JP2002074759A - 光ディスク貼り合わせ方法および装置 - Google Patents

光ディスク貼り合わせ方法および装置

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JP2002074759A JP2000253275A JP2000253275A JP2002074759A JP 2002074759 A JP2002074759 A JP 2002074759A JP 2000253275 A JP2000253275 A JP 2000253275A JP 2000253275 A JP2000253275 A JP 2000253275A JP 2002074759 A JP2002074759 A JP 2002074759A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 反りの小さな貼り合わせ光ディスクを得るこ
と。 【解決手段】 液体状の紫外線硬化型接着剤3を使用し
て2枚の単板ディスク1,2を貼り合わせ、1枚の貼り
合わせディスクを形成する光ディスクの貼り合わせにお
いて、液体状の紫外線硬化型接着剤を介して重ね合わせ
た2枚の単板ディスクの中心穴を機械的に位置合わせし
た状態にて、上記紫外線硬化型接着剤3が完全硬化しな
い程度に紫外線を照射する未硬化貼り合わせディスクを
得る第1の紫外線照射工程6と、上記中心穴に機械的ス
トレスを与えない状態で、上記紫外線硬化型接着剤を完
全硬化させる程度の紫外線を上記重ね合わせた2枚の単
板ディスクに照射して貼り合わせディスクを得る第2の
紫外線照射工程17とを備えたことを特徴とする光ディ
スク貼り合わせ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの製造方法
および装置の内、2枚のディスクを貼り合わせて1枚の
光ディスクを作る貼り合わせ方法および装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の光ディスク貼り合わせ方法および装
置に関して、特に液体状の紫外線硬化型接着剤を使用し
て貼り合わせる方法および装置に関しては、例えば図7
に示すようなものがあった。
【0003】図7に従って従来例の構造を説明する。ま
ず、図示しない処理装置によって均一に広げられた液体
状の紫外線硬化型接着剤3を介して重ねられた2枚の単
板ディスク1、2からなる硬化前貼り合わせディスク4
が、ガラス製の支持部材30上に載置される。支持部材
30の中心部にはピン状部材31が備えられ、硬化前貼
り合わせディスク4の中心穴に嵌合する。上記ピン状部
31は、それの中心部から放射方向に対して弾性的に可
能な部材32で構成されており、自然状態では重ねられ
た2枚の単板ディスク1、2の中心穴よりも大きい直径
を持つ。支持部材30の進行方向上下には紫外線照射装
置33、34が備えられる。
【0004】次に、図7の従来例の動作を説明する。図
示しない搬送装置によって、支持部材30上に紫外線硬
化処理の行われていない硬化前貼り合わせディスク4が
載置されると、上記ピン状部材31が硬化前貼り合わせ
ディスク4の中心穴に嵌合する。すると上記弾性的に可
動な部材32が弾性的に動いて、単板ディスク1、2の
中心穴と同じ直径になろうとする。このときの反作用に
より、硬化前貼り合わせディスク4の中心穴を最大にし
ようとする力が働き、硬化前貼り合わせディスク4を構
成する2枚の単板ディスク1と2の位置合わせがなされ
る。この状態にて支持部材30を水平方向に移動させて
紫外線照射装置33、34の間の位置に到達させ、紫外
線照射を施し、紫外線硬化型接着剤3を硬化させる。こ
のようにして、2枚の単板ディスク1、2をずれない状
態にて貼り合わせすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、紫外線硬化型接着剤3を硬
化させるための紫外線照射を施す際に、硬化前貼り合わ
せディスク4の中心穴の部分に大きなストレスが掛かる
という問題点があった。
【0006】光ディスクはプラスティック材料の射出成
形にて形作られることが多いが、成形金型においてディ
スク中心穴は熔解した樹脂の充填口部分に相当し、成形
機から取り出す際には、ここに溜まった不要樹脂である
スプールをパンチで打ち抜いてディスク中心穴を形成す
る。従ってディスクの中心穴近傍部分は変形しやすく、
また他の部分よりもディスク冷却後の残留応力が大きい
ので、ディスク中心穴近傍は一般的に急峻に反った状態
で成形されてくる。この部分にストレスをかけると、デ
ィスク外周部分に大きな変形が生じる。
【0007】未硬化貼り合わせディスク4を構成する2
枚の単板ディスク1、2はこのように成形されるので、
図7のような方法で接着剤3を硬化させると、貼り合わ
せディスクの形状を大きく変形した状態で固定してしま
うため、反りの大きな硬化済み貼り合わせディスクがで
きてしまう。
【0008】このような傾向は、単板ディスクに記録層
を持つようなもの、例えばDVD(デジタル・バーサタ
イル・ディスク)の内、DVD−RAMやDVD−RW
のような記録ディスクの場合に大きくなる。その理由と
してはまず第1に、記録層は多層膜から構成されてお
り、その成膜の際に単板ディスクの反りが大きくなって
しまうことがあげられる。第2には、形成された記録層
が単なる反射層に比べて固いため、それが形成された単
板ディスクの曲げ剛性が高くなり、貼り合わせによって
ディスクの反りを矯正しようとしても困難であること、
すなわち、2枚の単板ディスクの反りの状態に少々のア
ンバランスが有っても、反りの大きな側へ曲げられる力
が強くなって、貼り合わせ後に大きな反りが残りやすい
ことがあげられる。上記のように、単板ディスクの反り
自体が大きく、かつ2枚の単板ディスクの反り状態のア
ンバランスが貼り合わせディスクの反りとして発生しや
すい性質があるので、図7に示すような従来のもので上
記記録ディスクを貼り合わせると大きな反りを生じやす
いことが分かる。
【0009】したがって、本発明は紫外線硬化型接着剤
を介して2枚の単板ディスクを重ね合わせ、それらの中
心穴を機械的に位置合わせをした状態で第1の紫外線照
射を行って、上記2枚の単板ディスクに反りが発生しな
い程度に紫外線硬化型接着剤を増粘させて上記中心穴が
ずれにくくし、しかる後にその中心穴に機械的ストレス
を与えない状態で第2の紫外線照射を行って、反りの小
さな貼り合わせディスクを得るという課題を達成するも
のである。さらに、第2の紫外線照射を行うときには、
支持部材の平坦面に紫外線硬化型接着剤を介して重ね合
わせた2枚の単板ディスクを密着保持させて反りの小さ
な状態で行うことにより、更に反りの小さな貼り合わせ
ディスクを得るという課題を達成するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、請求項1の発明は、液体状の紫外線硬化型接着剤を
使用して2枚の単板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り
合わせディスクを形成する光ディスクの貼り合わせ方法
において、液体状の紫外線硬化型接着剤を介して重ね合
わせた2枚の単板ディスクの中心穴を機械的に位置合わ
せした状態にて、上記紫外線硬化型接着剤が完全硬化し
ない程度に紫外線を照射する未硬化貼り合わせディスク
を得る第1の紫外線照射工程と、上記中心穴に機械的ス
トレスを与えない状態で、上記紫外線硬化型接着剤を完
全硬化させる程度の紫外線を上記重ね合わせた2枚の単
板ディスクに照射して貼り合わせディスクを得る第2の
紫外線照射工程とを備えたことを特徴とする光ディスク
貼り合わせ方法を提案するものである。
【0011】請求項2の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1において、上記第1の紫外線照射工程は、
上記重ね合わせた2枚の単板ディスク間の上記紫外線硬
化型接着剤を粘度の増加した液体状ないしゲル状にする
ことを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法を提案する
ものである。
【0012】請求項3の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1又は請求項2において、上記第1の紫外線
照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させな
い照度で照射量の紫外線をパルス的に照射することを特
徴とする光ディスク貼り合わせ方法を提案するものであ
る。
【0013】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ため、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上
記第1の紫外線照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤を
完全硬化しない程度の照度と照射量で紫外線を点状の光
源から上記重ね合わせた2枚の単板ディスクに照射し、
かつその紫外線がほぼ全面に当たる程度の間隔で照射す
ることを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法を提案す
るものである。
【0014】請求項5の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、上記
第1の紫外線照射工程は、上記第2の紫外線照射工程に
比べて、照度の低い紫外線を用いることを特徴とする光
ディスク貼り合わせ方法を提案するものである。
【0015】請求項6の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、上記
第1の紫外線照射工程は、上記第2の紫外線照射工程に
比べて、紫外線の照射量が少ないことを特徴とする光デ
ィスク貼り合わせ方法を提案するものである。
【0016】請求項7の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、上記
第2の紫外線照射工程は、上記重ね合わせた2枚の単板
ディスクの上下両側から紫外線を照射することを特徴と
する光ディスク貼り合わせ方法を提案するものである。
【0017】請求項8の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、上記
第2の紫外線照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤を完
全硬化させる照射量の紫外線をパルス的に照射すること
を特徴とする光ディスク貼り合わせ方法を提案するもの
である。
【0018】請求項9の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、上記
第1の紫外線照射工程の後、未硬化貼り合わせディスク
を平坦面に密着保持させた状態を所定時間以上維持した
後に、上記第2の紫外線照射工程を行うことを特徴とす
る光ディスク貼り合わせ方法を提案するものである。
【0019】請求項10の発明は、上記課題を解決する
ため、液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して2枚の単
板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせディスクを
形成する光ディスクの貼り合わせ方法において、液体状
の紫外線硬化型接着剤を介して重ね合わせた上記2枚の
単板ディスクの中心穴に機械的ストレスを与えない状態
で、上記紫外線硬化型接着剤を硬化させる照射量の紫外
線を照射して貼り合わせディスクを得る第1の工程と、
この第1の工程の後、上記中心穴と取り出し位置との位
置合わせを行った上で、上記貼り合わせディスクを取り
出すことを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法を提案
するものである。
【0020】請求項11の発明は、上記課題を解決する
ため、液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して2枚の単
板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせディスクを
形成する光ディスクの貼り合わせ装置において、上記液
体状の紫外線硬化型接着剤を介して上記2枚の単板ディ
スクを重ね合わせた未硬化貼り合わせディスクの中心穴
に進入可能で、該中心穴内で放射方向に拡縮径動作可能
な構造の3個以上の可動部材を備えた拡縮機構と、この
拡縮機構が拡径状態にあるときに上記紫外線硬化型接着
剤が完全硬化しない照射量の紫外線を照射する第1の紫
外線照射装置と、上記未硬化貼り合わせディスクの上記
中心穴に機械的ストレスを与えずに、上記未硬化貼り合
わせディスクの下面を支承する支持部材と、この支持部
材に支承された上記未硬化貼り合わせディスクに対して
上記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させる照射量の紫外
線を照射する第2の紫外線照射装置とを備えて、反りの
小さな貼り合わせディスクを得ることを特徴とする光デ
ィスク貼り合わせ装置を提案するものである。
【0021】請求項12の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11において、上記支持部材は上記未硬化
貼り合わせディスクの中心穴に接触しない程度の隙間を
もって進入し得るピン状部材を備え、上記未硬化貼り合
わせディスクの水平方向の位置ずれを防ぐ状態で紫外線
を照射して反りの小さな貼り合わせディスクを得ること
を特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を提案するもの
である。
【0022】請求項13の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11又は請求項12において、上記支持部
材の上記平坦面はガラス製であり、上記第2の紫外線照
射装置が上記支持部材の下方に設置されて上記未硬化貼
り合わせディスクの下方から上記紫外線硬化型接着剤を
完全硬化させる紫外線を照射することを特徴とする光デ
ィスク貼り合わせ装置を提案するものである。
【0023】請求項14の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項13のいずれかにおい
て、上記支持部材の上記平坦面はガラス製であり、上記
第2の紫外線照射装置が上記支持部材の上方および下方
に設置されて上記未硬化貼り合わせディスクの上下両方
向から上記紫外線硬化型接着剤を完全硬化する照射量の
紫外線を照射することを特徴とする光ディスク貼り合わ
せ装置を提案するものである。
【0024】請求項15の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項14のいずれかにおい
て、上記第1と第2の紫外線照射装置の双方又はいずれ
か一方が、パルス的に紫外線照射を行う照射装置である
ことを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を提案する
ものである。
【0025】請求項16の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項15のいずれかにおい
て、上記支持部材はその中心部に、上記未硬化貼り合わ
せディスクの上記中心穴の径よりも小さな径をもつピン
状部材を備えたことを特徴とする光ディスク貼り合わせ
装置を提案するものである。
【0026】請求項17の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項16のいずれかにおい
て、上記第1の紫外線照射装置は、上記紫外線硬化型接
着剤を粘度の増加した液体状ないしゲル状にする程度の
照度の紫外線を照射することを特徴とする光ディスク貼
り合わせ装置を提案するものである。
【0027】請求項18の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項17のいずれかにおい
て、上記第1の紫外線照射装置は、紫外線をパルス的に
照射することを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を
提案するものである。
【0028】請求項19の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項18のいずれかにおい
て、上記第1の紫外線照射装置は、点状発光する照射器
を有することを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を
提案するものである。
【0029】請求項20の発明は、上記課題を解決する
ため、液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して2枚の単
板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせディスクを
形成する光ディスクの貼り合わせ装置において、上記2
枚の単板ディスク間の上記紫外線硬化型接着剤が硬化し
ていない上記2枚の単板ディスクの中心穴に機械的スト
レスを与えずに、上記2枚の単板ディスクを支承する支
持部材と、紫外線を照射して上記2枚の単板ディスク間
の上記紫外線硬化型接着剤を硬化させる紫外線照射装置
と、上記紫外線硬化型接着剤が硬化されてなる貼り合わ
せディスクを取り出す前に、上記中心穴に進入して取り
出し位置との位置合わせを行うための位置決め部材と、
上記貼り合わせディスクを取り出す取り出し装置とを備
えたことを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を提案
するものである。
【0030】請求項21の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項20において、上記支持部材は上記2枚の
単板ディスク間の上記紫外線硬化型接着剤が硬化してい
ない上記2枚の単板ディスクの中心穴に進入する部材を
持たないことを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を
提案するものである。
【0031】請求項22の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項21のいずれかにおい
て、上記支持部材は上記未硬化貼り合わせディスクを密
着保持する平坦面を有することを特徴とする光ディスク
貼り合わせ装置を提案するものである。
【0032】請求項23の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項11ないし請求項22のいずれかにおい
て、上記支持部材は上記中心穴の径よりも大きな径の円
形穴を有し、上記位置決め部材は下方より上記円形穴を
通して上記中心穴に対して進入又は後退する部分を有す
ることを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置を提案す
るものである。
【0033】
【発明の実施の形態及び実施例】図1により、本発明に
かかる実施例を説明する。まず構成を説明する。図示し
ない通常の処理装置にて2枚の単板ディスク1、2の間
に液体状の紫外線硬化型接着剤3が均一に広げられた状
態で紫外線が未だ照射されていない未硬化貼り合わせデ
ィスク4が載置される位置合わせステージ5が配置さ
れ、その上方に第1の紫外線照射装置6が装備される。
【0034】ここで第1の紫外線照射装置6から未硬化
貼り合わせディスク4が受ける紫外線強度を弱くするた
めに、第1の紫外線照射装置6と位置合わせステージ5
の間の距離を、第1の紫外線照射装置6の正規の照射距
離の3倍から5倍程度にしてある。一例をあげると、D
VDの接着剤硬化などによく使用される発光長250m
mの集光型メタルハライドランプ付き照射器の場合、正
規の照射距離がランプ中心から80mmから100mm
程度の場合が多いが、ここではランプ中心から240m
mから500mm程度の照射距離としている。また、第
1の紫外線照射装置6はシャッター機構を内蔵するとと
もに、第1の紫外線照射装置6と位置合わせステージ5
の間に昇降式の遮光筒7を装備し、紫外線照射時の紫外
線漏れを防ぐ。なお、ここで第1の紫外線照射装置6は
メタルハライドランプのような連続発光式のものである
が、キセノン・フラッシュランプのようなパルス発光式
のものを使用してもよい。なお、照度の低いものを用い
れば当然に上記照射距離は短くなる。
【0035】一方、位置合わせステージ5の中心突部
は、未硬化貼り合わせディスク4の中心穴に進入して、
未硬化貼り合わせディスク4の中心から放射方向に拡縮
径動作を行う3個のピン状部材からなる位置合わせピン
8を装備し、出力部が放射方向に動くエアーシリンダ9
によって駆動される。なお、上記位置合わせピン8の縮
径時の外径は最小で単板ディスク1、2の中心穴の直径
よりも小さく、拡径時の外径は最大で単板ディスク1、
2の中心穴の直径よりも大きくなるように設定されてい
る。
【0036】上記位置合わせステージ5の近くには、搬
送アーム10とターンテーブル11が配置される。搬送
アーム10は位置合わせステージ5上で紫外線照射を受
けた未硬化貼り合わせディスク4を真空吸着にて保持し
てターンテーブル11上へ送るユニットである。
【0037】ターンテーブル11は、未硬化貼り合わせ
ディスク4の平面部を支持する支持部材12を3個、1
20゜分割で均等に配置するターンテーブルであり、未
硬化貼り合わせディスク4を、供給位置P1から紫外線
照射位置P2を通って取り出し位置P3まで搬送する。
なお、ターンテーブル11は、支持部材12を2個、1
80゜分割で均等に配置するものとしてもよく、また支
持部材12を4個、90゜分割で均等に配置するものと
してもよい。支持部材12を2個配置するものでは、デ
ィスクの供給位置とディスクの取り出し位置が同一とな
る。また、支持部材12を4個配置するものでは、ディ
スクの取り出し位置とディスクの供給位置の間に、紫外
線照射時に熱が加わる支持部材12の冷却のための位置
を設けることが多い。
【0038】ここで支持部材12の構造を図2にて説明
する。図2はターンテーブル11の一部を含めた支持部
材12の断面図である。支持部材12は透明のガラス製
で、特に紫外線透過率が高い必要があることや、紫外線
照射時に加わる熱に耐える必要があることから、石英ガ
ラスまたは耐熱ガラスが使用されることが多い。支持部
材12は円形をしており、その上面には未硬化貼り合わ
せディスク4の平面部に密着し保持する平面部13と、
未硬化貼り合わせディスク4に形成される集積時の貼り
付き防止用円環状突起14との干渉を避けるための逃げ
溝15が形成される。支持部材12の中心部には、単板
ディスク1、2の中心穴よりも大きな中心穴16が貫通
している。なお、この部分ではターンテーブル11には
円形状の穴が支持部材12の下方にあいており、下側か
ら照射される紫外線が、透明の支持部材12を通して未
硬化貼り合わせディスク4に当たるようにしてある。ち
なみに、ディスクに上記貼り付き防止用円環状突起14
が形成されない場合もあり、逃げ溝15が不要な場合も
ある。後記に示す実施例では、説明の簡略化のため、逃
げ溝15がない事例を示すことにする。
【0039】ここで再び図1に戻って説明する。ターン
テーブル11の紫外線照射位置P2には、支持部材12
の上方および下方に第2および第3の紫外線照射装置1
7、18が配置される。この第2および第3の紫外線照
射装置17、18は支持部材12に対して正規の照射距
離になる位置に設置され、支持部材12上の未硬化貼り
合わせディスク4の紫外線硬化型接着剤3が完全硬化で
きる強度の紫外線を照射する。なお、ここで第2および
第3の紫外線照射装置17、18はメタルハライドラン
プのような連続発光式のものであるが、キセノン・フラ
ッシュランプのようなパルス発光式のものを使用しても
よい。また、未硬化貼り合わせディスク4の紫外線透過
率が高い場合には、支持部材12の上方に配置される第
2の紫外線照射装置17または支持部材12の下方に配
置される第3の紫外線照射装置18のいずれか一方だけ
を配置してもよい。
【0040】次に図1の実施例の動作を説明する。図示
しない知られている処理装置にて2枚の単板ディスク
1、2の間に液体状の紫外線硬化型接着剤3が均一に広
げられた状態の未硬化貼り合わせディスク4が、図示し
ない搬送装置によって位置合わせステージ5上に載置さ
れると、図示しない駆動源により遮光筒7が下降し、開
放部をふさいで紫外線漏洩を防ぐとともに、エアーシリ
ンダ9が起動して、最小径の状態になっていた位置合わ
せピン8を放射外方向に拡径動作させて、未硬化貼り合
わせディスク4を構成する単板ディスク1、2の中心穴
の位置を合わせを行う。その後、第1の紫外線照射装置
6によって、紫外線硬化型接着剤3が完全硬化しない強
さの紫外線照射が施される。この状態で紫外線硬化型接
着剤3は硬化不充分とはいうもののかなり高粘度の状態
になっており、2枚の単板ディスク1、2は相対的にず
れ難くなっているので、以後の処理によって2枚の単板
ディスク1、2の位置がずれることは無い。ここで、紫
外線の上記強さは2枚の単板ディスク1、2の上面にお
ける紫外線の照度、あるいは照度と時間との積による照
射量に相当するものである。
【0041】次に、位置合わせピン8が放射内方向に縮
径動作して最小径の状態に戻るとともに、遮光筒7が上
昇した後、搬送アーム10によって未硬化貼り合わせデ
ィスク4はターンテーブル11の供給位置P1にある支
持部材12上に載置される。その後、ターンテーブル1
1が120゜回転して未硬化貼り合わせディスク4を紫
外線照射位置P2へ送る。
【0042】紫外線照射位置P2において、第2および
第3の紫外線照射装置17、18によって紫外線硬化型
接着剤3が完全硬化する強さの紫外線が未硬化貼り合わ
せディスク4に上、下方向から照射され、ここで接着剤
3は完全硬化し、未硬化貼り合わせディスク4は貼り合
わせディスク19となる。その後、ターンテーブル11
が120゜回転して貼り合わせディスク19を取り出し
位置P3へ送る。ここから図示しない搬送装置によっ
て、貼り合わせディスク19が取り出される。
【0043】次に、図1に示す実施例の作用を説明す
る。本発明の要件は、貼り合わされる2枚の単板ディス
クの位置が互いにずれないことと、貼り合わされる単板
ディスク中心穴部分に接触せずに紫外線硬化型接着剤の
硬化を行うことを両立させることにより、反りの少ない
貼り合わせディスクを得ることにある。それには図1の
位置合わせステージ6上で受ける紫外線照射によって未
硬化貼り合わせディスク4の紫外線硬化型接着剤3の膜
が高粘度の液体状かゲル状、すなわち充分柔らかく、未
硬化貼り合わせディスク4の状態として紫外線未照射の
状態とほとんど変わらないまま、2枚の単板ディスク
1、2の位置合わせ処理を完了しておくことが重要な条
件となる。この条件を満足した状態で紫外線硬化型接着
剤3を完全硬化することになる。
【0044】さて、硬化済貼り合わせディスク19の反
りの状態は、紫外線硬化型接着剤3が完全硬化するとき
の未硬化貼り合わせディスク4の反りの状態で決まって
しまう。したがって、このときの未硬化貼り合わせディ
スク4の支持方法が重要である。本発明では、未硬化貼
り合わせディスク4の中心穴に接触する部材を持たず、
つまり機械的ストレスを与えることなく未硬化貼り合わ
せディスク4の平面部のみを支持する支持部材12を採
用することで、未硬化貼り合わせディスク4を反りの少
ない平坦な状態に保持して、紫外線硬化型接着剤3の完
全硬化のための紫外線照射を施すことができる。その作
用を図3に示す。
【0045】図3はターンテーブル11の供給位置P1
にて、支持部材12上に未硬化貼り合わせディスク4が
載置された時の状態を示す図である。単板ディスク1、
2は完全に同じ反りの状態ではあり得ないから、未硬化
貼り合わせディスク4は、その中心部が上側に凸か、ま
たは下側に凸のいずれかの方向に反っている。また、上
記のような射出成形の特性から、単板ディスク1、2は
一般的にその中心穴近傍が急峻に反っているので、未硬
化貼り合わせディスク4の反りも、その中心部が急峻で
外周部が緩やかな状態になっていることが多い。未硬化
貼り合わせディスク4が、その中心部が下側に凸の状態
に反っている場合、支持部材12上に載置された時点
で、自重によって上記凸部に上向きの垂直抗力が作用す
るとともに、その外周側が下方に曲げられるような力が
作用するから、その中心部が上側に凸の状態になるよう
に曲げられてしまう。結局のところ支持部材12上で
は、未硬化貼り合わせディスク4は上側に凸の状態にな
ることになる。図3は、そのような状態を示す。
【0046】図3において、図3(a)は未硬化貼り合
わせディスク4が支持部材12に載置された直後の状態
を示し、図3(b)は少々時間が経過した後の状態を示
す。なお、上記図3(a)から図3(b)の変化につい
ては、実際には1秒程度の短時間での変化である。図3
(a)では、未硬化貼り合わせディスク4の内、まず比
較的反りの緩やかな外周部が支持部材12の平面部13
に密着して平坦な形になる。ここで、未硬化貼り合わせ
ディスク4は紫外線硬化型接着剤3の膜が柔らかいため
に変形しやすい。すなわち、光ディスクの単板ディスク
は薄くて可撓性に富むために、自重によって未硬化貼り
合わせディスク4が上記平面部13に密着しやすい。ま
たこのときに、未硬化貼り合わせディスク4の中心穴に
嵌合する部材が存在しないため、上記未硬化貼り合わせ
ディスク4が平面部13に密着するのを阻害するような
作用が生じない。これらの作用によって、未硬化貼り合
わせディスク4は、その外周部から平面部13に密着し
はじめ、その内周側へ密着領域が広がって行き、図3
(b)の段階で、未硬化貼り合わせディスク4のほぼ全
面が平面部13に密着している状態、すなわち未硬化貼
り合わせディスク4全面が平坦な状態に保持されている
ことになる。この図3(b)に示す状態を保って紫外線
照射を施し、紫外線硬化型接着剤3を完全硬化させれ
ば、反りの少ない硬化済みの貼り合わせディスクが得ら
れる。
【0047】図4は第2の実施例を示す図で、未硬化貼
り合わせディスク4の搬送時間を短くしたい場合に有効
な例である。図4に示す実施例は、図1の実施例におけ
る支持部材12の中心部にピン状部材20が配置された
もので、上記ピン状部材20の先端部21が未硬化貼り
合わせディスク4の中心穴に入り込む形になるが、上記
先端部21の直径は、単板ディスク1、2の中心穴の直
径より1mmから2mm程度小さく形成されている。
【0048】上記の構成により、図1におけるターンテ
ーブル11の供給位置P1にて、未硬化貼り合わせディ
スク4が支持部材12上に載置される際に、その中心穴
部分に先端部21が接触しない。その後、図3に示すよ
うに未硬化貼り合わせディスク4のほぼ全面が支持部材
12の平面部13に密着してから、ターンテーブル11
が回転して未硬化貼り合わせディスク4を紫外線照射位
置P2へ送るわけだが、その送り時間を短く設定する場
合、ターンテーブル11の回転加減速度が大きくなっ
て、未硬化貼り合わせディスク4が水平方向へずれやす
くなる。しかし、その場合でも未硬化貼り合わせディス
ク4の中心穴の垂直端面部が上記先端部21に当たって
ずれが抑制され、後段の搬送装置にて搬送可能な範囲の
ずれに留める。一方、未硬化貼り合わせディスク4のほ
ぼ全面が既に支持部材12の平面部13に密着済みであ
るから、紫外線硬化型接着剤3の完全硬化後に貼り合わ
せディスクの反りが大きくなることはない。
【0049】図5は第3の実施例を示す図である。図5
に示す実施例は、図1における第1の紫外線照射装置
を、点状発光する照射器22を有するものにしており、
図示しない光源装置から光ファイバー23にて紫外線を
導く構造をもつ。このとき、照射した紫外線が未硬化貼
り合わせディスク4全面に当たるようにするため、照射
距離を充分長く取っている。一例をあげれば、直径12
0mmのDVDの場合、照射距離を150mmから30
0mm程度に設定することが多い。図5に示す実施例で
は、当該紫外線照射装置部分が小型化できる利点があ
る。
【0050】図6は第4の実施例を示す図である。図6
に示す実施例は、図1の実施例におけるターンテーブル
11の取り出し位置P3の下方にピン状部材24および
その昇降用のエアーシリンダ25を装備したものであ
る。ピン状部材24は、その先端部がテーパ状になって
おり、その根元部は円筒状になっている。上記根元部の
直径は硬化済貼り合わせディスク19の中心穴径よりも
大きいが、支持部材12の中心穴径よりも小さい。ま
た、ピン状部材24の中心軸は図示しない搬送装置の吸
着ハンドの中心軸に合っている。硬化済貼り合わせディ
スク19が取り出し位置P3に到着したときは、図6
(a)に示すようにピン状部材24は支持部材12の下
方に位置しているが、その後、エアーシリンダ25が起
動し、図6(b)に示すようにピン状部材24は上昇す
る。ピン状部材24は支持部材12の中心穴16を通っ
て上昇し、先端のテーパ状部分の途中にて硬化済貼り合
わせディスク19の中心穴部分を引っかけて持ち上げ
る。ピン状部材24が上限位置に到達したとき、上記テ
ーパ部分の作用により硬化済貼り合わせディスク19の
中心軸がピン状部材24の中心軸と合わされる。すなわ
ち、硬化済貼り合わせディスク19の中心軸と図示しな
い搬送装置の吸着ハンドの中心軸が合わされたことにな
る。以上のような作用により、硬化済貼り合わせディス
ク19がターンテーブル11による搬送工程の途中で水
平方向にずれたとしても、後段の搬送に支障がないよう
にすることができる。
【0051】以上の実施例は、2枚の単板ディスクのい
ずれか一方のみに1層又は2層の反射層が形成されたD
VD−5(1層片面ディスク)又はDVD−9(2層片
面ディスク)、あるいは2枚の単板ディスクの双方が1
層又は2層の反射層を有するDVD−10(1層両面デ
ィスク)又はDVD−18(2層両面ディスク)のいず
れにも採用でき、特に途中で反射層を持たない単板ディ
スクを引き剥がす工程を含む場合もあるDVD−9(2
層片面ディスク)やDVD−18(2層両面ディスク)
の場合には、上記中心穴近傍の反りが比較的大きくなる
ことがあるので、有効である。また、2枚の単板ディス
クのいずれか一方に記録層を持つDVD−RAMまたは
DVD−RWにも有効で、上記記録層の紫外線透過率が
高い場合は、上記2枚の単板ディスクの双方に記録層を
持つものにも有効である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、貼り合
わせる2枚の単板ディスクの位置合わせ処理を、その間
の接着剤が硬化不充分で柔らかい状態にて完了させ、そ
の後に上記接着剤の完全硬化処理を上記貼り合わせディ
スクの中心穴部分にほとんど力を加えない状態にて行う
ため、位置ずれがなく、かつ反りの小さい貼り合わせデ
ィスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1の実施例の全体の構造を
示す図である。
【図2】 本発明にかかる第1の実施例の一部分の構造
を示す図である。
【図3】 本発明にかかる第1の実施例の作用を説明す
るための図である。
【図4】 本発明にかかる第2の実施例を示す図であ
る。
【図5】 本発明にかかる第3の実施例を示す図であ
る。
【図6】 本発明にかかる第4の実施例を示す図であ
る。
【図7】 従来の光ディスク貼り合わせ装置の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1−単板ディスク 2−単板ディ
スク 3−液体状の紫外線硬化型接着剤 4−未硬化貼
り合わせディスク 5−位置合わせステージ 6−第1の紫
外線照射装置 7−遮光筒 8−位置合わ
せピン 9−エアーシリンダ 10−搬送アー
ム 11−ターンテーブル 12−支持部
材 13−平面部 14−貼り付
き防止用円環状突起 15−逃げ溝 16−中心穴 17−第2の紫外線照射装置 18−第3の
紫外線照射装置 19−硬化済み貼り合わせディスク 20−ピン状
部材 21−先端部 22−点状発
光する照射器 23−光ファイバー 24−ピン状
部材 25−エアーシリンダ 30−支持部材 31−ピン状
部材 32−弾性的に可動な部材 33−紫外線
照射装置 34−紫外線照射装置 P1−ターンテーブル11のディスク供給位置 P2−ターンテーブル11の紫外線照射位置 P3−ターンテーブル11のディスク取り出し位置

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して2
    枚の単板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせディ
    スクを形成する光ディスクの貼り合わせ方法において、 液体状の紫外線硬化型接着剤を介して重ね合わせた2枚
    の単板ディスクの中心穴を機械的に位置合わせした状態
    にて、上記紫外線硬化型接着剤が完全硬化しない程度に
    紫外線を照射する未硬化貼り合わせディスクを得る第1
    の紫外線照射工程と、 上記中心穴に機械的ストレスを与えない状態で、上記紫
    外線硬化型接着剤を完全硬化させる程度の紫外線を上記
    重ね合わせた2枚の単板ディスクに照射して貼り合わせ
    ディスクを得る第2の紫外線照射工程と、を備えたこと
    を特徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記第1の紫外線照射工程は、上記重ね合わせた2枚の
    単板ディスク間の上記紫外線硬化型接着剤を粘度の増加
    した液体状ないしゲル状にすることを特徴とする光ディ
    スク貼り合わせ方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、 上記第1の紫外線照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤
    を完全硬化させない照度で照射量の紫外線をパルス的に
    照射することを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかにおい
    て、 上記第1の紫外線照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤
    を完全硬化しない程度の照度と照射量で紫外線を点状の
    光源から上記重ね合わせた2枚の単板ディスクに照射
    し、かつその紫外線がほぼ全面に当たる程度の間隔で照
    射することを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかにおい
    て、 上記第1の紫外線照射工程は、上記第2の紫外線照射工
    程に比べて、照度の低い紫外線を用いることを特徴とす
    る光ディスク貼り合わせ方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかにおい
    て、 上記第1の紫外線照射工程は、上記第2の紫外線照射工
    程に比べて、紫外線の照射量が少ないことを特徴とする
    光ディスク貼り合わせ方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかにおい
    て、 上記第2の紫外線照射工程は、上記重ね合わせた2枚の
    単板ディスクの上下両側から紫外線を照射することを特
    徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれかにおい
    て、 上記第2の紫外線照射工程は、上記紫外線硬化型接着剤
    を完全硬化させる照射量の紫外線をパルス的に照射する
    ことを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれかにおい
    て、 上記第1の紫外線照射工程の後、未硬化貼り合わせディ
    スクを平坦面に密着保持させた状態を所定時間以上維持
    した後に、上記第2の紫外線照射工程を行うことを特徴
    とする光ディスク貼り合わせ方法。
  10. 【請求項10】液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して
    2枚の単板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせデ
    ィスクを形成する光ディスクの貼り合わせ方法におい
    て、 液体状の紫外線硬化型接着剤を介して重ね合わせた上記
    2枚の単板ディスクの中心穴に機械的ストレスを与えな
    い状態で、上記紫外線硬化型接着剤を硬化させる照射量
    の紫外線を照射して貼り合わせディスクを得る第1の工
    程と、 この第1の工程の後、上記中心穴と取り出し位置との位
    置合わせを行った上で、上記貼り合わせディスクを取り
    出すことを特徴とする光ディスク貼り合わせ方法。
  11. 【請求項11】液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して
    2枚の単板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせデ
    ィスクを形成する光ディスクの貼り合わせ装置におい
    て、 上記液体状の紫外線硬化型接着剤を介して上記2枚の単
    板ディスクを重ね合わせた未硬化貼り合わせディスクの
    中心穴に進入可能で、該中心穴内で放射方向に拡縮径動
    作可能な構造の3個以上の可動部材を備えた拡縮機構
    と、 該拡縮機構が拡径状態にあるときに上記紫外線硬化型接
    着剤が完全硬化しない照射量の紫外線を照射する第1の
    紫外線照射装置と、 上記未硬化貼り合わせディスクの上記中心穴に機械的ス
    トレスを与えずに、上記未硬化貼り合わせディスクの下
    面を支承する支持部材と、 この支持部材に支承された上記未硬化貼り合わせディス
    クに対して上記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させる照
    射量の紫外線を照射する第2の紫外線照射装置と、を備
    えて、反りの小さな貼り合わせディスクを得ることを特
    徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 上記支持部材は上記未硬化貼り合わせディスクの中心穴
    に接触しない程度の隙間をもって進入し得るピン状部材
    を備え、上記未硬化貼り合わせディスクの水平方向の位
    置ずれを防ぐ状態で紫外線を照射して反りの小さな貼り
    合わせディスクを得ることを特徴とする光ディスク貼り
    合わせ装置。
  13. 【請求項13】請求項11又は請求項12において、 上記支持部材の上記平坦面はガラス製であり、上記第2
    の紫外線照射装置が上記支持部材の下方に設置されて上
    記未硬化貼り合わせディスクの下方から上記紫外線硬化
    型接着剤を完全硬化させる紫外線を照射することを特徴
    とする光ディスク貼り合わせ装置。
  14. 【請求項14】請求項11ないし請求項13のいずれか
    において、 上記支持部材の上記平坦面はガラス製であり、上記第2
    の紫外線照射装置が上記支持部材の上方および下方に設
    置されて上記未硬化貼り合わせディスクの上下両方向か
    ら上記紫外線硬化型接着剤を完全硬化する照射量の紫外
    線を照射することを特徴とする光ディスク貼り合わせ装
    置。
  15. 【請求項15】請求項11ないし請求項14のいずれか
    において、 上記第1と第2の紫外線照射装置の双方又はいずれか一
    方が、パルス的に紫外線照射を行う照射装置であること
    を特徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
  16. 【請求項16】請求項11ないし請求項15のいずれか
    において、 上記支持部材はその中心部に、上記未硬化貼り合わせデ
    ィスクの上記中心穴の径よりも小さな径をもつピン状部
    材を備えたことを特徴とする光ディスク貼り合わせ装
    置。
  17. 【請求項17】請求項11ないし請求項16のいずれか
    において、 上記第1の紫外線照射装置は、上記紫外線硬化型接着剤
    を粘度の増加した液体状ないしゲル状にする程度の照度
    の紫外線を照射することを特徴とする光ディスク貼り合
    わせ装置。
  18. 【請求項18】請求項11ないし請求項17のいずれか
    において、 上記第1の紫外線照射装置は、紫外線をパルス的に照射
    することを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
  19. 【請求項19】請求項11ないし請求項18のいずれか
    において、 上記第1の紫外線照射装置は、点状発光する照射器を有
    することを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
  20. 【請求項20】液体状の紫外線硬化型接着剤を使用して
    2枚の単板ディスクを貼り合わせ、1枚の貼り合わせデ
    ィスクを形成する光ディスクの貼り合わせ装置におい
    て、 上記2枚の単板ディスク間の上記紫外線硬化型接着剤が
    硬化していない上記2枚の単板ディスクの中心穴に機械
    的ストレスを与えずに、上記2枚の単板ディスクを支承
    する支持部材と、 紫外線を照射して上記2枚の単板ディスク間の上記紫外
    線硬化型接着剤を硬化させる紫外線照射装置と、 上記紫外線硬化型接着剤が硬化されてなる貼り合わせデ
    ィスクを取り出す前に、上記中心穴に進入して取り出し
    位置との位置合わせを行うための位置決め部材と、 上記貼り合わせディスクを取り出す取り出し装置と、を
    備えたことを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
  21. 【請求項21】請求項20において、 上記支持部材は上記2枚の単板ディスク間の上記紫外線
    硬化型接着剤が硬化していない上記2枚の単板ディスク
    の中心穴に進入する部材を持たないことを特徴とする光
    ディスク貼り合わせ装置。
  22. 【請求項22】請求項11ないし請求項21のいずれか
    において、 上記支持部材は上記未硬化貼り合わせディスクを密着保
    持する平坦面を有することを特徴とする光ディスク貼り
    合わせ装置。
  23. 【請求項23】請求項11ないし請求項22のいずれか
    において、 上記支持部材は上記中心穴の径よりも大きな径の円形穴
    を有し、上記位置決め部材は下方より上記円形穴を通し
    て上記中心穴に対して進入又は後退する部分を有するこ
    とを特徴とする光ディスク貼り合わせ装置。
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