JP2007240426A - 絶縁検出方法および絶縁検出装置 - Google Patents

絶縁検出方法および絶縁検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全ての車両走行状態において絶縁検出が可能な絶縁検出方法および絶縁検出装置を提供すること。
【解決手段】交流信号発生手段10からの交流信号を検出抵抗RdおよびカップリングコンデンサCdを介して直流電源Vに印加して、検出抵抗RdおよびカップリングコンデンサCdの接続点に現れる交流信号の電圧振幅変動成分を検出手段10で検出する。補正手段10により、検出された電圧振幅変動成分に基づいて、電圧計測手段10による直流電源Vの正極と接地電位G間にコンデンサCを接続した時の第1の電圧計測値と直流電源Vの負極と接地電位G間にコンデンサCを接続した時の第2の電圧計測値とを補正し、補正後の第1および第2の電圧計測値と、電圧計測手段10で直流電源Vの正極および負極間にコンデンサCを接続した時の直流電源Vの両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出手段10で算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁検出方法および絶縁検出装置に係り、特に、直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法および絶縁検出装置に関するものである。
上述した従来の絶縁検出装置として、例えば、フライングキャパシタ方式の絶縁検出装置が提案されている。この絶縁検出装置は、直流の高圧電源の絶縁状態を検出する際に、接地から浮かせた状態のコンデンサ(すなわち、フライングキャパシタ)に高圧電源の電圧を充電してその両端電圧を計測した計測値と、コンデンサの一方を抵抗を介して接地した状態において、同様に高圧電源の電圧をコンデンサに充電してその両端電圧を計測した計測値とに基づいて地絡抵抗を算出することにより高圧電源の絶縁状態を検出している(たとえば、特許文献1および2参照)。
図4は、従来の絶縁検出装置の構成例を示す回路図である。図中、VはN個のバッテリが直列接続された高圧電源(=直流電源)であり、この高圧電源Vは、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)10など低圧系の接地電位Gとは絶縁されている。
同図に示すように絶縁検出装置は、両極性のコンデンサCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をコンデンサCの一端に接続するための第1スイッチSW1と、高圧電源Vの負極をコンデンサCの他端に接続するための第2スイッチSW2とを備えている。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、それぞれ、請求項における第1スイッチ手段および第2スイッチ手段として働く。
マイコン10は、入力ポートA/D(=入力端子)に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、絶縁検出装置は、コンデンサCの一端を入力ポートA/Dに接続するための第3スイッチSW3と、コンデンサCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4の接地電位G側−接地電位G間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。
また、入力ポートA/Dには、保護回路11を介して電圧が供給される。この保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D側間に設けられた保護抵抗Rp1と、この保護抵抗Rp1の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられたクランプダイオードDcとから構成される。
保護抵抗Rp1は、電流制限抵抗として働き、マイコン10の入力ポートA/Dに過電流が流れることを防ぐ。また、クランプダイオードDcによって、マイコン10の入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位や負電位が印加されるのを防ぐことができる。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ラインからコンデンサCに向かって順方向となるように接続された第1ダイオードD1および第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向となるように接続された第2ダイオードD2および第2切替抵抗Rc2から構成される直列回路とが、並列に接続されて構成されている。
また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。なお、13はリセット回路であり、リセットスイッチSWrを閉制御すると、コンデンサCに蓄積された電荷が放電抵抗Rdcによって速やかに放電することができる。
上述の構成を有する絶縁検出装置の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。まず、マイコン10は、高圧電源の高圧電圧V0 を計測する(ステップS11)。この計測は、具体的には次のように行われる。まず、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を閉制御し、高圧電源Vの電圧がコンデンサCに充電される。
次に、第1および第2のスイッチSW1,SW2を開制御した後、第3および第4スイッチSW3、SW4を閉制御することにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち高圧電源Vの両端電圧V0 がマイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、両端電圧V0 が高圧電源Vの電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- を計測する(ステップS12)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13によるリセット後、第1スイッチおよび第4スイッチSW1、SW4を閉制御する。それにより、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第1のスイッチSW1を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- は、マイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ を計測する(ステップS13)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13によるリセット後、第2スイッチおよび第3スイッチSW2、SW3を閉制御する。それにより、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第2スイッチSW2を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧、すなわち正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ は、マイコン10で読み込まれる。
なる。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- と正極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ の和を高圧電源Vの両端電圧に応じた計測電圧V0 で除する演算(VRL- +VRL+ /V0 )を行う(ステップS14)。次に、マイコン10は、その演算値により、予め内部メモリに記憶されている演算値対地絡抵抗の換算テーブルを参照して高圧電源Vの地絡抵抗を算出する(ステップS15)。
このように、マイコン10は第1〜第4スイッチSW1〜SW4を各々制御して、高圧電源Vの両端電圧V0 、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ 、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- でコンデンサCを充電する毎に、そのときのコンデンサCの両端電圧をマイコン10によって読み取ることで、高圧電源Vの絶縁状態を検出することができる。
特開2004−170103号公報 特開2004−245632号公報
ところで、EV車等の高圧直流電源を有する車両において、安全性の面から、高圧直流電源−接地間の絶縁検出を、車両の走行状況に影響されないあらゆる状況下において行いたいという要求がある。しかしながら、EV車等の高圧直流電源を有する車両では、走行状況によって高圧電圧が変動する。
図6は、車両の高圧電源における高圧電圧の変動イメージを示す図である。図に示すように、停止状態にある車両のエンジンをオンにし、走行を開始するまでの期間は、高圧電圧は一定を保っているので、この期間が絶縁検出を行うための計測に適する領域である。走行開始後は、負荷大の時(アクセルオンの時)電圧が下降し、回生時(ブレーキング時)電圧が上昇する。また、慣性走行時(安定走行時)には、電圧変動がなく一定となる。
図7は、絶縁検出サイクル中のコンデンサCの両端電圧の変化を示す図である。図に示すように、コンデンサCの両端電圧は、高圧電圧の変動がある場合、1回の絶縁検出サイクル中、時間t1から始まる高圧電源Vの両端電圧V0 計測時の充電波形と、時間t2から始まる負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- 計測時の充電波形と、時間t3から始まる正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ 計測時の充電波形において、それぞれ異なる高圧電源Vの高圧電圧により充電される場合がある。このように高圧電圧の変動がある状況下で絶縁検出しようとしても、時間t1、t2、t3でそれぞれ始まる電圧計測時点での高圧電源Vの両端電圧V0 が異なる電圧となってしまうため、(VRL- +VRL+ /V0 )の算出式で演算した結果が正しい値とならず、精度の良い絶縁検出を行うことはできない。そこで、高圧電源Vの両端電圧の変動中は、絶縁検出を停止させる対策を取るしかないが、その場合、走行中はほとんど絶縁検出をできない状態となってしまう。
このように、絶縁検出は、高圧電圧変動がないときでないと正確な絶縁抵抗検出が行えないため、実際には、停車から走行開始までの期間や安定走行時の限られた時しか行うことができない。
しかし、絶縁抵抗低下による感電の可能性がある状態は、車両走行中常に発生し得るので、これでは安全性に問題があり、絶縁検出装置における高圧電圧の変動対策が従来より懸案事項となっていた。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能な絶縁検出方法および絶縁検出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、前記直流電源の正極および負極間にコンデンサを接続して、その両端電圧を計測することにより前記直流電源の両端電圧V0 を求める第1の計測ステップと、前記直流電源の正極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第2の計測ステップと、前記直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を前記電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第3の計測ステップと、前記直流電源の正極または負極に検出抵抗およびカップリングコンデンサを介して交流信号を印加し、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅変動分を前記直流電源の両端電圧変動分として検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記直流電源の両端電圧変動分に基づいて、前記第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正ステップと、前記補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記第1の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出ステップとを含むことを特徴とする絶縁検出方法に存する。
請求項1記載の発明においては、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法は、直流電源の正極および負極間にコンデンサを接続して、その両端電圧を計測することにより直流電源の両端電圧V0 を求める第1の計測ステップと、直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第2の計測ステップと、直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第3の計測ステップと、直流電源の正極または負極に検出抵抗およびカップリングコンデンサを介して交流信号を印加し、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅変動分を直流電源の両端電圧変動分として検出する検出ステップと、検出ステップにより検出された直流電源の両端電圧変動分に基づいて、第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正ステップと、補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′と、第1の計測ステップで求めた直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出ステップとを含む。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1記載の絶縁検出方法において、前記検出ステップは、前記第1の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測ステップと、前記第2の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測ステップと、前記第3の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測ステップと、前記第1の平均値計測ステップで計測された前記第1の平均値と前記第2の平均値計測ステップで計測された前記第2の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、前記第1の平均値計測ステップで計測された前記第1の平均値と前記第3の平均値計測ステップで計測された前記第3の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出ステップとからなり、前記補正ステップは、前記補正値算出ステップで算出された前記第1の補正値に基づいて、前記第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記補正値算出ステップで算出された前記第2の補正値に基づいて、前記第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、前記地絡抵抗算出ステップは、前記補正ステップで求めた前記補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記第1の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出することを特徴とする絶縁検出方法に存する。
請求項2記載の発明においては、検出ステップは、第1の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測ステップと、第2の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測ステップと、第3の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測ステップと、第1の平均値計測ステップで計測された第1の平均値と第2の平均値計測ステップで計測された第2の平均値の比率を直流電源の両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、第1の平均値計測ステップで計測された第1の平均値と第3の平均値計測ステップで計測された第3の平均値の比率を直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出ステップとからなる。補正ステップは、補正値算出ステップで算出された第1の補正値に基づいて、第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、補正値算出ステップで算出された第2の補正値に基づいて、第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める。地絡抵抗算出ステップは、補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、第1の計測ステップで求めた直流電源Vの両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、コンデンサと、前記コンデンサの両端電圧を計測する電圧計測手段と、前記直流電源の正極と前記コンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、前記直流電源の負極と前記コンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、前記コンデンサの一端と前記電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、前記コンデンサの他端と前記接地電位間に接続された第4スイッチと、前記第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、交流信号を発生する交流信号発生手段と、前記交流信号発生手段からの前記交流信号を前記直流電源に印加する検出抵抗およびカップリングコンデンサと、検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅変動成分を前記直流電源の両端電圧変動分として検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記直流電源の両端電圧変動分に基づいて、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記制御手段による前記第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正手段と、前記補正手段による補正後の第1の計測値VRL- ′および補正後の第2の計測値VRL+ ′と、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第2スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する算出手段と、を備えていることを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項3記載の発明においては、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、コンデンサと、コンデンサの両端電圧を計測する電圧計測手段と、直流電源の正極とコンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、直流電源の負極とコンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、コンデンサの一端と電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、コンデンサの他端と接地電位間に接続された第4スイッチと、第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、交流信号を発生する交流信号発生手段と、交流信号発生手段からの交流信号を直流電源に印加する検出抵抗およびカップリングコンデンサと、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅変動成分を直流電源の両端電圧変動分として検出する検出手段と、検出手段により検出された直流電源の両端電圧変動分に基づいて、制御手段による第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、制御手段による第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正手段と、補正手段による補正後の第1の計測値VRL- ′および補正後の第2の計測値VRL+ ′と、制御手段による第1スイッチおよび第2スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出手段と、を備えている。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、請求項3記載の絶縁検出装置において、前記検出手段は、前記電圧計測手段による前記直流電源の両端電圧V0 の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測手段と、前記電圧計測手段による前記第1の電圧計測値VRL- の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測手段と、前記電圧計測手段による前記第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測手段と、前記第1の平均値計測手段で計測された前記第1の平均値と前記第2の平均値計測手段で計測された前記第2の平均値の比率を前記直流電源Vの両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、前記第1の平均値計測手段で計測された前記第1の平均値と前記第3の平均値計測手段で計測された前記第3の平均値の比率を前記直流電源Vの両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出手段とからなり、前記補正手段は、前記補正値算出手段で算出された前記第1の補正値に基づいて、前記電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記補正値算出手段で算出された前記第2の補正値に基づいて、前記電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、前記地絡抵抗算出手段は、前記補正手段で求めた前記補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記電圧計測手段により計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出することを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項4記載の発明においては、検出手段は、電圧計測手段による直流電源の両端電圧V0 の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測手段と、電圧計測手段による第1の電圧計測値VRL- の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測手段と、電圧計測手段による第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測手段と、第1の平均値計測手段で計測された第1の平均値と第2の平均値計測手段で計測された第2の平均値の比率を直流電源Vの両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、第1の平均値計測手段で計測された第1の平均値と第3の平均値計測手段で計測された第3の平均値の比率を直流電源Vの両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出手段とからなる。補正手段10は、補正値算出手段で算出された第1の補正値に基づいて、電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、補正値算出手段で算出された第2の補正値に基づいて、電圧計測手段10により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める。地絡抵抗算出手段は、補正手段で求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、電圧計測手段により計測して得た直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の絶縁検出装置において、前記第3スイッチと前記電圧計測手段の接続点と前記接地電位間に接続された第1抵抗と、前記第4スイッチと前記接地電位間に接続された第2抵抗と、前記第1および第3のスイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、前記第1および第2切替抵抗のうち前記コンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチおよび前記第3スイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えていることを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項5記載の発明においては、絶縁検出装置は、第3スイッチと電圧計測手段の接続点と接地電位間に接続された第1抵抗と、第4スイッチと接地電位間に接続された第2抵抗と、第1および第3のスイッチの接続点とコンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、第1および第2切替抵抗のうちコンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを第1スイッチおよび第3スイッチの接続点とコンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えている。
請求項1記載の発明によれば、接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、直流電源の正極および負極間にコンデンサを接続して、その両端電圧を計測することにより直流電源の両端電圧V0 を求める第1の計測ステップと、直流電源の正極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第2の計測ステップと、直流電源の負極と接地電位間にコンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第3の計測ステップと、直流電源の正極または負極に検出抵抗およびカップリングコンデンサを介して交流信号を印加し、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅変動分を直流電源の両端電圧変動分として検出する検出ステップと、検出ステップにより検出された直流電源の両端電圧変動分に基づいて、第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正ステップと、補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′と、第1の計測ステップで求めた直流電源Vの両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出ステップとを含むので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。
請求項2記載の発明によれば、検出ステップは、第1の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測ステップと、第2の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測ステップと、第3の計測ステップの計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測ステップと、第1の平均値計測ステップで計測された第1の平均値と第2の平均値計測ステップで計測された第2の平均値の比率を直流電源の両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、第1の平均値計測ステップで計測された第1の平均値と第3の平均値計測ステップで計測された第3の平均値の比率を直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出ステップとからなり、補正ステップは、補正値算出ステップで算出された第1の補正値に基づいて、第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、補正値算出ステップで算出された第2の補正値に基づいて、第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、地絡抵抗算出ステップは、補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、第1の計測ステップで求めた直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出するので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。
請求項3記載の発明によれば、接地電位から絶縁された直流電源Vの地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、コンデンサと、コンデンサの両端電圧を計測する電圧計測手段と、直流電源の正極と前記コンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、直流電源の負極と前記コンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、コンデンサの一端と電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、コンデンサの他端と接地電位間に接続された第4スイッチと、第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、交流信号を発生する交流信号発生手段と、交流信号発生手段からの交流信号を直流電源に印加する検出抵抗およびカップリングコンデンサと、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅変動成分を直流電源の両端電圧変動分として検出する検出手段と、検出手段により検出された直流電源の両端電圧変動分に基づいて、制御手段による第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、制御手段による第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正手段と、補正手段による補正後の第1の計測値VRL- ′および補正後の第2の計測値VRL+ ′と、制御手段による第1スイッチおよび第2スイッチの閉制御により充電されたコンデンサの両端電圧を電圧計測手段により計測して得た直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出手段と、を備えているので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。
請求項4記載の発明によれば、検出手段は、電圧計測手段による直流電源の両端電圧V0 の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測手段と、電圧計測手段による第1の電圧計測値VRL- の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測手段と、電圧計測手段による第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、検出抵抗に現れる交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測手段と、第1の平均値計測手段で計測された第1の平均値と第2の平均値計測手段で計測された第2の平均値の比率を直流電源Vの両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、第1の平均値計測手段で計測された第1の平均値と第3の平均値計測手段で計測された第3の平均値の比率を直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出手段とからなり、補正手段は、補正値算出手段で算出された第1の補正値に基づいて、電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、補正値算出手段で算出された第2の補正値に基づいて、電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、地絡抵抗算出手段は、補正手段で求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、電圧計測手段により計測して得た直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、直流電源の地絡抵抗を算出するので、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。また、高圧電圧変動分を地絡抵抗算出に反映できるため、地絡抵抗の検出精度が向上する。
請求項5記載の発明によれば、絶縁検出装置は、第3スイッチと電圧計測手段の接続点と接地電位間に接続された第1抵抗と、第4スイッチと接地電位間に接続された第2抵抗と、第1および第3のスイッチの接続点とコンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、第1および第2切替抵抗のうちコンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを第1スイッチおよび第3スイッチの接続点とコンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えているので、負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- と、正極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ と、高圧電源の両端電圧に応じた計測電圧V0 とに基づいて高圧電源の地絡抵抗を算出することができる。
以下、本発明の絶縁検出方法および装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る絶縁検出方法を実施する絶縁検出装置の一実施の形態を示す回路図である。N個のバッテリが直列接続された高圧電源(=直流電源)Vは、マイコン10など低圧系の接地電位Gとは絶縁されている。マイコン10は、請求項における電圧計測手段、制御手段、交流信号発生手段、検出手段、補正手段、地絡抵抗算出手段、第1の平均値計測手段、第2の平均値計測手段、第3の平均値計測手段および補正値算出手段として働く。
同図に示すように絶縁検出装置は、フライングキャパシタ方式の構成を有し、両極性のコンデンサCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をコンデンサCの一端に接続するための第1スイッチSW1と、高圧電源Vの負極をコンデンサCの他端に接続するための第2スイッチSW2とを備えている。
マイコン10は、入力ポート(=入力端子)A/D1およびA/D2に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、マイコン10は、絶縁不良を検出した場合に警報部20を駆動して警報するための出力ポートP1を有する。また、マイコン10は、その内部で生成された一定のハイレベルとローレベルを所定の周期で繰り返す方形波信号を交流信号として、出力する出力ポートP2を有する。絶縁検出装置は、コンデンサCの一端を入力ポートA/D1に接続するための第3スイッチSW3と、コンデンサCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D1側−接地電位G間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4の接地電位G側−接地電位G間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。
また、入力ポートA/D1には、保護回路11を介して電圧が供給される。この保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D1間に設けられた保護抵抗Rp1と、この保護抵抗Rp1の入力ポートA/D1側−接地電位G間に設けられたクランプダイオードDcとから構成される。
保護抵抗Rp1は、電流制限抵抗として働き、マイコン10の入力ポートA/D1に過電流が流れることを防ぐ。また、クランプダイオードDcによって、マイコン10の入力ポートA/D1にマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位や負電位が印加されるのを防ぐことができる。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ラインからコンデンサCに向かって順方向となるように接続された第1ダイオードD1および第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向となるように接続された第2ダイオードD2および第2切替抵抗Rc2から構成される直列回路とが、並列に接続されて構成されている。
つまり、第1および第2ダイオードD1およびD2は、選択手段として働き、第1および第2切替抵抗Rc1およびRc2のうちコンデンサCの極性方向に対応する一つを選択し、選択した一つを第1スイッチSW1および第3スイッチSW3の接続ライン−コンデンサC間に電気的に接続させる。また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。なお、13はリセット回路であり、リセットスイッチSWrを閉制御すると、コンデンサCに蓄積された電荷が放電抵抗Rdcによって速やかに放電することができる。
さらに、絶縁検出装置は、高圧電源Vの両端電圧の変動を検出するための電圧振幅変動検出回路40を備えている。電圧振幅変動検出回路40は、請求項におけるこの電圧振幅変動検出回路40は、高圧電源Vの正極または負極(この実施形態では、負極)に接続されたカップリングコンデンサCdと検出抵抗Rdの直列接続回路と、この直列接続回路に、マイコン10の出力ポートP2から出力される方形波信号を増幅して供給するバッファアンプBP1と、カップリングコンデンサCdと検出抵抗Rdの直列接続点に現れる方形波信号を増幅してマイコン10の入力ポートA/D2に供給するバッファアンプBP2を含む。この電圧振幅変動検出回路40は、従来のACカップリング方式の絶縁検出(地絡抵抗検出)装置と同様の構成および動作を有し、それを利用して高圧電源Vの両端電圧の振幅変動を検出する。
次に、上述の構成を有する本発明の絶縁検出装置の絶縁検出動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。図2のフローチャートは、ステップS1〜S10を含み、ステップS1〜S3は、それぞれ、請求項における第1〜第3の計測ステップに相当し、ステップS4〜6は、請求項における検出ステップおよび検出手段に相当し、ステップS7およびS8は、請求項における補正ステップおよび補正手段に相当し、ステップS9およびS10は、請求項における地絡抵抗算出ステップおよび地絡抵抗算出手段に相当する。また、ステップS4〜S6は、それぞれ、請求項における第1〜第3の平均値計測ステップおよび平均値計測手段に相当し、ステップS7は、請求項における補正値算出ステップおよび補正値算出手段に相当する。
まず、マイコン10は、高圧電源Vの高圧電圧、即ちその両端電圧V0 を計測する(ステップS1)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を充電時間T1の間閉制御する。なお、充電時間T1は、コンデンサCをフル充電するのに必要な時間よりも短い時間に設定されている。それにより、高圧電源Vの正極、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、コンデンサC、第2スイッチSW2および高圧電源Vの負極により閉回路が形成され、高圧電源Vの両端電圧V0 がコンデンサCに充電される。このとき、コンデンサCは、接地電位Gから浮いた状態で充電される。
次に、第1および第2のスイッチSW1,SW2を開制御した後、第3および第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2および第4スイッチSW4により閉回路が形成され、コンデンサCの両端電圧に応じた値がマイコン10の入力ポートA/D1に供給される。このとき、コンデンサCの両端電圧Vc、すなわち高圧電源Vの両端電圧V0 は、第2切替抵抗Rc2、補正第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/D1に供給される。それにより、供給された分圧電圧(∵Vc・R1/(Rc2+R1+R2))は、A/D(アナログ/デジタル)変換してデジタル値とされ、その値が、高圧電源Vの両端電圧V0 としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL- を計測する(ステップS2)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13のリセットスイッチSWrを閉制御してコンデンサCに充電された電圧を充分に放電させる。次に、マイコン10は、リセットスイッチSWrおよび第3スイッチSW3を開制御した後、第1スイッチおよび第4スイッチSW1、SW4を充電時間T1の間閉制御する。それにより、高圧電源Vの正極、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、コンデンサC、第4スイッチSW4、第2抵抗R2、接地電位G、高圧電源Vの負極側地絡抵抗RL−、および高圧電源Vの負極により閉回路が形成され、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第1のスイッチSW1を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2および第4スイッチSW4により閉回路が形成される。それにより、コンデンサCの両端電圧Vcは、第2切替抵抗Rc2、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されてマイコン10の入力ポートA/D1に供給される。供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧VRL-(第1の電圧計測値)としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10は、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ を計測する(ステップS3)。この計測は、具体的には次のように行われる。すなわち、マイコン10は、リセット回路13のリセットスイッチSWrを閉制御してコンデンサCに充電された電圧を充分に放電させる。次に、マイコン10は、リセットスイッチSWrおよび第4スイッチSW4を開制御した後、第2スイッチおよび第3スイッチSW2、SW3を充電時間T1の間閉制御する。それにより、高圧電源Vの正極、正極側地絡抵抗RL+、接地電位G、第1抵抗R1、第3スイッチSW3、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、コンデンサC、第2スイッチSW2および高圧電源Vの負極により閉回路が形成され、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がコンデンサCに充電される。
次に、マイコン10は、第2スイッチSW2を開制御した後、第3および第4スイッチ手段SW3、SW4を閉制御する。それにより、コンデンサCの両端電圧Vcは、第2切替抵抗Rc2、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/D1に供給される。供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧VRL+ (第2の電圧計測値)としてマイコン10で読み込まれる。
なお、上述した第1抵抗R1、第2抵抗R2とは同じ値に設定される(R1=R2)。これにより、第1および第4スイッチSW1およびSW4を閉制御して、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でコンデンサCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R2)と、第2および第3スイッチSW2およびSW3を閉制御して、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でコンデンサCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R1)とが等しくなる。つまり、負極側地絡抵抗RL−と正極側地絡抵抗RL+とが同じ値であれば、コンデンサCを充電する負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧とが等しくなる。
一方、マイコン10は、図3に示すように、上述の高圧電源Vの両端電圧V0 の計測期間T0 中、電圧振幅変動検出回路40の出力を、入力ポートA/D2から取り込む。すなわち、マイコン10の出力ポートP2から出力された方形波信号がバッファアンプBP1およびカップリングコンデンサCdを介して高圧電源Vの負極に供給されると、地絡抵抗と検出抵抗Rdの分圧でカップリングコンデンサCdと検出抵抗Rdの接続点に現れる方形波信号は、その振幅が地絡抵抗の変動と高圧電源Vの高圧電圧の振幅変動成分の影響を受けて現れるので、このように振幅に影響を受けた方形波信号をバッファアンプBP2を介して入力ポートA/D2から方形波信号の周期の1/2の間隔毎のサンプリングタイミングで取り込む。サンプリングされた各方形波信号の電圧振幅は平均化され、平均振幅電圧Vs(第1の平均値)としてマイコン10で読み込まれる(ステップS4)。ステップS4は、請求項における第1の平均値計測手段に相当する。
このとき、A/D1側による電圧計測サイクル中に地絡抵抗の変動がないと仮定した場合、この間に入力ポートA/D2に供給される方形波信号の電圧振幅変動は、高圧電源Vの両端電圧の振幅変動成分のみが関係していることになるため、上述のように計測された平均振幅電圧Vs(第1の平均値)は、計測期間T0 中の高圧電源Vの両端電圧V0 の電圧振幅変動を反映した値となる。
次に、マイコン10は、同様にして、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- の計測期間TRL- 中、電圧振幅変動検出回路40の出力を、入力ポートA/D2から取り込む。サンプリングされた各方形波信号の電圧振幅は平均化され、平均振幅電圧Vs′(第2の平均値)としてマイコン10で読み込まれる(ステップS5)。ステップS4は、請求項における第2の平均値計測手段に相当する。計測された平均振幅電圧Vs′(第2の平均値)は、同様に上述の計測期間TRL- 中の高圧電源Vの両端電圧V0 の電圧振幅変動を反映した値となる。
次に、マイコン10は、同様にして、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ の計測期間TRL+ 中、電圧振幅変動検出回路40の出力を、入力ポートA/D2から取り込む。サンプリングされた各方形波信号の電圧振幅は平均化され、平均振幅電圧Vs″(第3の平均値)としてマイコン10で読み込まれる(ステップS6)。ステップS4は、請求項における第3の平均値計測手段に相当する。計測された平均振幅電圧Vs″(第3の平均値)は、同様に上述の計測期間TRL+ 中の高圧電源Vの両端電圧V0 の電圧振幅変動を反映した値となる。
次に、マイコン10は、高圧電源Vの両端電圧V0 の計測期間T0 中にサンプリングされ計測された各方形波信号の電圧振幅の平均値(第1の平均値)である平均振幅電圧Vsと、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧VRL- の計測期間TRL- 中にサンプリングされ計測された各方形波信号の電圧振幅の平均値(第2の平均値)である平均振幅電圧Vs′の比率K1(=Vs/Vs′)を算出すると共に、高圧電源Vの両端電圧V0 の計測期間T0 中にサンプリングされ計測された各方形波信号の電圧振幅の平均値(第1の平均値)である平均振幅電圧Vsと、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧VRL+ の計測期間TRL+ 中にサンプリングされ計測された各方形波信号の電圧振幅の平均値(第3の平均値)である平均振幅電圧Vs″の比率K2(=Vs/Vs″)を算出する(ステップS7)。ステップS7は、請求項における補正値算出手段に相当する。算出された比率K1およびK2は、地絡抵抗検出中の高圧電源Vの高圧電圧の振幅変動分を表すものとして把握できる。比率K1およびK2は、それぞれ、請求項における第1の補正値および第2の補正値に相当する。
次に、マイコン10は、ステップS2で計測された負極側地絡抵抗RL−に応じた計測電圧VRL- (第1の電圧計測値)を、比率K1(第1の補正値)に基づいて、高圧電源Vの両端電圧変動分の影響を除去するように補正し、補正後の計測電圧VRL- ′(=K1・VRL- )を求めると共に、ステップS3で計測された負極側地絡抵抗RL+に応じた計測電圧VRL+ (第2の電圧計測値)を、比率KK(第1の補正値)に基づいて、高圧電源Vの両端電圧変動分の影響を除去するように補正し、補正後の計測電圧VRL+ ′(=K2・VRL+ )を求める(ステップS8)。
次に、マイコン10は、ステップS8で求めた補正後の計測電圧VRL- ′およびVRL+ ′と、ステップS1で計測された高圧電源Vの両端電圧V0 とに基づいて、(VRL- ′+VRL+ ″/V0 )の演算を行う(ステップS9)。次に、マイコン10は、その演算値により、予め内部メモリに記憶されている演算値対地絡抵抗の参照テーブルを参照して高圧電源Vの地絡抵抗を算出する(ステップS10)。
このようにして、高圧電源Vの地絡抵抗を算出することができる。地絡抵抗の算出後、マイコン10は、算出した地絡抵抗の値を、予め内部メモリに記憶されているしきい値と比較判定し、算出した地絡抵抗値がしきい値より小さくなっていれば、警報部20より絶縁不良が生じていることを警報することができる。
以上述べたように、本発明によれば、ACカップリング方式絶縁検出装置より検出精度が良く、マイコン10によるソフト処理が介在するためにソフトフィルタ処理等ノイズ耐力が高いフライングキャパシタ方式の絶縁検出装置において、応答性が早いという利点を持つACカップリング方式絶縁検出装置と同様の構成および動作を行う電圧振幅変動検出回路40を備え、これにより得られる高圧電源Vの高圧電圧変動情報を利用できるため、従来計測不可能であった高圧電源の電圧変動状態時も含め、全ての車両走行状態において絶縁検出が可能となる。
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態では、マイコン10の出力ポートP2から電圧振幅変動検出回路40に供給される信号は方形波信号としているが、これに限らず正弦波信号でも良く、要するに振幅変動を検出できる信号であれば良い。
本発明に係る絶縁検出方法を実施する絶縁検出装置の一実施の形態を示す回路図である。 図1の絶縁検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1の絶縁検出装置の動作を説明するための波形図である。 従来の絶縁検出装置の構成を示す回路図である。 図4の絶縁検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 車両の高圧電源における高圧電圧の変動イメージを示す図である。 図5の絶縁検出装置における絶縁検出サイクル中のコンデンサCの両端電圧の変化を示す図である。
符号の説明
C コンデンサ
Cd カップリングコンデンサ
D1 第1ダイオード(選択手段)
D2 第2ダイオード(選択手段)
G 接地電位
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
Rc1 第1切替抵抗
Rc2 第2切替抵抗
Rd 検出抵抗
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
V 高圧電源(直流電源)
A/D1 入力ポート(入力端子)
A/D2 入力ポート(入力端子)
P1 出力ポート
P2 出力ポート
10 マイコン(電圧計測手段、制御手段、交流信号発生手段、検出手段、補正手段、地絡抵抗算出手段、第1の平均値計測手段、第2の平均値計測手段、第3の平均値計測手段および補正値算出手段)
40 電圧振幅変動検出回路

Claims (5)

  1. 接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出方法であって、
    前記直流電源の正極および負極間にコンデンサを接続して、その両端電圧を計測することにより前記直流電源の両端電圧V0 を求める第1の計測ステップと、
    前記直流電源の正極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を電圧計測手段で計測することにより第1の電圧計測値VRL- を求める第2の計測ステップと、
    前記直流電源の負極と接地電位間に前記コンデンサを接続して、その両端電圧を前記電圧計測手段で計測することにより第2の電圧計測値VRL+ を求める第3の計測ステップと、
    前記直流電源の正極または負極に検出抵抗およびカップリングコンデンサを介して交流信号を印加し、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅変動分を前記直流電源の両端電圧変動分として検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された前記直流電源の両端電圧変動分に基づいて、前記第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正ステップと、
    前記補正ステップで求めた補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記第1の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出ステップと
    を含むことを特徴とする絶縁検出方法。
  2. 請求項1記載の絶縁検出方法において、
    前記検出ステップは、
    前記第1の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測ステップと、
    前記第2の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測ステップと、
    前記第3の計測ステップの計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測ステップと、
    前記第1の平均値計測ステップで計測された前記第1の平均値と前記第2の平均値計測ステップで計測された前記第2の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、前記第1の平均値計測ステップで計測された前記第1の平均値と前記第3の平均値計測ステップで計測された前記第3の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出ステップとからなり、
    前記補正ステップは、前記補正値算出ステップで算出された前記第1の補正値に基づいて、前記第2の計測ステップで求めた第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記補正値算出ステップで算出された前記第2の補正値に基づいて、前記第3の計測ステップで求めた第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、
    前記地絡抵抗算出ステップは、前記補正ステップで求めた前記補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記第1の計測ステップで求めた前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する
    ことを特徴とする絶縁検出方法。
  3. 接地電位から絶縁された直流電源の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置であって、
    コンデンサと、
    前記コンデンサの両端電圧を計測する電圧計測手段と、
    前記直流電源の正極と前記コンデンサの一端間に接続された第1スイッチと、
    前記直流電源の負極と前記コンデンサの他端間に接続された第2スイッチと、
    前記コンデンサの一端と前記電圧計測手段間に接続された第3スイッチと、
    前記コンデンサの他端と前記接地電位間に接続された第4スイッチと、
    前記第1〜第4スイッチを選択的に閉制御する制御手段と、
    交流信号を発生する交流信号発生手段と、
    前記交流信号発生手段からの前記交流信号を前記直流電源に印加する検出抵抗およびカップリングコンデンサと、
    検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅変動成分を前記直流電源の両端電圧変動分として検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記直流電源の両端電圧変動分に基づいて、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第4スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記制御手段による前記第2スイッチおよび第3スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求める補正手段と、
    前記補正手段による補正後の第1の計測値VRL- ′および補正後の第2の計測値VRL+ ′と、前記制御手段による前記第1スイッチおよび第2スイッチの閉制御により充電された前記コンデンサの両端電圧を前記電圧計測手段により計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する地絡抵抗算出手段と、
    を備えていることを特徴とする絶縁検出装置。
  4. 請求項3記載の絶縁検出装置において、
    前記検出手段は、
    前記電圧計測手段による前記直流電源の両端電圧V0 の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第1の平均値を計測する第1の平均値計測手段と、
    前記電圧計測手段による前記第1の電圧計測値VRL- の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第2の平均値を計測する第2の平均値計測手段と、
    前記電圧計測手段による前記第2の電圧計測値VRL+ の計測期間中に、前記検出抵抗に現れる前記交流信号の電圧振幅の第3の平均値を計測する第3の平均値計測手段と、
    前記第1の平均値計測手段で計測された前記第1の平均値と前記第2の平均値計測手段で計測された前記第2の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第1の補正値として算出すると共に、前記第1の平均値計測手段で計測された前記第1の平均値と前記第3の平均値計測手段で計測された前記第3の平均値の比率を前記直流電源の両端電圧変動分に対応する第2の補正値として算出する補正値算出手段とからなり、
    前記補正手段は、前記補正値算出手段で算出された前記第1の補正値に基づいて、前記電圧計測手段により計測して得た第1の電圧計測値VRL- を補正して、補正後の第1の電圧計測値VRL- ′を求めると共に、前記補正値算出手段で算出された前記第2の補正値に基づいて、前記電圧計測手段により計測して得た第2の電圧計測値VRL+ を補正して、補正後の第2の電圧計測値VRL+ ′を求め、
    前記地絡抵抗算出手段は、前記補正手段で求めた前記補正後の第1の電圧計測値VRL- ′および第2の電圧計測値VRL+ ′と、前記電圧計測手段により計測して得た前記直流電源の両端電圧V0 とに基づいて、前記直流電源の地絡抵抗を算出する
    ことを特徴とする絶縁検出装置。
  5. 請求項3または4記載の絶縁検出装置において、
    前記第3スイッチと前記電圧計測手段の接続点と前記接地電位間に接続された第1抵抗と、
    前記第4スイッチと前記接地電位間に接続された第2抵抗と、
    前記第1および第3のスイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に接続された第1および第2切替抵抗と、
    前記第1および第2切替抵抗のうち前記コンデンサの極性方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチおよび前記第3スイッチの接続点と前記コンデンサの一端間に選択的に接続させる選択手段とをさらに備えている
    ことを特徴とする絶縁検出装置。
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