JP2007223310A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1ドットについて複数滴吐出するものにおいて、安定して吐出することができ、また複数滴吐出しても駆動周波数を低下させることなく、記録速度の高速化を可能にする。
【解決手段】1ドットを形成する駆動パルス信号が、吐出動作を行うための複数のメインパルスPm1,Pm2と、その複数のメインパルスの間に、前のメインパルスPm1から第1の間隔W1をおいて挿入され前のメインパルスPm1によって生じた圧力室内のインクの残留振動を抑える第1の安定化パルスPs1と、前記複数のメインパルスの後に連なり、メインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑える第2の安定化パルスPs2とを含み、第1の安定化パルスPs1の直後のメインパルスPm2は、第1の安定化パルスPs1の終端から、前記第1の間隔W1とほぼ同等またはそれよりも大きい第2の間隔W2をおいて出力される。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット方式によるインク滴吐出装置に関するものである。
従来から、インク滴吐出装置であるインクジェットプリンタに備えられるヘッドとして、駆動パルス信号を印加することによって、圧電素子などの電気機械変換素子を変位させ、インクが充填された圧力室の容積を変化させて、ノズルからインク滴を吐出するインクジェットヘッドが知られている。
前記インクジェットヘッドにおいては、ドット径を変化させる階調制御が行われている。1つのドットを複数のインク滴で形成するために、複数のパルスを連続して印加するように駆動パルス信号を設定する。インク滴を吐出した後にインクに残る振動が、次の吐出に影響するのを抑制するために、インクを吐出するメインパルスの後に、安定化パルス(キャンセルパルス)が出力される。例えば、特許文献1(特開2000−52561号公報)には、1つのドットを形成するために、第1の液滴用の吐出パルス、安定化パルス、第2の液滴用の吐出パルス、安定化パルスを含むパルス組を順次出力することと、これらのパルス組により、インクジェットヘッドを最大8.5kHzの周波数で駆動することが記載されている。
特開2000−52561号公報(図4、段落0034から0038参照)
インクジェットプリンタでは、1つのドットを単発的に形成するだけでなく、同じ大きさのドットを所定範囲にわたって連続して形成することもある。このため、インク滴を連続して吐出しても、残留振動に影響されることが少ないこと、及び、多数のインク滴を安定に吐出することが要求される。
一方、近年、インクジェットプリンタでは、記録速度の高速化が求められている。そのために、駆動周波数を高めること、すなわち1ドットを形成するための駆動周期を短くすることが要望されている。しかし、1ドットについて、複数のインク滴を吐出するインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドに複数のパルスを印加するため、これらのパルスによるインクの圧力波が重畳する。従って、圧力波によるインクの残留振動が複雑になり、残留振動を早期に抑えることが困難になる。このため、所望の印字品質を得るためには、駆動周期を長くする必要があり、高速に記録することが困難になってしまう。
複数のパルス信号の個々のパルスの幅は、圧電アクチュエータの変位によってインクに生じた圧力波がインク流路を片道伝播する時間(片道伝播時間)ALに関連しているので、駆動周期を短くするには、片道伝播時間ALを短くする必要がある。そのためには、圧力室を含むインク流路を短くすることが考えられるが、アクチュエータからの変位を受ける圧力室の長さも短くなる。その結果、同じ吐出圧力を与えるためには、圧電アクチュエータに印加する駆動電圧を上昇させなければならず、これには限界がある。
本発明は、1ドットについて複数滴吐出するインクジェットプリンタなどのインク滴吐出装置において、安定して吐出することができ、複数のインク滴を吐出しても駆動周波数を低下させることなく、記録速度の高速化を可能にするインク滴吐出装置を実現することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の態様に従えば、複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための第1のメインパルス、第1のメインパルスから第1の間隔をおいて挿入され第1のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、第1の安定化パルスから第2の間隔をおいて挿入され、吐出動作を行うための第2のメインパルス、及び、第2のメインパルスの後に連なり、第2のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑える第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は2AL以上3AL以下であり、第2の間隔は3AL以上6AL以下であるインク滴吐出装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、複数のメインパルスによって複数のインク滴を吐出して1ドットを形成する際に、複数のメインパルスの間に挿入した第1の安定化パルス及び複数のメインパルスの後に連なった第2の安定化パルスによってインクの残留振動を抑える。メインパルスのうち第1の安定化パルスの直後のメインパルスは、第1の安定化パルスの終端からの間隔が、メインパルスとその直後の第1の安定化パルスとの間隔(第1の安定化パルスとその直前のメインパルスとの間隔)とほぼ同等またはそれよりも大きく設定されているので、インクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。具体的には、複数のメインパルスを、2個のメインパルスとし、インク流路内のインクに発生した圧力波がそのインク流路内の長手方向を片道伝播する時間ALに対して、第1の間隔を、2AL以上3AL以下とし、第2の間隔を、3AL以上6AL以下とすることで、メインパルスが2個の構成において効果的にインクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記駆動パルス信号に含まれるパルスの数は偶数であってもよい。この場合には、効果的にインクの残留振動を抑えることができ、記録速度を高速化できる。
本発明のインク滴吐出装置において、第1のメインパルスのパルス幅がTm1であり、第2のメインパルスのパルス幅がTm2であり、第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であり、第2の安定化パルスのパルス幅がTs2であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第2のメインパルスの終端と第2の安定化パルスの始端との間の第3の間隔が、それぞれW1、W2、W3であるとき、
0.8AL≦Tm1≦1.3AL、
2.0AL≦W1≦3.0AL、
0.1AL≦Ts1≦0.4AL、
3.0AL≦W2≦6.0AL、
0.8AL≦Tm2≦1.3AL、
2.0AL≦W3≦3.0AL、
0.1AL≦Ts2≦0.4AL、
の関係が満たされていてもよい。この場合には、インクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり、記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、さらに、
1.05AL≦Tm1≦1.25AL、
2.25AL≦W1≦2.9AL、
0.1AL≦Ts1≦0.4AL、
5.0AL≦W2≦5.4AL、
1.05AL≦Tm2≦1.25AL、
2.25AL≦W3≦2.75AL、
0.1AL≦Ts2≦0.4AL、
の関係が満たされていてもよい。この場合には、効果的にインクの残留振動を抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明の第2の態様に従えば、複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための3つのメインパルス、前記3つのメインパルスの間において、直前のメインパルスから第1の間隔をおき、直後のメインパルスから第2の間隔をおいて挿入され、前記直前のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、前記3つのメインパルスの後に連なり、最後のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は0.7AL以上1.2AL以下であり、第2の間隔は4.5AL以上6.5AL以下であるインク滴吐出装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、第1の間隔を、0.7AL以上1.2AL以下とし、第2の間隔を、4.5AL以上6.5AL以下とすることで、メインパルスが3個の構成において、インクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記駆動パルス信号に含まれるパルスの数は偶数であってもよい。この場合には、インクの残留振動を効果的に抑えることができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記3つのメインパルスのうち最初のメインパルスのパルス幅、2番目のメインパルスのパルス幅、及び3番目のメインパルスのパルス幅がそれぞれTm1、Tm2、Tm3であって、第1の安定化パルスは最初のメインパルスと2番目のメインパルスの間に挿入され、第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であり、第1の安定化パルスのパルス幅がTs2であり、第2の安定化パルスのパルス幅がTs3であり、前記最初のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW1であり、2番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW2であり、2番目のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW3であり、3番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW4であり、3番目のメインパルスの終端とそれに続く第2の安定化パルスの始端との間隔がW5であるとき、0.8AL≦Tm1≦1.3AL、0.7AL≦W1≦1.2AL、0.15AL≦Ts1≦0.3AL、4.5AL≦W2≦6.5AL、0.8AL≦Tm2≦1.3AL、0.7AL≦W3≦1.2AL、0.15AL≦Ts2≦0.3AL、4.5AL≦W4≦6.5AL、0.8AL≦Tm3≦1.3AL、0.7AL≦W5≦1.2AL、0.15AL≦Ts3≦0.3AL、の関係が満たされていてもよい。
この場合には、インクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、さらに1.0AL≦Tm1≦1.25AL、0.85AL≦W1≦1.0AL、0.15AL≦Ts1≦0.3AL、4.75AL≦W2≦5.75AL、1.0AL≦Tm2≦1.25AL、0.85AL≦W3≦1.0AL、0.15AL≦Ts2≦0.3AL、4.75AL≦W4≦5.75AL、1.0AL≦Tm3≦1.25AL、0.85AL≦W5≦1.0AL、0.15AL≦Ts3≦0.3AL、の関係が満たされていてもよい。この場合にも、効果的にインクの残留振動を抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明の第3の態様に従えば、複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための3つのメインパルス、前記3つのメインパルスのうち、2番目のメインパルスから第1の間隔をおき、3番目のメインパルスから第2の間隔をおいて挿入され、2番目のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、前記3つのメインパルスの後に連なり、最後のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は、1.5AL以上3AL以下であり、第2の間隔は、1.5AL以上6AL以下であるインク滴吐出装置が提供される。
この場合には、第1の安定化パルスは、メインパルスのうち2番目のメインパルスと3番目のメインパルスとの間に挿入され、且つ、インク流路内のインクに発生した圧力波がそのインク流路内の長手方向を片道伝播する時間ALに対して、第1の間隔を、1.5AL以上3AL以下とし、第2の間隔を、1.5AL以上6AL以下とすることで、メインパルスが3個の構成において効果的にインクの残留振動を効果的に抑えることができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記メインパルスのうち最初のメインパルスのパルス幅、2番目のメインパルスのパルス幅、3番目のメインパルスのパルス幅がそれぞれTm1、Tm2、Tm3であって、2番目のメインパルスに続く第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であって、3番目のメインパルスに続く第2の安定化パルスのパルス幅がTs2であって、最初のメインパルスの終端とそれに続く2番目のメインパルスの始端との間隔がW1であって、第2番目のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW2であって、3番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW3であって、3番目のメインパルスの終端とそれに続く第2の安定化パルスの始端との間隔がW4であるとき、0.6AL≦Tm1≦1.2AL、1.0AL≦W1≦1.8AL、0.7AL≦Tm2≦1.45AL、1.5AL≦W2≦3.0AL、0.15AL≦Ts1≦0.3AL、1.5AL≦W3≦6.0AL、0.7AL≦Tm3≦1.4AL、0.5AL≦W4≦1.0AL、0.15AL≦Ts2≦0.38AL、の関係が満たされていてもよい。この場合には、インクの残留振動を効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、さらに、0.6AL≦Tm1≦0.85AL、1.2AL≦W1≦1.58AL、0.88AL≦Tm2≦1.25AL、2.25AL≦W2≦2.38AL、0.2AL≦Ts1≦0.3AL、1.88AL≦W3≦5.75AL、0.7AL≦Tm3≦1.12AL、0.63AL≦W4≦0.75AL、0.25AL≦Ts2≦0.38AL、の関係が満たされていてもよい。この場合には、インクの残留振動を一層効果的に抑え、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記アクチュエータには、第1の電圧と第2の電圧の間の電圧が印加され、前記メインパルスの幅は、前記アクチュエータの駆動に設定された2つの電圧値のうちの、前記アクチュエータに印加する電圧が、第1の電圧から第2の電圧に達する長さに設定され、前記安定化パルスは、前記アクチュエータに印加する電圧が第1の電圧から第2の電圧に達しない長さに設定されていてもよい。
この場合には、各メインパルスは、アクチュエータの駆動に設定された2つの電圧値のうちの、アクチュエータに印加する電圧が一方の電圧値から他方の電圧値に到達するのに十分なパルス幅が設定されたパルスであり、各安定化パルスは、電圧が一方の電圧値から他方の電圧値に到達しないようにパルス幅が短く設定されたパルスであることで、駆動パルス信号全体の長さが短くなって、短周期で駆動することが可能になり記録速度を高速化することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記メインパルス及び前記安定化パルスは、前記アクチュエータを駆動して、前記圧力室の容積をそのパルスの始端で拡大させ、その後パルスの終端で縮小させてもよい。この場合には、メインパルス及び安定化パルスが、圧力室の容積をそのパルスの始端で拡大しその後パルスの終端で縮小するようにアクチュエータを駆動することで、駆動パルス信号全体の長さを短くして、記録速度を高速化することを容易に実現することができる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記アクチュエータは、電圧の印加により前記圧力室に対して変位する圧電素子であってもよい。この場合には、インク滴吐出装置において、高速に印字することが可能となる。
本発明のインク滴吐出装置において、前記信号制御装置は、所定の吐出周期において前記アクチュエータを選択的に駆動して1ドットを形成するためのパルス信号であって、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを所定の一吐出周期内に収まる状態で有する第1の駆動パルス信号と、前記複数のパルスが隣接する吐出周期にまたがっている前記駆動パルス信号を含む第2の駆動パルス信号とを含むパルス信号を発生する駆動パルス発生機構と、隣接する吐出周期のドット情報の有無に基づいて前記パルス信号の1つを選択して前記アクチュエータへ出力する駆動パルス選択機構とを備えてもよい。前記駆動パルス選択機構は、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出であるとき、第2の駆動パルス信号を選択してもよい。
この場合には、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出であるとき、駆動パルス信号を、隣接する吐出周期にまたがる状態で出力することで、インクの残留振動を効果的に抑え、記録速度を高速化することができる。
以下に、本発明の基本的な実施形態について図1〜図8及び図21を用いて説明する。図21に示すように、インクジェットプリンタ(インク滴吐出装置)101は、走査方向(図9の左右方向)に移動可能なキャリッジ102と、キャリッジ102とともに移動可能であって、記録用紙Pにインクを噴射するインクジェットヘッド100と、記録用紙Pを紙送り方向(図21の紙面手前方向)に搬送する用紙搬送ローラ103とを備えている。そして、インクジェットヘッド100は、キャリッジ102と一体的に走査方向に移動しつつその下面に配置されたノズル4(図3参照)からインク滴を吐出して、記録用紙Pに印字を行う。インクジェットヘッド100により印字が行われた記録用紙Pは、用紙搬送ローラ103により紙送り方向に排出される。
図1は、インク滴吐出装置に用いられるインクジェットヘッド100の分解斜視図である。複数のプレートを備えるキャビティユニット1と、板状の圧電アクチュエータ2と、制御装置との接続のためのフレキシブルフラットケーブル3とを含む。キャビティユニット1が圧電アクチュエータ2に接続され、圧電アクチュエータ2の上面(キャビティユニット1と反対側の面)にフレキシブルフラットケーブル3が接合されている。図3に示すように、キャビティユニット1の下面側には、ノズル4が形成されており、ノズル4から、下向きにインクが吐出される。
図2に示すように、キャビティユニット1は、ノズルプレート11、スペーサプレート12、ダンパープレート13、2枚のマニホールドプレート14a、14b、サプライプレート15、ベースプレート16、及びキャビティプレート17を備え、これらの8枚の薄い平板が積層されて、接着剤で接合されている。
各プレート11〜17の厚さは40〜150μm程度である。ノズルプレート11はポリイミドのような合成樹脂製であり、その他のプレート12〜17は42%ニッケル合金鋼板製である。前記ノズルプレート11には、多数の微小径(20μm程度)のノズル4が微小間隔で形成されている。ノズル4は、当該ノズルプレート11の長辺方向(X方向)に沿って5列に配列されている。
図3に示すように、ノズル4は、スペーサプレート12、ダンパープレート13、2枚のマニホールドプレート14a、14b、サプライプレート15、ベースプレート16に形成されている貫通路38を介して、キャビティプレート17に形成された圧力室36に接続している。
図2に示すように、キャビティプレート17には、複数の圧力室36がキャビティプレート17の長辺と平行な方向(X方向)に、5列に配列されている。各圧力室36は、細長い形状に形成されており、その長手方向は、キャビティプレート17の短辺方向(Y方向)に沿っている。圧力室36は、キャビティプレート17に貫通孔として形成されている。各圧力室36の長手方向は、インクの流れる方向に一致している。図3に示すように、各圧力室36の長手方向の一端36aは、後述する連通孔37及び接続流路40を介して共通インク室7と連通し、圧力室36の長手方向の他端36bには前記貫通路38が連通する。
キャビティプレート17の下面にベースプレート16を介して積層されたサプライプレート15には、共通インク室7から各圧力室36へインクを供給するための接続流路40が形成される。図3に示すように、各接続流路40には、共通インク室7からインクが入る入口孔40aと、ベースプレート16の連通孔37を介して圧力室36に接続する出口孔40bと、入口孔と出口孔との間にあって、断面積が小さく、接続流路40中で最も大きな流路抵抗を有する絞り部40cとが備えられている。この絞り部40cは、圧力室36が吐出圧力を受けたときに、共通インク室7へ向かってインクが逆流することを防止し、効率よくインクをノズル4に向かって流して、ノズル4からインクを吐出させる。
2枚のマニホールドプレート14a,14bには、マニホールドプレート14a,14bの長辺方向(X方向)に沿って長い5つの共通インク室7が、貫通孔として形成されている。つまり、共通インク室7は、ノズル4の各列に沿って延在している。図3に示すように、5つの共通インク室(マニホールド室7)は、2枚のマニホールドプレート14a、14bを積層し、その上面をサプライプレート15で覆い、下面をダンパープレート13で覆うことにより形成されている。共通インク室7は、平面視で(各プレートの積層方向からみて)、前記圧力室36の一部と重なり、且つ、圧力室36の列方向(ノズル4の列方向)に沿って延在している。
図2及び図3に示すように、マニホールドプレート14aの下面に積層されたダンパープレート13の下面側には、共通インク室7と隔絶されたダンパー室41が溝(凹部)として形成されている。図2に示すように、ダンパー室41の位置および形状は、共通インク室7の位置及び形状とそれぞれ一致している。ダンパープレート13に形成されたダンパー室41上部の薄い板状の天井部は、共通インク室7側にも、ダンパー室41側にも自由に弾性振動することができる。インク吐出時に、圧力室36内のインクに発生した圧力変動が共通インク室7に伝播しても、前記天井部が弾性変形することにより、前記圧力変動を吸収減衰させるダンパーとして機能する(ダンパー効果)。従って、ある圧力室36圧力変動が他の圧力室36へ伝播する現象(クロストーク)を抑制することができる。
図2に示すように、キャビティプレート17の一方の短辺側の端部には、キャビティユニット1へのインクの入口として4つのインク供給口42が形成されている。ベースプレート16とサプライプレート15には、4つのインク供給口42とそれぞれ重なる4つの接続口43が形成されており、インク源から供給されるインクが、インク供給口42及び接続口43を介して、共通インク室7の長手方向の一方端部に供給される。キャビティプレート17には、4つのインク供給口42には、インク供給口42の開口に対応する濾過部20aを有するフィルタ体20が、インク供給口42を覆って、接着剤等で貼着されている。
この実施形態では、インク供給口42及び接続口43がそれぞれ4つ設けられている。これに対して共通インク室7が5つ設けられている。図2における左端に位置するインク供給口42は、2つの共通インク室7にインクを供給する。本実施形態では、ブラックインクがその他のカラーインクに比べて使用頻度が高いことを考慮して、2つの共通インク室7にインクを供給するインク供給口42には、ブラックインクが供給される。他のインク供給口42には、イエロー、マゼンタ、シアンのインクがそれぞれ供給される。
特開2002−254634号公報等に開示された公知のものと同様に、前記圧電アクチュエータ2は、全ての圧力室36を覆う大きさの板状の複数のセラミックス層と、個別電極46と、共通電極47とを有し、セラミックス層の間に、個別電極46と共通電極47とが交互に挟まれて積層されている。複数のセラミックス層は、複数のベース圧電層51と、ベース圧電層51の下面に配置されたボトム層52と、ベース圧電層51の上面に配置されたトップ層53とを備える。ベース圧電層51の個別電極46と共通電極47との間に挟まれる部分は、これらの電極の対向する方向に分極された活性部54として形成されている。ボトム層52の下面は、接着剤層を介して、キャビティプレート17に固着されている。個別電極46は、圧力室36と対応する位置に形成され、共通電極47は複数の圧力室36に跨って形成されている。個別電極46と共通電極47との間に電圧が印加されると、その間に挟まれたセラミックス層が変形して圧力室の容積を変化させる。
トップ層53の上面には、表面電極48が個別電極46及び共通電極47とスルーホールを介して電気的に接続され、その上にフレキシブルフラットケーブル3が接続される。
各電極に印加する駆動パルス信号を生成するための制御装置(信号制御装置)200の構成を、図4に基づいて説明する。制御装置200は、フレキシブルフラットケーブル3上に配置されるLSIチップ60(図1参照)を含み、個別電極46及び共通電極47のそれぞれに対応する表面電極48が接続されている。また、LSIチップ60には、不図示の本体回路から延びるクロックライン61、データライン62、電圧ライン63及びアースライン64も接続されている。クロックライン61から供給されるクロックパルスに同期して、データライン62上に各ノズル4に対応するデータがシリアル供給される。本体回路から電圧ライン63を介して供給される複数の駆動波形データが、前記データにもとづいて出力され、活性部54を駆動するのに適した電圧値の駆動パルス信号が生成されて、所望の圧力室36に対応する表面電極48に印加される。
図5(a)に示すように、駆動パルス信号は、電圧値がV1とV2との間で変化するパルスで構成されている。この実施形態では、V1、V2はそれぞれ、任意の正の電圧値(例えば約22V)、及びゼロに設定されている。インク吐出前は、全個別電極46に正の電圧V1が印加される。共通電極47は接地されているから、個別電極46と共通電極47との間にある活性部54が伸長し、全ての圧力室36の容積が縮小されている。インクを吐出しようとする圧力室36に対応する個別電極46への電圧印加を停止する(V2に切り替える)と、活性部54がもとの状態に戻り、圧力室36の容積が拡大する。このとき、圧力室36内のインクの圧力が下がり、負圧の圧力波が発生する。この圧力波の圧力が反転して正圧になるタイミングで前記個別電極46に再び電圧を印加すると、活性部54が伸長することにより印加される圧力と、正圧に反転した圧力とが重畳される。この圧力により、インク滴がノズル4から吐出される。
前述したように、パルスの電圧は、あらかじめ設定した電圧V1とV2との間で変化する。実際には、図5(b)に示すように、波形の立ち下がりや立ち上がりに遅延時間が発生する。これは、個別電極46と共通電極47とで挟まれた圧電層がコンデンサ(C)として作用するとともに、駆動パルス信号を出力する制御装置から個別電極46までの経路には抵抗(R)があることから、前記CRによって積分回路が形成されルカらである。例えば、制御装置200が駆動パルス信号として矩形波を出力しても、個別電極46におけるパルスの立ち上がりと立ち下がりとになまり(遅延)が生じる。パルスPmのパルス幅Tmを、なまりを考慮して十分長く設定することにより、アクチュエータに印加する電圧を電圧V1から電圧V2に到達させることができる。一方、パルスPsのパルス幅Tsを短く設定することで、アクチュエータに印加される電圧を電圧V1と電圧V2の間に調整することができる。つまりアクチュエータに印加される電圧の変化を小さくすることができる。
なお、上述の場合とは逆に、特開2001−301161号公報に開示されているアクチュエータのように、駆動電極に電圧を印加することで、圧力室の容積を拡大して圧力波を発生させ、圧力波が反転した時点で電圧の印加を停止することで、圧力室の容積を縮小してインク滴を吐出させてもよい。
このインク滴吐出装置では、記録媒体に形成されるドットの径(面積)を変化させる階調表現を行うために、1ドット当たりのインク体積に応じて、複数の駆動パルス信号をあらかじめ設定している。1ドットを形成するための駆動パルス信号には、インク滴を吐出する複数のメインパルスと、メインパルスとメインパルスの間に挿入され前のメインパルスによって生じた残留振動を抑える安定化パルスとが含まれる。図5で説明したとおり、メインパルス及び安定化パルスは、圧電アクチュエータ2を駆動して、それぞれ圧力室の容積を拡大させ、その後縮小させる。インク滴は、安定化パルスによって吐出されない。
複数のインク滴を吐出する駆動パルス信号の1つとして、まず、図6に示すような、メインパルスを2つ含む駆動パルス信号について検討した。図6に示す駆動パルス信号は、第1メインパルスPm1、第1安定化パルスPs1、第2メインパルスPm2、第2安定化パルスPs2を含み(4パルス波形)、これら4つのパルスがこの順に印加される。
第1メインパルスPm1、第1安定化パルスPs1、第2メインパルスPm2、第2安定化パルスPs2のパルス幅をそれぞれ、Tm1、Ts1、Tm2、Ts2とし、第1メインパルスPm1の終端と第1安定化パルスPs1の始端との間隔をW1(第1の間隔)、第1安定化パルスPs1の終端と第2メインパルスPm2の始端との間隔をW2(第2の間隔)、第2メインパルスPm2の終端と第2安定化パルスPs2の始端との間隔をW3とし、これらの値(単位:μsec)をパラメータとして発明者が行った実験の結果を図7に示す。このとき、図6に示された一連のパルスを一組として、このパルス組を13KHzの駆動周波数で、複数周期にわたって連続駆動したときの安定性、及び一周期おき、あるいは二周期おきに駆動してインク滴を吐出したときの安定性を診た。
図7において、「安定性」は、吐出状態におけるしぶきやインクミストの発生の有無を観察して判定された。連続吐出しても残留振動の影響がよく抑えられてしぶきやインクミストが無く最も安定性の高い状態を”+”、それに比較して多少安定性は劣るが実用的には問題ないものを”±”、安定性が劣り実用的にはならないものを”−”とそれぞれ判定した。
パルス幅及び間隔は、圧力室36の容積拡大にともない、圧力室36が含まれるインク流路内のインクに発生した圧力波がそのインク流路内の長手方向を片道伝播する時間(つまりインクの圧力変動の周期の1/2)ALを用いて表すことができる。上記の実験にはAL=4μsecのインクジェットヘッド100を用いた。実験の結果から、実用に適した範囲は、ALを用いて以下のとおりに表すことができる。ここで、実用に適した範囲とは、マージン等も考慮した範囲のことである。
0.8AL≦Tm1≦1.3AL(3.2μsec≦Tm1≦5.2μsec)
2.0AL≦W1≦3.0AL (8.0μsec≦W1≦12.0μsec)
0.1AL≦Ts1≦0.4AL(0.4μsec≦Ts1≦1.6μsec)
3.0AL≦W2≦6.0AL (12.0μsec≦W2≦24.0μsec)
0.8AL≦Tm2≦1.3AL(3.2μsec≦Tm2≦5.2μsec)
2.0AL≦W3≦3.0AL (8.0μsec≦W3≦12.0μsec)
0.1AL≦Ts2≦0.4AL(0.4μsec≦Ts2≦1.6μsec)
図7に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図8のA〜Gに示す駆動パルス信号で、さらに好適な結果が得られることがわかった。以下に示す範囲は、図8のA〜Gの結果を基に導出した実用に適した範囲を、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて表したものである。
1.05AL≦Tm1≦1.25AL(4.2μsec≦Tm1≦5.0μsec)
2.25AL≦W1≦2.9AL (9.0μsec≦W1≦11.6μsec)
0.1AL≦Ts1≦0.4AL (0.4μsec≦Ts1≦1.6μsec)
5.0AL≦W2≦5.4AL (20.0μsec≦W2≦21.6μsec)
1.05AL≦Tm2≦1.25AL(4.2μsec≦Tm2≦5.0μsec)
2.25AL≦W3≦2.75AL (9.0μsec≦W3≦11.0μsec)
0.1AL≦Ts2≦0.4AL (0.4μsec≦Ts2≦1.6μsec)
以上の範囲に示すように、第1安定化パルスPs1とその直後の第2メインパルスPm2との間隔W2(第2の間隔)を、第1安定化パルスPs1とその直前の第1メインパルスPm1との間隔W1(第1の間隔)と同じかそれより長く設定することで、良好な結果が得られることが判明した。また、安定化パルスPs1、Ps2のパルス幅を短くすることにより、図5(b)のパルスPsと同様に、圧電アクチュエータに印加する電圧を、電圧V1から電圧V2の間の低電圧に調整することで、パルス組全体の幅を長くすることなく、メインパルスによる残留圧力を効果的に抑制することができることもわかった。
複数のインク滴を吐出する駆動パルス信号の1つとして、図9に示すような、3つのメインパルスを含む駆動パルス信号について検討した。図9に示す駆動パルス信号は、第1メインパルスPm1、第2メインパルスPm2、第1安定化パルスPs1、第3メインパルスPm3、第2安定化パルスPs2の5つのパルスを含み(5パルス波形)、これらのパルスがこの順(時系列)に印加される。
第1メインパルスPm1、第2メインパルスPm2、第1安定化パルスPs1、第3メインパルスPm3、第2安定化パルスPs2のパルス幅をそれぞれ、Tm1、Tm2、Ts1、Tm3、Ts2とし、前のパルスの終端と次のパルスの始端との間隔を、それぞれ、W1、W2(第1の間隔)、W3(第2の間隔)、W4とし、これらをパラメータとして発明者が行った実験の結果を図10に示す(単位:μsec)。図中の「安定性」の評価基準は、図7における評価基準と同じである。実験の結果から、実用に適した範囲は、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて以下のとおりに表すことができる。
0.6AL≦Tm1≦1.2AL (2.4μsec≦Tm1≦4.8μsec)
1.0AL≦W1≦1.8AL (4.0μsec≦W1≦7.2μsec)
0.7AL≦Tm2≦1.45AL(2.8μsec≦Tm2≦5.8μsec)
1.5AL≦W2≦3.0AL (6.0μsec≦W2≦12.0μsec)
0.15AL≦Ts1≦0.3AL(0.6μsec≦Ts1≦1.2μsec)
1.5AL≦W3≦6.0AL (6.0μsec≦W3≦24.0μsec)
0.7AL≦Tm3≦1.4AL (2.8μsec≦Tm3≦5.6μsec)
0.5AL≦W4≦1.0AL (2.0μsec≦W4≦4.0μsec)
0.15AL≦Ts2≦0.38AL(0.6μsec≦Ts2≦1.5μsec)
図10に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図11のA〜Jに示す駆動パルス信号で、さらに好適な結果が得られることがわかった。以下に示す範囲は、図11のA〜Jの結果に基づいて導出された最適な範囲を、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて表したものである。
0.6AL≦Tm1≦0.85AL (2.4μsec≦Tm1≦3.4μsec)
1.2AL≦W1≦1.58AL (4.8μsec≦W1≦6.3μsec)
0.88AL≦Tm2≦1.25AL(3.5μsec≦Tm2≦5.0μsec)
2.25AL≦W2≦2.38AL (9.0μsec≦W2≦9.5μsec)
0.2AL≦Ts1≦0.3AL (0.8μsec≦Ts1≦1.2μsec)
1.88AL≦W3≦5.75AL (7.5μsec≦W3≦23.0μsec)
0.7AL≦Tm3≦1.13AL (2.8μsec≦Tm3≦4.5μsec)
0.63AL≦W4≦0.75AL (2.5μsec≦W4≦3.0μsec)
0.25AL≦Ts2≦0.38AL(1.0μsec≦Ts2≦1.5μsec)
5パルスからなる駆動パルス信号(5パルス波形)においても、第1安定化パルスPs1とその直後の第3メインパルスPm3との間隔W3(第2の間隔)を、第1安定化パルスPs1とその直前の第2メインパルスPm2との間隔W2(第1の間隔)とほぼ同じかそれより長く設定することで、良好な結果が得られることが判明した。図5(b)のパルスPsと同様に、安定化パルスPs1、Ps2のパルス幅を、圧電アクチュエータに印加される電圧がV2に到達しない短い時間に設定することで、パルス組全体の幅を長くすることなく、メインパルスによる残留圧力を効果的に抑制することができることもわかった。
複数のインク滴を吐出す駆動パルス信号の1つとして、図12に示すような、3つのメインパルスを含む駆動パルス信号の別の例について検討した。図12に示す駆動パルス信号は、第1メインパルスPm1、第1安定化パルスPs1、第2メインパルスPm2、第2安定化パルスPs2、第3メインパルスPm3、第3安定化パルスPs3の6つのパルスを含み(6パルス波形)、これら6つのパルスがこの順に印加される。
第1メインパルスPm1、第1安定化パルスPs1、第2メインパルスPm2、第2安定化パルスPs2、第3メインパルスPm3、第3安定化パルスPs3のパルス幅をそれぞれ、Tm1、Ts1、Tm2、Ts3、Tm3、Ts3とし、前のパルスの終端と次のパルスの始端との間隔をそれぞれ、W1(第1の間隔)、W2(第2の間隔)、W3、W4、W5とし、これらをパラメータとして発明者が行った実験の結果を図13に示す(単位:μsec)。図中の「安定性」の評価基準は、図7における評価基準と同じである。実験の結果から、実用に適した範囲は、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて以下のとおりに表すことができる。
0.8AL≦Tm1≦1.3AL (3.2μsec≦Tm1≦5.2μsec)
0.7AL≦W1≦1.2AL (2.8μsec≦W1≦4.8μsec)
0.15AL≦Ts1≦0.3AL(0.6μsec≦Ts1≦1.2μsec)
4.5AL≦W2≦6.5AL (18.0μsec≦W2≦26.0μsec)
0.8AL≦Tm2≦1.3AL (3.2μsec≦Tm2≦5.2μsec)
0.7AL≦W3≦1.2AL (2.8μsec≦W3≦4.8μsec)
0.15AL≦Ts2≦0.3AL(0.6μsec≦Ts2≦1.2μsec)
4.5AL≦W4≦6.5AL (18.0μsec≦W4≦26.0μsec)
0.8AL≦Tm3≦1.3AL (3.2μsec≦Tm3≦5.2μsec)
0.7AL≦W5≦1.2AL (2.8μsec≦W5≦4.8μsec)
0.15AL≦Ts3≦0.3AL(0.6μsec≦Ts3≦1.2μsec)
図13に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図14のA〜Kに示す駆動パルス信号で、さらに好適な結果が得られることがわかった。以下に示す範囲は、図14のA〜Kの結果に基づいて導出された最適な範囲を片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて表したものである。
1.0AL≦Tm1≦1.25AL (4.0μsec≦Tm1≦5.0μsec)
0.85AL≦W1≦1.0AL (3.4μsec≦W1≦4.0μsec)
0.15AL≦Ts1≦0.3AL (0.6μsec≦Ts1≦1.2μsec)
4.75AL≦W2≦5.75AL (19.0μsec≦W2≦23.0μsec)
1.0AL≦Tm2≦1.25AL (4.0μsec≦Tm2≦5.0μsec)
0.85AL≦W3≦1.0AL (3.4μsec≦W3≦4.0μsec)
0.15AL≦Ts2≦0.3AL (0.6μsec≦Ts2≦1.2μsec)
4.75AL≦W4≦5.75AL (19.0μsec≦W4≦23.0μsec)
1.0AL≦Tm3≦1.25AL (4.0μsec≦Tm3≦5.0μsec)
0.85AL≦W5≦1.0AL (3.4μsec≦W5≦4.0μsec)
0.15AL≦Ts3≦0.3AL (0.6μsec≦Ts3≦1.2μsec)
6パルスからなる駆動パルス信号(6パルス波形)においても、第1安定化パルスPs1とその直後の第2メインパルスPm2との間隔W2(第2の間隔)を、第1安定化パルスPs1とその直前の第1メインパルスPm1との間隔W1(第1の間隔)より長く設定することで、良好な結果が得られることが判明した。図5(b)のパルスPsと同様に、安定化パルスPs1、Ps2、Ps3のパルス幅を、圧電アクチュエータに印加する電圧がV2に到達しない短い時間に設定することで、パルス組全体の幅を長くすることなく、メインパルスによる残留圧力を効果的に抑制することができることもわかった。
以上に説明したように、複数のインク滴を吐出して1ドットを形成する駆動パルス信号として、2つのメインパルスを含む駆動パルス信号(4パルス波形)、3つのメインパルスを含む2種類の駆動パルス信号(5パルス波形、6パルス波形)では、メインパルスに安定化パルスを付加する構成において、第1の安定化パルスとその直後のメインパルスとの間隔(第2の間隔)を、第1の安定化パルスとその直前のメインパルスとの間隔(第1の間隔)とほぼ同等かそれよりも大きくすることで、メインパルスによる複雑な残留振動を早期に且つ効果的に抑制し、インク滴を安定的に吐出することができた。
また、安定化パルスのパルス幅を、アクチュエータに印加される電圧が一方の電圧値から他方の電圧値に到達しないように短く設定することで、駆動パルス信号全体(パルス組全体)の幅を短くすることができ、駆動周波数を高め、且つ、記録速度を高速にすることが可能となった。また、パルス幅を短くすることで、アクチュエータの発熱や疲労を抑えることができ、長期間安定に動作させて高品質に記録を行うことができる。
別の実施形態として、複数のインク滴を吐出して1ドットを形成するための複数の駆動パルス信号が用意されたインク滴吐出装置であって、記録すべきドット情報に応じて、1つの吐出周期に収まる駆動パルス信号と、2つの吐出周期に跨る駆動パルス信号のいずれかを選択するインク滴吐出装置について説明する。
通常、インク滴を吐出するときに、駆動パルス信号が、インク滴を吐出するメインパルスの後に、その残留圧力を抑制する安定化パルス(キャンセルパルス)を有していない場合、又は、安定化パルスを有していてもその作用が弱い場合には、次のインク滴の吐出が不安定になるだけでなく、本来吐出すべきインク滴の他にサテライトと呼ばれる余分なインク滴が発生することがある。このサテライトが記録媒体に着弾すると、記録媒体に印刷された文字等の画像品質が低下する。しかしながら、隣接する吐出周期で続けてドットを形成する必要がある場合には、記録媒体において、先のドットに隣接してドットが形成される。すなわち、着弾したサテライトに重なって次のドットが形成されるので、仮に先の吐出周期でサテライトが発生しても、その影響が目立ち難くなる。
一方、先の実施形態で最適化した4パルス波形、5パルス波形、6パルス波形のように、残留圧力を抑制し、サテライト滴の発生がないようにすると、駆動パルス信号全体の長さが長くなるため、この長さに応じて吐出周期を設定すると、駆動周波数が低下してしまう。従って、このような長い駆動パルス信号は、2つの吐出周期に跨るように構成することとした。この実施形態では、駆動パルス信号は、1つの吐出周期に収まる第1の駆動パルス信号と、2つの吐出周期に跨る第2の駆動パルス信号を備え、隣接する吐出周期にドットを続けて吐出する必要があるか否かのドット情報に応じて、第1の駆動パルス信号と第2の駆動パルス信号のいずれかを選択する方法を採用した。
一吐出周期内に、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを有する第1の駆動パルス信号として、図15(a)、図16、及び図17に示すような、2つのメインパルスを含む駆動パルス信号(3パルス波形)と、図15(e)、図18、及び図19に示すような、3つのメインパルスを含む駆動パルス信号(4パルス波形)とを考える。これらの駆動パルス信号の詳細は後述する。
また、隣接する吐出周期に跨った、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを有する第2の駆動パルス信号として、先の実施形態で最適な範囲を導出された、メインパルスを2つ含む駆動パルス信号(4パルス波形、図6〜図8参照)と、メインパルスを3つ含む駆動パルス信号(5パルス波形、図9〜図11参照)と、メインパルスを3つ含むもう1つの駆動パルス信号(6パルス波形、図12〜図14参照)とを考える。
図20に示すように、この実施形態において、制御装置201に含まれる本体回路70は、外部から入力した記録すべきドット情報を格納するイメージメモリ71と、イメージメモリ71内のドット情報に基づいて、現在の吐出周期で吐出すべき1ドットの液滴体積を判別しまた現在の吐出周期と次の吐出周期に吐出すべきドット情報があるかどうかを判別するドット情報判別装置72と、第1及び第2の駆動パルス信号を発生させる駆動パルス発生装置73と、ドット情報判別装置72の出力情報に基づいて駆動パルス信号を選択し、圧電アクチュエータ2のLSIチップ60(図4参照)に出力する駆動パルス選択装置74とを有している。
本体回路70では、LSIチップ60のデータライン62に、イメージメモリ71からのドット情報のデータを供給する。1ドットのドット情報のデータが比較的小さい液滴体積を指示する場合は、2滴を吐出する駆動パルス信号(図15(a)の3パルス波形または図6の4パルス波形)に対応する駆動波形データが選択され、ドット情報のデータが比較的大きい液滴体積を指示する場合は、3滴を吐出する駆動パルス信号(図15(e)の4パルス波形、図9の5パルス波形または図12の6パルス波形)の駆動波形データがそれぞれ選択され電圧ライン63に供給される。
駆動パルス選択装置74では、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次ぎの吐出周期のドット情報も吐出であるときには、ドット情報のデータが指示する液滴体積に対応する第1の駆動パルス信号(図15(a)の3パルス波形または図15(e)の4パルス波形)を選択し、また、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次ぎの吐出周期のドット情報が不吐出であるときには、ドット情報のデータが指示する体積に対応する第2の駆動パルス信号(図6の4パルス波形、、図9の5パルス波形または図12の6パルス波形)を選択する。
図15(a)に示すように、第1の駆動パルス信号に含まれる3パルス波形は、第1のメインパルスPm1(パルス幅Tm1)、第2のメインパルスPm2(パルス幅Tm2)、第1の安定化パルスPs1(パルス幅Ts1)の順で印加される3つのパルスを含む。前のパルスの終端と後のパルスの始端との間隔を、順にW1、W2とする。これらのパルス幅(Tm1、Tm2、Ts1)及び間隔(W1、W2)をパラメータとして、この一連のパルスを一組として、これを26KHzの駆動周波数で、複数周期にわたって連続駆動する実験を行った。図7と同様にして「安定性」を評価した。その結果を図16に示す。この実験の結果から、実用に適した範囲は、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて以下のとおりに表すことができる。
0.6AL≦Tm1≦1.3AL (2.4μsec≦Tm1≦5.2μsec)
1.7AL≦W1≦2.8AL (6.8μsec≦W1≦11.2μsec)
0.5AL≦Tm2≦1.6AL (2.0μsec≦Tm2≦6.4μsec)
1.0AL≦W2≦2.5AL (4.0μsec≦W2≦10.0μsec)
0.1AL≦Ts1≦0.8AL (0.4μsec≦Ts1≦3.2μsec)
図16に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図17のA〜Iに示す駆動パルス信号で、さらに好適な結果が得られることがわかった。以下に示す範囲は、図17のA〜Iの結果に基づいて導出した最適な範囲を、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて表したものである。
1.0AL≦Tm1≦1.15AL(4.0μsec≦Tm1≦4.6μsec)
2.0AL≦W1≦2.6AL (8.0μsec≦W1≦10.4μsec)
1.25AL≦Tm2≦1.4AL(5.0μsec≦Tm2≦5.6μsec)
1.1AL≦W2≦2.4AL、 (4.4μsec≦W2≦9.6μsec)
0.15AL≦Ts1≦0.35AL(0.6μsec≦Ts1≦1.4μsec)
第1の駆動パルス信号として、3つのメインパルスを含む駆動パルス信号(4パルス波形)について行った最適化の実験結果について説明する。
図15(e)に示すように、第1の駆動パルス信号に含まれる、4パルス波形は、第1のメインパルスPm1(パルス幅Tm1)、第1の安定化パルスPs1(パルス幅Ts1)、第2のメインパルスPm2(パルス幅Tm2)、第3のメインパルスPm3(パルス幅Tm3)の順で印加される。前のパルスの終端と後のパルスの始端との間隔を、順にW1、W2、W3とする。これらパルス幅(Tm1、Ts1、Tm2、Tm3)及び間隔(W1、W2、W3)をパラメータとして、安定性を評価する実験を発明者が行った。図7と同様にして「安定性」を評価した。その結果を図18に示す。この実験の結果、実用に適した範囲は、片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて以下のとおりに表すことができる。
0.7AL≦Tm1≦1.3AL (2.8μsec≦Tm1≦5.2μsec)
0.8AL≦W1≦2.2AL (3.2μsec≦W1≦8.8μsec)
0.15AL≦Ts1≦0.4AL(0.6μsec≦Ts1≦1.6μsec)
0.8AL≦W2≦1.8AL (3.2μsec≦W2≦7.2μsec)
0.4AL≦Tm2≦0.8AL (1.6μsec≦Tm2≦3.2μsec)
0.8AL≦W3≦1.4AL (3.2μsec≦W3≦5.6μsec)
0.5AL≦Tm3≦1.0AL (2.0μsec≦Tm3≦4.0μsec)
図18に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図19のA〜Eに示す駆動パルス信号で、さらに好適な結果が得られることがわかった。。以下に示す範囲は、図19のA〜Eの結果に基づいて導出した最適な範囲を片道伝播時間AL(AL=4μsec)を用いて表したものである。
0.9AL≦Tm1≦1.05AL(3.6μsec≦Tm1≦4.2μsec)
1.0AL≦W1≦2.0AL (4.0μsec≦W1≦8.0μsec)
0.2AL≦Ts1≦0.35AL(0.8μsec≦Ts1≦1.4μsec)
1.0AL≦W2≦1.5AL (4.0μsec≦W2≦6.0μsec)
0.5AL≦Tm2≦0.75AL(2.0μsec≦Tm2≦3.0μsec)
0.95AL≦W3≦1.1AL (3.8μsec≦W3≦4.4μsec)
0.65AL≦Tm3≦0.8AL(2.6μsec≦Tm3≦3.2μsec)
図18に示す実験結果に基づいて、本出願人が、さらに実験を行ったところ、図19のF〜Iに示すように、比較的長いパルス幅の安定化パルスPs1を含む駆動パルス信号でも、良好な結果が得られることが判明した。図19のF〜Iの結果に基づいて導出された、上述とは別の最適な範囲を、片道伝播時間ALを用いて以下に示す。
0.95AL≦Tm1≦1.25AL(3.8μsec≦Tm1≦5.0μsec)
1.0AL≦W1≦1.25AL (4.0μsec≦W1≦5.0μsec)
1.7AL≦Ts1≦1.88AL (6.8μsec≦W2≦7.5μsec)
0.87AL≦W2≦1.13AL (3.48μsec≦W2≦4.5μsec)
0.5AL≦Tm2≦0.88AL (2.0μsec≦Tm2≦3.5μsec)
1.12AL≦W3≦1.38AL (4.48μsec≦W3≦5.5μsec)
0.75AL≦Tm3≦0.88AL(3.0μsec≦Tm3≦3.5μsec)
このように、ドット情報に基づいて、それぞれ最適な範囲で用意された第1の駆動パルス信号(3パルス波形、4パルス波形)と第2の駆動パルス信号(4パルス波形、5パルス波形、6パルス波形)の中から、最適な駆動パルス信号が選択される。
ドット情報が比較的小さい液滴体積のドットを指示し、且つ、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次ぎの吐出周期のドット情報も吐出である場合、2滴を吐出する3パルス波形の駆動パルス信号(図16、図17)が図15の(a)、(b)の各周期にそれぞれ出力される。しかし、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、且つ、次の吐出周期のドット情報が不吐出である場合、2滴を吐出する4パルス波形の駆動パルス信号(図6〜図8)が図15の(c)、(d)の2周期に渡って出力される。
ドット情報が比較的大きい液滴体積のドットを指示し、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報も吐出である場合、3滴を吐出する4パルス波形の駆動パルス信号(図18、図19)が図15の(e)、(f)の各周期にそれぞれ出力される。しかし、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出である場合、3滴を吐出する6パルス波形の駆動パルス信号(図12〜図14)が図15の(g)、(h)の2周期に渡って出力される。
なお、5パルス波形の駆動パルス信号(図9〜図11)も3滴を吐出するものであるので、図15の(k)、(l)に示すように上記6パルス波形の駆動パルス信号に代えて用いることができる。図15の(i)、(j)には、(e)、(f)と同じ4パルス波形の駆動パルス信号が用いられる。
第2の駆動パルス信号に含まれる4パルス波形(図6〜図8)、5パルス波形(図9〜図11)、6パルス波形(図12〜図14)は、複数のインク滴を吐出するために複数のメインパルスを含み且つその複雑な残留圧力を十分に抑制するために安定化パルスとパルス間隔が設定されたものであるから、駆動パルス信号の全体の長さが長くなっている。しかしながら、この実施形態のように、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり且つ次ぎの吐出周期のドット情報が不吐出である場合に、第2の駆動パルス信号を選択するようにし、第2の駆動パルス信号を2つの吐出周期に跨らせて用いているから、第1の駆動パルス信号の駆動周波数を低下させることなく用いることができる。そして次ぎの吐出周期のドット情報が不吐出である場合、サテライトの発生を防止でき、高品質の印字を行うことができる。
なお、第1及び第2の駆動パルス信号に含まれる駆動パルス信号は、上記のものに限定されない。駆動パルス信号は、メインパルスの数が異なるパルス信号及び/又は、パルス数の異なるパルス信号を、第1及び第2の駆動パルス信号として含んでも良い。また、駆動パルス信号に含まれるパルス数は、偶数に限られず、奇数であってもよい。
本発明のインク滴吐出装置に適用されるインクジェットヘッドの斜視図である。 インクジェットヘッドの分解斜視図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 制御装置の一部のブロック図である。 駆動パルス信号におけるパルスと電圧との関係を示す模式図である。 4つのパルスからなる駆動パルス信号を示す模式図である。 4つのパルスからなる駆動パルス信号の実験結果を示す図である。 4つのパルスからなる駆動パルス信号の他の実験結果を示す図である。 5つのパルスからなる駆動パルス信号を示す模式図である。 5つのパルスからなる駆動パルス信号の実験結果を示す図である。 5つのパルスからなる駆動パルス信号の他の実験結果を示す図である。 6つのパルスからなる駆動パルス信号を示す模式図である。 6つのパルスからなる駆動パルス信号の実験結果を示す図である。 6つのパルスからなる駆動パルス信号の他の実験結果を示す図である。 ドット情報に基づく駆動パルス信号の選択例を示す図である。 3つのパルスからなる駆動パルス信号の実験結果を示す図である。 3つのパルスからなる駆動パルス信号の他の実験結果を示す図である。 4つのパルスからなる駆動パルス信号の実験結果を示す図である。 4つのパルスからなる駆動パルス信号の他の実験結果を示す図である。 制御装置の他の一部のブロック図である。 インク滴吐出装置を示す模式図である。
符号の説明
1 キャビティユニット
2 圧電アクチュエータ
3 フレキシブルフラットケーブル
4 ノズル
36 圧力室
46 個別電極
47 共通電極
48 表面電極
54 活性部
60 LSIチップ
70 本体回路
100 インクジェットヘッド

Claims (23)

  1. 複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、
    インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための第1のメインパルス、第1のメインパルスから第1の間隔をおいて挿入され第1のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、第1の安定化パルスから第2の間隔をおいて挿入され、吐出動作を行うための第2のメインパルス、及び、第2のメインパルスの後に連なり、第2のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑える第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、
    前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は2AL以上3AL以下であり、第2の間隔は3AL以上6AL以下であることを特徴とするインク滴吐出装置。
  2. 前記駆動パルス信号に含まれるパルスの数は偶数であることを特徴とする請求項1に記載のインク滴吐出装置。
  3. 第1のメインパルスのパルス幅がTm1であり、第2のメインパルスのパルス幅がTm2であり、第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であり、第2の安定化パルスのパルス幅がTs2であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第2のメインパルスの終端と第2の安定化パルスの始端との間の第3の間隔が、それぞれW1、W2、W3であるとき、
    0.8AL≦Tm1≦1.3AL、
    2.0AL≦W1≦3.0AL、
    0.1AL≦Ts1≦0.4AL、
    3.0AL≦W2≦6.0AL、
    0.8AL≦Tm2≦1.3AL、
    2.0AL≦W3≦3.0AL、
    0.1AL≦Ts2≦0.4AL、
    の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のインク滴吐出装置。
  4. さらに、
    1.05AL≦Tm1≦1.25AL、
    2.25AL≦W1≦2.9AL、
    0.1AL≦Ts1≦0.4AL、
    5.0AL≦W2≦5.4AL、
    1.05AL≦Tm2≦1.25AL、
    2.25AL≦W3≦2.75AL、
    0.1AL≦Ts2≦0.4AL、
    の関係が満たされていることを特徴とする請求項3に記載のインク滴吐出装置。
  5. 複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、
    インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための3つのメインパルス、前記3つのメインパルスの間において、直前のメインパルスから第1の間隔をおき、直後のメインパルスから第2の間隔をおいて挿入され、前記直前のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、前記3つのメインパルスの後に連なり、最後のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、
    前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は0.7AL以上1.2AL以下であり、第2の間隔は4.5AL以上6.5AL以下であることを特徴とするインク滴吐出装置。
  6. 前記駆動パルス信号に含まれるパルスの数は偶数であることを特徴とする請求項5に記載のインク滴吐出装置。
  7. 前記3つのメインパルスのうち最初のメインパルスのパルス幅、2番目のメインパルスのパルス幅、及び3番目のメインパルスのパルス幅がそれぞれTm1、Tm2、Tm3であって、第1の安定化パルスは最初のメインパルスと2番目のメインパルスの間に挿入され、第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であり、第1の安定化パルスのパルス幅がTs2であり、第2の安定化パルスのパルス幅がTs3であり、前記最初のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW1であり、2番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW2であり、2番目のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW3であり、3番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW4であり、3番目のメインパルスの終端とそれに続く第2の安定化パルスの始端との間隔がW5であるとき、
    0.8AL≦Tm1≦1.3AL、
    0.7AL≦W1≦1.2AL、
    0.15AL≦Ts1≦0.3AL、
    4.5AL≦W2≦6.5AL、
    0.8AL≦Tm2≦1.3AL、
    0.7AL≦W3≦1.2AL、
    0.15AL≦Ts2≦0.3AL、
    4.5AL≦W4≦6.5AL、
    0.8AL≦Tm3≦1.3AL、
    0.7AL≦W5≦1.2AL、
    0.15AL≦Ts3≦0.3AL、
    の関係が満たされていることを特徴とする請求項6に記載のインク滴吐出装置。
  8. さらに、
    1.0AL≦Tm1≦1.25AL、
    0.85AL≦W1≦1.0AL、
    0.15AL≦Ts1≦0.3AL、
    4.75AL≦W2≦5.75AL、
    1.0AL≦Tm2≦1.25AL、
    0.85AL≦W3≦1.0AL、
    0.15AL≦Ts2≦0.3AL、
    4.75AL≦W4≦5.75AL、
    1.0AL≦Tm3≦1.25AL、
    0.85AL≦W5≦1.0AL、
    0.15AL≦Ts3≦0.3AL、
    の関係が満たされていることを特徴とする請求項7に記載のインク滴吐出装置。
  9. 複数のインク滴を吐出して記録媒体上に1ドットを形成するインク滴吐出装置であって、
    インクが充填された圧力室と、前記圧力室に連通し、所定の方向に長いインク流路と、前記圧力室に対向し、前記圧力室の容積を変化させてインク滴を吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して1ドットを形成する駆動パルス信号であって、吐出動作を行うための3つのメインパルス、前記3つのメインパルスのうち、2番目のメインパルスから第1の間隔をおき、3番目のメインパルスから第2の間隔をおいて挿入され、2番目のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第1の安定化パルス、前記3つのメインパルスの後に連なり、最後のメインパルスによって生じた前記圧力室内のインクの残留振動を抑えるための第2の安定化パルスを含む駆動パルス信号を供給する信号制御装置とを含み、
    前記圧力室の容積変化にともない、前記圧力室に連通する前記インク流路内のインクに発生した圧力波が前記インク流路内の長手方向を片道伝播する時間がALであるとき、第1の間隔は、1.5AL以上3AL以下であり、第2の間隔は、1.5AL以上6AL以下であることを特徴とするインク滴吐出装置。
  10. 前記メインパルスのうち最初のメインパルスのパルス幅、2番目のメインパルスのパルス幅、3番目のメインパルスのパルス幅がそれぞれTm1、Tm2、Tm3であって、2番目のメインパルスに続く第1の安定化パルスのパルス幅がTs1であって、3番目のメインパルスに続く第2の安定化パルスのパルス幅がTs2であって、最初のメインパルスの終端とそれに続く2番目のメインパルスの始端との間隔がW1であって、第2番目のメインパルスの終端とそれに続く第1の安定化パルスの始端との間隔がW2であって、3番目のメインパルスの始端とその直前の第1の安定化パルスの終端との間隔がW3であって、3番目のメインパルスの終端とそれに続く第2の安定化パルスの始端との間隔がW4であるとき、
    0.6AL≦Tm1≦1.2AL、
    1.0AL≦W1≦1.8AL、
    0.7AL≦Tm2≦1.45AL、
    1.5AL≦W2≦3.0AL、
    0.15AL≦Ts1≦0.3AL、
    1.5AL≦W3≦6.0AL、
    0.7AL≦Tm3≦1.4AL、
    0.5AL≦W4≦1.0AL、
    0.15AL≦Ts2≦0.38AL、
    の関係が満たされていることを特徴とする請求項9に記載のインク滴吐出装置。
  11. さらに、
    0.6AL≦Tm1≦0.85AL、
    1.2AL≦W1≦1.58AL、
    0.88AL≦Tm2≦1.25AL、
    2.25AL≦W2≦2.38AL、
    0.2AL≦Ts1≦0.3AL、
    1.88AL≦W3≦5.75AL、
    0.7AL≦Tm3≦1.12AL、
    0.63AL≦W4≦0.75AL、
    0.25AL≦Ts2≦0.38AL、
    の関係が満たされていることを特徴とする請求項10に記載のインク滴吐出装置。
  12. 前記アクチュエータには、第1の電圧と第2の電圧の間の電圧が印加され、
    前記メインパルスの幅は、前記アクチュエータの駆動に設定された2つの電圧値のうちの、前記アクチュエータに印加する電圧が、第1の電圧から第2の電圧に達する長さに設定され、前記安定化パルスは、前記アクチュエータに印加する電圧が第1の電圧から第2の電圧に達しない長さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のインク滴吐出装置。
  13. 前記アクチュエータには、第1の電圧と第2の電圧の間の電圧が印加され、
    前記メインパルスの幅は、前記アクチュエータの駆動に設定された2つの電圧値のうちの、前記アクチュエータに印加する電圧が、第1の電圧から第2の電圧に達する長さに設定され、前記安定化パルスは、前記アクチュエータに印加する電圧が第1の電圧から第2の電圧に達しない長さに設定されていることを特徴とする請求項5に記載のインク滴吐出装置。
  14. 前記アクチュエータには、第1の電圧と第2の電圧の間の電圧が印加され、
    前記メインパルスの幅は、前記アクチュエータの駆動に設定された2つの電圧値のうちの、前記アクチュエータに印加する電圧が、第1の電圧から第2の電圧に達する長さに設定され、前記安定化パルスは、前記アクチュエータに印加する電圧が第1の電圧から第2の電圧に達しない長さに設定されていることを特徴とする請求項9に記載のインク滴吐出装置。
  15. 前記メインパルス及び前記安定化パルスは、前記アクチュエータを駆動して、前記圧力室の容積をそのパルスの始端で拡大させ、その後パルスの終端で縮小させることを特徴とする請求項1に記載のインク滴吐出装置。
  16. 前記メインパルス及び前記安定化パルスは、前記アクチュエータを駆動して、前記圧力室の容積をそのパルスの始端で拡大させ、その後パルスの終端で縮小させることを特徴とする請求項5に記載のインク滴吐出装置。
  17. 前記メインパルス及び前記安定化パルスは、前記アクチュエータを駆動して、前記圧力室の容積をそのパルスの始端で拡大させ、その後パルスの終端で縮小させることを特徴とする請求項9に記載のインク滴吐出装置。
  18. 前記アクチュエータは、電圧の印加により前記圧力室に対して変位する圧電素子であることを特徴とする請求項1に記載のインク滴吐出装置。
  19. 前記アクチュエータは、電圧の印加により前記圧力室に対して変位する圧電素子であることを特徴とする請求項5に記載のインク滴吐出装置。
  20. 前記アクチュエータは、電圧の印加により前記圧力室に対して変位する圧電素子であることを特徴とする請求項9に記載のインク滴吐出装置。
  21. 前記信号制御装置は、所定の吐出周期において前記アクチュエータを選択的に駆動して1ドットを形成するためのパルス信号であって、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを所定の一吐出周期内に収まる状態で有する第1の駆動パルス信号と、前記複数のパルスが隣接する吐出周期にまたがっている前記駆動パルス信号を含む第2の駆動パルス信号とを含むパルス信号を発生する駆動パルス発生機構と、
    隣接する吐出周期のドット情報の有無に基づいて前記パルス信号の1つを選択して前記アクチュエータへ出力する駆動パルス選択機構とを備え、
    前記駆動パルス選択機構は、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出であるとき、第2の駆動パルス信号を選択することを特徴とする請求項1に記載のインク滴吐出装置。
  22. 前記信号制御装置は、所定の吐出周期において前記アクチュエータを選択的に駆動して1ドットを形成するためのパルス信号であって、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを所定の一吐出周期内に収まる状態で有する第1の駆動パルス信号と、前記複数のパルスが隣接する吐出周期にまたがっている前記駆動パルス信号を含む第2の駆動パルス信号とを含むパルス信号を発生する駆動パルス発生機構と、
    隣接する吐出周期のドット情報の有無に基づいて前記パルス信号の1つを選択して前記アクチュエータへ出力する駆動パルス選択機構とを備え、
    前記駆動パルス選択機構は、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出であるとき、第2の駆動パルス信号を選択することを特徴とする請求項5に記載のインク滴吐出装置。
  23. 前記信号制御装置は、所定の吐出周期において前記アクチュエータを選択的に駆動して1ドットを形成するためのパルス信号であって、複数のインク滴を吐出するための複数のパルスを所定の一吐出周期内に収まる状態で有する第1の駆動パルス信号と、前記複数のパルスが隣接する吐出周期にまたがっている前記駆動パルス信号を含む第2の駆動パルス信号とを含むパルス信号を発生する駆動パルス発生機構と、
    隣接する吐出周期のドット情報の有無に基づいて前記パルス信号の1つを選択して前記アクチュエータへ出力する駆動パルス選択機構とを備え、
    前記駆動パルス選択機構は、現在の吐出周期のドット情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出であるとき、第2の駆動パルス信号を選択することを特徴とする請求項9に記載のインク滴吐出装置。
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