JP2007161261A - ブリスター容器及びブリスター容器の製造方法 - Google Patents

ブリスター容器及びブリスター容器の製造方法 Download PDF

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Hitoshi Kubota
仁 窪田
Hiroshi Yoshizaki
博 吉崎
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Abstract

【課題】表面構成部材と前記裏面構成部材間への空気だまりを防止することができるブリスター容器及びブリスター容器の製造方法を提供する。
【解決手段】プラスチックフィルムをプレスして膨出部21が設けられた表面構成部材12を形成した後、表面構成部材12の表面側接合面31に切り込みを入れて縦破線部41と横破線部42と連設破線部51とスリット61を形成して排気部を構成する。表面構成部材12の膨出部21に洗浄剤を収容し、表面構成部材12の表面側接合面31を加熱しながらプレスして当該表面構成部材12を裏面構成部材11に接合してブリスター容器201を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、薬剤等を収容するブリスター容器及びブリスター容器の製造方法に関する。
従来、固形の薬剤は、図6に示すように、ブリスター容器801に収容されて販売されていた(例えば、特許文献1)。
このブリスター容器801は、裏面構成部材811と、該裏面構成部材811に貼着された表面構成部材812とによって構成されている。前記裏面構成部材811は、長方形状の板紙によって形成されており、前記表面構成部材812は、無色透明のプラスチックで形成されている。
この表面構成部材812には、表面側に膨出した膨出部813,・・・が複数形成されており、各膨出部813,・・・には、前記薬剤が収容されるように構成されている。これにより、前記薬剤は、前記膨出部813,・・・に収容された状態で、前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811との間に保持されるように構成されている。
また、前記両構成部材811,812を接合して形成されたブリスター容器801には、縦横に延在する切取線821,・・・が形成されており、各切取線821,・・・は、前記表面構成部材812及び前記裏面構成部材811の両者を断続的に切断した破線で構成されている。この破線は、各膨出部813,・・・を包囲するように設けられており、各膨出部813,・・・に収容された薬剤を個別に切り離して使用できるように構成されている。
意匠登録第1024354号公報
しかしながら、このようなブリスター容器にあっては、表面構成部材812を裏面構成部材811に熱圧着して接合する際に、前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811との間に空気が入ることがある。また、この空気は、熱圧着時に加えられる熱によって膨張してしまう。
これにより、前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811との間に空気だまりが出来てしまい、空気だまりができた個所は、前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811とが接合されないか、接合されても接合が弱くなり、前記裏面構成部材811から前記表面構成部材812が剥がれ易くなる恐れがあった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、表面構成部材と前記裏面構成部材間への空気だまりを防止することができるブリスター容器及びブリスター容器の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1のブリスター容器にあっては、裏面構成部材に表面構成部材が接合されて形成されるブリスター容器において、接合前の前記表面構成部材又は前記裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に、両構成部材間に入り込んだ空気を逃がすための排気部を設けるとともに、前記表面構成部材と前記裏面構成部材とを接合して形成した。
すなわち、接合前の表面構成部材又は裏面構成部材の少なくとも一方の接合面には、排気部が設けられており、前記表面構成部材と前記裏面構成部材とが接合される際に、両部材間に入り込んだ空気は、前記排気部より外部に排気される。
また、請求項2のブリスター容器においては、前記接合面に開口部を開設して前記排気部を形成した。
すなわち、前記接合面には、開口部が開設されており、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に入り込んだ空気は、前記開口部が構成する排気部を介して外部に排気される。
さらに、請求項3のブリスター容器では、前記接合面に切り込みを入れて前記排気部を形成した。
すなわち、前記接合面には、切り込みが入れられており、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に入り込んだ空気は、この切り込みが構成する排気部を介して外部に排気される。
加えて、請求項4のブリスター容器にあっては、前記表面構成部材は、空気中で気体を発生する被収容物を収容する為の膨出部を備え、前記排気部を前記膨出部へ向けて延在するスリットで構成した。
すなわち、前記表面構成部材には膨出部が形成されており、該膨出部には、被収容物が収容される。
そして、前記排気部は、前記膨出部へ向けて延在する開口部又は切り込みで形成されたスリットで構成されている。このため、例えば、膨出部内の空気に含まれる少量の湿気等により反応してガスを発生するような被収容物を前記膨出部に収容した際に、該被収容物が発生するガスで前記膨出部の内圧が高まり、前記表面構成部材が前記裏面構成部材から剥離し始めた場合であっても、その剥離が前記排気部に達した時点で、前記ガスを前記排気部から排出することができる。これにより、剥離の広がりが押さえられる。
このとき、前記膨出部は、前記ガスによって内圧が高められている。このため、前記排気部を切り込みで形成した場合には、外部からの空気の浸入を防止することもできる。
また、本発明の請求項5のブリスター容器の製造方法にあっては、裏面構成部材に表面構成部材を接合して形成するブリスター容器の製造方法において、接合前の前記表面構成部材又は前記裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に、両構成部材間に入り込んだ空気を逃がすための排気部を形成する排気部形成工程と、前記表面構成部材の接合面と前記裏面構成部材の接合面とを圧接して接合する接合工程と、を備えている。
すなわち、ブリスター容器を製造する際には、排気部形成工程において、接合前の前記表面構成部材又は前記裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に、両構成部材間に入り込んだ空気を逃がすための排気部を形成する。そして、接合工程において、前記表面構成部材の接合面と前記裏面構成部材の接合面とを圧接して接合しブリスター容器を形成する。
このとき、接合前の表面構成部材又は裏面構成部材の少なくとも一方の接合面には、排気部が設けられており、前記表面構成部材と前記裏面構成部材とを接合する際に、両部材間に空気が入り込んだ際には、この空気を前記排気部より外部に排気することができる。
さらに、請求項6のブリスター容器の製造方法においては、前記排気部形成工程は、前記接合面に切り込みを入れて前記排気部を形成する。
すなわち、前記排気部形成工程では、前記接合面に切り込みを入れて前記排気部を形成する。このとき、前記接合面に開口部を形成する場合には、開口部を開設する為に切断された切断片が発生し、この切断片を取り除く為の工程が必要となるとともに、この切断片を破棄しなければならない。
しかしながら、前記排気部を切り込みで構成することで、前記切断片の除去工程や破棄作業が不要となる。
以上説明したように本発明の請求項1のブリスター容器にあっては、接合前の表面構成部材又は裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に排気部を設けることによって、前記表面構成部材と前記裏面構成部材とを接合する際に、両部材間に入り込んだ空気を、前記排気部より外部に排気することができる。
これにより、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に空気だまりが発生し、該裏面構成部材から前記表面構成部材が剥がれ易くなる従来と比較して、表面構成部材が剥離するといった不具合の発生を未然に回避することができる。
また、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に空気だまりが形成される従来と比較して、外観品質を高めることもできる。
また、請求項2のブリスター容器においては、前記接合面に開口部を開設することで、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に入り込んだ空気を、前記開口部が構成する排気部を介して外部に排気することができる。
さらに、請求項3のブリスター容器では、前記接合面に切り込みを入れることによって、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に入り込んだ空気を、この切り込みが構成する排気部を介して外部に排気することができる。
そして、前記排気部は、前記接合面に設けられた切り込みで構成されている。このため、前記接合面に開口部を開設する場合と比較して、切断片を発生させること無く、前記排気部を形成することができる。
加えて、請求項4のブリスター容器にあっては、前記表面構成部材に形成された膨出部に被収容物が収容される。
そして、前記排気部は、前記膨出部へ向けて延在する開口部又は切り込みで形成されたスリットで構成されている。このため、例えば、膨出部内の空気に含まれる少量の湿気等により反応してガスを発生するような被収容物を前記膨出部に収容した際に、該被収容物が発生するガスで前記膨出部の内圧が高まり、前記表面構成部材が前記裏面構成部材から剥離し始めた場合であっても、その剥離が前記排気部に達した時点で、前記ガスを前記排気部から排出することができる。
これにより、剥離の広がりを前記排気部で停止することができ、前記表面構成部材が前記裏面構成部材から剥離して前記膨出部が口開くといった不具合を確実に防止することができる。
このとき、前記膨出部は、前記ガスによって内圧が高められている。このため、前記排気部を切り込みで形成した場合には、外部からの空気の浸入を防止することもできる。
また、本発明の請求項5のブリスター容器の製造方法にあっては、排気部形成工程にて接合面に排気部を形成しておいた表面構成部材と裏面構成部材を接合する際に、両部材間に空気が入り込んだ場合であっても、この空気を前記排気部より外部に排気することができる。
したがって、製造されたブリスター容器の表面構成部材と裏面構成部材との間に空気だまりが発生し、該裏面構成部材から前記表面構成部材が剥がれ易くなる従来と比較して、表面構成部材が剥離するといった不具合の発生を未然に回避することができる。
また、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との間に空気だまりが形成される従来と比較して、製造されたブリスター容器の外観品質を高めることもできる。
さらに、請求項6のブリスター容器の製造方法においては、排気部形成工程にて前記接合面に切り込みを入れて排気部を形成する。このとき、前記接合面に開口部を形成する場合には、開口部を開設する為に切断された切断片が発生し、この切断片を取り除く為の工程が必要となるとともに、切断片を破棄しなければならない。
しかしながら、前記排気部を切り込みで構成することで、前記切断片の除去工程や破棄作業が不要となる。これにより、製造コストを抑えることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるブリスター容器1を示す図である。このブリスター容器1には、図2にも示すように、例えば、過炭酸ナトリウムを含有し、台所等の排水管内に投入し、排水管内の水と反応して発泡する固形の被収容物である洗浄剤2が収容されており、当該ブリスター容器1を店頭に陳列して販売されるように構成されている。
すなわち、前記ブリスター容器1は、裏面側を構成する裏面構成部材11と、該裏面構成部材11に貼着された表面側を構成する表面構成部材12とによって構成されている。前記裏面構成部材11は、長方形状の板紙で構成されており、その表面には、印刷が施されている。前記表面構成部材12は、無色透明のプラスチックで形成されており、当該表面構成部材12は、金型で形成されている。
この表面構成部材12には、表面側に膨出する円形の膨出部21,・・・が形成されており、図1に示したように、等間隔をおいて縦列された膨出部21,・・・が三列並設されている。縦列する各膨出部21,・・・の数は、左方へ移るに従って多くなるように構成されており、その上部は、左の列へ移るに従って高くなるように構成されてる。各膨出部21,・・・には、図2に示したように、円筒状に形成された前記洗浄剤2,・・・が収容されており、各洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12を介して外部から見えるように構成されている。
前記表面構成部材12は、前記膨出部21,・・・の周囲部の裏面が前記裏面構成部材11に接合される表面側接合面31を構成しており、該表面側接合面31に面接する前記裏面構成部材11の表面の部位は、前記表面側接合面31と接合される裏面側接合面32を構成している。前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32には、加熱時に溶解する接着剤が塗布されており、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31と、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32とは、熱接着により固定されている。これにより、前記膨出部21,・・・に収容された前記洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に保持されている。
前記表面構成部材12には、図1に示したように、縦方向に延在する縦破線部41,41が縦列された左右の膨出部21,・・・の間に設けられているとともに、横方向に延在する横破線部42,・・・が横方向に配列された上下の膨出部21,・・・の間に設けられている。これにより、前記各膨出部21,・・・は、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とで包囲された矩形状の包囲領域43,・・・内に設けられている。
前記各破線部41,42,・・・は、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31に断続的に形成された切り込みによって構成されており、当該表面構成部材12と前記裏面構成部材11とを接合する際に、両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。これにより、切断し難いプラスチック製の前記表面構成部材12は、切断し易い板紙からなる前記裏面構成部材11と共に前記各破線部41,42,・・・に沿って切断できるように構成されており、各破線部41,42,・・・による前記包囲領域43,・・・に設けられた前記膨出部21,・・・内の洗浄剤2,・・・を個別に切り離して使用できるように構成されている。
また、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とが交差す交差部には、円形の開口部211,・・・が設けられており、前記両部材11,12間に入り込んだ空気を逃がすための排気部が構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ブリスター容器1を製造する際には、先ず、プラスチックフィルムをプレスして前記膨出部21,・・・が設けられた前記表面構成部材12を形成した後、該表面構成部材12の前記表面側接合面31に切り込みを入れ、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とを形成すると同時に、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31に円形の開口部211を打ち抜いて排気部を構成する。
そして、この表面構成部材12の各膨出部21,・・・に前記洗浄剤2を収容するとともに、当該表面構成部材12の裏面側に前記裏面構成部材11を合わせる。この状態において、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32を加熱しながらプレスして、該表面側接合面31が面接する前記裏面側接合面32の接着剤を溶かし、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合してブリスター容器1を形成する。
このとき、接合前の表面構成部材12の表面側接合面31には、排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記開口部211,・・・とが形成されており、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合する際に、両部材11,12間に空気が入り込んだ場合には、この空気を前記排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記開口部211,・・・とから外部に排気することができる。
このため、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが発生し、該裏面構成部材11から前記表面構成部材12が剥がれ易くなる従来と比較して、前記表面構成部材12が剥離するといった不具合の発生を未然に回避することができる。
また、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが形成される従来と比較して、外観品質を高めることもできる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同じ又は同等部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、このブリスター容器101を構成する表面構成部材12では、縦破線部41,41と横破線部42,・・・とが交差する交差部分に設けられた開口部211,・・・が廃止されている。
一方、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とが交差する角部においては、角部を構成する前記縦破線部41と横破線部42とを斜めに連設する連設破線部51,・・・が設けられており、前記表面側接合面31に形成された前記連設破線部51,・・・も、前記両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。これにより、前記各破線部41,42,・・・に沿って前記包囲領域43,・・・内部を切り離した際に、その角部が丸められるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ブリスター容器101を製造する際には、先ず、プラスチックフィルムをプレスして前記膨出部21,・・・が設けられた前記表面構成部材12を形成した後、該表面構成部材12の前記表面側接合面31に切り込みを入れ、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・とを形成して排気部を構成する。
このとき、前記表面側接合面31に、第1の実施の形態のように開口部211,・・・を形成して排気部を構成する場合には、開口部211,・・・を開設する為に切断された切断片が発生し、この切断片を取り除く為の工程が必要となるとともに、この切断片を破棄しなければならない。しかしながら、前記排気部を総て切り込みで構成することで、前記切断片の除去工程や破棄作業が不要となる。これにより、製造コストを抑えることができる。
そして、この表面構成部材12の各膨出部21,・・・に前記洗浄剤2を収容するとともに、当該表面構成部材12の裏面側に前記裏面構成部材11を合わせる。この状態において、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32を加熱しながらプレスして、該表面側接合面31が面接する前記裏面側接合面32の接着剤を溶かし、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合してブリスター容器1を形成する。
このとき、接合前の表面構成部材12の表面側接合面31には、排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・とが形成されており、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合する際に、両部材11,12間に空気が入り込んだ場合には、この空気を前記排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・とから外部に排気することができる。
このため、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが発生し、該裏面構成部材11から前記表面構成部材12が剥がれ易くなる従来と比較して、前記表面構成部材12が剥離するといった不具合の発生を未然に回避することができる。
また、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが形成される従来と比較して、外観品質を高めることもできる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態を図に従って説明する。図4は、本実施の形態にかかるブリスター容器201を示す図である。このブリスター容器201は、図5にも示すように、例えば、過炭酸ナトリウムを含有し、台所等の排水管内に投入し、排水管内の水と反応して発泡する固形の被収容物である洗浄剤2が収容されており、当該ブリスター容器1を店頭に陳列して販売されるように構成されている。
すなわち、前記ブリスター容器201は、裏面側を構成する裏面構成部材11と、該裏面構成部材11に貼着された表面側を構成する表面構成部材12とによって構成されている。前記裏面構成部材11は、長方形状の板紙で構成されており、その表面には、印刷が施されている。前記表面構成部材12は、無色透明のプラスチックで形成されており、当該表面構成部材12は、金型で形成されている。
この表面構成部材12には、表面側に膨出する円形の膨出部21,・・・が形成されており、図4に示したように、等間隔をおいて縦列された膨出部21,・・・が三列並設されている。縦列する各膨出部21,・・・の数は、左方へ移るに従って多くなるように構成されており、その上部は、左の列へ移るに従って高くなるように構成されてる。各膨出部21,・・・には、図5に示したように、円筒状に形成された前記洗浄剤2,・・・が収容されており、各洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12を介して外部から見えるように構成されている。
前記表面構成部材12は、前記膨出部21,・・・の周囲部の裏面が前記裏面構成部材11に接合される表面側接合面31を構成しており、該表面側接合面31に面接する前記裏面構成部材11の表面の部位は、前記表面側接合面31と接合される裏面側接合面32を構成している。前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32には接着剤が塗布されており、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31と、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32とは、熱接着により固定されており、前記膨出部21,・・・に収容された前記洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に保持されている。
前記表面構成部材12には、図4に示したように、縦方向に延在する縦破線部41,41が縦列された左右の膨出部21,・・・の間に設けられているとともに、横方向に延在する横破線部42,・・・が横方向に配列された上下の膨出部21,・・・の間に設けられている。これにより、前記各膨出部21,・・・は、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とで包囲された矩形状の包囲領域43,・・・内に設けられている。
前記各破線部41,42,・・・は、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31に断続的に形成された切り込みによって構成されており、当該表面構成部材12と前記裏面構成部材11とを接合する際に、両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。これにより、切断し難いプラスチック製の前記表面構成部材12は、切断し易い板紙からなる前記裏面構成部材11と共に前記各破線部41,42,・・・に沿って切断できるように構成されており、各破線部41,42,・・・による前記包囲領域43,・・・に設けられた前記膨出部21,・・・内の洗浄剤2,・・・を個別に切り離して使用できるように構成されている。
また、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とが交差する角部では、角部を構成する前記縦破線部41と横破線部42とを斜めに連設する連設破線部51,・・・が設けられており、前記表面側接合面31に形成された前記連設破線部51,・・・も、前記両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。これにより、前記各破線部41,42,・・・に沿って前記包囲領域43,・・・内部を切り離した際に、その角部が丸められるように構成されている。
そして、各角部の内側には、前記各包囲領域43,・・・の中心部に設けられた前記膨出部21へ向けて延在するスリット61,・・・が四隅に形成されている。これらのスリット61,・・・も、前記表面側接合面31に形成された切り込みで構成されており、前記両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ブリスター容器1を製造する際には、先ず、プラスチックフィルムをプレスして前記膨出部21,・・・が設けられた前記表面構成部材12を形成した後、該表面構成部材12の前記表面側接合面31に切り込みを入れ、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・と前記スリット61,・・・とを形成して排気部を構成する。
このとき、第1の実施の形態のように前記表面側接合面31に開口部211,・・・を形成して排気部を構成する場合には、開口部211,・・・を開設する為に切断された切断片が発生し、この切断片を取り除く為の工程が必要となるとともに、この切断片を破棄しなければならない。しかしながら、前記排気部を切り込みで構成することで、前記切断片の除去工程や破棄作業が不要となる。これにより、製造コストを抑えることができる。
そして、この表面構成部材12の各膨出部21,・・・に前記洗浄剤2を収容するとともに、当該表面構成部材12の裏面側に前記裏面構成部材11を合わせる。この状態において、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32を加熱しながらプレスして、該表面側接合面31が面接する前記裏面側接合面32の接着剤を溶かし、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合してブリスター容器1を形成する。
このとき、接合前の表面構成部材12の表面側接合面31には、排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・と前記スリット61,・・・とが形成されており、前記表面構成部材12を前記裏面構成部材11に接合する際に、両部材11,12間に空気が入り込んだ場合には、この空気を前記排気部を構成する前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・と前記連設破線部51,・・・と前記スリット61,・・・とから外部に排気することができる。
このため、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが発生し、該裏面構成部材11から前記表面構成部材12が剥がれ易くなる従来と比較して、前記表面構成部材12が剥離するといった不具合の発生を未然に回避することができる。
また、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に空気だまりが形成される従来と比較して、外観品質を高めることもできる。
そして、前記排気部の一部は、前記膨出部21,・・・へ向けて延在する切り込みで形成されたスリット61,・・・で構成されている。このため、湿気と反応してガスを発生する前記洗浄剤2を前記膨出部21,・・・に収容した本実施の形態にあっては、前記洗浄剤2が発生したガスで前記膨出部21の内圧が高まり、前記表面構成部材12が前記裏面構成部材11から剥離し始めた場合であっても、その剥離が前記スリット61,・・・の先端に達した時点で、前記ガスを当該スリット61から排出することができる。
これにより、前記剥離の広がりを前記スリット61で停止することができ、前記表面構成部材12が前記裏面構成部材11から剥離して前記膨出部21が口開くといった不具合を確実に防止することができる。
このとき、前記膨出部21は、前記ガスによって内圧が高められている。このため、前記切り込みで形成された前記スリット61からの空気の浸入を防止することもできる。
なお、前述した各実施の形態では、表面構成部材12の表面側接合面31に前記縦破線部41,41や前記横破線部42,・・・や前記連設破線部51,・・・や前記スリット61,・・・や前記開口部211,・・・を形成して排気部を構成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでは無く、前記裏面構成部材11の裏面側接合面32に、例えば前記縦破線部41,41や前記横破線部42,・・・や前記連設破線部51,・・・や前記スリット61,・・・や前記開口部211,・・・を形成して排気部を構成しても良い。
また、各実施の形態では、膨出部内に収容される被収容物について過炭酸ナトリウムを含有し、台所等の排水管内に投入し、排水管内の水と反応して発泡する固形の被収容物である洗浄剤について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、防虫剤として利用し得るパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、アダマンタン、トリシクロドデカン、トリオキサンや、防黴剤として利用できる、α−シンナミックアルデヒド、1,1−ジクロロ−N−(ジメチルアミノ)スルホニル−1−フルオロ−N−(4−メチルフェニル)メタンスルフェンアミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N’,N’−ジメチル−N−フェニルスルファミド、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート、オルトフェニルフェノール、パラクロロメタキシレノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、イソチオシアン酸アリル等の常温常圧で気化する昇華性薬剤を主剤とした薬剤や、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素マグネシウム等の発泡剤を含有する洗浄剤等を収容する場合も同様の効果を生じる。
本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の側面図である。 従来のブリスター容器を示す図で、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。
符号の説明
1 ブリスター容器
2 洗浄剤
11 裏面構成部材
12 表面構成部材
21 膨出部
31 表面側接合面
32 裏面側接合面
41 縦破線部
42 横破線部
101 ブリスター容器
201 ブリスター容器
211 開口部

Claims (6)

  1. 裏面構成部材に表面構成部材が接合されて形成されるブリスター容器において、
    接合前の前記表面構成部材又は前記裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に、両構成部材間に入り込んだ空気を逃がすための排気部を設けるとともに、前記表面構成部材と前記裏面構成部材とを接合して形成したことを特徴とするブリスター容器。
  2. 前記接合面に開口部を開設して前記排気部を形成したことを特徴とする請求項1記載のブリスター容器。
  3. 前記接合面に切り込みを入れて前記排気部を形成したことを特徴とする請求項1記載のブリスター容器。
  4. 前記表面構成部材は、空気中で気体を発生する被収容物を収容する為の膨出部を備え、
    前記排気部を前記膨出部へ向けて延在するスリットで構成したことを特徴とする請求項2又は3記載のブリスター容器。
  5. 裏面構成部材に表面構成部材を接合して形成するブリスター容器の製造方法において、
    接合前の前記表面構成部材又は前記裏面構成部材の少なくとも一方の接合面に、両構成部材間に入り込んだ空気を逃がすための排気部を形成する排気部形成工程と、
    前記表面構成部材の接合面と前記裏面構成部材の接合面とを圧接して接合する接合工程と、
    を備えたことを特徴とするブリスター容器の製造方法。
  6. 前記排気部形成工程は、前記接合面に切り込みを入れて前記排気部を形成することを特徴とした請求項5記載のブリスター容器の製造方法。
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