JP2007226125A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置、並びに画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消磁コイルを備えて定着部材のうちの小サイズシート非通過領域の過昇温を防止できるとともに、上記消磁コイルの開閉に伴う定着部材の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる定着装置を提供すること。
【解決手段】搬送されるシート90が外周面1aに圧接される定着部材1と、定着部材の発熱層を誘導加熱するための励磁コイル31と、励磁コイル31に或る駆動周波数の電圧を印加する高周波電源回路4とを備える。消磁コイル34は、定着部材1の外周面のうちのシートの幅方向に関して端部に対応する小サイズシート非通過領域に配置されている。切換スイッチ7は、搬送されるシートのサイズに応じて消磁コイル34を開閉する。消磁コイル34の開閉に伴って高周波電源回路4の駆動周波数を切り換えて設定する制御部5を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は定着装置に関し、より詳しくは、電磁誘導加熱方式の定着装置に関する。
また、この発明はそのような定着装置を備えた画像形成装置、およびその画像形成装置によって画像を形成する画像形成方法に関する。上記画像形成装置には、例えば電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、およびそれらの複合機等が含まれる。
従来、電磁誘導加熱方式の定着装置としては、例えば、特許文献1(特開2001−43965号公報)、特許文献2(特開2001−60490号公報)、特許文献3(特開2001−135470号公報)に記載のように、ニップ部を作るように互いに圧接された定着ローラおよび加圧ローラと、その定着ローラに沿って配置された励磁コイルとを有し、励磁コイルによる電磁誘導によって定着ローラの磁性材料層(以下「発熱層」という。)を加熱し、トナー像が付着されたシート(記録紙)を上記ニップ部を通して搬送して、上記定着ローラの発熱によってトナー像を溶融してシートに定着させるものが知られている。それらの文献では、定着ローラの軸方向端部に相当する領域(これを「小サイズシート非通過領域」と呼ぶ。)に、消磁コイルが設けられている。最大サイズのシートが通紙されるときは、消磁コイルは開かれている。一方、小サイズのシートが通紙されるときは、上記消磁コイル閉じることによって、その消磁コイルが配置された領域(小サイズシート非通過領域)で上記励磁コイルによる磁束の変化をキャンセルして、定着ローラの軸方向端部の過昇温を防止するようになっている。
特開2001−43965号公報 特開2001−60490号公報 特開2001−135470号公報
従来例では、上記励磁コイルに電力供給するためのインバータ回路が設けられている。定着ローラの温度制御は、上記定着ローラの表面温度を温度センサで検出し、上記定着ローラの表面温度が所定の目標温度になるように、上記インバータ回路によって上記励磁コイルへの電力供給を増減させることによって行われている(フィードバック制御)。
しかしながら、上記消磁コイルの開閉に伴って、上記励磁コイルに対する電力供給側(インバータ回路)から見た負荷、つまり励磁コイルとそれに電磁的に結合した消磁コイルや定着ローラが作る等価回路のインダクタンスや抵抗値が変化する。この結果、温度検出結果に基づくフィードバック制御を行っていたのでは、タイムラグ(所望の電力値を設定するまでの時間)が存在するため、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後には所望の電力値とは異なる電力を投入してしまうことになる。このため、定着ローラの周方向の温度リップルが生じて、光沢度むらが生じるなど、定着品質が損なわれるという問題がある。また、上記消磁コイルの開から閉への切り換え時には、実際上、上記等価回路の共振周波数よりも低い周波数領域で駆動することになる可能性が高い。その場合は、ゼロ電流スイッチングができないため、ノイズ、損失が増加する。また、高周波インバータ回路が共振外れで動作するため破損するおそれもある。
そこで、この発明の課題は、消磁コイルを備えて定着部材のうちの小サイズシート非通過領域の過昇温を防止できるとともに、上記消磁コイルの開閉に伴う定着部材の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の定着装置は、
搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
上記定着部材の外周面に沿って上記搬送されるシートの幅方向に関して細長く配置された、上記定着部材の発熱層を誘導加熱するための励磁コイルと、
上記励磁コイルに或る駆動周波数の電圧を印加することで上記励磁コイルを介して上記定着部材の発熱層を発熱させる高周波電源回路と、
上記定着部材の外周面のうちの上記シートの幅方向に関して一部に対応する小サイズシート非通過領域に、上記励磁コイルに沿って配置された消磁コイルと、
上記搬送されるシートのサイズに応じて上記消磁コイルを開閉する切換スイッチと、
上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定する制御部とを備えたことを特徴とする。
ここで「小サイズシート非通過領域」とは、最大サイズのシートが通紙される領域内で、それよりも小サイズのシートが通紙されない領域を指す。上記定着部材の外周面のうちの上記シートの幅方向に関して一部に対応する。
この発明の定着装置では、搬送されるシートのサイズに応じて、上記切換スイッチによって上記消磁コイルを開閉する。上記制御部は、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定する。そして、上記高周波電源回路によって、上記励磁コイルに上記切り換え後の駆動周波数の電圧を印加することで上記励磁コイルを介して上記定着部材の発熱層を発熱させて、上記シートに上記トナーを定着させる。
このように、この定着装置では、上記シートのサイズに応じて上記消磁コイルを開閉するので、上記定着部材のうちの小サイズシート非通過領域の過昇温を防止できる。それとともに、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定するので、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後であっても上記定着部材に対して所望の電力を投入できる。したがって、上記消磁コイルの開閉に伴う定着部材の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる。
一実施形態の定着装置は、
上記高周波電源回路は、上記励磁コイルに直列接続されて等価的に直列共振回路を構成するコンデンサを含み、
上記制御部は、上記消磁コイルが閉から開に切り換えられるとき上記消磁コイルが開であるときの上記直列共振回路の共振周波数よりも高い側に、また、上記消磁コイルが開から閉に切り換えられるとき上記消磁コイルが閉であるときの上記直列共振回路の共振周波数よりも高い側に、それぞれ上記駆動周波数を移動させることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後であっても、上記定着部材に対して投入される電力を容易に制御でき、上記定着部材に対して安定した電力投入が可能になる。
一実施形態の定着装置は、
上記高周波電源回路は、上記励磁コイルに直列接続されて等価的に直列共振回路を構成するコンデンサを含み、
上記制御部は、上記消磁コイルが閉から開に切り換えられるとき上記直列共振回路の共振周波数が低い側へシフトするのに応じて、また、上記消磁コイルが開から閉に切り換えられるとき上記直列共振回路の共振周波数が高い側へシフトするのに応じて、それぞれ上記駆動周波数を移動させることを特徴とする定着装置。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後であっても、上記定着部材に対して安定した電力投入が可能になる。
一実施形態の定着装置は、上記定着部材を発熱させる設定電力量および上記消磁コイルの開、閉に応じて、それぞれ設定すべき上記駆動周波数の値を予め記載した駆動周波数テーブルを備えたことを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉に伴って、上記制御部が上記駆動周波数テーブルを参照することで、上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換える制御を円滑に行うことができる。
一実施形態の定着装置では、上記制御部は、上記消磁コイルの開閉に伴って、上記高周波電源回路の駆動周波数を所定量だけ移動させることを特徴とする。
ここで「所定量」とは、駆動周波数に対する割合によって定められる場合と、駆動周波数に対する差分として定められる場合とがある。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換える制御が、簡単に行われる。
一実施形態の定着装置では、上記制御部が上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を移動させる量は、上記定着部材を発熱させる設定電力量の全域にわたって一定であることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換える制御が、さらに簡単に行われる。
一実施形態の定着装置では、上記制御部が上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を移動させる量は、上記定着部材を発熱させる設定電力量に応じて可変して設定されることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換える制御が、上記定着部材を発熱させる設定電力量に応じて精度良く行われる。
一実施形態の定着装置では、上記制御部は、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定した後、引き続き、上記定着部材を発熱させる実際の電力が上記設定電力量になるように上記高周波電源回路を制御することを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後だけでなく、その後も引き続き、上記定着部材に所望の電力を投入できる。
一実施形態の定着装置では、上記制御部は、上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定した後、上記直列共振回路の共振周波数よりも幾分高い側に上記高周波電源回路の駆動周波数を維持することを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記消磁コイルの開閉の切り換え直後だけでなく、その後も引き続き、上記定着部材に対して安定した電力投入が可能となる。
一実施形態の定着装置では、上記定着部材は円筒状のローラであることを特徴とする定着装置。
一実施形態の定着装置では、上記定着部材は無端状のベルトであることを特徴とする。
一実施形態の定着装置では、上記小サイズシート非通過領域は、上記定着部材の外周面のうちの上記シートの幅方向に関して両側の端部に対応することを特徴とする。
この発明の画像形成装置は、シートにトナーを付着させる画像形成部と、上記発明の定着装置と備える。
この発明の画像形成方法は、シートにトナーを付着させる画像形成部と、上記発明の定着装置とを用いる画像形成方法であって、
上記画像形成部によってシートにトナーを付着させて上記定着装置に送り込み、
上記シートのサイズに応じて上記消磁コイルを開閉するとともに、上記制御部によって、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定し、
上記高周波電源回路によって、上記励磁コイルに上記切り換え後の駆動周波数の電圧を印加することで上記励磁コイルを介して上記定着部材の発熱層を発熱させて、上記シートに上記トナーを定着させる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、カラーレーザプリンタ用の一実施形態の定着装置の断面構成を示している。
この定着装置は、概略、定着ローラ1と、加圧ローラ2と、磁束発生部3と、高周波電源回路としての高周波インバータ4と、制御部としての制御回路5と、切換スイッチ7とを備えている。6は温度センサ、8は分離爪、90はシートとしての用紙である。
定着ローラ1と加圧ローラ2は、それぞれ図1の紙面に対して垂直に延びる円筒状の部材であり、図1において上下に互いに平行に配置され、それぞれ両端が不図示の軸受部材に回転自在に支持されている。加圧ローラ2は、バネなどを用いた不図示の加圧機構によって定着ローラ1へ向かって付勢されている。これにより、定着ローラ1の下部と加圧ローラ2の上部とが所定の加圧力(後述)で圧接されて、ニップ部を形成している。加圧ローラ2は、不図示の駆動機構により図中に矢印で示す時計回り方向に所定の周速度で回転駆動される。定着ローラ1はニップ部での加圧ローラ2との摩擦力によって加圧ローラ2の回転に従動回転する。なお、定着ローラ1を回転駆動させて加圧ローラ2を従動回転させてもよい。つまり、駆動と従動の関係は、逆であってもかまわない。
図2に示すように、定着ローラ1は、中心側から外周面1a側へ向かって順に設けられた、支持層としての芯金11と、断熱層12と、発熱層13と、弾性層14と、離型層15との5層構成になっている。定着ローラ1の硬度は、例えばASKER−C硬度で30度〜90度である。
支持層としての芯金11は、この例では外径26mmで、厚さ4mmのアルミニウムからなっている。芯金11の材料は、強度が確保できれば、例えば鉄、PPS(ポリフェニレンサルファイド)のような耐熱性のモールドのパイプであっても良い。ただし、芯金11が発熱するのを防ぐために、電磁誘導加熱の影響が少ない非磁性材料を用いるのが望ましい。
断熱層12は、主に、発熱層13を断熱状態にするために設けられている。この断熱層12の材料としては、耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材のスポンジ体(断熱構造体)が用いられる。これにより、断熱層12は、断熱の役割だけでなく、発熱層13のたわみを許容してニップ幅を増やし、定着ローラ1の硬度を小さくして排紙性・用紙分離性能を向上させる役目を果たす。例えば、断熱層12がシリコンスポンジ材からなる場合は、厚さが2mm〜10mm、望ましくは3mm〜7mm、硬度がアスカーゴム硬度計で20度〜60度、望ましくは30度〜50度に設定される。なお、断熱層12は、ゴム材及びスポンジ体の2層構成としてもよい。
発熱層13は、磁束発生部3からの磁束による電磁誘導によって発熱するために設けられている。この例では、発熱層13は、厚さ40μmの無端状のニッケル電鋳ベルト層からなっている。発熱層13の厚さは10μm〜100μmであるのが望ましく、20μm〜50μmであるのがより望ましい。発熱層13の厚さを100μm以下、より望ましくは50μm以下としている理由は、発熱層13の熱容量を小さくして昇温速度を高めるためである。発熱層13の材料としては、例えば磁性ステンレスのような磁性材料(磁性金属)といった、比較的透磁率μが高く、適当な抵抗率ρを持つ物を用いてもよい。さらに非磁性材料であっても、金属などの導電性のある材料は、薄膜にすることなどにより、発熱層13の材料として使用可能である。なお、発熱層13の構成は、電磁誘導によって発熱する粒子を樹脂に分散させたものとしても良い。この構成により、分離性を良くすることが可能となる。
弾性層14は、厚み方向の弾力性によって、用紙と定着ローラ表面との密着性(カラー画像に対応するために重要である。)を高めるために設けられている。この例では、弾性層14は、耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材であり、具体的には、定着温度での使用に耐えられるシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性エラストマからなっている。弾性層14に、熱伝導性、補強等を目的として各種充填剤を混入してもかまわない。充填剤として用いられる熱伝導性粒子としては、ダイヤモンド、銀、銅、アルミニウム、大理石、ガラス等があるが、実用的にはシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、酸化ベリリウムが挙げられる。
弾性層14の厚みは、例えば厚さ10μm〜800μmが好ましく、100μm〜300μmがより好ましい。弾性層14の厚さが10μm未満であると、目的である厚み方向の弾力性を得ることが難しくなる。一方、800μmを超える厚さになると、発熱層で発生した熱が定着フィルム外周面に達し難くなり、熱効率が悪化する傾向が生ずる。
弾性層14がシリコンゴムからなる場合、その硬度はJIS硬度で1度〜80度、望ましくは5度〜30度であることが好ましい。このJIS硬度範囲であれば、弾性層の強度の低下、密着性の不良を防止しつつ、トナーの定着性の不良を防止できる。このシリコンゴムとしては具体的には、1成分系、2成分系又は3成分系以上のシリコンゴム、LTV(Low Temperature Vulcanization)型、RTV(Room Temperature Vulcanization)型又はHTV(High Temperature Vulcanization)型のシリコンゴム、縮合型又は付加型のシリコンゴム等を使用できる。この例では、弾性層14の材料として、JIS硬度10度、厚さ200μmのシリコンゴムを用いた。
最外層の離型層15は、外周面1aの離型性を高めるために設けられている。この離型層15の材料は、定着温度での使用に耐えられる上にトナーに対する離型性を有することを要し、例えばシリコンゴム、フッ素ゴムや、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PFEP(パーフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等のフッ素樹脂が好ましく用いられる。離型層15の厚さは、5μm〜100μmが好ましく、10μm〜50μmがより好ましい。また、層間接着力を向上させるためにプライマ等による接着処理を行ってもよい。なお、離型層14の中に必要に応じて、導電材、耐摩耗材、良熱伝導材をフィラとして添加することもできる。
図3に示すように、加圧ローラ2は、中心側から外周面2a側へ向かって順に設けられた、厚さ3mmのアルミニウムからなる芯金21と、厚さ3mm〜10mmのシリコンスポンジゴムからなる断熱層22と、PTFEやPFA等の厚さ10μm〜50μmのフッ素系樹脂からなる離型層25との3層構成からなっている。
芯金21の材料は、強度が確保できれば、例えば鉄、PPS(ポリフェニレンサルファイド)のような耐熱性のモールドのパイプであっても良い。ただし、芯金21が発熱するのを防ぐために、電磁誘導加熱の影響が少ない非磁性材料を用いるのが望ましい。
シリコンスポンジゴムからなる断熱層22の厚さは、3mm〜10mmの範囲で使用条件に合わせて適宜変更可能である。なお、断熱層22は、シリコンゴム及びシリコンスポンジの2層構成としてもよい。
最外層の離型層25は、外周面2aの離型性を高めるために設けられている。
この加圧ローラ2は、図1に示す定着ローラ1に対して300N〜500Nの加圧力で圧接されて、ニップ部を形成している。この場合のニップ幅は約5mm〜15mmになる。都合によっては荷重を変化させてニップ幅を変えてもよい。
磁束発生部3は、図1において定着ローラ1の上部を覆うように配置された台形状の断面をもつコイルボビン33と、このコイルボビン33の斜面に沿って層状に配置された励磁コイル31と、この励磁コイル31に重ねて層状に配置された消磁コイル34と、コイルボビン33の断面と略同じ台形状の断面をもち、励磁コイル31を挟んでコイルボビン33に沿って配置された磁性体コア32とを含んでいる。
図4は、コイルボビン33、励磁コイル31および磁性体コア32を、図1における上方から見たところを示している。図4に示すように、コイルボビン33、励磁コイル31および磁性体コア32は、定着ローラ1の長手方向(軸方向)Xの寸法に略対応した長さ寸法を有する長尺部材である。
コイルボビン33は、励磁コイル31および磁性体コア32を支持するために設けられている。このコイルボビン33は、非磁性材料からなるのが望ましく、この例では厚さ1mm〜3mmの耐熱性の樹脂(例えばポリイミド)からなる。
励磁コイル31は、高周波インバータ4から電力供給を受けて磁束を発生させるために設けられている。励磁コイル31は、導線束を長円形状に複数回巻回して形成されている。この導線束は、定着ローラ1の長手方向Xに沿って延びる往路部分31aおよび復路部分31bと、定着ローラ1の両端1c,1dのところで、往路部分31aと復路部分31bとをつなぐ湾曲部分31c,31dとを有する。なお、1本の導線束は、通電効率を高めるために素線(直径0.18mm〜0.20mm程度の銅線であってエナメルで絶縁被覆されたもの)を百数十本程度束ねて形成された直径数mm程度の公知の撚り線である。これにより、高周波インバータ4から駆動周波数10kHz〜100kHz、電力100W〜2000Wの電力を受けることができる。なお、この例では、巻き線に伝熱した場合を考え、耐熱性の樹脂で被覆したものを使用した。
磁性体コア32は、磁気回路の効率を上げるためと磁気遮蔽のために設けられている。この例では、磁性体コア32は、長手方向Xに延びる一対の縁部32P,32Pと、これらの縁部32P,32Pにまたがって一体に形成された複数の台形部32D(図1中に示した断面をもつ。)とからなっている。台形部32Dは、長手方向Xに関して両端近傍では密なピッチで配列され、長手方向Xに関して両端近傍を除く内部では粗なピッチで配列されている。この磁性体コア32の材料としては、高透磁率かつ低損失の磁性材料を用いる。パーマロイのような合金の場合は、コア内の渦電流損失が高周波で大きくなるため積層構造にしてもよい。この励磁コイル31とコア32の磁気回路部分は、磁気遮蔽が十分にできる手段がある場合は空芯(コア無し)にしてもよい。また、樹脂材に磁性粉を分散させたものを用いると、透磁率は比較的低いが、形状を自由に設定することができる。また、磁性体コア32の横断面をE字形状として中央部に定着ローラ1へ向かって突出したコアを設けることにより、発熱効率を高めることもできる。
励磁コイル31が発生した磁束は磁性体コア32の内部を外部に漏れることなく通り、コアの突起部間で初めて磁性体コア外部に漏れ、定着ローラ1の発熱層13を貫き、発熱層13に渦電流が流れて発熱層13自体が発熱(ジュール発熱)する。定着ローラ1の発熱層13直下は断熱層12(図2参照)によって断熱されていることから、発熱層13の発熱によって弾性層14および離型層15が迅速に加熱されて、定着ローラ1の外周面1aの温度(これを「定着ローラ表面温度」と呼ぶ。)が上昇する。
消磁コイル34は、次に述べる図5に示すように、励磁コイル31よりも短尺ではあるが、励磁コイル31と同様に導線束を長円形状に複数回巻回して形成されている。この例では、消磁コイル34は、励磁コイル31のX方向両端に重ねて、一対配置されている。それらの消磁コイル34は、互いに同じに構成され、定着ローラ1の長手方向Xに沿って延びる往路部分34aおよび復路部分34bと、往路部分34aと復路部分34bとをつなぐ湾曲部分34c,34dとを有する。
図5は、定着ローラ1の長手方向Xについての、励磁コイル31、消磁コイル34の配置、特に用紙が通される領域との対応関係を模式的に示している。この図5では、X方向に関して、最大サイズの用紙が通される領域がWMAX、それよりも小サイズの用紙90sが通される中央の領域(矢印Zの向きに用紙が通される)がWでそれぞれ示されている。定着ローラ1の外周面のうちX方向に関して両側の端部に、小サイズの用紙90sが通されない領域(小サイズシート非通過領域)Wが生ずる。上述の消磁コイル34は、この小サイズシート非通過領域Wに対応し、マージンをもつように、それよりも若干広い領域Wを占めるように設けられている。
定着ローラ1の加熱と温調制御は、図1に示す制御回路5によって行われる。温度センサ6は例えばサーミスタであり、定着ローラ1の外周面1aに当接するように配置されている。この温度センサ6の定着ローラ表面温度を表す検出信号が制御回路5に入力される。制御回路5は、温度センサ6の検出信号をもとに高周波インバータ4を制御して高周波インバータ4から励磁コイル31への電力供給を増減させる。これにより、定着ローラ表面温度が所定の一定温度になるように自動制御される。これにより、用紙90に熱が奪われても、定着ローラ表面温度を維持することができる。
定着動作時には、加圧ローラ2が回転駆動され、これに従動して定着ローラ1も回転する。これとともに、磁束発生部3の発生した磁束による電磁誘導によって定着ローラ1の発熱層13が発熱して定着ローラ1の表面温度が所定の一定温度になるように自動制御される。この状態で、不図示の搬送機構によって、定着ローラ1と加圧ローラ2とが作るニップ部に、未定着トナー像91が片面に形成されたシートとしての用紙90が送り込まれる。この場合、用紙90の未定着トナー像91が形成された面が定着ローラ1に接する。定着ローラ1と加圧ローラ2とが作るニップ部に送り込まれた用紙90は、ニップ部を通るときに定着ローラ1によって加熱される。これにより、未定着トナー像91が用紙90に定着される。ニップ部を通った用紙90は定着ローラ1から分離して排出されていく。万一、用紙90がニップ部通過後に定着ローラ外周面1aに張り付いてしまった場合は、定着ローラ外周面1aに当接して配置されている分離爪8がその用紙90を定着ローラ外周面1aから強制的に分離させて、ジャムを防止する。
なお、温度センサ6は、サーミスタのような接触式だけでなく、赤外線検出センサのような非接触式のものでもかまわない。
切換スイッチ7は、図6に示すように、各消磁コイル34を「開」または「閉」にするために設けられている。この例では、切換スイッチ7は、制御回路5によって制御されて、搬送される用紙のサイズに応じて、各消磁コイル34の開閉を行う。すなわち、図1中の定着ローラ1と加圧ローラ2との間のニップ部を最大サイズの用紙90が通されるときは、切換スイッチ7は開になる。このとき、消磁コイル34による消磁の効果は生じない。一方、小サイズの用紙90sが通されるときは、切換スイッチ7は閉になる。このとき、消磁コイル34は励磁コイル31による磁界の変化を妨げる向きに磁界(逆磁界)を発生させて、消磁効果を発揮する。その結果、消磁コイル34が配置されている領域W、つまり、実質的に小サイズシート非通過領域Wで、定着ローラ1の過昇温を防止することができる。
このようにした場合、小サイズの用紙90sに対して専用の磁束発生部を設けるようなことなく、またこの定着装置の持つ本来のスループットを著しく低下させることなく、定着ローラ1の過昇温による劣化を防ぐことができて、定着装置の高耐久化・高速化を図ることができる。
図10は、IHユニット43に通電を行う高周波インバータ4の回路構成を具体的に示している。高周波インバータ4の回路構成としては並列共振回路と直列共振回路とが考えられるが、図10は好ましい直列共振回路の例である。
IHユニット43は、図1中に示した磁束発生部3の励磁コイル31に加えて、励磁コイル31に対して電磁誘導により結合する定着ローラ1やコア32、消磁コイル34などの寄与を含むものであり、図10中ではインダクタンスLs43と実効抵抗Rs43とからなる直列等価回路によって表されている。なお、これらのインダクタンスLs43と実効抵抗Rs43の値は、図7に示すように、一般的にLCRメータと呼ばれるインピーダンス測定器310を磁束発生部3の励磁コイル31の両端部に接続して測定すれば良い。
IHユニット43、実際には励磁コイル31には、共振コンデンサ44が直列接続されて直列共振回路42を構成している。この直列共振回路42の共振周波数f(単位;Hz)は、次式(1)で与えられる。
=1/(2π(LsC)1/2) …(1)
ただし、LsはインダクタンスLs43の値(単位;H(ヘンリ))、Cは共振コンデンサ44の容量(単位;F(ファラッド))である。
高周波インバータ4は、AC電源40と、ダイオードブリッジDB41、平滑コイルLf41および平滑コンデンサCf41からなる整流回路41と、それぞれパワートランジスタからなる一対のスイッチング素子45A,45Bと、これらのスイッチング素子45A,45Bを過電圧から保護するためのフライホイールダイオードD45A,D45Bとから構成されている。
上記一対のスイッチング素子45A,45Bは、制御部としての制御回路5によって或る駆動周波数fでオンオフ制御されるようになっている。これにより、IHユニット43、具体的には、磁束発生部3を介して定着ローラ1へ電力が投入される。
なお、図11は、直列共振回路42の駆動波形を示している。ILsはIHユニット43を流れる電流を示し、VCEは各スイッチング素子45A,45Bのコレクタ・エミッタ間電圧を示し、また、Tはスイッチング素子オン期間を示している。
直列共振回路42では、駆動周波数fと共振周波数fとが一致しているときに、インピーダンスZが最小となり、電流が最も多く流れる。したがって、磁束発生部3を介して定着ローラ1へ投入される電力が最大となる(これを適宜「最大投入電力PwMAX」と呼ぶ。)。したがって、この例のように定着ローラ1の発熱層の厚さが100μm以下というように薄くて、駆動周波数fが高く設定されるときでも、高電力を投入できる。つまり、高い発熱効率と高い投入電力とを両立させることができる。この結果、短時間でのウオームアップ、通紙速度の向上が可能となる。
定着ローラ1へ投入される電力を制御するには、駆動周波数fを共振周波数fから幾分増加させて、直列共振回路42に流れる電流を少し低下させればよい。
さて、従来例に関して述べたように、消磁コイル34の開閉に伴って、励磁コイル31に対する電力供給側(インバータ回路)から見た負荷、つまり励磁コイルとそれに電磁的に結合した消磁コイルや定着ローラが作る等価回路(IHユニット43)のインダクタンスLs43や実効抵抗Rs43が変化する。具体的には、図12中に、消磁コイル34が開いているときのLs、Rsを実線で示し、消磁コイル34が閉じているときのLs、Rsを破線で示している。この図12から分かるように、消磁コイル34を開から閉へ切り換えることにより、Ls、Rsはともに低下する。これに伴って、直列共振回路42の共振波形が、図13中の実線から破線で示すように変化する。すなわち、共振周波数はf01からf02へ高周波側にシフトし、共振周波数での投入電力値(電力ピーク値)は増加する。
ここで、この定着装置では、消磁コイル34の開閉に伴って、図1中に示した制御回路5が高周波インバータ4の駆動周波数fを切り換えて設定する。
具体的には、図15に示すように、定着ローラ1を発熱させる設定電力量および消磁コイル34の開、閉に応じて、それぞれ設定すべき駆動周波数fの値を予め記載した駆動周波数テーブルを用意しておく。そして、消磁コイル34の開閉に同期して直ちに、制御回路5がこの駆動周波数テーブルを参照して、高周波インバータ4の駆動周波数fを設定する。例えば、設定電力量が600Wである場合に、消磁コイル34が開から閉へ切り換えられたときは、駆動周波数fを41.6kHzから45.6kHzへ高周波側に移動して設定する。また、設定電力量が1200Wである場合に、消磁コイル34が閉から開へ切り換えられたときは、駆動周波数fを40.2kHzから43.2kHzへ低周波側に移動して設定する。なお、当然ながら、駆動周波数テーブル内の駆動周波数fを表すデータは、図15中に示した値に限定されるものではなく、定着装置、具体的には、IHユニット43の特性(インダクタンスLs43や実効抵抗Rs43など)に応じて、ケースバイケースで適切に設定される。
この定着装置では、定着ローラ1へ投入される電力を駆動周波数fの切り換え直後に円滑に制御することを予定している。したがって、駆動周波数テーブル中の「消磁コイル:開」欄の周波数は、図13に示した消磁コイル34の開時の共振波形(実線)上で共振周波数f01から幾分増加したスロープ上の点に相当する。同様に、駆動周波数テーブル中の「消磁コイル:閉」欄の周波数は、図13に示した消磁コイル34の閉時の共振波形(破線)上で共振周波数f02から幾分増加したスロープ上の点に相当する。
なお、図15の駆動周波数テーブルでは、簡単のため代表的な設定電力量である300W、600W、900W、1200Wについてのみ消磁コイル34の開、閉の場合の駆動周波数fを示しているが、実際には、システムとして可能な電力分解能ピッチで、それぞれ消磁コイル34の開、閉の場合の駆動周波数fを格納する。
このように、消磁コイル34の開閉に伴って、制御回路5が高周波インバータ4の駆動周波数fを切り換えて設定することにより、消磁コイル34の開閉の切り換え直後であっても定着ローラ1に対して所望の電力を投入できる。したがって、消磁コイル34の開閉に伴う定着ローラ1の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる。
図14は、制御回路5による具体的な制御シーケンスを示している。まず、温度センサ6の出力に基づいて定着ローラ表面温度を取得するとともに(S1)、設定電力量を決定する(S2)。次に、消磁コイル34を開とするか、閉とするかを判断する(S3)。この判断は、例えばユーザによる用紙サイズ選択、あるいは、送信データサイズなどに基づいてなされる。ここで、消磁コイル34を「開」にすると判断されたならば、図15の駆動周波数テーブルで、上記設定電力量についての「消磁コイル:開」欄に記載の駆動周波数fを読み込んで(S4)、消磁コイル34を「開」に設定するとともに、その駆動周波数fを高周波インバータ4の駆動周波数として設定する(S5)。一方、ステップS3で消磁コイル34を「開」にすると判断されたならば、図15の駆動周波数テーブルで、上記設定電力量についての「消磁コイル:閉」欄に記載の駆動周波数fを読み込んで(S6)、消磁コイル34を「閉」に設定するとともに、その駆動周波数fを高周波インバータ4の駆動周波数として設定する(S7)。続いて、高周波インバータ4によって、IHユニット43、実際には励磁コイル31にその設定した駆動周波数の電圧を印加する。これにより、定着ローラ1の発熱層を発熱させて、実際の電流値及び電圧値を測定しリアルタイムで電力を所望の値に合わせ込む定電力制御を行う(S8)。そして、この定電力制御を行いながら、図1中に示した定着ローラ1と加圧ローラ2との間のニップ部を通して用紙を搬送して、その用紙にトナーを定着させる。
なお、図15の駆動周波数テーブルのうち「消磁コイル:開」欄と「消磁コイル:閉」欄のデータのどちらか一方、例えば使用頻度が高いと考えられる「消磁コイル:開」欄のデータのみを予め用意しておき、他方の「消磁コイル:閉」欄のデータについては、上述の定電力制御を行いながら、「消磁コイル:開」欄のデータに基づいてリアルタイムで算出するようにしても良い。
他方の「消磁コイル:閉」欄のデータの算出の仕方は、例えば「消磁コイル:開」欄のデータに対して一定の差分を加算することによって算出できる。加算すべき「一定の差分」としては、消磁コイル34の開時、閉時それぞれにおける投入電力量P対駆動周波数f(図13)の関係に基づいて最適な値を設定すれば良い。
逆に、「消磁コイル:閉」欄のデータのみを予め用意しておき、他方の「消磁コイル:開」欄のデータについては、上述の定電力制御を行いながら、「消磁コイル:閉」欄のデータに基づいてリアルタイムで算出するようにしても良い。
いずれにしても、消磁コイル34が開から閉へ切り換えられたときは、駆動周波数fを高周波側に移動して設定する。また、消磁コイル34が閉から開へ切り換えられたときは、駆動周波数fを低周波側に移動して設定する。
また、「差分」は、設定電力量の全域にわたって一定とせずに、設定電力量に応じて可変して設定しても良い。これにより、消磁コイル34の開閉に伴って高周波インバータ4の駆動周波数fを切り換える制御を、設定電力量に応じて精度良く行うことができる。
また、「差分」を加算するのではなく、加算すべき量を駆動周波数fに対する割合によって定めても良い。
図8は、IHユニット43に通電を行う高周波インバータ(符号104で示す)を、図10中に示した直列共振回路42に代えて、並列共振回路142で構成した例を示している。なお、図10中の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して、重複した説明を省略する。
この並列共振回路142では、共振コンデンサ144は、IHユニット43、つまり励磁コイル31に対して並列接続されている。スイッチング素子145は、制御部としての制御回路5によって或る駆動周波数fでオンオフ制御されるようになっている。これにより、IHユニット43、具体的には、磁束発生部3を介して定着ローラ1へ電力が投入される。
また、図9は、並列共振回路142の駆動波形を示している。この駆動波形に示された電流ILsの傾きはインダクタンスLsにより定まり、ピーク電流値は実効抵抗Rsにより定まる。つまり、並列共振回路142の場合のIHユニット43に対する投入電力量(コイルを流れる電流ILsに依存)は、インダクタンスLs及び実効抵抗Rsに依存する。このため、並列共振回路方式においても、直列共振回路42の場合と同様に、消磁コイル34の開閉に伴って高周波インバータ4の駆動周波数fを切り換える制御が有効となる。具体的には、消磁コイル34の開閉に伴って、高周波インバータ104の駆動周波数fを、所望の電力が投入できる駆動周波数(スイッチング素子オン期間Tに対応)に切り換える。この結果、消磁コイル34の開閉の切り換え直後であっても定着ローラ1に対して所望の電力を投入できる。したがって、消磁コイル34の開閉に伴う定着ローラ1の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる。もちろん、より詳細な定電力制御を実施することがさらに望ましい。
なお、知られているように、この実施形態のように、定着ローラ1の発熱層13(ニッケル層)の厚さが100μm以下というように薄い場合、高い発熱効率を得るためには、より高周波にて駆動して、次式(2)に示す浸透深さ(単位;m)を浅くする必要がある。
(浸透深さ)=(πfμρ)−1/2 …(2)
ここで、fは駆動周波数(単位;Hz)、μは発熱層の透磁率(単位;H/m)、ρは発熱層の導電率(単位;S/m)である。
例えば発熱層(ニッケル層)の厚さが40μmである場合は、駆動周波数fは、最低でも40kHz程度、理想で60kHz以上であることが要求される。
一方、図9の駆動波形から分かるように、上述の並列共振回路143では、投入電力(コイルを流れる電流ILsに依存)はスイッチング素子オン期間T(コレクタ・エミッタ間電圧VCEが低い期間)の長さに依存する。駆動周波数fを高くした場合、スイッチング素子オン期間Tが短くなるため、高い投入電力を確保するのが困難になる。例えば1200W程度を確保する場合、駆動周波数fとしては25kHz〜30kHz弱程度が上限である。また、駆動周波数を増加させることによりスイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧VCEも増加するため、スイッチング素子自体にとっても厳しい。このため、並列共振回路143よりも、図10中に示したような直列共振回路43を採用するのが望ましい。
本実施形態では、定着部材として定着ローラを備えたが、これに限定するものではなく、定着部材として定着ベルトを備えても良い。定着部材の材質や構成は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明を適用可能な範囲内で適宜変更してかまわない。
また、本実施形態では、図5に示したように、定着ローラ1の長手方向両側の端部W,Wに対応して、それぞれ1個の消磁コイル34,34を設けたが、これに限られるものではない。例えば最大サイズの用紙90よりも小さいサイズをもつ用紙が2種類以上ある場合は、消磁コイル34を用紙サイズに応じて複数に分割して設けても良い。その場合は、分割された各消磁コイル毎に切換スイッチ7を設ける。そして、用紙サイズに応じて、それらの分割された各消磁コイルをそれぞれの切換スイッチ7によって段階的に開閉する。例えば、消磁コイル34を配置した領域W、言い換えれば定着ローラ1の長手方向両側の端部W,Wに対応して不図示の温度センサ及び不図示の制御回路を設けて、それらによって切換スイッチ7を段階的に開閉する。これにより、様々な用紙サイズに応じて、定着ローラ1の長手方向両側の端部W,Wの温度を調整することができる。
また、本実施形態では、切換スイッチ7は制御回路5によってオンオフ制御されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えばこの定着装置が適用される画像形成装置の上位の制御部によって制御されても良い。
図15は、一実施形態の定着装置1520を備えた画像形成装置1501の構成を示している。
まず、画像形成装置1501の概略構成を説明する。画像形成装置1501は、その内部のほぼ中央部にベルト部材として中間転写ベルト1502を備えている。中間転写ベルト1502は、ローラ1504、1505の外周部に支持されて矢印A方向に回転駆動されるようになっている。中間転写ベルト駆動ローラ1505は図示しない駆動モータに連結され、この中間転写ベルト駆動ローラ1505の回転に伴い、ローラ1504が従動回転するようになっている。
中間転写ベルト1502の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色にそれぞれ対応する4つの作像ユニット1506Y、1506M、1506C、1506Kが中間転写ベルト1502に沿って並んで配置されている。
各作像ユニット1506Y、1506M、1506C、1506Kは、感光体ドラム1507Y、1507M、1507C、1507Kをそれぞれ有している。各感光体ドラムフ150Y、1507M、1507C、1507Kの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器1508と、プリントヘッド部1509と、現像器1510と、中間転写ベルト1502を挟んで各感光体ドラム1507Y、1507M、1507C、1507Kと対向する1次転写ローラ1511Y、1511M、1511C、1511Kと、クリーナ1512とがそれぞれ配置されている。
中間転写ベルト1502の中間転写ベルト駆動ローラ1505で支持された部分には、2次転写ローラ1503が圧接されており、2次転写ローラ1503と中間転写ベルト1502とのニップ部が、2次転写領域1530になっている。
2次転写領域1530後方の搬送路1541下流位置には、定着ローラ1521、加圧ローラ1522、磁束発生部1523とを備えた定着装置1520が配置させている。定着ローラ1521と加圧ローラ1522との圧接部が定着ニップ部1531となっている。図16では図示を省略しているが、この定着装置1520は、図1に示した定着装置と同様に、定着ローラ1521と磁束発生部1523との間に消磁コイル34を備え、さらに、制御回路5、高周波インバータ4および切換スイッチ7を備えている。定着装置1520は、この画像形成装置の図示しない制御部から受ける用紙サイズを表す信号に応じて切換スイッチ7をオンオフさせて、消磁コイル34を開閉する。
プリンタ1の下部には、給紙カセット1517が着脱可能に配置されている。給紙カセット1517内に積載収容された用紙P(既述の最大サイズの用紙90や小サイズの用紙90sを含む。)は、給紙ローラ1518の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路1540に送り出されることになる。
前記中間転写ベルト1502の最下流側の作像ユニット1506Kと2次転写領域1530との間には、レジストセンサを兼用するAIDC(画像濃度)センサ1519が設置されている。このレジストセンサ1519は、中間転写ベルト1502上に形成された各色のパターンの間隔を測定し、その間隔を予め定められた基準値と比較することにより、各色の画像の書き出し開始タイミングを調整するためのものである。
次に、以上の構成からなる画像形成装置1501の概略動作について説明する。外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)から画像形成装置1501の画像信号処理部(図示せず)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット1506Y、1506M、1506C、1506Kのプリントヘッド部1509を発光させて露光を行う。これにより、各感光体ドラム1507Y、1507M、7C、1507Kの表面には、各色用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム1507Y、1507M、1507C、1507K上に形成された静電潜像は、各現像器1510によりそれぞれ現像されて各色のトナー画像となる。そして、各色のトナー画像は、各1次転写ローラ1511Y、1511M、1511C、1511Kの作用により、矢印A方向に移動する中間転写ベルト1502上に順次重ね合わせて1次転写される。
このようにして中間転写ベルト1502上に形成された重ね合わせトナー画像は、中間転写ベルト1502の移動にしたがって2次転写領域1530に達する。この2次転写領域1530において、重ね合わされた各色トナー画像は、2次転写ローラ1503の作用により、用紙Pに一括して2次転写される。
次に用紙Pに2次転写されたトナー画像は、定着ニップ部1531に達する。この定着ニップ部1531において、トナー画像は磁束発生部1523により誘導発熱する定着ローラ1521及び加圧ローラ1522の作用により用紙Pに定着される。
この定着に際して、図1に示した定着装置と同様に、定着装置1520は、消磁コイル34の開閉に伴って、制御回路5が高周波インバータ4の駆動周波数fを切り換えて設定する。したがって、消磁コイル34の開閉の切り換え直後であっても定着ローラ1521に対して所望の電力を投入できる。したがって、消磁コイル34の開閉に伴う定着ローラ1521の周方向の温度リップル発生等の問題を解消できる。
トナー画像が定着された用紙Pは、排紙ローラ1514を介して排紙トレイ1513に排出される。
なお、画像形成装置としてはモノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機など、どれでもかまわない。
この発明の一実施形態の定着装置の概略構成を示す図である。 上記定着装置の定着ローラの断面構成を示す図である。 上記定着装置の加圧ローラの断面構成を示す図である。 図1の定着装置を上方から見たところを示す図である。 定着ローラの長手方向についての、励磁コイル、消磁コイルの配置、特に用紙が通される領域との対応関係を模式的に示す図である。 上記定着装置の切換スイッチの構成を示す図である。 上記定着装置のIHユニットのインダクタンスLsと実効抵抗Rsを観測する仕方を説明する図である。 上記定着装置のIHユニットに通電を行う高周波インバータを並列共振回路によって構成した例を具体的に示す図である。 上記定着装置の高周波インバータを構成する並列共振回路の駆動波形を示す図である。 上記定着装置のIHユニットに通電を行う高周波インバータを直列共振回路によって構成した例を具体的に示す図である。 上記定着装置の高周波インバータを構成する直列共振回路の駆動波形を示す図である。 上記消磁コイルが開、閉であるときのIHユニットのインダクタンスLsと実効抵抗Rsをそれぞれ示す図である。 上記消磁コイルが開、閉であるときのIHユニットの投入電力と駆動周波数との関係(共振波形)を示すグラフである。 上記定着装置の制御回路による制御シーケンスを示すフローチャートである。 上記定着装置のための駆動周波数テーブルを抜粋して示す図である。 この発明の一実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
符号の説明
1、1521 定着ローラ
13 電磁誘導発熱層
2、1522 加圧ローラ
3、1523 磁束発生部
4、104 高周波インバータ
5 制御回路
6 温度センサ
7 切換スイッチ
31 励磁コイル
32 コア
34 消磁コイル
42 直列共振回路
43 IHユニット
142 並列共振回路

Claims (14)

  1. 搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
    上記定着部材の外周面に沿って上記搬送されるシートの幅方向に関して細長く配置された、上記定着部材の発熱層を誘導加熱するための励磁コイルと、
    上記励磁コイルに或る駆動周波数の電圧を印加することで上記励磁コイルを介して上記定着部材の発熱層を発熱させる高周波電源回路と、
    上記定着部材の外周面のうちの上記シートの幅方向に関して一部に対応する小サイズシート非通過領域に、上記励磁コイルに沿って配置された消磁コイルと、
    上記搬送されるシートのサイズに応じて上記消磁コイルを開閉する切換スイッチと、
    上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定する制御部とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記高周波電源回路は、上記励磁コイルに直列接続されて等価的に直列共振回路を構成するコンデンサを含み、
    上記制御部は、上記消磁コイルが閉から開に切り換えられるとき上記消磁コイルが開であるときの上記直列共振回路の共振周波数よりも高い側に、また、上記消磁コイルが開から閉に切り換えられるとき上記消磁コイルが閉であるときの上記直列共振回路の共振周波数よりも高い側に、それぞれ上記駆動周波数を移動させることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記高周波電源回路は、上記励磁コイルに直列接続されて等価的に直列共振回路を構成するコンデンサを含み、
    上記制御部は、上記消磁コイルが閉から開に切り換えられるとき上記直列共振回路の共振周波数が低い側へシフトするのに応じて、また、上記消磁コイルが開から閉に切り換えられるとき上記直列共振回路の共振周波数が高い側へシフトするのに応じて、それぞれ上記駆動周波数を移動させることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の定着装置において、
    上記定着部材を発熱させる設定電力量および上記消磁コイルの開、閉に応じて、それぞれ設定すべき上記駆動周波数の値を予め記載した駆動周波数テーブルを備えたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記制御部は、上記消磁コイルの開閉に伴って、上記高周波電源回路の駆動周波数を所定量だけ移動させることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、
    上記制御部が上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を移動させる量は、上記定着部材を発熱させる設定電力量の全域にわたって一定であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5に記載の定着装置において、
    上記制御部が上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を移動させる量は、上記定着部材を発熱させる設定電力量に応じて可変して設定されることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記制御部は、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定した後、引き続き、上記定着部材を発熱させる実際の電力が上記設定電力量になるように上記高周波電源回路を制御することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項8に記載の定着装置において、
    上記制御部は、上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定した後、上記直列共振回路の共振周波数よりも幾分高い側に上記高周波電源回路の駆動周波数を維持することを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一つに記載の定着装置において、
    上記定着部材は円筒状のローラであることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一つに記載の定着装置において、
    上記定着部材は無端状のベルトであることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記小サイズシート非通過領域は、上記定着部材の外周面のうちの上記シートの幅方向に関して両側の端部に対応することを特徴とする定着装置。
  13. シートにトナーを付着させる画像形成部と、
    請求項1乃至11のいずれか一つに記載の定着装置と
    備えた画像形成装置。
  14. シートにトナーを付着させる画像形成部と、請求項1に記載の定着装置とを用いる画像形成方法であって、
    上記画像形成部によってシートにトナーを付着させて上記定着装置に送り込み、
    上記シートのサイズに応じて上記消磁コイルを開閉するとともに、上記制御部によって、上記消磁コイルの開閉に伴って上記高周波電源回路の駆動周波数を切り換えて設定し、
    上記高周波電源回路によって、上記励磁コイルに上記切り換え後の駆動周波数の電圧を印加することで上記励磁コイルを介して上記定着部材の発熱層を発熱させて、上記シートに上記トナーを定着させる画像形成方法。
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