JP2007181153A - 携帯端末及び照射範囲指示方法 - Google Patents

携帯端末及び照射範囲指示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007181153A
JP2007181153A JP2005380382A JP2005380382A JP2007181153A JP 2007181153 A JP2007181153 A JP 2007181153A JP 2005380382 A JP2005380382 A JP 2005380382A JP 2005380382 A JP2005380382 A JP 2005380382A JP 2007181153 A JP2007181153 A JP 2007181153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
irradiation
image
infrared
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005380382A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwai
俊幸 岩井
Hisayasu Mochizuki
久靖 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005380382A priority Critical patent/JP2007181153A/ja
Publication of JP2007181153A publication Critical patent/JP2007181153A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】利用者の目には見えない赤外線などの不可視無線信号による通信可能範囲を、利用者が容易に把握することができる携帯端末及び照射範囲指示方法を提供する。
【解決手段】携帯端末は、不可視無線信号を照射する不可視無線信号照射部と、不可視無線信号照射部よりも該不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向とは逆方向に設けられ可視光を照射する可視光照射部とを備え、不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向から見て該不可視無線信号照射部の周辺部に、可視光照射部が照射する可視光のための光路を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯端末及び照射範囲指示方法、特に赤外線などの不可視無線信号による通信範囲を利用者が把握することができる携帯端末及び携帯端末と関連した照射範囲指示方法に関する。
IrDA(Infrared Data Association)は、赤外線を利用した近距離のデータ通信を行なう技術仕様を策定する業界標準化団体であり、同団体が定めた赤外線通信のプロトコルもIrDAの名で呼ばれる。また、さらにIrDA方式のプロトコルを効率化してデータ転送速度を高速化したIrSimple(登録商標)というプロトコルも存在し、業界標準化団体IrDAにて規格化されている。
IrDA方式やIrSimple(登録商標)方式を用いてデータ通信を行なう場合には、指向角という問題が存在する。IrDA方式では、送信と受信とを時間的にずらして交互に実施する、いわゆる半2重通信方式を採用する。また、IrDA方式では、他の赤外線通信システムへの干渉や、外来光の影響を抑えた通信を実現するため、通信距離を0〜1m、発光側の指向角±15度〜±30度、受光側の指向角を±15度に規定している。
そのため、IrDA方式を用いたデータ通信では、情報機器同士をほぼ対面に設置しなければならず、かつ、通信中に、一方の情報機器の方向が大きく傾かないよう気をつける必要がある。
そこで、上記不都合を改善するための手法として、レーザ光などの可視光を照射することにより、赤外線通信を用いてデータ通信する際の情報機器の位置合わせを行なう技術が知られている。
例えば、特許文献1には、赤外光を通過させ可視光を反射する鏡を用いて、別々の発光素子より発光された赤外光と可視光とを同一光路上に進ませる技術が開示されている。可視光が赤外の信号光に雑音として入る場合には、可視光を遮断する光フィルタを挿入するか、信号伝送時には可視光源を切断している。
また、特許文献1には、赤外光の発光素子を挟んで2個の可視光の発光素子を配置することにより、2個の可視光ビームを赤外光ビームの両側を平行に進ませる技術が開示されている。
また、特許文献2には、送信機より放射したレーザ光が受信機の赤外線受光素子を照射するよう送信機の位置を調節し、調節後、送信機ではレーザ発光を停止させた後に赤外線発光素子から赤外線信号を送信する技術が開示されている。
また、現在どの程度の通信速度で通信が行なわれているかを知りたいという欲求も存在する。この欲求に対して、例えば特許文献3には、表示の通信状態表示領域に動画像を表示し、通信速度(データ受信状態およびデータ送信状態)に応じて、動画像が通信状態表示領域の一端から他端へ、または他端から一端へ移動し、背景とは異なるそれぞれの色で表示され、また通信速度や通信料金に応じた移動速度又は色で表示される技術が開示されている。
特開昭62−97438号公報 特開2001−244891号公報 特開平11−205484号公報
上述した特許文献1及び特許文献2に記載されている技術では、位置合わせのために照射されるレーザ光は1点、あるいは、2点、あるいは1つの小さな領域からなる投影模様を形成するにすぎない。利用者はレーザ光が形成する小さな投影模様を頼りに位置合わせを行なわなければならない。しかしながら、赤外光の送信指向角によって規定される赤外光の到達範囲は、これらの小さな投影模様によって示される範囲よりも十分広いことが予想される。赤外光の到達範囲がわかった上で位置合わせを行なうならば、送信機または受信機を大雑把に動かしただけで位置合わせが可能となる。
また、上述した特許文献3に記載されている技術では、画面において利用者は通信速度を見ている。しかしながら、位置合わせを行ないながら送信を行なう場合には、利用者は送信機の画面でも、受信機の画面でもなく、位置合わせの対象(例えば、受信機の赤外線受光部)付近を注視している。そのため、通信速度などの情報は、位置合わせの対象(例えば受信機の赤外線受光部)付近に提示する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者の目には見えない赤外線などの不可視無線信号による通信可能範囲を、利用者が容易に把握することができる携帯端末及び照射範囲指示方法を提供することにある。
本発明の携帯端末は、上記課題を解決するためになされたもので、不可視無線信号を照射する不可視無線信号照射部と、照射先に投影模様を形成する可視光を照射する可視光照射部とを備え、前記投影模様によって前記不可視無線信号の照射先における照射範囲の境界を示す。
また、本発明の携帯端末は、前記可視光照射部は、照射先における前記可視光の照射範囲を、当該照射先における前記不可視無線信号の照射範囲よりも狭くする。
また、本発明の携帯端末は、不可視無線信号を照射する不可視無線信号照射部と、前記不可視無線信号照射部よりも該不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向とは逆方向に設けられ可視光を照射する可視光照射部とを備え、前記不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向から見て該不可視無線信号照射部の周辺部に、前記可視光照射部が照射する可視光のための光路を設けている。
また、本発明の携帯端末は、前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は少なくとも上下方向又は左右方向の光路である。
また、本発明の携帯端末は、前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は少なくとも上下左右方向の光路である。
また、本発明の携帯端末は、前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は前記不可視無線信号の照射範囲の境界上又は照射範囲内を照射する光路である。
また、本発明の携帯端末は、第1又は第2の指示を受け付ける操作部と、前記不可視無線信号照射部を利用してデータを送信する送信処理部と、前記操作部が第1の指示を受け付けた場合に前記可視光照射部による可視光の照射を開始させ、前記操作部が第2の指示を受け付けた場合に前記送信処理部によるデータの送信を開始させ、前記送信処理部がデータの送信を終了した場合に前記可視光照射部による可視光の照射を終了させる制御部とを備える。
また、本発明の携帯端末は、前記制御部は、前記操作部が第2の指示を受け付けたか否かに応じて、前記可視光照射部が照射する可視光の単位時間あたりの照射時間を変化させる。
また、本発明の携帯端末は、前記制御部は、前記送信処理部がデータを送信する速度に応じて前記可視光照射部が照射する可視光の単位時間あたりの照射時間を変化させる。
また、本発明の照射範囲指示方法は、不可視無線信号を不可視無線信号照射部により照射し、照射先に投影模様を形成する可視光を可視光照射部により照射することにより、前記投影模様によって前記不可視無線信号の照射先における照射範囲の境界を示す。
本発明では、可視光照射部が照射する可視光により形成される投影模様によって、不可視無線信号照射部が照射する不可視無線信号の照射範囲の境界を示すようにした。
これにより、利用者は目に見えない赤外線などの不可視無線信号の照射範囲の境界を、目に見えるレーザ光などの可視光の投影模様により知ることができるため、利用者は携帯端末を用いて確実に無線通信を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1(a)に示す情報処理システムは、携帯端末10と画像表示装置20により構成されている。携帯端末10は、画面14に表示している画像を、赤外線通信を用いて画像表示装置20に送信して画面21に表示する。
本実施形態では、携帯端末10は携帯電話機であり、画像表示装置20はテレビジョン受像機である。なお、携帯端末10として、PDA(Personal Digital Assistance)、PHS(Personal Handyphone System)、PC(Personal Computer)、テレビ106のリモコンなどを用いてもよい。また、画像表示装置20として、プロジェクタやPCを用いてもよい。
本実施形態では、携帯端末10から画像表示装置20に送信するデータとして画像を用いているが、音楽などの音声や動画などを用いてもよい。音声の場合は、画像表示装置20は、音声出力装置を用いるが、この場合は、音声出力装置として画像表示装置20に内蔵の音声出力装置(図示省略)を用いてもよいし、それとは別の独立の音声出力装置を用いてもよい。携帯端末10から画像表示装置20に送信するデータとしてその他の任意のデータを用いてもよい。
本実施形態では、携帯端末10は、発光部15から画像表示装置20に赤外線通信を用いてデータを送信する。携帯端末10から画像表示装置20へ送信する赤外線を図1(a)に矢印12で示している。赤外線は不可視光であるため、人間の目には見えない。赤外線は、波長が780nm〜1000000nmの電磁波である。
赤外線通信は、指向角を持つ。携帯端末10の発光部15を、±15度の角度におさまるように画像表示装置20の赤外線受光部201に向けて発光しないと、画像表示装置20の赤外線受光部201では受光できない。そこで、本実施形態では、携帯端末10は発光部15より低出力のレーザ光を発光し、画像表示装置20に環状の投影模様11aを映し出す。投影模様11aに囲まれた範囲は、携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲と一致する、もしくは、携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲に含まれる。そのため、レーザ光の投影模様11aの内側に画像表示装置20の赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を保持した状態で携帯端末10から赤外線を発光すれば、発光された赤外線は画像表示装置20の赤外線受光部201で受光できる。図1(b)、(c)は、レーザ光の投影模様11b、11cの外側に赤外線受光部201が位置しているため、携帯端末10から発光した赤外線を赤外線受光部201では受光することはできない。
それに対して、図1(a)、(d)では、レーザ光の投影模様11a、11dの内側に赤外線受光部201が位置しているため、携帯端末10から発光した赤外線を赤外線受光部201で受光することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態による携帯端末10の筒状をなす発光部15の構成図である。図2(a)は発光部15の断面図であり、図2(b)は発光部15の正面図である。
レーザ光照射部102はレーザ光照射部取り付け部104に取り付けられており、正面に向けてレーザ光を照射する。赤外線照射部101は円筒形台座をなす赤外線照射部取り付け部103に取り付けられており、正面に向けて赤外線を照射する。赤外線照射部101が赤外線を照射する方向D1とは逆方向の所定距離n離れた位置には、レーザ光照射部102が設置されている。所定距離nは、例えば、赤外線照射部取り付け部103の台座の半径rに対して、n=r/tan(15°)を満たす距離である。赤外線照射部取り付け部103の台座の半径が2.5mmとすると、所定距離nは5mm程度となる。このように、本実施形態による携帯端末10は、赤外線(不可視無線信号)を照射する赤外線照射部101(不可視無線信号照射部)と、赤外線照射部101よりも赤外線照射部101が赤外線を照射する方向D1とは逆方向に設けられレーザ光を照射するレーザ光照射部102(可視光照射部)とを備え、赤外線照射部101が赤外線を照射する方向から見て赤外線照射部101の周辺部に、レーザ光照射部102が照射するレーザ光(可視光)のための光路を設けている。
なお、レーザ光照射部102は、図2(c)に示すように、レーザ光を出力するレーザ光出力部108を覆うようにして、レーザ光出力部108が照射するレーザ光を放射状に拡散させる拡散手段である半球面のレンズ109が設けられることにより構成されている。これにより、レーザ光照射部102が照射するレーザ光は、半球面のレンズにより拡散され、円形の断面を有する赤外線照射部取り付け部103と円形の断面を有する外枠105の内側壁との間の光路を通って、発光部15の外部に出射する。なお、レーザ光照射部102が照射したレーザ光の一部は、赤外線照射部取り付け部103によって遮蔽される。
なお、上記の半球面のレンズを用いずに、複数のレーザ光照射部をレーザ光照射部取り付け部104に設け、各レーザ光照射部が照射するレーザ光が、赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間の光路を通って、発光部15の外部に出射するようにして、投影模様を形成するようにしてもよい。また、1つのレーザ光照射部102が照射するレーザ光の向きを、赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間の光路に沿って高速に移動させることにより、投影模様を形成するようにしてもよい。具体的には、例えば図2(a)における赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間の環状の領域に沿ってレーザ光の発光素子(レーザ光照射部102)を高速に回転させることにより、レーザ光の投影模様を環状に形成してもよい。また、レーザ光照射部102を固定した状態で、レーザ光が赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間の光路を通るようにレーザ光を反射する鏡を設け、その鏡を高速に回転させることによりレーザ光の投影模様を環状に形成してもよい。
なお、本実施形態では、レーザ光照射部102により人間が視認可能なレーザ光を照射する場合について説明しているが、人間が視認可能な400nm〜700nmの波長の範囲内の光を照射するであれば、その他の機器を用いてもよいし、レーザ光の光源でなくてもよい。
また、本実施形態では、赤外線照射部101により人間が視認できない赤外線を照射する場合について説明しているが、人間が視認できない400nm〜700nmの波長の範囲外の電磁波を照射するであれば、その他の機器を用いてもよい。
図3(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態による発光部15を実現するための構成の一例を示す図である。図3(a)、(c)は、それぞれレーザ光照射部102と赤外線照射部101とを含む筐体の一部の断面図である。また、図3(b)、(d)は、それぞれ図3(a)、(c)の発光部15に対応する断面図である。
図2(a)、(b)では説明のため、赤外線照射部101を取り付けた赤外線照射部取り付け部103が宙に浮いているように説明したが、実際には赤外線照射部取り付け部103は外枠105に対して固定されている。
図3(a)では、赤外線照射部取り付け部103は、レーザ光照射部102から方向D1に向けて伸びた支持棒106によって支えられている。レーザ光照射部取り付け部104は外枠105に対して固定されているため、赤外線照射部取り付け部103も外枠105に対して固定される。このとき、図3(b)のように、正面から見たときには支持棒106は見えない。支持棒106による影ができないため、投影模様11を途切れない環状に形成することができる(後述する図6(a)参照)。
図3(c)では、赤外線照射部取り付け部103は、外枠105から方向D1に対して垂直な方向に伸びた4本の支持棒107a〜107dによって固定されている。
図3(d)のように、正面から見たときには支持棒107a〜107dにより遮蔽された投影模様が見られる(後述する図6(d)参照)。
図4は、本発明の第1の実施形態によるレーザ光照射部102と赤外線照射部101からレーザ光と赤外線とをそれぞれ発光する場合の一例を示す断面図である。図4では、説明の便宜上、レーザ光と赤外線とは、発光部15の正面に設けられたスクリーン16に向けて照射している。
赤外線照射部101から照射した赤外線は、赤外線照射部101の送信指向角±15°の範囲でスクリーン16に向けて照射される。照射された赤外線が通過する領域をYで示している。一方、レーザ光照射部102から照射したレーザ光は、赤外線照射部取り付け部103と外枠105とによって一部を遮蔽されながら、スクリーン16に向けて照射される。照射されたレーザ光が通過する領域をXで示している。領域Xと領域Yとの境界は、レーザ光照射部102が照射したレーザ光が赤外線照射部取り付け部103によってレーザ光が遮蔽されたことにより形成される。これにより、スクリーン16においては、領域Xとスクリーン16との境界に可視の投影模様11が形成され、それによって、領域Yとスクリーン16との境界に形成される赤外線の到達範囲13を判別することができる。
図5は、本発明の第1の実施形態によるレーザ光照射部102と赤外線照射部101からレーザ光と赤外線とをそれぞれ発光する場合の他の一例を示す断面図である。赤外線照射部101の送信指向角が±15°である場合、赤外線照射部101から±15°の扇形に広がる領域Yの境界が領域Xの境界と必ずしも一致する必要はない。それは、スクリーン16上で、投影模様11によって囲まれた範囲が赤外線の到達範囲13に納まっていれば、携帯端末10から赤外線を発光する際に画像表示装置20の赤外線受光部201が投影模様11の内側にあることを確認して赤外線を送信することにより、赤外線は確実に画像表示装置20の赤外線受光部201に到達するからである。
そのために図5では、レーザ光照射部102から発光したレーザ光が赤外線照射部取り付け部103によってレーザ光が遮蔽されたことにより形成される領域Xと領域Yとの境界が形成された際に、領域Yはレーザ光照射部102から±12°の扇形に広がる領域となっている。扇形の中心角(±12°)は赤外線照射部101の送信指向角(±15°)よりも±3°狭くなるように設定されている。つまり、レーザ光照射部102からレーザ光が赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間を通って照射されたレーザ光による投影模様11により、スクリーン16(照射先)における赤外線の照射範囲である領域Yとの境界に形成される赤外線の到達範囲13よりも狭い範囲を示す。
この設定は赤外線照射部取り付け部103の配置に依存するが、必ずしも赤外線照射部取り付け部103によってレーザ光を遮蔽する必要はなく、他の部材によって遮蔽する構成であってもよい。
また、このような設定によって、赤外線照射部101から±15°の扇形に広がる領域Yの領域Xとの境界付近における、赤外線の受信感度が相対的に低下する領域を領域Yから除くことにより、画像表示装置20の赤外線受光部201が投影模様11の内側にあることを確認して赤外線を送信する際の、赤外線が画像表示装置20の赤外線受光部201に到達することの確実性を向上させることができる。
なお、赤外線照射部101の指向角が±15°である場合には、領域Xと領域Yとの境界が形成する中心角として±10°以上±15°未満の範囲の角度を設定することが望ましい。これは、あまりに狭い角度を中心角として設定すると、画像表示装置20の赤外線受光部201が投影模様11の外側にある場合でも、赤外線が画像表示装置20の赤外線受光部201に到達するため、投影模様11が赤外線通信可能な範囲の目印としての役割を果たさないからである。
図2〜図5を用いて、レーザ光照射部102の正面に赤外線照射部101を配置する例を説明してきたが、これは、投影模様11に囲まれた領域が携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲13と一致するか、または、携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲13に投影模様11に囲まれた領域が含まれるようにするための一手段を述べたにすぎない。
例えば、赤外線照射部101とレーザ光照射部102とを前後ではなく並べて配置し、赤外線照射部101の指向角に合わせてレーザ光照射部102が投影模様11を環状に投影するように発光し、かつ、環状に投影された投影模様11に囲まれた領域が、携帯端末10が照射した赤外線の到達範囲13と一致するか、携帯端末10が照射した赤外線の到達範囲13に投影模様11に囲まれた領域が含まれるように、レーザ光照射部102の発光を制御することも可能である。
図6(a)〜(f)は、本発明の第1の実施形態による携帯端末10の赤外線照射部101が照射する赤外線により形成される投影模様の一例を示す図である。図6(a)〜(f)における円形の領域13は、携帯端末10の赤外線照射部101から照射される赤外線の到達範囲13を示している。
図6(a)は、投影模様11が前述の環状である場合を示している。図に示すように、投影模様11に囲まれた領域は、携帯端末10の赤外線照射部101が照射した赤外線の到達範囲13と一致している。なお、赤外線照射部101が照射した赤外線の到達範囲13に投影模様11に囲まれた領域が含まれる構成であってもよい。少なくとも携帯端末10が照射した赤外線の到達範囲13に投影模様11に囲まれた領域が含まれていれば、レーザ光の投影模様11の内側に画像表示装置20の赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を保持した状態で携帯端末10から赤外線を照射した場合、照射された赤外線は画像表示装置20の赤外線受光部201で受光できることになる。そのため、レーザ光の投影模様11に重ならず、レーザ光の投影模様11の内側に画像表示装置20の赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を移動させる。
図6(b)は、投影模様11をハート型の輪郭とした場合を示している。図6(c)は、投影模様11を矩形の輪郭とした場合を示している。図6(b)、(c)では、投影模様11に囲まれた領域は、赤外線受光部201が照射した赤外線の到達範囲13に含まれている。
なお、図6(a)では、赤外線の照射方向からの正面視において、レーザ光の光路が赤外線の照射範囲13の境界上を照射する光路となるように形成している。
また、図6(b)、(c)では、赤外線の照射方向からの正面視において、レーザ光の光路が赤外線の照射範囲13の照射範囲内を照射する光路となるように形成している。
図6(d)は、レーザ光の投影模様11が環状の輪郭とした場合であって、その環が連続しておらず4箇所で途切れている場合を示している。図6(e)は、レーザ光の投影模様11が円周上の6箇所に等間隔離れるように形成した場合を示している。図6(d)、(e)では、離散した投影模様11を仮想的に繋げることにより形成した閉領域(環状の閉領域)は携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲13に含まれている。
図6(f)は、投影模様11が2つの楕円状の小領域によって形成している場合を示している。この2つの小領域を結ぶ線分上に画像表示装置20の赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を保持した状態で赤外線照射部101から赤外線を照射すれば、照射した赤外線は画像表示装置20の赤外線受光部201で受光できる。また、2つの楕円状の小領域を結ぶ線分の中点を中心にその線分を回転させた領域に画像表示装置20の赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を保持した状態で赤外線照射部101から赤外線を照射すれば、照射した赤外線は画像表示装置20の赤外線受光部201で受光できることになる。これにより、投影模様11が2つの楕円状の小領域の場合でも、どの位置に携帯端末10を移動させれば赤外線照射部101が照射する赤外線が画像表示装置20の赤外線受光部201で受光できるかを、携帯端末10の利用者は知ることができる。
図6(f)では、赤外線の照射方向からの正面視において、レーザ光の光路が左右2方向の光路となるように形成している。なお、光路を上下方向の光路となるように形成したり、上下左右方向の光路となるように形成したりしてもよい。
なお、投影模様11を図6(b)〜図6(f)に示したような形状にするためには、赤外線照射部取り付け部103と外枠105との間の隙間(図2(b)参照)である光路の形状を、図6(b)〜図6(f)に示したような形状とすることにより実現することができる。
図7は、本発明の第1の実施形態による携帯端末10の構成を示すブロック図である。この携帯端末10は、携帯端末操作部301、携帯端末表示部302、表示画像作成部303、メール送信処理部304、ネットワーク通信部305、付加データ取得処理部306、付加データ送信部307、画像操作情報送信部308、画像データ送信部309、画像データ保持部310、画像データ合成部311、送受信処理部312、レーザ光照射指示部313、赤外線受光部314、赤外線照射部315、レーザ光照射部316を有する。
赤外線照射部315は、データ通信のための赤外線を照射する。赤外線受光部314は、データ通信のための赤外線を受光する。データ通信は、例えばIrDA方式やIrSimple(登録商標)方式を用いることができる。IrDAは、赤外線を利用した近距離のデータ通信を行なう技術仕様を策定する業界標準化団体であり、同団体が定めた赤外線通信のプロトコルもIrDAの名で呼ばれる。また、IrSimpleは、さらにIrDA方式のプロトコルを効率化してデータ転送速度を高速化したプロトコルであり、業界標準化団体IrDAにて規格化されている。
赤外線照射部315と赤外線受光部314とは1つの受発光素子で実現してもよいし、赤外線照射部315を発光素子、赤外線受光部314を受光素子として実現してもよい。赤外線照射部315と赤外線受光部314とを別々の素子として実現する場合は、赤外線照射部315と赤外線受光部314とは携帯端末10において近接して配置する。
レーザ光照射部316は、レーザ光を照射する。ここでは、レーザポインタと同様に、波長400nm〜700nmの範囲で可視光を照射するレーザ光を使用している。
送受信処理部312は、赤外線照射部315と赤外線受光部314とを用いてデータ通信を行う機能を営む。すなわち、赤外線照射部315と赤外線受光部314と送受信処理部312とで通信部を構成している。
レーザ光照射指示部313は、また、送受信処理部312の指示に基づきレーザ光照射部316にレーザ光の照射を指示する。携帯端末操作部301は、利用者の指示を入力する部位であり、ボタン、ジョグダイアル、ペン入力などにより構成される。携帯端末10が携帯端末10でなくPCなどの場合は、マウス、キーボードなどにより構成される。携帯端末表示部302は、情報を表示する部位であり、例えば、液晶パネルにより構成される。本実施形態では出力する情報を画像として説明しているが、例えば出力する情報が音声の場合には音声出力を行なうスピーカにより構成する。
画像データ保持部310は、画像データのファイルを保持する。表示画像作成部303は、画像データ保持部310に保持された画像を携帯端末表示部302に表示する。画像データ送信部309は、携帯端末操作部301の指示に基づき、表示画像作成部303が表示している画像に対応する画像データを画像データ保持部310より読み出し、送受信処理部312、赤外線照射部315を介して外部装置であるテレビジョン受像機などの画像表示装置に対して送信する。
画像操作情報送信部308は、携帯端末操作部301より入力された、画像表示装置20で表示している画像に対する操作情報を、送受信処理部312を介して画像表示装置20に送信する。画像表示装置20で表示している画像に対する操作情報とは、例えば、画像の回転、拡大、縮小、移動、色輝度の変化、切り取り、切り抜きなどである。また画像が動画の場合は、再生、停止、一時停止による静止画表示、早送り、巻き戻しなどである。
付加データ送信部307は、携帯端末操作部301より入力された、画像表示装置20で表示している画像に対する「書き込み」を、送受信処理部312、赤外線照射部315を介して画像表示装置20に送信する。画像表示装置20で表示している画像に対する「書き込み」とは、画像の上に重ねて表示する情報である。例えば、丸や四角などのマーク、キャラクタなどが描かれたスタンプ、文字情報、文字が書き込まれた吹き出し、あるいはフリーハンドで描かれた軌跡などが相当する。実際の印画紙の例でいえば、印画紙に写った写真の上にペンで書き込みをすることが行なわれているが、ペンで書き込んだ情報に相当する情報を、画像表示装置20で表示している画像に対する「書き込み」と称する。
付加データ取得処理部306は、携帯端末10の利用者が携帯端末操作部301から、画像表示装置20が表示している画像の取得を要求する指示が入力された場合に、送受信処理部312、赤外線照射部315を介して画像表示装置20に対してデータ要求を送信する。また、それに伴い、画像表示装置20で表示している画像に対する書き込みについての付加データを、赤外線受光部314、送受信処理部312を介して画像表示装置20より受信する。画像表示装置20で表示している画像に基づく画像データを保持していない場合には、赤外線受光部314、送受信処理部312を介して画像表示装置20より画像データを受信するようにしてもよい。
画像データ合成部311は、画像データ保持部310で保持している画像データの画像に、付加データの書き込みを重ねて新たな画像を生成し、生成した画像の画像データを画像データ保持部310に保持する。画像データに付加データを重ね合わせる処理である落書きの処理には、ある画像に他の画像を重ね合わせて表示する技術であるスーパーインポーズを使用することができる。
ネットワーク通信部305は、ネットワークを介して通信を行なうことができる。これは、例えばネットワークカードや携帯電話網の通信モジュールなどによって構成される。通信は、携帯電話網、一般の電話回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、光ファイバ、あるいは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11、Bluetooth(登録商標)などの媒体を使用できる。
メール送信処理部304は、携帯端末操作部301の指示に基づき、画像データ保持部310から取り出した画像データを添付したメールを生成し、ネットワーク通信部305を介して他の機器へ送信することができる。
図8は、本発明の第1の本実施形態による画像表示装置20の構成の一例を示すブロック図である。この画像表示装置20は、大画面表示部401、受信画像データ保持部402、表示画像作成部403、受信付加データ保持部404、画像操作情報受信処理部405、画像データ受信処理部406、付加データ受信処理部407、付加データ返信処理部408、第1送受信処理部409、第2送受信処理部410、第3送受信処理部411、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413、第2赤外線照射部414、第2赤外線受光部415、第3赤外線照射部416、第3赤外線受光部417を有する。
第1〜第3赤外線照射部412、414、416は、データ通信のための赤外線を照射する。第1〜第3赤外線受光部413、415、417は、データ通信のための赤外線を受光する。データ通信は、例えばIrDA方式またはIrSimple方式を用いることができる。赤外線照射部と赤外線受光部とは1つの受発光素子で実現されてもよいし、赤外線照射部を発光素子、赤外線受光部を受光素子として実現されてもよい。赤外線照射部と赤外線受光部とを別々の素子として実現する場合は、赤外線照射部と赤外線受光部とは近接して配置する。
第1〜第3送受信処理部409、410、411は、それぞれ第1〜第3赤外線照射部412、414、416と赤外線受光部413、415、417とを用いてデータ通信を実現する。
ここでは、画像表示装置20は、赤外線照射部、赤外線受光部、送受信処理部からなる組を3組備えている。後述の一部の実施形態においては、3つの組の役割を区別して説明するが、ここでは、赤外線照射部、赤外線受光部、送受信処理部からなる組は1組備えていればよい。1組備えていればよい実施形態を説明する場合には、赤外線照射部、赤外線受光部、送受信処理部という名称を用い、3つの組の役割を区別して説明する場合には、第1の組として第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413、第1送受信処理部409という名称を、第2の組として第2赤外線照射部414、第2赤外線受光部415、第2送受信処理部410という名称を、第3の組として第3赤外線照射部416、第3赤外線受光部417、第3送受信処理部411という名称を、それぞれ用いる。
大画面表示部401は、情報を表示する部位であり、例えば液晶パネルにより構成される。本実施形態では出力する情報を画像として説明しているが、例えば出力する情報が音声の場合には、大画面表示部401を音声出力を行なうスピーカとして構成する。
受信画像データ保持部402は、受信した画像データのファイルを保持する。受信付加データ保持部404は、受信した付加データを保持する。また、受信した操作情報も記憶する。
画像データ受信処理部406は、第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して携帯端末10より画像データを受信して、受信画像データ保持部402に保持するとともに、受信した画像データに基づく画像の表示を表示画像作成部403に指示する。
画像操作情報受信処理部405は、第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して携帯端末10より操作情報を受信して、受信付加データ保持部404に保持するとともに、大画面表示部401に表示している画像に対して受信した操作情報を反映して再表示するよう、表示画像作成部403に指示する。
付加データ受信処理部407は、第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して複数の携帯端末10より付加データを受信して、受信付加データ保持部404に保持するとともに、大画面表示部401に表示している画像に対して受信した付加データを重ねて表示するよう、表示画像作成部403に指示する。
付加データ返信処理部408は、第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して複数の携帯端末10よりデータ要求を受信し、また、受信付加データ保持部404に保持された付加データを読み出し、第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して携帯端末10に送信する。なお、データ要求を参照して、データ要求を送信した機器が大画面表示部401に表示している画像に基づく画像データを持っていないと判断した場合は、受信画像データ保持部402より表示している画像に基づく画像データを取り出し、付加データとともに第1〜第3送受信処理部409、410、411を介して、第1〜第3赤外線照射部412、414、416から複数の携帯端末10のいずれかに送信するようにしてもよい。
表示画像作成部403は、受信画像データ保持部402に保持された画像データに基づく画像に対して、受信付加データ保持部404に保持された操作情報を反映し、さらに受信付加データ保持部404に保持された付加情報を重ねた画像を生成し、大画面表示部401に表示する。
図9は、本発明の第1の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、携帯端末10から画像表示装置20に画像を送信する処理を示している。
始めに、携帯端末10の利用者は、携帯端末操作部301を操作して画像を選択する(ステップS101)。そして、表示画像作成部303は、携帯端末操作部301で選択した画像を画像データ保持部310から読み出し、携帯端末表示部302に表示する(ステップS102)。
携帯端末10の利用者は、携帯端末操作部301を操作することにより、赤外線による送信準備を指示する(ステップS103)。画像データ送信部309は、携帯端末表示部302に表示されている画像に対応する画像データを画像データ保持部310から読み出す(ステップS104)。送受信処理部312は、レーザ光照射指示部313を介して、レーザ光照射部316でレーザ光を照射する(ステップS105)。携帯端末10の利用者は、携帯端末操作部301を操作することにより、画像データの送信開始を指示する(ステップS106)。送受信処理部312は、赤外線照射部315から赤外線を照射することにより、画像データを画像表示装置20へ送信する(ステップS107)。画像データ送信部309は、画像データを送信し終わった場合に、送受信制御部312、レーザ光照射指示部313を介して、レーザ光照射部316でのレーザ光の照射を終了する(ステップS108)。
本実施形態による携帯端末10では、ステップS105でレーザ光を照射するための第1の指示を受け付け、ステップS106で赤外線通信を開始するための第2の指示を携帯端末操作部301(操作部)により受け付ける。そして、ステップS107で赤外線照射部315を利用してデータを送受信処理部312(送信処理部)により送信する。すなわち、携帯端末操作部301が第1の指示を受け付けた場合にレーザ光照射部316によるレーザ光の照射を開始させ、携帯端末操作部301が第2の指示を受け付けた場合に送受信処理部312によるデータの送信を開始させ、送受信処理部312がデータの送信を終了した場合にレーザ光照射部316によるレーザ光の照射をレーザ光照射指示部313(制御部)により終了させる。
なお、レーザ光照射部316は、レーザ光を必ずしも連続的に照射する必要はなく、断続的に照射(例えば1秒間という単位時間ごとに0.2秒間照射し0.8秒間休止するなど)してもよい。断続的に照射することによって、消費電力を節減できる。
また、レーザ光を断続的に照射することによって生じる投影模様11の点滅によって、各種の情報を通知してもよい。例えば、レーザ光照射指示部313により、携帯端末操作部301が赤外線通信の開始の指示(第2の指示)を受け付けたか否かに応じて、レーザ光照射部316が照射するレーザ光の単位時間あたりの照射時間を変化させる。これにより、投影模様11が点滅していれば、利用者は赤外線通信が正常に行なわれていることを知ることができる。
また、図9のステップS105においてレーザ光の発光を開始した後にはレーザ光を連続的に照射し、ステップS106において利用者が送信開始を指示した後はレーザ光を断続的に照射する。これにより、利用者が投影模様11の内側に赤外線受光部201が位置するように携帯端末10を動かす際には投影模様11がはっきり見えるように投影模様11は点滅せず、利用者が投影模様11の内側から赤外線受光部201が外れないように携帯端末10を保持する赤外線通信中は電力消費を節約するために投影模様11が点滅する。なお、図9のステップS105においてレーザ光の発光を開始した後においても、また、ステップS106において利用者が送信開始を指示した後においてもレーザ光を断続的に照射し、かつ、前者の照射間隔を後者の照射感覚より狭くするようにしてもよい。例えば、前者は3秒間という単位時間ごとに2秒間照射し、後者は3秒間という単位時間ごとに0.5秒間照射するなどの処理を行ってもよい。これにより、前記と同じ効果を奏することができる。
さらに、レーザ光照射部316は、赤外線通信の通信流量に応じて、レーザ光の点滅間隔を変えるようにしてもよい。例えばレーザ光の照射を、100Kバイトのデータの送信が完了するごとに0.2秒間照射を中止するなどの処理を行うようにしてもよい。例えば、レーザ光照射指示部313により、送受信処理部312がデータを送信する速度に応じてレーザ光照射部316が照射するレーザ光の単位時間あたりの照射時間を変化させる。これにより、赤外線通信の速度を利用者は視覚的に確認できる。また、点滅を用いて赤外線通信のデータ通信終了を通知するようにしてもよい。
赤外線通信中は、投影模様11の内側から赤外線受光部201が外れないように携帯端末10を保持するために、利用者は赤外線受光部201や投影模様11を注視している。そのため、レーザ光を断続的に照射することによって生じる投影模様11の点滅によって各種の情報を利用者に通知することは、例えば携帯端末10の携帯端末表示部302に各種の情報を表示する場合に比して、利用者の注意を惹きやすく有効である。
図10(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態による携帯端末10から画像表示装置20に画像データを送信する際の操作例の一例を示す図である。
図10(d)は、携帯端末10の下部筐体30(図10(a)参照)の構成の一例を示す図である。下部筐体30には、「1」キー31、「2」キー32、「3」キー33、「4」キー34、「5」キー35、「6」キー36、「7」キー37、「8」キー38、「9」キー39、「0」キー40、「*」キー41、「#」キー42、十字キー43、決定キー44などが設けられている。
携帯端末10の利用者が携帯端末操作部301を操作することにより、画像表示及び赤外線通信のためのアプリケーションを起動すると、図10(a)のような画像のタイトルが画面14に表示される。利用者は、いくつかの画像データ(新幹線、富士山、六本木ヒルズ、夕焼けなど)の中から、画像表示装置20へ送信する画像データを選択する。この選択には、携帯端末操作部301を構成する公知の十字キー43によりメニューのカーソルを動かして、決定キー44を押すことにより行われる。ここでは、図10(b)に示すように、富士山の画像データを選択した場合を示している。この状態で携帯端末操作部301を構成する「*」キー41を押すと、携帯端末表示部302である画面14に表示された画像に対応する画像データを赤外線通信によって画像表示装置20へ送信する動作が行われる。
また、「#」キー42は消去ボタンであり、画面14に表示されている画像を消すための命令を赤外線通信によって画像表示装置20に送信する準備を行なう。また、「1」キー31は画像を拡大する命令(操作情報)、「3」キー33は画像を縮小する命令(操作情報)、「4」キー34は画像を左方向に90°回転する命令(操作情報)、「6」キー36は画像を右方向に90°回転する命令(操作情報)を、それぞれ赤外線通信によって画像表示装置20に送信する準備を行なう。また、「5」キー35は画像表示装置20の上部に、「7」キー37は画像表示装置20の左側に、「8」キー38は画像表示装置20の中央に、「9」キー39は画像表示装置20の右側に、「0」キー40は画像表示装置20の下部に、それぞれ書き込み(例えばハートマークなど)を重ねて表示するための付加データを赤外線通信によって画像表示装置20に送信する準備を行なう。
上記のようにキーを操作して赤外線通信によって画像表示装置20へ送信する準備を行なうと携帯端末10のレーザ光照射部316(図7)よりレーザ光が照射され、図10(c)に示すように、画面14に「レーザ光の輪の中にテレビの赤外線受光部が納まったら、もう一度「*」を押してください」というメッセージが表示される。利用者がレーザ光の輪にテレビの赤外線受光部201が納まったことを確認して「*」キー41を押すと、レーザ光の照射が続いたまま、画像データや操作情報や付加データやその他の命令が、赤外線照射部315を介して画像表示装置20に送信される。そして、送信が終了すると、レーザ光照射部316によるレーザ光の照射を終了する。
図11は、本発明の第1の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、画像表示装置20が携帯端末10から画像データを受信して表示する処理を示している。ここでは、画像表示装置20が送受信処理部、赤外線照射部、赤外線受光部として、図8の第1送受信処理部409、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413を用いて赤外線通信を行う場合について説明する。
始めに、第1送受信処理部409は、第1赤外線受光部413を介して、携帯端末10から送信される画像データを受信する(ステップS201)。画像データ受信処理部406は、受信した画像データを受信画像データ保持部402に保持することにより記憶する(ステップS202)。画像データ受信処理部406は、受信付加データ保持部404が保持している以前の付加データを破棄することにより消去する(ステップS203)。表示画像作成部403は、大画面表示部401に画像データを表示する(ステップS204)。
図12は、本発明の第1の実施形態による画像表示装置20の大画面表示部401(図8)への画像データの出力方法の一例を示す図である。携帯端末10は、画像データ保持部310に保持している複数の画像g1〜g5を、赤外線通信を用いて画像表示装置20に順次送信して、画像表示装置20でスライドショーとして順次表示する。携帯端末10は、5枚の画像g1〜g5を画面14に順次表示するとともに、5枚の画像データを画像表示装置20に順次送信する。画像表示装置20は、受信した画像データに基づく画像g1〜g5の表示を、一定間隔(例えば5秒間隔)で画面21に出力することによりスライドショーを実現する。
スライドショーのように複数の画像を送信する場合、または、画像が動画であるような場合には、送信するデータが大容量となり送信に時間がかかってしまう。また、画像表示装置20が受信した画像データをすぐに表示する場合、携帯端末10側において一定間隔(例えば5秒間隔)で画像データを送信する必要がある。両者ともに、送信が終了するまで携帯端末10が照射した赤外線の到達範囲13に画像表示装置20の赤外線受光部201が納まる位置に、携帯端末10を保持し続ける必要がある。このような場合、赤外線通信が継続している間、レーザ光の投影模様11が視覚的に存在し続けることにより、携帯端末10が発光した赤外線の到達範囲13に画像表示装置20の赤外線受光部201が納まる位置に携帯端末10を保持し続けることが容易となる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態による携帯端末10と画像表示装置20の構成は、第1の実施形態による携帯端末10(図7)と画像表示装置20(図8)の構成と同じであるため、それらの説明を省略する。
図13(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態による画像表示装置20の画面21に画像データを出力する方法の一例を示す図である。ここでは、携帯端末10に表示している画像を、赤外線通信を用いて画像表示装置20に送信して、画像表示装置20の画面21に表示した後、携帯端末10より回転を指示する操作情報を画像表示装置20に送信し、画像表示装置20の画面21に画像を回転させて表示している。
携帯端末10が、カメラ付の携帯電話機の場合、そのカメラ付の携帯電話機を縦に構えて撮影する場合もあれば、横に構えて撮影する場合もある。そのように撮影された画像は、カメラ付の携帯電話機が縦に構えられたか、横に構えられたかを認識しない限りは、画像の上方向が必ずしも利用者が視る際の上方向と一致するわけではない。そのような画像データを携帯端末10から画像表示装置20に送信した場合、図13(a)のように画像表示装置20では例えば画面21の左方向に利用者が視る際の上方向が位置する場合がある。すなわち、画面21に表示されている画像は左に90°回転した状態で表示されている。このような場合、携帯端末10の「6」キー36を押すことによって画像を右方向に90°回転する命令(操作情報)を送信する。これにより、画像表示装置20では画像が右方向に90°回転して再表示される(図13(b))。なお、画像データを送信する際にも右方向に90°回転する命令(操作情報)を送信する際にも、赤外線の到達範囲13を示すレーザ光の投影模様11が視覚的に存在することが望ましい。
なお、画像表示装置20においては、図13(a)のように左に90°回転した画像に対して、図13(b)のように右方向に90°回転した画像は拡大している。これは、画像表示装置20の画面が横長であり、アスペクト比を保ったまま画像表示装置20の画面21に納まる範囲でできるだけ大きく拡大することにより実現される。なお、図13(a)の画像と図13(b)の画像との大きさを同じにして画面21に表示してもよい。
図14は、本発明の第2の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、画像表示装置20の画面21に表示されている画像を回転する場合の処理を示している。
始めに、携帯端末10の利用者は、携帯端末操作部301を操作することにより、画像表示装置20の画面21に表示されている画像の回転を指示する(ステップS301)。画像操作情報送信部308は、回転を指示する操作情報を作成する(ステップS302)。送受信処理部312は、赤外線照射部315を介して操作情報を画像表示装置20へ送信する(ステップS303)。なお、ここでは、操作情報が画像の回転の場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、画像の拡大や縮小などその他の処理についての操作情報であってもよい。
図15は、本発明の第2の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、画像表示装置20が携帯端末10から回転を指示する操作情報を受信した場合の処理を示している。ここでは、画像表示装置20が送受信処理部、赤外線照射部、赤外線受光部として、図8の第1送受信処理部409、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413を用いて赤外線通信を行う場合について説明する。
始めに、第1送受信処理部409は、第1赤外線受光部413を介して携帯端末10から操作情報を受信する(ステップS401)。画像操作情報受信処理部405は、受信した操作情報を、大画面表示部401に出力している画像データと対応付けて受信画像データ保持部402に保持する(ステップS402)。表示画像作成部403は、受信画像データ保持部402から画像データと、その画像データに対応付けられて保持されている操作情報とを読み出す(ステップS403)。表示画像作成部403は、大画面表示部401に操作情報を反映した画像データを出力することにより表示する(ステップS404)。ここでは、操作情報が回転という命令に関するものであるため、画像を回転させて画面表示部401に出力する。
図16は、本発明の第2の実施形態の変形例による携帯端末10と画像表示装置20間の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
始めに、携帯端末10は画像表示装置20に、画像データAに当該画像データの識別情報であるファイル名A’を付して送信する(ステップS501)。画像表示装置20は、受信した画像データAとファイル名A’とを組にして受信画像データ保持部402に保持する。それとともに、画像表示装置20は画面21に、画像データAに基づく画像を表示する(ステップS502)。
携帯端末10は画像表示装置20に、画像を右方向に90°回転する命令(操作情報R)を送信する(ステップS503)。画像表示装置20は、受信した操作情報Rと画像データAと表示している画像のファイル名A’とを組にして、受信画像データ保持部402内の操作情報保持部に保持する。また、画像表示装置20は、画面21に表示している画像に対して右方向に90°回転する操作を施し、右方向に90°回転した画像を再表示する(ステップS504)。
次に、携帯端末10は画像表示装置20に、画像データBに当該画像データの識別情報であるファイル名B’を付して送信する(ステップS505)。画像表示装置20は、受信した画像データBとファイル名B’とを組にして、受信画像データ保持部402に保持するとともに、画像データBに基づく画像を表示する(ステップS506)。
携帯端末10の利用者は、再度、画像データAを画像表示装置20で視聴したくなった場合に、携帯端末10から画像表示装置20に、ファイル名A’のみを含み画像ファイルAを含まない情報を送信する(ステップS507)。画像表示装置20は、受信したファイル名A’を参照して、ファイル名と組にして受信画像データ保持部402に保持された画像データAと、ファイル名A’と組にして受信画像データ保持部402内の操作情報保持部に保持された操作情報R(画像を右方向に90°回転する操作情報)とを読み出す。そして、画像表示装置20は、読み出した画像データAに基づく画像に対し、読み出した操作情報R(画像を右方向に90°回転する操作情報)に基づく操作を施した画像を画面21に再表示する(ステップS508)。
これにより、ステップステップS507では、携帯端末10が画像データAを送信することなく、画像表示装置20では画像データAに基づく画像を表示することができる。さらに、ステップS507では、ステップS501で携帯端末10が送信した操作情報Rを携帯端末10が再度送信しなくとも、画像表示装置20ではステップS508で携帯端末10が送信した操作情報Rに基づく操作を反映した画像を表示することができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態による携帯端末10と画像表示装置20の構成は、第1の実施形態による携帯端末10(図7)と画像表示装置20(図8)の構成と同じであるため、それらの説明を省略する。
図17は、本発明の第3の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20との間の処理の一例を説明するための図である。ここでは、携帯端末10が画面14に表示している画像を、赤外線通信を用いて画像表示装置20に送信して、画像表示装置20の画面21で表示した後、携帯端末10より落書きなどの付加データを画像表示装置20に送信し、画像表示装置20が画像データに付加データを重ねて表示し、さらに、携帯端末10が付加データを取得して画像データに付加データを重ねて画面14に表示している。なお、本願明細書において、落書きとは、写真などの画像データに、文字や図形などの付加データを重ねて表示することをいう。
携帯端末10(図17(b))は、まず携帯端末10に表示された画像(主画像g6:例えば写真)を画像表示装置20に送信し、画像表示装置20の画面21で表示を行なう。次に携帯端末10(図17(c))は、画像表示装置20で表示された画像に対する付加データm1(例えば、ペン入力を用いて描いたハートマークなどの落書き)を作成し、その付加データm1を画像表示装置20に送信する。画像表示装置20では、表示している画像g6に受信した付加データm1を重ねた画像g7(主画像(=写真)に付加画像(=ハートマークの落書き)を重ねて)表示する(図17(a))。次に、携帯端末10(図17(d))は、画像表示装置20に表示された画像g7(写真にハートマークの落書きを重ねた画像)をデータ要求し、画像表示装置20からの応答に基づき携帯端末10で画像g7(写真にハートマークの落書きを重ねた画像)を表示する。なお、携帯端末10の画面14に表示した画像g7をメールに添付して、携帯電話網などを介して他の機器へ送信することもできる。
画像表示装置20に表示された写真である画像データg6に、付加データm1を重ねることにより落書きをする場合、携帯端末10から画像データg6を送らなくとも、付加データm1を送るだけで落書きを行なうことができる。これにより、通信料を削減することができる。図17(b)〜(d)に示した携帯端末10は、同じ携帯端末であってもよいし、異なる携帯端末であってもよい。
図17(b)〜(d)に示した携帯端末10として、異なる携帯端末10を用いることにより、他人が画像表示装置20の画面21に表示した画像g7に対して落書きをすることができる。つまり、表示された画像に付加データm1を重ねることにより画像g7を作成することができる。
図18は、本発明の第3の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20との間の処理の他の一例を説明するための図である。第1の携帯端末10aの画面14に表示している図18(e)に示す画像データを、赤外線通信を用いて画像表示装置20に送信して、画像表示装置20の画面21に表示した後、第1の携帯端末10a(図18(b))、第2の携帯端末10b(図18(c))、第3の携帯端末10c(図18(d)))からそれぞれ落書きなどの付加データm2、m3、m4を画像表示装置20に送信する。そして、画像表示装置20で画像データに付加データm2、m3、m4を重ねて画像g8を作成して表示し、さらに、画像表示装置20より付加データm2、m3、m4を取得して、画像に付加データを重ねて第1の携帯端末10aに表示する。この場合、第1の携帯端末10aの画面に表示される画像は、図18(e)から図18(f)のように変化する。
図18(a)に示すように、画像表示装置20は3つの赤外線受光部201a、201b、201cを有する。この赤外線受光部201aは、図8における第1送受信処理部409、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413に該当する。また、赤外線受光部201bは、図8における第2送受信処理部410、第2赤外線照射部414、第2赤外線受光部415に該当する。また、赤外線受光部201cは、図8における第3送受信処理部411、第3赤外線照射部416、第3赤外線受光部417に該当する。
携帯端末10a(図18(b))は、画像表示装置20の画面21で表示された画像に対する付加データm2として「とっても楽しい」という文字データを作成し、その付加データm2を画像表示装置20の第1赤外線受光部201aに向けて送信する。携帯端末10aの利用者は、レーザ光の投影模様11aに第1赤外線受光部201aが含まれるが第2赤外線受光部201bと第3赤外線受光部201cとは含まれていないことを確認して、赤外線通信を行なう。
同じく、携帯端末10(図18(c))の利用者は、画像表示装置20の画面21に表示された画像に対する付加データm3として「また遊ぼうね」という文字データを作成し、その付加データm3を画像表示装置20の第2赤外線受光部201bに向けて送信する。また、携帯端末10c(図18(d))の利用者は、画像表示装置20の画面に表示された画像に対する付加データm4として「Lovely Girls」という文字データを作成し、その付加データm4を画像表示装置20の第3赤外線受光部201cに向けて送信する。
画像表示装置20では、付加データを第1赤外線受光部201aで受信したか、第2赤外線受光部201bで受信したか、第3赤外線受光部201cで受信したかに応じて、付加データの表示の仕方を変える。つまり、どの赤外線受光部で付加データを受信したかに応じて、その付加データに対して異なる表示属性を付与する。例えば、左側に設置された第1赤外線受光部201aで受信した「とっても楽しい」という付加データm2は、黄色の半透明の吹き出しの上に載せて、画像表示装置20の画面21の左側に、画像データと重ねて表示する。また、中央に設置された第2赤外線受光部201bで受信した「また遊ぼうね」という付加データm3は、緑色の半透明の吹き出しの上に載せて、画像表示装置20の画面21の中央付近に、画像データと重ねて表示する。また、右側に設置された第3赤外線受光部201cで受信した「Lovely Girls」という付加データm4は、青色の半透明の吹き出しの上に載せて、画像表示装置20の画面21の右側に、画像データと重ねて表示する。このようにして、どの赤外線受光部で受信したかによって、画像表示装置20で画像データの上に重ねる付加データの表示属性が異なるようにする。
表示属性としては、表示色(黄色、緑色、青色など)、表示位置(画面21の左側、中央、右側など)、吹き出しの形状やハート型の模様のような付加データm1の形状(図17(c))を用いることができる。あるいは、第1赤外線受光部201aで受信した付加データm2に基づく付加画像、第2赤外線受光部201bで受信した付加データm3に基づく付加画像、第3赤外線受光部201cで受信した付加データm4に基づく付加画像、を例えば1秒おきに表示するといった表示タイミングを表示属性の1つとしてもよい。
図19は、本発明の第3の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、第1の携帯端末10aに表示している画像データAを、赤外線通信を用いて画像表示装置20に送信して、画像表示装置20の画面21で表示した後、第1〜第3の携帯端末10a〜10cより落書きなどの付加データm2〜m4を画像表示装置20に送信し、画像表示装置20で画像データAに付加データm2〜m4を重ねて表示し、さらに、画像表示装置20より付加データm2〜m4を取得して画像に付加データm2〜m4を重ねて第1の携帯端末10aの画面14に表示する際の、携帯端末10aと画像表示装置20との間の処理を示している。
始めに、携帯端末10aは画像表示装置20に、画像データAを第1赤外線受光部201aに向けて送信する(ステップS601)。画像表示装置20は、受信した画像データAを保持するとともに、画像データAに基づく画像を表示する。
次に、携帯端末10aは、画像表示装置20の第1赤外線受光部201aに向けて、付加データm2(例えば「とっても楽しい」という文字情報)を送信する(ステップS602)。画像表示装置20は、第1赤外線受光部201aで付加データm2を受信したことに基づいて、付加データm2の表示属性z2(黄色の吹き出しに載せて画面21の左側に表示する)を定めて、表示している画像データAに重ねて付加データm2を表示するとともに、付加データm2と付加データの表示属性z2とを保持する。
次に、携帯端末10bは、画像表示装置20の第2赤外線受光部201bに向けて、付加データm3(例えば「また遊ぼうね」という文字情報)を送信する(ステップS603)。画像表示装置20bは、第2赤外線受光部201bで付加データm3を受信したことに基づいて、付加データm3の表示属性z3(緑色色の吹き出しに載せて画面21の中央付近に表示する)を定めて、表示している画像データAに重ねて付加データm3を表示するとともに、付加データm3と付加データm3の表示属性z3とを保持する。
次に、携帯端末10cは、画像表示装置20の第3赤外線受光部201cに向けて、付加データm4(例えば「Lovely Girls」という文字情報)を送信する(ステップS604)。画像表示装置20は、第3赤外線受光部201cで付加データm4を受信したことに基づいて、付加データm4の表示属性z4(青色の吹き出しに載せて画面21の右側に表示する)を定めて、表示している画像データAに重ねて付加データm4を表示するとともに、付加データm4と付加データm4の表示属性z4とを保持する。
次に、携帯端末10aは、画像表示装置20に向けてデータ要求を第1赤外線受光部201aに向けて送信する(ステップS605)。画像表示装置20は、表示している画像データAに対して重ねて表示している付加データm2〜m4と表示属性z2〜z4との組を取り出し、携帯端末10aに向けて第1赤外線照射部201aを介して送信する(ステップS606)。携帯端末10aでは、保持している画像データAに対して、受信した付加データm2〜m4を受信した表示属性z2〜z4に基づいて重ねた画像データA’’を作成し、画像データA’’に基づく画像を画面14に表示する。なお、携帯端末10aは、作成した画像データA’’を、メールに添付して他の機器へ送ることもできる(ステップS607)。
なお、上述したステップS606では、画像表示装置20から携帯端末10aに対して、付加データm2、m3、m4と表示属性z2、z3、z4とを送信するようにしたが、これに限定されるものではく、携帯端末10aから画像表示装置20に送信していない付加データm3、m4と表示属性z3、z4のみを送信するようにしてもよい。
図20は、本発明の第3の実施形態による携帯端末10aの処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、落書きなどの付加データを画像表示装置20に送信する際の処理を示している。
始めに、携帯端末10aの利用者は、携帯端末操作部301を操作することにより、携帯端末10aの画面14と画像表示装置20の画面21とに表示している画像データに落書きの入力、つまり、付加データの入力を行う(ステップS701)。付加データ送信部307は、入力された付加データに基づいて、画像表示装置20に送信するための付加データm2を作成する(ステップS702)。送受信処理部312は、赤外線照射部315を介して、画像表示装置20に付加データm2を送信する(ステップS703)。
図21は、本発明の第3の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、落書きなどの付加データを携帯端末10から受信して、画像表示装置20の画面21で画像データに付加データを重ねて表示する際の処理を示している。
始めに、送受信処理部201a〜201cのいずれかの送受信処理部は、携帯端末10から付加データを受信する(ステップS801)。そして、どの送受信処理部201a〜201cで付加データを受信したかを判定する(ステップS802)。
第1送受信処理部201aによって付加データを受信した場合には、画像操作情報受信処理部405は、付加データとその付加データに対応付けられている属性情報(例えば、「位置:左側」、「色:黄色」)とを対応付けて受信付加データ保持部404に保持する(ステップS803)。そして、ステップS806へ進む。
一方、第2送受信処理部201bによって付加データを受信した場合には、画像操作情報受信処理部405は、付加データとその付加データに対応付けられている属性情報(例えば、「位置:中央」、「色:緑色」)とを対応付けて受信付加データ保持部404に保持する(ステップS804)。そして、ステップS806へ進む。
一方、第3送受信処理部201cによって付加データを受信した場合には、画像操作情報受信処理部405は、付加データとその付加データに対応付けられている属性情報(例えば、「位置:右側」、「色:青色」)とを対応付けて受信付加データ保持部404に保持する(ステップS805)。そして、ステップS806へ進む。
そして、表示画像作成部403は、受信画像データ保持部402から画像データを読み出し、受信付加データ保持部402に記憶されている付加データとその付加データに対応付けられている表示属性(付加データを表示する色や位置など)を読み出す(ステップS806)。ステップS806で読み出す付加データ及び表示属性は複数であることもある。
表示画像作成部403は、読み出した画像データの上に読み出した1つ又は複数の付加データを、表示属性に基づいた色や位置などを反映して大画面表示部401に表示する(ステップS807)。
図22は、本発明の第3の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、落書きなどにより作成した付加データを、画像表示装置20にデータ要求して取得し、取得した付加データを重ねた画像データを作成してメール送信する処理を示している。
なお、ここでは図22の処理に先立ち、携帯端末10の利用者は、落書きを行う対象である画像データを画像データ保持部310から読み出し、赤外線照射部315を介して、画像表示装置20に送信している。
画像表示装置20に表示された画像を友達に、メールに添付して送りたいと思った携帯端末10の利用者は、携帯端末操作部301を操作して画像表示装置20に表示された画像の取り込みを携帯端末10に指示する(ステップS901)。これにより、付加データ取得処理部306は、付加データの取得を、送受信処理部312に指示する(ステップS902)。送受信処理部312は、赤外線照射部315を介して、画像表示装置20に付加データを要求するデータ要求を送信する(ステップS903)。送受信処理部312は、赤外線受光部314を介して、1つ又は複数の付加データと表示属性(付加データを表示する位置や色など)との組を受信する(ステップS904)。付加データ取得処理部306は、画像データと付加データとの合成を、画像データ合成部311に指示する(ステップS905)。画像データ合成部311は、画像データ保持部310より、画像表示装置20に送信した画像データを読み出す(ステップS906)。
画像データ合成部311は、読み出した画像データの上に、色や位置などの表示属性を反映した1つ又は複数の付加データを重ねて画像データを合成し、画像データ保持部310に保持する(ステップS907)。表示画像作成部303は、付加データ取得処理部306の指示に基づき、合成された画像データを携帯端末表示部302に表示する(ステップS908)。
次に、メール送信処理部304は、携帯端末10の利用者が携帯端末操作部301を操作することにより、メールの送信を指示したか否かについて判定する(ステップS909)。メールの送信を指示していない場合には、図22のフローチャートによる処理を終了する。一方、メールの送信を指示した場合には、メール送信処理部304は、画像データ保持部310より合成された画像データを読み出し、送信するメールに添付する(ステップS910)。メール送信処理部304は、ネットワーク通信部305を介して、合成された画像データが添付されたメールを他の機器へ送信する(ステップS911)。
図23は、本発明の第3の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、携帯端末10から送信されるデータ要求に応じて、落書きなどの付加データを携帯端末10に送信する場合の処理を示している。ここでは、画像表示装置20が送受信処理部、赤外線照射部、赤外線受光部として、図8の第1送受信処理部409、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413を用いて赤外線通信を行う場合について説明する。
始めに、第1送受信処理部409は、第1赤外線受光部413を介して、データ要求を受信する(ステップS1001)。付加データ返信処理部408は、受信付加データ保持部404より、1つ又は複数の付加データと、その付加データに対応付けられた表示属性との組を読み出す(ステップS1002)。第1送受信処理部409は、1つ又は複数の付加データと、その付加データに対応付けられた表示属性との組を送信する(ステップS1003)。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態による携帯端末10と画像表示装置20の構成は、第1の実施形態による携帯端末10(図7)と画像表示装置20(図8)の構成と同じであるため、それらの説明を省略する。
第3の実施形態では、携帯端末10aは画像表示装置20に向けてデータ要求を送信する場合を説明したが、本実施形態では、携帯端末10bの利用者も画像表示装置20に表示された画像データを取得して携帯端末10bの画面14に表示したり、他の人にメールの添付画像として送信したりする。
図24は、本発明の第4の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20間の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図24におけるステップS1101〜S1104、S1107の処理は、図19におけるステップS601〜S604、S607の処理とそれぞれ同じであるので、それらの説明を省略する。
携帯端末10aは、画像表示装置20の第1赤外線受光部413に向けてデータ要求を送信する(ステップS1105)。画像表示装置20は、データ要求を送ってきた送信元である携帯端末が、画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と同じであるか否かについて判定する。同じであると判定した場合には、画像表示装置20は、画面21に表示している画像データに対して重ねて表示している付加データm2、m3、m4と表示属性z2、z3、z4との組を読み出し、第1赤外線照射部412を介して携帯端末10aに送信する(ステップS1106)。
携帯端末10aでは、画像データ保持部305に保持している画像データAに対して、受信した付加データm2、m3、m4を受信した表示属性z2、z3、z4に基づいて重ねた画像を作成し表示する。なお、作成した画像データを、メールに添付して他の機器へ転送することもできる(ステップS1107)。
一方、携帯端末10bは、画像表示装置20の第2赤外線受光部415に向けて、データ要求を送信する(ステップS1108)。画像表示装置20は、データ要求を送ってきた送信元である携帯端末が、画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と異なると判定する。異なると判定したことに伴ない、画像表示装置20は、画面21に表示している画像データに対して重ねて表示している付加データm2、m3、m4と表示属性z2、z3、z4との組を読み出し、画像データAとともに、第2赤外線照射部414を介して携帯端末10bに送信する(ステップS1109)。
携帯端末10bでは、受信した画像データAに対して、受信した付加データm2、m3、m4を受信した表示属性z2、z3、z4に基づいて重ねた画像データを作成し表示する。なお、作成した画像データを、メールに添付して他の機器へ転送することもできる(ステップS1110)。
なお、上述した図24の説明では、ステップS1106、S1109において、付加データm2〜m4とそれらの付加データm2〜m4に対応する表示属性z2〜z4とを共に携帯端末へ送信する場合について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、付加データm2〜m4については携帯端末に送信し、表示属性z2〜z4については携帯端末に送信しないようにしてもよい。このような処理を行うことにより、携帯端末10aと画像表示装置20との間における通信量を減らすことができる。
データ要求を送ってきた送信元である携帯端末が、画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と同じであるか否かの判定方法としては、以下の方法を使用することができる。
1つ目の判定方法として、画像データAを含む通信データ、データ要求を含む通信データに、送信元情報を含ませる方法を用いることができる。通信データの送信情報としては、通信のために携帯端末に一意に割り当てられたIP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、携帯電話番号などを利用することができる。
2つ目の判定方法として、データ要求を含む通信データに、携帯端末10aが画像表示装置20の表示部21に表示されている画像データAを保持しているか否かの情報を含ませる方法を用いることができる。画像データを保持しているか否かの情報としては、例えば、画像データAのファイル名などを用いることができる。画像表示装置20は、データ要求に含まれるファイル名を参照し、現在、画面21に表示している画像データのファイル名と一致すれば、データ要求を送ってきた送信元の携帯端末が、画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と同じであると判定する。
3つ目の判定方法として、画像データAを受信した赤外線受光部と、データ要求を受信した赤外線受光部とが同一であるか判定する方法を用いることができる。例えば、画像表示装置20が第1赤外線受光部413を介して画像データAを受信し、データ要求を第1赤外線受光部413で受信した場合には、画像表示装置20はデータ要求を送ってきた送信元である携帯端末が画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と同じであると判定する。画像表示装置20が第1赤外線受光部413を介して画像データAを受信した場合であって、データ要求を第2赤外線受光部415又は第3赤外線受光部417で受信した場合には、画像表示装置20はデータ要求を送ってきた送信元である携帯端末が画像データAを送ってきた送信元である携帯端末と異なると判定する。
なお、付加データ返信処理部408は、画像データを受信した赤外線受光部と前記データ要求を受信した赤外線受光部とが同じである場合には付加データと表示属性とをその携帯端末10に返信し、異なる場合には付加データと表示属性ととともに画像データをその携帯端末10に返信するようにしてもよい。
図25は、本発明の第4の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、画像表示装置20が送受信処理部、赤外線照射部、赤外線受光部として、図8の第1送受信処理部409、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413を用いて赤外線通信を行う場合について説明する。
始めに、第1送受信処理部409は、第1赤外線受光部413を介して、付加データ要求を受信する(ステップS1201)。付加データ返信処理部408は、受信付加データ保持部404より、1つ又は複数の付加データと、その付加データに対応付けられた表示属性との組を読み出す(ステップS1202)。付加データ返信処理部408は、受信画像データ保持部404に保持された画像データの送信元を調べる(ステップS1203)。
そして、付加データ返信処理部408は、画像データの送信元とデータ要求の送信元とが同一であるか否かについて判定する(ステップS1204)。
画像データの送信元とデータ要求の送信元とが同一ではない場合には、第1送受信処理部409は、画像データと、1つ又は複数の付加データと、付加データに対応する表示属性との組を、送信元である携帯端末10へ送信する(ステップS1205)。
一方、画像データの送信元とデータ要求の送信元とが同一である場合には、第1送受信処理部409は、1つ又は複数の付加データと、付加データに対応する表示属性との組を、送信元である携帯端末10へ送信する(ステップS1205)。
なお、上述した説明では、画像表示装置20が画像データA、付加データm2とその表示属性z2、付加データm3とその表示属性z3、付加データm4とその表示属性z4を、例えば携帯端末10bに送り、携帯端末10bが付加データm2、m3、m4を重ねた画像データを作成している。これに対して、画像表示装置20において表示している画像(画像データAに付加データm2、m3、m4を重ねた画像)を作成し、携帯端末10に作成した画像データを送信するようにしてもよい。この場合、図25におけるステップS1204で、NOと判定した場合、ステップS1205の処理の代わりに、付加データ返信処理部408は、画像データと、1つ又は複数の付加データと、付加データの表示属性との組に基づき、返信用の合成画像データを作成し、送受信処理部312により、その返信用の合成画像データを携帯端末10bに送信するという処理を行なう。
図26は、本発明の第4の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図26におけるステップS1301〜S1303、S1313〜S1316の処理は、図22におけるステップS901〜S903、S908〜S911と同じであるので、それらの処理の説明を省略する。
ステップS1303の処理後、送受信処理部312は、赤外線受光部314を介して、ステップS1303で送信したデータ要求に対して画像表示装置20から返信されるデータを受信する(ステップS1304)。そして、受信したデータに画像データが含まれているか否かについて判定する(ステップS1305)。
受信したデータに画像データが含まれていないと判定した場合には、送受信処理部312は、受信したデータの中から、1つ又は複数の付加データと、付加データの表示属性との組を取り出す(ステップS1306)。付加データ取得処理部306は、画像データと付加データとの合成を、画像データ合成部311に指示する(ステップS1307)。画像データ合成部311は、画像データ保持部310より、画像表示装置20に送信した画像データを読み出す(ステップS1308)。画像データ合成部311は、読み出した画像データの上に、受信した付加データをそれぞれの表示属性に応じて合成し、合成後の画像データを画像データ保持部310に保持する(ステップS1309)。
一方、ステップS1305で、受信したデータに画像データが含まれていると判定した場合には、送受信処理部312は、受信したデータの中から、画像データと、1つ又は複数の付加データと、付加データの表示属性との組を取り出す(ステップS1310)。付加データ取得処理部306は、画像データと付加データとの合成を、画像データ合成部311に指示する(ステップS1311)。画像データ合成部311は、ステップS1310で取得した画像データの上に、付加データをそれぞれの表示属性に応じて合成し、合成後の画像データを画像データ保持部310に保持する(ステップS1312)。
(第5の実施形態)
次に本発明の第5の実施形態について説明する。
図27は、本発明の第5の実施形態による無線アダプタ1000の構成を示す図である。この無線アダプタ1000は、筐体1001とケーブル部1002を備えている。筐体1001は、図8の大画面表示部401以外の受信画像データ保持部402、表示画像作成部403、受信付加データ保持部404、画像操作情報受信処理部405、画像データ受信処理部406、付加データ受信処理部407、付加データ返信処理部408、第1送受信処理部409、第2送受信処理部410、第3送受信処理部411、第1赤外線照射部412、第1赤外線受光部413、第2赤外線照射部414、第2赤外線受光部415、第3赤外線照射部416、第3赤外線受光部417を備えている。また、大画面表示部401に代えて、映像信号を出力するための出力端子を備えている。
第2赤外線照射部414と第2赤外線受光部415は、集光レンズ1011bを介して、所定の送信方向D2から送受信される赤外線により通信を行う。
また、第1赤外線照射部412と第1赤外線受光部413は、集光レンズ1011aを介して、所定の送信方向D2から30°の角度をなす送信方向D3から送受信される赤外線により通信を行う。
また、第3赤外線照射部416と第3赤外線受光部417は、集光レンズ1011cを介して、所定の送信方向D2から送信方向D3とは逆方向に30°の角度をなす送信方向D4から送受信される赤外線により通信を行う。
ケーブル部1002の一端は、筐体1001に接続されている。また、ケーブル部1002の他端は、3本に分岐しておりそれぞれの先端には、複数の出力端子が設けられている。ここでは、複数の出力端子として、D端子/HDMI(High-Definition Multimedia Interface)・1002a、コンポジット映像端子/オーディオ端子1002b、S端子1002cを設けている。これらの端子1002a、1002b、1002cは、テレビジョン受像機の入力端子に接続することにより、表示画像作成部403が生成する画像をテレビジョン受像機の画面に表示する。無線アダプタ1000は、端子1002a、1002b、1002cが接続されるテレビジョン受像機との間で、映像もしくは音声、もしくはその両方の信号を入出力する。
図28は、本発明の第5の実施形態による無線アダプタ1000のテレビジョン受像機への取り付け方の一例を示す図である。集光レンズ1011bは、図28に示すように、画像表示装置20に無線アダプタ1000が取り付けられた状態又は貼り付けられた状態において、画面21の正面を向くようにしている。また、集光レンズ1011bの両側には、正面に対して左側に30°の方向から送受信される赤外線により通信を行う際に利用する集光レンズ1011aと、正面に対して右側に30°の方向から送受信される赤外線により通信を行う際に利用される集光レンズ1011cとが位置するように配置している。
このように、異なる角度で3つの集光レンズ1011a、1011b、1011cを画像表示装置20であるテレビジョン受像機に取り付けることによって、携帯端末10により送信される異なる方向からの赤外線を受光することができる。ここでは、±15度の指向角を持つ集光レンズ1011a、1011b、1011cを用いており、角度範囲が画像表示装置20の正面に対して左右45°、計90°の方向から送受信される赤外線により通信を行うことが可能になる。
画像表示装置20であるテレビジョン受像機における無線アダプタ1000の取り付け位置としては、画面21に表示される画像を遮らない位置であればよいが、図28に示すように、赤外線通信部16であるリモコン信号受光部の近くに配置するとよい。
なお、無線アダプタ1000のケーブル部1002に設けられた端子1002a、1002b、1002cは、画像表示装置20であるテレビジョン受像機の映像入力端子に接続している。
上述した本発明の第1、3、4、5の実施形態によれば、赤外線通信などの通信を用いて、利用者が使用する携帯端末にて落書きを入力、つまり、付加データを入力し、テレビジョン受像機などの大画面の画像表示装置で画像を確認しながら落書きを行なうことができる。
また、大画面の画像表示装置において複数の利用者が一度に落書きを行う、つまり、画像データに付加データを重ね合わせることができ、各携帯端末で落書き後の画像データを取得する場合に、その携帯端末が画像データを保持しているか否かにより、画像表示装置から画像データを含めたデータを送信するか否かを決めるようにしたので、携帯端末と画像表示装置の間での通信量を抑えることができる。
また、上述した本発明の第2の実施形態によれば、画像表示装置の大画面に表示された画像についての操作情報を記憶しておくことにより、その画像に対して繰り返し同じ操作を行う必要がなくなるため、利用者の操作性を向上させることができる。
なお、本発明の携帯端末ならびに画像表示装置の行なう処理は、プログラムとしても実現可能である。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されており、各処理は上記プログラムによって実現される。記録媒体の例としては、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクなどからなるディスク系、ICカードや光カード等のカード系、マスクROM、FPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体などいずれであってもよい。記録媒体は、例えば、メモリースティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、スマートメディア、SDカード、マルチメディアカード、マイクロドライブなどで構成されていてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の第1の実施形態による情報処理システムの構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態による携帯端末10の筒状をなす発光部15の構成図である。 本発明の第1の実施形態による発光部15を実現するための構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態によるレーザ光照射部316と赤外線照射部101からレーザ光と赤外線とをそれぞれ発光する場合の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態によるレーザ光照射部316と赤外線照射部101からレーザ光と赤外線とをそれぞれ発光する場合の他の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による携帯端末10の赤外線照射部101が照射する赤外線により形成される投影模様の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態による携帯端末10の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の本実施形態による画像表示装置20の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による携帯端末10から画像表示装置20に画像データを送信する際の操作例の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による画像表示装置20の大画面表示部401への画像データの出力方法の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による画像表示装置20の画面21に画像データを出力する方法の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例による携帯端末10と画像表示装置20間の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20との間の処理の一例を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20との間の処理の他の一例を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による携帯端末10aの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による携帯端末10と画像表示装置20間の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態による画像表示装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による携帯端末10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態による無線アダプタ1000の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態による無線アダプタ1000のテレビジョン受像機への取り付け方の一例を示す図である。
符号の説明
10・・・携帯端末、14・・・画面、15・・・発光部、20・・・画像表示装置、21・・・画面、101・・・赤外線照射部、102・・・レーザ光照射部、103・・・赤外線照射部取り付け部、104・・・レーザ光照射部取り付け部、105・・・外枠、301・・・携帯端末操作部、302・・・携帯端末表示部、303・・・表示画像作成部、304・・・メール送信処理部、305・・・ネットワーク通信部、306・・・付加データ取得処理部、307・・・付加データ送信部、308・・・画像操作情報送信部、309・・・画像データ送信部、310・・・画像データ保持部、311・・・画像データ合成部、312・・・送受信処理部、313・・・レーザ光照射指示部、314・・・赤外線受光部、315・・・赤外線照射部、316・・・レーザ光照射部、401・・・大画面表示部、402・・・受信画像データ保持部、403・・・表示画像作成部、404・・・受信付加データ保持部、405・・・画像操作情報受信処理部、406・・・画像データ受信処理部、407・・・付加データ受信処理部、408・・・付加データ返信処理部、409・・・第1送受信処理部、410・・・第2送受信処理部、411・・・第3送受信処理部、412・・・第1赤外線照射部、413・・・第1赤外線受光部、414・・・第2赤外線照射部、415・・・第2赤外線受光部、416・・・第3赤外線照射部、417・・・第3赤外線受光部、
1000・・・無線アダプタ、1001・・・筐体、1002・・・ケーブル部、1011a〜1011c・・・集光レンズ

Claims (10)

  1. 不可視無線信号を照射する不可視無線信号照射部と、
    照射先に投影模様を形成する可視光を照射する可視光照射部とを備え、
    前記投影模様によって前記不可視無線信号の照射先における照射範囲の境界を示すことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記可視光照射部は、照射先における前記可視光の照射範囲を、当該照射先における前記不可視無線信号の照射範囲よりも狭くすることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 不可視無線信号を照射する不可視無線信号照射部と、
    前記不可視無線信号照射部よりも該不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向とは逆方向に設けられ可視光を照射する可視光照射部とを備え、
    前記不可視無線信号照射部が不可視無線信号を照射する方向から見て該不可視無線信号照射部の周辺部に、前記可視光照射部が照射する可視光のための光路を設けたことを特徴とする携帯端末。
  4. 前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は少なくとも上下方向又は左右方向の光路であることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
  5. 前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は少なくとも上下左右方向の光路であることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
  6. 前記不可視無線信号の照射方向からの正面視において、前記光路は前記不可視無線信号の照射範囲の境界上又は照射範囲内を照射する光路であることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
  7. 第1又は第2の指示を受け付ける操作部と、
    前記不可視無線信号照射部を利用してデータを送信する送信処理部と、
    前記操作部が第1の指示を受け付けた場合に前記可視光照射部による可視光の照射を開始させ、前記操作部が第2の指示を受け付けた場合に前記送信処理部によるデータの送信を開始させ、前記送信処理部がデータの送信を終了した場合に前記可視光照射部による可視光の照射を終了させる制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から6までのいずれかの項に記載の携帯端末。
  8. 前記制御部は、前記操作部が第2の指示を受け付けたか否かに応じて、前記可視光照射部が照射する可視光の単位時間あたりの照射時間を変化させることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末。
  9. 前記制御部は、前記送信処理部がデータを送信する速度に応じて前記可視光照射部が照射する可視光の単位時間あたりの照射時間を変化させることを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯端末。
  10. 不可視無線信号を不可視無線信号照射部により照射し、
    照射先に投影模様を形成する可視光を可視光照射部により照射することにより、
    前記投影模様によって前記不可視無線信号の照射先における照射範囲の境界を示すことを特徴とする照射範囲指示方法。
JP2005380382A 2005-12-28 2005-12-28 携帯端末及び照射範囲指示方法 Withdrawn JP2007181153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005380382A JP2007181153A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 携帯端末及び照射範囲指示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005380382A JP2007181153A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 携帯端末及び照射範囲指示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007181153A true JP2007181153A (ja) 2007-07-12

Family

ID=38305787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005380382A Withdrawn JP2007181153A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 携帯端末及び照射範囲指示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007181153A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069205A1 (en) * 2011-11-08 2013-05-16 Sony Corporation Transmitting device, display control device, content transmitting method, recording medium, and program
JP2013106082A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Yamaha Motor Co Ltd 小型船舶
JP2014531638A (ja) * 2011-09-12 2014-11-27 インテル・コーポレーション ビデオコンテンツのアノテーションおよび/または推奨の方法および装置
US10015557B2 (en) 2011-12-31 2018-07-03 Intel Corporation Content-based control system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014531638A (ja) * 2011-09-12 2014-11-27 インテル・コーポレーション ビデオコンテンツのアノテーションおよび/または推奨の方法および装置
WO2013069205A1 (en) * 2011-11-08 2013-05-16 Sony Corporation Transmitting device, display control device, content transmitting method, recording medium, and program
JP2013102345A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Sony Corp 送信装置、表示制御装置、コンテンツ送信方法、記録媒体、及びプログラム
EP2777248A4 (en) * 2011-11-08 2015-07-01 Sony Corp TRANSMISSION DEVICE, DISPLAY CONTROL DEVICE, CONTENT TRANSMISSION METHOD, RECORDING MEDIUM AND PROGRAM
US9436289B2 (en) 2011-11-08 2016-09-06 Sony Corporation Transmitting device, display control device, content transmitting method, recording medium, and program
JP2013106082A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Yamaha Motor Co Ltd 小型船舶
US10015557B2 (en) 2011-12-31 2018-07-03 Intel Corporation Content-based control system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106445219B (zh) 移动终端及其控制方法
KR102158214B1 (ko) 이동 단말기 및 그것의 제어방법
KR102225947B1 (ko) 이동단말기 및 그 제어방법
CN106155286B (zh) 移动终端及其控制方法
KR102198473B1 (ko) 이동단말기 및 그 제어방법
KR102313755B1 (ko) 이동 단말기 및 그 제어 방법
TWI660304B (zh) 虛擬實境即時導覽方法及系統
KR20190013308A (ko) 이동 단말기 및 그 제어 방법
JP6350285B2 (ja) 携帯端末
KR20170131101A (ko) 이동 단말기 및 그 제어방법
KR20190008610A (ko) 이동 단말기 및 그 제어 방법
CN112839119A (zh) 移动终端
KR20170079545A (ko) 이동 단말기 및 그 제어방법
WO2020138140A1 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム及び記憶媒体
KR101888081B1 (ko) 영상 투사 모듈, 이를 구비하는 이동 단말기, 및 그 동작방법
KR20160041383A (ko) 웨어러블 장치, 이동 단말기 및 시스템
KR102223281B1 (ko) 이동단말기 및 그 제어방법
KR102154528B1 (ko) 이동 단말기 및 그 제어 방법
JP2007181153A (ja) 携帯端末及び照射範囲指示方法
JP5212053B2 (ja) 撮影画像編集装置、画像処理端末、撮影画像編集装置の制御方法、撮影画像編集装置および画像処理端末制御プログラム、およびそれらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4890026B2 (ja) 画像表示装置及びプログラム
JP5615651B2 (ja) 電子機器および投影システム
US20230336863A1 (en) Mobile terminal and method for controlling the same
KR102238532B1 (ko) 이동 단말기 및 그 제어방법
JP7515590B2 (ja) 情報処理端末、遠隔制御方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090303