JP2007196443A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスユニットによる回復動作終了後において、ノズル内への液体や気泡の引き込みを防止できる液滴吐出装置の提供を課題とする。
【解決手段】記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に架設されるとともに、搬送方向に複数並設された液滴吐出ヘッド20と、液滴吐出ヘッド20のノズル面をそれぞれ被覆するキャップ44を備え、搬送方向と平行な方向に移動可能に構成されたメンテナンスユニット40と、を有する液滴吐出装置10において、キャップ44が、メンテナンスユニット40の移動に連動して上下動し、ノズル面に対して当接・離隔するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体の搬送方向と直交する方向に架設されるとともに、その搬送方向に複数並設された液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドのノズル面をそれぞれ被覆するキャップを備えたメンテナンスユニットを有する液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)のノズルからインク滴を吐出して記録用紙(記録媒体)に画像を記録するインクジェット記録装置(液滴吐出装置)は、従来から知られている。このようなインクジェット記録装置には、インクジェット記録ヘッドの吐出状態を良好に保つための(画質不良の発生を防止するための)メンテナンスユニット(回復装置)が配置されている。メンテナンスユニットには、ノズル面に当接してノズル内のインク乾燥を防止するキャップや、ノズル面に付着した異物等を除去するワイパーブレード、更には増粘したインクやノズル内の気泡を吸引除去するために、キャップを介して接続された吸引ポンプ等が備えられている。
このようなメンテナンスユニットは、記録用紙の全幅に対応可能とされたフルライン型のインクジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置においても、そのインクジェット記録ヘッドに対応可能とされたものを備える必要がある。特に、このようなフルライン型のインクジェット記録ヘッドでは、多数のノズルを有しているので、その吐出状態を安定させるために、キャップを介してのインク吸引回復動作が必要不可欠になっている(例えば、特許文献1参照)。
フルライン型のインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、吸引回復動作を実施する際には、まず、インクジェット記録ヘッドが上昇し、搬送手段の用紙搬送面から離隔して、インクジェット記録ヘッドと搬送手段との間に空隙を形成する。そして、メンテナンスユニットが搬送手段の用紙搬送面に対して平行な方向に移動することにより、その空隙に進入して、インクジェット記録ヘッドと対向する吸引回復動作位置で停止する。その後、インクジェット記録ヘッドが所定量下降することで、メンテナンスユニットのキャップがノズル面に当接して密着し、吸引ポンプによる吸引回復動作が実施される。なお、吸引回復動作を実施した後は、インクジェット記録ヘッドが再び上昇し、メンテナンスユニットが元の位置へ戻る動作を行う。
ところで、ノズルからのインク吸引回復動作の直後は、吸引したインクがノズル面に付着しており、ノズルのインク保持状態が不安定になっている。図11(A)に、吸引ポンプによってノズル102内のインクを吸引した直後のノズル102周辺の様子を示す。インク吸引直後は、気泡を抱き込んだ残留インクJ等がノズル102周辺に点在しており、ノズル102の吐出口102A近傍に付着している。
このように、ノズル102の吐出口102A付近におけるインク保持状態は非常に不安定であり、このときに、図11(B)で示すように、インクジェット記録ヘッド100を上昇移動させて、キャップ104の周縁部106から離隔させると、その上昇移動時の振動や水頭差による負圧の発生(圧力変動)などにより、ノズル102内に、ノズル周辺に付着していた残留インクJや気泡を引き込んでしまい、不吐出を発生させる原因となる問題があった。
特開2005−22200号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、メンテナンスユニットによる回復動作終了後において、ノズル内への液体や気泡の引き込みを防止できる液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出装置は、記録媒体の搬送方向と直交する方向に架設されるとともに、該搬送方向に複数並設された液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドのノズル面をそれぞれ被覆するキャップを備え、前記搬送方向と平行な方向に移動可能に構成されたメンテナンスユニットと、を有する液滴吐出装置において、前記キャップが、前記メンテナンスユニットの移動に連動して上下動し、前記ノズル面に対して当接・離隔する構成とされていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、液滴吐出ヘッドに対するキャップの当接・離隔動作を、キャップが上下動して行う構成としたので、メンテナンスユニットによる回復動作終了後において、ノズル内への液体や気泡の引き込みを防止することができる。
また、請求項2に記載の液滴吐出装置は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記メンテナンスユニットに設けられた係合部が、前記液滴吐出ヘッド側に設けられた被係合部に係合することにより、前記キャップが前記ノズル面に対して位置決めされる構成としたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル面に対して精度よくキャップを当接させることができる。
また、請求項3に記載の液滴吐出装置は、請求項2に記載の液滴吐出装置において、前記係合部が、前記複数の液滴吐出ヘッド毎に設けられた被係合部に対応可能なように、複数設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、各液滴吐出ヘッドのノズル面毎に、精度よくキャップを当接させることができる。
また、請求項4に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドが、前記ノズル面を清掃する払拭動作が完了するまで、上下動しない構成としたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、気泡を抱き込んだ残留液体を除去した後で、液滴吐出ヘッドが上下動するので、ノズル内への液体や気泡の引き込みを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、メンテナンスユニットによる回復動作終了後において、ノズル内への液体や気泡の引き込みを防止できる液滴吐出装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1、図2では、本発明に係る液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置10の概略構成が示されている。したがって、以下において、液滴吐出ヘッドをインクジェット記録ヘッド20とし、記録媒体を記録用紙Pとして説明をする。また、図1、図2で示す側を側面とし、インクジェット記録ヘッド20の直下における記録用紙Pの搬送方向と平行な方向側を正面とする。
図1、図2で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された記録用紙Pに画像を記録する画像記録部14と、画像記録部14へ記録用紙Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録用紙Pを収容する排紙トレイ18と、を有している。
画像記録部14は、インクジェット記録ヘッド20を有しており、このインクジェット記録ヘッド20は、多数のノズルが形成されたノズル面を有するヘッドユニット21(図6参照)が、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に複数(図示のものは6個)並設されて構成され、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、このインクジェット記録ヘッド20は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。
また、インクジェット記録ヘッド20は、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に所定の間隙を隔てて等間隔に並設されており、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能である。また、インクジェット記録装置10には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにインクを供給するインクタンク22Y、22M、22C、22Kが配設されている。
更に、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kには、回復装置としてのメンテナンスユニット40が備えられている。このメンテナンスユニット40は、ラック・ピニオン等の移動手段(図示省略)により、印刷時における待機位置(図1参照)と、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする実行位置(図2参照)とに移動可能に構成されている。メンテナンスユニット40は、図3の平面視で縦1列に並んだ各色毎のキャップ44Y、44M、44C、44Kと、そのキャップ44Y〜44Kを一体的に支持するキャップユニット42と、各色毎にインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を払拭(ワイピング)するワイパーブレード46と、キャップユニット42内を負圧にする吸引ポンプ48等を有している。
各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが一体となって所定高さ上昇し、メンテナンスユニット40が記録用紙Pの搬送方向と反対の方向に移動して、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に対して、キャップ44Y〜44Kをそれぞれ対向配置させるようになっている。このように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、回復動作等を実行可能なように、上下方向に移動可能に構成されている。
一方、給紙トレイ12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー24によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラー対25によって画像記録部14へ送られる構成である。インクジェット記録装置10の略中央に設けられる搬送手段16は、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド20に対面させるための搬送ベルト30を有しており、この搬送ベルト30は、用紙搬送方向下流側に配置された駆動ローラー26と、用紙搬送方向上流側に配置された従動ローラー28とに張架されて、図1で示す矢印A方向(反時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。
また、従動ローラー28の上部には、搬送ベルト30の表面側から、その搬送ベルト30に従動する帯電ローラー32が配設されている。この帯電ローラー32によって搬送ベルト30が帯電される(電荷が与えられる)ことにより、記録用紙Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送される構成である。なお、搬送ベルト30は、記録用紙Pを静電吸着して保持する構成に限定されるものではなく、記録用紙Pとの摩擦により、あるいは記録用紙Pを吸引や粘着などの非静電的手段によって保持する構成にしてもよい。
また、搬送ベルト30の下方には、反転部34が設けられており、両面印刷するときには、複数の搬送ローラー対36により、記録用紙Pが搬送されて、再度インクジェット記録ヘッド20へ供給されるようになっている。そして、排紙トレイ18への搬送路の適宜位置にも、複数の搬送ローラー対38が配設されている。なお、図示しないが、このインクジェット記録装置10には、画像信号に応じてインク滴の吐出タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加するインクジェット記録ヘッド20の制御手段と、インクジェット記録装置10全体の動作を制御するシステム制御手段が備えられている。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次にメンテナンスユニット40の構成について図3乃至図6を基に更に詳細に説明する。なお、図3において、矢印W方向を幅方向とし、搬送方向(矢印A方向)と反対の方向である矢印B方向を進行方向とする。メンテナンスユニット40は、上方が開口した筐体41内に、キャップユニット42を備えており、キャップユニット42は、平板状とされたベース43上に取り付けられている。そして、キャップユニット42の上面には、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面(ノズル)を被覆(キャッピング)するキャップ44Y〜44Kが一体的に設けられている。
キャップユニット42は略矩形箱状に形成されており、その内部空間は、例えば4室に区切られている。キャップ44Y〜44Kの底部は開口しており、バルブを備えたチューブ(図示省略)により、キャップユニット42の内部空間と連通している。そして、キャップユニット42の4室に区切られた内部空間は、それぞれフレキシブルチューブ47を介して、各吸引ポンプ48に接続されている。したがって、吸引回復動作を実行する場合には、吸引ポンプ48によりキャップユニット42内を負圧にし、所定のバルブを開放することで、所定のヘッドユニット21のノズル内からインクを吸引できる構成である。
また、図6で示すように、インクジェット記録ヘッド20は、多数のノズルを有するヘッドユニット21が、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(幅方向)に複数(図示のものは6個)並べられて構成されており、キャップ44Y〜44Kは、各ヘッドユニット21毎にメンテナンスできるように構成されている。つまり、キャップ44Y〜44Kは、ヘッドユニット21毎に、そのノズル面(ノズル)を被覆可能になっており、図3で示すように、各色毎にヘッドユニット21の数量と同数(この場合は6個)設けられている。また、キャップ44Y〜44Kの周縁部は、弾性体で構成されたリブ部50とされており、キャップ44Y〜44Kのキャッピング時には、このリブ部50がノズル周りのノズル面に当接して密着する構成になっている。
一方、筐体41の幅方向における両側壁41Bの内側には、ガイド板56が固設されており、ベース43の幅方向両端部には、複数(図示のものは2個)のガイドピン52(図5参照)が、その幅方向と平行に所定間隔を隔てて突設されている。そして、そのガイドピン52が、ガイド板56の所定位置に穿設されている複数(図示のものは2個)のガイド孔58に挿通されている。ガイド孔58は、図5で示すように、側面視略台形状に穿設されており、進行方向上流側が下流側よりも、その上下方向の間隔が狭くなるように構成されている。
すなわち、ガイド孔58において、進行方向上流側の上下方向の間隔は、ガイドピン52の直径よりも若干大きい程度に形成され、進行方向下流側の上下方向の間隔は、ガイドピン52の直径の約2倍程度となるように、下辺縁部が大きく切り欠かれて形成されている。そして、そのガイド孔58の下辺縁部で、上流側と下流側の境界部分が傾斜部58Aとされており、ベース43(キャップユニット42)が筐体41に対して進行方向又は搬送方向に移動することにより、ガイドピン52が、その傾斜部58Aを乗り越えて、ガイド孔58内を進行方向又は搬送方向に移動可能とされている。
また、図5で示すように、キャップユニット42の両端部で、かつ進行方向略中央部には、側面視略直角三角形状の係合部60が突設されており、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを一体的に保持するヘッドホルダー64の搬送方向略中央の下面に突設された側面視略台形状の被係合部66に当接(係合)可能とされている。なお、図6で示すように、係合部60の幅は、被係合部66の幅よりも大きく形成されている。これにより、係合部60と被係合部66との配設位置に多少の誤差があっても確実に係合できる構成である。
また、ベース43の進行方向下流側の壁面には、付勢部材としての引っ張りコイルバネ62の一端が取り付けられており、そのコイルバネ62の他端は、筐体41の進行方向下流側の側壁41Aに取り付けられている。これにより、ベース43(キャップユニット42)は、筐体41内において、常に進行方向下流側へ付勢される構成である。なお、ベース43(キャップユニット42)は、進行方向上流側(搬送方向側)の壁面に、付勢部材としての圧縮コイルバネ(図示省略)を設けて、進行方向に付勢される構成にしても構わない。
また、メンテナンスユニット40の一方(図3において下側)のガイド板56の内側には、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を払拭(ワイピング)するワイパーブレード46が幅方向に往復移動可能に配設されている。ワイパーブレード46を移動させる構成は、例えば図6で示すようなボールネジ54等の移動機構を用いるなど、任意の構成を採用できる。また、ワイパーブレード46は、ゴム等の板状弾性体で構成されており、ノズル面に対して所定の圧力で圧接しつつ幅方向に移動することにより、ノズル面に付着している異物等を除去(清掃)できるように構成されている。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次に、その作用について、図7、図8で示すフローチャートも適宜参照しながら説明する。まず、ピックアップローラー24及び搬送ローラー対25により、記録用紙Pを搬送ベルト30上に供給する。搬送ベルト30上に供給され、その搬送ベルト30に吸着保持された記録用紙Pは、インクジェット記録ヘッド20の記録位置へ供給され、その印刷面に画像が記録される。そして、その画像記録終了後、記録用紙Pは搬送ベルト30から剥離され、搬送ローラー対38によって排紙トレイ18へ搬送される。
ここで、図7で示すように、回復動作実施指令がなされ(S1)、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンス(吸引回復動作)する際には、まず、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが、図4(A)、図4(B)で示す矢印H方向へ所定高さ上昇移動し、搬送手段16(搬送ベルト30の上面)から離隔する(S2)。これにより、搬送ベルト30の上面とインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面との間に、メンテナンスユニット40が進入可能な空隙が形成される。
その後、メンテナンスユニット40を、その空隙に進入させるように、矢印B方向(進行方向)に所定量移動させる(S3)。そして、メンテナンスユニット40がインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kと対向する位置で停止した時点で(S4)、図4(C)で示すように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kがメンテナンスユニット40に接近する方向に下降移動する(S5)。この時点で、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kと、メンテナンスユニット40内のキャップユニット42(各キャップ44Y〜44K)との位置決め可能状態が得られる。
そして、メンテナンスユニット40は、更に進行方向(矢印B方向)へ所定量移動し、その移動動作に連動してキャップユニット42が上昇する(S6)。ここまでの動作を図3、図5を基に更に詳細に説明する。図5は、メンテナンスユニット40とインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとの回復動作実行時の動作を示した説明図である。
図5(A)で示すように、回復動作指示により、搬送ベルト30の上面とインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面との間に形成された空隙に進入してきたメンテナンスユニット40は、まず図5(B)で示すように、キャップユニット42に突設されている係合部60と、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを一体的に保持しているヘッドホルダー64に突設されている被係合部66とが、互いに当接しない所定間隔を隔てた位置で一旦停止する(S4)。そして、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが所定量下降して停止し、図5(C)で示すような位置関係になる(S5)。
その後、更にメンテナンスユニット40を進行方向(矢印B方向)へ移動させ、ヘッドホルダー64の被係合部66に係合部60を当接させて、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとキャップユニット42との位置決めを行う。そして更に、メンテナンスユニット40を進行方向(矢印B方向)へ移動させると、キャップユニット42は、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kによって、その移動が規制されているので、キャップユニット42及びベース43を除く筐体41等だけが進行方向(矢印B方向)へ移動する。なお、キャップユニット42はフレキシブルチューブ47によって吸引ポンプ48と接続されているので、キャップユニット42と筐体41等は抵抗なく相対的に移動できる。
キャップユニット42及びベース43を移動不能とした状態で、筐体41等が進行方向(矢印B方向)へ移動すると、ベース43に設けられているガイドピン52が、ガイド板56のガイド孔58の傾斜部58Aを乗り越えて相対的に搬送方向へ移動する。これにより、ベース43を介してキャップユニット42が上昇し(S6)、各キャップ44Y〜44Kのリブ部50がインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に当接して密着し、そのノズル面に形成されているノズル全体を被覆(キャッピング)する(S7)(図5(D)参照)。そして、この状態でインク吸引等の回復動作を実行する(S8)。すなわち、キャップ44Y〜44K及びキャップユニット42等を介して、吸引ポンプ48により、ノズル内のインクを吸引する。
一方、このような吸引回復動作が終了し、印刷動作を再開するときには、上記と逆の動作を行う。すなわち、図6、図8で示すように、回復動作終了後は、メンテナンスユニット40(筐体41)を搬送方向へ移動させる。すると、ベース43を介してキャップユニット42がコイルバネ62の付勢力によって相対的に進行方向へ移動する。これにより、ガイドピン52が相対的にガイド孔58内を進行方向へ移動することになり、キャップユニット42が下降して、キャップ44Y〜44Kがノズル面から離隔する(キャッピングが解除される)(S9)。なお、このとき、図6(A)で示すように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは上下動しない。
その後、ワイパーブレード46によるワイピング動作など、次の所定のメンテナンス動作が実施される。すなわち、図6(B)で示すように、ワイパーブレード46が、各ヘッドユニット21のノズル面に所定の圧力で圧接しつつ、ボールネジ54等の移動機構によって幅方向に移動することにより、そのノズル面に残留しているインク(気泡を抱き込んでいるインクも含む)が払拭・除去される(S10)。こうして、ワイピング動作が終了すると、図6(C)で示すように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが、ワイパーブレード46に当接しない高さ位置まで上昇し(S11)、ワイパーブレード46が元の待機位置まで戻る(S12)。
このように、ワイパーブレード46によるワイピング動作が完了するまでは、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは上下方向に移動しない構成になっている。したがって、メンテナンスユニット40による回復動作終了後において、ノズル内へのインクや気泡の引き込みを防止することができる。こうして、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのメンテナンスが終了したら、メンテナンスユニット40を元の待機位置まで移動させ(S13)、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを印字可能な位置まで搬送手段16(搬送ベルト30の上面)に向かって下降移動させる(S14)。これにより、印字開始までの動作が全て完了し(S15)、再度印刷可能状態となる。
次に、メンテナンスユニット40の変形例について、図9、図10を基に説明する。図9で示すように、このメンテナンスユニット40のキャップユニット42は、各色毎に分割されてベース43上に配設されている。すなわち、各色毎のキャップユニット42Y、42M、42C、42Kは、その中央部下面がベース43の上面に枢支連結され、両端部下面に突設された突起(図示省略)が、ベース43の上面に形成された略円弧状の溝部(図示省略)内に挿入されている。したがって、各色毎のキャップユニット42Y〜42Kは、その中央部を中心に水平方向に回動可能となる構成である。
そして、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20K毎に、キャップユニット42Y〜42Kを位置決めできるように、各キャップユニット42Y〜42Kの両端部にそれぞれ係合部60Y〜60Kが突設されている。また、これに伴い、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのヘッドホルダー64にも、各係合部60Y〜60Kに対応可能なように、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20K毎となる所定位置に被係合部66Y〜66Kが突設されている(図10参照)。したがって、各色毎のノズル面に対して、キャップ44Y〜44Kを精度よく位置決めしつつキャッピングすることが可能である。
すなわち、図10(A)、図10(B)で示すように、メンテナンスユニット40を進行方向(矢印B方向)へ移動させ、ヘッドホルダー64に突設された被係合部66Y〜66Kに、係合部60Y〜60Kをそれぞれ当接させて、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとキャップユニット42Y〜42K(キャップ44Y〜44K)との位置決めをそれぞれ行う。そして、更にメンテナンスユニット40を進行方向(矢印B方向)へ移動させると、各キャップユニット42Y〜42Kは、ヘッドホルダー64に突設された各被係合部66Y〜66Kによって、それぞれその移動が規制されているので、キャップユニット42Y〜42K及びベース43を除く筐体41等だけが進行方向(矢印B方向)へ移動する。
こうして、筐体41等だけが進行方向(矢印B方向)へ移動すると、ベース43に設けられているガイドピン52が、ガイド板56のガイド孔58の傾斜部58Aを乗り越えて相対的に搬送方向へ移動する。これにより、ベース43を介してキャップユニット42Y〜42Kが一体的に上昇し、各キャップ44Y〜44Kのリブ部50Y〜50Kがインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に精度よく当接して密着し、そのノズル面に形成されているノズル全体を被覆(キャッピング)する。
つまり、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20K毎に、各キャップ44Y〜44Kとの位置決め機構を設けると、換言すれば、ヘッドホルダー64に各色毎の被係合部66Y〜66Kを設けるとともに、各色毎に分割されたキャップユニット42Y〜42Kにそれぞれ係合部60Y〜60Kを設けると、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの配設位置に多少の誤差があっても、各キャップ44Y〜44Kを精度よく位置決めして各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に当接・密着させることが可能となる。
以上、説明したように、本発明に係るメンテナンスユニット40では、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対するキャップ44Y〜44Kの当接・離隔動作を、キャップ44Y〜44Kが上下動して行う構成としたので、不吐出などの不具合の発生を防止することができる。つまり、回復動作終了後、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを上昇移動させて、キャップ44Y〜44Kとの当接状態を解除するのではなく、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの位置を固定したまま、キャップ44Y〜44Kを下降移動させることにより、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとの当接を解除する構成にしたので、ノズル内へのインクや気泡の引き込みを防止することができる。
また、メンテナンスユニット40に設けられた係合部60が、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのヘッドホルダー64に設けられた被係合部66に係合することにより、キャップ44Y〜44Kがノズル面に対して位置決めされるので、そのノズル面に対して精度よくキャップ44Y〜44Kを当接・密着させることができる。なお、係合部60及び被係合部66を設ける位置や形状等は、図示のものに限定されるものではなく、適宜設計変更可能なものである。
また、本発明に係る液滴吐出装置10は、複写機、プリンター複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる記録装置等、記録用紙P上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されるものではなく、例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製等にも適用可能である。
すなわち、「記録媒体」は、記録用紙Pに限定されるものではなく、例えば、OHPシートや配線パターン等が形成される基板なども含まれる。そして、「画像」は、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、インク滴が記録媒体上に着弾されることで得られるドットのパターン(配線パターン)なども含まれる。
また、吐出する液体もインクに限定されるわけではない。例えば、溶融状態の半田を基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置全般に対して、本発明に係る液滴吐出装置10を適用することが可能である。更に、上記実施例では、液滴吐出ヘッド20をFWAとしたが、主走査機構と副走査機構を有するPartial Width Array(PWA)の液滴吐出ヘッドに本発明を適用してもよい。
インクジェット記録装置の印刷時の構成を示す概略側面図 インクジェット記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略側面図 メンテナンスユニットの構成を示す概略平面図 メンテナンスユニットとインクジェット記録ヘッドのメンテナンス時における動作を示す説明図 メンテナンスユニットのメンテナンス開始時における動作を示す説明図 メンテナンスユニットのワイピング動作を示す説明図 回復動作実行時のインクジェット記録ヘッドと回復装置の動作を示すフローチャート 回復動作終了後のインクジェット記録ヘッドと回復装置の動作を示すフローチャート メンテナンスユニットの別の構成を示す概略平面図 別のメンテナンスユニットのメンテナンス開始時における動作を示す説明図 従来の回復動作直後におけるノズル面の様子を示す説明図
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
20 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
21 ヘッドユニット
40 メンテナンスユニット
41 筐体
42 キャップユニット
43 ベース
44 キャップ
46 ワイパーブレード
48 吸引ポンプ
50 リブ部
52 ガイドピン
56 ガイド板
58 ガイド孔
60 係合部
62 コイルバネ
64 ヘッドホルダー
66 被係合部
P 記録用紙(記録媒体)

Claims (4)

  1. 記録媒体の搬送方向と直交する方向に架設されるとともに、該搬送方向に複数並設された液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのノズル面をそれぞれ被覆するキャップを備え、前記搬送方向と平行な方向に移動可能に構成されたメンテナンスユニットと、
    を有する液滴吐出装置において、
    前記キャップは、前記メンテナンスユニットの移動に連動して上下動し、前記ノズル面に対して当接・離隔する構成とされていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記メンテナンスユニットに設けられた係合部が、前記液滴吐出ヘッド側に設けられた被係合部に係合することにより、前記キャップが前記ノズル面に対して位置決めされる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記係合部は、前記複数の液滴吐出ヘッド毎に設けられた被係合部に対応可能なように、複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液滴吐出ヘッドは、前記ノズル面を清掃する払拭動作が完了するまで、上下動しない構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
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