JP2007205379A - プーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転変動の吸収機能を向上させることができるプーリを提供する。
【解決手段】回転軸3に固定されるハブ5と、ハブ5の外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体7と、プーリ本体7とハブ5との間のトルクを伝達するトルク伝達手段9とを備え、ハブ5は内周面に回転軸3が固定される筒状の円筒部11を備え、プーリ本体7は筒状に形成され、プーリ本体7の内周面と円筒部11の外周面とが離間して空間部13が形成され、トルク伝達手段9は、空間部13に収容され、一端部がプーリ本体7に固定され他端部がハブ5に固定されたスプリング15とした。
【選択図】 図1
【解決手段】回転軸3に固定されるハブ5と、ハブ5の外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体7と、プーリ本体7とハブ5との間のトルクを伝達するトルク伝達手段9とを備え、ハブ5は内周面に回転軸3が固定される筒状の円筒部11を備え、プーリ本体7は筒状に形成され、プーリ本体7の内周面と円筒部11の外周面とが離間して空間部13が形成され、トルク伝達手段9は、空間部13に収容され、一端部がプーリ本体7に固定され他端部がハブ5に固定されたスプリング15とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、巻掛け伝動機構に使用され、駆動側の回転変動に起因するベルトの張力変動を吸収できるプーリに関する。
特許文献1に、エンジンのトルクをベルトを介して補機(エアーコンディショナ、パワーステアリング、オルタネータ、ウォータポンプ等)に入力する補機駆動用プーリが記載されている。
この補機駆動用プーリは、補機の入力軸に固定されるハブと、ハブの外周に相対的に回動可能に設けられたプーリ本体と、プーリ本体とハブとの間のトルクの伝達を行うトルク伝達手段とで構成され、トルク伝達手段は弾性部材を備えている。
このような補機駆動用プーリでは、ベルトを介してプーリ本体に伝達された回転変動を含むトルクが弾性部材を介してハブ及び回転軸に伝達されることになるので、その回転変動を弾性部材の弾性変形によって吸収して補機側の入力軸にトルクを伝えることができる。従って、プーリ本体に巻回するベルトにかかる張力の変動を低減することができるので、ベルトの寿命の向上を図ることができる。
特開2004−232778号公報(図1)
上記のような補機駆動用プーリでは、トルク伝達手段は、ハブに形成されたハブ側突部と、プーリ本体に形成されたプーリ側突部と、ハブ側突部とプーリ側突部とで形成された空間部に収容される弾性部材とで構成されている。このような補機駆動用プーリに用いられる弾性部材は、ゴム材などで形成されている。
しかしながら、上記のような補機駆動用プーリに用いられる弾性部材では、過大なトルクが入力されると弾性部材が潰れてしまい、弾性部材のばね定数が著しく上昇してしまう。このため、過大なトルクが入力されると弾性部材の変動吸収機能が働かなくなってしまう可能性がある。
そこで、この発明は、回転変動の吸収機能を向上させることができるプーリの提供を目的としている。
請求項1の発明は、回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、該プーリ本体と前記ハブとの間のトルクを伝達するトルク伝達手段とを備えたプーリであって、前記ハブは内周面に前記回転軸が固定される筒状の円筒部を備え、前記プーリ本体は筒状に形成され、該プーリ本体の内周面と前記円筒部の外周面とが離間して空間部が形成され、前記トルク伝達手段は、前記空間部に収容され、一端部が前記プーリ本体に固定され他端部が前記ハブに固定されたスプリングであることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のプーリであって、前記スプリングは、該スプリングに過大なトルクが前記ハブ又は前記プーリ本体に入力されると、スプリングが縮径して前記円筒部の外周面と当接する、又はスプリングが拡径して前記プーリ本体の内周面と当接する当接制御部が形成されていることを特徴とする。
請求項1のプーリは、トルク伝達手段として、従来のゴム材などから形成された弾性部材ではなく、スプリングを用いているので、過大なトルクが入力されても、トルクに対するばね定数の変化が小さいため、変動吸収は安定している。従って、プーリ本体側又はハブ側の回転変動を吸収することができ、回転変動の吸収機能を向上させることができる。
また、スプリングは、一端部がプーリ本体に固定され、他端部がハブに固定されてプーリ本体とハブ間のトルクを伝達しているので、プーリ本体及びハブにトルクを伝達するための突部等の伝達部分を設ける必要がなく、プーリの構成を簡略化することができると共に、プーリ本体側及びハブ側の両方向の回転変動を吸収することができる。
請求項2のプーリは、スプリングにはスプリングに過大なトルクが入力されると縮径又は拡径して、ハブの円筒部の外周面又はプーリ本体の内周面と当接する当接制御部が形成されているので、スプリングに過大なトルクが入力されると当接制御部がストッパ機能として働き、スプリングがそれ以上変形することができなくなる。このため、スプリングに過大なトルクが入力されても、スプリングはそれ以上変形せず、スプリングの損傷を抑えることができる。
図1〜図3を用いて実施形態について説明する。
本実施形態のプーリ1は、回転軸3に固定されるハブ5と、ハブ5の外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体7と、プーリ本体7とハブ5との間のトルクを伝達するトルク伝達手段9とを備えている。さらに、ハブ5は内周面に回転軸3が固定される筒状の円筒部11を備え、プーリ本体7は筒状に形成され、プーリ本体7の内周面と円筒部11の外周面とが離間して空間部13が形成され、トルク伝達手段9は、空間部13に収容され、一端部がプーリ本体7に固定され他端部がハブ5に固定されたスプリング15となっている。なお、スプリング15は、いわゆるコイルスプリングが設けられている。
図1、図2に示すように、ハブ5は、内周面に回転軸3の先端部が螺合によって固定される円筒状の円筒部11と、円筒部11の一側の端部に一体的に形成された円板部17とを備えている。円板部17の中心部には、回転軸3を螺合する際に使用する治具が挿入される6角孔19が形成されている。また、円板部17には、後述するトルク伝達手段9であるスプリング15の固定部39を固定する固定孔21が形成されている。さらに、円筒部11の他側の外周面と回転軸3に圧入されるカラー23の外周面に、軸受25のインナレース27が圧入されている。
プーリ本体7は、筒状に形成され、外周面にベルト(不図示)が巻掛けられるリム部29と、内周面にスペーサ31が圧入されて固定される固定凹部33とを備えている。プーリ本体7は、ハブ5の円筒部11の外周に離間して配置されている。そして、ハブ5の円筒部11の外周面とプーリ本体7の内周面によって空間部13が形成されている。また、プーリ本体7の一側の内周面には、軸受25のアウタレース35が圧入され、このアウタレース35と固定凹部33によってスペーサ31を固定している。さらに、スペーサ31には、スプリング15の固定部39を固定する固定孔37が形成され、空間部13には、トルク伝達手段9であるスプリング15が収容されている。
スプリング15は、両端部にスプリング引掛け部としてのハブ5の固定孔21とスペーサ31の固定孔37に固定される固定部39、39が形成されている。この固定部39、39とハブ5及びスペーサ31の固定孔21、37によって、ハブ5とプーリ本体7間のトルクの伝達がなされている。なお、スプリング引掛け部の形状は、孔に限定されず、スプリング15の両端部が固定できるのであれば、どの様な形状でも良い。また、スプリング15は、ハブ5とプーリ本体7間に回転差が生じると、縮径又は拡径するように設定されており、スプリング15のコイル部の内径側と外径側が、当接制御部41、41として形成されている。この当接制御部41、41は、ハブ5とプーリ本体7間にスプリング15による回転変動吸収機能が働かなくなる程の過大なトルクが入力され、スプリング15が縮径した場合、ハブ5の円筒部11の外周面と当接し、スプリング15が拡径した場合、プーリ本体7の内周面と当接する。これにより、スプリング15による回転変動吸収機能が働かなくなる程の過大なトルクが入力されると当接制御部41、41がストッパ機能として働き、スプリング15がそれ以上変形することができなくなる。なお、スプリング15の特性は、スプリング15の巻数、線の太さなどによって調整することができる。また、スプリング15にグリスの塗布及びテフロン(登録商標)等によるコーティングを施すことでスプリング同士の接触による異音、摩擦を防止することができる。
このように構成されたプーリ1は、駆動側プーリ(不図示)の回転によってベルト(不図示)に移動力が作用すると、ベルト(不図示)との摩擦力によってプーリ1のプーリ本体7にトルクが伝達される。そして、プーリ本体7からスプリング15を介してハブ5にトルクを伝達する。このハブ5の回転によって補機(不図示)側の回転軸3が回転される。
この回転伝達過程にあって、駆動側の回転に回転変動が発生すると、この回転変動にベルト(不図示)が追従するように移動速度を変動させる。一方、ハブ5及び回転軸3は慣性によって一定回転数で回転しようとするので、ベルト(不図示)には張力の変動が生じることになる。しかし、プーリ本体7の回転に回転変動があるとスプリング15が弾性変形してその回転変動を吸収しつつハブ5に回転を伝達する。
ここで、図3に、従来のゴム材などからなる弾性体と、スプリング15の捩れ角とトルクの関係を示す。弾性体では、過大なトルクが入力されたときや捩れ角が大きくなると、ばね定数が急に大きくなるため、捩れ角に対するトルクの傾斜がきつくなっており、回転変動の吸収機能が働く範囲が狭くなっている。これに対して、スプリング15では、過大なトルクが入力されたときや捩れ角が大きくなっても、ばね定数が安定し、捩れ角に対するトルクの傾斜は緩やかになっており、回転変動の吸収機能が働く範囲が、従来の弾性体に対して、非常に広くなっている。このため、スプリング15では、従来の弾性体では吸収できなかった範囲の回転変動を吸収することができる。
このようなプーリ1では、トルク伝達手段9として、従来のゴム材などから形成された弾性体ではなく、スプリング15を用いているので、過大なトルクが入力されても、ばね定数は安定しており、プーリ本体7側又はハブ5側の回転変動を吸収することができ、回転変動の吸収機能を向上させることができる。
また、スプリング15によって、プーリ本体7とハブ5間のトルクを伝達しているので、プーリ本体7及びハブ5にトルクを伝達するための突部等の伝達部分を設ける必要がなく、スプリング15のみでトルクを伝達することができ、プーリ1の構成を簡略化することができる。
さらに、スプリング15は、両端部の固定部39、39がプーリ本体7とハブ5に固定されているので、プーリ本体7側及びハブ5側の両方向の回転変動を吸収することができる。
また、スプリング15には、スプリング15による回転変動吸収機能が働かなくなる程の過大なトルクが入力されると縮径又は拡径して、ハブ5の円筒部11の外周面又はプーリ本体7の内周面と当接する当接制御部41、41が形成されているので、スプリング15による回転変動吸収機能が働かなくなる程の過大なトルクが入力されると当接制御部41、41がストッパ機能として働き、スプリング15がそれ以上変形することができなくなる。このため、スプリング15による回転変動吸収機能が働かなくなる程の過大なトルクが入力されても、スプリング15はそれ以上変形せず、スプリング15の損傷を抑えることができる。
1…プーリ
3…回転軸
5…ハブ
7…プーリ本体
9…トルク伝達手段
13…空間部
15…スプリング
21…固定孔
31…スペーサ
37…固定孔
39…固定部
41…当接制御部
3…回転軸
5…ハブ
7…プーリ本体
9…トルク伝達手段
13…空間部
15…スプリング
21…固定孔
31…スペーサ
37…固定孔
39…固定部
41…当接制御部
Claims (2)
- 回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、該プーリ本体と前記ハブとの間のトルクを伝達するトルク伝達手段とを備えたプーリであって、
前記ハブは内周面に前記回転軸が固定される筒状の円筒部を備え、前記プーリ本体は筒状に形成され、該プーリ本体の内周面と前記円筒部の外周面とが離間して空間部が形成され、
前記トルク伝達手段は、前記空間部に収容され、一端部が前記プーリ本体に固定され他端部が前記ハブに固定されたスプリングであることを特徴とするプーリ。 - 請求項1記載のプーリであって、
前記スプリングは、該スプリングに過大なトルクが前記ハブ又は前記プーリ本体に入力されると、スプリングが縮径して前記円筒部の外周面と当接する、又はスプリングが拡径して前記プーリ本体の内周面と当接する当接制御部が形成されていることを特徴とするプーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006022156A JP2007205379A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | プーリ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007205379A true JP2007205379A (ja) | 2007-08-16 |
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ID=38485026
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112480A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Mitsuboshi Belting Ltd | プーリ構造体 |
CN109312786A (zh) * | 2016-06-22 | 2019-02-05 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 皮带轮解耦器 |
WO2020059738A1 (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | Ntn株式会社 | プーリ支持構造 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006022156A patent/JP2007205379A/ja active Pending
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CN109312786A (zh) * | 2016-06-22 | 2019-02-05 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 皮带轮解耦器 |
CN109312786B (zh) * | 2016-06-22 | 2021-09-21 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 皮带轮解耦器 |
US11326648B2 (en) | 2016-06-22 | 2022-05-10 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Belt pulley decoupler |
WO2020059738A1 (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | Ntn株式会社 | プーリ支持構造 |
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