JP2007187065A - エンジン用学習制御装置 - Google Patents

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Akira Shoji
章 正司
Takashi Matsumoto
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文悟 川口
Takashi Shibata
貴司 柴田
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Abstract

【課題】ターボチャージャの可変ノズルの開度を常時精度良く制御することが可能なエンジン用学習制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン1が停止し、かつ、EGR弁7Bが全開した状態でターボチャージャ5のアシストモータが作動することにより、タービン5Bやコンプレッサ5Aの羽性能のバラツキに拘わらず、コンプレッサ5Aで所定圧に加圧された吸入空気がEGR弁7BおよびEGR通路7Aを介して排気マニホールド6からタービン5B側へ流通する。そして、エアフローメータ2により検出される吸入空気の流量から可変ノズルの開度が推定され、この可変ノズルの推定開度と、ECU10から出力される学習用の可変ノズル開度指令値に対応した可変ノズルの学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値が学習される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アシストモータを有するターボチャージャおよび排気還流用のEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えたエンジンを対象とするエンジン用学習制御装置に関するものである。
車両用のエンジンとして、吸入系の空気を過給するターボチャージャと、排気系の排気を吸入系へ還流させるEGR装置とを備えたエンジンが従来一般に知られている。また、ターボチャージャとしては、コンプレッサを直接駆動可能なアシストモータを有するモータアシストターボチャージャが一般に知られている。そして、この種のターボチャージャとして、タービン側に流入する排気の圧力を可変に制御するための一群の可変ベーンを有するターボチャージャも一般に知られている。
一方、ターボチャージャの一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルの開度やEGR弁の開度を制御する制御装置が知られている。この制御装置は、一群の可変ベーンの角度を制御することで可変ノズルの開度を制御するアクチュエータや、EGR弁の開度を制御するアクチュエータに対し、所定の開度指令値を出力するように構成されている。
ところで、制御装置から出力される開度指令値に応じて可変ノズルの開度を常時正確に制御することは難しく、例えば可変ベーンに排気中のデポジットが付着して経時劣化した場合には、可変ノズルの実際の開度が開度指令値に対応した制御開度より小さくなってしまう。このような場合、ターボチャージャのタービン側の排気圧が高めとなり、コンプレッサによる過給圧のオーバーシュート、エギゾーストマニホールドの内圧過上昇、排気性能の悪化などの不都合を招く恐れがある。このような問題は、過給圧の応答性の良いモータアシストターボチャージャにおいて顕著である。
同様に、制御装置から出力される開度指令値に応じてEGR弁の開度を常時正確に制御することは難しく、例えばEGR弁に排気中のデポジットが付着して経時劣化した場合には、EGR弁の実際の開度が開度指令値に対応した制御開度より小さくなってしまう。このような場合、排気の還流量が減少してEGR装置の機能が低下し、極端な場合には、EGR弁が詰まってEGR装置が機能しなくなる。
ここで、本件出願人は、タービン側に可変ベーンを有するターボチャージャおよびEGR装置を備えたエンジンを対象として、ターボチャージャによる適切な過給圧を実現する技術を開発し、その内容を特許出願により開示している(例えば特許文献1参照)。この技術は、エンジンのEGR作動領域において、ターボチャージャの目標過給圧とエンジン運転中の実過給圧との偏差から可変ノズルの開度を補正するようにしたものである。
特開2005−180404号公報
ところで、ターボチャージャによるエンジン運転中の実過給圧は、可変ノズルの開度が同じ開度であっても、タービンやコンプレッサの羽性能のバラツキに起因してそのバラツキの範囲で増減する。このため、特許文献1に記載の技術においては、ターボチャージャの目標過給圧とエンジン運転中の実過給圧との偏差が変動して可変ノズルの開度を精度良く補正できないことが懸念される。なお、特許文献1に記載の技術においては、EGR弁の開度補正を目的としていないため、EGR弁の開度を補正することは全くできない。
そこで、本発明は、ターボチャージャの可変ノズルの開度やEGR弁の開度を常時精度良く制御することが可能なエンジン用学習制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るエンジン用学習制御装置は、アシストモータを有するターボチャージャおよび排気還流用のEGR装置を備えたエンジンを対象とする学習制御装置であって、ターボチャージャのタービン側に設けられた一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルの開度を制御するための可変ノズル開度指令値を出力する制御装置を備え、この制御装置は、学習用の可変ノズル開度指令値を出力して可変ノズルの開度を学習用開度に制御すると共に、エンジンが停止し、かつ、EGR装置のEGR弁が全開した状態でアシストモータを駆動することにより、ターボチャージャのコンプレッサで所定圧に加圧されたエンジン吸入系の吸入空気をEGR装置を介してエンジン排気系からターボチャージャのタービン内へ流入させ、この状態で可変ノズルの実際の開度を吸入空気の流量から推定し、この可変ノズルの推定開度と学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値を学習するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るエンジン用学習制御装置では、エンジンが停止し、かつ、EGR弁が全開した状態でターボチャージャのアシストモータが駆動されることにより、タービンやコンプレッサの羽性能のバラツキに拘わらず、コンプレッサで所定圧に加圧された吸入空気がEGR装置を介してエンジン排気系からターボチャージャのタービン内へ流入する。そして、流入する吸入空気の流量から推定される可変ノズルの推定開度と、学習用の可変ノズル開度指令値に対応した可変ノズルの学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値が学習される。
また、本発明に係るエンジン用学習制御装置は、アシストモータを有するターボチャージャおよび排気還流用のEGR装置を備えたエンジンを対象とする学習制御装置であって、EGR装置のEGR弁の開度を制御するためのEGR弁開度指令値を出力する制御装置を備え、この制御装置は、学習用のEGR弁開度指令値を出力してEGR弁の開度を学習用開度に制御すると共に、エンジンが停止した状態でアシストモータを駆動することにより、ターボチャージャのコンプレッサで所定圧に加圧されたエンジン吸入系の吸入空気をEGR弁に流通させ、この状態でEGR弁の実際の開度を吸入空気の流量から推定し、このEGR弁の推定開度と前記学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値の補正値を学習するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るエンジン用学習制御装置では、エンジンが停止した状態でターボチャージャのアシストモータが駆動されることにより、コンプレッサで所定圧に加圧された吸入空気がEGR弁を流通する。そして、流通する吸入空気の流量から推定されるEGR弁の推定開度と、学習用のEGR弁開度指令値に対応したEGR弁の学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値の補正値が学習される。
本発明に係るエンジン用学習制御装置では、エンジンが停止し、かつ、EGR弁が全開した状態でターボチャージャのアシストモータが駆動されることにより、タービンやコンプレッサの羽性能のバラツキに拘わらず、コンプレッサで所定圧に加圧された吸入空気がEGR装置を介してエンジン排気系からターボチャージャのタービン内へ流入する。そして、流入する吸入空気の流量から推定される可変ノズルの推定開度と、学習用の可変ノズル開度指令値に対応した可変ノズルの学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値が学習される。従って、本発明のエンジン用学習制御装置によれば、ターボチャージャの可変ノズルの開度を常時精度良く制御することが可能となる。
また、本発明に係るエンジン用学習制御装置では、エンジンが停止した状態でターボチャージャのアシストモータが駆動されることにより、コンプレッサで所定圧に加圧された吸入空気がEGR弁を流通する。そして、流通する吸入空気の流量から推定されるEGR弁の推定開度と、学習用のEGR弁開度指令値に対応したEGR弁の学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値の補正値が学習される。従って、本発明のエンジン用学習制御装置によれば、EGR弁の開度を常時精度良く制御することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係るエンジン用学習制御装置の最良の実施形態を説明する。この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は第1実施形態に係るエンジン用学習制御装置の構成の概要を示す模式図、図2は図1に示したECUが実行する学習制御の処理手順を示すフローチャート、図3は第2実施形態に係るエンジン用学習制御装置の構成の概要を示す模式図、図4は図3に示したECUが実行する学習制御の処理手順を示すフローチャートである。
まず、本発明の第1実施形態に係るエンジン用学習制御装置を説明する。このエンジン用学習制御装置は、例えば図1に示すような燃料噴射式のエンジン1に適用される。このエンジン1は、吸入系に設置されたエアフローメータ2からスロットルバルブ3を経由して吸入マニホールド4へ吸入される吸入空気をコンプレッサ5Aにより過給するターボチャージャ5と、排気系を構成する排気マニホールド6からEGR通路7AおよびEGR弁7Bを経由して吸入マニホールド4に排気を還流させるEGR装置7とを備えている。
ターボチャージャ5は、コンプレッサ5Aを直接駆動可能なアシストモータ(図示省略)が内蔵されたモータアシストターボチャージャ(MAT)である。このターボチャージャ5のタービン5B側には、排気マニホールド6から触媒コンバータ8へ向かう排気の圧力を可変に制御するための一群の可変ベーン(図示省略)が内蔵されている。そして、このターボチャージャ5のコンプレッサ5Aより下流側の吸入系には、コンプレッサ5Aで過給された吸入空気を冷却するインタークーラ9が設置されている。
ここで、第1実施形態のエンジン用学習制御装置は、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン(図示省略)間に排気流路として形成される可変ノズルの開度を制御するためのECU(Electric Control Unit)10を制御装置として備えている。このECU10は、入出力インターフェースI/O、A/Dコンバータ、プログラムおよびデータを記憶したROM(ReadOnly Memory)、入力データ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、プログラムを実行するCPU(Central ProcessingUnit)等を備えて構成されている。
ECU10は、一群の可変ベーン(図示省略)の角度を調整するためのモータアクチュエータ11の駆動回路(図示省略)に対し所定の可変ノズル開度指令値を出力することで、一群の可変ベーン(図示省略)間に形成される可変ノズルの開度を制御するように構成されている。また、ECU10は、EGR弁7Bの開度を調整するためのモータアクチュエータ12の駆動回路(図示省略)に対し所定のEGR弁開度指令値を出力することで、EGR弁7Bの開度を制御するように構成されている。
ここで、可変ノズル開度指令値の補正値を学習するため、ECU10は、エンジン1を停止させるためのSTOP信号と、EGR弁7Bを全開させるためのWIDE信号と、ターボチャージャ5のアシストモータ(図示省略)を駆動するためのON信号とを出力できるように構成されている。STOP信号は、例えば燃料噴射ノズル1Aに対する燃料供給を遮断する燃料遮断弁の駆動回路(図示省略)に出力され、WIDE信号は、EGR弁7Bの開度を調整するためのモータアクチュエータ12の駆動回路(図示省略)に出力され、ON信号は、ターボチャージャ5のアシストモータの駆動回路(図示省略)に出力されるようになっている。
また、ECU10は、吸入系の吸入空気の流量を検出するエアフローメータ2からの流量検出信号Qと、吸入マニホールド4内の過給圧を検出するように吸入マニホールド4に設置された過給圧センサ13からの過給圧検出信号Pとが入力されるように構成されている。
このようなECU10は、そのハードウェアおよびソフトウェアを利用することにより、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン間に形成される可変ノズル(図示省略)の開度を常時精度良く制御するための学習制御を実行するように構成されている。以下、ECU10が実行する学習制御の処理手順を図2に示すフローチャートに沿って説明する。
ECU10は、まず、ステップS10において、燃料噴射ノズル1Aへの燃料供給を遮断する燃料遮断弁の駆動回路にSTOP信号を出力してエンジン1を停止させる。そして、つぎのステップS11では、EGR弁7Bの開度を調整するためのモータアクチュエータ12の駆動回路にWIDE信号を出力してEGR弁7Bを全開させる。
続くステップS12において、ECU10は、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルの開度を複数のポイントで学習するため、i=1〜nまでの複数の学習ポイントに対応した学習用の可変ノズル開度指令値OPiを設定する。そして、つぎのステップS13では、設定された複数の学習用の可変ノズル開度指令値OPiを学習ポイントi=1〜nの順に固定し、続くステップS14では、固定された可変ノズル開度指令値OPiをモータアクチュエータ11に出力することで、可変ノズルの開度を学習ポイントi=1〜nに対応した所定の学習用開度に制御する。
ステップS15では、ターボチャージャ5のアシストモータの駆動回路にON信号を出力してアシストモータを駆動し、このアシストモータによりコンプレッサ5Aを直接駆動して吸入系の吸入空気を過給する。その際、ECU10は、過給圧センサ13から入力される過給圧検出信号Pに基づき、吸入マニホールド4内の過給圧が学習用の所定の目標過給圧に収束するようにアシストモータの駆動をフィードバック制御する。
ここで、ステップS10、ステップS11およびステップS15の処理により、エアフローメータ2からターボチャージャ5のコンプレッサ5A、インタークーラ9、スロットルバルブ3を経由して吸入マニホールド4へ吸入された所定圧の吸入空気が全開状態のEGR弁7Bを通過してEGR通路7A内へ流入し、さらに排気マニホールド6からターボチャージャ5のタービン5Bを通過して触媒コンバータ8に流入する(図1の矢印参照)。
そこで、ステップS15に続くステップS16において、ECU10は、エアフローメータ2から入力される流量検出信号Qに基づいて吸入空気の流量を算出し、この吸入空気の流量から学習ポイントi=1〜nに対応した可変ノズルの実際の開度をテーブル検索などにより推定する。そして、学習ポイントi=1〜nに対応した可変ノズルの推定開度と学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値OPiの補正値を学習する。例えば、学習ポイントi=1に対応した学習用開度が10であって推定開度が8であれば、その偏差として+2の補正値を学習する。
その後、ステップS17において、ECU10は、学習ポイントi=nであるか否かを判定する。この判定結果がYESであってi=1〜nの全ての学習ポイントiについて可変ノズル開度指令値OPiの補正値が学習された場合には、学習制御処理を終了するが、判定結果がNOの場合には、ステップS11に戻って学習制御処理を続行する。
以上説明したように、第1実施形態に係るエンジン用学習制御装置では、エンジン1が停止し、かつ、EGR弁7Bが全開した状態でターボチャージャ5のアシストモータが駆動されることにより、タービン5Bやコンプレッサ5Aの羽性能のバラツキに拘わらず、コンプレッサ5Aで所定圧に加圧された吸入空気が全開状態のEGR弁7Bを通過してEGR通路7A内へ流入し、さらに排気マニホールド6からターボチャージャ5のタービン5B内へ流入する。
この状態で、エアフローメータ2から入力される流量検出信号Qに基づいて吸入空気の流量が算出され、この吸入空気の流量から学習ポイントi=1〜nに対応した可変ノズルの実際の開度がテーブル検索などにより推定される。そして、学習ポイントi=1〜nに対応した可変ノズルの推定開度と学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値が学習される。
従って、第1実施形態のエンジン用学習制御装置によれば、ECU10からモータアクチュエータ11に可変ノズル開度指令値を出力する際、学習した補正値で可変ノズル開度指令値を補正することにより、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルの開度を常時精度良く制御することができる。そして、このような効果は、タービン5Bやコンプレッサ5Aの羽性能のバラツキの影響が顕著となる大型のモータアシストターボチャージャ(MAT)5を備えたエンジンにおいて特に有効である。
つぎに、本発明の第2実施形態に係るエンジン用学習制御装置を説明する。図3に示すように、第2実施形態のエンジン用学習制御装置は、図1に示した第1実施形態のエンジン用学習制御装置におけるECU10と若干機能が異なるECU20を制御装置として備えたものであり、その他の構成部分は第1実施形態のエンジン用学習制御装置と同様に構成されているため、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ECU20は、EGR弁7Bの開度を調整するためのモータアクチュエータ12の駆動回路(図示省略)に対し所定のEGR弁開度指令値を出力することで、EGR弁7Bの開度を制御するように構成されている。また、ECU20は、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン(図示省略)の角度を調整するためのモータアクチュエータ11の駆動回路(図示省略)に対し所定の可変ノズル開度指令値を出力することで、一群の可変ベーン(図示省略)間に形成される可変ノズルの開度を制御するように構成されている。
ここで、EGR弁開度指令値の補正値を学習するため、ECU20は、エンジン1を停止させるためのSTOP信号と、一群の可変ベーン(図示省略)間に形成される可変ノズルを全開させるためのWIDE信号と、ターボチャージャ5のアシストモータ(図示省略)を駆動するためのON信号とを出力できるように構成されている。STOP信号は、例えば燃料噴射ノズル1Aに対する燃料供給を遮断する燃料遮断弁の駆動回路(図示省略)に出力され、WIDE信号は、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン(図示省略)の角度を調整するためのモータアクチュエータ11の駆動回路(図示省略)に出力され、ON信号は、ターボチャージャ5のアシストモータの駆動回路(図示省略)に出力されるようになっている。
また、ECU20は、吸入系の吸入空気の流量を検出するエアフローメータ2からの流量検出信号Qと、吸入マニホールド4内の過給圧を検出するように吸入マニホールド4に設置された過給圧センサ13からの過給圧検出信号Pとが入力されるように構成されている。
このようなECU20は、そのハードウェアおよびソフトウェアを利用することにより、EGR弁7Bの開度を常時精度良く制御するための学習制御を実行するように構成されている。以下、ECU20が実行する学習制御の処理手順を図4に示すフローチャートに沿って説明する。
ECU20は、まず、ステップS20において、燃料噴射ノズル1Aへの燃料供給を遮断する燃料遮断弁の駆動回路にSTOP信号を出力してエンジン1を停止させる。そして、つぎのステップS21では、排気マニホールド6内の排気の圧力が低下するように、モータアクチュエータ11の駆動回路にWIDE信号を出力することで、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルを全開させる。
続くステップS22において、ECU20は、EGR弁7Bの開度を制御するためのEGR弁開度指令値pegfinを0に設定し、そのEGR弁開度指令値(pegfin=0)をモータアクチュエータ12に出力してEGR弁7Bを全閉とさせる。そして、つぎのステップS23では、EGR弁7Bの開度を複数のポイントで学習するため、段階的にαずつ増加する複数の学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応した学習用のEGR弁開度指令値pegfinを設定する。
続くステップS24では、EGR弁開度指令値pegfinをモータアクチュエータ12に出力することで、EGR弁7Bの開度を学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応した所定の学習用開度に制御する。
ステップS25では、ターボチャージャ5のアシストモータの駆動回路にON信号を出力してアシストモータを駆動し、このアシストモータによりコンプレッサ5Aを直接駆動して吸入系の吸入空気を過給する。その際、ECU20は、過給圧センサ13から入力される過給圧検出信号Pに基づき、吸入マニホールド4内の過給圧が学習用の所定の目標過給圧に収束するようにアシストモータの駆動をフィードバック制御する。
ここで、ステップS20、ステップS21およびステップS25の処理により、エアフローメータ2からターボチャージャ5のコンプレッサ5A、インタークーラ9、スロットルバルブ3を経由して吸入マニホールド4へ吸入された所定圧の吸入空気が所定の学習用開度に制御されたEGR弁7Bを通過してEGR通路7A内へ流入し、さらに排気マニホールド6からターボチャージャ5のタービン5Bを通過して触媒コンバータ8に流入する(図1の矢印参照)。
そこで、ステップS25に続くステップS26において、ECU20は、エアフローメータ2から入力される流量検出信号Qに基づいて吸入空気の流量を算出し、この吸入空気の流量から学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応したEGR弁7Bの実際の開度をテーブル検索などにより推定する。そして、学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応したEGR弁7Bの推定開度と学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値pegfinの補正値を学習する。例えば、例えば、学習ポイント(pegfin=pegfin+3α)に対応した学習用開度が10であって推定開度が8であれば、その偏差として+2の補正値を学習する。
その後、ステップS27において、ECU20は、EGR弁7Bの開度が全開であるか否かを判定する。この判定結果がYESであって学習ポイント(pegfin=pegfin+α)の全ての学習ポイントについてEGR弁開度指令値pegfinの補正値が学習された場合には、学習制御処理を終了するが、判定結果がNOの場合には、ステップS23に戻って学習制御処理を続行する。
以上説明したように、第2実施形態に係るエンジン用学習制御装置では、エンジン1が停止し、かつ、ターボチャージャ5のタービン5B側に内蔵された一群の可変ベーン間の可変ノズルが全開した状態でターボチャージャ5のアシストモータが駆動されることにより、タービン5Bやコンプレッサ5Aの羽性能のバラツキに拘わらず、コンプレッサ5Aで所定圧に加圧された吸入空気が所定の学習用開度に制御されたEGR弁7Bを通過してEGR通路7A内へ流入する。
この状態で、エアフローメータ2から入力される流量検出信号Qに基づいて吸入空気の流量が算出され、この吸入空気の流量から学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応したEGR弁7Bの実際の開度がテーブル検索などにより推定される。そして、学習ポイント(pegfin=pegfin+α)に対応したEGR弁7Bの推定開度と学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値pegfinの補正値が学習される。
従って、第2実施形態のエンジン用学習制御装置によれば、ECU20からモータアクチュエータ12にEGR弁開度指令値を出力する際、学習した補正値でEGR弁開度指令値を補正することにより、EGR弁7Bの開度を常時精度良く制御することができる。
なお、第2実施形態のエンジン用学習制御装置によれば、EGR通路7Aの詰まり状態を検出することもできる。例えば、図4のステップS26の処理において算出される吸入空気の流量がエンジン1の吸気弁側から排気弁側へリークする流量程度である場合には、EGR通路7Aが詰まっているものと判定してEGR通路7Aの詰まり状態を検出することができる。
また、第2実施形態のエンジン用学習制御装置によれば、EGR弁7Bの全閉不良を検出することもできる。例えば、ECU20からEGR弁開度指令値(pegfin=0)をモータアクチュエータ12に出力してEGR弁7Bを全閉とさせ、この状態でエアフローメータ2から入力される流量検出信号Qに基づいて吸入空気の流量を算出し、その吸入空気の流量がエンジン1の吸気弁側から排気弁側へリークする流量程度以上である場合には、EGR弁7Bが全閉不良であるものと判定してEGR弁7Bの全閉不良を検出することができる。
本発明に係るエンジン用学習制御装置は、前述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、スロットルバルブ、吸気流量制御弁(SCV等)、ウェイストゲートバルブ(WGV)、サージバイパス弁、排気絞り弁などの開度の学習に適用することも可能である。
本発明の第1実施形態に係るエンジン用学習制御装置の構成の概要を示す模式図である。 図1に示したECUが実行する学習制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るエンジン用学習制御装置の構成の概要を示す模式図である。 図1に示したECUが実行する学習制御の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…エンジン、2…エアフローメータ、4…吸入マニホールド、5…ターボチャージャ、5A…コンプレッサ、5B…タービン、6…排気マニホールド、7…EGR装置、7A…EGR通路、7B…EGR弁、10…ECU、11…モータアクチュエータ、12…モータアクチュエータ、13…過給圧センサ、20…ECU、Q…流量検出信号、P…過給圧検出信号。

Claims (2)

  1. アシストモータを有するターボチャージャおよび排気還流用のEGR装置を備えたエンジンを対象とする学習制御装置であって、
    ターボチャージャのタービン側に設けられた一群の可変ベーン間に形成される可変ノズルの開度を制御するための可変ノズル開度指令値を出力する制御装置を備え、
    前記制御装置は、学習用の可変ノズル開度指令値を出力して可変ノズルの開度を学習用開度に制御すると共に、エンジンが停止し、かつ、EGR装置のEGR弁が全開した状態でアシストモータを駆動することにより、ターボチャージャのコンプレッサで所定圧に加圧されたエンジン吸入系の吸入空気をEGR装置を介してエンジン排気系からターボチャージャのタービン内へ流入させ、この状態で可変ノズルの実際の開度を前記吸入空気の流量から推定し、この可変ノズルの推定開度と前記学習用開度との偏差に応じて可変ノズル開度指令値の補正値を学習するように構成されていることを特徴とするエンジン用学習制御装置。
  2. アシストモータを有するターボチャージャおよび排気還流用のEGR装置を備えたエンジンを対象とする学習制御装置であって、
    EGR装置のEGR弁の開度を制御するためのEGR弁開度指令値を出力する制御装置を備え、
    前記制御装置は、学習用のEGR弁開度指令値を出力してEGR弁の開度を学習用開度に制御すると共に、エンジンが停止した状態でアシストモータを駆動することにより、ターボチャージャのコンプレッサで所定圧に加圧されたエンジン吸入系の吸入空気をEGR弁に流通させ、この状態でEGR弁の実際の開度を前記吸入空気の流量から推定し、このEGR弁の推定開度と前記学習用開度との偏差に応じてEGR弁開度指令値の補正値を学習するように構成されていることを特徴とするエンジン用学習制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009150267A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Denso Corp 過給機付き内燃機関の制御装置

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