JP2007170339A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射制御に用いるアクチュエータの動作特性の基準に対するずれ量を学習するものにあって、代表点におけるずれ量の学習が完了していない場合であっても、実際のずれ量をより適切に補償することのできる燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】噴射量と燃圧との実際の値が代表点と一致していないとき、複数の代表点の学習値を用いた補間処理を行なう(ステップS42:YES)。そして、補間処理を行なうに際しては、補間処理に用いる代表点の学習回数が予め定められた回数N以上であるか否かを判断する(ステップS46)。そして、回数N未満であるときには、その代表点の学習値を、上記実際の値の代表点の学習値によって代用する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御のための演算に用いるパラメータによって分割される複数の領域のそれぞれについて、前記制御に用いるアクチュエータの動作特性の基準に対するずれ量を学習して記憶する燃料噴射制御装置に関する。
多気筒内燃機関にあっては、各気筒の燃料噴射弁に噴射特性のばらつきがあると、これら各気筒の燃料噴射によって生じる内燃機関の出力軸の回転が不均一化する。このため、各気筒の燃料噴射によって生じる回転を均一化することのできる燃料噴射弁の噴射特性を基準として、各気筒の燃料噴射弁の噴射特性と基準となる噴射特性とのずれ量を学習することも提案されている(特許文献1)。
ところで、このずれ量は、一義的に定まるものではなく、例えば、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力によって変化する。
そこで、従来は、例えば下記特許文献2に見られるように、燃料の圧力(燃圧)によって定義される複数の領域毎にそれぞれ上記ずれ量を学習することも提案されている。これにより、燃圧に見合ったずれ量が学習されるため、このずれ量を補償するように燃料噴射弁を適切に操作することが可能となる。これらずれ量を用いて燃料噴射弁を操作するに際しては、通常、補間処理が用いられる。すなわち、各領域毎に代表点を定めるとともに、実際の燃圧がこれら代表点と一致しないときには、実際の燃圧に隣接する複数の代表点のずれ量を用いて補間処理を行なうことで、実際の燃圧に見合ったずれ量を算出する。これにより、実際のずれ量を補償するようにして燃料噴射弁を適切に操作することができる。
ただし、この場合、ずれ量の学習が未だなされていない代表点が存在するときには、上記補間処理を適切に行なうことができない。更に、たとえ学習が行なわれたとしても、1回の学習処理によってはずれ量としての適切な値を学習することができず、複数回の学習により学習されるずれ量が適切な値へと収束していく傾向がある場合には、この問題は特に深刻である。
なお、ずれ量の学習が未だなされていない代表点が存在するときに上記補間処理を適切に行なうことができない問題が生じる燃料噴射制御装置は、上記燃料噴射弁の噴射特性の気筒間のずれ量を燃圧毎に学習するものに限らない。すなわち、燃料噴射制御の演算に用いるパラメータによって定義される代表点のそれぞれについて、制御に用いるアクチュエータの動作特性の基準に対するずれ量を学習するものにあっては、こうした問題が生じる実情も概ね共通したものとなっている。
独国特許発明第195 27 218号明細書 特開2003−254139号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、燃料噴射制御に用いるアクチュエータの動作特性の基準に対するずれ量を学習するものにあって、代表点におけるずれ量の学習が完了していない場合であっても、実際のずれ量をより適切に補償することのできる燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記補間処理により用いられる代表点であって且つ前記実際の値の属さない領域の代表点のずれ量が収束しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により収束していないと判断されるとき、該収束していないと判断されるずれ量として、前記実際の値の属する領域の代表点のずれ量を代用する代用手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、燃料噴射制御に際して上記実際の値が代表点と一致していないとき、記憶される値を用いた補間処理により算出されるずれ量を補償するようにアクチュエータの操作がなされる。これにより、実際の値が代表点と一致しないときであっても、実際のずれ量を補償するようにしてアクチュエータを適切に操作することができる。ただし、補間処理によって用いられるずれ量が未だ収束していないときには、補間処理によって算出されるずれ量は、適切な値とはならない。この点、上記構成では、補間処理にて用いられる領域であって且つ実際の値の属さない領域のずれ量のうち収束していないものがある場合、実際の値の属する領域のずれ量によって代用することで、補間処理によって算出されるずれ量をより適切なものとすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判断手段は、前記代表点におけるずれ量の学習回数が予め定められた回数以上であるときに前記ずれ量が収束していると判断するものであることを特徴とする。
ずれ量の学習を一度行なっただけでは適切な値とならず、一度学習されたずれ量を用いてこれを補償するようなアクチュエータの操作をし、再度ずれ量の学習をするというステップを繰り返すことで、学習されるずれ量の値が収束していく傾向があるものがある。この点、上記構成では、こうした傾向を有する場合であれ、学習回数によってずれ量の収束を簡易且つ適切に判断することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記アクチュエータが燃料噴射弁であり、前記学習手段は、前記内燃機関の出力軸の回転速度の検出値を前記内燃機関の燃焼周波数に基づき設定した単一の周波数にてフィルタ処理して瞬時トルク相当値を算出するフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段によって算出される瞬時トルク相当値に基づき前記燃料噴射弁の噴射特性を推定する推定手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、学習手段がフィルタ処理手段と推定手段とを備えることで、燃料噴射弁の噴射特性を適切に推定することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記内燃機関が多気筒内燃機関であり、前記燃料噴射弁の動作特性の基準が、気筒間の平均的な噴射特性として設定されてなることを特徴とする。
上記構成では、各気筒の燃料噴射によって生じる回転を均一化することができる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記パラメータが、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と前記燃料噴射弁に対する噴射量の指令値とからなることを特徴とする。
上記構成では、燃料噴射弁の噴射特性の基準に対するずれ量を変動させる要因である燃圧と噴射量とに基づき代表点が定められるために、各代表点において適切なずれ量を学習することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる燃料噴射制御装置をディーゼル機関の燃料噴射制御装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す。
図示されるように、燃料タンク2内の燃料は、燃料フィルタ4を介して燃料ポンプ6によって汲み上げられる。この燃料ポンプ6は、ディーゼル機関の出力軸であるクランク軸8から動力を付与されて燃料を吐出するものである。詳しくは、燃料ポンプ6は、吸入調量弁10を備えている。吸入調量弁10は、吸入される燃料量を調節することで燃料ポンプ6から吐出される燃料量を調節するものである。すなわち、この吸入調量弁10が操作されることで、外部に吐出される燃料量が決定される。また、燃料ポンプ6は、2つのプランジャを備えており、これらプランジャが上死点及び下死点間を往復運動することで、燃料が吸入及び吐出される。
燃料ポンプ6から吐出される燃料は、コモンレール12に加圧供給(圧送)される。コモンレール12は、燃料ポンプ6から圧送された燃料を高圧状態で蓄え、これを高圧燃料通路14を介して各気筒(ここでは、4気筒を例示)の燃料噴射弁16に供給する。なお、燃料噴射弁16は、低圧燃料通路18を介して燃料タンク2と接続されている。
上記エンジンシステムは、コモンレール12内の燃圧を検出する燃圧センサ20や、クランク軸8の回転角度を検出するクランク角センサ22等、ディーゼル機関の運転状態を検出する各種センサを備えている。更に、エンジンシステムは、ユーザによる加速要求に応じて操作されるアクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ24を備えている。
一方、電子制御装置(ECU30)は、マイクロコンピュータを主体として構成され、上記各種センサの検出結果を取り込み、これに基づきディーゼル機関の出力を制御するものである。特にECU30は、ディーゼル機関の出力を制御するために、コモンレール12内の燃圧を所望の燃圧としつつ燃料噴射弁16を操作する燃料噴射制御を行なう。
上記燃料噴射制御制御によってクランク軸8の回転速度が所望に制御されるが、同回転速度を微小な時間間隔で分析すると、燃焼サイクル内の各行程に同期して回転上昇と回転降下とが繰り返される。すなわち図2(a)に示すように、各気筒の燃焼順序は第1気筒(#1)→第3気筒(#3)→第4気筒(#4)→第2気筒(#2)であり、180°CAごとに燃料噴射が行われてその燃料が燃焼に供される。このとき、1気筒ずつの燃焼周期(180°CA周期)で見ると、燃焼に伴いクランク軸8に回転力が付与されて回転速度が上昇するとともに、その後クランク軸8等に作用する負荷により回転速度が降下する。かかる場合、回転速度の挙動に応じて気筒ごとの仕事量が推定できると考えられる。
ここで、各気筒の燃焼周期の終了時においてその時の回転速度から当該気筒の仕事量を算出することが考えられる。例えば、図2(b)に示すように、第1気筒の燃焼周期の終了時であるタイミングt1で当該第1気筒の仕事量を算出し、次の第3気筒の燃焼周期の終了時であるタイミングt2で当該第3気筒の仕事量を算出する。ところがこの場合、クランク角センサ22の検出信号(NEパルス)により算出される回転速度にはノイズや検出誤差による要因が含まれており、図2(b)に示すように、実際の回転速度(図の破線)に対して回転速度の検出値(図の実線)がばらつく。そのため、タイミングt1,t2等では、正確な仕事量を算出できないという問題が生じる。
そこで本実施形態では、図3に示すように、回転速度Neを入力信号として一定の角度周期でフィルタ処理部M1に取り込むとともに、そのフィルタ処理部M1において各時点の回転変動成分のみを抽出して瞬時トルク相当値Nefltを算出する。このとき、回転速度Neは、NEパルスの出力周期(本実施形態では30°CA)でサンプリングされる。フィルタ処理部M1は例えばBPF(帯域フィルタ)にて構成され、BPFにより回転速度信号に含まれる高周波成分と低周波成分とが除去される。このフィルタ処理部M1の出力である瞬時トルク相当値Neflt(i)は、例えば以下の式(1)により表される。
Figure 2007170339
式(1)において、Ne(i)は回転速度の今回サンプリング値、Ne(i−2)は回転速度の2回前サンプリング値、Neflt(i−1)は瞬時トルク相当値の前回値、Neflt(i−2)は瞬時トルク相当値の前々回値である。k1〜k4は定数である。上式(1)により、回転速度信号がフィルタ処理部M1に入力される都度、瞬時トルク相当値Neflt(i)が算出される。
上式(1)は、下式(2)に表す伝達関数G(s)を離散化したものである。なお、ζは減衰係数、ωは応答周波数である。
Figure 2007170339
本実施形態では特に、応答周波数ωをディーゼル機関の燃焼周波数としており、上記の式(1)ではω=燃焼周波数としたことに基づいて定数k1〜k4が設定されている。燃焼周波数は単位角度ごとの燃焼頻度を表した角度周波数であり、4気筒の場合には燃焼周期(燃焼角度周期)が180°CAであり、その燃焼周期の逆数により燃焼周波数が決定される。
また、図3の積分処理部M2では、瞬時トルク相当値Nefltを取り込み、その瞬時トルク相当値Nefltを各気筒の燃焼周期ごとに一定区間積分することにより、各気筒のトルク積算値である気筒別仕事量Sneflt#1〜Sneflt#4を算出する。このとき、30°CA周期で出力されるNEパルスにはそれぞれ0〜23のNEパルス番号が付されており、各気筒の燃焼順序でいうと、第1気筒の燃焼周期にはNEパルス番号の「0〜5」が割り当てられ、第3気筒の燃焼周期にはパルス番号の「6〜11」が割り当てられ、第4気筒の燃焼周期にはNEパルス番号の「12〜17」が割り当てられ、第2気筒の燃焼周期にはNEパルス番号の「18〜23」が割り当てられている。そして、次の式(3)により、第1〜第4の気筒ごとに気筒別仕事量Sneflt#1〜Sneflt#4を算出する。
Figure 2007170339
なお以下の記載では、気筒番号を#iと表し、気筒別仕事量Sneflt#1〜Sneflt#4を気筒別仕事量Sneflt#iとも表記する。
図4は、回転速度Ne、瞬時トルク相当値Neflt及び気筒別仕事量Sneflt#iの推移を示すタイムチャートである。図4において、瞬時トルク相当値Nefltは基準レベルRefに対して上下に振幅し、その瞬時トルク相当値Nefltを気筒毎の燃焼周期内で積分することにより気筒別仕事量Sneflt#iが算出される。またこのとき、基準レベルRefよりも正側の瞬時トルク相当値Nefltの積分値が燃焼トルクに相当し、基準レベルRefよりも負側の瞬時トルク相当値Nefltの積分値が負荷トルクに相当する。なお、基準レベルRefは、各気筒を通じての平均回転速度に応じて決定されるようになっている。
この場合、各気筒の燃焼周期では本来燃焼トルクと負荷トルクとの収支が0になり、気筒別仕事量Sneflt#iが0(燃焼トルク−負荷トルク=0)となるが、気筒ごとの機差や経時変化等により各気筒で燃料噴射弁16による噴射特性やフリクション特性などが相違すると、気筒別仕事量Sneflt#iのばらつきが生じる。例えば、図示のように第1気筒ではSneflt#1>0となり、第2気筒ではSneflt#2<0となるなどのばらつきが生じる。
上記のように気筒別仕事量Sneflt#iを算出することにより、燃料噴射弁16の噴射特性等が、各気筒でそれぞれ理想値に対してどれほどの差異を生じているかや、気筒間でどれほどのばらつきが生じているかなどを把握することができる。
そこで本実施形態では、気筒別仕事量Sneflt#iを利用して、燃料噴射弁16の噴射特性の気筒間のずれ量を、気筒別仕事量Sneflt#iの気筒間のずれ量として学習する。図5に、上記ずれ量の算出にかかる処理の手順を示す。この処理は、NEパルスの立ち上がり時に、ECU30により実行される。
図5において、まずステップS10では、今回のNE割込みの時刻と前回のNE割込みの時刻とからNEパルスの時間間隔を算出するとともに、その時間間隔の逆数演算により今現在の回転速度Ne(瞬時回転速度)を算出する。続くステップS12では、上記式(1)を用い、瞬時トルク相当値Neflt(i)を算出する。
続くステップS14では、今回のNEパルス番号を判定する。そして、ステップS16〜S22では、上式(3)を用い、第1〜第4の気筒毎に気筒別仕事量Sneflt#iを算出する。すなわち、
・NEパルス番号が「0〜5」であれば、第1気筒の気筒別仕事量Sneflt#1を算出し(ステップS16)、
・NEパルス番号が「6〜11」であれば、第3気筒の気筒別仕事量Sneflt#3を算出し(ステップS18)、
・NEパルス番号が「12〜17」であれば、第4気筒の気筒別仕事量Sneflt#4を算出し(ステップS20)、
・NEパルス番号が「18〜23」であれば、第2気筒の気筒別仕事量Sneflt#2を算出する(ステップS22)。
その後、ステップS24では、学習条件が成立しているか否かを判定する。この学習条件には、全気筒で気筒別仕事量の算出が完了していること、車両の動力伝達装置(ドライブトレイン)があらかじめ定めた状態にあること、環境条件があらかじめ定めた規定状態にあることなどが含まれており、それら全てが成立している場合に学習条件が成立している旨判定される。なお例えば、動力伝達装置については、動力伝達系のクラッチ装置が半クラッチ状態でないことを条件とすればよい。また例えば、環境条件としては、エンジン水温が所定の暖機完了温度以上であることを条件とすればよい。
学習条件が成立していなければそのまま本処理を終了する。また、学習条件が成立していれば、ステップS26に進む。ステップS26では、カウンタnitgrを1インクリメントするとともに、次の式(4)を用いて気筒ごとの積算量Qlp#iを算出する。ここで、積算量Qlp#iは、気筒別仕事量Sneflt#iに換算係数Kaを乗算することで算出される噴射特性値についての積算値である。この積算量Qlp#iは、上記カウンタnitgrが所定回数となるときに所定回数で平均化処理することで、噴射特性値を算出するためのものである。

Qlp#i=Qlp#i+Ka×Sneflt#i …(4)

なお、上記処理を行なった際には、各気筒の気筒別仕事量Sneflt#iを0にクリアする。
その後、ステップS28では、カウンタnitgrが所定回数kitgrに達したか否かを判定する。所定回数kitgrは、上記気筒別仕事量Snefit#iに換算係数Kaを乗算することで得られる噴射特性値の算出に際して、ノイズ等による算出誤差を抑制することのできる値に設定されている。そして、nitgr≧kitgrであることを条件にステップS30に進む。ステップS30では、次の式(5)を用いて気筒ごとの噴射特性値Qlrn#iを算出する。また、積算量Qlp#iを0にクリアするとともに、カウンタnitgrを0にクリアする。

Qlrn#1=Qlrn#i+Kb×Qlp#i/kitgr …(5)

式(5)において、所定回数kitgrだけ積算された積算量Qlp#iが平均化され、その平均化された学習値により噴射特性値Qlrn#iが更新される。このとき、積算量Qlp#iの平均化により、気筒別仕事量Sneflt#iの毎回の誤差分が吸収されるようになっている。なお、上式(5)において、係数Kbは、例えば「0<Kb≦1」の間に設定される。
次に、ステップS32では、次の式(6)を用いて学習値ΔQlrn#iを算出する。
Figure 2007170339
式(6)によって、全気筒の噴射特性値Qlrn#iの平均値(ΣQlrn#i/4)に対する気筒ごとの噴射特性値Qlrn#iのずれ量を算出することができる。
続くステップS34においては、学習値ΔQlrn#iを、常時記憶保持装置の所定の領域に書き込む。ここで、常時記憶保持装置とは、給電の有無にかかわらずデータを保持するEEPROM等の不揮発性メモリや、イグニッションスイッチの状態にかかわらず給電状態が保持されるバックアップメモリ等、ECU30の主電源のオン・オフにかかわらず、データを保持する記憶装置である。
上記常時記憶保持装置における上記データの記憶領域は、図6に示されるように燃料噴射量とコモンレール12内の燃圧とをパラメータとして分割される複数の領域のそれぞれに割り当てられている。図6では、噴射量と燃圧とによって定義される複数の領域のうちの9つの領域A11〜A33が例示されている。上述した学習値ΔQlrn#iは、これら領域のうちのいずれか該当する領域のメモリ領域に書き込まれる。
このように噴射量と燃圧とで分割される領域のそれぞれにおいて各別の学習値ΔQlrn#iを記憶させるのは、学習値ΔQlrn#iが、噴射量と燃圧とに依存して変動するためである。このため、各領域毎に学習値ΔQlrn#iを学習することで、噴射量及び燃圧に見合った適切な学習値ΔQlrn#iによって燃料噴射弁16を操作することができる。
先の図5に示した処理により学習値ΔQlrn#iが算出され記憶されると、次回以降の燃料噴射制御において、この学習値ΔQlrn#iを用いて燃料噴射弁16が操作される。ここで、学習値ΔQlrn#iを適切に用いるために、図6に示すように、各領域Aij(i=1,2,3,…、j=1,2,3,…)には、代表点ajiが定義されている。そして、先の図5に示した処理によって学習される学習値ΔQlrn#iは、これら代表点aijにおける値として用いられる。すなわち、燃料噴射制御に際して、燃圧と噴射量とが例えば代表点a11と一致するときには、この代表点a11における学習値ΔQlrn#iを用いて燃料噴射弁16が操作される。ちなみに、代表点aijは、先の図5に示した処理によって学習される学習値ΔQlrn#i(気筒別仕事量Sneflt#iの複数個の値によって定まる平均的な値)を真の値とする点として最も適切な点に設定される。
また、燃料噴射制御に際して、燃圧と噴射量とがいずれの代表点とも一致しない場合には、補間処理をしてそのときの燃圧と噴射量とに見合った学習値ΔQlrn#iを算出する。以下、図7を用いて、この補間処理の手法を例示する。
図7では、便宜上、先の図6の領域Aijのうちの隣接する4つの領域をそれぞれ領域A〜Dとしている。そして、これらの代表点をそれぞれ代表点a〜dとしている。ちなみに、これら代表点a〜dは、燃圧と噴射量とがそれぞれ(30,20)、(50,20)、(50,40)、(30,40)である点である。図7において、領域C内の点Pは、燃圧が「45」で噴射量が「35」であり、代表点cと一致していない。このため、噴射量と燃圧とが点Pであるときには、隣接する4つの代表点a〜dの学習値ΔQlrn#iを用いて補間処理を行なう。ここでは、代表点a〜dの学習値ΔQlrn#iをそれぞれ「2」、「4」、「6」、「4」として説明する。
すなわち、まず代表点aと代表点bとを結ぶ直線に点Pを投影した点での学習値ΔQlrn#iを、補間処理により以下のようにして算出する。
(45−30)÷(50−30)×(4−2)+2=3.5
また、代表点cと代表点dとを結ぶ直線に点Pを投影した点での学習値ΔQlrn#iを、補間処理により以下のようにして算出する。
(45−30)÷(50−30)×(6−4)+4=5.5
そして、これら算出される値から、点Pでの学習値ΔQlrn#iを、補間処理により以下のようにして算出する。
(35−20)÷(40−20)×(5.5−3.5)+3.5=5
ところで、先の図5に示した処理によって学習値ΔQlrn#iが算出されていない代表点がある場合、この代表点を用いて補間処理により算出される学習値ΔQlrn#iは適切な値とならない。更に、たとえ図5に示した処理によって学習値ΔQlrn#iが学習されたとしても、一度の学習ではその値が適切なものとならない傾向にある。すなわち、この学習値ΔQlrn#iは、学習された学習値ΔQlrn#iを用いて燃料噴射制御を行い、それに基づき学習値ΔQlrn#iを再度学習するという処理を繰り返すことで適切な値に収束する傾向にある。この傾向は、上記係数Kbを「1」より小さい値とするときに特に顕著となる。このため、学習値ΔQlrn#iが未だ収束していない代表点を用いて補間処理を行なったのでは、適切な学習値ΔQlrn#iを算出することができない。
このように補間処理によって算出される値が適切な値でない場合、先の図5に示した処理によって算出される学習値ΔQlrn#iの算出精度の低下をももたらす。以下、図8に基づきこれについて説明する。
図8(a)では、便宜上、点Pが、領域Aと領域Bとのそれぞれの代表点a及び代表点bによって結ばれる直線上であって且つ領域A内にある場合を例示する。また、代表点a、代表点b及び点Pの真の学習値ΔQlrn#iを、図8(b)に×印にて示す。
ここで、代表点a及び代表点bで学習値ΔQlrn#iが学習されていない場合、補間処理によって算出される点Pの値も「0」となる。このため、この点Pに「720×n°CA」以上とどまることで、先の図5に示した処理により学習がなされると、その値は、点Pにおける真の学習値となる(ここでは、便宜上、上記係数Kbを「1」としている)。このため、学習値ΔQlrn#iは、量Δ1だけ増加され、図8(b)に示した三角印の値として学習されることとなる。そして、この学習後においては、点Pにおける学習値ΔQlrn#iは、補間処理により、図8(b)に四角印にて示すものとなる。この値は、点Pにおける真の学習値よりもΔ2だけ小さい。このため、図8(b)に四角印にて示す値を用いて燃料噴射制御が継続されると、先の図5に示す処理により、領域Aにおける学習値ΔQlrn#iは、「Δ1+Δ2」と学習される。このため、2回目の学習により、代表点aの学習値ΔQlrn#iは、図8(b)に示す丸印の値とされる。
このように代表点bで未だ学習値が学習されていないときに代表点bを用いて補間処理を行なうことで、代表点aにおける学習値ΔQlrn#iは、真の値を上回って学習されることとなる。こうして、代表点bでの学習がなされない間、代表点bでの値(「0」)と、点Pでの真の値とを結ぶ直線上の点Wに向けて代表点aの学習値が誤学習され続ける。
そこで本実施形態では、補間処理にて用いる代表点であってそのときの噴射量と燃圧との属さない領域の学習値ΔQlrn#iの値が未だ収束していないとき、この収束していない代表点の学習値ΔQlrn#iとして、上記噴射量と燃圧との属する領域の学習値ΔQlrn#iを代用する。
例えば、上記の例の場合、代表点a及び代表点bにおいて学習値ΔQlrn#iが未学習であるなら、先の図5に示した処理におけるステップS28において肯定判断されたとき、代表点aの学習値ΔQlrn#iがステップS32における更新量だけ更新される。これにより、図8(c)に示されるように、代表点aの学習値ΔQlrn#iが、点Pの真の学習値となる。そして、次回以降、噴射量と燃圧とが点Pである場合、代表点bの学習値ΔQlrn#iとして、図8(c)に三角印にて示すように代表点aの学習値を代用する。これにより、補間処理により点Pの値が真の値に算出される。そして、点Pの真の値を用いて燃料噴射制御がなされるため、代表点aの学習値ΔQlrn#iが誤学習されていくこともない。
図9に、本実施形態による学習値を用いた燃料噴射制御の処理手順を示す。この処理は、ECU30により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS40において、燃圧センサ20によって検出される最新の燃圧と現在の噴射量とを取得する(燃圧と噴射量との実際の値の取得)。続くステップS42においては、補間処理が必要か否かを判断する。換言すれば、上記実際の値が代表点と一致するか否かを判断する。
そして、補間処理が必要であると判断されると、ステップS44において、補間処理に用いる代表点を選択する。例えば、現在の燃圧と噴射量とによって定義される点が先の図7に示す点Pである場合、代表点a〜dが選択される。
続くステップS46においては、補間処理に用いる領域のうち上記実際の値の属さない領域における学習回数が予め定められた回数N以上であるか否かを判断する。この回数Nは、学習値ΔQlrn#iが収束したか否かを判断するためのものである。
そして、回数N未満であるものがあるとき、ステップS48に移行する。ステップS48では、回数N未満である領域の学習値ΔQlrn#iを、実際の値の属する領域の代表点の学習値ΔQlrn#iにて代用する。
上記ステップS46にて肯定判断されるときや、ステップS48の処理が完了するときには、ステップS50に移行する。ここでは、ステップS44にて選択された代表点の学習値ΔQlrn#iを用いて上記実際の値の学習値ΔQlrn#iを補間処理により算出する。ただし、ステップS46にて否定判断されているときには、上記選択される代表点の中に、その学習値ΔQlrn#iに代えて、ステップS48による代用処理による値が用いられるものが含まれる。
上記ステップS42にて否定判断されるときや、ステップS50の処理が完了するときには、ステップS52に移行する。ステップS52では、燃料噴射弁16に対する噴射量の指令値を、上記実際の値における適切な学習値にて減算した値を用いて燃料噴射弁16を操作する。すなわち、ステップS42にて否定判断されるときには、上記実際の値と一致する代表点の学習値ΔQlrn#iを用いて、燃料噴射弁16を操作する。また、ステップS50の補間処理を経た場合には、同補間処理によって算出される値にて噴射量の指令値を減算したものを用いて、燃料噴射弁16を操作する。
なお、ステップS52の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
こうした処理を行なうことで、学習値ΔQlrn#iが未だ収束していない代表点を有する場合であっても、補間処理を用いた燃料噴射制御を適切に行うことができる。
例えば先の図7において、代表点bの学習値ΔQlrn#iが「4」に収束しており、代表点a、c、dの学習値ΔQlrn#iが「0」である場合(未学習である場合)を考える。この場合、補間処理により点Pの学習値ΔQlrn#iは、「0.75」と算出される。一方、点Pでの真の値は「5」であるため、先の図5に示した処理によって、代表点cの学習値ΔQlrn#iが、「4.25」に更新される(便宜上、係数Kbを「1」とした)。
そして、次回の燃料噴射制御において、先の図9に示した処理によって、代表点a及び代表点dの学習値ΔQlrn#iとして、「4.25」が代用される。これにより、点Pでの学習値ΔQlrn#iは、補間処理により、「4.140625」と算出される。このため、この値を用いて燃料噴射制御をすることで、先の図5に示した処理によって、代表点cの学習値ΔQlrn#iが更新され、「5.109375」となる。そして、次回の燃料噴射制御において、先の図9に示した処理によって、代表点a及び代表点dの学習値ΔQlrn#iとして、「5.109375」が代用される。
以下、同様の処理を繰り返すことで、最終的に、点Pの学習値ΔQlrn#iが「5」となるように、代表点a、c、dの学習値ΔQlrn#iの代用値が、「5.23077」へと収束していく。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)補間処理により用いられる代表点であって且つ実際の値の属さない領域の代表点の学習値ΔQlrn#iのうち、未だ収束していないと判断される学習値ΔQlrn#iがある場合、これを、実際の値の属する領域の学習値ΔQlrn#iにより代用した。これにより、補間処理によって算出されるずれ量をより適切なものとすることができる。
(2)代表点における学習値ΔQlrn#iの学習回数が予め定められた回数N以上であるときに学習値ΔQlrn#iが収束していると判断した。これにより、学習値ΔQlrn#iの収束を簡易且つ適切に判断することができる。
(3)クランク軸8軸の回転速度の検出値をディーゼル機関の燃焼周波数に基づき設定した単一の周波数にてフィルタ処理して瞬時トルク相当値を算出するフィルタ処理部M1を備え、瞬時トルク相当値に基づき燃料噴射弁16の噴射特性を推定した。これにより、燃料噴射弁16の噴射特性を適切に推定することができる。
(4)学習値ΔQlrn#iの基準点を、気筒間の平均的な噴射特性とすることで、同学習値を用いて各気筒の燃料噴射によって生じる回転を均一化することができる。
(5)学習値ΔQlrn#iを学習する領域を、コモンレール12内の燃圧と燃料噴射弁16に対する噴射量の指令値とによって定義した。これにより、各領域において適切なずれ量を学習することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、学習値ΔQlrn#iを学習する領域を、燃圧と噴射量の指令値とによって定義したがこれに限らない。例えば、クランク軸8の回転速度と燃圧とによって定義してもよい。更に、これら3つのパラメータのうちのいずれか1つによって定義してもよい。
・上記実施形態では、全気筒の平均的な噴射特性を基準としたときの各気筒の噴射特性のずれ量を学習値ΔQlrn#iとして学習したがこれに限らず、例えば、基準となる噴射特性を、燃料噴射弁16を量産したときの平均的な噴射特性であるいわゆる中央特性としてもよい。
・上記構成では、噴射特性の基準に対するずれ量として、燃料噴射量の補正量である学習値ΔQlrn#iを記憶するようにしたが、これに限らず、例えば燃料噴射弁に対する指令噴射期間の補正量を上記ずれ量として記憶するようにしてもよい。
・上記実施形態では、瞬時トルク相当値Nefltを各気筒の燃焼周期内で積分して気筒別仕事量Sneflt#iを算出する構成としたが、これに限らない。例えば、回転上昇区間又は回転下降区間に相当する所定の区間内における瞬時トルク相当値Nefltを気筒毎に積分して仕事量を算出し、これに基づき燃料噴射弁16の基準に対するずれ量を算出してもよい。更に、所定の回転角度における瞬時トルク相当値Nefltによって、直接上記ずれ量を算出してもよい。更に、上記ずれ量を算出する手法としては、クランク軸8の回転速度の検出値を燃焼周波数に基づき設定した単一の周波数にてフィルタ処理することで算出される瞬時トルク相当値に基づくものに限らない。
・上記実施形態では、補間処理として線形補間を用いたがこれに限らず、例えば2次曲線を用いて補間処理を行なってもよい。
・内燃機関としては、ディーゼル機関に限らず、例えば筒内噴射式ガソリン機関であってもよい。
本実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す図。 各気筒の回転速度の推移を示すタイムチャート。 気筒別仕事量を算出するための制御ブロックを示すブロック図。 回転速度、瞬時トルク相当値及び気筒別仕事量の推移を示すタイムチャート。 上記実施形態にかかる学習値の学習にかかる処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる学習値の記憶手法を示す図。 学習値を用いた補間処理の手法を説明するための図。 補間処理における問題点を説明する図。 本実施形態にかかる燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
12…コモンレール、16…燃料噴射弁、30…ECU(燃料噴射制御装置の一実施形態)。

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料噴射制御のための演算に用いるパラメータによって分割される複数の領域のそれぞれについて、前記制御に用いるアクチュエータの動作特性の基準に対するずれ量を当該領域の代表点のずれ量として学習して記憶する学習手段と、前記パラメータの実際の値がいずれの代表点とも一致しないとき、前記記憶される値を用いた補間処理によって算出されるずれ量を補償するように前記アクチュエータを操作する操作手段とを備える燃料噴射制御装置において、
    前記補間処理により用いられる代表点であって且つ前記実際の値の属さない領域の代表点のずれ量が収束しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により収束していないと判断されるとき、該収束していないと判断されるずれ量として、前記実際の値の属する領域の代表点のずれ量を代用する代用手段とを備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記判断手段は、前記代表点におけるずれ量の学習回数が予め定められた回数以上であるときに前記ずれ量が収束していると判断するものであることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記アクチュエータが燃料噴射弁であり、
    前記学習手段は、前記内燃機関の出力軸の回転速度の検出値を前記内燃機関の燃焼周波数に基づき設定した単一の周波数にてフィルタ処理して瞬時トルク相当値を算出するフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段によって算出される瞬時トルク相当値に基づき前記燃料噴射弁の噴射特性を推定する推定手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記内燃機関が多気筒内燃機関であり、
    前記燃料噴射弁の動作特性の基準が、気筒間の平均的な噴射特性として設定されてなることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記パラメータが、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と前記燃料噴射弁に対する噴射量の指令値とからなることを特徴とする請求項3又は4記載の燃料噴射制御装置。
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