JP2007220703A - 半導体チップ分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハーフカットされた半導体ウェハのクラッキングから切り離しまでの工程を統合し、且つ、完全自動化することで、前記半導体ウェハから個々の半導体チップに分離する一連の作業を迅速且つ効率よく行うことができる半導体チップ分離装置を提供することである。
【解決手段】 半導体ウェハを個々の半導体チップに分離する半導体チップ分離装置21であって、前記半導体ウェハを押圧ローラ部37によって押圧するブレーキング部25と、このブレーキング部25を経た半導体ウェハをピン部材52の先端で押しながら擦る裏面擦り部26と、前記半導体ウェハを前記ブレーキング部25から裏面擦り部26へ自動搬送するウェハ搬送部27とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ダイシング工程によってハーフカット溝が形成された半導体ウェハを個々の半導体チップに分離するための半導体チップ分離装置に関するものである。
複数の電極部や回路パターンが形成された半導体ウェハから個々の半導体チップに分離するには、前記半導体ウェハに設けられているチップ分離ラインに沿ってブレードをX軸方向及びY軸方向に走査することによって行われる。ただし、このブレードによるダイシングでは、半導体ウェハに掛かる負荷が大きいため、電極部や回路パターンを損傷してしまうおそれがある。また、分離された半導体チップが飛び散るなどして不良品が発生するおそれもある。
このため、前記ブレードを用いたダイシング工程では、半導体ウェハの厚みの中間位までの深さに切削する溝(ハーフカット溝)を形成しておき、この後のブレーキング工程において、前記ハーフカット溝が形成された半導体ウェハの表面と裏面を押圧ローラで均一に押圧することによって、個々の半導体チップに割り込んでいる。特に、表裏両面に一対の電極部を有する半導体デバイス、例えば、DHD(ダブルヒートシンクダイオード)の製造に際しては、半導体ウェハを30〜50μm程度の切り残し部を持たせてハーフカットが行われている。このブレーキング処理は、従来、作業者が押圧ローラを使用して半導体ウェハを一枚づつ手作業で押圧して行っていたが、この作業を自動化することによって、チップ不良の防止や加工精度の向上を図ったブレーキング装置が特許文献1に示されている。
前記特許文献1に示されているブレーキング装置によれば、半導体ウェハをハーフカット溝に沿って自動で個々の半導体チップに割り込むことが可能となる。しかしながら、前述したDHDのようなダイオードやトランジスタなどのチップに関しては、半導体ウェハの裏面に電極となる金属膜が形成されているため、このブレーキング装置のみでは金属膜を完全に切り離して分離することが困難となっている。このため、ブレーキング装置によって割り込まれた半導体ウェハの裏面を擦り上げるなどして、金属膜のバリ等を取り除く作業が必要となる。このバリ等を取り除く作業においても、従来は電気ドリルを備えた専用冶具によって手作業で行われていたが、これを自動化した裏面擦り装置が開示されている(特許文献2参照)。この裏面擦り装置は、ブレーキング処理が終了した半導体ウェハの裏面を回転しながら擦り上げる複数のピン部材を備えた構成になっている。
特開平10−284443号公報 特開平11−251408号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に示されているように、従来のブレーキング装置と裏面擦り装置は別個独立したものとなっているため、ブレーキング処理が終了した半導体ウェハは、手作業で回収した後、裏面擦り装置に再度セットしなければならない。このため、各装置の稼働率が低下すると共に、加工時間も多くかかり製造が効率的でないといった問題があった。また、半導体ウェハを各手段に移し替える際に、電極が形成されている表面を傷つけたり破損したりするおそれがあった。
また、従来のブレーキング装置は、押圧ローラが接触する半導体ウェハの表面及び裏面に剥離可能な保護シートを貼着して行うが、この保護シートを半導体ウェハごとに張り替えるための作業工数が多くかかるといった問題があった。また、前記保護シートの張り替え作業を行う際には、張りつめた状態で半導体ウェハに貼着しないとしわやたるみが生じてしまい、この部分を押圧ローラで押圧した場合にブレーキング処理が均一に行われないといった問題がある。従来は、このような張り替え作業を手作業で行っていたため、押圧ローラによる押圧力にムラが生じてしまい、半導体チップへの割り込み不良が発生するおそれがあった。
また、上記特許文献2に示されているような裏面擦り装置によれば、半導体ウェハの裏面を擦り上げる作業の自動化が可能となったが、ピン部材の先端に取り付けられた小球の回転がスムーズに行われず、半導体ウェハの裏面を均一に擦ることができない場合がある。これは、前記小球がピン部材の先端に設けられている空洞部内で保持されているだけであるため、摩擦が大きく回転が重くなるからである。また、長期間使用しているうちに、前記空洞部内にゴミなどの不純物が詰まり、これによって小球の回転が妨げられる場合がある。このように、前記小球の回転がスムーズに行われなくなると、半導体ウェハの裏面擦りが不十分になったり、擦る場所によってバラツキが生じたりする場合があった。このようなことから、金属膜の切り離しが完全に行われず、半導体チップへの分離が完全に行われないといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、ハーフカットされた半導体ウェハの割り込みから切り離しまでの工程を統合し、且つ、完全自動化することで、前記半導体ウェハから個々の半導体チップに分離する一連の作業を迅速且つ効率よく行うことができる半導体チップ分離装置を提供することにある。
また、前記ブレーキング工程においては、半導体ウェハを保護するための保護シートの着脱が容易となり、前記裏面擦り工程においては、半導体ウェハの裏面をムラなく均等に擦り上げることによって、確実に個々の半導体チップに分離することが可能な半導体チップ分離装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の半導体チップ分離装置は、半導体ウェハを個々の半導体チップに分離する半導体チップ分離装置であって、前記半導体ウェハを転動部材によって押圧する第1の分離手段と、前記第1の分離手段を経た半導体ウェハをピン部材の先端で押しながら擦る第2の分離手段と、前記半導体ウェハを前記第1の分離手段から第2の分離手段へ自動搬送するウェハ搬送手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記第1の分離手段は、前記半導体ウェハを載置する支持台と、この支持台に載置された半導体ウェハに貼着される保護シートと、この保護シートを前記半導体ウェハに沿って連続的に供給する保護シート供給部と、前記支持台に載置された半導体ウェハに対してX軸方向及びY軸方向に切り替え可能に設けられ、前記保護シートを介して半導体ウェハのX軸方向及びY軸方向に押圧する転動部材とを備えた。
また、前記第2の分離手段は、前記半導体ウェハの裏面に向けて配設される複数のピン部材と、各ピン部材の先端にボールベアリングを介して回転保持される小球とを有する擦り機構部を備える。
本発明の半導体チップ分離装置は、同一ステージ上に第1の分離手段と第2の分離手段とが設けられると共に、前記ステージ上に設置されているウェハ搬送手段によって、前記第1の分離手段から第2の分離手段への連続処理が可能となるため、一連の半導体チップの分離作業を迅速且つ効率よく行うことができる。
第1の分離手段に関しては、従来、半導体ウェハのローラで押圧する面を保護するための保護シートの張り替えを手作業で行う必要があったが、本発明の半導体チップ分離装置では、搬送されてくる半導体ウェハごとに順次新しい保護シートの供給及び排出が自動で行われる。このため、ブレーキング手段に搬送されてくる半導体ウェハの投入タイミングに合わせての貼着、及びブレーキング処理の終了タイミングに合わせての剥離作業が迅速且つ確実に行えると共に、ブレーキングによって生じるチップカス等が次に搬送されてくる半導体ウェハに付着することがなくなるので、高品質のブレーキング加工が可能となる。また、前記保護シートの貼着及び剥離が送出ローラ及び巻取ローラを介して張りつめた状態で連続供給されるので、搬送されてくる半導体ウェハごとにしわやたるみが生じないようにきれに張り替えを行うことができ、ムラのないブレーキング処理が可能となる。また、前記保護シートの両面がシリコンコーティングされているので、半導体ウェハを挟む際に生じる気泡を効率よく排除することができ、半導体ウェハを均一且つ高精度にブレーキング処理することができる。
また、第2の分離手段に関しては、粘着シート面を介した半導体ウェハの裏面を擦る小球がボールベアリングを介して回転可能に保持されているので、小球の回転が妨げられることなく、前記半導体ウェハの裏面に沿って確実に擦ることができる。このため、半導体ウェハの裏面をムラなく擦ることによって、金属膜の切り離しを完全に行うことができると共に、切り離し部に生じるバリなどを確実に除去することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る半導体チップ分離装置の実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は半導体チップ分離装置の平面図、図2は前記半導体チップ分離装置の正面図、図3は前記半導体チップ分離装置の背面図である。
本発明の半導体チップ分離装置は、ダイシング工程においてハーフカット溝が形成された半導体ウェハを前記ハーフカット溝の拡張によって分離可能な状態にする第1の分離手段と、この第1の分離手段によって分離されなかった部分を完全に切り離すための第2の分離手段との2段階の分離手段を備えた構成となっている。前記第1の分離手段は、前記半導体ウェハをローラ部材で転がせながら押圧「ブレーキング」を行うための工程であり、第2の分離手段は、前記第1の分離手段を経た半導体ウェハの裏面を細かく点状に回転させながら擦り上げ「裏面擦り」を行うための工程である。
図1乃至図3に示すように、本発明の半導体チップ分離装置21は、平面状のステージ22を有する筐体23と、前記ステージ22上に配置されるウェハ格納部24、第1の分離手段(以下、ブレーキング部という)25、第2の分離手段(以下、裏面擦り部という)26、ウェハ搬送手段(ウェハ搬送部)27を備えて構成されている。前記ウェハ格納部24、ブレーキング部25、裏面擦り部26は、ウェハ搬送部27を中心とした搬送経路内に配置される。なお、筐体23には、前記各部の動作を司る制御部(図示せず)が設けられる。この制御部には、各部の動作をプログラム設定したりモニタリングしたりするための表示部やタッチキー又はバーコード等の入力装置が設けられる。
前記半導体チップ分離装置21は、図4に示すように、シリコン基板12の表面にバンプ13、裏面に金属膜14が形成され、表面からハーフカット溝15が形成された半導体ウェハ11を加工対象としている。前記シリコン基板12は、6〜8インチサイズの径を有したシリコンインゴットから所定の厚みスライスカットされたもので、複数の半導体チップ19が形成されている。前記バンプ13及び金属膜14は、ワイヤ接続の電極部となるもので、Ag(またはAg/AuSb)等で蒸着形成されている。このような構造の半導体ウェハ11は、例えば、2極のDHD(ダブルヒートシンクダイオード)などがある。
前記半導体ウェハ11は、図4及び図5に示すように、半導体ウェハ分離装置21にかける前のダイシング工程において、金属製のフレーム17に張られた粘着シート16の中央部に裏面の金属膜14が粘着保持される。この半導体ウェハ11の粘着保持位置は、オリエンテーションフラット18を基準にして決められる。そして、表面からブレードによって、図5に示したような個々のチップ領域19に沿ったハーフカット溝15が形成される。このハーフカット溝15は、半導体ウェハ11の表面に形成された桝目状の分離ラインに沿って、X軸方向及びY軸方向から順にブレードを走査することによって形成される。前記ハーフカット溝15の深さhは、図4に示したように、バンプ13が形成されている表面から金属膜14にかかる直前にまで達するように設定される。このようなハーフカット溝15が形成された半導体ウェハ11に対して、ブレーキング部25から裏面擦り部26での処理が行われる。なお、この半導体チップ分離装置21内では、前記半導体ウェハ11が粘着シート16及びフレーム17に保持された状態で搬送からブレーキング部25、裏面擦り部26でのチップ分離加工が行われる。なお、以下の説明において半導体ウェハ11の表面とは、バンプ13及びハーフカット溝15が形成されている面のことを指し、裏面とは、金属膜14が形成されている面を指すものとする。
前記半導体ウェハ11は、ウェハキャリア31に複数枚まとめて収納され、図2に示されるように、ステージ22上のウェハ格納部24にセットされる。このウェハ格納部24は、後述するウェハ搬送部27によって、ステージ22面と水平方向に出し入れ可能な高さに昇降させるための昇降機構24aを備えている。このため、ウェハキャリア31から取り出された半導体ウェハ11は、ブレーキング部25及び裏面擦り部26で処理された後、再び元の取り出し位置に格納されるようになっている。
ウェハ搬送部27は、前記ステージ22上に配置されたウェハ格納部24、ブレーキング部25、裏面擦り部26に向けて回転可能な回転駆動部32と、この回転駆動部32に一端が取り付けられ、他端がスライド伸縮可能なアーム部33と、このアーム部33の先端に設けられ、前記半導体ウェハ11が保持されているフレーム17を把持して回転可能な把持部34とで構成されている。前記回転駆動部32は、前記ウェハ格納部24、ブレーキング部25、裏面擦り部26の間を往復回転可能となっている。アーム部33は、固定レール部33aとこの固定レール部33aに対してスライド可能に取り付けられる可動レール部33bとによって構成され、半導体ウェハ11を各部内に搬送又は搬出する際に前記可動レール部33bが伸び、各部に向けて移動回転する際に前記可動レール部33bが固定レール部33a内に収容されるようになっている。前記把持部34は、フレーム17の縁部を掴んだり離したりする一対の挟持片と、この一対の挟持片を一回転することによって、前記半導体ウェハ11の表面と裏面を反転させる反転機構とを備えている。この反転機構は、ウェハ格納部24からブレーキング部25に搬送させるときと、ブレーキング部25において、半導体ウェハ11の表面と裏面を入れ替えて処理するときに作動する。
図6に示すように、前記ウェハキャリア31の所定位置にセットされた分離処理前の半導体ウェハ11は、フレーム17の一端を前記把持部34によって把持された状態でウェハキャリア31からそのまま水平方向に引き出される。この引き出された位置で、半導体ウェハの表面が下向きになるように、フレーム17ごと反転する。そして、このフレーム17の一端を把持した状態でアーム部33が90°左方向に回転して、ブレーキング部25の正面で停止させる。次に、可動レール部33bが伸びて半導体ウェハ11を支持台35上に移動させた後、前記把持部34を離間させて支持台35上に載置する。この半導体ウェハ11の載置が終了すると、前記可動レール部33bを固定レール部33aに収納した状態でそのまま半導体ウェハ11の裏面のブレーキング処理が終了するまで待機する。
ブレーキング部25は、前のダイシング工程において、ハーフカット溝15が形成された半導体ウェハ11(例えば、直径125mm)を個々の半導体チップに分割するものである。なお、以下に示す実施形態は、DHDタイプのガラス封止式ダイオードに用いられる素子からなる半導体チップの場合の構成例である。
前記ブレーキング部25は、図7に示すように、半導体ウェハ11が載置される支持台35と、前記支持台35にセットされた半導体ウェハ11の表面及び裏面に貼着される連続した上保護シート28、下保護シート29と、この上保護シート28及び下保護シート29を供給する保護シート供給部36(図3参照)と、前記上保護シート28又は下保護シート29を介して半導体ウェハ11の表面及び裏面を押圧する転動部材(押圧ローラ部)37を備えた押圧機構部38と、前記押圧ローラ部37を前記半導体ウェハ11に沿って、X軸方向とY軸方向に切り替えて平面移動させる移動手段と、前記押圧ローラ部37を介して半導体ウェハ11に圧力を掛けるためのエアシリンダ39と、このエアシリンダ39と連結し且つ前記圧力の大きさを調整する図示しない加圧制御部(例えば、リリーフレギュレータ)とから構成されている。
前記支持台35は、前記押圧ローラ部37によって押圧される半導体ウェハ11を支えるための土台となるもので、半導体ウェハ11が直接接する上面がこの半導体ウェハ11と略同じ径を有した円盤状の加工面35aになっている。この加工面35aは、凹凸のない平坦面に仕上げられ、前記押圧ローラ部37によって半導体ウェハ11に形成されているハーフカット溝15を拡張させて割り込むために必要な硬度を備える必要がある。また、無理な力がかかった場合でも半導体ウェハ11を損傷させないようなある程度の弾性を要することも重要となる。このため、前記支持台35は、厚みが10mm以上の硬質性のゴムやシリコーン等の樹脂材によって形成されるのが好ましい。
前記支持台35の半導体ウェハ11が直接接する上面サイズは、前記押圧ローラ部37よりも小さく、半導体ウェハ11よりも大きく設定する必要がある。このようなサイズに設定することで、前記押圧ローラ部37と支持台35の間に半導体ウェハ11、上保護シート28、下保護シート29が挟まれた状態で押圧ローラ部37により押圧されることになる。このときに各層間にある空気が圧縮されるが、圧縮された空気が各層間に残ると気泡となり、半導体ウェハ11に異常圧力が加わり、部分的にX,Y方向とは異なる方向に割れが入る。この割れが半導体チップ19のクラック、欠け、割れなどの製品不良となる。なお、前記押圧ローラ部37よりも支持台35の方が大きいと、押圧時に押圧ローラ部37が支持台35に食い込む状態になり圧縮された空気の逃げ道がなくなる。逆に押圧ローラ部37よりも支持台35の方が小さいと、支持台35のエッジ部分が開放状態になり空気の逃げ道を確保できることになる。このため、前記支持台35は押圧ローラ部37よりも小さく設定する必要がある。
前記上保護シート28、下保護シート29は、押圧ローラ部37によって押圧される半導体ウェハ11の被加工面(表面又は粘着シートを介した裏面)を保護するために貼着されるもので、前記被加工面に貼着される面にシリコンコーティングが施される。このようなシリコンコーティングを施すことによって、押圧ローラ部37による押圧処理後の剥離が容易となり、半導体ウェハ11の被加工面を損傷するおそれがなくなる。また、ブレーキングを行う際に、前記半導体ウェハ11の表面に生じる気泡等を効率よく排除することができ、密着性を高めることができる。本実施形態のブレーキング部25に備える保護シート供給部36では、前記上保護シート28及び下保護シート29を半導体ウェハ11の表面と裏面に沿って連続して送り出すと共に巻取り回収するための送出機構41及び巻取機構42が設けられている。この保護シート供給部36で使用される上保護シート28、下保護シート29は、ロール状の連続シートであり、搬送されてくる半導体ウェハ11ごとに順次新しいシートを供給することができるので、前の半導体ウェハ11をブレーキング処理した際に生じるチップカス等を次の半導体ウェハ11に付着させることなく処理することができる。このため、ブレーキング処理にムラがなくなり、高品質の半導体ウェハ11のブレーキング加工を行うことができる。図3に示したように、前記送出機構41及び巻取機構42は、ステージ22の背面側に配設され、前記支持台35を挟んだ左右方向から前記上保護シート28及び下保護シート29を張りつめた状態で、半導体ウェハ11の上方側及び下方側から挟み込むようにして移動させる。また、前記保護シート供給部36には、前記送出機構41から巻取機構42に向けて張りつめられた保護シート28,29を移動する際には、半導体ウェハ11の表面及び裏面から離間させ、押圧ローラ部37による押圧時には、密着させるための上下動可能な補助ローラを備えた昇降機構43が設けられる。なお、前記送出機構41、巻取機構42及び昇降機構43は、ブレーキング部25に対する半導体ウェハ11の搬入、搬出及び押圧ローラ部37に押圧動作の駆動に連動して制御される。
本実施形態の押圧機構部38には、図7に示したように、2系統の押圧ローラ部37が設けられている。これは、分離される半導体チップのサイズによって、前記2種類の押圧ローラ部37を使い分けるためである。前記2系統の押圧ローラ部37は、図7に示されるように、先端に前記上保護シート28及び下保護シート29を介して当接される主ローラ44と、この主ローラ44よりも大きな直径を有し、エアシリンダ39からの荷重を前記主ローラ44に伝達するための一対の補助ローラ45とで構成される。この補助ローラ45は前記主ローラ44に接した状態で回転方向の前後に設けられている。本実施形態では、一方の押圧ローラ部が直径7mmの主ローラ44で構成され、他方の押圧ローラ部が直径16mmの主ローラ44で構成されている。例えば、分離する半導体チップのサイズが0.5×0.5mmの場合は、直径16mmの主ローラ44を備えた押圧ローラ部37が使用され、分離する半導体チップのサイズが0.25×0.25mmの場合であれば、直径7mmの主ローラ44備えた押圧ローラ部が使用される。この2系統の押圧ローラ部の選択は、ブレーキング処理の開始時に制御部によって設定され、選択された押圧ローラ部が下方に突出することで使用可能となる。なお、本実施形態では、押圧ローラ部を2系統備えたが、分離する半導体チップのサイズに応じて、1系統あるいは多系統設けることが可能であり、それに応じて主ローラ44サイズも適宜設定することができる。
前記エアシリンダ39には、加圧側の流路と排圧側の流路の両側に高性能なリリーフレギュレータが取り付けられており、このリリーフレギュレータによって前記主ローラ44の加圧設定及び排圧設定を行うことができる。リリーフレギュレータは、2次側の圧力を微調整可能とするもので、これによって、前記エアシリンダ39のレスポンスを向上させることができる。したがって、本実施形態のブレーキング部25にあっては、前述したような高性能なリリーフレギュレータを有することによって、半導体ウェハの被加工面の厚みや凹凸状態に応じて、前記被加工面にかかる圧力の大きさを微調整することができる。
前記押圧機構部38には前記押圧ローラ部37の移動手段が備えられている。この移動手段によれば、最初に図8(a)に示すように、前記押圧ローラ部37を半導体ウェハ11の被加工面に沿ってX軸方向に沿って押圧走査し、次に、図8(b)に示すように、90°方向を変えてY軸方向に沿って押圧走査させることができる。このような移動手段を実現するために、前記押圧機構部38には、ガイドレールとこのガイドレールに係合し、且つ押圧機構部全体を回転可能に支持する水平移動機構とを備えている。
このブレーキング部25では、最初に粘着シート16を介した半導体ウェハ11の裏面を押圧ローラ部37で押圧するが、その際には、図9(a)に示すように、上保護シート28を下保護シート29の上に重ねた状態にし、前記上保護シート28の上面に半導体ウェハ11の表面が密着される。この状態で半導体ウェハ11の裏面が粘着シート16を介して押圧される。次に、図9(b)に示すように、半導体ウェハ11を反転してハーフカット溝15が形成されている表面を上にして再度ブレーキング部25に搬入する。ここでは、半導体ウェハ11を上方から上保護シート28で、下方からは下保護シート29で挟み込み、前記上保護シート28を介した半導体ウェハ11の表面を前記押圧ローラ部37によって押圧される。このように、最初のブレーキング処理において、押圧ローラ部37が当接する部分に上保護シート28を介さないのは、半導体ウェハ11の裏面が粘着シート16で保護されているからである。逆に上保護シート28を介すると、押圧する面が厚くなり、ブレーキング処理が十分に行われなくなるおそれがある。したがって、前記上保護シート28に関しては、表面と裏面の両方にシリコンコーティングが施される。
前記押圧ローラ部37の種類や数、主ローラ44及び補助ローラ45の径などは、加工対象となる半導体ウェハ11やこの半導体ウェハから分離される半導体チップのサイズによって適宜設定される。
なお、前記押圧機構部38には、エアシリンダ39に連結され、且つこのエアシリンダ39からの荷重を補助ローラによって主ローラ44に伝達する伝達部材と、前記補助ローラ45及び主ローラ44が固定されるローラ固定台と、押圧ローラ部37の高さを調整するためのマイクロメータとが設けられる。
以上説明したように、ブレーキング部25では、前記押圧ローラ部37を半導体ウェハ11の被加工面に押し付けながら半導体ウェハ11の表面に形成されているハーフカット溝15に沿って移動させて割り込みを行うが、その際に、前記被加工面に掛かる押圧ローラ部37の押圧力をエアシリンダ39によって適度に調整することができる。このため、半導体ウェハ11に無理な力が掛かることなく、割り込みを確実に行うことができる。
次に、第2の分離手段である裏面擦り部26について説明する。図10に示すように、前述したブレーキング部25において、表面及び裏面の押圧処理が完了した半導体ウェハ11はフレーム17に保持され、表面を上にした状態で前記ウェハ搬送部27によって引き出され、そのまま90°左方向に回転して裏面擦り部26に搬入される。この裏面擦り部26では、前記ブレーキング部25において、ハーフカット溝15に沿ってある程度割り込みがなされた状態の半導体ウェハ11の裏面側から粘着シート16面を介して擦することにより、前記半導体ウェハ11の裏面に形成されたAg又はAg/AuSb等の金属膜14を確実に切り離す。これによって、個々の半導体チップに完全に分離することができる。
図11に示すように、この裏面擦り部26は、前記半導体ウェハ11が保持されているフレーム17の外周部を介して載置されるフレーム支持部51と、回転及び移動自在に支持されると共に、先端部に小球55を有し、前記半導体ウェハ11を裏面側から粘着シート16面を介して擦り上げる複数のピン部材52と、これらピン部材52を半導体ウェハ11の裏面の略全体に亘って移動させ、且つ回転させる擦り機構部53と、前記フレーム支持部51に載置されている半導体ウェハ11に上方から圧力を掛けて固定するための加圧手段54とで構成されている。
前記ピン部材52は、図11及び図14に示されるように、先端に金属等の剛性を有する小球55が回転自在に保持され、この小球55に接するようにしてボールベアリング56が取付ピン57を介して組み込まれている。この実施形態では、前記擦り機構部53を前記小球55とボールベアリング56との組み合わせによって構成したので、前記小球55が半導体ウェハ11の裏面に接した際に、前記ボールベアリング56の回転によって、滑らかに回転しながら移動することができる。このように前記小球55の回転移動がスムーズに行えることによって、前記ブレーキング部25で略分離できるまでに割り込まれた半導体ウェハ11の金属膜14の裏面をムラなく擦り上げることができる。これによって、個々の半導体チップに完全に分離することができると共に、分離された金属膜14のバリ等を取り除くことが可能となる。このため、前記小球55の径は、分離される個々の半導体チップ19の平面サイズと同じか2倍程度に設定されるのが好ましい。
また、前記擦り機構部53は、図示しない2種類のモータを備えたモータ駆動部によって駆動される。この擦り機構部53を構成する各ピン部材52は、図11及び図12に示されるように、一対の自転ロータ58a,58b及び公転ロータ59とによって、自転若しくは公転するように取り付けられる。これによって、前記それぞれの自転ロータ58a,58bの先端に立設される計8本のピン部材52が半導体ウェハ11の裏面に接して螺旋運動を行うようになっている。なお、擦り機構部53の中心に位置している主ギヤ61は、前記モータ駆動部からの回転動力を公転ロータ59や自転ロータ58a,58bに伝達するために設けられている。
前記擦り機構部53は、前記モータ駆動部によって、長円形の公転ロータ59が回転し、さらに、この公転ロータ59の回転に伴って、各自転ロータ58a,58bに4本づつ配置されているピン部材52が公転する。また、前記主ギヤ61に係合した2つの自転ロータ58a,58bが回転することで、ピン部材52が自転する。
これにより、半導体ウェハ11の裏面側において、8本のピン部材52は、図13に示すような螺旋運動による軌跡60を描きながら遊星回転するとともに、半導体ウェハ11の裏面を粘着シート16面から押し上げるようにして擦られる。
前記粘着シート16は樹脂で形成されたものであり、半導体ウェハ11の金属膜14はAg(Ag/Sbでも同じ)であるため、両者の伸び率の差(樹脂の方がAgより伸び率が大きい)によって、図14に示すように、半導体ウェハ11の裏面に形成されている金属膜14を確実に切断することができる。
なお、前記それぞれの自転ロータ58a,58bに配設されている十字形のピン保持部材62は、その腕部の長さが調節(交換)可能となっている。これにより、8本のピン部材52が半導体ウェハ11の裏面全体を略均一に移動するように調節できる。したがって、前記腕部の長さを調整することによって、半導体ウェハ11のサイズ(直径)に対応させた裏面擦りを行うことができる。
加圧手段54は、前記フレーム支持部51上にセットされた半導体ウェハ11の表面側を密封するための空間を有する加圧処理部64と、この加圧処理部64内にエアー(例えば、ドライエアー)を供給するためのエアー供給部63とで構成されている。前記エアー供給部63によって、所定量のドライエアーを前記加圧処理部64内に満たすことで、前記フレーム17に保持された半導体ウェハ11を表面から無接触で確実に固定することができる。
このように、前記加圧手段54によれば、エアーの圧力によって、前記複数のピン部材52で押し上げられる半導体ウェハ11の表面を押さえることができるので、半導体ウェハ11の表面に形成されているバンプ13を傷つけるようなおそれがない。このため、前記擦り機構部53によって確実に金属膜14を切り離すことができると共に、切り離された半導体チップ19の不良率を低減させることが可能となる。
なお、前記エアー供給部63には、エアーの流量を調整するための調整弁と、加圧処理部64内での圧力をモニタする圧力表示部が設けられ、半導体ウェハ11の種類やサイズ等に応じて、制御部で予めプログラム設定されると共に適宜自動調整される。
次に、ブレーキング工程から裏面擦り工程に至る一連の動作を以下に説明する。本発明の半導体チップ分離装置21にセットされる半導体ウェハ11は、フレーム17に張られた粘着シート16面に半導体ウェハ11の裏面が貼着された状態で、予めダイシング工程によって表面にハーフカット溝15が形成される(図4、図5参照)。
(1)前記フレーム17によって保持された半導体ウェハ11をウェハキャリア31に格納し、このウェハキャリア31をウェハ格納部24にセットする(図2参照)。
(2)ウェハ搬送部27によってウェハキャリア31からフレーム17の端部を把持部34で保持し、一枚づつ引き出し、半導体ウェハ11の裏面(粘着シート16面)が上になるように反転した後、ブレーキング部25に向けて回転移動する(図2、図6参照)。
(3)ブレーキング部25では、支持台35上に下保護シート29と上保護シート28を重ねた状態で待機させ、半導体ウェハ11の表面が上保護シート28の上面に載置されるようにセットする(図9(a)参照)。
(4)粘着シート16面を介した半導体ウェハ11の裏面を押圧ローラ部37でX軸方向とY軸方向に切り替えて押圧する(図8(a),(b)参照)。
(5)前記半導体ウェハ11の裏面の押圧が終了した後、半導体ウェハ11をウェハ搬送部27によって一端引き出す。その際、上保護シート28が上昇し、下保護シート29との間に一定の隙間を空けた状態で保持する。
(6)前記半導体ウェハ11の表面を上にした状態で、再びブレーキング部25に搬入し、上保護シート28を介して前記半導体ウェハ11の表面をX軸方向からY軸方向に押圧する(図9(b)参照)。
(7)上記ブレーキング処理が終了した半導体ウェハ11をそのままウェハ搬送部27によって引き出し、そのまま左方向に90°回転し、裏面擦り部26内に搬入する(図10参照)。
(8)フレーム17によって保持された半導体ウェハ11を裏面擦り部26内に搬入してセットした後、半導体ウェハ11の上方から加圧手段54によって、一定のエアー圧力を加えて固定する(図11参照)。
(9)続いて、擦り機構部53に備えるピン部材52の自転又は公転によって、半導体ウェハ11の裏面側を粘着シート16面から押し上げながら擦る(図11参照)。
(10)この裏面擦り処理が終了した半導体ウェハ11をウェハ搬送部27によって引き出し、180°回転し、元のウェハキャリア31内に格納される。
上記(2)〜(10)までの処理をウェハキャリア31内に格納された半導体ウェハ11ごとに連続して行う。
前記筐体23内には、ウェハ格納部24、ブレーキング部25、裏面擦り部26、ウェハ搬送部27の各部の動作を司るプログラム可能な制御部が設けられ、この制御部によって上記(2)〜(10)までの処理が半導体ウェハ11や分離する半導体チップ19のサイズや種類に応じて適宜設定される。
なお、上記実施形態では、半導体ウェハ11をウェハ格納部24からブレーキング部25、裏面擦り部26へと順次搬送することによって、個々の半導体チップ19に分離する手順を示したが、半導体ウェハ11の種類によっては、ブレーキング部25の処理だけを行わせたり、再度裏面擦り部26の処理だけを繰り返して行わせたりするように制御することも可能である。
本発明の半導体チップ分離装置の平面図である。 上記半導体チップ分離装置の正面図である。 上記半導体チップ分離装置の背面図である。 ハーフカット溝が形成された半導体ウェハの断面図である。 粘着シートに保持された半導体ウェハの平面図である。 半導体ウェハをウェハ格納部からブレーキング部へ搬送する過程を示す説明図である。 押圧ローラ部を中心としたブレーキング部の概略構成を示す側面図である。 半導体ウェハに対するブレーキング方向を示す説明図である。 押圧ローラ部によって押圧される半導体ウェハの断面図である。 半導体ウェハをブレーキング部から裏面擦り部へ搬送する過程を示す説明図である。 裏面擦り部の概略構成を示す断面図である。 半導体ウェハの表面から見た擦り機構部の構成を示す平面図である。 ピン部材の自転及び公転による軌跡を示す説明図である。 ピン部材の擦り上げによって半導体ウェハの金属膜が切断される様子を示す説明図である。
符号の説明
11 半導体ウェハ
12 シリコン基板
13 バンプ
14 金属膜
15 ハーフカット溝
16 粘着シート
17 フレーム
19 半導体チップ
21 半導体チップ分離装置
22 ステージ
23 筐体
24 ウェハ格納部
24a 昇降機構
25 ブレーキング部(第1の分離手段)
26 裏面擦り部(第2の分離手段)
27 ウェハ搬送部(ウェハ搬送手段)
28 上保護シート
29 下保護シート
31 ウェハキャリア
32 回転駆動部
33 アーム部
33a 固定レール部
33b 可動レール部
34 把持部
35 支持台
35a 加工面
36 保護シート供給部
37 押圧ローラ部(転動部材)
38 押圧機構部
39 エアシリンダ
41 送出機構
42 巻取機構
43 昇降機構
44 主ローラ
45 補助ローラ
51 フレーム支持部
52 ピン部材
53 擦り機構部
54 加圧手段
55 小球
56 ボールベアリング
57 取付ピン
58a,58b 自転ローラ
59 公転ローラ
60 軌跡
61 主ギア
62 ピン保持部材
63 エアー供給部
64 加圧処理部

Claims (11)

  1. 半導体ウェハを個々の半導体チップに分離する半導体チップ分離装置であって、
    前記半導体ウェハを転動部材によって押圧する第1の分離手段と、
    前記第1の分離手段を経た半導体ウェハをピン部材の先端で押しながら擦る第2の分離手段と、
    前記半導体ウェハを前記第1の分離手段から第2の分離手段へ自動搬送するウェハ搬送手段とを備えたことを特徴とする半導体チップ分離装置。
  2. 前記半導体ウェハには、表面にハーフカット溝、裏面に金属膜が形成され、裏面側が粘着シートに保持された状態で前記ウェハ搬送手段によって搬送される請求項1記載の半導体チップ分離装置。
  3. 前記第1の分離手段によって半導体ウェハの表面側及び裏面側が押圧され、第2の分離手段によって前記半導体ウェハの裏面側が擦られることで、前記ハーフカット溝に沿って半導体チップに分離される請求項1又は2記載の半導体チップ分離装置。
  4. 前記ウェハ搬送手段は、前後方向にスライドし且つ水平方向に回転可能なアーム部と、このアーム部の先端に回転可能に設けられる把持部とを備える請求項1記載の半導体チップ分離装置。
  5. 前記ウェハ搬送手段の搬送経路内に前記半導体ウェハを格納するウェハ格納部が設けられ、このウェハ格納部から前記ウェハ搬送手段によって取り出された半導体ウェハが第1の分離手段、第2の分離手段とに順次自動搬送される請求項1記載の半導体チップ分離装置。
  6. 前記第1の分離手段は、前記半導体ウェハを載置する支持台と、この支持台に載置された半導体ウェハに貼着される保護シートと、この保護シートを前記半導体ウェハに沿って連続的に供給する保護シート供給部と、前記支持台に載置された半導体ウェハに対してX軸方向及びY軸方向に切り替え可能に設けられ、前記保護シートを介して半導体ウェハのX軸方向及びY軸方向に押圧する転動部材とを備えた請求項1記載の半導体チップ分離装置。
  7. 前記保護シート供給部には、前記支持台の両側に前記保護シートの送出機構及び巻取機構が設けられ、半導体ウェハに沿って前記保護シートを連続的に供給する請求項6記載の半導体チップ分離装置。
  8. 前記保護シートは、前記半導体ウェハに接する面がシリコンコーティングされている請求項6又は7記載の半導体チップ分離装置。
  9. 前記第2の分離手段は、前記半導体ウェハの裏面に向けて配設される複数のピン部材と、各ピン部材の先端にボールベアリングを介して回転保持される小球とを有する擦り機構部を備える請求項1記載の半導体チップ分離装置。
  10. 前記擦り機構部は、前記半導体ウェハの裏面側が前記小球によって押圧され、且つ、前記ピン部材が自転又は公転するように駆動される請求項9記載の半導体チップ分離装置。
  11. 前記第2の分離手段は、前記擦り機構部によって半導体ウェハの裏面側を擦る際、前記半導体ウェハの表面側から一定の圧力を加える加圧手段を備える請求項10記載の半導体チップ分離装置。
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