JP2007225567A - 電子機器用試験装置および電子機器試験方法 - Google Patents

電子機器用試験装置および電子機器試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器を精密かつ簡単に試験可能とする電子機器用試験装置および電子機器試験方法を提供することを課題とする。
【解決手段】電子機器Tが内部に入れられると共に、外部からの電波の遮蔽性および内部で放射された電波を吸収する電波吸収性を有する試験箱10と、電子機器TのアンテナTaと電波を授受する測定用のアンテナ20と、電子機器Tを取り付ける取付ユニット30と、を備える電子機器用試験装置1であって、アンテナ20および取付ユニット30のうち少なくとも一方は、アンテナ20から放射される電波の偏波面と電子機器TのアンテナTaから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整できる手段を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯電話などの電子機器を試験する電子機器用試験装置および電子機器試験方法に関する。
一般に、携帯電話などの電子機器は、製造後や修理後に、電子機器が正常に動作・機能するか否かについて、実際に無線電波による無線接続試験(試験)が行われる。このような試験は、正確な受信能力の試験を行なうために、外来電波が遮断された電波暗室(電波無響室)と言われる大型の特殊な部屋や、シールドボックス(電波遮蔽箱)と言われる箱内で行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシールドボックスでは、被試験対象である電子機器との間で測定用の電波を授受する測定用アンテナと、この測定用アンテナに対向して設けられる電子機器載置部とを有し、電子機器載置部に載置された電子機器と測定用アンテナとの間で直接的に電波を授受するように構成されている。
特開平10−78465号公報(請求項1、段落0032、図1)
しかしながら、前記従来技術では、偏波面の向きを考慮していないため、アンテナから放射される電波の電界変化を電子機器のアンテナで受信しやすい環境を設定することが困難な場合があった。また、従来技術では、電子機器が有する送受信アンテナと測定用アンテナとの距離を規定していないため、シールドボックス内に配置される電子機器の位置が微妙に異なることで、測定用アンテナから放射される電波の電界強度が大幅に変化してしまうことがあった。そのため、電子機器の試験を、精密かつ簡単にすることができなかった。
そこで、このような問題を解決すべく、電子機器を精密かつ簡単に試験可能とする電子機器用試験装置および電子機器試験方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、電子機器が内部に入れられると共に、外部からの電波の遮蔽性および内部で放射された電波を吸収する電波吸収性を有する試験箱と、前記電子機器のアンテナと電波を授受する測定用アンテナと、前記電子機器を保持する保持手段と、を備える電子機器用試験装置であって、前記測定用アンテナおよび前記保持手段のうち少なくとも一方は、前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と前記電子機器の前記アンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整できる手段を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、測定用アンテナまたは保持手段を、測定用アンテナから放射される電波の偏波面と電子機器のアンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整することができる。これにより、測定用アンテナから放射される電波の電界変化を、電子機器のアンテナで受信しやすい(感度が良好な)環境を簡単に設定することができる。また、試験箱は、電波吸収性を有しているため、内部で放射される電波が試験箱内で共振することを防止することができる。これにより、電子機器の試験を精密にすることができる。なお、調整できる手段としては、測定用アンテナまたは保持手段の少なくとも一方を、互いに平行に回動させるように構成する手段や、測定用アンテナや保持手段を取付場所に取付の向きおよび位置を変えて取り付けられるように着脱自在に構成する手段が挙げられる。
なお、偏波面とは、電磁波において電界の波の振動する面をいい、これが一定の平面状にある電磁波を直線偏波という。通常のアンテナから放射される電波は直線偏波である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子機器用試験装置において、前記測定用アンテナおよび前記保持手段は、前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と前記電子機器の前記アンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整できる手段を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、測定用アンテナおよび保持手段を、測定用アンテナから放射される電波の偏波面と電子機器のアンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整することができる。これにより、測定用アンテナから放射される電波の電界変化を、電子機器のアンテナで受信しやすい環境を簡単に設定することができる。また、測定用アンテナおよび保持手段をともに調整することで、偏波面が垂直である電波(垂直波)と偏波面が水平である電波(水平波)のいずれをも測定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の電子機器用試験装置において、前記保持手段は、前記電子機器のアンテナと前記測定用アンテナとの距離を調整可能に前記試験箱に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、保持手段と測定用アンテナとの距離を調整することができる。これにより、電界強度が安定する位置に電子機器を予め設置することができ、簡単な操作で電子機器の試験を精密にすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の電子機器用試験装置において、前記保持手段は、前記電子機器の前記アンテナと前記測定用アンテナとの距離を、前記測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定することができるように、前記試験箱に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、保持手段を測定用アンテナに対して進退移動させて、電子機器のアンテナと測定用アンテナとの距離を、測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定することができる。つまり、遠方電磁界の領域に電子機器のアンテナを配置することが可能になり、電界強度が安定する位置に電子機器を設置することができる。これにより、簡単な操作で電子機器の試験を精密にすることができる。
なお、遠方電磁界の領域とは、波動インピーダンスが空間の波動インピーダンスZに等しくなる領域のことを意味する。測定用アンテナから放射される電波はこの領域において平面波に近い伝搬をする。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱内部に、λ/4型電波吸収体を備えたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、電波の共振現象を防止し、電子機器の精密な試験をすることができる。なお、電波の共振現象とは、電波遮蔽性を有する試験箱内で測定用アンテナから電波が放射されたとき、試験箱内の壁面で電波が反射を繰り返して干渉現象を起こす現象をいう。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱内に配設された前記測定用アンテナは、高周波数帯域の電波を授受することができるファンアンテナであることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱内に配設された測定用アンテナが周波数帯域0.8〜6.0GHzの電波を放射できるため、測定用アンテナを交換することなく、広帯域にわたって電子機器の試験をすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱内に配設された前記測定用アンテナ付近の前記試験箱の内面には、磁性体テープを備えたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱内に配設された測定用アンテナから放射された電波による電磁誘導を抑制でき、試験箱内に渦電流が発生することを効果的に防止することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱が、電波の遮蔽性を有する金属製の筐体を備えたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、導電性を有する金属製の筐体により、電波を確実に遮蔽することができる。また、金属製であることにより、筐体の剛性は高められ、その結果として、試験箱の耐久性を高めることができる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の電子機器用試験装置において、前記金属製の筐体は、複数の金属部材を組み付けて構成されており、複数の金属部材同士は、溶接によって接合されていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、複数の金属部材を溶接で接合していることで、組付部分の電波も確実に遮蔽し、試験箱内部と外部との間で電波が漏洩することを確実に防止することができる。
請求項10に係る発明は、請求項8または請求項9のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記金属製の筐体が、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、外観が美しく、軽量化した試験箱を提供することができる。
請求項11に係る発明は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱は、前記電子機器を視認可能な窓を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、電子機器の試験を行いながら、窓を介して外部から試験箱内部を視認することができる。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の電子機器用試験装置において、前記窓が、電波の遮蔽性を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、窓が電波を反射することにより、試験箱内の電波の遮蔽性を維持することができる。このような窓は、測定用アンテナから放射される電波ができるだけ照射しない位置に配設されることが望ましい。電子機器のアンテナから放射される電波が窓に直接照射されると、電波は窓表面で反射され、試験箱内部に電波の共振現象を発生させる原因となるためである。なお、電波を反射させる手段としては、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムすず)膜などの蒸着が挙げられる。これによれば可視光に対して半透明であるため、電子機器の試験を行いながら、外部から試験箱内部を視認することができる。
請求項13に係る発明は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱が、開閉自在の扉を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の扉を適宜開閉させることで、電子機器を自由に出し入れすることができる。また、扉の縁部分であって、扉の閉鎖時における試験箱との当接部分には、枠状のパッキンを設けることが望ましい。これによれば、扉の閉鎖時における電波の遮蔽性を高めることができる。
請求項14に係る発明は、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱は、電波妨害を防止しつつ、箱外から箱内にケーブルを配線可能とするEMIダクトを備えたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、電波妨害を防止しつつ、箱外から箱内にケーブルを配線することができる。EMIダクトとは、磁性体テープなどに代表されるノイズ抑制シートをケーブルに巻きつけ、このケーブルの一部を試験箱に配設したダクトに通したものである。このEMIダクトによると、ダクトの導波管としての効果によって特定周波数以下の電磁波が遮断され、同時にノイズ抑制シートによってケーブルからのノイズの輻射と伝搬を抑制することができる。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の電子機器用試験装置において、前記EMIダクトを介して、箱外から箱内にケーブルが配設されており、前記ケーブルは、ノイズを吸収するノイズ吸収体に被覆されたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、ケーブルからのノイズ発生を確実に防止することができ、電子機器の精密な検査が可能になる。なお、箱外から箱内に配線されるケーブルとしては、例えば、アンテナに接続するケーブルや、内部に配置される電子機器の電源ケーブルなどが挙げられる。
請求項16に係る発明は、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置において、前記試験箱内部に、照明を備えることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱内部を明るく照明することができる。なお、照明としてはLEDランプ(Light Emitting Diode Lump)が好ましい。LEDランプは蛍光灯と異なり、点滅時にノイズが殆ど発生しないからである。
請求項17に係る発明は、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置を用いた電子機器試験方法であって、前記測定用アンテナと前記電子機器のアンテナとの距離を前記測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定して、前記電子機器のアンテナで電波を受信することで試験を行うことを特徴とする。
このような電子機器試験方法によれば、測定用アンテナと電子機器のアンテナとの距離を測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定できるため、遠方電磁界の領域に電子機器のアンテナを配置することが可能となり、電界強度が安定する位置に電子機器を設置することができる。これにより、簡単な操作で電子機器の試験を精密に行うことができる。
請求項18に係る発明は、請求項17に記載の電子機器試験方法であって、前記測定用アンテナから放射される電波の周波数が0.8〜6.0GHzであることを特徴とする。
このような電子機器試験方法によれば、電子機器において、広帯域にわたって電子機器の試験をすることができる。なお、電子機器が携帯電話である場合は、市場に流通するほぼ全機種について検査することができる。
また、測定用アンテナに、さらに、減衰器(ATT:Attenuator)、フィルタ(BEF:Band elimination filter)と受信用アンテナを接続することによって、基地局から送信された電波を前記受信用アンテナで受信し、この電波を前記電子機器用試験装置に備えた前記測定用アンテナから放射して、前記電子機器の試験をすることができる。
本発明によれば、電子機器を精密かつ簡単に試験可能とする電子機器用試験装置および電子機器試験方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。説明する図面において、図1は、電子機器用試験装置の正面図である。なお、本実施形態では、電子機器を携帯電話と想定して説明するが、本発明の試験対象となる電子機器は、携帯電話に限定されるものではない。
≪電子機器用試験装置の構成≫
図1に示すように、電子機器用試験装置1は、その内部(電波遮蔽空間)に電子機器Tが入れられる試験箱10と、電子機器Tに電波を送るアンテナ20(測定用アンテナ)と、電子機器Tが取り付けられる取付ユニット30(保持手段)と、電子機器Tを試験する試験ユニット40(図2参照)と、を主に備えている。
<試験箱>
図2の(a)は、図1のII−II線矢視断面図であり、(b)は、扉を閉じた状態での(a)の試験箱を示す拡大断面図である。
図2の(a)に示すように、試験箱10は、筐体11と、この筐体11の正面側に設けられる開閉自在の扉12と、筐体11と扉12の内面に設けられる電波吸収体13と、筐体11の背面側に設けられるEMIダクト14と、LED(Light Emitting Diode)ランプ15(図3参照)とを備えており、扉12を適宜開/閉して、電子機器Tを筐体11内に出し入れできるようになっている。また、扉12を閉じたときに、扉12と筐体11との間に挟まれる部分には、電波遮蔽性を有する枠状のパッキンS1が設けられている。
筐体11は、複数の金属製のパネル11aを骨格となるフレーム(不図示)に溶接して、正面側が開口した略直方体の箱状に形成される。パネル11aおよびフレーム(不図示)を形成する金属は、本発明では特に限定されず、例えば、純金属だけでなく合金でもよい。筐体11は、金属性のパネル11aから形成されることで、所定の剛性を有し、その耐久性が高められると共に、外部からの電波の遮蔽性を有している。また、パネル11aとフレーム(不図示)とは、隙間が形成されないように溶接されることで、筐体11の密閉性、つまり、電波の遮蔽性は高められている。パネル11a等を、特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金(以下、アルミニウム合金等という。)で形成した場合、筐体11は、所望の剛性を維持しつつ、軽量化が図られる。また、アルミニウム等は独特の光沢を有するため、美観に優れたものとなる。
扉12は、金属製のパネル12aからなり、このパネル12aの正面視右側(図1参照)には窓12bが、フレーム12cによって取り付けられている。パネル12aは、筐体11の側面にヒンジHを介して回動自在に取り付けられており、扉12が適宜開閉可能になっている。窓12bは、透明性を有した矩形状のガラス板から構成されている。これにより、試験箱10の外から、電子機器Tを監視し、例えば、電波を受信したことによる着信ランプの点灯の有無を観察できるようになっている。また、窓12bは、この窓12bを介しての電波の往来を防止するための電波の反射性(遮断性)を有しており、試験箱10の電波遮蔽性が維持されるようになっている。このような窓12bは、例えば、ガラス板の片面にITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムすず)膜を形成したものが使用される。フレーム12cは、金属製の枠部材であり、窓12bの周縁部を覆いつつパネル12aに溶接される。なお、窓12bの周縁部には、電波遮蔽性を有するパッキンS2が設けられている。これにより、窓12bの近傍における電波の遮蔽性が確保されている。ちなみに、パネル12aおよびフレーム12cも筐体11と同様に、アルミニウム等で形成されることが望ましい。
また、筐体11と扉12の内面側には、電波吸収体13が設けられている。電波吸収体13は、電波を吸収させる公知の一方式(λ/4型)に基づく構造で、図2の(b)に示すように、各パネル11a,12aの内面を覆うように構築されており、電子機器Tやアンテナ20から放射された電波を筐体11の内面で反射させずに擬似的に吸収させる構造である。すなわち、電波吸収体13は、電子機器T、アンテナ20から放射された電波が、筐体11の内面で反射した電波と共振することを防止させる構造を有している。
電波吸収体13は、筐体11の内側に配置されたスペーサ13aと、さらにその内側に配置され、電波の1/2を透過させる機能を有する抵抗膜シート13bと、さらにその内側に配置され抵抗膜シート13bを保護する保護膜13cとを備えて構成されている。
スペーサ13aは、電子機器T、アンテナ20から放射された電波の波長をλとした場合、抵抗膜シート13bと筐体11との間隔をλ/4に設定するためものであり、λ/4の厚みT1を有している。スペーサ13aは、電波の透過性を有しており、例えば、発泡スチロールから形成される。このように発泡スチロールから形成される場合、スペーサ13aの厚みT1を容易に調整可能となる。
抵抗膜シート13bは、その表面抵抗値が自由空間のインピーダンス(376.7Ω)に略等しくなるように調整された薄いシートである。このような抵抗膜シート13bとしては、炭素導電性塗料を適宜なベースシートに塗布したものや、ITO膜の抵抗値を調整して成膜したものなどを使用することができる。
保護膜13cは、抵抗膜シート13bの内側に積層されており、抵抗膜シート13bの表面を保護するようになっている。
そして、このような電波吸収体13の表面は、平坦となっている。これにより、例えば、複数の凸状の電波吸収体を備える場合と比較して、試験箱10内を大きくしたり、試験箱10の外形を小さくしたりすることができる。
ここで、電波吸収体13による電波吸収のメカニズムについて説明する。
電子機器T、またはアンテナ20から放射された電波W1が、保護膜13cの垂直方向から電波が入射した場合、保護膜13cを通過した後、その1/2が抵抗膜シート13bを透過し、1/2が抵抗膜シート13bで反射する。ここで、抵抗膜シート13bを透過した電波を電波W2、反射した電波を電波W3とする。電波W2は、スペーサ13a内を進んだ後、筐体11の側面のパネル11aで反射し、電波W4となる。なお、抵抗膜シート13b、パネル11aでの反射の際に電波の位相はそれぞれ反転する。
そうすると、筐体11での反射後、抵抗膜シート13bに到達した電波W4は、抵抗膜シート13bで反射した電波W3に対して、スペーサ13aの厚みT1の2倍、つまり、「λ/4×2=λ/2」進んでおり、電波W3の位相と電波W4の位相が反転することになる。したがって、電波W3と電波W4とは相互に打ち消し合い、その結果として、抵抗膜シート13bに入射した電波W1は擬似的に吸収されるようになっている。
EMIダクト14は、電磁妨害を防止しつつ、後記するケーブル41を筐体11の外部から内部に挿通可能とするダクトであり、図示しないガスケットを介して、筐体11に固定されている。これにより、EMIダクト14を介して、ケーブル41を配線可能とすると共に、ケーブル41の挿通部分からの電磁妨害は防止され、筐体11の遮蔽性は確保されている。また、ケーブル41の所定長さ(例えば、100mm以上)が、EMIダクト14内を通るように、ケーブル41を配線することによって、前記電磁妨害が好適に防止される。
図3は、本実施形態に係る電子機器用試験装置を示す縦断面図である。
図3に示すように、LEDランプ15は、試験箱10内を照らす照明であり、筐体11の上壁に設けられている。これにより、電子機器を試験する間、試験箱10内を照らし、電子機器Tを観察しやすいようになっている。なお、LEDは蛍光灯と異なり、点滅時におけるノイズが殆ど発生せず、好適に用いられる。
アンテナ20は、電子機器Tに電波を送る(授受する)ためのファンアンテナであり、周波数帯域0.8〜6.0GHzの電波を放射することができる。アンテナ20は、筐体11の側壁に固定されたコネクタ21に、アンテナ用導波管22(電波遮蔽手段)を介して設けられている。アンテナ20には、図示しないケーブルが接続されており、このケーブルは、アンテナ用導波管22を介して外部に引き出され、可変電波発生ユニット(不図示)に接続されている。そして、アンテナ20は、可変電波発生ユニット(不図示)に内蔵されたアンプで電気信号が増幅された後、そこから送られた信号に基づいて電波を発生し、電子機器Tに送るようになっている。
コネクタ21は、筐体11の側壁に固定されており、アンテナ用導波管22を固定することができるようになっている。このコネクタ21を緩めることで、アンテナ用導波管22を回動させ、アンテナ20の向きを変えることができるようになっている。そして、この状態で、再びアンテナ用導波管22を固定し直すことができる。コネクタ21は、その水平方向の横にずれた位置に、予備のコネクタ21’(図4参照)を設けてもよい。これによれば、所望の位置に、アンテナ用導波管22を付け替えることができる。
アンテナ用導波管22は、筒状かつL字状に屈曲した導波管であり、その中空部を介して試験箱10の内部と外部とを連通させている。また、アンテナ用導波管22は、アルミニウム合金などの金属製であり、電波遮蔽性を有している。さらに、アンテナ用導波管22はその先端部に矩形状のグランドプレート23が固定されている。なお、アンテナ用導波管の仕様は、その内部を伝搬させない電波の波長に基づいて設定されている。具体的には、アンテナ用導波管22の内径および長さは、所定波長よりも長い波長の電波が、その内部を伝搬して、試験箱10の内部から外部に漏れないように設定されている。
アンテナ用導波管22内にケーブル20aを配線しつつ、アンテナ用導波管22内の伝搬を防止することで、試験箱10の電波の遮蔽性が好適に維持されるようになっている。なお、一般に導波管は、その開口部の形状と寸法(長さ)が同一であれば、導波管が長くなるほど、その内部を電波が伝搬しにくくなり、遮蔽性能が高くなる。また、導波管の開口部の形状にも依存するが、開口部の面積が小さくなるほど、導波管が遮蔽できる電波の限界周波数(所定の周波数)が高くなる。
取付ユニット30は、電子機器Tを筐体11内に固定するユニットである。取付ユニット30は、筐体11の床上を全面覆うように設けられる固定板31と、この固定板31の上で電子機器Tを保持固定するための保持固定治具32とから構成される。
固定板31は、平面視矩形状の板材である。固定板31には、保持固定治具32を固定するための複数のボルト孔31aが形成されている。ボルト孔31aは、保持固定治具32の固定位置を所望の位置に変えられるように、筐体11の左右方向に並列して設けられている(図2参照)。なお、固定板31上には、電波吸収性を有する電波吸収シートを設けてもよいし、固定板31自体が電波吸収構造を有するようにしてもよい。
保持固定治具32は、側面視L字状の部材であり、底部にボルトBを螺入するためのボルト孔32aが形成されている。ボルトBが保持固定治具32のボルト孔32aを介して固定板31のボルト孔31aに螺入されることで、保持固定治具32が固定板31に固定される。保持固定治具32の背板には、取付板33と固定具34とが取り付けられている。取付板33は、長尺状の板材で(図2参照)、保持固定治具32に固定されている。また、固定具34は、電子機器Tを保持する部材で、電子機器Tを挿通して保持する挿通部34aが形成されている。この固定具34は、取付板33に着脱自在に取り付けられており、所望に応じて取付の方向や位置を変えて取り付けられるようになっている。
図2に示すように、試験ユニット40は、電子機器Tの電波受信(授受)状態を検出し、電子機器Tが正常であるか否かを判定するユニットである。試験ユニット40は、ケーブル41を介して試験対象である電子機器Tに接続可能になっている。つまり、ケーブル41は、一端が試験ユニット40に接続され、他端は、EMIダクト14を介して、試験箱10内に引き出され、電子機器Tに接続される。なお、ケーブル41の他端には、電子機器Tに着脱自在に接続するためのコネクタ(不図示)が設けられている。
ケーブル41のうち、EMIダクト14内を通る部分、および、その所定前後の外周面は、ケーブル41内を導通するノイズを吸収するノイズ吸収体42に被覆されている。これにより、電子機器Tの電波受信状態が、ケーブル41を介して、試験ユニット40において高精度で検出されるようになっている。このようなノイズ吸収体42としては、例えば、東洋サービス社製のEMIテープ「ルミディオン(登録商標)ET」により、ケーブル41を所定長さ(例えば300mm以上)にて巻回することで構成される。
このように構成される電子機器用試験装置1の動作を説明しつつ、本実施形態に係る電子機器試験方法について、図4および図5(および適宜図2、図3)を参照して説明する。図4は、図1の電子機器用試験装置のIV−IV線矢視断面図であり、図5は、試験実施中の測定用アンテナと電子機器のアンテナの位置関係を示す図であり、(a)は垂直波測定時の位置関係を示す図、(b)は水平波測定時の位置関係を示す図である。
まず、アンテナ20から電子機器Tが垂直波を受けるときの両者の位置関係と、水平波を受けるときの両者の位置関係について説明し、その後、電子機器用試験装置1の主な動作について説明する。
垂直波の受信状態を試験するときは、図5の(a)に示すように、アンテナ用導波管22の開口が上向き(アンテナ20が上向き)になるように試験箱10(図3参照)に固定されている。これに対し、電子機器Tは、そのアンテナTaが上方向に伸びるように、固定具34が向きを合わせて、取付板33に取り付けられている(図3参照)。これにより、アンテナ20から放射される電波の偏波面と電子機器TのアンテナTaから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整される。
これに対し、水平波の受信状態を試験するときは、図4に示すように、コネクタ21を緩めて、アンテナ用導波管22を回動し、その開口を横方向(水平方向)(アンテナ20を横向き)に向けた状態で、試験箱10に固定する。これに対し、電子機器Tは、図5の(b)に示すように、そのアンテナTaが横方向(水平方向)に伸びるように、固定具34が向きを合わせて、取付板33に取り付けられている。これにより、アンテナ20から放射される電波の偏波面と電子機器TのアンテナTaから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整される。なお、垂直波または水平波を試験するときは、図3および図5の(a),(b)に示すように、アンテナ用導波管22の開口の位置と電子機器TのアンテナTaの中心の位置の高さが同じになるように設定されている。
次に、電子機器用試験装置1の動作について説明する。電子機器用試験装置1では、垂直波について測定する場合は図5の(a)の位置関係、水平波について測定する場合は図5の(b)の位置関係になるように、予め、固定具33とアンテナ用導波管22の向きを揃えて、試験箱10に固定しておく。
まず、図2に示すように、オペレータは扉12を開き、電子機器Tを試験箱10内に挿入し、固定具34に取り付ける。また、ケーブル41のコネクタ(不図示)を電子機器Tに接続する。
オペレータは検査開始スイッチ(不図示)をONにすると、図示しない可変電波発生ユニットがアンテナ20に電気信号を送信する。アンテナ20では、電波が発生し、この電波が電子機器Tに送られる。
このようにアンテナ20から、電子機器Tに電波を送りながら、電子機器Tの受信状態を試験ユニット40で検出する。試験ユニット40では、電子機器Tの受信状態を検出し、正常か否かを判定する。そして、水平波および垂直波について試験して、正常状態であると判定したら、さらに、保持固定治具32の位置を変えて固定板31に固定し、アンテナ20との距離を変えて、電子機器Tが電波を受信できるか否かの試験をしたり、可変電波発生ユニットに内蔵されたアンプによって、アンテナ20から発生する電波の強度を変えて、電子機器Tが電波を受信できるか否かの試験をしたりすることができる。このとき、電子機器TのアンテナTaとアンテナ20との距離を、アンテナ20から放射される電波の波長λよりも大きく設定するようにする。これによれば、遠方電磁界の領域に電子機器TのアンテナTaを配置することが可能になり、電界強度が安定する位置に電子機器Tを設置することができる。これにより、簡単な操作で電子機器Tの試験を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更が可能である。
前記した実施形態では、電子機器を携帯電話とした場合について説明したが、その他に例えば、PDA(Personal Digital Assistance)や、無線LAN機能を備えるノートパソコンなどであってもよい。
前記した実施形態では、アンテナ20から、電子機器Tに電波を送り、電子機器Tが正常に電波を受信できるか否かを判定したが、その他に例えば、電子機器Tからアンテナ20に電波を送って、電子機器Tを試験してもよい。
前記した実施形態では、試験装置本体として試験箱10を例示したが、例えば、大型の電波暗室であってもよい。
前記した実施形態では、アンテナ20で電波を発生させる可変電波発生ユニットは、電気信号を増幅させるアンプを内蔵し、このアンプによって適宜に増幅された電気信号がアンテナ20に送られ、アンテナ20で発生する電波の強度が変化するようにしたが、その他に例えば、可変電波発生ユニットが減衰器を内蔵し、前記電気信号を適宜に減衰させることにより、アンテナ20で発生する電波の強度を変化させる構成としてもよい。
前記した実施形態では、固定具34を取付板33に着脱自在に構成したが、固定具34を取付板33に回動自在に取り付けるものであってもよい。
前記した実施形態では、保持固定治具32を固定板31に位置決めし、ボルトBで固定するように構成したが、固定板31に設けたレールに沿って保持固定治具32をアンテナ20に対して進退自在に構成するものであってもよい。これによれば、アンテナ20と保持固定治具32の距離を簡単に調整することができる。
なお、電波吸収体13は、前記構成に限られるものではない。例えば、パネル11aまたは12a側から、抵抗膜シート(インピーダンス1088Ω)、スペーサ(38mm)、抵抗膜シート(インピーダンス280Ω)、スペーサ(38mm)、保護膜(アルミニウム板(箔))の順で配置する構成としてもよい。このような構成によれば、880MHz周辺および2050MHz周辺の2種の電波を吸収することができる。
また、筐体11の材質は、アルミニウム等に限られるものではなく、導電性を有していれば、スチール、ステンレスや銅など他の材質であってもよい。
また、筺体11におけるアンテナ20の近傍には、図4に示すように、磁性体シート50を設けておくとよい。一般的にアンテナを金属物体の傍に近接して設置すると金属物体に禍電流が流れることによる再放射などが起こり、供試体に対して適切に放射したい電波に干渉し悪影響を与えるが、アンテナ20を設置した(供試体と反対側の)壁面に磁性体シート50を設けることで、この影響を除去することができる。
図1は、電子機器用試験装置の正面図である。 (a)は、図1のII−II線矢視断面図であり、(b)は、扉を閉じた状態での(a)の試験箱を示す拡大断面図である。 本実施形態に係る電子機器用試験装置を示す縦断面図である。 図1の電子機器用試験装置のIV−IV線矢視断面図である。 試験実施中の測定用アンテナと電子機器のアンテナの位置関係を示す図であり、(a)は垂直波測定時の位置関係を示す図、(b)は水平波測定時の位置関係を示す図である。
符号の説明
1 電子機器用試験装置
10 試験箱
11 筐体
12 扉
12b 窓
13 電波吸収体
14 EMIダクト
15 LEDランプ
20 アンテナ
21 コネクタ
22 アンテナ用導波管
30 取付ユニット
31 固定板
32 保持固定治具
40 試験ユニット
41 ケーブル
42 ノイズ吸収体

Claims (18)

  1. 電子機器が内部に入れられると共に、外部からの電波の遮蔽性および内部で放射された電波を吸収する電波吸収性を有する試験箱と、
    前記電子機器のアンテナと電波を授受する測定用アンテナと、
    前記電子機器を保持する保持手段と、
    を備える電子機器用試験装置であって、
    前記測定用アンテナおよび前記保持手段のうち少なくとも一方は、前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と前記電子機器の前記アンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整できる手段を有することを特徴とする電子機器用試験装置。
  2. 前記測定用アンテナおよび前記保持手段は、前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と前記電子機器の前記アンテナから放射される電波の偏波面とが平行となるように調整できる手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用試験装置。
  3. 前記保持手段は、前記電子機器のアンテナと前記測定用アンテナとの距離を調整可能に前記試験箱に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器用試験装置。
  4. 前記保持手段は、前記電子機器のアンテナと前記測定用アンテナとの距離を、前記測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定することができるように、前記試験箱に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器用試験装置。
  5. 前記試験箱内部に、λ/4型電波吸収体を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  6. 前記試験箱内に配設された前記測定用アンテナは、高周波数帯域の電波を授受することができるファンアンテナであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  7. 前記試験箱内に配設された前記測定用アンテナ付近の前記試験箱の内面には、磁性体テープを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  8. 前記試験箱が、電波の遮蔽性を有する金属製の筐体を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  9. 前記金属製の筐体は、複数の金属部材を組み付けて構成されており、複数の金属部材同士は、溶接によって接合されていることを特徴とする請求項8に記載の電子機器用試験装置。
  10. 前記金属製の筐体が、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されたことを特徴とする請求項8または請求項9のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  11. 前記試験箱は、前記電子機器を視認可能な窓を有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  12. 前記窓が、電波の遮蔽性を有することを特徴とする請求項11に記載の電子機器用試験装置。
  13. 前記試験箱が、開閉自在の扉を有することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  14. 前記試験箱は、電磁妨害を防止しつつ、箱外から箱内にケーブルを配線可能とするEMIダクトを備えたことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  15. 前記EMIダクトを介して、箱外から箱内にケーブルが配設されており、前記ケーブルは、ノイズを吸収するノイズ吸収体に被覆されたことを特徴とする請求項14に記載の電子機器用試験装置。
  16. 前記試験箱内部に、照明を備えることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置を用いた電子機器試験方法であって、前記測定用アンテナと前記電子機器のアンテナとの距離を前記測定用アンテナから放射される電波の波長λよりも大きく設定して、前記電子機器のアンテナで電波を受信することで試験を行うことを特徴とする電子機器試験方法。
  18. 前記測定用アンテナから放射される電波の周波数が0.8〜6.0GHzであることを特徴とする請求項17に記載の電子機器試験方法。
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