JP2007161740A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低粘度で光造形時の取り扱い性に優れ、長期間保存性に優れ、硬化感度が高く、しかも力学的特性に優れる立体造形物などの光硬化物を円滑に製造することのできる光硬化性樹脂組成物、該組成物を用いる光学的立体造形方法、該組成物に用いる硬化促進剤の提供。
【解決手段】 エチレン性不飽和化合物及び活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有し、エチレン性不飽和化合物の一部として下記一般式(I);

[式中、R1およびR2は互いに同じか又は異なるアルキル基またはアラルキル基を示し、R3は(m+n)価のアクリレート残基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1〜5の整数であり、m+nは2〜6である。]
で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有する光硬化性樹脂組成物、及び該組成物を用いる光造形方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光硬化性樹脂組成物、当該光硬化性樹脂組成物を用いて立体造形物を製造する方法および当該光硬化性樹脂組成物に用いる3級アミノ基含有アクリレート化合物に関する。より詳細には、本発明は、光造形に適する低い粘度を有し光造形時の取り扱い性に優れ、未硬化状態で長期間保存しても粘度の大幅な上昇やゲル化が生じず保存安定性に優れ、しかも硬化感度が高くて活性エネルギー線を照射したときに短時間で硬化して立体造形物などの光硬化物を生産性良く製造することができ、その上硬化時の体積収縮が小さくて、目的どおりの寸法および外観を有する立体造形物などを高い造形精度、寸法精度で製造することができ、更には力学的特性および耐熱性に優れる立体造形物を円滑に得ることのできる光硬化性樹脂組成物、および当該光硬化性樹脂組成物を用いて立体造形物を製造する方法に関する。
近年、三次元CADに入力されたデータに基づいて液状の光硬化性樹脂組成物を立体的に光学造形する方法が、金型などを作製することなく目的とする立体造形物を良好な寸法精度で製造し得ることから、広く採用されるようになっている。
光学的立体造形法の代表的な例としては、容器に入れた液状光硬化性樹脂の液面に所望のパターンが得られるようにコンピューターで制御された紫外線レーザーを選択的に照射して所定厚みを硬化させ、ついで該硬化層の上に1層分の液状樹脂を供給し、同様に紫外線レーザーで前記と同様に照射硬化させ、連続した硬化層を得る積層操作を繰り返すことによって最終的に立体造形物を得る方法を挙げることができる。この光学的立体造形方法は、形状のかなり複雑な造形物をも容易に且つ比較的短時間に得ることが出来る。
また、近年、スポット状の紫外線レーザー光を用いる上記した従来法に代えて、光源と光硬化性樹脂組成物の表面との間に、微小ドットエリアでの遮光および透光が可能な微小液晶シャッターを多数面状に配置した液晶描画マスク、または複数のデジタルマイクロミラーシャッターを面状に配置したいわゆるDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)よりなる面状描画マスクを経て光硬化性樹脂の液面に光を照射して所定の断面形状パターンの光硬化樹脂層を順次形成する立体造形技術が提案されている。描画マスクを用いる光学的立体造形技術は、光硬化性樹脂組成物よりなる造形面に光を面状で一度に照射して光硬化した断面形状パターンを面状で一度に形成することができるため、スポット状の紫外線レーザーを用いる点描方式に比べて光造形速度を大幅に向上させることが可能である。
紫外線レーザーを用いる光造形技術および面状描画マスクを用いる光造形技術のいずれにおいても、造形時間を短縮して立体造形物を生産性良く製造するために、硬化感度が高く、短時間で速やかに硬化する光硬化性樹脂組成物が求められている。特に、面状描画マスクを用いる光造形技術では、エネルギー強度の高い紫外線レーザの代わりに、それよりも安価でエネルギー強度の低い超高圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプなどのような高輝度放電ランプ(HIDランプ)が光源として多く用いられることから、面状描画マスクを用いる光造形技術では、エネルギー強度の低い光を照射したときにも感度良く硬化する硬化感度の高い光硬化性樹脂組成物が求められている。
光学的造形用の光硬化性樹脂組成物としては、従来、アクリレート系光硬化性樹脂組成物、ウレタンアクリレート系光硬化性樹脂組成物、エポキシ系光硬化性樹脂組成物、エポキシアクリレート系光硬化性樹脂組成物、ビニルエーテル系光硬化性樹脂組成物が提案されて用いられてきた。これらの中で、エポキシ系光硬化性樹脂組成物は寸法精度に優れる造形物を形成できることから近年注目されている。しかし、主剤であるエポキシ化合物が脂環式エポキシ化合物や脂肪族エポキシ化合物に限定され、使用できる化合物の範囲が狭いことにより、より高性能な造形物を得るには材料の点から限界がある。一方、アクリレート系光硬化性樹脂組成物やウレタンアクリレート系光硬化性樹脂組成物は、極めて多くの種類が開発されていて、ウレタンアクリレート系光硬化性樹脂組成物においては分子内に極性基を有することにより、耐熱性や機械的特性に優れる立体造形物を比較的容易に得ることができる。
しかしながら、機械的特性の向上した立体造形物を得ることを目的として、光硬化性樹脂の分子中に結晶性の大きな基を導入したり、架橋密度を増加させる方法を採ると、硬化時の体積収縮が大きくなって、造形中に反りが発生して造形が困難になったり、得られる造形物の寸法精度の低下、外観不良などが生じ易くなる。一方、反りを低減させるために架橋密度を低下させると物性の低下が生じ、硬化時の体積収縮の低減(反りの低減)と光造形物の物性とは二律背反の関係にある。
上記のように架橋密度を低下させると硬化時の収縮率が低減して反りを防止できるが、その一方で反応性の低下に伴う硬化感度の低下が生じて実用的な硬化感度が得られなくなることから、反応性の向上と立体造形物の物性の向上の両方を達成することを目的として、ウレタンジ(メタ)アクリレート、単官能希釈モノマー、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートおよび光重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物に、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジエタノールアミン等の硬化促進剤を更に添加することが提案されている(特許文献1、特にその段落0021を参照)。
しかしながら、この特許文献1に記載されているジエタノールアミン等の硬化促進剤を含む光硬化性樹脂組成物は、短期間のうちに粘度の上昇やゲル化を生じ易く、保存安定性および取り扱い性に劣っており、光造形用として必ずしも適していない。
また、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、(メタ)アクリレートモノマー、分子中にエチレン性不飽和結合を有する光重合開始剤又は該エチレン性不飽和結合を重合させて得られた高分子量の光重合開始剤およびアミノ基含有アクリレート光増感剤を含有するガスケット用光硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、この特許文献2の光硬化性樹脂組成物はガスケット用であって、光学的立体造形とは硬化時に用いられる光エネルギーレベルが大きく異なる。しかも、この特許文献2の光硬化性樹脂組成物において、アミノ基含有アクリレート光増感剤としてジメチルアミノエチルアクリレートを添加した光硬化性樹脂組成物を使用して本発明者らが光学的立体造形を試みたところ、その光硬化性樹脂組成物は保存安定性が不十分で、保存しておくと、にごりやゲル化が生じ易く、光学的立体造形には適さないことが判明した。また、にごりやル化が生ずる前の光硬化性樹脂組成物を用いて本発明者らが光学的立体造形を行ったところ、それにより得られた立体造形物は引張強度、引張伸度などに代表される力学的強度が低く、しかも焦げ茶色に着色し、外観が不良であった。また、この特許文献2の光硬化性樹脂組成物において、アミノ基含有アクリレート光増感剤として特許文献2の実施例で用いられている「EB−7100」(ダイセルサイデック社製)を添加したものを用いて本発明者らが光学的立体造形を行ったところ、それにより得られた立体造形物は、力学的強度が低いものであった。
特開平9−194540号公報 特開2004−26919号公報 特開平8−183822号公報 特開平9−227640号公報 ポール・エフ・ヤコブ(Paul F. Jacobs)著、「Rapid Prototyping & Manufacturing, Fundamentals of Stereo-Lithography」,"Society of Manufacturing Engineers",1992年,p28−39
本発明の目的は、活性エネルギー線による硬化感度が高くて、短縮された活性エネルギー線照射時間で立体造形物などの光硬化物を生産性良く製造することができ、しかも低粘度で取り扱い性に優れ、長期間保存しても粘度の大幅な上昇やゲル化が生じず、光造形などに好適な低い粘度を維持することのできる光硬化性樹脂組成物を提供することである。
更に、本発明の目的は、前記した特性と併せて、硬化時の体積収縮が小さくて、目的どおりの造形物を高い寸法精度および造形精度で製造することのできる光硬化性樹脂組成物を提供することである。
そして、本発明の目的は、前記した諸特性と共に、力学的特性に優れる光学的立体造形物などの光硬化物を製造することのできる光硬化性樹脂組成物を提供することである。
さらに、本発明の目的は、当該光硬化性樹脂組成物を用いて光学的立体造形を行って立体造形物を製造する方法を提供することである。
上記の課題を解決すべく本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。そして、3級アミノ基を有する特定のアクリレート化合物を合成し、それをエチレン性不飽和化合物の一部としてエチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物に含有させたところ、硬化感度が高くて、短時間で光硬化して立体造形物を生産性良く製造できる光硬化性樹脂組成物を得ることができた。
さらに、本発明者らは、3級アミノ基を有する前記特定のアクリレート化合物を含有する当該光硬化性樹脂組成物は、光学的立体造形に適する低い粘度を有し、長期間放置しておいても粘度の大幅な増加やゲル化が生じず、長期保存安定性、取り扱い性に優れ、光学的立体造形に有効に用い得ることを見出した。
また、本発明者らは、当該光硬化性樹脂組成物は光硬化時の収縮が小さく、反りのない目的どおりの寸法および形状を有する立体造形物を高い造形精度および寸法精度で製造できること、その上得られた立体造形物などの光硬化物は高い力学的強度を有し、力学的特性に優れることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) エチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物であって、エチレン性不飽和化合物の一部として、下記の一般式(I);
Figure 2007161740

[式中、R1およびR2は互いに同じか又は異なるアルキル基またはアラルキル基を示し、R3は(m+n)価のアクリレート残基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1〜5の整数であり、m+nは2〜6である。]
で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有することを特徴とする光硬化性樹脂組成物である。
そして、本発明は、
(2) 光硬化性樹脂組成物の全質量に基づいて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を0.1〜10質量%の割合で含有する前記(1)の光硬化性樹脂組成物;及び、
(3) 光学的立体造形用である前記(1)または(2)の光硬化性樹脂組成物;
である。
さらに、本発明は、
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかの光硬化性樹脂組成物を用いて光学的立体造形を行なって立体造形物を製造する方法である。
そして、本発明は、
本発明の光硬化性樹脂組成物は、活性エネルギー線による硬化感度が高く、短縮された光照射時間で光硬化するため、立体造形物などの光硬化物を生産性よく製造することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、光造形などに適した低い粘度を有し、しかも長期間保存しても、粘度の大幅な上昇やゲル化が生じず、保存安定性および取り扱い性に優れており、光学的立体造形などに有効に用いることができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化時の収縮が小さく、反りがなく、目的どおりの外観および寸法を有する立体造形物などの光硬化物を、高い寸法精度および高い造形精度で円滑に製造することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物を用いることによって、高い機械的強度などを有していて、力学的特性、耐熱性などの特性に優れる立体造形物を円滑に製造することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物の有する前記した優れた効果は、上記の一般式(I)で表される本発明の3級アミノ基含有アクリレート化合物を、エチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物中にエチレン性不飽和化合物の一部として含有させることによって得ることができる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、エチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有し、活性エネルギー線で重合および/または架橋する前記エチレン性不飽和化合物の一部として、下記の一般式(I);
Figure 2007161740

[式中、R1およびR2は互いに同じか又は異なるアルキル基またはアラルキル基を示し、R3は(m+n)価のアクリレート残基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1〜5の整数であり、m+nは2〜6である。]
で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有する。
なお、本明細書でいう「活性エネルギー線」とは、紫外線、電子線、X線、放射線、高周波などのような光硬化性樹脂組成物を硬化させ得るエネルギー線をいう。
上記の一般式(I)で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)において、R1とR2は同じかまたは互に異なるアルキル基またはアラルキル基である。
1および/またはR2がアルキル基である場合は、炭素数1〜5のアルキル基であることが材料の入手容易性の点から好ましく、具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピス基、n−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基などを挙げることができる。また、R1および/またはR2がアラルキル基である場合の具体例としては、ベンジル基、フェニルエチル基などを挙げることができる。そのうちでも、R1およびR2は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、ベンジル基であることが、反応性の点から好ましい。
また、一般式(I)で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)において、R3は2〜6価のアクリレート残基であり、そのうちでも2〜4価、特に2または3価のアクリレート残基であることが、合成のし易さの点から好ましい。また、R3の例としては、2〜6価、特に2または3価の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、橋架け環式脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、前記した炭化水素基がエーテル酸素原子を介して結合しているエーテル系炭化水素基、アクリロイルオキシ基などの置換基を有する前記した炭化水素基またはエーテル系炭化水素基などを挙げることができる。
そのうちでも、R3は、炭素数2〜12の鎖状または分岐したアルキレン基、脂環を有する炭化水素基、橋架け環を有する炭化水素基であることが、合成上および反応性の点から好ましい。
3の具体例としては、下記の式で表される基などを挙げることができる。
Figure 2007161740
Figure 2007161740

(上記式中、Eはエチレン基、Pはプロピレン基、q、r、s、tはそれぞれ独立して1〜10の整数を示す。)
Figure 2007161740
Figure 2007161740

(式中、Aは分岐したブチレン基、Eはエチレン基、Pはプロピレン基、u、vおよびwは1〜10の整数を示す。)
また、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)の具体例としては、下記に示す化合物を挙げることができる。
Figure 2007161740
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化感度の向上、光硬化時の収縮率の低減、反りの防止、光硬化して得られる立体造形物などの光硬化物の力学的特性などの点から、光硬化性樹脂組成物の全質量に基づいて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を0.1〜10質量%の割合で含有することが好ましく、0.2〜5質量%の割合で含有することがより好ましく、0.5〜3質量%の割合で含有することが更に好ましい。
3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)の含有量が少なすぎると、硬化感度の向上を図りながら、光硬化時の収縮率の低下、寸法精度および造形精度の向上、得られる光硬化物(立体造形物)の力学的特性の向上、耐熱性などを同時に達成できにくくなる。一方、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)の含有量が多すぎると、硬化厚みの制御が困難になり、寸法精度の悪化、得られる立体造形物の機械的特性の低下につながり易くなる。
本発明の光硬化性樹脂組成物で用いる前記3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)の製法は特に制限されず、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を円滑に製造し得る方法であれば、いずれの方法で製造したものであってもよい。
そのうちでも、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)は、下記の一般式(II)で表される多官能アクリレート化合物(II)に、下記の一般式(III)で表される2級アミン(III)をマイケル付加反応させることによって円滑に製造することができる。
Figure 2007161740

(式中、R1、R2及びR3は前記と同じ基を示し、mおよびnは前記と同じ数を示す。)
多官能アクリレート化合物(II)に対して付加反応させる2級アミン(III)の量(モル数)を調整することによって、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)における3級アミノ基の数を1〜5個の範囲のうちの適当な数とすることができる。
3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を得るためのマイケル付加反応は、一般に溶媒および触媒を用いずに、温度50〜60℃で、大気圧下に多官能アクリレート化合物(II)と2級アミン(III)を反応させるのがよく、それによって3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を簡単に且つ高い収率で円滑に製造することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記した3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)と共に他のエチレン性不飽和化合物を含有する。
他のエチレン性不飽和化合物としては、活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤の存在下に活性エネルギー線を照射したときに、重合反応および/または架橋反応を生ずるエチレン性の不飽和結合を有する化合物であればいずれも使用でき、代表例としては(メタ)アクリレート系化合物、不飽和ポリエステル化合物などを挙げることができ、これらのエチレン性不飽和化合物の1種または2種以上を用いることができる。
そのうちでも、他のエチレン性不飽和化合物としては、1分子中に少なくとも1個の(メタ)アクリル基を有する化合物が好ましく用いられ、具体例としては、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、エポキシ(メタ)アクリレート系化合物[エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応生成物]、エステル(メタ)アクリレート系化合物[アルコール類の(メタ)アクリル酸エステル]、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
上記したウレタン(メタ)アクリレート系化合物としては、有機ジイソシアネートとジオール成分を反応させた後、末端を(メタ)アクリレート化して得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、具体例としては特許文献3および4などに記載されているウレタン(メタ)アクリレート系化合物;オリゴマー状でないウレタン(メタ)アクリレート系化合物、具体例としては有機ジイソシアネートと2−ヒドロキシ(メタ)アクリレートとを反応させて得られるものなどを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
そのうちでも、3官能性以上の多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが、空気硬化性、得られる立体造形物の機械的特性などの点からより好ましく用いられる。
上記したエポキシ(メタ)アクリレート系化合物としては、芳香族エポキシ化合物、脂環族エポキシ化合物および脂肪族エポキシ化合物のうちの少なくとも1種と、(メタ)アクリル酸との反応により得られるエポキシ(メタ)アクリレート系反応生成物を挙げることができる。そのうちでも、芳香族エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応により得られるエポキシ(メタ)アクリレート系反応生成物が好ましく用いられ、具体例としては、ビスフェノールAやビスフェノールFなどのビスフェノール化合物またはそのアルキレンオキサイド付加物とエピクロルヒドリンなどのエポキシ化剤との反応によって得られるグリシジルエーテルを、(メタ)アクリル酸と反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレート、エポキシノボラック樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレート系反応生成物などを挙げることができる。
上記のエステル(メタ)アクリレート系化合物としては、分子中に少なくとも1個の水酸基をもつ芳香族アルコール、脂肪族アルコール、脂環族アルコールおよび/またはそれらのアルキレンオキサイド付加体と、(メタ)アクリル酸との反応により得られる(メタ)アクリレートを挙げることができる。
より具体的には、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロデカンジメタノールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートやその他のジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペタニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、前記したジオール、トリオール、テトラオール、ヘキサオールなどの多価アルコールのアルキレンオキシド付加物の(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ビスフェノールAジアクリレート、プロピレンオキシド変性ビスフェノールAジアクリレートなどを挙げることができる。
そのうちでも、アルコール類の(メタ)アクリレートとしては、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との反応により得られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリル基を有する(メタ)アクリレート、例えばトリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレートなどが好ましく用いられる。
また、前記した(メタ)アクリレート化合物のうちで、メタクリレート化合物よりも、アクリレート化合物が重合速度の点から好ましく用いられる。
上記したポリエステル(メタ)アクリレートとしては、水酸基含有ポリエステルと(メタ)アクリル酸との反応により得られるポリエステル(メタ)アクリレートを挙げることができる。
また、上記したポリエーテル(メタ)アクリレートとしては、水酸基含有ポリエーテルとアクリル酸との反応により得られるポリエーテルアクリレートを挙げることができる。
特に、本発明の光硬化性樹脂組成物は、他のエチレン性不飽和化合物として、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、脂肪族ジアクリレート、脂肪族ポリオールの多官能アクリレート、脂環族ジアクリレートおよびエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド変性のビスフェノールAジアクリレートを含有することが、反応性および得られる立体造形物の物性などの点から好ましい。
本発明の光硬化性樹脂組成物の例としては、光硬化性樹脂組成物の全質量に基づいて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を0.1〜10質量%、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物[特にウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー]を20〜60質量%、特に30〜50質量%、その他のエチレン性不飽和化合物を10〜60質量%、特に20〜50質量%、光ラジカル重合開始剤を1〜10質量%、特に2〜5質量%の割合で含有する光硬化性樹脂組成物を挙げることができる。かかる光硬化性樹脂組成物は、光学的立体造形に適する低い粘度を有し、長期保存後の粘度の大幅な上昇やゲル化が生じず、しかも硬化感度が高く且つ硬化時の収縮率が小さいため、この光硬化性樹脂組成物を用いて光学的立体造形を行うと、反りがなく、寸法精度および造形精度に優れ、更に力学的特性や耐熱性にも優れる立体造形物を短い造形時間でより円滑に得ることができる。
活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤(以下単に「ラジカル重合開始剤」ということがある)としては、活性エネルギー線を照射したときにエチレン性不飽和化合物のラジカル重合を開始させ得る重合開始剤のいずれもが使用でき、例えば、ベンジルまたはそのジアルキルアセタール系化合物、ホスフィンオキシド系化合物、フェニルケトン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾインまたはそのアルキルエーテル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物などを挙げることができる。
具体的には、ベンジルまたはそのジアルキルアセタール系化合物としては、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(通称、ベンジルジメチルケタール)、ベンジル−β−メトキシエチルアセタールなどを挙げることができる。
ホスフィンオキシド系化合物としては、BAPOと呼ばれているビスアシルホスフィンオキシドや、MAPOと呼ばれているモノアシルホスフィンオキシドがあり、具体的には、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、2,4,6−(トリメチルベンゾイル)−ジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシドなどを挙げることができる。
フェニルケトン系化合物としては、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトンなどを挙げることができる。
また、アセトフェノン系化合物としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシメチル−1−フェニルプロパン−1−オン、4′−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、p−アジドベンザルアセトフェノンなどを挙げることができる。
そして、ベンゾイン系化合物としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインノルマルブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどを挙げることができる。
また、ベンゾフェノン系化合物としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ミヒラースケトン、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノンなどを挙げることができる。
そして、チオキサントン系化合物としては、例えば、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなどを挙げることができる。
本発明では、1種または2種以上のラジカル重合開始剤を所望の性能に応じて配合して使用することができる。
そのうちでも、本発明ではラジカル重合開始剤として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンが、反応性、得られる硬化物の色相などの点から好ましく用いられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、ラジカル重合開始剤を、光硬化性樹脂組成物の全質量に基づいて、1〜10質量%、特に2〜5質量%の割合で含有していることが好ましい。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない限り、必要に応じて、顔料や染料等の着色剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、難燃剤、酸化防止剤、充填剤(架橋ポリマー粒子、シリカ、ガラス粉、セラミックス粉、金属粉等)、改質用樹脂などの1種または2種以上を適量含有していてもよい。
本発明の光硬化性樹脂組成物を用いて光学的に立体造形を行うに当たっては、従来既知の光学的立体造形方法および装置のいずれもが使用できる。好ましく採用され得る光学的立体造形法の代表例としては、液状をなす本発明の光硬化性樹脂組成物に所望のパターンを有する硬化層が得られるように活性エネルギー線を選択的に照射して硬化層を形成し、次いでこの硬化層に未硬化の液状光硬化性樹脂組成物を供給し、同様に活性エネルギー光線を照射して前記の硬化層と連続した硬化層を新たに形成する積層操作を繰り返すことによって最終的に目的とする立体的造形物を得る方法を挙げることができる。
その際の活性エネルギー線としては、上述のように、紫外線、電子線、X線、放射線、高周波などを挙げることができる。そのうちでも、300〜400nmの波長を有する紫外線が経済的な観点から好ましく用いられ、その際の光源としては、紫外線レーザー(例えば半導体励起固体レーザー、Arレーザー、He−Cdレーザーなど)、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、紫外線LED(発光ダイオード)、蛍光灯などを使用することができる。
光硬化性樹脂組成物よりなる造形面に活性エネルギー線を照射して所定の形状パターンを有する各硬化樹脂層を形成するに当たっては、レーザー光などのような点状に絞られた活性エネルギー線を使用して点描または線描方式で硬化樹脂層を形成してもよいし、または液晶シャッターまたはデジタルマイクロミラーシャッター(DMD)などのような微小光シャッターを複数配列して形成した面状描画マスクを介して造形面に活性エネルギー線を面状に照射して硬化樹脂層を形成させる造形方式を採用してもよい。
そのうちでも、本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化感度が高く且つ硬化時の収縮率が小さいため、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプなどのような、レーザー光に比べてエネルギー強度の小さい光源を用いて面状描画マスクを介して造形面に光を照射する光学的立体造形方法に好適に用いられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、光学的立体造形分野に幅広く用いることができ、何ら限定されるものではないが、代表的な応用分野としては、設計の途中で外観デザインを検証するためのモデル、部品の機能性をチェックするためのモデル、鋳型を制作するための樹脂型、金型を制作するためのベースモデル、試作金型用の直接型などを挙げることできる。特に、本発明の光硬化性樹脂組成物は、精密な部品のモデルの作成に威力を発揮することができる。より具体的には、例えば、精密部品、電気・電子部品、家具、建築構造物、自動車用部品、各種容器類、鋳物などのモデル、母型、加工用などの用途に有効に用いることができる。
さらに、必要に応じて、本発明の光硬化性樹脂組成物は、光学的立体造形以外に用途、例えば、光ファイバーコーティング、光ディスクのコーティングなどにも用いることができる。
以下に本発明を実施例などによって具体的に説明するが、本発明は以下の例に何ら限定されるものではない。以下の例中、「部」は質量部を意味する。
また、以下の例中、光硬化性樹脂組成物の粘度、硬化深度(Dp)、臨界硬化エネルギー(Ec)および作業硬化エネルギー(E10)の測定、安定性の評価、並びに光造形して得られた光造形物の力学的特性[引張り特性(破断強度、破断伸度、引張弾性率)、降伏強度、曲げ特性(曲げ強度、曲げ弾性率)]および収縮率の測定または算出は、次のようにして行なった。
(1)光硬化性樹脂組成物の粘度:
光硬化性樹脂組成物を25℃の恒温槽に入れて、光硬化性樹脂組成物の温度を25℃に調節した後、B型粘度計(株式会社東京計器製)を使用して測定した。
(2)光硬化性樹脂組成物の硬化深度(Dp)、臨界硬化エネルギー(Ec)及び作業硬化エネルギー(E10):
非特許文献1に記載されている理論にしたがって測定した。具体的には、光硬化性樹脂組成物よりなる造形面(液面)に、超高圧水銀ランプ(波長域340〜380nmの紫外光、エネルギー強度2mW/cm2)からの光を照射して1層分の光硬化膜を形成させた。この操作を、硬化膜の形成時の光照射時間を1〜6秒の間で、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒及び6秒と6段階に変化させることによって造形面への照射エネルギー量を変え、各照射エネルギー量により生成した光硬化膜を光硬化性樹脂組成物液から取り出して、未硬化樹脂を取り除き、各硬化膜の厚さを定圧ノギスで測定し、光硬化膜の厚さをY軸、照射エネルギー量をX軸としてプロットし、プロットして得られた直線の傾きから硬化深度を求めると共に、X軸の切片を臨界硬化エネルギー[Ec(mJ/cm2)]とし、0.25mmの厚さに硬化させるのに必要な露光エネルギー量を作業硬化エネルギー(E10/mJ/cm2)とした。
(3)光硬化性樹脂組成物の安定性;
光硬化性樹脂組成物を空気雰囲気下に暗所にて、温度80℃の恒温槽に入れて28日間保存し、その間に1日毎にその状態を目視にて観察し、にごりの有無およびゲル化の有無を調べた。
(4)光造形物の引張り特性(破断強度、破断伸度、引張弾性率):
以下の実施例または比較例で作製した光造形物(JIS K−7113に準拠したダンベル形状の試験片)を用いて、JIS K−7113にしたがって、試験片の破断強度(引張強度)、破断伸度(引張伸度)および引張弾性率を測定した。
(5)光造形物の降伏強度:
上記(4)の引張り特性の試験において、光造形物が弾性から塑性に移る点における強度を降伏強度とした。
(6)光造形物の曲げ特性(曲げ強度、曲げ弾性率):
以下の実施例または比較例で作製した光造形物(JIS K−7171に準拠したバー形状の試験片)を用いて、JIS K−7171にしたがって、試験片の曲げ強度および曲げ弾性率を測定した。
(7)収縮率:
光硬化させる前の光硬化性樹脂組成物(液体)の比重(d0)と、光硬化して得られた光硬化物の比重(d1)から、下記の数式により収縮率を求めた。

収縮率(%)={(d1−d0)/d1}×100
《合成例1》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)の合成]
この合成例1では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−DCP」)100gを入れ、そこにジエチルアミン12gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら1時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)を製造した。
これにより得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)の赤外吸収スペクトルを、フーリエ変換赤外線分光光度計(株式会社島津製作所製「FTIR−8100M型」)により、NaClを用いて測定したところ、図1に示すとおりであった。
《合成例2》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ib)の合成]
この合成例2では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ib)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、1,10−デカンジオールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−DOD」)282gを入れ、そこにジエチルアミン73gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ib)を製造した。
《合成例3》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ic)の合成]
この合成例3では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ic)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−HD−N」)214gを入れ、そこにジエチルアミン73gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ic)を製造した。
これにより得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ic)の赤外吸収スペクトルを、合成例1で使用したのと同じ赤外線分光光度計により、NaClを用いて測定したところ、図2に示すとおりであった。
《合成例4》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Id)の合成]
この合成例4では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Id)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、1,9−ノナンジオールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−NOD−N」)252gを入れ、そこにジエチルアミン73gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Id)を製造した。
《合成例5》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ie)の合成]
この合成例5では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ie)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、ネオペンチルグリコールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−NPG」)212gを入れ、そこにジエチルアミン73gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ie)を製造した。
《合成例6》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(If)
この合成例6では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(If)」という]を合成した。
Figure 2007161740
すなわち、1リットルの三口フラスコに、シクロエキサンジメタノールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−CHD」)252gを入れ、そこにジエチルアミン73gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(If)を製造した。
《合成例7》[3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)
この合成例7では、以下の化学式を有する3級アミノ基含有アクリレート化合物[以下「3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)」という]を合成した。
Figure 2007161740

(式中、Acはアクリロイル基を示す。)
すなわち、1リットルの三口フラスコに、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(新中村化学工業株式会社製「A−9530」)100gを入れ、そこにジエチルアミン6.6gをフラスコの内温50〜60℃を維持しながら2時間かけて滴下した。滴下終了後、赤外線吸収スペクトルにて3300cm-1の吸収ピークが無くなるまで同温度で反応させて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)を製造した。
これにより得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)の赤外吸収スペクトルを、合成例1で使用したのと同じ赤外線分光光度計により、NaClを用いて測定したところ、図3に示すとおりであった。
《実施例1》
(1) ウレタンアクリレートオリゴマー[2−ヒドロキシエチルアクリレート1モルとイソホロンジイソシアネート1モルを反応させた後に、4個(4モル)のプロピレンオキサイドで変性したペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物0.25モルを反応させて得られたウレタンアクリレートオリゴマー(新中村化学工業株式会社製「CM37」)]35部、イソボルニルアクリレート45部、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート20質量部および合成例1で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)1部および2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製「イルガキュア651」)(ラジカル重合開始剤)5部をよく混合して光硬化性樹脂組成物を調製した。
(2) 上記(1)で得られた光硬化性樹脂組成物の粘度、硬化深度(Dp)、臨界硬化エネルギー(Ec)、作業硬化エネルギー(E10)および安定性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(3) 光源として超高圧水銀ランプ(120W、岩崎電気株式会社製)を備え、面状描画マスクとしてエプソン社製のTFT方式VGA(640×480画素)の液晶を備える光造形装置(シーメット株式会社製「LE3000」)を使用し、上記(1)で得られた光硬化性樹脂組成物を用いて、造形面(光硬化性樹脂組成物の表面)への投影サイズ=35mm(装置の進行方向)×47mm(進行方向と直角の方向)(方形)、造形面での光エネルギー強度2mW/cm2の条件下に、光源、集光レンズ、面状描画マスクおよび投影レンズを一体にして約7mm/秒の速度で造形面に対して平行に進行方向に連続移動させ、その際に液晶よりなる面状描画マスクのマスク画像を形成しようとする断面形状パターンに応じて面状描画マスクの画像パターンを動画的に連続的に変えながら、積層厚み0.1mmで光照射を行なって、引張り特性測定のためのJIS K−7113に準拠したダンベル形状の立体造形物および曲げ特性測定のためのJIS K−7171に準拠したバー形状の立体造形物を作製した。この光造形操作において、光硬化層各部での照射時間は5秒、該各部での光照射量は8〜15mJであった。得られた試験片を用いて、JIS K−7113およびJIS K−7171に準拠して、その引張り特性および曲げ特性を想定したところ、下記の表1に示す。
《実施例2〜6》
(1) 実施例1の(1)において、合成例1で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)1部の代わりに、合成例2〜6で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ib)〜(Ie)のいずれかを1部の割合で用い、それ以外は実施例1の(1)と同様にして光硬化性樹脂組成物を調製した。
(2) 上記(1)で得られたそれぞれの光硬化性樹脂組成物の粘度、硬化深度(Dp)、臨界硬化エネルギー(Ec)、作業硬化エネルギー(E10)および安定性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(3) 上記(1)で得られたそれぞれの光硬化性樹脂組成物を用いて、実施例1の(3)と同様にして光学的立体造形を行なって、JIS K−7113に準拠したダンベル形状の試験片とJIS K−7171に準拠したバー形状の試験片を作製し、その物性を上記した方法で測定した。その結果を下記の表1に示す。
《実施例7〜9》
(1)(i) 実施例1の(1)において、合成例1で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)1部の代わりに、合成例7で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)3部を用い、それ以外は実施例1の(1)と同様にして光硬化性樹脂組成物を調製した(実施例7)。
(ii) 実施例1の(1)において、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)の配合量を3部に変え、更にラジカル光重合開始剤の配合量を3部に変え、それ以外は実施例1の(1)と同様にして光硬化性樹脂組成物を調製した(実施例8)。
(iii) また、合成例1で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)1部の代わりに、合成例7で製造した3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)3部を用い、更に更にラジカル光重合開始剤の配合量を3部に変え、それ以外は実施例1の(1)と同様にして光硬化性樹脂組成物を調製した(実施例9)。
(2) 上記(1)で得られたそれぞれの光硬化性樹脂組成物の粘度、硬化深度(Dp)、臨界硬化エネルギー(Ec)、作業硬化エネルギー(E10)および安定性を上記した方法で測定または評価したところそれぞれの光硬化性樹脂組成物を用いて、実施例1の(3)と同様にして光学的立体造形を行なって、JIS K−7113に準拠したダンベル形状の試験片とJIS K−7171に準拠したバー形状の試験片を作製し、その物性を上記した方法で測定した。その結果を下記の表1に示す。
《比較例1》
(1) 実施例1の(1)において、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)を用いなかった以外は実施例1の(1)と同様にして光硬化性樹脂組成物を調製した。
(2) 上記(1)で得られた光硬化性樹脂組成物の粘度、臨界硬化エネルギー(Ec)、硬化深度(Dp)、作業硬化エネルギー(E10)および安定性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表2に示すとおりであった。
(3) 上記(1)で得られた光硬化性樹脂組成物を用いて、実施例1の(3)と同様にして光学的立体造形を行なって、JIS K−7113に準拠したダンベル形状の試験片とJIS K−7171に準拠したバー形状の試験片を作製し、その物性を上記した方法で測定した。その結果を下記の表2に示す。
《比較例2〜5》
(1) 実施例1の(1)において、3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)1部の代わりに、ジエタン−ルアミン1部(比較例2)、N−ブチルジエタン−ルアミン1部(比較例3)、ジメチルアミノエチルアクリレート1部(比較例4)またはアミノ基含有アクリレート「EB−7100」(ダイセルUCB製)1部を用いた以外は、実施例1の(1)と同様にしてそれぞれの光硬化性樹脂組成物を調製した。
(2) 上記(1)で得られたそれぞれの光硬化性樹脂組成物の粘度、臨界硬化エネルギー(Ec)、硬化深度(Dp)、作業硬化エネルギー(E10)および安定性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表2に示すとおりであった。
(3) 上記(1)で得られたそれぞれの光硬化性樹脂組成物を用いて、実施例1の(3)と同様にして光学的立体造形を行なって、JIS K−7113に準拠したダンベル形状の試験片とJIS K−7171に準拠したバー形状の試験片を作製し、その物性を上記した方法で測定した。その結果を下記の表2に示す。
Figure 2007161740
Figure 2007161740
上記の表1および表2の結果から明らかなように、エチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有し、エチレン性不飽和化合物の一部として3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有する実施例1〜9の光硬化性樹脂組成物は、光学的立体造形に適する低い粘度を有し、しかも80℃という高温で28日間保存した後でもにごりやゲル化が生じず保存安定性に優れ、その上、臨界硬化エネルギー(Ec)および作業硬化エネルギー(E10)の値が小さく、硬化感度が高い。さらに、実施例1〜9の光硬化性樹脂組成物を用いて得られた立体造形物は、力学的特性に優れ、しかも収縮率も5%台と低く、光造形時に反りなどが生じず、立体造形物を良好な寸法精度および造形精度で製造することができる。
それに対して、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有しない比較例1の光硬化性樹脂組成物は、保存安定性ではあるが、臨界硬化エネルギー(Ec)および作業硬化エネルギー(E10)の値が大きく、硬化感度が低く、しかも収縮率が大きくて目的とする立体造形物を得ることは困難であり、また力学的特性においても実施例1〜9に比べ得劣っている。
また、比較例2および3の光硬化性樹脂組成物は短期間のうちにゲル化が生じて光造形に用いることができない。
比較例4の光硬化性樹脂組成物は、保存時に、にごりが生じ保存安定性に劣っており、しかも光造形して得られた立体造形物の力学的特性が実施例1〜9に比べて大きく劣っている。
比較例5の光硬化性樹脂組成物は、保存安定性ではあるが、実施例1〜9に比べて臨界硬化エネルギー(Ec)および作業硬化エネルギー(E10)の値が大きく、硬化感度が劣っており、しかも光造形して得られた立体造形物の力学的特性が実施例1〜9に比べて大きく劣っている。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、低粘度で光造形時の取り扱い性に優れ、長期間保存しても粘度の大幅な上昇やゲル化が生じず保存安定性に優れ、硬化感度が高くて活性エネルギー線の照射により短時間で硬化して立体造形物を生産性良く製造することができ、しかも硬化時の体積収縮が小さくて目的とする立体造形物などを高造形精度、高寸法精度で製造でき、その上得られる立体造形物の力学的特性に優れる。そのため、本発明の光硬化性樹脂組成物を用いて、精密部品、電気・電子部品、家具、建築構造物、自動車用部品、各種容器類、鋳物、金型、母型などのためのモデルや加工用モデル、複雑な熱媒回路の設計用の部品、複雑な構造の熱媒挙動の解析企画用の部品、その他の複雑な形状や構造を有する各種の立体造形物を、高い造形速度および寸法精度で円滑に得ることができる。
合成例1で得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ia)の赤外吸収スペクトルを示す図である。 合成例3で得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ic)の赤外吸収スペクトルを示す図である。 合成例7で得られた3級アミノ基含有アクリレート化合物(Ig)の赤外吸収スペクトルを示す図である。

Claims (4)

  1. エチレン性不飽和化合物および活性エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤を含有する光硬化性樹脂組成物であって、エチレン性不飽和化合物の一部として、下記の一般式(I);
    Figure 2007161740

    [式中、R1およびR2は互いに同じか又は異なるアルキル基またはアラルキル基を示し、R3は(m+n)価のアクリレート残基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1〜5の整数であり、m+nは2〜6である。]
    で表される3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を含有することを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
  2. 光硬化性樹脂組成物の全質量に基づいて、3級アミノ基含有アクリレート化合物(I)を0.1〜10質量%の割合で含有する請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
  3. 光学的立体造形用である請求項1または2に記載の光硬化性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の光硬化性樹脂組成物を用いて光学的立体造形を行なって立体造形物を製造する方法。
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