JP2007216005A - 経鼻気管内チューブコネクタ - Google Patents

経鼻気管内チューブコネクタ Download PDF

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JP2007216005A JP2007010843A JP2007010843A JP2007216005A JP 2007216005 A JP2007216005 A JP 2007216005A JP 2007010843 A JP2007010843 A JP 2007010843A JP 2007010843 A JP2007010843 A JP 2007010843A JP 2007216005 A JP2007216005 A JP 2007216005A
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秀紀 山口
Tatsuya Ori
達也 小里
Toshiki Ono
利樹 小野
Takashi Yamamoto
隆司 山本
Hironari Yamamoto
裕也 山本
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Sun Medical Co Ltd
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Abstract

【課題】歯科・口腔外科等における処置の大幅な操作性の向上をはかり、患者の鼻孔部に潰瘍を引き起こすことのない経鼻気管内チューブコネクタを提供する。
【解決手段】少なくとも、患者の気管に挿入されるチューブに接続可能な気管挿入管側の開口部を有する気管挿入管側導通部と、治療用ガス供給源に接続可能なガス供給源側の開口部を有するガス供給源側導通部と、から鋭角状の屈曲部を構成する導通管からなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば口腔外科手術時等の麻酔処置に使用される経鼻気管内チューブコネクタに関する。さらに詳しくは、気管内チューブに接続する開口部と人工呼吸器等のガス供給装置に接続する開口部を有し、さらに吸引カテーテルを挿入できる挿入口を有する経鼻気管内チューブコネクタに関する。
患者に呼吸ガスを供給するための呼吸マスクにおいて、全顔面マスク、鼻と口を覆うマスク、鼻マスクなど様々な形態のマスクが公知である。
一般に呼吸マスクは、持続的気道陽圧法(CPAP)による治療や2つの圧力レベルを用いる治療状況において、肺疾患に苦しむ人に酸素もしくは酸素と空気の混合気を供給する為、手術前の段階における麻酔ガスを供給する為、睡眠時無呼吸症候群(OSA:OBSTRUCTIVE SLEEP APNEA)のような呼吸障害に苦しむ人に圧縮空気を供給する為など多種多様の目的で利用されている。
ところで、このような呼吸マスクには、呼吸マスクと呼吸ガスを送る装置とを接続する気管内チューブコネクタ100が設けられている。
気管内チューブコネクタ100は図6に示したように、呼吸マスク(図示せず)の内部と流体的に連通した状態で接続するためのマスク側端部102と、呼吸ガス供給導管(図示せず)の出口と流体的に連通した状態で接続するための供給導管側端部104とを有し、呼吸ガスのガス流出換気通路106が、マスク側端部102と供給導管側端部104とが実質的に垂直(L字形)となるようになっている(特許文献1(特表2003−502116号公報)参照)。
このような気管内チューブコネクタ100は、円滑に呼吸ガスなどを気道に送り込むことを考慮した設計になっているため、その形状が呼吸マスクの仕様に合わせた作りになっている。
一方、口腔外科治療を行う場合には、口を覆う呼吸マスクは当然使用できないため、酸素の供給は鼻孔部を介して体内に送り込まれることとなる。
このような鼻孔部からの酸素の供給は、鼻孔部に気管内チューブを差し込み、この気管内チューブとL字形の気管内チューブコネクタ(以下、アングルピースとする)の一方側とをスリップジョイントを介して連結し、さらにアングルピースの他方側とガス供給装置のチューブとを接続することにより、行われるようになっている。
しかしながら、このように鼻孔部から酸素の供給を行って口腔外科治療を行う場合、アングルピースが障害となる場合がある。
即ち、アングルピースは鼻や口に装着する呼吸マスクに呼吸ガスを送ることのみを考慮したコネクタ形状(L字形状)となっているため、ポート部もしくはポートに接続したチューブが歯科治療の妨げになる場合がある。
また、アングルピースは、口から気管内チューブが挿入される経口気管内送管用のアングルピースを流用して用いられることが多く、この場合にも歯科治療を行うには、形態が大きすぎるという問題が生じている。
このため、アングルピースを使用せず、内部に銅線やらせん状コイルを入れたスパイラルチューブを用い、酸素の供給を行う方法が採られている。
特表2003−502116号公報
しかしながら、このようなスパイラルチューブを用いた方法は、口腔外科治療の際の障害となることを抜本的に解決するには至っておらず、またスパイラルチューブの内層樹脂部が剥離してしまうというトラブルも報告されている。
さらに、アングルピースの2つのポートのなす角度が90度、いわゆるL字形であるため呼吸装置に接続する際にアングルピースが呼吸装置の方向に引っ張られてしまうことがある。
このため患者の鼻孔部が圧迫され、潰瘍を引き起こす問題も呈していた。
本発明は、このような現状に鑑み、歯科処置の大幅な操作性の向上をはかり、患者の鼻孔部に潰瘍を引き起こすことのない経鼻気管内チューブコネクタを提供することを目的とする。
さらに本発明は、口腔内治療の弊害となるポート部の取り付け角度、位置、大きさを改善し、また痰の除去時に使用する吸引カテーテルを簡単に気管内チューブ内に挿入することができ、さらに経鼻気管内チューブコネクタ内部の清掃ができるサニタリー性も考慮された挿入口を備えた経鼻気管内チューブコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
少なくとも、
患者の気管に挿入されるチューブに接続可能な気管挿入管側の開口部を有する気管挿入管側導通部と、
治療用ガス供給源に接続可能なガス供給源側の開口部を有するガス供給源側導通部と、
から鋭角状の屈曲部を構成する導通管からなることを特徴とする。
このように構成することによって、チューブが歯科治療の際に邪魔になることがなくなるとともに、導通管の気管挿入管側導通部が患者の鼻孔部の向きと同じような角度で設けられているため、患者の鼻孔部におけるコネクタの圧迫により生ずる潰瘍を軽減することができる。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
前記経鼻気管内チューブコネクタが、
前記気管挿入管側の開口部の中心部を開口部中心A、
前記ガス供給源側の開口部2の中心部を開口部中心B、
前記開口部中心Aと前記開口部中心Bとを結んだ線を直線AB、
前記導通管の中心を通る線を曲線L、
前記直線ABに対して平行で、且つ曲線Lと最も遠方で当接する線を直線CD、
前記直線CDと前記曲線Lとの当接部を接点T、
前記開口部中心Bと前記接点Tとを結んだ線を線BT、
前記開口部中心Aから前記線BTに垂線を下ろし、当接する点を点H、
前記接点Tと前記点Hとを結んだ線を線TH、
前記開口部中心Aと前記点Hとを結んだ線を線AH、
とした際に、
前記線THの長さが0〜35mm、且つ前記線AHの長さが5〜50mmの範囲内であることを特徴とする。
このような範囲内となるように、各部を構成することによって、チューブが歯科治療の際に邪魔になることがなくなるとともに、導通管の気管挿入管側導通部が患者の鼻孔部の向きと同じような角度で設けられているため、患者の鼻孔部におけるコネクタの圧迫により生ずる潰瘍を軽減することができる。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
前記経鼻気管内チューブコネクタが、
前記気管挿入管側の開口部の中心部を開口部中心A、
前記ガス供給源側の開口部2の中心部を開口部中心B、
前記開口部中心Aと前記開口部中心Bとを結んだ線を直線AB、
前記導通管の中心を通る線を曲線L、
前記直線ABに対して平行で、且つ曲線Lと最も遠方で当接する線を直線CD、
前記直線CDと前記曲線Lとの当接部を接点T、
前記開口部中心Bと前記接点Tとを結んだ線を線BT、
前記開口部中心Aから前記線BTに垂線を下ろし、当接する点を点H、
前記接点Tと前記点Hとを結んだ線を線TH、
前記開口部中心Aと前記点Hとを結んだ線を線AH、
とした際に、
前記線THと前記線AHの長さの比率(TH/AH)が3〜0.08の範囲内であることを特徴とする。
このような範囲内となるように、各部を構成することによって、チューブが歯科治療の際に邪魔になることがなくなるとともに、導通管の気管挿入管側導通部が患者の鼻孔部の向きと同じような角度で設けられているため、患者の鼻孔部におけるコネクタの圧迫により生ずる潰瘍を軽減することができる。
以上の通り、本発明において、鋭角状の屈曲部を構成するとは、具体的には、
線THの長さが0〜35mm、且つ線AHの長さが5〜50mmの範囲内であること、および/または、
線THと線AHの長さの比率(TH/AH)が3〜0.08の範囲内であること等の定義にて例示される性質である。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
前記経鼻気管内チューブコネクタが、
吸引カテーテルを挿入できる挿入口を有することを特徴とする。
このように構成することによって、患者の痰の除去時に吸引カテーテルを簡単に気管内チューブ内に挿入することができ、さらにコネクタ内部の清掃も良好である。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
前記気管挿入管側の開口部および/または前記ガス供給源側の開口部付近は、
テーパ状の形状を有することを特徴とする。
このように構成することによって、患者の気管に挿入されるチューブや、治療用ガス供給源と接続されるチューブを挿入し易くすることができる。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、
前記気管挿入管側の開口部および/または前記ガス供給源側の開口部付近は、
屈曲変形可能な蛇腹構造であることを特徴とする。
このように構成することによって、患者の気管に挿入されるチューブや、治療用ガス供給源と接続されるチューブの抜け落ちを防止することができる。
さらに、気管挿入管側の開口部および/またはガス供給源側の開口部付近のみが蛇腹構造であるため、チューブの挿入を容易にしたり、角度の微調整を行うことができる。さらに、気管挿入管側導通部とガス供給源側導通部の蛇腹構造以外の箇所は、鋭角状の屈曲部を維持したままであるため、歯科治療中にチューブが邪魔になることがない。
また、本発明の歯科用経鼻気管内チューブコネクタは、
上記のいずれかに記載の経鼻気管内チューブコネクタが、
歯科・口腔外科治療の際に用いられることを特徴とする。
このように、経鼻気管内チューブコネクタを歯科治療の際に用いれば、特に口内を治療する際にも、チューブが邪魔になることがない。
本発明の経鼻気管内チューブコネクタによれば、歯科処置の操作性を向上させるとともに、患者の鼻孔部における経鼻気管内チューブコネクタの圧迫により生ずる潰瘍を軽減することができる。
また挿入口を備えることにより、痰の除去時に吸引カテーテルを簡単に気管内チューブ内に挿入することができ、さらに経鼻気管内チューブコネクタ内部の清掃も良好である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
なお、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものではない。
図1は本発明の経鼻気管内チューブコネクタの幾何学的特徴を説明する為の側面図である。
図1に示したように、本発明の経鼻気管内チューブコネクタ10は、経鼻気管内チューブコネクタ10の一方側に患者の気管に挿入されるチューブ(図示せず)に接続可能な気管挿入管側の開口部12を有する。
気管挿入管側の開口部12は、気管内チューブを接続固定する気管挿入管側導通部16の先端に設けられた開口である。
典型的には1つの略円形の形状を有するものであるが、特に限定されるものではなく、必要に応じて、扁平な楕円形やその他の多角形であっても良く、あるいはその辺縁部が2次元平面に収まらない3次元的な曲線である場合であっても良い。また、開口は2つ以上存在しているか、仕切りを有していても良い。
気管挿入管側の開口部12の直径は、好ましくは、0.3〜1.5cmである。
また、経鼻気管内チューブコネクタ10の他方側には、治療用ガス供給源に接続可能なガス供給源側の開口部14を有する。
ガス供給源側の開口部14は、治療用ガス供給源を接続固定するガス供給源側導通部18の先端に設けられた開口である。
ガス供給源側の開口部14は、気管挿入管側の開口部12と同様、典型的には1つの略円形の形状を有するものであるが、特に限定されるものではなく、必要に応じて、扁平な楕円形やその他の多角形であっても良く、あるいはその辺縁部が2次元平面に収まらない3次元的な曲線である場合であっても良い。また、開口は2つ以上存在しているか、仕切
りを有していても良い。
ガス供給源側の開口部14の直径は、好ましくは、0.5〜3.0cmである。
気管挿入管側の開口部12とガス供給源側の開口部14は、経鼻気管内チューブコネクタ10内を貫通し、屈曲部を有する治療用ガスが導通可能な導通管22aにて連絡されている。
導通管22aは図1において便宜的に、気管挿入管側導通部16、ガス供給源側導通部18、屈曲導通部20に分けて標記しているが、本質的にはこれらは連続した形状である。
次に、本発明を特徴づけるパラメータの基礎を成す、幾何学的諸要素について図1に基
づいて説明する。
気管挿入管側の開口部12の気管挿入管側の開口部中心Aは、開口部外縁内径部の描く形状の重心点に相当するものである。
同様にガス供給源側の開口部14のガス供給源側の開口部中心Bは、開口部内径部の描く形状の重心点に相当するものである。
なお、この場合、重心点とは、通常、
Q|minΣiDst(PiQ)
{Pi :(曲線)図形の各点(i=1,2....)、
Dst(PiQ) :PiとQの間の距離、
Σi :iについて総和する演算操作、
Q|minΣiDst(PiQ) :ΣiDst(PiQ)が最小となる時のQ}
である点Qであると考えて良い。
また計算を簡便にする為、上記の式において、距離に換えて距離の2乗を用いても良い。
ここで幾何学的基準を設定する為に、まず気管挿入管側の開口部中心Aとガス供給源側の開口部中心Bとを結ぶ直線ABを引く。また、屈曲部を有し治療用ガスが導通可能な導通管22aの中心を通る曲線を曲線Lとして定義する。
導通管22aにて規定される曲線Lは、通常、導通管22aの中心線であると考えて良い。あるいは導通管22aの各断面の重心点を結んだ曲線と考えても良い。なお、曲線というのは直線の折れ線も含まれるものである。
このようにして直線ABと曲線Lが定義される。
また、直線ABに対して平行で且つ最も遠方にあり、曲線Lと当接する直線CDを定義し、曲線Lと直線CDの接点Tを設定する。なお、曲線Lが、図1に示したように折れ線であったり、複数の屈曲点を有する曲線である場合には、複数の接点Tが存在することが有り得る。その場合には、複数の接点Tのうち、両最端の2点の中点をもって接点Tとすればよい。
次に、開口部中心Aから線BTに垂線を下ろし、その交点を交点Hとする。
なお、線BTと言うように「線」と表現し、直線、曲線、あるいはこれらの複合線と限定して表現しない理由は、直線や曲線のいずれの場合も有り得るからである。以下、他の「線」についても同様である。
この線BTへの垂線の交点Hが存在するということは、線BTに垂線を下ろしたとき、線BH<線BTで有ることである。さらに好ましくは線TH<線BTである。
また、線BTが曲線である場合、適切な垂線を一義的に設定できないことが有り得るが、その様な場合には、開口部中心Aと線BTとの間の最短線AHを垂線AHと定義すればよい。
このようにして、本発明を特徴づけるパラメータの基礎を成す、幾何学的諸要素について定義される。
さらに本発明のコネクタにおいては、線THの長さが0〜35mmの範囲内であり、線AHの長さが5〜50mmの範囲内であることを必要とする。
線THの長さは、好ましくは1〜30mm、より好ましくは3〜25mm、線AHの長さは、好ましくは10〜40mm、より好ましくは15〜35mmの範囲内である。
線THの長さが上記の数値範囲の下限値を下回ると、鼻孔部におけるコネクタの圧迫が発現することとなる。
一方、線THの長さが上限値を上回ると開口部12、14が近接しすぎて鼻孔部に設置し難くなり、何れも好ましくない。
また、線AHの長さが上記の数値範囲の下限値を下回ると開口部12の先端を鼻孔部に設置し難くなる。
一方、線AHの長さが上限値を上回ると経鼻気管内チューブコネクタ10が鼻孔部前面に突出し歯科治療の妨げとなり、何れも好ましくない。
なお、線BTの長さは、好ましくは20〜70mm、より好ましくは30〜60mmの範囲内である。
線BTの長さが上記の数値範囲の下限値を下回るとガス供給装置(図示せず)のホース類への接続が難しくなる。
一方、線BTの長さが上限値を上回ると同様にガス供給装置(図示せず)のホース類への接続が難しくなり、何れも好ましくない。
また、本発明の別の態様においては、線THと線AHの長さの比率(TH/AH)は3〜0.08、好ましくは3〜0.2、より好ましくは2.5〜0.3、特に好ましくは2〜0.4の範囲である。
比率(TH/AH)が上記の数値範囲の下限値を下回ると患者の鼻孔部が圧迫されることとなる。
一方、比率(TH/AH)が上限値を上回ると吸引カテーテル(図示せず)を挿入することが困難となり、何れも好ましくない。
また、本発明の経鼻気管内チューブコネクタ10は、図2に示したように、導通管22bが気管挿入管側導通管24とガス供給源側導通管26の2本より構成されていても良い。
さらに経鼻気管内チューブコネクタ10は図3に示したように、1つの滑らかな曲線を有する導通管22cより構成されていても良い。
また図示しないが、3つを越える本数の直線よりなる構成、複数の曲線よりなる構成、あるいは、直線や曲線の組合せよりなる構成であっても良い。
次に、本発明の経鼻気管内チューブコネクタの好適な具体例について、図4に基づいて説明する。
図4に示した経鼻気管内チューブコネクタ10は、気管挿入管側導通部16とガス供給源側導通部18の間の屈曲導通部20付近に、吸引カテーテルを挿入できる挿入口28が
設けられている。
これにより、経鼻気管内チューブコネクタ10内部の清掃が容易であるとともに、患者の痰などの除去の際、挿入口28を介して吸引ホースを簡単に差し込むことができる。
気管内チューブを接続固定する気管挿入管側導通部16は、その外径は種々のチューブに接続できるように先端部分にテーパ状部30を有することが好ましい。
また、一度チューブに差し込まれたら抜け難い構造となっていることが好ましく、例えば外径部に1つ以上の輪状の凹凸や、蛇頭状の返しなどを設けても良い。
あるいは、自在な屈曲変形できるように蛇腹部32などの可撓性を有する構造になっていることがより好ましい。
また、治療用ガス供給源(図示せず)は、通常、チューブ形状の連絡手段にて、治療用ガス供給源(図示せず)を接続固定するガス供給源側導通部18と連絡されるので、ガス供給源側導通部18も気管挿入管側導通部16と同様にテーパ状部34を有することが好ましい。
さらに、ガス供給源側導通部18のテーパ状部34にもチューブの抜け防止のため、蛇腹部(図示せず)を設けても良いことは当然である。
次に、本発明の経鼻気管内チューブコネクタの他の好適な具体例について、図5に基づいて説明する。なお、図5において、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は平面図、図5(d)は図5(a)および図5(b)のa−a’線からb−b’線の区間の断面図である。
図5(a)〜図5(c)に示した経鼻気管内チューブコネクタ10は、導通管の中心を通る曲線が3次元的曲線である場合のものである。
このような経鼻気管内チューブコネクタ10は、導通管の中心を通る曲線が3次元的曲線であり、図4に示した経鼻気管内チューブコネクタ10のガス供給源側導通部18を図4の図面平面に対して50度の角度となるように、図面平面の裏面側へ曲げた様な形状を有する。この角度については、好ましくは0〜80度であり、より好ましくは30〜60度である。
このような数値範囲の下限値以上であることにより、ガス供給源側導通部18が鼻の正面に配置されることを避け、鼻の側面に逃がすことができる。
このように、導通管の中心を通る曲線が3次元的曲線であれば、鼻を圧迫することが防止できるので好ましく、上限値以下であることにより、口腔外科処理の妨げとならないようにガス管を配置でき好ましい。
あるいは、図5(a)〜図5(c)に示した図形に限定されないより抽象的な観点から言えば、導通管の中心を通る曲線を変形させないように、互いに平行な2平面で挟んだ際に、最低限必要な2平面の間隔としては好ましくは5〜30mm、より好ましくは10〜20mmである。
なお、ガス供給源側導通部18が接続している気管挿入管側導通部16への導通路内開口部40に垂直な直線上に置いて、気管挿入管側導通部中心線との交点Mとガス供給源側導通部18の外表面部との交点Nの間隔MNである張り出し長さは、好ましくは4〜40mm、より好ましくは8〜30mmである。
このような数値範囲内であれば、本発明の経鼻気管内チューブコネクタ10は、鼻周辺の人体形状に対して、安定かつ低負担でフィットすることとなる。
また、上記のように導通管の中心を通る曲線を3次元的曲線に保持させる形態としては、恒久的固定形態に限定される必要はなく、可変的形態も何ら差し支えない。
即ち、気管挿入管側導通部16とガス供給源側導通部18の接合部、またはその周辺
部を回転および/または屈曲可能な構造にすることにより、患者の鼻の個別的形態に対応して調整できるものである。
かかる可変形態としては、蛇腹部構造などの可撓性を有する屈曲自在構造であっても良いし、図5(d)に示したように、外径と内径が密着可能に寸法設計された、好ましくはテーパを有する2円筒が、間に気密性を高めるためのOリング41を介して差し込み接合された、回転自在な差し込み接続構造であっても良い。
図5(a)〜図5(c)には、後者の例を適用した場合の態様についても併記している。
即ち、本具体例の経鼻気管内チューブコネクタ10は、恒久的固定形態にて3次元的曲線形状の経路を有する経鼻気管内チューブコネクタ10を専ら説明するためのものであるが、回転自在な差し込み接続構造を設ける場合における、その設置位置と具体的構造についても図示したものである。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれらに限定されることはない。
例えば、挿入口28の位置を、気管挿入管側導通部16の側面に設けても良く、また挿入口28を複数設けることも可能である。
さらに本発明の経鼻気管内チューブコネクタは、上記のように歯科・口腔外科治療の際に用いられるだけでなく、例えば顎顔面外科・耳鼻咽喉科など鼻から気管内チューブを挿入する必要のある如何なる場合においても使用でき、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更や機能追加が可能なものである。
図1は、本発明の経鼻気管内チューブコネクタの幾何学的概要を説明するモデルである。 図2は、導通管が2本の直線よりなる本発明の経鼻気管内チューブコネクタの一態様例である。 図3は、導通管が1本の曲線よりなる本発明の経鼻気管内チューブコネクタの一態様例である。 図4は、挿入口を有する本発明の経鼻気管内チューブコネクタの一態様例である。 図5は、挿入口を有する本発明の経鼻気管内チューブコネクタの他の態様例であり、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は平面図、図5(d)は図5(a)および図5(b)のa−a’線からb−b’線の区間の断面図である。 図6は、従来の気管内チューブコネクタの概略図である。
符号の説明
10・・・経鼻気管内チューブコネクタ
12・・・開口部
14・・・開口部
16・・・気管挿入管側導通部
18・・・ガス供給源側導通部
20・・・屈曲導通部
22a・・導通管
22b・・導通管
22c・・導通管
24・・・気管挿入管側導通管
26・・・ガス供給源側導通管
28・・・挿入口
30・・・テーパ状部
32・・・蛇腹部
34・・・テーパ状部
40・・・導通路内開口部
41・・・Oリング
A・・・気管挿入管側の開口部中心
B・・・ガス供給源側の開口部中心
AB・・・開口部中心Aと開口部中心Bとを結んだ直線
L・・・導通管の中心を通る曲線
CD・・・直線ABに対して平行で、且つ曲線Lと最も遠方で当接する直線
T・・・直線CDと曲線Lとの接点
BT・・・開口部中心Bと接点Tとを結んだ線
H・・・開口部中心から線BTに垂線を下ろし、当接する点
TH・・・接点Tと点Hとを結んだ線
AH・・・開口部中心Aと点Hとを結んだ線
100・・・気管内チューブコネクタ
102・・・マスク側端部
104・・・供給導管側端部
106・・・ガス流出換気通路

Claims (7)

  1. 少なくとも、
    患者の気管に挿入されるチューブに接続可能な気管挿入管側の開口部を有する気管挿入管側導通部と、
    治療用ガス供給源に接続可能なガス供給源側の開口部を有するガス供給源側導通部と、
    から鋭角状の屈曲部を構成する導通管からなることを特徴とする経鼻気管内チューブコネクタ。
  2. 前記経鼻気管内チューブコネクタが、
    前記気管挿入管側の開口部の中心部を開口部中心A、
    前記ガス供給源側の開口部2の中心部を開口部中心B、
    前記開口部中心Aと前記開口部中心Bとを結んだ線を直線AB、
    前記導通管の中心を通る線を曲線L、
    前記直線ABに対して平行で、且つ曲線Lと最も遠方で当接する線を直線CD、
    前記直線CDと前記曲線Lとの当接部を接点T、
    前記開口部中心Bと前記接点Tとを結んだ線を線BT、
    前記開口部中心Aから前記線BTに垂線を下ろし、当接する点を点H、
    前記接点Tと前記点Hとを結んだ線を線TH、
    前記開口部中心Aと前記点Hとを結んだ線を線AH、
    とした際に、
    前記線THの長さが0〜35mm、且つ前記線AHの長さが5〜50mmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の経鼻気管内チューブコネクタ。
  3. 前記経鼻気管内チューブコネクタが、
    前記気管挿入管側の開口部の中心部を開口部中心A、
    前記ガス供給源側の開口部2の中心部を開口部中心B、
    前記開口部中心Aと前記開口部中心Bとを結んだ線を直線AB、
    前記導通管の中心を通る線を曲線L、
    前記直線ABに対して平行で、且つ曲線Lと最も遠方で当接する線を直線CD、
    前記直線CDと前記曲線Lとの当接部を接点T、
    前記開口部中心Bと前記接点Tとを結んだ線を線BT、
    前記開口部中心Aから前記線BTに垂線を下ろし、当接する点を点H、
    前記接点Tと前記点Hとを結んだ線を線TH、
    前記開口部中心Aと前記点Hとを結んだ線を線AH、
    とした際に、
    前記線THと前記線AHの長さの比率(TH/AH)が3〜0.08の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の経鼻気管内チューブコネクタ。
  4. 前記経鼻気管内チューブコネクタが、
    吸引カテーテルを挿入できる挿入口を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の経鼻気管内チューブコネクタ。
  5. 前記気管挿入管側の開口部および/または前記ガス供給源側の開口部は、
    テーパ状の形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の経鼻気管内チューブコネクタ。
  6. 前記気管挿入管側の開口部および/または前記ガス供給源側の開口部は、
    屈曲変形可能な蛇腹構造であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の経鼻気管内チューブコネクタ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の経鼻気管内チューブコネクタが、
    歯科・口腔外科治療の際に用いられる経鼻気管内チューブコネクタであることを特徴とする歯科用経鼻気管内チューブコネクタ。
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