JP2007212847A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手ブレ補正レンズ群が光軸に垂直な方向にシフトした際の収差変動を小さく抑えたズームレンズ及び該ズームレンズを使用した撮像装置の提供。
【解決手段】物体側より正、負、正、正の4群構成のズームレンズで、第3レンズ群は、固定の負部分群と、光軸に垂直な方向に移動可能で光軸のブレによる像の移動を補正できる正部分群とからなり、前記負部分群は少なくとも両凹レンズと両凸レンズとを有すると共に少なくとも1面が非球面Aで構成され、前記正部分群は凸レンズと凹レンズの2枚からなると共に少なくとも1面が非球面Bで構成され、広角端の球面収差に対して、前記非球面Aをその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差がオーバー側に傾くように前記非球面Aの形状設定がなされ、また前記広角端にの球面収差に対して、前記非球面Bをその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差がアンダー側に傾くように前記非球面Bの形状設定がなされる。
【選択図】図1

Description

本発明は新規なズームレンズ及び撮像装置に関しする。詳しくは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像素子により受光するカメラに適切で光学式手ブレ補正機能を有するズームレンズ及び該ズームレンズを使用した撮像装置に関する。
撮像素子によって、被写体像を記録するビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に好適なズームレンズとしては、例えば、正負正正4群ズームレンズが知られている。
正負正正4群ズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を配置して構成され、第1レンズ群及び第3レンズ群が光軸方向に固定され、第2レンズ群が光軸上を移動することにより主に変倍作用がなされ、第4レンズ群が光軸上を移動することにより第2レンズ群の移動により発生する像面位置の変動を補償する作用とフォーカシング作用をなす。具体的には、特許文献1に記載されたものが知られている。
ところで、ズーム比が大きな光学系では望遠端状態における画角が狭くなるため、微小な手ブレによっても、像のブレが大きく発生してしまうという問題があった。
この手ブレ等による像のブレを補正する、手ブレ補正方式として、光学式手ブレ補正システムが知られている。
光学式手ブレ補正システムは、レンズ系の一部を光軸に垂直な方向にシフトさせるレンズシフト方式、あるいは、レンズ系直前に配置されたプリズムの頂角を変化させる可変頂角プリズム、等の方法が知られている。しかしながら、可変頂角プリズムはレンズ系で一番大きな第1レンズ群の物体側に配置するため、駆動系まで含めると小型化という点に問題があった。
レンズシフト方式の光学系は、例えば、手ブレに伴うカメラのブレを検出する検出系、検出系から出力される信号に基づき、レンズ位置に補正量を与える制御系、制御系からの出力に基づき、シフトレンズを駆動するシフト駆動系とを組み合わせることにより、カメラのブレに伴う像のブレを駆動系によるレンズのシフトによって補正する、光学式手ブレ補正システムとして機能させることが可能である。
これらレンズシフト方式の光学系としては、例えば、特許文献2、特許文献3、あるいは特許文献4に記載されたものが知られている。
これら特許文献に記載されたズームレンズは開口絞りの近傍に配置される第3レンズ群全体、あるいは、その一部のレンズを光軸にほぼ垂直な方向にシフトすることによって、画像をシフトさせることが可能である。
第3レンズ群は光軸方向に固定されたレンズ群であるため、レンズ径よりも径方向に大きなシフト駆動系を光軸方向に固定でき、システム全体の小型化に適している。
特許文献4に記載されたズームレンズでは、第3レンズ群全体をシフトさせることにより、像をシフトさせていた。
特許文献3に記載されたズームレンズでは、第3レンズ群が正部分群と負部分群で構成され、正部分群をシフトさせることによって、像をシフトさせていた。
特許文献2に記載されたズームレンズでは、第3レンズ群が負部分群と正部分群で構成され、正部分群をシフトさせることによって、像をシフトさせていた。
特開昭62−215225号公報 特開2002−244037号公報 特開2003−228001号公報 特開2003−295057号公報
しかしながら、従来のレンズシフト方式の光学系においては、小型化と高性能化とのバランスに問題があった。
例えば、前記特許文献4に記載されたズームレンズのように、第3レンズ群全体をシフトさせる場合、第1レンズ群の小径化と高性能化との両立が難しいという問題があった。
従来の正負正正4群ズームレンズでは、第3レンズ群を射出する軸上光束が平行光に近く、第3レンズ群と第4レンズ群との相互偏心による軸上収差の変動は少ないが、軸外収差が大きく変化してしまうため、特許文献4によるズームレンズでは第3レンズ群を射出する光束が強く収斂されていた。
その結果、第4レンズ群を通過する軸外光束が光軸に近づき、画角の変化に伴うコマ収差の変動を良好に補正できなくなる。このため、高性能化を図るには、第2レンズ群の屈折力を弱めて、第1レンズ群や第2レンズ群を通過する軸外光束を光軸から離す必要が生じてしまい、レンズ径の小径化と高性能化との両立が難しかった。
特許文献3に記載されたズームレンズでは、第3レンズ群を正部分群と負部分群の2つの部分群で構成することにより、正部分群を射出する軸上光束が収斂された状態、負部分群を射出する軸上光束が平行光に近い状態で構成できるため、高性能化と第1レンズ群のレンズ径の小径化との両立が図れる。
しかしながら、レンズ全長の短縮化が難しいという問題があった。
特許文献3によるズームレンズでは、第3レンズ群中の正部分群よりも像側に配置されるレンズ群の横倍率が1倍を超えるため、正部分群が光軸方向に微小なる変位を起こした際にも像面位置が光軸方向に大きく変位してしまうという問題があった。
特許文献2によるズームレンズでは、第3レンズ群を負部分群と正部分群で構成し、その正部分群を3枚のレンズで構成しているが、負部分群より有効径の大きいレンズ3枚の重量が重たいため、手ブレ補正のために正部分群を高速で移動させる駆動装置が大型化し、消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑み、手ブレ補正用シフトレンズ群を軽量化すると共に、全系における全ズーム域で諸収差をバランス良く補正し、且つ、シフトレンズ群が光軸に垂直な方向にシフトした際における収差変動を十分に小さく抑えることができる手振れ補正可能なズームレンズ及び該ズームレンズを使用した撮像装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、物体側より順に位置した、常時固定で正の屈折力を有する第1レンズ群と、光軸方向に移動して主に変倍を行う負の屈折力を有する第2レンズ群と、ズーミングとフォーカシングに際して固定で正の屈折力を有する第3レンズ群と、光軸方向に移動して変倍に伴う像面位置の変動の補正とフォーカシングを行う正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、前記第3レンズ群は、常時固定で負の屈折力を有する負部分群と、光軸に垂直な方向に移動可能で光軸のブレによる像の移動を補正できる正の屈折力を有する正部分群とからなり、前記負部分群は少なくとも両凹レンズと両凸レンズとを有すると共に少なくとも1面が非球面で構成され、前記正部分群は凸レンズと凹レンズの2枚からなると共に少なくとも1面が非球面で構成され、前記正部分群が前記負部分群と光軸を共有している基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記負部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がオーバー側に傾くように前記負部分群の前記非球面の形状設定がなされ、また前記基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記正部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がアンダー側に傾くように前記正部分群の前記非球面の形状設定がなされている。
また、本発明の一実施形態による撮像装置は、前記した本発明の一実施形態によるズームレンズと、前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子を備える。
本発明にあっては、手振れ補正可能であると共に、手ブレ補正用シフトレンズ群を軽量化することができ、全系のおける全ズーム域で諸収差をバランス良く補正することが出来、且つ、シフトレンズ群が光軸に垂直な方向にシフトした際における収差変動を十分に小さく抑えることができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本発明ズームレンズは、物体側より順に位置した、常時固定で正の屈折力を有する第1レンズ群と、光軸方向に移動して主に変倍を行う負の屈折力を有する第2レンズ群と、ズーミングとフォーカシングに際して固定で正の屈折力を有する第3レンズ群と、光軸方向に移動して変倍に伴う像面位置の変動の補正とフォーカシングを行う正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、前記第3レンズ群は、常時固定で負の屈折力を有する負部分群と、光軸に垂直な方向に移動可能で光軸のブレによる像の移動を補正できる正の屈折力を有する正部分群とからなり、前記負部分群は少なくとも両凹レンズと両凸レンズとを有すると共に少なくとも1面が非球面で構成され、前記正部分群は凸レンズと凹レンズの2枚からなると共に少なくとも1面が非球面で構成され、前記正部分群が前記負部分群と光軸を共有している基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記負部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がオーバー側に傾くように前記負部分群の前記非球面の形状設定がなされ、また前記基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記正部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がアンダー側に傾くように前記正部分群の前記非球面の形状設定がなされているものである。
なお、ここで、球面収差曲線がオーバー側に傾くとは、有効口径が大きくなるにしたがって、その輪帯の光線がレンズから遠い側に収斂することを意味し、、球面収差曲線がアンダー側に傾くとは、有効口径が大きくなるにしたがって、その輪帯の光線がレンズに近い側に収斂することを意味する。
前記したように、第3レンズ群中の正部分群を2枚で構成して、手ブレ補正のための可動レンズ群、すなわち、シフトレンズ群を軽量化することができる。従来技術では、全体で正の屈折力を有する第3レンズ群の全てのレンズ面を仮に球面だけで構成したときに発生するアンダー側の球面収差は、第3レンズ群中の負部分群と正部分群に配置された非球面によって、前記各レンズ群内で発生する収差を小さく抑えるように働かせることが重要だと考えられていた。手ブレを補正するために前記正部分群が光軸に垂直な方向に偏芯(シフト)したときの収差劣化を緩和するためには、前記正部分群の非球面から発生するオーバー側の球面収差を過剰なまでに大きくしておくことが重要であり、また第4レンズ群の非球面からも全系の諸収差の補正とともに第4レンズ群の移動に伴う収差変動を緩和するためにオーバー側の球面収差が大きく発生している。本発明ズームレンズでは、このオーバー側の球面収差を打ち消すために、前記負部分群にアンダー側の球面収差が発生する非球面を導入することによって、前記正部分群が前記負部分群と光軸を共有している基準状態での全系における全ズーム域の諸収差をバランスよく補正することができるとともに、前記正部分群が偏芯した際の収差変動を十分小さく抑える効果が得られる。
なお、前記負部分群の複数の面が非球面であるときは、その全ての面を同時に各々の近軸球面に置き換えたときに、球面収差曲線がオーバー側に傾くように形状設定されていれば良く、個々の1面のみを球面に置き換えて同様の効果が得られなくても良い。また、前記正部分群の複数の面が非球面であるときは、その全ての面を同時に各々の近軸球面に置き換えたときに、球面収差曲線がアンダー側に傾くように形状設定されていれば良く、個々の1面のみを球面に置き換えて同様の効果が得られなくても良い。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、fwをレンズ全系の広角端での焦点距離、FNをレンズ全系の広角端での開放Fナンバー、SAAを第3レンズ群中に配置される負部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値、SABを第3レンズ群中に配置される正部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値、f32を第3レンズ群中に配置される正部分群の焦点距離として、以下の条件式(1)及び(2)を満足することが望ましい。
(1)−2 < SAB・FN・fw/f32 < −0.1
(2)−0.9 < SAA/SAB < −0.003
前記条件式(1)及び(2)は、第3レンズ群中の負部分群と正部分群に設けられる非球面の最良の効果が得られる形状を規定するものである。
条件式(1)の上限を上回ると、正部分群が偏芯したときの収差変動を十分に抑えることが困難になり、逆に、下限を下回ると正部分群から発生する像面湾曲が大きくなって、全系の諸収差をバランスよく補正することが困難になる。
また条件式(2)の下限を下回ると前記負部分群に設けられる非球面がその効果を十分に発揮することができなくなるため、全系の諸収差のバランスをとると前記正部分群に設けられる非球面の効果を十分に強くすることができなくなり、その結果、前記正部分群が偏芯したときの収差変動の抑制が弱くなってしまう。逆に、条件式(2)上限を上回ると、全系の球面収差がアンダー側に大きくなって補正が困難になる。
なお、さらに好ましくは、「SAB・FN・fw/f32」及び「 SAA/SAB」の数値範囲を次の条件式(1a)及び(2a)の如く設定するのが良い。
(1a)−1.5 < SAB・FN・fw/f32 < −0.25
(2a)−0.75 < SAA/SAB < −0.0075
本発明の一実施形態によるズームレンズは、f31を第3レンズ群中に配置される負部分群の焦点距離、S2を望遠端における第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔として、以下の条件式(3)及び(4)を満足することが望ましい。
(3)│S2/f31│ ≦ 0.15
(4)S2/f32 ≦ 0.2
条件式(3)及び(4)は、第3レンズ群中の負部分群と正部分群の屈折力配置をより適正にするための条件を規定するものである。例えば、撮像光を複数の色成分に分解して各色成分を各別の撮像素子によって受光する色分解光学系を挿入する等の必要のために、長いバックフォーカスを必要とする場合がある。このような場合、広角端において第2レンズ群から発散して射出した光線束を十分に広げてから、第3レンズ群を経由して第4レンズ群へ入射させることが必要であるが、第2レンズ群の屈折力(焦点距離の逆数)を強くして発散性を強くしようとすると、ズーミングによる諸収差の変動の補正が困難になるため、前記負部分群でさらに発散性を強くして光線束を十分に広げ、前記正部分群で平行光線束に近づけてから第4レンズ群に送ることが好ましい。その際、絞りが第2レンズ群と前記負部分群との間に配置されていると、前記負部分群と前記正部分群とを接近させなければならないため、前記負部分群で光線束を広げるためには、前記負部分群の屈折力を強くせざるを得ず、その結果、前記負部分群から発生する諸収差の補正が困難になる。前記した問題を解決するために、第3レンズ群中の負部分群と正部分群との間に絞りを配置し、前記負部分群を、望遠端で第2レンズ群と干渉しない範囲で物体寄りに配置するとともに、絞り空間を十分に広く開けることで、前記負部分群は比較的弱い屈折力で光線束を十分に広げてから前記正部分群に入射させることができるようになる。前記正部分群は入射した光線束を平行光線束かやや収斂する光線束として、第4レンズ群へ送ることが好ましい。前記条件式(3)、(4)共に下限は、望遠端において第2レンズ群と前記負部分群のレンズ同士が当たるところまで可能性があり、限りなく0に近い。
なお、さらに好ましくは、前記「│S2/f31│」、「S2/f32」の数値範囲を次の条件式(3a)、(4a)の如く設定するのが良い。
(3a)0.02 <│S2/f31│< 0.07
(4a)0.03 <S2/f32< 0.1
本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記第1レンズ群は、物体側より順に位置した1枚の凹レンズ及び少なくとも2枚の凸レンズを有することが好ましい。これによって、第1レンズ群の最適なレンズ構成が得られる。なお、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと凸レンズとの接合レンズ及び凸レンズの3枚構成でも良く、またさらに、該3枚構成の像側に1枚凸レンズを追加した4枚構成としても良い。また、前記接合レンズとした物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと凸レンズとは、レンズ外径が大きく、かつ、両者の間の線膨張係数の差が大きい場合などは、接合しないで分離しても良い。3枚構成とした場合はコストの低減に優れており、4枚構成とした場合は、3枚構成よりもさらなる広角化、高倍率化、また望遠端における色収差の2次スペクトルの低減に効果が期待できる。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記第1レンズ群が、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズによるアフォーカル系に近い部分系及び1枚の凹レンズと少なくとも2枚の凸レンズを有することが好ましい。第1レンズ群をこのように構成することにより、物体側より順に位置した1枚の凹レンズ及び少なくとも2枚の凸レンズにより構成する場合に比較して、さらなる広角化をするときに最適な構成となり、物体側の2枚を凹レンズと凸レンズで構成するアフォーカル系に近い構成とすることで、第1レンズ群の焦点距離を短縮し、像側主点が第1レンズ群の後ろに生じるようにし、第2レンズ群以降のレンズ群には広角化のための負担をあまり負わせることなく、広角化と良好な収差補正を可能にする。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記第2レンズ群は、物体側より順に位置した2枚の凹レンズと1枚の凸レンズを有することが好ましい。これにより、第2レンズ群の最適なレンズ構成を与える。最小のレンズ構成としては、2枚の凹レンズと1枚の凸レンズの3枚構成でも良く、さらに2番目の凹レンズと凸レンズとは分離して配置しても接合レンズとしても良い。またさらに像側に凹レンズを1枚追加して4枚構成としても良い。3枚構成ではコスト低減に優れており、4枚構成では、3枚構成よりもさらなる広角化、高倍率化の効果が期待できる。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、第3レンズ群中の負部分群を、物体側より順に位置した両凹レンズ及び両凸レンズで構成し、最も像側の面を非球面とすることが好ましい。これにより、第3レンズ群中の負部分群の構成の1例を与えるもので、両凹レンズと両凸レンズは分離して配置しても、或いはまた接合レンズとして構成しても良いが、偏芯誤差に対する収差の敏感度を緩和するには接合レンズとすることが好ましい。前記非球面は近軸球面の深さに対して、光軸から離れるにしたがって深さが増す方向の変位を有する。
なお、凹レンズ、凸レンズのアッベ数を各々νn、νpとしたときに、νn>νpなる構成となっている。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、第3レンズ群中の負部分群を、物体側より順に位置した両凹レンズ及び両凸レンズで構成し、最も物体側の面を非球面とすることが好ましい。これにより、第3レンズ群中の負部分群の構成の別の1例を与えるもので、両凹レンズと両凸レンズは分離して配置しても、或いはまた接合レンズとして構成しても良いが、偏芯誤差に対する収差の敏感度を緩和するには接合レンズとすることが好ましい。前記非球面は近軸球面の深さに対して、光軸から離れるにしたがって深さが浅くなる方向の変位を有する。
なお、凹レンズ、凸レンズのアッベ数を各々νn、νpとしたときに、νn>νpなる構成となっている。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、第3レンズ群中の負部分群を、物体側より順に位置した両凹レンズ、両凸レンズ及び像側に凸面を向けた凹メニスカスレンズで構成し、最も像側の面を非球面とすることが好ましい。これにより、第3レンズ群中の負部分群のさらにまた別の1例を与えるもので、両凹レンズ、両凸レンズ、凹メニスカスレンズは分離して配置しても接合レンズとして構成しても良いが、偏芯誤差に対する収差の敏感度を緩和するには接合レンズとすることが好ましい。前記非球面は近軸球面の深さに対して、光軸から離れるにしたがって深さが増す方向の変位を有する。
なお、前記両凹レンズをレンズn1、前記両凸レンズをレンズp、前記像側に凸面を向けた凹メニスカスレンズをレンズn2、前記各レンズのアッベ数をνn1、νp、νn2とし、凹レンズのアッベ数の平均値をνn=(νn1+νn2)/2として、νn>νpなる構成となっている。
第3レンズ群中の正部分群は偏芯(光軸に垂直な方向にシフトした)時に横収差の色の変動が大きく生じないように色消し条件が設定されるため、軸上色収差は補正過剰気味になっており、また第4レンズ群は広角端の倍率色収差を主に補正しようとすると、軸上色収差に対しては補正過剰気味になっており、第3レンズ群中の正部分群と第4レンズ群で軸上色収差以外の色収差を優先的に補正した結果として軸上色収差が補正過剰となってしまう。そこで軸上色収差のバランスをとるために、前記3つの構成例において、第3レンズ群中の負部分群では前記の条件(νn>νp)を満足して色だし方向の媒質を選択して、軸上色収差を良好に補正している。
第3レンズ群中の正部分群は物体側より順に、凸レンズと凹レンズの2枚からなることが本発明ズームレンズの特徴であるが、本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記正部分群が、物体側より順に位置した両凸レンズと凹レンズとの接合レンズからなり、最も物体側の面が非球面とされている。これによって、両凸レンズと凹レンズとの間の偏芯誤差に対する収差の敏感度を緩和することが出来る。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、第4レンズ群は、1枚の凹レンズと2枚の凸レンズを有し、少なくとも1面が非球面であることが好ましい。長いバックフォーカスと高性能化を両立させるためには、広角端で光線束が広がって球面収差、コマ収差が発生しやすく、主光線の光線高が高いため非点収差も発生しやすい。そこで、第4レンズ群において、正レンズ群から発生する収差を抑えるために、正の屈折力を2枚以上の凸レンズに分散させて、収差の発生を抑えるとともに、凹レンズを1枚配置することにより、凸レンズから発生する諸収差を打ち消す効果を発揮させている。また、第3レンズ群中の正部分群の非球面は手ブレ補正時の偏芯による収差変動を緩和する目的で形状設定がなされ、第3レンズ群中の負部分群の非球面は前記正部分群の非球面から発生する主に球面収差を打ち消す方向に形状設定がなされるため、前記負部分群の非球面と前記正部分群の非球面だけでは、全系の諸収差のバランスを整えることや、第4レンズ群の移動により生じる収差変動を補正することができない。そこで、第4レンズ群の任意の少なくとも1面を非球面として、第4レンズ群の正の屈折力から発生する諸収差を緩和する必要がある。以上の目的を果たす第4レンズ群の非球面形状としては、基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの球面収差曲線がアンダー側に傾くように形状設定がなされる。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、第4レンズ群は、物体側より順に位置した凸レンズ及び凹レンズと凸レンズとの接合レンズからなることが望ましい。これにより、適度なバックフォーカスと極めて高い結像性能を得ることができ、また、正の屈折力を2分して、主光線の光線高がより高い像側の凸レンズを色消しにして、広角側の倍率色収差を補正するのに好適な構成である。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記第4レンズ群は、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズとの接合レンズ及び凸レンズからなることが望ましい。これにより、さらに長いバックフォーカスを得ることができる。すなわち、第4レンズ群の最も物体側に凹レンズを配置し、正の屈折力を像寄りに配置することにより、像側主点を第4レンズ群の最終面の近くか、さらに像側の空間に生じさせる所謂レトロフォーカスタイプの屈折力配置とすることで、長いバックフォーカスと高性能化を両立させることができる。
本発明の一実施形態によるズームレンズは、前記第4レンズ群は、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズの2枚からなることが望ましい。これにより、前記3つの実施形態と同様な長いバックフォーカスを得た上で、レンズ枚数を削減してコスト低減を図ることができる。この第4レンズ群を構成する2枚に偏芯誤差が生じたときの、収差に与える敏感度は大変高いが、凹レンズの像側の面を平面となし、ガラスモールド非球面の凸レンズの有効径外に平面部を設け、相互の平面同士の間に平行なリング状のスペーサを挟んで、透過芯を観察するなどして芯を調整しながら接着固定すれば、第4レンズ群内部での偏芯誤差を小さく抑えて、組み立て時の解像力の歩留まりを良好に維持することが可能である。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施形態及び該実施形態に具体的な数値を適用した数値実施例について説明する。
なお、各数値実施例における非球面形状は次の数1式によって定義される。
Figure 2007212847
ここで、「xi」を第i面の非球面の深さ、「H」を光軸からの高さ、「ri」を第i面の曲率半径、「Ak」を第k次の非球面係数とする。
図1は本発明ズームレンズの第1の実施の形態1のレンズ構成を示し、請求項1の発明の構成とそれに伴う効果を有し、さらに具体的には、物体側より順に、第1レンズ群Gp1は、凹レンズ101と凸レンズ102との接合レンズ、凸レンズ103及び物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ104からなり、第2レンズ群Gp2は凹レンズ201、凹レンズ202及び両凸レンズ203と凹レンズ204との接合レンズからなり、第3レンズ群Gp3の常時固定の負部分群Gp31は両凹レンズ311、両凸レンズ312及び像側に凸面を向けた凹メニスカスレンズ313の3枚接合レンズからなり、凹メニスカスレンズ313の像側の面が非球面Aであり、該負部分群Gp31の像側に絞りSを挟んで位置し、手ブレ補正のために光軸に垂直な方向に可動な正部分群Gp32は両凸レンズ321及び凹レンズ322からなり、両凸レンズ321の物体側の面が非球面Bであり、第4レンズ群Gp4は凹レンズ401と凸レンズ402との接合レンズ及び両凸レンズ403からなり、第4レンズ群Gp4と撮像素子IMとの間には色分解プリズムや光学ローパスフィルタなどを合成した平行平面板Pが配置されている。
表1に第1の実施の形態1に具体的数値を適用した数値実施例1の諸元の値を示す。なお、以下の各諸元表中の光学要素は各実施の形態のレンズ構成を示す図において各光学要素に付した符号を示し、面番号iは物体側からi番目の面を示し、曲率半径rは当該面の近軸曲率半径を示し、面間隔dは第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔を示し、屈折率ndは当該面のd線(λ=587.6nm)に対する値を示し、アッベ数νdは当該面のd線に対する値を示し、また、曲率半径∞は当該面が平面であることを示す。
Figure 2007212847
光学要素313の像側の面A(第18面)、光学要素321の物体側の面B(第20面)、光学要素403の両面(第27面、第28面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表2に示す。なお、表2及び以下の非球面係数を示す表において「e−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10−i」を表しており、例えば、「0.26029E-05」は「0.26029×10−5」を表している。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d7、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d14、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d23及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d28は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=5.085)及び望遠端(f=11.667)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表3に示す。
Figure 2007212847
図2に第3レンズ群Gp3中の正部分群Gp32が負部分群Gp1及びその他の各レンズ群Gp1、Gp2、Gp4と光軸を共通にする基準状態において、前記非球面A、前記非球面Bを各々単独でその近軸球面に置き換えたときの広角端における絞り開放時の球面収差量SAA、SABを示す。
図3乃至図5は数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図3は広角端状態(f=1.000)、図4は中間焦点距離状態(f=5.085)、図5は望遠端状態(f=11.667)における諸収差図を示す。
図3乃至図5の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、第3レンズ群Gp3中の正部分群Gp32が光軸に垂直な方向に偏芯することによって、画面中心へ向う主光線が第1レンズ群Gp1に入射する際に光軸となす傾き角(以下、手ブレ補正角と記す)を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図6に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図7は本発明ズームレンズの第2の実施形態2のレンズ構成を示し、前記第1の実施形態1との主な相違点は第3レンズ群Gp3中の正部分群Gp32が両凸レンズ321と凹レンズ322との接合レンズからなり、両凸レンズ321の物体側の面が非球面Bである点であり、その他の構成については、第1の実施の形態1とほぼ同様である。第1の実施の形態1と比較して、2つのレンズ321と322とを接合レンズとすることにより、両凸レンズ321と凹レンズ322の相対偏芯誤差が収差に及ぼす影響の敏感度を緩和する効果がある。
表4に第2の実施の形態2に具体的数値を適用した数値実施例2の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素313の像側の面A(第18面)、光学要素321の物体側の面B(第20面)、光学要素403の両面(第26面、第27面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表5に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d7、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d14、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d22及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d27は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=6.143)及び望遠端(f=14.765)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表6に示す。
Figure 2007212847
図8乃至図10は数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図8は広角端状態(f=1.000)、図9は中間焦点距離状態(f=6.143)、図10は望遠端状態(f=14.765)における諸収差図を示す。
図8乃至図10の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図11に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図12は本発明ズームレンズの第3の実施の形態3のレンズ構成を示す。第2の実施の形態2との主な相違点は、第3レンズ群Gp3中の負部分群Gp31が両凹レンズ311と両凸レンズ312との接合レンズからなり、両凸レンズ312の像側の面が非球面Aである点であり、その他の構成については、第2の実施の形態2とほぼ同様である。前記負部分群Gp31の構成枚数を削減することにより、前記第2の実施の形態に比較して、コスト低減の効果がある。
表7に第3の実施の形態3に具体的数値を適用した数値実施例3の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素312の像側の面A(第17面)、光学要素321の物体側の面B(第19面)、光学要素403の両面(第25面、第26面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表8に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d7、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d14、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d21及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d26は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=6.291)及び望遠端(f=14.823)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表9に示す。
Figure 2007212847
図13乃至図15は数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図13は広角端状態(f=1.000)、図14は中間焦点距離状態(f=6.291)、図15は望遠端状態(f=14.823)における諸収差図を示す。
図13乃至図15の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図16に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図17は本発明ズームレンズの第4の実施の形態4のレンズ構成を示し、第3の実施の形態3との主な相違点は第3レンズ群Gp3中の負部分群Gp31の非球面Aの位置を、両凹レンズ311の物体側の面にした点であり、その他の構成については、第3の実施の形態3とほぼ同様である。前記第3の実施の形態3では、負部分群Gp31の両凸レンズ312を非球面レンズにするために、比較的アッベ数が小さい硝材をガラスモールドで作る必要があったが、ガラスモールドに向いているアッベ数の小さい硝材は種類が少なく、設計上の大きな制約となることがある。また非球面をガラスモールドではなく、球面ガラスの表面に紫外線硬化樹脂の薄い非球面層を形成する手段で実現することがあるが、アッベ数が小さいガラスは一般的に紫外線の透過率が低く、ガラスを通して紫外線を照射して、非球面樹脂層を硬化させることが出来ない場合がある。第4の実施の形態4では、比較的アッベ数が大きい硝材を用いる両凹レンズ311を非球面とすることで、ガラスモールドに適した硝材の種類が増えて設計の自由度が高くなり、またアッベ数が大きい硝材は紫外線の透過率が比較的高いので、ガラスモールドではなく、紫外線硬化樹脂で非球面を形成する場合にも製造に適した硝材を選択することができる。
表10に第4の実施の形態4に具体的数値を適用した数値実施例4の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素311の物体側の面A(第15面)、光学要素321の物体側の面B(第19面)、光学要素403の両面(第25面、第26面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表11に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d7、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d14、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d21及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d26は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=6.350)及び望遠端(f=14.769)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表12に示す。
Figure 2007212847
図18乃至図20は数値実施例4の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図18は広角端状態(f=1.000)、図19は中間焦点距離状態(f=6.350)、図20は望遠端状態(f=14.769)における諸収差図を示す。
図18乃至図20の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図21に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図22は本発明ズームレンズの第5の実施の形態5のレンズ構成を示し、前記第3の実施の形態3との主な相違点は、バックフォーカスが比較的短くても色分解プリズム等の配置が成り立つ場合に好適な、第4レンズ群Gp4の構成を提供するものであり、第4レンズ群Gp4以外の構成は第3の実施の形態3と略同じである。第4レンズ群Gp4は物体側から順に位置した、物体側に凸面を向けた凸レンズ401及び像側に凹面を向けた凹メニスカスレンズ402と両凸レンズ403との接合レンズからなり、凸レンズ401の物体側面が非球面である。
表13に第5の実施の形態5に具体的数値を適用した数値実施例5の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素312の像側の面A(第17面)、光学要素321の物体側の面B(第19面)、光学要素401の物体側の面(第22面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表14に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d7、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d14、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d21及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d26は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=6.072)及び望遠端(f=14.832)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表15に示す。
Figure 2007212847
図23乃至図25は数値実施例5の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図23は広角端状態(f=1.000)、図24は中間焦点距離状態(f=6.072)、図25は望遠端状態(f=14.832)における諸収差図を示す。
図23乃至図25の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図26に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図27は本発明ズームレンズの第6の実施の形態6のレンズ構成を示し、前記第2の実施の形態2との主な相違点は第1レンズ群Gp1を4枚構成から3枚構成に、また第2レンズ群Gp2を4枚構成から3枚構成にして、コスト低減を図った点であり、その他の構成は前記第2の実施の形態2とほぼ同様である。
表16に第6の実施の形態6に具体的数値を適用した数値実施例6の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素313の像側の面A(第15面)、光学要素321の物体側の面B(第17面)、光学要素403の両面(第23面、第24面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表17に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d5、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d11、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d19及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d24は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=6.275)及び望遠端(f=11.610)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表18に示す。
Figure 2007212847
図28乃至図30は数値実施例6の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図28は広角端状態(f=1.000)、図29は中間焦点距離状態(f=6.275)、図30は望遠端状態(f=11.610)における諸収差図を示す。
図28乃至図30の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図31に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
図32は本発明ズームレンズの第7の実施の形態7のレンズ構成を示し、前記第3の実施の形態3との主な相違点は、第3の実施の形態における第1レンズ群Gp1に相当する部分系をGP12として、該部分系Gp12の物体側に凹レンズと凸レンズによるアフォーカル系に近い部分系Gp11を付加して第1レンズ群Gp1を構成し、広角化を図ったことと、第4レンズ群Gp4を凹レンズと凸レンズの2枚構成としてコスト低減を図ったことであり、その他の構成は前記第3の実施の形態3とほぼ同様である。
表19に第7の実施の形態7に具体的数値を適用した数値実施例7の諸元の値を示す。
Figure 2007212847
光学要素312の像側の面A(第21面)、光学要素321の物体側の面B(第23面)、光学要素402の両面(第28面、第29面)は非球面で構成されている。そこで、これら各面の非球面係数を表20に示す。
Figure 2007212847
第1レンズ群Gp1と第2レンズ群Gp2との間の間隔d11、第2レンズ群Gp2と第3レンズ群Gp3との間の間隔d18、第3レンズ群Gp3と第4レンズ群Gp4との間の間隔d25及び第4レンズ群Gp4と平行平面板Pとの間の間隔d29は変倍に際して変化する。そこで、前記各間隔の広角端(f=1.000)、中間焦点距離(f=5.061)及び望遠端(f=11.625)における各値を焦点距離、Fナンバー、画角2ω(度)と共に表21に示す。
Figure 2007212847
図33乃至図35は数値実施例7の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図33は広角端状態(f=1.000)、図34は中間焦点距離状態(f=5.061)、図35は望遠端状態(f=11.625)における諸収差図を示す。
図33乃至図35の球面収差曲線における実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での球面収差をそれぞれ示し、非点収差曲線における実線はサジタル、破線はメリジオナルの像面を示す。
また、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの、望遠端におけるメリジオナル、サジタル各々の横収差曲線を図36に示す。なお、この横収差曲線において、実線はd線での、破線はg線での、一点鎖線はC線での値をそれぞれ示す。
前記各数値実施例1乃至7の前記各条件式(1)乃至(4)対応値を表22に示す。
Figure 2007212847
各数値実施例とも条件式(1)乃至(4)を満足し、且つ、上記した各収差曲線に示すように、優れた光学特性を有し、さらに、前記手ブレ補正角を0.5°としたときの横収差曲線に示すように、手振れ補正時の収差変動が少ない。
図37に本発明撮像装置の実施の形態を示す。
撮像装置10はズームレンズ20を備え、ズームレンズ20によって形成した光学像を電気信号に変換する撮像素子30を有する。なお、撮像素子30としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の光電変換素子を使用したものが適用可能である。前記ズームレンズ20には本発明にかかるズームレンズを適用することができ、図37では、図1に示した第1の実施の形態にかかるズームレンズ1のレンズ群を単レンズに簡略化して示してある。勿論、第1の実施の形態にかかるズームレンズ1だけでなく、第2の実施の形態乃至第7の実施の形態にかかるズームレンズ2乃至7や本明細書で示した実施の形態以外の形態で構成された本発明ズームレンズを使用することができる。
前記撮像素子30によって形成された電気信号は映像分離回路40によってフォーカス制御用の信号が制御回路50に送られ、映像用の信号は映像処理回路へと送られる。映像処理回路へ送られた信号は、その後の処理に適した形態に加工されて、表示装置による表示、記録媒体への記録、通信手段による転送等々種々の処理に供される。
制御回路50には、例えば、ズームボタンの操作等、外部からの操作信号が入力され、該操作信号に応じて種々の処理が為される。例えば、ズームボタンによるズーミング指令が入力されると、指令に基づく焦点距離状態とすべく、ドライバ回路60、70を介して駆動部61、71を動作させて、各レンズ群Gp2、Gp4を所定の位置へと移動させる。各センサ62、72によって得られた各レンズ群Gp2、Gp4の位置情報は制御回路50に入力されて、ドライバ回路60、70へ指令信号を出力する際に参照される。また、制御回路50は前記映像分離回路40から送られた信号に基づいてフォーカス状態をチェックし、最適なフォーカス状態が得られるように、ドライバ回路70を介して駆動部71を動作させて、第4レンズ群Gp4を位置制御する。
撮像装置10は手振れ補正機能を備えている。例えば、シャッターレリーズボタンの押下による撮像素子30の振れを手振れ検出手段80、たとえば、ジャイロセンサーが検出すると、該手振れ検出手段80からの信号が制御回路50に入力され、該制御回路50にて前記振れによる画像の振れを補償するための振れ補正角が算出される。第3レンズ群Gp3の正部分群Gp32を、前記算出された振れ補正角に基づく位置とするべく、ドライバ回路90を介して駆動部91を動作させて、前記正部分群Gp32を光軸に垂直な方向に移動させる。前記正部分群Gp32の位置はセンサ92によって検出されており、該センサ92によって得られた前記正部分群Gp32の位置情報は制御回路50に入力されて、ドライバ回路90へ指令信号を送出する際に参照される。
上記した撮像装置10は、具体的製品としては、各種の形態を採りうる。例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等々のデジタル入出力機器のカメラ部等として、広く適用することができる。
なお、 前記した本発明ズームレンズの各実施の形態及び数値実施例は本発明を達成するための具体化の一例であり、各レンズ群で接合レンズとなっているものは分離して配置しても良く、逆に分離して配置しているものを接合レンズとすることも設計事項として可能である。また第6の実施の形態6のように枚数を削減した第1レンズ群Gp1や第2レンズ群Gp2と、第1の実施の形態1乃至第5の実施の形態5の第3レンズ群Gp3や第4レンズ群Gp4とを組み合わせて構成することも設計事項として可能である。
その他、前記した各実施の形態及び数値実施例において示された各部の具体的形状及び数値は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第3レンズ群中の負部分群及び正部分群に使用する非球面形状の特徴を示す図である。 図4乃至図6と共に本発明ズームレンズの第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図9乃至図11と共に本発明ズームレンズの第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図14乃至図16と共に本発明ズームレンズの第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図19乃至図21と共に本発明ズームレンズの第4の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例4の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第5の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図24乃至図26と共に本発明ズームレンズの第5の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例5の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第6の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図29乃至図31と共に本発明ズームレンズの第6の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例6の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第7の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図34乃至図36と共に本発明ズームレンズの第7の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例7の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差及を示すものである。 望遠端において手ブレ補正角0.5°のときの横収差を示す図である。 本発明撮像装置の実施の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、5…ズームレンズ、6…ズームレンズ、7…ズームレンズ、Gp1…第1レンズ群、Gp11…アフォーカルに近い部分系、Gp2…第2レンズ群、Gp3…第3レンズ群、Gp31…負部分群、Gp32…正部分群、Gp4…第4レンズ群、A…負部分群の非球面、B…正部分群の非球面、10…撮像装置、20…ズームレンズ、30…撮像素子、50…制御回路(手振れ制御部)、80…手振れ検出手段(手振れ検出部)、91…駆動部(手振れ駆動部)

Claims (18)

  1. 物体側より順に位置した、常時固定で正の屈折力を有する第1レンズ群と、光軸方向に移動して主に変倍を行う負の屈折力を有する第2レンズ群と、ズーミングとフォーカシングに際して固定で正の屈折力を有する第3レンズ群と、光軸方向に移動して変倍に伴う像面位置の変動の補正とフォーカシングを行う正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第3レンズ群は、常時固定で負の屈折力を有する負部分群と、光軸に垂直な方向に移動可能で光軸のブレによる像の移動を補正できる正の屈折力を有する正部分群とからなり、
    前記負部分群は少なくとも両凹レンズと両凸レンズとを有すると共に少なくとも1面が非球面で構成され、
    前記正部分群は凸レンズと凹レンズの2枚からなると共に少なくとも1面が非球面で構成され、
    前記正部分群が前記負部分群と光軸を共有している基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記負部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がオーバー側に傾くように前記負部分群の前記非球面の形状設定がなされ、また前記基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記正部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がアンダー側に傾くように前記正部分群の前記非球面の形状設定がなされている
    ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 下記条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    (1)−2 < SAB・FN・fw/f32 < −0.1
    (2)−0.9 < SAA/SAB < −0.003
    但し、
    fw:レンズ全系の広角端での焦点距離
    FN:レンズ全系の広角端での開放Fナンバー
    SAA:第3レンズ群中に配置される負部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値
    SAB:第3レンズ群中に配置される正部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値
    f32:第3レンズ群中に配置される正部分群の焦点距離
    とする。
  3. 下記条件式(3)及び(4)を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
    (3)│S2/f31│ ≦ 0.15
    (4)S2/f32 ≦ 0.2
    但し、
    f31:第3レンズ群中に配置される負部分群の焦点距離
    S2:望遠端における第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔
    とする。
  4. 前記第1レンズ群は、物体側より順に位置した1枚の凹レンズ及び少なくとも2枚の凸レンズを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群は、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズによるアフォーカル系に近い部分系及び1枚の凹レンズと少なくとも2枚の凸レンズを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群は、物体側より順に位置した2枚の凹レンズと1枚の凸レンズを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  7. 前記負部分群は、物体側より順に位置した両凹レンズ及び両凸レンズからなり、最も像側の面が前記非球面である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  8. 前記負部分群は、物体側より順に位置した両凹レンズ及び両凸レンズからなり、最も物体側の面が前記非球面である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  9. 前記負部分群は、物体側より順に位置した両凹レンズ、両凸レンズ及び像側に凸面を向けた凹メニスカスレンズからなり、最も像側の面が前記非球面である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  10. 前記正部分群は、物体側より順に位置した両凸レンズと凹レンズとの接合レンズからなり、最も物体側の面が前記非球面である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  11. 前記第4レンズ群は、1枚の凹レンズと2枚の凸レンズを有し、少なくとも1面が非球面である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  12. 前記第4レンズ群は、物体側より順に位置した凸レンズ及び凹レンズと凸レンズとの接合レンズからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  13. 前記第4レンズ群は、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズとの接合レンズ及び凸レンズからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  14. 前記第4レンズ群は、物体側より順に位置した凹レンズと凸レンズの2枚からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のズームレンズ。
  15. ズームレンズと、前記ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記ズームレンズは、物体側より順に位置した、常時固定で正の屈折力を有する第1レンズ群と、光軸方向に移動して主に変倍を行う負の屈折力を有する第2レンズ群と、ズーミングとフォーカシングに際して固定で正の屈折力を有する第3レンズ群と、光軸方向に移動して変倍に伴う像面位置の変動の補正とフォーカシングを行う正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第3レンズ群は、常時固定で負の屈折力を有する負部分群と、光軸に垂直な方向に移動可能で光軸のブレによる像の移動を補正できる正の屈折力を有する正部分群とからなり、
    前記負部分群は少なくとも両凹レンズと両凸レンズとを有すると共に少なくとも1面が非球面で構成され、
    前記正部分群は凸レンズと凹レンズの2枚からなると共に少なくとも1面が非球面で構成され、
    前記正部分群が前記負部分群と光軸を共有している基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記負部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がオーバー側に傾くように前記負部分群の前記非球面の形状設定がなされ、また前記基準状態の広角端における球面収差曲線に対して、前記正部分群の前記非球面をその近軸球面に置き換えたときの全系の球面収差曲線がアンダー側に傾くように前記正部分群の前記非球面の形状設定がなされている
    ことを特徴とする撮像装置。
  16. 下記条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
    (1)−2 < SAB・FN・fw/f32 < −0.1
    (2)−0.9 < SAA/SAB < −0.003
    但し、
    fw:レンズ全系の広角端での焦点距離
    FN:レンズ全系の広角端での開放Fナンバー
    SAA:第3レンズ群中に配置される負部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値
    SAB:第3レンズ群中に配置される正部分群の非球面をその近軸球面に置き換えたときの広角端での開放Fナンバーにおけるレンズ全系の球面収差量の値
    f32:第3レンズ群中に配置される正部分群の焦点距離
    とする。
  17. 下記条件式(3)及び(4)を満足することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の撮像装置。
    (3)│S2/f31│ ≦ 0.15
    (4)S2/f32 ≦ 0.2
    但し、
    f31:第3レンズ群中に配置される負部分群の焦点距離
    S2:望遠端における第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔
    とする。
  18. 前記撮像素子の振れを検出する手振れ検出部と、前記手振れ検出部によって検出した撮像素子の振れによる画像振れを補正するための振れ補正角を算出し、前記ズームレンズにおける第3レンズ群中の正部分群を前記振れ補正角に対応した量だけ光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせるための補正信号を送出する手振れ制御部と、前記補正信号に基づいて前記正部分群を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせる手振れ駆動部とを備えた
    ことを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載の撮像装置。
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