JP2007207402A - 光ディスク用基板の貼り合わせ方法及び光ディスク用基板の貼り合わせ装置 - Google Patents

光ディスク用基板の貼り合わせ方法及び光ディスク用基板の貼り合わせ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの基板をエネルギ線硬化樹脂で挟んで重ね合わせ、エネルギ線硬化樹脂にエネルギ線を照射して硬化させるときに、光ディスク用基板の表面が歪むことを防止することができる光ディスク用基板の貼り合わせ方法及び光ディスク用基板の貼り合わせ装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる光ディスク用基板の貼り合わせ装置10は、互いに平行に且つ離した状態で保持された下側基板34と上側基板32を収納することができる真空チャンバ11と、真空チャンバ11の内部を真空雰囲気にするための真空吸引装置14と、下側基板34を支持面37aに載置させる支持台37と、上側基板32を支持台37に向かって押圧する押圧部材13と、エネルギ線硬化樹脂33に向けてエネルギ線を照射するエネルギ線照射器29とを備え、エネルギ線を照射する前に、下側基板34を支持台37から離間する離間手段を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク用基板の貼り合わせ方法および光ディスク用基板の貼り合わせ装置に関する。
レーザ光を用いて情報を記録し、又は再生する光ディスクとしては、CD−R(Compact disk-recordable)、CD(Compact disc)、DVD(Digital versatile disc)、DVD−R(Digital versatile disc-recordable)等が既に普及している。
光ディスクの製造工程では、例えば、光ディスク用基板をターンテーブル上に置き、該光ディスク用基板上に液状のエネルギ線硬化樹脂を塗布した後、更に別の光ディスク用基板と貼り合わせた状態で、エネルギ線を照射してエネルギ線硬化樹脂を硬化させる。光ディスク用基板の貼り合わせ装置としては、例えば、下記特許文献1が知られている。
特開平10−208316号公報
図13は、従来の光ディスク用基板の貼り合わせ装置100を示している。エネルギ線硬化樹脂3が塗布された下側基板4をエネルギ線が透過可能な支持台7上に載置し、上側基板2をその上に待機させる。そして、下側基板4と上側基板2を真空チャンバに収納し、真空チャンバの内部を真空にした後、下側基板4に上側基板2を重ね合わせる。
ところで、下側基板4に上側基板2を重ね合わせた後、真空チャンバから搬出しても、下側基板4が支持台7に密着した状態が維持されたままとなる。下側基板4が支持台7に密着した状態で、基板に挟まれているエネルギ線硬化樹脂3に向けてエネルギ線を照射すると、エネルギ線硬化樹脂3のみが硬化収縮し、下側基板4は支持台7に貼り付いて収縮しないので、エネルギ線硬化樹脂3と下側基板4との収縮差により、エネルギ線硬化樹脂3が硬化した後、光ディスク用基板の表面に歪みが生じるという問題があった。この歪みは光ディスクの外観を損なう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、2つの基板をエネルギ線硬化樹脂で挟んで重ね合わせ、エネルギ線硬化樹脂にエネルギ線を照射して硬化させるときに、光ディスク用基板の表面が歪むことを防止することができる光ディスク用基板の貼り合わせ方法及び光ディスク用基板の貼り合わせ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、エネルギ線硬化樹脂が塗布された下側基板と上側基板とを貼り合わせる光ディスク用基板の貼り合わせ方法であって、前記エネルギ線硬化樹脂が塗布された前記下側基板と前記上側基板を互いに平行に且つ離した状態で保持する工程と、真空チャンバを真空吸引する工程と、前記上側基板を支持台側に押圧し前記下側基板と密着させる工程と、前記真空チャンバを大気開放する工程と、前記エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射する工程とを有し、前記エネルギ線を照射する前に、前記下側基板と前記支持台を離間させる離間工程を有する光ディスク用基板の貼り合わせ方法によって達成される。
本発明に係る光ディスク用基板貼り合わせ方法は、エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射する前に、下側基板を支持台から離間する。下側基板を支持台から離間すると、下側基板と支持台が貼り付いている状態は解除される。離間工程後、エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射すると、エネルギ線硬化樹脂の硬化収縮に伴って下側基板も収縮するため、エネルギ線硬化樹脂と下側基板の間で収縮差を生じない。このため、光ディスク用基板の表面が歪むことを防止できる。
また、上記光ディスク用基板の貼り合わせ方法は、前記下側基板を前記支持台から離間する手段として、前記下側基板と前記支持台の間に加圧エアを送り込むことが好ましい。
下側基板と支持台の間に加圧エアを送り込むことで、下側基板と支持台との間に隙間が形成される。この隙間により下側基板は支持台から離間する。また、下側基板を支持台から離間する手段が加圧エアであるため、下側基板の表面を傷つけることがない。
さらに、上記光ディスク用基板の貼り合わせ方法は、前記下側基板を前記支持台から離間する手段として、前記支持台に突き出し部材が備えられており、該突き出し部材が前記下側基板を前記支持台から押し上げることが好ましい。
突き出し部材を動作させ、下側基板と支持台の間の密着力よりも大きな力で下側基板を押し上げることにより、下側基板を支持台から離間することができる。また、突き出し部材は下側基板と接触して、押し上げるため、下側基板と支持台の密着状態を確実に解除できる。
また、本発明の上記目的は、エネルギ線硬化樹脂が塗布された下側基板と上側基板とを貼り合わせる光ディスク用基板の貼り合わせ装置であって、互いに平行に且つ離した状態で保持された前記下側基板と前記上側基板を収納することができる真空チャンバと、前記真空チャンバの内部を真空雰囲気にするための真空吸引装置と、前記下側基板を支持面に載置させる支持台と、前記上側基板を前記支持台に向かって押圧する押圧部材と、前記エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射するエネルギ線照射器とを備え、前記エネルギ線を照射する前に、前記下側基板を前記支持台から離間する離間手段を備えていることを特徴とする光ディスク用基板の貼り合わせ装置によって達成される。
本発明に係る光ディスク用基板の貼り合わせ装置は、下側基板を支持台から離間する離間手段を備えている。下側基板を支持台から離間する手段が下側基板と支持台を離間すると、下側基板が支持台に張り付いている状態が解除される。離間手段で下側基板を支持台から離間した後で、エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線照射器からエネルギ線を照射すると、エネルギ線硬化樹脂の硬化収縮に伴って下側基板も収縮するため、エネルギ線硬化樹脂と下側基板の間で収縮差が生じない。このため、光ディスク基板の表面が歪むことを防止できる。
また、上記の光ディスク用基板の貼り合わせ装置は、前記離間手段が、前記支持面に開口するように設けられ、前記下側基板と前記支持台の間に加圧エアを供給する通気孔であることが好ましい。
下側基板と支持台の間の空間は真空状態であるため、下側基板と支持台には、お互いが密着する状態を維持する力が働いている。そこで、下側基板と対向する支持面に通気孔を設け、通気孔から加圧エアを送り出す。下側基板と支持台の間に加圧エアが供給されると、下側基板と支持台との間に隙間を形成する。形成された隙間により、下側基板を支持台から離間することができる。また、下側基板と支持台の間に加圧エアを供給することで隙間を形成しており、下側基板の表面を傷つけることがない。
さらに、上記の光ディスク用基板の貼り合わせ装置は、前記離間手段として、前記支持台に設けられ、進退可能な突き出し部材であることが好ましい。
こうすれば、突き出し部材を動作させ、下側基板と支持台の間の密着力よりも大きな力で下側基板を押し上げることにより、下側基板を支持台から離間させることができる。また、突き出し部材は下側基板と接触して、押し上げるため、下側基板と支持台の密着状態を確実に解除できる。
本発明によれば、2つの基板をエネルギ線硬化樹脂で挟んで重ね合わせ、エネルギ線硬化樹脂にエネルギ線を照射して硬化させるときに、光ディスク用基板の表面が歪むことを防止することができる。
以下、本発明に係る光ディスク用基板貼り合わせ方法及び光ディスク用基板貼り合わせ装置の実施形態を、図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明に係る光ディスク用基板の貼り合わせ装置の第1の実施形態の構成を表す図である。光ディスク用基板の貼り合わせ装置10は、情報記録媒体として使用される光ディスクを製造する過程で使用される装置であり、真空状態で上側基板32とエネルギ線硬化樹脂33を塗布された下側基板34とを重ね合わせた後、エネルギ線硬化樹脂33を硬化させ、下側基板34と上側基板32を貼り合わせることで光ディスクを製造する。
光ディスク用基板の貼り合わせ装置10は、正円形形状を有するターンテーブルを備えている。ターンテーブルには、その上面の円周方向にそれぞれ等間隔において、光ディスク用基板が載置される、複数の支持台37が設けられている。
支持台37は、ターンテーブルの上面から上方に突出した略円柱状の形状を有し、支持台37の上端に光ディスク用基板31が載置される支持面37aが形成されている。上側基板32と下側基板34の中心部には光ディスク用基板31の回転中心となる軸Sを中心とした円形の中心開口が設けられており、支持面37aの中央部には、載置された光ディスク用基板31の中心開口に挿通し、光ディスク用基板31を支持台37に保持するセンターピン20が突出するように設けられている。
ターンテーブルは回転することで、支持台37の周方向の位置を変更することができるため、ターンテーブルの径方向外方に別途設けられた処理装置に対応する位置に支持台37を移動させることで、支持台37に保持された光ディスク用基板31に所定の処理を施すことができる。本実施形態において、ターンテーブルは搬送部材として機能する。
また、本実施形態に係る支持面37aには、通気孔35が設けられており、光ディスク用基板31を支持台37に載置したとき、通気孔35は下側基板34に覆われる位置にある。通気孔35は支持台37中の経路を介して送空ポンプ36と通じており、送空ポンプ36から送り出される加圧エアは通気孔35より供給される。通気孔35は複数個あってもよい。
図2は、本実施形態に係る、真空チャンバ11を真空状態にするときの光ディスク用基板の貼り合わせ装置10の構成を表す図である。図に示すとおり、上側基板32とエネルギ線硬化樹脂33が塗布された下側基板34は、それぞれ中心開口がセンターピン20に挿通されており、支持台37で保持されている。
センターピン20は、円柱形状を有するピン胴部27を備えている。ピン胴部27は、上下方向において下方向の周面より、基板の挿入側である上方側の周面の径が小さくなるように先端部はテーパ状に形成されている。テーパ状のピン胴部27に案内されることで、下側基板34と上側基板32とのそれぞれの中心開口をセンターピン20に挿通しやすくなる。
センターピン20には、ピン胴部27の周方向に1つ以上(本実施形態では2つ)のチャックレバー26が設けられている。チャックレバー26は、上下方向に沿って長手寸法を有するとともに、開状態および閉状態に揺動可能な部材である。
チャックレバー26は、支軸部28によって支持され、支軸部28の上方部が、ピン胴部27を付勢する部材によってピン胴部27の外径側に向かって付勢力を付加された状態で支持される構成である。センターピン20において、ピン胴部27の内方には円柱状の開閉ピン25が設けられている。開閉ピン25は、その周面の一部が他の部位よりも小さい径を有する縮径部23が形成され、縮径部23の上方にテーパ部22を介して形成され、且つ、縮径部23より径が大きい先端部21が形成されている。また、開閉ピン25の下端部には、センターピン20におけるピン胴部27の内方において、開閉ピン25を図2中の矢印で示すように上下に動作させるシリンダ等の駆動手段が接続されている。
チャックレバー26は、支軸部28より下方に位置する下端部に、ピン胴部27の内方側に少なくとも一部が入り込むように形成された係合部24が形成されている。チャックレバー26は、係合部24が開閉ピン25の周面に当接または近接するように設けられている。
チャックレバー26の支軸部28より上方側の部分は、チャックレバー26の下端部の係合部24を開閉ピン25の周面における縮径部23の外周側に当接または近接させる場合に、ピン胴部27を付勢する部材の付勢力により支軸部28を中心として回転することが許容され、チャックレバー26の支軸部28より上方側の部分がピン胴部27の径方向外側に突出する。こうして、チャックレバー26は開状態となる。チャックレバー26が開状態の場合、センターピン20に挿通される上側基板32はチャックレバー26上で保持される。
一方、開閉ピン25をピン胴部27に対して下方に移動させると、縮径部23の位置も下方に移動することに伴い、チャックレバー26の係合部24の位置が縮径部23の外周側からテーパ部22を介して先端部21の外周側へ相対移動する。すると、係合部24が、開閉ピン25において縮径部23より径寸法の大きい先端部21と当接することで、チャックレバー26の下端部が付勢力により支軸部28を中心として回転することが規制され、チャックレバー26の支軸部28より上方側の部分がピン胴部27に近接する。こうしてチャックレバー26は閉状態となる。チャックレバー26が閉状態の場合、センターピン26の径は光ディスク31の中心開口の径よりも小さくなる。
また、中心開口がセンターピン20に挿通され、支持台で保持される上側基板32と下側基板34が真空状態で重なり合うため、本実施形態に係る光ディスク用基板の貼り合わせ装置10は真空チャンバ11を備えている。
真空チャンバ11は内部空間を有する剛体であり、略円筒形状を有する金属製の部材である。真空チャンバ11の下部は開放状態になっており、下部開口部を有する。下部開口部の直径は、光ディスク31の直径よりも大きい。真空チャンバ11は鉛直方向に移動可能であって、真空チャンバ11を下降したとき、支持面37aと接触し、真空チャンバ11内部の空間が密閉空間となる構成である。
真空チャンバ11には真空吸引装置14が連設されており、真空チャンバ11の内部空間が密閉空間となったとき、真空吸引装置14は内部空間内の空気を吸引し、真空状態にするための装置である。
真空チャンバ11の内部には、押圧機構が備えられている。押圧機構は、支持台37上に載置される光ディスク31を押圧する押圧部材13と、センターピン20に備えられるピン胴部27の内方にある開閉ピン25を押圧する係合解除ピン12と、押圧部材13と係合解除ピン12の動作を駆動する駆動部とで構成される。
押圧部材13は、鉛直方向に沿って長手寸法を有しており、途中で屈曲している。屈曲する部分は支持台37上に載置される光ディスク31と平行である。押圧部材13は駆動部により鉛直方向に駆動され、支持台37上に載置される光ディスク31を押圧する。また、押圧部材13は2つ以上(本実施形態では2つ)あることが好ましく、複数ある押圧部材13は同期して駆動される。
係合解除ピン12は略円柱形状であり、係合解除ピン12の径はピン胴部27の内径より小さい。駆動部により下方に駆動された係合解除ピン12は、ピン胴部27に挿入される。挿入された係合解除ピン12は開閉ピン25の先端部21に当接し、係合解除ピン12は駆動部によりさらに下方に駆動され、係合解除ピン12は開閉ピン25の先端部21を押圧する。先端部21を押圧された開閉ピン25は下方に移動する。すると、上記のとおり、チャックレバー26は閉状態となる構成である。
次に、図2から図6を参照して、本実施形態の光ディスク用基板の貼り合わせ装置10によって上側基板32と下側基板34を貼り合わせるときの動作を説明する。図2に示すように、均一な厚みを有するエネルギ線硬化樹脂33が塗布されている面を上方に向けた下側基板34をセンターピン20に挿通し、支持面37aに載置する。
開閉ピン25を上方へ動作させると、チャックレバー26の支軸部28より上方の部分はピン胴部27の径方向外側に突出し、チャックレバー26は開状態となる。上側基板32は、センターピン20に挿通され、開状態にあるチャックレバー26上で下側基板34と平行に保持される。
上側基板32と、支持面37aに載置される下側基板34とを互いに平行且つ離した状態で、真空チャンバ11が下降される。真空チャンバ11は支持面37aと接触し、真空チャンバ11内部の空間は密閉空間になる。その後、真空チャンバ11内部の密閉空間を真空吸引装置14で真空吸引する。
図3は、本実施形態のセンターピン20の動作を説明する図である。真空チャンバ11内部の密閉空間を真空状態にした後、押圧機構の係合解除ピン12を下方に駆動し、チャックレバー26を閉状態にする。センターピン20の径は光ディスク31の中心開口の径よりも小さくなるため、チャックレバー26上で保持されていた上側基板32は下側基板34との平行状態を維持したまま下降し、エネルギ線硬化樹脂33が塗布されている下側基板34と重なり合う。上側基板32と下側基板34は真空状態で重なり合うため、上側基板32と下側基板34の間に気泡は混入しない。
図4は、本実施形態の押圧部材13の動作を説明する図である。真空状態で重ね合わされた上側基板32と下側基板34に向け、押圧部材13が下方に駆動される。駆動された押圧部材13は上側基板32を押圧し、押圧された上側基板32はエネルギ線硬化樹脂33が塗布されている下側基板34を押圧する。押圧された下側基板34は支持台37を押圧し、支持台37から反発力を受ける。上側基板32は鉛直下向きに押圧部材13から押圧され、下側基板34は支持台37から鉛直上向きに反発力を受けることで、上側基板32と下側基板34はエネルギ線硬化樹脂33を挟んで密着する。このとき、エネルギ線硬化樹脂33の厚みはおよそ20μm〜50μmである。
図5は、本実施形態に係る、密着する下側基板34と支持台37の間に加圧エアを送り込むときの動作を説明する図である。上側基板32と下側基板34を真空状態で密着させたあと、真空チャンバ11を上昇させ、真空チャンバ11内部を大気に開放する。真空チャンバ11内部を大気に開放しても、上側基板32と下側基板34が密着する状態は維持され、上側基板32と下側基板34の間に気泡が混入することはない。
真空チャンバ11内部を大気に開放した後、下側基板34を支持台37から離間する。離間する手段として、本実施形態では下側基板34と支持台37の間に加圧エアが供給される。具体的には、図示しない送空ポンプ36から送り出される加圧エアが、支持台37中の経路を通り、支持面37aに設けられた通気孔35から供給される。
通気孔35から供給された所定量の加圧エアは、下側基板34と支持台37の間で隙間を形成する。この隙間により、下側基板34は支持台37から離間される。
なお、本実施形態では、真空チャンバ11内部を大気に開放する工程を、下側基板34を支持台37から離間する工程の先としたが、下側基板34を支持台37から離間する工程を、真空チャンバ11内部を大気に開放する工程の先にしてもよい。
図6は、本実施形態に係る、エネルギ線照射器29の動作を説明する図である。ターンテーブルを回転させ、エネルギ線硬化樹脂33を挟んで密着する上側基板32と下側基板34とが載置された支持台37の周方向の位置を変更し、支持台37の下方にエネルギ線照射器29が備えられる位置に移動する。エネルギ線照射器29は、支持台37に向かってエネルギ線を照射し、エネルギ線硬化樹脂33を硬化させることができる装置である。
上側基板32と下側基板34の間のエネルギ線硬化樹脂33に向け、支持台37の下方に備えられているエネルギ線照射器29よりエネルギ線を照射する。照射されたエネルギ線は、光透過性に優れる支持台37を透過し、エネルギ線硬化樹脂33を硬化させる。エネルギ線硬化樹脂33の硬化収縮に伴って下側基板34も収縮するため、エネルギ線硬化樹脂33と下側基板34の間で収縮差を生じない。光ディスク用基板31の表面は歪むことなく、上側基板32と下側基板34を貼り合わせることができる。
図7は、本発明に係る光ディスク用基板の貼り合わせ装置30の第2の実施形態の構成を表す図である。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号または相当符号を付すことにより、説明を簡略或いは省略する。
本実施形態に係る、光ディスク用基板の貼り合わせ装置30は、下側基板34を支持台37から離間する手段として、支持台37に設けられる、進退可能な突き出し部材41を備えている。突き出し部材41は、略円柱形状を成しており、3つ以上(本実施形態では4つ)備えていることが好ましい。
図8は、本実施形態に係る、真空チャンバ11を真空状態にするときの光ディスク用基板の貼り合わせ装置30の構成を表す図である。図に示すとおり、光ディスク用基板31を支持台37に載置したとき、突き出し部材41は下側基板34に覆われる位置にある。
突き出し部材41の下方には、駆動部材42が備えられており、突き出し部材41の下面と接触している。駆動部材42は、突き出し部材41を鉛直上向きに駆動することができ、例えば圧電素子などが用いられる。駆動部材42で突き出し部材41を駆動しないとき、突き出し部材41の突き出す側の先端部は、支持面37aと同じ高さか、それ以下にある。駆動部材42で突き出し部材41を駆動するとき、突き出し部材41は鉛直上方に駆動され、下側基板34を押圧する。
次に、図8から図12を参照して、本実施形態の光ディスク用基板の貼りあわせ装置30を用いて上側基板32と下側基板34を貼り合わせるときの動作を説明する。
図8に示すように、上側基板32と支持面37aに載置された下側基板34が互いに平行に且つ離れた状態で真空チャンバ11を下降させ、真空チャンバ11内部の密閉空間を真空吸引装置14で真空吸引する。
図9は、本実施形態のセンターピン20の動作を説明する図である。真空チャンバ11内部の密閉空間を真空状態にした後、チャックレバー26上で保持されていた上側基板32とエネルギ線硬化樹脂33が塗布されている下側基板34を重ね合わせる。
図10は、本実施形態の押圧部材13の動作を説明する図である。真空状態で重ね合わされた上側基板32と下側基板34を押圧部材13で密着させる。
図11は、本実施形態に係る、突き出し部材41を押し出すときの動作を説明する図である。上側基板32と下側基板34を真空状態で密着させたあと、真空チャンバ11を上昇させ、真空チャンバ11内部を大気に開放する。
真空チャンバ11内部を大気に開放した後、下側基板34を支持台37から離間する。離間する手段として、本実施形態では突き出し部材41が下側基板34を支持台37から押し上げる。具体的には、突き出し部材41の真下に設けられている駆動部材42は、突き出し部材41を鉛直上向きに駆動させる。突き出し部材41は、下側基板34と支持台37の間に生じる密着力よりも大きな力で駆動されることにより、下側基板34を支持台37から押し上げることができる。
なお、本実施形態では、真空チャンバ11内部を大気に開放する工程を、下側基板34を支持台37から離間する工程の先としたが、下側基板34を支持台37から離間する工程を、真空チャンバ11内部を大気に開放する工程の先にしてもよい。
図12は、本実施形態に係る、エネルギ線照射器29の動作を説明する図である。支持台37の下方にエネルギ線照射器29が備えられる位置に移動した後、押し上げた突き出し部材41をもとの位置に戻し、上側基板32と下側基板34の間のエネルギ線硬化樹脂33に向け、支持台37の下方に備えられているエネルギ線照射器29よりエネルギ線を照射する。照射されたエネルギ線は、支持台37を透過し、エネルギ線硬化樹脂33を硬化させる。
エネルギ線硬化樹脂33の硬化収縮に伴って下側基板34も収縮するためエネルギ線硬化樹脂33と下側基板34の間で収縮差を生じない。光ディスク用基板31の表面は歪むことなく、上側基板32と下側基板34を貼り合わせることができる。
本発明に係る光ディスク用基板貼り合わせ方法の第1の実施形態は、図1に示す光ディスク用基板貼り合わせ装置10を用いることで、好適に実施することができる。すなわち、エネルギ線硬化樹脂33が塗布された下側基板34と上側基板32を互いに平行に且つ離した状態で保持する工程と、真空チャンバ11を真空吸引する工程と、上側基板32を支持台37側に押圧し下側基板34と密着させる工程と、真空チャンバ11を大気開放する工程と、エネルギ線硬化樹脂33に向けてエネルギ線を照射する工程とを有し、エネルギ線を照射する前に、下側基板34と支持台37の間に加圧エアを送り込む工程を行えば、下側基板34が支持台37に貼り付いている状態が解除され、エネルギ線硬化樹脂33の硬化収縮に伴って下側基板34も収縮するため、エネルギ線硬化樹脂33と下側基板34の間で収縮差を生じず、このため光ディスク用基板の表面が歪むことを防止できる。
また、上記の光ディスク用基板の貼り合わせ方法において図7に示す光ディスク用基板の貼り合わせ装置30を使用すると、突き出し部材41が下側基板34を押し上げることで下側基板34を支持台37から離間することができる。こうすれば、下側基板34と支持台37の密着状態の解除を確実に行うことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る、光ディスク用基板の貼り合わせ装置の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、真空チャンバを真空状態にするときの動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る、センターピンの動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る、上側基板と下側基板を重ね合わせるときの動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る、下側基板と支持台の間に加圧エアを送り込むときの動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る、エネルギ線照射器の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る、光ディスク用基板の貼り合わせ装置の構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る、真空チャンバを真空状態にするときの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る、センターピンの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る、上側基板と下側基板を重ね合わせるときの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る、突き出し部材を押し出すときの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る、エネルギ線照射器の動作を説明する図である。 従来の光ディスク用基板の貼りあわせ装置の模式図である。
符号の説明
10 光ディスク用基板の貼りあわせ装置
20 センターピン
31 光ディスク用基板
32 上側基板
33 エネルギ線硬化樹脂
34 下側基板
35 通気孔
36 送空ポンプ
37 支持台
37a 支持面

Claims (6)

  1. エネルギ線硬化樹脂が塗布された下側基板と上側基板とを貼り合わせる光ディスク用基板の貼り合わせ方法であって、
    前記エネルギ線硬化樹脂が塗布された前記下側基板と前記上側基板を互いに平行に且つ離した状態で保持する工程と、
    真空チャンバを真空吸引する工程と、
    前記上側基板を支持台側に押圧し前記下側基板と密着させる工程と、
    前記真空チャンバを大気開放する工程と、
    前記エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射する工程とを有し、
    前記エネルギ線を照射する前に、前記下側基板を前記支持台から離間させる離間工程を有する光ディスク用基板の貼り合わせ方法。
  2. 前記下側基板と前記支持台の間に加圧エアを送り込むことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク用基板の貼り合わせ方法。
  3. 前記支持台に突き出し部材が備えられており、該突き出し部材が前記下側基板を前記支持台から押し上げることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク用基板の貼り合わせ方法。
  4. エネルギ線硬化樹脂が塗布された下側基板と上側基板を貼り合わせる光ディスク用基板の貼り合わせ装置であって、
    互いに平行に且つ離した状態で保持された前記下側基板と前記上側基板を収納することができる真空チャンバと、
    前記真空チャンバの内部を真空雰囲気にするための真空吸引装置と、
    前記下側基板を支持面に載置させる支持台と、
    前記上側基板を前記支持台に向かって押圧する押圧部材と、
    前記エネルギ線硬化樹脂に向けてエネルギ線を照射するエネルギ線照射器とを備え、
    前記エネルギ線を照射する前に、前記下側基板を前記支持台から離間する離間手段を備えていることを特徴とする光ディスク用基板の貼り合わせ装置。
  5. 前記離間手段が、前記支持面に開口するように設けられ、前記下側基板と前記支持台の間に加圧エアを供給する通気孔であることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク用基板の貼り合わせ装置。
  6. 前記離間手段が、前記支持台に設けられ、進退可能な突き出し部材であることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク用基板の貼り合わせ装置。
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