JP2003296977A - 光学記録媒体の製造方法 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法

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JP2003296977A
JP2003296977A JP2002099623A JP2002099623A JP2003296977A JP 2003296977 A JP2003296977 A JP 2003296977A JP 2002099623 A JP2002099623 A JP 2002099623A JP 2002099623 A JP2002099623 A JP 2002099623A JP 2003296977 A JP2003296977 A JP 2003296977A
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Noboru Murakami
昇 村上
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GLOBAL MACH KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録反射膜を覆う薄いカバー層を所望の厚さ
に形成する製造方法の提供。 【解決手段】 中央円孔17aを設けたスタンパ載置用
回転テーブル17と、円孔17aを貫通して上方に突出
し、先端部に支持台17を設けた昇降動作可能なセンタ
ーピン28とを備えた転写装置を用い、テーブル17に
ピット面が上面としてスタンパ18を載置し、テーブル
17上方の支持台17に所定厚さの硬質合成樹脂29を
載置し、スタンパ18上にUV硬化型接着剤36を塗布
し、センターピン28を所定量だけ下降させてディスク
29を接着剤36を介しスタンパ18に圧着し、紫外線
を照射して接着剤36を硬化させた後、センターピン2
8を上昇させて転写ディスク29Aをスタンパ18から
分離する転写工程と、転写ディスク29Aの転写面に記
録反射膜を形成するスパッタ工程と、転写ディスク29
Aを接着剤36を介してディスク基板に貼り合わせる工
程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーディスク
(登録商標)やDVD(デジタルビデオディスク)など
の光学記録媒体およびその製造方法に係わり、特に大容
量の情報を記録できる光学記録媒体およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーディスクやCDやDVDでは、
図15に示すように、例えば厚さ1.2mmの透明なデ
ィスク基板1に記録情報となるピットやグルーブ等の凹
凸(以下、ピット等という)2が形成され、その上に記
録反射膜である金属反射膜3が形成され、さらにその上
に厚さ数μmの保護膜4が積層形成された構造で、ディ
スク基板1側(図15下側)から情報を読み取るように
なっている。
【0003】これらのディスクを製造する従来の一般的
な方法としては、まずピット等を形成したスタンパを用
いてプラスチック樹脂を射出成形や加圧成形して、ピッ
ト等を転写したディスク基板1を作成する。ついで、デ
ィスク基板1のピット等の凹凸2形成面にスパッタ法や
真空蒸着法等によりアルミニウムなど記録反射膜である
金属反射膜3を積層し、最後に金属反射膜3上にスピナ
ーにより保護膜材料である紫外線硬化型樹脂を塗布し、
紫外線を照射して保護膜4を硬化させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして最近では、図1
6に示すように、ディスク基板1の表面に情報記録部と
なる記録反射膜(金属反射膜)5が形成され、その上に
情報読み取り面側となる所定厚さの透明なカバー層6が
形成された、小型かつ高密度記録方式の光学記録媒体が
開発されつつある。この高密度記録方式の光学記録媒体
における情報の読み取りには開口度(NA)の大きな光
学系を用いるため、カバー層6表面の僅かな凹凸でも再
生信号の大幅な劣化につながることから、金属反射膜5
を覆うカバー層6表面は傾斜のない平滑面であることが
必要である。さらに、金属反射膜5における情報を正確
に読み取るためには、カバー層6の厚さH1は、従来の
光学記録媒体における情報読み取り面側のディスク基板
1(図15参照)の厚さ1.2mmに比べると非常に薄
く、カバー層6の表面から金属反射膜5までの距離(カ
バー層6の厚さ)H1を使用レーザーの波長,対物レン
ズの開口数,カバー層6の屈折率に応じた所定値(例え
ば100μm)となるように正確に形成する必要があ
る。
【0005】しかし、発明者が前記した従来公知のスピ
ンコーティング法によってカバー層6を形成しようと試
みたが、5〜10μm程度の極薄の膜の形成については
ほぼ均一の厚さに形成できるが、100μmという厚さ
では半径方向に膜厚差が生じて、均一な所定の厚さをも
つカバー層を形成できなかった。
【0006】そこで発明者は、前記した従来公知の方法
によりディスク基板1のピット等の凹凸2形成面に金属
反射膜3を積層形成(図15参照)し、ついで、図17
に示すような圧着装置を用いて、ディスク基板1の金属
反射膜3の上に、カバー層6を形成するための所定厚さ
(例えば100μm)の合成樹脂製保護フィルム7を接
着剤を介して圧着一体化して貼り合わせることを考え
た。
【0007】しかし、圧着によりカバー層6を形成する
方法では、圧着しようとする保護フィルム7が例えば1
00μmと非常に薄く可撓性に富むため、基板1の金属
反射膜3に対する保護フィルム7の位置決めが難しい上
に、保護フィルム7に皺が発生したり圧着面に気泡が残
ったりしてうまく製造できないことがわかった。
【0008】そこで発明者は、ある程度の剛性をもつ素
材でプレート状に形成したカバー層本体に記録樹脂層を
転写形成する際に、カバー層本体に記録樹脂層を積層一
体化したカバー層を正確な所定の厚さに形成し、次いで
記録反射膜の形成とディスク基板への貼り合わせとを行
うようにすればよいと考えて、実験と考察を重ねた結
果、情報読み取り面側のカバー層の厚さを設計値通りの
正確な値に形成できることが確認されたので、本発明を
提案するに至ったものである。
【0009】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、情報記録部である記録反射膜
が情報読み取り面側となる均一厚さのカバー層で覆われ
た製造の容易な光学記録媒体およびその製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る光学記録媒体においては、ディスク
基板に積層形成された記録反射膜が情報読み取り面側と
なる所定厚さの光透過性カバー層で覆われた光学記録媒
体であって、前記カバー層を、表面に記録反射膜を形成
した記録樹脂層が平面形状のカバー層本体に積層一体化
されて所定厚さに調整された、屈折率がほぼ同じカバー
層本体と記録樹脂層との積層体で構成した。 (作用)ある程度の剛性をもつ平面形状のカバー層本体
に記録樹脂層が転写により形成されて、カバー層本体に
記録樹脂層を積層一体化したカバー層が所定の厚さに正
確に形成される。そして、このカバー層の記録樹脂層に
記録反射膜を形成した後、カバー層を接着剤を介してデ
ィスク基板に貼り合わせて光学記録媒体として一体化す
る。
【0011】カバー層を構成するカバー層本体と記録樹
脂層はほぼ同一の屈折率であるため、カバー層全体の厚
さを所定値に形成することで、正確な情報の読み取りが
可能となる。
【0012】請求項2に係るに光学記録媒体の製造方法
おいては、中央に円孔が設けられたスタンパ載置用の回
転テーブルと、前記回転テーブルの円孔を貫通して上方
に突出し、先端部にディスク載置用のフランジ状支持台
が設けられた昇降動作可能なセンターピンとを備えた転
写装置を用いて、前記回転テーブルにピット等の凹凸形
成面が上を向くようにスタンパを載置し、前記回転テー
ブルの上方に突出する前記センターピンの支持台に所定
厚さの光透過性の硬質合成樹脂またはガラス製の被転写
ディスクを載置し、前記スタンパの凹凸形成面に液状の
UV硬化型接着剤をリング状に塗布するとともに、前記
センターピンを徐々に所定量だけ下降させて前記被転写
ディスクを前記スタンパのピット等の凹凸形成面に圧着
し、前記被転写ディスクの上方から紫外線を照射して接
着剤を硬化させた後、前記センターピンを上昇させてピ
ット等の凹凸が転写された所定厚さの転写ディスクをス
タンパから分離する転写工程と、スパッタ装置を用い
て、前記転写工程で得られた転写ディスクの転写面に記
録反射膜を積層形成するスパッタ工程と、圧着装置を用
いて、前記スパッタ処理した転写ディスクを接着剤でデ
ィスク基板に貼り合わせる貼り合わせ工程とを備えるよ
うに構成したものである。 (作用)転写工程では、カバー層本体である被転写ディ
スクが接着剤を塗布したスタンパのピット等の凹凸形成
面に圧着され、紫外線が照射されて接着剤(記録樹脂
層)が硬化した段階で、接着剤層表面にピット等の凹凸
が転写された転写ディスク(カバー層本体に記録樹脂層
を積層一体化したカバー層)がスタンパから分離される
が、この転写ディスク(カバー層)の厚さ(被転写ディ
スクと接着剤層の厚さの総和)は、支持台の下降位置に
よって設定される所定の厚さとなる。即ち、図9に示す
ように、転写ディスク(カバー層)の厚さTは、被転写
ディスク(カバー層本体)の厚さt1に記録樹脂層の厚
さt3を加えたもの(T=t1+t2)であるが、回転
テーブルのスタンパ載置面から支持台の上面までの距離
Hは、スタンパの厚さt2に樹脂層の厚さt3を加えた
もの(H=t2+t3)であるので、転写ディスク(カ
バー層)の厚さTは、回転テーブルのスタンパ載置面か
ら支持台のディスク支持面までの距離Hと被転写ディス
クの厚さt1の和からスタンパの厚さt2を引いた値
(T=H+t1−t2)となり、転写ディスク(カバー
層)の厚さTは、昇降動作できるセンターピン(の支持
台)の回転テーブルに対する上下位置Hによって設定さ
れる。また、従来公知のスパッタ装置を用いることで、
転写ディスク(カバー層)における凹凸転写面(記録樹
脂層)に記録反射膜を形成でき、転写ディスク表面から
情報記録部である凹凸転写面(金属反射膜)までの距離
は転写ディスク(カバー層)の厚さTに等しい。そし
て、従来公知の圧着装置を用いることで、スパッタ処理
により記録反射膜を形成した転写ディスク(カバー層)
をディスク基板に接着剤を介して貼り合わせて、所定厚
さの光学記録媒体を製造できる。
【0013】このように、転写工程において作られる転
写ディスク(カバー層)の厚さ(転写ディスクの表面か
ら凹凸転写面までの距離)を目的とする値に正確に形成
でき、その後のスパッタ工程(記録反射膜の積層形成工
程)および貼り合わせ工程を経て所定厚さの光学記録媒
体が製造されることで、カバー層表面から情報記録部で
ある記録反射膜までの距離が設計値通りの正確な光学記
録媒体が提供される。
【0014】また、硬質合成樹脂またはガラス製の被転
写ディスク(カバー層本体)は、ある程度の剛性をもつ
ため、転写工程において、被転写ディスク(カバー層本
体)を搬送したり支持台に載置する際にその平面形状が
崩れて皺が発生するおそれがない。このため被転写ディ
スク(カバー層本体)中央の円孔をセンターピンに係合
させることで、被転写ディスク(カバー層本体)はセン
ターピンに対し位置決めされ、センターピンに対し予め
位置決めされているスタンパ(のピット等の凹凸形成
面)に対しても自ずと位置決めされる。そして、被転写
ディスク(カバー層本体)はセンターピン(の支持台)
とともに下降し、スタンパ上のリング状に延在する接着
剤に載置された形態となる。このとき被転写ディスク
(カバー層本体)を均一に押圧してやれば、被転写ディ
スク(カバー層本体)は平面形状を保持したまま接着剤
を押し潰してスタンパのピット等の凹凸形成面に圧着さ
れるので、被転写ディスク(カバー層本体)に皺が発生
したり、接着剤層(記録樹脂層)の中に空気が取り込ま
れるおそれがない。
【0015】請求項3においては、請求項2に記載の光
学記録媒体の製造方法において、前記センターピンの支
持台に光透過性の重りディスクを載置し、前記重りディ
スクが前記被転写ディスクを前記スタンパに圧着するよ
うに構成した。(作用)被転写ディスク(カバー層本
体)および重りディスクは支持台とともに下降し、重り
ディスクの自重によって被転写ディスク(カバー層本
体)が接着剤層を均一に押し潰してスタンパのピット等
の凹凸形成面に圧着される。また、重りディスクの上方
から紫外線を照射して接着剤層(記録樹脂層)を硬化さ
せることができるので、紫外線照射の際に重りディスク
を取り外す必要がない。
【0016】請求項4においては、請求項2または3に
記載の光学記録媒体の製造方法において、ボールねじ式
スライド機構により、前記センターピンを前記回転テー
ブルに対しμm単位で上下方向にスライドできるように
構成したものである。(作用)回転テーブルのスタンパ
載置面に対し支持台の上下位置をμm単位で調整できる
ので、ピットなどの凹凸が転写された転写ディスクの厚
さ、即ち光学記録媒体のカバー層の厚さをμm単位で調
整できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例である小型かつ
高密度記録方式の光学記録媒体である光ディスクの縦断
面図を示す。
【0019】この光ディスクは、ディスク基板44の表
面に情報記録部となる記録反射膜(金属反射膜)42が
形成され、その上に情報読み取り面となる透明な厚さ1
00μmのカバー層Cが形成された構造である。この高
密度記録方式の光ディスクの情報の読み取りには開口度
(NA)の大きな光学系を用いるため、カバー層C表面
の僅かな凹凸でも再生信号の大幅な劣化につながること
から、金属反射膜42を覆うカバー層Cの表面は傾斜の
ない平滑面に形成され、さらに、金属反射膜42におけ
る情報を正確に読み取ることができるように、カバー層
C表面から金属反射膜42までの距離(カバー層Cの厚
さ)Tは、従来の光学記録媒体(図15参照)における
情報読み取り面側のディスク基板の厚さ1.2mmに比
べると非常に薄く、使用レーザーの波長(405n
m),対物レンズの開口数(0.85),カバー層Cの
屈折率(約1.5)に対応した所定値(100μm)に
正確に形成されている。
【0020】なお、カバー層Cは、表層部側のカバー層
本体である光透過性の被転写ディスク29と、被転写デ
ィスク29に積層一体化された、被転写ディスク29と
ほぼ同一の屈折率(n=約1.5)をもつ光透過性の記
録樹脂層41で構成されている。そして、記録樹脂層4
1には金属反射膜42が形成され、接着剤層36Aを介
してディスク基板44が接着一体化されている。
【0021】図2〜図13は、図1に示す高密度記録方
式の光学記録媒体である光ディスクの製造方法の実施例
を示し、図2は同製造方法の転写工程に用いる転写装置
の断面図、図3は同転写装置の回転テーブル上にスタン
パを載置する状態の断面図、図4はセンターピンを回転
テーブルの上方に位置させて支持台に転写ディスクを載
置し回転テーブル上のスタンパに接着剤を塗布する状態
の断面図、図5は支持台に被転写ディスクおよび重りデ
ィスクを載置したセンターピンが下降し始める状態の断
面図、図6はセンターピンが下降して被転写ディスクが
回転テーブル上の接着剤に徐々に圧着される様子を示す
断面図、図7は重りディスクを介して被転写ディスクを
回転テーブル上の接着剤に圧着状態に保持して回転テー
ブルを高速回転させる状態の断面図、図8は回転テーブ
ルを高速回転させながら接着剤層に上方から紫外線を照
射する状態の断面図、図9は接着剤を介してスタンパに
圧着された転写ディスクの拡大縦断面図、図10は圧着
後の転写ディスクを回転テーブルから分離する状態の断
面図、図11は分離した転写ディスクを搬出する状態の
断面図、図12はスパッタ工程を説明する図、図13は
貼り合わせ工程を説明する図である。
【0022】図2において、この転写装置にあっては、
動作の中心となるセンターピン11を備える。このセン
ターピン11は、円筒上に構成され垂直の状態で設定さ
れる弁部材12の中空部内に、軸方向移動自在に設定さ
れるもので、この弁部材12はさらに円筒状の支持部材
13の中空部内に軸方向移動自在に設定される。すなわ
ち、センターピン11,弁部材12および支持部材13
は同軸的に構成されるものであり、支持部材13はベア
リング機構14により、固定的に設定される基台15に
垂直状態にして、回転自在に支持されるようになる。
【0023】上記支持部材13は、−体的に歯車131
を備えて選択的に回転制御されるもので、その上方には
平面に広がるようにして受け台16が形成される。この
受け台16には、円板状の回転テーブル17が載置設定
されるもので、このテーブル17上に載置される金属製
のスタンパ18を磁力によって保持するようにしてい
る。この場合、磁石はスタンパ18を固定するものであ
るため、テーブル17の表面部において作用すればよ
く、テーブル17の全体が磁石である必要はない。
【0024】ここでスタンパ18には、中心部に丸いガ
イド用の円孔18aが形成されているもので、スタンパ
18の上面にはディジタルデータを記録する凹凸(以
下、ピットという)面18bが形成されている。そし
て、テーブル17と−体的に形成されるガイドリング1
9によって、テーブル17上の位置が固定設定されるよ
うになっている。
【0025】上記ガイドリング19の上方の内周面部
は、テーパ状の面に形成された弁座を構成するようにな
っており、この弁座部には、弁部材12の上端に一体的
に形成された弁体20が、弁部材12の図2矢印Aで示
す上下方向の移動に対応して接触しまたは離反されるよ
うになっている。
【0026】すなわち、弁部材12がこの図2〜5で示
されるように下方向に位置する状態では、弁体20がガ
イドリング19の弁座に接触しており、弁部材12がこ
の状態から上方に切換え移動された状態(図6,7参
照)では、弁体20とガイドリング19による弁座との
間に通路が形成される。この通路は、受け台16に形成
された通路21に連通されるもので、この通路21は図
では詳細に示していないが真空源に連通されている。す
なわち、弁体20がガイドリング19から離れるように
上昇されたときには、テーブル17の上面その中心部か
ら真空源によって吸引されるようになる。
【0027】この真空源は、ガイドリングの外周部でス
タンパの内周部のテーブルに形成された空気の吸引孔に
も通じている。
【0028】センターピン11には、その軸線部に空気
通路22が形成されているもので、この通路22は弁部
材12にその上方に開口するように形成した通路23に
連通され、通路22に送り込まれた空気が、テーブル1
7の中心部に形成された円板状の受け皿部24からテー
ブル17の上面方向に放出され、後述する記録樹脂層の
剥離に使用されるようにする(図10参照)。
【0029】このセンターピン11は、ボールねじスラ
イド駆動機構25によって図2矢印Bで示すように上下
方向に移動制御される。上記駆動機構25は、サーボモ
ータ251によって回転される螺軸252を備え、この
螺軸252に螺合される移動体253によってセンター
ピン11を支持するようにしているので、サーボモータ
251の回転角によつて、センターピン11がμm単位
で上下方向に精密に移動制御されるようになっている。
そして、上記サーボモータ251は、マイクロコンピュ
ータ等によって構成される制御回路26によりその回転
角が制御される。
【0030】センターピン11の上方には、フランジ状
の支持台27が形成され、この支持台27の上方にガイ
ドピン28が突設されるようにしている。そして、ガイ
ドピン28で中心位置が設定されるようにして、上記支
持台27にカバー層構成部材である被転写ディスク(カ
バー層本体)29が載置設定されるようになる。
【0031】この被転写ディスク29は、中央にセンタ
ーピン係合用の円孔29aが設けられた所定厚さ(10
0μm未満で100μmに近い所定厚さ、例えば98μ
m)の円板で構成され、例えばエポキシ、エポキシビニ
ルエステル、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂、ポ
リメチルメタクリレート、ポリカーボネイト等の硬質樹
脂またはガラス製のある程度の剛性をもった光透過性物
質によって構成される。例えば、屈折率が約1.5のポ
リカーボネイト製とする。
【0032】上記センターピン11によって支持される
被転写ディスク29上には、移動台30によってガラス
等の透明体によって構成された円板状の重りディスク3
1が載置設定される。上記移動台30は適宜チヤンバ3
2内に上下移動自在に設定される。このチヤンバ32
は、図2矢印Cで示すように上下移動されるようになっ
ており、図2の状態のように下方向に移動設定された状
態では、上記基台15の上面部にテーブル17の周囲に
対応して密封されるチヤンバ室33を形成するようにな
る。上記チヤンバ室33内には、図では示していない
が、重りディスク31の上方には紫外線源が設定されて
いるもので、透明な重りディスク31を透過して内部に
紫外線が照射されるようになっている。
【0033】重りディスク31には、中央にセンターピ
ン係合用の円孔31aが設けられ、支持台27に載置さ
れることで、転写ディスク29に密着する。そして、重
りディスク31は、後述するように、被転写ディスク2
9をスタンパ18に圧着する際の重りとして作用し、レ
ジン36を硬化させる際には、上方から照射された紫外
線の透過を許容する紫外線透過部材として作用する。
【0034】尚、上記スタンパ18のピット面18b上
には、光ディスクの記録層を形成するための材料として
接着剤であるレジン36が載置設定される。このレジン
36は紫外線を照射することによって硬化する2P樹脂
材料でなるもので、末端にアクリル基および/またはメ
タアクリル基を有する液状樹脂、例えばエポキシ樹脂の
アクリル酸および/またはメタクリル酸エステル、ポリ
エステル樹脂のアクリル酸およぴ/またはメタクリル酸
エステル、ポリエーテル樹脂のアクリル酸およぴ/また
はメタクリル酸エステル、アクリル基および/またはメ
タクリル基を末端に有するウレタン樹脂、また、その液
状樹脂をアクリル基およぴ/またはメタクリル基を有す
る反応性モノマーで希釈したもの等で構成される。ま
た、レジン36は、光の屈折率が被転写ディスク29の
屈折率とほぼ同一となるように樹脂材料が選定され、ポ
リカーボネイト製の被転写ディスク29の場合は、ポリ
カーボネイトの屈折率と同じ約1.5の屈折率をもつ樹
脂材料が選択される。
【0035】そして、このレジン36は、テーブル17
を回転させながらノズル等によって定量スタンパ18上
に、リング状にして載置されるようにする。
【0036】図3〜図12は、上記のように構成される
転写装置によりスタンパ18のピット等の凹凸を被転写
ディスク29に転写する工程を示している。
【0037】まず図2では、センターピン11が下降位
置に設定され、搬送機構40により搬送されてきたスタ
ンパ18がピット等の凹凸形成面18bを上向きにして
回転テーブル17上に載置される。そして、搬送機構4
0により搬送されてきた被転写ディスク29がセンター
ピン28の支持台27に載置されると、図4に示すよう
にセンターピン28(支持台27)が上昇して、被転写
ディスク29をスタンパ18の上方位置に設定する。な
お、センターピン28の支持台27を回転テーブル17
の上方位置に設定した後に、被転写ディスク29を支持
台27に載置するようにしてもよい。そして、スタンパ
18の凹凸形成面18b上に、センターピン11を中心
とするリング状にレジン36が塗布される。スタンパ1
8および被転写ディスク29には、それぞれ中央部に円
孔18a,29aが設けられており、それぞれの円孔1
8a,29aをガイドリング19,センターピン28に
係合させることで、被転写ディスク29とスタンパ18
はセンターピン28に対し自動的に位置決めされること
になる。なお、チャンバ32は、スタンパ18や被転写
ディスク29の搬送の邪魔にならないようになってい
る。
【0038】次に、図4,5に示すように、チャンバ3
2(移動台30)が下降し、重りディスク31が支持台
27に載置されて被転写ディスク29の上面と接触する
状態となる。そして、チャンバ32が下降設定されると
ともに、センターピン11が上昇設定された位置から、
スタンパ18と被転写ディスク29との間隔が、スタン
パ18上に塗布されたリング状のレシン36の高さより
やや大となるまで下降する(図5仮想線位置参照)。こ
の状態ではディスク基板29の下面がリング状にされた
レジン36に接触する直前の状態とされる。
【0039】以後は、センターピン11がミクロン単位
で1〜数秒毎に下降するように制御される。すなわち、
被転写ディスク29(重りディスク31)はミクロン単
位で間欠的に下降されるもので、この下降の過程におい
てレジン36のリングの一部が被転写ディスク29の面
に接し、この接触部が徐々に拡大されてレジン36のリ
ングの全周が被転写ディスク29と接触されるようにな
る(図6,7参照)。
【0040】そして、センターピン11は、被転写ディ
スク29を支持する支持台27の支持面が、スタンパ1
8の凹凸形成面18bから所定の高さとされる位置、具
体的にはスタンパ18の凹凸形成面18bから転写形成
する樹脂による記録層の厚さに相当する高さ位置に設定
される。この場合、被転写ディスク29はレジン36に
よって支持されているものであり、センターピン11の
みが下降(図6仮想線参照)されるようになる。
【0041】このとき(レジン36が押し潰されていく
工程では)、同時に弁部材12が上昇位置に切換えら
れ、図6に示すように、弁体20がガイドリング19か
ら離れるようになり、このガイドリング19と弁体20
との間に吸気通路が形成される。すなわち、この状態で
は、スタンパ18と被転写ディスク29との間に、リン
グ状のレジン36により囲まれた部屋が形成され、この
部屋が真空源によって吸気されるようになるものであ
り、さらにレジン36に対しては、重りディスク31の
荷重が作用し、レジン36を徐々に押し潰すようにな
る。
【0042】このようにして被転写ディスク29とレジ
ン36とが接触されて、さらにレジン36中に気泡が混
入しているような場合でも、リング状のレジン36の全
周が基板29に接触された状態で、その中心部から微量
の真空でレジン36を吸い込むような動作がされる(図
7参照)。このようにレジン36が内側に吸い込み移動
されることによつて、レジン36の内部の気泡は外周方
向に押し出されるようになるものであり、このような現
象は繰返し実験により確認された。
【0043】そして、レジン36がスタンパ18と被転
写ディスク29との間に広がり終わった状態で、被転写
ディスク29が上記下降位置が設定されたセンターピン
11の支持台27に当って停止し、図7に示すような状
態となる。この場合、スタンパ18と被転写ディスク2
9との間の隙間は、センターピン11の下降設定位置に
より数値的に正確に設定されるようになり、スタンパ1
8の凹凸形成面18aが転写されるレジン36の厚さの
制御が、容易且つ正確に行われる。
【0044】ここで、ガイドリング19によってスタン
パ18の取付け位置が正確に設定されると共に、スタン
パ18の剥離防止が効果的に行われるものであるが、こ
のガイドリング19の外側であるスタンパ18の内周縁
の下側に、真空源に連通された通路21が開口されてい
る。したがって、上記のようにスタンパ18の面上にレ
ジン36を広げた場合、その内周縁18aからスタンパ
18の裏面にレジンが回り込むことがあっても、この回
り込みレジンは真空吸引によって確実に回収除去される
ようになる。
【0045】上記のようにスタンパ18と被転写ディス
ク29との間にレジン36による層が形成されたなら
ば、図7で示すように、テーブル17と共に被転写ディ
スク29,重り31ディスク等を回転させる。その後テ
ーブル17を回転させた状態で、図8で示すように、紫
外線を透明な重りディスク31を介して上記広げられた
レジン36面に均−に照射し、このレジンを硬化させて
記録樹脂層41が形成されるようにする。そして、この
記録樹脂層41のスタンパ18に対向する面には、この
スタンパ18に形成された凹凸による記録データが転写
され、この樹脂層41によって、光ディスクの記録面が
形成されるようになる。
【0046】この樹脂層41は、μm単位に移動調整で
きる支持台27によって所定の厚さに形成されて、転写
ディスク29A(記録樹脂層を一体化した被転写ディス
ク29)の厚さTは、支持台27の下降位置によって設
定される所定の厚さ(100μm)となる。即ち、図9
に示すように、転写ディスク29Aの厚さTは、被転写
ディスク29の厚さt1に樹脂層41の厚さt3を加え
たもの(T=t1+t2)であるが、回転テーブル17
のスタンパ載置面から支持台27の上面までの距離H
は、スタンパの厚さt2に樹脂層41の厚さt3を加え
たもの(H=t2+t3)であるので、転写ディスク2
9Aの厚さTは、回転テーブル17のスタンパ載置面か
ら支持台27のディスク支持面までの距離Hと被転写デ
ィスク29の厚さtの和からスタンパの厚さt2を引い
た値(T=H+t1−t2)となり、転写ディスク29
Aの厚さTは、μm単位で設定できる支持台27の回転
テーブル17に対する上下位置Hによって正確に設定さ
れる。
【0047】次に、転写工程が終了すると、転写ディス
ク(被転写ディスク29に記録樹脂層41を一体化した
もの)29Aをスタンパ18の凹凸形成面18bから剥
離する。
【0048】ここで、スタンパ18はテーブル17に磁
気吸引力によって保持され、ガイドリング19によって
その位置が正確に設定されるようになっている。したが
って、スタンパ18はテーブル17から比較的簡単に取
外すことができ、簡単に交換することができるものであ
るが、逆に上記、転写ディスク29A(記録樹脂層4
1)をスタンパ18から剥離しようとする場合、転写デ
ィスク29A(記録樹脂層41)をスタンパ18から引
き離す方向に上昇させると、スタンパ18も樹脂と一体
的にテーブルから離れてしまう。
【0049】しかし、この装置にあっては、記録樹脂層
41をスタンパ18から、スタンパを浮き上がらせるこ
となしに容易に剥離させるようにしているもので、以下
にその剥離工程を説明する。
【0050】まず、図10に示すように、センターピン
11(支持台27)および重りディスク31を微小量上
昇させる。この場合チヤンバ32は上昇設定されている
もので、また弁部材12は下方の位置に設定されて、ガ
イドリング19と弁座20との間の真空に連通する通路
が閉じられるようにしておく。そして、センターピン1
1の中心軸部に形成される空気通路22および弁部材1
2に形成した通路23を介して空気を送り込み、受け皿
部24から放出させる。この空気は支持台27の下面か
ら、転写ディスク29Aの中央部の下面、さらに記録樹
脂層41とスタンパ18の間に送り込まれるようにな
り、樹脂層41をスタンパの凹凸形成面18aから剥離
させる(図10仮想線参照)。そして、重りディスク3
1も取り外し上昇させる。
【0051】ついで、センターピン11(支持台27)
をさらに上昇させて、図11に示すように、転写ディス
ク29Aを搬送予定位置にする。そして、搬送機構40
によって転写ディスク29Aを吸着し、金属反射膜を形
成するためのスパッタ工程に用いるスパッタ装置(図示
せず)内に搬入する。
【0052】スパッタ装置は、スパッタリングによって
所定の対象物に金属反射膜を形成できる従来公知の構造
で、同装置内に収容された転写ディスク29Aの記録樹
脂層41の表面には、図12に示すように、所定の膜厚
の金属反射膜42が積層する形態に形成される。
【0053】そして、スパッタ工程を経た転写ディスク
29A、即ち、情報記録部に金属反射膜42が形成され
た転写ディスク29Aは、例えば図17に示すような従
来公知の圧着装置によって、透明なディスク基板44に
接着剤36Aを介して貼り合わされ、接着剤36Aが硬
化することで、図1に示す光ディスクとして一体化され
る。接着剤36Aとしては、ピット転写工程に用いたレ
ジン36と同一種の紫外線を照射することで硬化する2
P樹脂材料がもっとも望ましいが、貼り合わせ後の硬化
時間が長くなることを覚悟すれば、紫外線硬化型以外の
接着剤であってもよい。
【0054】このようにスパッタ工程および貼り合わせ
工程を経ることで製造された光ディスクの情報読み取り
面側のカバー層C表面から情報記録部である金属反射膜
42までの距離は、前記した転写工程によりμm単位の
設計値通りの正確な値(100μm)に形成された転写
ディスク29Aの厚さTそのものであり、それだけ情報
の読み取り誤差がない光ディスクが得られる。
【0055】このように、本実施例に示す製造方法によ
れば、製造された光ディスクの情報読み取り面側の表面
(カバー層Cの表面)から金属反射膜42までの距離が
設計値通りの正確な値(100μm)に形成することが
できるので、現在注目されているGaN系青紫色半導体
レーザ用等の高情報量光ディスクの製造に有効である。
【0056】図14は、本発明方法の他の実施例によっ
て製造した光ディスクの拡大縦断面図で、ディスク基板
には情報記録部である記録反射膜(金属反射膜)が二層
に形成されている。
【0057】即ち、ディスク基板44には、第1の情報
記録部である下層の記録反射膜(金属反射膜)42Aの
上に第2の情報記録部である上層の記録反射膜(金属反
射膜)42Bが所定距離隔てて設けられており、上層の
金属反射膜42Bは、レーザ光の半分を透過し半分を反
射する金属反射膜(ハーフミラー)で構成されている。
このため、情報読み取り装置(CDプレーヤ)からカバ
ー層C表面側に照射されたレーザ光はカバー層Cを透過
し、その一部は上層の金属反射膜42Bで反射し、一部
は上層の金属反射膜42Bを透過して下層の金属反射膜
42Aで反射する。この金属反射膜42Aでの反射レー
ザ光は上層の金属反射膜42Bを透過することから、金
属反射膜42A,42Bそれぞれの反射レーザ光によっ
て情報を読み取ることができる。なお、前記した第1の
実施例に示す光ディスクの構成と同一の部位は、同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0058】この図14に示す二層の情報記録部をもつ
光ディスクを製造するには、まず、従来技術に示すよう
に、ディスク基板44にピット等の凹凸を転写形成した
後、凹凸面に金属反射膜42Aを形成しておく。そし
て、前記した図2〜図12に示すようにして形成した転
写ディスク(被転写ディスク29の記録樹脂層41に金
属反射膜42Bを形成したもの)29Aを、従来公知の
圧着装置(例えば図17参照)によって、ディスク基板
44の金属反射膜42A形成側に接着剤36Aを介して
貼り合わせる。なお、接着剤36Aは、被転写ディスク
29の屈折率とほぼ同一であることが望ましいことか
ら、記録樹脂層41を構成するレジン36と同一材料を
用いる。
【0059】この図14に示す光ディスクにおいても、
情報読み取り面側のカバー層C表面から情報記録部であ
る金属反射膜42A、42Bまでの距離が設計値通りの
正確な値に形成されており、情報の読み取り誤差がない
光ディスクとなっている。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る光学記録媒体によれば、カバー層構成材である
カバー層本体は、ある程度の剛性があるので、転写工程
及びスパッタ工程において皺を発生させたり空気を取り
込んだりすることなく記録樹脂層をカバー層本体に積層
一体化することで、設計値通りの厚さをもつ屈折率均一
なカバー層を形成できるので、記録反射膜を形成したカ
バー層をディスク基板に貼り合わせることで、読みとり
誤差のない光学記録媒体が得られる。
【0061】請求項2に係る光学記録媒体の製造方法よ
れば、カバー層構成材である硬質合成樹脂またはガラス
製の被転写ディスクは、軟質で可撓性に富む従来の合成
樹脂製保護フィルムに比べて剛性が高いので、転写工程
において、皺を発生させることなくスタンパに対し位置
決めでき、また空気を取り込むことなくスタンパに圧着
できるので、カバー層の厚さを設計値通りの正確な値に
形成した読み取り誤差のない光学記録媒体を製造でき
る。
【0062】請求項3によれば、カバー層構成材である
被転写ディスクをスタンパに圧着するための構成が簡潔
で、しかも圧着手段である重りディスクで被転写ディス
クとスタンパとを押圧保持したまま紫外線を照射できる
ので、転写工程に要す時間も短くなる。
【0063】請求項4によれば、平滑なカバー層表面か
ら記録反射膜までの距離をμm単位で正確な所望の値に
形成した読み取り誤差のない光学記録媒体を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である小型かつ高密度記録方
式の光学記録媒体である光ディスクの縦断面図である。
【図2】図1に示す光ディスクの製造方法の転写工程に
用いる転写装置の断面図である。
【図3】同転写装置の回転テーブル上にスタンパを載置
する状態の断面図
【図4】センターピンを回転テーブルの上方に位置させ
て支持台に転写ディスクを載置し回転テーブル上のスタ
ンパに接着剤を塗布する状態の断面図である。
【図5】支持台に被転写ディスクおよび重りディスクを
載置したセンターピンが下降し始める状態の断面図であ
る。
【図6】センターピンが下降して被転写ディスクが回転
テーブル上の接着剤に徐々に圧着される様子を示す断面
図である。
【図7】重りディスクを介して被転写ディスクを回転テ
ーブル上の接着剤に圧着状態に保持して回転テーブルを
高速回転させる状態の断面図である。
【図8】回転テーブルを高速回転させながら接着剤層に
上方から紫外線を照射する状態の断面図である。
【図9】接着剤を介してスタンパに圧着された転写ディ
スクの拡大縦断面図である。
【図10】圧着後の転写ディスクを回転テーブルから分
離する状態の断面図である。
【図11】分離した転写ディスクを搬出する状態の断面
図である。
【図12】スパッタ工程を説明する図である。
【図13】貼り合わせ工程を説明する図である。
【図14】本発明の第2の実施例方法で製造した光ディ
スクの拡大縦断面図である。
【図15】従来の光ディスクの拡大縦断面図である。
【図16】最近開発されつつある高密度記録方式の光学
記録媒体である光ディスクの縦断面図である。
【図17】従来公知の圧着装置の断面図である。
【符号の説明】
17 スタンパ載置用の回転テーブル 17a 中央の円孔 18 スタンパ 18b ピット等の凹凸形成面 27 フランジ状の支持台 28 センターピン C カバー層 29 カバー層本体である被転写ディスク 29A 情報記録部が転写形成された転写ディスク 29a 被転写ディスク中央の円孔 31 光透過性の重りディスク 31a 重りディスク中央の円孔 36,36A 液状のUV硬化型接着剤であるレジン 41 カバー層の一部を構成する記録樹脂層 42 記録反射膜である金属反射膜 42A 下層の記録反射膜である金属反射膜 42B 上層の記録反射膜である金属反射膜 44 ディスク基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク基板に積層形成された記録反射
    膜が情報読み取り面側となる所定厚さの光透過性カバー
    層で覆われた光学記録媒体であって、前記カバー層は、
    表面に記録反射膜を形成した記録樹脂層が平面形状のカ
    バー層本体に積層一体化されて所定厚さに調整された、
    屈折率がほぼ同じカバー層本体と記録樹脂層との積層体
    で構成されたことを特徴とする光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 中央に円孔が設けられたスタンパ載置用
    の回転テーブルと、前記回転テーブルの円孔を貫通して
    上方に突出し、先端部にディスク載置用のフランジ状支
    持台が設けられた昇降動作可能なセンターピンとを備え
    た転写装置を用いて、前記回転テーブルにピット等の凹
    凸形成面が上を向くようにスタンパを載置し、前記回転
    テーブルの上方に突出する前記センターピンの支持台に
    所定厚さの光透過性硬質合成樹脂またはガラス製の被転
    写ディスクを載置し、前記スタンパの凹凸形成面に液状
    のUV硬化型接着剤をリング状に塗布するとともに、前
    記センターピンを徐々に所定量だけ下降させて前記被転
    写ディスクを前記スタンパのピット等の凹凸形成面に圧
    着し、前記被転写ディスクの上方から紫外線を照射して
    接着剤を硬化させた後、前記センターピンを上昇させて
    ピット等の凹凸が転写された所定厚さの転写ディスクを
    スタンパから分離する転写工程と、 スパッタ装置を用いて、前記転写工程で得られた転写デ
    ィスクの転写面に記録反射膜を積層形成するスパッタ工
    程と、 圧着装置を用いて、前記スパッタ処理した転写ディスク
    を接着剤でディスク基板に貼り合わせる貼り合わせ工程
    とを備えたことを特徴とする光学記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記センターピンの支持台には光透過性
    の重りディスクが載置され、前記重りディスクが前記被
    転写ディスクを前記スタンパに圧着することを特徴とす
    る請求項2に記載の光学記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記センターピンは、ボールねじ式スラ
    イド機構により、前記回転テーブルに対しμm単位で上
    下方向にスライドできることを特徴とする請求項2また
    は3に記載の光学記録媒体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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