施する絶縁検出装置の一実施の形態を示す回路図である。N個のバッテリが直列接続された高圧電源(=直流電源)Vは、マイコン10など低圧系の接地電位Gとは絶縁されている。マイコン10は、請求項における第1の電圧計測手段、算出手段および制御手段として働く。
同図に示すように絶縁検出装置は、両極性のコンデンサCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をコンデンサCの一端に接続するための第1スイッチSW1と、高圧電源Vの負極をコンデンサCの他端に接続するための第2スイッチSW2とを備えている。
マイコン10は、入力ポート(=入力端子)A/D1およびA/D2に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、マイコン10は、絶縁不良を検出した場合に警報部20を駆動して警報する警報機能を有する。絶縁検出装置は、コンデンサCの一端を入力ポートA/D1に接続するための第3スイッチSW3と、コンデンサCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D1側−接地電位G間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4の接地電位G側−接地電位G間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。
また、入力ポートA/Dには、保護回路11を介して電圧が供給される。この保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D1間に設けられた保護抵抗Rp1と、この保護抵抗Rp1の入力ポートA/D1側−接地電位G間に設けられたクランプダイオードDcとから構成される。
保護抵抗Rp1は、電流制限抵抗として働き、マイコン10の入力ポートA/D1に過電流が流れることを防ぐ。また、クランプダイオードDcによって、マイコン10の入力ポートA/D1にマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位や負電位が印加されるのを防ぐことができる。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ラインからコンデンサCに向かって順方向となるように接続された第1ダイオードD1および第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向となるように接続された第2ダイオードD2および第2切替抵抗Rc2から構成される直列回路とが、並列に接続されて構成されている。
つまり、第1および第2ダイオードD1およびD2は、選択手段として働き、第1および第2切替抵抗Rc1およびRc2のうちコンデンサCの極性方向に対応する一つを選択し、選択した一つを第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に電気的に接続させる。また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。なお、13はリセット回路であり、リセットスイッチSWrを閉制御すると、コンデンサCに蓄積された電荷が放電抵抗Rdcによって速やかに放電することができる。
さらに、絶縁検出装置は、高圧電源Vの正極および負極に入力側が接続され、出力側がマイコン10の入力ポートA/D2に接続された高圧電圧計測回路30を備えている。この高圧電圧計測回路30は、高圧電源Vの両端電圧をリアルタイムでモニタするためのものである。高圧電圧計測回路30は、請求項における第2の電圧計測手段として働く。
図2は、高圧電圧計測回路30の構成の一例を示すブロック図である。高圧電圧計測回路30は、分圧回路31、絶縁アンプ32およびバッファ・フィルタ33を含む直接計測方式の回路構成を有する。分圧回路31は、高圧電源Vの両端に接続され、高圧電圧を所定の電圧に分圧する。絶縁アンプ32は、分圧回路31で分圧された分圧電圧を入力側と出力側を絶縁して増幅する。バッファ・フィルタ33は、絶縁アンプ32の出力をそれに含まれるノイズを遮断してマイコン10の入力ポートA/D2に供給する。
次に、上述の構成を有する本発明の絶縁検出装置の絶縁検出動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。まず、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- を計測する(ステップS1)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1および第4スイッチSW4を充電時間T1の間閉制御する。なお、充電時間T1は、コンデンサCをフル充電するのに必要な時間よりも短い時間(たとえば、フル充電時間の数分の1)に設定されている。それにより、高圧電源Vの正極、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、コンデンサC、第4スイッチSW4、第2の抵抗R2、接地電位G、高圧電源Vの負極側地絡抵抗RL− 、および高圧電源Vの負極により閉回路が形成され、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第1スイッチSW1を開制御した後、第3および第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2および第4スイッチSW4により閉回路が形成される。それにより、コンデンサCの両端電圧Vcは、第2切替抵抗Rc2、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されてマイコン10の入力ポートA/D1に供給される。供給された分圧電圧(∵Vc・R1/(Rc2+R1+R2))は、A/D(アナログ/デジタル)変換してデジタル値とされ、その値が、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL-(第1の電圧計測値)としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ を計測する(ステップS2)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13のリセットスイッチSWrを閉制御してコンデンサCに充電された電圧を充分に放電させる。次に、マイコン10は、リセットスイッチSWrおよび第4スイッチSW4を開制御した後、第2スイッチおよび第3スイッチSW2、SW3を充電時間T1の間閉制御する。それにより、高圧電源Vの正極、正極側地絡抵抗RL+、接地電位G、第1抵抗R1、第3スイッチSW3、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、コンデンサC、第2スイッチSW2および高圧電源Vの負極により閉回路が形成され、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第2スイッチSW2を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧Vcは、第2切替抵抗Rc2、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/D1に供給される。供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ (第2の電圧計測値)としてマイコン10で読み込まれる。
なお、上述した第1抵抗R1、第2抵抗R2とは同じ値に設定される(R1=R2)。これにより、第1および第4スイッチSW1およびSW4を閉制御して、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でコンデンサCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R2)と、第2および第3スイッチSW2およびSW3を閉制御して、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でコンデンサCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R1)とが等しくなる。つまり、負極側地絡抵抗RL−と正極側地絡抵抗RL+とが同じ値であれば、コンデンサCを充電する負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧とが等しくなる。
一方、マイコン10は、図4に示すように上述の負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- の計測期間TRL- 中、高圧電圧計測回路30の出力を、所定のサンプリングタイミング(たとえば、数10ミリ秒毎)で複数回(たとえば、十数回)入力ポートA/D2で取り込み、取り込んだ複数のデータを平均化する演算を行い、得られた平均値を、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- の計測期間TRL- 中の高圧電源Vの両端電圧V0-として読み込む(ステップS3)。
次に、マイコン10は、図4に示すように上述の正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ の計測期間TRL+ 中、高圧電圧計測回路30の出力を、所定のサンプリングタイミング(たとえば、数10ミリ秒毎)で複数回(たとえば、十数回)入力ポートA/D2で取り込み、取り込んだ複数のデータを平均化する演算を行い、得られた平均値を、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ の計測期間TRL+ 中の高圧電源Vの両端電圧V0+ として読み込む(ステップS4)。
次に、マイコン10は、ステップS3およびS4で計測された高圧電源Vの両端電圧V0- とおよびV0+ を処理(たとえば、平均化処理)して、高圧電源Vの両端電圧V0 ′として読み込む(ステップS5)。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- (第1の電圧計測値)と正極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ (第2の電圧計測値)の和を、高圧電源Vの両端電圧に応じた計測電圧V0 ′で除する演算(VRL- +VRL+ 0 ′)を行う(ステップS6)。次に、マイコン10は、その演算値により、予め内部メモリに記憶されている演算値対地絡抵抗の換算テーブルを参照して高圧電源Vの地絡抵抗を算出する(ステップS7)。
このようにして、高圧電源Vの地絡抵抗を算出することができる。地絡抵抗の算出後、マイコン10は、算出した地絡抵抗の値を、予め内部メモリに記憶されているしきい値と比較判定し、算出した地絡抵抗値がしきい値より小さくなっていれば、警報部20より絶縁不良が生じていることを警報することができる。
以上述べたように、本発明によれば、高圧電源Vの両端電圧をリアルタイムで計測する高圧電圧計測回路30を備えているので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。
また、従来、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測前に行っていた高圧電源Vの両端電圧の計測を、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中に平行して行っているので、高圧電圧変動分を常に算出値に反映させることができ、従来計測が不可能であった高圧電圧電圧変動中でも地絡抵抗計測が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。また、従来の高圧計測サイクル分の計測サイクルを短縮できるため、応答性の向上、耐ノイズ性が向上する。さらに、ノイズ対策等の処理手法の選択も広がる。
また、従来より装置全体のノイズ耐力を向上させることができる。すなわち、絶縁検出装置(地絡センサ)の外部に取り付ける高圧−接地電位G間のノイズ除去用コンデンサ(Yコン)の容量が大きくなると、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測時間を長くしないと精度の良い計測が行えなくなるという問題点があるが、この計測時間延長分も、本発明では従来の負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測前に行っていた高圧電源Vの両端電圧計測時間を省いたことにより吸収できるため、従来よりもノイズ除去用コンデンサ容量の選択の幅を拡げることができ、装置全体のノイズ耐力の向上にも貢献できる。
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態では、高圧電圧計測回路30として絶縁アンプ32を介する直接計測方式の構成のものを使用したが、これに限らず、他の構成のものを使用しても良い。
図5は、高圧電圧計測回路30の構成の他の例を示す回路図である。図5においては、高圧電圧計測回路30は、コンデンサC30、抵抗回路35、マルチプレクサ36、サンプルスイッチ回路37およびインターフェース回路38を含むフライングキャパシタ方式の構成を有する。抵抗回路35は、N(ここでは、N=5)個のバッテリV1〜V5からなる高圧電源Vの各バッテリの極端子にそれぞれ個別接続され、短絡保護のために電流制限する保護抵抗R11〜R16からなる。マルチプレクサ36は、保護抵抗R11〜R16を介してコンデンサC30の両端にそれぞれ接続され、マイコン10の制御により開閉されるスイッチSW11〜SW20からなる。サンプルスイッチ回路37は、コンデンサC30の両端電圧をインターフェース回路38に供給するスイッチSW21およびSW22からなる。インターフェース回路38は、サンプルスイッチ回路37を介して供給されるコンデンサC30の両端電圧を接地電位Gに対する電圧に変換してマイコン10の入力ポートA/D2に供給する。
図5の高圧電圧計測回路30は、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中に、個別バッテリV1〜V5の電圧を、順次マルチプレクサ36のスイッチSW11〜SW20の閉制御とそれに続くサンプルスイッチ回路37の閉制御により計測し、個別バッテリV1〜V5の電圧の計測値を合計する演算を行うことにより、高圧電源Vの両端電圧をV0 を所定のサンプリングタイミングで複数回(たとえば、十数回)マイコン10に読み込み、読み込んだ複数のデータを平均化する演算を行い、得られた平均値を高圧電源Vの両端電圧V0 として読み込む。
たとえば、バッテリV1の計測時は、全てのスイッチが開いている初期状態からマルチプレクサ36のスイッチSW11およびSW16を閉制御してバッテリV1の電圧をコンデンサC30に充電させ、続いて、スイッチSW11およびSW16を開制御すると共にサンプルスイッチ回路37のスイッチSW21およびSW22を閉制御することにより、コンデンサC30の両端電圧をインターフェース回路38を介してマイコン10の入力ポートA/D2に供給する。供給されたコンデンサC30の両端電圧はA/D変換してデジタル値とされ、バッテリV1の電圧としてマイコン10で読み込まれる。
同様に、バッテリV2〜V5の両端電圧が、マルチプレクサ35のスイッチSW12およびSW17、SW13およびSW18、SW14およびSW19、SW15およびSW20の組み合わせの閉制御により順次マイコン10で読み込まれる。
また、上述の実施の形態では、高圧電源Vの両端電圧V0 が平均値として算出されているが、これに限らず他の算出方法を用いても良い。たとえば、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中にモニタされる高圧電圧変動の最大値と最小値の中間値を算出し、算出した中間値を高圧電源Vの両端電圧V0 と決定しても良い。また、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧の計測期間中にモニタされる高圧電圧の平均値と、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧の計測期間中にモニタされる高圧電圧の平均値にそれぞれ適宜な重み付けを行って算出した重み付け算出値を高圧電源Vの両端電圧V0 と決定しても良い。この重み付け算出値は、たとえば、ある既知の地絡抵抗時であって車両のモデル走行時の実測地絡抵抗データと上記既知の地絡抵抗値の差分を重み付けして算出される。
本発明に係る絶縁検出方法を実施する絶縁検出装置の一実施の形態を示す回路図である。 図1の絶縁検出装置における高圧電圧計測回路の構成例を示すブロック図である。 図1の絶縁検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1の絶縁検出装置の動作を説明するための波形図である。 図1の絶縁検出装置における高圧電圧計測回路の他の構成例を示す回路図である。 従来の絶縁検出装置の構成を示す回路図である。 図6の絶縁検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 車両の高圧電源における高圧電圧の変動イメージを示す図である。 図6の絶縁検出装置における絶縁検出サイクル中のコンデンサCの両端電圧の変化を示す図である。
符号の説明
C コンデンサ
D1 第1ダイオード(選択手段)
D2 第2ダイオード(選択手段)
G 接地電位
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
Rc1 第1切替抵抗
Rc2 第2切替抵抗
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
V 高圧電源(直流電源)
A/D1 入力ポート(入力端子)
A/D2 入力ポート(入力端子)
10 マイコン(第1の電圧計測手段、制御手段、算出手段)
30 高圧電圧計測回路(第2の電圧計測手段)

Claims (3)

  1. 接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、
    前記直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を第1の電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第1の計測ステップと、
    前記直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を前記第1の電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第2の計測ステップと、
    前記直流電源の両端に第2の電圧計測手段を接続して、前記第1および第2計測ステップの計測期間中に前記直流電源の両端電圧V0 ′を求める第3の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- および前記第2の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ と、前記第3の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする絶縁検出方法。
  2. 接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、
    コンデンサと、
    前記コンデンサの両端電圧を計測する第1の電圧計測手段と、
    前記直流電源の正極と前記コンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、
    前記直流電源の負極と前記コンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、
    前記コンデンサの一端と前記第1の電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、
    前記コンデンサの他端と前記接地電位間に接続された第4スイッチと、
    前記第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、
    前記直流電源の両端に接続され、前記直流電源の両端電圧V0 ′を計測する第2の電圧計測手段と、
    前記第1の電圧計測手段において、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を計測して得た第1の電圧計測値VRL- 、および前記第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を計測して得た第2の電圧計測値VRL+ と、前記第2の電圧計測手段において計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 ′とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する算出手段とを備え、
    前記第2の電圧計測手段は、前記第1の電圧計測手段における前記第1の電圧計測値VRL- および第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、前記直流電源Vの両端電圧V0 ′を計測する
    ことを特徴とする絶縁検出装置。
  3. 請求項2記載の絶縁検出装置において、
    前記第3スイッチと前記第1の電圧計測手段の接続点と前記接地電位間に接続された第1抵抗と、
    前記第4スイッチと前記接地電位間に接続された第2抵抗と、
    前記第1および第3のスイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、
    前記第1および第2切替抵抗のうち前記コンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチおよび前記第3スイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えている
    ことを特徴とする絶縁検出装置。
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