JP2007224586A - 複合構造建物及び複合構造建物の構築方法 - Google Patents

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Katsunori Onishi
克則 大西
Ikuhiko Sawa
育彦 澤
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Abstract

【課題】骨組み構造体を主構造とした屋根部によって躯体構造部の変形を抑制させることで、躯体構造部の補強を必要としない複合構造建物を提供する。
【解決手段】トラス20を主構造として形成される屋根部2と、その屋根部2を下方から支持する鉄筋コンクリートによって形成されるRC部30とからなる複合構造建物1である。
そして、RC部は間隔を置いて対向する桁側壁31b,31bとその桁側壁の端部間に延設される妻側壁31a,31aとを有し、トラス20は桁側壁の上端面34間に架け渡されて固定される複数の水平梁21,・・・を備えるとともに、桁側壁の上端面及び妻側壁の上端面の少なくとも一端面を補強するために水平梁の少なくとも一部を組み入れた水平トラス構造を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリートによって形成される躯体構造部と、骨組み構造体を主構造とする屋根部とによって構成される複合構造建物及びその構築方法に関するものである。
従来、鉄筋コンクリートによって共同住宅や戸建ての建物を建設する場合、壁、柱、梁、床スラブ及び屋根部のすべてを鉄筋コンクリートで構築することが多い。
このように屋根部を鉄筋コンクリートで構築した場合、重量が大きくなるため、柱や梁、及び基礎をその重量に耐え得る構造に補強しなければならないためコストが嵩む。
また、鉄筋コンクリートは構築に手間がかかる上に、養生期間が必要となるため工期が長くなる。
一方、特許文献1には、屋根部を軽量な木材や軽量鉄骨材で構築し、壁、柱、梁及び床スラブなどの躯体構造部を鉄筋コンクリートで構築した複合構造建物が開示されている。
特開平11−336341号公報
しかしながら、特許文献1に開示された複合構造建物は、上方が開口された躯体構造部の変形を抑制するために、壁の上端に沿って板状の補強部が鉄筋コンクリートによって形成されている。
すなわち、特許文献1の複合構造建物は、建物に作用する荷重に対して屋根部以外の躯体構造部で受ける構造となっており、そのために鉄筋コンクリートによって壁から張り出す形状の補強部を構築しなければならないので手間がかかる。
そこで、本発明は、骨組み構造体を主構造とした屋根部によって躯体構造部の変形を抑制させることで、躯体構造部の補強を必要としない複合構造建物及び複合構造建物の構築方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明は、骨組み構造体を主構造として形成される屋根部と、その屋根部を下方から支持する鉄筋コンクリートによって形成される躯体構造部とからなる複合構造建物であって、前記骨組み構造体は前記躯体構造部の上端面間に架け渡されて固定される水平梁を備えて複数配置されるとともに、前記躯体構造部の上端面の少なくとも一側の端面を補強するために前記水平梁の少なくとも一部を組み入れた補強構造が形成される複合構造建物であることを特徴とする。
例えば、前記躯体構造部は間隔を置いて対向する桁側部とその桁側部の端部間に延設される妻側部とを備えている場合は、前記補強される端面は前記桁側部の上端面及び前記妻側部の上端面の少なくとも一側となる。
そして、前記補強構造は、前記妻側部の上端面に固定された前記水平梁を組み入れて形成することができる。また、前記補強構造を、前記桁側部の上端面と交差する前記水平梁の複数を組み入れた構造とすることもできる。さらに、前記補強構造を、前記水平梁を腹材又は弦材とした水平トラス構造や、前記水平梁間をウェブ板で連結したプレートガータ構造とすることもできる。
また、前記補強構造を、前記上端面と交差する前記水平梁の複数を腹材とし、前記水平梁間に跨る弦材を配置した水平トラス構造であって、前記弦材とそれに交差する複数の水平梁とは水平トラス構造としての交差部に接合点が設けられる構造とすることができる。
また、前記複合構造建物の構築方法において、前記躯体構造部の上端面を形成するために設置される型枠に前記骨組み構造体を支持させるとともに、前記水平梁に固定されたアンカー部の下端を前記型枠の内側に挿入し、前記型枠の内部にコンクリートを流し込んで前記上端面に前記水平梁を固定する複合構造建物の構築方法であることを特徴とする。
このように構成された本発明は、骨組み構造体に備えられた水平梁が躯体構造部の上端面間に架け渡され、複数配置された骨組み構造体の水平梁の少なくとも一部を組み入れた補強構造が形成されている。
例えば、その躯体構造部が間隔を置いて対向する桁側部とその桁側部の端部間に延設される妻側部とを備えている場合は、桁側部の上端面及び妻側部の上端面の少なくとも一端面が補強される。
このため、躯体構造部及び屋根部に作用する風や地震などの水平力に対しては、躯体構造部と屋根部の一体構造として抵抗させることができるので、躯体構造部を特別に補強する必要がない。
また、骨組み構造体を主構造とした屋根部であれば、鉄筋コンクリートによって形成される屋根よりも軽量化できるため、躯体構造部や基礎の鉛直方向の耐力を補強する必要がないうえに、風や地震などによる慣性力によって作用する水平力を減少させることができる。
さらに、前記妻側部の上端面に固定された前記水平梁に補強構造を形成することで、躯体構造部の妻側部の変形をより効果的に抑制することができる。
また、前記桁側部の上端面と交差する前記水平梁の複数を組み入れた補強構造を形成することで、躯体構造部の桁側部の変形をより効果的に抑制することができる。
さらに、前記上端面と交差する前記水平梁の複数を腹材とし、前記水平梁間に跨る弦材を配置した大型の水平トラス構造を形成すれば、少ない部品数で広範囲に亘って補強構造を形成することができるので、施工性に優れている。
また、本発明の複合構造建物の構築方法においては、前記躯体構造部の上端面を形成するためのコンクリートを流し込むことで、前記上端面と前記水平梁を固定することができるので、施工性に優れている。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の複合構造建物1の概略構成を示した斜視図である。
まず、構成から説明すると、このような本実施の形態の複合構造建物1は、骨組み構造体を主構造とする屋根部2と、その屋根部2を下方から支持する躯体構造部としてのRC部30とから主に構成されている。
このRC部30は、鉄筋コンクリートで構築されて外力に対して抵抗する部分で、壁部31、柱(図示せず)、梁(図示せず)、床部33(図3参照)などから主に構成される。
また、壁部31には、例えば平面視略矩形の複合構造建物1の短辺側の壁となる妻側部としての妻側壁31aと、長辺側の壁となる桁側部としての桁側壁31bとがあり、間隔を置いて対向する桁側壁31b,31bの端部間が妻側壁31a,31aによって連結されている。さらに、図1においては桁側壁31bに開口部32が設けられてガラス窓3bが設置されている。
また、屋根部2は、骨組み構造体として二等辺三角形状のトラス20を複数配置して構成されるもので、桁側壁31b,31bの上端面34間にトラス20の水平梁21(21A,21B)が架け渡されている(図4参照)。
なお、図1では複合構造建物1の中央部付近のトラス20の図示は省略されているが、実際にはトラス20は桁側壁31bの延設方向に一定の間隔を置いて複数配置されている。
このトラス20は、下弦材としての水平梁21と、屋根の勾配に合わせて配置される垂木22と、水平梁21と垂木22とに両端が接合板24などによって接合される斜材23とによってトラス構造に形成される。
さらに屋根部2には、図2に示すように、垂木22の上に野地板2aが張り付けられ、その野地板2aの上には瓦2bが設置されている。
また、水平梁21の下面には天井板2cが張り付けられ、天井板2cの上面にはグラスウールなどの断熱材4が配置されている。
このように屋根部2は、木材や軽量鉄骨材などによって構成されるトラス20を主構造としているため、鉄筋コンクリートによって形成される屋根に比べて軽量である。
また、RC部30は、図2に示すように床部33と、その端部から垂下される壁部312と、開口部32の上方に設けられる壁部311とから主に構成される。そして開口部32は、ガラス窓3bが設けられるとともにその下方に外壁部3cが設けられることで遮蔽されている。
さらに、壁部31(311,312)及び外壁部3cの内側面には断熱材4が配置されるとともに、室内側に内壁3aが設置されている。
また、図3に示すように、RC部30の上端面34とトラス20の水平梁21とは、アンカー部としてのアンカーボルト6によって固定されている。
このアンカーボルト6は、頭部が水平梁21に固定されるとともに、下端がトラス用架台5を貫通して下方に突出しており、この突出した下端が壁部311(31)に埋設されることによって水平梁21が上端面34に固定される。
このような複合構造建物1を建設するには、まず、床部33とその端部に垂下させる壁部312を型枠7と支保材72を設置して鉄筋コンクリートにより構築する。
そして、床部33のコンクリートを養生して所定の強度を発現させた後に、床部33の上面に支保材72,74を立設し、その上に壁部311を形成するための内外側面用の型枠7,7を設置する。
この型枠7,7間は内部に打設されるコンクリートの側圧によって広がらないように、緊結具71によって拘束されている。
また、外側の型枠7の上端面には小壁75が立設され、その小壁75の内側面側には長尺状のトラス用架台5が固定される。このトラス用架台5上にはトラス20の水平梁21の端部が設置される。
そして、この水平梁21の端部上面からアンカーボルト6がトラス用架台5に向けて挿通され、トラス用架台5の下面から突出したアンカーボルト6の下端は型枠7,7の内部に収容される。
この状態で鉄筋(図示せず)が組まれた型枠7,7内にコンクリートを流し込んで、トラス用架台5の下面までコンクリートを打ち上げる。この際、室内側にも斜めに支保材76と控え綱73が張られ、型枠7,7内部に流し込まれたコンクリートの側圧に耐えられるようになっている。
そして、コンクリートが固まって所定の強度に達すると、控え綱73及び支保材76が撤去されるとともに型枠7,7も取り外される。
また、トラス20の水平梁21の端部は、壁部311に埋設されたアンカーボルト6によって上端面34に固定されるとともに、下方から支持されることになる。
このようにトラス20の水平梁21をRC部30の上端面34に固定すれば、RC部30に作用した荷重もトラス20に伝達されることになるので、RC部30の上方開口部の変形を抑制することができる。
さらに、図4に示すようにこの水平梁21を補強することで、複合構造建物1全体の変形を大幅に低減することができる。
図4には、妻側壁31aの直交方向から作用する水平力Xと、桁側壁31bの直交方向から作用する水平力Yとを図示した。これらの水平力X,Yは、風や地震などによって複合構造建物1に作用する力である。
この水平力Xに対して複合構造建物1の変形を抑制するためには、妻側壁31aの上端面34の延設方向に沿って配置された水平梁21Aと、その水平梁21Aと略平行に配置された隣の水平梁21Bとを弦材とする水平トラス構造を形成して補強構造とすればよい。
この水平梁21Aと妻側壁31aの上端面34との間には、全長にわたってトラス用架台(図示せず)が介在されて桁側壁31b側と同様に水平梁21Aが妻側壁31aに固定されているので、妻側壁31aに作用した荷重は水平梁21Aに伝達されることになる。
そして、このように並行する2本の水平梁21A,21B間に腹材83及び束材84を架け渡し、腹材83と束材84の両端をそれぞれ水平梁21A,21Bに接合すれば、妻側壁31a上の水平梁21Aが水平トラス構造となって補強されて剛性が高まり、水平力Xが作用したときの変形を抑えることができる。
なお、水平トラス構造の接合は、水平梁21、腹材83、束材84などの構成部材が木材であれば釘、ボルト又は接合板を介した接合とし、鉄骨であれば溶接やボルトによる接合とすればよい。
また、水平力Yに対して複合構造建物1の変形を抑制するためには、桁側壁31bの上端面34の延設方向に沿って配置される長尺部材であるトラス用架台5を弦材の一方とし、そのトラス用架台5と略平行にもう一方の弦材81を配置し、トラス用架台5と弦材81に直交する複数の水平梁21A,21B,・・・を束材とし、その水平梁21A,21B,21B間に腹材82を架け渡して各部材を接点で接合することでトラス構造を形成して補強構造とすればよい。
この補強構造を断面で見ると、図5(図4のA−A線方向の断面図)に示すように、水平梁21の下面側に配置されたトラス用架台5と、水平梁21の上面側に配置された弦材81と、水平梁21及び腹材82とによって形成されている。
そして、アンカーボルト6によって水平梁21及びトラス用架台5が桁側壁31bの上端面34に固定されているので、桁側壁31bが補強されて剛性が高まり、水平力Yが作用したときの変形を抑えることができる。
このような水平梁21を利用した補強構造は、図4に示すようにRC部30の上端面34の全周に沿って設けることもできるが、このRC部30に隣接して別のRC部(図示せず)が構築されるなどして隣接側の補強を必要としない場合などは、その部分だけ省略することもできる。
次に、本実施の形態の複合構造建物1の作用について説明する。
このように構成された複合構造建物1は、トラス20に備えられた水平梁21がRC部30の桁側壁31bの上端面34及び妻側壁31aの上端面の少なくとも一側の端面を補強するために前記水平梁21,・・・の少なくとも一部を組み入れた水平トラス構造が形成されている。
このため、RC部30及び屋根部2に作用する風や地震などの水平力X,Yに対しては、RC部30と屋根部2の一体構造として抵抗させることができるので、RC部30を特別に補強する必要がない。
特に、トラス20を主構造とする屋根部2は軽量であるため、風や地震などによって発生する慣性力を低減できるうえに、屋根部2の自重を支持させるためにRC部30や基礎の断面を大きくして補強する必要がない。
また、屋根を鉄筋コンクリートで構築した場合、型枠の設置に手間がかかったり、養生期間が終了するまで室内を占拠する支保工によって内装工事が着手できなかったりするために工期が長くなるが、本実施の形態の複合構造建物1であれば、壁部31にトラス20を支持させた後は、屋根部2の工事と室内の工事を並行しておこなうことができるので、大幅な工期の短縮が可能になる。
さらに、本実施の形態の複合構造建物1は、遮音性、耐久性、耐火性、耐震性などが高度に要求される部分は鉄筋コンクリートで構築されているので、高品質を確保することができる。
また、妻側壁31aの上端面34上の水平梁21を弦材にして水平トラス構造を形成することで、妻側壁31aに直交する方向から作用した水平力Xに対してRC部30の変形をより効果的に抑制することができる。
さらに、桁側壁31bの上端面34上の延設方向と直交する複数の水平梁21を束材(腹材)とする水平トラス構造を形成することで、桁側壁31bに直交する方向から作用した水平力Yに対してRC部30の変形を抑制することができる。
このように水平梁21を利用した補強構造を形成することで、屋根部2において少ない材料で効果的な補強をおこなうことができる。
また、水平梁21の下方にアンカーボルト6の下端を突出させておき、RC部30の上端面34を形成するためのコンクリートを流し込むだけで、上端面34と水平梁21とを固定することができるので、施工性に優れている。
以下、前記した実施の形態の実施例1について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
前記実施の形態では、水平梁21を利用した水平のトラス構造を形成することで補強構造としたが、この実施例1では、別の形態の補強構造について説明する。
図6には、水平梁21を利用した3種類の補強構造の斜視図を示した。
図6(a)は、略平行に並べた水平梁21,21間に、波形に腹材85,・・・を配置して構成したラチス方式の補強構造を示した図である。この腹材85,・・・の両端は、水平梁21,21の側面に接合されている。
ここで、接合方法としては、水平梁21や腹材85が木材であれば釘や接合板を介した接合とし、水平梁21や腹材85が鉄骨であれば溶接やボルトによる接合をおこなう。
また、図6(b)は、略平行に並べた水平梁21,21間にウェブ板86を配置して構成したプレートガータ方式の補強構造を示した図である。このウェブ板86の側面は水平梁21,21の内側面に部材の材質に適した方法で接合されている。
さらに、図6(c)は、略平行に並べた水平梁21,21の下面にウェブ板87を配置して構成したプレートガータ方式の補強構造を示した図である。このウェブ板87は水平梁21,21の下面に接合されている。
また、図7には、水平梁21を利用した別の補強構造の斜視図を示した。
図7(a)は、略平行に並べた水平梁21,21間に斜めに腹材85,・・・を配置するとともに、天井板の取付用に水平梁21,21の下面に取り付けた天井野縁材88,・・・を組み入れて構成したラチス方式の補強構造を示した図である。この腹材85,・・・の両端は、水平梁21,21の側面に接合されている。
また、図7(b)は、略平行に並べた水平梁21,・・・の上面に跨ってウェブ板89を配置して構成したプレートガータ方式の補強構造を示した図である。このウェブ板89は、水平梁21・・・に略直交する向きで水平梁21・・・の上面に架け渡した弦材891と、桁側壁31b上に固定したトラス用架台5との間を連結するように配置される。
なお、この弦材891は、ウェブ板89が充分に厚く、剛性が高い場合は省略することができる。
このようにトラス20の構成部材である水平梁21を利用して、所望する補強構造が得られるように最適な構造を選択することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以下、実施例2について図8を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2では、前記実施の形態で説明した桁側壁31bに沿って形成した補強構造に代えて、図8に示すような大型の水平トラス構造を補強構造として形成する場合について説明する。
この実施例2においても、トラス用架台5をトラスの弦材として利用し、そのトラス用架台5の両端に一端がそれぞれ接合される水平トラス弦材91,91の他端同士を、複合構造建物1の略中央に配置された水平梁21上で突き合わせる。
また、水平トラス弦材91,91の途中に一端を接合した腹材92,92の他端は、トラス用架台5と水平梁21が重なる位置で突き合わせて接合する。
ここで、水平トラス弦材91,91、腹材92,92及びトラス用架台5と水平梁21,・・・とのトラス構造としての接合点93,・・・は、交差するすべての水平梁21,・・・に対して設けられるものではなく、水平トラス構造として機能するように図8に接合点93,・・・として示した位置に設ける。
この接合点93,・・・においては、ビスの本数を多くしたり金具のサイズを大きくしたりするなどして必要に応じて接合強度を高めておく。
また、図8で水平トラス構造を形成した桁側壁31bと反対側の桁側壁31bにも接合点93,93,93が設けられているので、いずれの桁側壁31b,31bに作用する水平力(Y)に対してもこの水平トラス構造によって抵抗させることができる。
また、図8では、一方の桁側壁31bにのみ水平トラス構造を設けたが、これに限定されるものではなく、両側の桁側壁31b,31bに水平トラス構造を設けることができる。
さらに、妻側壁31aの変形を抑制するための水平トラス構造も、同様の構成とすることができる。
このような大型の水平トラス構造を形成する方法であれば、少ない部品数で広範囲に亘って補強構造を形成することができるので、施工性に優れている。
また、水平トラス構造を構成する水平梁21とそれ以外の水平梁21との部材強度を変えて、経済的な構造を選択することもできる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、躯体構造部の妻側部を妻側壁31aとし、桁側部を桁側壁31bとした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、妻側部を梁とし桁側部を桁としてその桁の上端面間に骨組み構造体の水平梁21を架け渡してもよい。また、複合構造建物1の平面視は矩形に限定されるものではなく、正方形や直角にならない角部を有する多角形であってもよい。
さらに、前記実施の形態では、屋根部が切妻屋根に形成されるものについて説明したが、これに限定されるものではなく、屋根部が寄棟屋根である場合や鉄筋コンクリート製の妻側壁が切妻屋根の斜面を形成する垂木の直下まで立ち上げられている場合にも本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では、トラス用架台5を介して水平梁21と上端面34を固定したが、これに限定されるものではなく、水平梁21を直接上端面34に固定する構造であってもよい。この場合は、壁部31又は図示しない梁又は桁を水平トラス構造の弦材とすればよい。
さらに、前記実施の形態では、水平梁21に頭部を固定したアンカーボルト6の下端をトラス用架台5から突出させて上端面34に固定したが、これに限定されるものではなく、上端面34上に固定したトラス用架台5にビスなどで水平梁21を接合することで間接的に上端面34に水平梁21を固定してもよい。
また、前記実施の形態では、二等辺三角形状のトラス20を骨組み構造体として使用する例について説明したが、これに限定されるものではなく、直角三角形状、左右の勾配が異なる三角形状、台形や矩形などの四角形状のトラスを骨組み構造体として使用することができる。
さらに、前記実施の形態では、アンカーボルト6を配置した後に上端面34を形成する壁部311用のコンクリートを打設してアンカーボルト6の先端を埋設させたが、これに限定されるものではなく、壁部311を構築した後にアンカー孔を穿孔してアンカーボルト6をアンカー孔のインサートに螺入することで固定してもよい。
本発明の最良の実施の形態の複合構造建物の概略構成を示した斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の複合構造建物の構成を示した断面図である。 RC部と水平梁とを固定する方法を説明するための断面図である。 水平梁の上方から見た平面図である。 図4のA−A線方向の断面図である。 実施例1の水平梁の補強構造を示した斜視図である。 実施例1の水平梁のその他の補強構造を示した斜視図である。 実施例2の水平梁の上方から見た平面図である。
符号の説明
1 複合構造建物
2 屋根部
20 トラス(骨組み構造体)
21 水平梁
30 RC部(躯体構造部)
31a 妻側壁(妻側部)
31b 桁側壁(桁側部)
34 上端面
6 アンカーボルト(アンカー部)
7 型枠
81 弦材
82,83,85 腹材
84 束材(腹材)
86,87,89 ウェブ板
91 水平トラス弦材
92 腹材
93 接合点

Claims (8)

  1. 骨組み構造体を主構造として形成される屋根部と、その屋根部を下方から支持する鉄筋コンクリートによって形成される躯体構造部とからなる複合構造建物であって、
    前記骨組み構造体は前記躯体構造部の上端面間に架け渡されて固定される水平梁を備えて複数配置されるとともに、前記躯体構造部の上端面の少なくとも一側の端面を補強するために前記水平梁の少なくとも一部を組み入れた補強構造が形成されることを特徴とする複合構造建物。
  2. 前記躯体構造部は間隔を置いて対向する桁側部とその桁側部の端部間に延設される妻側部とを備えており、前記補強される端面は前記桁側部の上端面及び前記妻側部の上端面の少なくとも一側であることを特徴とする請求項1に記載の複合構造建物。
  3. 前記補強構造は、前記妻側部の上端面に固定された前記水平梁を組み入れて形成されることを特徴とする請求項2に記載の複合構造建物。
  4. 前記補強構造は、前記桁側部の上端面と交差する前記水平梁の複数を組み入れて形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の複合構造建物。
  5. 前記補強構造は、前記水平梁を腹材又は弦材とした水平トラス構造であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合構造建物。
  6. 前記補強構造は、前記水平梁間をウェブ板で連結したプレートガータ構造であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合構造建物。
  7. 前記補強構造は、前記上端面と交差する前記水平梁の複数を腹材とし、前記水平梁間に跨る弦材を配置した水平トラス構造であって、前記弦材とそれに交差する複数の水平梁とは水平トラス構造としての交差部に接合点が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合構造建物。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複合構造建物の構築方法において、前記躯体構造部の上端面を形成するために設置される型枠に前記骨組み構造体を支持させるとともに、前記水平梁に固定されたアンカー部の下端を前記型枠の内側に挿入し、前記型枠の内部にコンクリートを流し込んで前記上端面に前記水平梁を固定することを特徴とする複合構造建物の構築方法。
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