JP2007215418A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Kazuyuki Matsuda
和之 松田
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Abstract

【課題】本発明は、プロテクタに過大な力が加わるのを防止でき、しかも、格別なねじを用いることなくプロテクタとリール本体とを位置決めすることができ、作業性に優れた魚釣用スプリングリールを得ることにある。
【解決手段】魚釣用スピニングリール1は、リール本体2と、リール本体2の後端に組み付けられるプロテクタ18と、プロテクタ18の一端とリール本体2との間を、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け方向に沿って固定する第1の固定部22と、プロテクタ18の他端とリール本体2との間を、プロテクタ18の組み付け方向と異なる方向に沿って固定する第2の固定部23とを備えている。第2の固定部23は、リール本体2から突出する凸部30と、プロテクタ18に形成されて凸部30が嵌合する嵌合孔31とを含んでいる。プロテクタ18の他端は凸部30と嵌合孔31とを相対的に嵌合させることでリール本体2に保持される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リール本体の後端にプロテクタを装着した魚釣用スピニングリールに係り、特にプロテクタをリール本体に固定する構造に関する。
魚釣用スピニングリールは、スプールおよびロータの後方に突出する金属製のリール本体を備えている。リール本体は、上向きに延びる脚部を有し、この脚部の上端部が釣竿のリールシートに固定されるようになっている。
この種のスピニングリールでは、リール本体の内部にスプールを往復動させるオシレート機構やロータを回転させる巻き取り駆動機構が収容されている。オシレート機構の一部は、リール本体の後端からリール本体の外に露出するとともに、このリール本体の後端にオシレート機構の回転軸を支持する軸受部が形成されている。
そのため、リール本体の後端は、凹凸の多い複雑な形状となっており、そのままでは外観的な面で問題が残る。それとともに、例えば釣場を移動したり、あるいは実際に釣をしている時に、リール本体の後端が釣場の岩と干渉して傷付いてしまうと、オシレート機構の作動不良の原因となることがあり得る。
この対策として、従来、リール本体の後端に取り外し可能なプロテクタを装着したスピニングリールが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1および2によると、複雑な形状のリール本体の後端をプロテクタによって覆い隠すことができる。そのため、リール本体の傷付きを防止しつつ、リール本体の後端の装飾性を高めることができる。
実用新案登録第2573312号 特開2002−335823号公報
特許文献1および2に開示されたスピニングリールによると、リール本体は、プロテクタを受け止める座部を有し、この座部の上に止めねじを介してプロテクタが締め付け固定されている。止めねじは、プロテクタを貫通して座部にねじ込まれている。
そのため、止めねじを締め付けると、止めねじの頭部とリール本体の座部との間でプロテクタが挟み込まれ、リール本体に対するプロテクタの位置が定まる。
ところで、従来のプロテクタは、合成樹脂材料で造られることが多く、その外表面が装飾性や意匠的効果を高めるためのメッキ層で覆われている。したがって、例えば止めねじを強いトルクで締め込んだ場合に、プロテクタの固定部分が過大な締付トルクによって押し潰されるように変形することがあり得る。
この結果、プロテクタの外表面を覆うメッキ層にクラックが生じたり、メッキ層が剥離することがあり、プロテクタの外観が悪くなる。
この対策としては、止めねじの頭部とプロテクタとの間にOリングのような緩衝材を介在させ、この緩衝材によって過大な締付トルクを吸収することが考えられる。しかしながら、緩衝材を使用すると、この緩衝材の分だけ部品点数が多くなる。よって、スピニングリールのコストアップを招く原因となり、有効な解決策とはなり得ないものとなる。
さらに、特許文献1および2によると、プロテクタは単にリール本体の座部に重ね合わされているだけであり、止めねじを座部にねじ込むことで初めてプロテクタとリール本体との位置合せがなされる。言い換えると、止めねじを基準としてプロテクタとリール本体との位置決めがなされるので、止めねじが無い状態では、プロテクタをリール本体の定位置に合わせる作業が難しくなる。
特に特許文献2では、リール本体に対するプロテクタの組み付け方向と止めねじの締め付け方向とが互いに相違しているので、プロテクタをリール本体に重ね合わせた時に、プロテクタに開けたねじ挿通孔と座部のねじ孔とがうまく合致しないことがある。このため、止めねじの締め付け作業に手間を要し、スピニングリールの組み立て時の作業性が悪くなるといった問題がある。
本発明の目的は、プロテクタをリール本体に固定した時に、プロテクタに過大な挟持力が加わるのを防止でき、しかも、格別なねじを用いることなくプロテクタとリール本体との位置決めが可能となり、作業性に優れた魚釣用スピニングリールを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用スピニングリールは、
スプールおよびロータを支持するリール本体と、
上記リール本体の後端に上記リール本体の後方から取り外し可能に組み付けられるプロテクタと、
上記プロテクタの一端と上記リール本体との間を、上記リール本体に対する上記プロテクタの組み付け方向に沿って固定する第1の固定手段と、
上記プロテクタの他端と上記リール本体との間を、上記リール本体に対する上記プロテクタの組み付け方向と異なる方向に沿って固定する第2の固定手段と、を備えている。
上記第2の固定手段は、上記リール本体から突出する凸部と、上記プロテクタに形成されて上記凸部が嵌合する嵌合孔とを含み、上記凸部と上記嵌合孔とを相対的に嵌合させることで、上記プロテクタの他端を上記リール本体に保持することを特徴としている。
本発明によれば、リール本体の凸部は、プロテクタの嵌合孔に嵌まり込むので、凸部の先端面がプロテクタに突き当たることはない。このため、プロテクタをリール本体に固定した時に、プロテクタをリール本体との間で挟み込もうとする過大な力がプロテクタに加わることはなく、プロテクタの変形や破損を防止できる。
さらに、凸部と嵌合孔との嵌合によりリール本体に対するプロテクタの位置が定まるので、格別なねじを用いることなくリール本体とプロテクタとの位置合せを実行できる。よって、プロテクタの位置決めが容易となり、スピニングリールの組み立て時の作業性が向上する。
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図4に基づいて説明する。
図1および図2は、魚釣用スピニングリール1を開示している。魚釣用スピニングリール1は、リール本体2を備えている。リール本体2は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で造られている。リール本体2は、上向きに延びる脚部3を有し、この脚部3の上端部に竿取り付け部4が形成されている。竿取り付け部4は、図示しない釣竿のリールシートに固定される。
リール本体2の前部にロータ5およびスプール6が同軸状に設けられている。ロータ5は、リール本体2に回転可能に支持されている。スプール6は、釣糸を巻き付ける小径部6aと、この小径部6aの後方に位置する大径部6bとを有している。スプール6は、リール本体2の前後方向に往復動可能にリール本体2に支持されており、その大径部6bがロータ5に同軸状に被さっている。
さらに、ロータ5は、一対のアーム部7(一方のみを図示)を有している。アーム部7は、ロータ5の後端部からリール本体2の前方に向かって突出するとともに、スプール6の大径部6bを間に挟んで互いに向かい合っている。
アーム部7の先端部の間に釣糸案内装置8が取り付けられている。釣糸案内装置8は、スプール6の小径部6aに釣糸を案内するためのものであり、アーム部7の先端の間に跨るベール9を備えている。
リール本体2の内部にロータ5を回転させる巻き取り駆動機構(図示せず)と、スプール6を往復動させるオシレート機構(図示せず)とが収容されている。巻き取り駆動機構およびオシレート機構は、リール本体2の側方に位置するハンドル10に連動している。このため、釣人がハンドル10を手で回すと、オシレート機構を介してスプール6がリール本体2の前後方向に往復動するとともに、巻き取り駆動機構を介してロータ5が回転するようになっている。
図1および図2に示すように、リール本体2は、上記脚部3と一体化されたケース部12と、このケース部12の側面にねじ止めされたカバー部13とを備えている。ケース部12は、巻き取り駆動機構およびオシレート機構を収容している。
リール本体2は、脚部3に連続する後面14と下面15とを有している。後面14は、リール本体2の下端から脚部3の上端の方向に進むに従いリール本体2の前方に向けて傾斜している。下面15は、後面14の下端からリール本体2の前方に向かって延びている。
図2に最もよく示されるように、リール本体2の後面14から下面15に至る領域に取り付け座部17が形成されている。取り付け座部17は、後面14および下面15よりも一段低い凹みにて構成されている。取り付け座部17の一端は、リール本体2のケース部12と脚部3との境界付近に位置するとともに、取り付け座部17の他端は、下面15の中間部付近に位置している。
リール本体2の取り付け座部17に取り外し可能なプロテクタ18が装着されている。プロテクタ18は、リール本体2の後面14から下面15を覆うことで、リール本体2の後端部を保護している。本実施の形態のプロテクタ18は、例えば合成樹脂材料で造られており、リール本体2の後方および下方に露出する外表面を有している。図4に示すように、プロテクタ18の外表面は、意匠的効果を高めるメッキ層19で覆われている。
図2に示すように、プロテクタ18は、第1の部分20と第2の部分21とを有している。第1の部分20は、リール本体2の後面14を覆うようにリール本体2の高さ方向に延びているとともに、リール本体2の後方に向けて凸となるように円弧状に湾曲している。さらに、第1の部分20は、リール本体2の後面14と向かい合う帯状の対向壁20aと、この対向壁20aの左右の側縁から立ち上がる一対の側壁20b(一方のみを図示)とを有している。対向壁20aの上縁および側壁20bの先端縁は、互いに連続して第1の部分20の外周縁を構成し、この第1の部分20の外周縁が上記取り付け座部17の外周部に突き合わされる。
そのため、第1の部分20は、リール本体2の後面14に向けて開口するような断面形状を有している。
プロテクタ18の第2の部分21は、リール本体2の下面15を覆うように第1の部分20の下端からリール本体2の前方に向けて延びている。第2の部分21は、リール本体2の下面15と向かい合う対向壁21aと、この対向壁21aの左右の側縁から立ち上がる一対の側壁21b(一方のみを図示)とを有している。第2の部分21の対向壁21aは、第1の部分20の対向壁20aに連続している。第2の部分21の側壁21bは、第1の部分20の側壁20bに連続している。
さらに、対向壁21aの前縁および側壁21bの先端縁は、互いに連続して第2の部分21の外周縁を構成し、この第2の部分21の外周縁が上記取り付け座部17の外周部に突き合わされる。そのため、第2の部分21は、リール本体2の下面15に向けて開口するような断面形状を有している。
このようなプロテクタ18は、リール本体2の後方からリール本体2の後端に組み付けられるようになっており、その組み付け方向が図2に矢印Aで示すようにリール本体2の前後方向に沿っている。
図2に示すように、プロテクタ18は、第1の固定手段22および第2の固定手段23を介してリール本体2に固定される。第1の固定手段22は、プロテクタ18の第1の部分20をリール本体2の後面14に固定するためのものであり、凸部24、凹部25および第1の止めねじ26備えている。
凸部24は、第1の部分20の対向壁20aの内面からリール本体2の後面14に向けて突出している。この凸部24の突出方向は、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け方向Aと一致している。凸部24は、対向壁20aの上端部に位置するとともに、その先端面に開口するねじ孔27を有している。
凹部25は、取り付け座17の上端部に位置している。この凹部25は、凸部24がプロテクタ18の組み付け方向Aに沿って取り外し可能に嵌合するようにリール本体2の後面14に開口している。
第1の止めねじ26は、リール本体2の前方からリール本体2を貫通してねじ孔27にねじ込まれる。このねじ込みにより、プロテクタ18の第1の部分20は、その外周縁を取り付け座部17の外周部に突き合わせた状態でリール本体2に固定される。
一方、第2の固定手段23は、プロテクタ18の第2の部分21をリール本体2の下面15に固定するためのものであり、凸部30、嵌合孔31および第2の止めねじ32を備えている。
図3に示すように、凸部30は、取り付け座部17の下端部に位置している。凸部30は、リール本体2の下面15からリール本体2の下方に向けて突出するとともに、下方に進むに従いリール本体2の後方に向けて傾斜している。この凸部30の突出方向Bは、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け方向Aと相違している。
言い換えると、凸部30は、プロテクタ18の組み付け方向Aと交差するようにリール本体2の下方に向けて突出している。さらに、凸部30はねじ孔33を有している。ねじ孔33は、凸部30の先端面に開口している。
嵌合孔31は、凸部30が取り外し可能に嵌合するものであり、プロテクタ18の第2の部分21の対向壁21aに形成されている。本実施の形態によると、対向壁21aは、リール本体2の下面15に向けて凹む窪み部34を有し、この窪み部34の底に嵌合孔31が形成されている。
凸部30が嵌合孔31に嵌合することで、リール本体2の下面15とプロテクタ18の第2の部分21との相対的な位置合せがなされる。図3に示すように、凸部30が嵌合孔31に嵌合した状態では、プロテクタ18の第2の部分21は、リール本体2の下面15に接することなく、この下面15から離れている。
そのため、プロテクタ18の第2の部分21とリール本体2の下面15との間には、隙間Sが形成されている。それとともに、プロテクタ18の窪み部34に、凸部30の先端面およびねじ孔33の開口端が露出している。
第2の止めねじ32は、リール本体2の下方からねじ孔33にねじ込まれている。第2の止めねじ32のねじ込み方向は、凸部30の突出方向Bと一致し、かつプロテクタ18の組み付け方向Aと異なっている。
第2の止めねじ32は、凸部30よりも大径な頭部35を有している。頭部35は、第2の止めねじ32をねじ孔33に完全にねじ込んだ時に、凸部30の先端面に突き当たるとともに、窪み部34の内側に収まっている。この頭部35の外周部は、凸部30の先端面よりも径方向外側に張り出すとともに、プロテクタ18の嵌合孔31の開口縁にリール本体2の下方から引っ掛かっている。
第2の止めねじ32の頭部35は、第2の止めねじ32をねじ孔33にねじ込んだ状態においても、凸部30との間でプロテクタ18を挟持しておらず、単にプロテクタ18が凸部30の下方に抜け出るのを防止している。したがって、第2の止めねじ32は、凸部30とプロテクタ18との嵌合状態を維持している。
このような構成の魚釣用スピニングリール1によると、プロテクタ18は、リール本体2の後方からリール本体2の後端に組み付けられる。この際、プロテクタ18の第1の部分20に位置する凸部24は、プロテクタ18の組み付け方向Aに沿って突出しているので、そのままリール本体2の凹部25に嵌合し、第1の止めねじ26によってリール本体2に固定される。
一方、プロテクタ18の第2の部分21は、その嵌合孔31にリール本体2から突出する凸部30を嵌合させることで、リール本体2との間の相対的な位置合せがなされる。凸部30を嵌合孔31に嵌合させた状態では、プロテクタ18の第2の部分21とリール本体2の下面15との間に隙間Sが存在し、プロテクタ18の第2の部分21とリール本体2の下面15とが非接触状態に保たれている。
このため、第2の止めねじ32を強いトルクで凸部30のねじ孔33にねじ込んだ場合でも、第2の止めねじ32の頭部35は、単にその外周部が嵌合孔31の開口縁に引っ掛かるに止まる。言い換えると、第2の止めねじ32のねじ込みが完了した時点では、第2の止めねじ32の頭部35が凸部30の先端面に突き当たり、第2の止めねじ32の締め付け力の多くを凸部30が荷担する。
したがって、たとえ第2の止めねじ32を過大なトルクで締め付けても、プロテクタ18の第2の部分21が第2の止めねじ32の頭部35とリール本体2の凸部30との間で強く挟み込まれることはない。
さらに、プロテクタ18の第1の部分20をリール本体2に固定する第1の止めねじ26は、リール本体2の脚部3を貫通してプロテクタ18の凸部24にねじ込まれている。そのため、第1の止めねじ26を過大なトルクで締め付けたとしても、凸部24が凹部25に引き込まれるに止まり、プロテクタ18の第1の部分20が第1の止めねじ26とリール本体2との間で強く挟み込まれることはない。
この結果、プロテクタ18をリール本体2に固定した時に、プロテクタ18の第1および第2の部分20,21に挟持力が加わることはなく、プロテクタ18の変形やこの変形に伴うメッキ層19の割れや剥離を防止できる。よって、プロテクタ18の外観を良好に維持することができる。
さらに、上記構成によると、単に凸部30を嵌合孔31に嵌合させるだけの作業でリール本体2に対するプロテクタ18の位置が定まるので、第2の止めねじ32は、リール本体2とプロテクタ18との位置決めに何等寄与していない。
そのため、たとえ凸部30の突出方向Bおよび第2の止めねじ32の締め付け方向がリール本体2に対するプロテクタ18の組み付け方向Aと異なっていても、リール本体2に対するプロテクタ18の位置決めを容易に行うことができる。よって、魚釣用スピニングリール1の組み立て時の作業性が向上するといった利点がある。
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、図5および図6に本発明の第2の実施の形態を示す。
この第2の実施の形態は、第2の固定手段23を構成する凸部30の形状が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
図5および図6に示すように、凸部30は、リール本体2の下方に進むに従いリール本体2の後方に向けて傾斜しているので、凸部30の先端面30aがプロテクタ18の組み付け方向Aに対し角度θで交差している。
そのため、プロテクタ18をリール本体2の後方から真っ直ぐにリール本体2に組み付けると、プロテクタ18の窪み部34の前端部が凸部30の先端面30aの下端部と干渉する虞がある。
そこで、この第2の実施の形態では、先端面30aの下端部に逃げ部41が形成されている。逃げ部41は、窪み部34の前端部を避けるようにプロテクタ18の組み込み方向Aに沿って斜めに切り欠かれた形状をなしている。このため、逃げ部41は、プロテクタ18の組み付け方向Aに沿う平坦な平面41aを有している。
このような構成によれば、プロテクタ18をリール本体2の後方から真っ直ぐにリール本体2に組み付けていくと、窪み部34の前端部が逃げ部41に入り込むとともに、その平坦な平面41aに沿って移動する。
このため、プロテクタ18をリール本体2に組み付ける時に、プロテクタ18の窪み部34が凸部30に引っ掛かることはない。したがって、プロテクタ18の第2の部分21を下向きに撓ませる必要もなく、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け作業を容易に行うことができる。
さらに、上記構成によると、逃げ部41は凸部30の先端面30aを部分的に斜めに切り欠いた形状をなしているので、例えばリール本体2を成形する金型は、キャビティとコアとを組み合わせる一般的な型構造を有していればよい。
すなわち、逃げ部41を成形するための専用のスライド型が不要となる。そのため、金型の製造コストを低減でき、安価な魚釣用スピニングリール1を提供することができる。
図7は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
この第3の実施の形態は、プロテクタ18の第1の部分20をリール本体2に固定する第1の固定手段22の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外のスピニングリール1の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図7に示すように、第1の固定手段22は、係合突起51と係合孔52とを備えている。係合突起51は、第1の部分20の対向壁20aの内面からリール本体2の後面14に向けて突出している。この係合突起51の突出方向は、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け方向Aと一致している。係合突起51は、対向壁20aの上端部に位置するとともに、その先端に矢尻状の係合爪53を有している。
係合孔52は、取り付け座17の上端部に位置するとともに、リール本体2を貫通している。係合孔52は、係合突起51がプロテクタ18の組み付け方向Aに沿って取り外し可能に差し込まれるようにリール本体2の後面14に開口している。この係合孔52の内面に段差54が形成されている。段差54は、係合孔52の途中に位置し、この段差54に係合突起51の先端の係合爪53が弾性的に引っ掛かるようになっている。
したがって、プロテクタ18の第1の部分20は、係合突起51を係合孔52に差し込んで、その先端の係合爪53を段差54に引っ掛けることでリール本体2に固定される。この固定により、プロテクタ18の第1の部分20の外周縁が取り付け座部17の外周部に突き合わされ、リール本体2の後面14がプロテクタ18の第1の部分20によって覆い隠される。
この第3の実施の形態によれば、格別なねじを用いることなくプロテクタ18の第1の部分20をリール本体2の後面14に固定できる。
加えて、プロテクタ18の第1の部分20をリール本体2の後面14に固定した時に、第1の部分20を挟み込もうとする力が第1の部分20に加わることもない。よって、プロテクタ18の変形やこの変形に伴うメッキ層19の割れや剥離を防止でき、プロテクタ18の外観を良好に維持することができる。
図8は、本発明の第4の実施の形態を開示している。
この第4の実施の形態は、第2の固定手段23を構成する嵌合孔31の形状が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
図8に示すように、プロテクタ18は、嵌合孔31の前端部に逃げ部61を有している。逃げ部61は、凸部30の前端部を避けるようにプロテクタ18の組み付け方向Aに沿って切り欠かれた形状をなしている。このため、逃げ部61は、嵌合孔31に連なるとともに、プロテクタ18の組み付け方向Aに沿って延びる平坦な平面61aを有している。
このような構成によれば、プロテクタ18をリール本体2の後方から真っ直ぐにリール本体2に組み付けていくと、凸部30の前端部が嵌合孔31の逃げ部61に入り込むとともに、その平坦な平面61aに沿って移動する。
このため、プロテクタ18をリール本体2に組み付ける時に、プロテクタ18の嵌合孔31が凸部30に引っ掛かることはない。したがって、プロテクタ18の第2の部分21を下向きに撓ませる必要もなく、リール本体2に対するプロテクタ18の組み付け作業を容易に行うことができる。
さらに、上記構成によると、逃げ部61は、嵌合孔31の前端部をプロテクタ18の組み付け方向Aに沿って部分的に切り欠いた形状をなしているので、例えばリール本体2を成形する金型は、キャビティとコアとを組み合わせる一般的な型構造を有していればよい。
すなわち、嵌合孔31は、基本的にプロテクタ18を厚み方向に貫通するように形成すればよく、この嵌合孔31をプロテクタ18の組み付け方向Aに沿うように斜め方向に開ける必要はない。この結果、逃げ部61を成形するための専用のスライド型が不要となり、その分、金型の製造コストを低減して、安価な魚釣用スピニングリール1を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る魚釣用スピニングリールの側面図。 本発明の第1の実施の形態において、リール本体とプロテクタとを分離させた状態を示す魚釣用スピニングリールの側面図。 本発明の第1の実施の形態において、プロテクタの第2の部分とリール本体との固定部を示す断面図。 図3のIV部を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施の形態において、プロテクタの第2の部分とリール本体との固定部を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態において、プロテクタをリール本体に組み付ける時の凸部の逃げ部とプロテクタの窪み部との位置関係を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態において、プロテクタの第1の部分とリール本体との固定部を示す断面図。 本発明の第4の実施の形態において、プロテクタをリール本体に組み付ける時の凸部とプロテクタの逃げ部との位置関係を示す断面図。
符号の説明
2…リール本体、5…ロータ、6…スプール、18…プロテクタ、22…第1の固定手段、23…第2の固定手段、30…凸部、31…嵌合孔、32…第2の止めねじ。

Claims (4)

  1. スプールおよびロータを支持するリール本体と、
    上記リール本体の後端に上記リール本体の後方から取り外し可能に組み付けられるプロテクタと、
    上記プロテクタの一端と上記リール本体との間を、上記リール本体に対する上記プロテクタの組み付け方向に沿って固定する第1の固定手段と、
    上記プロテクタの他端と上記リール本体との間を、上記リール本体に対する上記プロテクタの組み付け方向と異なる方向に沿って固定する第2の固定手段と、を具備する魚釣用スピニングリールであって、
    上記第2の固定手段は、上記リール本体から突出する凸部と、上記プロテクタに形成されて上記凸部が嵌合する嵌合孔とを含み、上記凸部と上記嵌合孔とを相対的に嵌合させることで、上記プロテクタの他端を上記リール本体に保持することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 請求項1の記載において、上記第2の固定手段は、上記凸部にねじ込まれる止めねじをさらに備えており、この止めねじは、上記凸部よりも大径な頭部を有するとともに、この頭部の外周部が上記嵌合孔の開口縁に引っ掛かることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  3. 請求項1又は請求項2の記載において、上記第2の固定手段の凸部および嵌合孔のいずれか一方は、上記プロテクタを上記リール本体に組み付ける時に、他方を避けるように切り欠かれた逃げ部を有することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  4. 請求項1の記載において、上記プロテクタは、上記リール本体の高さ方向に延びて上記リール本体の後面を覆う第1の部分と、上記第1の部分の下端から上記リール本体の前方に延出されて上記リール本体の下面を覆う第2の部分とを有し、
    上記第1の固定手段は、上記プロテクタの第1の部分と上記リール本体との間に位置するとともに、上記第2の固定手段は、上記プロテクタの第2の部分と上記リール本体との間に位置することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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